JP6919562B2 - フェンダーライナー - Google Patents

フェンダーライナー Download PDF

Info

Publication number
JP6919562B2
JP6919562B2 JP2017254742A JP2017254742A JP6919562B2 JP 6919562 B2 JP6919562 B2 JP 6919562B2 JP 2017254742 A JP2017254742 A JP 2017254742A JP 2017254742 A JP2017254742 A JP 2017254742A JP 6919562 B2 JP6919562 B2 JP 6919562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fender
fender liner
vehicle
width direction
vehicle width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017254742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019119322A (ja
Inventor
杵島 史彦
史彦 杵島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017254742A priority Critical patent/JP6919562B2/ja
Priority to US16/225,026 priority patent/US10981605B2/en
Priority to DE102018222696.2A priority patent/DE102018222696B4/de
Priority to CN201811588904.5A priority patent/CN109969267B/zh
Publication of JP2019119322A publication Critical patent/JP2019119322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6919562B2 publication Critical patent/JP6919562B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/16Mud-guards or wings; Wheel cover panels
    • B62D25/18Parts or details thereof, e.g. mudguard flaps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D35/00Vehicle bodies characterised by streamlining
    • B62D35/02Streamlining the undersurfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D37/00Stabilising vehicle bodies without controlling suspension arrangements
    • B62D37/02Stabilising vehicle bodies without controlling suspension arrangements by aerodynamic means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/88Optimized components or subsystems, e.g. lighting, actively controlled glasses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、フェンダーライナーに関する。
ホイールハウスに設けられるフェンダーライナーの後部下側にダクトを形成し、車両走行時の空気抵抗を低減させるようにした構造は、従来に提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、フェンダーライナーの車両幅方向外側の端部に半球状の凹部を複数形成し、車両の走行時に外側へ向かう空気の流れを下側へ向かう空気の流れへ切り替えるようにした構造も、従来に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−233887号公報 特開2016−7875号公報
車両の走行時には、タイヤの上部とフェンダーライナーの上部との間の隙間やタイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間から車両の外側へ空気が吹き出される。そして、それぞれの吹き出しにより、車両の側面には負圧が発生する。しかしながら、その負圧のピークの前後位置は異なる。
したがって、車両の走行時には、タイヤの上部とフェンダーライナーの上部との間の隙間から吹き出した空気が、タイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間から吹き出した空気に引き寄せられ、車両の側方に渦が発生するおそれがある。そして、その発生した渦により、空気抵抗が増加してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、車両の走行時において、空気抵抗を低減できるフェンダーライナーを得るものである。
本発明に係る第1の態様のフェンダーライナーは、車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成され、後部側が上部側よりも車両後方側へ凹んだ凹部と、を備えている。
第1の態様の発明によれば、車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体における上部から後部にかけて、後部側が上部側よりも車両後方側へ凹んだ凹部が形成されている。ここで、凹部内に吹き込まれた空気は、凹部の深さが深いほど、その凹部内から出難くなる。したがって、タイヤの上部とフェンダーライナーの上部との間の隙間からよりもタイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間からの方が、車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が抑制され、車両の側方に渦が発生するのが抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が低減される。
また、本発明に係る第2の態様のフェンダーライナーは、第1の態様のフェンダーライナーであって、前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で鋭角状に突出したエッジ部を備え、前記後部における前記エッジ部の内角が、前記上部における前記エッジ部の内角よりも小さくされていてもよい。
第2の態様の発明によれば、凹部よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体の端部とフェンダーのアーチ部とが接合されることで、断面視で鋭角状に突出したエッジ部が形成され、後部におけるエッジ部の内角が、上部におけるエッジ部の内角よりも小さくされている。ここで、凹部内に吹き込まれた空気は、エッジ部の内角が小さいほど、その凹部内から出難くなる。したがって、タイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間から、より一層車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が更に抑制され、車両の側方に渦が発生するのが更に抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が更に低減される。
また、本発明に係る第3の態様のフェンダーライナーは、第1の態様のフェンダーライナーであって、前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で矩形状に突出した突出部を備え、前記後部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みが、前記上部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みよりも小さくされていてもよい。
第3の態様の発明によれば、凹部よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体の端部とフェンダーのアーチ部とが接合されることで、断面視で矩形状に突出した突出部が形成され、後部における突出部の車両幅方向に沿った厚みが、上部における突出部の車両幅方向に沿った厚みよりも小さくされている。ここで、凹部内に吹き込まれた空気は、突出部の厚みが小さいほど、その凹部内から出難くなる。したがって、タイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間から、より一層車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が更に抑制され、車両の側方に渦が発生するのが更に抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が更に低減される。
また、本発明に係る第4の態様のフェンダーライナーは、第1の態様のフェンダーライナーであって、前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部に、断面視で略「L」字状をなす屈曲部が形成され、前記後部における前記フェンダーのアーチ部から前記屈曲部までの距離が、前記上部における前記フェンダーのアーチ部から前記屈曲部までの距離よりも長くされていてもよい。
第4の態様の発明によれば、凹部よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体の端部に、断面視で略「L」字状をなす屈曲部が形成されている。そして、後部におけるフェンダーのアーチ部から屈曲部までの距離が、上部におけるフェンダーのアーチ部から屈曲部までの距離よりも長くされている。ここで、凹部内に吹き込まれた空気は、フェンダーのアーチ部から屈曲部までの距離が長いほど、その凹部内から出難くなる。したがって、タイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間から、より一層車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が更に抑制され、車両の側方に渦が発生するのが更に抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が更に低減される。
また、本発明に係る第5の態様のフェンダーライナーは、車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成された凹部と、前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で鋭角状に突出したエッジ部と、を備え、前記後部における前記エッジ部の内角が、前記上部における前記エッジ部の内角よりも小さくされている。
第5の態様の発明によれば、車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体における上部から後部にかけて凹部が形成され、その凹部よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体の端部とフェンダーのアーチ部とが接合されることで、断面視で鋭角状に突出したエッジ部が形成されている。そして、後部におけるエッジ部の内角が、上部におけるエッジ部の内角よりも小さくされている。ここで、凹部内に吹き込まれた空気は、エッジ部の内角が小さいほど、その凹部内から出難くなる。したがって、タイヤの上部とフェンダーライナーの上部との間の隙間からよりもタイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間からの方が、車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が抑制され、車両の側方に渦が発生するのが抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が低減される。
また、本発明に係る第6の態様のフェンダーライナーは、車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成された凹部と、前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で矩形状に突出した突出部と、を備え、前記後部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みが、前記上部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みよりも小さくされている。
第6の態様の発明によれば、車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体における上部から後部にかけて凹部が形成され、その凹部よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体の端部とフェンダーのアーチ部とが接合されることで、断面視で矩形状に突出した突出部が形成されている。そして、後部における突出部の車両幅方向に沿った厚みが、上部における突出部の車両幅方向に沿った厚みよりも小さくされている。ここで、凹部内に吹き込まれた空気は、突出部の厚みが小さいほど、その凹部内から出難くなる。したがって、タイヤの上部とフェンダーライナーの上部との間の隙間からよりもタイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間からの方が、車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が抑制され、車両の側方に渦が発生するのが抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が低減される。
また、本発明に係る第7の態様のフェンダーライナーは、第1〜第6の何れかの態様のフェンダーライナーであって、車両幅方向から見て、前記上部は、前記フェンダーライナー本体の車両幅方向外側の端部における水平方向に沿った仮想接線の接点から前記フェンダーライナー本体の車両幅方向外側の端部と水平方向及び鉛直方向に対して45度傾斜した仮想傾斜線との交点までの間の領域とされ、前記後部は、前記交点よりも車両下方側の領域とされていてもよい。
第7の態様の発明によれば、車両幅方向から見て、凹部における上部が、フェンダーライナー本体の車両幅方向外側の端部における水平方向沿った仮想接線の接点から、フェンダーライナー本体の車両幅方向外側の端部と水平方向及び鉛直方向に対して45度傾斜した仮想傾斜線との交点までの間の領域とされ、凹部における後部が、その交点よりも車両下方側の領域とされている。したがって、凹部における後部が、仮想傾斜線との交点よりも車両上方側の領域とされている場合に比べて、タイヤの後部とフェンダーライナーの後部との間の隙間から、より一層車両の外側へ空気が吹き出され難くなる。つまり、タイヤの後側において、負圧の発生が更に抑制され、車両の側方に渦が発生するのが更に抑制される。よって、車両の走行時において、空気抵抗が更に低減される。なお、本発明における「45度」には、正確な45度だけではなく、多少の誤差を有する略45度も含まれる。
第1、第5、第6の態様に係る発明によれば、車両の走行時において、空気抵抗を低減させることができる。
第2、第3、第4、第7の態様に係る発明によれば、車両の走行時において、空気抵抗を更に低減させることができる。
第1実施形態に係るフェンダーライナーを備えた車両の一部を示す側面図である。 第1実施形態に係るフェンダーライナーと仮想接線及び仮想傾斜線との関係を示す側面図である。 図1におけるX−X線矢視断面図である。 図1におけるY−Y線矢視断面図である。 フロントタイヤの上側において車両の側方に発生する負圧の大きさとフロントタイヤの後側において車両の側方に発生する負圧の大きさとを比較して示す説明図である。 第2実施形態に係るフェンダーライナーの図3に相当する断面図である。 第2実施形態に係るフェンダーライナーの図4に相当する断面図である。 第3実施形態に係るフェンダーライナーの図3に相当する断面図である。 第3実施形態に係るフェンダーライナーの図4に相当する断面図である。 第4実施形態に係るフェンダーライナーの図3に相当する断面図である。 第4実施形態に係るフェンダーライナーの図4に相当する断面図である。 凹部が形成されていない比較例に係るフェンダーライナーを備えた車両の図5に相当する説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方向、矢印FRを車両前方向、矢印LHを車両左方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右を示すものとする。また、本実施形態では、車両10のフロント側のホイールハウス14を例に採る。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係るフェンダーライナー20について説明する。図1に示されるように、車両10のフロントタイヤ12は、フロント側のホイールハウス14内に収容(配置)されている。
フロント側のホイールハウス14は、少なくともフロントフェンダー16のアーチ部18によって構成されており、そのアーチ部18の車両幅方向内側にフェンダーライナー20を構成するフェンダーライナー本体22が設けられている。そして、フェンダーライナー本体22には、その上部から後部にかけて凹部30が形成されている。
なお、図2に示されるように、本実施形態における「上部」とは、車両幅方向から見て、フェンダーライナー本体22の車両幅方向外側の端部22Aにおける水平方向に沿った仮想接線K1の接点P1から、フェンダーライナー本体22の車両幅方向外側の端部22Aと水平方向及び鉛直方向に対して45度傾斜した仮想傾斜線K2との交点P2までの間の領域E1とされる。
また、本実施形態における「後部」とは、その交点P2よりも車両下方側(アーチ部18の車両後方側の下端部まで)の領域E2とされる。すなわち、凹部30の上端部は、交点P2よりも上側(前側)にあり、凹部30の下端部は、交点P2の下側にある。換言すれば、凹部30は、交点P2を跨ぐようにして形成されている。
そして、図1〜図4に示されるように、この凹部30は、後部側が上部側よりも車両後方側へ大きく凹むように形成されている。換言すれば、この凹部30は、車両前後方向に沿った深さF(図1参照)が下側に行くに従って徐々に深くなるように形成されており、その最深部30Aは、交点P2よりも下側に位置するようになっている。
なお、図1、図2に示される凹部30は、車両幅方向から見て、アーチ部18よりも曲率の大きい略円弧状に形成されている。したがって、凹部30は、その最深部30Aよりも下側の深さが、その下側に行くに従って浅くなっているが、凹部30の形状は、図示の形状に限定されるものではない。
以上のような構成とされた第1実施形態に係るフェンダーライナー20において、次にその作用について説明する。
まず、フェンダーライナー本体22に凹部30が形成されていない比較例について説明する。この比較例の場合には、車両10の走行時において、図12に示されるように、フロントタイヤ12の上部とフェンダーライナー20の上部との間の隙間S1に発生する負圧Np1と、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20の後部との間の隙間S2に発生する負圧Np2の最大値との差W1が大きい。したがって、車両10の側方に渦が発生し易く、車両10の走行時における空気抵抗が増加するおそれがある。
これに対し、本実施形態の場合は、図3、図4に示されるように、フェンダーライナー本体22に、後部側が上部側よりも車両後方側へ徐々に大きく凹む凹部30が形成されている。ここで、凹部30内に吹き込まれた空気は、凹部30の深さが深いほど、その凹部30内の車両幅方向内側を向く面30Bに当たって、その車両幅方向内側へ戻され易くなり、その凹部30内から吹き出され難くなる。
つまり、車両10の走行時には、フロントタイヤ12の上部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の上部との間の隙間S1からよりも、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の後部との間の隙間S2からの方が、車両10の外側へ空気が吹き出され難くなる。
したがって、図5に示されるように、フロントタイヤ12の上部とフェンダーライナー20の上部との間の隙間S1に発生する負圧Np1と、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20の後部との間の隙間S2に発生する負圧Np2の最大値との差W2が小さくなり(負圧の発生が抑制され)、車両10の側方に渦が発生し難くなる(渦の発生が抑制される)。よって、車両10の走行時における空気抵抗を低減させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るフェンダーライナー20について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は、適宜省略する。
図6、図7に示されるように、この第2実施形態に係るフェンダーライナー20では、上記第1実施形態と同様に、凹部30の後部側が凹部30の上部側よりも車両後方側へ大きく凹むように形成されている。そして、凹部30よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体22の端部22Aに、車両幅方向外側へ向かって屈曲されることにより、断面視で略「L」字状をなす屈曲部24が形成されている。そして更に、後部におけるフロントフェンダー16のアーチ部18から屈曲部24までの距離L2が、上部におけるフロントフェンダー16のアーチ部18から屈曲部24までの距離L1よりも長くされている。
ここで、後部側の距離L2が、上部側の距離L1よりも長いと、凹部30内に吹き込まれた空気は、アーチ部18と屈曲部24との間におけるフロントフェンダー16の車両幅方向内側を向く面(内面)16Aに当たって、その車両幅方向内側へ戻され易くなり、その凹部30内から、より一層吹き出され難くなる。
つまり、車両10の走行時には、フロントタイヤ12の上部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の上部との間の隙間S1からよりも、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の後部との間の隙間S2からの方が、より一層車両10の外側へ空気が吹き出され難くなる。
したがって、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20の後部との間の隙間S2において、負圧の発生が抑制され、車両10の側方に、より一層渦が発生し難くなる(渦の発生が抑制又は防止される)。よって、車両10の走行時における空気抵抗をより一層低減させることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係るフェンダーライナー20について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は、適宜省略する。
図8、図9に示されるように、この第3実施形態に係るフェンダーライナー20では、上記第1実施形態及び第2実施形態とは異なり、凹部30が、上部側から後部側にかけて一定の深さで形成されている。そして、凹部30よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体22の端部22Aとフロントフェンダー16のアーチ部18とが接合されることで、断面視で鋭角状に突出したエッジ部26が形成されている。そして更に、後部におけるエッジ部26の内角θ2が、上部におけるエッジ部26の内角θ1よりも小さくされている。
ここで、後部側のエッジ部26の内角θ2が、上部側のエッジ部26の内角θ1よりも小さいと、凹部30内に吹き込まれた空気は、エッジ部26の車両幅方向内側を向く面(凹部30内の車両幅方向内側を向く面30B)に当たって、その車両幅方向内側へ戻され易くなり、その凹部30内から、より一層吹き出され難くなる。
つまり、車両10の走行時には、フロントタイヤ12の上部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の上部との間の隙間S1からよりも、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の後部との間の隙間S2からの方が、より一層車両10の外側へ空気が吹き出され難くなる。
したがって、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20の後部との間の隙間S2において、負圧の発生が抑制され、車両10の側方に、より一層渦が発生し難くなる(渦の発生が抑制又は防止される)。よって、車両10の走行時における空気抵抗をより一層低減させることができる。
なお、この第3実施形態において、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様に、凹部30の後部側が凹部30の上部側よりも車両後方側へ大きく凹むように形成されていてもよい。この場合には、凹部30内に吹き込まれた空気は、その後部における凹部30内から更に吹き出され難くなる。
<第4実施形態>
最後に、第4実施形態に係るフェンダーライナー20について説明する。なお、上記第1実施形態〜第3実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は、適宜省略する。
図10、図11に示されるように、この第4実施形態に係るフェンダーライナー20では、上記第1実施形態及び第2実施形態とは異なり(上記第3実施形態と同様に)、凹部30が、上部側から後部側にかけて一定の深さで形成されている。そして、凹部30よりも車両幅方向外側におけるフェンダーライナー本体22の端部22Aとフロントフェンダー16のアーチ部18とが接合されることで、断面視で矩形状に突出した突出部28が形成されている。そして更に、後部における突出部28の車両幅方向に沿った厚みD2が、上部における突出部28の車両幅方向に沿った厚みD1よりも小さく(薄く)されている。
ここで、後部側の突出部28の厚みD2が、上部側の突出部28の厚みD1よりも小さい(薄い)と、凹部30の幅が広がるため、凹部30内に吹き込まれた空気は、突出部28の車両幅方向内側を向く面(凹部30内の車両幅方向内側を向く面30B)に当たって、その車両幅方向内側へ戻され易くなり、その凹部30内から、より一層吹き出され難くなる。
つまり、車両10の走行時には、フロントタイヤ12の上部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の上部との間の隙間S1からよりも、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20(フェンダーライナー本体22)の後部との間の隙間S2からの方が、より一層車両10の外側へ空気が吹き出され難くなる。
したがって、フロントタイヤ12の後部とフェンダーライナー20の後部との間の隙間S2において、負圧の発生が抑制され、車両10の側方に、より一層渦が発生し難くなる(渦の発生が抑制又は防止される)。よって、車両10の走行時における空気抵抗をより一層低減させることができる。
なお、この第4実施形態において、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様に、凹部30の後部側が凹部30の上部側よりも車両後方側へ大きく凹むように形成されていてもよい。この場合には、凹部30内に吹き込まれた空気は、その後部における凹部30内から更に吹き出され難くなる。
以上、本実施形態に係るフェンダーライナー20について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るフェンダーライナー20は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施形態に係るフェンダーライナー20は、車両10のリア側のホイールハウス14に適用されてもよい。また、突出部28の形状は、矩形状に限定されるものではない。
また、エッジ部26の内角や突出部28の厚みは、上部側から後部側へ行くに従って徐々に小さくなるように構成されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、途中に複数の段差部が形成されて、上部側よりも後部側の方が段階的に小さくなるように構成されてもよい。
同様に、アーチ部18と屈曲部24との間の距離も、上部側から後部側へ行くに従って徐々に長くなるように構成されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、途中に複数の段差部が形成されて、上部側よりも後部側の方が段階的に長くなるように構成されてもよい。
10 車両
14 ホイールハウス
16 フロントフェンダー(フェンダー)
18 アーチ部
20 フェンダーライナー
22 フェンダーライナー本体
24 屈曲部
26 エッジ部
28 突出部
30 凹部

Claims (6)

  1. 車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、
    前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成され凹部と、
    前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で鋭角状に突出したエッジ部と、
    を備え
    前記後部における前記エッジ部の内角が、前記上部における前記エッジ部の内角よりも小さくされているフェンダーライナー。
  2. 車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、
    前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成された凹部と、
    前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で矩形状に突出した突出と、
    を備え、
    前記後部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みが、前記上部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みよりも小さくされていフェンダーライナー。
  3. 車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、
    前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成され、後部側が上部側よりも車両後方側へ凹んだ凹部と、
    前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で鋭角状に突出したエッジと、
    を備え、
    前記後部における前記エッジ部の内角が、前記上部における前記エッジ部の内角よりも小さくされていフェンダーライナー。
  4. 車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、
    前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成され、後部側が上部側よりも車両後方側へ凹んだ凹部と、
    前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部と前記フェンダーのアーチ部とが接合されることで形成され、断面視で矩形状に突出した突出部と、
    を備え、
    前記後部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みが、前記上部における前記突出部の車両幅方向に沿った厚みよりも小さくされていフェンダーライナー。
  5. 車両のホイールハウスを構成するフェンダーのアーチ部に設けられたフェンダーライナー本体と、
    前記フェンダーライナー本体における上部から後部にかけて形成され、後部側が上部側よりも車両後方側へ凹んだ凹部と
    を備え、
    前記凹部よりも車両幅方向外側における前記フェンダーライナー本体の端部に、断面視で略「L」字状をなす屈曲部が形成され、
    前記後部における前記フェンダーのアーチ部から前記屈曲部までの距離が、前記上部における前記フェンダーのアーチ部から前記屈曲部までの距離よりもくされているフェンダーライナー。
  6. 車両幅方向から見て、前記上部は、前記フェンダーライナー本体の車両幅方向外側の端部における水平方向に沿った仮想接線の接点から前記フェンダーライナー本体の車両幅方向外側の端部と水平方向及び鉛直方向に対して45度傾斜した仮想傾斜線との交点までの間の領域とされ、前記後部は、前記交点よりも車両下方側の領域とされている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のフェンダーライナー。
JP2017254742A 2017-12-28 2017-12-28 フェンダーライナー Active JP6919562B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017254742A JP6919562B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 フェンダーライナー
US16/225,026 US10981605B2 (en) 2017-12-28 2018-12-19 Fender liner
DE102018222696.2A DE102018222696B4 (de) 2017-12-28 2018-12-21 Kotflügelauskleidung
CN201811588904.5A CN109969267B (zh) 2017-12-28 2018-12-25 挡泥板内衬

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017254742A JP6919562B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 フェンダーライナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019119322A JP2019119322A (ja) 2019-07-22
JP6919562B2 true JP6919562B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=66816994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017254742A Active JP6919562B2 (ja) 2017-12-28 2017-12-28 フェンダーライナー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10981605B2 (ja)
JP (1) JP6919562B2 (ja)
CN (1) CN109969267B (ja)
DE (1) DE102018222696B4 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7322677B2 (ja) * 2019-11-22 2023-08-08 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造
US11377156B2 (en) * 2020-01-15 2022-07-05 Honda Motor Co., Ltd. Wheel well vent assembly
US11548563B2 (en) * 2021-02-04 2023-01-10 GM Global Technology Operations LLC Wheelhouse deflector

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI96292C (fi) * 1993-05-27 1996-06-10 Parton Oy Ab Laite ajoneuvon renkaiden nostattamien roiskeiden vähentämiseksi
DE102004004360B4 (de) * 2004-01-29 2007-01-25 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Kraftfahrzeug mit einer Luftleiteinrichtung
JP4487935B2 (ja) * 2006-01-16 2010-06-23 トヨタ自動車株式会社 車両用空力装置
BRPI0621636B1 (pt) * 2006-03-22 2019-03-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Estrutura aerodinâmica para veículo
JP4333788B2 (ja) * 2007-09-11 2009-09-16 トヨタ自動車株式会社 車両用空力構造
JP4229204B1 (ja) * 2007-09-11 2009-02-25 トヨタ自動車株式会社 車両用空力構造
JP4229206B1 (ja) 2007-09-19 2009-02-25 トヨタ自動車株式会社 車両用空力構造
JP5931576B2 (ja) 2012-05-10 2016-06-08 小島プレス工業株式会社 フェンダーライナ
JP5994742B2 (ja) * 2013-07-01 2016-09-21 トヨタ自動車株式会社 ホイールハウス構造
CN203473023U (zh) * 2013-08-29 2014-03-12 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种汽车轮罩板的加强结构
DE102014106372A1 (de) * 2014-05-07 2015-11-26 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Verschlusseinheit für einen Luftführungskanal eines Kraftfahrzeugs
DE102014008357B4 (de) * 2014-06-04 2020-10-22 Daimler Ag Kraftfahrzeug mit einer Luftleiteinrichtung und Windabweiser
JP6452967B2 (ja) 2014-06-23 2019-01-16 小島プレス工業株式会社 フェンダーライナ
WO2018140848A1 (en) * 2017-01-27 2018-08-02 Traxxas Lp Wheel well system and method for model vehicles

Also Published As

Publication number Publication date
US20190202501A1 (en) 2019-07-04
CN109969267A (zh) 2019-07-05
DE102018222696B4 (de) 2023-11-16
CN109969267B (zh) 2021-11-02
JP2019119322A (ja) 2019-07-22
US10981605B2 (en) 2021-04-20
DE102018222696A1 (de) 2019-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6919562B2 (ja) フェンダーライナー
JP5854021B2 (ja) ホイルハウス後部構造
JP2008024047A (ja) アンダーカバー
JP4940044B2 (ja) 車両の樹脂製外装部品
JP5983384B2 (ja) 車体後部構造
JP6102870B2 (ja) 車体前部構造
JP5686106B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP4333788B2 (ja) 車両用空力構造
CN107010123B (zh) 车轮罩结构
JP5672614B2 (ja) バックドア補強構造
JP2016112904A (ja) 車体前部構造
JP5844193B2 (ja) フェンダーライナ
JP2012162135A (ja) 空気入りタイヤ
JP2013043562A (ja) 車両前部構造
JP6452967B2 (ja) フェンダーライナ
JP6301115B2 (ja) 車両用燃料タンク
JP5263375B2 (ja) アンダーカバー
JP7155941B2 (ja) 車両の前部構造
JP2013056583A (ja) 車両後部構造
JP4795156B2 (ja) 合成樹脂製ボトル
JP7285618B2 (ja) 自動車のルーフ
JP2014054958A (ja) 車両下部構造
JP2021046152A (ja) バンパー
JP6354557B2 (ja) 車両用フード構造
JP7390777B2 (ja) 補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210705

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6919562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151