JP7121671B2 - 電磁緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁緩衝器に関する。
電磁緩衝器は、たとえば、円筒状のリニアモータを備えており、リニアモータが発生する推力を自動車の車体の振動を抑制する減衰力として、或いは、車体の姿勢を制御する制御力として利用する。
しかしながら、このような電磁緩衝器では、リニアモータの推力だけでは大きな重量の車体の振動を抑制するのが難しいので、油圧ダンパを設けて不足する推力を補っている。
具体的には、電磁緩衝器は、油圧ダンパの外周に油圧ダンパに並列するようにリニアモータを設けている(たとえば、特許文献1参照)。この電磁緩衝器におけるリニアモータは、油圧ダンパの最外殻を成すインナーケーシングの外周に積層して装着される環状の永久磁石と、油圧ダンパのピストンロッドの先端に前記永久磁石の外周を覆うアウターケーシングの内周に設けたコイルとで構成されている。
このように構成された電磁緩衝器では、リニアモータに並列された油圧ダンパを備えており、リニアモータが発生する推力と油圧ダンパが発生する減衰力とで車体の振動を抑制するようになっている。
特開2005-240984号公報
従来の電磁緩衝器では、リニアモータとは別個独立した油圧ダンパを備えており、筒状のリニアモータが油圧ダンパの外周に設けられているため、径方向に大型化してしまうので車両への搭載性が悪化するとともに、重量が嵩んでしまう。
また、油圧ダンパはリニアモータで覆われる構造となっているので、車両走行中に油圧ダンパに風あたらないために、油圧ダンパの作動油の冷却性が悪化してしまう。
さらに、油圧ダンパのシールの他、リニアモータ側でもリニアモータ内へのダストや水の浸入を阻止するためのシールが必要であるために、電磁緩衝器の伸縮時の摩擦が大きくなるだけでなく、コストも嵩んでしまう。
そこで、本発明は、冷却性を損なわず、車両への搭載性の向上と、重量およびコストを低減できるとともに、円滑な伸縮作動を実現できる電磁緩衝器の提供を目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の電磁緩衝器は、非磁性体のシリンダと、シリンダの内周に移動自在に挿入されるピストンロッドと、シリンダ内に摺動自在に挿入されるとともにピストンロッドに設けられてシリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、ピストンロッドに装着されシリンダ内に収容される筒状の可動子とシリンダの外周に設けられて可動子に対向する筒状の固定子とを有するリニアモータと、伸側室と圧側室とに充填される作動液体と、伸側室と圧側室とを連通する減衰通路と、通路を通過する作動液体の流れに抵抗を与える減衰バルブとを備えている。このように構成された電磁緩衝器は、シリンダとピストンロッドとピストンと減衰通路と減衰バルブとで構成される液圧ダンパと、可動子と固定子とで構成されるリニアモータとが一体不可分に構成されており、リニアモータの可動子が液圧ダンパに収容されるとともに、固定子がシリンダの外周に装着される。
また、電磁緩衝器は、通路を通過する流量をQとし、1より大きな任意の値をαとすると、減衰バルブが通過する流量に対して発生する圧力損失は、Qαに比例するように設定されてもよい。このように構成された電磁緩衝器は、アクチュエータとして機能する場合には減衰バルブによる推力低下を抑制でき、ダンパとして機能する場合にはリニアモータの推力低下を減衰バルブが発揮する減衰力で補って車両に適する減衰力を発揮できる。
さらに、電磁緩衝器は、固定子がシリンダの外周に軸方向に沿って積層されて装着される複数の環状の永久磁石を有する界磁と、界磁の外周に嵌合される筒状のカバー体とを有してもよい。このように構成された電磁緩衝器によれば、永久磁石の保護が可能となるとともに、電磁緩衝器の強度を確保できる。なお、カバー体をバックヨークとする場合には、リニアモータの推力を向上できる。
そしてさらに、電磁緩衝器は、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内に圧側室に隣接する気室を形成するフリーピストンを備えてもよく、この場合、液圧ダンパにリニアモータを一体不可分に構成してもピストンロッドのシリンダ内への出入りの際の体積を補償できる。
また、電磁緩衝器は、ピストンロッドが圧側室に連通される中空部を有し、中空部内に摺動自在に挿入されて中空部内を圧側室に連通される液室と気室とに区画するフリーピストンを備えてもよい。このように構成された電磁緩衝器によれば、ストローク長を長く確保できるので、可動子を電機子とする場合に可動子の全長を長くできリニアモータの推力を大きくできる。
さらに、電磁緩衝器は、固定子の外周を覆うとともに固定子との間にリザーバを形成するアウターチューブと、圧側室と前記リザーバとを連通する排出通路と、排出通路を介して圧側室からリザーバへ向かう方向へ向かう作動液体の流れのみを許容するとともに前記流れに抵抗を与えるベースバルブと、リザーバから圧側室へ向かう作動液体の流れのみを許容する吸込通路とを備えてもよい。そしてさらに、電磁緩衝器は、シリンダの側方に設けられて内部にリザーバを有するタンクと、圧側室とリザーバとを連通する排出通路と、排出通路を通過する作動流体の流れに抵抗を与えるベースバルブと、リザーバから圧側室へ向かう作動液体の流れのみを許容する吸込通路とを備えてもよい。このように構成された電磁緩衝器は、シリンダ内に気室を設ける必要がないので、ストローク長を長く確保でき、可動子を電機子とする場合に可動子の全長を長くできリニアモータの推力を大きくでき、液圧ダンパにリニアモータを一体不可分に構成してもピストンロッドのシリンダ内への出入りの際の体積を補償できる。
また、電磁緩衝器は、通路がピストンロッド内を通して伸側室と圧側室とを連通し、減衰バルブがピストンロッド内であって可動子の内周側に設けられていてもよい。このように構成された電磁緩衝器では、径方向にスペースが必要な減衰バルブを採用する場合であっても、可動子の内周側に減衰バルブが配置されるので、ストローク長を確保しやすくなる。
そして、電磁緩衝器は、シリンダとタンクとを連結する連結部を備え、ベースバルブは、連結部或いはタンク内に設けられていてもよく、このようにすると、より一層リニアモータの推力を大きくできる。
本発明の電磁緩衝器によれば、車両への搭載性の向上と、重量およびコストを低減できるとともに、円滑な伸縮作動を実現できる。
第一の実施の形態の電磁緩衝器の縦断面図である。 減衰バルブの圧力損失特性を示した図である。 第一の実施の形態の第一変形例における電磁緩衝器の縦断面図である。 第一の実施の形態の電磁緩衝器のピストン速度に対して発生する力の特性を示した図である。 第一の実施の形態の第二変形例における電磁緩衝器の縦断面図である。 第一の実施の形態の第三変形例における電磁緩衝器の縦断面図である。 第二の実施の形態の電磁緩衝器の縦断面図である。 第二の実施の形態の第一変形例における電磁緩衝器の縦断面図である。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。なお、以下に説明する各実施の形態の電磁緩衝器において共通する構成については同じ符号を付し、説明の重複を避けるために、一の実施の形態の電磁緩衝器の説明において説明した構成については他の実施の形態の電磁緩衝器における説明では詳細な説明を省略する。
<第一の実施の形態>
第一の実施の形態における電磁緩衝器D1は、図1に示すように、非磁性体のシリンダ1と、シリンダ1の内周に移動自在に挿入されるピストンロッド2と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるとともにピストンロッド2に設けられてシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン3と、ピストンロッド2に装着される筒状の可動子Mとシリンダ1の外周に設けられて可動子Mに対向する筒状の固定子Sとを有するリニアモータLMと、伸側室R1と圧側室R2とに充填される作動液体としての作動油と、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路Pと、減衰通路Pを通過する作動油の流れに抵抗を与える減衰バルブVとを備えて構成されている。
以下、電磁緩衝器D1の各部について詳細に説明する。シリンダ1は、筒状であって非磁性体で形成されており、シリンダ1の外周にはシリンダ1との間に環状隙間を形成する軟磁性体で形成された筒状のカバー体としてのバックヨーク4が設けられている。バックヨーク4の図1中上端には、シリンダ1の図1中上端に嵌合する環状のロッドガイド5が装着されており、バックヨーク4の図1中下端にはシリンダ1の図1中下端に嵌合するキャップ6が装着されている。なお、キャップ6には、車両への装着を可能とするブラケット6aが設けられている。
ピストンロッド2は、ロッドガイド5の内周に挿通されてシリンダ1内に移動自在に挿入されており、先端の外周にピストン3が設けられている。なお、図示はしないが、ピストンロッド2の基端である図1中上端には、車両への装着を可能とするブラケットが設けられる。また、ロッドガイド5の内周には、シール部材5aが設けられており、シリンダ1内が液密に密封されている。
ピストン3は、シリンダ1内に摺動自在に挿入されており、シリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画している。また、シリンダ1の内周であって図1中下方には、フリーピストン7が摺動自在に挿入されており、圧側室R2の下方に圧側室R2に隣接する気室Gが形成されている、伸側室R1と圧側室R2には、作動液体として作動油が充填されている。作動液体は、作動油以外にも、水、水溶液等、減衰バルブVによる減衰力の発生が可能であれば、他の液体とされてもよい。
また、ピストンロッド2の外周には、可動子Mとしての筒状の電機子が装着されている。さらに、ピストンロッド2の可動子Mよりも図1中上方の側部から開口して先端に通じる減衰通路Pが設けられている。減衰通路Pは、伸側室R1と圧側室R2とを連通している。また、減衰通路Pの途中には、減衰バルブVとしてオリフィスが設けられている。本実施の形態では、減衰バルブVは、通過する作動油の流量をQとし、減衰バルブVが通過する流量に対して発生する圧力損失をPLとし、1より大きな任意の値をαとし、任意の係数をβとすると、減衰バルブVの圧力流量特性は、図2に示すように、P=β×Qαとなるように設定されている。つまり、減衰バルブVが通過する流量に対して発生する圧力損失PLは、Qαに比例するように設定されている。
なお、減衰バルブVは、オリフィスの他にもチョークやリーフバルブとされてもよいし、減衰力調整可能な減衰力調整バルブとされてもよい。減衰バルブVを減衰力調整バルブとする場合、減衰バルブVは、たとえば、ピストンロッド2内に設けた減衰通路Pの途中に設けた弁座と、弁座に離着座可能な弁体と、弁体を弁座に対して遠近させる方向に駆動する駆動源或いは弁体を弁座に対して押圧する付勢力を調節可能な付勢力発生源とを備えて流路面積或いは開弁圧を可変にするバルブ等とされればよい。
減衰バルブVを減衰力調整バルブとする場合、ピストンロッド2内であって可動子Mの内周側に設けられるよい。減衰バルブVは、減衰力調整バルブであるとピストンロッド2内に径方向に大きな収容スペースを確保することが必要な場合が多く、可動子Mと軸方向にずれた位置に設けられると、ピストンロッド2に可動子Mとはずれた位置に大径部が必要な場合がある。可動子Mの外径は、ピストンロッド2よりも大径であって、ピストンロッド2に可動子Mの装着部位以外に大径部が設けられると、この大径部から可動子Mまでの軸方向長さはピストンロッド2のストローク長を減殺してしまう。よって、減衰バルブVを減衰力調整バルブとする場合、ピストンロッド2内であって可動子Mの内周側に配置されると、電磁緩衝器D1のストローク長を確保しやすくなるという利点がある。
なお、減衰バルブVを減衰力調整バルブとする場合、可動子Mへの通電によって発生する磁界や後述する界磁による磁界の影響を受けないように、駆動源或いは付勢力発生源をピストンロッド2の図1中上端に設けて、ピストンロッド2を筒状として駆動源或いは付勢力発生源の動力をピストンロッド2内に挿通されるコントロールロッドを介して弁体に伝達するような構成を採用してもよい。また、減衰バルブVを減衰力調整バルブとする場合、例として特開2009-287764に開示されているようなロータリバルブを採用してもよい。
また、本実施の形態では、減衰通路Pの全ては、ピストンロッド2に設けられているが、図3に示した第一の実施の形態の第一変形例の電磁緩衝器D1のように、減衰通路Pを形成してもよい。具体的には、可動子Mとピストン3との間に隙間を設け、ピストン3に軸方向に貫通する孔3a,3bを設けるとともに、ピストンロッド2にピストン3と可動子Mとの間から開口して伸側室R1へ通じる孔2aを設ける。そして、これら孔2a,3a,3bを減衰通路Pとして利用すればよい。この場合、ピストン3の図3中上端に積層されて孔3aを開閉するリーフバルブ8と、ピストン3の図3中下端に積層されて孔3bを開閉するリーフバルブ9とを設けて、これらリーフバルブ8,9を減衰バルブVとしてもよい。このようにすると、電磁緩衝器D1の伸長時には、リーフバルブ8が孔3aを閉じてリーフバルブ9が孔3bを開いて作動油の流れに抵抗を与え、電磁緩衝器D1の収縮時には、リーフバルブ9が孔3bを閉じてリーフバルブ8が孔3aを開いて作動油の流れに抵抗を与える。よって、このようにすれば、電磁緩衝器D1の伸長時と収縮時とで別個独立に減衰力をチューニングできる。
戻って、可動子Mは、ピストンロッド2の外周に装着されるコア11と、コア11の外周に軸方向に所定ピッチで並べて設けられた環状溝でなるスロット11a内に装着される巻線12とを備えて構成されており、本実施の形態では、電機子とされている。なお、スロット11aに装着される巻線12は、U相、V相およびW相の三相巻線とされている。コア11の外周とシリンダ1の内周との間には、環状の空隙が設けられており、コア11とシリンダ1とが直接干渉しないように配慮されている。
シリンダ1の外周には、複数の環状の永久磁石10a,10bが積層されて装着されており、これら永久磁石10a,10bは、シリンダ1とバックヨーク4との間の環状隙間内に収容されている。そして、本実施の形態では、永久磁石10a,10bとバックヨーク4とでシリンダ1の内周側に交互にS極とN極の磁界を作用させる界磁を構成しており、この界磁で固定子Sが形成されている。シリンダ1は非磁性体で構成されているので、界磁が発生する磁界は、シリンダ1を透過してシリンダ1内へ作用できる。
また、本実施の形態では、主磁極の永久磁石10aと副磁極の永久磁石10bは、ハルバッハ配列にてシリンダ1の内周側に軸方向でS極とN極が交互に現れるように積層されている。図1中で主磁極の永久磁石10aと副磁極の永久磁石10bに記載されている三角の印は、着磁方向を示しており、主磁極の永久磁石10aの着磁方向は径方向となっており、副磁極の永久磁石10bの着磁方向は軸方向となっている。なお、主磁極の永久磁石10aの軸方向長さは、副磁極の永久磁石10bの軸方向長さよりも長くなっており、可動子Mにおけるコア11と主磁極の永久磁石10aとの間の磁気抵抗を小さくできコア11へ作用させる磁界を大きくできるのでリニアモータLMの推力を向上できる。なお、永久磁石10a,10bは、シリンダ1の内周側に軸方向でS極とN極が交互に現れるように磁界を作用させればよいので、ハルバッハ配列で配列されていなくともよい。その場合には、永久磁石10a,10bは、ともに軸方向長さが等しく、互いに内周に異なる磁極を備えていればよく、交互に積層されればよい。
バックヨーク4は、副磁極の永久磁石10bの軸方向長さを短くしても磁気抵抗の低い磁路を確保できるため、主磁極の永久磁石10aの軸方向長さを長くする際のリニアモータLMの推力を効果的に向上できる。より詳しくは、永久磁石10a,10bの外周にバックヨーク4を設けると、磁気抵抗の低い磁路を確保できるので副磁極の永久磁石10bの軸方向長さの短縮に起因する磁気抵抗の増大が抑制される。よって、主磁極の永久磁石10aの軸方向長さを副磁極の永久磁石10bの軸方向長さよりも長くするとともに永久磁石10a,10bの外周に筒状のバックヨーク4を設けるとリニアモータLMの推力を大きく向上させ得る。バックヨーク4の肉厚は、主磁極の永久磁石10aの外部磁気抵抗の増大を抑制に適する肉厚に設定されればよい。バックヨーク4は、永久磁石10a,10bがハルバッハ配列とされていない場合でも磁気抵抗の低い磁路を確保できるのでリニアモータLMの推力を向上させ得る。
本実施の形態では、バックヨーク4は、電磁緩衝器D1のアウターシェルとしても機能しており、永久磁石10a,10bの保護と軸力や横力を受ける強度部材としての役割も果たしている。バックヨーク4を設けると磁気抵抗の増大を抑制できるが、バックヨーク4の省略も可能であり、バックヨーク4を省略する場合、永久磁石10a,10bの外周にバックヨークとしては機能しないが永久磁石10a,10bの保護と強度部材としての機能を発揮する筒を設けると良い。
このように構成された電磁緩衝器D1では、シリンダ1と、ピストンロッド2と、ピストン3と、減衰通路Pと、減衰バルブVとで液圧ダンパを構成しており、リニアモータLMの可動子Mが液圧ダンパ内に収容されるとともに、固定子Sがシリンダ1の外周に装着されていて、リニアモータLMと液圧ダンパとが一体不可分に構成されている。
電磁緩衝器D1は、以上のように構成され、以下、その作動について説明する。電磁緩衝器D1が外力によって伸長作動する場合、ピストン3がシリンダ1に対して図1中上方へ移動して、伸側室R1を縮小して圧側室R2を拡大する。すると、作動油は、縮小される伸側室R1から減衰通路Pおよび減衰バルブVを介して拡大する圧側室R2へ移動する。減衰バルブVを作動油が通過するために、通過する流量に応じて圧力損失が発生して、伸側室R1の圧力が上昇して伸側室R1と圧側室R2の圧力に差が生じるので、電磁緩衝器D1は、ダンパとして機能して伸長作動を妨げる減衰力を発生する。電磁緩衝器D1の伸長作動時において、ピストンロッド2がシリンダ1から退出する体積はフリーピストン7が変位して気室Gが拡大して補償される。また、電磁緩衝器D1は、リニアモータLMを備えているので、リニアモータLMが発生する推力を伸長作動を抑制する減衰力として利用できる。これに対して、リニアモータLMの推力で電磁緩衝器D1を積極的に伸長させて電磁緩衝器D1をアクチュエータとして機能させ得る。
電磁緩衝器D1が外力によって収縮作動する場合、ピストン3がシリンダ1に対して図1中下方へ移動して、圧側室R2を縮小して伸側室R1を拡大する。すると、作動油は、縮小される圧側室R2から減衰通路Pおよび減衰バルブVを介して拡大する伸側室R1へ移動する。減衰バルブVを作動油が通過するために、通過する流量に応じて圧力損失が発生して、圧側室R2の圧力が上昇して圧側室R2と伸側室R1の圧力に差が生じるので、電磁緩衝器D1は、ダンパとして機能して収縮作動を妨げる減衰力を発生する。電磁緩衝器D1の収縮作動時において、ピストンロッド2がシリンダ1内へ侵入する体積は、フリーピストン7が変位して気室Gが縮小して補償される。また、電磁緩衝器D1は、リニアモータLMを備えているので、リニアモータLMが発生する推力を収縮作動を抑制する減衰力として利用できる。これに対して、リニアモータLMの推力で電磁緩衝器D1を積極的に収縮させて電磁緩衝器D1をアクチュエータとして機能させ得る。
リニアモータLMが短絡された状態で外力によって駆動させられた場合に発電しつつ発生可能な推力の発生限界は、図4中の線に示したようになっており、リニアモータLMの発生可能な推力は、固定子Sに対する可動子Mの移動速度、つまり、電磁緩衝器D1のシリンダ1に対するピストン3の軸方向の相対速度であるピストン速度が高速に到達するまではピストン速度の上昇に応じて大きくなるが高速を超えるとピストン速度の上昇に応じて小さくなっていく。なお、図4は、電磁緩衝器D1が全体として発生可能な力(リニアモータLMの推力と液圧ダンパの減衰力の総和の力)の特性を図示したものであり、図中の第一象限は電磁緩衝器D1が伸長作動を呈して伸長を妨げる減衰力を発揮する場合の特性を示し、図中の第二象限は電磁緩衝器D1が収縮作動を呈して収縮を助長する推力を発揮する状態における特性を示し、第三象限は電磁緩衝器D1が収縮作動を呈して収縮を妨げる減衰力を発揮する状態における特性を示し、第四象限は、電磁緩衝器D1が伸長作動を呈して伸長を助長する推力を発揮する状態における特性を示している。
そして、本実施の形態の減衰バルブVの圧力損失の特性は、流量が少ない場合には小さく、流量が多くなると大きくなる特性を示すように設定されている。減衰バルブVを通過する流量は、ピストン速度に比例して多くなり、電磁緩衝器D1が発生する減衰力は、減衰バルブVが発生する圧力損失に比例する。よって、本実施の形態における電磁緩衝器D1では、減衰バルブVの圧力損失をチューニングして、リニアモータLMが発生可能な推力の上限が低下する分を補うようにして、電磁緩衝器D1が減衰バルブVのみで減衰力を発生する場合の減衰力特性を図4中の一点鎖線で示すように設定している。このようにすると、リニアモータLMが発生可能な最大推力と減衰バルブVによって発生される減衰力の総和は、図4中実線で示すようになる。よって、電磁緩衝器D1は、ピストン速度が高速となっても必要十分な減衰力を発生できる。また、電磁緩衝器D1をリニアモータLMの推力で積極的に伸縮させてアクチュエータとして利用する場合には、減衰バルブVが発揮する減衰力が電磁緩衝器D1の伸縮を妨げる抵抗として働いてしまう。しかしながら、減衰バルブVが通過する流量に対して発生する圧力損失PLをQαに比例するように設定しているので、電磁緩衝器D1を積極的に伸縮させる場合のピストン速度では、減衰バルブVによって発生する減衰力を非常に小さくすることができる。よって、減衰バルブVが通過する流量に対して発生する圧力損失PLをQαに比例するように設定すると、積極的に電磁緩衝器D1を伸縮させて電磁緩衝器D1をアクチュエータとして機能させる場合には、減衰バルブVによる推力低下を抑制できるとともに、電磁緩衝器D1がダンパとして機能する場合にはリニアモータLMの推力低下を減衰バルブVが発揮する減衰力で補って車両に適する減衰力を発揮できる。
なお、減衰バルブVの圧力損失特性は、前述した特性に限定されるものではなく、他の特性であっても、ピストン速度が高速となった際にリニアモータLMの推力低下を補えればよい。また、減衰バルブVが減衰力調整可能な減衰力調整バルブである場合には、電磁緩衝器D1が発生する減衰力の調整が可能であり、電磁緩衝器D1がアクチュエータとして機能する場合には減衰バルブVが作動油の流れに与える抵抗を最小にして減衰バルブVによる推力低下を抑制できる。
また、本実施の形態の電磁緩衝器D1は、ピストン3がシリンダ1に摺動自在に挿入されており、可動子Mがピストンロッド2に装着されるとともにシリンダ1の外周に固定子Sが装着されているので、可動子Mが固定子Sに対して同心に保たれるために、リニアモータLMの推力低下を招かない。また、本実施の形態では、界磁を固定子Sとしてシリンダ1の外周に装着する構造を採用しているが、シリンダ1が非磁性体であるため、可動子Mとしての電機子を装着したピストンロッド2を界磁が装着されたシリンダ1内に挿入する組立工程にあっても、可動子Mと固定子Sとの接触が回避されるので、組立工程時に永久磁石10a,10bを保護できる。なお、ピストン3は、本実施の形態では、可動子Mよりもピストンロッド2の先端に設けられているが、可動子Mよりもピストンロッド2の基端側に設けられてもよい。また、図5に示した第一の実施の形態の第二変形例の電磁緩衝器D1のように、ピストン3の他に、ピストンロッド2にシリンダ1の内周に摺接するスライダ13を設けて、可動子Mをピストン3とスライダ13との間に配置するようにすれば、電磁緩衝器D1に横力が作用しても可動子Mの固定子Sに対する偏心を阻止できるので、電磁緩衝器D1は、安定した減衰力を発揮できる。
このように、本発明の電磁緩衝器D1は、非磁性体のシリンダ1と、シリンダ1の内周に移動自在に挿入されるピストンロッド2と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるとともにピストンロッド2に設けられてシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン3と、ピストンロッド2に装着される筒状の可動子Mとシリンダ1の外周に設けられて可動子Mに対向する筒状の固定子Sとを有するリニアモータLMと、伸側室R1と圧側室R2とに充填される作動油(作動液体)と、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路Pと、減衰通路Pを通過する作動油(作動液体)の流れに抵抗を与える減衰バルブVとを備えている。
このように構成された電磁緩衝器D1は、シリンダ1と、ピストンロッド2と、ピストン3と、減衰通路Pと、減衰バルブVとで構成される液圧ダンパと、可動子Mと固定子Sとで構成されるリニアモータLMとが一体不可分に構成されており、リニアモータLMの可動子Mが液圧ダンパ内に収容されるとともに、固定子Sがシリンダ1の外周に装着されている。よって、本発明の電磁緩衝器D1によれば、従来の電磁緩衝器に比較して、径方向の寸法を小型化できるので車両への搭載性が向上し、重量も軽減できる。さらに、液圧ダンパがリニアモータで覆われる構成ではなく、固定子Sとシリンダ1とが一体となっているので、車両走行中において液圧ダンパの作動油(作動液体)の冷却性も向上する。さらに、電磁緩衝器D1では、摺動部においてシールが必要なのはピストンロッド2の周囲だけとなるので、シール部材5aのみの設置で足りるから、電磁緩衝器D1の伸縮時の摩擦を低減できるとともにコストも軽減できる。したがって、本発明の電磁緩衝器D1によれば、冷却性を損なわず、車両への搭載性が向上し、重量およびコストを低減できるとともに、円滑な伸縮作動を実現できるのである。
なお、前述したところでは、固定子Sを界磁として、可動子Mを電機子としているが、シリンダ1の外周にコアと巻線とでなる電機子を装着してこれを固定子Sとし、ピストンロッド2に永久磁石を装着して界磁を形成してこれを可動子Mとすることもできる。
また、本実施の形態の電磁緩衝器D1では、減衰通路Pを通過する流量をQとし、1より大きな任意の値をαとすると、減衰バルブVが通過する流量に対して発生する圧力損失は、Qαに比例するように設定されているので、電磁緩衝器D1をアクチュエータとして機能させる場合には減衰バルブVによる推力低下を抑制でき、電磁緩衝器をダンパとして機能させる場合にはリニアモータLMの推力低下を減衰バルブVが発揮する減衰力で補って車両に適する減衰力を発揮できる。
さらに、本実施の形態の電磁緩衝器D1では、固定子Sがシリンダ1の外周に軸方向に沿って積層されて装着される複数の環状の永久磁石10a,10bを有する界磁と、界磁の外周に嵌合される筒状のバックヨーク4とを備えている。このように構成された電磁緩衝器D1では、バックヨーク4によって磁気抵抗の低い磁路を確保でき、バックヨーク4を電磁緩衝器D1のアウターシェルとして利用できる。よって、このように構成された電磁緩衝器D1によれば、リニアモータLMの推力を向上できるだけでなく、永久磁石10a,10bの保護が可能となるとともに、電磁緩衝器D1の強度を確保できる。
また、本実施の形態の電磁緩衝器D1では、シリンダ1内に摺動自在に挿入されてシリンダ1内に圧側室R2に隣接する気室Gを形成するフリーピストン7を備えているので、液圧ダンパにリニアモータLMを一体不可分に構成してもピストンロッド2のシリンダ1内への出入りの際の体積を補償できる。
なお、図6に示した第一の実施の形態の第三変形例の電磁緩衝器D1のように、気室G1をピストンロッド2内に設けることもできる。この場合、ピストン3を可動子Mよりもピストンロッド2の基端側となる図6中上方側に配置して、減衰通路Pをピストン3のみに設けて、減衰バルブVもピストン3に設けている。この場合、可動子Mは、圧側室R2内に配置されており、圧側室R2における可動子Mの図6中上方と下方とは可動子Mとシリンダ1との間の環状隙間を介して連通が確保されている。そして、ピストンロッド2には、先端から軸方向に開口する中空部2bと、可動子Mとピストン3との間の側方から開口して中空部2bに通じる横孔2cとが設けられており、先端には中空部2bの開口を閉塞するキャップ14が取り付けられている。さらに、ピストンロッド2における中空部2b内には、フリーピストン15を摺動自在に挿入しており、中空部2b内がフリーピストン15によって、横孔2cを介して圧側室R2に連通される液室Lと気体が充填される気室G1とに区画されている。このように構成された第一の実施の形態の第三変形例の電磁緩衝器D1では、ピストンロッド2内に気室G1が設けられているので、圧側室R2の下方に気室を設けずに済むので、圧側室R2の下方に気室Gを設ける電磁緩衝器D1に比較してストローク長を長く確保できる。よって、第一の実施の形態の第三変形例の電磁緩衝器D1では、ストローク長を長く確保できるので、可動子Mを電機子とする場合に可動子Mの全長を長くできリニアモータLMの推力を大きくできる。
さらに、本実施の形態の電磁緩衝器D1では、減衰通路Pがピストンロッド2内を通して伸側室R1と圧側室R2とを連通し、減衰バルブVがピストンロッド2内であって可動子Mの内周側に設けられている。このように構成された電磁緩衝器D1では、径方向にスペースが必要な減衰バルブVを採用する場合であっても、可動子Mの内周側に減衰バルブVが配置されるので、ストローク長を確保しやすくなる。
<第二の実施の形態>
つづいて、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2について説明する。第二の実施の形態における電磁緩衝器D2は、図7に示すように、固定子Sの外周にアウターチューブ16を設けて、固定子Sとアウターチューブ16との間にピストンロッド2がシリンダ1内に出入りする体積を補償するリザーバRを設けている。つまり、第一の実施の形態の電磁緩衝器D1がシリンダ1内に気室Gを設けて、ピストンロッド2の体積補償をしていたが、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2では、気室Gに替えてリザーバRを備えている。
第二の実施の形態の電磁緩衝器D2の具体的な構成について説明する。第二の実施の形態の電磁緩衝器D2は、図7に示すように、非磁性体のシリンダ1と、シリンダ1の内周に移動自在に挿入されるピストンロッド2と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるとともにピストンロッド2に設けられてシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン3と、ピストンロッド2に装着される可動子Mとシリンダ1の外周に設けられて可動子Mに対向する固定子Sとを有するリニアモータLMと、固定子Sの外周を覆うとともに固定子Sとの間にリザーバRを形成するアウターチューブ16と、伸側室R1と圧側室R2とに充填される作動液体としての作動油と、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路Pと、減衰通路Pを通過する作動油の流れに抵抗を与える減衰バルブVと、圧側室R2とリザーバRとを連通する排出通路EPと、排出通路EPを通過する作動油の流れに抵抗を与えるベースバルブBVと、リザーバRから圧側室R2へ向かう作動油の流れのみを許容する吸込通路SPとを備えて構成されている。
つまり、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2は、第一の実施の形態の電磁緩衝器D1の構成からフリーピストン7を廃止して、リザーバR、排出通路EP、ベースバルブBVおよび吸込通路SPを設けた構成とされている。
以下、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2が第一の実施の形態の電磁緩衝器D1と異なる部分について詳細に説明する。第二の実施の形態の電磁緩衝器D2は、シリンダ1の図7中下端は、バルブケース17によって閉塞されており、シリンダ1内であってピストン3からバルブケース17までの空間は全て圧側室R2とされていて作動流体として作動油が充填されている。
また、シリンダ1の図7中上端にはロッドガイド5が嵌合されており、ロッドガイド5はアウターチューブ16の上端に固定されている。また、アウターチューブ16の図7中の下端は、ブラケット18aを備えたキャップ18が装着されて閉塞されている。シリンダ1および固定子Sは、アウターチューブ16の上下端に取り付けられたロッドガイド5およびキャップ18によって挟持されてアウターチューブ16内に固定されている。
リザーバRは、固定子Sにおけるバックヨーク4とアウターチューブ16との間の環状隙間によって形成されていて、内部には作動液体としての作動油のほか不活性ガス等の気体が充填されている。なお、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2では、固定子Sがアウターチューブ16に内に収容されており、アウターチューブ16を永久磁石10a,10bを保護するカバー体として利用できるので、バックヨーク4を省略してもよい。
また、シリンダ1の図7中の下端に取り付けられたバルブケース17には、排出通路EP、ベースバルブBVおよび吸込通路SPが設けられている。排出通路EPは、圧側室R2とリザーバRとを連通しており、ベースバルブBVは、排出通路EPに設けられており、本実施の形態では、オリフィスとされている。ベースバルブBVは、減衰バルブVと同様に、通過する作動油の流量をQとし、ベースバルブBVが通過する流量に対して発生する圧力損失をPLとし、1より大きな任意の値をαとし、任意の係数をβとすると、ベースバルブBVの圧力流量特性は、P=β×Qαとなるように設定されている。つまり、ベースバルブBVが通過する流量に対して発生する圧力損失PLは、Qαに比例するように設定されている。なお、ベースバルブBVは、オリフィスの他にもチョークやリーフバルブとされてもよいし、減衰力調整可能な減衰力調整バルブとされてもよい。
吸込通路SPは、リザーバRと圧側室R2とを連通する通路20と、通路20に設けられてリザーバRから圧側室R2へ向かう作動油の流れのみを許容するチェックバルブ21を備えている。よって、吸込通路SPは、圧側室R2の圧力がリザーバRの圧力よりも高い場合には、チェックバルブ21が通路20を閉じて作動油の通過を阻止し、反対に、圧側室R2の圧力がリザーバRの圧力よりも低下するとチェックバルブ21が通路20を開放して作動油がリザーバRから圧側室R2へ向かう流れを許容する。なお、本実施の形態の場合、ベースバルブBVがオリフィスとされているので、チェックバルブ21をリーフバルブとする場合には、吸込通路SPの通路20を排出通路EPとしても利用して、チェックバルブ21に常時通路20に通じるオリフィスを設けて、このオリフィスをベースバルブBVとしてもよい。ただし、ベースバルブBVをリーフバルブ等のチェックバルブ機能を備えたバルブとする場合には、吸込通路SPの通路20を排出通路EPとして利用はできない。
また、本実施の形態の電磁緩衝器D2では、減衰バルブVが設けられる減衰通路Pの他に、チェックバルブ23を備えて圧側室R2から伸側室R1へ向かう作動油の流れのみを許容する通路22を設けている。
第二の実施の形態の電磁緩衝器D2は、以上のように構成され、以下、その作動について説明する。電磁緩衝器D2が外力によって伸長作動する場合、ピストン3がシリンダ1に対して図7中上方へ移動して、伸側室R1を縮小して圧側室R2を拡大する。すると、作動油は、縮小される伸側室R1から減衰通路Pおよび減衰バルブVを介して拡大する圧側室R2へ移動する。減衰バルブVを作動油が通過するために、通過する流量に応じて圧力損失が発生して、伸側室R1の圧力が上昇して伸側室R1と圧側室R2の圧力に差が生じるので、電磁緩衝器D2は、ダンパとして機能して伸長作動を妨げる減衰力を発生する。電磁緩衝器D2の伸長作動時には、ピストンロッド2がシリンダ1から退出する体積分の作動油が、吸込通路SPにおけるチェックバルブ21が開弁してリザーバRからシリンダ1内に供給されて補償される。また、電磁緩衝器D2は、リニアモータLMを備えているので、リニアモータLMが発生する推力を伸長作動を抑制する減衰力として利用できる。これに対して、リニアモータLMの推力で電磁緩衝器D2を積極的に伸長させて電磁緩衝器D2をアクチュエータとして機能させ得る。
電磁緩衝器D2が外力によって収縮作動する場合、ピストン3がシリンダ1に対して図7中下方へ移動して、圧側室R2を縮小して伸側室R1を拡大する。すると、作動油は、チェックバルブ23が開いて通路22が開放されるので、縮小される圧側室R2から通路22を介して拡大する伸側室R1へ移動する。電磁緩衝器D2の収縮作動時では、ピストンロッド2がシリンダ1内へ侵入するため、ピストンロッド2がシリンダ1内に侵入する体積分の作動油がシリンダ1内で過剰となる。この過剰分の作動油は、排出通路EPおよびベースバルブBVを介してリザーバRへ排出される。電磁緩衝器D2の収縮作動時では、伸側室R1と圧側室R2とが通路22によって連通されるので、伸側室R1と圧側室R2の圧力はほぼ等しくなるが、作動油がベースバルブBVを通過するために、シリンダ1内全体の圧力は上昇する。ピストン3の受圧面積は、伸側室R1にのみにピストンロッド2が挿通されているため、伸側室R1側よりも圧側室R2側の方が大きいので、シリンダ1内全体の圧力が上昇すると、電磁緩衝器D2は、ダンパとして機能して収縮作動を妨げる減衰力を発生する。ピストンロッド2がシリンダ1内に侵入することで押しのける作動油は、前述した通り、リザーバRへ排出されるので、これによって、ピストンロッド2のシリンダ1内へ侵入する体積が補償される。また、電磁緩衝器D2は、リニアモータLMを備えているので、リニアモータLMが発生する推力を収縮作動を抑制する減衰力として利用できる。これに対して、リニアモータLMの推力で電磁緩衝器D2を積極的に収縮させて電磁緩衝器D2をアクチュエータとして機能させ得る。
そして、本実施の形態の電磁緩衝器D2における減衰バルブVおよびベースバルブBVの圧力損失の特性は、流量が少ない場合には小さく、流量が多くなると大きくなる特性を示すように設定されており、電磁緩衝器D2の伸長作動時には減衰バルブVが、電磁緩衝器D2の収縮作動時にはベースバルブBVが減衰力を発生させる。よって、本実施の形態における電磁緩衝器D2では、減衰バルブVおよびベースバルブBVの圧力損失をチューニングして、リニアモータLMが発生可能な推力の上限が低下する分を補うようにすれば、電磁緩衝器D1と同様に、電磁緩衝器D2は、ピストン速度が高速となっても必要十分な減衰力を発生できる。本実施の形態では、減衰バルブVは、通路22を設けて電磁緩衝器D2の伸長作動時にのみで減衰力発生源として機能するようにしているので、減衰バルブVとベースバルブBVのチューニングによって電磁緩衝器D2の伸長作動時と収縮作動時の減衰力を別個独立にチューニングできる。なお、減衰バルブVは、電磁緩衝器D2の伸縮両方で減衰力発生源として機能してもよく、ベースバルブBVは、電磁緩衝器D2の収縮作動時にのみ減衰力発生源として機能するので、減衰バルブVとベースバルブBVのチューニングによって電磁緩衝器D2の伸長作動時と収縮作動時の減衰力をチューニングできる。
なお、減衰バルブVおよびベースバルブBVの圧力損失特性は、前述した特性に限定されるものではなく、他の特性であっても、ピストン速度が高速となった際にリニアモータLMの推力低下を補えればよい。また、減衰バルブVおよびベースバルブBVが減衰力調整可能な減衰力調整バルブである場合には、電磁緩衝器D2が発生する減衰力の調整が可能であり、電磁緩衝器D2がアクチュエータとして機能する場合には減衰バルブVおよびベースバルブBVが作動油の流れに与える抵抗を最小にして減衰バルブVによる推力低下を抑制できる。
このように、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2は、非磁性体のシリンダ1と、シリンダ1の内周に移動自在に挿入されるピストンロッド2と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されるとともにピストンロッド2に設けられてシリンダ1内を伸側室R1と圧側室R2とに区画するピストン3と、ピストンロッド2に装着される可動子Mとシリンダ1の外周に設けられて可動子Mに対向する固定子Sとを有するリニアモータLMと、固定子Sの外周を覆うとともに固定子Sとの間にリザーバRを形成するアウターチューブ16と、伸側室R1と圧側室R2とに充填される作動液体としての作動油と、伸側室R1と圧側室R2とを連通する減衰通路Pと、減衰通路Pを通過する作動油の流れに抵抗を与える減衰バルブVと、圧側室R2とリザーバRとを連通する排出通路EPと、排出通路EPを通過する作動油の流れに抵抗を与えるベースバルブBVと、リザーバRから圧側室R2へ向かう作動油の流れのみを許容する吸込通路SPとを備えて構成されている。
このように構成された電磁緩衝器D2は、シリンダ1と、ピストンロッド2と、ピストン3と、減衰通路Pと、減衰バルブVとで構成される液圧ダンパと、可動子Mと固定子Sとで構成されるリニアモータLMとが一体不可分に構成されており、リニアモータLMの可動子Mが液圧ダンパ内に収容されるとともに、固定子Sがシリンダ1の外周に装着されている。よって、電磁緩衝器D2によれば、従来の電磁緩衝器に比較して、径方向の寸法を小型化できるので車両への搭載性が向上し、重量も軽減できる。さらに、液圧ダンパがリニアモータで覆われる構成ではなく、固定子Sとシリンダ1とが一体となっているので、車両走行中において液圧ダンパの作動油(作動液体)の冷却性も向上する。さらに、電磁緩衝器D2では、摺動部においてシールが必要なのはピストンロッド2の周囲だけとなるので、シール部材5aのみの設置で足りるから、電磁緩衝器D2の伸縮時の摩擦を低減できるとともにコストも軽減できる。したがって、本発明の電磁緩衝器D2によれば、冷却性を損なわず、車両への搭載性が向上し、重量およびコストを低減できるとともに、円滑な伸縮作動を実現できるのである。
そして、さらに、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2は、シリンダ1内に気室Gを設ける必要がないので、圧側室R2の下方に気室Gを設ける電磁緩衝器D1に比較してストローク長を長く確保できる。よって、第二の実施の形態の電磁緩衝器D2では、ストローク長を長く確保できるので、可動子Mを電機子とする場合に可動子Mの全長を長くできリニアモータLMの推力を大きくできる。また、液圧ダンパにリニアモータLMを一体不可分に構成してもピストンロッド2のシリンダ1内への出入りの際の体積を補償できる。
なお、図8に示した第二の実施の形態の第一変形例における電磁緩衝器D2のように、固定子Sの外周にアウターチューブ16を設けてリザーバRを形成するのに替えて、シリンダ1の側方に内部にリザーバRを有するタンクTを設けるようにしてもよい。タンクTは、シリンダ1の下端に設けられたキャップ6に連結部25を介して連結されており、本実施の形態では、シリンダ1と平行に配置されている。タンクT内は中空であって、内部にフリーピストン26が摺動自在に挿入されており、タンクT内は、フリーピストン26によって液室L1と気室G2とに区画されてリザーバRとして機能する。また、この場合、図8に示すように、タンクT内にバルブケース17が設けられていて、タンクT内にベースバルブBVが設けられている。そして、連結部25は、筒状であって、内部が圧側室R2とタンクT内に通じていて、圧側室R2とリザーバRにおける液室L1とが排出通路EPおよび吸込通路SPを介して連通されている。
このようにアウターチューブ16を設けて固定子Sとアウターチューブ16との間にリザーバRを形成する構造に替えて、タンクTを設けてタンクT内にリザーバRを設ける構造としても、シリンダ1内に気室Gを設ける必要がない。よって、第二の実施の形態の第一変形例の電磁緩衝器D2は、圧側室R2の下方に気室Gを設ける電磁緩衝器D1に比較してストローク長を長く確保でき、可動子Mを電機子とする場合に可動子Mの全長を長くできるので、リニアモータLMの推力を大きくできる。また、液圧ダンパにリニアモータLMを一体不可分に構成してもピストンロッド2のシリンダ1内への出入りの際の体積を補償できる。
また、第二の実施の形態の第一変形例における電磁緩衝器D2では、ベースバルブBVをタンクT内に設けているので、シリンダ1にバルブケース17を装着する必要がなくなり、その分、電磁緩衝器D2のストローク長をさらに長くできる。よって、第二の実施の形態の第一変形例における電磁緩衝器D2によれば、より一層リニアモータLMの推力を大きくできる。なお、ベースバルブBVは、連結部25内に設けられてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・シリンダ、2・・・ピストンロッド、2a・・・孔、2b・・・中空部、3・・・ピストン、4・・・バックヨーク(カバー体)、7,15,26・・・フリーピストン、10a,10b・・・永久磁石、16・・・アウターチューブ、25・・・連結部、BV・・・ベースバルブ、EP・・・排出通路、D1,D1,D1,D1,D2,D2・・・電磁緩衝器、G,G1,G2・・・気室、L,L1・・・液室、LM・・・リニアモータ、M・・・可動子、P・・・減衰通路、R・・・リザーバ、R1・・・伸側室、R2・・・圧側室、S・・・固定子、SP・・・吸込通路、T・・・タンク、V・・・減衰バルブ

Claims (9)

  1. 非磁性体のシリンダと、
    前記シリンダの内周に移動自在に挿入されるピストンロッドと、
    前記シリンダ内に摺動自在に挿入されるとともに前記ピストンロッドに設けられて前記シリンダ内を伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
    前記ピストンロッドに装着され前記シリンダ内に収容される筒状の可動子と前記シリンダの外周に設けられて前記可動子に対向する筒状の固定子とを有するリニアモータと、
    前記伸側室と前記圧側室とに充填される作動液体と、
    前記伸側室と前記圧側室とを連通する減衰通路と、
    前記減衰通路を通過する作動液体の流れに抵抗を与える減衰バルブとを備えた
    ことを特徴とする電磁緩衝器。
  2. 前記減衰通路を通過する流量をQとし、1より大きな任意の値をαとすると、前記減衰バルブが通過する流量に対して発生する圧力損失は、Qαに比例するように設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁緩衝器。
  3. 前記固定子は、
    前記シリンダの外周に軸方向に沿って積層されて装着される複数の環状の永久磁石を有する界磁と、
    前記界磁の外周に設けられる筒状のカバー体とを有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁緩衝器。
  4. 前記シリンダ内に摺動自在に挿入されて前記シリンダ内に前記圧側室に隣接する気室を形成するフリーピストンを備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁緩衝器。
  5. 前記ピストンロッドは、前記圧側室に連通される中空部を有し、
    前記中空部内に摺動自在に挿入されて前記中空部内を前記圧側室に連通される液室と気室とに区画するフリーピストンを備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁緩衝器。
  6. 前記固定子の外周を覆うとともに前記固定子との間にリザーバを形成するアウターチューブと、
    前記圧側室と前記リザーバとを連通する排出通路と、
    前記排出通路を通過する作動液体の流れに抵抗を与えるベースバルブと、
    前記リザーバから前記圧側室へ向かう前記作動液体の流れのみを許容する吸込通路とを備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁緩衝器。
  7. 前記シリンダの側方に設けられて内部にリザーバを有するタンクと、
    前記圧側室と前記リザーバとを連通する排出通路と、
    前記排出通路を通過する作動流体の流れに抵抗を与えるベースバルブと、
    前記リザーバから前記圧側室へ向かう前記作動液体の流れのみを許容する吸込通路とを備えた
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電磁緩衝器。
  8. 前記減衰通路は、前記ピストンロッド内を通して前記伸側室と前記圧側室とを連通し、
    前記減衰バルブは、前記ピストンロッド内であって前記可動子の内周側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電磁緩衝器。
  9. 前記シリンダと前記タンクとを連結する連結部を備え、
    前記ベースバルブは、前記連結部或いは前記タンク内に設けられている
    ことを特徴とする請求項7或いは請求項7に従属する請求項8に記載の電磁緩衝器。
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