JP2014218124A - 操作支援装置及び操作支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない処理負荷で、車両に必要であると推定される機能に応じた操作支援を適切に提供することのできる操作支援装置、及び操作支援方法を提供する。【解決手段】操作支援装置は、車両10の各種機器に必要とされる各種操作について、それら操作を支援する情報を操作者に提供する。操作支援装置は、操作者に固有の属性情報を取得する属性情報取得部と、車両10のその時々の状態に関する情報を取得する状態情報取得部と、車両10のその時々の状態に対応して車両10に提供される機能を推定する推定部と、推定された機能の提供/非提供の判断を属性情報に基づいて行う判断部と、判断部により提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作とともに操作者に認知可能な態様で提供する提供部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載されている機器の操作を支援する操作支援装置、及び、操作支援方法に関する。
一般に、車両はその車両における多種多様な操作、すなわち運転操作、予防安全装置に関する操作、ミラー、ライト、座席、窓やドアロックなどの操作、ナビゲーションに関する操作、空調操作、オーディオ操作などが適切に行われることによって快適に利用できるようになる。ところで、こうした操作は、その操作手順や操作を要するタイミングなども多種多様であり、車両の運転者などの操作者が、そうした操作を必要なときに適切なタイミングで行うことは必ずしも容易ではない。そこで、こうした操作を、必要なときに適切に行うことができるように支援する装置が提案されており、その一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の車載装置は、制御システムとして、車両の乗員の発話音声が入力されるマイクと、マイクから入力された音声データに含まれる語句を認識する音声認識部と、各ECU(制御装置)から送信される情報が入力される車両情報入力部と、音声認識部からの情報と車両情報入力部からの情報とが入力される推定部とを備える。推定部は、車両情報入力部から入力される車両が置かれている状況に関する情報に基づいて、制御の対象となる車載装置を推定するとともに、音声認識部から入力された音声データの認識結果、及び記憶されている学習データに基づいて、制御すべき車載装置及びその制御内容を決定する。そして推定部は、その決定された制御すべき車載装置及びその制御内容を、システム制御部を介して車両の乗員に報知するよう音声・表示制御部に指示する。
特許文献1に記載の装置では、音声認識部や車両情報入力部などを通じて取得する情報に基づいてその時々に必要であると推定される制御内容が決定され、そのための操作支援が行われる。しかし、こうして推定される制御内容とは、乗員の言動と車両情報とに基づいて一律に推定されてしまうため、必ずしも望まれる制御内容が決定され、ひいては望まれる操作支援が行われるとは限らない。そこで、特許文献1には、運転者の別に学習データを記憶しておくことも併せて例示されてはいるものの、そもそも学習処理は結果が得られるまでに時間を要するため、新しい事象の発生には迅速に対応できないなどの不都合がある。また、学習処理には、高い処理能力や多くの記憶容量を要するなど、処理装置に高い性能が要求されることも避けられない。さらに、一台の車両を多人数で利用するカーシェアリングなどでは、各利用者の運転時間がそれほど長くないために学習結果そのものが得られにくく、かつ、利用者数分だけ学習データを記憶するための記憶容量が必要となるなどの事情も無視できない。
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであって、その目的は、少ない処理負荷で、車両に必要であると推定される機能に応じた操作支援を適切に提供することのできる操作支援装置、及び操作支援方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
上記課題を解決する操作支援装置は、車両の各種機器に必要とされる各種操作について、それら操作を支援する情報を操作者に提供する操作支援装置であって、前記操作者に固有の属性情報を取得する属性情報取得部と、前記車両のその時々の状態に関する情報を取得する状態情報取得部と、前記車両のその時々の状態に対応して当該車両に提供される機能を推定する推定部と、前記推定された機能の提供/非提供の判断を前記属性情報に基づいて行う判断部と、前記判断部により提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作とともに前記操作者に認知可能な態様で提供する提供部とを備えることを要旨とする。
上記課題を解決する操作支援装置は、車両の各種機器に必要とされる各種操作について、それら操作を支援する情報を操作者に提供する操作支援装置であって、前記操作者に固有の属性情報を取得する属性情報取得部と、前記車両のその時々の状態に関する情報を取得する状態情報取得部と、前記車両のその時々の状態に対応して当該車両に提供される機能を推定する推定部と、前記推定された機能の提供/非提供の判断を前記属性情報に基づいて行う判断部と、前記判断部により提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作とともに前記操作者に認知可能な態様で提供する提供部とを備えることを要旨とする。
上記課題を解決する操作支援方法は、車両の各種機器に必要とされる各種操作について、それら操作を支援する情報を操作者に提供する操作支援方法であって、前記操作者に固有の属性情報を取得する属性情報取得工程と、前記車両のその時々の状態に関する情報を取得する状態情報取得工程と、前記車両のその時々の状態に対応して当該車両に提供される機能を推定する推定工程と、前記推定された機能の提供/非提供の判断を前記属性情報に基づいて行う判断工程と、前記判断工程により提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作とともに前記操作者に認知可能な態様で提供する提供工程とを備えることを要旨とする。
このような構成もしくは方法によれば、属性情報に基づいて提供すると判断された機能を発動させるための操作支援が操作者に提供されるようになる。これにより、その属性情報を有する操作者にとって適した機能が、車両のその時々の状態に対応する機能のうちから選択されて提供されるようになる。つまり、操作者の要望に近い機能に応じた操作手順などが認知可能に提供され、その機能に関する操作支援が行われるようになる。
また、操作者に固有の属性情報は、年齢や、免許種別、生涯運転歴、当該車両運転距離などの静的な情報であることから、属性情報に関する処理に要する負荷は低く抑えられる。属性情報を用いることにより、推定される機能の提供/非提供の判断にかかる負荷が低くなり迅速な処理も期待できるようになる。さらに当該車両の操作者の多少や、操作者の利用時間の長短にかかわらず、推定された機能の提供/非提供をどの操作者に対しても適切に判断し、提供すると判断された機能に対応する操作支援を提供できるようになる。
すなわち、処理装置の性能や操作者の多少にかかわらず、少ない処理負荷で車両に必要であると推定される機能に応じての操作支援が適切に提供されるようになる。
例えば、車両のその時々の状態に関する情報としては、車内状況に基づく情報や、車両状態に基づく情報や、車外情報に基づく情報などが挙げられる。
例えば、車両のその時々の状態に関する情報としては、車内状況に基づく情報や、車両状態に基づく情報や、車外情報に基づく情報などが挙げられる。
好ましい構成として、前記判断部は、前記属性情報と前記取得される前記車両のその時々の状態とに対応した優先度を有しており、その優先度に基づく重み付けを行って前記推定された機能の提供/非提供の判断を行う。
このような構成によれば、推定された機能の提供/非提供の判断が、属性情報と取得される車両のその時々の状態に関する情報とに対応する優先度に基づく重み付けによって行われる。すなわち、操作者には、現在の車両の状態に応じた適切な機能を発動させるための操作支援が提案されるようになる。例えば、車両のその時々の状態に関する情報としては、車内状況に基づく情報や、車両状態に基づく情報や、車外情報に基づく情報などが挙げられ、これら情報の別の優先度から重み付けがされるようにしてもよい。
好ましい構成として、前記判断部は、前記推定部により推定される機能と前記属性情報とに対応した優先度を有しており、その優先度に基づく重み付けを行って前記推定された機能の提供/非提供の判断を行う。
このような構成によれば、推定された機能の提供/非提供の判断が、推定された機能と属性情報とに対応する優先度に基づく重み付けによって行われる。すなわち、操作者には、現在の車両の状態に応じた適切な機能を発動させるための操作支援が提案されるようになる。例えば、推定される機能としては、運転支援機能や予防安全機能や、車内の快適性を高める機能などが挙げられ、これら機能にそれぞれ優先度があってもよい。
好ましい構成として、前記属性情報に対する優先度は、前記属性情報に含まれる各情報の重要度に基づいて定められる。
このような構成によれば、属性情報に含まれる各情報の重要度に基づいて優先度が定められるため、操作者にとって重要性が高いと推定される機能に対応する操作に高い優先度が付されるようになる。
このような構成によれば、属性情報に含まれる各情報の重要度に基づいて優先度が定められるため、操作者にとって重要性が高いと推定される機能に対応する操作に高い優先度が付されるようになる。
好ましい構成として、前記属性情報の取得対象となる前記操作者が前記車両の運転者である。
このような構成によれば、車両において最も多くの操作を行う運転者に対して各種機能に対応する操作が支援されるようになる。
このような構成によれば、車両において最も多くの操作を行う運転者に対して各種機能に対応する操作が支援されるようになる。
好ましい構成として、前記重要度が、前記車両の運転者による運転操作の熟練度に応じて設定される。
このような構成によれば、運転者による運転操作の熟練度に応じて重要度を設定することで、運転操作の熟練度によって相違する車両の状態に応じて必要となる機能を、その運転者に適したものとして提案することができるようになる。
このような構成によれば、運転者による運転操作の熟練度に応じて重要度を設定することで、運転操作の熟練度によって相違する車両の状態に応じて必要となる機能を、その運転者に適したものとして提案することができるようになる。
好ましい構成として、前記判断部は、前記優先度に基づく重み付けが所定レベル以上である推定された機能に対して提供する旨の判断を行う。
このような構成によれば、優先度に基づく重み付けが所定レベル以上であるか否かに基づいて推定された機能の提供/非提供の判断が行われるため、推定された機能の提供/非提供の判断にかかる処理が容易になる。また、優先度に基づく重み付けが小さい機能に対応する操作支援の提供が抑制されて、運転者の煩わしさが軽減されるようにもなる。
このような構成によれば、優先度に基づく重み付けが所定レベル以上であるか否かに基づいて推定された機能の提供/非提供の判断が行われるため、推定された機能の提供/非提供の判断にかかる処理が容易になる。また、優先度に基づく重み付けが小さい機能に対応する操作支援の提供が抑制されて、運転者の煩わしさが軽減されるようにもなる。
好ましい構成として、前記判断部は、前記推定された機能が複数あるとき、より大きな重み付けされた機能を優先的に提供する旨の判断を行う。
このような構成によれば、車両の状態によって同時に複数の機能が推定されることもあるが、それらの機能のうちより大きな重み付けされた機能を優先的に提供するように判断を行うことによって操作者には自ずと優先度の高い機能、つまり現在の車両の状態において最も適切な機能に対応する操作支援が行われるようになる。
このような構成によれば、車両の状態によって同時に複数の機能が推定されることもあるが、それらの機能のうちより大きな重み付けされた機能を優先的に提供するように判断を行うことによって操作者には自ずと優先度の高い機能、つまり現在の車両の状態において最も適切な機能に対応する操作支援が行われるようになる。
好ましい構成として、前記状態情報取得部は、車内状況に基づく情報、及び車両状態に基づく情報、及び車外情報に基づく情報の少なくとも1つの情報を前記車両のその時々の状態に関する情報として取得するものである。
このような構成によれば、車両のその時々の状態に関する情報として、車内状況に基づく情報、及び車両状態に基づく情報、及び車外情報に基づく情報の少なくとも1つの情報を取得することでその車両の状態に応じた機能が推定されるようになる。なお、例えば、車内状況に基づく情報とは、音声認識マイクや車室内カメラなどから取得できる運転者の状況、例えば発言、眠気、シートベルトの着脱や、運転者を含む乗車人数などに関する情報などである。また、車両状態に基づく情報とは、車両の各ECU(電子制御装置)などから取得できる現在の速度や位置、燃料残量、予防安全装置やエアコンなど各種の設定状態などである。さらに、車外情報に基づく情報とは、ナビゲーション装置や車外カメラ、車外センサなどから取得できる自宅、目的地、道路種別、道路状況、路面状況、天候や道路種別などの車両の走行環境に関する情報などである。
操作支援装置を具体化した一実施形態について、図1〜8を参照して説明する。
図1に示すように、車両10は、操作者としての運転者の情報を取得する属性情報取得部としての運転者情報取得部20を備えている。また、車両10は、車内の状況を取得する状態情報取得部を構成する車内状況取得部30と、車両10の走行状態などの状態を取得する状態情報取得部を構成する車両状態取得部40と、車両10が走行している環境などの車外の状況を取得する状態情報取得部を構成する車外状況取得部50とを備えている。また、車両10は、運転者に経路案内情報等の運転支援機能を提供するナビゲーション装置60と、運転者に提供すべき機能を管理する機器に必要とされる操作を運転者に認知可能な態様となるように提供する選択処理部70とを備えている。
図1に示すように、車両10は、操作者としての運転者の情報を取得する属性情報取得部としての運転者情報取得部20を備えている。また、車両10は、車内の状況を取得する状態情報取得部を構成する車内状況取得部30と、車両10の走行状態などの状態を取得する状態情報取得部を構成する車両状態取得部40と、車両10が走行している環境などの車外の状況を取得する状態情報取得部を構成する車外状況取得部50とを備えている。また、車両10は、運転者に経路案内情報等の運転支援機能を提供するナビゲーション装置60と、運転者に提供すべき機能を管理する機器に必要とされる操作を運転者に認知可能な態様となるように提供する選択処理部70とを備えている。
運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50、ナビゲーション装置60及び選択処理部70は、演算装置(CPU)や記憶装置を有するマイクロコンピュータを含む情報処理装置としてそれぞれ構成されている。つまり各情報処理装置には、各種の情報処理用プログラムの演算処理を実行する演算装置と、それら情報処理用プログラムや各種データなどが記憶される読み出し専用メモリ(ROM)と、演算装置の演算結果が一時的に記憶される揮発性メモリ(RAM)とが設けられている。また、各情報処理装置には、演算装置による情報の読み書きが可能であって、情報処理用プログラムや各種データなどを記憶することができる不揮発性の記憶部も設けられている。このような記憶部はHDD(ハードディスクドライブ)などにより構成されている。これにより、各情報処理装置は、そのメモリや記憶部に保持されている1又は複数の情報処理用プログラムを演算装置に読み込み、実行することで、所定の機能を提供することができる。また、運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50、ナビゲーション装置60及び選択処理部70は、車載ネットワークなどにより通信可能に接続されている。車載ネットワークとしては、CAN(コントローラエリアネットワーク)が挙げられる。これにより、運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50、ナビゲーション装置60及び選択処理部70は、相互に各種情報を授受可能になっている。
ナビゲーション装置60は、全地球測位システム(GPS)等を利用して検出された車両の現在地と、予め記憶された道路情報を含む地図情報とを参照することによって、運転者に走行目的地までの移動経路を案内する。ナビゲーション装置60は、GPS等を利用して車両の現在位置を検出する位置検出部61と、ナビゲーション処理に使用する道路地図情報(地図データベース)などを含む地図情報62と、運転者などによって設定された目的地の情報や車両10の現在位置などに基づいて地図情報を選択する情報選択部63とを備える。またナビゲーション装置60は、操作用のスイッチなどを含む入力装置と、画像を表示する表示装置64と、スピーカなどを含む音声出力装置65などから構成されるHMI(ヒューマンマシンインターフェース)を備えている。ナビゲーション装置60は、選択処理部70から入力した所定の機能に対応する操作支援に関する情報をHMIを介して運転者に通知することもできる。
入力装置は、表示装置64の表示画面に一体として設けられたタッチスイッチや、表示画面の周囲に配置されたメカニカルな操作スイッチ等を含み、ナビゲーション装置60を含み車両10の各機器等に必要とされる各種操作などに使用することができる。ナビゲーション装置60は、入力装置から入力された情報を通信により伝達させることができるため、他の機器への入力用のインターフェースとしても利用される。
表示装置64は、液晶ディスプレイなどによって構成され、運転者により目視可能な位置に設置されることで運転者の目視可能な位置に運転者が視認することのできる画像を表示させる。
音声出力装置65は、信号変換器とスピーカとを含み構成され、信号変換器に入力された信号に応じた音声や警告音などが、運転者が認知可能な態様でスピーカから出力される。
運転者情報取得部20は、現在、車両10を運転している運転者に固有の属性情報を選択する情報選択部21と、記憶部に運転者の別に保持されている運転者の固有の属性情報である運転者情報22とを備えている。
情報選択部21は、現在、車両10を運転している運転者を特定し、その特定した運転者に対応する属性情報を運転者情報22から選択する(属性情報取得工程)。情報選択部21は、現在、車両10を運転している運転者の特定を、その運転者がナビゲーション装置60などを通じての設定した情報に基づいて行ってもよいし、運転者毎に異なる携帯機の情報に基づいて行ってもよい。
運転者情報22は、運転者の別に、運転者の固有の属性情報を有している。運転者の固有の属性情報には、その運転者についての年齢、運転者区分、生涯運転歴、及び該車両運転距離が含まれている。このうち運転者区分には、例えば「初めて免許を取得した区分」、「所定の期間無事故・無違反の区分」、「それ以外の区分」の3つの区分のうちのいずれが1つの区分が設定される。なお、本実施形態では、初めて免許を取得した区分を「緑」、所定の期間無事故・無違反の区分を「金」、それ以外の区分を「青」と示す。また生涯運転歴は、運転免許証を取得してからの期間が設定される。該車両運転距離は、その運転者がその車両10を運転したことのある距離が設定される。こうした属性情報は、運転に対する熟練度を評価する指標などに用いることができる。例えば、年齢は、運転に係る運動能力や注意力などの評価に用いてもよい。運転者区分は、良好な運転を行う傾向にある度合などの評価に用いてもよい。生涯運転歴は、運転に対する経験の多さの評価に用いてもよい。該車両運転距離は、車両10に対する経験の多さの評価に用いてもよい。
車内状況取得部30は、車内カメラ(図示略)で撮像される車内の画像や車内マイク(図示略)から取得される車内の音声などを通じて車内の状況、例えば運転者の眠気や、乗車人数や、発話内容を把握する(状態情報取得工程)。車内状況取得部30は、車内の画像や音声に基づいて運転者の眠気を検出する眠気検出部31と、車両10に乗車している人数を検出する乗車人数検出部32と、車内の会話を音声認識する音声認識部33とを備えている。
眠気検出部31は、車内カメラで撮像した運転者の顔の表情の画像認識に基づいて運転者の眠気を検出する。なお、眠気検出部31は、運転者の心拍などの生体信号などに基づいて運転者の眠気を検出してもよい。
乗車人数検出部32は、車内カメラで撮像した車内の撮像画像を画像認識処理することに基づいて車両10の乗車人数を検出する。なお、乗車人数検出部32は、シートベルト使用/不使用、各座席への加重、各座席における生体信号の検出などに基づいて乗車人数を検出してもよい。
音声認識部33は、車内マイクから入力した車内の音声等に基づくが音声信号を音声認識処理し、車内の音声に含まれている単語を抽出する。音声認識部33は、自動車の運転に関連性の高い単語、例えば「疲れた」、「休憩したい」、「眠い」、「暑い」、「寒い」、「晴れ」、「曇り」、「雨」、「明るい」、「暗い」などを特によく検出できると好ましい。
なお車内状況取得部30は、運転者による設定など、上記以外の構成を通じて車内の状況を把握してもよい。
車両状態取得部40は、車両に備えられた電子制御装置(ECU)やそれらECUに接続されている各種センサを介して車両10の各種の状態を取得する(状態情報取得工程)。車両に備えられた各種センサとしては、図示しないが、回転速度センサや、加速度センサ、残量センサなどが挙げられる。車両状態取得部40は、速度を検出する速度検出部41と、燃料残量を検出する燃料検出部42と、各種の予防安全装置などを管理する予防安全装置43と、車内温度の調整などを行う空調装置44とを備えている。
車両状態取得部40は、車両に備えられた電子制御装置(ECU)やそれらECUに接続されている各種センサを介して車両10の各種の状態を取得する(状態情報取得工程)。車両に備えられた各種センサとしては、図示しないが、回転速度センサや、加速度センサ、残量センサなどが挙げられる。車両状態取得部40は、速度を検出する速度検出部41と、燃料残量を検出する燃料検出部42と、各種の予防安全装置などを管理する予防安全装置43と、車内温度の調整などを行う空調装置44とを備えている。
速度検出部41は、車輪の回転速度を検出する回転速度センサから入力する信号に基づいて現在の速度を検出する。
燃料検出部42は、燃料の残量を検出する残量センサから入力する信号に基づいて燃料の残量を検出する。
燃料検出部42は、燃料の残量を検出する残量センサから入力する信号に基づいて燃料の残量を検出する。
予防安全装置43は、事故を未然に防ぐようにする予防安全のための1つ又は複数の機能の作動等を制御する装置であって、それら機能の有効/無効の切換や、それら機能に関する各種設定を行なう。なお予防安全装置43は、運転支援を行う機能として作動することもある。予防安全装置43が制御する予防安全の機能としては、制動中の車輪のロックを抑えるアンチロックブレーキシステムや、車両の横滑りを抑える車両安定制御システムや、車両の発進や加速時の該車両の車輪の空転を防ぐトラクションコントロールなどが挙げられる。また予防安全の機能としては、先行車両との車間距離を保ちながらその先行車両に追従走行するクルーズコントロールや、車線に沿った車両の走行を維持させるようにステアリング操作を補助するレーンキーピングアシストなども挙げられる。
空調装置44は、車内の快適性を高めるために車内温度の調整を行うエアコン装置などであり、車内の冷房/暖房の切換や、車内温度の設定及び検出を行うことなどができる。
車外状況取得部50は、車両に備えられた各種センサ等を介して車両10の走行環境である車外の状況を取得する(状態情報取得工程)。車両に備えられた各種センサ等としては、いずれも図示しないが、車外カメラ、ミリ波レーダ、レーザレーダ、車車間通信や路車間通信などが挙げられる。また、車外状況取得部50は、ナビゲーション装置60から必要な情報を得ることもできる。
車外状況取得部50は、車両に備えられた各種センサ等を介して車両10の走行環境である車外の状況を取得する(状態情報取得工程)。車両に備えられた各種センサ等としては、いずれも図示しないが、車外カメラ、ミリ波レーダ、レーザレーダ、車車間通信や路車間通信などが挙げられる。また、車外状況取得部50は、ナビゲーション装置60から必要な情報を得ることもできる。
車外状況取得部50は、現在位置を検出する現在位置検出部51と、走行中の道路の状況を取得する道路状況検出部52と、走行中の道路の静的な情報である属性情報を取得する道路情報取得部53と、車両10の目的地に関する情報を取得する目的地情報取得部54と、天気を検出する天気検出部55とを備えている。
現在位置検出部51は、GPS等を利用して車両の現在位置を検出する。なお、現在位置検出部51は、ナビゲーション装置60から現在位置を取得してもよい。
道路状況検出部52は、各種情報に基づいて現在の道路の状況を取得する。道路の状況としては、路面の状態、混雑の傾向、渋滞の有無、車間距離などが挙げられる。道路状況検出部52は、車外カメラや、ミリ波レーダ、レーザレーダなどの情報に基づいて、現在の道路の状況、例えば路面が乾いていることや濡れていることを検出したり、渋滞を検出したり、車間距離の長短などを検出したりする。
道路状況検出部52は、各種情報に基づいて現在の道路の状況を取得する。道路の状況としては、路面の状態、混雑の傾向、渋滞の有無、車間距離などが挙げられる。道路状況検出部52は、車外カメラや、ミリ波レーダ、レーザレーダなどの情報に基づいて、現在の道路の状況、例えば路面が乾いていることや濡れていることを検出したり、渋滞を検出したり、車間距離の長短などを検出したりする。
道路情報取得部53は、ナビゲーション装置60が有する地図情報や、路車間通信などに基づいて道路の固有の属性からなる属性情報を取得する。道路の属性情報には、道路の種類や、車線幅、傾きなどが含まれる。例えば、道路情報取得部53は、ナビゲーション装置60によって示される走行中の道路が高速道路であるとき、道路の属性情報のうちの道路の種類として高速道路を取得するようにしてもよい。
目的地情報取得部54は、ナビゲーション装置60に設定された目的地に基づいて取得されたナビゲーション装置60の地図情報62に含まれている目的地に関する情報を取得する。
天気検出部55は、例えば車外カメラにより撮像され画像の画像認識処理に基づいて、降雨、霧、昼間/夜間などを検出する。
選択処理部70は、運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50及びナビゲーション装置60から得られる各種情報に基づいて推定される運転者へ提供すべき機能を管理する機器に必要とされる操作を運転者に認知可能な態様で提供する。つまり、選択処理部70は、運転者に固有の属性情報を運転者情報取得部20から取得するとともに、車両10のその時々の状態に関する情報を車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50及びナビゲーション装置60から取得する。また、選択処理部70は、車両10のその時々の状態に対応して当該車両10に提供される機能を推定するとともに、推定部により推定された機能の提供/非提供の判断を運転者に固有の属性情報に基づいて行う。また、選択処理部70は、提供すると判断された機能について、その機能を管理する機器に必要とされる操作を運転者に認知可能な態様で提供する。
選択処理部70は、運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50及びナビゲーション装置60から得られる各種情報に基づいて推定される運転者へ提供すべき機能を管理する機器に必要とされる操作を運転者に認知可能な態様で提供する。つまり、選択処理部70は、運転者に固有の属性情報を運転者情報取得部20から取得するとともに、車両10のその時々の状態に関する情報を車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50及びナビゲーション装置60から取得する。また、選択処理部70は、車両10のその時々の状態に対応して当該車両10に提供される機能を推定するとともに、推定部により推定された機能の提供/非提供の判断を運転者に固有の属性情報に基づいて行う。また、選択処理部70は、提供すると判断された機能について、その機能を管理する機器に必要とされる操作を運転者に認知可能な態様で提供する。
詳述すると、選択処理部70は、運転者に固有の属性情報に基づいて熟練度を算出する熟練度算出部71と、記憶部等に保持されている熟練度の算出に用いられる情報である熟練度算出情報72とを備えている。また、選択処理部70は、運転者に固有の属性情報に基づいて機能の提供/非提供の判断を行う判断部としての提案機能決定部73と、提供する機能を管理する機器に必要とされる操作を提案する提案操作提供部74とを備える。さらに、選択処理部70は、車両10のその時々の状態に対応して当該車両10に提供する候補となる機能を推定する機能推定部75と、候補となる機能の推定に用いられる規則である第1〜第3の推定ルール76〜78とを備えている。
熟練度算出情報72は、運転者の属性情報に含まれる各属性の優先度を、需要度に基づく観点から点数化させるための情報である。
図2に示すように、熟練度算出情報72には、運転者の属性情報に含まれる各属性として、特に重要性の高い属性である年齢、運転者区分、生涯運転歴及び当該車両運転距離に応じて、それら属性を点数化させるための規則が含まれている。例えば、熟練度算出情報72には、年齢を点数に関連付けるためのグラフと、運転者区分を点数に関連付けるためのグラフと、生涯運転歴を点数に関連付けるためのグラフと、当該車両運転距離を点数に関連付けるためのグラフとが設定されている。なお、各属性の最高点はその属性の重要度、例えば、運転操作の熟練度の観点における重要度に応じて付与されている。
図2に示すように、熟練度算出情報72には、運転者の属性情報に含まれる各属性として、特に重要性の高い属性である年齢、運転者区分、生涯運転歴及び当該車両運転距離に応じて、それら属性を点数化させるための規則が含まれている。例えば、熟練度算出情報72には、年齢を点数に関連付けるためのグラフと、運転者区分を点数に関連付けるためのグラフと、生涯運転歴を点数に関連付けるためのグラフと、当該車両運転距離を点数に関連付けるためのグラフとが設定されている。なお、各属性の最高点はその属性の重要度、例えば、運転操作の熟練度の観点における重要度に応じて付与されている。
本実施形態では、年齢は1〜3点のいずれかの点数に関連付けられるようになっており、50〜60歳代は最高点の3点に関連付けられ、その前後となる18歳や80歳へ向かうにつれてに関連付けられる点数が低下し、18歳や80歳では1点に関連付けられるようになっている。運転者区分は、1、3又は5点のいずれかの点数に関連付けられるようになっており、区分が「緑」であれば1点に関連付けられ、区分が「青」であれば3点に関連付けられ、区分が「金」であれば最高点の5点に関連付けられるようになっている。生涯運転歴は1〜7点のいずれかの点数に関連付けられるようになっており、運転歴が短い1年では1点に関連付けられ、その後、運転歴が長くなるについて高い点数に関連付けられるようになり、運転歴が長い50年では最高点の7点に関連付けられるようになっている。当該車両運転距離は1〜10点のいずれかの点数に関連付けられるようになっており、運転距離の短い10kmから5〜6万km程度までは1点に関連付けられ、その後、2〜3万kmの間に上昇して最高点の10点に関連付けられるようになっている。
図3に示すように、熟練度算出部71は、点数化された属性に基づいて運転者の熟練度を判断するための熟練度判定リスト711を備えている。熟練度判定リスト711には、持ち点の合計が10点以下であるとき熟練度は初級であり、11〜20点であるとき熟練度は中級であり、21点以上であるとき熟練度は熟練である旨が設定されている。
熟練度算出部71は、運転者情報取得部20から情報選択部21により選択されたそのとき車両10を運転する運転者に固有の属性情報である運転者情報22を取得する。熟練度算出部71は、取得した運転者情報22に含まれている各属性を、熟練度算出情報72に設定されている属性に対応付けて点数化するとともに、この点数化された値をすべて加算して当該運転者の持ち点を算出する。そして、熟練度算出部71は、算出された持ち点を熟練度判定リスト711に設定された持ち点合計と比較することに基づいて当該運転者の熟練度を特定する。例えば、運転者の属性情報として、年齢が「20歳」、運転者区分が「緑」、生涯運転歴が「2年」、当該車両運転距離が「5万km」であるとき、熟練度算出情報72に基づいて関連付けられる点数はそれぞれ「1」、「1」、「1」、「1」であるからそれらを足して得られる「4」が運転者の持ち点になる。そして、熟練度判定リスト711との比較に基づいて「4」点は初級であることが特定される。また、例えば、運転者の属性情報として、年齢が「50歳」、運転者区分が「金」、生涯運転歴が「30年」、当該車両運転距離が「10万km」であるとき、熟練度算出情報72に基づいて関連付けられる点数はそれぞれ「3」、「5」、「4」、「10」であるからそれらを足して得られる「22」が運転者の持ち点になる。そして、熟練度判定リスト711との比較に基づいて「22」点は熟練であることが算出される。
第1〜第3の推定ルール76〜78は、車内状況取得部30、車両状態取得部40及び車外状況取得部50から得られる各種情報に応じて、車両10に提供する必要がある機能の候補を推定するためのルールである。第1の推定ルール76には、車内状況取得部30からの情報により得られる車内状況に対応する機能を候補として推定することができるルールが設定されている。第2の推定ルール77には、車両状態取得部40からの情報により得られる車両状態に対応する機能を候補として推定することができるルールが設定されている。第3の推定ルール78には、車外状況取得部50からの情報により得られる走行環境に対応する機能を候補として推定することができるルールが設定されている。
なお、こうした第1〜第3の推定ルール76〜78は、実験的、経験的、もしくは理論的に予め定められている。
機能推定部75は、車内状況取得部30、車両状態取得部40及び車外状況取得部50から得られる各種情報と、それら情報に対応する第1〜第3の推定ルール76〜78とに基づいて、車両10のその時々の状態に対応して当該車両10に提供される必要のある機能を推定する(推定工程)。つまり機能推定部75は、車内状況取得部30から得られる車内状況と第1の推定ルール76とに基づいて提供する機能の候補となる機能を推定する。また機能推定部75は、車両状態取得部40から得られる車両状態と第2の推定ルール77とに基づいて提供する機能の候補となる機能を推定する。さらに機能推定部75は、車外状況取得部50から得られる車外状況と第3の推定ルール78とに基づいて提供する機能の候補となる機能を推定する。
機能推定部75は、車内状況取得部30、車両状態取得部40及び車外状況取得部50から得られる各種情報と、それら情報に対応する第1〜第3の推定ルール76〜78とに基づいて、車両10のその時々の状態に対応して当該車両10に提供される必要のある機能を推定する(推定工程)。つまり機能推定部75は、車内状況取得部30から得られる車内状況と第1の推定ルール76とに基づいて提供する機能の候補となる機能を推定する。また機能推定部75は、車両状態取得部40から得られる車両状態と第2の推定ルール77とに基づいて提供する機能の候補となる機能を推定する。さらに機能推定部75は、車外状況取得部50から得られる車外状況と第3の推定ルール78とに基づいて提供する機能の候補となる機能を推定する。
例えば、機能推定部75は、車内状況取得部30からの情報に基づく車内状況として、運転者の発言などから運転者が疲れていると判定されたとき、第1の推定ルール76に基づいて、提供する必要がある機能として、運転者の疲れを低減するための機能を候補として推定する。こうして推定される機能としては、クルーズコントロールや、ナビゲーション装置60による休憩所へのルート検索や、車内温度の調整などが挙げられる。
例えば、機能推定部75は、車両状態取得部40からの情報に基づく車両状態として、車両10の速度が一定速度であると判定されたとき、第2の推定ルール77に基づいて、提供する必要がある機能として、一定速度で走行するための機能を候補として推定する。こうして推定される機能としては、クルーズコントロールなどが挙げられる。
例えば、機能推定部75は、車外状況取得部50からの情報に基づく車外情報として、走行環境が高速道路であると判定されたとき、第3の推定ルール78に基づいて、提供する必要がある機能として、高速道路をより快適に走行するための機能を候補として推定する。こうして推定される機能としては、クルーズコントロールやレーンキーピングアシストなどが挙げられる。
そして、機能推定部75は、推定された各機能を提案機能決定部73へ伝達する。
提案機能決定部73は、熟練度算出部71により特定された運転者の熟練度と、機能推定部75により候補として推定された機能との関係に基づいて、運転者に提供する機能を決定する(判断工程)。
提案機能決定部73は、熟練度算出部71により特定された運転者の熟練度と、機能推定部75により候補として推定された機能との関係に基づいて、運転者に提供する機能を決定する(判断工程)。
図4に示すように、提案機能決定部73には、運転者の熟練度と車両10のその時々の取得情報とに対応した優先度に基づく重み付けを行うための重み付けリスト731が設けられている。
重み付けリスト731には、運転者の熟練度が、初級、中級、熟練の3つに区分されているとともに、それら区分された熟練度毎に、車内状況、車両状態、車外状況の別に優先度に基づく重みがその小さい順に「小」、「中」、「大」の3レベルで設定されている。例えば、運転者の熟練度「初級」のとき、車内状況に付される重みは「小」、車両状態に付される重みは「中」、車外状況に付される重みは「大」とされる。また、運転者の熟練度「中級」のとき、車内状況に付される重みは「中」、車両状態に付される重みは「中」、車外状況に付される重みは「中」とされ、運転者の熟練度「熟練」のとき、車内状況に付される重みは「大」、車両状態に付される重みは「小」、車外状況に付される重みは「小」とされる。
なお上述のように、車内状況は、車内状況取得部30から取得される情報であり、車内状況に付与される重みは、例えば、運転者の画像や音声に基づいて推定された機能にも同様に付与される。また車両状態は、車両状態取得部40から取得される情報であり、車両状態に付与される重みは、例えば、車速に基づいて推定された機能にも同様に付与される。また車外状況は、車外状況取得部50から取得される情報であり、車外状況に付与される重みは、例えば、道路状況に基づいて推定された機能にも同様に付与される。
つまり提案機能決定部73は、機能推定部75により推定された各機能に、その機能を推定するもととなった取得情報と同様の重みを付与する。例えば、提案機能決定部73は、運転者の熟練度が「初級」のとき、車内状況に基づいて推定された機能には「小」、車両状態に基づいて推定された機能には「中」、車外状況に基づいて推定された機能には「大」をそれぞれの重みとして付与する。また、提案機能決定部73は、運転者の熟練度が「中級」のとき、車内状況に基づいて推定された機能には「中」、車両状態に基づいて推定された機能には「中」、車外状況に基づいて推定された機能には「中」をそれぞれの重みとして付与する。さらに、提案機能決定部73は、運転者の熟練度「熟練」のとき、車内状況に基づいて推定された機能には「大」、車両状態に基づいて推定された機能には「小」、車外状況に基づいて推定された機能には「小」をそれぞれの重みとして付与する。つまり、提案機能決定部73は、車両の状況(状態情報)への重み付けを運転者の属性に基づく熟練度に基づいて適切に行うことができる。また提案機能決定部73は、運転者の属性と重み付けリスト731とを用いることにより重み付け処理に係る処理負荷などが抑制されるようになり、例えば、運転者別に行う学習処理などに比較すると処理負荷が少なくなるとともに、迅速に処理が行えるようにもなる。
そして、提案機能決定部73は、付与されている重みが大きい機能に高い優先度を与えることによって、最も重みの大きい機能を、その車両10のその運転者に、提供する機能として決定する。すなわち、提案機能決定部73は、最も重みの大きい機能以外の機能を提供しない(非提供)機能として決定する。
提案操作提供部74は、提案機能決定部73によって提供する機能として決定された機能について、その機能を管理する機器に必要とされる操作に関する操作支援情報を、ナビゲーション装置60を介して運転者に提供する(提供工程)。操作支援情報は、その機能を管理する機器に必要とされる操作についての手順やその手順を分かりやすくするための表示などを定める情報であって、選択処理部70の記憶部などに予め記憶されている。例えば、第1〜第3の推定ルール76〜78から推定される機能に対応して記憶されていると好適である。提案操作提供部74は、提案機能決定部73から提供する機能が入力されると、当該機能の操作支援に関する情報をそれが記憶されている記憶部等から取得するとともに、この取得した操作支援情報を、運転者が認知することができるようにナビゲーション装置60の表示装置64や音声出力装置65から出力させるようにする。なお、機能の操作支援に関する情報がナビゲーション装置60に記憶されているようなとき、提案操作提供部74は提供する機能をナビゲーション装置60に通知し、この通知を受けたナビゲーション装置60が当該機能の操作支援に関する情報をそれが記憶されている記憶部等から取得して運転者に提供するようにしてもよい。
続いて、選択処理部にて実行される操作支援に関する処理について説明する。この操作支援に関する処理は、一定期間毎に実行される。
図5に示すように、操作支援に関する処理が開始されると、選択処理部70は、運転者の熟練度を特定する処理として熟練度算出処理を行なう(図5のステップS10)。なお、選択処理部70は、車両10に運転者が乗車したとき熟練度算出処理を実行して運転者を特定し、その特定した運転者の情報をその運転者が降車するまで利用するようにしてもよい。
図5に示すように、操作支援に関する処理が開始されると、選択処理部70は、運転者の熟練度を特定する処理として熟練度算出処理を行なう(図5のステップS10)。なお、選択処理部70は、車両10に運転者が乗車したとき熟練度算出処理を実行して運転者を特定し、その特定した運転者の情報をその運転者が降車するまで利用するようにしてもよい。
また選択処理部70は、車両に関する状況を解析する処理として車両状況解析処理を行う(図5のステップS20)。この車両に関する状況には、車内状況、車両状態及び車外状況の少なくとも1つ以上が含まれる。つまり、選択処理部70は、車両に関する状況に係わる情報を、車内状況取得部30、車両状態取得部40及び車外状況取得部50から取得する。
つまり図6に示すように、選択処理部70は、車内状況取得部30から得られる情報に基づく車内状況を第1の推定ルール76に適用することによって、車内状況に対応して車両10に提供する必要のある機能を推定する(図6のステップS21)。また、選択処理部70は、車両状態取得部40から得られる情報に基づく車両状態を第2の推定ルール77に適用することによって、車両状態に対応して車両10に提供する必要のある機能を推定する(図6のステップS22)。さらに、選択処理部70は、車外状況取得部50から得られる情報に基づく車外状況を第3の推定ルール78に適用することによって、車外状況に対応して車両10に提供する必要のある機能を推定する(図6のステップS23)。つまり、図5のステップS20の車両状況解析処理では、車両10に提供する必要のある1又は複数の機能が推定される。
そして、図5に示すように、選択処理部70は、車両10のその時々の状況に応じて必要とされる機能を選択する提供機能選定処理を行う(図5のステップS30)。
つまり図7に示すように、選択処理部70は、提供する必要があると推定された各機能に、その機能と運転者の属性情報とに基づいて重み付けをする処理を行う(図7のステップS31)。そして、選択処理部70は、推定された機能に付与された重みの大きい機能を、提供すべき機能として決定する(図7のステップS32)。つまり、選択処理部70は、提供すると決定された機能以外の機能を提供しない(非提供)機能として決定する。
つまり図7に示すように、選択処理部70は、提供する必要があると推定された各機能に、その機能と運転者の属性情報とに基づいて重み付けをする処理を行う(図7のステップS31)。そして、選択処理部70は、推定された機能に付与された重みの大きい機能を、提供すべき機能として決定する(図7のステップS32)。つまり、選択処理部70は、提供すると決定された機能以外の機能を提供しない(非提供)機能として決定する。
図5に示すように、選択処理部70は、選定された機能について、その機能を管理する機器に必要な操作に応じた操作支援の情報を取得し、この取得した情報を運転者による認知が可能な態様で出力させるための処理である操作支援情報出力処理を行う(図5のステップS40)。選択処理部70は、操作支援情報として、ナビゲーション装置60の表示装置64に表示させる操作手順を示す情報や、音声出力装置65に出力させる操作スイッチなどを指示する音声などの情報などを取得し、この取得された情報を適切なHMIを介して運転者に認識可能な情報として出力させる。これにより、選択処理部70は、ナビゲーション装置60の表示装置64の画像表示や音声出力装置65の音声などを介して運転者に操作支援情報を提供する。
図8を参照して、操作支援装置の作用について説明する。なお、図8において、運転者は、その属性情報から熟練度が初級であると判定されているものとする。
まず、車両10において、運転者が「疲れたな」とつぶやくと、その音声が車内マイクを通じて車内状況取得部30に入力される。車内状況取得部30は、入力された音声が音声認識処理によって運転者が疲れているという車内状況を認知するとともに、運転者が疲れているという車内状況を選択処理部70に伝達する。
まず、車両10において、運転者が「疲れたな」とつぶやくと、その音声が車内マイクを通じて車内状況取得部30に入力される。車内状況取得部30は、入力された音声が音声認識処理によって運転者が疲れているという車内状況を認知するとともに、運転者が疲れているという車内状況を選択処理部70に伝達する。
選択処理部70は、車内状況取得部30から運転者が疲れているという車内状況を得るとともに、車両10のそのときの状況として、車両状態取得部40から車両が一定速度で走行しているという車両状態及び、車外状況取得部50から道路の種類が高速道路であるという車外状況を得る。なお、運転者が初級であることから車内状況には「小」、車両状態には「中」、車外状況には「大」がそれぞれ重みとして付与される。
選択処理部70は、得られた車内状況、車両状態及び車外状況の重みに基づいて運転者に提供すべき機能を選択する。つまり、選択処理部70は、運転者が疲れているという車内状況の重みは「小」、一定速度で走行しているという車両状態の重みは「中」、道路の種類が高速道路であるという車外状況の重みは「大」であることから、道路の種類が高速道路であることにより推測される機能を候補として選択する。このような候補が複数ある場合、重みが「中」の一定速度で走行しているという車両状態に関連性の高い候補を選択する。それでも候補が複数ある場合、重みが「小」の運転者が疲れているという車内状況に関連性の高い候補を選択する。
例えば選択処理部70は、道路の種類が高速道路であることに基づいて、車両10に提供すべき機能として、クルーズコントロールとレーンキーピングアシストとを候補として推定する。推定された機能が2つあるので、続いて、選択処理部70は、一定速度で走行していることに基づいて、関連性が高い、クルーズコントロールを車両10に提供すべき機能として選択する。一方、他の機能は提供されない(非提供)機能とされる。
そして、選択処理部70は、クルーズコントロールの機能を提供するECUに対して、その機能を有効にする操作の手順を支援する操作支援用の表示をナビゲーション装置60の表示装置64に表示させる。例えば、選択処理部70は、表示装置64に、「クルーズコントロールを設定しますか?」との文章と、運転者が操作するためのタッチスイッチとして「Yes」スイッチと「No」スイッチとを表示させる。
このように、選択処理部70は、車両10のその時々の状態に対応して当該車両10に提供される機能として推定された機能の提供/非提供の判断を運転者の属性情報に基づいて行う。そして選択処理部70は、提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作、例えばナビゲーション装置60を介しての操作とともに運転者に認知可能な態様で提供するようにする。
以上説明したように、本実施形態に係る操作支援装置及び操作支援方法によれば、以下に列記する効果が得られるようになる。
(1)属性情報に基づいて提供すると判断された機能を発動させるための操作支援が運転者に提供されるようになる。これにより、その属性情報を有する運転者にとって適した機能が、車両10のその時々の状態に対応する機能のうちから選択されて提供されるようになる。つまり、運転者の要望に近い機能に応じた操作手順などが認知可能に提供され、その機能に関する操作支援が行われるようになる。
(1)属性情報に基づいて提供すると判断された機能を発動させるための操作支援が運転者に提供されるようになる。これにより、その属性情報を有する運転者にとって適した機能が、車両10のその時々の状態に対応する機能のうちから選択されて提供されるようになる。つまり、運転者の要望に近い機能に応じた操作手順などが認知可能に提供され、その機能に関する操作支援が行われるようになる。
また、運転者に固有の属性情報は、年齢や、免許種別、生涯運転歴、当該車両運転距離などの静的な情報であることから、属性情報に関する処理に要する負荷は低く抑えられる。属性情報を用いることにより、推定される機能の提供/非提供の判断にかかる負荷が低くなり迅速な処理も期待できるようになる。さらに当該車両10の操作者の多少や、運転者の利用時間の長短にかかわらず、推定された機能の提供/非提供をどの運転者に対しても適切に判断し、提供すると判断された機能に対応する操作支援を提供できるようになる。
すなわち、選択処理部70のなど情報処理装置の性能や運転者の多少にかかわらず、少ない処理負荷で車両10に必要であると推定される機能に応じての操作支援が適切に提供されるようになる。
例えば、車両10のその時々の状態に関する情報としては、車内状況に基づく情報や、車両状態に基づく情報や、車外情報に基づく情報などが挙げられる。
(2)推定された機能の提供/非提供の判断が、属性情報と取得される車両10のその時々の状態に関する情報とに対応する優先度に基づく重み付けによって行われる。すなわち、運転者には、現在の車両10の状態に応じた適切な機能を発動させるための操作支援が提案されるようになる。例えば、車両10のその時々の状態に関する情報としては、車内状況に基づく情報や、車両状態に基づく情報や、車外情報に基づく情報などが挙げられ、これら情報の別の優先度から重み付けがされるようにしてもよい。
(2)推定された機能の提供/非提供の判断が、属性情報と取得される車両10のその時々の状態に関する情報とに対応する優先度に基づく重み付けによって行われる。すなわち、運転者には、現在の車両10の状態に応じた適切な機能を発動させるための操作支援が提案されるようになる。例えば、車両10のその時々の状態に関する情報としては、車内状況に基づく情報や、車両状態に基づく情報や、車外情報に基づく情報などが挙げられ、これら情報の別の優先度から重み付けがされるようにしてもよい。
(3)推定された機能の提供/非提供の判断が、推定された機能と属性情報とに対応する優先度に基づく重み付けによって行われる。すなわち、運転者には、現在の車両10の状態に応じた適切な機能を発動させるための操作支援が提案されるようになる。例えば、推定される機能としては、運転支援機能や、予防安全機能や、車内の快適性を高める機能などが挙げられ、これら機能にそれぞれ優先度があってもよい。
(4)属性情報に含まれる各情報の重要度に基づいて優先度が定められるため、運転者にとって重要性が高いと推定される機能に対応する操作に高い優先度が付されるようになる。
(5)車両10において最も多くの操作を行う運転者に対して各種機能に対応する操作が支援されるようになる。
(6)運転者による運転操作の熟練度に応じて重要度を設定することで、運転操作の熟練度によって相違する車両10の状態に応じて必要となる機能を、その運転者に適したものとして提案することができるようになる。
(6)運転者による運転操作の熟練度に応じて重要度を設定することで、運転操作の熟練度によって相違する車両10の状態に応じて必要となる機能を、その運転者に適したものとして提案することができるようになる。
(7)優先度に基づく重み付けが一番大きいか否かに基づいて推定された機能の提供/非提供の判断が行われるため、推定された機能の提供/非提供の判断にかかる処理が容易になる。また、優先度に基づく重み付けが小さい機能に対応する操作支援の提供が抑制されて、運転者の煩わしさが軽減されるようにもなる。
(8)車両10の状態によって同時に複数の機能が推定されることもあるが、それらの機能のうちより大きな重み付けされた機能を提供するように判断を行うことによって操作者には自ずと優先度の高い機能、つまり現在の車両の状態において最も適切な機能に対応する操作支援が行われるようになる。
(9)車両10のその時々の状態に関する情報として、車内状況に基づく情報、及び車両状態に基づく情報、及び車外情報に基づく情報の少なくとも1つの情報を取得することでその車両の状態に応じた機能が推定されるようになる。なお、例えば、車内状況に基づく情報とは、音声認識マイクや車室内カメラなどから取得できる運転者の状況、例えば発言、眠気、シートベルトの着脱や、運転者を含む乗車人数などに関する情報などである。また、車両状態に基づく情報とは、車両の各ECU(電子制御装置)などから取得できる現在の速度や位置、燃料残量、予防安全装置やエアコンなど各種の設定状態などである。さらに、車外情報に基づく情報とは、ナビゲーション装置や車外カメラ、車外センサなどから取得できる自宅、目的地、道路種別、道路状況、路面状況、天候や道路種別などの車両10の走行環境に関する情報などである。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、車載ネットワークはCANである場合について例示した。しかしこれに限らず、車載ネットワークは、接続されているECU等を通信可能に接続させるものであれば、イーサーネット(登録商標)や、フレックスレイ(登録商標)や、IEEE1394(FireWire(登録商標))などその他のネットワークから構成されていてもよい。また、CANを含み、これらのネットワークが組み合わされて構成されていてもよい。これにより、操作支援装置が用いられる車両について構成の自由度の向上が図られるようになる。
なお、上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、車載ネットワークはCANである場合について例示した。しかしこれに限らず、車載ネットワークは、接続されているECU等を通信可能に接続させるものであれば、イーサーネット(登録商標)や、フレックスレイ(登録商標)や、IEEE1394(FireWire(登録商標))などその他のネットワークから構成されていてもよい。また、CANを含み、これらのネットワークが組み合わされて構成されていてもよい。これにより、操作支援装置が用いられる車両について構成の自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、HMIとしてナビゲーション装置60を利用する場合について例示した。しかしこれに限らず、HMIとして、メータやその他の表示装置を用いてもよいし、スマートフォンなどの携帯可能な情報処理装置等を用いてもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50、ナビゲーション装置60及び選択処理部70が格別の情報処理装置として構成される場合について例示した。しかしこれに限らず、運転者情報取得部、車内状況取得部、車両状態取得部、車外状況取得部、ナビゲーション装置及び選択処理部のいずれか2つ以上が一つの情報処理装置に含まれていてもよい。また、運転者情報取得部、車内状況取得部、車両状態取得部、車外状況取得部、ナビゲーション装置及び選択処理部の少なくとも一つが複数の情報処理装置に分割されていてもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、運転者情報取得部20、車内状況取得部30、車両状態取得部40、車外状況取得部50、ナビゲーション装置60及び選択処理部70が車両10に搭載されている場合について例示した。しかしこれに限らず、運転者情報取得部、車内状況取得部、車両状態取得部、車外状況取得部、ナビゲーション装置及び選択処理部などの一部の機能が、車外の情報処理装置に設けられていたり、携帯型情報処理装置に設けられていたりしてもよい。車外の情報処理装置としては情報処理センターが挙げられ、携帯型情報処理装置としては、携帯電話やスマートフォンなどが挙げられる。車外の情報処理装置であれば無線通信回線などを介して情報を授受するようにすればよい。携帯型情報処理装置であれば、車載ネットワークに接続してもよいし、近距離通信によって接続されていてもよいし、無線通信回線を介して情報を授受するようにしてもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、図2に示されるような態様で熟練度算出情報72が設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、熟練度算出情報は、運転者の属性の点数の関連付けは、適切に作成されたものであれば、図2と異なる態様であってもよい。これにより、操作支援装置についての設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記実施形態では、熟練度算出情報72には運転者の属性を点数に関連付けるグラフが設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、運転者の属性を点数に関連付けることができるのであれば、熟練度算出情報は、数式やマップデータや区分用の閾値などが設定されていてもよい。これにより、操作支援装置についての設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記実施形態では、第1〜第3の推定ルール76〜78が設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、提供する機能を推定することができるのであれば、推定ルールは1つ又は2つのまとまりでもよいし、4つ以上のまとまりであってもよい。また、車両の状況以外の区分に基づいて区分されていてもよい。これにより、操作支援装置についての設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、車両10のその時々の状態に関する情報として、車内状況に基づく情報、及び車両状態に基づく情報、及び車外情報に基づく情報の3つの情報を取得することでその車両の状況に応じた機能を推定する場合について例示した。しかしこれに限らず、車両のその時々の状態に関する情報として、車内状況に基づく情報、及び車両状態に基づく情報、及び車外情報に基づく情報の少なくとも1つの情報を取得するようにしてもよい。これにより、操作支援装置の適用可能性の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、重み付けが一番大きい機能を提供すると判断する場合について例示した。しかしこれに限らず、重み付けのレベルが所定レベル以上である機能を提供するようにしてもよい。例えば、所定レベル以上の機能が複数あるとき、複数の機能についての操作支援を提供するようにしてもよい。所定レベル以上の機能が複数あるとき、大きな重みを有する機能を優先的に提供するように判断してもよい。一方、所定レベル以上の機能がないとき、操作支援を提供しないようにしてもよい。つまり優先度に基づく重み付けが小さい機能に対応する操作支援の提供が抑制されて、運転者の煩わしさが軽減されるようにすることもできる。これにより、運転者が必要とするレベルの機能についての操作支援を提供することができるようになる。
・上記実施形態では、熟練度が熟練度判定リスト711のように設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、熟練度は、図3とは異なる持ち点にて区分されてもよい。これにより、操作支援装置について設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記実施形態では、運転者の熟練度が「初級」「中級」「熟練」の3つに区分されている場合について例示した。しかしこれに限らず、運転者の熟練度は、2つに区分されていても、4つ以上に区分されていてもよく、又は、数値として管理してもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の向上を図ることができるようになる。
・上記実施形態では、運転者の属性情報が、年齢、運転者区分、生涯運転歴、及び該車両運転距離である場合について例示した。しかしこれに限らず、運転者の属性情報には、その他の属性が含まれていてもよい。このとき、その属性を点数に関連付ける熟練度算出情報があれば点数化して熟練度の判定に用いることができるようにもなる。これにより、操作支援装置の設計自由度の向上を図ることができるようになる。
・上記実施形態では、推定される機能には、それが推定される元情報である車内状況、車両状態及び車外状況に応じて重みが定められる場合について例示した。しかしこれに限らず、車内状況、車両状態及び車外状況に応じて推定される機能は、元情報となる車両の状況には無関係に、それぞれに重みが定められてもよい。つまり、機能の別に重み付けをすることができるようになる。これにより、操作支援装置の設計自由度の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、重みのレベルが「小」「中」「大」の3つのレベルである場合について例示した。しかしこれに限らず、重みのレベルは、2つでも、4つ以上であってもよく、例えば、数値などにより示されていてもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の向上を図ることができるようになる。
・上記実施形態では、重みに基づいて、一番大きい重みを有する機能を提供すると判断し、それ以外の機能は提供しない(非提供)と判断する場合について例示した。しかしこれに限らず、各機能を、それら機能に付された重みの大きさの順に提供するようにしてもよい。これにより、操作支援装置は、より多くの情報を運転者に提供することができるようになる。
・上記実施形態では、推定された機能に付与された重みに基づいて、提供する機能を選択する場合について例示した。しかしこれに限らず、車内状況、車両状態及び車外状況の車両の状況に重みを付し、重みの大きい車両の状況に対応する機能を推定してもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の拡大が図られるようになる。
・上記各実施形態では、車両10に搭載されている機能が選択される場合について例示した。しかしこれに限らず、選択される機能は、車両以外の装置等、例えば車外情報処理装置や携帯型情報処理装置によって処理されて車両に提供されるような機能であってもよい。これにより、操作支援装置の設計自由度の向上が図られるようになるとともに、適用範囲の拡大が図れるようになる。
・上記実施形態では、操作者は運転者である場合について例示したがこれに限らず、操作者は運転者以外の同乗者であってもよい。これにより、操作支援装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、操作支援装置が車両に用いられている場合について例示した。しかしこれに限らず、操作支援装置は車両以外の移動体、例えば船舶やロボットなどに用いられてもよい。これにより、操作支援装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
10…車両、20…運転者情報取得部、21…情報選択部、22…運転者情報、30…車内状況取得部、31…眠気検出部、32…乗車人数検出部、33…音声認識部、40…車両状態取得部、41…速度検出部、42…燃料検出部、43…予防安全装置、44…空調装置、50…車外状況取得部、51…現在位置検出部、52…道路状況検出部、53…道路情報取得部、54…目的地情報取得部、55…天気検出部、60…ナビゲーション装置、61…位置検出部、62…地図情報、63…情報選択部、64…表示装置、65…音声出力装置、70…選択処理部、71…熟練度算出部、72…熟練度算出情報、73…提案機能決定部、74…提案操作提供部、75…機能推定部、76…第1の推定ルール、77…第2の推定ルール、78…第3の推定ルール、711…熟練度判定リスト、731…重み付けリスト。
Claims (10)
- 車両の各種機器に必要とされる各種操作について、それら操作を支援する情報を操作者に提供する操作支援装置であって、
前記操作者に固有の属性情報を取得する属性情報取得部と、
前記車両のその時々の状態に関する情報を取得する状態情報取得部と、
前記車両のその時々の状態に対応して当該車両に提供される機能を推定する推定部と、
前記推定された機能の提供/非提供の判断を前記属性情報に基づいて行う判断部と、
前記判断部により提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作とともに前記操作者に認知可能な態様で提供する提供部とを備える
ことを特徴とする操作支援装置。 - 前記判断部は、前記属性情報と前記取得される前記車両のその時々の状態とに対応した優先度を有しており、その優先度に基づく重み付けを行って前記推定された機能の提供/非提供の判断を行う
請求項1に記載の操作支援装置。 - 前記判断部は、前記推定部により推定される機能と前記属性情報とに対応した優先度を有しており、その優先度に基づく重み付けを行って前記推定された機能の提供/非提供の判断を行う
請求項1に記載の操作支援装置。 - 前記属性情報に対する優先度は、前記属性情報に含まれる各情報の重要度に基づいて定められる
請求項2又は3に記載の操作支援装置。 - 前記属性情報の取得対象となる前記操作者が前記車両の運転者である
請求項4に記載の操作支援装置。 - 前記重要度が、前記車両の運転者による運転操作の熟練度に応じて設定される
請求項5に記載の操作支援装置。 - 前記判断部は、前記優先度に基づく重み付けが所定レベル以上である推定された機能に対して提供する旨の判断を行う
請求項2〜6のいずれか一項に記載の操作支援装置。 - 前記判断部は、前記推定された機能が複数あるとき、より大きな重み付けされた機能を優先的に提供する旨の判断を行う
請求項2〜7のいずれか一項に記載の操作支援装置。 - 前記状態情報取得部は、車内状況に基づく情報、及び車両状態に基づく情報、及び車外情報に基づく情報の少なくとも1つの情報を前記車両のその時々の状態に関する情報として取得するものである
請求項1〜8のいずれか一項に記載の操作支援装置。 - 車両の各種機器に必要とされる各種操作について、それら操作を支援する情報を操作者に提供する操作支援方法であって、
前記操作者に固有の属性情報を取得する属性情報取得工程と、
前記車両のその時々の状態に関する情報を取得する状態情報取得工程と、
前記車両のその時々の状態に対応して当該車両に提供される機能を推定する推定工程と、
前記推定された機能の提供/非提供の判断を前記属性情報に基づいて行う判断工程と、
前記判断工程により提供すると判断された機能をその機能を管理する機器に必要とされる操作とともに前記操作者に認知可能な態様で提供する提供工程とを備える
ことを特徴とする操作支援方法。
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JP2013097554A JP2014218124A (ja) | 2013-05-07 | 2013-05-07 | 操作支援装置及び操作支援方法 |
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2013
- 2013-05-07 JP JP2013097554A patent/JP2014218124A/ja active Pending
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