JP6578432B2 - 吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、製造装置、及び吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、製造装置、及び吸収性物品 Download PDF

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法、製造装置、及び吸収性物品に関する。
従来、尿などの***物を吸収する吸収性物品の一例として使い捨ておむつがある。そして、かかるおむつの製造には、ホットメルト接着剤等の接着剤で弾性部材が取り付けられて伸縮性が付与されたシート状部材が使用される。
しかし、接着剤で弾性部材を取り付けると、弾性部材の外周面に存在する当該接着剤の硬化に起因して弾性部材の弾性、つまり伸縮性が阻害されたり、シート状部材の柔軟性が阻害される恐れがある。そのため、最近では、接着剤を使用せずに弾性部材をシート状部材に取り付けることが検討されており、その方法の一例として、特許文献1には次のような方法が開示されている。
特表2001−504899号
先ず、図1Aの概略平面図に示すように、搬送方向に連続するシート状部材の連続体31a’において互いに対向する一対の対向面同士の間に搬送方向に連続する弾性部材の連続体35a’を搬送方向に伸長した状態で介挿する。
次に、一対の対向面同士を接合する接合部j’を搬送方向に間隔をあけて複数形成するが、このとき、当該接合部j’を、搬送方向と交差するCD方向において弾性部材の連続体35a’の両側の位置にそれぞれ形成するようにする。
そうしたら、シート状部材の連続体31a’を、同連続体31a’における搬送方向の切断対象位置PC’で切断することにより、図1Bに示すように弾性部材35’が取り付けられた単票状のシート状部材31’が生成される。すなわち、この切断に基づいて、切断された弾性部材35’が搬送方向に収縮しつつCD方向に拡大しようとするが、ここで、当該弾性部材35’のCD方向の拡大が、CD方向の両側に位置する接合部j’,j’同士に規制されて、これにより、これら接合部j’,j’で弾性部材35’は、実質的にCD方向に挟圧された状態となる。そして、その結果、当該弾性部材35’がシート状部材31’に取り付けられた状態となる。
しかし、かかる弾性部材35’は、上記のような接合部j’,j’同士の挟圧のみに概ね基づいてシート状部材31’に取り付けられている。そのため、その後にシート状部材31’を再伸長等して弾性部材35’を再度伸長した場合に、当該弾性部材35’に作用する上記の挟圧の力が小さくなって接合部j’,j’から弾性部材35’が伸縮方向に滑り得る。そして、仮にその状態で伸長状態を再度緩和すると、滑ってずれた位置のまま弾性部材が接合部j’,j’の挟圧で再度取り付けられてしまって、その結果、シート状部材31’の伸縮性が伸縮方向の全長に亘って略均等な適正状態から、部分的に伸縮性が偏った不適正状態に変化してしまう恐れがある。例えば、シート状部材31’のうちのある部分では伸縮方向の伸縮性が大きいが、ある部分では伸縮性が小さいという具合に、シート状部材31’の伸縮方向の全長に亘って伸縮性が均等に付与できなくなる恐れがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、弾性部材がシート状部材の接合部から滑ることを抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送方向に連続するシート状部材の連続体の互いに対向する一対の対向面同士の間に、前記搬送方向に連続する弾性部材の連続体を介挿した後に、前記シート状部材の連続体を、当該シート状部材の連続体における前記搬送方向の切断対象位置で切断することにより、前記弾性部材が取り付けられた前記シート状部材を製造する方法であって、
前記一対の対向面同士の間に前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態で配置する配置工程と、
前記一対の対向面同士を接合する接合部を前記搬送方向に間隔をあけて複数形成する接合部形成工程と、
前記配置工程及び前記接合部形成工程の後で、前記シート状部材の連続体及び前記弾性部材の連続体を、前記切断対象位置で切断することにより、前記シート状部材及び前記弾性部材を生成する切断工程と、を有し、
前記接合部形成工程では、前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態に維持しつつ、前記接合部を、前記搬送方向と交差するCD方向において前記弾性部材の連続体の両側の位置にそれぞれ形成し、
前記切断工程の後では、前記搬送方向に収縮しつつ前記CD方向に拡大した前記弾性部材は、前記両側の前記接合部同士で前記CD方向に挟圧されて前記シート状部材に取り付けられており、
前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
前記一方の対向面は、前記不織布を生成すべく前記不織布の構成繊維を支持部材の支持面に吸引して堆積させた際に、前記支持面に当接しない非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
また、
搬送方向に連続するシート状部材の連続体の互いに対向する一対の対向面同士の間に、前記搬送方向に連続する弾性部材の連続体を介挿した後に、前記シート状部材の連続体を、当該シート状部材の連続体における前記搬送方向の切断対象位置で切断することにより、前記弾性部材が取り付けられた前記シート状部材を製造する装置であって、
前記一対の対向面同士の間に前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態で配置する配置装置と、
前記一対の対向面同士を接合する接合部を前記搬送方向に間隔をあけて複数形成する接合部形成装置と、
前記配置装置及び前記接合部形成装置よりも前記搬送方向の下流側の位置で、前記シート状部材の連続体及び前記弾性部材の連続体を、前記切断対象位置で切断することにより、前記シート状部材及び前記弾性部材を生成する切断装置と、を有し、
前記接合部形成装置は、前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態に維持しつつ、前記接合部を、前記搬送方向と交差するCD方向において前記弾性部材の連続体の両側の位置にそれぞれ形成し、
前記切断装置よりも前記搬送方向の下流側の位置では、前記搬送方向に収縮しつつ前記CD方向に拡大した前記弾性部材は、前記両側の前記接合部同士で前記CD方向に挟圧されて前記シート状部材に取り付けられており、
前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
前記一方の対向面は、前記不織布を生成すべく前記不織布の構成繊維を支持部材の支持面に吸引して堆積させた際に、前記支持面に当接しない非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
また、
シート状部材と、
前記シート状部材の互いに対向する一対の対向面同士の間に横方向に沿って介挿された前記弾性部材と、
前記一対の対向面同士を接合する接合部と、を有した吸収性物品であって、
前記接合部は、前記横方向と交差する縦方向において前記弾性部材の両側の位置にそれぞれ形成されているとともに、前記両側の前記接合部同士で前記弾性部材は挟圧された状態となっており、
前記接合部は、前記縦方向及び前記横方向に離散的に配されており、
前記シート状部材の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
前記一方の対向面は、前記不織布の両面のうちで、単位体積当たりに含まれる構成繊維の本数が少ない方の面であることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、弾性部材がシート状部材の接合部から滑ることを抑制可能となる。
図1A及び図1Bは、接着剤を用いずに弾性部材35’をシート状部材31’に取り付ける方法の説明図である。 吸収性物品の一例としての3ピースタイプのおむつ1の概略斜視図である。 展開状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。 図3中のIVa−IVa断面図、及びIVb−IVb断面図である。 展開状態の腹側帯部材31を非肌側から見た概略平面図である。 図6A及び図6Bは、溶着部jが奏する糸ゴム35(45)の取り付け機能の説明図である。 製造ラインでおむつ1が製造される様子を一部斜視で示す概略平面図である。 図8A、図8B、及び図8Cは、それぞれ、図7中のA部の概略拡大図、B部の概略拡大図、及びC部の概略拡大図である。 第1加工位置PK1でなされる加工処理の説明図であって、同加工処理のメインの装置をなす超音波溶着装置60をCD方向から見た概略側面図である。 図9A中のB−B矢視の概略拡大図である。 第1連続シート32aの生成工程を示す概略側面図である。 第1連続シート32aの資材コイルC32aの繰り出し装置72の繰り出し用回転軸72aの回転方向と、第2連続シート33aの資材コイルC33aの繰り出し装置73の繰り出し用回転軸73aの回転方向とが互いに逆向きの場合を示す概略側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
搬送方向に連続するシート状部材の連続体の互いに対向する一対の対向面同士の間に、前記搬送方向に連続する弾性部材の連続体を介挿した後に、前記シート状部材の連続体を、当該シート状部材の連続体における前記搬送方向の切断対象位置で切断することにより、前記弾性部材が取り付けられた前記シート状部材を製造する方法であって、
前記一対の対向面同士の間に前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態で配置する配置工程と、
前記一対の対向面同士を接合する接合部を前記搬送方向に間隔をあけて複数形成する接合部形成工程と、
前記配置工程及び前記接合部形成工程の後で、前記シート状部材の連続体及び前記弾性部材の連続体を、前記切断対象位置で切断することにより、前記シート状部材及び前記弾性部材を生成する切断工程と、を有し、
前記接合部形成工程では、前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態に維持しつつ、前記接合部を、前記搬送方向と交差するCD方向において前記弾性部材の連続体の両側の位置にそれぞれ形成し、
前記切断工程の後では、前記搬送方向に収縮しつつ前記CD方向に拡大した前記弾性部材は、前記両側の前記接合部同士で前記CD方向に挟圧されて前記シート状部材に取り付けられており、
前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
前記一方の対向面は、前記不織布を生成すべく前記不織布の構成繊維を支持部材の支持面に吸引して堆積させた際に、前記支持面に当接しない非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法である。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、弾性部材がシート状部材の接合部から滑ることを抑制することができる。詳しくは次の通りである。
先ず、基本的に、不織布の両面のうちで構成繊維がより毛羽立っている面の方が、弾性部材に同繊維が絡みつき易く、その結果、上記接合部及びその周囲の部分の構成繊維でしっかりと弾性部材を拘束することができる。
一方、不織布の生成工程で当該不織布を生成すべく構成繊維を上記支持部材の支持面に吸引して堆積する際には、当該支持面に近い方が、吸引力が有効に作用し、そして、同支持面から堆積方向に離れる程に吸引力が有効に作用しなくなる。そのため、不織布の両面のうちで上記支持面と当接する当接面では、構成繊維の密集度合いが大きくなるとともに構成繊維の毛羽立ちが小さくなり易く、つまり、当該当接面は、構成繊維の毛羽立ちが小さい略平滑面になり易い。逆に、不織布の両面のうちで上記支持面と当接しない非当接面では、構成繊維の密集度合いが小さくなるとともに構成繊維の毛羽立ちが大きくなり易く、つまり、当該非当接面は、構成繊維の毛羽立ちが大きい略非平滑面になり易い。
そして、この点につき、上記の製造方法では、弾性部材が介挿される一対の対向面同士のうちの少なくとも一方の対向面が、不織布における上記の非当接面となっている。そのため、当該非当接面たる上記一方の対向面では、構成繊維の大きな毛羽立ちに基づいて当該構成繊維を弾性部材にしっかりと絡みつかせることができて、これにより、上記接合部から弾性部材が滑ることを抑制可能となる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの他方の対向面も、不織布で形成されており、
前記他方の対向面も、前記不織布における前記非当接面であるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、一対の対向面のうちの他方の対向面も、不織布における上記の非当接面である。よって、当該非当接面の構成繊維の大きな毛羽立ちに基づいて、弾性部材の両側から同弾性部材に当該構成繊維をしっかりと絡みつかせることができる。そして、これにより、上記接合部から弾性部材が滑ることを、より効果的に抑制可能となる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記シート状部材の連続体は、前記搬送方向に連続する第1連続シートと、前記搬送方向に連続する第2連続シートと、を有し、
前記一対の対向面として、前記第1連続シートの一方の面と前記第2連続シートの一方の面とが対向しており、
前記接合部形成工程では、前記搬送方向に沿って回転するロールの外周面に前記第1連続シートが巻き付けられて搬送されているとともに、前記ロールの回転方向において前記第1連続シートが前記ロールに巻き付いている範囲の所定位置では、前記第1連続シートと前記第2連続シートとの間に前記弾性部材の連続体が介挿された状態で、前記第1連続シートと前記第2連続シートとに前記接合部を形成し、
前記巻き付いている範囲では、前記第1連続シートにおける前記一方の面が、前記ロールの回転半径方向の外側を向いているのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記の巻き付いている範囲では、第1連続シートの上記一方の面が、ロールの回転半径方向の外側を向いている。よって、上記の巻き付いている範囲での第1連続シートの巻き付きの曲率に基づいて、当該一方の面に位置する構成繊維同士の間の隙間を拡大して当該繊維同士をほぐすことができる。そして、これにより、その後に当該一方の面に弾性部材の連続体が当接する際に、同面の構成繊維を速やかに当該弾性部材の連続体に絡みつかせることが可能となる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記ロールの前記外周面において前記弾性部材の連続体が前記第1連続シートの前記一方の面に当接し始める位置が、前記第1連続シートが前記ロールに巻き付いている範囲における前記回転方向の上流端よりも下流側の位置、且つ前記所定位置よりも前記回転方向の上流側の位置であるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、ロールに巻き付いている範囲での第1連続シートの巻き付きの曲率に基づいて第1連続シートの上記一方の面たる上記対向面の構成繊維が適度にほぐれた段階で、同面に弾性部材の連続体が当接し始める。よって、構成繊維を弾性部材の連続体に、より効果的に絡みつかせることが可能となる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記所定位置では、定位置で回転する前記ロールの前記外周面に向けて超音波振動するホーンが、前記外周面に突出して設けられた凸部とで前記シート状部材を挟み込むことにより、前記接合部を形成するのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記接合部を超音波溶着で形成することになるが、当該超音波溶着時に超音波振動するのはホーンであって、上記ロールは超音波振動しない。そのため、当該ロールが超音波振動する場合に起こり得る不具合、例えばロールの振動に起因して同ロールの外周面の弾性部材の連続体の位置が、適正位置からCD方向にずれてしまうという不具合を有効に防ぐことができる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記ロールよりも前記搬送方向の上流側の定位置には、搬送ローラーが前記搬送方向に沿って回転可能に配置されており、
前記搬送ローラーは、前記第1連続シートにおける前記一方の面と当接することで回転力を得て回転する従動回転ローラーであるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、上記の搬送ローラーとの当接により、第1連続シートの上記一方の面たる上記対向面の構成繊維の毛羽立ちを、より大きくすることができる。そして、当該対向面の毛羽立ちがより大きくなった第1連続シートを上記ロールに搬送する。よって、同第1連続シートの上記対向面の構成繊維を弾性部材の連続体に、より効果的に絡みつかせることが可能となる。
かかる吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
前記第1連続シートは、当該第1連続シートの前記非当接面が内周面となるように巻かれた資材コイルの形態で搬入されるとともに、搬入された前記資材コイルを第1回転方向に回転することにより、前記資材コイルから前記第1連続シートが繰り出され、
前記第2連続シートは、当該第2連続シートの前記非当接面が内周面となるように巻かれた資材コイルの形態で搬入されるとともに、搬入された前記資材コイルを前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向に回転することにより、前記資材コイルから前記第2連続シートが繰り出されるのが望ましい。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造方法によれば、第1連続シートと第2連続シートとは、対応する各資材コイルから繰り出される際の同コイルの回転方向が互いに逆である。よって、第1連続シートにおける上記非当接面と第2連続シートにおける上記非当接面との両者を互いに対向させ易くなる。そして、これにより、これら対向する非当接面同士の構成繊維の大きな毛羽立ちに基づいて、当該構成繊維を弾性部材の連続体に、より確実に絡みつかせることが可能となる。
また、
搬送方向に連続するシート状部材の連続体の互いに対向する一対の対向面同士の間に、前記搬送方向に連続する弾性部材の連続体を介挿した後に、前記シート状部材の連続体を、当該シート状部材の連続体における前記搬送方向の切断対象位置で切断することにより、前記弾性部材が取り付けられた前記シート状部材を製造する装置であって、
前記一対の対向面同士の間に前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態で配置する配置装置と、
前記一対の対向面同士を接合する接合部を前記搬送方向に間隔をあけて複数形成する接合部形成装置と、
前記配置装置及び前記接合部形成装置よりも前記搬送方向の下流側の位置で、前記シート状部材の連続体及び前記弾性部材の連続体を、前記切断対象位置で切断することにより、前記シート状部材及び前記弾性部材を生成する切断装置と、を有し、
前記接合部形成装置は、前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態に維持しつつ、前記接合部を、前記搬送方向と交差するCD方向において前記弾性部材の連続体の両側の位置にそれぞれ形成し、
前記切断装置よりも前記搬送方向の下流側の位置では、前記搬送方向に収縮しつつ前記CD方向に拡大した前記弾性部材は、前記両側の前記接合部同士で前記CD方向に挟圧されて前記シート状部材に取り付けられており、
前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
前記一方の対向面は、前記不織布を生成すべく前記不織布の構成繊維を支持部材の支持面に吸引して堆積させた際に、前記支持面に当接しない非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置である。
このような吸収性物品に係るシート状部材の製造装置によれば、前述した製造方法の場合と同様の作用効果を奏することができる。
また、
シート状部材と、
前記シート状部材の互いに対向する一対の対向面同士の間に横方向に沿って介挿された前記弾性部材と、
前記一対の対向面同士を接合する接合部と、を有した吸収性物品であって、
前記接合部は、前記横方向と交差する縦方向において前記弾性部材の両側の位置にそれぞれ形成されているとともに、前記両側の前記接合部同士で前記弾性部材は挟圧された状態となっており、
前記シート状部材の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
前記一方の対向面は、前記不織布の両面のうちで、単位体積当たりに含まれる構成繊維の本数が少ない方の面であることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、弾性部材がシート状部材の接合部から滑ることを抑制することができる。詳しくは次の通りである。
先ず、基本的に、不織布の両面のうちで構成繊維がより毛羽立っている面の方が、弾性部材に同繊維が絡みつき易く、その結果、上記接合部及びその周囲の部分の構成繊維でしっかりと弾性部材を拘束することができる。ここで、毛羽立っている面は、単位体積当たりに含まれる構成繊維の本数が少ないが、ここで、上記の吸収性物品のシート状部材によれば、弾性部材が介挿される一対の対向面同士のうちの少なくとも一方の対向面が、不織布において構成繊維が少ない方の面となっている。そのため、当該少ない方の面たる上記一方の対向面では、構成繊維の大きな毛羽立ちに基づいて当該構成繊維を弾性部材にしっかりと絡みつかせることができて、これにより、上記接合部から弾性部材が滑ることを抑制可能となる。
===本実施形態===
本実施形態の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法及び製造装置は、例えば、吸収性物品の一例としての使い捨ておむつ1の製造ラインで使用される。図2は、同おむつ1の一例としての3ピースタイプのおむつ1の概略斜視図である。
このおむつ1は、図2のような着用前のパンツ型状態において、「縦方向」と、縦方向と直交する「横方向」と、縦方向及び横方向と直交する「前後方向」と、を有している。そして、同おむつ1の着用中に、縦方向は、上下方向を向いていることが多い。そのため、以下では、縦方向のことを「上下方向」とも言う。
なお、上下方向については、上側が、着用者の胴回り側に対応し、下側が、着用者の股下側に対応している。また、前後方向については、前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応している。更に、横方向については、一方側が着用者の左側に対応し、他方側が着用者の右側に対応している。
図2のパンツ型状態においては、おむつ1は、横方向に沿った腹側帯部材31と、この腹側帯部材31の後側に位置しつつ、当該腹側帯部材31と共同して、縦方向の上側に胴回り開口BHを形成するための横方向に沿った背側帯部材41と、腹側帯部材31と背側帯部材41との間に設けられた股下部としての吸収性本体10と、を備えている。そして、吸収性本体10は、腹側帯部材31及び背側帯部材41よりも縦方向の下方に突出して位置している。
また、腹側帯部材31における横方向の各端部31e,31eと、対応する背側帯部材41における横方向の各端部41e,41eとは、溶着部としてのサイドシール部SSで接合されている。そして、これにより、腹側帯部材31及び背側帯部材41が、吸収性本体10と共同して、下側且つ横方向の両側にそれぞれ脚回り開口LH,LHを一つずつ形成している。
図3は、展開状態のおむつ1を着用者の肌側から見た概略平面図である。また、図4は、図3中のIVa−IVa断面図であるとともに、同図3中のIVb−IVb断面図でもある。
ここで、展開状態とは、図2のパンツ型状態のおむつ1が横方向の両側に有する前述のサイドシール部SSの接合を解くことで、腹側帯部材31と背側帯部材41とを分離するとともに、おむつ1を縦方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。
また、この展開状態においては、おむつ1を構成する各部材の伸縮性が皆無であるという仮想的状態で同おむつ1を示している。例えば、この例では、おむつ1には、同おむつ1に伸縮性を付与する目的で複数の弾性部材17,18,35,45が設けられているが、この展開状態では、かかる弾性部材17,18,35,45の伸縮性(収縮力)が全く無いという仮想的状態で同おむつ1を示している。
展開状態においては、おむつ1は、互いに直交する三方向として長手方向と横方向と厚さ方向(図3では紙面を貫通する方向)とを有している。なお、長手方向は、前述の縦方向に沿っている。そして、長手方向の一方側が腹側に対応し、他方側が背側に対応している。また、長手方向の外側が、縦方向の上側に対応し、長手方向の内側が、縦方向の下側に対応している。そして、このように長手方向と縦方向とは互いに似通った方向であることから、以下では、説明の都合上、この展開状態においても、長手方向に代えて縦方向を用いて説明することもある。一方、横方向は、前述のパンツ型状態における横方向と同義である。また、厚さ方向については、一方側が、着用者の身体に接する肌側に対応し、他方側が、その逆側の非肌側に対応している。なお、厚さ方向は、前述の前後方向に沿っている。
図3の展開状態においては、腹側帯部材31は、横方向に沿って配されており、また、背側帯部材41は、腹側帯部材31と長手方向に所定の間隔をあけた位置で、横方向に沿って配されている。そして、これら腹側帯部材31と背側帯部材41との間に吸収性本体10が長手方向に沿って掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebが、それぞれ最寄りの各帯部材31,41に接合固定されていて、これにより、その外観形状は、平面視略H型状をなしている。また、この状態から、吸収性本体10における長手方向の所定位置CL1(長手方向におけるおむつ1の中央位置CL1)を折り位置としておむつ1が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する帯部材31,41の横方向の端部31e,41e同士が前述のサイドシール部SSで接合されると、これら帯部材31,41同士が環状に繋がって、これにより、図2に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型のおむつ1となる。
吸収性本体10は、図3の展開状態において平面視略長方形状をなしている。そして、吸収性本体10の長手方向が、おむつ1の長手方向に沿うように配されている。また、図4に示すように、吸収性本体10は、吸収体11と、同吸収体11を肌側から覆って吸収性本体10の肌側面をなす液透過性のトップシート13と、同吸収体11を非肌側から覆って吸収性本体10の非肌側面をなす液不透過性のバックシート15と、を備えている。
吸収体11は、液体吸収性の吸収性コア11cと、同コア11cの外周面を被覆する不図示のコアラップシートと、を有する。吸収性コア11cは、パルプ繊維や高吸収性ポリマー等の液体吸収性素材を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成形した成形体である。また、コアラップシートには、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを使用可能であるが、コアラップシートについては無くても良い。更に、吸収性コア11cの形状は、何等上記の平面視略砂時計形状に限らず、他の形状でも良い。
トップシート13は、不織布等の液透過性の柔軟なシートである。また、バックシート15は、液不透過性の柔軟なシートである。そして、同バックシート15の一例としては、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等の液不透過性の防漏シートと、防漏シートの非肌側に貼り合わされた不織布製の外装シートとを有した二層構造のラミネートシート15が挙げられる。
なお、図3に示すように、少なくともバックシート15は、吸収体11から長手方向及び横方向に突出するような平面サイズのシートである。そして、横方向に突出した部分に、それぞれ長手方向に伸縮するレッグギャザーLGが形成されている。すなわち、当該突出した部分には、弾性部材として長手方向に沿った糸ゴム17が長手方向に伸長した状態で固定されていて、これにより、当該部分に伸縮性のレッグギャザーLGが形成されている。
また、図3及び図4に示すように、吸収性本体10は、横漏れを防止する目的で横方向の各端部に防漏壁部としての立体ギャザーLSG,LSGを有している。すなわち、立体ギャザーLSGとなるシート状部分に弾性部材18として長手方向に沿った糸ゴム18が長手方向に伸長した状態で取り付けられた構成が、吸収性本体10の横方向の各端部に設けられている。
図3に示すように、腹側帯部材31は、2枚の不織布32,33を素材とした平面視略矩形形状のシート状部材である。すなわち、図4に示すように、同2枚の不織布32,33同士は、互いに厚さ方向に重ねられた状態にあるとともに、互いに対向する一対の対向面同士が、後述の図5に示すように縦方向(長手方向)及び横方向に離散的に配された複数の溶着部j,j…(接合部に相当)で接合されている。そして、図3に示すように、当該腹側帯部材31は、吸収性本体10よりも横方向の両側に突出するように配されつつ、同吸収性本体10における腹側の端部10eaに非肌側から重ねられて接合されている。
また、背側帯部材41も、腹側帯部材31と同様に、2枚の不織布42,43を素材とした平面視略矩形形状のシート状部材である。すなわち、図4に示すように、同2枚の不織布42,43同士は、互いに厚さ方向に重ねられた状態にあるとともに、互いに対向する一対の対向面同士が、図5の腹側帯部材31の場合と同様に、縦方向(長手方向)及び横方向に離散的に配された複数の溶着部j,j…(接合部に相当)で接合されている。そして、図3に示すように、当該背側帯部材41は、吸収性本体10よりも横方向の両側に突出するように配されつつ、同吸収性本体10における背側の端部10ebに非肌側から重ねられて接合されている。
なお、以下の説明で腹側帯部材31及び背側帯部材41の両者に共通する内容については、両者を代表して腹側帯部材31についてのみ説明し、背側帯部材41については、対応する部材等の符号を括弧書きで示すのみとする。
また、この例では、腹側帯部材31(41)に係る2枚の不織布32,33(42,43)の何れも、スパンボンド不織布が使用されている。但し、何等これに限らず、SMS(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド)不織布等の別の種類の不織布を用いても良い。また、この例では、不織布の構成繊維として熱可塑性樹脂の代表例のポリプロピレン(PP)の単独繊維を用いているが、何等これに限らない。例えば、ポリエチレン(PE)などの他の熱可塑性樹脂の単独繊維を用いても良いし、更には、PE及びPP等の鞘芯構造を有した複合繊維を用いても良い。
図5は、展開状態の腹側帯部材31を非肌側から見た概略平面図である。
同図5に示すように、腹側帯部材31(41)に係る2枚の不織布32,33(42,43)において互いに対向する一対の対向面同士の間には、横方向に沿った弾性部材として複数本の糸ゴム35,35…(45,45…)が縦方向に並んで介挿されつつ、同不織布32,33(42,43)に前述の溶着部j,j…に基づいて取り付けられている。そして、これにより、腹側帯部材31(41)には横方向の伸縮性が付与されている。すなわち、前述の溶着部j,j…は、2枚の不織布32,33(42,43)の一対の対向面同士を接合する機能だけでなく、同2枚の不織布32,33(42,43)に糸ゴム35(45)を取り付ける機能も有している。
図6A及び図6Bは、かかる溶着部jが奏する後者の機能、すなわち糸ゴム35(45)の取り付け機能の説明図であり、図5中のVI部の概略拡大図である。
図5に示すように、溶着部j,j…は、横方向に沿って配された糸ゴム35(45)毎にそれぞれ設けられている。また、溶着部jは、対応する糸ゴム35の縦方向の両側に対となるように形成されていて、すなわち、縦方向の両側に並ぶ一対の溶着部j,j同士が、溶着部対jPをなしている。そして、かかる溶着部対jPは、横方向に隣り合う溶着部対jPとの間に間隔をあけつつ横方向に並んで複数対形成されている。一方、図6Aに示すように、かかる溶着部対jPをなす一対の溶着部j,j同士は、縦方向に間隔Djをあけて並んでいるが、ここで、かかる間隔Djの大きさは、目標の伸長倍率まで横方向に伸長した状態での糸ゴム35(45)の縦方向の大きさD35t(D45t)と同寸又はそれよりも若干大きい寸法に設定されている。また、図2のパンツ型状態のおむつ1においては、糸ゴム35(45)は、上記の伸長倍率の伸長状態から緩和されている。よって、同パンツ型状態においては、図6Bに示すように、糸ゴム35(45)は横方向に収縮しつつ縦方向に拡大しようとしているが、ここで、上記の寸法の大小関係に基づいて、糸ゴム35(45)の縦方向の拡大が一対の溶着部j,j同士に規制される。そして、これにより、当該溶着部j,j同士で、糸ゴム35(45)は実質的に縦方向に挟圧された状態となっていて、その結果、当該糸ゴム35(45)が腹側帯部材31(41)に取り付けられた状態となっている。
ちなみに、上記の伸長倍率とは、糸ゴム35(45)の全長L1を、自然長たる無負荷状態の全長L0の何倍まで伸ばしているかを示す値R(=L1/L0)のことである。そして、前述の目標の伸長倍率は、例えば1.5倍〜4.0倍から選択される。
このようなおむつ1は、製造ラインで製造される。図7は、同ラインでおむつ1が製造される様子を一部斜視で示す概略平面図である。また、図8A、図8B、及び図8Cは、それぞれ、図7中のA部の概略拡大図、B部の概略拡大図、及びC部の概略拡大図である。
同ラインでは、例えば、腹側帯部材31に係る2枚の不織布32,33(シート状部材に相当)が、それぞれ搬送方向に連続した連続シート32a,33a(シート状部材の連続体に相当)の形態で搬送されており、同じく、背側帯部材41に係る2枚の不織布42,43(シート状部材に相当)も、それぞれ搬送方向に連続した連続シート42a,43a(シート状部材の連続体に相当)の形態で搬送されている。そして、各2枚の連続シート32a,33a,42a,43aが、それぞれ、搬送方向に設定された複数の加工位置PK1〜PK5を通過する度に、各加工位置PK1,PK2…に対応した加工処理が、各2枚の連続シート32a,33a,42a,43aに対して行われる。
なお、ここで、連続シート32a,33a,42a,43aの厚さ方向及び搬送方向の両者と直交する方向のことを「CD方向」と定義した場合に、この例では、各2枚の連続シート32a,33a,42a,43a、すなわち腹側帯部材31に係る2枚の連続シート32a,33aと背側帯部材41に係る2枚の連続シート42a,43aとの両者は、互いにCD方向に並んで搬送されている。但し、何等これに限らない。
また、この例では、上記複数の加工位置として、第1加工位置PK1乃至第5加工位置PK5が、搬送方向の上流から下流へとこの順番で並んで設定されている。そして、各加工位置PK1,PK2…での加工処理は、腹側帯部材31に係る2枚の連続シート32a,33aに対するものと、背側帯部材41に係る2枚の連続シート42a,43aに対するものとで、互いに概ね同じである。
そのため、以下では、共通の内容については、腹側帯部材31と背側帯部材41とで区別せずに説明する。例えば、単に「帯部材31(41)」と言ったり、単に「2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)」と言って説明する。なお、その場合には、「連続シート32a,33a(42a,43a)」や「糸ゴム35(45)」、「糸ゴムの連続体35a(45a)」等のように、各部材を示す用語の直後の符号が、腹側帯部材31に係る部材の符号であり、その後に続く括弧書きの符号が、背側帯部材41に係る部材の符号である。
図7に示すように、各帯部材31(41)に係る2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)の搬送は、所謂横流れ形態でなされている。すなわち、おむつ1の横方向に相当する方向が、搬送方向を向いた姿勢で2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)は搬送されている。そのため、2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)には、横方向に隣り合うおむつ1,1同士の間の境界位置PBLが搬送方向に製品ピッチP1で仮想的に設定されている。そして、この製造ラインの終端に位置する第5加工位置PK5において、当該境界位置PBLを切断対象位置PCとして2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)を切断することにより、単票状のおむつ1が生成される。
なお、各帯部材31(41)に係る2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)の搬送は、ベルトコンベアや搬送ローラー等の適宜な搬送装置(不図示)でなされる。よって、特段の説明が無い限りは、これらの搬送装置により、2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)は搬送方向に搬送されているものとする。ベルトコンベアの一例としては、駆動周回する無端ベルトを搬送面として有した通常のベルトコンベアや、無端ベルトの外周面に吸着機能を有したサクションベルトコンベア等を挙げることができる。
以下、おむつ1の製造過程について詳説する。
図7に示すように、先ず、各帯部材31(41)に係る2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)は、第1加工位置PK1を通過する。そして、その通過の際には、同図7及び図8Aに示すように、2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)同士が厚さ方向に重ね合わせられる。また、重ね合わせられる際には、これら2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)において互いに対向する一対の対向面32ast,33ast(42ast,43ast)同士の間に、搬送方向に連続する弾性部材の連続体として糸ゴムの連続体35a,35a…(45a,45a…)が、搬送方向に前述の目標の伸長倍率で伸長した状態で、CD方向に複数並んで介挿される(配置工程に相当)。
なお、かかる糸ゴムの連続体35a(45a)の一対の対向面32ast,33ast(42ast,43ast)への配置は、後述の図9Aの搬送機構53の搬送ローラー53Rでなされ、つまり、同ローラー53Rが、請求項の「配置装置」に相当する。
また、この重ね合わせられることと同時又はその直後に、図8Bに示すように、2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)同士には、接合部として前述の溶着部j,j…が形成されて、これにより、当該溶着部j,j…で、2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)の一対の対向面32ast,33ast(42ast,43ast)同士が接合される(接合部形成工程に相当)。
ここで、前述のように、この製造ラインでは、おむつ1の横方向が搬送方向に沿っており、また、おむつ1の縦方向がCD方向に沿っている。そのため、かかる溶着部jは、糸ゴムの連続体35a(45a)のCD方向の両側に対となるように形成される。すなわち、図8Bに示すように、同連続体35a(45a)のCD方向の両側に並ぶ一対の溶着部j,j同士が、溶着部対jPをなしている。そして、かかる溶着部対jPは、搬送方向に隣り合う溶着部対jPとの間に間隔をあけつつ搬送方向に並んで複数対形成される。
また、かかる溶着部対jPをなす一対の溶着部j,j同士は、図6Aに示すように、CD方向に間隔Djをあけて並んでいるが、ここで、この間隔Djの大きさは、目標の伸長倍率まで搬送方向に伸長した状態たる第1加工位置PK1での状態の糸ゴムの連続体35a(45a)のCD方向の大きさD35t(D45t)と同寸又はそれよりも若干大きい寸法とされている。
よって、後述の第5加工位置PK5において糸ゴムの連続体35a(45a)が切断されて糸ゴム35(45)の伸長状態が緩和された際には、図6Bに示すように、搬送方向に収縮しつつCD方向に拡大しようとする糸ゴム35(45)を、一対の溶着部j,j同士がCD方向から挟圧して、これにより、当該糸ゴム35(45)が帯部材31(41)の2枚の不織布32,33(42,43)に取り付けられた状態となる。
かかる溶着部jの形成は、例えばヒートシール装置や超音波溶着装置60(接合部形成装置に相当)を用いて行うことができて、この例では、超音波溶着装置60が使用されている。なお、ヒートシール装置(不図示)は、例えば搬送方向に沿って回転しつつ加熱された一対のロールを有する。一方のロールは、各溶着部jに対応した凸部を外周面に有したヒートエンボスロールであり、他方のロールは、上記凸部を平滑な外周面で受けるアンビルロールである。また、超音波溶着装置60の詳細については後述する。
次に、図7に示すように、腹側帯部材31に係る2枚の連続シート32a,33a及び背側帯部材41に係る2枚の連続シート42a,43aの両者は、第2加工位置PK2を通過する。そして、その通過の際には、腹側帯部材31に係る2枚の連続シート32a,33aと背側帯部材41に係る2枚の連続シート42a,43aとの間に、不図示の別工程で生成された単票状の吸収性本体10が掛け渡されて固定され、これにより、略H形状に展開されたおむつ1h,1h…が連続してなる略梯子状のおむつの連続体1hsが形成される。
かかる吸収性本体10の固定は、例えば不図示の回転ドラム装置を用いて行うことができる。回転ドラム装置は、例えば搬送方向に沿って回転する回転ドラムを有し、同回転ドラムは、外周面に吸収性本体10を離脱可能に保持する複数の保持部を有している。
次に、かかる略梯子状のおむつの連続体1hsは、第3加工位置PK3を通過する。そして、その通過の際には、吸収性本体10におけるCD方向の所定位置CL1で同本体10を2つ折りして、これにより、腹側帯部材31に係る2枚の連続シート32a,33aと背側帯部材41に係る2枚の連続シート42a,43aとを厚さ方向に重ねた状態にする。
かかる2つ折りは、例えば不図示の折り曲げガイド装置を用いて行うことができる。折り曲げガイド装置は、例えば搬送方向の所定位置に配置されたガイド板やガイドローラーを有する。そして、これらガイド板やガイドローラーは、その配置位置を通過する略梯子状のおむつの連続体1hsが2つ折り形状になるように同連続体1hsを案内する。
次に、当該2つ折り状態のおむつの連続体1hsbは、第4加工位置PK4を通過する。そして、その通過の際には、厚さ方向に重ねられた腹側帯部材31に係る2枚の連続シート32a,33aと背側帯部材41に係る2枚の連続シート42a,43aとを、搬送方向における切断対象位置PCの両側の各位置でそれぞれ溶着して一対のサイドシール部SS,SSを形成し、これにより、同おむつの連続体1hsbを二つ折り状態に固定する。そして、その結果、複数のパンツ型のおむつ1,1…が横方向に繋がってなるパンツ型のおむつの連続体1sが生成される。
ここで、図8Cに示すように、サイドシール部SSは、複数の溶着部SSk,SSk…をCD方向(縦方向)に並んで有している。そして、各溶着部SSkは、それぞれ、腹側帯部材31の連続シート33aと背側帯部材41の連続シート43aとを溶着するものであるとともに、腹側帯部材31の連続シート32a,33aの一対の対向面32ast,33ast同士を溶着するものでもあり、また背側帯部材41の連続シート42a,43aの一対の対向面42ast,43ast同士を溶着するものでもある(図7)。
また、この図8Cの例では、各溶着部SSkの平面形状は、搬送方向たる縦方向よりもCD方向たる横方向に長い横長の矩形形状となっている。但し、何等これに限らない。例えば、平行四辺形状や長円形状でも良いし、これら以外の形状でも良い。また、この例では、各溶着部SSkの長手方向が、搬送方向たる横方向に沿っているが、何等これに限らない。すなわち、各溶着部SSkの長手方向が、CD方向たる縦方向に沿っていても良いし、或いは、横方向及び縦方向の両者と交差する方向を向いていても良い。
かかるサイドシール部SSの形成は、例えば不図示のヒートシール装置を用いて行うことができる。ヒートシール装置は、例えば搬送方向に沿って回転しつつ加熱された一対のロールを有する。一方のロールは、サイドシール部SSの各溶着部SSkに対応した凸部を外周面に有したヒートエンボスロールであり、他方のロールは、上記凸部を平滑な外周面で受けるアンビルロールである。なお、場合によっては、後述する図9Aの超音波溶着装置60と略同構成の溶着装置で上記のサイドシール部SSを形成しても良い。
次に、図7に示すように、かかるパンツ型のおむつの連続体1sは、第5加工位置PK5を通過する。そして、その通過の際には、一対のサイドシール部SS,SS同士の間に位置する上記切断対象位置PCで同連続体1sを切断し(切断工程に相当)、これにより、おむつ1が製造される。
なお、この切断の際には、腹側帯部材31及び背側帯部材41に係る各2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)及び各糸ゴムの連続体35a,35a…(45a,45a…)が上記切断対象位置PCで切断される。そして、これにより起こる糸ゴム35(45)の伸長状態の緩和を通して溶着部対jPの一対の溶着部j,j同士の挟圧で糸ゴム35(45)が各帯部材31,41に取り付けられるが、これについては、第1加工位置PK1の説明で述べた通りである。
かかる切断は、例えば不図示のカッター装置を用いて行うことができる。カッター装置は、例えば搬送方向に沿って回転する一対のロールを有する。そして、一方のロールは、外周面にカッター刃を有するカッターロールであり、他方のロールは、上記カッター刃を外周面で受けるアンビルロールである。
以上、第1加工位置PK1乃至第5加工位置PK5でなされる各加工処理について説明したが、本実施形態では、第1加工位置PK1でなされる加工処理について幾つかの工夫をしている。また、第2加工位置PK2乃至第5加工位置PK5でなされる各加工処理については概ね周知のものである。そのため、以下では、第1加工位置PK1でなされる加工処理についてのみ詳説し、第2加工位置PK2乃至第5加工位置PK5の各加工処理については詳説しない。
また、前述したように第1加工位置PK1での加工処理は、腹側帯部材31に係る部材32a,33a,35aに対するものと、背側帯部材41に係る部材42a,43a,45aに対するものとで互いに概ね同じである。そのため、以下では、これら両者を代表して、腹側帯部材31に係る部材32a,33a,35aに対する加工処理についてのみ説明し、背側帯部材41については、その説明を省略する。また、以下では、腹側帯部材31の連続シート32a,33aのうちの一方の連続シート32a及び他方の連続シート33aのことを、それぞれ「第1連続シート33a」及び「第2連続シート33a」とも言う。
図9Aは、第1加工位置PK1でなされる加工処理の説明図である。すなわち、同加工処理のメインの装置をなす超音波溶着装置60をCD方向から見た概略側面図である。また、図9Bは、図9A中のB−B矢視の概略拡大図である。
図9Aに示すように、第1加工位置PK1には、第1連続シート32aを搬送方向に沿って搬送する搬送機構51と、第2連続シート33aを搬送方向に沿って搬送する搬送機構52と、糸ゴムの連続体35aを搬送方向に沿って搬送する搬送機構53と、が、それぞれ、超音波溶着装置60よりも搬送方向の上流側の各位置に配されている。なお、何れの搬送機構51,52,53も、CD方向に沿った回転軸回りに回転する搬送ローラー51R,52R,53Rと、対応する各搬送ローラー51R,52R,53Rを駆動回転する駆動源としての不図示のサーボモータと、を有する。そして、これにより、搬送ローラー51Rは、搬送方向に沿って駆動回転して第1連続シート32aを超音波溶着装置60へと送り、また、搬送ローラー52Rも、搬送方向に沿って駆動回転して第2連続シート33aを超音波溶着装置60へと送り、そして、搬送ローラー53Rも、搬送方向に沿って駆動回転して糸ゴムの連続体35aを超音波溶着装置60へと送る。
一方、超音波溶着装置60は、搬送方向に沿って回転するアンビルロール61a(ロールに相当)と、アンビルロール61aの回転方向Dc61aの所定位置P61hに配置されたホーン61hと、を有する。
ホーン61hは、適宜な支持部材61sによって上記所定位置P61hに概ね移動不能に位置するように支持されている。また、同ホーン61hは、アンビルロール61aの外周面61asに対向して配された平らな振動面61hsを有する。そして、同面61hsは、上記外周面61asとの間の間隔を拡縮する方向に振動する。振動の周波数は例えば20kHz〜35kHzの所定値であり、また、振幅は例えば1ミクロン〜30ミクロンの所定値である。よって、振動面61hsは超音波振動して、これにより、同面61hsと外周面61asとの間を通過する両シート32a,33aを超音波溶着する。すなわち、両シート32a,33aに前述の溶着部jを形成する。ちなみに、かかる振動の発生は、ホーン61hに接続された不図示のコンバータのピエゾ素子に上記周波数の電気信号を入力すること等で行われる。
アンビルロール61aは、軸受けなどの適宜な不図示の支持部材によって、CD方向に沿った回転軸回りに回転可能に支持されている。そして、同ロール61aは、駆動源としてのサーボモータ(不図示)から駆動力を付与されて駆動回転する。また、同ロール61aには、上述の搬送ローラー51Rから送られる第1連続シート32aと、上述の搬送ローラー52Rから送られる第2連続シート33aと、上述の搬送ローラー53Rから送られる糸ゴムの連続体35aとの三者が、それぞれ、同ロール61aの外周面61asに概ね相対滑り無く巻き付いている。よって、アンビルロール61aが駆動回転することにより、アンビルロール61aの周速値と同じ搬送速度値で、第1連続シート32a、第2連続シート33a、及び糸ゴムの連続体35aの三者は、同ロール61aの外周面61asに沿って搬送される。すなわち、同外周面61asに沿って曲がった搬送経路でこれら両連続シート32a,33a及び糸ゴムの連続体35aは搬送される。
ここで、前述の第1連続シート32aの搬送ローラー51Rの周速値(mpm)及び第2連続シート33aの搬送ローラー52Rの周速値(mpm)は、それぞれ、当該アンビルロール61aの周速値(mpm)と概ね同値である。よって、第1連続シート32a及び第2連続シート33aについては、概ね伸長せずに、しかも弛まない程度に張った状態でアンビルロール61aに巻き付く。一方、糸ゴムの連続体35aの搬送ローラー53Rの周速値(mpm)は、アンビルロール61aの周速値(mpm)の略伸長倍率分の1の大きさである。よって、当該糸ゴムの連続体35aについては、搬送ローラー53Rとアンビルロール61aとの間を通過する間に、上記の伸長倍率まで伸長されるとともに、当該伸長状態でアンビルロール61aに巻き付く。
また、この例では、アンビルロール61aに巻き付く順番は、第1連続シート32aが最初に巻き付き、次に糸ゴムの連続体35aが巻き付き、最後に第2連続シート33aが巻き付く。そして、これにより、これら三者は、アンビルロール61aの外周面61as上において第1連続シート32aと第2連続シート33aとの間に糸ゴムの連続体35aが介挿された状態にされる。
更に、図9A及び図9Bに示すように、かかるアンビルロール61aの外周面61asには、前述の接合部j,j…に対応するように複数の凸部61at,61at…が突出形成されている。そして、糸ゴムの連続体35aが介挿された第1及び第2連続シート32a,33aが、アンビルロール61aの回転に基づいてホーン61hの配置位置P61hを通過する際には、ホーン61hの振動面61hsから超音波振動エネルギーが当該両シート32a,33aに投入される。よって、同両シート32a,33aの一対の対向面32ast,33astは、図9Bに示すように凸部61atに対応する位置で部分的に発熱して溶融し、その結果、前述したような複数の溶着部j,j…が非連続に分散した接合パターンで両シート32a,33aの一対の対向面32ast,33ast同士が接合される。そして、かかる溶着部jで接合された第1連続シート32aと第2連続シート33aとは互いの間に糸ゴムの連続体35aが介挿された状態で、搬送方向の下流にある前述の第2加工位置PK2へと送出される。
ところで、図6A及び図6Bを参照して前述したように、各糸ゴム35は、上記の溶着部j,j同士の挟圧のみに概ね基づいて腹側帯部材31に取り付けられている。そのため、腹側帯部材31を再伸長等して糸ゴム35を再度伸長した場合に、当該糸ゴム35に作用する上記の挟圧の力が小さくなって溶着部j,jから糸ゴム35が伸縮方向たる横方向に滑り得る。そして、仮にその状態で伸長状態を再度緩和すると、滑ってずれた位置のまま、糸ゴム35が溶着部j,j同士の挟圧で再度取り付けられてしまって、その結果、腹側帯部材31の伸縮性が横方向の全長に亘って略均等な適正状態から、部分的に伸縮性が偏った不適正状態に変化してしまう恐れがある。
そこで、本実施形態では、糸ゴム35が腹側帯部材31の溶着部jから滑り難くなるように工夫をしている。以下、この工夫について説明するが、ここで、当該工夫は、腹側帯部材31に係る各不織布32,33の連続シート32a,33aが、それぞれ、厚さ方向に異方性を有していることを利用している。すなわち、第1及び第2連続シート32a,33aは、当該シート32a,33aの両面のうちの一方の面32asn,33asnの構成繊維の毛羽立ちの方が、他方の面32ass,33assの構成繊維の毛羽立ちよりも大きいという異方性を有している。そして、かかる異方性は、各連続シート32a,33aの生成工程において形成される。そのため、この工夫の説明の前に、各連続シート32a,33aの生成工程について説明する。なお、かかる生成工程は、第1連続シート32a及び第2連続シート33aのどちらもほぼ同じである。そのため、以下では、これら連続シート32a,33aを代表して第1連続シート32aの生成工程について説明し、第2連続シート33aについては、対応する部材等の符号を括弧書きで示すのみとする。
図10は、第1連続シート32a(33a)の生成工程を示す概略側面図である。同図10に示すように、この生成工程では、サクションベルトコンベア201が使用される。サクションベルトコンベア201は、搬送方向に沿った平坦な経路を有する周回軌道を駆動周回する無端状のネット202(支持部材に相当)を有し、また、搬送方向の両側に配されて上記ネット202が掛け回される一対のローラー204,204も有する。そして、少なくとも1つのローラー204の駆動回転によって、ネット202の上面202s(支持面に相当)が平坦な搬送経路として搬送方向に沿って移動するようになっている。
また、ネット202の周回軌道の内側には、ブロワ等の適宜な負圧源(不図示)に連結されたサクションボックス206が配置されていて、同ボックス206は、上部の開口から吸引可能である。そして、この吸引に基づいてネット202の上面202sには吸引力が生じている。よって、ネット202の上面202sよりも上方に配されたノズル208から、溶融紡糸された繊維fが吐出されると、当該繊維fがネット202の上面202sに吸引されて堆積し、その結果、不織布の第1連続シート32a(33a)が概ね成形される。
但し、ネット202の上面202sに繊維fが堆積する際には、上面202s近傍に大きな吸引力が作用し、上面202sから上方に離れるに従って吸引力が低下する。そのため、第1連続シート32a(33a)の両面32ass,32asn(33ass,33asn)のうちでネット202の上面202sと当接する当接面32ass(33ass)(以下、ネット当接面32ass(33ass)とも言う)では、繊維f(以下、構成繊維とも言う)の密集度合いが大きくなるとともに構成繊維の毛羽立ちが小さくなり易く、つまり、当該ネット当接面32assは、構成繊維の毛羽立ちが小さい略平滑面になり易いが、逆に、第1連続シート32a(33a)の両面32ass,32asn(33ass,33asn)のうちでネット202の上面202sと当接しない非当接面32asn(33asn)(以下、ネット非当接面32asn(33asn)とも言う)では、構成繊維の密集度合いが小さくなるとともに構成繊維の毛羽立ちが大きくなり易く、つまり、当該ネット非当接面32asn(33asn)は、構成繊維の毛羽立ちが大きい略非平滑面になり易い。
一方、かかる第1連続シート32a(33a)を切断してなる前述の不織布32(33)に最終的に糸ゴム35を取り付ける際の取り付け強度の観点からは、当該第1連続シート32a(33a)の両面のうちで構成繊維がより毛羽立っている面の方を、糸ゴム35に対向させた方が、当該構成繊維が糸ゴム35に絡みつき易いことから、好ましい。すなわち、このようにすれば、上記溶着部j及びその周囲の部分の大きく毛羽立った構成繊維でしっかりと糸ゴム35を拘束することができるので、好ましい。
そこで、前述の第1加工位置PK1の加工処理では、図9Aに示すように、第1連続シート32aと第2連続シート33aとにおいて互いに対向する一対の対向面32ast,33ast同士が、それぞれ、各連続シート32a,33aにおけるネット非当接面32asn,33asnとなるように各連続シート32a,33aの厚さ方向の向きを設定している。
そして、これにより、一対の対向面32ast,33ast同士の間に介挿される糸ゴムの連続体35aに、厚さ方向の両側から、大きく毛羽立った構成繊維をしっかりと絡みつけることができて、その結果、糸ゴムの連続体35aの取り付け強度の向上を通して、上記溶着部j,jから糸ゴム35が滑ることを抑制している。
但し、何等これに限らない。例えば、上述の滑りの抑制効果が多少減退しても問題無い場合には、第1連続シート32aの上記対向面32astのみをネット非当接面32asnに設定して、第2連続シート33aの上記対向面33astについてはネット当接面33assとしても良い。
また、この例では、第1連続シート32a及び第2連続シート33aの両者とも不織布であったが、何等これに限らない。例えば、第1連続シート32aだけが不織布であり、第2連続シート33aは不織布以外のシートである場合についても、上述の糸ゴム35の滑り抑制効果を相応に奏することができる。そのため、例えば、第2連続シート33aが、樹脂フィルム等の両面が平滑なシートであっても良い。
ちなみに、ネット当接面32assよりもネット非当接面32asnの方が、構成繊維の密集度合いが小さい状態にある。そのため、ネット当接面32ass及びネット非当接面32asnのことを、それぞれ、次のように表現することもできる。すなわち、第1連続シート32aの両面のうちで、単位体積当たりに含まれる構成繊維の本数が多い方の面が、ネット当接面32assであり、単位体積当たりに含まれる構成繊維の本数が少ない方面が、ネット非当接面32asnである。
ここで、構成繊維の本数の大小比較については、次のようにしてなすことができる。先ず、第1連続シート32aの厚さ方向の寸法たる厚さ(mm)を測定する。なお、この厚さは、ミツトヨ(株)製のダイヤルシックネスゲージID−C1012C又はそれと同等のものを使用して測定される。すなわち、厚さは、接触子の平坦な接触面の面積が20cm2で、且つ接触圧が3gf/cm2の時の値である。次に、第1連続シート32aをCD方向の中央位置で切断し、厚さ方向及び搬送方向に沿った切断面を生成する。そして、無負荷状態の第1連続シート32aの上記切断面において厚さ方向の一方側の面に位置する構成繊維の本数及び他方側の面に位置する構成繊維の本数をそれぞれカウントする。すなわち、カウント対象エリアとして、切断面において厚さ方向に上記厚さの10%の寸法及び搬送方向に30(mm)の矩形エリアを設定する。また、かかるカウント対象エリアを厚さ方向に位置調整することにより、最も厚さ方向の外側に延びた構成繊維が、当該カウント対象エリアにぎりぎり含まれるようにする。そうしたら、同カウント対象エリア内に含まれる構成繊維の本数を、厚さ方向の一方側の面及び他方側の面のそれぞれについてカウントする。そして、一方側の面に対してカウントされた本数と他方側の面に対してカウントされた本数とを比較すれば、上記の構成繊維の本数の大小比較をなすことができる。
一方、この例では、図9Aに示すようにアンビルロール61aの外周面61asに第1連続シート32aが巻き付けられて搬送されているとともに、同アンビルロール61aの回転方向Dc61aにおいて第1連続シート32aがアンビルロール61aに巻き付いている範囲R32aの所定位置P61hにホーン61hが配置されていた。そして、当該ホーン配置位置P61hで、ホーン61hとアンビルロール61aとが共同することにより、第1連続シート32aと第2連続シート33aとの間に糸ゴムの連続体35aが介挿された状態で、第1連続シート32aと第2連続シート33aとに複数の接合部j,j…を形成していた。また、同図9Aに示すように、上記の巻き付いている範囲R32aでは、第1連続シート32aの両面のうちで第2連続シート33aと対向する対向面32astが、アンビルロール61aの回転半径方向Dr61aの外側を向いている。
よって、当該巻き付いている範囲R32aでの第1連続シート32aの巻き付きの曲率に基づいて、上記の対向面32astに位置する構成繊維同士の間の隙間を拡大して同繊維同士をほぐすことができる。そして、これにより、当該対向面32astに糸ゴムの連続体35aが当接する際に、同面32astの構成繊維を速やかに当該糸ゴムの連続体35aに絡みつかせることが可能となる。
また、この例では、アンビルロール61aの外周面61as上において糸ゴムの連続体35aが第1連続シート32aの対向面32astに当接し始める位置P35aが、第1連続シート32aがアンビルロール61aに巻き付いている範囲R32aにおける回転方向Dc61aの上流端P32auよりも下流側の位置、且つ、ホーン配置位置P61hよりも回転方向Dc61aの上流側の位置とされている。
よって、巻き付きの曲率に基づいて、第1連続シート32aの構成繊維が適度にほぐれた段階で、同シート32aの対向面32astに糸ゴムの連続体35aを当接し始めるようにすることができて、これにより、構成繊維を糸ゴムの連続体35aに、より効果的に絡みつかせることが可能となる。
更に、この例では、上述のように超音波溶着時に超音波振動するのはホーン61hであって、アンビルロール61aは定位置で回転するのみであり、つまり超音波振動しない。そのため、アンビルロール61aの外周面61asが超音波振動する場合に起こり得る不具合、例えばアンビルロール61aの振動に起因して同ロール61aの外周面61as上の糸ゴムの連続体35aの位置が、適正位置からCD方向にずれてしまうという不具合を有効に防ぐことができる。
また、この図9Aの例では、アンビルロール61aよりも搬送方向の上流側の定位置には、前述の駆動回転する搬送ローラー51Rとは別の搬送ローラー51R2が、搬送方向に沿って回転可能に配置されている。そして、当該搬送ローラー51R2は、第1連続シート32aにおける対向面32astと当接することで回転力を得て回転する従動回転ローラーである。
よって、同搬送ローラー51R2との当接により、第1連続シートの対向面32astの構成繊維の毛羽立ちを、より大きくすることができる。そして、当該対向面32astの構成繊維の毛羽立ちがより大きくなった第1連続シート32aをアンビルロール61aに搬送することができて、このことも、同シート32aの対向面32astの構成繊維を糸ゴムの連続体35aに効果的に絡みつかせることに有効に寄与する。
ところで、図11の概略側面図に示すように、かかる第1連続シート32aは、同シート32aが巻かれた資材コイルC32aの形態で製造ラインに搬入され、同様に、第2連続シート33aも、同シート33aが巻かれた資材コイルC33aの形態で同ラインに搬入される。そして、各資材コイルC32a,C33aは、製造ラインが有する各繰り出し装置72,73の繰り出し用回転軸72a,73aに取り付けられて、これにより、対応する資材コイルC32a,C33aから、それぞれ第1連続シート32a及び第2連続シート33aが繰り出されて上記のおむつ1の製造に供される。
一方、かかる資材コイルC32a,C33aの搬入時には、各資材コイルC32a,C33aは、次のような向きで各連続シート32a,33aが巻かれていることが多い。すなわち、前述のネット非当接面32asn,33asnが同コイルC32a,C33aにおける内周面となるように各連続シート32a,33aが巻かれていることが多い。更に別の言い方をすれば、ネット当接面32ass,33assが同コイルC32a,C32aにおける外周面となるように各連続シート32a,33aが巻かれていることが多い。
そのため、前述の図9Aの例のように、第1加工位置PK1において、第1連続シート32aと第2連続シート33aとの両者が、互いのネット非当接面32asn,33asn同士で対向するようにする観点からは、望ましくは、同図11に示すように、各繰り出し装置72,73で繰り出す際に、対応する繰り出し用回転軸72a,73a同士が互いに逆向きに回転すると良い。すなわち、第1連続シート32aを資材コイルC32aから繰り出し装置72が繰り出す際に同コイルC32aを回転する方向を「第1回転方向」と言うとともに、第2連続シート33aを資材コイルC33aから繰り出し装置73が繰り出す際に同コイルC33aを回転する方向を「第2回転方向」と言った場合に、第2回転方向を、第1回転方向と逆向きにするのが望ましい。
そして、このようにすれば、第1連続シート32aにおけるネット非当接面32asnと第2連続シート33aにおけるネット非当接面33asnとの両者を互いに対向させ易くなる。そして、これにより、これら対向するネット非当接面32asn,33asn同士の構成繊維の大きな毛羽立ちに基づいて、当該構成繊維を糸ゴムの連続体35aに、より確実に絡みつかせることが可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図5に示すように一対の対向面32ast,33ast(42ast,43ast)同士を接合する接合部の一例として溶着部jを例示したが、何等これに限らない。例えば、接合部を接着剤で形成しても良く、その場合には、一対の対向面32ast,33ast(42ast,43ast)のうちの少なくとも一方の対向面において接合部が形成されるべき形成対象位置に選択的に接着剤が塗布されることになる。
上述の実施形態では、図5に示すように腹側帯部材31の2枚の不織布32,33に対して、弾性部材たる糸ゴム35を、本発明の方法で取り付けていたが、何等これに限らない。例えば、図3の立体ギャザーLSGを形成する目的で、同立体ギャザーLSG用のシート状部分に対して縦方向に沿った弾性部材18を取り付ける際に、本発明の方法を用いても良いし、又は吸収性本体10においてレッグギャザーLGとなる部分に対して糸ゴム等の弾性部材17を取り付ける際に、本発明の方法を用いても良い。
上述の実施形態では、図7に示すようにシート状部材の連続体の一例として2枚の連続シート32a,33a(42a,43a)を有した構成を例示したが、何等これに限らない。例えば、シート状部材の連続体が1枚の連続シートでも良い。そして、この場合には、当該1枚の連続シートをCD方向の所定位置で折り返すことによって一対の対向面を形成し、当該一対の対向面同士の間に糸ゴムの連続体35a(45a)を介挿することになる。
上述の実施形態では、弾性部材として糸ゴム35(45)を例示し、弾性部材の連続体として糸ゴムの連続体35a(45a)を例示したが、かかる糸ゴム35(45)の具体例としてはスパンデックス等を例示でき、商品例としてはLYCRA(商標)等を例示できる。また、糸ゴム35(45)の繊度としては、例えば、400dtex〜1000dtexを例示できる。
上述の実施形態では、弾性部材として糸ゴム35(45)を例示し、弾性部材の連続体として糸ゴムの連続体35a(45a)を例示したが、何等これに限らない。例えば、弾性部材として帯ゴムを用いても良いし、弾性部材の連続体として帯ゴムの連続体を用いても良い。
上述の実施形態では、図5に示すように、腹側帯部材31に設けられた全ての糸ゴム35,35…が、横方向の略全長に亘って連続して配されていたが、何等これに限らない。例えば、全ての糸ゴム35,35…のうちの幾つかの糸ゴム35が、例えば横方向の中央位置において非連続になっていても良い。なお、このことは、背側帯部材41の糸ゴム45,45…についても同様である。
上述の実施形態では、図3に示すように、吸収性物品の一例として3ピースタイプの使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。例えば、2ピースタイプの使い捨ておむつに使用されるシート状部材に糸ゴム等の弾性部材を取り付ける際に、本発明の方法を用いても良い。ちなみに、2ピースタイプの使い捨ておむつとは、腹側部と股下部と背側部とを有した二層構造の外装シートを第1部品として有し、同外装シートの肌側面に固定される吸収性本体10を第2部品として有するタイプのおむつのことである。また、所謂テープ式の使い捨ておむつに使用されるシート状部材に糸ゴム等の弾性部材を取り付ける際に、本発明の方法を用いても良い。ちなみに、テープ式の使い捨ておむつとは、着用者の胴部を腹側から覆う腹側部と、同胴部を背側から覆う背側部とを有し、腹側部と背側部とを連結するのに、ファスニングテープを用いるタイプのおむつのことである。更に言えば、吸収性物品についても、何等上記の使い捨ておむつ1に限らない。すなわち、上述したような弾性部材が取り付けられたシート状部材を用いる吸収性物品であれば、本発明の方法を適用可能である。そのため、この吸収性物品の概念には、尿取りパッドや生理用ナプキンも含まれる。
上述の実施形態では、図6に示すように、接合部として平面視略正方形の溶着部jを例示したが、溶着部jの形状は何等これに限らない。例えば円形でも良いし、長方形や長円形状等の長手方向を有した形状でも良い。なお、後者の長手方向を有した形状の場合には、当該長手方向は、搬送方向(横方向)に沿っていても良いし、CD方向(縦方向)に沿っていても良いし、搬送方向及びCD方向の両者と交差する方向に沿っていても良い。
上述の実施形態では、図5に示すように、各溶着部j,j…は、横方向及び縦方向(長手方向)で規定される所謂格子状配置で設けられていた。すなわち、各溶着部j,j…は、横方向に沿った仮想直線と縦方向に沿った仮想直線との交点にそれぞれ設けられていたが、何等これに限らない。例えば、上記の交点から横方向のずれた位置に各溶着部j,j…が設けられることで、これら溶着部j,j…が所謂千鳥配置で設けられていても良い。また、同図5では、これら溶着部j,j…は、縦方向に沿って並んで配置されていたが、何等これに限らない。例えば、縦方向及び横方向の両者と交差する斜め方向に並んで配置されていても良い。
上述の実施形態では、図5に示すように、縦方向(CD方向)に隣り合う溶着部対jP,jP同士の間には、溶着部jが設けられていなかったが、何等これに限らない。例えば、これら溶着部対jP,jP同士の間に1つ以上の溶着部jを設けても良い。なお、かかる溶着部jは、糸ゴム35(45)の不織布32,33(42,43)への取り付けには寄与せず、不織布32,33(42,43)同士の接合にのみ寄与するものである。
上述の実施形態では、図9Aの超音波溶着装置60のホーン61hは非回転であったが、何等これに限らない。例えば、CD方向に沿った回転軸回りに回転するローラー状のホーンを使用しても良い。なお、この場合には、ローラー状のホーンが、その回転半径方向に所定の周波数で膨張収縮を繰り返すことにより、同ホーンの外周面が、超音波振動する振動面として機能することになる。
上述の実施形態では、第5加工位置PK5の切断工程での切断に基づいて、搬送方向に収縮しつつCD方向に拡大しようとする糸ゴム35(45)を、両側の溶着部j,j同士でCD方向に挟圧し、これにより、当該糸ゴム35(45)を2枚の不織布32,33(42,43)に取り付けていたが、何等これに限らない。すなわち、切断工程よりも前の段階で2枚の不織布32,33(42,43)に係る連続シート32a,33a(42a,43a)の一対の対向面32ast,33ast(42ast,43ast)に介挿された糸ゴムの連続体35a(45a)の伸長状態を緩和して同連続体35a(45a)を搬送方向に収縮することにより、同連続体35a(45a)を両側の溶着部j,j同士でCD方向に挟圧して取り付けても良い。例えば、図7のパンツ型のおむつの連続体1sにおいて糸ゴムの連続体35a(45a)の伸長状態を緩和して同連続体35a(45a)を搬送方向に収縮することにより、同連続体35a(45a)を両側の溶着部j,j同士でCD方向に挟圧して取り付けても良い。そして、しかる後に切断工程でパンツ型のおむつの連続体1sを切断して、おむつ1を生成しても良い。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)、
1hs 略梯子状のおむつの連続体、
1hsb 2つ折り状態のおむつの連続体、
1s パンツ型のおむつの連続体、
10 吸収性本体、10ea 端部、10eb 端部、
11 吸収体、11c 吸収性コア、
13 トップシート、15 バックシート、
17 糸ゴム(弾性部材)、18 糸ゴム(弾性部材)、
31 腹側帯部材、31e 端部、
31BH 部分、31C 部分、
32 不織布、32a 第1連続シート、
32ass ネット当接面、
32asn ネット非当接面(非当接面)、32ast 対向面、
33 不織布、33a 第2連続シート、
33ass ネット当接面、
33asn ネット非当接面(非当接面)、33ast 対向面、
35 糸ゴム(弾性部材)、35a 糸ゴムの連続体(弾性部材の連続体)、
41 背側帯部材、41e 端部、
42 不織布、42a 連続シート、42ast 対向面、
43 不織布、43a 連続シート、43ast 対向面、
45 糸ゴム(弾性部材)、45a 糸ゴムの連続体(弾性部材の連続体)、
51 搬送機構、51R 搬送ローラー、51R2 搬送ローラー、
52 搬送機構、52R 搬送ローラー、
53 搬送機構、53R 搬送ローラー(配置装置)、
60 超音波溶着装置(接合部形成装置)、
61a アンビルロール(ロール)、61as 外周面、61at 凸部、
61h ホーン、61hs 振動面、61s 支持部材、
72 繰り出し装置、72a 繰り出し用回転軸、
73 繰り出し装置、73a 繰り出し用回転軸、
201 サクションベルトコンベア、202 ネット(支持部材)、
202s 上面(支持面)、
204 ローラー、206 サクションボックス、208 ノズル、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
LG レッグギャザー、LSG 立体ギャザー、
j 溶着部(接合部)、jP 溶着部対、
SS サイドシール部、SSk 溶着部、
CL1 中央位置(所定位置)、
C32a 資材コイル、C33a 資材コイル、
PC 切断対象位置、PBL 境界位置、
P61h ホーン配置位置(所定位置)、P32au 上流端、P35a 位置、
PK1 第1加工位置、PK2 第2加工位置、PK3 第3加工位置、
PK4 第4加工位置、PK5 第5加工位置、
R32a 巻き付いている範囲、

Claims (9)

  1. 搬送方向に連続するシート状部材の連続体の互いに対向する一対の対向面同士の間に、前記搬送方向に連続する弾性部材の連続体を介挿した後に、前記シート状部材の連続体を、当該シート状部材の連続体における前記搬送方向の切断対象位置で切断することにより、前記弾性部材が取り付けられた前記シート状部材を製造する方法であって、
    前記一対の対向面同士の間に前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態で配置する配置工程と、
    前記一対の対向面同士を接合する接合部を前記搬送方向に間隔をあけて複数形成する接合部形成工程と、
    前記配置工程及び前記接合部形成工程の後で、前記シート状部材の連続体及び前記弾性部材の連続体を、前記切断対象位置で切断することにより、前記シート状部材及び前記弾性部材を生成する切断工程と、を有し、
    前記接合部形成工程では、前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態に維持しつつ、前記接合部を、前記搬送方向と交差するCD方向において前記弾性部材の連続体の両側の位置にそれぞれ形成し、
    前記切断工程の後では、前記搬送方向に収縮しつつ前記CD方向に拡大した前記弾性部材は、前記両側の前記接合部同士で前記CD方向に挟圧されて前記シート状部材に取り付けられており、
    前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
    前記一方の対向面は、前記不織布を生成すべく前記不織布の構成繊維を支持部材の支持面に吸引して堆積させた際に、前記支持面に当接しない非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの他方の対向面も、不織布で形成されており、
    前記他方の対向面も、前記不織布における前記非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記シート状部材の連続体は、前記搬送方向に連続する第1連続シートと、前記搬送方向に連続する第2連続シートと、を有し、
    前記一対の対向面として、前記第1連続シートの一方の面と前記第2連続シートの一方の面とが対向しており、
    前記接合部形成工程では、前記搬送方向に沿って回転するロールの外周面に前記第1連続シートが巻き付けられて搬送されているとともに、前記ロールの回転方向において前記第1連続シートが前記ロールに巻き付いている範囲の所定位置では、前記第1連続シートと前記第2連続シートとの間に前記弾性部材の連続体が介挿された状態で、前記第1連続シートと前記第2連続シートとに前記接合部を形成し、
    前記巻き付いている範囲では、前記第1連続シートにおける前記一方の面が、前記ロールの回転半径方向の外側を向いていることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記ロールの前記外周面において前記弾性部材の連続体が前記第1連続シートの前記一方の面に当接し始める位置が、前記第1連続シートが前記ロールに巻き付いている範囲における前記回転方向の上流端よりも下流側の位置、且つ前記所定位置よりも前記回転方向の上流側の位置であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記所定位置では、定位置で回転する前記ロールの前記外周面に向けて超音波振動するホーンが、前記外周面に突出して設けられた凸部とで前記シート状部材を挟み込むことにより、前記接合部を形成することを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  6. 請求項4又は5に記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記ロールよりも前記搬送方向の上流側の定位置には、搬送ローラーが前記搬送方向に沿って回転可能に配置されており、
    前記搬送ローラーは、前記第1連続シートにおける前記一方の面と当接することで回転力を得て回転する従動回転ローラーであることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  7. 請求項3乃至6の何れかに記載の吸収性物品に係るシート状部材の製造方法であって、
    前記第1連続シートは、当該第1連続シートの前記非当接面が内周面となるように巻かれた資材コイルの形態で搬入されるとともに、搬入された前記資材コイルを第1回転方向に回転することにより、前記資材コイルから前記第1連続シートが繰り出され、
    前記第2連続シートは、当該第2連続シートの前記非当接面が内周面となるように巻かれた資材コイルの形態で搬入されるとともに、搬入された前記資材コイルを前記第1回転方向とは逆向きの第2回転方向に回転することにより、前記資材コイルから前記第2連続シートが繰り出されることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造方法。
  8. 搬送方向に連続するシート状部材の連続体の互いに対向する一対の対向面同士の間に、前記搬送方向に連続する弾性部材の連続体を介挿した後に、前記シート状部材の連続体を、当該シート状部材の連続体における前記搬送方向の切断対象位置で切断することにより、前記弾性部材が取り付けられた前記シート状部材を製造する装置であって、
    前記一対の対向面同士の間に前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態で配置する配置装置と、
    前記一対の対向面同士を接合する接合部を前記搬送方向に間隔をあけて複数形成する接合部形成装置と、
    前記配置装置及び前記接合部形成装置よりも前記搬送方向の下流側の位置で、前記シート状部材の連続体及び前記弾性部材の連続体を、前記切断対象位置で切断することにより、前記シート状部材及び前記弾性部材を生成する切断装置と、を有し、
    前記接合部形成装置は、前記弾性部材の連続体を前記搬送方向に伸長した状態に維持しつつ、前記接合部を、前記搬送方向と交差するCD方向において前記弾性部材の連続体の両側の位置にそれぞれ形成し、
    前記切断装置よりも前記搬送方向の下流側の位置では、前記搬送方向に収縮しつつ前記CD方向に拡大した前記弾性部材は、前記両側の前記接合部同士で前記CD方向に挟圧されて前記シート状部材に取り付けられており、
    前記シート状部材の連続体の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
    前記一方の対向面は、前記不織布を生成すべく前記不織布の構成繊維を支持部材の支持面に吸引して堆積させた際に、前記支持面に当接しない非当接面であることを特徴とする吸収性物品に係るシート状部材の製造装置。
  9. シート状部材と、
    前記シート状部材の互いに対向する一対の対向面同士の間に横方向に沿って介挿された弾性部材と、
    前記一対の対向面同士を接合する接合部と、を有した吸収性物品であって、
    前記接合部は、前記横方向と交差する縦方向において前記弾性部材の両側の位置にそれぞれ形成されているとともに、前記両側の前記接合部同士で前記弾性部材は挟圧された状態となっており、
    前記接合部は、前記縦方向及び前記横方向に離散的に配されており、
    前記シート状部材の前記一対の対向面のうちの少なくとも一方の対向面は、不織布で形成されており、
    前記一方の対向面は、前記不織布の両面のうちで、単位体積当たりに含まれる構成繊維の本数が少ない方の面であることを特徴とする吸収性物品。
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