JP6604349B2 - 機関冷却システム - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の出力軸の回転と連動するポンプによって、冷却液を循環させる機関冷却システムに関するものである。
特許文献1には、冷却液循環経路に設けられた制御バルブを閉じてラジエータへの冷却液の循環を停止し、暖機の促進を図るようにした機関冷却システムが開示されている。ところで、内燃機関の出力軸の回転と連動するポンプによって冷却液を循環させる機関冷却システムの場合、機関回転速度が高くなると、単位時間当たりにポンプから吐出される冷却液の量が多くなる。そのため、ラジエータへの冷却液の循環が停止されていると、冷却液循環経路内の圧力が高くなって冷却液循環経路を構成している配管などに大きな負荷がかかるおそれがある。そこで、特許文献1に記載されている機関冷却システムでは、暖機が完了していなくても機関回転速度が所定の機関回転速度以上になると制御バルブを開き、ラジエータへ冷却液を循環させるようにしている。
特開2013−234605号公報
ところで、機関回転速度が所定の機関回転速度以上であることに基づいて、制御バルブを開くと、内燃機関を通過して温められた冷却液が、それまで冷却液の循環が停止されていたラジエータに流れ込むようになる。その結果、ラジエータが急に温められてラジエータにおいて大きな熱歪みが発生してしまうおそれがある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための機関冷却システムは、内燃機関のウォータジャケット及びラジエータの間で冷却液を循環させる冷却液循環経路と、前記冷却液循環経路の途中に設けられていて前記内燃機関の出力軸の回転に連動するポンプと、前記冷却液循環経路の途中に設けられていて、前記ラジエータに繋がるラジエータポートが設けられているハウジング及び同ハウジングに収容されている弁体を有し、前記弁体が前記ハウジング内で動くことによって前記ラジエータポートの開口率が0%から100%までの範囲で変化する制御バルブと、前記制御バルブを制御する制御装置と、を備えている。そして、この機関冷却システムでは、前記制御装置が、前記内燃機関の暖機が完了していないときに前記ラジエータポートの開口率を0%にする暖機促進制御と、前記内燃機関の暖機が完了していなくても機関回転速度が所定の機関回転速度以上のときに前記所定の機関回転速度未満のときよりも前記ラジエータポートの開口率を大きくする圧力緩和制御とを実行する。また、この機関冷却システムでは、前記制御装置が、前記圧力緩和制御において、前記ラジエータの温度が低いときには前記ラジエータの温度が高いときよりも低い機関回転速度から前記ラジエータポートの開口率を大きくする。
ラジエータの温度が低いほど、暖機促進制御によるラジエータへの冷却液の循環の停止が解除され、内燃機関を通過して温められた冷却液がラジエータに流れ込んだときのラジエータの温度変化が大きくなるため、ラジエータの熱歪みが大きくなりやすい。これに対して、上記構成によれば、ラジエータの温度が低い場合には、より低い機関回転速度からラジエータポートの開口率が大きくされて暖機促進制御による循環の停止が解除される。
内燃機関の出力軸の回転と連動するポンプからの単位時間当たりの冷却液の吐出量は機関回転速度が低いほど少ない。そのため、上記構成によれば、ラジエータの温度が低い場合には、より機関回転速度が低い状態、すなわちポンプからの吐出量が少ない状態でラジエータへの冷却液の循環の停止が解除される。これにより、ポンプからの吐出量が多い状態で循環の停止を解除する場合と比較してラジエータへの冷却液の循環の停止が解除されたときのラジエータの温度変化を緩和でき、循環の停止の解除によるラジエータの熱歪みを抑制できる。
したがって、上記構成によれば、ラジエータへの冷却液の循環の停止の解除によって生じるラジエータの熱歪みを抑制しつつ、冷却液循環経路を構成する配管などへの大きな負荷の作用を抑制できる。
この機関冷却システムの一態様では、前記制御装置が、前記圧力緩和制御において、前記ラジエータの温度が低いときほど低い機関回転速度から前記ラジエータポートの開口率を大きくする。
暖機の促進を図る上では、暖機が完了するまではできる限りラジエータへの冷却液の循環を停止しておくことが好ましい。
これに対して上記構成によれば、ラジエータの温度が低く、ラジエータへの冷却液の循環の停止の解除に伴い大きな熱歪みが発生しやすいときほど、ポンプからの吐出量が少ない状態でラジエータポートの開口率が大きくされ、ラジエータへの冷却液の循環の停止が解除される。すなわち、熱歪みが生じるリスクの大きさに合わせて循環の停止を解除する機関回転速度が変化するようになる。したがって、上記構成によれば、暖機の促進と機関冷却システムの保護との両立を図ることができる。
内燃機関が始動されるまでに内燃機関の運転が停止されている期間が十分に長ければ、ラジエータの温度は外気温と等しくなっている。そこで、内燃機関が始動されて暖機が完了するまでの間に実行される圧力緩和制御においては、外気温を用いてラジエータの温度を推定できる。
そのため、機関冷却システムの一態様として、外気温をラジエータの温度とみなして圧力緩和制御を実行する態様を採用することもできる。
また、この機関冷却システムの一態様では、前記制御装置が、前記圧力緩和制御において前記ラジエータポートの開口率を大きくするときに、機関回転速度が高いときほど前記ラジエータポートの開口率を大きくするように機関回転速度に応じて前記制御バルブを制御する。
上記構成によれば、機関回転速度が高く、単位時間当たりにポンプから吐出される冷却液の量が多いほど、すなわち、冷却液循環経路内の圧力が高くなりやすいときほど、ラジエータポートの開口率が大きくなる。これにより、冷却液循環経路内の圧力が高くなるリスクの大きさに合わせてラジエータポートの開口率を大きくできる。したがって、上記構成によれば、より一層、暖機の促進と機関冷却システムの保護との両立を図ることができる。
また、この機関冷却システムの一態様では、前記制御装置が、前記ラジエータポートの開口率が100%よりも小さい基準開口率以下であることを条件に、前記圧力緩和制御を実行する。
そもそもラジエータポートの開口率が十分に大きくなっている場合には、圧力緩和制御を実行してラジエータポートの開口率を大きくしなくてもよい場合がある。この点、上記構成によれば、ラジエータポートの開口率が基準開口率以下であることを条件に圧力緩和制御を実行するため、ラジエータポートの開口率を大きくしてラジエータへの冷却液の循環の制限を緩和しなくてもよい場合に圧力緩和制御が実行されてしまうことを抑制できる。
また、この機関冷却システムの一態様では、前記制御装置が、機関回転速度が基準回転速度以上であることを条件に、前記圧力緩和制御を実行する。
機関回転速度が低い場合には、単位時間当たりのポンプからの冷却液の吐出量が少ないため、圧力緩和制御を実行してラジエータポートの開口率を大きくしなくてもよい場合がある。この点、上記構成によれば、機関回転速度が基準回転速度以上であることを条件に圧力緩和制御を実行するため、ラジエータポートの開口率を大きくしてラジエータへの冷却液の循環の制限を緩和しなくてもよい場合に圧力緩和制御が実行されてしまうことを抑制できる。
機関冷却システムの一実施形態の構成を示す模式図。 制御バルブにおける弁体の弁位相と各ポートの開口率との関係を示すグラフ。 圧力緩和制御にかかる一連の処理の流れを示すフローチャート。 機関回転速度及び外気温と下限弁位相との関係を示す図。 機関回転速度とラジエータポートの開口率との関係を示すグラフ。 従来の機関冷却システムにおける機関回転速度及びラジエータ流量の変化と、ラジエータ熱歪みの変化との関係を示すタイミングチャート。 実施形態の機関冷却システムにおける機関回転速度及びラジエータ流量の変化と、ラジエータ熱歪みの変化との関係を示すタイミングチャート。 変更例の機関冷却システムにおける機関回転速度とラジエータポートの開口率との関係を示すグラフ。
以下、内燃機関のウォータジャケットに冷却液を循環させて内燃機関を冷却する機関冷却システムの一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示されているように、この機関冷却システムは、内燃機関のウォータジャケット110及びラジエータ120の間で冷却液を循環させる冷却液循環経路100を備えている。なお、冷却液循環経路100は途中で分岐しており、ラジエータ120を通過させずに、冷却液をデバイス130に循環させる経路を含んでいる。なお、デバイス130は、冷却液を熱の媒体として利用するラジエータ120以外の装置であり、例えば、スロットルボディやEGRバルブ、そして、内燃機関の潤滑油を冷却するオイルクーラなどである。
冷却液循環経路100の途中には、内燃機関の出力軸であるクランクシャフトの回転と連動するポンプ140が設けられている。ポンプ140の出口には、ウォータジャケット110の入口に繋がっているポンプ出口側通路105が接続されている。これにより、ポンプ140から吐出された冷却液はポンプ出口側通路105を通じてウォータジャケット110に導入される。なお、このポンプ140はクランクシャフトの回転と連動するため、このポンプ140からの単位時間当たりの冷却液の吐出量はクランクシャフトの回転速度である機関回転速度NEが高くなるほど多くなる。
ウォータジャケット110の出口には、制御バルブ150に繋がっているウォータジャケット出口側通路101が接続されている。制御バルブ150は、入口ポート151とラジエータポート152とデバイスポート156とが設けられているハウジング155の内部に、各ポート151,152,156の連通と遮断とを切り替える弁体158を収容したものである。弁体158には弁体内通路157が形成されており、弁体158を回転軸C1を中心にハウジング155内で回転させることにより、各ポート151,152,156の連通と遮断とを切り替えることができる。なお、弁体158はモータ159によって駆動されるため、モータ159を制御することによって弁体158の向きを制御することができる。ウォータジャケット出口側通路101は、制御バルブ150の入口ポート151に接続されている。
制御バルブ150のラジエータポート152には、ラジエータ120の入口に繋がっているラジエータ入口側配管102が接続されている。そして、ラジエータ120の出口には、ポンプ140の入口に繋がっているポンプ入口側通路104と繋がっているラジエータ出口側配管103が接続されている。したがって、入口ポート151とラジエータポート152とが弁体内通路157を介して連通しているときには、ウォータジャケット110を通過した冷却液が、制御バルブ150を介してラジエータ120に導入される。そして、ラジエータ120を通過した冷却液は、ラジエータ出口側配管103及びポンプ入口側通路104を通じてポンプ140に吸入される。これにより、冷却液がウォータジャケット110とラジエータ120との間で循環する。
また、制御バルブ150のデバイスポート156には、デバイス130の入口に繋がっているデバイス入口側配管106が接続されている。そして、デバイス130の出口には、ポンプ入口側通路104と繋がっているデバイス出口側配管107が接続されている。したがって、入口ポート151とデバイスポート156とが弁体内通路157を介して連通しているときには、ウォータジャケット110を通過した冷却液が、制御バルブ150を介してデバイス130に導入される。そして、デバイス130を通過した冷却液は、デバイス出口側配管107及びポンプ入口側通路104を通じてポンプ140に吸入される。これにより、冷却液がウォータジャケット110とデバイス130との間で循環する。すなわち、この機関冷却システムでは、デバイス入口側配管106及びデバイス出口側配管107が、ラジエータ120を通過させずに冷却液をデバイス130に循環させる経路を構成している。
また、図1に示されているように、ポンプ出口側通路105とデバイス出口側配管107とは、リリーフ通路108で接続されている。リリーフ通路108の途中には、ポンプ出口側通路105内の圧力がデバイス出口側配管107内の圧力よりも高くなっているときに、ポンプ出口側通路105側からデバイス出口側配管107側への冷却液の流動を許容するリリーフバルブ109が設けられている。
制御バルブ150の制御は制御装置160によって行われる。制御装置160には、内燃機関の吸気通路を流れる空気の流量である吸入空気量GAとその空気の温度、すなわち外気温Thaを検出するエアフロメータ162が接続されている。また、制御装置160には、クランクシャフトの回転位相であるクランク角を検出するクランクポジションセンサ163も接続されている。制御装置160は、クランクポジションセンサ163によって検出されたクランク角に基づいて機関回転速度NEを演算する。
また、ウォータジャケット出口側通路101には、ウォータジャケット110の出口から出てきた冷却液の温度である出口液温Thwoutを検出する出口液温センサ161が設けられており、この出口液温センサ161も制御装置160に接続されている。制御装置160はこれら出口液温Thwout、外気温Tha及び機関回転速度NEに基づいて制御バルブ150を制御する。
図2に示されているように、制御バルブ150では、弁体158の弁位相の変化に応じてデバイスポート156の開口率及びラジエータポート152の開口率が変化するように、弁体内通路157が形成されている。なお、弁位相は、図1に示されている位置を弁位相が0[°]の位置とし、この位置からの図1における時計回り方向の弁体158の回転角度で示されている。また、開口率は、各ポート152,156の全開時の開口面積に対する開口面積の比率であり、100[%]が全開の状態を、0[%]が全閉の状態を示している。
図2に示されているように、制御バルブ150では、弁位相が0[°]からa1[°]までの間はデバイスポート156及びラジエータポート152の双方の開口率が0[%]に維持される。弁位相がa1[°]よりも大きくなると、デバイスポート156が開き始め、弁位相が大きくなるのに伴ってデバイスポート156の開口率が大きくなる。そして、弁位相がa2[°]になると、デバイスポート156の開口率が100[%]に達する。なお、弁位相がa1[°]からa2[°]までの間もラジエータポート152の開口率は0[%]に維持される。
そして、弁位相がa2[°]からa4[°]までの間はデバイスポート156の開口率が100[%]に維持され、ラジエータポート152の開口率が0[%]に維持される。弁位相がa4[°]よりも大きくなると、ラジエータポート152が開き始め、弁位相が大きくなるのに伴ってラジエータポート152の開口率が大きくなる。そして、弁位相がa6[°]になると、ラジエータポート152の開口率が100[%]に達する。なお、弁位相がa2[°]からa6[°]までの間もデバイスポート156の開口率は100[%]に維持される。
このように、この機関冷却システムにおける制御バルブ150は、弁体158がハウジング155内で回転軸C1を中心に回転することによって弁位相が変化すると、それに伴い各ポート152,156の開口率が0[%]から100[%]の間の範囲で変化する。制御装置160は、モータ159を制御して弁位相を変更し、制御バルブ150における各ポート152,156の開口率を制御する。制御装置160は、制御バルブ150を制御するために、要求弁位相を演算して目標弁位相を設定し、弁位相が目標弁位相と一致するようにモータ159を駆動する。なお、目標弁位相は後述する下限弁位相Lgrdなどによる制限を受けない限り、基本的には要求弁位相と等しい値に設定される。
具体的には、制御装置160は内燃機関の暖機が完了していないとき、すなわち出口液温Thwoutが暖機完了温度よりも低いときには、次のように要求弁位相を演算する。なお、暖機完了温度は例えば80[℃]である。
出口液温Thwoutが暖機完了温度よりも低いときには、制御装置160は、機関始動後に所定の期間が経過するまで、各ポート152,156の開口率がいずれも0[%]になるように要求弁位相を0[°]に保持する。これにより、ラジエータ120及びデバイス130への冷却液の循環を停止することで、内燃機関のシリンダ壁面の昇温、すなわち暖機を促進する。なお、この機関冷却システムでは、要求弁位相を0[°]に保持する期間の長さを、機関始動時の出口液温Thwoutが低いほど長い期間になるように、機関始動時の出口液温Thwoutに応じて可変設定している。また、各ポート152,156の開口率がいずれも0[%]になっているときには、クランクシャフトの回転と連動したポンプ140の駆動に伴ってポンプ出口側通路105内の圧力がデバイス出口側配管107内の圧力よりも高くなる。これにより、リリーフバルブ109が開弁してリリーフ通路108をポンプ出口側通路105側からデバイス出口側配管107側へ冷却液が流れる。すなわち、このときには、ポンプ140から吐出された冷却液は、リリーフ通路108を通じて循環する。
そして、機関始動から所定の期間が経過すると、制御装置160は、デバイスポート156を開くように要求弁位相を変更する。具体的には、弁体158を図1における時計回り方向に回転させるように、要求弁位相をa2[°]よりも大きく且つa4[°]よりも小さいa3[°]にする。弁位相がa3[°]になると、デバイスポート156の開口率が100[%]になる一方で、ラジエータポート152の開口率は0[%]に保持される。これにより、ポンプ140から吐出された冷却液は、ウォータジャケット110を通過したあと、ラジエータ120には供給されずに、デバイス130を通過してポンプ140に戻るようになる。
一方で、制御装置160は、内燃機関の暖機が完了しているとき、すなわち出口液温Thwoutが暖機完了温度以上になっているときには、目標液温と出口液温Thwoutの偏差に応じて、要求弁位相をa4[°]からa6[°]の間で変化させる。すなわち、出口液温Thwoutが目標液温よりも高いときにはラジエータポート152の開効率が大きくなるように要求弁位相を大きくし、出口液温Thwoutが目標液温よりも低いときにはラジエータポート152の開口率が小さくなるように要求弁位相を小さくする。これにより、制御装置160は、要求弁位相をフィードバック制御することによって出口液温Thwoutを目標液温に近づけるように、ラジエータポート152の開口率を変更する。
なお、上記のように、内燃機関の暖機が完了していないときに、ラジエータポート152の開口率を0[%]にするように要求弁位相を演算してラジエータ120への冷却液の循環を停止させ、暖機を促進する制御が暖機促進制御である。
暖機促進制御を実行してラジエータ120への冷却液の循環を停止しているときには、機関回転速度NEが高くなって単位時間当たりにポンプ140から吐出される冷却液の量が多くなると、冷却液循環経路100を構成している配管などに大きな負荷がかかるおそれがある。例えば、デバイスポート156及びラジエータポート152の開口率がいずれも0[%]になっているときには、リリーフ通路108を通じて冷却液が循環するものの、リリーフ通路108を通じて循環させることのできる冷却液の量は限られる。そのため、機関回転速度NEが高くなると、ポンプ出口側通路105及びウォータジャケット出口側通路101内の圧力が高くなり、ポンプ出口側通路105及びウォータジャケット出口側通路101に大きな負荷がかかるおそれがある。また、デバイスポート156の開口率が100[%]であり、ラジエータポート152の開口率が0[%]になっているときには、デバイス130に冷却液が循環するようになるものの、この場合にもラジエータ120側への循環は停止しているため、循環させることのできる冷却液の量は限られる。そのため、機関回転速度NEがさらに高くなった場合に、ポンプ出口側通路105及びウォータジャケット出口側通路101、デバイス入口側配管106、デバイス出口側配管107などの配管内の圧力が高くなり、これらに大きな負荷がかかるおそれがある。
そこで、この機関冷却システムでは、制御装置160が、下限弁位相Lgrdを設定して、機関回転速度NEが高いときに要求弁位相よりも目標弁位相を大きくすることにより、ラジエータポート152の開口率を大きくする圧力緩和制御を実行する。
以下、この圧力緩和制御について詳しく説明する。図3はこの圧力緩和制御にかかる一連の処理の流れを示すフローチャートである。図3に示されている一連の処理は、要求弁位相が、図2に示されているようにラジエータポート152の開口率が100[%]よりも小さい基準開口率p1[%]になる弁位相であるa5[°]以下であるときに、制御装置160によって所定の制御周期で繰り返し実行される。
図3に示されているように、制御装置160は、この一連の処理を開始すると、まず、ステップS100において機関回転速度NEを取得する。そして、ステップS110において、取得した機関回転速度NEが基準回転速度NEstよりも高いか否かを判定する。なお、基準回転速度NEstは、機関回転速度NEが基準回転速度NEst以下であればリリーフ通路108を通じて冷却水が循環することで、冷却液循環経路100を構成する配管に過剰な負荷がかかることがないと判定できる大きさの値になっている。
ステップS110において機関回転速度NEが基準回転速度NEst以下であると判定した場合(ステップS110:NO)には、制御装置160は、何もせずに、そのままこの一連の処理を一旦終了させる。
一方、ステップS110において機関回転速度NEが基準回転速度NEstよりも高いと判定した場合(ステップS110:YES)には、制御装置160は、処理をステップS120へと進める。制御装置160は、ステップS120においてラジエータ120の温度を推定するために外気温Thaを取得する。そして、ステップS130において、取得した機関回転速度NEと取得した外気温Thaとに基づいて下限弁位相Lgrdを算出する。ここでは、機関回転速度NEが高いときほど下限弁位相Lgrdが大きくなるように、下限弁位相Lgrdを算出する。また、取得した外気温Thaをラジエータの温度とみなして、ラジエータの温度が低いときほど、すなわち外気温Thaが低いときほど、下限弁位相Lgrdが大きくなるように、下限弁位相Lgrdを算出する。
具体的には、図4に示されているように、下限弁位相Lgrdは、機関回転速度NEと外気温Thaとを入力とし、下限弁位相Lgrdを出力とするマップを参照して算出される。このマップでは、下限弁位相Lgrdは機関回転速度NEが低いときには0[°]であるが、機関回転速度NEがある程度高くなるとa4[°]になり、そこからは機関回転速度NEが高くなるほど大きくなって最終的にはa6[°]になる。また、外気温Thaが低いほど下限弁位相Lgrdがa4[°]になる機関回転速度NE及び下限弁位相Lgrdがa5[°]になる機関回転速度NEが低くなる。
こうしてステップS130において下限弁位相Lgrdを算出すると、制御装置160は処理をステップS140へと進め、ステップS140において下限弁位相Lgrdによって目標弁位相を下限ガードする。具体的には、制御装置160は、要求弁位相と下限弁位相Lgrdとのうち、大きい値を目標弁位相に設定する。これにより、要求弁位相が下限弁位相Lgrd未満である場合には、目標弁位相が要求弁位相よりも大きな下限弁位相Lgrdに変更される。なお、要求弁位相が下限弁位相Lgrd以上である場合には、目標弁位相は要求弁位相の値と等しい値になる。こうしてステップS140の処理を実行すると、制御装置160はこの一連の処理を一旦終了させる。なお、この一連の処理におけるステップS130及びステップS140の処理が圧力緩和制御に相当する。
次に本実施形態にかかる圧力緩和制御の作用について、図5〜7を参照して説明する。図5は、出口液温Thwoutが暖機完了温度よりも低い温度、例えば50[℃]であり、要求弁位相がa3[°]になっている場合における機関回転速度NEとラジエータポート152の開口率との関係を示したグラフである。図5では、外気温Thaが20[℃]以上のときの機関回転速度NEとラジエータポート152の開口率との関係を実線で示している。また、外気温Thaが−10[℃]のときの機関回転速度NEとラジエータポート152の開口率との関係を一点鎖線で示し、外気温Thaが−20[℃]のときの機関回転速度NEとラジエータポート152の開口率との関係を破線で示している。
図4を参照して上述したように、制御装置160は、圧力緩和制御において、外気温Thaが低いほど下限弁位相Lgrdがa4[°]になる機関回転速度NE及び下限弁位相Lgrdがa5[°]になる機関回転速度NEが低くなるように、外気温Thaと機関回転速度NEとに基づいて下限弁位相Lgrdを算出している。
そのため、図5に示されているように、機関回転速度NEが高くなると、圧力緩和制御を通じて算出される下限弁位相Lgrdが要求弁位相であるa3[°]を上回り、目標弁位相が下限弁位相Lgrdによって下限ガードされ、ラジエータポート152の開口率が大きくなる。
このときには、図5に実線で示されているように、外気温Thaが20[℃]以上のときには、機関回転速度NEがn30のときにラジエータポート152が開き始め、機関回転速度NEが高くなるほどラジエータポート152の開口率が大きくなってラジエータポート152が全開に至る。
これに対して、図5に一点鎖線で示されているように、外気温Thaが−10[℃]のときには、機関回転速度NEがn30よりも低いn20のときにラジエータポート152が開き始め、機関回転速度NEが高くなるほどラジエータポート152の開口率が大きくなる。そして、途中からは外気温Thaが20[℃]のときと同様の態様で機関回転速度NEに応じてラジエータポート152の開口率が変化するようになり、ラジエータポート152が全開に至る。
また、図5に破線で示されているように、外気温Thaが−20[℃]のときには、機関回転速度NEがn20よりも低いn10のときにラジエータポート152が開き始め、機関回転速度NEが高くなるほどラジエータポート152の開口率が大きくなる。そして、途中からは外気温Thaが20[℃]のときと同様の態様で機関回転速度NEに応じてラジエータポート152の開口率が変化するようになり、ラジエータポート152が全開に至る。
このように、この機関冷却システムの制御装置160は、圧力緩和制御を通じて、内燃機関の暖機が完了していなくても機関回転速度NEが所定の機関回転速度以上のときに所定の機関回転速度未満のときよりもラジエータポート152の開口率を大きくする。こうしてラジエータポート152の開口率を大きくすることにより、暖機促進制御によるラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除される。これにより、制御バルブ150を通じてラジエータ120側にも冷却液が循環するようになり、冷却液循環経路100を構成している配管に大きな負荷が作用することが抑制される。
また、図5に示されているように、この機関冷却システムでは、圧力緩和制御において、外気温Thaが低く、ラジエータ120の温度が低いときほど、低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率が大きくなる。このように圧力緩和制御において、ラジエータ120の温度が低いときほど、低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率を大きくすることによる作用について、図6及び図7を参照して説明する。なお、図6及び図7は、いずれもラジエータ120の温度が−20[℃]の場合における機関回転速度NE及びラジエータ流量の変化と、ラジエータ熱歪みの変化との関係を示すタイミングチャートである。図7はこの実施形態の機関冷却システムにおける機関回転速度NE及びラジエータ流量の変化と、ラジエータ熱歪みの変化との関係を示すタイミングチャートである。一方で図6は比較例であり、圧力緩和制御において、ラジエータ120の温度によらず常に機関回転速度NEがn30以上になったときにラジエータポート152を開くようにしている従来の機関冷却システムにおける機関回転速度NE及びラジエータ流量の変化と、ラジエータ熱歪みの変化との関係を示すタイミングチャートである。この比較例の場合には、ラジエータ120の温度によらず常に図5において実線で示した態様で圧力緩和制御を実行している。なお、図6に示されている比較例の場合も、図7に示されているこの実施形態の機関冷却システムの場合も、機関回転速度NEの変化の態様は同一である。
図6に示されているように、比較例の場合、時刻t10において機関回転速度NEが高くなり始め、時刻t20において機関回転速度がn30を超えると、圧力緩和制御を通じてラジエータポート152の開口率が大きくされ、ラジエータ120に冷却液が循環するようになる。これにより、時刻t20以降は、徐々に単位時間当たりにラジエータ120を通過する冷却液の量であるラジエータ流量が多くなる。
このときには、ラジエータ120の温度が−20[℃]であるため、時刻t20においてラジエータポート152が開き、ウォータジャケット110を通過して温められた冷却液がラジエータ120に流れ込むと、ラジエータ120が温められ、熱歪みが発生する。
そして、時刻t30において機関回転速度NEの変化が低下に転じると、機関回転速度NEの低下に伴ってラジエータポート152の開口率が小さくなるとともにポンプ140からの冷却液の吐出量も少なくなり、ラジエータ流量が少なくなる。そして、ラジエータ流量が「0」になり、ラジエータ120の熱歪みは解消されていく。
これに対して、図7に示されているように、この実施形態の機関冷却システムの場合、時刻t10において機関回転速度NEが高くなり始めたあと、時刻t20よりも前の時刻t15において機関回転速度がn10を超えた時点から、圧力緩和制御を通じてラジエータポート152の開口率が大きくなる。これにより、時刻t15の時点からラジエータ120に冷却液が循環するようになり、時刻t15以降は、徐々に単位時間当たりにラジエータ120を通過する冷却液の量であるラジエータ流量が多くなる。このように、この機関冷却システムの場合には、図6に示されている比較例の場合よりも機関回転速度NEが低く、ポンプ140からの冷却液の吐出量が少ない時点からラジエータ120への冷却液の循環の停止を解除する。そのため、ポンプ140からの吐出量が多い状態で循環の停止を解除する比較例の場合と比較して、ラジエータ流量の増大は緩やかになっている。したがって、時刻t15においてラジエータポート152が開き、ウォータジャケット110を通過して温められた冷却液がラジエータ120に流れ込むようになったときのラジエータ120の温度変化が比較例の場合よりも緩和されており、熱歪みも抑制されている。
具体的には、図6に示されているように機関回転速度NEがn30になった時点でラジエータポート152が開き始める比較例における熱歪みの最大値はd20である。これに対して、図7に示されているように機関回転速度NEがn10になった時点でラジエータポート152が開き始めるこの機関冷却システムにおける熱歪みの最大値は、d20よりも小さいd10になっている。
なお、この機関冷却システムの場合にも、時刻t30において機関回転速度NEの変化が低下に転じると、機関回転速度NEの低下に伴ってラジエータポート152の開口率が小さくなるとともにポンプ140からの冷却液の吐出量も少なくなり、ラジエータ流量が少なくなる。そして、ラジエータ流量が「0」になり、ラジエータ120の熱歪みは解消されていく。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)ラジエータ120の温度が低い場合には、より低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率が大きくされて暖機促進制御による循環の停止が解除される。すなわち、ラジエータ120の温度が低い場合には、ポンプ140からの吐出量が少ない状態でラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除される。これにより、ポンプ140からの吐出量が多い状態で循環の停止を解除する場合と比較してラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除されたときのラジエータ120の温度変化を緩和でき、循環の停止の解除によるラジエータ120の熱歪みを抑制できる。
したがって、ラジエータ120への冷却液の循環の停止の解除によって生じるラジエータ120の熱歪みを抑制しつつ、冷却液循環経路100を構成する配管などへの大きな負荷の作用を抑制できる。
(2)暖機の促進を図る上では、暖機が完了するまではできる限りラジエータ120への冷却液の循環を停止しておくことが好ましい。これに対してこの機関冷却システムの場合、ラジエータ120の温度が低く、ラジエータ120への冷却液の循環の停止の解除に伴い大きな熱歪みが発生しやすいときほど、ポンプ140からの吐出量が少ない状態でラジエータポート152の開口率が大きくされ、ラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除される。すなわち、熱歪みが生じるリスクの大きさに合わせて循環の停止を解除する機関回転速度が変化するようになる。したがって、暖機の促進と機関冷却システムの保護との両立を図ることができる。
(3)内燃機関が始動されるまでに内燃機関の運転が停止されている期間が十分に長ければ、ラジエータ120の温度は外気温Thaと等しくなっている。そこで、内燃機関が始動されて暖機が完了するまでの間に実行される圧力緩和制御においては、外気温を用いてラジエータ120の温度を推定できる。この機関冷却システムでは、制御装置160は、外気温Thaをラジエータ120の温度とみなして圧力緩和制御を実行している。したがって、ラジエータ120の温度を測定するためのセンサを別途設けることなく、圧力緩和制御を実行することができる。
(4)図5に示されているようにこの機関冷却システムでは、圧力緩和制御において、機関回転速度NEが高く、単位時間当たりにポンプ140から吐出される冷却液の量が多いほど、すなわち、冷却液循環経路100内の圧力が高くなりやすいときほど、ラジエータポート152の開口率を大きくする。これにより、冷却液循環経路100内の圧力が高くなるリスクの大きさに合わせてラジエータポート152の開口率を大きくできる。したがって、より一層、暖機の促進と機関冷却システムの保護との両立を図ることができる。
(5)この機関冷却システムでは、要求弁位相がa5[°]以下のとき、すなわちラジエータポート152の開口率が基準開口率p1[%]以下のときに、図3を参照して説明した一連の処理を実行するようにしている。すなわち、制御装置160は、ラジエータポート152の開口率が基準開口率p1[%]よりも大きいときには、圧力緩和制御を実行しない。要するに、この機関冷却システムでは、制御装置160は、ラジエータポート152の開口率が基準開口率p1以下であることを条件に、圧力緩和制御を実行している。
そもそもラジエータポート152の開口率が十分に大きくなっている場合には、圧力緩和制御を実行してラジエータポート152の開口率を大きくしなくてもよい場合がある。この点、この機関冷却システムでは、ラジエータポート152の開口率が基準開口率p1以下であることを条件に圧力緩和制御を実行するため、ラジエータポート152の開口率を大きくしてラジエータ120への冷却液の循環の制限を緩和しなくてもよい場合に圧力緩和制御が実行されてしまうことを抑制できる。したがって、無駄に図3に示す一連の処理が実行されることを抑制し、制御装置160の演算負荷を抑制することができる。
(6)図3を参照して説明した一連の処理において、制御装置160は、機関回転速度NEが基準回転速度NEst以上であることを条件に、圧力緩和制御を実行する。機関回転速度NEが低い場合には、単位時間当たりのポンプ140からの冷却液の吐出量が少ないため、圧力緩和制御を実行してラジエータポート152の開口率を大きくしなくてもよい場合がある。この点、この機関冷却システムによれば、機関回転速度NEが基準回転速度NEst以上であることを条件に圧力緩和制御を実行するため、ラジエータポート152の開口率を大きくしてラジエータ120への冷却液の循環の制限を緩和しなくてもよい場合に圧力緩和制御が実行されてしまうことを抑制できる。したがって、無駄に下限弁位相Lgrdを算出することを抑制し、制御装置160の演算負荷を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態で実施することもできる。
・圧力抑制制御を実行していないときの弁位相の制御態様は上記の例に限らない。例えば、機関始動後に暖機促進制御において要求弁位相を0[°]に保持する期間の長さは、機関始動時の出口液温Thwoutによらず常に一定の長さでもよい。また、機関始動後に出口液温Thwoutが暖機完了温度よりも低い所定の温度以上になったときにデバイスポート156を開くようにしてもよい。また、暖機が完了したあとに弁位相を制御する際の目標液温は、内燃機関の運転状態に応じて可変設定してもよいし、内燃機関の運転状態によらずに一定の温度であってもよい。
・ポンプ出口側通路105とデバイス出口側配管107とを接続するリリーフ通路108が設けられている例を示したが、リリーフ通路の接続態様はこうした態様に限らない。すなわち、リリーフ通路は制御バルブ150においてデバイスポート156の開口率とラジエータポート152の開口率とがともに0[%]になっているときに圧力の過剰な上昇を抑制することができるよう接続されていればよい。例えば、ウォータジャケット出口側通路101とデバイス出口側配管107とを接続するリリーフ通路を設けるようにしてもよい。
・制御バルブ150が、入口ポート151の他に、デバイスポート156とラジエータポート152とを備えている例を示したが、制御バルブ150にさらに別のポートが設けられている場合であっても、上記の実施形態と同様に圧力緩和制御を実行する構成を適用することができる。すなわち、冷却液循環経路100は、デバイス130に冷却液を循環させる経路及びラジエータ120に冷却液を循環させる経路の他に、冷却液を循環させる経路を備えていてもよい。また、冷却液循環経路100が、ラジエータ120に冷却液を循環させる経路を含んでいれば、上記の実施形態と同様に圧力緩和制御を実行する構成を採用することができるため、冷却液循環経路100は、デバイス130に冷却液を循環させる経路を備えていなくてもよい。
・制御バルブ150の構成は、ハウジング155内で弁体158が回転することにより各ポート152,156の開口率が変化するロータリー式のバルブに限らない。例えば、制御バルブとして、ハウジング内に収容された棒状のスプールをハウジング内で軸方向に移動させることにより、各ポート152,156の開口率を変更するスプールバルブを採用してもよい。
・圧力緩和制御を実行する条件は適宜変更してもよい。例えば、上記実施形態では、要求弁位相がa5[°]以下であるときに図3に示した一連の処理を実行するようにして、ラジエータポート152の開口率が基準開口率p1以下であることを条件に、圧力緩和制御を実行するようにしていたが、この条件を省略してもよい。すなわち、図3に示した一連の処理を機関運転中に常に繰り返し実行するようにしてもよい。また、上記実施形態では、機関回転速度NEが基準回転速度NEst以上であることを条件に、圧力緩和制御を実行するようにしていたが、この条件を省略してもよい。すなわち、機関回転速度NEによらず図3に示した一連の処理を実行しているときには常に圧力緩和制御を実行するようにしてもよい。また、暖機促進制御中に限って圧力緩和制御を実行するようにしてもよい。なお、上記実施形態と同様の圧力緩和制御を実行していても要求弁位相が下限弁位相Lgrd以上であるときには要求弁位相がそのまま目標弁位相になるため、圧力緩和制御によってラジエータポート152の開口率が大きくされることはない。
・制御装置160が外気温Thaをラジエータの温度とみなして圧力緩和制御を実行する例を示したが、ラジエータ120の温度を他の方法で取得するようにしてもよい。例えば、ラジエータ120に温度を検出する温度センサを設け、その温度センサによってラジエータ120の温度を検出するようにしてもよい。また、ラジエータ120内の冷却液の温度を検出する液温センサを設け、ラジエータ120内の冷却液の温度をラジエータ120の温度とみなすようにしてもよい。
・図5に破線及び一点鎖線で示したように、機関回転速度NEが高いときほどラジエータポート152の開口率を大きくする圧力緩和制御を示したが、圧力緩和制御は、ラジエータ120の温度が低いときにラジエータ120の温度が高いときよりも低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率を大きくするものであればよい。例えば、図8に示されているように、機関回転速度NEによらずにラジエータポート152の開口率を一定の開口率まで大きくする構成を採用し、ラジエータ120の温度が低いときほど低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率を一定の開口率まで大きくするようにしてもよい。図8に示されている例では、一点鎖線で示されているように、ラジエータ120の温度が−10[℃]のときには、機関回転速度NEがn30よりも低いn21以上になるとラジエータポート152が開き、ラジエータポート152の開口率が一定の大きさになる。そして、途中からは外気温Thaが20[℃]のときと同様の態様で機関回転速度NEに応じてラジエータポート152の開口率が変化するようになり、ラジエータポート152が全開に至る。また、破線で示されているように、外気温Thaが−20[℃]のときには、機関回転速度NEがn21よりも低いn11以上になるとラジエータポート152が開き、ラジエータポート152の開口率が一定の大きさになる。そして、途中からは外気温Thaが20[℃]のときと同様の態様で機関回転速度NEに応じてラジエータポート152の開口率が変化するようになり、ラジエータポート152が全開に至る。こうした態様でラジエータポート152の開口率を大きくする圧力緩和制御を実行するようにした場合にも、ラジエータ120の温度が低い場合には、ポンプ140からの吐出量が少ない状態でラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除されるようになる。これにより、ポンプ140からの吐出量が多い状態で循環の停止を解除する場合と比較してラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除されたときのラジエータ120の温度変化を緩和でき、循環の停止の解除によるラジエータ120の熱歪みを抑制できる。したがって、上記の実施形態と同様に、ラジエータ120への冷却液の循環の停止の解除によって生じるラジエータ120の熱歪みを抑制しつつ、冷却液循環経路100を構成する配管などへの大きな負荷の作用を抑制できる。
・上記の実施形態では、ラジエータ120の温度に応じてそれぞれの機関回転速度NEにおける下限弁位相Lgrdを設定し、ラジエータ120の温度が低いほど低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率を大きくするようにしていた。これに対して、圧力緩和制御は、ラジエータ120の温度が低いときに、ラジエータ120の温度が高いときよりも低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率を大きくするものであればよい。例えば、ラジエータポート152の開口率を大きくする機関回転速度NEを切り替える温度の閾値を設け、ラジエータ120の温度が閾値未満である場合には、ラジエータ120の温度が閾値以上である場合よりも、低い機関回転速度からラジエータポート152の開口率を大きくするようにしてもよい。この場合にも、ラジエータ120の温度が低いときにポンプ140からの吐出量が多い状態で循環の停止を解除する場合と比較してラジエータ120への冷却液の循環の停止が解除されたときのラジエータ120の温度変化を緩和でき、循環の停止の解除によるラジエータ120の熱歪みを抑制できる。
・下限弁位相Lgrdによって目標弁位相を下限ガードすることにより、ラジエータポート152の開口率を大きくする圧力緩和制御を例示したが、圧力緩和制御によってラジエータポート152の開口率を大きくする際の具体的な方法は適宜変更することができる。例えば、下限弁位相Lgrdを算出するのではなく、ラジエータ120の温度と機関回転速度NEとから圧力緩和制御を実行しないときよりも大きな目標弁位相を直接算出し、ラジエータポート152の開口率を大きくするようにしてもよい。
100…冷却液循環経路、101…ウォータジャケット出口側通路、102…ラジエータ入口側配管、103…ラジエータ出口側配管、104…ポンプ入口側通路、105…ポンプ出口側通路、106…デバイス入口側配管、107…デバイス出口側配管、108…リリーフ通路、109…リリーフバルブ、110…ウォータジャケット、120…ラジエータ、130…デバイス、140…ポンプ、150…制御バルブ、151…入口ポート、152…ラジエータポート、155…ハウジング、156…デバイスポート、157…弁体内通路、158…弁体、159…モータ、160…制御装置、161…出口液温センサ、162…エアフロメータ、163…クランクポジションセンサ。

Claims (5)

  1. 内燃機関のウォータジャケット及びラジエータの間で冷却液を循環させる冷却液循環経路と、前記冷却液循環経路の途中に設けられていて前記内燃機関の出力軸の回転に連動するポンプと、前記冷却液循環経路の途中に設けられていて、前記ラジエータに繋がるラジエータポートが設けられているハウジング及び同ハウジングに収容されている弁体を有し、前記弁体が前記ハウジング内で動くことによって前記ラジエータポートの開口率が0%から100%までの範囲で変化する制御バルブと、前記制御バルブを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、前記内燃機関の暖機が完了していないときに前記ラジエータポートの開口率を0%にする暖機促進制御と、前記内燃機関の暖機が完了していなくても機関回転速度が所定の機関回転速度以上のときに前記所定の機関回転速度未満のときよりも前記ラジエータポートの開口率を大きくする圧力緩和制御とを実行する機関冷却システムであり、
    前記制御装置が、前記圧力緩和制御において、前記ラジエータの温度が低いときには前記ラジエータの温度が高いときよりも低い機関回転速度から前記ラジエータポートの開口率を大きくする機関冷却システム。
  2. 前記制御装置が、前記圧力緩和制御において、前記ラジエータの温度が低いときほど低い機関回転速度から前記ラジエータポートの開口率を大きくする
    請求項1に記載の機関冷却システム。
  3. 前記制御装置が、外気温を前記ラジエータの温度とみなして前記圧力緩和制御を実行する
    請求項1又は請求項2に記載の機関冷却システム。
  4. 前記制御装置が、前記圧力緩和制御において前記ラジエータポートの開口率を大きくするときに、機関回転速度が高いときほど前記ラジエータポートの開口率を大きくするように機関回転速度に応じて前記制御バルブを制御する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の機関冷却システム。
  5. 前記制御装置が、前記ラジエータポートの開口率が100%よりも小さい基準開口率以下であることを条件に、前記圧力緩和制御を実行する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の機関冷却システム。
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