JP4487935B2 - 車両用空力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールハウスの空気流を調整するための車両用空力装置に関する。
自動車の走行に伴って、ホイールハウスに流入した空気が前輪の側方に噴出し、前輪側方の空気流を乱すことが知られている。具体的には、図10に示す自動車S2は、車速に拘わらずホイールアーチ12Aの前部(フェンダライナ20)と前輪15の前面側との車体前後方向に沿う距離が略一定である構成であり、前輪15の前面に当たった空気は、走行に伴って生じるホイールハウス16の前部に負圧によって吸引され、該ホイールハウス16内に流入する。流入した空気は、ホイールハウス16内の流路(前輪15とフェンダライナ20との間の空間)が狭いことにより上記負圧部分の下流で流速が急激に低下し、図10に示す比較的高圧の領域Hを生成する。これにより、領域Hに至った空気が溢れて、ホイールハウス16の車幅方向外向き開口部すなわちホイールアーチ12Aと前輪15との間から噴出す。これにより、前輪15の側方の空気流が乱れて空気抵抗が増大する。なお、図中の符号12はフロントフェンダパネルを、符号18はフロントバンパを、符号18Aはバンパカバーをそれぞれ示す。
ところで、車輪とホイールアーチとの間隔を拡縮可能とするための可動のホイールアーチフェアリングを設け、高速走行時にはホイールアーチフェアリングをホイールアーチ下方に突出した使用状態としてホイールアーチ内への空気の巻き込みを抑え、オフロード走行時にはホイールアーチフェアリングをホイールアーチ内に格納する格納状態として車輪の大きなストロークを許容する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−318876号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、ホイールアーチフェアリングは単にホイールハウス側方開口端すなわち空気出入口を開閉する構造であるため、車両走行に伴うフェンダライナと前輪との間からホイールハウスへの空気流入を抑制することが困難であり、前輪側方への空気噴出しによる空気抵抗の増大について改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、車両走行に伴って空気がホイールハウスに流入することを抑制することができる車両用空力装置を得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る車両用空力装置は、車輪が配設されたホイールハウス内において、前記車輪の車両前後方向の前側部分に対して車両前後方向に接離可能な空力部材を備えた。
請求項1記載の車両用空力装置が適用された車両では、車輪の前側(走行に伴う進行側)に位置する空力部材を、ホイールハウス内において車体前後方向(走行方向)に該車輪の前側部分に近接させると、ホイールハウスにおける車輪前方の空間が小さくなり、該ホイールハウスへの空気の流入が抑制される。
このように、請求項1記載の車両用空力装置では、車両走行に伴って空気がホイールハウスに流入することを抑制することができる。それに伴って、ホイールハウスに流入した空気流が車輪側方に噴出されて車輪側方の空気流を乱すことを抑制するため、空気抵抗を低減できる。
また、本車両用空力装置では、車両走行に伴ってホイールハウス内における車輪前方に生じる負圧を利用して、空力部材を車輪に近接させるため、空力部材を駆動するアクチュエータやアクチュエータの作動タイミングを制御する制御装置を不要とすることができる。なお、空力部材は、例えば車速が所定の閾値を越える場合に車輪に近接する近接位置に位置する構成であっても良く、また例えば車速に応じて連続的又は段階的に車輪に近接する構成であっても良い。
また、本車両用空力装置では、下壁部によってホイールハウスの前部と空力部材との間(車体内)への下方から空気流入が抑制される。つまり、下壁部周辺での空気流の乱れを低減させ、空気抵抗を低減できる。
また、本車両用空力装置では、側壁部によってホイールハウスの前部と空力部材との間(車体内)への側方から空気流入が抑制される。つまり、側壁部周辺での空気流の乱れを低減させ、空気抵抗を低減できる。さらに、本車両用空力装置では、側壁部が車体の外側面(例えばフェンダ、バンパカバー、ドアなど)に沿って延在しており、ホイールハウスの前部を車幅方向外側から覆う状態で車体の外側面と略面一になるため、車体側面における整流効果が向上する。
請求項2記載の発明に係る車両用空力装置は、請求項1記載の車両用空力装置において、前記空力部材は、前記車輪の車体上下方向における中央部を含む領域を車両前後方向の前側から覆う板状に形成されている。
請求項2記載の車両用空力装置では、空力部材が車輪を前方から覆う板状に形成されているため、この空力部材の車輪に対する近接によって、ホイールハウスにおける車輪前方の空間が車輪幅方向の広い範囲において小さくなり、ホイールハウスへの空気の流入が効果的に抑制される。
請求項3記載の発明に係る車両用空力装置は、請求項1又は請求項2記載の車両用空力装置において前記空力部材は、前記車輪の上部を車両上下方向の上方から覆うフェンダライナにおける該車輪の車両前後方向の前側に位置する部分を含む部分が、該フェンダライナにおける他の部分との境界部を揺動の支点として、該揺動によって前記他の部分に対し車両前後方向に接離可能に支持されて構成されている
請求項3記載の車両用空力装置では、フェンダライナの前部を車輪の前側部分に接離可能とすることで空力部材を構成しているため、部品点数や質量の増加が防止又は抑制される。
請求項4記載の発明に係る車両用空力装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の車両用空力装置において、前記空力部材は、車両の走行速度が高い場合に低い場合よりも前記車輪の前側部分に近接する設定とされている。
請求項4記載の車両用空力装置では、ホイールハウスへの空気流入量が増す高速走行時に空力部材が車輪の前面側に近接してホイールハウスへの空気流入を抑制する。すなわち、ホイールハウスへの空気流入の抑制による空力性能改善効果の高い場合に、ホイールハウスへの空気流入を抑制する。
請求項5記載の発明に係る車両用空力装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車両用空力装置において、前記空力部材は、車両走行に伴って前記ホイールハウス内における前記車輪の前側部分との間に生じる負圧、及びバンパカバーにおける前記空力部材に対する車両前後方向の前方に形成された導風口から導入される走行風の正圧によって、前記車輪の前側部分に近接する構成とされている
請求項記載の発明に係る車両用空力装置は、請求項乃至請求項の何れか1項記載の車両用空力装置において、前記下壁部又は前記側壁部は、前記空力部材に一体に形成されている。
請求項記載の車両用空力装置では、下壁部及び側壁部の少なくとも一方が空力部材に一体化されているため、これらの間に連動駆動手段を設ける必要がなく、構造が簡単である。
請求項記載の発明に係る車両用空力装置は、車輪が配設されたホイールハウス内において、前記車輪の車両前後方向の前側部分を前方から覆うように設けられ、該車輪の前側部分を前方から覆う姿勢のまま該前輪に対して車両前後方向に接離可能で、かつ車両走行に伴って前記ホイールハウス内における前記車輪の前側部分との間に生じる負圧によって下降しながら該車輪の前側部分に近接するように、車両上下方向の上端部において車両前後方向に揺動可能に車体に支持された空力部材と、前記空力部材が下降しながら前記車輪の前側部分に近接する動作に伴って前記ホイールハウスの前縁部の下方への突出量が増すように、該空力部材の下端部から車両前後方向の前側に延設され、ホイールハウスの前縁部の下方で車輪の前方に位置して車両走行に伴う空気流を整流するための整流部と、前記空力部材の車幅方向外端部から車両前後方向の前側に延設され、該空力部材が前記車輪の前側部分に近接した状態で、前記車体の外側面に沿って延在しつつ前記ホイールハウスの前部を車幅方向外側から覆う側壁部と、を備えている。
請求項記載の車両用空力装置では、車輪の前側(走行に伴う進行側)に位置する空力部材を、ホイールハウス内において車体前後方向(走行方向)に該車輪の前側部分に近接させると、ホイールハウスにおける車輪前方の空間が小さくなり、該ホイールハウスへの空気の流入が抑制される。このように、請求項6記載の車両用空力装置では、車両走行に伴って空気がホイールハウスに流入することを抑制することができる。それに伴って、ホイールハウスに流入した空気流が車輪側方に噴出されて車輪側方の空気流を乱すことを抑制するため、空気抵抗を低減できる。
また、本車両用空力装置では、空力部材が車輪の前側部分に近接すると、整流部のホイールハウスの前縁部下方への突出量が増す。整流部は、車輪に向かう空気流の整流するため、空力部材によるホイールハウスへの空気侵入の抑制効果が増大する。すなわち、整流部を設けることで空力効果が相乗的に向上する。
また、本車両用空力装置では、車両走行に伴ってホイールハウス内における車輪前方に生じる負圧を利用して、空力部材を車輪に近接させるため、空力部材を駆動するアクチュエータやアクチュエータの作動タイミングを制御する制御装置を不要とすることができる。なお、空力部材は、例えば車速が所定の閾値を越える場合に車輪に近接する近接位置に位置する構成であっても良く、また例えば車速に応じて連続的又は段階的に車輪に近接する構成であっても良い。
また、本車両用空力装置では、側壁部によってホイールハウスの前部と空力部材との間(車体内)への側方から空気流入が抑制される。つまり、側壁部周辺での空気流の乱れを低減させ、空気抵抗を低減できる。さらに、本車両用空力装置では、側壁部が車体の外側面(例えばフェンダ、バンパカバー、ドアなど)に沿って延在しており、ホイールハウスの前部を車幅方向外側から覆う状態で車体の外側面と略面一になるため、車体側面における整流効果が向上する。
以上説明したように本発明に係る車両用空力装置は、車両走行に伴って空気がホイールハウスに流入することを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用空力装置10について、図1乃至図3に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、及び矢印OUTは、それぞれ車両用空力装置10が適用された自動車Sの前方向(進行方向)、上方向、及び車幅方向外側を示しており、以下単に上下前後及び車幅方向の内外を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図1には車両用空力装置10が適用された自動車Sの前部が側面図にて示されている。また、図2(A)には車両用空力装置10の側面図が、図2(B)には車両用空力装置10の平面断面図が、図2(C)には車両用空力装置10の動作状態が車体Bを取り除いて見た側面図がそれぞれ模式的に示されている。なお、この実施形態では、車両用空力装置10は、左右の前輪15にぞれぞれ適用されるが、左右の車両用空力装置10は基本的に対称に構成されるので、図1及び図2では車幅方向一方側の車両用空力装置10のみを図示しており、以下の説明においても一方の車両用空力装置10について説明することとする。
図1及び図2に示される如く、自動車Sは、車体Bを構成するフロントフェンダパネル12を備えており、フロントフェンダパネル12には、前輪15の転舵を許容するために側面視で下向きに開口する半円弧状に形成されたホイールアーチ12Aが形成されている。このフロントフェンダパネル12の内側にはフェンダエプロン14(図2(B)参照)が結合されており、フェンダエプロン14にはホイールハウスインナ14A及び図示しないサスペンションタワーが形成されている。
ホイールハウスインナ14Aは、その車幅方向外側に前輪15が転舵可能に配設されるホイールハウス16を形成しており、サスペンションタワーは、フロントサスペンションを介して前輪15を車体上下方向のストローク可能に支持している。また、図1に示される如く、フロントフェンダパネル12におけるホイールアーチ12Aの前側部分の下側には、フロントバンパ18を構成するバンパカバー18Aが回り込んでおり、このバンパカバー18Aの後縁がホイールアーチ12Aの前部を構成している。
そして、車両用空力装置10は、フェンダライナ20を備えている。フェンダライナ20は、薄肉の樹脂材(板状材)にて側面視でホイールアーチ12Aに沿った略半円弧状に形成されており、該ホイールアーチ12Aに沿ってホイールハウス16の上部に位置して前輪15を上側から覆う構成とされている。これにより、車体Bでは、泥や小石などがホイールエプロン等に当たることが防止されるようになっている。
このフェンダライナ20は、図1に示す固定支持部20Aにおいてフロントフェンダパネル12に固定的に支持されている。フェンダライナ20における固定支持部20Aよりも後側に位置する固定ライナ部22は、固定支持部20A以外の部分においてフロントフェンダパネル12に対し固定的に支持されている。フェンダライナ20における固定支持部20Aよりも前側に位置する可動ライナ部24は、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aに対し非支持(フリー)とされている。
そして、固定支持部20Aは、この実施形態では前輪15の車軸に対し常に前方でかつ上方となる位置として設定されている。これにより、フェンダライナ20は、その可動ライナ部24が固定支持部20Aを支点に揺動するような変形可能とされており、この揺動によって可動ライナ部24の下部24Aが前輪15に対し車体前後方向に沿って接離するようになっている。可動ライナ部24の下部24Aは、正面視で略矩形板状を成し、図2(B)に示される如く前輪15の車幅方向外端側の一部を除く前端部(上下方向の中央部)を含む領域を前方から覆うようになっている。
具体的には、可動ライナ部24の下部24Aは、図2(A)に実線にて示される如く、ホイールアーチ12Aに沿ってバンパカバー18Aの車幅方向内側に位置する格納位置と、図2(A)に想像線にて示される如く、格納位置に対し後側であってホイールアーチ12A前部の後方すなわちホイールハウス16内に突出する張出位置とを取り得る構成とされている。張出位置は、定位置ではなく、可動ライナ部24の下部24Aの後側移動限(後述)と格納位置との間の不定位置である。
また、車両用空力装置10は、図2(A)及び図2(C)に示される如く、可動ライナ部24の下端から略水平面に沿って前方に延設された平板状の下壁部26を備えている。下壁部26は、可動ライナ部24の下部24Aが張出位置に位置する状態で、ホイールハウス16における可動ライナ部24の下部24Aよりも前側部分を下方から閉止する構成とされている。
さらに、車両用空力装置10は、図2(B)に示される如く、可動ライナ部24及び下壁部26の車幅方向両側で該車幅方向に対向する内側壁28、外側壁30を備えている。内側壁28は、可動ライナ部24及び下壁部26の車幅方向内端に跨るように鉛直面(車体上下方向及び前後方向に沿う面)に沿って延設されており、可動ライナ部24の格納位置と張出位置との移動に伴ってホイールハウスインナ14Aの車幅方向外向き面と摺動するガイド部として機能する。
一方、外側壁30は、可動ライナ部24及び下壁部26の車幅方向内端に跨るように鉛直面(車体上下方向及び前後方向に沿う面)に沿って延設されており、可動ライナ部24の下部24Aが張出位置に位置する状態で、ホイールハウス16における可動ライナ部24の下部24Aよりも前側部分を側方(車幅方向外側)から閉止する構成とされている。
さらに、図2(B)に示される如く、内側壁28からは、ホイールハウスインナ14Aに車幅方向外向きに開口して形成されたストッパ凹部32に入り込むストッパ片34が車幅方向内向きに延設されている。車両用空力装置10では、ストッパ片34がストッパ凹部32の前壁32Aに係合する位置が可動ライナ部24の下部24Aの前側移動限である格納位置とされ、ストッパ片34がストッパ凹部32の後壁32Bに係合する位置が可動ライナ部24の下部24Aの後側移動限となる設定とされている。後側移動限は、可動ライナ部24の下部24Aが前輪15に干渉しない位置として設定されている。
また、外側壁30からは、ストッパ片34がストッパ凹部32の後壁32Bに係合する(可動ライナ部24の下部24Aが後側移動限に位置する)状態でフロントバンパ18から車幅方向内向きに突設されたストッパ突起36に係合するストッパ片38が、車幅方向外向きに突設されている。したがって、車両用空力装置10では、可動ライナ部24の下部24Aが後側移動限に位置する状態では、車幅方向の両側においてストッパ片34、ストッパ片38がストッパ凹部32の後壁32B、ストッパ突起36にそれぞれ係合する構成とされている。
フェンダライナ20は、樹脂成形によって、固定ライナ部22、可動ライナ部24に、平板状の下壁部26、内側壁28、外側壁30、及び各ストッパ片34、38が一体に形成されて構成されている。
さらにまた、図1及び図2(B)に示される如く、車両用空力装置10は、可動ライナ部24の下部24Aを前向きに付勢する付勢部材としての引張スプリング40を備えている。引張スプリング40は、引張り(伸長)状態で前端が車体B(バンパ骨格部材など)に係止されると共に後端が可動ライナ部24の下部24Aに係止されており、その付勢力によって可動ライナ部24を格納位置に保持する構成とされている。
以上説明した車両用空力装置10では、自動車Sの走行(前進)に伴ってホイールハウス16前部に生じる負圧によって、可動ライナ部24の下部24Aが引張スプリング40の付勢力に抗して格納位置から張出位置に移動するようになっている。図3(A)には、自動車Sが所定速度で走行している場合の負圧分布が線Dにて示されており、図3(B)には、横軸にホイールアーチ12Aの前下縁からの距離を取り縦軸に圧力係数を取った線図が示されている。図3(A)の線Dは、ホイールアーチ12Aから離間しているほど負圧が大きいことを示している。これらの図から、自動車Sの走行に伴って、ホイールハウス16の前部に発生する負圧に余って、可動ライナ部24の下部24Aには略後向きの強い駆動力が作用することが判る。
この負圧すなわち駆動力は、車速が高いほど強くなるので、可動ライナ部24の下部24Aは、車速が高いほど前輪15の前面側に近接する(張出位置が後方になる)構成である。また、この負圧は、可動ライナ部24の下部24Aが張出位置に位置する(前輪15に近接する)ことによって減少することはなく、可動ライナ部24の下部24Aは車速に応じた張出位置(引張スプリング40の付勢力に釣り合う位置)に保持されるようになっている。
車両用空力装置10では、車速が100km/hの場合に、この走行に伴う負圧によって可動ライナ部24の下部24Aには略20Nの後向きの駆動力が作用する設定とされている。また、可動ライナ部24の下部24Aには、車速が140km/hの場合に略40N、車速が200km/hの場合に略80Nの後向きの駆動力が作用する設定とされている。この実施形態では、可動ライナ部24の下部24Aは、後向きに20Nの駆動力が作用した場合に後側移動限に達するように引張スプリング40のばね定数や初期伸長量が設定されている。
次に、第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用空力装置10が適用された自動車Sでは、走行に伴ってホイールハウス16の前部に負圧が生じると、この負圧に基づく後向きの駆動力が可動ライナ部24の下部24Aに作用する。この駆動力が所定値以下の場合すなわち低速走行時には、可動ライナ部24は格納位置に保持される(又は張出位置への移動が微小である)。これにより、例えば、前輪15にチェーンを装着した場合等に可動ライナ部24が前輪15と干渉することがない。
一方、自動車Sの走行に伴って生じるホイールハウス16の前部に負圧の負圧に基づく後向きの駆動力荷重が所定値を越えると、可動ライナ部24の下部24Aは、図2(C)に示される如く車速に応じた張出位置に移動する。また、可動ライナ部24の下部24Aの張出位置への移動に追従して、下壁部26、内側壁28、外側壁30がそれぞれの張出位置に移動する。
ここで、車両用空力装置10を備えた自動車Sでは、所定速度を超える高速走行時には上記の通り可動ライナ部24の下部24Aが張出位置に移動して前輪15に近接するため、ホイールハウス16内(上記した負圧生成部)への空気の侵入が抑制される。このため、走行に伴ってホイールハウス16から車両側方に排出される(噴出する)空気流が弱められ(噴出し量や噴出し圧が低減され)、前輪15の側方に噴出される空気流による該前輪15側方の空気流の乱れが低減されることにより、空気抵抗を低減できる。また、前輪に作用する外力が低減され、自動車Sの操縦安定性が向上する。
また、車両用空力装置10では、下壁部26が設けられているため、ホイールハウス16における張出位置に位置する可動ライナ部24の下部24Aの前方空間への下方からの空気流入が防止される。同様に、車両用空力装置10では、外側壁30が設けられているため、ホイールハウス16における張出位置に位置する可動ライナ部24の下部24Aの前方空間への側方からの空気流入が防止される。これらにより、走行に伴い車体B内に空気を巻き込むことが防止され、可動ライナ部24の下部24Aを張出位置に移動することによる空気流の乱れが生じることが防止される。
さらに、車両用空力装置10では、車両走行に伴ってホイールハウス16内における前輪15の前方に生じる負圧を利用して、可動ライナ部24の下部24Aを前輪15に近接させるため、可動ライナ部24の下部24Aを駆動するためのアクチュエータやアクチュエータの作動タイミングを制御するための制御装置を用いることなく、所定車速以上の高速走行時に可動ライナ部24の下部24Aを張出位置に移動してホイールハウス16への空気流入を抑えることができる。
また、上記した負圧を利用して可動ライナ部24の下部24Aを駆動することで、制御装置による制御を行うことなく、可動ライナ部24の下部24Aを車速に応じた張出位置に位置させることができる。また、引張スプリング40のばね定数や初期伸長量等の設定によって、所定車速(例えば70km/h)以上に場合には可動ライナ部24の下部24Aが後側移動限に位置させるように構成することも容易である。
さらに、下壁部26、外側壁30を可動ライナ部24に一体に成形されているため、該下壁部26、外側壁30を可動ライナ部24の下部24Aと共に上記した負圧によって駆動することができる。また、可動ライナ部24と下壁部26、外側壁30との間に連動機構を設けことなく、下壁部26、外側壁30を可動ライナ部24に連動(追従)させることができる。
次に本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品・部分については上記第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付してその説明(図示)を省略する。
(第2の実施形態)
図4には、本発明の第2の実施形態に係る車両用空力装置45が図2(B)に対応する平面断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用空力装置45は、内側壁28、外側壁30に代えて、伸縮内側壁46、伸縮外側壁48を備えている点で第1の実施形態に係る車両用空力装置10とは異なる。
伸縮内側壁46、伸縮外側壁48は、それぞれ蛇腹状に形成されており、後端が可動ライナ部24に接続されると共に前端部が車体Bに固定されている。また、伸縮内側壁46、伸縮外側壁48は、下壁部26に対しては接続されておらず、伸縮することで可動ライナ部24の下部24Aの格納位置と張出位置との間の移動を許容する構成とされている。車両用空力装置45では、伸縮内側壁46、伸縮外側壁48の伸長限で可動ライナ部24の下部24Aが後側移動限に至り、伸縮内側壁46、伸縮外側壁48の短縮限で可動ライナ部24の下部24Aが格納位置(前側移動限)に至る構成とされている。
車両用空力装置45の他の構成は、車両用空力装置10の対応する構成と同じである。
したがって、以上説明した車両用空力装置45では、車両用空力装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、伸縮内側壁46、伸縮外側壁48に短縮方向への復元力を生じる弾性を付与することで、引張スプリング40を設けない構成を実現することも可能である。
(第3の実施形態)
図5(A)には、本発明の第3の実施形態に係る車両用空力装置50が図2(A)に対応する側面図にて示されており、図5(B)には、車両用空力装置50が図2(B)に対応する平面断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用空力装置50では、フロントバンパ18のバンパカバー18Aに形成された導風口52から導入される走行風(正圧)を利用する点で、第1の実施形態に係る車両用空力装置10とは異なる。車両用空力装置50の他の構成は、車両用空力装置10の対応する構成と同じである。
この車両用空力装置50を備えた自動車Sでは、走行に伴ってホイールハウス16の前部に負圧が生じ、また導風口52から可動ライナ部24の前面側に空気が導入される。可動ライナ部24の下部24Aには、ホイールハウス16の負圧によって後方に引っ張られる力と、導風口52から導入された走行風の正圧によって後方に押される力とが主に作用する。これらの駆動力が所定荷重を超えると、可動ライナ部24の下部24Aは、車速に応じた張出位置に移動する。
このように、車両用空力装置50においても車両走行に伴って可動ライナ部24の下部24Aを張出位置に移動させるので、基本的に車両用空力装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用空力装置50では、導風口52から導入した走行風をも可動ライナ部24の下部24Aの駆動に利用するため、例えば、より低速で可動ライナ部24の下部24Aを駆動したり、意匠上の制約等でホイールハウス16の負圧による駆動力が不足する車両にも適用したりすることができる。
(第4の実施形態)
図6には、本発明の第4の実施形態に係る車両用空力装置55が図5(B)に対応する平面断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用空力装置55は、導風口52の縁部から下方に延設されたダクト56を備える点で、第3の実施形態に係る車両用空力装置50とは異なる。
このダクト56は、導風口52から導入される走行風を可動ライナ部24の下部24Aの前面に集中的に導くようになっている。これにより、車両用空力装置50と比較して可動ライナ部24に作用する固定支持部20A廻りの駆動モーメント(アーム)が大きくなり、正圧による可動ライナ部24の下部24Aの駆動力が増大されている。車両用空力装置55の他の構成は、車両用空力装置50の対応する構成と同じである。
したがって、以上説明した車両用空力装置55では、車両用空力装置50と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、ダクト56によって走行風を特定部位に集中的に導くことができるため、例えば可動ライナ部24の下部24Aの前面側にダクト56を摺動可能(シール状態で)に入り込ませる袋状の受圧部を設け、正圧のみ作用させて不要な空気流を生じさせない構成を実現することも可能である。
(第5の実施形態)
図7(A)には、本発明の第3の実施形態に係る車両用空力装置60が図2(A)に対応する側面図にて示されており、図7(B)には、車両用空力装置60が図2(B)に対応する平面断面図にて示されている。また、図7(C)には、車両用空力装置60の動作状態が側面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用空力装置60では、外側壁30に代えて外側壁62を備えている点で、第1の実施形態に係る車両用空力装置10とは異なる。
外側壁62は、図7(B)及び図7(C)に示される如く、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aにおけるホイールアーチ12Aの前部よりも前側に位置する一部を構成している。具体的には、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aにおけるホイールアーチ12Aの前部よりも前側には、略後方を向いて開口するスリット64が形成されており、このスリット64には外側壁62が挿通されている。これにより、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aにおけるスリット64よりも後側部分66は、外側壁62にて車幅方向外側から被覆されている。
この外側壁62は、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aに対し略面一に構成され(フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aに沿って延在し)て、上記の通りフロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aの一部を成している。換言すれば、可動ライナ部24が格納位置に位置する状態では、外側壁62における可動ライナ部24との境界の角を成す後縁部62Aがホイールアーチ12Aの前部を規定するようになっている。
一方、外側壁62の前部62Bは、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aの内面に摺動可能に接触しており、可動ライナ部24の下部24Aの格納位置から張出位置への移動に伴って適宜弾性変形しつつ、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aにおけるスリット64よりも後側部分66を車幅方向外側から被覆する位置へ移動する構成とされている。このように可動ライナ部24が張出位置に位置する状態で、外側壁62は、図7(C)に示される如く、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aと略面一の状態を保ったまま(段差なく)ホイールアーチ12Aよりも後方に位置する構成である。
これにより、車両用空力装置60では、可動ライナ部24を張出位置に位置させることでフロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aを後方に延長した如くなるようになっている。この実施形態では、外側壁62によるフロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aを後方への延長面積(範囲)を大きく取るために、上記各実施形態と比較して固定支持部20Aを後方にずらしている。この例では、前輪15の車軸の略直上部分に固定支持部20Aが配置されている。
また、外側壁62の前部62Bの前端からは、鉤状に形成されたストッパ片68が車幅方向内向きに突設されており、可動ライナ部24の後側移動限(ストッパ片34とストッパ凹部32の後壁32Bとの係合位置)で、スリット64の車幅方向位置側の縁部64Aに係合するようになっている。
車両用空力装置60の他の構成は、車両用空力装置10の対応する構成と同じである。
したがって、以上説明した車両用空力装置60では、車両用空力装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用空力装置60では、適用された自動車Sの所定速度を超える高速走行時には外側壁62がフロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aと略面一を成して後方にスライドするため、換言すれば、フロントフェンダパネル12、バンパカバー18Aを後方に延長されるため、車体Bの側面における整流領域は図7(B)に示す領域Xから領域Yに拡大され、該車体Bの側面における整流作用が向上する。これにより、車両用空力装置60では、可動ライナ部24の張出位置への移行による整流効果(車体側方への空気噴出しの抑制)と合わせて、適用された自動車Sの操縦安定性を一層向上することができる。
特に、車体Bに対する前輪15(サスペンション)のストロークが大きいオフロード車等では、通常時(停車時や低速走行時)における前輪15とホイールアーチ12A(フェンダライナ20)との離間量が大きく設定されるため、所定速度を超える高速走行時の車体Bの側面における整流領域の確保が困難であるが、所定速度を超える高速走行時に外側壁62を後方にスライドさせる車両用空力装置60を適用することで、オフロード車等においても、車体Bの側面における整流効果を向上することができる。
(第6の実施形態)
図8(A)には、本発明の第6の実施形態に係る車両用空力装置70が図2(A)に対応する側面図にて示されており、図8(B)には、車両用空力装置70が図2(B)に対応する平面断面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用空力装置70は、下壁部26に代えて整流部材としての可動スパッツ72を備えている点で、第1の実施形態に係る車両用空力装置10とは異なる。
具体的には、この実施形態では、固定支持部20Aが第5の実施形態における位置よりもさらに後方に配置されており、フェンダライナ20における可動ライナ部24の構成部分が大きい構成とされている。固定支持部20Aは、この実施形態では前輪15の車軸に対し常に後方でかつ上方となる位置に配置されている。これにより、車両用空力装置70では、可動ライナ部24の下部24Aは、格納位置に対し下降しながら後退して張出位置に移動する構成とされている。
そして、可動スパッツ72は、可動ライナ部24の下部24Aの下端から上前方に折り返されるように形成されている。この可動スパッツ72は、可動ライナ部24の下部24Aが張出位置に位置する状態では、その前端を除く部分がホイールアーチ12Aの前下縁の下方でかつ前輪15の前方に突出した突出位置を取るようになっている。この突出位置を取る可動スパッツ72は、図8(A)に想像線にて示される如く、正面視で車幅方向に長手の矩形状を成し、側面視で前側よりも後側の方が低位となる(路面に近接する)ように傾斜した姿勢となる構成である。
これにより、突出位置に位置する可動スパッツ72は、自動車Sの走行に伴って生じる後向きの空気流を下向きに案内し(図8(A)の白抜き矢印参照)、換言すれば前輪15に前面に空気が当たることを抑制し(前輪15の前面に当たる空気量を低減し)、ホイールハウス16に吸い込まれる空気量を減少することができる構成とされる。図示は省略するが、ストッパ凹部32は、可動ライナ部24の下部24Aの格納位置から張出位置へ向かう後下方への変位を許容し、後側移動限で後壁32Bをストッパ片34に係合させる構成とされている。
車両用空力装置70の他の構成は、車両用空力装置10の対応する構成と同じである。なお、この実施形態では、自動車Sの走行に伴ってホイールハウス16の前下部に生じる負圧によって可動スパッツ72を突出位置に移動させる可動ライナ部24が、本発明における「駆動手段」に相当する。
したがって、車両用空力装置70では、車両用空力装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。また、車両用空力装置70では、可動ライナ部24の下部24Aが張出位置に位置する状態すなわち自動車Sの所定速度を超える高速走行時に可動スパッツ72が突出位置に位置するため、前輪15に当たる空気量が減少する。そして、この前輪15に当たる空気量の減少効果と、可動ライナ部24の下部24Aの前輪15への近接による流路縮小効果との相乗効果で、ホイールハウス16内(上記した負圧生成部)へ侵入する空気量が大幅に減少する。したがって、自動車Sの操縦安定性がより一層向上し、また、自動車Sの空気抵抗がより一層低減される。
しかも、車両用空力装置70では、走行に伴う負圧によって駆動される可動ライナ部24を可動スパッツ72の駆動手段とすることで、可動スパッツ72の走行速度に応じた車体Bに対する進退(突出量の変化)を、アクチュエータ等の動力を用いることなく制御(調整)することが実現された。また、可動スパッツ72は、自動車Sの低速走行時には、ホイールアーチ12Aの前下縁よりも上側の格納位置に位置するため、路面との干渉が防止される。なお、可動スパッツ72は、自動車Sの低速走行時(停止時)においてホイールアーチ12Aの前下縁に対し若干突出して配置されても良い。
参考例
図9には、参考例に係る車両用空力装置75が図2(B)に対応する平面断面図にて示されている。この図に示される如く、車両用空力装置75は、可動ライナ部24を格納位置と張出位置との間で移動させるためのアクチュエータ76を備えている点で、第1の実施形態に係る車両用空力装置10とは異なる。
アクチュエータ76は、車体B(バンパ骨格部材など)に固定された本体76Aと、後端が可動ライナ部24の下部24Aに係止され本体76Aに対し後方に伸縮可能に設けられた駆動ロッド76Bとを備えている。このアクチュエータ76は、本体76Aに対する駆動ロッド76Bの短縮側移動限で可動ライナ部24の下部24Aを格納位置に位置させ、駆動ロッド76Bの伸長側移動限で可動ライナ部24の下部24Aを後側移動限(最大張出位置)に位置させるように構成されている。
また、アクチュエータ76は、駆動ロッド76Bを本体76Aに対する短縮側に付勢する図示しないスプリングを内蔵しており、このスプリングの付勢力によって通常は可動ライナ部24の下部24Aを格納位置に保持する構成とされている。このアクチュエータ76の本体76Aには、例えば電気モータを含む電動機構や油圧装置等の動力源が内蔵されており、作動することでスプリングの付勢力に抗して駆動ロッド76Bを本体76Aに対し伸長させるようになっている。なお、アクチュエータ76は、短縮側移動限及び伸長側移動限の二位値を選択的に切り替えるものであっても良く、短縮側移動限と伸長側移動限との間の任意の位置又は複数の位置を取り得るものであっても良い。
このアクチュエータ76は、制御装置としての空力ECU78に電気的に接続されている。空力ECU78は、車速センサ80に電気的に接続されて該車速センサ80から自動車Sの走行速度に応じた信号を入力するようになっている。そして、空力ECU78は、車速センサ80の信号に基づいて自動車Sの走行速度が所定の閾値以下であると判断した場合には、アクチュエータ76を作動せず可動ライナ部24の下部24Aを格納位置に保持するようになっている。
一方、空力ECU78は、車速センサ80の信号に基づいて自動車Sの走行速度が所定の閾値を越えていると判断した場合には、アクチュエータ76を作動して可動ライナ部24の下部24Aを張出位置に移動させるようになっている。空力ECU78は、アクチュエータ76が短縮側移動限及び伸長側移動限の二位値を選択的に切り替えるものである場合には、駆動ロッド76Bを伸長側移動限間で移動させ、短縮側移動限と伸長側移動限との間の複数の位置を取り得るものである場合には走行速度に応じて張出位置を変化させる構成である。
車両用空力装置75の他の構成は、車両用空力装置10の対応する構成と同じである。
したがって、以上説明した車両用空力装置75では、可動ライナ部24の下部24Aの張出位置への駆動がアクチュエータの動力によって行われる点を除き、車両用空力装置10と同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
また、車両用空力装置75では、可動ライナ部24の下部24Aがアクチュエータによって駆動されるので、該可動ライナ部24の下部24Aをホイールハウス16の負圧すなわち自動車Sの走行速度に頼ることなく所望の位置に移動することが可能である。したがって、例えば、転舵(操舵)の状況や横風の状況等に応じて、左右の前輪15に対応して設けられた各車両用空力装置10を互いに独立して制御することも可能である。なお、このようにアクチュエータで可動ライナ部24の下部24Aを駆動する構成において、第2乃至第6の実施形態に示した如き変更を加えても良いことは言うまでもない。
なお、上記各実施形態では、車両用空力装置10等が前輪15に適用された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、後輪に本発明に係る車両用空力装置10等を適用しても良い。また、前後輪全てに車両用空力装置10等を適用しても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施形態では、可動ライナ部24がフェンダライナ20の固定支持部20A廻りに揺動するように変形することで格納位置と張出位置とを切り替える例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、固定支持部20Aをヒンジ構造とし、ヒンジ軸廻りに可動ライナ部24を回動させて格納位置と張出位置とを切り替える構成としても良く、また例えば可動ライナ部24を車体前後方向にスライド(前輪15に対する接離)可能に車体Bに支持させ、該スライドによって格納位置と張出位置とを切り替える構成としても良い。
さらに、上記各実施形態では、引張コイルスプリング40等の付勢力により可動ライナ部24の下部24Aを格納位置に格納する構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、硬質の樹脂材から成るフェンダライナ20自体(樹脂板)の弾性力(復元力)によって可動ライナ部24の下部24Aを格納位置に格納する構成としても良い。
さらにまた、上記各実施形態では、可動ライナ部24がフェンダライナ20の前部を構成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、可動ライナ部24をフェンダライナ20とは独立した部品とし(フェンダライナ20の機能は果たさない構成とし)ても良い。
本発明の第1の実施形態に係る車両用空力装置を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空力装置を模式的に示す図であって、側面図、(A)は側面図、(B)は平面断面図、(C)は自動車を取り除いてみた側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用空力装置においてホイールハウス内に生じる負圧を説明するための図であって、(A)は模式的な側面図、(B)はホイールハウスの長手方向位置と圧力係数との関係を示す線図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用空力装置を示す平面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用空力装置を模式的に示す図であって、側面図、(A)は側面図、(B)は平面断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両用空力装置を示す平面断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る車両用空力装置を模式的に示す図であって、側面図、(A)は側面図、(B)は平面断面図、(C)は動作状態の側面図である。 本発明の第6の実施形態に係る車両用空力装置を模式的に示す図であって、側面図、(A)は側面図、(B)は平面断面図である。 参考例に係る車両用空力装置を示す平面断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用空力装置が適用された自動車に対する比較例に係る自動車の側面図である。
符号の説明
10 車両用空力装置
12 フロントフェンダパネル(車体の外側面)
15 前輪(車輪)
16 ホイールハウス
18A バンパカバー(車体の外側面)
20 フェンダライナ
24 可動ライナ部(空力部材、駆動手段)
26 下壁部
30 外側壁(側壁部)
45・50・55・60・70・75 両用空力装置
62 外側壁(側壁部)
72 可動スパッツ(整流部、整流部材)

Claims (7)

  1. 車輪が配設されたホイールハウス内において、前記車輪の車両前後方向の前側部分を前方から覆うように設けられ、該車輪の前側部分を前方から覆う姿勢のまま該前輪に対して車両前後方向に接離可能で、かつ車両走行に伴って前記ホイールハウス内における前記車輪の前側部分との間に生じる負圧によって該車輪の前側部分に近接するように、車両上下方向の上端部において車両前後方向に揺動可能に車体に支持された空力部材と、
    前記空力部材の下端部から車両前後方向の前側に延設され、該空力部材が前記車輪の前側部分に近接した状態で前記ホイールハウスの前部を車両上下方向の下側から覆う下壁部と、
    前記空力部材の車幅方向外端部から車両前後方向の前側に延設され、該空力部材が前記車輪の前側部分に近接した状態で、前記車体の外側面に沿って延在しつつ前記ホイールハウスの前部を車幅方向外側から覆う側壁部と、
    を備えた車両用空力装置。
  2. 前記空力部材は、前記車輪の車体上下方向における中央部を含む領域を車両前後方向の前側から覆う板状に形成されている請求項1記載の車両用空力装置。
  3. 前記空力部材は、前記車輪の上部を車両上下方向の上方から覆うフェンダライナにおける該車輪の車両前後方向の前側に位置する部分を含む部分が、該フェンダライナにおける他の部分との境界部を揺動の支点として、該揺動によって前記他の部分に対し車両前後方向に接離可能に支持されて構成されている請求項1又は請求項2記載の車両用空力装置。
  4. 前記空力部材は、車両の走行速度が高い場合に低い場合よりも前記車輪の前側部分に近接する設定とされている請求項1請求項3の何れか1項記載の車両用空力装置。
  5. 前記空力部材は、車両走行に伴って前記ホイールハウス内における前記車輪の前側部分との間に生じる負圧、及びバンパカバーにおける前記空力部材に対する車両前後方向の前方に形成された導風口から導入される走行風の正圧によって、前記車輪の前側部分に近接する構成とされている請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の車両用空力装置。
  6. 前記下壁部又は前記側壁部は、前記空力部材に一体に形成されている請求項乃至請求項の何れか1項記載の車両用空力装置。
  7. 車輪が配設されたホイールハウス内において、前記車輪の車両前後方向の前側部分を前方から覆うように設けられ、該車輪の前側部分を前方から覆う姿勢のまま該前輪に対して車両前後方向に接離可能で、かつ車両走行に伴って前記ホイールハウス内における前記車輪の前側部分との間に生じる負圧によって下降しながら該車輪の前側部分に近接するように、車両上下方向の上端部において車両前後方向に揺動可能に車体に支持された空力部材と、
    前記空力部材が下降しながら前記車輪の前側部分に近接する動作に伴って前記ホイールハウスの前縁部の下方への突出量が増すように、該空力部材の下端部から車両前後方向の前側に延設され、ホイールハウスの前縁部の下方で車輪の前方に位置して車両走行に伴う空気流を整流するための整流部と、
    前記空力部材の車幅方向外端部から車両前後方向の前側に延設され、該空力部材が前記車輪の前側部分に近接した状態で、前記車体の外側面に沿って延在しつつ前記ホイールハウスの前部を車幅方向外側から覆う側壁部と、
    を備えた車両用空力装置。
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