JP6696102B1 - 画像処理装置およびマーカ - Google Patents

画像処理装置およびマーカ Download PDF

Info

Publication number
JP6696102B1
JP6696102B1 JP2019094649A JP2019094649A JP6696102B1 JP 6696102 B1 JP6696102 B1 JP 6696102B1 JP 2019094649 A JP2019094649 A JP 2019094649A JP 2019094649 A JP2019094649 A JP 2019094649A JP 6696102 B1 JP6696102 B1 JP 6696102B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patterns
marker
car
camera
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019094649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020189713A (ja
Inventor
田村 聡
聡 田村
紗由美 木村
紗由美 木村
周平 野田
周平 野田
横井 謙太朗
謙太朗 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2019094649A priority Critical patent/JP6696102B1/ja
Priority to CN202010423989.2A priority patent/CN111960206B/zh
Priority to SG10202004667YA priority patent/SG10202004667YA/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6696102B1 publication Critical patent/JP6696102B1/ja
Publication of JP2020189713A publication Critical patent/JP2020189713A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/02Door or gate operation
    • B66B13/14Control systems or devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B13/00Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
    • B66B13/24Safety devices in passenger lifts, not otherwise provided for, for preventing trapping of passengers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0012Devices monitoring the users of the elevator system
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/0006Monitoring devices or performance analysers
    • B66B5/0037Performance analysers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】カメラの取り付け位置のずれの検知精度を向上させること。【解決手段】一実施形態によれば、画像処理装置は、取得手段および検知手段を備える。取得手段は、乗りかごの床面および乗場の床面と区別可能なマーカが乗りかごの側壁に沿って設置された状態で撮影された画像をカメラから取得する。検知手段は、取得された画像からマーカに含まれる複数の模様を認識し、認識された複数の模様のうち、乗りかごのシルに沿った第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離が予め設定された距離である場合に、認識された複数の模様を含むマーカに基づいて、カメラの取り付け位置のずれを検知する。マーカの形状は、矩形であり、複数の模様は、マーカが設置された際に、第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離と、2つの模様のうち乗りかごの側壁に近い模様から乗りかごの側壁に接するマーカの一辺までの距離の2倍とが異なるように配置される。【選択図】図10

Description

本発明の実施形態は、画像処理装置およびマーカに関する。
近年、エレベータのかごドアに人や物が挟まれるのを防ぐために、様々な技術が考案されている。例えば、カメラを用いてエレベータに向かって移動している利用者を検知し、当該エレベータのドアの戸開時間を延長する技術が考案されている。
このような技術においては、カメラによって撮影される画像から、エレベータに向かって移動している利用者を精度良く検知する必要がある。しかしながら、カメラの取り付け位置にずれが生じてしまった場合、カメラによって撮影される画像が回転したり、左右方向にずれたりするため、上記した利用者の検知精度を低下させてしまう可能性がある。
このため、カメラの取り付け位置にずれが生じた場合に、当該ずれを検知可能な技術が開発され、当該技術の精度向上が望まれている。
特開2009−143722号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、カメラの取り付け位置のずれの検知精度を向上させ得る画像処理装置およびマーカを提供することである。
一実施形態によれば、画像処理装置は、乗りかごのドア近辺に設置され、乗りかご内および乗場を含む画像を撮影するカメラの取り付け位置のずれを検知可能である。前記画像処理装置は、取得手段および検知手段を具備する。前記取得手段は、前記乗りかごの床面および前記乗場の床面と区別可能なマーカが前記乗りかごの側壁に沿って設置された状態で撮影された画像を前記カメラから取得する。前記検知手段は、前記取得された画像から前記マーカに含まれる複数の模様を認識し、前記認識された複数の模様のうち、前記乗りかごのシルに沿った第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離が予め設定された距離である場合に、前記認識された複数の模様を含むマーカに基づいて、前記カメラの取り付け位置のずれを検知する。前記マーカの形状は、矩形であり、前記複数の模様は、前記マーカが設置された際に、前記第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離と、前記2つの模様のうち前記乗りかごの側壁に近い模様から前記乗りかごの側壁に接する前記マーカの一辺までの距離の2倍とが異なるように配置される。
図1は、実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。 図2は、エレベータシステムに含まれる画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図3は、カメラの取り付け位置にずれがない場合に撮影された画像を示す図である。 図4は、カメラの取り付け位置にずれがある場合に撮影された画像を示す図である。 図5は、カメラの撮影範囲内に設置されるマーカの一例を示す図である。 図6は、画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 図7は、カメラにより撮影された画像の一例を示す図である。 図8は、図5に示したマーカと、その鏡像との位置関係を説明するための図である。 図9は、マーカに含まれる模様の形態の一例を示す図である。 図10は、図9に示したマーカと、その鏡像との位置関係を説明するための図である。 図11は、マーカに含まれる模様の形態の別の例を示す図である。 図12は、図11に示したマーカと、その鏡像との位置関係を説明するための図である。 図13は、マーカに含まれる模様の形態のさらに別の例を示す図である。 図14は、キャリブレーション機能における画像処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、図14に示すフローチャートを補足的に説明するための図であって、カメラにより撮影された画像を示す図である。 図16は、マーカを認識するための認識処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は、実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。
乗りかご11の出入口上部にカメラ12が設置されている。具体的には、乗りかご11の出入口上部を覆う幕板11aの中にカメラ12のレンズ部分を、乗りかご11内および乗場15が共に映る方向に向けて設置されている。カメラ12は、例えば車載カメラ等の小型の監視用カメラであり、広角レンズを有し、1秒間に数コマ(例えば、30コマ/秒)の画像を連続的に撮影する。
カメラ12は、常時オンであり、常に撮影を行うとしても良いし、所定のタイミングでオンになり撮影を開始し、所定のタイミングでオフになり撮影を終了するとしても良い。例えば、カメラ12は、乗りかご11の移動速度が所定値未満の時にオンになり、乗りかご11の移動速度が所定値以上の時にオフになるとしても良い。この場合、カメラ12は、乗りかご11が所定階に停止するために減速を開始し、移動速度が所定値未満になるとオンになり撮影を開始し、乗りかご11が当該所定階とは別の階に向かうために加速を開始し、移動速度が所定値以上になるとオフになり撮影を終了する。つまり、カメラ12による撮影は、乗りかご11が所定階に停止するために減速を開始し、移動速度が所定値未満になってから、乗りかご11が当該所定階に停止している間中も含めて、乗りかご11が当該所定階から別の階に向かうために加速を開始し、移動速度が所定値以上になるまで継続して行われる。
カメラ12の撮影範囲はL1+L2に設定されている(L1≧L2)。L1は乗場15側の撮影範囲であり、かごドア13から乗場15に向けて設定される。L1は乗りかご11側の撮影範囲であり、かごドア13からかご背面に向けて設定される。なお、L1,L2は奥行方向の範囲であり、幅方向(奥行方向と直交する方向)の範囲については、少なくとも乗りかご11の横幅よりも大きいものとする。
各階の乗場15において、乗りかご11の到着口には乗場ドア14が開閉自在に設置されている。乗場ドア14は、乗りかご11の到着時にかごドア13に係合して開閉動作する。なお、動力源(ドアモータ)は乗りかご11側にあり、乗場ドア14はかごドア13に追従して開閉するだけである。以下の説明においては、かごドア13が戸開している時には乗場ドア14も戸開しており、かごドア13を戸閉している時には乗場ドア14も戸閉しているものとする。
カメラ12によって連続的に撮影された各画像(映像)は、画像処理装置20によってリアルタイムに画像処理される。具体的には、画像処理装置20は、予め設定されたエリア(以下、検知エリアと表記する)における画像の輝度値の変化に基づいてかごドア13に最も近い利用者(の動き)を検知し、検知された利用者が乗りかご11に乗車する意思を有しているか否かの判定や、検知された利用者の手や腕が戸袋に引き込まれる可能性があるか否かの判定等を行う。画像処理装置20による画像処理の結果は、必要に応じて、エレベータ制御装置30による制御処理(主に、戸開閉制御処理)に反映される。
エレベータ制御装置30は、乗りかご11が乗場15に到着した時のかごドア13の戸開閉を制御する。詳しくは、エレベータ制御装置30は、乗りかご11が乗場15に到着した時にかごドア13を戸開し、所定時間経過後に戸閉する。
但し、画像処理装置20により乗りかご11に乗車する意思のある利用者が検知された場合には、エレベータ制御装置30は、かごドア13の戸閉動作を禁止して戸開状態を維持する(かごドア13の戸開時間を延長する)。また、画像処理装置20により手や腕が戸袋に引き込まれる可能性のある利用者が検知された場合には、エレベータ制御装置30は、かごドア13の戸開動作を禁止するまたはかごドア13の戸開速度を通常時よりも遅くする、あるいはかごドア13から離れることを促す旨のメッセージを乗りかご11内に流す等して、手や腕が戸袋に引き込まれる可能性があることを当該利用者に対して通知する。
なお、図1では便宜的に、画像処理装置20を乗りかご11から取り出して示しているが、実際には画像処理装置20はカメラ12と共に幕板11aの中に収納されている。また、図1では、カメラ12と画像処理装置20とが別々に設けられている場合を例示しているが、カメラ12と画像処理装置20とは1つの装置として一体化されて設けられても良い。さらに、図1では、画像処理装置20とエレベータ制御装置30とが別々に設けられている場合を例示しているが、画像処理装置20の機能はエレベータ制御装置30に搭載されるとしても良い。
図2は、画像処理装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、画像処理装置20においては、バス21に、不揮発性メモリ22、CPU23、メインメモリ24および通信デバイス25等が接続されている。
不揮発性メモリ22は、例えばオペレーティングシステム(OS)等を含む各種プログラムを格納する。なお、不揮発性メモリ22に格納されているプログラムには、上記した画像処理(より詳しくは、後述する利用者検知処理)を実行するためのプログラムや、後述するキャリブレーション機能を実現するためのプログラム(以下、キャリブレーションプログラムと表記する)が含まれる。
CPU23は、例えば不揮発性メモリ22に格納されている各種プログラムを実行するプロセッサである。なお、CPU23は、画像処理装置20全体の制御を実行する。
メインメモリ24は、例えばCPU23が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
通信デバイス25は、有線または無線により、例えばカメラ12やエレベータ制御装置30等の外部装置と実行される通信(信号の送受信)を制御する機能を有する。
ここで、上記したように、画像処理装置20は、予め設定された検知エリアにおける画像の輝度値の変化に基づいてかごドア13に最も近い利用者を検知する利用者検知処理を実行する。この利用者検知処理では、予め設定された検知エリアにおける画像の輝度値の変化に注目するため、当該検知エリアは、画像上の決まった位置に常に設定される必要がある。
しかしながら、エレベータシステムの運用中に例えば乗りかご11やカメラ12に対する衝撃等によって、カメラ12の取り付け位置(取り付け角度)にずれが生じてしまうと、上記した検知エリアにもずれが生じてしまうため、画像処理装置20は、実際に注目したいエリアとは異なるエリアの画像の輝度値の変化に注目してしまい、その結果、本来であれば検知する必要のある利用者(や物体)を検知できない、あるいは、本来であれば検知する必要のない利用者(や物体)を誤検知してしまう、等の可能性がある。
図3は、カメラ12の取り付け位置にずれがない場合に撮影された画像の一例を示す。なお、図1においては示されていないが、乗りかご11側には、かごドア13の開閉をガイドするためのシル(敷居)(以下、かごシルと表記する)13aが設けられている。同様に、乗場15側には、乗場ドア14の開閉をガイドするためのシル(以下、乗場シルと表記する)14aが設けられている。また、図3中の斜線部分は、画像上に設定された検知エリアe1を示している。ここでは一例として、乗場15にいる利用者を検知するために、検知エリアe1が、長方形状のかごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺から、乗場15側に向けて所定の範囲を有して設定される場合を想定する。なお、検知エリアは、手や腕の戸袋への引き込まれを抑止するために乗りかご11側に設定されても良いし、乗場15側および乗りかご11側の双方に複数設定されても良い。
一方、図4は、カメラ12の取り付け位置にずれがある場合に撮影された画像の一例を示す。なお、図4中の斜線部分は、図3同様に、画像上に設定された検知エリアe1を示す。
図4に示すように、カメラ12の取り付け位置にずれがあると、カメラ12によって撮影された画像は、図3に示す場合に比べて、例えば回転した画像(傾いた画像)となる。しかしながら、検知エリアe1は、図3同様、画像上の決まった位置に設定されるため、本来であれば図3に示すように、長方形状のかごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺から、乗場15側に所定の範囲を有して設定されるにも関わらず、図4に示すように、長方形状のかごシル13aの長辺とは全く関係のない位置から所定の範囲を有して設定されてしまうことになる。これによれば、上記したように、本来であれば検知する必要のある利用者を検知できなかったり、検知する必要のない利用者を誤検知してしまったりする可能性がある。なお、図4では、カメラ12の取り付け位置のずれに起因して、画像が回転してしまった場合を例示したが、カメラ12の取り付け位置のずれに起因して、画像が左右方向にずれてしまった場合も同様の可能性がある。
そこで、本実施形態に係る画像処理装置20は、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを検知し、ずれが生じている場合には、当該ずれにあわせて適切な位置に検知エリアを設定可能なキャリブレーション機能を有している。以下では、このキャリブレーション機能について詳しく説明する。
なお、キャリブレーション機能を実現するにあたっては、例えば図5に示すように、カメラ12の撮影範囲内に含まれる他の物体(例えば、乗りかご11や乗場15の床面)と区別可能な模様を含むマーカmがカメラ12の撮影範囲内に設置される必要がある。なお、マーカmに含まれる模様の詳細については後述するものとし、ここではその詳しい説明は省略する。マーカmは、例えばエレベータシステムの保守点検を行う保守員により設置される。マーカmの設置時における保守員の利便性を考慮すると、マーカmの形状は、設置時に上下左右方向を考慮せずに設置可能な形状であることが望ましく、本実施形態では、マーカmが正方形状である場合を例示する。しかしながら、マーカmは少なくとも矩形であれば、任意の形状であって構わない。
図6は、本実施形態に係る画像処理装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。ここでは、上記したキャリブレーション機能に関する機能構成について主に説明する。
画像処理装置20は、図6に示すように、格納部201、画像取得部202、ずれ検知部203、設定処理部204および通知処理部205、等を含む。ずれ検知部203は、図6に示すように、認識処理部231、算出処理部232および検知処理部233、等をさらに含む。
本実施形態においては、これら各部202〜205が、例えば図2に示すCPU23(つまり、画像処理装置20のコンピュータ)が不揮発性メモリ22に格納されているキャリブレーションプログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)により実現されるものとして説明するが、上記した各部202〜205は、ハードウェアにより実現されても良いし、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせにより実現されても良い。また、本実施形態において、格納部201は、例えば図2に示す不揮発性メモリ22または他の記憶装置等によって構成される。
格納部201には、キャリブレーション機能に関する設定値が格納されている。キャリブレーション機能に関する設定値は、基準点に対するマーカの相対位置を示す値(以下、第1設定値と表記する)を含む。基準点とは、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを検知するための指標となる位置であり、例えば、長方形状のかごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺の中央がこれに相当する。なお、基準点は、上記した長方形状のかごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺の中央ではなく、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていない場合に当該カメラ12の撮影範囲内に含まれる位置であれば任意の位置が基準点に設定されて構わない。
また、キャリブレーションに関する設定値には、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていない場合の画像(基準画像)に含まれる基準点に対するカメラ12の相対位置を示す値(以下、第2設定値と表記する)が含まれる。
さらに、キャリブレーションに関する設定値には、基準点に対するかごシル13aの各頂点(四隅)の相対位置を示す値(以下、第3設定値と表記する)が含まれる。なお、本実施形態においては、検知エリアが長方形状のかごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺から乗場15側に所定の範囲を有して設定される場合を想定しているため、上記した第3設定値として、基準点に対するかごシル13aの各頂点の相対位置を示す値が含まれるとしているが、これに限定されず、第3設定値には、検知エリアを設定すべき領域に応じた値が設定される。例えば、検知エリアが手や腕の戸袋への引き込まれを抑止することを目的として、戸袋近辺に設定される場合、第3設定値として、基準点に対する戸袋の各特徴点の相対位置を示す値が含まれるとしても良い。
また、キャリブレーションに関する設定値には、乗りかご11の床面からカメラ12までの高さと、当該カメラ12の画角(焦点距離)とを示す値(以下、カメラ設定値と表記する)が含まれる。
なお、格納部201には、カメラ12の取り付け位置にずれがない場合に撮影された画像(基準画像)が格納されていても良い。
画像取得部202は、乗りかご11内の床面にマーカmが設置された状態でカメラ12により撮影された画像(以下、撮影画像と表記する)を取得する。なお、本実施形態においては、マーカmが、乗りかご11の側壁に沿うようにして、かつ、長方形状のかごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺の両端部にそれぞれ沿うようにして、乗りかご11内の床面に複数設置される(以下では、単にかごシル13aの両端部に設置すると表記する)場合を想定する。
ずれ検知部203は、画像取得部202により取得された撮影画像に対して認識処理を実行し、当該撮影画像に含まれるマーカmを認識(抽出)する。具体的には、ずれ検知部203は、マーカmに含まれる模様、例えば図5に示すマーカmが利用される場合、正方形の中に含まれる4つの黒い円を模様として認識し、当該模様間の距離(具体的には、かごシル13aに沿うようにして隣接して並ぶ2つの黒い円の中心間の距離)が予め設定された距離である場合に、当該模様を含む物体をマーカmと認識する。なお、マーカmに含まれる模様の認識は、例えば、所定の形状(例えば円形等)をマーカmに含まれる模様として認識することを予め設定しておくことで実現するとしても良いし、その他の公知の画像認識技術を用いて実現されるとしても良い。
なお、本実施形態において、マーカmを認識するとは、マーカmの撮影画像上での座標値を算出することを含む。本実施形態においては、マーカmとして認識された物体に含まれる4つの黒い円の中心を結ぶことで形成される四角形の中心(重心)をマーカmとみなして、マーカmの撮影画像上での座標値が算出される場合を想定する。なお、ここでは、マーカmとして認識された物体に含まれる4つの黒い円の中心を結ぶことで形成される四角形の重心をマーカmとみなすとするが、マーカmとして認識された物体のどの部分をマーカmとみなすかは任意に設定されて構わない。
ずれ検知部203は、上記した認識処理の結果に基づいて、カメラ12の取り付け位置のずれを検知する。なお、ずれ検知部203に含まれる認識処理部231、算出処理部232および検知処理部233の機能については、フローチャートの説明と共に後述するため、ここではこれらの詳しい説明を省略する。
設定処理部204は、ずれ検知部203によりカメラ12の取り付け位置にずれが生じていることが検知された場合、画像取得部202により取得された撮影画像のうちの当該ずれにあわせた適切な位置に検知エリアを設定する。これによれば、カメラ12の取り付け位置のずれを考慮した検知エリアが撮影画像上に設定される。なお、ずれにあわせて適切な位置に設定された検知エリアの座標値は、格納部201に格納されても良い。
通知処理部205は、ずれ検知部203によりカメラ12の取り付け位置にずれが生じていることが検知された場合、エレベータシステムの運用状態等を監視する監視センタ(の管理者)や、マーカmを設置してエレベータシステムの保守点検を行う保守員(が所持する端末)に対して、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていること(異常が生じていること)を通知する。なお、この通知は、例えば通信デバイス25を介して行われる。
上記したように、ずれ検知部203は、撮影画像からかごシル13aの両端部に設置された複数のマーカmを認識し、認識されたマーカmに基づいて、カメラ12の取り付け位置のずれを検知する。このため、撮影画像からマーカmを正確に認識し、当該マーカmの撮影画像上での座標値を正確に算出することが必要となるが、図5に示したマーカmを利用した場合、次のような問題が生じる可能性がある。
一般的に、マーカmが設置されるかごシル13a近辺の出入口柱は、アルミやステンレス等、光沢性を有する金属材料(鏡面反射特性を有する材料)により形成されている場合が多い。また、近年では、意匠性の向上を目的として、上記した出入口柱に限らず、乗りかご11内の側壁を、光沢性を有する金属材料により形成し、鏡面仕上げ等を施す場合も多い。このため、上記したようにマーカmがかごシル13aの両端部に設置される等、マーカmが光沢性を有する金属材料により形成される部分近辺に設置される場合、図7の撮影画像i1に示されるように、これらマーカmの鏡像m’(図7の場合、マーカm1の鏡像m’)が、光沢性を有する金属材料により形成される部分(図7の場合、乗りかご11内の側壁)に映り込む可能性がある。
これによれば、ずれ検知部203は、図5に示したマーカmに含まれる模様が等間隔に配置されていることに起因して、光沢性を有する金属材料により形成される部分に映り込んだ鏡像m’の一部を含んだ物体をマーカmと誤認識してしまう可能性がある。以下では、図8を参照して、この問題について詳しく説明する。
図8は、図5に示したマーカmの鏡像m’が光沢性を有する金属材料により形成される部分に映り込んだ場合のマーカmと鏡像m’との位置関係を示している。
図8(a)に示すように、マーカmに含まれる円形の模様c1〜c4のうち、かごシル13aに沿う方向(以下、第1方向と表記する)に隣接して並ぶ2つの円c1,c2の中心間の距離はd1である。この距離d1が、上記したマーカmの認識のために予め設定される距離に相当する。一方で、図8(b)に示すように、マーカmに含まれる円c1と、鏡像m’に含まれる円c1’との中心間の距離はd2である。
図5に示すマーカmに含まれる4つの円形の模様c1〜c4は、マーカmを構成する4辺の各中点と当該各中点に対向する各中点とを結ぶ2つの中心線によりマーカmを4等分することで得られる4つの正方形の各中心が中心になるように配置されている。これによれば、上記した距離d1と距離d2とは図8に示すように同じ値になる。
これによれば、ずれ検知部203が、マーカmに含まれる円c1,c4と、鏡像m’に含まれる円c1’,c4’とを模様として認識した場合、当該模様間の距離d2が予め設定された距離d1と同じ値であることに起因して、マーカmに含まれる円c1,c4と、鏡像m’に含まれる円c1’,c4’とを含む物体を、マーカmと誤認識してしまう可能性がある。
上記したマーカmの誤認識が発生すると、ずれ検知部203は、図8(a)に示す点pmではなく、図8(b)に示す点pm’をマーカmの座標値として算出してしまうため、マーカmの座標値が正確に算出されないことになる。これによれば、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを正確に検知することができないという問題が生じ得る。
そこで、本実施形態においては、図9に示すように、マーカmがかごシル13aの両端部に設置された際に、第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の第1方向に沿った距離daと、2つの模様のうち乗りかご11の側壁に近い一方の模様から乗りかご11の側壁に接するマーカmの一辺までの第1方向に沿った距離dbの2倍とが異なるようにそれぞれ配置された4つの円形の模様c1〜c4を含むマーカmを利用する。
これによれば、上記したマーカmの誤認識の発生を抑制することが可能となる。
図10は、図9に示したマーカmの鏡像m’が光沢性を有する金属材料により形成される部分に映り込んだ場合のマーカmと鏡像m’との位置関係を示している。
図10(a)に示すように、マーカmに含まれる4つの円形の模様c1〜c4のうち、第1方向に隣接して並ぶ2つの円c1,c2の中心間の距離はd3である。この距離d3が、図9のマーカmを利用する場合における上記したマーカmの認識のために予め設定される距離に相当し、上記した距離daに相当する。一方で、図10(b)に示すように、マーカmに含まれる円c1 と、鏡像m’に含まれる円c1’との中心間の距離はd4である。この距離d4が、上記した距離dbの2倍の距離に相当する。上記したように、図9に示すマーカmに含まれる4つの円形の模様c1〜c4は、da≠db*2の関係性を有してそれぞれ配置されているため、上記した距離d3と距離d4は図10に示すように勿論異なることになる。
これによれば、ずれ検知部203が、マーカmに含まれる円c1,c4と、鏡像m’に含まれる円c1’,c4’とを模様として認識したとしても、当該模様間の距離d4が予め設定された距離d3と異なる値であるため、マーカmに含まれる円c1,c4と、鏡像m’に含まれる円c1’,c4’とを含む物体を、マーカmと誤認識してしまうことを抑制することが可能である。
なお、マーカmの設置時における保守員の利便性を考慮すると、マーカmに含まれる模様は、設置時に上下左右方向を考慮せずに設置可能な配置である方が望ましい。この観点によれば、マーカmに含まれる模様の配置は中心線および対角線を境にして対称であることが望ましい。
ここでは、図9に示すように配置されたマーカmを利用する場合について説明したが、マーカmに含まれる模様の形態はこれに限られるものでない。例えば、ずれ検知部203が、マーカmに含まれる模様を認識し、当該模様間の距離が予め設定された距離である場合に、当該模様を含む物体をマーカmと認識するのではなく、マーカmに含まれる模様を認識し、当該模様の配置パターンが予め設定された配置パターンに一致する場合に、当該配置パターンの模様を含む物体をマーカmと認識するような場合、上記したマーカmの誤認識の発生を抑制するために、図11に示すようなマーカmが利用されるとしても良い。
図11は、図9とは異なる形態の模様を含むマーカmを示す。図11では、円形および正方形の2種類の模様を含み、かつ、同一種類の模様が対角線上に配置されたマーカmを例示している。
これによれば、上記したマーカmの誤認識の発生を抑制することが可能となる。
図12は、図11に示したマーカmの鏡像m’が光沢性を有する金属材料により形成される部分に映り込んだ場合のマーカmと鏡像m’との位置関係を示している。
図12(a)に示すように、マーカmに含まれる模様の配置パターンは、円形の模様c1,c2が一方の対角線上に配置され、かつ、正方形の模様s1,s2がもう一方の対角線上に配置された配置パターンである。つまり、マーカmの中心を境にした場合の上段に円形の模様c1と正方形の模様s1とが図中左から順に配置され、下段に正方形の模様s2と円形の模様c2とが図中左から順に配置されている。この配置パターンが、図11のマーカmを利用する場合におけるマーカmの認識のために予め設定される配置パターンに相当する。
このような場合に、鏡像’の一部が模様として認識された場合、詳しくは図12(b)に示すように、マーカmに含まれる円形の模様c1および正方形の模様s2と、鏡像m’に含まれる円形の模様c1’および正方形の模様s2’とが模様として認識された場合を想定する。この場合の模様の配置パターンは、上段に円形の模様c1’,c1が順に配置され、下段に正方形の模様s2’,s2が順に配置された配置パターンであり、図12(a)により説明した配置パターンとは異なる配置パターンになる。
これによれば、ずれ検知部203が、マーカmに含まれる円形の模様c1および正方形の模様s2と、鏡像m’に含まれる円形の模様c1’および正方形の模様s2’とを模様として認識したとしても、これら模様の配置パターンが予め設定される配置パターンとは異なるため、マーカmに含まれる円形の模様c1および正方形の模様s2と、鏡像m’に含まれる円形の模様c1’および正方形の模様s2’とを含む物体を、マーカmと誤認識してしまうことを抑制することが可能である。
なお、模様の配置パターンに注目して、マーカmを認識する場合、例えば図13に示すように、マーカmに含まれる4つの模様を全て異なる模様にすることで、上記したマーカmの誤認識の発生を抑制することも可能である。但し、マーカmの設置時における保守員の利便性を考慮すると、マーカmに含まれる模様は、設置時に上下左右方向を考慮せずに設置可能な形状ならびに配置である方が望ましい。この観点によれば、マーカmに含まれる模様の形状は円形や正方形であることが望ましく、また、マーカmに含まれる模様の配置は対角線を境にして対称であることが望ましい。
次に、図14のフローチャートを参照して、本実施形態におけるキャリブレーション機能における画像処理装置20の処理手順について説明する。なお、ここでは、図9に示したマーカmが利用される場合を想定する。図14に示す一連の処理は、例えば定期メンテナンス時に実行される他、エレベータシステムの運用前等に実行されても良い。
まず、画像取得部202は、乗りかご11内の床面に複数のマーカmが設置された状態で撮影された画像(撮影画像)をカメラ12から取得する(ステップS1)。ここでは一例として、図15に示す撮影画像i2が画像取得部202により取得された場合を想定する。撮影画像i2には、図15に示すように、かごシル13aの両端部に設置された2つのマーカm1,m2と、マーカm1の鏡像m’とが含まれている。
続いて、ずれ検知部203に含まれる認識処理部231は、画像取得部202により取得された撮影画像に対して認識処理を実行し、当該撮影画像に含まれる複数のマーカmを認識(抽出)する(ステップS2)。
ここで、図16のフローチャートを参照して、認識処理部231による認識処理の処理手順(上記したステップS2の詳細な処理手順)の一例について説明する。
まず、認識処理部231は、画像取得部202により取得された撮影画像から、予め設定された形状(所定の形状)の複数個の模様を認識する(ステップS21)。
続いて、認識処理部231は、上記したステップS21において認識された複数個の模様のうち、かごシル13aに沿うようにして隣接して並ぶ2つの模様間の距離を算出する(ステップS22)。
次に、認識処理部231は、上記したステップS22において算出された模様間の距離が、マーカmの認識のために予め設定された距離であるか否かを判定する(ステップS23)。
上記したステップS23において、模様間の距離が予め設定された距離であると判定された場合(ステップS23のYES)、認識処理部231は、当該2つの模様を含む物体をマーカmと認識して(ステップS24)、ここでの一連の処理を終了させる。
一方で、上記したステップS23において、模様間の距離が予め設定された距離でないと判定された場合(ステップS23のNO)、認識処理部231は、当該2つの模様を含む物体は鏡像m’を含んでいると判断し(ステップS25)、マーカmの認識を正常に行うことができなかった旨を保守員に通知して(ステップS26)、ここでの一連の処理を終了させる。なお、保守員への通知は、例えば通信デバイス25を介して行われる。
以下では、上記した一連の認識処理により、認識処理部231により撮影画像i2からマーカm1,m2が認識された場合を想定する。
なお、ここでは、上記したステップS25において鏡像m’を含むと判断された場合、マーカmの認識を正常に行うことができなかった旨を保守員に通知するとしたが、これに限られず、例えば、上記したステップS22の時点で、かごシル13aに沿うようにして隣接して並ぶ2つの模様の候補を複数組用意しておき、1つ目の組を対象にして上記した一連の処理を実行し、1つ目の組の模様間の距離が予め設定された距離でなく、鏡像m’を含むと判断された場合、ステップS22の時点で用意しておいた別の組を対象にして上記した一連の処理を再度実行し、マーカmの認識が正常に行えるまでこれを繰り返すとしても良い。この場合、ステップS22の時点で用意しておいた全ての組を対象にして、上記した一連の処理を実行したとしても、マーカmの認識を正常に行うことができなかった場合にのみ、この旨が保守員に通知されるとしても良い。
また、ここでは、図9に示したマーカmが利用された場合、つまり、認識処理部231が、2つの模様間の距離に注目して、鏡像m’を含んでいるか否かを判定する場合について説明したが、図11に示したマーカmが利用された場合、つまり、模様の配置パターンに注目して、鏡像m’を含んでいるか否かを判定する場合についても同様に、認識処理部231は、撮影画像から複数の模様を認識し、当該認識された模様の配置パターンが予め設定された模様の配置パターンに一致するか否かを判定することで、鏡像m’を含んでいるか否かを判定すれば良い。
再度図14の説明に戻る。認識処理部231は、格納部201に設定値として格納されているカメラ設定値(カメラ12の高さおよびカメラ12の画角)に基づいて、ステップS2の認識処理の結果として得られる複数のマーカmに対するカメラ12の各相対位置と、カメラ12の3軸の角度(カメラ12の取り付け角度)とを算出する(ステップS3)。上記したように、ステップS2において撮影画像i2からマーカm1,m2が認識されている場合、認識処理部231は、複数のマーカmに対するカメラ12の相対位置として、マーカm1に対するカメラ12の相対位置と、マーカm2に対するカメラ12の相対位置とをそれぞれ算出する。なお、図15では、点p1がマーカm1とみなされる部分に相当し、点p2がマーカm2とみなされる部分に相当する。
ずれ検知部203に含まれる算出処理部232は、認識処理部231により算出された複数のマーカmに対するカメラ12の各相対位置と、格納部201に設定値として格納されている第1設定値とに基づいて、基準点に対するカメラ12の相対位置を算出する(ステップS4)。
上記したように、ステップS3においてマーカm1,m2に対するカメラ12の相対位置が算出されている場合、算出処理部232は、マーカm1に対するカメラ12の相対位置と、第1設定値である基準点に対するマーカm1の相対位置とを合成することにより、基準点に対するカメラ12の相対位置を算出する。同様に、算出処理部232は、マーカm2に対するカメラ12の相対位置と、第1設定値である基準点に対するマーカm2の相対位置とを合成することにより、基準点に対するカメラ12の相対位置を算出する。なお、図15では、点p3が基準点に相当する。
続いて、ずれ検知部203に含まれる検知処理部233は、算出処理部232により算出された基準点に対するカメラ12の相対位置と、格納部201に設定値として格納されている第2設定値とに基づいて、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、検知処理部233は、算出処理部232により算出された基準点に対するカメラ12の相対位置と、第2設定値である基準点に対するカメラ12の相対位置とが一致しているか否かを判定して、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを検知する。
基準点に対するカメラ12の相対位置が一致し、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていないと判定された場合(ステップS5のYES)、検知処理部233は、カメラ12の取り付け位置にずれはなく、検知エリアの再設定は必要ないと判定し、ここでの一連の処理を終了させる。
一方で、基準点に対するカメラ12の相対位置が一致せず、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていると判定された場合(ステップS5のNO)、設定処理部204は、算出処理部232により算出された基準点に対するカメラ12の相対位置と、格納部201に設定値として格納されている第3設定値およびカメラ設定値とに基づいて、画像取得部202により取得された撮影画像のうちのカメラ12の取り付け位置のずれにあわせた適切な位置に検知エリアを設定する(ステップS6)。
本実施形態においては、かごシル13aから乗場15側に所定の範囲を有する検知エリアを設定する場合を想定しているので、まず、設定処理部204は、算出処理部232により算出された基準点に対するカメラ12の相対位置と、第3設定値である基準点に対するかごシル13aの各頂点の相対位置とを合成することにより、カメラ12に対するかごシル13aの各頂点の相対位置を算出する。なお、図15では、点p4〜点p7がかごシル13aの各頂点に相当する。
その後、設定処理部204は、算出されたカメラ12に対するかごシル13aの各頂点の相対位置と、認識処理部231により算出されたカメラ12の3軸の角度と、格納部201にカメラ設定値として格納されているカメラ12の画角とに基づいて、検知エリアを設定する。
これによれば、画像取得部202により取得された撮影画像i2には、図15の斜線部分に示されるように、カメラ12の取り付け位置のずれにあわせた検知エリアe1、つまり、かごシル13aの長辺のうちの乗りかご11側の長辺から乗場15側に所定の範囲を有する検知エリアe1が設定される。
しかる後、通知処理部205は、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていることを、通信デバイス25を介して、監視センタ(の管理者)や保守員(の端末)に通知し(ステップS7)、ここでの一連の処理を終了させる。
なお、図14に示すステップS5においては、撮影画像に含まれる基準点に対するカメラ12の相対位置と、基準画像に含まれる基準点に対するカメラ12の相対位置とが一致するか否かに応じて、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かが判定(検知)されるものとしたが、カメラ12の取り付け位置にずれが生じている場合であっても、当該ずれが上記した利用者検知処理の精度に影響を与えない程度であれば、検知エリアの再設定を行わない構成であっても良い。すなわち、撮影画像に含まれる基準点に対するカメラ12の相対位置と、基準画像に含まれる基準点に対するカメラ12の相対位置との差(乖離度)が予め設定された範囲内であるか否かに基づいてステップS5の処理が実行され、当該乖離度が予め設定された範囲内にない場合に、カメラ12の取り付け位置にずれが生じていると判定されても良い。
また、本実施形態における検知エリアの設定が、既に設定された検知エリアの再設定を指す場合、検知エリアの設定は、検知エリアの補正と表現されても構わない。この場合、基準点に対するカメラ12の相対位置は、上記したカメラ12の3軸の角度と共に、検知エリアの補正を実現するために必要な値であるため、補正値と表現されても構わない。
以上説明した本実施形態において、画像処理装置20は、乗りかご11の床面および乗場15の床面と区別可能なマーカmが設置された状態で撮影された画像をカメラ12から取得し、取得された画像からマーカmを認識し、認識されたマーカmに基づいて、カメラ12の取り付け位置のずれを検知し、カメラ12の取り付け位置のずれが検知された場合には、画像処理(利用者検知処理)に関する設定値を設定する。この画像処理に関する設定値は、撮影画像に対して設定されたかごドア13に最も近い利用者を検知するための検知エリア(の座標値)を含む。
このような構成によれば、カメラ12の取り付け位置にずれが生じた場合であっても、当該カメラ12によって撮影された画像(例えば、回転した画像、左右方向にずれた画像)に対して、適切な検知エリアを設定することが可能となるため、利用者の検知精度の低下を抑止することが可能となる。
さらに本実施形態において、画像処理装置20は、乗りかご11の床面および乗場15の床面と区別可能なマーカmが乗りかご11の側壁に沿って設置された状態で撮影された画像をカメラ12から取得し、この画像からマーカmに含まれる複数の模様を認識し、認識された複数の模様のうち、かごシル13aに沿った第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離が予め設定された距離である場合に、認識された複数の模様を含むマーカmに基づいて、カメラ12の取り付け位置のずれを検知する。なお、マーカmの形状は矩形であり、このマーカmに含まれる複数の模様は、マーカmが設置された際に、第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離と、当該2つの模様のうち乗りかご11の側壁に近い模様から乗りかご11の側壁に接するマーカmの一辺までの第1方向に沿った距離の2倍とが異なるように配置されている。
このような構成によれば、マーカmがかごシル13aの両端部に設置され、マーカmの鏡像m’が、光沢性を有する金属材料により形成される部分に映り込んでいたとしても、鏡像m’の一部を含んだ物体をマーカmと誤認識してしまうことを抑制可能であり、ひいては、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを正確に検知することができないといった問題の発生を抑制することが可能となる。
また本実施形態において、画像処理装置20は、乗りかご11の床面および乗場15の床面と区別可能なマーカmが設置された状態で撮影された画像をカメラ12から取得し、この画像からマーカmに含まれる複数種類の模様を認識し、認識された複数種類の模様の配置パターンが予め設定された配置パターンに一致する場合に、認識された複数種類の模様を含むマーカmに基づいて、カメラ12の取り付け位置のずれを検知する。なお、マーカmは矩形状であり、このマーカmに含まれる複数種類の模様は、複数の第1の模様(例えば円形の模様)と、複数の第2の模様(例えば正方形の模様)とを含み、複数の第1の模様はマーカmの一方の対角線上に配置され、複数の第2の模様はマーカmのもう一方の対角線上に配置されている。
このような構成においても、上記と同様に、鏡像m’の一部を含んだ物体をマーカmと誤認識してしまうことを抑制可能であり、ひいては、カメラ12の取り付け位置にずれが生じているか否かを正確に検知することができないといった問題の発生を抑制することが可能となる。
以上説明した一実施形態によれば、カメラ12の取り付け位置のずれの検知精度を向上させ得る画像処理装置20およびマーカmを提供することが可能となる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…乗りかご、11a…幕板、12…カメラ、13…かごドア、13a…かごシル、14…乗場ドア、14a…乗場シル、15…乗場、20…画像処理装置、30…エレベータ制御装置、201…格納部、202…画像取得部、203…ずれ検知部、204…設定処理部、205…通知処理部、231…認識処理部、232…算出処理部、233…検知処理部、c1〜c4,c1’〜c4’…円形の模様、d1〜d4,da,db…距離、e1…検知エリア、i1,i2…撮影画像、m,m1,m2…マーカ、m’…鏡像、s1,s2,s1’,s2’…正方形の模様。

Claims (9)

  1. 乗りかごのドア近辺に設置され、乗りかご内および乗場を含む画像を撮影するカメラの取り付け位置のずれを検知可能な画像処理装置であって、
    前記乗りかごの床面および前記乗場の床面と区別可能なマーカが前記乗りかごの側壁に沿って設置された状態で撮影された画像を前記カメラから取得する取得手段と、
    前記取得された画像から前記マーカに含まれる複数の模様を認識し、前記認識された複数の模様のうち、前記乗りかごのシルに沿った第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離が予め設定された距離である場合に、前記認識された複数の模様を含むマーカに基づいて、前記カメラの取り付け位置のずれを検知する検知手段と、
    を具備し、
    前記マーカの形状は、矩形であり、
    前記複数の模様は、前記マーカが設置された際に、前記第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離と、前記2つの模様のうち前記乗りかごの側壁に近い模様から前記乗りかごの側壁に接する前記マーカの一辺までの距離の2倍とが異なるように配置される、画像処理装置。
  2. 前記複数の模様は、前記矩形状のマーカの各辺の各中点と当該各中点に対向する各中点とを結ぶ2つの中心線、および、2つの対角線を境にして対称に配置される、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記検知手段により、前記2つの模様間の距離が予め設定された距離でなく、前記2つの模様のうちの一方が前記マーカの鏡像に含まれる模様であると判断された場合に、この旨を保守員に対して通知する通知手段をさらに具備する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記検知手段は、
    前記2つの模様間の距離が予め設定された距離でない場合、前記認識された複数の模様のうち、前記第1方向に隣接して並ぶ別の2つの模様を対象にして、前記別の2つの模様間の距離が予め設定された距離であるか否かを判定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 乗りかごのドア近辺に設置され、乗りかご内および乗場を含む画像を撮影するカメラの取り付け位置のずれを検知可能な画像処理装置であって、
    前記乗りかごの床面および前記乗場の床面と区別可能なマーカが設置された状態で撮影された画像を前記カメラから取得する取得手段と、
    前記取得された画像から前記マーカに含まれる複数種類の模様を認識し、前記認識された複数種類の模様の配置パターンが予め設定された配置パターンに一致する場合に、前記認識された複数種類の模様を含むマーカに基づいて、前記カメラの取り付け位置のずれを検知する検知手段と、
    を具備する、画像処理装置。
  6. 前記マーカの形状は、矩形であり、
    前記複数種類の模様は、複数の第1の模様と、前記第1の模様とは異なる複数の第2の模様とを含み、
    前記複数の第1の模様は、前記マーカの2つの対角線のうちの1つである第1の対角線上にそれぞれ配置され、
    前記複数の第2の模様は、前記マーカの2つの対角線のうちの1つであり、前記第1の対角線とは異なる第2の対角線上にそれぞれ配置される、
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記複数種類の模様は、
    前記第1の対角線および前記第2の対角線を境界にして対称になるようにそれぞれ配置される、請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 乗りかごのドア近辺に設置され、乗りかご内および乗場を含む画像を撮影するカメラの取り付け位置のずれを検知するために用いられる矩形状のマーカであって、
    前記乗りかごの側壁に沿って設置された際に前記乗りかごのシルに沿った第1方向に隣接して並ぶ複数の模様を前記矩形内に含み、
    前記複数の模様は、前記第1方向に隣接して並ぶ2つの模様間の距離と、前記2つの模様のうち前記乗りかごの側壁に近い模様から前記乗りかごの側壁に接する前記矩形の一辺までの距離の2倍とが異なるように配置される、マーカ。
  9. 乗りかごのドア近辺に設置され、乗りかご内および乗場を含む画像を撮影するカメラの取り付け位置のずれを検知するために用いられる矩形状のマーカであって、
    前記矩形内に、第1の模様と、前記第1の模様とは異なる第2の模様とをそれぞれ複数含み、
    前記複数の第1の模様は、前記矩形の2つの対角線のうちの1つである第1の対角線上にそれぞれ配置され、
    前記複数の第2の模様は、前記矩形の2つの対角線のうちの1つであり、前記第1の対角線とは異なる第2の対角線上にそれぞれ配置される、マーカ。
JP2019094649A 2019-05-20 2019-05-20 画像処理装置およびマーカ Active JP6696102B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019094649A JP6696102B1 (ja) 2019-05-20 2019-05-20 画像処理装置およびマーカ
CN202010423989.2A CN111960206B (zh) 2019-05-20 2020-05-19 图像处理装置及标记
SG10202004667YA SG10202004667YA (en) 2019-05-20 2020-05-19 Image processor and marker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019094649A JP6696102B1 (ja) 2019-05-20 2019-05-20 画像処理装置およびマーカ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6696102B1 true JP6696102B1 (ja) 2020-05-20
JP2020189713A JP2020189713A (ja) 2020-11-26

Family

ID=70682369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019094649A Active JP6696102B1 (ja) 2019-05-20 2019-05-20 画像処理装置およびマーカ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6696102B1 (ja)
CN (1) CN111960206B (ja)
SG (1) SG10202004667YA (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113911868A (zh) * 2020-07-09 2022-01-11 东芝电梯株式会社 电梯的使用者检测***

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2903964B2 (ja) * 1993-09-29 1999-06-14 株式会社デンソー 視覚に基く三次元位置および姿勢の認識方法ならびに視覚に基く三次元位置および姿勢の認識装置
JP3921968B2 (ja) * 2001-07-12 2007-05-30 株式会社豊田自動織機 位置検出方法及び位置検出装置
JP4858046B2 (ja) * 2006-09-28 2012-01-18 ブラザー工業株式会社 画像認識装置、複写装置及び画像認識方法
JP2009143722A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Mitsubishi Electric Corp 人物追跡装置、人物追跡方法及び人物追跡プログラム
US8660700B2 (en) * 2008-05-22 2014-02-25 Otis Elevator Company Video-based system and method of elevator door detection
JP5441633B2 (ja) * 2009-11-16 2014-03-12 富士フイルム株式会社 マーク認識装置
WO2011104818A1 (ja) * 2010-02-23 2011-09-01 三菱電機株式会社 エレベーター装置
JP2012203612A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Juki Corp 画像処理方法及び画像処理装置
TWI517670B (zh) * 2012-12-28 2016-01-11 財團法人工業技術研究院 車用鏡頭之自動化校正與應用其之影像轉換方法與裝置
JP2017041152A (ja) * 2015-08-20 2017-02-23 株式会社沖データ 無人搬送システム
JP6046286B1 (ja) * 2016-01-13 2016-12-14 東芝エレベータ株式会社 画像処理装置
JP6377795B1 (ja) * 2017-03-24 2018-08-22 東芝エレベータ株式会社 エレベータの乗車検知システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113911868A (zh) * 2020-07-09 2022-01-11 东芝电梯株式会社 电梯的使用者检测***
CN113911868B (zh) * 2020-07-09 2023-05-26 东芝电梯株式会社 电梯的使用者检测***

Also Published As

Publication number Publication date
CN111960206B (zh) 2022-02-01
CN111960206A (zh) 2020-11-20
JP2020189713A (ja) 2020-11-26
SG10202004667YA (en) 2020-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6693627B1 (ja) 画像処理装置
JP6657167B2 (ja) 利用者検知システム
JP6242966B1 (ja) エレベータ制御システム
JP6377795B1 (ja) エレベータの乗車検知システム
JP5650942B2 (ja) 点検システムおよび点検方法
JP6317004B1 (ja) エレベータシステム
JPWO2016103543A1 (ja) 投影装置
JP6713837B2 (ja) 輸送機器制御システム、及び、輸送機器制御方法
US10200607B2 (en) Image capturing apparatus, method of controlling the same, monitoring camera system, and storage medium
JP6696102B1 (ja) 画像処理装置およびマーカ
JP6772324B2 (ja) 画像処理装置
JP2011093514A (ja) プラットホームドアの安全装置
JP6806414B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2005070850A (ja) ゲート制御装置及びゲート制御システム
JP6270948B1 (ja) エレベータの利用者検出システム
JP6781291B2 (ja) 画像処理装置
JP6673618B1 (ja) エレベータシステム
WO2018179534A1 (ja) 撮像システム、撮像方法および撮像制御プログラム
JP2005333628A (ja) カメラ制御装置およびこれを用いた監視カメラシステム
CN112551292B (zh) 电梯的使用者探测***
WO2012077511A1 (ja) プラットホームドアの安全装置
JP6587253B2 (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法
JP6828108B1 (ja) エレベータの利用者検知システム
JP6339259B1 (ja) 画像処理システム及びマーカー
JP2009129131A (ja) 通過検出システム、および通過検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6696102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150