JP6747924B2 - 摩擦伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の摩擦伝動ベルトは、ベルト外周側から内周側に向かって架橋密度が漸減する圧縮ゴム層を含んでいればよいが、通常、ベルトの長手方向に芯体を埋設した接着ゴム層と、この接着ゴム層の一方の面に形成された圧縮ゴム層と、前記接着ゴム層の他方の面に形成された伸張ゴム層とを備えている。
本発明において、圧縮ゴム層がベルト外周側から内周側に向かって架橋密度が漸減すること(傾斜的に減少する勾配を有すること)により、耐側圧性と省燃費性とを両立できるメカニズムは、次のように推定できる。
ゴム成分としては、公知のゴム成分及び/又はエラストマー、例えば、ジエン系ゴム[天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ニトリルゴム)、水素化ニトリルゴム(水素化ニトリルゴムと不飽和カルボン酸金属塩との混合ポリマーを含む)など]、エチレン−α−オレフィンエラストマー、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、アルキル化クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリル系ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどが例示できる。これらのポリマー成分は単独で又は二種以上組み合わせて使用することができる。
架橋剤には、前記ゴム成分を加硫するために使用される慣用の加硫剤、加硫助剤(又は共加硫剤co-agent)、加硫促進剤、加硫遅延剤などが含まれる。これらのうち、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤が汎用される。
補強材には、慣用の補強繊維及び充填剤などが含まれる。補強繊維としては、例えば、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維など)、ポリアミド繊維(ポリアミド6繊維、ポリアミド66繊維、ポリアミド46繊維、アラミド繊維など)、ポリエステル繊維[ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)繊維などのC2−4アルキレンC6−14アリレート系繊維など]、ビニロン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維などの合成繊維;綿、麻、羊毛などの天然繊維;炭素繊維などの無機繊維が例示できる。これらの繊維は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
圧縮ゴム層を形成するゴム組成物は、さらに他の慣用の添加剤を含んでいてもよい。慣用の添加剤としては、例えば、金属酸化物(例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化鉄、酸化銅、酸化チタン、酸化アルミニウムなど)、軟化剤(パラフィンオイル、ナフテン系オイルなどのオイル類など)、加工剤又は加工助剤(ステアリン酸、ステアリン酸金属塩、ワックス、パラフィンなど)、老化防止剤(酸化防止剤、熱老化防止剤、屈曲き裂防止剤、オゾン劣化防止剤など)、着色剤、粘着付与剤、可塑剤、カップリング剤(シランカップリング剤など)、安定剤(紫外線吸収剤、熱安定剤など)、難燃剤、帯電防止剤などを含んでいてもよい。なお、金属酸化物は、ゴム成分の種類に応じて架橋剤や補強材として作用してもよいが、本発明では、他の添加剤に分類する。
伸張ゴム層は、圧縮ゴム層で例示されたゴム成分を含む加硫ゴム組成物で形成されていてもよく、圧縮ゴム層と同様に補強材が含まれていてもよい。さらに、伸張ゴム層は、圧縮ゴム層と同一の加硫ゴム組成物で形成された層であってもよい。
接着ゴム層を形成するための加硫ゴム組成物は、圧縮ゴム層の加硫ゴム組成物と同様に、ゴム成分(エチレン−α−オレフィンエラストマーなど)、架橋剤(硫黄などの硫黄系加硫剤、TMTD、DPTT、CBSなどの加硫促進剤など)、補強材(カーボンブラック、シリカなど)、軟化剤(ナフテン系オイルなどのオイル類)、老化防止剤などを含んでいてもよく、さらに接着性改善剤を含んでいてもよい。なお、このゴム組成物において、ゴム成分としては、前記圧縮ゴム層の加硫ゴム組成物のゴム成分と同系統又は同種のゴムを使用する場合が多い。また、架橋剤、補強材、軟化剤及び老化防止剤の割合は、それぞれ、前記圧縮ゴム層のゴム組成物と同様の範囲から選択できる。
芯体としては、特に限定されないが、通常、ベルト幅方向に所定間隔で配列した心線(撚りコード)を使用できる。心線は、ベルトの長手方向に延びて配設され、通常、ベルトの長手方向に平行に所定のピッチで並列的に延びて配設されている。心線は、少なくともその一部が接着ゴム層と接していればよく、接着ゴム層が心線を埋設する形態、接着ゴム層と伸張ゴム層との間に心線を埋設する形態、接着ゴム層と圧縮ゴム層との間に心線を埋設する形態のいずれの形態であってもよい。これらのうち、耐久性を向上できる点から、接着ゴム層が心線を埋設する形態が好ましい。
前記圧縮ゴム層を備えた摩擦伝動ベルトを用いると、伝達効率を大きく向上できる。伝達効率とは、ベルトが駆動プーリからの回転トルクを従動プーリに伝える指標であり、この伝達効率が高いほどベルトの伝動ロスが小さく、省燃費性に優れることを意味する。図3に示す駆動プーリ(Dr.)12と従動プーリ(Dn.)13との二つのプーリにベルト11を掛架した二軸レイアウトにおいて、伝達効率は以下のようにして求めることができる。
なお、伝達効率の値は、伝動ロスがなければ1であり、伝動ロスがあればそのロス分だけ値が小さくなる。すなわち、1に近いほどベルトの伝動ロスが小さく、省燃費性に優れていることを表す。
本発明の摩擦伝動ベルトは、圧縮ゴム層に特定の架橋密度分布を付与するための手段以外は、特に限定されず、各層の積層工程(ベルトスリーブの製造方法)に関しては、ベルトの種類に応じて、慣用の方法を利用できる。
EPDM:ダウ・ケミカル社製「NordelIP4640」
アラミド短繊維:帝人(株)製「トワロン」、モジュラス88cN、繊度2.2dtex、繊維長3mm
ナフテン系オイル:出光興産(株)製「NS−90」
カーボンブラック:東海カーボン(株)製「シースト3」
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製「ノクラックAD−F」
加硫剤:硫黄
加硫促進剤1:チアゾール系促進剤(ジベンゾチアジル・ジスルフィド)、大内振興化学工業(株)製「ノクセラーDM」、分子量332.5
加硫促進剤2:チウラム系促進剤(テトラメチルチウラム・ジスルフィドTMTD)、大内振興化学工業(株)製「ノクセラーTT」、分子量240.44
加硫促進剤3:スルフェンアミド系促進剤(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドCBS)、大内振興化学工業(株)製「ノクセラーCZ−G」、分子量264.42
心線:1,000デニールのPET繊維を2×3の撚り構成で、上撚り係数3.0、下撚り係数3.0で諸撚りしたトータルデニール6,000のコードを接着処理した繊維。
(1)硬度
圧縮ゴム層用シートを温度170℃、時間20分でプレス加硫し、加硫ゴムシート(長さ100mm、幅100mm、厚み2mm)を作製した。硬度はJIS K6253(2012)に準じ、加硫ゴムシートを3枚重ね合わせた積層物を試料とし、デュロメータA形硬さ試験機を用いて硬度を測定した。
圧縮ゴム層用シートを温度170℃、時間20分でプレス加硫して作製した加硫ゴムシート(50mm×50mm×8mm厚)より、内径16.2±0.05mmの中空ドリルで切り抜いて、直径16.2±0.2mm、厚さ6〜8mmの円筒状の試料を作製した。JIS K6264(2005)に準じ、研磨布を巻きつけた回転円筒ドラム装置(DIN摩耗試験機)を用いて加硫ゴムの摩減量を測定した。
圧縮ゴム層用シートを温度170℃、時間20分でプレス加硫し、加硫ゴム成形体(長さ25mm、幅25mm、厚み12.5mm)を作製した。短繊維は圧縮面に対して垂直方向(厚み方向)に配向させた。この加硫ゴム成形体を2枚の金属製の圧縮板で上下に挟み込み(加硫成形体が圧縮板で押圧されていない挟み込み状態で、上側の圧縮板の位置を初期位置とする)、上側の圧縮板を10mm/分の速度で加硫ゴム成形体に押圧(押圧面25mm×25mm)して加硫ゴム成形体を20%歪ませ、この状態で1秒間保持した後、圧縮板を上方に初期位置まで戻した(予備圧縮)。この予備圧縮を3回繰り返した後、4回目の圧縮試験(条件は予備圧縮と同じ)で測定される応力−歪み曲線より、加硫ゴム成形体の厚み方向の歪が2%となったときの応力を圧縮応力として測定した。なお、測定データのバラツキを小さくするため予備圧縮を3回行なった。
圧縮ゴム層用シートを温度170℃、時間20分でプレス加硫し、加硫ゴム成形体(長さ60mm、幅25mm、厚み6.5mm)を作製した。短繊維は加硫ゴム成形体の幅と平行方向に配向させた。図4に示すように、この加硫ゴム成形体21を、20mmの間隔を空けて回転可能な一対のロール(6mmφ)22a,22b上に置いて支持し、加硫ゴム成形体の上面中央部において幅方向(短繊維の配向方向)に金属製の押さえ部材23を載せた。押さえ部材23の先端部は、10mmφの半円状の形状を有しており、その先端部で加硫ゴム成形体21をスムーズに押圧可能である。また、押圧時には加硫ゴム成形体21の圧縮変形に伴って、加硫ゴム成形体21の下面とロール22a,22bとの間に摩擦力が作用するが、ロール22a,22bを回転可能とすることにより、摩擦による影響を小さくしている。押さえ部材23の先端部が加硫ゴム成形体21の上面に接触し、かつ押圧していない状態を「0」とし、この状態から押さえ部材23を下方に100mm/分の速度で加硫ゴム成形体21の上面を押圧し、加硫ゴム成形体21の厚み方向の歪が10%となったときの応力を曲げ応力として測定した。
圧縮ゴム層の架橋密度(網目鎖密度)は膨潤法により測定した。詳しくは、圧縮ゴム層用シートを温度170℃、時間20分でプレス加硫し、加硫ゴムシート(長さ100mm、幅100mm、厚み2mm)を作製した。得られた加硫ゴムシートをトルエン溶媒中、温度25℃で72時間膨潤させ、膨潤前後の試料体積を測定し、得られた値を下記のフローリー・レーナー(Flory-Rehner)の式に従い網目鎖密度を算出した。
(式中、ν:網目鎖密度(モル/m3)、Vr:膨潤試料中のゴム体積分率、Vs:溶媒の分子容、μ:溶媒とゴムの相互作用係数、f:架橋の官能数であり、Vsとして106cm3、μとして0.49、fとして3を採用した)。
(1)摩擦係数測定
ベルトの摩擦係数は、図5に示すように、切断したベルト31の一方の端部をロードセル32に固定し、他方の端部に3kgfの荷重33を載せ、プーリ34へのベルトの巻き付け角度を45°にしてベルト31をプーリ34に巻き付けた。そして、ロードセル32側のベルト31を30mm/秒の速度で15秒程度引張り、摩擦伝動面の平均摩擦係数を測定した。なお、測定に際して、プーリ34は回転しないように固定した。
この走行試験では、ベルトが大きく曲げられた状態(小プーリに巻き付いた状態)で走行させたときのベルトの伝達効率を評価した。
この走行試験では、ベルトがプーリ上をプーリ半径方向外側に摺動させた状態で走行させたときのベルトの伝達効率を評価した。特に、駆動プーリの回転数が大きくなると、ベルトに遠心力が強く作用する。また、駆動プーリの緩み側(図7参照)の位置ではベルト張力が低く作用しており、上記遠心力との複合作用により、この位置でベルトはプーリ半径方向外側に飛び出そうとする。この飛び出しがスムーズに行なわれない、すなわちベルトの摩擦伝動面とプーリとの間に摩擦力が強く作用すると、その摩擦力によりベルトの伝動ロスが生じ、伝達効率が低下することになる。
耐久走行試験は、図8に示すように、直径50mmの駆動(Dr.)プーリ62と、直径125mmの従動(Dn.)プーリ63とからなる2軸走行試験機を用いて行なった。各プーリ62,63にローエッジコグドVベルト61を掛架し、駆動プーリ62の回転数5000rpm、従動プーリ63に10N・mの負荷を付与し、雰囲気温度80℃にてベルト61を最大24時間走行させた。ベルト61が24時間走行すれば耐久性は問題ないと判断した。また、走行後の圧縮ゴム側面(プーリと接する面)を目視観察して亀裂の有無を調べた。
作製したベルトの圧縮ゴム層を、図9に示すように、コグ部の略中央部71で垂直方向にスライスし、さらにベルト厚み方向に6等分スライスして取り出して試験片を作製した。実施例のベルトの圧縮ゴム層の厚みは約6mmであるため、試験片の厚さは約1mmである。各試験片について、前述の架橋密度(膨潤法)を測定した。なお、圧縮ゴム層の架橋密度勾配は、実施例1のみ測定した。
(ゴム層の形成)
表1のゴム組成物A〜D(圧縮ゴム層)、表1のゴム組成物A(伸張ゴム層)、表2のゴム組成物E(接着ゴム層)は、それぞれ、バンバリーミキサーなどの公知の方法を用いてゴム練りを行い、この練りゴムをカレンダーロールに通して圧延ゴムシート(圧縮ゴム層用シート、伸張ゴム層用シート、接着ゴム層用シート)を作製した。得られた圧縮ゴム層用シートについては、加硫ゴム物性を測定した結果も表1に示す。なお、表1において、加硫剤濃度は、ゴム組成物の総量に対する加硫剤及び加硫促進剤の合計量の割合である。
補強布と、加硫剤濃度の異なる2又は3種類のゴム組成物からなる圧縮ゴム層用シートの積層シート(ベルト外周側に配置するゴム組成物からなるシートを「圧縮ゴム層1」、ベルト内周側に配置するゴム組成物からなるシートを「圧縮ゴム層2」、前記圧縮ゴム層1及び2の間に配置するゴム組成物からなるシートを「圧縮ゴム層3」)との積層体を作製した。このとき、実施例1〜4及び比較例1〜2(前記積層シートが2層構造の例)では、圧縮ゴム層用シートの厚みは各3mmとし、実施例5〜6及び比較例3(前記積層シートが3層構造の例)では、圧縮ゴム層用シートの厚みは各2mmとし、いずれの実施例及び比較例においても前記積層シートの厚みが6mmとなるよう調製した。
2,6…補強布
3…伸張ゴム層
4…接着ゴム層
4a…芯体
5…圧縮ゴム層
Claims (16)
- 少なくとも一部がプーリと接触可能な伝動面を有し、かつ厚み方向において、ベルト外周側から内周側に向かって架橋密度が漸減する圧縮ゴム層を含む摩擦伝動ベルトであって、前記圧縮ゴム層が、架橋剤を含むゴム組成物の加硫物であり、前記架橋剤が、分子量500以下の加硫促進剤を含む摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層の架橋密度分布が、ベルト外周側から内周側に向かって連続的又は段階的に減少する請求項1記載の摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層が多層構造である請求項1又は2記載の摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層が、(a)ベルト外周側の外層とベルト内周側の内層との2層構造、又は、(b)ベルト外周側の外層と、ベルト内周側の内層と、前記外層及び前記内層の間に介在する中間層との3層構造である請求項1〜3のいずれかに記載の摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層が、(a)外層と内層との厚み比が、外層/内層=1.5/1〜1/1.5の2層構造、又は(b)外層と内層又は中間層との厚み比が、いずれも、外層/内層又は中間層=1.5/1〜1/1.5の3層構造である請求項4記載の摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層を厚み方向に6等分したとき、最も外周側に位置する第1領域と、最も内周側に位置する第6領域との架橋密度差が、10〜100モル/m3である請求項1〜5のいずれかに記載の摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層を厚み方向に3等分したとき、中央領域と他の領域との架橋密度差が、3〜50モル/m3である請求項1〜6のいずれかに記載の摩擦伝動ベルト。
- 圧縮ゴム層が、ゴム成分、架橋剤及び補強材を含むゴム組成物の加硫物である請求項1〜7のいずれかに記載の摩擦伝動ベルト。
- ゴム成分がエチレン−α−オレフィンエラストマーを含み、かつ架橋剤が加硫剤及び加硫促進剤を含む請求項8記載の摩擦伝動ベルト。
- 加硫剤が硫黄系加硫剤である請求項9記載の摩擦伝動ベルト。
- 補強材の割合が、ゴム成分100質量部に対して50質量部以上である請求項8〜10のいずれかに記載の摩擦伝動ベルト。
- ローエッジコグドVベルトである請求項1〜11のいずれかに記載の摩擦伝動ベルト。
- 複数の圧縮ゴム層用未加硫シートを積層した積層シートを加硫温度よりも低い温度で予備加硫する予備加硫工程を含む請求項1〜12のいずれかに記載の摩擦伝動ベルトの製造方法であって、ベルト内周側から外周側に向かうにつれて、加硫後の架橋密度が大きくなる順で未加硫シートを積層する製造方法。
- 架橋剤の濃度が異なる複数の圧縮ゴム層用未加硫シートをベルト内周側から外周側に向かうにつれて、架橋剤の濃度が大きくなる順で積層する請求項13記載の製造方法。
- 積層シートが、互いに隣接する未加硫シートの架橋剤の濃度が、ベルト内周側から外周側に向かうにつれて、少なくとも0.1質量%大きい積層体である請求項13又は14記載の製造方法。
- 加硫温度よりも30℃以上低い温度で予備加硫する請求項13〜15のいずれかに記載の製造方法。
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