JP7322677B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のホイールハウス及びその近傍の車両下部構造に関する。
例えば、下記特許文献1に開示された車両では、バンパカバーに設けられた導入口とバンパカバーに設けられた吹出口とがダクトによって繋がれている。また、アンダーカバーにおける吹出口の車両前後方向側にはスパッツが設けられている。スパッツは、前壁部及び後壁部を備えている。前壁部は、アンダーカバーにおける吹出口の車両前側の縁部から車両下側へ延びており、後壁部は、アンダーカバーにおける吹出口の車両後側の縁部から車両下側へ延びている。したがって、スパッツは、車両左右方向へ開放されている。このような下記特許文献1の構成では、ダクトの内部圧力が高くでき、しかも、吹出口の外部圧力が高くなることを抑制できる。これによって、空気を円滑に吹出口から車両下側へ流すことができる。
ところで、車両の走行状態では、車両のエンジンルームからホイールハウスへ空気が流れ、ホイールハウス内の内圧が上昇される。これによって、ホイールハウスから車両の車幅方向外側へ気流が噴出される。このような気流の噴出を考慮すると、改良の余地が多分に残されていた。
特許第6394642号公報
本発明は、上記事実を考慮して、ホイールハウスから車両の車幅方向外側への気流の噴出を抑制できる車両下部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両下部構造は、内側に車両のタイヤが配置され、前記車両の走行状態では内側を前記車両の車幅方向内側から気流が流れるホイールハウスと、前記ホイールハウスの内側における前記タイヤの車両後側に設けられ、前記車両の直進が可能な基準状態での前記タイヤにおける車幅方向中央側の位置から前記ホイールハウスの車幅方向外側端部との間で前記気流を車幅方向外側へ整流する整流部と、を備え、前記整流部は、その車幅方向内側端から車幅方向外側へ向かうほど車両前方側に位置しかつ車両前方斜め車幅方向内側へ向けて膨らむように湾曲している。
請求項1に記載の車両下部構造では、車両のホイールハウスにおける車両のタイヤの車両後側には整流部が設けられる。車両の走行状態では、気流がホイールハウスの内側を車幅方向内側から流れる。車両の直進が可能な基準状態でのタイヤにおける車幅方向中央側の位置からホイールハウスの車幅方向外側端部との間では、上記の気流は、整流部によって車幅方向外側へ整流される。これによって、ホイールハウス内における車両後側部分の圧力の上昇を抑制でき、ホイールハウス内から車両の車幅方向外側への気流の噴出を抑制できる。
また、この車両下部構造によれば、整流部は、その車幅方向内側端から車幅方向外側へ向かうほど車両前方側に位置しかつ車両前方斜め車両幅方向内側へ向けて膨らむように湾曲している。上述した基準状態でのタイヤにおける車幅方向中央側の位置からホイールハウスの車幅方向外側端部との間で気流が整流部に沿って流れると、整流部によって気流の圧力の上昇が抑制される。このため、ホイールハウス内から車両の車幅方向外側への気流の噴出を抑制できる。
さらに、前記整流部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜された斜面を有し、前記整流部によって整流された前記気流を車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜した方向へ誘導する誘導部を備える構成にしてもよい。
このような車両下部構造によれば、整流部の車幅方向外側には、誘導部が設けられる。誘導部は、車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜された斜面を有しており、整流部によって整流された気流は、整流部によって車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜した方向へ誘導される。このため、整流部によって整流された気流は、車両走行状態で車両の車幅方向外側を車両前側から車両後側へ流れる気流である主流へ円滑に合流でき、主流がホイールハウス内から流れる気流によって乱されることを抑制できる。
以上、説明したように、請求項1に記載の車両下部構造では、ホイールハウス内から車両の車幅方向外側への気流の噴出を抑制できる。
第1の実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両の車両左前側部分の斜視図である。 第1の実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両の車両左前側部分の平断面図である。 第2の実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両の車両左前側部分の平断面図である。 第3の実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両の車両左前側部分の平断面図である。 第4の実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両の車両左前側部分の平断面図である。
次に、各実施の形態を図1から図5の各図に基づいて説明する。なお、以下の各図において適宜に示される矢印FRは、各実施の形態に係る車両下部構造が適用された車両10の車両前側を示し、矢印FRは、車両上側を示す。また、矢印LHは、車両左側を示す。また、以下の各実施の形態では、車両10の車両左前側部分に各実施の形態を適用した例を説明している。したがって、以下の説明において車両左側が車幅方向外側を示し、車両右側が車幅方向内側を示すことになる。但し、車両10の車両右前側部分に各実施の形態を適用した場合には、車両右側が車幅方向外側になり、車両左側が車幅方向内側になる。
<第1の実施の形態の構成>
第1の実施の形態は、本発明の実施形態である。図1に示されるように、第1の実施の形態では、車両10の車両左前側部分には、フェンダパネル12が設けられている。フェンダパネル12は、例えば、車両10の車両前側部分に設定されたエンジンルームを車両上側から覆うフードの車両左側(車幅方向外側)に配置されている。フェンダパネル12は、概ね、板状とされており、フェンダパネル12の厚さ方向は、概ね、車幅方向とされている。
フェンダパネル12の車両右側(車幅方向内側)には、エプロンアッパメンバ、ラジエータサポートアッパサイド等の車両骨格部材又は車両構造部材(何れも図示省略)が配置されており、フェンダパネル12は、クリップやギボシピン等の取付部材、ボルト及びナット等の締結部材等(何れも図示省略)によって直接又は他の部材を介して間接的に車両骨格部材又は車両構造部材に固定されている。また、フェンダパネル12には切欠部14が形成されている。切欠部14は、フェンダパネル12の車両下側端に形成されており、車両下側へ開口するように湾曲されている。
さらに、フェンダパネル12の車両右側(車幅方向内側)には、フェンダライナ16が設けられている。フェンダライナ16は、アーチ部18を備えている。アーチ部18は、フェンダパネル12の切欠部14に倣って車両下側へ開口するように湾曲されている。アーチ部18は、概ね、板状とされており、アーチ部18の厚さ方向は、概ね、アーチ部18の曲率半径方向とされている。フェンダライナ16のアーチ部18又はアーチ部18以外の部分には取付部(図示省略)が設定されている。このフェンダライナ16の取付部は、クリップやギボシピン等の取付部材、ボルト及びナット等の締結部材(何れも図示省略)等によってフロントサイドメンバ、サスペンションタワー等の車両骨格部材又は車両構造部材(何れも図示省略)に直接又は他の部材を介して間接的に固定されている。
また、車両10の車両左前側部分には、フェンダエプロン(図示省略)が設けられている。フェンダエプロンは、プレート部を備えている。プレート部は、概ね、板状とされており、フェンダエプロンのプレート部の厚さ方向は、概ね、車両左右方向とされている。フェンダエプロンのプレート部は、フェンダライナ16のアーチ部18の車両右側(車幅方向内側)に配置されている。
車両10の車両左前側部分においてフェンダライナ16のアーチ部18及びフェンダエプロンのプレート部によって囲まれた部分は、ホイールハウス20とされており、ホイールハウス20の内側には、車両10の左前側のタイヤ22が配置される。フェンダライナ16及びフェンダエプロンは、ホイールハウス20と、車両10のエンジンルームとを隔てている。このため、車両走行状態でタイヤ22が泥や小石等の遺物を撥ねた際に、このような遺物が車両10のエンジンルームに入ることを抑制できる。
但し、フェンダライナ16やフェンダエプロンには、孔部が形成されており、このような孔部によってホイールハウス20と車両10のエンジンルームとが繋がっている。このような孔部には、例えば、ステアリング・タイロッドやサスペンションのサスペンションロッド等が貫通配置されている。
一方、図1及び図2に示されるように、車両10の車両左前側部分には、フェンダモール24が設けられている。フェンダモール24は、例えば、フェンダパネル12やフェンダライナ16に比べて柔軟な合成樹脂材によって形成されている。フェンダモール24は、ホイールハウス20における車両前後方向中間部よりも車両後側の部分においてフェンダパネル12の切欠部14及びフェンダライナ16のアーチ部18の車両左側端部を被覆するように設けられている。
また、図2に示されるように、フェンダライナ16のアーチ部18には凹部26が設けられている。凹部26は、アーチ部18における車両左右方向中央部側に形成されている。凹部26は、アーチ部18の曲率中心側へ向けて開口した凹形状とされており、凹部26の底部28は、アーチ部18において凹部26よりも車両左右方向側の部分よりもアーチ部18の曲率中心とは反対側に位置している。凹部26は、車両10の直進が可能な状態でのタイヤ22の状態である基準状態(以下、このタイヤ22の状態を単に「基準状態」と称する)でのタイヤ22の幅方向(タイヤ22における車両左右方向)中央側の部分(概ね、図2の一点鎖線C上の部分)に対してアーチ部18の曲率半径方向に対向されている。したがって、凹部26の底部28とタイヤ22のトレッド面との間隔は、アーチ部18において凹部26よりも車両左右方向側の部分とタイヤ22のトレッド面との間隔よりも長い。
さらに、フェンダライナ16のアーチ部18には整流部30が設けられている。整流部30は、凹部26の底部28の車両左側(車幅方向外側)端から車両左側に対してアーチ部18の曲率中心側へ傾斜した側へ延びている。整流部30の車両右側(車幅方向内側)端は、基準状態でのタイヤ22の幅方向中央と同じ位置か、基準状態でのタイヤ22の幅方向中央よりも車両右側に配置されている。
また、整流部30は、整流部30よりも車両後側を曲率の中心として車両右側(車幅方向内側)に対してアーチ部18の曲率中心側へ傾斜した側へ膨らむように湾曲している。さらに、整流部30は、車両10の車体に対するタイヤ22の相対移動の範囲の外側に位置している。このため、タイヤ22が車両10の車体に対して車両上側や車両後側等へ相対移動しても、タイヤ22が整流部30へ接触することがない。
しかも、整流部30における車両左側(車幅方向外側)に対する車両前側への傾斜角度は、整流部30の車両右側(車幅方向内側)の端部で最も大きく、車両左側へ向けて漸次小さくなる。整流部30における車両前側の面は、整流面32とされており、車両走行時にホイールハウス20内を車両右側(車幅方向内側)から車両左側(車幅方向外側)へ流れる気流W1は、整流面32に沿って流れる。
さらに、車両10の車両左前側部分には、誘導部34が設けられている。誘導部34は、フェンダライナ16のアーチ部18における整流部30よりも車両左側(車幅方向外側)の端部と、フェンダモール24とによって形成されている。誘導部34は、車両左後側へ傾斜(車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜)しており、整流部30の整流面32に沿って車両左側(車幅方向外側)へ流れる気流W1は、誘導部34に倣って車両左後側へ流れる。
<第1の実施の形態の作用、効果>
本実施の形態では、車両走行時に車両10のエンジンルームからホイールハウス20内に気流W1が入る。ホイールハウス20内に入った気流W1は、ホイールハウス20内を車両右側(車幅方向内側)から車両左側(車幅方向側)へ流れる。
ここで、図2では、本実施の形態に係る車両下部構造が適用されていない従来構造でのフェンダライナ16が仮想線(二点鎖線)で示されており、この従来構造での気流W3の流れが点線で示されている。このような従来構造では、気流W3がフェンダライナ16のアーチ部18の凹部26等の内壁に沿って流れる。このため、気流W3は、円滑に流れ難い。したがって、このような従来構造では、ホイールハウス20内で気流W1が滞留し、気圧が上昇される。
これに対して、本実施の形態では、フェンダライナ16のアーチ部18の凹部26を車両側(車幅方向外側)へ流れた気流W1は、整流部30の整流面32に沿って流れる。ここで、整流部30は、整流部30よりも車両後側を曲率の中心として車両右側(車幅方向内側)に対してアーチ部18の曲率中心側へ傾斜した側へ膨らむように湾曲している。しかも、整流部30における車両左側(車幅方向外側)に対する車両前側への傾斜角度は、整流部30の車両右側(車幅方向内側)の端部で最も大きく、車両左側へ向けて漸次小さくなっている。このため、気流W1は、整流部30の整流面32に沿って車両左前側(車幅方向外側に対して車両前側へ傾斜した側)へ円滑にながれる。
このように、整流部30の整流面32に沿って流れた気流W1は、誘導部34に沿って更に車両左側へ流れる。ここで、誘導部34は、車両左後側へ傾斜(車幅方向外側に対して車両後側へ傾斜)している。このため、整流部30の整流面32に沿って車両左前側へ流れた気流W1は、誘導部34に誘導されて車両左後側へ流れる。
車両10の走行状態では、気流である主流W2が車両10の車両左側(車幅方向外側)を車両10に対して相対的に車両前側から車両後側へ流れる。上記のように、誘導部34に沿って車両左後側へ流れて車両10の車両左側へ流れ出た気流W1は、上記の主流W2に円滑に合流され、主流W2と共に車両10に対して相対的に車両後ろ側へ流れる。
このように、本実施の形態では、車両10のエンジンルームからホイールハウス20に流れ込んだ気流W1が円滑に車両10の外側(車両10の車両左側)へ円滑に流れる。これによって、ホイールハウス20内での気流W1の滞留を抑制でき、ホイールハウス20内での気流W1の滞留に起因するホイールハウス20内の気圧の上昇を抑制できる。
ホイールハウス20内における車両後側部分での気圧の上昇は、フェンダライナ16のアーチ部18等を車両後側へ押圧し、前進する車両10に対する抵抗として車両10に作用する。本実施の形態では、上記のように、ホイールハウス20内での気流W1の滞留に起因するホイールハウス20内の気圧の上昇を抑制できるため、前進する車両10に対する抵抗を抑制できる。
また、フェンダライナ16の整流部30は、整流部30よりも車両後側を曲率の中心として車両右側(車幅方向内側)に対してアーチ部18の曲率中心側へ傾斜した側へ膨らむように湾曲している。このため、整流部30の整流面32に沿って流れる気流W1の密度は、整流部30の車両右側(車幅方向内側)部分と車両左側(車幅方向外側)部分とで異なる。このような気流W1の密度差が生じることで、ホイールハウス20内の気圧が低下される。これによって、フェンダライナ16のアーチ部18が車両前側へ引っ張られ、更に、アーチ部18等を介して車両10の車体が車両前側へ引っ張られる。これによっても、前進する車両10に対する抵抗を抑制できる。
さらに、上記のように、ホイールハウス20内での気流W1の滞留に起因するホイールハウス20内の気圧の上昇を抑制又は低減できる。このため、気流W1がホイールハウス20の外側へ強く噴き出されることを抑制できる。これによって、気流W1がホイールハウス20の外側へ噴き出されることによって主流W2が車両左側へ押されて主流W2が大きく乱れることを抑制できる。このように、主流W2が乱れることを抑制できるため、走行状態での車両10を安定させることができ、車両10の操作性を向上できる。
しかも、フェンダライナ16のアーチ部18の整流部30によって整流されてホイールハウス20から車両10の車両左側(車幅方向外側)へ出る気流W1は、誘導部34によって誘導されて車両左後側へ流れる。これによって、気流W1は、主流W2を大きく乱すことなく円滑に主流W2に合流される。これによって、走行状態での車両10を安定させることができ、車両10の操作性を向上できる。
一方、上記の整流部30は、フェンダライナ16のアーチ部18における凹部26の底部28の車両左側(車幅方向外側)端から延びている。しかも、整流部30の車両右側(車幅方向内側)端は、基準状態でのタイヤ22の幅方向中央と同じ位置か、基準状態でのタイヤ22の幅方向中央よりも車両右側に配置されている。このような構成であるため、タイヤ22のトレッド面から凹部26の底部28までの間隔を十分に確保でき、また、このような凹部26がフェンダライナ16のアーチ部18に形成されることによってフェンダライナ16の剛性を確保できる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、本発明の実施形態である。図3に示されるように、第2の実施の形態では、整流部30及び誘導部34がフェンダモール24に形成されている。このような構成の本実施の形態では、基本的に前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、このような本実施の形態では、フェンダライナ16は、従来構造と同じ構造でよく、従来構造と同様のフェンダライナ16等にフェンダモール24を取り付けるだけでよい。このため、従来構造の車両10に対しても容易に適用が可能であり、フェンダライナ16を含んだ車両10の設計変更を少なくできる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、本発明の実施形態ではなく参考例である。図4に示されるように、第3の実施の形態では、フェンダライナ16のアーチ部18における車両後側部分では、アーチ部18に凹部26が形成されていない。また、本実施の形態では、整流部30が基準状態でのタイヤ22の幅方向中央部よりも車両右側(車幅方向内側)に十分に離れた位置から車両左側(車幅方向外側)へ延びている。このような構成であっても、前記第1の実施の形態と同様に、前進する車両10に対する抵抗を抑制でき、また、車両10の操作性を向上できる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態は、本発明の実施形態である。図5に示されるように、第4の実施の形態は、誘導部としての渦流発生部40を備えている。渦流発生部40は、第1壁部42、第2壁部44、第3壁部46を含んで構成されている。第1壁部42及び第2壁部44は、フェンダライナ16に設けられている。第1壁部42は、概ね、板状とされており、第1壁部42の厚さ方向は、概ね、フェンダライナ16のアーチ部18の曲率半径方向とされている。
第1壁部42におけるフェンダライナ16のアーチ部18の曲率半径方向内側の面は、概ね、車両左右方向(車幅方向)に対して平行とされている。この第1壁部42の車両右側(車幅方向内側)端は、フェンダライナ16の整流部30の車両左側(車幅方向外側)端に対向するように隣接されている。したがって、整流部30によって整流された気流W1は、第1壁部42に倣って車両左側(車幅方向外側)へ流れる。
一方、第2壁部44は、板状とされている。第2壁部44の厚さ方向は、概ね、フェンダライナ16のアーチ部18の曲率半径方向側に対して車両左右方向(車幅方向)側へ傾斜した方向とされている。第2壁部44は、第1壁部42の車両左側(車幅方向外側)端から、車両左後側へ延びており、第2壁部44におけるアーチ部18の曲率半径方向内側の面は、車両左側に対して車両後側へ傾斜した略平面とされている。さらに、第2壁部44の曲率半径方向内側の面は、第1壁部42の車両左側に対して車両後側へ屈曲されており、この屈曲角度は、例えば、20度とされている。
第3壁部46は、フェンダモール24に形成されている。第3壁部46は、板状とされている。第3壁部46の厚さ方向は、概ね、第2壁部44の厚さ方向と同じ方向とされている。第3壁部46におけるアーチ部18の曲率半径方向内側の面は、第2壁部44におけるアーチ部18の曲率半径方向内側の面と概ね同じ角度で傾斜している。しかも、第3壁部46におけるアーチ部18の曲率半径方向内側の面は、第2壁部44におけるアーチ部18の曲率半径方向内側の面に対して、略面一にされている。
このような構成の本実施の形態では、整流部30によって整流された気流W1は、渦流発生部40の第1壁部42に沿って車両左側(車幅方向外側)へ流れる。ここで、上記のように、第2壁部44及び第3壁部46の曲率半径方向内側の面は、第1壁部42の車両左側に対して車両後側へ屈曲されている。このため、第1壁部42に沿って車両左側(車幅方向外側)へ流れた気流W1は、第2壁部44及び第3壁部46に沿わずに、概ね、そのまま車両左側へ流れる。
このように、渦流発生部40の第2壁部44及び第3壁部46の車両前側で気流W1が車両左側へ流れることによって、気流W1と第2壁部44及び第3壁部46の車両前側との間で渦状の気流である渦流W4が生じる。この渦流W4は、例えば、フェンダライナ16のアーチ部18の半径方向内側では、車両左側(車幅方向外側)へ流れ、アーチ部18の半径方向外側では、車両右側(車幅方向内側)へ流れる(例えば、車両上側から見た平面視では、左周り方向)。
このような渦流W4が気流W1に対するアーチ部18の半径方向外側で形成されることによって、気流W1は、渦流W4によって引き寄せられる。このように、気流W1は、渦流W4によって引き寄せられ、気流W1の流れの方向が傾くことによって、気流W1は、主流W2へ円滑に合流される。
このような本実施の形態では、基本的に前記第1の実施の形態と同様の作用を奏し、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、この第4の実施の形態では、フェンダライナ16及びフェンダモール24の各々渦流発生部40を構成する第1壁部42、第2壁部44、第3壁部46を設けた構成であった。しかしながら、例えば、フェンダライナ16及びフェンダモール24の一方に渦流発生部40を設ける構成にしてもよい。また、フェンダライナ16やフェンダモール24とは異なる他の部材で渦流発生部40を構成してもよい。
また、上記の各実施の形態では、フェンダライナ16又はフェンダモール24に整流部30や誘導部34を設定した構成であったが、フェンダライナ16やフェンダモール24とは異なる他の部材で整流部30や誘導部34を構成してもよい。
さらに、上記の第1、第2、第4の各実施の形態では、車両10の車両前側のタイヤ22が配置されるホイールハウス20に本発明を適用した構成であった。しかしながら、例えば、車両10の車両後側のタイヤ22が配置されるホイールハウス20に本発明を適用した構成であってもよい。
20 ホイールハウス
22 タイヤ
30 整流部
W1 気流

Claims (1)

  1. 内側に車両のタイヤが配置され、前記車両の走行状態では内側を前記車両の車幅方向内側から気流が流れるホイールハウスと、
    前記ホイールハウスの内側における前記タイヤの車両後側に設けられ、前記車両の直進が可能な基準状態での前記タイヤにおける車幅方向中央側の位置から前記ホイールハウスの車幅方向外側端部との間で前記気流を車幅方向外側へ整流する整流部と、
    を備え、
    前記整流部は、その車幅方向内側端から車幅方向外側へ向かうほど車両前方側に位置しかつ車両前方斜め車幅方向内側へ向けて膨らむように湾曲している、車両下部構造。
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