JP3191229B2 - 減衰バルブ - Google Patents

減衰バルブ

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JP3191229B2
JP3191229B2 JP4330093A JP4330093A JP3191229B2 JP 3191229 B2 JP3191229 B2 JP 3191229B2 JP 4330093 A JP4330093 A JP 4330093A JP 4330093 A JP4330093 A JP 4330093A JP 3191229 B2 JP3191229 B2 JP 3191229B2
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damping
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leaf
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧緩衝器に利用す
る減衰バルブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車両に搭載される等の油
圧緩衝器にあっては、所望の減衰力が発生されるように
配慮しているが、例えば、図19に示すような構造の油
圧緩衝器にあっては、該油圧緩衝器の伸側作動時にピス
トン速度の低速域における減衰力を保障する打刻等から
なるオリフィスOと、同じくピストン速度の中高速域に
おける減衰力を保障する環状リーフバルブからなる減衰
バルブBと、で構成される減衰機構を有してなるとして
いる。
【0003】それ故、上記のオリフィスOと減衰バルブ
Bとで構成される減衰機構における減衰特性は、図20
に示すように、破線で示されるオリフィス特性oと一点
鎖線で示されるバルブ特性bとの合成の減衰特性Gとし
て現出されることになる。
【0004】しかし、この減衰特性Gにあっては、二乗
特性のオリフィス特性oから比例特性のバルブ特性bに
変化する変化点(図20中に符号gで示す点)における
変化態様が急激となり、車両用の油圧緩衝器でこれが発
現される場合には、車両における乗り心地に悪影響を与
える不具合がある。
【0005】そこで、上記の不具合を是正するために、
例えば、英国特許第966137号に係る図21に示す
ような減衰バルブVの提案があるが、該減衰バルブV
は、リーフバルブからなるバルブ本体V1にその中央か
ら放射状に延在される複数本のスリットV2を有してな
るとしている。
【0006】そして、該スリットV2が形成されること
で、バルブ本体V1に扇状の撓み部V3が複数形成され
ることになり、該撓み部V3の撓み時にバルブ特性の減
衰力が発生されるとしている。
【0007】尚、上記減衰バルブVにあっては、バルブ
本体V1の外周側部が固定部V4に設定されている。
【0008】それ故、該提案によれば、ピストン速度の
低速域には、上流側からの作動油が減衰バルブVに形成
のスリットV2を介して下流側に流れ、ピストン速度が
中高速域になると、スリットV2が拡開されるようにな
ると共に、撓み部V3が撓むようになる。
【0009】その結果、作動油がスリットV2を通過す
る際にオリフィス特性の減衰力が発生されると共に、該
オリフィス特性の減衰力がスリットV2の徐々なる拡開
で徐々に解消されることになる。
【0010】その一方で、撓み部V3が徐々に撓むよう
になることから、バルブ特性の減衰力が徐々に発生され
ることになり、前記図20に示すようなオリフィス特性
oからバルブ特性bへの変化点gにおける急激な変化態
様を招来させないようにすることが可能になる利点があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
英国特許に係る減衰バルブVの提案にあっては、該減衰
バルブV自体を高価なものにする危惧がある。
【0012】即ち、上記減衰バルブVにおけるスリット
V2は、可能な限りその幅、即ち、隙間が狭く形成され
る必要があるが、一般的には、この種のリーフバルブか
らなるバルブの形成がプレス加工によって行われるか
ら、該バルブの打ち抜き形成の際にスリットを併せて打
ち抜き形成するとしている。
【0013】しかし、プレス加工によってスリットV2
を打ち抜き形成する場合には、技術的にスリットV2の
隙間を狭くできない不具合がある。
【0014】そこで、放電加工等の技術によれば、隙間
の狭いスリットV2を形成することも可能になるが、実
際には、放電加工等のための制御系を整備する必要を生
じたりで、製造装置の複雑化や大型化を招来したりする
不都合がある。
【0015】また、放電加工等による場合には、プレス
加工に比較して製作に時間を要すことになり、減衰バル
ブVの生産性が低下されると共に、減衰バルブV自体が
高価なものになる不都合がある。
【0016】この発明は、前記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、オリフィ
ス特性からバルブ特性への変化点に急激な変化態様を招
来せずして滑らかな減衰特性の減衰力の発生を可能にす
るのは勿論のこと、その徒らな生産性の低下やコストの
上昇化を招来せずして、車両用の油圧緩衝器への利用に
最適となる減衰バルブを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明に係る減衰バルブの構成を、複数のリ
ーフバルブを積層してなると共に、該積層時にその中央
から外周側に向けて放射状に延在される複数のスリット
が形成されてなり、各リーフバルブがその外周側端部を
固定部とすると共にその内周側部にひとつまたは複数の
切欠部を有してなり、かつ、各リーフバルブが隣接する
リーフバルブの切欠部を上記スリットを形成しながら遮
蔽するひとつまたは複数の遮蔽部を有してなるとする。
【0018】そして、要する場合には、減衰バルブの中
央部あるいは中央近傍部にスリットに連通するオリフィ
スが形成されてなるとする。
【0019】また、好ましくは、積層状態で適宜の収装
部に収装される複数のリーフバルブにおける水平回転を
阻止する回転阻止手段が上記収装部との間に設けられて
なるとする。
【0020】
【作用】それ故、複数のリーフバルブを積層すること
で、減衰バルブが形成されると共に、該積層時にその中
央から外周側に向けて放射状に延在される複数のスリッ
トが形成される。
【0021】そして、スリットの幅、即ち、隙間の調整
は、該スリットの隙間を直接変更するのではなく、各リ
ーフバルブにおける切欠部あるいは遮蔽部の広狭調整で
可能になる。
【0022】また、積層状態で適宜の収装部に収装され
る複数のリーフバルブにおける水平回転を阻止する回転
阻止手段が上記収装部との間に設けられることで、減衰
バルブにおいて、当初に設定したスリットの幅、即ち、
隙間が恒久的に維持され、当初に設定した通りの減衰力
発生が恒久的に可能になる。
【0023】一方、該減衰バルブにおいては、ピストン
速度が低速域にあるときには、高圧側たる上流側からの
作動油を減該衰バルブに形成のスリットを介して低圧側
たる下流側に流出させる。
【0024】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、上記スリットを形成する各リーフ
バルブにおける遮蔽部が徐々に撓むようになり、即ち、
スリットが徐々に拡開するようになり、作動油の通過を
許容する。
【0025】このとき、それまで作動油がスリットを通
過することによって発現されていたオリフィス特性がス
リットの徐々なる拡開で徐々に解消されると共に、各リ
ーフバルブにおける遮蔽部が徐々に撓み始めることによ
って、減衰特性が徐々に比例特性に変換される。
【0026】その結果、オリフィス特性から比例特性へ
の滑らかな移行が実現され、オリフィス特性から比例特
性への急激な特性変化が発現されなくなる。
【0027】そして、減衰バルブにおいて、その中央に
オリフィスを設けるようにするときには、ピストン速度
が低速域にあるときに、上流側からの作動油が該オリフ
ィスを介して下流側に流出することになる。
【0028】このとき、ピストン速度が低速域にあると
きに必要となるオリフィス特性の減衰力を全体的に低く
する、即ち、ソフトな減衰力発生が可能になる。
【0029】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて説明する
が、図1に示す油圧緩衝器は、この発明に係る減衰バル
ブ10を伸圧兼用に設定してシリンダ1内のピストン2
部分に装備したものである。
【0030】即ち、該油圧緩衝器は、シリンダ1内にお
けるピストン2の図中で上昇方向となる伸側摺動時にシ
リンダ1内に区画形成のロッド側油室R1における作動
油が減衰バルブ10を介してシリンダ1内に区画形成の
ピストン側油室R2に流出されると共に、逆に、シリン
ダ1内におけるピストン2の図中で下降方向となる圧側
摺動時にピストン側油室R2における作動油が減衰バル
ブ10を介してロッド側油室R1に流入されるように形
成されている。
【0031】ピストン2は、ピストンロッド3の先端イ
ンロー部3aに介装されてなると共にピストンロッド3
の先端螺条部3bに螺装されたピストンナット4によっ
て所定位置に定着されている。
【0032】そして、ピストンナット4には、ピストン
側油室R2側に開口する容室4aが形成されていると共
に、ピストンロッド3には、上記容室4aに連通しなが
らロッド側油室R1に連通するポート3cが開穿されて
おり、該ポート3cを介して上記容室4aとロッド側油
室R1とが連通されている。
【0033】また、上記ピストンナット4は、図中で下
端となるその開口端4bに容室4aを閉塞するように配
設された上記減衰バルブ10を有してなる。
【0034】該減衰バルブ10は、上記開口端4bに配
設されるにあって、その外周側端部を固定部10aとす
るものであって、上下から隣接された一対のワッシャ5
で挟持されながら所定位置に定着されるとしている。
【0035】そして、該減衰バルブ10は、複数、即
ち、図示例では、二枚のリーフバルブ11,12からな
り、該二枚のリーフバルブ11,12が積層される際
に、図2にも示すように、その中央から外周側に向けて
放射状に延在される複数、即ち、図示例にあって、四本
のスリット10bが形成されてなると共に、その中央部
にオリフィス10cが形成されてなるとしている。
【0036】尚、オリフィス10cは、その配設が省略
されるとしても良いが、実施例のようにこれが形成され
るとする場合には、ピストン速度が低速域にあるとき
に、上流側からの作動油が該オリフィス10cを介して
下流側に流出することになり、このとき、ピストン速度
が低速域にあるときに必要となるオリフィス特性の減衰
力を全体的に低くする、即ち、ソフトな減衰力発生が可
能になる利点がある。
【0037】上記各リーフバルブ11,12は、図示例
にあって、所謂リーフバルブとして従来から提供されて
いるものと同様の原材から打ち抜き等の方法によって形
成されるとしている。
【0038】即ち、各リーフバルブ11,12は、図3
及び図4に示すように、その外周側端部を固定部11
a,12aに設定すると共に、その内周側部に複数、即
ち、図示例にあっては、二つの切欠部11b,12bを
有してなり、かつ、隣接するリーフバルブ11あるいは
12の切欠部11bあるいは12bを上記スリット10
bを形成しながら遮蔽する複数、即ち、図示例にあって
は、二つの遮蔽部11c,12cを有してなる。
【0039】また、この実施例にあって、各リーフバル
ブ11,12は、その中央部に上記切欠部11b,12
bに連通しながら、上記オリフィス10cを形成するオ
リフィス用切欠部11d,12dを有してなる。
【0040】そして、各リーフバルブ11,12におい
て、二つの切欠部11b,12b,二つの遮蔽部11
c,12c及びオリフィス用切欠部11d,12dの形
状及び大きさを同一にし、かつ、外部に設定される縦線
を介して線対称となるように形成されてなるとしてい
る。
【0041】ただ、各リーフバルブ11,12におい
て、切欠部11b,12bと遮蔽部11c,12cとの
面積を比較すると、切欠部11b,12bの面積の方が
遮蔽部11c,12cの面積より大きくなるように設定
されている。
【0042】即ち、各リーフバルブ11,12におい
て、切欠部11b,12bと遮蔽部11c,12cとの
境界線は、図3及び図4中に想像線で示すクロス中心線
に対して、適宜の隙間、即ち、前記スリット10bの隙
間寸法の半分の寸法の隙間を有して偏芯することになる
ように設定されている。
【0043】その結果、各リーフバルブ11,12が積
層される際には、切欠部11b,12bと遮蔽部11
c,12cとの境界線によって、上記スリット10bが
形成されることになる。
【0044】また、上記のクロス中心線に対する偏芯量
を変更することで、スリット10bの隙間寸法の変更が
可能になる。
【0045】上記各リーフバルブ11,12は、これが
積層状態で適宜の収装部、即ち、図示例にあっては、上
記ピストンナット4の開口端4bに収装されるについ
て、各リーフバルブ11,12における水平回転が阻止
されて上記相関角度が維持されるようにするために、適
宜の回転阻止手段が設けられている。
【0046】即ち、該回転阻止手段は、各リーフバルブ
11,12において固定部11a,12aの図中下端と
なる一部に形成された面取り部11e,12e(図3及
び図4参照)と、該面取り部11e,12eに隣接され
るべく上記開口端4bに設けられた面取り部4c(図2
参照)と、からなるとしている。
【0047】尚、回転阻止手段は、上記面取り部11
e,12eと面取り部4cとからなる面取り構造に代え
て、図示しないが、ピストンナット4側と各リーフバル
ブ11,12側との間で、突起と該突起が嵌装される凹
部とからなる嵌装構造に設定されても良い。
【0048】それ故、以上のように形成された減衰バル
ブ10にあっては、各リーフバルブ11,12における
二つの切欠部11b,12bがプレス加工によって打ち
抜き形成されるのみで、該各リーフバルブ11,12の
積層時に所望の減衰バルブ10が形成されると共に、該
積層時に所望の寸法の隙間を有する複数、即ち、四本の
スリット10bを減衰バルブ10の中央から外周側に向
けて放射状に延在されるように形成することが可能にな
る。
【0049】即ち、減衰バルブ10に狭い隙間寸法のス
リット10bを直接形成することを要しないことにな
る。
【0050】尚、図示例にあっては、各リーフバルブ1
1,12がその中央部にオリフィス用切欠部11d,1
2dを有してなるので、各リーフバルブ11,12を積
層して減衰バルブ10を形成する際には、その中央部に
各スリット10bに連通するオリフィス10cが形成さ
れることになる。
【0051】その結果、例えば、図1において、ピスト
ン2がシリンダ1内を上昇することになってロッド側油
室R1が高圧側とされるときに、ピストン速度が低速域
にあるとされるときには、高圧側からの作動油が減衰バ
ルブ10のスリット10bを通過して低圧側たるピスト
ン側油室R2に流出することになり、このとき所定のオ
リフィス特性の減衰力が発生されることになる。
【0052】尚、実施例のように、減衰バルブ10の中
央部にオリフィス10cが形成されている場合には、高
圧側からの作動油がオリフィス10cを通過して低圧側
に流出することになり、このときの減衰力は、上記スリ
ット10bを作動油が通過することによって得られる減
衰力より低い、即ち、ソフトな減衰力となる。
【0053】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域以上になるときには、図5及び図6に示すように、
上記スリット10bを形成する各リーフバルブ11,1
2における遮蔽部11c,12cが徐々に撓むようにな
り、即ち、スリット10bが徐々に拡開するようにな
り、作動油の通過を許容する。
【0054】このとき、それまで作動油がスリット10
bを通過することによって発現されていたオリフィス特
性が、スリット10bの徐々なる拡開で徐々に解消され
ると共に、各リーフバルブ11,12における遮蔽部1
1c,12cが徐々に撓み始めることによって、減衰特
性が徐々に比例特性に変換される。
【0055】その結果、オリフィス特性から比例特性へ
の滑らかな移行が実現され、オリフィス特性から比例特
性への急激な特性変化が発現されなくなる。
【0056】尚、スリット10bが徐々に拡開する状況
では、上記オリフィス10cも徐々に拡開するようにな
り、それまでのオリフィス特性を徐々に解消すると共
に、各リーフバルブ11,12における遮蔽部11d,
12dが徐々に撓み始めることで、それまでのオリフィ
ス特性の減衰力を徐々に比例特性の減衰力に変換するこ
とになる。
【0057】以上のことは、例えば、図1において、ピ
ストン2がシリンダ1内を下降することになってピスト
ン側油室R2が高圧側とされるときも同様である。
【0058】ただ、減衰バルブ10において、二枚のリ
ーフバルブ11,12のいずれか一方の肉厚を他方と異
なる肉厚に設定する等で、それぞれの剛性が異なるよう
に設定される場合には、伸側あるいは圧側のいずれか一
方の減衰力が高くあるいは低くなる。
【0059】また、二枚のリーフバルブ11,12の剛
性を同一に設定するとしても、前記上下一対のワッシャ
5の内径を異なるように設定ことで所謂支持点が変更さ
れることになり、その結果、伸側あるいは圧側のいずれ
か一方の減衰力が高くあるいは低くなる。
【0060】図7は、減衰バルブ10を構成するリーフ
バルブの他の実施例を示すもので、この実施例に係るリ
ーフバルブ13は、固定部13a,切欠部13b及び遮
蔽部13cを有すること勿論であるが、上記切欠部13
bが言わば一か所とされると共に、遮蔽部13dも一か
所とされるとするものである。
【0061】尚、この実施例にあっても、リーフバルブ
13の中央部には前記オリフィス10c形成するための
オリフィス用切欠部13dが形成されるとしている。
【0062】この実施例による場合には、図8に示すよ
うに、リーフバルブ13を複数、即ち、四枚重ねること
で、四本のスリット10bを有する減衰バルブ10が構
成されることになる。
【0063】そして、この実施例にあっては、各リーフ
バルブ13がその中央部にオリフィス用切欠部13dを
有してなるとするので、減衰バルブ10の中央部にオリ
フィス10cが形成されることになる。
【0064】上記の実施例からも明らかなように、この
発明における減衰バルブ10は、二枚以上のリーフバル
ブが積層されて構成されるものであれば足り、その枚数
の限定は不要であると言うことである。
【0065】また、図示しないが、減衰バルブ10に形
成されるスリット10bについてもその本数の制限はな
く、前記した従来例のように五本、あるいはそれ以上と
されるとしても良く、また、図例に代えて、スリット1
0bが三本あるいは二本とされるとしても良い。
【0066】図9は、他の実施例に係る減衰バルブ10
を示すもので、この実施例に係る減衰バルブ10は、前
記した各実施例における減衰バルブ10がその中央部に
オリフィス10cを形成してなることに代えて、別の部
位に形成されてなるとしている。
【0067】即ち、一のスリット10bを形成する一方
たる上方のリーフバルブ11における遮蔽部11cと他
方たる下方のリーフバルブ12における遮蔽部12cと
を共に適宜に切り欠くようにして、減衰バルブ10の中
央部以外の部位、即ち、中央近傍部にオリフィス10c
を形成するとするものである。
【0068】この実施例による場合には、減衰バルブ1
0の中央部にはオリフィス10cを形成しないようにし
ても良く、また、図中に破線図で示すように、該オリフ
ィス10cをそのまま残存させるとしても良い。
【0069】尚、中央部にオリフィス10cを残存させ
る場合には、減衰バルブ10におけるピストン速度の低
速域における流路面積が大きくなり、よりソフトな減衰
力発生を実現できる利点がある。
【0070】また、上記オリフィス10cについては、
その配設を省略しても良い旨前述したが、例えば、減衰
バルブ10を構成するリーフバルブが前記図7に示すリ
ーフバルブ13のように形成されるのであれば、減衰バ
ルブ10を構成するために積層される四枚のリーフバル
ブ13の内の一枚を図10に示すリーフバルブ14のよ
うに変形すれば足りる。
【0071】即ち、該リーフバルブ14は、固定部14
a,切欠部14b及び遮蔽部14cを有してなること勿
論であるが、オリフィス用切欠部を有しないとするもの
で、該オリフィス用切欠部に代えて、閉鎖部14dを有
してなるとする。
【0072】それ故、該リーフバルブ14を図7に示す
リーフバルブ13と共に積層して減衰バルブ10を構成
する場合には、図11に示すように、三枚のリーフバル
ブ13で形成される向きになるオリフィス10bがリー
フバルブ14に形成の閉鎖部14dで隠蔽されることに
なり、オリフィスの省略が可能になる。
【0073】図12は、ピストン2部分における減衰バ
ルブ10の配設状態の他の実施例を示すものであって、
この実施例では、ピストン2に減衰バルブ10が配設さ
れるとしたものである。
【0074】即ち、ピストン2の下端側内部にピストン
側油室R2に開口するように形成された容室2aをその
開口端2bに固着された減衰バルブ10で閉塞するよう
に構成したものである。
【0075】そして、上記容室2aとロッド側油室R1
とがピストン2に開穿のポート2cで連通されるとして
いる。
【0076】この実施例による場合には、ピストンナッ
ト4(図1参照)の配設が不要になる利点がある。
【0077】尚、図示例において、容室2aとロッド側
油室R1との連通をピストン2に開穿のポート2cに代
えて、前記図1に示す実施例の場合と同様に、ピストン
ロッド3の先端側の軸芯部にポート3c(図12中の想
像線図参照)を開穿するようにしても良い。
【0078】図13乃至図15は、ピストンナット4部
分に配設される減衰バルブ10の配設状態の各実施例を
示すもので、図13にあっては、減衰バルブ10の固定
部10aに隣接される一対のワッシャ5が変形されてな
るとする。
【0079】即ち、一対のワッシャ5は、それぞれバル
ブストッパ部5aを有してなるとするもので、該バルブ
ストッパ部5aにおける対減衰バルブ間距離が変更され
ることで、伸側あるいは圧側の発生減衰力を異ならしめ
ることが可能になる。
【0080】図14に示す実施例にあっては、上記一対
のワッシャ5の配設が省略されてなるとするもので、そ
の代わりに、ピストンナット4にキャップ6を螺合する
ことで減衰バルブ10の所定位置への固定を図る一方
で、ピストンナット4においてバルブストッパ部4dを
有してなり、キャップ6においてもバルブストッパ部6
aを有してなるとする。
【0081】この実施例による場合には、カシメ作業が
不要になり、組立作業が容易になる利点がある。
【0082】図15に示す実施例にあっては、減衰バル
ブ10に対する初期荷重を付与するスプリング7が減衰
バルブ10と一方、即ち、図中下方となるワッシャ5と
の間に収装されてなるとする。
【0083】この実施例による場合には、減衰バルブ1
0が伸側作動して撓み始めることになるとき、比例特性
の減衰力の立ち上がり点を高くする利点がある。
【0084】前記した各実施例にあっては、減衰バルブ
10がピストン2部分に配在されているとしたが、この
発明の構成からすれば、減衰バルブ10が、図16に示
すように、シリンダ1の下端内部に配設されたベースバ
ルブ部20に配設されてなるとしても良いこと勿論であ
り、この場合に、その作用効果が異ならないことも勿論
である。
【0085】因に、図16において、21は、バルブケ
ースで、上下から隣接された一対のワッシャ5の介在下
に減衰バルブ10を挟持して所定位置に定着させてい
る。
【0086】また、22は、バルブケース21を保持す
るバルブブロック、8は、バルブブロック22をシリン
ダ1の下端との間に挟持するボトムキャップ、9は、外
筒で、該外筒9とシリンダ1との間にはリザーバ室R3
が区画形成されている。
【0087】ところで、これまでに説明したところは、
減衰バルブ10が伸圧兼用に設定されている場合を例に
したものであるが、以下には、減衰バルブ10をピスト
ン2部分に配設して該ピストン2部分に配設された他の
減衰バルブと共に伸側減衰バルブとされる場合について
説明する。
【0088】即ち、図17に示す油圧緩衝器は、シリン
ダ1内でのピストン2の摺動時にピストン2部分に配設
の減衰機構で所定の減衰力が発生されるように形成され
ているが、該減衰機構は、少なくともピストン速度の中
高速領域において所定の減衰力を発生させるように形成
された第1の減衰構造30と、該第1の減衰構造30に
並列配置されてピストン速度の低速域から中高速領域に
おいて所定の減衰力を発生させるように形成された第2
の減衰構造40と、からなるとしている。
【0089】少しく説明すると、第1の減衰構造30
は、前記した従来の油圧緩衝器(図19参照)と同様に
環状リーフバルブからなる減衰バルブBを有してなるも
ので、該減衰バルブBは、ピストン2に開穿の伸側ポー
ト2dのピストン側油室R2側の開口端を閉塞するよう
に配設されている。
【0090】そして、該減衰バルブBは、ピストンナッ
ト4との間に配在されたスプリング31によって弁体3
2の介在下に所謂背圧側から附勢されている。
【0091】因に、ピストン2には圧側ポート2eが開
穿されていて、該圧側ポート2eのロッド側油室R1側
の開口端がノンリタンスプリング33の配在下にノンリ
タンバルブ34で閉塞されるとしている。
【0092】尚、図示例では、ピストン2におけるノン
リタンバルブ34のシート部に打刻からなるオリフィス
Oの形成を省略するとしているが、図中に破線図で示す
ように、オリフィスOが形成されるとしても良い。
【0093】一方、第2の減衰構造40は、上記ピスト
ンナット4部分に配設されており、該第2の減衰構造4
0が前記した減衰バルブ10を有してなるとする。
【0094】ピストンナット4部分及び減衰バルブ10
の構造は、前記した図1以下の実施例の場合と同様であ
るので、図中に符号を付するのみで、その詳しい説明を
省略する。
【0095】尚、ピストンロッド3の軸芯部に開穿され
ピストンナット4内に形成の容室4aをロッド側油室R
1に連通するポート3cは、この実施例にあって、第1
の減衰構造30を迂回して高圧側たるロッド側油室R1
と低圧側たるピストン側油室R2とを連通する所謂バイ
パス路に設定されている。
【0096】それ故、この実施例に係る油圧緩衝器にあ
っては、例えば、図17において、ピストン2がシリン
ダ1内を上昇することになってロッド側油室R1が高圧
側とされるときには、ロッド側油室R1からの作動油が
第1の減衰構造30と第2の減衰構造40を介して低圧
側たるピストン側油室R2に流出される。
【0097】即ち、ピストン速度が低速域にあるとされ
るときには、作動油が第2の減衰構造40における減衰
バルブ10のスリット10b(あるいはオリフィス10
cが形成されている場合には該オリフィス10c)を通
過してピストン側油室R2に流出することになり、この
ときスリット10b(あるいはオリフィス10c)によ
って所定のオリフィス特性の伸側減衰力が発生される。
【0098】尚、第1の減衰構造30において、ノンリ
タンバルブ34のシート部に打刻からなるオリフィスO
が形成されている場合には、このピストン速度の低速域
に該オリフィスOを作動油が通過すること勿論で、この
場合には、上記第2の減衰構造40におけるオリフィス
10cの機能するところと相俟って、ピストン速度の低
速域により低い、即ち、よりソフトな伸側減衰力が発生
されることになる。
【0099】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、ロッド側油室R1からの作動油が
第1の減衰構造30における減衰バルブBを介してピス
トン側油室R2に流出することになり、このとき所定の
バルブ特性の伸側減衰力が発生される。
【0100】と同時に、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるときには、ロッド側油室R1からの作動油
が減衰バルブ10を構成する各リーフバルブ11,12
における遮蔽部11c,12c(図2参照)の内周側端
を撓めるようにして、低圧側に流出することになり、こ
のとき所定の比例特性の伸側減衰力が発生されることに
なる。
【0101】しかも、このときには、上記スリット10
bを形成する各リーフバルブ11,12における遮蔽部
11c,12cが徐々に撓むようになって、即ち、スリ
ット10bが徐々に拡開するようになって、それまでの
オリフィス特性を徐々に解消すると共に、各リーフバル
ブ11,12における遮蔽部11c,12cが徐々に撓
み始めることで、それまでのオリフィス特性の減衰力を
徐々に比例特性の減衰力に変換することになる。
【0102】その結果、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるとそれまで作動しなかった第1の減衰構造
30における減衰バルブBが突然作動するようになると
しても、第2の減衰構造40によってオリフィス特性か
ら比例特性への滑らかな移行が実現されるので、オリフ
ィス特性から比例特性への急激な特性変化が発現されな
くなる。
【0103】また、上記と逆に、ピストン2がシリンダ
1内を下降することになってピストン側油室R2が高圧
側とされるときには、ピストン側油室R2からの作動油
が第1の減衰構造30におけるノンリタンバルブ34を
介して低圧側たるロッド側油室R1に流入される。
【0104】上記した図17に示す実施例にあって、第
2の減衰構造40を装備するピストンナット4の構造に
ついては、図示例に代えて、前記図13乃至図15に示
す実施例の如くに構成されるとしても良いこと勿論であ
る。
【0105】また、図17の実施例にあって、減衰バル
ブ10が、図2に示す実施例は勿論のこと、図8,図9
及び図11の各実施例に示すように構成されていても良
いこと勿論である。
【0106】図18は、前記した第1の減衰構造30と
第2の減衰構造40をベースバルブ部20部分に配設し
た油圧緩衝器の実施例を示す。
【0107】即ち、該油圧緩衝器は、バルブケース21
部分に第1の減衰構造30を有してなると共に、該バル
ブケース21をその軸芯部に固設させるバルブブロック
22部分に第2の減衰構造40を有してなるとする。
【0108】そして、第1の減衰構造30は、環状リー
フバルブからなる減衰バルブ35をバルブブロック22
に開穿の圧側ポート22aの開口端を閉塞するように配
設すると共に、バルブブロック22に開穿の伸側ポート
22bの開口端をノンリタンスプリング36による附勢
下にノンリタンバルブ37で閉塞するように配設してな
る。
【0109】一方、第2の減衰構造40は、上記バルブ
ケース21に形成されてピストン側油室R2に開口する
容室21aを減衰バルブ10で閉塞するように形成され
てなるもので、該減衰バルブ10は、バルブケース21
の開口端21bに一対のワッシャ5の介在下に定着され
ている。
【0110】そして、上記容室21aがバルブケース2
1の軸芯部に開穿の透孔21cを介して該ベースバルブ
部20の下方側、即ち、リザーバ室R3側に連通される
としている。
【0111】尚、この実施例にあっても、減衰バルブ1
0は、前記した各実施例の場合と同様であるのでその詳
しい説明を省略する。
【0112】それ故、この実施例に係る油圧緩衝器にあ
っては、ピストン側油室R2が高圧側となると、該ピス
トン側油室R2からの作動油が第1の減衰構造30と第
2の減衰構造40を介して低圧側たるリザーバ室R3側
に流出される。
【0113】即ち、ピストン速度が低速域にあるときに
は、作動油が第2の減衰構造40における減衰バルブ1
0のスリット10b(あるいはオリフィス10cが形成
されている場合には該オリフィス10c)を通過してリ
ザーバ室R3側に流出することになり、このときスリッ
ト10b(あるいはオリフィス10c)によって所定の
オリフィス特性の伸側減衰力が発生される。
【0114】尚、第1の減衰構造30において、ノンリ
タンバルブ37のシート部に打刻からなるオリフィス2
2cが形成されている場合には、このピストン速度の低
速域に該オリフィス22cを作動油が通過すること勿論
で、この場合には、ピストン速度の低速域により低い、
即ち、よりソフトな圧減衰力が発生される。
【0115】そして、ピストン速度が低速域を脱して中
速域になるときには、ピストン側油室R2からの作動油
が第1の減衰構造30における減衰バルブBを介してリ
ザーバ室R3側に流出することになり、このとき所定の
バルブ特性の伸側減衰力が発生される。
【0116】と同時に、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるときには、ピストン側油室R2からの作動
油が減衰バルブ10を構成する各リーフバルブ11,1
2における遮蔽部11c,12c(図2参照)の内周側
端を撓めるようにして、低圧側に流出することになり、
このとき所定の比例特性の伸側減衰力が発生されること
になる。
【0117】しかも、このときには、上記スリット10
bを形成する各リーフバルブ11,12における遮蔽部
11c,12cが徐々に撓むようになって、即ち、スリ
ット10bが徐々に拡開するようになって、それまでの
オリフィス特性を徐々に解消すると共に、各リーフバル
ブ11,12における遮蔽部11c,12cが徐々に撓
み始めることで、それまでのオリフィス特性の減衰力を
徐々に比例特性の減衰力に変換することになる。
【0118】その結果、ピストン速度が低速域を脱して
中速域になるとそれまで作動しなかった第1の減衰構造
30における減衰バルブBが突然作動するようになると
しても、第2の減衰構造40によってオリフィス特性か
ら比例特性への滑らかな移行が実現されるので、オリフ
ィス特性から比例特性への急激な特性変化が発現されな
くなる。
【0119】また、上記と逆に、ピストン側油室R2が
低圧側とされるときには、リザーバ室R3からの作動油
が第1の減衰構造30におけるノンリタンバルブ37を
介してピストン側油室R2に流入される。
【0120】上記した図18に示す実施例にあって、減
衰バルブ10が、図2に示す実施例は勿論のこと、図
8,図9及び図11の各実施例に示すように構成されて
いても良いこと勿論である。
【0121】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
のリーフバルブを積層することで、減衰バルブが形成さ
れると共に、該積層時にその中央から外周側に向けて放
射状に延在される複数のスリットが形成されるので、減
衰バルブに直接スリットを形成するに比較して、該スリ
ットの形成が容易かつ確実となる利点がある。
【0122】そして、スリットの幅、即ち、隙間の調整
は、該スリットの隙間を直接変更するのではなく、各リ
ーフバルブにおける切欠部あるいは遮蔽部の広狭調整で
可能になる利点がある。
【0123】また、積層状態で適宜の収装部に収装され
る複数のリーフバルブにおける水平回転を阻止する回転
阻止手段が上記収装部との間に設けられることで、減衰
バルブにおいて、当初に設定したスリットの幅、即ち、
隙間が恒久的に維持され、当初に設定した通りの減衰力
発生が恒久的に可能になる。
【0124】一方、該減衰バルブにおいては、高圧側か
らの作動油が減衰バルブに及ぶとき、ピストン速度が低
速域にあるときには、作動油がスリット(オリフィスが
あるときにはオリフィス)を介して低圧側に流出して所
定のオリフィス特性の減衰力を発生させると共に、ピス
トン速度が低速域を脱して中速域になるときには、上記
スリットを形成する各リーフバルブにおける遮蔽部が徐
々に撓むようになって、即ち、スリットが(オリフィス
があるときにはオリフィスも)徐々に拡開するようにな
って作動油の通過を許容し、それまでのオリフィス特性
を徐々に解消すると共に、各リーフバルブにおける遮蔽
部が徐々に撓み始めることで、減衰特性が徐々に比例特
性に変換されることになり、オリフィス特性から比例特
性への滑らかな移行が実現され、オリフィス特性から比
例特性への急激な特性変化が発現されなくなる利点があ
る。
【0125】また、積層状態にある一方のリーフバルブ
における剛性と他方のリーフバルブにおける剛性とを異
なるように設定することで、一方向の作動油の通過時に
おける減衰力の大きさと、逆方向の作動油の通過時にお
ける減衰力の大きさとを異なるように設定することが可
能になる利点がある。
【0126】そして、この発明によれば、減衰バルブ自
体の厚さを極めて薄くすることが可能になり、その結
果、油圧緩衝器におけるピストン部やベースバルブ部等
の減衰力発生部の形態を小さくすることが可能になり、
従って、油圧緩衝器内における油室空間を大きくするこ
とが可能になり、また、油圧緩衝器の全体の大きさを小
さくして車両への搭載性の向上を図ることが可能になる
等、幾多の効果を奏する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る減衰バルブを装備する油圧緩衝
器におけるピストン部分の一実施例を示す部分縦断面図
である。
【図2】図1中のX−X線で示す横断面図である。
【図3】図2の減衰バルブを構成する一方のリーフバル
ブを示す平面図である。
【図4】図2の減衰バルブを構成する他方のリーフバル
ブを示す平面図である。
【図5】図2の減衰バルブの作動状態を示す断面図であ
る。
【図6】図2の減衰バルブの作動状態を示す平面図であ
る。
【図7】減衰バルブを構成するリーフバルブの他の実施
例を示す平面図である。
【図8】図7のリーフバルブによって構成される減衰バ
ルブを示す平面図である。
【図9】他の実施例に係る減衰バルブを示す平面図であ
る。
【図10】減衰バルブを構成するリーフバルブの他の実
施例を示す平面図である。
【図11】図10のリーフバルブを図7の複数枚のリー
フバルブと共に積層して構成した減衰バルブを示す平面
図である。
【図12】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を図1と同様に示す部分縦断面図である。
【図13】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を示す部分半截縦断面図である。
【図14】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を示す部分半截縦断面図である。
【図15】ピストン部分における減衰バルブの配設状態
の他の実施例を示す部分半截縦断面図である。
【図16】この発明に係る減衰バルブを装備する油圧緩
衝器におけるベースバルブ部部分の一実施例を示す部分
縦断面図である。
【図17】この発明の減衰バルブを他の減衰バルブと共
にピストン部分に装備する油圧緩衝器におけるピストン
部分の一実施例を示す部分縦断面図である。
【図18】この発明の減衰バルブを他の減衰バルブと共
にベースバルブ部部分に装備する油圧緩衝器におけるベ
ースバルブ部部分の一実施例を示す部分縦断面図であ
る。
【図19】従来のバルブ構造の油圧緩衝器におけるピス
トン部分を示す部分縦断面図である。
【図20】図19の従来のバルブ構造による減衰特性を
示す図である。
【図21】さらなる従来例としての減衰バルブを示す平
面図である。
【符号の説明】
4c 回転阻止手段を構成する面取り部 10 減衰バルブ 10b スリット 11,12,… リーフバルブ 11a,12a,… 固定部 11b,12b,… 切欠部 11c,12c,… 遮蔽部 11d,12d,… オリフィス用切欠部 11e,12e 回転阻止手段を構成する面取り部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のリーフバルブを積層してなると共
    に、該積層時にその中央から外周側に向けて放射状に延
    在される複数のスリットが形成されてなり、各リーフバ
    ルブがその外周側端部を固定部とすると共にその内周側
    部にひとつまたは複数の切欠部を有してなり、かつ、各
    リーフバルブが隣接するリーフバルブの切欠部を上記ス
    リットを形成しながら遮蔽するひとつまたは複数の遮蔽
    部を有してなることを特徴とする減衰バルブ
  2. 【請求項2】 中央部あるいは中央近傍部にスリットに
    連通するオリフィスが形成されてなる請求項1の減衰バ
    ルブ
  3. 【請求項3】 積層状態で適宜の収装部に収装される複
    数のリーフバルブにおける水平回転を阻止する回転阻止
    手段が上記収装部との間に設けられてなる請求項1の減
    衰バルブ
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