JP6787818B2 - 車両用収納部のドア構造 - Google Patents

車両用収納部のドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6787818B2
JP6787818B2 JP2017039614A JP2017039614A JP6787818B2 JP 6787818 B2 JP6787818 B2 JP 6787818B2 JP 2017039614 A JP2017039614 A JP 2017039614A JP 2017039614 A JP2017039614 A JP 2017039614A JP 6787818 B2 JP6787818 B2 JP 6787818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knob
door
pair
base
door panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017039614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018144558A (ja
Inventor
和典 播磨
和典 播磨
直子 清水
直子 清水
健二 牛田
健二 牛田
雅規 水野
雅規 水野
公俊 井村
公俊 井村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017039614A priority Critical patent/JP6787818B2/ja
Priority to CN201810026835.2A priority patent/CN108528347B/zh
Priority to US15/870,408 priority patent/US10486607B2/en
Publication of JP2018144558A publication Critical patent/JP2018144558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6787818B2 publication Critical patent/JP6787818B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R7/00Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps
    • B60R7/04Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps in driver or passenger space, e.g. using racks
    • B60R7/06Stowing or holding appliances inside vehicle primarily intended for personal property smaller than suit-cases, e.g. travelling articles, or maps in driver or passenger space, e.g. using racks mounted on or below dashboards
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B79/00Mounting or connecting vehicle locks or parts thereof
    • E05B79/02Mounting of vehicle locks or parts thereof
    • E05B79/06Mounting of handles, e.g. to the wing or to the lock
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B83/00Vehicle locks specially adapted for particular types of wing or vehicle
    • E05B83/28Locks for glove compartments, console boxes, fuel inlet covers or the like
    • E05B83/30Locks for glove compartments, console boxes, fuel inlet covers or the like for glove compartments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

本発明は、車両用収納部のドア構造に関する。
下記特許文献1には、ノブユニットを備えた車両用のグラブボックスに関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、グラブボックスの表面パネルに窓部が形成されると共に、窓部の裏側には側面断面視でL字状とされた配置凹部が形成されている。そして、ノブユニットの組付時に、ノブユニットは、表面パネルの意匠面側から窓部に挿入され、当該ノブユニットのベース部材が配置凹部の縦壁部にスクリューで裏面側から固定される。このため、この先行技術では、意匠面側からはスクリューが見えないため、前記スクリューによって意匠面側の外観品質が損なわれることはない。
特開2012−246727号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、ノブユニットの組付時には、ノブユニットを表面パネルの意匠面側から窓部に挿入した後、ノブユニットのベース部材を表面パネルの裏面側からスクリューで縦壁部に固定するため、グラブボックスを反転させる必要がある。したがって、ノブユニットを表面パネルに組み付けるための組付時間が長くなる虞がある。
本発明は、上記事実を考慮して、ノブユニットをドアパネルに組み付けるための組付時間を短縮することができる車両用収納部のドア構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、車両用収納部の開閉部に設けられ、ノブ配置用の孔部が貫通形成されたドアパネルと、前記ドアパネルの前記孔部に配置されたノブと、前記ノブを支持するベースと、を備えたノブユニットと、を有し、前記ドアパネルの裏面側の部位及び前記ノブユニットの前記ベースのうちの一方に係合爪が形成され、他方に前記係合爪と係合する係合孔が貫通形成されており、前記ノブユニットの前記ベースには、左右一対のフックが形成され、前記ドアパネルの裏面側には、前記左右一対のフックが係止される左右一対のフック係止部が形成され、前記左右一対のフック係止部に前記左右一対のフックを引っ掛けながら前記ノブユニットを回転移動させることが可能とされると共に、前記フック係止部に前記フックが組付姿勢で係止されることで、前記ノブユニットが前記ドアパネルに対して少なくともドア側面視で前記ドアパネルが延在する方向において位置決めされるように構成されており、前記ドアパネルの裏面側には、前記左右一対のフック係止部とそれぞれ一体に設けられて前記ドアパネルの裏面から離間する方向側に突出された左右一対の突出部が形成され、前記ノブユニットの前記ベースには、前記左右一対のフックとそれぞれ一体に設けられて前記左右一対の突出部同士の間において当該左右一対の突出部に隣接配置された左右一対の張出部が形成され、前記左右一対の突出部がドア左右方向における前記左右一対の張出部の変位を規制することで、前記ノブユニットが前記ドアパネルに対してドア左右方向において位置決めされるように構成されている。
上記構成によれば、車両用収納部の開閉部に設けられたドアパネルには、ノブ配置用の孔部が貫通形成されており、ドアパネルの孔部には、ノブユニットのベースに支持されたノブが配置されている。ここで、ドアパネルの裏面側の部位及びノブユニットのベースのうちの一方に係合爪が形成され、他方に係合爪と係合する係合孔が貫通形成されている。したがって、ドアパネルへのノブユニットの組付時には、ドアパネルの裏面側からノブユニットを組み付けることができ、ドアパネルを反転させる必要がない。
また、この車両用収納部のドア構造によれば、ノブユニットのベースに形成された左右一対のフックは、ドアパネルの裏面側に形成された左右一対のフック係止部に係止される。また、左右一対のフック係止部に左右一対のフックを引っ掛けながらノブユニットを回転移動させることが可能となっており、フック係止部にフックが組付姿勢で係止されることで、ノブユニットがドアパネルに対して少なくともドア側面視でドアパネルが延在する方向において位置決めされるように構成されている。すなわち、ドアパネルへのノブユニットの組付時には、左右一対のフック係止部に左右一対のフックを引っ掛けながらノブユニットを回転移動させることで、ノブユニットをドアパネルに組み付けることが可能となるので、組付作業性がよい。
また、この車両用収納部のドア構造によれば、ドアパネルの裏面側には、左右一対のフック係止部とそれぞれ一体に設けられた突出部が左右一対で形成され、左右一対の突出部はドアパネルの裏面から離間する方向側に突出されている。これに対して、ノブユニットのベースには、左右一対のフックとそれぞれ一体に設けられた張出部が左右一対で形成され、左右一対の張出部は左右一対の突出部同士の間において当該左右一対の突出部に隣接配置されている。そして、左右一対の突出部がドア左右方向における左右一対の張出部の変位を規制することで、ノブユニットがドアパネルに対してドア左右方向において位置決めされるように構成されている。このため、ドアパネルへのノブユニットの組付時には、ドアパネルの裏側から見易い左右一対の突出部の間に左右一対の張出部を配置することで、フック係止部にフックを引っ掛けること及びドアパネルに対するノブユニットのドア左右方向の位置決めをすることができる。
請求項に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、請求項1記載の構成において、前記ノブは、前記ベースに対してドア左右方向の軸回りに揺動可能に支持されると共に、ドア開時に引き上げ方向に揺動されるように設定され、前記係合爪は、前記ドアパネルにおける裏面側の部位に形成されると共に、前記ノブの回転軸よりも車両下方側に設定され、前記ドアパネルの裏面側には、前記ドアパネルの一般部と前記係合爪とを繋ぐと共に前記係合孔の周縁部が接する部位を備えた土台部が形成されている。
上記構成によれば、ノブは、ドア開時にドア左右方向の軸回りの引き上げ方向に揺動される。ここで、係合爪は、ドアパネルにおける裏面側の部位に形成されると共に、ノブの回転軸よりも車両下方側に設定されており、ドアパネルの裏面側には、ドアパネルの一般部と係合爪とを繋ぐと共に係合孔の周縁部が接する部位を備えた土台部が形成されている。したがって、ノブがドア左右方向の軸回りに引き上げられた場合、ノブユニットの係合孔の周縁部から土台部に押圧方向の荷重が作用する。そして、土台部がない場合に比べ、土台部があることで押圧方向の荷重に対してドアパネルが変形し難くなり、耐久性が向上する。
請求項に記載する本発明の車両用収納部のドア構造は、請求項2記載の構成において、前記フックは前記ノブの回転軸よりも車両上方側に設定され、前記ノブの回転軸から前記フック係止部までの距離が前記ノブの回転軸から前記土台部までの距離よりも短く設定されている。
上記構成によれば、ノブが回転軸の回りに引き上げられた場合、ノブユニットのフックからドアパネルのフック係止部に作用する荷重よりもノブユニットの係合孔の周縁部からドアパネルの土台部に作用する荷重を大きくすることができるので、フック及びフック係止部に過度の荷重が作用するのを抑えることができる。
以上説明したように、本発明の車両用収納部のドア構造によれば、ノブユニットをドアパネルに組み付けるための組付時間を短縮することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造が適用されたグラブボックスを示す斜視図である。 図1のグラブボックスにおけるドアアウタとノブユニットとを分解して裏面側から見た状態で示す分解斜視図である。 図3(A)は、図2のノブユニットをノブの意匠面側から見た状態で示す斜視図である。図3(B)は、図2のノブユニットを図3(A)とは反対側から見た状態で示す斜視図である。 図4(A)は、図2のドアアウタにおけるノブ配置用の孔部及びその周囲部を裏面側から見た状態で示す斜視図である。図4(B)は、図4(A)のドアアウタの一部を矢印4B方向から見た状態で示す斜視図である。 図3(B)のノブユニットを図4(A)のドアアウタに組み付けた状態を示す斜視図である。 図3(A)のノブユニットのベースとノブとを分解して示す分解斜視図である。ノブはベースに対して組付時とは異なる向きで示されている。 ノブユニットをドアアウタに組み付ける際のノブユニットの変位状態を図5のA−A線に相当する切断位置で切断した状態で示す縦断面図である。図7(A)は、フック係止部にフックを引っ掛けながらノブユニットを回転移動させようとする状態を示す。図7(B)は、図7(A)の状態からノブユニットがある程度回転移動した状態を示す。図7(C)は、図7(B)の状態からノブユニットが更に回転移動してノブユニットがドアアウタに組み付けられた状態を示す。 図8(A)は、ノブユニットをドアアウタに組み付ける際のノブユニットの変位状態を図5のB−B線に相当する切断位置で切断した状態で示す縦断面図である。図8(B)は、ノブユニットをドアアウタに組み付ける際のノブの変位状態を図5のC−C線に相当する切断位置で切断した状態で示す断面図である。 ノブを回転軸回りに引き上げた場合にノブに作用する荷重を説明するための縦断面図である。図9(A)は、図5のB−B線に相当する切断位置で切断した状態で示す。図9(B)は、図5のD−D線に相当する切断位置で切断した状態で示す。 ノブを回転軸回りに引き上げた場合にベース及びドアアウタに作用する荷重を説明するための縦断面図である。図10(A)は、図5のB−B線に相当する切断位置で切断した状態で示す。図10(B)は、図5のA−A線に相当する切断位置で切断した状態で示す。 ノブが過度の力で押された場合にノブ及びベースに作用する荷重を説明するための縦断面図であり、図5のD−D線に相当する切断位置で切断した状態で示す。
本発明の一実施形態に係る車両用収納部のドア構造について図1〜図11を用いて説明する。図1には、本実施形態に係る車両用収納部のドア構造が適用されたグラブボックスが斜視図で示されている。なお、以下、単に上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、グラブボックス正面視での上下を示すものとし、単に左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、グラブボックス正面視での左右を示すものとする。
(実施形態の構成)
図1に示される車両用収納部としてのグラブボックス10は、車室前部に配置された図示しないインストルメントパネルの助手席対向側に配設され、前記インストルメントパネルの開口部から出し入れ可能とされる。グラブボックス10は、本実施形態では一例として、小物を入れるためのボックス部分とドアパネル部分とが一体化された構造とされている。すなわち、グラブボックス10は、ボックス状とされて開口12Kが上方側へ向けられるように配置される樹脂製のボックス本体12と、ボックス本体12に対して車室側に取り付けられた樹脂製のドアパネルとしてのドアアウタ14と、を備えている。
ボックス本体12は、底壁部12A、前壁部12B、後壁部12C、及び左右の側壁部12Dを備えている。前壁部12Bは、底壁部12Aの車両前方側の端縁から立設され、後壁部12Cは、底壁部12Aの車両後方側の端縁から立設された部位を含んで構成されている。後壁部12Cは、ドアインナとしても把握される要素である。後壁部12Cには、その車室側に配置されたドアアウタ14が取り付けられている。後壁部12Cとドアアウタ14との間には、後述するノブユニット30等が配置されている。
また、左右の側壁部12Dは、底壁部12Aの左右両側縁から立設され、前壁部12Bの左右両側縁と後壁部12Cの左右両側縁の近傍部位とを繋いでいる。左右の側壁部12Dにおける外面の前下端側の部位からはボックス本体12の外側に突出する軸部13が形成されている。この軸部13は、車両幅方向を軸方向として図示しない車体側の軸受に軸支されている。すなわち、グラブボックス10は、本実施形態では一例として、軸部13の軸回りに回動することで、前記インストルメントパネルの開口部から出し入れされるようになっている。なお、グラブボックス10における左右の側壁部12Dにおける外面に、軸部13に代えて、レールが車両前後方向を長手方向として取り付けられると共に、前記レールが、前記インストルメントパネルの内側に設けられたガイド部(図示省略)に沿って車両前後方向に摺動可能に配置されている、といった構成が採られてもよい。このような構成では、グラブボックス(10)は、車両前後方向に摺動することで前記インストルメントパネルの開口部から出し入れされる。
ドアアウタ14は、グラブボックス10の開閉部に設けられると共にグラブボックス10の意匠面16Aを構成している。図2には、ドアアウタ14と後述するノブユニット30とを裏面側から見た状態の分解斜視図が示されている。図2に示されるように、ドアアウタ14は、略矩形のトレイ状に形成されている。ドアアウタ14は、意匠面16A(図1参照)を構成する略矩形平板状の一般部としてのドアアウタ一般部16と、このドアアウタ一般部16の意匠面16A(図1参照)側とは反対側の裏面16B側の外周四辺から立ち上げられたドアアウタ周壁部18と、を備えている。ドアアウタ周壁部18には、前述した図1に示されるボックス本体12の後壁部12Cにおける周端部が接合される。
ドアアウタ14の上部には、ノブ配置用の孔部20が貫通形成されている。図4(A)には、ドアアウタ14におけるノブ配置用の孔部20及びその周囲部がドアアウタ14の裏面16B側から見た状態の斜視図で示されている。図4(A)に示されるように、ドアアウタ14の裏面16B側には、孔部20の端縁部から周壁部22Aが立ち上げられている。周壁部22Aは、孔部20の左右両縁部側及び下縁部側の各部位からの突出量が孔部20の上縁部側の部位からの突出量よりも大きく設定されている。また、周壁部22Aの両サイドの下部側及び周壁部22Aの下端部側は縦壁状の連結壁部22Bによって繋がれている。これらの周壁部22A及び連結壁部22Bによって孔部20の端縁部の剛性が高められている。
図1に示されるように、ドアアウタ14の孔部20にはノブユニット30の一部を構成するノブ40(「ドアハンドル」ともいう。)が配置されている。図3(A)には、ノブユニット30をノブ40の意匠面40A側から見た状態の斜視図が示され、図3(B)には、ノブユニット30を図3(A)とは反対側から見た状態の斜視図が示されている。図3(A)に示されるように、ノブユニット30は、ノブ40を支持するベース32を備えている。なお、ベース32には、ノブ40の他に図3(B)に示されるリンク部材46等のロック装置の一部を構成する部品が取り付けられるが、ここではノブ40(図3(A)参照)以外の組付部品については説明を省略する。
図6には、ノブユニット30のベース32とノブ40とが分解された状態の分解斜視図が示されている。なお、図6において、ノブ40はベース32に対して組付時とは異なる向きで示されている。図6に示されるように、ノブ40は、レバー状に延出されて操作者の指が引っ掛けられる指掛部42Aを備えると共に、上部において意匠面40A側とは反対側に凸とされたストッパ部42Bを備えている。ノブ40の両サイドの側部には、ノブ40の左右方向を軸方向とする円筒軸受部44が形成されている。
また、ベース32は、表面側の左右両側から立設された左右一対の立壁部34Aを備えると共に、立壁部34Aにはベース32の横幅方向内側に突出する円筒軸部34Bが形成されている。円筒軸部34Bの外径は、円筒軸受部44の内径よりも、極僅かに小さく設定されている。円筒軸部34Bの開口側の端面のうちベース32の本体表面32Hから遠い側(図中手前側)を構成する部分は案内面34B1とされ、案内面34B1は、ベース32の本体表面32Hから離れる側へ向けてベース32の横幅方向外側に若干傾斜している。
そして、ノブ40の組付時にノブ40の左右一対の円筒軸受部44がベース32の左右一対の円筒軸部34Bの間に押し込まれると、ベース32の円筒軸部34Bが一時的にその突出方向とは反対側に変位してから元の位置に戻ることで、ベース32の円筒軸部34Bがノブ40の円筒軸受部44の筒内側に配置される。これによって、ノブ40は、ベース32に対してドア左右方向の軸回り(円筒軸部34Bの軸回り)に揺動可能に支持されると共に、ドア開時(ドアアウタ14を含むドア部を開く場合)に引き上げ方向に揺動されるように設定されている。
一方、図4(B)には、図4(A)のドアアウタ14の一部を矢印4B方向から見た状態の斜視図が示されている。図4(A)及び図4(B)に示されるように、ドアアウタ14の裏面16B側の部位には、孔部20の下部の両サイド側に(連結壁部22Bの側方側に)ノブユニット30を組み付けるための係合爪24が形成されている。係合爪24は、ドアアウタ14の板厚方向から見てコ字状(略U字状)に形成された屈曲片部24Aを備えると共に、屈曲片部24Aとそれぞれ一体とされた係合凸部24B及び係合リブ部24Cを備えている。係合凸部24Bは、屈曲片部24Aのドア上下方向の中間部を構成する中間片部の外面から連結壁部22Bの側とは反対側に突出されている。また、係合リブ部24Cは、屈曲片部24Aのドア上下方向の両端側を構成する両側片部の外面からドア上下方向に張り出している。
図4(B)に示されるように、係合リブ部24Cは、ドアアウタ一般部16の裏面16Bに対して起立する方向に延びている。屈曲片部24Aは、係合リブ部24Cの形成面の側から見て、先端側部分(図中の上側部分)がドアアウタ一般部16の裏面16B側から離れる方向へ向けて先細り状とされている。また、屈曲片部24Aにおいて係合凸部24Bの両サイドには、係合リブ部24Cと同様の方向に延びるスリット24Sが形成されており、係合凸部24Bはその突出方向及びその反対方向に変位可能とされている。係合凸部24Bは、一対のスリット24Sが並ぶ方向から見て、全体としては突出先端側へ向けて先細り状とされているが、突出先端側でかつドアアウタ一般部16の裏面16B側を向く面は、ドアアウタ一般部16の裏面16Bと平行なストッパ面24B1とされている。
なお、本実施形態の変形例として、係合凸部24Bにおいてその突出先端よりもドアアウタ一般部16に近い側の面には、ストッパ面24B1と基端側(図中では下側)の傾斜面との間に、両者を概ねスリット24Sの延びる方向に繋ぐような面(段差状の面)が形成されてもよい。
係合爪24は、図9等に示されるノブ40の回転軸40Jよりも車両下方側に設定されている。なお、図9(A)及び図9(B)はノブ40を回転軸40J回りに引き上げた状態を示しており、図9(A)は、図5のB−B線に相当する切断位置で切断した状態で示し、図9(B)は、図5のD−D線に相当する切断位置で切断した状態で示す。
図5には、ノブユニット30をドアアウタ14に組み付けて図3(B)及び図4(A)と同様の方向から見た状態の斜視図が示されている。図3及び図5に示されるように、ノブユニット30のベース32において左右下部から下側に張り出した張出部分36Aには、略矩形状の係合孔36Hが貫通形成されている。図5に示されるように、ノブユニット30の係合孔36Hは、ドアアウタ14の係合爪24と係合している。
すなわち、ノブユニット30の係合孔36Hの内面側には、係合爪24における屈曲片部24Aの一対の開放側端部24A1(係合凸部24Bの側とは反対側の端部)、係合凸部24B及び係合リブ部24Cが接触しており、係合孔36Hに係合爪24が嵌められた(嵌合された)状態とされている。補足説明すると、ノブユニット30の組み付け時に係合爪24を係合孔36Hの内側に挿通させると、係合凸部24Bがその突出方向とは反対側に弾性変形して係合孔36Hの内面が係合凸部24Bの突出頂部を通り抜け、弾性復帰した係合凸部24Bの基端側の部位が係合孔36Hの内面に押し当てられるようになっている。また、ノブユニット30の係合孔36Hの周縁部の一部には、図4(B)に示される係合爪24の係合凸部24Bにおけるストッパ面24B1が接触している。
また、図4及び図5に示されるように、ドアアウタ14の裏面16B側には、ドアアウタ一般部16と係合爪24とを繋ぐ土台部26が形成されている。図4(B)に示されるように、土台部26は、屈曲片部24Aとドアアウタ一般部16とを繋ぐように形成された屈曲土台部26Aと、係合リブ部24Cとドアアウタ一般部16とを繋ぐように形成されたリブ土台部26Bと、を備えている。
屈曲土台部26Aは、ドアアウタ一般部16の板厚方向に見て、屈曲片部24Aの両側片部から張り出した延長部26A1を含んで構成されている。また、リブ土台部26Bは、ドアアウタ一般部16の板厚方向に見て、係合リブ部24Cから張り出した延長部26B1を含んで構成されている。さらに、土台部26は、屈曲土台部26Aの両側部から係合凸部24Bと同様の方向に突出したリブ状の張出土台部26Cを備えている。屈曲土台部26Aの延長部26A1、リブ土台部26Bの延長部26B1及び張出土台部26Cには、ドアアウタ14の裏面16Bと同様の方向を向く端面に、図5に示されるノブユニット30の係合孔36Hの周縁部が接するように設定されている(図10(B)参照)。
図10(B)には、図5のA−A線に相当する切断位置で切断した状態の縦断面図が示されている。図3(A)及び図10(B)に示されるように、ノブユニット30のベース32には、上部側のサイド部に略J字状の左右一対のフック38Aが形成されている。この左右一対のフック38Aは、図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jよりも車両上方側に設定されている。なお、図10(A)は、図5のB−B線に相当する切断位置で切断した状態の縦断面図である。
図4(A)及び図10(B)に示されるように、ドアアウタ14の裏面16B側には、左右一対のフック係止部28Aが形成されており、左右一対のフック係止部28Aには、左右一対のフック38A(図10(B)参照)が係止される。フック係止部28Aは、ドアアウタ一般部16の裏面16B側から立設されて下方側が開放された台座状のポケット部280の一部(より詳細にはポケット部280においてドアアウタ一般部16と対向する部位の一部)とされている。ここで、図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jから図10(B)等に示されるドアアウタ14のフック係止部28Aまでの距離は、図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jから図10(B)等に示されるドアアウタ14の土台部26までの距離よりも短く設定されている。
図7(A)〜図7(C)には、ノブユニット30をドアアウタ14に組み付ける際のノブユニット30の変位状態が図5のA−A線に相当する切断位置で切断した状態の縦断面図で示されている。本実施形態では、図4(A)に示される左右一対のフック係止部28Aに図3(A)に示される左右一対のフック38Aを引っ掛けながら図7(A)〜図7(C)に示されるようにノブユニット30を回転移動させることが可能とされる。なお、図7(A)には、フック係止部28Aにフック38Aを引っ掛けながらノブユニット30を回転移動させようとする状態が示され、図7(B)には、図7(A)の状態からノブユニット30がある程度回転移動した状態が示されている。また、図7(C)には、図7(B)の状態からノブユニット30が更に回転移動してノブユニット30がドアアウタ14に組み付けられた状態が示されている。図7(C)に示されるように、フック係止部28Aにフック38Aが組付姿勢で係止されることで、ノブユニット30がドアアウタ14に対してドア側面視でドアアウタ14が延在する方向(ドア上下方向)において位置決めされるように構成されている。
なお、図4(A)に示されるフック係止部28Aを備えたポケット部280の内側は、組付時には見えない又は見えにくい。このため、本実施形態では組付性を考慮して、フック係止部28Aに図7(A)に示されるフック38Aを引っ掛けた際の当該フック38Aと図4(A)に示されるポケット部280の内側側面との幅方向の隙には比較的余裕を持たせている。
図4(A)に示されるように、ドアアウタ14の裏面16B側には、左右一対のフック係止部28Aとそれぞれ一体に設けられてドアアウタ14の裏面16Bから離間する方向側に突出された左右一対の突出部28Bが形成されている。図3(A)及び図3(B)に示されるように、ノブユニット30のベース32には、左右一対のフック38Aとそれぞれ一体に設けられた左右一対の張出部38Bが形成されている。左右一対の張出部38Bは、フック38Aの基端からベース32の上下方向における上側に張り出している。左右一対の張出部38Bにおいて互いの対向側とは反対側の外側側面38B1は、一対のフック38Aにおいて互いの対向側とは反対側の外側側面38A1よりも、ベース32の左右方向において内側に設定されている。
図5に示されるように、左右一対の張出部38Bは、左右一対の突出部28B同士の間において当該左右一対の突出部28Bに隣接配置されている。そして、左右一対の突出部28Bがドア左右方向における左右一対の張出部38Bの変位を規制することで、ノブユニット30がドアアウタ14に対してドア左右方向において位置決めされるように構成されている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、ドアアウタ14には、ノブ配置用の孔部20が貫通形成されており、ドアアウタ14の孔部20には、ノブユニット30のベース32(図3(A)参照)に支持されたノブ40が配置されている。ここで、図4(A)に示されるドアアウタ14の裏面16B側の部位には係合爪24が形成され、図3に示されるノブユニット30のベース32には係合爪24(図4(A)参照)と係合する係合孔36Hが貫通形成されている。したがって、図5に示されるドアアウタ14へのノブユニット30の組付時には、ドアアウタ14の裏面16B側からノブユニット30を組み付けることができ、ドアアウタ14を反転させる必要がない。なお、他の組付部品(例えばボックス本体12(図1参照)や図示しないラッチ等)もドアアウタ14の裏面16B側から(つまりノブユニット30を組み付ける場合と同じ側から)組み付けるため、その観点からも、本実施形態の構造は効率的な組み付けが可能な構造といえる。
また、図3(A)に示されるノブユニット30のベース32に形成された左右一対のフック38Aは、図4(A)に示されるドアアウタ14の裏面16B側に形成された左右一対のフック係止部28Aに係止される。また、本実施形態では、左右一対のフック係止部28Aに図3(A)に示される左右一対のフック38Aを引っ掛けながら図7(A)〜図7(C)に示されるように、ノブユニット30を回転移動させることが可能となっている。そして、図7(C)に示されるように、フック係止部28Aにフック38Aが組付姿勢で係止されることで、ノブユニット30がドアアウタ14に対してドア側面視でドアアウタ14が延在する方向(ドア上下方向)において位置決めされるように構成されている。すなわち、ドアアウタ14へのノブユニット30の組付時には、左右一対のフック係止部28Aに左右一対のフック38Aを引っ掛けながらノブユニット30を回転移動させることで、ノブユニット30をドアアウタ14に組み付けることが可能となるので、組付作業性がよい。
また、本実施形態では、図4(A)に示されるように、ドアアウタ14には左右一対のフック係止部28Aとそれぞれ一体に設けられた突出部28Bが左右一対で形成され、図3(A)に示されるように、ノブユニット30のベース32には、左右一対のフック38Aとそれぞれ一体に設けられた張出部38Bが左右一対で形成されている。また、図5に示されるように、ノブユニット30の左右一対の張出部38Bは、ドアアウタ14の左右一対の突出部28B同士の間において当該左右一対の突出部28Bに隣接配置されている。そして、左右一対の突出部28Bがドア左右方向における左右一対の張出部38Bの変位を規制することで、ノブユニット30がドアアウタ14に対してドア左右方向において位置決めされるように構成されている。このため、ドアアウタ14へのノブユニット30の組付時には、ドアアウタ14の裏側から見易い左右一対の突出部28Bの間に左右一対の張出部38Bを配置することで、フック係止部28Aにフック38A(図7参照)を引っ掛けること及びドアアウタ14に対するノブユニット30のドア左右方向の位置決めをすることができる。
以上説明したように、本実施形態の車両用収納部のドア構造によれば、ノブユニット30をドアアウタ14に組み付けるための組付時間(言い換えれば製造時のサイクルタイム)を短縮することができる。また、スクリュー(一例としてビス等)を用いないでノブユニット30をドアアウタ14に組み付けることができる。
ここで、図8(A)及び図8(B)を用いて、他の観点から補足説明する。図8(A)には、ノブユニット30をドアアウタ14に組み付ける際のノブユニット30の変位状態が図5のB−B線に相当する切断位置で切断した状態の縦断面図で示されている。この図8(A)では、ノブ40及びベース32を実線及び二点鎖線で示すが、実線は図7(A)と同じタイミングにおける位置を示し、二点鎖線は図7(C)と同じタイミングにおける位置(組付状態の位置)を示す。図8(B)には、ノブユニット30をドアアウタ14に組み付ける際のノブ40の変位状態が図5のC−C線に相当する切断位置で切断した状態の断面図で示されている。この図8(B)では、ノブ40を実線及び二点鎖線で示すが、実線は図7(A)と同じタイミングにおける位置を示し、二点鎖線は図7(C)と同じタイミングにおける位置(組付状態の位置)を示す。
前述したように、ノブユニット30は、その組付時に、図7に示されるフック係止部28Aとフック38Aとによってドア側面視でドアアウタ14が延在する方向(ドア上下方向)の位置決めがされると共に、図5に示される突出部28Bと張出部38Bとによってドア左右方向の位置決めがされる。このため、図8(A)及び図8(B)に示されるように、ノブユニット30の組付時に、ノブユニット30は、所定の組付軌跡でスムーズに、かつノブ40の意匠面40Aがドアアウタ14の孔部20の縁部に干渉(接触)することなく組み付けられる。よって、ノブユニット30をドアアウタ14の裏面16B側から組み付けても、ノブ40の意匠面40Aが傷付けられるのを防止することができる。
一方、本実施形態では、図10(B)に示されるフック係止部28A及びフック38Aによる係止構造、図5に示される突出部28B及び張出部38Bによるドア左右方向の位置規制構造、係合爪24及び係合孔36Hによる係合構造、並びに、土台部26及び係合孔36Hの周縁部による当接構造を備えている。これらの構造により、ノブユニット30はドアアウタ14に安定的に保持され、ノブ40(図9(A)等参照)が操作された場合にノブユニット30がドアアウタ14から外れたりがたついたりすることが防止又は効果的に抑制される。
図1に示されるノブ40は、ドア開時にドア左右方向の軸回りの引き上げ方向に揺動される。ここで、図5に示される係合爪24は、図9等に示されるノブ40の回転軸40Jよりも車両下方側に設定されている。また、図5に示されるように、ドアアウタ14の裏面16B側には土台部26が形成され、土台部26は、ドアアウタ一般部16と係合爪24とを繋ぐと共に係合孔36Hの周縁部が接している。したがって、図9に示されるように、ノブ40がドア左右方向の軸回りに引き上げられた場合、図10(B)に示されるように、ノブユニット30の係合孔36Hの周縁部から土台部26に押圧方向の荷重が作用する。そして、土台部26がない場合に比べ、土台部26があることで押圧方向の荷重に対してドアアウタ14が変形し難くなり、耐久性が向上する。
ここで、図9(A)に示されるノブ40が過度の力で引き上げられた場合について、図9及び図10を参照しながら説明する。
まず、図9を参照しながら、ノブ40に作用する荷重について説明する。図9(A)に示されるように、ノブ40の指掛部42Aが二点鎖線で示される位置から実線で示される位置に過度の力Fで引き上げられると、ノブ40のストッパ部42Bがベース32に当たり、ベース32からストッパ部42Bを押し返す力Nが作用する。また、このとき、図9(B)に示されるベース32の円筒軸部34Bからノブ40の円筒軸受部44を押し返す力fが作用する。なお、図9(A)では、力Nの水平方向の分力をNxa、力Nの上下方向の分力をNyaでそれぞれ示し、図9(B)では、力fの水平方向の分力をfxa、力fの上下方向の分力をfyaでそれぞれ示している。
次に、図10を参照しながら、ベース32に作用する水平方向の荷重について説明する。図10(A)は図9(A)と同じタイミングにおける状態を示す。図10(A)に示されるノブ40の回転軸40J側からベース32の円筒軸部34B(図9(B)参照)には、力fxb(図9(B)に示される力fxaと大きさが同じで方向が反対の力)が作用する。また、図10(A)に示されるノブ40のストッパ部42Bからベース32には、力Nxb(図9(A)に示される力Nxaと大きさが同じで方向が反対の力)が作用する。また、このとき、図10(B)に示されるドアアウタ14のフック係止部28Aからベース32のフック38Aを押し返す力N1bが作用する。なお、図を見易くするために、矢印N1bの始点を符号Xで示す。また、図10(B)に示されるように、ドアアウタ14の土台部26からベース32の係合孔36Hの周縁部を押し返す力N2bが作用する。
次に、図10(B)を参照しながら、ドアアウタ14に作用する水平方向の荷重について説明する。図10(B)に示されるベース32のフック38Aからドアアウタ14のフック係止部28Aには引っ張る力N1c(力N1bと大きさが同じで方向が反対の力)が作用する。なお、図中において矢印N1cの始点は点Xである。また、図中において矢印N1cの直線部の一部とフック係止部28Aの下端を示す線は重なって図示されている。また、図10(B)に示されるように、ベース32の係合孔36Hの周縁部からドアアウタ14の土台部26には押す力N2c(力N2bと大きさが同じで方向が反対の力)が作用する。
ところで、前述したように、図10(B)等に示されるフック38Aは、図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jよりも車両上方側に設定され、ノブ40の回転軸40Jから図10(B)等に示されるフック係止部28Aまでの距離が図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jから図10(B)等に示される土台部26までの距離よりも短く設定されている。このため、図10(A)に示されるノブ40が回転軸40J回りに引き上げられた場合、図10(B)に示されるノブユニット30のフック38Aからドアアウタ14のフック係止部28Aに作用する荷重よりもノブユニット30の係合孔36Hの周縁部からドアアウタ14の土台部26に作用する荷重を大きくすることができる。よって、フック38A及びフック係止部28Aに過度の荷重が作用するのを抑えることができる。
次に、図11等に示されるノブ40が意匠面40Aの側から過度の力で押された場合について、図11を参照しながら図9(B)及び図10(B)を援用して説明する。なお、図11は、ノブ40が意匠面40Aの側から過度の力で押された状態を図5のD−D線に相当する切断位置で切断した状態で示す縦断面図である。
図9(B)に示される位置にあるノブ40がその意匠面40A側から過度の力で押されて図11に示される状態となった場合、ベース32の円筒軸部34Bからノブ40の円筒軸受部44を押し返す力Naが作用する。また、このとき、図10(B)を援用して説明すると、ベース32のフック38Aからドアアウタ14のフック係止部28Aに矢印N1cと同じ方向の力が作用すると共に、ベース32の係合孔36Hの周縁部からドアアウタ14の係合爪24(図5参照)に矢印N2bと同じ方向の力が作用する。これに対して、ドアアウタ14は、フック係止部28A及び係合爪24(図5参照)で荷重を受けることができるので、ノブユニット30はドアアウタ14から容易には抜けない。
このように、本実施形態では、図9等に示されるノブ40が過度の力で引き上げられたり、ノブ40がその意匠面40A側から過度の力で押されたりしても、ノブユニット30がドアアウタ14から外れたりがたついたりすることが防止又は効果的に抑制される。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図5に示されるドアアウタ14の裏面16B側の部位に係合爪24が形成され、ノブユニット30のベース32に係合孔36Hが貫通形成されているが、上記実施形態の変形例として、ノブユニット(30)のベース(32)に係合爪が形成され、ドアアウタ(14)の裏面(16B)側の部位(例えば台座状に形成された部位)に前記係合爪と係合する係合孔が貫通形成されているような構成も採り得る。
また、本発明の実施形態ではない参考例として、図3(A)に示されるフック38A及び張出部38Bに代えて、係合孔36Hが貫通形成された張出部分36Aと同様の構成部が設けられると共に、図4(A)に示されるフック係止部28Aを備えたポケット部280及び突出部28Bに代えて、土台部26及び係合爪24と同様の構成部が設けられてもよい。すなわち、本発明の実施形態ではない参考例として、ドアアウタ(14)の孔部(20)の周囲部の上下左右計四か所で係合爪(24)と係合孔(36H(図3参照))とが係合するような構成でもよい。
また、上記実施形態では、図7(C)に示されるフック係止部28Aにフック38Aが組付姿勢で係止されることで、ノブユニット30がドアアウタ14に対してドア側面視でドアアウタ14が延在する方向(ドア上下方向)において位置決めされるように構成されているが、上記実施形態の変形例として、フック係止部(28A)にフック(38A)が組付姿勢で係止されることで、ノブユニット(30)がドアアウタ(14)に対してドア側面視でドアアウタ(14)が延在する方向(ドア上下方向)において位置決めされかつドア左右方向において位置決めされるように構成されたものとしてもよい。なお、本発明の実施形態ではない参考例として、組付性の点では、上記実施形態よりも不利になるが、フック係止部(28A)にフック(38A)を引っ掛けた際の当該フック(38A)とポケット部(280(図4(A)参照))の内側側面との幅方向の隙を微小に設定して突出部28Bを設けないような構成も採り得る。
また、上記実施形態では、ドアアウタ14に土台部26が形成されており、このような構成が好ましいが、上記実施形態の変形例として、ドアアウタ(14)の裏面(16B)側に土台部26が形成されないで係合爪(24(図4参照))が形成されるような構成も採り得る。
また、上記実施形態では、図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jから図10(B)等に示されるドアアウタ14のフック係止部28Aまでの距離は、図10(A)等に示されるノブ40の回転軸40Jから図10(B)等に示されるドアアウタ14の土台部26までの距離よりも短く設定されている。しかしながら、ノブ(40)の回転軸(40J)からフック係止部(28A)までの距離と、ノブ(40)の回転軸(40J)から土台部(26)までの距離と、の関係は、上記実施形態の例に限定されない。
また、上記実施形態では、車両用収納部がグラブボックス10である場合のドア構造を例に挙げて説明したが、本発明の車両用収納部のドア構造は、例えば運転席対向側の収納ボックス等のような他の車両用収納部のドア構造であってもよい。さらに、上記実施形態の変形例として、ドアパネルが車両用収納部のボックス部分の開口を開閉可能に配置されている構造であってもよい。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 グラブボックス(車両用収納部)
14 ドアアウタ(ドアパネル)
16 ドアアウタ一般部(一般部)
16A 意匠面
16B 裏面
20 孔部
24 係合爪
26 土台部
28A フック係止部
28B 突出部
30 ノブユニット
32 ベース
36H 係合孔
38A フック
38B 張出部
40 ノブ
40J 回転軸

Claims (3)

  1. 車両用収納部の開閉部に設けられ、ノブ配置用の孔部が貫通形成されたドアパネルと、
    前記ドアパネルの前記孔部に配置されたノブと、前記ノブを支持するベースと、を備えたノブユニットと、
    を有し、
    前記ドアパネルの裏面側の部位及び前記ノブユニットの前記ベースのうちの一方に係合爪が形成され、他方に前記係合爪と係合する係合孔が貫通形成されており、
    前記ノブユニットの前記ベースには、左右一対のフックが形成され、
    前記ドアパネルの裏面側には、前記左右一対のフックが係止される左右一対のフック係止部が形成され、
    前記左右一対のフック係止部に前記左右一対のフックを引っ掛けながら前記ノブユニットを回転移動させることが可能とされると共に、前記フック係止部に前記フックが組付姿勢で係止されることで、前記ノブユニットが前記ドアパネルに対して少なくともドア側面視で前記ドアパネルが延在する方向において位置決めされるように構成されており、
    前記ドアパネルの裏面側には、前記左右一対のフック係止部とそれぞれ一体に設けられて前記ドアパネルの裏面から離間する方向側に突出された左右一対の突出部が形成され、
    前記ノブユニットの前記ベースには、前記左右一対のフックとそれぞれ一体に設けられて前記左右一対の突出部同士の間において当該左右一対の突出部に隣接配置された左右一対の張出部が形成され、
    前記左右一対の突出部がドア左右方向における前記左右一対の張出部の変位を規制することで、前記ノブユニットが前記ドアパネルに対してドア左右方向において位置決めされるように構成されている、車両用収納部のドア構造。
  2. 前記ノブは、前記ベースに対してドア左右方向の軸回りに揺動可能に支持されると共に、ドア開時に引き上げ方向に揺動されるように設定され、
    前記係合爪は、前記ドアパネルにおける裏面側の部位に形成されると共に、前記ノブの回転軸よりも車両下方側に設定され、
    前記ドアパネルの裏面側には、前記ドアパネルの一般部と前記係合爪とを繋ぐと共に前記係合孔の周縁部が接する部位を備えた土台部が形成されている、請求項1記載の車両用収納部のドア構造。
  3. 前記フックは前記ノブの回転軸よりも車両上方側に設定され、前記ノブの回転軸から前記フック係止部までの距離が前記ノブの回転軸から前記土台部までの距離よりも短く設定されている、請求項2記載の車両用収納部のドア構造。
JP2017039614A 2017-03-02 2017-03-02 車両用収納部のドア構造 Active JP6787818B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017039614A JP6787818B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 車両用収納部のドア構造
CN201810026835.2A CN108528347B (zh) 2017-03-02 2018-01-11 用于车辆收纳部的门结构
US15/870,408 US10486607B2 (en) 2017-03-02 2018-01-12 Door structure for vehicle storage section

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017039614A JP6787818B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 車両用収納部のドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018144558A JP2018144558A (ja) 2018-09-20
JP6787818B2 true JP6787818B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=63357571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017039614A Active JP6787818B2 (ja) 2017-03-02 2017-03-02 車両用収納部のドア構造

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10486607B2 (ja)
JP (1) JP6787818B2 (ja)
CN (1) CN108528347B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11377884B2 (en) * 2016-07-08 2022-07-05 Piolax, Inc. Lock device
US10625681B2 (en) * 2018-05-07 2020-04-21 Ford Global Technologies, Llc Downstop for glovebox
US20210348427A1 (en) * 2018-10-18 2021-11-11 Piolax, Inc. Lock device for opening/closing body
DE112019005217T5 (de) * 2018-10-18 2021-07-29 Piolax Inc. Verriegelungsvorrichtung für einen Öffnungs- und Schließkörper
JP7320197B2 (ja) * 2019-12-16 2023-08-03 スズキ株式会社 車両用ドアハンドル機構
JP7265105B2 (ja) * 2020-03-30 2023-04-26 豊田合成株式会社 リッドロックユニットの取付構造
KR102390626B1 (ko) * 2020-07-29 2022-04-25 케이비아이동국실업 주식회사 글로브 박스의 유동방지구조
CN112360252A (zh) * 2020-11-13 2021-02-12 东风汽车股份有限公司 一种汽车仪表板杂物箱锁机构
CN114228622B (zh) * 2021-12-31 2023-12-08 盐城同环机电科技有限公司 一种使用牢固的汽车前排手扣箱开合组件

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0235855U (ja) * 1988-08-31 1990-03-08
JPH0325180A (ja) * 1989-06-20 1991-02-01 Suzuki Motor Corp 自動車のグローブボックス構造
JPH09226463A (ja) * 1996-02-28 1997-09-02 Suzuki Motor Corp グローブボックス構造
JP3715860B2 (ja) * 2000-03-17 2005-11-16 株式会社パイオラックス リッドの開閉操作装置
JP3794466B2 (ja) * 2000-03-17 2006-07-05 株式会社パイオラックス 開閉ロック装置
JP4148883B2 (ja) * 2002-12-18 2008-09-10 株式会社パイオラックス グローブボックス用リッドロック装置
JP4743012B2 (ja) 2006-06-21 2011-08-10 豊田合成株式会社 ロック装置の締結構造
JP5271547B2 (ja) * 2008-01-15 2013-08-21 本田技研工業株式会社 グローブボックスのロックユニット取付部構造
JP5630382B2 (ja) 2011-05-31 2014-11-26 豊田合成株式会社 サイドロック装置
JP5492931B2 (ja) * 2011-12-01 2014-05-14 本田技研工業株式会社 車両用収納装置
JP5948225B2 (ja) * 2012-11-09 2016-07-06 株式会社パイオラックス 開閉体のロック装置
JP5962448B2 (ja) * 2012-11-12 2016-08-03 豊田合成株式会社 収納ボックス
JP6125223B2 (ja) * 2012-12-25 2017-05-10 カルソニックカンセイ株式会社 ロック部構造
US20160010368A1 (en) * 2013-02-06 2016-01-14 Honda Motor Co., Ltd. Structure for attaching vehicle door handle device
JP6227370B2 (ja) * 2013-10-16 2017-11-08 株式会社ニフコ ロック装置
WO2015125774A1 (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 株式会社パイオラックス ロック装置
US9266477B2 (en) * 2014-04-09 2016-02-23 Ford Global Technologies, Llc Stand alone push in coat hook
CN106232921B (zh) * 2014-04-24 2018-12-14 百乐仕株式会社 开闭部件的锁止装置
CN204296593U (zh) * 2014-12-18 2015-04-29 安徽江淮汽车股份有限公司 一种汽车的手套箱总成以及汽车
KR101666514B1 (ko) * 2015-02-09 2016-10-18 주식회사 서연이화 차량의 인사이드 도어 핸들 조립구조
JP6298423B2 (ja) * 2015-05-22 2018-03-20 トヨタ自動車東日本株式会社 車両用ドアロック装置
CN108350708B (zh) * 2015-11-20 2020-06-30 百乐仕株式会社 锁止装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10486607B2 (en) 2019-11-26
US20180251075A1 (en) 2018-09-06
CN108528347A (zh) 2018-09-14
JP2018144558A (ja) 2018-09-20
CN108528347B (zh) 2021-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6787818B2 (ja) 車両用収納部のドア構造
US10533351B2 (en) Interior apparatus of a vehicle
JP5532510B2 (ja) インストルメントパネル
JP4973090B2 (ja) コンソールボックス構造
US7490875B2 (en) Lock system
JP2006264513A (ja) 車両用収納部構造
JP3810340B2 (ja) インストルメントパネル
JP4290016B2 (ja) 車両用スロープ装置
JP6064848B2 (ja) 自動車の内装構造
JP5488819B2 (ja) インストルメントパネル
JP5011089B2 (ja) 車両用内装部材の取付構造
JP6657023B2 (ja) リッドのロック機構
JP4290079B2 (ja) 車両用収納物保持装置
JP6159663B2 (ja) 自動車用収納装置のロック機構
JP2010132027A (ja) グローブボックス構造
JP4034302B2 (ja) 車両用天井設置型収納装置
JP6628627B2 (ja) ロック構造
JP6071058B2 (ja) リッド係止機構
JP5145250B2 (ja) 車両用収納装置
KR200248499Y1 (ko) 멀티박스트래이장치
JP6308800B2 (ja) 車両用物入れ構造
JP2015231784A (ja) パッケージトレイ及びピラーガーニッシュとパッケージトレイの組付構造
JP5016336B2 (ja) 車両用物入装置のロック部構造
JP5197313B2 (ja) 車両用収納装置
JP5586266B2 (ja) リッド取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201029

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6787818

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250