JP6966868B2 - 磁気結合型コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル部品に関する。より具体的には、本発明は、互いと磁気結合する一組のコイル導体を有する磁気結合型コイル部品に関する。
磁気結合型コイル部品は、互いと磁気結合する一組のコイル導体を有する。磁気結合型コイル部品として、コモンモードチョークコイル、トランス及び結合型インダクタがある。
磁気結合型コイル部品においては、一組のコイル導体間の結合係数を容易に変更できることが望ましい。
特開2017−34124号公報には、巻芯の軸方向の中央付近に形成された中間フランジを有する磁気結合型コイル部品が開示されている。当該コイル部品においては、一組の巻線の一方が中間フランジと第1のフランジの間において巻芯に巻回されており、当該一組の巻線の他方が当該中間フランジと第2のフランジとの間において当該巻芯に巻回されている。同公報には、この中間フランジの幅を調整することにより、当該一組の巻線間の結合係数を調整することが記載されている(段落[0041]参照)。この中間フランジは、巻芯と一体に形成されている(段落[0024]参照)。
特開2006−196639号公報にも巻芯に中間フランジが形成されたコイル部品が開示されている。当該コイル部品においては、中間フランジの数を変更することにより、結合係数が調整される。
特開2017−034124号公報 特開2006−196639号公報
上記のように、従来のコイル部品において、中間フランジは、巻芯と一体に形成されている。ドラムコアは、多くの場合、仮焼フェライト粉末と合成樹脂バインダーとの混合物を成形プレスして成形体を形成し、この成形体を焼成することで作成される。フェライトの焼成体は脆いので、所期の形状の中間フランジを巻芯と一体に形成することは難しい。よって、従来の中間フランジを有するコイル部品においては、この製造の困難さのために、結合係数の調整が容易でない。
従来の中間フランジを有するコイル部品においては、中間フランジを巻芯の軸方向における所期の位置に形成することが難しい。中間フランジの位置が所期の位置からずれると、巻線を必要な長さだけ巻回できなくなるおそれがある。
所望の結合係数を得るためには中間フランジを薄く形成することが必要となる場合がある。かかる薄い中間フランジは破損しやすい。他方、強度を確保するために中間フランジを厚く形成すると、一組のコイル間の距離が大きくなってしまうため、結合係数を十分に大きくすることができないおそれがある。
本発明の目的は、上記の従来技術における課題の少なくとも一部を緩和又は解決することである。
本発明のより具体的な目的の一つは、結合係数を容易に調整することができる磁気結合型コイル部品を提供することである。
本発明のより具体的な目的の一つは、結合係数を調整するための部材を巻芯の所期の位置に精度良く配置できるようにすることである。
より具体的な本発明の目的の一つは、破壊されにくい部材を用いて磁気結合型コイル部品の結合係数を調整できるようにすることである。
本発明のこれら以外の目的は、明細書全体の記載を通じて明らかにされる。
本発明の一実施形態によるコイル部品は、巻芯、当該巻芯の軸方向の一端に設けられた第1のフランジ、及び当該巻芯の軸方向の他端に設けられた第2のフランジを有するドラムコアと、前記巻芯表面の前記第1のフランジと前記第2のフランジの間に設けられた前記巻芯とは別体のスペーサーと、前記巻芯に前記第1のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第1の巻線と、前記巻芯に前記第2のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第2の巻線と、を備える。
当該実施形態のコイル部品によれば、スペーサーの材料及び/又はスペーサーの巻芯の軸方向の幅を変更することにより、第1の巻線と第2の巻線との結合係数を調整することができる。当該スペーサーは巻芯と別体に設けられているため、材料及び幅の変更が容易である。したがって、上記実施形態による磁気結合型コイル部品においては、結合係数を容易に調整することができる。上記実施形態によれば、巻芯とは別体に作成しておいたスペーサーを当該巻芯の所望の位置に設けることができるため、結合係数を調整するためのスペーサーを巻芯の所期の位置に精度良く配置できる。
本発明の一実施形態によるコイル部品におけるスペーサーは、可撓性を有する部材から成る。当該可撓性を有する部材は、ポリアミド、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等の各種樹脂材料から構成されてもよい。
当該実施形態による磁気結合型コイル部品においては、破壊されにくい部材を用いての結合係数を調整することができる。
当該スペーサーは、少なくともその一部が絶縁シートから成る。当該絶縁シートは、例えば、帯状に形成される。当該絶縁シートは、前記巻芯の軸方向に沿って延伸するように前記ドラムコアに設けられてもよい。当該絶縁シートは、その一端が前記第1のフランジに固定され、また、その他端が前記第2のフランジに固定されてもよい。
当該実施形態のコイル部品によれば、絶縁シートの厚さ又は素材を変更することにより当該コイル部品の結合係数を調整することができる。したがって、当該実施形態による磁気結合型コイル部品においては、結合係数を容易に調整することができる。
本発明の一実施形態によるコイル部品は、前記巻線の少なくとも一部を覆うように前記巻芯の周囲に設けられた絶縁性の外装部をさらに備え、前記スペーサーが当該外装部の一部を含むように構成される。
本明細書に開示された発明の様々な実施形態によって、結合係数を容易に調整することができる磁気結合型コイル部品が提供される。
本発明の一実施形態によるコイル部品を示す斜視図である。 図1に示すコイル部品の正面図である。 図1に示すコイル部品の左側面図である。 図1に示すコイル部品の右側面図である。 図1に示すコイル部品の製造工程を示す模式図である。 絶縁テープを示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係るコイル部品を示す正面図である。 本発明の別の実施形態によるコイル部品の製造工程を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。図9においては、説明の便宜のため、リングがドラムコアから取り外されている。 本発明の他の実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。図10においては、リングがドラムコアに装着されている。
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
図1から図4を参照して、本発明の一実施形態によるコイル部品1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品1を示す斜視図、図2は、コイル部品1を正面視した(矢印F1a側から見た)正面図、図3は、コイル部品1を左側面側から見た(矢印F1b方向から見た)側面図、図4は、コイル部品1を右側面側から見た(矢印F1c方向から見た)側面図である。
図示したコイル部品1は、例えば、電子回路においてノイズを除去するために用いられるインダクタである。コイル部品1は、電源ラインに組み込まれるパワーインダクタであってもよいし、信号ラインにおいて用いられるインダクタであってもよい。
図示の実施形態においては、コイル部品1は、ドラムコア12と、このドラムコア12に巻回された巻線32,34と、この巻線32,34を覆うようにドラムコア12表面に設けられる外装部20と、端子電極40,42,44,46と、絶縁シート51,52と、板コア60と、を備える。コイル部品1において、板コア60は適宜省略可能である。
本発明の一実施形態において、ドラムコア12は、断面が略長方形の巻芯14と、当該巻芯14の軸方向(中心軸Cに平行な方向)の一端に設けられた略直方体のフランジ16と、巻芯14の軸方向の他端に設けられた略直方体のフランジ22と、を備える。ドラムコア12は、例えば、Ni−Znフェライト材から形成される。本発明の一実施形態において、ドラムコア12の透磁率(μ)は、400〜1000の範囲とされ、例えば500とされる。巻芯14の断面形状は、長方形以外に、六角形、八角形等の多角形であってもよく、円形や楕円形であってもよい。巻芯14の断面形状は、これら以外にも本発明の趣旨に反しない任意の形状を取ることができる。
本発明の一実施形態において、コイル部品1は、その寸法が、長さ4.5×幅3.2×高さ2.8mmとなるように構成される。ここで、コイル部品1の長さとは、ドラムコア12の巻芯14の軸方向(図1のX方向)の寸法であり、ドラムコア12の幅とは、X方向と直交し且つ実装面と平行な方向(図1のY方向)の寸法であり、ドラムコア12の高さとは、X方向及びY方向と直交する方向(図1のZ方向)の寸法である。ドラムコア12の巻芯14は、その幅(図1のY方向の寸法)が1.6mm、高さ(図1のZ方向の寸法)が0.8mmとなるように構成され、ドラムコア12は、長さ(図1のX方向の寸法)4.3mm、幅(図1のY方向の寸法)が3.2mm、高さ(図1のZ方向の寸法)が2.1mmとなるように構成される。
フランジ16は、下面16A、上面16B、端面16C、端面16D、側面16E、及び側面16Fを有し、フランジ22は、下面22A、上面22B、端面22C、端面22D、側面22E、及び側面22Fを有する。下面16A及び下面22Aは、コイル部品1が不図示の回路基板に実装される際に、当該回路基板と対向する面である。端面16C,16Dはそれぞれ、その下端において下面16Aと交わっており、端面22C,22Dはそれぞれ、その下端において下面22Aと交わっている。
本発明の一実施形態において、フランジ16,22は、その厚みが0.6mmとなるように構成される。
本発明の一実施形態において、絶縁シート51,52は、図2に示されているように、ドラムコア12に巻芯14の中心軸方向Cに平行な方向に延伸するように設けられる。本発明の一実施形態において、絶縁シート51,52はいずれも、絶縁性に優れた樹脂製又は紙製のテープ状の部材である。一実施形態において、絶縁シート51は、図6に示すように帯状に形成される。絶縁シート52も同様に帯状に形成され得る。一実施形態において、絶縁シート51,52は、可撓性を有する。絶縁シート51,52は、例えば、芯上にロールされた長尺のシート部材から、所定の長さを切り取ることにより形成され得る。絶縁シート50として、ポリイミド、ポリエチレン、又はこれら以外の樹脂材料から形成された樹脂フィルムを用いることができる。
本発明の一実施形態において、絶縁シート51は、その両端において巻芯14の径方向外方に屈曲している。具体的には、絶縁シート51のフランジ16側にある第1の端部51aは、フランジ16の内側の側面16Fに沿って巻芯14の径方向外方に延伸している。絶縁シート51の巻芯14中央側にある第2の端部51bは、巻芯14の中心軸Cの方向の中央付近において、巻芯14の径方向外方に屈曲している。絶縁シート51は、第1の端部51aと第2の端部51bとの間に、中間部51cを有している。この中間部51cは、巻芯14の上面に沿って延伸している。
本発明の一実施形態において、絶縁シート52は、絶縁シート51と巻芯14の軸方向Cの中央に対して左右対称に設けられる。具体的には、絶縁シート52のフランジ22側にある第1の端部52aは、フランジ22の内側の側面22Fに沿って巻芯14の径方向外方に延伸している。絶縁シート52の巻芯14中央側にある第2の端部52bは、巻芯14の中心軸Cの方向の中央付近において、巻芯14の径方向外方に屈曲している。絶縁シート52は、第1の端部52aと第2の端部52bとの間に、中間部52cを有している。この中間部52cは、巻芯14の上面に沿って延伸している。
一実施形態において、絶縁シート51の第2の端部51b及び絶縁シート52の第2の端部52bは、図2に示されているように、巻芯14の表面から巻線32,34の第2層目の表面までの高さと同程度の高さを有するように形成される。
一実施形態において、絶縁シート51,52はいずれも、その幅が巻芯14の上面の幅よりも若干小さくなるように形成され得る。一実施形態において、絶縁シート51,52はいずれも、その幅が約1mm〜2mm、その長さが約5mm〜10mm、厚さが約1μm〜200μmとされ得る。
端子電極40,42は、一方のフランジ16に設けられ、端子電極44,46は、他方のフランジ22に設けられている。端子電極40,42,44,46は、例えば、リン青銅板または銅板から成る金属板を折り曲げて形成された金具である。この金具が各フランジに取り付けられたものが各端子電極40,42,44,46である。端子電極40,42,44,46は、対応するフランジ16,22にAgペーストを焼付け、この焼き付けられたAgペーストの表面にNiめっき及びSnめっきを順に行うことで形成されてもよい。
外装部20は、フランジ16とフランジ22との間に、巻芯14に巻回された巻線32,34の少なくとも一部を覆うように設けられる。絶縁性に優れた熱硬化性の樹脂材料から形成される。外装部20に含まれる樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂、ポリオキシメチレン(POM)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリフッ化ビニルデン(PVDF)樹脂、フェノール(Phenolic)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリベンゾオキサゾール(PBO)樹脂、又は巻線型のコイル部品において巻線を被覆するために用いられる前記以外の任意の公知の樹脂材料である。外装部20は、樹脂材料に加えてフィラー粒子を含んでも良い。このフィラー粒子は、例えば、フェライト材料の粒子、金属磁性粒子、SiO2やAl23などの無機材料粒子、ガラス系粒子である。
板コア60は、例えば、Ni−Znフェライト材から形成された板状の部材であり、フランジ16の上面16B及びフランジ22の上面22Bにエポキシ(Tg125℃仕様)を用いて接着される。板コア60は、例えば、長さが4.5mm、幅が3.2mm、高さが0.6mmとなるように構成される。本発明の一実施形態において、板コア60の透磁率(μ)は、400〜1000とされ、例えば500とされる。
図示の実施形態において、巻線32,34はいずれも、巻芯14の外表面に2層に巻回されている。巻線32,34は、2層よりも多くの層を有するように巻芯14に巻回されてもよい。
巻線32は、その一端32Aが端子電極40に電気的に接続され、他端32Bが端子電極42に電気的に接続されている。巻線32の一端32A及び他端32Bは、例えば、熱圧着により端子電極40,42にそれぞれ固定される。巻線32は、巻芯14の中心軸Cの方向において、フランジ16の内側の側面16Fに沿って配されている絶縁シート51の第1の端部51aから巻芯14の中央付近に配された絶縁シート51の第2の端部51bとの間の領域に巻回されている。
巻線34は、その一端34Aが端子電極46に電気的に接続され、他端32Bが端子電極44に電気的に接続されている。巻線34の一端34A及び他端34Bは、例えば、熱圧着により端子電極46,44にそれぞれ固定される。巻線34は、巻芯14の中心軸Cの方向において、フランジ22の内側の側面22Fに沿って配されている絶縁シート52の第1の端部52aから巻芯14の中央付近に配された絶縁シート52の第2の端部52bとの間の領域に巻回されている。
巻芯14の上面には絶縁シート51の中間部51c及び絶縁シート52の中間部52cが設けられているので、巻線32及び巻線34は、絶縁シート51,52を介して巻芯14に巻回される。
絶縁シート51の第2の端部51b及び絶縁シート52の第2の端部52bは、巻線32と巻線34との間に介在し、巻線32及び巻線34を互いから中心軸Cの方向において物理的に離間させている。このように、絶縁シート51の第2の端部51b及び絶縁シート52の第2の端部52bは、巻線32と巻線34との間にギャップを形成するように構成及び配置されている。そこで、本明細書においては、この絶縁シート51の第2の端部51b及び絶縁シート52の第2の端部52bをスペーサー70と総称することがある。
巻線32と巻線34との間には、絶縁シート51の第2の端部51b及び絶縁シート52の第2の端部52bだけでなく、外装部20の一部も配されてもよい。例えば、巻芯14の下面及び上面と下面とに挟まれた両側面には絶縁シート51の第2の端部51b及び絶縁シート52の第2の端部52bは配されていないので、巻線32と巻線34との間のギャップのうち、巻芯14の下面及び両側面に外装部20の一部である樹脂材を配してもよい。巻線32と巻線34との間のギャップに外装部20の一部が配されている場合には、絶縁シート51の第2の端部51bと、絶縁シート52の第2の端部52bと、外装部20のうち巻線32と巻線34との間に配されている部分とを合わせてスペーサー70としてもよい。
スペーサー70はいずれも絶縁性に優れた部材から成るため、巻線32及び巻線34は、このスペーサー70により互いから電気的に絶縁されている。
次に、図5を参照して、コイル部品1の製造方法の一例について説明する。まず、図5(a)に示すように、ドラムコア12及び絶縁シート51,52となるシート部材50を準備する。ドラムコア12は、公知の巻線機にセットされる。コイル部品1を製造するための巻線機として、スピンドル式巻線機、フライヤー式巻線機、又はこれら以外の公知の巻線機を用いることができる。スピンドル式巻線機が用いられる場合、ドラムコア12は、当該スピンドル式巻線機のスピンドルに軸支される。シート部材50は、当該スピンドル式巻線機にその両端50a,50b及びその中央において支持される。
次に、図5(b)に示すように、巻線32及び巻線34の巻回を開始する。具体的には、第1のノズルから供給された巻線32の一端32Aを端子電極40に接続し、第2のノズルから供給された巻線34の一端34Aを端子電極46に接続する。
次に、第1のノズルの位置がフランジ16の内側の側面16Fの近くとなり、第2のノズルの位置がフランジ22の側面22Fの近くとなるように、当該第1のノズル及び当該第2のノズルの位置を調整する。さらに当該第1のノズル及び当該第2のノズルの位置を調整して、巻線32及び巻線34にテンションをかけることにより、巻線32及び巻線34を巻芯14の外周面に接触させる。
次に、第1のノズルをフランジ16の傍から巻芯14の中心軸Cの方向の中央に向けて移動させるとともに第2のノズルをフランジ22の傍から巻芯14の中心軸Cの方向の中央に向けて(第1のノズルとは逆方向に)移動させながら、ドラムコア12を中心軸Cの周りで回転させる。これにより、図5(c)に示すように、巻線32は、その第1層目が巻芯14にフランジ16の側面16Fから巻芯14の中央付近まで巻回され、また、巻線34は、その第2層目が巻芯14にフランジ22の側面22Fから巻芯14の中央付近まで巻回される。
図5(c)において、巻線32と巻線34とは、シート部材50を介して、巻芯14の中心軸C方向において向き合うように配されている。シート部材50は、その中央付近で折り曲げられており、その折り曲げられた両側の部分が巻線32と巻線34との間に配されているため、巻線32と巻線34との間隔は、概ねシート部材50の2層分である。
図5(c)の位置まで巻線32及び巻線34が巻回されると、第1のノズル及び第2のノズルは中心軸C方向において逆方向への移動を開始する。すなわち、第1のノズルは、巻芯14の中心軸Cの方向の中央付近からフランジ16に向けた移動を開始し、第2のノズルは、巻芯14の中心軸Cの方向の中央付近からフランジ22に向けた移動を開始する。第1のノズル及び第2のノズルをこのように移動させながら、ドラムコア12を中心軸Cの周りで回転させることにより、巻線32,34の第2層目の巻回を行う。第1のノズルをフランジ16付近まで移動させ、第2のノズルをフランジ22付近まで移動させると、図5(d)に示すように、巻線32は、その第2層目が巻芯14の中央付近からフランジ16の側面16F付近まで巻回され、また、巻線34は、その第2層目が巻芯14の中央付近からフランジ22の側面22F付近まで巻回される。
次に、ドラムコア12の回転を停止させ、巻線32,34をそれぞれ第1のノズル及び第2のノズルから切り離す。次に、巻線32の端部32Bを端子電極42に接続し、巻線34の端部34Bを端子電極44に接続する。
次に、シート部材50の不要部分を切断する。具体的には、シート部材50の中央付近のうち、巻線32,34の表面から露出している部分を切断する。また、シート部材50の両端のうちフランジ16及びフランジ22から外方にはみ出している部分を切断する。これにより、図5(e)に示すように、絶縁シート51及び絶縁シート52が得られる。すなわち、中央付近で切断されたシート部材50のうち、フランジ16側の部分が絶縁シート51となり、フランジ22側の部分が絶縁シート52となる。
次に、フランジ16とフランジ22との間に巻線32,34を覆うように樹脂材を注入して固化させることにより、外装部20が形成される。以上のようにして、コイル部品1が得られる。
続いて、図7及び図8を参照して、本発明の他の実施形態によるコイル部品101について説明する。図7は、本発明の他の実施形態に係るコイル部品101を示す正面図であり、図8は、コイル部品101の製造工程を示す模式図である。
コイル部品101においては、図1のコイル部品1における絶縁シート51,52に代えて絶縁シート151,152がそれぞれ設けられている。また、コイル部品101においては、図1のコイル部品1におけるスペーサー70に代えてスペーサー170が設けられている。以下では、コイル部品101のうちコイル部品1と異なる点について主に説明する。
絶縁シート151は、巻芯14の中心軸Cの方向の中央側の端部が巻芯14の径方向外方に延伸していない点で絶縁シート51と異なっている。絶縁シート151は、そのフランジ16側にある第1の端部151aがフランジ16の内側の側面16Fに沿って巻芯14の径方向外方に延伸している。絶縁シート151の巻芯14中央側にある第2の端部151b及び第1の端部151aと第2の端部151bとの間に配されている中間部151cは、巻芯14の上面に沿って延伸している。
絶縁シート152は、巻芯14の中心軸Cの方向の中央側の端部が巻芯14の径方向外方に延伸していない点で絶縁シート52と異なっている。絶縁シート152は、そのフランジ22側にある第1の端部152aがフランジ22の内側の側面22Fに沿って巻芯14の径方向外方に延伸している。絶縁シート152の巻芯14中央側にある第2の端部152b及び第1の端部152aと第2の端部152bとの間に配されている中間部151cは、巻芯14の上面に沿って延伸している。
巻線32と巻線34との間には、スペーサー170が配されている。コイル101においては、外装部20の一部が巻線32と巻線34との間に配されている。コイル101においては、外装部20のうち巻線32と巻線34との間に配されている部分がスペーサー170となる。
スペーサー170は、スペーサー70と同様に、巻線32と巻線34とを中心軸C方向において物理的に離間させ、また、巻線32と巻線34とを互いから電気的に絶縁する。スペーサー170は、絶縁シートを含まない点でコイル1のスペーサー70と異なっている。
次に、図8を参照して、コイル部品101の製造方法について説明する。コイル部品101の製造工程のうちコイル部品1と同様の工程については詳細な説明を省略する。
まず、図8(a)に示すように、ドラムコア12及び絶縁シート151,152となるシート部材50を準備する。シート部材50は、巻線機にその両端50a,50b及びその中央において支持される。
次に、図8(b)に示すように、巻線32及び巻線34の巻回を開始する。具体的には、第1のノズルから供給された巻線32の一端32Aを端子電極40に接続し、第2のノズルから供給された巻線34の一端34Aを端子電極46に接続する。次に、第1のノズルをフランジ16の傍から巻芯14の中心軸Cの方向の中央に向けて移動させるとともに第2のノズルをフランジ22の傍から巻芯14の中心軸Cの方向の中央に向けて移動させながら、ドラムコア12を中心軸Cの周りで回転させる。これにより、図8(c)に示すように、巻線32,34の第1層目が巻芯14に巻回される。巻線32,34の第1層目は、巻線32と巻線34との間の中心軸C方向における間隔がdとなるように巻芯14に巻回される。この間隔dは、シート部材50の2層分の厚さよりも大きい。つまり、巻線32,34の第1層目の巻回は、シート部材50が巻線32と巻線34との間に挟み込まれる前に終了する。
巻線32,34の第1層目の巻回が完了すると、第1のノズル及び第2のノズルは中心軸C方向において逆方向への移動を開始する。そして、第1のノズル及び第2のノズルをこのように移動させながら、ドラムコア12を中心軸Cの周りで回転させることにより、巻線32,34の第2層目の巻回を行う。第1のノズルをフランジ16付近まで移動させ、第2のノズルをフランジ22付近まで移動させると、図5(d)に示すように、巻線32は、その第2層目が巻芯14の中央付近からフランジ16の側面16F付近まで巻回され、また、巻線34は、その第2層目が巻芯14の中央付近からフランジ22の側面22F付近まで巻回される。
次に、ドラムコア12の回転を停止させ、巻線32,34をそれぞれ第1のノズル及び第2のノズルから切り離す。次に、巻線32の端部32Bを端子電極42に接続し、巻線34の端部34Bを端子電極44に接続する。
次に、シート部材50の不要部分を切断する。具体的には、シート部材50の中央付近のうち、巻線32,34の表面から露出している部分を切断する。また、シート部材50の両端のうちフランジ16及びフランジ22から外方にはみ出している部分を切断する。これにより、図8(e)に示すように、絶縁シート151及び絶縁シート152が得られる。すなわち、中央付近で切断されたシート部材50のうち、フランジ16側の部分が絶縁シート151となり、フランジ22側の部分が絶縁シート152となる。
次に、フランジ16とフランジ22との間に巻線32,34を覆うように樹脂材を注入して固化させることにより、外装部20が形成される。以上のようにして、コイル部品101が得られる。
上記のコイル部品1,101によれば、スペーサー70,170の材料を変更することにより、スペーサー70,170の透磁率を変更することができ、その結果、巻線32を含むコイルと巻線34を含むコイルとの間の結合係数を調整することができる。
上記のコイル部品1,101によれば、スペーサー70,170の中心軸C方向の幅を変更することにより、巻線32を含むコイルと巻線34を含むコイルとの間の結合係数を調整することができる。
スペーサー70,170はドラムコア12(の巻芯14)と別体に設けられているため、その材料及び中心軸C方向の幅の変更が容易である。したがって、上記実施形態によるコイル部品1,101においては、結合係数を容易に調整することができる。
図5及び図8に示した製造工程によれば、スペーサー70,170を巻芯14の中心軸C方向のほぼ中央に精度良く配することができる。
続いて、図9及び図10を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。図9及び図10は、本発明の他の実施形態に係るコイル部品201を示す斜視図である。図9及び図10においては、説明の便宜のため、巻線及び外装部が省略されている。
コイル部品201においては、図1のコイル部品1における絶縁シート51,52に代えてリング80が設けられている。リング80は、巻芯14に外嵌される。以下では、コイル部品201のうちコイル部品1と異なる点について主に説明する。
リング80は、中央に貫通孔80aが形成された板状の部材である。リング80は、その外形が、正面視で、矩形、多角形、円形、楕円形、又はこれら以外の所定の幾何学形状を有するように形成される。リング80は、また、その貫通孔80aの正面視の形状が、矩形、多角形、円形、楕円形、又はこれら以外の所定の幾何学形状を有するように形成される。図9に示されている例において、リング80は、正面視でほぼ円形の形状の外形を有しており、貫通孔80aも正面視でほぼ円形の形状を有している。リング80は、その外形と貫通孔80aが同一の形状(例えば両方とも円形)であってもよいし、異なる形状(外形が長方形で貫通孔80aが円形)であってもよい。
本発明の一実施形態において、貫通孔80aは、巻芯14の断面形状と同一形状で同大となるように形成される。本発明の一実施形態において、貫通孔80aは、巻芯14の断面形状と同一形状で異なる寸法を有するように形成される。本発明の一実施形態において、貫通孔80aは、リング80がドラムコア12に装着されたときに、巻芯14の中心軸C方向の所定の位置において、当該巻芯14の外周面の周方向の一部又は全部と接するように形成される。
本発明の一実施形態において、リング80は、巻芯14に接触しないように、一組の巻線(例えば、図2等に示されている巻線32及び巻線34)の間に設けられても良い。例えば、リング80は、当該一組の巻線の互いに対向するコイル面に接着されることにより、巻芯14とは接しないように当該一組の巻線の間に設けられ得る。
リング80は、その周方向の一部分が切り欠かれていてもよい。例えば、リング80は、正面視でC字形状を有するように形成される。周方向において一部分が切り欠かれたリング80は、その貫通孔80aを画定する壁面が巻芯14の周方向の一部と接するように巻芯14に取り付けられる。周方向の一部分が切り欠かれたリング80も、巻芯14に接しないように、一組の巻線の間に配され得る。
リング80は、2つ以上の部材から構成されていてもよい。例えば、リング80は、正面視で半円形の一組の部材を結合させることで円形に形成されてもよい。
一実施形態において、リング80は、その厚さが約1μm〜200μmとなるように形成される。リング80の厚さは、当該リング80が巻芯14に装着されたときに、巻芯の中心軸Cと平行な方向の寸法を意味する。
一実施形態において、リング80は、例えば、ポリイミド、ポリエステル、又はそれ以外の絶縁性に優れた樹脂材料から形成される。リング80は、例えば、可撓性のある樹脂材料から形成される。
上述したリング80の形状及び材料はあくまで例示であり、本発明の趣旨に反しない限り、リング80は任意の形状に形成することができ、また、リング80の材料としては樹脂材料以外にも様々な材料、例えば、ガラス、又は、ジルコニア、アルミナ等の非磁性セラミックスを用いることができる。
リング80は、磁性材料から形成されてもよい。リング80用の磁性材料として、フェライト、軟磁性合金材、又はこれら以外の任意の磁性材料を用いることができる。磁性材料から形成されたリング80を用いることにより、非磁性材料から形成されたリング80を用いる場合よりも、一組のコイル間の結合係数を大きく変化させることができる。
本発明の一実施形態において、リング80は、巻芯14と異なる材料から形成される。リング80は、巻芯14の材料の透磁率をよりも小さな透磁率を有する材料から形成されてもよい。これにより、巻芯14から一組の巻線間の領域への磁束の漏れを防ぐことができる。
コイル部品201を製造する際には、まず、ドラムコア12及びリング80を準備する。リング80が可撓性を有する場合には、リング80を伸展させて貫通孔80aを拡径させ、この拡径した貫通孔80aにフランジ16又はフランジ22からドラムコア12を挿入する。リング80は、巻芯14の中心軸C方向の所定位置まで巻芯14の表面を移動させる。リング80は、例えば、巻芯14の中心軸C方向の中央に配される。
一実施形態において、リング80は、巻芯14に接着等により固定されてもよい。本発明の他の実施形態において、リング80は、巻芯14に接着剤を用いずに固定されてもよい。例えば、リング80は、貫通孔80aを画定する壁面が巻芯14の外周面に圧接されるように構成されてもよい。接着剤を用いずにリング80を巻芯14に固定することにより、接着剤による巻線の浮遊容量の変化を防ぐことができる。
他の実施形態において、リング80は、巻芯14の表面において、中心軸C方向に移動可能に設けられても良い。リング80を巻芯14に移動可能に設けることにより、フランジ16とリング80との間の巻線容量及びフランジ22とリング80との間の巻線容量を容易に調整することができる。
本発明の一実施形態において、リング80は、巻芯14に対して偏心した位置に設けられる。例えば、リング80は、巻芯14の断面の中心(図示のように断面が長方形の場合には、その2つの対角線の交点)とリング80の正面視の中心とが、中心軸Cの方向から視て重複しないように配置される。例えば、リング80の貫通孔80aを巻芯14の断面の外形よりも若干大きく作成することにより、リング80を巻芯14に対して偏心した位置に配することができる。これにより、リング80を用いて結合係数を微調整することができる。
コイル部品201は、リング80を2つ以上備えても良い。リング80が2つ以上設けられる場合には、当該2つ以上のリング80は、中心軸C方向において他のリング80と所定距離だけ離間するように、巻芯14の表面に装着される。
リング80が巻芯14の所定位置に配されたならば、2本の巻線を当該巻芯14に巻回する。巻線の巻回方法は、図5を参照して説明した巻線32,34の巻回方法と概ね同じである。本実施形態においては、巻線を巻回するときに、絶縁シートは使用する必要がない。
本実施形態における巻線の巻回方法は、具体的には以下のとおりである。まず、巻線機のノズルから供給された2本の巻線のそれぞれの一端を対応する端子電極に接続する。一方の端子電極はフランジ16に設けられ、他方の端子電極はフランジ22に設けられる。次に、当該巻線機のノズルを巻芯14の中心軸Cの方向の中央に向けて移動させながら、ドラムコア12をその中心軸Cの周りで回転させる。これにより、一方の巻線の1層目をフランジ16から巻芯14の中央付近まで巻回し、他方の巻線の1層目をフランジ22から巻芯14の中央付近まで巻回する。この一組の巻線の1層目同士は、リング80を介して、巻芯14の中心軸C方向において向き合うように配される。このとき、当該一組の巻線の間にはリング80が配されているため、当該一組の巻線同士の間隔は、リング80の厚さと等しくなる。次に、ノズルを中心軸C方向において逆方向へ移動させながら、ドラムコア12を中心軸Cの周りで回転させることにより、当該一組の巻線の第2層目の巻回を行う。第2層目の巻回が完了すると、ドラムコア12の回転を停止させ、当該一組の巻線をそれぞれノズルから切り離し、その切り離された一組の巻線の端部を端子電極に接続する。次に、フランジ16とフランジ22との間に巻線を覆うように樹脂材を注入して固化させることにより、外装部20が形成される。以上のようにして、コイル部品201が得られる。
本明細書においては、リング80をスペーサー180と総称することがある。
スペーサー70,170を構成する絶縁シート51,52,151,152を可撓性を有する樹脂シートとすることにより、スペーサー70,170の機械的な破壊を抑制することができる。また、リング80を可撓性を有する樹脂材料から形成することにより、スペーサー180の機械的な破壊を抑制することができる。よって、上記実施形態においては、破壊されにくい部材を用いての結合係数を調整することができる。
上記実施形態によれば、絶縁シート51,52,151,152又はリング80の厚さ及び/又は素材を変更することによりコイル部品1,101,201の結合係数を調整することができる。したがって、上記実施形態においては、巻線32を含むコイルと巻線34を含むコイルとの間の結合係数を調整することができる。
上記の実施形態においては、スペーサー70,170及びリング80はいずれもドラムコア12(の巻芯14)と別体に設けられているため、コイル部品用に汎用品のドラムコア(中間フランジを有しないもの)を用いても、当該コイル部品の結合係数を調整することができる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1,101 コイル部品
12 ドラムコア
14 巻芯
16,22 フランジ
32,34 巻線
40,42,44,46 端子電極
51,52,151,152 絶縁シート
70,170,180 スペーサー
80 リング

Claims (7)

  1. 巻芯、当該巻芯の軸方向の一端に設けられた第1のフランジ、及び当該巻芯の軸方向の他端に設けられた第2のフランジを有するドラムコアと、
    前記巻芯表面の前記第1のフランジと前記第2のフランジの間に設けられた前記巻芯とは別体のスペーサーと、
    前記巻芯に前記第1のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第1の巻線と、
    前記巻芯に前記第2のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第2の巻線と、
    を備え
    前記スペーサーは、少なくともその一部が絶縁シートから成り、
    前記絶縁シートは、前記巻芯の軸方向に沿って延伸するように帯状に形成されている、
    コイル部品。
  2. 前記スペーサーは、可撓性を有する部材から成る請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記絶縁シートは、その一端が前記第1のフランジに固定され、また、その他端が前記第2のフランジに固定されており、
    前記第1の巻線は、前記絶縁シートを介して前記巻芯に巻回されており、
    前記第2の巻線は、前記絶縁シートを介して前記巻芯に巻回されている、
    請求項1又は請求項2に記載のコイル部品。
  4. 巻芯、当該巻芯の軸方向の一端に設けられた第1のフランジ、及び当該巻芯の軸方向の他端に設けられた第2のフランジを有するドラムコアと、
    前記巻芯表面の前記第1のフランジと前記第2のフランジの間に設けられた前記巻芯とは別体のスペーサーと、
    前記巻芯に前記第1のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第1の巻線と、
    前記巻芯に前記第2のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第2の巻線と、
    を備え、
    前記スペーサーは、前記巻芯に外嵌されたリングであり、
    前記リングは、磁性材料から成るコイル部品。
  5. 巻芯、当該巻芯の軸方向の一端に設けられた第1のフランジ、及び当該巻芯の軸方向の他端に設けられた第2のフランジを有するドラムコアと、
    前記巻芯表面の前記第1のフランジと前記第2のフランジの間に設けられた前記巻芯とは別体のスペーサーと、
    前記巻芯に前記第1のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第1の巻線と、
    前記巻芯に前記第2のフランジと前記スペーサーとの間において巻回された第2の巻線と、
    を備え、
    前記スペーサーは、前記巻芯に外嵌されるリングであり
    前記リングは、前記巻芯に対して偏心するように設けられるコイル部品。
  6. 前記リングは、絶縁材料から成る請求項4又は請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記巻線の少なくとも一部を覆うように前記巻芯の周囲に設けられた絶縁性の外装部をさらに備え、
    前記スペーサーは、前記外装部の一部を含むように構成される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコイル部品。
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