JP6962034B2 - 情報提供装置および情報提供方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、車両の乗員が発した音声を認識した結果に基づいて、乗員が関心のある地点(関心地点)に関する情報を収集し、提供する装置が開示されている。
音声発話によって車両の運転者に情報を提供する情報提供装置であって、過去に運転者に提供した発話の内容と、当該発話を提供した後に観測された運転状態の変化とを関連付けて記憶する発話データベースと、前記運転者に提供する発話内容の候補である一つ以上の発話候補を生成する候補生成手段と、前記発話候補と、前記発話データベースに基づいて、前記発話候補を発話した際の運転状態の変化を予測する予測手段と、前記予測の結果に基づいて、前記運転者に提供する発話内容を生成する発話生成手段と、を有することを特徴とする。
運転操作に起因した車両の状態変化として、例えば、道路上における走行車線(走行位置)の変化、速度の変化、加速度の変化、舵角の変化などがあるが、これ以外であってもよい。また、運転者自身の状態変化として、例えば、視線や注視点の変化、生体的な指標値の変化、漫然運転の度合い、覚醒度の変化などがあるが、これ以外であってもよい。
また、運転状態の変化は、必ずしも物理的な値で表せるものでなくてもよい。例えば、急な運転操作をした度合いをスコアリングしたものであってもよいし、運転者が行った運転操作を危険度に応じてスコアリングしたものであってもよい。
また、発話生成手段は、予測手段が行った予測の結果に基づいて、運転者に提供する発話の内容を最終的に決定する手段である。例えば、発話候補が二つ以上ある場合、発話生成手段は、不安定な運転状態(例えば脇見運転等)が誘発されるおそれがある発話候補を除去したうえで発話内容を決定してもよい。また、運転状態が最も安定すると予測される発話候補を選択してもよい。また、発話候補が一つである場合、運転状態が安定するよう、同時に提供する付加的なメッセージ(例えば、安全運転を呼びかけるメッセージ、危険な運転操作を行わないよう警告するメッセージ等)を生成してもよい。
の内容に応じて変化させてもよい。
第一の実施形態に係る情報提供装置について、システム構成図である図1を参照しながら説明する。第一の実施形態に係る情報提供装置は、車両に搭載され、音声によって当該車両の運転者に対して情報の提供を行う装置である。
第一の実施形態に係る情報提供装置は、経路案内や、運転者に関連付いた関心地点についての案内などを行う機能のほか、雑談などの双方向対話を行う機能を有している。
運転状態取得部101は、まず、車両に備えられた複数のセンサからセンサ情報を取得する。センサ情報は、車両をセンシングして得られる情報であってもよいし、運転者の状態をセンシングして得られる情報であってもよい。
車両をセンシングして得られるデータとして、例えば、速度、加速度、舵角、自車両の現在位置に関する情報などがある。また、運転者の状態をセンシングして得られるデータとして、例えば、視線の方向や注視点、生体的な指標値、漫然運転の度合い、覚醒度などを利用してもよい。なお、センサ情報は、車両の状態や挙動を取得するための情報であれば、必ずしも物理量を表すものでなくてもよい。例えば、カメラによって撮像された画像をセンサ情報としてもよい。
本実施形態では、運転状態は時系列形式のデータとして生成される。
また、本例では、運転状態の変化に危険度を対応付けている。図2の例では、0.0から10.0の値を取る危険度を定義している。すなわち、発話データベースには、運転者に提供した発話の内容と、当該発話に起因して発生した危険の度合いとが関連付いて記憶されている。
発話データベースは、装置が運転者に対して発話をするごとに、情報記録部102によってアップデート(レコードが追加)される。
本実施形態では、装置が運転者に対して行う発話として二種類の形態を定義する。一つは、車両を運行するうえで有益な情報を提供する形態である。例えば、ナビゲーション装置から取得した情報(例えば、右左折や合流の案内等)などがこれに該当する。もう一つは、運転者との対話において返答を返す形態である。前者の場合、発話候補生成部104が、外部に接続されたナビゲーション装置等から情報を取得し、発話候補(例えば、「左から合流があります」等)を生成する。後者の場合、発話候補生成部104は、ユーザが行った発話を認識した結果に基づいて、発話候補を生成する。発話候補生成部104は、このための音声認識エンジンや、対話辞書などを有していてもよい。
次に、第一の実施形態に係る情報提供装置が行う処理のフローチャートについて説明する。本実施形態に係る情報提供装置は、雑談などの双方向対話を行うモードと、運転に関する情報を提供するモードを有している。前者を第一のモード、後者を第二のモードと称し、処理フローチャートについてもモードごとに説明する。
図3に示したフローチャートは、対話を行うためのトリガが発生した場合に開始される。当該トリガは、運転者が発話した場合に発生させてもよいし、他のトリガに基づいて装置が自発的に発生させてもよい。前者の場合、運転者の話しかけに装置が応答する形態となり、後者の場合、装置が運転者に話しかける形態となる。
、累計値が閾値以下である場合、運転者に提供する単一の発話文を生成する(ステップS33)。例えば、閾値が5.0である場合、危険度の累計値が閾値を超えているため、処理はステップS34へ遷移する。
危険度の累計値が閾値を越えている場合、装置は、車両が不安定な状態にあると判断し、以下の処理によって、適切な発話文(すなわち、不安定な状態を悪化させないような発話文)を決定ないし生成する。
(1)「まもなく12時ですね」
(2)「このあたりに美味しいお店があるらしいですよ」
(3)「お昼は何にしますか?」
なお、発話候補は必ずしも一つに絞り込む必要はない。例えば、複数の候補に絞り込んだのちに、他の基準を用いて最終的な絞り込みを行ってもよい。
(レベル1)安全運転を促すメッセージ
(レベル2)具体的な留意点を挙げ、安全運転を促すメッセージ
(レベル3)望ましくない運転操作を挙げ、安全運転を促すメッセージ
(レベル4)望ましくない運転操作をしないよう警告するメッセージ
これらのレベルは、予測される危険度に応じて異なるものを使用してもよい。また、「留意点」や「望ましくない運転操作」は、発話データベースの内容に基づいて決定することができる。
なお、ステップS37は省略してもよい。また、危険度に応じて、付加メッセージの生成を省略してもよい。また、付加メッセージを生成する確率を危険度に応じて設定してもよい。
ステップS39では、情報記録部102が、発話文の受信をトリガとして、所定の期間における運転状態の変化を取得する。そして、発話文と運転状態の変化を関連付け、危険度を算出したうえで、発話データベースに新たなレコードとして追加する。
図5に示したフローチャートは、運転者に提供すべき情報が発生した場合に開始される。当該情報は、例えば、外部に接続されたナビゲーション装置などによって生成されたものであってもよいし、装置に内蔵された情報収集手段によって収集されたものであってもよい。
第二の閾値は、推定された危険度に応じて、警告メッセージを付加するか、注意を喚起するためのメッセージを付加するかを決定するための値である。第二のモードでは、発話文の内容自体を変更できないため、メッセージを付加することによって、不安定な状態を悪化させないような発話文を生成する。
ステップS48以降の処理は、第一のモードと同様であるため、具体的な説明は省略する。
第二の実施形態は、発話データベースを運転者ごとに保持する実施形態である。
図6に、第二の実施形態に係る情報提供装置100のシステム構成図を示す。第二の実施形態に係る情報提供装置100は、運転者識別部107を有しているという点において第一の実施形態と相違する。
第二の実施形態によると、運転者に固有なデータを利用するため、個人の特性に合わせて最適な方法で情報提供を行うことができるようになる。
第三の実施形態は、運転に注意が必要な状況下に車両があるか否かを判定し、さらなる付加メッセージ(第二の付加メッセージ)を出力する実施形態である。
図7に、第三の実施形態に係る情報提供装置100のシステム構成図を示す。第三の実施形態に係る情報提供装置100は、エリア判定部108を有しているという点において第一および第二の実施形態と相違する。
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、各実施形態を組み合わせて実施してもよい。
102:情報記録部
103:情報管理部
104:発話候補生成部
105:発話生成部
106:音声合成部
Claims (9)
- 音声発話によって車両の運転者に情報を提供する情報提供装置であって、
過去に運転者に提供した発話の内容と、前記発話を提供した後に観測された運転状態の変化と、前記運転状態の変化に対する危険度を算出する評価手段が算出した前記危険度と、を関連付けて記憶する発話データベースと、
前記運転者に提供する発話内容の候補である一つ以上の発話候補を生成する候補生成手段と、
前記発話候補と、前記発話データベースに基づいて、前記発話候補を発話した際の運転状態の変化を予測する予測手段と、
前記予測の結果に基づいて、前記運転者に提供する発話内容を生成する発話生成手段と、
を有する、情報提供装置。 - 前記発話生成手段は、前記発話候補から、発話後の運転状態の変化に起因して前記車両が安定した走行状態を逸脱すると予測されるものを除外する、
請求項1に記載の情報提供装置。 - 前記発話生成手段は、前記発話候補から、発話後の運転状態の変化が最も安全であると予測されるものを選択する、
請求項1に記載の情報提供装置。 - 前記発話生成手段は、前記予測手段が行った予測の結果に基づいて、前記発話内容に、危険な運転を抑制するための付加メッセージを付加する、
請求項1から3のいずれかに記載の情報提供装置。 - 前記予測手段が、全ての発話候補について、発話後の運転状態の変化に起因して前記車両が安定した走行状態を逸脱すると予測した場合に、
前記発話生成手段は、前記発話内容に、危険な運転を抑制するための付加メッセージを付加する、
請求項1に記載の情報提供装置。 - 前記発話生成手段は、予測される危険の内容に応じて異なる付加メッセージを選択する、
請求項4または5に記載の情報提供装置。 - 車両の運転者を識別する識別手段をさらに有し、
前記発話データベースは、運転者ごとに情報を保持する、
請求項1から6のいずれかに記載の情報提供装置。 - 前記車両が、危険が生じやすい状態にあるか否かを判定する危険判定手段をさらに有し、
前記発話生成手段は、前記危険判定手段の判定結果に基づいて、前記発話内容に第二の付加メッセージを加える、
請求項1から7のいずれかに記載の情報提供装置。 - 音声発話によって車両の運転者に情報を提供する情報提供装置が行う情報提供方法であって、
過去に運転者に提供した発話の内容と、前記発話を提供した後に観測された運転状態の変化と、前記運転状態の変化に対する危険度を算出するステップによって算出された前記危険度と、を関連付けて記憶した発話データベースにアクセスするステップと、
前記運転者に提供する発話内容の候補である一つ以上の発話候補を生成する候補生成ステップと、
前記発話候補と、前記発話データベースに基づいて、前記発話候補を発話した際の運転状態の変化を予測する予測ステップと、
前記予測の結果に基づいて、前記運転者に提供する発話内容を生成する発話生成ステップと、
を含む、情報提供方法。
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