JP6798373B2 - 車両ドア構造 - Google Patents

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Description

本開示は、車両ドア構造に係り、特に、衝突に対するドアの剛性を確保するためのインパクトビームを含む車両ドア構造に関する。
車両のドアは、車室側のドアインナと車両外側のドアアウタパネルとが周縁部において一体化された袋構造のドア本体部と、ドア本体部の上部に取り付けられた窓枠部とを有している。衝突に対するドアの剛性を確保するために、ドア本体部の内部には、ドアの前後方向に渡ってインパクトビームが配置される。インパクトビームの前端部及び後端部にはインパクトビームエクステンションと呼ばれる結合部材が溶接され、インパクトビームエクステンションを介してドアインナに固定される。
特許文献1には、車両ドアのインパクトビーム支持構造として、インパクトビームの前端に、従来型のインパクトビームエクステンションと共に第2のエクステンションが溶接される構造が開示されている。第2のエクステンションは略U字状の折り曲げ形状を有し、その折曲げ縁はドアインナのヒンジ取付リテーナに重ね合わせて固定され、ヒンジを介してインパクトビームが受けた衝撃をピラーで受け止めることが述べられている。
特開平9−175180号公報
車両ドア構造において、車両が側面衝突を受けると、その荷重をインパクトビームが受けることに伴い、ドアインナとインパクトビームエクステンションとの結合点に応力集中が生じ、結合点の破断の可能性が生じ得る。そこで、車両が衝突を受けたときに、ドアインナとインパクトビームエクステンションとの結合点に対する応力集中を抑制できる車両ドア構造が要望される。
本開示に係る車両ドア構造は、車両前後方向に沿って配置された本体壁部、本体壁部から車両幅方向の外側に延び車両幅方向に沿ってピラーに対向して配置された第1対向壁部、及び、第1対向壁部から車両前後方向に沿ってピラーと対向して配置された第2対向壁部を有するドアインナと、ドアインナよりも車両幅方向の外側に配置され、車両前後方向に沿ってドアインナに対向すると共にドアインナと互いに周縁部が結合されたドアアウタパネルと、ドアインナとドアアウタパネルとの間に車両前後方向を長手方向として配置されたインパクトビームと、ドアインナの第2対向壁部に固定されたドアインナ側端部、及び、インパクトビームの長手方向の端部の角部との接触を避けるために車両幅方向の内側に張り出した凸部を有するビーム側の固定端部を含むインパクトビームエクステンションと、ドアインナの第1対向壁部に固定された曲り支持部、及び、曲り支持部からインパクトビーム側に延伸しインパクトビームエクステンションの凸部に対応する受止部を有し自然状態ではインパクトビームエクステンションと離間して配置された曲り自由端部を含む第1リインフォースメントと、を備える。
上記構成によれば、第1リインフォースメントにおいて、曲り自由端部は曲り支持部を固定端として曲ることができる。車両の側面衝突等でインパクトビーム及びインパクトビームエクステンションが荷重を受けたとき、インパクトビームエクステンションの凸部の移動を第1リインフォースメントの受止部が受けとめる。これにより、第1リインフォースメントの曲り自由端部は、曲り支持部を固定端として曲る。これにより、受けた荷重をインパクトビームエクステンションと第1リインフォースメントとで分散できるので、ドアインナとインパクトビームエクステンションとの結合点に対する応力集中を抑制できる。
本開示に係る車両ドア構造において、インパクトビームエクステンションのドアインナ側端部と共にドアインナの第2対向壁部に固定された第1端部、及び、第1リインフォースメントの曲り支持部と共にドアインナの第1対向壁部に固定された第2端部を有する第2リインフォースメントを備えることが好ましい。
上記構成によれば、第1リインフォースメントの受止機能を第2リインフォースメントによって強化できる。例えば、車両の前斜め側からの衝突により衝撃を受けた場合について、第1リインフォースメントが車両前後方向で後方側に逃げることを抑制できる。
本開示に係る車両ドア構造において、第1リインフォースメントは、曲り自由端部の先端部よりも、曲り支持部側の根元部の方が曲り易いことが好ましい。
上記構成によれば、第1リインフォースメントの曲り自由端部が荷重を受けたとき、曲り支持部を固定端として曲り自由端部が一体となって曲り、曲り自由端部の先端部のみが曲ることを防止する。これによってインパクトビームエクステンションの凸部を第1リインフォースメントの受止部によって確実に受け止めることができる。
本開示に係る車両ドア構造において、第1リインフォースメントの曲り支持部は、ドアインナの本体壁部からの離間距離が予め定めた余裕距離以内として第1対向壁部に固定されることが好ましい。
第1対向壁部における第1リインフォースメントの曲り支持部の位置がドアインナの本体壁部側に近い方が、曲り支持部を固定端として曲り自由端部が一体として曲がりやすい。上記構成によれば、ドアインナの本体壁部からの曲り支持部の離間距離を余裕距離以内とするので、例えば、余裕距離を可能な範囲で短く設定することで、曲り支持部を固定端として曲り自由端部が一体として曲り易くなる。これによって、インパクトビームエクステンションの凸部を第1リインフォースメントの受止部によって確実に受け止めることができる。
上記構成の車両ドア構造によれば、ドアインナとインパクトビームエクステンションとの結合点に対する応力集中を抑制でき、車両の衝突安全性がより高まる。
実施の形態の車両ドア構造が適用される車両を示す図である。 図1の車両ドア構造について、ドアのドアインナからドアアウタパネルを外し、車両幅方向の外側から見た図である。図2(a)は、前方側のドアを示す図であり、(b)は、後方側のドアを示す図である。 図2(a)のA部の詳細図である。 図3に示す箇所についての斜視図である。 図3のB−B線に沿った断面図である。 車両の側面からの衝突による衝撃を受けたときのインパクトビーム、インパクトビームエクステンション、及び第1リインフォースメントの動作を示す図である。 図5の構成の作用効果を従来技術と比較した流れ図である。 第2リインフォースメントを用いる実施の形態について、図5に対応する断面図である。 図8について、図6に対応する各要素の動作図である。 第1リインフォースメントの曲り自由端部の曲り方を示す図である。図10(a)は、先端部の部分が曲り易い曲り自由端部の曲り方の例を示す図である。(b)〜(d)は、(a)の改良法を示す図で、(b)は先端部の曲り剛性を大きくする例を示す図であり、(c)は、第1リインフォースメントの固定位置をドアインナの本体壁部に近づける例を示す図である。(d)は、曲り支持部の固定位置の範囲を狭める例を示す図である。
以下に図面を用いて本開示に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下において、車両幅方向の左側で、車両前後方向の前方側の車両ドアのインパクトビームに関して述べるが、これは説明のための例示である。他の車両ドアのインパクトビームに関しても同様に本開示の車両ドア構造が適用できる。また、インパクトビームにおいて車両前後方向の前方側に固定されるインパクトビームエクステンションに関して述べるが、これは説明のための例示である。インパクトビームにおいて車両前後方向の後方側に固定されるインパクトビームエクステンションに関しても同様に本開示の車両ドア構造が適用できる。
以下に述べる形状、材質等は、説明のための例示であって、車両ドア構造の仕様等により、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図において、車両前後方向、車両幅方向、車両上下方向を適宜示す。車両前後方向についてFRと示す方向が車両前方側の方向で、反対方向が車両後方側の方向である。車両幅方向については、車両の右側、左側に関わらず、車室内側の方向をINと示し、車両外側の方向をOUTと示す。車両上下方向についてUPと示す方向が路面に対して上方側の方向であり、反対方向が路面側の方向である。
図1は、4ドア構成の車両10の左側面図である。車両10は、図示しないボデーに設けられる3つのピラー12,14,16を有する。ピラー12は、ボデー側面において前方側に立設される柱状部分で、Aピラーまたはフロントピラーと呼ばれる。ピラー14は、ボデー側面の中央側に立設される柱状部分で、Bピラーまたはセンターピラーと呼ばれる。ピラー16は、ボデー側面の後方側に立設される柱状部分で、Cピラーまたはリアピラーと呼ばれる。
図1に示すドア20,21は、運転手および利用者が乗降するためのドア開口部を開閉する車両ドアである。前方側のドア20はフロントサイドドアと呼ばれ、後方側のドア21はリアサイドドアと呼ばれる。前方側のドア20は、ピラー12とピラー14との間に設けられ、前方側側面が図示しないドアヒンジによってピラー12に対し回転可能に支持され、後方側側面はドア20の開閉に伴い、ピラー14に対し開放状態または当接状態とされる。後方側のドア21は、ピラー14とピラー16との間に設けられ、前方側側面が図示しないドアヒンジによってピラー14に対し回転可能に支持され、後方側側面はドア21の開閉に伴い、ピラー16に対し開放状態または当接状態とされる。
ドア20は、ドア本体部22と、ドア本体部22の上部に取り付けられた窓枠部24とを有する。同様に、ドア21は、ドア本体部23と、ドア本体部23の上部に取り付けられた窓枠部25とを有する。
図2は、ドア20,21について車両ドア構造を示す図である。ここでは、ドア20,21のドア本体部22,23を、車室側の部分であるドアインナ26,27から、車両外側の部分であるドアアウタパネル28,29を外した状態を車両10のOUT側から見た図を示す。図2(a)は、ドア20の車両ドア構造であり、(b)は、ドア21の車両ドア構造である。それぞれにおいて、ドアインナ26,27は、内部構造が見えるが、ドアアウタパネル28,29は、車両10に取り付けられた外観に近い。
ドア20,21の内部に設けられるインパクトビーム30,31は、ドア20,21を補強し、特に、車両10が側面衝突されたときに受ける衝撃を受け止め、車室内の利用者の安全を図る剛体部材である。インパクトビーム30,31は、円筒状のパイプ材によって形成され、ドア本体部22,23の下部に車両前後方向を長手方向として配置される。
インパクトビームエクステンション40,42は、ドア20のドアインナ26にインパクトビーム30を結合する結合部材である。インパクトビームエクステンション41,43は、ドア21のドアインナ27にインパクトビーム31を結合する結合部材である。以下では、特に断らない限り、インパクトビームエクステンション40,41,42,43を、エクステンション40,41,42,43と呼ぶ。
ドア20におけるインパクトビーム30、エクステンション40,42の構造、作用効果と、ドア21におけるインパクトビーム31、エクステンション41,43の構造、作用効果はほぼ同じである。以下では、ドア20におけるインパクトビーム30、エクステンション40,42について述べる。
ドア20において、エクステンション40は、インパクトビーム30の長手方向の一端部(前端部)をドアインナ26の車両前後方向の前端部側に結合して固定する。エクステンション42は、インパクトビーム30の長手方向の他端部(後端部)をドアインナ26の車両前後方向の後端部側に結合して固定する。車両10が側面衝突を受けると、その荷重をインパクトビーム30が受けることに伴い、インパクトビーム30の両端部に溶接されたエクステンション40,41に応力集中が生じる。従来技術では、衝突安全性テスト等で予め定めた荷重に耐えるようにインパクトビーム30、エクステンション40,41の機械的強度や結合強度が設定される。より大きな衝突荷重に対応するには、例えば、エクステンション40,41の機械的強度や結合強度を大きくすることが考えられるが、その場合、エクステンション40,41が大型化し、それらの質量が増加してコスト増となる。そこで、車両10の限られた搭載空間の中で、側面衝突時のエクステンション40,41に生じる応力集中を抑制し、車両10の衝突安全性を図る方策を以下に述べる。以下では、インパクトビーム30の長手方向の前端部がエクステンション40を介してドアインナ26の前端部に結合される箇所を主にして、車両ドア構造を述べる。
車両10が側面衝突を受けたときにエクステンション40に生じ得る応力集中を抑制する部材として、図2に示すように、エクステンション40のIN側に第1リインフォースメント50を設ける。「第1」と呼ぶのは、第1リインフォースメント50をさらに補強する実施の形態において、第2リインフォースメント80(図8参照)を用いるため、これと区別するためである。以下では、第1リインフォースメント50、第2リインフォースメント80を、特に断らない限り、第1R/F50、第2R/F80と呼ぶ。
最初に、第1R/F50の構造と作用効果について図3から図7を用いて説明し、その後、第2R/F80をさらに用いる場合について、図8、図9を用いて説明する。また、第1R/F50の好ましい曲り方等について、図10を用いて説明する。
図3は、図2(a)のA部の詳細図で、ドアインナ26をOUT側からみた側面図である。図4は、図3に示す箇所についての斜視図である。これらの図に示すように、エクステンション40は、板材を所定の形状に成形した部材である。エクステンション40は、円筒状のインパクトビーム30側に設けられるビーム側の固定端部44と、ドアインナ26に固定されるドアインナ側端部46と、ビーム側の固定端部44からドアインナ側端部46に移る部分である傾斜部分47とを有する。第1R/F50は、図3では大部分がエクステンション40に隠れて図示されないが、斜視図である図4では、エクステンション40を受け止める曲りばね形状が一部図示される。
図5は、車両10においてドア20が閉じているときのドア本体部22について、図3のB−B線に沿った断面図である。ドアインナ26とドアアウタパネル28は、共に車両前後方向に沿って配置され、各々の上端部を除いた周縁部60において、いずれか一方を角度で180度折り返すヘミング加工を用いて結合されて断面が袋構造のドア本体部22となる。図5は、ドア本体部22において、ピラー12側であるFR側の部分の袋構造についての断面図である。
ドアインナ26は、車両幅方向のIN側に張り出して車両前後方向に沿って延びる本体壁部62と、本体壁部62のFR側の縁部から車両幅方向のOUT側に曲りながら車両前後方向のFR側へ延出する延出部64とを含む。なお、図5に示すように、本体壁部62は、車両前後方向に平行であるが、実際には若干の段差を有する。
ドアインナ26の延出部64は、本体壁部62のFR側の縁部に接続されて車両幅方向のOUT側に曲り、車両幅方向に沿ってピラー12に対向する壁面である第1対向壁部66を有する。また、第1対向壁部66のOUT側の縁部に接続されて車両前後方向のFR側に曲り、車両前後方向に沿ってピラー12に対向する壁面である第2対向壁部68を有する。第2対向壁部68のFR側の縁部は、ドアアウタパネル28のFR側の縁部と互いに接続される周縁部60である。
ドアアウタパネル28は、ドア本体部22において車両前後方向に沿って延び、OUT側の壁面を構成する。ドアアウタパネル28のFR側の縁部は、ヘミング加工され、ドアインナ26の第2対向壁部68の先端部を包み込んで接続する周縁部60である。接着材32は、ドアアウタパネル28のIN側壁面に配置され、インパクトビーム30の円筒形状の外周面をドアアウタパネル28に固定する固定材である。
エクステンション40は、ビーム側の固定端部44と、ビーム側の固定端部44からFR側に延びつつOUT側に曲る傾斜部分47と、傾斜部分47からさらに車両前後方向に沿ってFRに側に延びるドアインナ側端部46とを有する。
ビーム側の固定端部44は、円筒状のインパクトビーム30のFR側の端部が挿入される部分で、インパクトビーム30の外周面の内でIN側のほぼ半円周の部分に接触する半筒部分である。ビーム側の固定端部44は、インパクトビーム30が半筒部分に挿入された状態で、車両前後方向に沿った接触端部を溶接箇所70として、スポット溶接によってインパクトビーム30と結合される。
傾斜部分47は、車両幅方向についてIN側にあるビーム側の固定端部44からOUT側にあるドアインナ側端部46に移る部分である。傾斜部分47における凸部48は、ビーム側の固定端部44の溶接箇所70のFR側端部から傾斜部分47に移る部分においてインパクトビーム30のIN側外周面からさらにIN側に張り出す部分である。凸部48は、エクステンション40がインパクトビーム30の長手方向のFR端部の角部と接触することを防止する接触防止用の膨らみ部である。凸部48は、車両10が側面衝突されその衝撃でインパクトビーム30がIN側に移動したとき、インパクトビーム30の長手方向のFR端部の角部がエクステンション40に当たるとその箇所に応力集中等を生じるので、その防止のために設けられる。
ドアインナ側端部46は、傾斜部分47のFR側の端部から車両前後方向に延びる部分で、ドアインナ26の第2対向壁部68と重ね合わせられ、溶接箇所72においてスポット溶接によってドアインナ26に結合される。溶接箇所72は、ドアインナ側端部46の扇状部分の幅方向に沿って数箇所設けられる(図3、図4参照)。
第1R/F50は、図4に関連して述べたように、エクステンション40を受け止める曲りばね形状を有する部材である。第1R/F50は、ドアインナ26の本体壁部62と第1対向壁部66とに沿って延び、さらにインパクトビーム30側に延びて、略C字形を形成する曲げ板部材である。第1R/F50は、略C字形の膨らみ部に相当する位置を溶接箇所74として、第1対向壁部66に固定される。この固定位置が曲り支持部52となり、曲り支持部52からインパクトビーム30側に延びる部分は固定部を有さない曲り自由端部54である。曲り自由端部54は、曲り支持部52を固定端として曲ることができ、この部分が曲りばねとしての機能を有する。曲り支持部52から第1対向壁部66と本体壁部62とに沿って延びる部分は取付部56であり、溶接箇所76において、ドアインナ26の本体壁部62に固定して取り付けられる。溶接箇所74,76は、溶接箇所70,72と同様に、スポット溶接による結合が行われた箇所である。
曲り自由端部54に設けられる受止部58は、エクステンション40に対向し、凸部48を受け止める位置に設けられる凹部である。受止部58である凹部は、第1R/F50において、OUT側に張り出し、IN側に窪む部分である。受止部58は、凹部でなくても、凸部48を受け止め、あるいは引掛ける形状であればよく、例えば、凸部48に対応した穴部でもよい。図5は、ドア本体部22が車両幅方向の荷重を受けない通常状態を示す図であるので、曲り自由端部54は自然状態にあり、受止部58を含み、エクステンション40と接触しないように離間して配置される。
受止部58は、エクステンション40がIN側に移動する状態のときに、エクステンション40において最もIN側に張り出している凸部48を、まず受け止める作用をする。車両10が側面衝突を受けた場合について、インパクトビーム30、エクステンション40、第1R/F50等の作用効果を、図6と図7を用いて説明する。
車両10が側面衝突を受けると、ドア20,21がその衝撃を受ける。ドア20について述べると、側面衝突の衝撃に対してインパクトビーム30がIN側に凸を成すように湾曲しながら反力を出し、ドア20の変形を抑制し、車室内の利用者等を保護する。この一連の動きは、ごく短時間で発生し、終了する。図6は、図5に対応する図であるが、側面衝突による衝撃を受けて生じる一連の動きの終了時点の状態を示す図で、図7は、このごく短時間の一連の動きを時系列的に示す流れ図である。
図7において、車両10に側面衝突が発生する(S10)と、図6に白抜矢印で示す荷重Fが車両側面に掛り、ドア20の最もOUT側にある要素であるドアアウタパネル28が変形する(S12)。図6において、荷重Fが掛る前の図5の状態を二点鎖線で示す。荷重Fを受けると、ドアアウタパネル28が二点鎖線の状態からIN側に変形する。そして、接着材32によってドアアウタパネル28の内壁面に固定されているインパクトビーム30が、長手方向の両端に結合されているエクステンション40,42を支点としてIN側に凸を成すように湾曲しながらIN側へ変位する(S14)。図6の例では、側面衝突による荷重Fを受ける位置をインパクトビーム30のFR端寄りとしたが、これは例示であって、車両前後方向に沿ってこれ以外の位置で車両幅方向に向かう荷重Fを受ける場合であればよい。図6に示すように、インパクトビーム30のFR側の端部がIN側に侵入する動きは、エクステンション40のビーム側の固定端部44に白抜矢印で示す荷重F’を与える。ビーム側の固定端部44に印加される荷重F’によって、エクステンション40がIN側に侵入する(S16)。
ここまでの動きは、第1R/F50を備えない従来技術のドア構造でも同じである。図5のドア構造の作用効果と比較のため、図7には、第1R/F50を備えない従来技術のS16以後の経過を二点鎖線の流れで示す。従来技術では、エクステンション40のビーム側の固定端部44に白抜矢印で示す荷重F’が印加されると、エクステンション40とドアインナ26の第2対向壁部68とが結合された溶接箇所72に応力集中が生じエクステンション40が変形する(S17)。換言すると、荷重F’がエクステンション40の機械的強度を越えると、インパクトビーム30の侵入をエクステンション40によって支えきれなくなり、インパクトビーム30の支持反力が低下する(S19)。インパクトビーム30の支持反力とは、エクステンション40が荷重F’を支えるときに、インパクトビーム30自体が有している機械的強度によって荷重Fを支持する反力である。このように、従来技術においては、側面衝突によって受ける荷重Fが従来技術で想定していたよりも大きいとエクステンション40が荷重F’を支え切れず、インパクトビーム30が所定反力を出せない(S21)。
図5のドア構造におけるS16以後の経過を図7において実線の流れで示す。図5のドア構造では、第1R/F50が設けられるので、S16でエクステンション40がIN側に侵入すると、エクステンション40と第1R/F50が接触する(S18)。図6では、エクステンション40の凸部48を第1R/F50の受止部58が受け止めるように、エクステンション40と第1R/F50とが接触することが示される。これによって、インパクトビーム30のFR側の端部側から印加される荷重F‘が、エクステンション40と第1R/F50の2つに分散される。したがって、エクステンション40が負担する荷重はF’よりも小さくなり、その小さくなった分に対応する荷重は、第1R/F50がインパクトビーム30を支持する(S20)。具体的には、第1R/F50は曲り支持部52を固定端として、曲り自由端部54がIN側に曲り、曲りばねの復元力で、インパクトビーム30のFR側の端部からの荷重を支える。つまり、F’をエクステンション40と第1R/F50とで分散して支えるので、従来技術に比べて大きなF‘まで、インパクトビームが所定反力を出せる(S22)。これによって、図5の構成では、エクステンション40とドアインナ26の第2対向壁部68とが結合された溶接箇所72に対する応力集中を抑制でき、車両10の衝突安全性がより高まる。
図6では、車両10が側面衝突を受けた場合であるが、車両10が前斜め側からの衝突を受けると、エクステンション40のビーム側の固定端部44が荷重を受ける他に、第1R/F50と第1対向壁部66とを結合する溶接箇所74が前斜め側の荷重を受ける。これにより、第1R/F50が車両前後方向で後方側に逃げることが生じると、第1R/F50の荷重を分散して受け止める分散受止機能が十分に働かない恐れがある。図8、図9は、車両10が前斜め側からの衝突を受ける場合でも、第1R/F50の荷重を分散して受け止める分散受止機能を確保できるドア構造とその作用を示す図である。
図8は、図5に対応する図で、第1R/F50の分散受止機能を強化する第2R/F80を設けるドア本体部22の構造を示す図である。第2R/F80は、エクステンション40のドアインナ側端部46と共にドアインナ26の第2対向壁部68に固定される第1端部82と、第1R/F50の曲り支持部52と共にドアインナ26の第1対向壁部66に固定される第2端部84とを有する。第2端部84から第1対向壁部66と本体壁部62に沿って延びる部分は、第2R/F80がドアインナ26の本体壁部62に取り付けられる取付部86である。
溶接箇所73は、図5の溶接箇所72に対応するが、ここでは、ドアインナ26の第2対向壁部68と、第2R/F80の第1端部82と、エクステンション40のドアインナ側端部46とがこの順に積層された三枚重ねにおける溶接点である。同様に、溶接箇所75は、図2の溶接箇所74に対応するが、ドアインナ26の第1対向壁部66と、第2R/F80の第2端部84と、第1R/F50の曲り支持部52とがこの順に積層された三枚重ねにおける溶接点である。また、溶接箇所77は、図2の溶接箇所76に対応するが、ドアインナ26の本体壁部62と、第2R/F80の取付部86と、第1R/F50の取付部56とがこの順に積層された三枚重ねにおける溶接点である。
図9は、図6に対応する図で、車両10が前斜め側の衝突による衝撃を受けて生じる一連の動きの終了時点の状態を示す図である。車両10が前斜め側の衝突による衝撃を受けたときにドア本体部22が受ける荷重Gを白抜矢印で示す。この荷重Gによってエクステンション40のビーム側の固定端部44に白抜矢印で示す荷重G’が印加されると共に、溶接箇所75に白抜矢印で示す荷重G’が印加される。溶接箇所75において白抜矢印の方向に荷重G’が印加されると、第1R/F50の曲り支持部52が白抜矢印の方向に沿って車両前後方向の後方側に移動する逃げが生じ得る。
図9においては、溶接箇所73で第1端部82が結合された第2R/F80がドアインナ26の内壁面に沿って延びて設けられ、溶接箇所75において、ドアインナ26の第1対向壁部66と共に第1R/F50の曲り支持部52が結合される。溶接箇所75の三枚重ね溶接の結合強度は、図5の溶接箇所74の二枚重ね溶接の結合強度よりも強いので、白抜矢印の方向に荷重G’が掛かっても、第1R/F50の曲り支持部52をしっかり保持できる。これによって、車両10が前斜め側の衝突による衝撃を受けたときでも、第1R/F50において白抜矢印の方向に沿って車両前後方向の後方側に移動する逃げが生じず、第1R/F50の分散受止機能が十分働く。
上記のように、第1R/F50は、取付部56においてドアインナ26に取り付けられ、曲り支持部52を支点とし、曲り自由端部54を自由端とする曲り片持ち梁である。直線状に延びる片持ち梁よりも曲り片持ち梁の方が自由端の先端に掛かる荷重を吸収する能力が高い。また、受止部58を設けることで、曲り自由端部54が先端のみでなく、受止部58を中心とした広い面積で荷重を受け止めることができる。第1R/F50が効率的に荷重を受け止めるには、曲り片持ち梁の自由端である曲り自由端部54の曲り方が重要である。
図10は、第1R/F50の曲り方を示す図である。これらの図で、第1R/F50が固定される壁面を斜線で示す。第1R/F50が固定される壁面は、図5、図6の場合、ドアインナ26の壁面であり、図8、図9の場合は、ドアインナ26と第2R/F80の壁面である。また、これらの図で、第1R/F50の曲り自由端部54に対して掛かる荷重を白抜矢印で示す。第1R/F50の曲り自由端部54に対して掛かる荷重は図5、図6の場合、F’であり、図8、図9の場合は、G’である。また、曲り自由端部54の変位方向を矢印で示す。
図10(a)は、曲り自由端部54の先端部の部分のみが曲り易い曲り方の例を示す図である。この例では、先端部は、荷重F’(G’)を受けたとき、曲り支持部52を支点として曲るのでなく、曲り自由端部54のごく先端部で曲る。この曲り方は、例えば、曲り自由端部54において、曲り支持部52に近い根元部の曲げ剛性に比較して先端部の曲げ剛性が小さい場合に生じる。図10(a)の曲り方では、曲り片持ち梁の特性を生かし切れないので、荷重F’(G’)をエクステンション40との間で分散できず、エクステンション40にほとんどの荷重F’(G’)が掛かる。図10(a)の曲り方では、ドア本体部22が受ける荷重F(G)が過大のときに、インパクトビーム30がIN側に抜けることが生じ得る。
図10(b)から(d)は、曲り片持ち梁の特性を生かした曲り方をする第1R/F50の構造の例である。これらは、曲り自由端部54の先端部よりも、曲り支持部52側の根元部の方が曲り易い構造の例である。
図10(b)は、曲り自由端部55の先端部の板厚を根元部の板厚に比較して厚くする例である。これにより、先端部の曲り剛性が根元部の曲り剛性に比較して大きくできるので、曲り自由端部55のごく先端部のみで曲ってしまうことを防ぎ、曲り支持部52を支点として曲り自由端部55の全体が一体として曲り易くなる。曲り支持部52を支点として曲り自由端部55の全体が一体として曲ることで、荷重F’(G’)をエクステンション40と第1R/F50とで分散できる。
図10(c)は、第1R/F50の曲り固定位置である曲り支持部52を、ドアインナ26の本体壁部62にできるだけ近づける例を示す図である。図10に、曲り支持部52のドアインナ26の本体壁部62からの離間距離Dを示す。「ドアインナ26の本体壁部62にできるだけ近づける」とは、離間距離Dが、予め定めた余裕距離D0以内で第1対向壁部66に固定されることである。余裕距離D0は、溶接作業ができる許容範囲等で定めることができる。例えば、溶接装置の仕様により定まる余裕距離D0が、10mmであれば、図5、図6の場合、本体壁部62の内壁面から測ってOUT側に10mm以下となる第1対向壁部66の位置を溶接箇所74とする。図8、図9の場合は、本体壁部62に重ねられる第2R/F80の内壁面から測ってOUT側に10mm以下となる第1対向壁部66の位置を溶接箇所75とする。余裕距離D0の数値は説明のための一例であり、ドア本体部22の形状、溶接装置の仕様等により適宜変更される。
第1R/F50の曲り支持部52を、ドアインナ26の本体壁部62からの離間距離Dが予め定めた余裕距離D0以内として第1対向壁部66に固定することで、曲り支持部52を支点とする曲り自由端部54の曲りスイング量を大きく取れる。これによって、曲り支持部52を支点として曲り自由端部54の全体が一体として曲り易くなり、荷重F’(G’)をエクステンション40との間で分散できる。
図10(d)は、第1R/F50の曲り支持部52の固定位置の範囲を狭める例である。ここでは、曲り支持部52の箇所に局部的な張出部53を設ける。溶接箇所74(75)は、この張出部53とする。これによって、張出部53で限定された狭い範囲を支点として曲り自由端部54の全体が一体として曲ることで、荷重F’(G’)をエクステンション40との間で分散できる。張出部53は、曲り支持部52側に設ける代わりに、ドアインナ26、第2R/F80側に設けてもよい。
本実施の形態の車両ドア構造は、ドアインナ26とドアアウタパネル28とを備える。ドアインナ26は、車両前後方向に沿って配置された本体壁部62を有する。さらに、本体壁部62から車両幅方向の外側に延び車両幅方向に沿ってピラー12に対向して配置された第1対向壁部66、及び、第1対向壁部66から車両前後方向に沿ってピラー12に対向して配置された第2対向壁部68を有する。ドアアウタパネル28は、ドアインナよりも車両幅方向の外側に配置され、車両前後方向に沿ってドアインナに対向すると共にドアインナと互いに周縁部60が結合される。車両ドア構造は、ドアインナ26とドアアウタパネル28との間に車両前後方向を長手方向として配置されたインパクトビーム30を備える。また、車両ドア構造は、ドアインナ26の第2対向壁部68に固定されたドアインナ側端部46と、ビーム側の固定端部44とを含むインパクトビームエクステンション40を備える。ここで、ドアインナ側端部46は、インパクトビーム30の長手方向の端部の角部との接触を避けるために車両幅方向の内側に張り出した凸部48を有する。さらに、車両ドア構造は、第1リインフォースメント50を備える。第1リインフォースメント50は、ドアインナ26の第1対向壁部66に固定された曲り支持部52と、自然状態ではインパクトビームエクステンション40と離間して配置された曲り自由端部54とを含む。曲り自由端部54は、曲り支持部52からインパクトビーム30側に延伸しインパクトビームエクステンション40の凸部48に対応する受止部58を有する。
上記構成によれば、第1R/F50において、曲り自由端部54は曲り支持部52を固定端として曲ることができる。車両の側面衝突等でインパクトビーム30とエクステンション40が荷重F’を受けたとき、エクステンション40の凸部48の移動を第1R/F50の受止部58が受け止める。これにより、第1R/F50の曲り自由端部54は、曲り支持部52を固定端として曲る。このようにして、受けた荷重F’をエクステンション40と第1R/F50とで分散でき、エクステンション40とドアインナ26の第2対向壁部68とが結合された溶接箇所72における応力集中を抑制でき、車両10の衝突安全性がより高まる。
10 車両、12,14,16 ピラー、20,21 ドア、22,23 ドア本体部、24,25 窓枠部、26,27 ドアインナ、28,29 ドアアウタパネル、30,31 インパクトビーム、32 接着材、40,41,42,43 (インパクトビーム)エクステンション、44 ビーム側の固定端部、46 ドアインナ側端部、47 傾斜部分、48 凸部、50 第1リインフォースメント(第1R/F)、52 曲り支持部、53 張出部、54,55 曲り自由端部、56,86 取付部、58 受止部、60 周縁部、62 本体壁部、64 延出部、66 第1対向壁部、68 第2対向壁部、70,72,73,74,75,76,77 溶接箇所、80 第2リインフォースメント(第2R/F)、82 第1端部、84 第2端部。

Claims (4)

  1. 車両前後方向に沿って配置された本体壁部、前記本体壁部から車両幅方向の外側に延び車両幅方向に沿ってピラーに対向して配置された第1対向壁部、及び、前記第1対向壁部から車両前後方向に沿って前記ピラーと対向して配置された第2対向壁部を有するドアインナと、
    前記ドアインナよりも車両幅方向の外側に配置され、車両前後方向に沿って前記ドアインナに対向すると共に前記ドアインナと互いに周縁部が結合されたドアアウタパネルと、
    前記ドアインナと前記ドアアウタパネルとの間に車両前後方向を長手方向として配置されたインパクトビームと、
    前記ドアインナの前記第2対向壁部に固定されたドアインナ側端部、及び、前記インパクトビームの長手方向の端部の角部との接触を避けるために車両幅方向の内側に張り出した凸部を有するビーム側の固定端部を含むインパクトビームエクステンションと、
    前記ドアインナの前記第1対向壁部に固定された曲り支持部、及び、前記曲り支持部からインパクトビーム側に延伸し前記インパクトビームエクステンションの前記凸部に対応する受止部を有し自然状態では前記インパクトビームエクステンションと離間して配置された曲り自由端部を含む第1リインフォースメントと、
    を備える、車両ドア構造。
  2. 前記インパクトビームエクステンションのドアインナ側端部と共に前記ドアインナの前記第2対向壁部に固定された第1端部、及び、前記第1リインフォースメントの前記曲り支持部と共に前記ドアインナの前記第1対向壁部に固定された第2端部を有する第2リインフォースメントを備える、請求項1に記載の車両ドア構造。
  3. 前記第1リインフォースメントは、前記曲り自由端部の先端部よりも、前記曲り支持部側の根元部の方が曲り易い、請求項1または請求項2に記載の車両ドア構造。
  4. 前記第1リインフォースメントの前記曲り支持部は、前記ドアインナの前記本体壁部からの離間距離が予め定めた余裕距離以内として前記第1対向壁部に固定された、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両ドア構造。
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