JP6601836B2 - 電動機付き減速機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機付き減速機に関する。
従来、電動機と減速機とを備え、電動機から得られる動力を減速させて出力する電動機付き減速機が知られている。図7は、従来の電動機付き減速機1Xの構造を、概念的に示した図である。図7の電動機付き減速機1Xは、電動機20Xと、減速機構30Xと、減速後の回転数で回転する出力部40Xと、を有する。ただし、図7の例では、電動機20X、減速機構30X、および出力部40Xが、電動機20Xの中心軸9Xに沿う方向(軸方向)に配列されている。このため、電動機付き減速機1Xの軸方向の寸法が長くなる。したがって、図7の構造を有する電動機付き減速機1Xは、作業ロボットやアシストスーツの関節部分、ターンテーブル、ホイールイン割出盤などのように、軸方向の寸法に厳しい制限がある用途には不向きである。
電動機付き減速機の軸方向の寸法を抑えるためには、例えば、回転軸の周りに電動機を設け、当該電動機の外周側に減速機構を同心円状に配置することが、考えられる。そうすれば、電動機と減速機構とが、同一の軸方向位置に配置されるため、電動機付き減速機を、全体として軸方向に薄型化できる。電動機の外周側に減速機構を配置した従来の電動機付き減速機については、例えば、実開昭60−166259号公報に記載されている。
実開昭60−166259号公報
実開昭60−166259号公報には、アウターロータ形のモータの外側に、減速機としてのハーモニックギヤを配置した構造が示されている。しかしながら、当該公報の構造では、モータの固定子継鉄と可動サーキュラスプラインとを、当該公報の第1図に示された構成部品とは異なる部材(装置外の部材)で支持する必要がある。したがって、当該公報の第1図に示された構成部品だけでは、独立したアセンブリとして扱うことができない。また、固定子継鉄および可動サーキュラスプラインを支持するための部材が別途必要であることから、実際の使用時には、その分の軸方向の厚みがさらに必要となる。
また、実開昭60−166259号公報の構造では、回転子継鉄の支持軸が無い。このため、回転子継鉄が、ウェブジェネレータを介してサーキュラスプラインに支持されることとなる。このような構造では、回転子継鉄の回転姿勢が不安定となる。したがって、歯筋が傾いたりピッチ円が変化したりして、正常な歯当たりを得ることができず、騒音や振動が生じやすいと考えられる。また、歯車の損傷も生じやすいと考えられる。
本発明の目的は、軸方向の寸法が短く、独立したアセンブリとして扱うことができ、かつ、振動および騒音の小さい電動機付き減速機を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、ケーシングと、前記ケーシングに対する回転運動を発生させる電動機と、前記電動機から得られる回転運動を減速させながら伝達する減速機構と、減速後の回転数で回転する出力部と、前記ケーシングまたは前記ケーシングに固定された部材と前記電動機の回転部とを回転可能に接続する第1軸受と、前記ケーシングと前記出力部とを回転可能に接続する第2軸受と、を有し、前記回転部は、ロータマグネットを有し、前記電動機の回転軸に対して垂直な同一平面上に、前記第1軸受、前記ロータマグネット、前記減速機構の歯車列、前記出力部、および前記第2軸受が、配列され、前記電動機の径方向において、前記第1軸受と前記第2軸受との間に、前記ロータマグネット、および前記減速機構の歯車列が、少なくとも配置される電動機付き減速機である。
本願の例示的な第1発明によれば、電動機の回転軸に対して垂直な同一平面上に、第1軸受、ロータマグネット、減速機構の歯車列、前記出力部、および第2軸受を配列する。これにより、電動機付き減速機を、軸方向に薄型化できる。また、電動機付き減速機内の全ての部材が、ケーシングに直接または間接的に支持される。このため、電動機付き減速機を、独立したアセンブリとして扱うことができる。また、径方向内側と径方向外側とに2つの軸受を有するため、電動機の回転部、減速機構、および出力部の回転姿勢が安定する。したがって、駆動時の振動および騒音を低減できるとともに、歯車の損傷を抑制できる。
図1は、第1実施形態に係る電動機付き減速機の概念図である。 図2は、第2実施形態に係る電動機付き減速機の縦断面図である。 図3は、第2実施形態に係る電動機付き減速機の横断面図である。 図4は、第3実施形態に係る電動機付き減速機の縦断面図である。 図5は、第4実施形態に係る電動機付き減速機の縦断面図である。 図6は、第5実施形態に係る電動機付き減速機の縦断面図である。 図7は、従来の電動機付き減速機の概念図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、電動機の回転軸と平行な方向を「軸方向」、回転軸に直交する方向を「径方向」、回転軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は略平行な方向も含むものとする。また、上記の「直交する方向」は略直交する方向も含むものとする。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る電動機付き減速機1Aを、概念的に示した図である。図1に示すように、この電動機付き減速機1Aは、ケーシング10A、電動機20A、減速機構30A、出力部40A、第1軸受71A、および第2軸受72Aを有する。図1では、ケーシング10Aのみに網掛けが施されている。
電動機20Aは、ケーシング10Aに対する回転運動を発生させる要素である。電動機20Aを駆動させると、電動機20Aの回転部25Aが、回転軸9Aを中心として回転する。ケーシング10Aまたはケーシング10Aに固定された部材と、電動機20Aの回転部25Aとは、第1軸受71Aによって、回転可能に接続される。
減速機構30Aは、電動機20Aから得られる回転運動を、減速させながら出力部40Aへ伝達する。出力部40Aは、減速後の回転数で、回転軸9Aを中心として回転する。また、ケーシング10Aと出力部40Aとは、第2軸受72Aによって、回転可能に接続される。
この電動機付き減速機1Aでは、電動機20Aの回転軸9Aに対して垂直な同一平面90A上に、第1軸受71A、電動機20Aの回転部25Aに含まれるロータマグネット、減速機構30Aの歯車列、および第2軸受72Aが、配列される。すなわち、第1軸受71A、電動機20Aのロータマグネット、減速機構30Aの歯車列、および第2軸受72Aの各々の少なくとも一部分が、同一平面90A内に位置する。このため、これらの複数の要素の一部が同一平面90Aから外れた位置に配置される場合と比べて、電動機付き減速機1Aを軸方向に薄型化できる。
また、この電動機付き減速機1Aでは、電動機20A、減速機構30A、および出力部40Aを含む全ての要素が、ケーシング10Aに直接または間接的に支持されている。このため、電動機付き減速機1A内の一部の要素を、外部の部材によって支持する必要はない。したがって、電動機付き減速機1Aを、独立したアセンブリとして扱うことができる。
また、この電動機付き減速機1Aでは、第1軸受71Aと第2軸受72Aとの間に、電動機20Aの回転部25A、減速機構30A、および出力部40Aが支持される。これにより、電動機20Aの回転部25A、減速機構30A、および出力部40Aの回転姿勢が安定する。その結果、電動機付き減速機1Aの駆動時における振動および騒音を低減できる。また、減速機構30Aに含まれる歯車列が、噛み合いによって互いに損傷することを抑制できる。
<2.第2実施形態>
図2は、本発明の第2実施形態に係る電動機付き減速機1の縦断面図である。図3は、図2のA−A位置から見た電動機付き減速機1の横断面図である。この電動機付き減速機1は、電動機20から得られる第1回転数の回転運動を、第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換して、出力部40を回転させる装置である。電動機付き減速機1は、例えば、作業ロボットにおけるアームの関節部分に組み込まれて、アームの屈伸運動を実現させるために用いられる。ただし、本発明の電動機付き減速機は、アシストスーツ、ターンテーブル、工作機械の割出盤、車椅子、無人搬送車などの他の機器に組み込まれて、各種の回転運動を実現させるものであってもよい。
図2および図3に示すように、本実施形態の電動機付き減速機1は、ケーシング10、電動機20、減速機構30、出力部40、回路基板50、および検出器60を有する。
ケーシング10は、電動機付き減速機1内の各部を直接または間接的に支持する金属製の部材である。ケーシング10は、例えば、作業ロボットのアームを構成する2つのアーム部材91,92のうちの基端側のアーム部材91に、ねじ止めによって固定される。図2に示すように、ケーシング10は、ベース部11、内側円筒部12、固定内歯歯車部13、および外側円筒部14を有する。
ベース部11は、電動機20の回転軸9に対して略垂直に配置された、円板状の部位である。内側円筒部12は、ベース部11の一方の面から、回転軸9の周囲を取り囲むように、電動機20側へ略円筒状に延びる。固定内歯歯車部13は、ベース部11の径方向外側の端縁部と出力部40との間に位置する円環状の部位である。固定内歯歯車部13の内周面には、複数の内歯が、周方向に一定のピッチで設けられている。外側円筒部14は、出力部40の径方向外側に位置する円筒状の部位である。内側円筒部12、固定内歯歯車部13、および外側円筒部14は、いずれも、回転軸9と同軸に配置される。
電動機20は、駆動電流に応じて回転運動を発生させる駆動源である。電動機20は、ステータ21、シャフト22、ハブ23、およびロータマグネット24を有する。ステータ21は、ケーシング10に対して相対的に静止する。シャフト22、ハブ23、およびロータマグネット24は、ケーシング10に対して回転可能に支持される。すなわち、本実施形態では、ステータ21が、電動機20の静止部を構成し、シャフト22、ハブ23、およびロータマグネット24が、電動機20の回転部を構成する。
ステータ21は、複数の突極部をもつ環状のステータコア211と、各突極部に巻かれたコイル212とを有する。ステータコア211の内周面は、ケーシング10の内側円筒部12の外周面に、例えば圧入や接着剤で固定される。このように、本実施形態では、ケーシング10に直接ステータ21が固定されている。これにより、電動機20の部品点数が低減されている。
シャフト22は、回転軸9に沿って配置された柱状の部材である。シャフト22の少なくとも一部分は、ケーシング10の内側円筒部12内に配置される。シャフト22と内側円筒部12との間には、2つの第1軸受71が介在する。2つの第1軸受71は、軸方向に間隔をあけて配置される。各第1軸受71の内輪は、シャフト22の外周面に固定される。また、各第1軸受71の外輪は、内側円筒部12の内周面に固定される。
本実施形態では、第1軸受71に、ボールベアリングが用いられている。ただし、ボールベアリングに代えて、ローラベアリング、クロスローラベアリング、滑り軸受、流体動圧軸受等の他方式の軸受が用いられていてもよい。また、第1軸受71の内輪とシャフト22との間、または、第1軸受71の外輪とケーシング10との間に、他の部材が介在していてもよい。
ハブ23は、シャフト22とロータマグネット24とを繋ぐカップ状の部材である。ハブ23の径方向内側の端縁部は、シャフト22に固定される。また、ハブ23の外周部には、円筒状のマグネット保持部231が設けられている。ロータマグネット24は、マグネット保持部231の内周面に、例えば接着剤で固定される。本実施形態では、ステータ21の径方向外側に、ロータマグネット24が位置する。なお、ロータマグネット24は、N極とS極とが周方向に交互に着磁された単一のリングマグネットであってもよく、磁極毎に分割された複数のセグメントマグネットであってもよい。
コイル212に駆動電流を供給すると、ステータコア211の各突極部に磁束が生じる。そして、突極部とロータマグネット24との間の磁束の作用により、周方向のトルクが発生する。その結果、シャフト22、ハブ23、およびロータマグネット24が、回転軸9を中心として、第1回転数で回転する。なお、本実施形態では、電動機20に、作業ロボットのアーム駆動に適したステッピングモータを用いている。しかしながら、本発明に用いられる電動機は、必ずしもステッピングモータでなくてもよい。
また、図2に示すように、本実施形態のハブ23には、複数の通気孔232が設けられている。各通気孔232は、ハブ23の一部分をプレスで切り起こすことによって、形成される。電動機20の駆動時には、各通気孔232からハブ23の内部へ、外気が流入する。これにより、ステータ21のコイル212が冷却される。
減速機構30は、電動機20から得られる回転運動を、減速させながら出力部40へ伝達する機構である。この電動機付き減速機1の減速機構30には、可撓歯車を利用した、いわゆる波動歯車機構が用いられている。図2および図3に示すように、減速機構30は、カム31、可撓外歯歯車32、および第3軸受33(基礎出願の「可撓軸受」)を有する。また、本実施形態では、ケーシング10および出力部40の各々の一部分が、内歯歯車として、減速機構30の構成要素となっている。
カム31は、ハブ23の外周面に固定された、環状の部材である。図3に示すように、カム31は、軸方向に見て楕円形の外周面を有する。可撓外歯歯車32は、可撓性を有するリング状の歯車である。可撓外歯歯車32の外周面には、複数の外歯321が一定のピッチで設けられている。カム31と可撓外歯歯車32との間には、第3軸受33が介在する。第3軸受33の内輪は、可撓性を有し、カム31の楕円状の外周面に沿って固定される。第3軸受33の外輪は、可撓外歯歯車32の内周面に固定されて、可撓外歯歯車32とともに変形する。第3軸受33の内輪と外輪との間には、複数の球体が介在する。
出力部40は、可撓外歯歯車32とケーシング10の外側円筒部14との間に配置された、円環状の部材である。出力部40は、例えば、作業ロボットのアームを構成する2つのアーム部材91,92のうちの先端側のアーム部材92に、ねじ止めによって固定される。図3に示すように、出力部40の内周面には、複数の内歯41が、周方向に一定のピッチで設けられている。また、出力部40と外側円筒部14との間には、第2軸受72が介在する。
本実施形態では、第2軸受72に、クロスローラベアリングが用いられている。図2に示すように、第2軸受72は、出力部40の外周面と、外側円筒部14の内周面との間に、複数の円筒ころ721を有する。複数の円筒ころ721は、出力部40の外周面に設けられた環状のV溝と、外側円筒部14の内周面に設けられた環状のV溝との間に、向きを交互に変えながら配置される。これにより、出力部40と外側円筒部14とが、互いの回転を許容しながら、高剛性に接続される。
このようなクロスローラベアリングは、ボールベアリングのように一対で用いずとも、軸方向および径方向に、必要な剛性を得ることができる。すなわち、クロスローラベアリングを用いることで、出力部40と外側円筒部14との間に介在するベアリングの数を減らすことができる。これにより、第2軸受72の重量を低減できるとともに、第2軸受72の軸方向の寸法を抑えることができる。
なお、本実施形態では、出力部40の外周面を含む一部分が、第2軸受72の内輪として機能している。ただし、第2軸受72は、出力部40とは別に内輪を有していてもよい。また、本実施形態では、外側円筒部14の内周面を含む一部分が、第2軸受72の外輪として機能している。ただし、第2軸受72は、外側円筒部14とは別に外輪を有していてもよい。
ハブ23とともにカム31が回転すると、カム31の回転に応じて、可撓外歯歯車32の形状が変化する。すなわち、軸方向に見たときに、可撓外歯歯車32はカム31の外周面の形状に沿った楕円形状となるが、その楕円の長軸が、カム31の回転に追従して回転する。可撓外歯歯車32は、外周面に設けられた複数の外歯321のうち、長軸の両端に位置する外歯321のみが、固定内歯歯車部13の内歯および出力部40の内歯41と噛み合う。
本実施形態では、固定内歯歯車部13の内歯の数と、可撓外歯歯車32の外歯321の数とが、等しい。このため、カム31が回転しても、固定内歯歯車部13と可撓外歯歯車32との間では、互いに噛み合う歯の位置は変化しない。したがって、固定内歯歯車部13と可撓外歯歯車32とは、相対回転しない。
一方、出力部40の内歯41の数と、可撓外歯歯車32の外歯321の数とは、互いに異なる。このため、カム31の1回転ごとに、可撓外歯歯車32の同じ位置の外歯321に噛み合う出力部40の内歯41の位置がずれる。これにより、出力部40が、回転軸9を中心として、ゆっくりと回転する。その結果、基端側のアーム部材91に対して、先端側のアーム部材92が、ゆっくりと回動する。このときの出力部40の回転数は、第1回転数よりも低い第2回転数となる。
なお、カム31の外周面の形状は、必ずしも楕円形には限られない。カム31の外周面は、回転軸9からの距離が一定でない他の形状であってもよい。また、本実施形態では、ケーシング10の一部分(固定内歯歯車部13)が、固定内歯歯車として機能しているが、固定内歯歯車は、ケーシング10に対して相対的に静止した別の部材であってもよい。また、本実施形態では、出力部40の一部分が、可動内歯歯車として機能しているが、可動内歯歯車は、出力部40とともに回転する別の部材であってもよい。
回路基板50は、電動機20を駆動制御するための電気回路が実装された基板である。本実施形態では、ケーシング10のベース部11の外側の面に、回路基板50が取り付けられている。コイル212および後述する検出器60は、それぞれ、回路基板50と電気的に接続される。電動機付き減速機1の駆動時には、検出器60から得られる検出信号に基づいて、回路基板50からコイル212に、駆動電流が供給される。これにより、電動機20が駆動する。
検出器60は、ケーシング10に対する出力部40の回転数または回転位置を検出するセンサである。検出器60は、例えば、ケーシング10の固定内歯歯車部13に設けられた貫通孔または凹部内に、配置される。検出器60には、例えば、反射式の光センサを用いた、パルス計数型のロータリーエンコーダが用いられる。一方、出力部40は、検出器60側の面に、回転軸9を中心とする複数の放射状のスリットなどの模様を有する。検出器60は、出力部40の当該模様を光学的に読み取ることによって、出力部40の回転数または回転位置を検出する。なお、ロータリーエンコーダは、インクリメンタル型であってもよく、アブソリュート型であってもよい。
また、検出器60に代えて、または、検出器60とともに、電動機20内にロータマグネット24の位置を検出する磁気センサを設けてもよい。当該磁気センサを設ければ、減速前の第1回転数の回転運動を検出することができる。
図2に示すように、本実施形態の電動機付き減速機1は、電動機20の回転軸9に対して垂直な同一平面(例えば、図2のA−A平面)上に、第1軸受71、ロータマグネット24、減速機構30の可撓外歯歯車32、出力部40、および第2軸受72が、配列されている。具体的には、回転軸9から径方向外側へ向けて、第1軸受71、ロータマグネット24、減速機構30の可撓外歯歯車32、出力部40、および第2軸受72が、順に配列される。すなわち、第1軸受71、ロータマグネット24、減速機構30の可撓外歯歯車32、出力部40、および第2軸受72の各々の少なくとも一部分が、同一平面内に位置する。このため、これらの複数の要素の一部が同一平面から外れた位置に配置される場合と比べて、電動機付き減速機1を軸方向に薄型化できる。
特に、本実施形態では、減速機構30に波動歯車機構が用いられている。波動歯車機構を用いれば、減速前の第1回転数で回転する部材(例えばカム31)と、減速後の第2回転数で回転する部材(例えば出力部40)とを、回転軸9に対して垂直な同一平面上に配置しやすい。したがって、波動歯車機構を用いることで、減速機構30の軸方向の厚みを、より抑えることができる。
また、本実施形態の可撓外歯歯車32は、図4に示す第3実施形態の可撓外歯歯車32Bのようなフランジ部323Bを有していない。すなわち、本実施形態の可撓外歯歯車32は、複数の外歯321をもつ筒状部のみからなる。これにより、減速機構30の軸方向の厚みを、さらに抑えることができる。
また、この電動機付き減速機1では、電動機20、減速機構30、出力部40、回路基板50、および検出器60Bを含む装置内の全ての要素が、ケーシング10に直接または間接的に支持されている。このため、電動機付き減速機1内の一部の要素を、外部の部材によって支持する必要はない。したがって、電動機付き減速機1を、独立したアセンブリとして扱うことができる。
また、この電動機付き減速機1では、第1軸受71と第2軸受72との間に、電動機20の回転部、減速機構30、および出力部40が支持される。これにより、電動機20の回転部、減速機構30、および出力部40の回転姿勢が安定する。その結果、電動機付き減速機1の駆動時における振動および騒音を低減できる。また、可撓外歯歯車32、固定内歯歯車部13、および出力部40が、噛み合いによって互いに損傷することを抑制できる。
特に、電動機付き減速機1を軸方向に薄型化すると、軸方向の寸法に対する径方向の寸法比率が大きくなる。このため、一般的には、薄型化すればするほど、電動機20の回転部、減速機構30、および出力部40の回転姿勢を安定させることが技術的に難しくなる。しかしながら、本実施形態の構造を採用すれば、上述の通り、電動機付き減速機1を軸方向に薄型化することと、電動機20の回転部、減速機構30、および出力部40の回転姿勢を安定させることとを、両立させることができる。
<3.第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。図4は、第3実施形態に係る電動機付き減速機1Bの縦断面図である。なお、以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と同等の部分については、重複説明を省略する。
本実施形態の電動機付き減速機1Bは、車椅子や無人搬送車等の車輪に組み込まれて、車輪を回転させるために用いられる。図4に示すように、この電動機付き減速機1Bは、ケーシング10B、電動機20B、減速機構30B、出力部40B、回路基板50B、および検出器60Bを有する。
本実施形態のケーシング10Bは、第2実施形態のような外側円筒部14を有していない。また、ケーシング10Bの固定内歯歯車部13Bの径方向外側に、出力部40Bが配置されている。そして、固定内歯歯車部13Bと出力部40Bとが、第2軸受72Bとしてのクロスローラベアリングによって、回転可能に接続されている。
また、本実施形態の可撓外歯歯車32Bは、筒状部322Bとフランジ部323Bとを有する。筒状部322Bは、カム31Bの回転に応じて変形する。また、筒状部322Bの外周面には、複数の外歯が一定のピッチで設けられている。フランジ部323Bは、筒状部322Bの一方の端部から径方向外側へ向けて広がり、出力部40Bの軸方向の端面に、例えばねじ止めで固定される。
可撓外歯歯車32Bの複数の外歯は、固定内歯歯車部13Bの複数の内歯と、互いに噛み合う。ただし、本実施形態では、固定内歯歯車部13Bに設けられた内歯の数と、可撓外歯歯車32Bに設けられた外歯の数とが、互いに異なる。このため、カム31Bの1回転ごとに、固定内歯歯車部13Bの同じ位置の内歯に噛み合う可撓外歯歯車32Bの外歯の位置がずれる。これにより、可撓外歯歯車32Bが、回転軸9Bを中心として、ゆっくりと回転する。その結果、可撓外歯歯車32Bのフランジ部323Bに固定された出力部40Bも、回転軸9Bを中心としてゆっくりと回転する。
この電動機付き減速機1Bでは、電動機20Bの回転軸9Bに対して垂直な同一平面90B上に、第1軸受71B、ロータマグネット24B、減速機構30Bの可撓外歯歯車32B、固定内歯歯車部13B、および第2軸受72Bが、配列されている。すなわち、第1軸受71B、ロータマグネット24B、減速機構30Bの可撓外歯歯車32B、固定内歯歯車部13B、および第2軸受72Bの各々の少なくとも一部分が、同一平面90B内に位置する。このため、これらの複数の要素の一部が同一平面90Bから外れた位置に配置される場合と比べて、電動機付き減速機1Bを軸方向に薄型化できる。
また、この電動機付き減速機1Bでは、電動機20B、減速機構30B、出力部40B、回路基板50B、および検出器60Bを含む装置内の全ての要素が、ケーシング10Bに直接または間接的に支持されている。このため、電動機付き減速機1B内の一部の要素を、外部の部材によって支持する必要はない。したがって、電動機付き減速機1Bを、独立したアセンブリとして扱うことができる。
また、この電動機付き減速機1Bでは、第1軸受71Bと第2軸受72Bとで、電動機20Bの回転部、減速機構30B、および出力部40Bが支持される。これにより、電動機20Bの回転部、減速機構30B、および出力部40Bの回転姿勢が安定する。その結果、電動機付き減速機1Bの駆動時における振動および騒音を低減できる。また、可撓外歯歯車32Bおよび固定内歯歯車部13Bが、噛み合いによって互いに損傷することを抑制できる。
また、本実施形態の構造を採用すれば、電動機付き減速機1Bの最外周部に、出力部40Bを配置できる。したがって、出力部40Bの外周面にゴム製のタイヤ93Bを取り付けるだけで、自発的に駆動する車輪を容易に実現できる。また、本実施形態の電動機付き減速機1Bは、独立したアセンブリとして扱うことができるため、例えば、無人搬送車の荷台94Bに、ケーシング10Bをねじ止めするだけで、無人搬送車に車輪を付加することができる。
<4.第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。図5は、第4実施形態に係る電動機付き減速機1Cの縦断面図である。なお、以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と同等の部分については、重複説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の電動機付き減速機1Cは、ケーシング10C、電動機20C、減速機構30C、出力部40C、回路基板50C、および検出器60Cを有する。
上述した第2実施形態では、ステータ21よりも径方向外側にロータマグネット24が配置された、いわゆるアウターロータ型の電動機20が用いられていた。これに対し、本実施形態では、ステータ21Cよりも径方向内側にロータマグネット24Cが配置された、いわゆるインナーロータ型の電動機20Cを用いている。以下、本実施形態の電動機20Cの構造について、説明する。
電動機20Cのステータ21Cは、径方向内側へ向けて突出した複数の突極部をもつ環状のステータコア211Cと、各突極部に巻かれたコイル212Cとを有する。ステータコア211Cの外周面は、ケーシング10Cの内側円筒部12Cの内周面に、例えば圧入や接着剤で固定される。また、シャフト22Cの端部は、ケーシング10Cのベース部11Cに、例えば圧入で固定される。すなわち、第2実施形態では、シャフト22が回転部に属していたが、本実施形態では、シャフト22Cが静止部に属する。
ハブ23Cは、ロータマグネット24Cとカム31Cとを繋ぐカップ状の部材である。ハブ23Cの内周部には、円筒状のマグネット保持部231Cが設けられている。ロータマグネット24Cは、マグネット保持部231Cの外周面に固定される。また、ハブ23Cの外周部には、円筒状のカム保持部232Cが設けられている。カム31Cは、カム保持部232Cの外周面に固定される。
シャフト22Cとマグネット保持部231Cとの間には、2つの第1軸受71Cが介在する。2つの第1軸受71Cは、軸方向に間隔をあけて配置される。各第1軸受71Cの内輪は、シャフト22Cの外周面に固定される。各第1軸受71Cの外輪は、マグネット保持部231Cの内周面に固定される。なお、図5の例では、第1軸受71Cに、ボールベアリングが用いられている。
コイル212Cに駆動電流を供給すると、ステータコア211Cの各突極部に磁束が生じる。そして、突極部とロータマグネット24Cとの間の磁束の作用により、周方向のトルクが生じる。その結果、ハブ23Cおよびロータマグネット24Cが、回転軸9Cを中心として、第1回転数で回転する。
この電動機付き減速機1Cにおいても、電動機20Cの回転軸9Cに対して垂直な同一平面90C上に、第1軸受71C、ロータマグネット24C、減速機構30Cの可撓外歯歯車32C、出力部40C、および第2軸受72Cが、配列されている。すなわち、第1軸受71C、ロータマグネット24C、減速機構30Cの可撓外歯歯車32C、出力部40C、および第2軸受72Cの各々の少なくとも一部分が、同一平面90C内に位置する。このため、これらの要素の一部が同一平面90Cから外れた位置に配置される場合と比べて、電動機付き減速機1Cを軸方向に薄型化できる。
また、この電動機付き減速機1Cにおいても、電動機20C、減速機構30C、出力部40C、回路基板50C、および検出器60Cを含む装置内の全ての要素が、ケーシング10Cに直接または間接的に支持されている。このため、電動機付き減速機1C内の一部の要素を、外部の部材によって支持する必要はない。したがって、電動機付き減速機1Cを、独立したアセンブリとして扱うことができる。
また、この電動機付き減速機1Cにおいても、第1軸受71Cと第2軸受72Cとの間に、電動機20Cの回転部、減速機構30C、および出力部40Cが支持される。これにより、電動機20Cの回転部、減速機構30C、および出力部40Cの回転姿勢が安定する。その結果、電動機付き減速機1Cの駆動時における振動および騒音を低減できる。また、可撓外歯歯車32C、固定内歯歯車部13C、および出力部40Cが、噛み合いによって互いに損傷することを抑制できる。
<5.第5実施形態>
続いて、本発明の第5実施形態について説明する。図6は、第5実施形態に係る電動機付き減速機1Dの縦断面図である。なお、以下では、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と同等の部分については、重複説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の電動機付き減速機1Dでは、第3軸受33Dの外輪34Dの外周面に、複数の外歯341Dが一定のピッチで設けられている。そして、当該複数の外歯341Dの一部が、固定内歯歯車部13Dの内歯および出力部40Dの内歯と噛み合っている。すなわち、上記の第2実施形態では、第3軸受33の外輪と可撓外歯歯車32とが別部材であったのに対し、本実施形態では、第3軸受33Dの外輪34Dと可撓外歯歯車とが、単一の部材となっている。
第3軸受の外輪と可撓外歯歯車とを別部材にすると、電動機付き減速機の駆動時に、外歯に作用する力によって、可撓外歯歯車に僅かな捻りが生じる。そして、当該捻りの分力が、可撓外歯歯車に対して軸方向に作用する。このため、第3軸受に対して可撓外歯歯車が軸方向に移動しないように、寄り止め部材を設ける必要がある。しかしながら、寄り止め部材を設けると、可撓外歯歯車と寄り止め部材と間の摩擦によって、可撓外歯歯車に摩耗や発熱が生じ、電動機付き減速機の駆動効率が低下する虞がある。
これに対し、図6の電動機付き減速機1Dでは、第3軸受33Dの外輪34Dに、可撓外歯歯車の機能を併せ持たせている。外輪34Dは、その内周面に環状の溝部342Dを有する。そして、当該溝部342Dに、複数の球体35Dが接触する。このため、溝部342Dに球体35Dが嵌まることによって、外輪34Dの軸方向の移動が制限される。したがって、外輪34Dの軸方向の位置を制限するために、別途位置決め部材を設ける必要はない。すなわち、位置決め部材に起因する摩擦や効率低下の問題も生じない。また、第3軸受33Dの外輪34Dと可撓外歯歯車とを単一の部材にすれば、電動機付き減速機1Dの部品点数も低減できる。
特に、図6の例では、第3軸受33Dの複数の球体35Dが、2列に配置されている。すなわち、複数の球体35Dは、第1の軸方向位置において環状に配列された第1の球体列351Dと、第1の軸方向位置とは異なる第2の軸方向位置において環状に配列された第2の球体列352Dとを有する。このように、複数の球体35Dを2列に配置すれば、第3軸受33Dの剛性をより高めることができる。したがって、内輪36Dに対する外輪34Dの軸方向の位置ずれを、より抑制できる。なお、複数の球体35Dは、1列に配置されていてもよく、3列以上に配置されていてもよい。
また、本実施形態の電動機付き減速機1Dでは、第3軸受33Dの内輪36Dが、ハブ23Dの外周面に固定されている。そして、内輪36Dが、軸方向に見て楕円形の外周面を有する。すなわち、上記の第2実施形態では、第3軸受33の内輪とカム31とが別部材であったのに対し、本実施形態では、第3軸受33Dの内輪36Dとカムとが、単一の部材となっている。
このように、第3軸受33Dの内輪36Dにカムの機能を併せ持たせれば、電動機付き減速機1Dの部品点数を低減できる。また、第3軸受およびカムの全体としての径方向の寸法が低減される。したがって、電動機付き減速機1Dを径方向に小型化しやすくなる。あるいは、電動機20Dの磁気回路部分であるステータ21Dおよびロータマグネット24Dの径方向の寸法を大きくとることができる。これにより、電動機20Dの出力を向上させることができる。
<6.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、第4実施形態の図5の構造では、シャフト22Cに中実な円柱状の部材を用いていたが、当該シャフト22Cの中央に、軸方向に延びる貫通孔を設けてもよい。すなわち、シャフト22Cに円筒状の中空部材を用いてもよい。そのようにすれば、当該シャフト22Cの貫通孔に、電気配線の一部を通すことができる。これにより、電気配線の位置ずれを制限できる。電動機20Cの駆動時にも、シャフト22Cの位置は変化しないため、電気配線が可動部材との接触により損傷する心配は少ない。
また、図2,図4,または図5の構造において、シャフト自体を省略し、ケーシングとハブとの間に第1軸受を介在させるようにしてもよい。そうすれば、ハブの径方向内側に、軸方向に貫通する孔を確保することができる。したがって、当該孔に電気配線の一部を通すことができる。
また、上記の各実施形態では、ケーシングが単一の部材により構成されていた。しかしながら、ケーシングは、複数の部材で構成されていてもよい。
電動機付き減速機を構成する各部材の材料には、例えば、高強度の金属を用いればよい。ただし、各部材の材料は、使用時の負荷に耐え得るものであればよく、必ずしも金属には限定されない。
また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。例えば、図4の構造において、図6のように、第3軸受33Bの外輪と、可撓外歯歯車32Bとを、単一の部材としてもよい。また、図4の構造において、図6のように、第3軸受33Bの内輪とカム31Bとを、単一の部材としてもよい。また、図4の構造において、図6のように、第3軸受33Bの複数の球体を2列に配置してもよい。
また、電動機付き減速機の細部の形状については、本願の各図に示された形状と相違していてもよい。
本発明は、電動機付き減速機に利用できる。
1,1A,1B,1C,1D 電動機付き減速機
9,9A,9B,9C 回転軸
10,10A,10B,10C ケーシング
11,11C ベース部
12,12C 内側円筒部
13,13B,13C,13D 固定内歯歯車部
14 外側円筒部
20,20A,20B,20C,20D 電動機
21,21C,21D ステータ
22,22C シャフト
23,23C、23D ハブ
24,24B,24C,24D ロータマグネット
25A 回転部
30,30A,30B,30C 減速機構
31,31B,31C カム
32,32B,32C 可撓外歯歯車
33,33B,33D 第3軸受
34D 外輪
35D 球体
36D 内輪
40,40A,40B,40C,40D 出力部
50,50B,50C 回路基板
60,60B,60C 検出器
71,71A,71B,71C 第1軸受
72,72A,72B,72C 第2軸受
90A,90B,90C 同一平面

Claims (14)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングに対する回転運動を発生させる電動機と、
    前記電動機から得られる回転運動を減速させながら伝達する減速機構と、
    減速後の回転数で回転する出力部と、
    前記ケーシングまたは前記ケーシングに固定された部材と前記電動機の回転部とを回転可能に接続する第1軸受と、
    前記ケーシングと前記出力部とを回転可能に接続する第2軸受と、
    を有し、
    前記回転部は、ロータマグネットを有し、
    前記電動機の回転軸に対して垂直な同一平面上に、前記第1軸受、前記ロータマグネット、前記減速機構の歯車列、前記出力部、および前記第2軸受が、配列され
    前記電動機の径方向において、前記第1軸受と前記第2軸受との間に、前記ロータマグネット、および前記減速機構の歯車列が、少なくとも配置される電動機付き減速機。
  2. 請求項1に記載の電動機付き減速機において、
    前記第1軸受と前記第2軸受との間に、前記出力部が配置される電動機付き減速機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動機付き減速機において、
    前記回転軸から径方向外側へ向けて、前記第1軸受、前記ロータマグネット、前記減速機構の歯車列、および前記第2軸受が、順に配列される、電動機付き減速機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記電動機のステータよりも径方向外側に、前記ロータマグネットが配置される、電動機付き減速機。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記電動機のステータよりも径方向内側に、前記ロータマグネットが配置される、電動機付き減速機。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記減速機構は、
    前記回転軸からの距離が一定でない外周面をもち、前記電動機の前記回転部とともに回転するカムと、
    前記カムの回転に応じて変形する可撓外歯歯車と、
    前記カムと前記可撓外歯歯車との間に介在する第3軸受と、
    前記ケーシングに対して相対的に静止した固定内歯歯車と、
    前記出力部とともに回転する可動内歯歯車と、
    を有し、
    前記可撓外歯歯車と、前記固定内歯歯車および可動内歯歯車とが、互いに噛み合い、
    前記可撓外歯歯車と前記可動内歯歯車とが、歯数の違いによって相対回転する、電動機付き減速機。
  7. 請求項に記載の電動機付き減速機において、
    前記可撓外歯歯車は、複数の外歯をもつ筒状部のみからなる、電動機付き減速機。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記減速機構は、
    前記回転軸からの距離が一定でない外周面をもち、前記電動機の前記回転部とともに回転するカムと、
    前記カムの回転に応じて変形する可撓外歯歯車と、
    前記カムと前記可撓外歯歯車との間に介在する第3軸受と、
    前記ケーシングに対して相対的に静止した固定内歯歯車と、
    を有し、
    前記出力部は、前記可撓外歯歯車とともに回転し、
    前記可撓外歯歯車と、前記固定内歯歯車とが、互いに噛み合い、
    前記可撓外歯歯車と前記固定内歯歯車とが、歯数の違いによって相対回転する、電動機付き減速機。
  9. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記第3軸受は、内輪、外輪、および前記内輪と前記外輪との間に介在する複数の球体を有し、
    前記外輪と前記可撓外歯歯車とが、単一の部材である、電動機付き減速機。
  10. 請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記第3軸受は、内輪、外輪、および前記内輪と前記外輪との間に介在する複数の球体を有し、
    前記内輪と前記カムとが、単一の部材である、電動機付き減速機。
  11. 請求項または請求項10に記載の電動機付き減速機において、
    前記複数の球体は、
    第1の軸方向位置において環状に配列された第1の球体列と、
    前記第1の軸方向位置とは異なる第2の軸方向位置において環状に配列された第2の球体列と、
    を有する、電動機付き減速機。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記第2軸受は、クロスローラベアリングである、電動機付き減速機。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記ケーシングは、前記回転軸の周囲を取り囲む円筒部を有し、
    前記円筒部に、前記電動機のステータが固定された、電動機付き減速機。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の電動機付き減速機において、
    前記ケーシングに対する前記出力部の回転数を検出する検出器をさらに有し、
    前記検出器は、前記ケーシングに設けられた凹部または貫通孔内に配置される、電動機付き減速機。
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