JP2003090380A - リーフバルブを有するショックアブソーバ、及びリーフバルブのショックアブソーバに対する組付方法 - Google Patents

リーフバルブを有するショックアブソーバ、及びリーフバルブのショックアブソーバに対する組付方法

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JP2003090380A
JP2003090380A JP2001283598A JP2001283598A JP2003090380A JP 2003090380 A JP2003090380 A JP 2003090380A JP 2001283598 A JP2001283598 A JP 2001283598A JP 2001283598 A JP2001283598 A JP 2001283598A JP 2003090380 A JP2003090380 A JP 2003090380A
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oil
shock absorber
leaf
cylinder
rod
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Yasunoshin Oosaka
安之進 大坂
Taiji Hattori
太二 服部
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】解決減衰力特性の安定したショックアブソーバ
を提供すること。 【手段】油室15a・15bを形成するシリンダ11
と、この中に摺動可能に挿入されて油室15a・15b
を区画するピストン12を有するロッド13と、ピスト
ン12に形成されて油室15a・15b間を連通させる
絞り油路と、この絞り油路を塞いで油の流れに抵抗力を
発生させるべく複数重ねられて組付けられるリーフバル
ブ21とを備えたショックアブソーバ10であって、各
リーフバルブ21を、その打ち抜き方向を一致させなが
ら重ねて組付けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショックアブソー
バに関し、特に、絞り油路の抵抗を変化させるためのリ
ーフバルブを有するショックアブソーバ、及びそのリー
フバルブの組付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンションなどに使用される
ショックアブソーバは、近年車種に応じた汎用性を高め
るために、「筒型」のものが大勢を占めてきている。こ
の「筒型」のショックアブソーバは、図1〜図5に示す
ような、一本のシリンダ11を使用した「単筒式」のも
のと、図7〜図9に示すような、一本のシリンダ11を
アウターチューブ16内に収納した「複筒式」のものと
の二種類に大別できる。
【0003】「単筒式」のショックアブソーバは、シリ
ンダ11を介して車両のバネ下側に連結されるものであ
って、このシリンダ11内に摺動可能に挿入されるピス
トン12と、このピストン12を先端に支持して他端に
て車両のバネ上側に連結される(ピストン)ロッド13
とを備えているものであり、ピストン12の両側に形成
される油室15a・15b間の油の流れに、ピストン1
2に形成してある絞り油路14、及びこれを塞ぐリーフ
バルブ21等を構成要素とするピストンバルブ20にて
抵抗を付与するようにしたものである。また、この「単
筒式」のショックアブソーバでは、図1に示すように、
シリンダ11に対するロッド13の進退による容積変化
を吸収するためのフリーピストン18を有しているもの
であり、このフリーピストン18によって油室15bと
空気室18aとを区画するようにしている。
【0004】これに対して、「複筒式」のショックアブ
ソーバは、アウターチューブ16を介して車両のバネ下
側に連結されるものであって、このアウターチューブ1
6内に挿入してあるシリンダ11内に摺動可能に挿入さ
れるピストン12aと、このピストン12aを先端に支
持して他端にて車両のバネ上側に連結される(ピスト
ン)ロッド13と、アウターチューブ16とシリンダ1
1とによって形成されたリザーバ室17と、このリザー
バ室17と油室15bとの間に設けた、図8及び図9に
示すようなベースバルブ12bとを備えているものであ
る。
【0005】この「複筒式」のショックアブソーバにお
けるピストン12aおよびベースバルブ12bにおいて
も、図8及び図9に示すように、「単筒式」ショックア
ブソーバのピストン12における絞り油路14と同様な
絞り油路14b・14aがそれぞれ形成してあり、これ
らの絞り油路14a・14b、及びこれを塞ぐリーフバ
ルブ21a・21bによって、油室15aと15bとの
油の流れ、またリザーバ室17と油室15bとの間の油
の流れに抵抗を付与するようにしたものである。
【0006】さて、例えば単筒式のショックアブソーバ
において、ピストン12の動きがゆっくりのときは、ピ
ストンバルブ20を通過する油の量は少ないため、図3
の上半分あるいは図4の下半分で示すように、上流側の
油圧が各リーフバルブ21を撓ませることはなく、油
は、前述したピストン12側に形成してあるオリフィス
19のみを通って下流側に流れる。これに対して、ピス
トン12の動きが早いときは、ピストンバルブ20を通
過する油の量が多くオリフィス19だけでは油の通過を
許容することができないから、図3の下半分あるいは図
4の上半分で示すように、上流側の油は各リーフバルブ
21を撓ませながら下流側に流れることになるのであ
る。
【0007】各リーフバルブ21の撓みは、一定してい
ないと減衰力特性に悪影響を与えることになる。つま
り、同じ材料及び工程で製造した各リーフバルブ21
に、撓み易さが変化したり、あるいは各リーフバルブ2
1が撓むときのピストン12の動き(進退速度)が一定
したものとなっていないとすると、大量生産されるショ
ックアブソーバの品質、特に減衰力特性にバラツキが出
ることになるのである。
【0008】一方、各リーフバルブ21を微視的にみて
みると、次の通りである。各リーフバルブ21は、プレ
スによってそのロッド挿入穴21cとともに打ち抜き加
工されるものであり、これにより、図5にも示すよう
に、外周部21dが打ち抜き方向に僅かに突出する状態
で加工されるものである。そうすると、各リーフバルブ
21の周辺が、例えば図5の左側に撓む場合と、右側に
撓む場合とでは、加えられた一定の力に対する撓み量が
異なることになる。
【0009】また、各リーフバルブ21は、その打ち抜
き方向にバリが発生することがあり、このバリの発生量
や残留量は個々の各リーフバルブ21によって当然異な
っている。このことによっても、各リーフバルブ21の
周辺が、例えば図5の左側に撓む場合と、右側に撓む場
合とでは、加えられた一定の力に対する撓み量が異なる
ことになるのである。
【0010】以上の点から、減衰力特性の個々のバラツ
キ許容幅の管理が非常に厳しくなってきている近年のシ
ョックアブソーバについて本発明者が検討を行ったとこ
ろ、ガスや作動油の漏れがないようにすることは当然と
しても、その減衰力特性を安定したものとする必要があ
り、この減衰力特性の安定化は、上述したリーフバルブ
の組付方法にも関係していることが分かったのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種のシ
ョックアブソーバについての以上の実情に鑑みてなされ
たもので、その解決しようとする課題は、減衰力特性の
安定したショックアブソーバを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述
する実施の形態の説明中において使用する符号を付して
説明すると、「油室15a・15bを形成するシリンダ
11と、この中に摺動可能に挿入されて油室15a・1
5bを区画するピストン12を有するロッド13と、ピ
ストン12に形成されて油室15a・15b間を連通さ
せる絞り油路14と、この絞り油路14を塞いで油の流
れに抵抗力を発生させるべく複数重ねられて組付けられ
るリーフバルブ21とを備えたショックアブソーバ10
であって、各リーフバルブ21を、その打ち抜き方向を
一致させながら重ねて組付けたことを特徴とするショッ
クアブソーバ10」である。
【0013】すなわち、この請求項1に係るショックア
ブソーバ10は、前述した「単筒式」と呼ばれるもので
あり、図1〜図4に示すように、外筒となるシリンダ1
1と、このシリンダ11内に摺動可能に挿入したピスト
ン12と、このピストン12を先端に支持するロッド1
3とを備えているものであり、ピストン12の両側に形
成される油室15a・15b間の油の流れに、ピストン
12に形成してある絞り油路14、及びこれを塞ぐリー
フバルブ21等を構成要素とするピストンバルブ20に
て抵抗を付与するようにしたものである。また、このシ
ョックアブソーバ10は、図1に示すように、シリンダ
11内の油室15bと空気室18aとを区画するフリー
ピストン18を有しているものであり、このフリーピス
トン18によって、ロッド13の進退による容積変化を
吸収するようにしている。
【0014】ピストンバルブ20は、規定された減衰力
を発生させるための複数のリーフバルブ21を重ねた状
態で有したものであり、その重ね状態は、図5に示すよ
うに、各リーフバルブ21の打ち抜き方向が一定となる
ようにしたものである。勿論、このショックアブソーバ
10における各リーフバルブ21は、その各打ち抜き方
向が一定しているように組み付けられていればよく、例
えば、各リーフバルブ21の打ち抜き方向が、図2の左
右いずれであってもよいものである。
【0015】もし、このショックアブソーバ10のピス
トンバルブ20において、組み付けられている各リーフ
バルブ21の打ち抜き方向にバラツキがあったとする
と、各リーフバルブ21が互いに擦れ合いながら撓んだ
とき、その撓みに必要な力に変化があることになる。何
故なら、前述した通り、各リーフバルブ21は、プレス
によってそのロッド挿入穴21cとともに打ち抜き加工
されるものであり、図5にも示すように、外周部21d
が打ち抜き方向に僅かに突出する状態で加工されるもの
だからである。さらに、各リーフバルブ21の周辺等に
は、各リーフバルブ21毎に量の一定しないバリが、図
5の図示右方向にランダムに突出していることがあり、
このバリの各リーフバルブ21における突出量や方向が
異なることになれば、各リーフバルブ21が互いに密着
し合いながら撓んだときの撓み量に変化を与えるからで
ある。
【0016】そうすると、各リーフバルブ21の周辺が
図5の左側に撓む場合と、右側に撓む場合とでは、加え
られた一定の力に対する撓み量が異なることになる。換
言すれば、もし、組み付けられている各リーフバルブ2
1の打ち抜き方向にバラツキがあったとすると、同じ部
品を使用して製造したショックアブソーバ10毎に、そ
の減衰力特性にバラツキが生ずることになるのである。
【0017】この点、この請求項1に係るショックアブ
ソーバ10は、そのピストンバルブ20を構成している
各リーフバルブ21を、その打ち抜き方向を一致させな
がら重ねて組付けたものであるから、加えられた一定の
力に対する撓み量が一定となり、シリンダ11に対する
ロッド13の侵入、突出工程とも減衰力特性が安定化し
たものとなっているのである。
【0018】以上の課題を解決するために、請求項2に
係る発明の採った手段は、同様に、「油室15a・15
bを形成するシリンダ11と、この中に摺動可能に挿入
されて油室15a・15bを区画するピストン12aを
有するロッド13と、シリンダ11の外側に配置したア
ウターチューブ16と、このアウターチューブ16とシ
リンダ11とで形成するリザーバ室17と、このリザー
バ室17と油室15bとの間に配置したベースバルブ1
2bと、このベースバルブ12bに形成されてシリンダ
11に対してロッド13が進入したとき油室15bから
リザーバ室17への油の移動を許容する一方の絞り油路
14aと、ピストン12aに形成されてシリンダ11か
らロッド13が突出したとき一方の絞り油路14aとは
反対の油の移動を許容する他方の絞り油路14bと、こ
れら各絞り油路14a・14bを塞いで油の流れに抵抗
力を発生させるべく複数重ねられて組付けられるリーフ
バルブ21a・21bとを備えたショックアブソーバ1
0であって、各リーフバルブ21a・21bを、その打
ち抜き方向を一致させながら重ねて組付けたことを特徴
とするショックアブソーバ10」である。
【0019】すなわち、この請求項2に係るショックア
ブソーバ10は、前述した「複筒式」と呼ばれるもので
あり、図7〜図9に示すように、外筒となるアウターチ
ューブ16と、このアウターチューブ16内に挿入して
あるシリンダ11内に摺動可能に挿入されるピストン1
2と、このピストン12を先端に支持するロッド13
と、アウターチューブ16とシリンダ11とによって形
成されたリザーバ室17と、このリザーバ室17と油室
15bとの間に設けた、図8及び図9に示すようなベー
スバルブ12bとを備えているものである。
【0020】この「複筒式」のショックアブソーバにお
けるピストン12aおよびベースバルブ12bにおいて
も、図8及び図9に示すように、「単筒式」ショックア
ブソーバのピストン12における絞り油路14と同様な
絞り油路14a・14bがそれぞれ形成してあり、これ
らの絞り油路14a・14b、及びこれを塞ぐリーフバ
ルブ21a・21bによって、油室15aと15bとの
油の流れ、また、リザーバ室17と油室15bとの間の
油の流れに抵抗を付与するようにしたものである。
【0021】ベースバルブ12bは、規定された減衰力
を発生させるための複数のリーフバルブ21bを重ねた
状態で有したものであり、その重ね状態は、図5に示す
ように、各リーフバルブ21bの打ち抜き方向が一定と
なるようにしたものである。勿論、このショックアブソ
ーバ10における各リーフバルブ21bは、その各打ち
抜き方向が一定しているように組み付けられていればよ
く、例えば、各リーフバルブ21bの打ち抜き方向が、
図8の左右いずれであってもよいものである。
【0022】勿論、この請求項2に係るショックアブソ
ーバ10において、ピストン12aに装着したピストン
バルブ20aを構成している各リーフバルブ21aに関
しても上記したリーフバルブ21bと同様、その打ち抜
き方向を一致させながら重ねて組付けるように実施し得
ることは、言うまでもない。
【0023】従って、この請求項2に係るショックアブ
ソーバ10も、そのベースバルブ12bのピストンバル
ブ20bを構成している各リーフバルブ21b、および
ピストン12aのピストンバルブ20aを構成している
各リーフバルブ21aを、その打ち抜き方向を一致させ
ながら重ねて組付けたものであるから、加えられた一定
の力に対する撓み量が一定となり、シリンダ11に対す
るロッド13の侵入、突出工程とも減衰力特性が安定化
したものとなっているのである。
【0024】上記課題を解決するために、請求項3に係
る発明の採った手段は、「油室15a・15bを形成す
るシリンダ11と、この中に摺動可能に挿入されて油室
15a・15bを区画するピストン12を有するロッド
13と、ピストン12に形成されて油室15a・15b
間を連通させる絞り油路14と、この絞り油路14を塞
いで油の流れに抵抗力を発生させるべく複数重ねられて
組付けられるリーフバルブ21とを備えたショックアブ
ソーバ10について、各リーフバルブ21を次の工程
(1)〜(3)を経て組付けるようにしたことを特徴と
するショックアブソーバ10に対するリーフバルブ21
の組付方法。 (1)中心のロッド挿入穴21cとともに打ち抜き加工
された各リーフバルブ21を、1本あるいは複数本の支
持棒30に、その打ち抜き方向を一致させて各ロッド挿
入穴21cにて挿入する工程; (2)これら各リーフバルブ21を支持棒30とともに
化学研磨する工程; (3)これら各リーフバルブ21の必要枚数を、その各
方向を変えることなく、1本あるいは複数本の支持棒3
0から引き抜いて、所定位置にその方向のまま組付ける
工程」である。
【0025】すなわち、この請求項3の発明は、上記請
求項1に係る「単筒式」のショックアブソーバ10を製
造するにあたって、ピストンバルブ20のリーフバルブ
21として、その組み付けを具体的にどのようにするか
を示すものであり、その基本思想は、各リーフバルブ2
1を、1本の支持棒30にその打ち抜き方向を一致させ
て各ロッド挿入穴21cにて挿入するものであり、その
状態を、打ち抜き工程後から化学研磨時を含めて一貫し
て維持することである。
【0026】この種のショックアブソーバ10において
使用されるリーフバルブ21は、幸い、その中心にロッ
ド13の先端に組み付けるためのロッド挿入穴21cを
必要としているものであり、このロッド挿入穴21cを
利用すれば、その方向性を一致させることが容易に行え
るものである。つまり、方向性を一定にするには、各リ
ーフバルブ21を、1本の支持棒30にその打ち抜き方
向を一致させて各ロッド挿入穴21cにて挿入すればよ
いのである。勿論、この場合に使用される支持棒30
は、その研磨工程において処理液に耐えられるものとし
たり、組付工程において使用される治具にしたりと、そ
の種類を変えることは自由であるが、その交換を行うに
あたって、各リーフバルブ21が重なった状態のまま行
うことは必要である。
【0027】また、この請求項3の組立方法では、各リ
ーフバルブ21を支持棒30とともに化学研磨する必要
があるが、これは、各リーフバルブ21がロッド13の
先端に組み付けられた状態に近い状態で化学研磨を行う
ことにより、化学研磨による僅かな変化を一定のものと
して、これによっても各リーフバルブ21の最終的な減
衰力特性を安定化させるためである。
【0028】そして、この請求項3の組立方法では、各
リーフバルブ21の必要枚数を、その各方向を変えるこ
となく支持棒30から引き抜いてロッド13の先端にそ
のまま組付けるのである。
【0029】このようにすることによって、各リーフバ
ルブ21は、その打ち抜き方向が一致した状態で、ロッ
ド13の先端に重ねて組付けられるのである。以上のよ
うに各リーフバルブ21が組付けられたショックアブソ
ーバ10は、上述した請求項1のショックアブソーバ1
0となり、各リーフバルブ21が、その打ち抜き方向を
一致させながら重ねて組付けられたものとなるのである
から、加えられた一定の力に対する撓み量が一定とな
り、減衰力特性が安定化したものとなるのである。
【0030】最後に、上記課題を解決するために、請求
項4に係る発明の採った手段は、「油室15a・15b
を形成するシリンダ11と、この中に摺動可能に挿入さ
れて油室15a・15bを区画するピストン12aを有
するロッド13と、シリンダ11の外側に配置したアウ
ターチューブ16と、このアウターチューブ16とシリ
ンダ11とで形成するリザーバ室17と、このリザーバ
室17と油室15bとの間に配置したベースバルブ12
bと、このベースバルブ12bに形成されてシリンダ1
1に対してロッド13が進入したとき油室15bからリ
ザーバ室17への油の移動を許容する一方の絞り油路1
4aと、ピストン12aに形成されてシリンダ11から
ロッド13が突出したとき一方の絞り油路14aとは反
対の油の移動を許容する他方の絞り油路14bと、これ
ら各絞り油路14a・14bを塞いで油の流れに抵抗力
を発生させるべく複数重ねられて組付けられるリーフバ
ルブ21a・21bとを備えたショックアブソーバ10
について、各リーフバルブ21a・21bを次の工程
(1)〜(3)を経て組付けるようにしたことを特徴と
するショックアブソーバ10に対するリーフバルブ21
a・21bの組付方法。 (1)中心のロッド挿入穴21cとともに打ち抜き加工
された各リーフバルブ21a・21bを、1本あるいは
複数本の支持棒30に、その打ち抜き方向を一致させて
各ロッド挿入穴21cにて挿入する工程; (2)これら各リーフバルブ21a・21bを支持棒3
0とともに化学研磨する工程; (3)これら各リーフバルブ21a・21bの必要枚数
を、その各方向を変えることなく、1本あるいは複数本
の支持棒30から引き抜いて、所定位置にその方向のま
ま組付ける工程」である。
【0031】すなわち、この請求項4の発明は、上記請
求項2に係る「複筒式」のショックアブソーバ10を製
造するにあたって、ベースバルブ12bの各リーフバル
ブ21bおよびピストン12aの各リーフバルブ21a
の組み付けを具体的にどのようにするかを示すものであ
り、その基本思想は、上記請求項3に係る組付方法と同
様に、ピストンバルブ20a・20bをそれぞれ構成し
ている各リーフバルブ21a・21bを、1本の支持棒
30にその打ち抜き方向を一致させて各ロッド挿入穴2
1cにて挿入するものであり、その状態を、打ち抜き工
程後から化学研磨時を含めて一貫して維持することであ
る。
【0032】従って、各リーフバルブ21a・21b
は、その打ち抜き方向が一致した状態で、ベースバルブ
12bおよびロッド13の先端に重ねて組付けられるの
である。以上のように各リーフバルブ21a・21bが
組付けられたショックアブソーバ10は、上述した請求
項2のショックアブソーバ10となり、各リーフバルブ
21a・21bが、その打ち抜き方向を一致させながら
重ねて組付けられたものとなるのであるから、加えられ
た一定の力に対する撓み量が一定となり、減衰力特性が
安定化したものとなるのである。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、上記各請求項に係る発明
を、図面に示した実施の形態であるショックアブソーバ
10について説明すると、図1〜図4には、所謂「単筒
式」のショックアブソーバ10の断面図が、また、図7
〜図9には、所謂「複筒式」のショックアブソーバ10
の断面図がそれぞれ示してあり、以下では、この単筒式
のショックアブソーバ10を第1実施例とし、また複筒
式のショックアブソーバ10を第2実施例として説明す
る。
【0034】(第1実施例のショックアブソーバ10)
この「単筒式」のショックアブソーバ10は、車両のバ
ネ下側に連結されるシリンダ11と、このシリンダ11
内に摺動可能に挿入されるピストン12と、このピスト
ン12を先端に支持して他端にて車両のバネ上側に連結
されるロッド13とを備えているものであり、ピストン
12の両側に形成される油室15a・15b間の油の流
れに、ピストン12に形成してある絞り油路14及びこ
れを塞ぐ複数重ねたリーフバルブ21により抵抗を付与
するようにしてある。
【0035】また、この単筒式のショックアブソーバ1
0では、図1に示したように、シリンダ11に対するロ
ッド13の進退による容積変化を吸収するためのフリー
ピストン18を有していて、このフリーピストン18に
よって油室15bと空気室18aとを区画している。
【0036】以下、説明の都合上、減衰力を発生する部
分のみを簡単に説明していくことにする。すなわち、こ
のショックアブソーバ10中のピストン12に形成して
ある絞り油路14の両側には、ショックアブソーバの基
本原理として模式化して図示した図2にも示したよう
に、ピストンバルブ20がそれぞれ設けてある。このピ
ストンバルブ20は、伸縮工程にあるロッド13にそれ
ぞれ減衰力を発生させるためのものであり、ピストン1
2の両側に形成してあるシート部9に対して当接される
複数重ねたリーフバルブ21と、これらのリーフバルブ
21にある一定の押圧力を付与するナット8とを備えて
いる。また、ピストン12側のシート部9には、当接し
たときのリーフバルブ21によってオリフィス19が形
成されることになる溝が形成してある。
【0037】そして、このショックアブソーバ10にお
いては、各リーフバルブ21が、ピストン12の両側で
その打ち抜き方向を一致させながら重ねて、つまり各リ
ーフバルブ21における打ち抜き方向が全て同一となる
ようにして組付けてあるのである。このように、各リー
フバルブ21の打ち抜き方向が全て一致するように重ね
て組付けるには、次のようになされる。
【0038】各リーフバルブ21は、図示しない打ち抜
き装置によって、金属板から中心のロッド挿入穴21c
とともに打ち抜き加工されるものであるが、このロッド
挿入穴21c以外に例えば図6に示したような種々な穴
や溝が形成されるものである。そこで、(1)加工され
た各リーフバルブ21を、1本の支持棒30にその打ち
抜き方向を一致させて各ロッド挿入穴21cにて挿入す
るのである。
【0039】この支持棒30は、図10及び図11に示
した液処理補助装置40を構成するものであってもよ
く、また、各リーフバルブ21をロッド13の先端に組
み付けるための治具であってもよく、勿論両者の共通部
品であってもよいものである。いずれにしても、この支
持棒30は、リーフバルブ21の打ち抜き後からロッド
13への組付まで、各リーフバルブ21の方向が変化し
ないように、多数重ねるために使用されるものである。
【0040】また、(2)これら各リーフバルブ21
は、例えば、液処理装置において使用される図10に示
すような液処理補助装置40の支持棒30とともに化学
研磨するのである。このように化学研磨を行うのは、各
リーフバルブ21がロッド13の先端に組み付けられた
状態に近い状態で化学研磨を行うことにより、化学研磨
による僅かな変化を一定のものとして、これによっても
各リーフバルブ21の最終的な減衰力特性を安定化させ
るためである。なお、各リーフバルブ21を支持棒30
に挿通したまま、洗浄工程や乾燥工程等の他の工程も行
うことは言うまでもない。
【0041】そして、(3)これら各リーフバルブ21
の必要枚数を、その各方向を変えることなく支持棒30
から引き抜いてロッド13の先端にそのまま組付けるの
である。これにより、図1に示したような本発明に係る
ショックアブソーバ10が完成する。
【0042】図10及び図11に示した液処理補助装置
40は、下部が処理液槽内に浸漬されることになる吊下
台41と、この吊下台41を構成して処理液槽内に吊下
される互いに平行な2本の吊下杆47下端に略水平に支
持される回転軸42と、この回転軸42上にこれと平行
に配置される支持軸30と、吊下台41を構成している
第1支持台上に設けた振動装置43とを備えている。そ
して、回転軸42上には、図10及び図11に示したよ
うに、スパイラル状の段部44が形成してあり、この段
部44は突条または凹溝とされる。
【0043】この液処理補助装置40の吊下台41は、
両吊下杆47の内側に形成してある案内溝46によって
上下に案内される吊下カセットを有しているものであ
り、この吊下カセットの下端には、図10に示したよう
に、支持軸30の端部が軸支持交換部材によって脱着自
在に取付けられるようにしてある。この支持軸30上に
は、図5にも示したように、多数のリーフバルブ21・
21a・21bがそのロッド挿入穴21cを利用して、
打ち抜き方向が同一となるようにして挿通されるもので
あり、これら各リーフバルブ21・21a・21bの下
端となる部分が回転軸42、及びその表面に形成した突
条または凹溝からなる段部44に当接することになるも
のである。
【0044】支持軸30上の各リーフバルブ21は、突
条または凹溝からなる段部44の高さまたは深さに応じ
て上下動運動するものとなるのであるから、各リーフバ
ルブ21のロッド挿入穴21cは、それを許容する大き
さのものであり、かつ各軸支持交換部材13は、その位
置調整をネジの螺着量で調整できるようにしてある。
【0045】一方、段部44を設けた回転軸42は、図
10にも示したように、その端部を吊下杆47の外側に
延ばしてあり、ここにプーリが設けてある。このプーリ
には、吊下台41側の図示しない第2支持台に設けてあ
る駆動モータからの回転力がベルトまたはチェーンを介
して伝達されるのであり、回転軸42は、駆動モータに
よって回転駆動されるものである。
【0046】振動装置43は、その作動軸を図10の図
示左右方向に振動させるものであり、この作動軸の先端
に連結バーを取付け、この連結バーに取付けた伝達バー
の下端側を取付部材によって吊下台41側に取付けるこ
とにより、主として吊下台41の下端部側に振動を与え
るようにしたものである。なお、振動装置43動軸に連
結された連結バーは、第1支持台に形成した開口を通し
て下方に延出されるものであり、伝達バーの略中間部は
支点を介して吊下台41側に連結されるものである。
【0047】この振動装置43は、これ単独では、前述
したように、図10の左右方向の振動しか与えられない
ものであるが、その振動の方向が不適当な場合に、補助
振動装置45によって別方向の振動を加えることによ
り、当該液処理補助装置40においては、振動方向の調
整がなされるものである。
【0048】段部44については、前述したように、突
条か、あるいは凹溝が採用されるものである。段部44
として突条を採用した場合に回転軸42が回転される
と、図11に示したように、この突条がその上方にある
各リーフバルブ21の下端部を押し上げることになり、
逆に凹溝が採用された場合にはこの凹溝内にリーフバル
ブ21が落ち込む。そうすると、押し上げられあるいは
落ち込んだリーフバルブ21の打ち抜き部のバリは、他
のリーフバルブ21から露出して処理液槽内の処理液に
晒されることになり、上記打ち抜き部のバリを除去する
という液処理が効果的になされることになるのである。
勿論、この間、振動装置43による振動も各リーフバル
ブ21間に加えられているから、処理液は、各リーフバ
ルブ21間に十分浸漬し得るのである。
【0049】(第2実施例のショックアブソーバ10)
「複筒式」のショックアブソーバ10は、アウターチュ
ーブ16を介して車両のバネ下側に連結されるものであ
って、このアウターチューブ16内に挿入してあるシリ
ンダ11内に摺動可能に挿入されるピストン12aと、
このピストン12aを先端に支持して他端にて車両のバ
ネ上側に連結される(ピストン)ロッド13と、アウタ
ーチューブ16とシリンダ11とによって形成されたリ
ザーバ室17と、このリザーバ室17と油室15bとの
間に設けた、図8及び図9に示したようなベースバルブ
12bとを備えているものである。
【0050】ここでも、単筒式ショックアブソーバ10
と同様、減衰力を発生する部分のみを説明することに
し、チェック弁の機能を果たす側のリーフバルブの機能
説明等は省略する。
【0051】この複筒式のショックアブソーバ10にお
けるピストン12aおよびベースバルブ12bにおいて
も、図8及び図9に示したように、単筒式ショックアブ
ソーバ10のピストン12における絞り油路14と同様
な絞り油路14b・14aがそれぞれ形成してあり、こ
れらの絞り油路14a・14b、及びこれを塞ぐリーフ
バルブ21a・21bによって、油室15aと15bと
の油の流れ、またリザーバ室17と油室15bとの間の
油の流れに抵抗を付与するようにしてある。
【0052】ベースバルブ12a・12bは、規定され
た減衰力を発生させるための複数のリーフバルブ21a
・21bをそれぞれ重ねたものであり、その重ね状態
は、図5に示したように、各リーフバルブ21a・21
bのそれぞれの打ち抜き方向が一定となるようにしてあ
る。勿論、このショックアブソーバ10における各リー
フバルブ21a・21bは、その各打ち抜き方向が一定
しているように組み付けられていればよく、例えば、各
リーフバルブ21a・21bの打ち抜き方向が、図8及
び図9の左右いずれであってもよいものである。
【0053】具体的には、上記にて説明した単筒式のシ
ョックアブソーバ10と同様に(1)中心のロッド挿入
穴21cとともに打ち抜き加工された各リーフバルブ2
1a・21bを、1本あるいは複数本の支持棒30に、
その打ち抜き方向を一致させて各ロッド挿入穴21cに
て挿入し、これら各リーフバルブ21a・21bを支持
棒30とともに化学研磨し、これら各リーフバルブ21
bの必要枚数を、その各方向を変えることなく、1本あ
るいは複数本の支持棒30から引き抜いて、所定位置に
その方向のまま組付けることができるのである。
【0054】また、上記した通り、チェック弁の機能を
果たす側のリーフバルブの機能説明は省略したが、この
チェック弁の機能を果たす側のリーフバルブに関して
も、本発明のリーフバルブおよび組付方法が適用でき
る。さらに、本発明は、ショックアブソーバに使用する
リーフバルブとして説明してきたが、リーフバルブの様
な薄板材を重ねて使用するものであれば、その目的、理
由に関係なく適用できるものであることは言うまでもな
い。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1または2に
係る発明によれば、上記実施の形態にて例示した如く、
「油室15a・15bを形成するシリンダ11と、この
中に摺動可能に挿入されて油室15a・15bを区画す
るピストン12を有するロッド13と、ピストン12に
形成されて油室15a・15b間を連通させる絞り油路
14と、この絞り油路14を塞いで油の流れに抵抗力を
発生させるべく複数重ねられて組付けられるリーフバル
ブ21とを備えたショックアブソーバ10であって、各
リーフバルブ21を、その打ち抜き方向を一致させなが
ら重ねて組付けたこと」あるいは、「油室15a・15
bを形成するシリンダ11と、この中に摺動可能に挿入
されて油室15a・15bを区画するピストン12aを
有するロッド13と、シリンダ11の外側に配置したア
ウターチューブ16と、このアウターチューブ16とシ
リンダ11とで形成するリザーバ室17と、このリザー
バ室17と油室15bとの間に配置したベースバルブ1
2bと、このベースバルブ12bに形成されてシリンダ
11に対してロッド13が進入したとき油室15bから
リザーバ室17への油の移動を許容する一方の絞り油路
14aと、ピストン12aに形成されてシリンダ11か
らロッド13が突出したとき一方の絞り油路14aとは
反対の油の移動を許容する他方の絞り油路14bと、こ
れら各絞り油路14a・14bを塞いで油の流れに抵抗
力を発生させるべく複数重ねられて組付けられるリーフ
バルブ21a・21bとを備えたショックアブソーバ1
0であって、各リーフバルブ21a・21bを、その打
ち抜き方向を一致させながら重ねて組付けたこと」に、
それぞれその構成上の特徴があり、これにより、減衰力
特性が非常に安定したショックアブソーバ10を提供す
ることができるのである。
【0056】また、請求項3または4の発明によれば、
上記請求項1または2のショックアブソーバ10におけ
る各リーフバルブ21または各リーフバルブ21a・2
1bを、 「(1)中心のロッド挿入穴21cとともに打ち抜き加
工された各リーフバルブ21または21a・21bを、
1本の支持棒30にその打ち抜き方向を一致させて各ロ
ッド挿入穴21cにて挿入する工程; (2)これら各リーフバルブ21または21a・21b
を支持棒30とともに化学研磨する工程; (3)これら各リーフバルブ21または21a・21b
の必要枚数を、その各方向を変えることなく支持棒30
から引き抜いてロッド13の先端にそのまま組付ける工
程」を経てロッド13の先端に組み付けるようにしたこ
とにその構成上の特徴があり、これにより、減衰力特性
の安定したショックアブソーバ10を確実に製造するこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る単筒式ショックアブソーバの断面
図である。
【図2】同ショックアブソーバのピストンを中心にして
見た部分模式断面図である。
【図3】同ショックアブソーバのロッドがシリンダ内に
進入するときの様子を描いた部分模式断面図である。
【図4】同ショックアブソーバのロッドがシリンダから
退出するときの様子を描いた部分模式断面図である。
【図5】同ショックアブソーバにおいて使用されるリー
フバルブの複数を重ねた状態の拡模式面図である。
【図6】同ショックアブソーバにおいて使用されるリー
フバルブの、(a)及び(b)の2種類を示す拡大平面
図である。
【図7】本発明に係る複筒式ショックアブソーバの断面
図である。
【図8】同ショックアブソーバのロッドがシリンダ内に
進入するときの様子を描いた部分模式断面図である。
【図9】同ショックアブソーバのロッドがシリンダから
退出するときの様子を描いた部分模式断面図である。
【図10】本発明における支持棒を使用して液処理を行
う液処理補助装置の断面図である。
【図11】同液処理補助装置における支持棒及びこれに
挿通された各リーフバルブを示す液処理補助装置の部分
拡大断面図である。
【符号の説明】
9 シート部 10 ショックアブソーバ 11 シリンダ 12 ピストン 12a ピストン 12b ベースバルブ 13 ロッド 14a 一方の絞り油路 14b 他方の絞り油路 15a・15b 油室 16 アウターチューブ 17 リザーバ室 18 フリーピストン 18a 空気室 19 オリフィス 20、20a、20b ピストンバルブ 21、21a、21b リーフバルブ 21c ロッド挿入穴 21d 外周部 30 支持棒 40 液処理補助装置 41 吊下台 42 回転軸 43 振動装置 44 段部 45 振動装置 46 案内溝 47 吊下杆

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油室を形成するシリンダと、この中に摺
    動可能に挿入されて前記油室を区画するピストンを有す
    るロッドと、前記ピストンに形成されて前記油室間を連
    通させる絞り油路と、この絞り油路を塞いで油の流れに
    抵抗力を発生させるべく複数重ねられて組付けられるリ
    ーフバルブとを備えたショックアブソーバであって、 前記各リーフバルブを、その打ち抜き方向を一致させな
    がら重ねて組付けたことを特徴とするショックアブソー
    バ。
  2. 【請求項2】 油室を形成するシリンダと、この中に摺
    動可能に挿入されて前記油室を区画するピストンを有す
    るロッドと、前記シリンダの外側に配置したアウターチ
    ューブと、このアウターチューブと前記シリンダとで形
    成するリザーバ室と、このリザーバ室と前記油室との間
    に配置したベースバルブと、このベースバルブに形成さ
    れて前記シリンダに対して前記ロッドが進入したとき油
    室からリザーバ室への油の移動を許容する一方の絞り油
    路と、前記ピストンに形成されて前記シリンダから前記
    ロッドが突出したとき前記一方の絞り油路とは反対の油
    の移動を許容する他方の絞り油路と、これら各絞り油路
    を塞いで油の流れに抵抗力を発生させるべく複数重ねら
    れて組付けられるリーフバルブとを備えたショックアブ
    ソーバであって、 前記各リーフバルブを、その打ち抜き方向を一致させな
    がら重ねて組付けたことを特徴とするショックアブソー
    バ。
  3. 【請求項3】 油室を形成するシリンダと、この中に摺
    動可能に挿入されて前記油室を区画するピストンを有す
    るロッドと、前記ピストンに形成されて前記油室間を連
    通させる絞り油路と、この絞り油路を塞いで油の流れに
    抵抗力を発生させるべく複数重ねられて組付けられるリ
    ーフバルブとを備えたショックアブソーバについて、前
    記各リーフバルブを次の工程(1)〜(3)を経て組付
    けるようにしたことを特徴とするショックアブソーバに
    対するリーフバルブの組付方法。 (1)中心のロッド挿入穴とともに打ち抜き加工された
    各リーフバルブを、1本あるいは複数本の支持棒に、そ
    の打ち抜き方向を一致させて各ロッド挿入穴にて挿入す
    る工程; (2)これら各リーフバルブを前記支持棒とともに化学
    研磨する工程; (3)これら各リーフバルブの必要枚数を、その各方向
    を変えることなく、前記1本あるいは複数本の支持棒か
    ら引き抜いて、所定位置にその方向のまま組付ける工
    程。
  4. 【請求項4】 油室を形成するシリンダと、この中に摺
    動可能に挿入されて前記油室を区画するピストンを有す
    るロッドと、前記シリンダの外側に配置したアウターチ
    ューブと、このアウターチューブと前記シリンダとで形
    成するリザーバ室と、このリザーバ室と前記油室との間
    に配置したベースバルブと、このベースバルブに形成さ
    れて前記シリンダに対して前記ロッドが進入したとき油
    室からリザーバ室への油の移動を許容する一方の絞り油
    路と、前記ピストンに形成されて前記シリンダから前記
    ロッドが突出したとき前記一方の絞り油路とは反対の油
    の移動を許容する他方の絞り油路と、これら各絞り油路
    を塞いで油の流れに抵抗力を発生させるべく複数重ねら
    れて組付けられるリーフバルブとを備えたショックアブ
    ソーバについて、前記各リーフバルブを次の工程(1)
    〜(3)を経て組付けるようにしたことを特徴とするシ
    ョックアブソーバに対するリーフバルブの組付方法。 (1)中心のロッド挿入穴とともに打ち抜き加工された
    各リーフバルブを、1本あるいは複数本の支持棒に、そ
    の打ち抜き方向を一致させて各ロッド挿入穴にて挿入す
    る工程; (2)これら各リーフバルブを前記支持棒とともに化学
    研磨する工程; (3)これら各リーフバルブの必要枚数を、その各方向
    を変えることなく、前記1本あるいは複数本の支持棒か
    ら引き抜いて、所定位置にその方向のまま組付ける工
    程。
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