JP7003686B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、車両の制御装置としては、エンジンと、モータ(モータジェネレータ)と、蓄電装置(バッテリ)と、を備える車両に搭載されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。モータは、エンジンの出力軸に動力を入出力する。蓄電装置は、モータと電力をやりとりする。この車両の制御装置では、エンジンを停止するときには、モータから逆トルクを出力してエンジンの回転数を値0に向けて降下するようにモータを制御する回転数降下制御を実行している。
特開2017-202726号公報
ところで、エンジンと、第1モータと、3つの回転要素がエンジンの出力軸と第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸とに接続されたプラネタリギヤと、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、第1,第2モータと電力をやりとりする蓄電装置と、を備えるハイブリッド車両に搭載される制御装置でも、一般に、エンジンを停止するときには、上述の回転数降下制御を実行している。こうした制御装置では、走行中に車両の異常やユーザの誤操作で車両のシステム停止要求がなされたときには、エンジンを停止するために回転数降下制御によりモータから逆トルクを出力すると、蓄電装置の充電電力または放電電力が大きくなって、蓄電装置が過充電状態や過放電状態となる場合がある。
本発明のハイブリッド車両の制御装置は、システム停止要求がなされているときに、蓄電装置が過充電状態(過大な電力で充電されている状態)や過放電状態(過大な電力で放電されている状態)となることを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車両の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両の制御装置は、
エンジンと、
第1モータと、
3つの回転要素が前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸とに接続されたプラネタリギヤと、
前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
前記第1,第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
を備えるハイブリッド車両に搭載され、
前記エンジンを停止するときには、運転を停止するように前記エンジンを制御すると共に、前記エンジンの回転数が値0に向けて降下するように前記第1モータを制御する回転数降下制御を実行する、ハイブリッド車両の制御装置であって、
システム停止要求がなされており、且つ、車速の絶対値が判定用閾値以上であるときには、前記回転数降下制御の実行を停止した状態で前記エンジンを停止する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車両の制御装置では、エンジンを停止するときには、運転を停止するようにエンジンを制御すると共に、エンジンの回転数が値0に向けて降下するように第1モータを制御する回転数降下制御を実行する。そして、システム停止要求がなされており、且つ、車速の絶対値が判定用閾値以上であるときには、回転数降下制御の実行を停止した状態でエンジンを停止する。ここで、「判定用閾値」は、回転数降下制御を実行したときに蓄電装置が過充電状態(過大な電力により充電されている状態)や過放電状態(過大な電力により放電されている状態)となるか否かを判定するための閾値である。システム停止要求がなされており、且つ、車速が判定用閾値以上であるときには、回転数降下制御の実行を停止するから、回転数降下制御の実行により蓄電装置を充放電する電力の増加を回避することができる。この結果、蓄電装置が過充電状態や過放電状態となることを抑制できる。
こうした本発明のハイブリッド車両の制御装置において、前記蓄電装置は、前記第1モータおよび前記第2モータに接続された電力ラインに接続されており、前記ハイブリッド車両は、前記バッテリの前記電力ラインへの接続および接続の解除を行なうシステムメインリレーを備え、前記システム停止要求がなされており、且つ、前記車速が前記判定用閾値以上であるときには、前記システムメインリレーをオフとして前記第2モータのシャットダウンすると共に、前記回転数降下制御の実行を停止して前記第1モータから出力するトルクを値0とした状態で前記エンジンを停止してもよい。
本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70によって実行される走行中レディオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrやスロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度THなどを挙げることができる。
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される制御信号としては、スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの制御信号や燃料噴射弁への制御信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号など、その他にも種々のものを挙げることができる。
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、電力ライン54とシステムメインリレー(以下「SMR」という)46とを介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2を挙げることができる。また、モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流も挙げることができる。
モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ50は、上述したように、SMR46と電力ライン54とを介してインバータ41,42と接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどを挙げることができる。
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、バッテリ50の蓄電割合SOCとバッテリ温度Tbとを用いてバッテリ50の入出力制限(バッテリ50に対して充放電が許容される最大電力)Win,Woutを演算している。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,車速センサ88からの車速Vを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPも挙げることができる。
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、HVECU70は、運転者によりイグニッションスイッチ80がオンされると、SMR46をオンしてレディオンする(走行可能とする)。そして、その後に、イグニッションスイッチ80がオフされると、システムメインリレーSMRをオフしてレディオフする。
実施例のハイブリッド自動車20では、レディオンすると、ハイブリッド走行(HV走行)で走行したり、電動走行(EV走行)で走行したりする。HV走行では、エンジン22の運転を伴って走行する。EV走行では、エンジン22を運転停止して走行する。
HV走行での走行時には、基本的には以下のように走行制御を行なう。HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTd*を設定する。続いて、設定した要求トルクTd*に駆動軸36の回転数Ndを乗じて、運転者が走行に要求する走行要求パワーPd*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Ndとしては、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数を用いることができる。そして、計算した走行要求パワーPd*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて、車両に要求されるエンジン要求パワーPe*を設定する。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと制御中心としての目標蓄電割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。次に、エンジン要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについては、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。このHV走行での走行時には、エンジン要求パワーPe*が閾値Pref未満に至ったときに、エンジン22の停止条件が成立したと判断し、エンジン22の運転を停止してEV走行での走行に移行する。
エンジン22の運転を停止する際には、HVECU70は、まず、エンジン停止指令をエンジンECU24に送信する。エンジン停止指令を受信したエンジンECU24は、エンジン22の燃料噴射制御,点火制御を停止する。そして、基本的には、以下のように、回転数降下制御を行なう。HVECU70は、引き下げ開始指令をモータECU40に送信する。引き下げ開始指令を受信したモータECU40は、モータMG1からの引き下げトルクTsp1の出力が開始されるようにインバータ41の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。ここで、引き下げトルクTsp1は、エンジン22の回転数Neを降下させる方向(負の方向)のトルクである。実施例では、この引き下げトルクTsp1として、エンジン22の回転数Neが共振回転数領域(例えば、400rpm~600rpm程度など)を迅速に通過することができるトルクを用いている。そして、エンジン22の回転数Neが閾値Neref以下となったときに、引き下げ終了指令および持ち上げ開始指令をモータECU40に送信する。モータECU40は、引き下げ終了指令および持ち上げ開始指令を受信すると、モータMG1からの引き下げトルクTsp1の出力が終了すると共にモータMG1からの持ち上げトルクTsp2の出力が開始されるようにインバータ41のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。ここで、持ち上げトルクTsp2は、引き下げトルクTsp1とは反対方向(正の方向)で且つ引き下げトルクTsp1よりも絶対値の小さいトルクである。
EV走行での走行時には、基本的には以下のように走行制御を行なう。HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて要求トルクTd*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する。そして、要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。モータECU40は、上述したように、インバータ41,42を制御する。このEV走行での走行時には、HV走行での走行時と同様に計算したエンジン要求パワーPe*が閾値Pref以上に至ったときに、エンジン22の始動条件が成立したと判断し、エンジン22を始動してHV走行での走行に移行する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、走行中にレディオフしたときの動作について説明する。図2は、実施例のHVECU70によって実行される走行中レディオフ時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、走行中にレディオフしたときに実行される。なお、走行中にレディオフするときとしては、走行中にユーザが誤ってイグニッションスイッチ80がオフすることでSMR46をオフしてレディオフするときや、車両に何らかの異常が生じてこの異常に対処するためにSMR46をオフしてレディオフするときなどを挙げることができる。なお、走行中にレディオフしたときには、モータMG2については、駆動が停止するようにゲート遮断(モータMG2を制御するインバータ42のスイッチング素子の全てのゲートをオフにする)すればよい。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、最初に、車速Vを入力する処理を実行する(ステップS100)。車速Vは、車速センサ88により検出されたものを入力している。
続いて、入力した車速Vの絶対値が判定用閾値Vref(正の値)以上であるか否かを判定する(ステップS110)。判定用閾値Vrefは、上述の回転数降下制御を実行すると、バッテリ50が過充電状態(過大な電力で充電されている状態)や過放電状態(過大な電力で放電されている状態)になるか否かを判定するための閾値である。前進走行中は、車速Vの絶対値|V|が高いときには低いときに比して、モータMG1の回転数Nm1が負側に高くなりやすく、回転数降下制御を実行してモータMG1から引き下げトルクTsp1や持ち上げトルクTsp2を出力すると、モータMG1によりバッテリ50を充放電する電力がバッテリ50の入出力制限Win,Woutを超えやすくなる。後進走行中は、車速Vの絶対値|V|が高いときには低いときに比して、モータMG1の回転数Nm1が正側に高くなりやすく、回転数降下制御を実行してモータMG1から引き下げトルクTsp1や持ち上げトルクTsp2を出力すると、モータMG1による充放電力がバッテリ50の入出力制限Win,Woutを超えやすくなる。このように、回転数降下制御を実行すると、車速Vの絶対値|V|が高いときには低いときに比して、モータMG1による電力がバッテリ50の入出力制限Win,Woutを超えやすくなり、バッテリ50が過充電状態(過大な電力で充電されている状態)や過放電状態(過大な電力で放電されている状態)になりやすい。判定用閾値Vrefは、こうしたことを考慮して設定されており、予め定められた車速(例えば、時速5km,時速10km、時速15kmなど)としてもよいし、バッテリECU52から通信により入力されるバッテリ50の入出力制限Win,Woutや電池温度Tb,蓄電割合SOCなど車両の走行状態に基づいて定めてもよい。
ステップS110で絶対値|V|が判定用閾値Vref未満であるときには、回転数降下制御を実行してもバッテリ50が過充電状態や過放電状態にならないと判断して、上述の回転数降下制御実行して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。こうした制御により、エンジンの回転数Neを迅速に共振回転数領域を通過させて、エンジン22を停止させることができる。
ステップS110で絶対値|V|が判定用閾値Vref以上であるときには、回転数降下制御を実行するとバッテリ50が過充電状態や過放電状態になる可能性があると判断して、トルク指令Tm1*を値0に設定して、設定したトルク指令Tm1*をモータECU40に送信して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*を受信したモータECU40は、モータMG1がトルク指令Tm1*で駆動されるように、インバータ41の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。このときは、エンジン22のフリクションでエンジン22の回転数Neが降下してエンジン22が停止する。こうした制御により、バッテリ50が過充電状態や過放電状態となることを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、システム停止要求がなされており、且つ、車速Vの絶対値|V|が判定用閾値Vref以上であるときには、回転数降下制御の実行を停止した状態でエンジン22を停止することにより、バッテリ50が過充電状態や過放電状態となることを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されたバッテリ50を用いるものとしたが、キャパシタなどの蓄電可能な装置を用いるものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、バッテリ50が「蓄電装置」に相当し、エンジンECU24,モータECU40,HVECU70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU52)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータと、
    3つの回転要素が前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸とに接続されたプラネタリギヤと、
    前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
    前記第1,第2モータと電力のやりとりを行なう蓄電装置と、
    を備えるハイブリッド車両に搭載され、
    前記エンジンを停止するときには、運転を停止するように前記エンジンを制御すると共に、前記エンジンの回転数が値0に向けて降下するように前記第1モータを制御する回転数降下制御を実行する、ハイブリッド車両の制御装置であって、
    システム停止要求がなされており、且つ、車速の絶対値が判定用閾値以上であるときには、前記回転数降下制御の実行を停止した状態で前記第1モータを値0のトルク指令で駆動しながら前記エンジンを停止する、
    ハイブリッド車両の制御装置。
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