JP2013138795A - 使い捨ておむつ,その製造方法,及びその製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】腰周り伸縮材の収縮作用によって腰周り開口部に歪みが発生し,使い捨ておむつの外形が崩れるという事態を防止できる使い捨ておむつ,その製造方法,及びその製造装置を提供する。
【解決手段】使い捨ておむつの腹周り部に配置される腰周り伸縮材51を,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部において,不連続に設けることにより,腰周り伸縮材51の収縮作用の影響により腰周り開口部4に歪みが発生することを防止できるという知見に基づくものである。
【選択図】図1

Description

本発明は,着用者の股下に装着され,尿などの液体を吸収し保持するための使い捨ておむつに関する。また,本発明は,使い捨ておむつの製造方法及び使い捨ておむつの製造装置に関する。具体的に説明すると,本発明は,腰周り開口部の近傍に腰周り伸縮材が配置され,腰周りギャザーが形成された使い捨ておむつ等に関するものである。
従来から,例えば乳幼児や高齢者用に用いられる使い捨てのおむつが知られている。使い捨ておむつの型には様々なものがあり,例えば,パンツ型の使い捨ておむつや,テープ型の使い捨ておむつが知られている(例えば,特許文献1,特許文献2,及び特許文献3)。パンツ型の使い捨ておむつは,前身頃と後身頃の両側部が予め接合されたタイプの使い捨ておむつである。このパンツ型の使い捨ておむつとしては,まず,特許文献1に示されるように,外装のカバーシートが前身頃から後身頃に掛けて一体となった一体型のものが知られている。また,パンツ型の使い捨ておむつとしては,特許文献2に示されるように,外装のカバーシートが前身頃及び後身頃で分離され,前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された架橋型のものも知られている。さらに,テープ型の使い捨ておむつは,特許文献3に示されるように,前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ,着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるタイプの使い捨ておむつである。
上記した使い捨ておむつは,一般的に,前身頃と後身頃を接着して形成された腰周り開口部の周縁に沿って,複数の腰周り伸縮材が,伸長状態で固定されている。このように,複数の腰周り伸縮材を配置することで,腰周り伸縮材が収縮した際に,腰周り開口部の近傍に皺が生じる。この皺により,腰周り開口部の近傍には,腰周りギャザーが形成される。この腰周りギャザーは,着用者の肌に当接して,使い捨ておむつの密着性を向上させることができる。従って,腰周りギャザーを形成することで,おむつのフィット感が向上し,***物の漏れを防止することができる。
また,例えばパンツ型の使い捨ておむつにおいて,従来から,着用者の腹部周りに相当する位置に,複数の腹周り伸縮材を設けることが知られている(例えば特許文献4)。腹周り伸縮材は,使い捨ておむつの前身頃と後身頃の腹周り部分に伸長状態で固定されており,腹周り伸縮材が収縮すると,使い捨ておむつの腹周り部分に腹周りギャザーが形成される。このように,腹周りギャザーを形成することで,使い捨ておむつのフィット性が向上し,おむつのずり下がりを効果的に防止できるとされている。また,腹周りギャザーを形成することにより,使い捨ておむつの腹周り部分の柔軟性が高まり,着用者に与える装着感が良好になるという利点もある。
さらに,使い捨ておむつに腹周り伸縮材を設ける場合に,吸収性本体と重畳する領域において,腹周り伸縮材の一部を不連続にさせるという技術も知られている(例えば特許文献5)すなわち,一般的に,使い捨ておむつの腹周り部分においても,着用者が***した尿などの液体を吸収する必要があるため,この腹周り部分にも吸収性本体が配設される。しかしながら,吸収性本体が配設された領域に腹周り伸縮材を設けると,腹周り伸縮材の収縮力によって,使い捨ておむつ全体に歪みが生じたり,吸収性本体がよれたり,吸収体の位置がずれたりする恐れがある。そこで,吸収性本体と重畳する領域においては,腹周り伸縮材を部分的に不連続とすることで,使い捨ておむつや吸収性本体の歪みや位置ずれを解消することができる。
特開2009−254662号公報 特開2010−233733号公報 特開2005−323685号公報 特開2011−50484号公報 特開2010−125127号公報 特開平7−157728号公報
しかしながら,上記従来の使い捨ておむつでは,その腰周り部に配置された腰周り伸縮材が,腰周り開口部周縁全体にわたって,連続的に配置されたものとなっている。このため,腰周り伸縮材の収縮作用により,使い捨ておむつの腰周り部に歪みが生じ,使い捨ておむつ全体の外形が崩れてしまうというも問題があった。例えば,図9(a)には,腰周り伸縮材が,腰周り開口部周縁全体にわたって連続的に配置された従来の使い捨ておむつの例が示されている。図9(a)に示されるように,腰周り伸縮材が腰周り開口部周縁全体に配置されていると,使い捨ておむつの腰周り部の中央部分に,特に皺が集まるようになる。このため,腰周り部の中央部分が激しく歪み,腰周り部の中央部分の高さと,左右両端部分の高さが不揃いになるという不具合が生じるものであった。
特に,図9(a)に示されるように,前身頃外装体1010と後身頃外装体1020の間に吸収正本体1030が架橋されたタイプの従来の使い捨ておむつ1000(架橋型の使い捨ておむつ)では,着用者の両脚部周りの締め付けが緩和されている分,使い捨ておむつのずれ下がりを防止するために,腰周り伸縮材1051は,伸長率を高くして腰周り部に固定されている。このため,従来の使い捨ておむつ1000は,上記した腰周り部に発生する歪みが,他のタイプの使い捨ておむつと比較して,より顕著に発生するものであった。
さらに,図9(a)に示されるように,従来の使い捨ておむつに1000には,一般的に,後身頃側に,廃棄用テープ1040が取付けられている。廃棄用テープ1040は,コンパクトに丸められた使用後の使い捨ておむつを,丸めた状態に保持するために,おむつを巻き止める機能を有する。一般的な使い捨ておむつにおいて,廃棄用テープ1040は,図9(b)に示されるように,おむつに接着する基底片と,基底片に連続する中間片と,中間片に連続する最上片とを有し,各片の連結点において折り返されてZ状に折り畳まれた状態で,おむつの外面に接着される(例えば特許文献5)。廃棄用テープ1040は,使用後の使い捨ておむつを巻き止めるために,なるべく,腰周り開口部の端縁に近い位置に配置されていることが好ましいとされている。
しかしながら,上述した通り,従来の使い捨ておむつ1000には,腰周り開口部周縁全体に沿って,複数の腰周り伸縮材1051が配置されている。そして,この腰周り伸縮材1051が配置されている箇所には,腰周り伸縮材の収縮力によって皺(ギャザー)が生じるため,廃棄用テープ1040を,腰周り開口部の端縁に近づけて取り付けることはできなかった。
また,廃棄用テープ1040を腰周り伸縮材1051が配置された箇所に近づけて設けると,腰周り伸縮材1051が収縮した際に生じる皺の影響により,廃棄用テープが剥がれやすくなるという問題がある。すなわち,腰周り伸縮材の影響により皺が生じると,図9(b)に示されるように,廃棄用テープ1040の基底片と中間片の折返部位(図9(b)において破線の円で示した箇所)が,使い捨ておむつの外面から剥がれるという恐れがある。このように,廃棄用テープ1040が,一部でも使い捨ておむつの外面から剥がれてしまうと,廃棄用テープ1040全体が剥がれ易くなったり,使い捨ておむつの外面から剥れた箇所が製造過程において他のおむつに接着してしまい,製造工程が煩雑になるという問題があった。
従って,従来,廃棄用テープ1040は,腰周り開口部の端縁及び腰周り伸縮材から離れた位置に取り付けなければならず,廃棄用テープ1040全体の長さを必要以上に長く形成する必要があった。
このため,現在では,腰周り伸縮材の収縮作用によって腰周り開口部に歪みが発生し,使い捨ておむつの外形が崩れるという事態を防止できる使い捨ておむつ,その製造方法,及びその製造装置が求められている。また,併せて,使用後の使い捨ておむつを巻き止めるための廃棄用テープを,なるべく腰周り開口部の端縁に近い位置に配置することが可能な使い捨ておむつ,その製造方法,及びその製造装置が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,使い捨ておむつの腹周り部に配置される腰周り伸縮材を,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部において,不連続に設けることにより,腰周り伸縮材の収縮作用の影響を受けて腰周り開口部に歪みが発生することを防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来の問題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に,本発明は,以下の構成を有している。
本発明の第1の側面は,使い捨ておむつに関する。
本発明の使い捨ておむつは,まず,腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部1において,その端縁に沿う方向に,複数の腰周り伸縮材51が設けられている。
そして,複数の腰周り伸縮材51の一部又は全部は,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側のいずれか一方の幅方向中央部において,不連続に設けられている
上記構成のように,使い捨ておむつの腰周り部において,複数の腰周り伸縮材を不連続とすることにより,腰周り伸縮材の収縮作用によって腰周り部に歪みが発生することを防止できる。さらに,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部において,腰周り伸縮材を不連続とすれば,当該腰周り伸縮材が不連続となった領域に,廃棄用テープを取り付けることが可能となる。従って,廃棄用テープを,なるべく腰周り開口部の端縁に近い位置に配置できる。
また,本発明の使い捨ておむつでは,複数の腰周り伸縮材51の少なくとも一部が,使い捨ておむつの前身頃側及び後身頃側の両方の幅方向中央部において,不連続に設けられているものであってもよい。
上記構成のように,前身頃側及び後身頃側の両方の幅方向中央部において,複数の腰周り伸縮材を不連続とすることにより,腰周り伸縮材の収縮作用によって腰周り部に歪みが発生することを防止しつつ,前身頃側及び後身頃側の外形のバランスを良化することができる。すなわち,前身頃側及び後身頃側の両方の幅方向中央部において,使い捨ておむつの腰周り部が極端に歪む現象を解消することができるため,幅方向中央部及び幅方向両側部の高さを揃えることができる。
また,本発明の使い捨ておむつは,腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部1と,着用者の股下に位置する股下部3と,腰周り部1と股下部3の間に位置する腹周り部2を有する。
そして,腹周り部2及び股下部3を中心として,使い捨ておむつの長手方向に延在する吸収性本体30が設けられている。
また,腹周り部2には,使い捨ておむつの幅方向に沿って,複数の腹周り伸縮材52が設けられている。
ここで,複数の腹周り伸縮材52は,吸収性本体30の中央部分において不連続に設けられていることが好ましい。
上記構成のように,使い捨ておむつの腹周り部に,複数の腹周り伸縮材を設けることにより,使い捨ておむつと着用者の身体のフィット性が向上する。また,複数の腹周り伸縮材を不連続に設けることにより,吸収性本体に歪みが生じることを防止できる。さらに,上記構成では,腰周り伸縮材が不連続となっている領域と,腹周り伸縮材が不連続となっている領域が,共に,使い捨ておむつの幅方向中央に位置しているため,特に歪みが生じやすいとされる使い捨ておむつ中央部に,歪み発生することを防止でき,使い捨ておむつ全体の形状を美麗に維持することができる。
本発明の使い捨ておむつにおいて,腰周り伸縮材51が不連続となっている腰周り伸縮材不連続領域61は,腹周り伸縮材52が不連続となっている腹周り伸縮材不連続領域62よりも,使い捨ておむつの幅方向における長さが,短く形成されていることが好ましい。
例えば,上記腰周り伸縮材不連続領域が,上記腹周り伸縮材不連続領域よりも大きいと,腰周り伸縮材の締め付け力が低下し,使い捨ておむつが着用者の身体からズレ落ちるという事態が生じる。このため,腰周り伸縮材不連続領域は,少なくとも,腹周り伸縮材不連続領域より短く形成されているものであることが好ましい。これにより,使い捨ておむつが着用者の身体からズレ落ちない程度の好適な締め付け力を担保しつつ,使い捨ておむつの中央部に発生する歪みを効果的に解消できる。
本発明の使い捨ておむつは,使い捨ておむつの廃棄時に使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための廃棄用テープ40を,さらに有することが好ましい。
そして,廃棄用テープ40は,前身頃又は後身頃のいずれか一方の腰周り伸縮材不連続領域61に,廃棄用テープの全部又は一部が位置するように,取付けられていることが好ましい。
上記構成のように,腰周り伸縮材が不連続となっている領域(腰周り伸縮材不連続領域)に廃棄用テープを取り付けることにより,廃棄用テープを,腰周り開口部の端縁に近づけて配置できる。さらに,腰周り伸縮材が不連続となっているため,腰周り伸縮材の収縮作用の影響により,廃棄用テープが剥がれやすくなることもない。このため,廃棄用テープによって,丸まった状態の使い捨ておむつに巻き止めて保持し易くなる。
本発明の第2の側面は,使い捨ておむつの製造装置に関するものである。
本発明の製造装置により製造される使い捨ておむつは,腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部1と,着用者の股下に位置する股下部3と,腰周り部と股下部の間に位置する腹周り部2を有している。腰周り部1には,使い捨ておむつの幅方向に沿って,アウターシート上に複数の腰周り伸縮材51が設けられ,腹周り部2には,使い捨ておむつの幅方向に沿って,アウターシート上に複数の腹周り伸縮材52が設けられている。また,腹周り部2及び股下部3を中心として,使い捨ておむつの長手方向に延在する吸収性本体30を備えている。
そして,本発明の製造装置は,腰周り伸縮材取付部と,腹周り伸縮材取付部と,伸縮材切断部を有する。
腰周り伸縮材取付部は,使い捨ておむつの腰周り部1に,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部51aが位置し,当該非接着部51aの幅方向左右両側に接着部51bが位置するように,複数の腰周り伸縮材51を,伸長状態で取付ける。
また,腹周り伸縮材取付部は,使い捨ておむつの腹周り部2に,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部52aが位置し,当該非接着部52bの幅方向左右両側に接着部52bが位置するように,複数の腹周り伸縮材52を,伸長状態で取付ける。
そして,伸縮材切断部は,腰周り伸縮材51の非接着部51aにおいて腰周り伸縮材51を切断しつつ,腹周り伸縮材52の非接着部52aにおいて腹周り伸縮材52を切断し,腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52を不連続にする。
これにより,非接着部51a,52aにおいて,伸張状態となっていた腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮部材52は,その伸張状態が解放されて,切断位置からそれぞれ左右方向に収縮する。このため,接着部51b,52bには腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮部材52が位置し,非接着部に51a,52aおいて腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52が不連続となった使い捨ておむつが製造される。
上記構成のように,本発明の製造装置は,伸縮材切断部によって,腰周り伸縮材と腹周り伸縮材をほぼ同時に,不連続にすることができる。このため,腰周り伸縮材と腹周り伸縮材を不連続にする手段を,それぞれ個別に設ける必要がなくなり,製造工程の高速化,製造装置の簡素化,及び製造コストの低減を図ることができる。よって,本発明の製造方法によれば,幅方向中央部分における歪みが解消された使い捨ておむつを効率的に製造可能である。
本発明の製造装置において,伸縮材切断部は,平滑面を有するアンビルローラ241と,切断刃部243を有するカッターローラ242を,互いに対向する位置に備えるものであることが好ましい。また,アンビルローラ241とカッターローラ242の間には,腰周り伸縮材51と前記腹周り伸縮材52の延在方向が,アンビルローラ241とカッターローラ242の回転軸に直交するように,アウターシートが導入される。アウターシート上の腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を,カッターローラ242の切断刃部243により加圧切断する。
上記構成のように,アンビルローラとカッターローラの間にアウターシートを導入し,腰周り伸縮材と腹周り伸縮材をほぼ同時に切断することで,流れ作業的に,使い捨ておむつを製造することが可能になる。よって,使い捨ておむつの製造が高速化する。
また,本発明の製造装置において,伸縮材切断部は,超音波振動装置244とカッターローラ242を備えるものであってもよい。超音波振動装置244は,アウターシートの一面側に配置され,微細振動することにより,アウターシートの一面に対して摩擦熱を発生させる。
カッターローラ242は,超音波振動装置244に対面してアウターシートの他面側に回転自在に配置され,超音波振動装置244と対面する表面に,切断刃部243を有している。
そして,アウターシート上の腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を,超音波振動装置244と前記切断刃部243の間を圧接状態で通過させることにより,摩擦熱によって溶断することができる。
上記構成によれば,切断刃部が設けられたカッターローラ242と微細振動する超音波振動装置244の間にシートを導入し圧接通過させて,超音波振動装置とシートのこすり合わせによる摩擦熱を利用して,シート内の腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52を溶断することができるため,各伸縮材の不切れを防止し,かつ切断刃部の劣化をも抑制することが可能である。
本発明の製造装置において,カッターローラ241は,カッターローラ242の回転軸に対し所定角度傾斜して設けられた,複数の切断刃部243を有することが好ましい。
さらに,複数の切断刃部243は,使い捨ておむつの前身頃側の腰周り伸縮材51を切断する第1の切断刃部243aと,使い捨ておむつの後身頃側の腰周り伸縮材51を切断する第2の切断刃部243bと,使い捨ておむつの前身頃側の腹周り伸縮材52を切断する第3の切断刃部243cと,使い捨ておむつの後身頃側の腹周り伸縮材52を切断する第4の切断刃部243dを有することが好ましい。
そして,第1の切断刃部243a,第2の切断刃部243b,第3の切断刃部243c,及び第4の切断刃部243dは,カッターローラ242の回転軸方向において,他の切断刃部のいずれにも重ならない位置に設けられていることが好ましい。
上記構成のように,カッターローラの切断刃部を,カッターローラの回転軸に対し所定角度傾斜して配置することにより,切断刃部の線圧を下げずに,各伸縮材を切断する事が可能となる。また,さらに,第1の切断刃部,第2の切断刃部,第3の切断刃部,及び第4の切断刃部をそれぞれ形成し,各切断刃部の位置が,カッターローラの回転軸方向において,他の切断刃部のいずれにも重ならないようにすることで,同時に二点以上で,伸縮材を切断することがなくなる。すなわち,同時に二点以上で伸縮材を切断すると,切断刃部の線圧が低下し,伸縮材の不切れを招く恐れがあるが,常に,1点で伸縮材を切断できるように切断刃部の配置を設計することにより,線圧が低下を防止し,伸縮材を不切れなく切断できる。
本発明の第3の側面は,使い捨ておむつの製造方法に関するものである。
本発明の製造方法により製造される使い捨ておむつは,腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部1と,着用者の股下に位置する股下部3と,腰周り部と股下部の間に位置する腹周り部2を有している。腰周り部1には,使い捨ておむつの幅方向に沿って,アウターシート上に複数の腰周り伸縮材51が設けられ,腹周り部2には,使い捨ておむつの幅方向に沿って,アウターシート上に複数の腹周り伸縮材52が設けられている。また,腹周り部2及び股下部3を中心として,使い捨ておむつの長手方向に延在する吸収性本体30を備えている。
そして,本発明の製造方法は,腰周り伸縮材取付工程と,腹周り伸縮材取付工程と,伸縮材切断工程を含む。
腰周り伸縮材取付工程は,使い捨ておむつの腰周り部1に,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部51aが位置し,当該非接着部51aの幅方向左右両側に接着部51bが位置するように,複数の腰周り伸縮材51を,伸長状態で取付ける。
また,腹周り伸縮材取付工程は,使い捨ておむつの腹周り部2に,使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部52aが位置し,当該非接着部52bの幅方向左右両側に接着部52bが位置するように,複数の腹周り伸縮材52を,伸長状態で取付ける。
そして,伸縮材切断工程は,腰周り伸縮材51の非接着部51aにおいて腰周り伸縮材51を切断しつつ,腹周り伸縮材52の非接着部52aにおいて腹周り伸縮材52を切断し,腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52を不連続にする。
これにより,非接着部51a,52aにおいて,伸張状態となっていた腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮部材52は,その伸張状態が解放されて,切断位置からそれぞれ左右方向に収縮する。このため,接着部51b,52bには腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮部材52が位置し,非接着部に51a,52aおいて腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52が不連続となった使い捨ておむつが製造される。
上記構成のように,伸長状態の腰周り伸縮材を切断することにより,腰周り伸縮材を容易に,しかも高速に不連続とすることができる。このため,本発明の製造方法によれば,腰周り部の歪みが解消された使い捨ておむつを効率的に製造可能である。
上記の通り,本発明によれば,腰周り伸縮材の収縮作用によって腰周り開口部に歪みが発生し,使い捨ておむつの外形が崩れるという事態を防止できる使い捨ておむつ,その製造方法,及びその製造装置を提供できる。また,併せて,使用後の使い捨ておむつを巻き止めるための廃棄用テープを,なるべく腰周り開口部の端縁に近い位置に配置することが可能な使い捨ておむつ,その製造方法,及びその製造装置を提供することができる。
図1は,本発明の使い捨ておむつの例を示す斜視図である。 図2は,本発明の使い捨ておむつの例を示す展開図である。 図3は,図2におけるX−Xの線分において使い捨ておむつを切断した例を示す断面図である。 図4は,本発明の他の実施形態の例を示す断面図である。 図5は,本発明の他の実施形態の例を示す断面図である。 図6は,本発明に適用可能なクッション構造を説明するための模式図である。 図7は,本発明の製造装置の概要を示す斜視図である。 図8は,カッターローラの切断刃部の好ましい形状と配置を示す概略側面図である。 図9は,本発明の他の実施形態に係る製造装置の概要を示す斜視図である。 図10は,本発明のさらに別の実施形態に係る製造装置の概要を示す斜視図である。 図11は,従来の使い捨ておむつを説明するための図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
ここで,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
また,本願明細書において,使い捨ておむつの「長手方向」というときは,基本的に,前身頃と後身頃を結ぶ方向(図2における上下方向)を意味し,「幅方向」というときは,基本的に,長手方向に直交する方向(図2における左右方向)を意味する。
(1.使い捨ておむつ)
まず,本発明に係る使い捨ておむつについて説明する。
以下では,本発明について,具体的に,パンツ型使い捨ておむつのうち,外装シートが前身頃及び後身頃で分離され,前身頃外装体と後身頃外装体の間に吸収性本体が架橋された架橋型の使い捨てのおむつを例に挙げて説明する。ただし,本発明は,外装シートが前身頃から後身頃に掛けて一体となったパンツ型使い捨ておむつや,前身頃又は後身頃の両側部に接着テープが取り付けられ着用時に接着テープを利用して前身頃と後身頃を接着させるテープ型の使い捨ておむつにも適用可能である。
(1−1.使い捨ておむつの全体構成)
図1は,架橋型の使い捨ておむつ100の第1の実施形態例を示す概略図であり,使い捨ておむつ100を後身頃外装体2側からみた状態を示している。図2は,図1に示された使い捨ておむつ100の展開図であり,使い捨ておむつ100を,着用者の肌に当接する面(肌当接面)側からみた状態を示している。なお,図2においては,各所に配置された伸縮材の位置関係を示すため,使い捨ておむつを構成する各種シート材を透過的に描画している。また,図3は,図2におけるX−Xの線分において,使い捨ておむつ100を長手方向に切断した状態の例を示す断面図である。なお,使い捨ておむつを形成する各種シート材は,通常,非常に薄いものであるが,図3においては,概念的に厚みをもたせて描画している。
図1及び図2に示されるように,使い捨ておむつ100は,前身頃外装体10と,後身頃外装体20と,吸収性本体30を有している。前身頃外装体1は,装着時において着用者の腹部に接触する前身頃側に位置し,後身頃外装体20は,装着時において着用者の背部に接触する後身頃側に位置する。吸収性本体30は,その長手方向の一端部側が前身頃外装体1に固定され,他端部側が後身頃外装体20の間に固定される。このため,本発明では,吸収性本体30が,前身頃外装体10と後身頃外装体20との間に架橋された状態となっている。吸収性本体30を,前身頃外装体10と後身頃外装体20に固定する手段には,公知の手段を用いることができ,例えば,ホットメルト接着剤やその他流動性のある接着剤を用いた固定方法に固定することとしてもよいし,ヒートシールのような熱溶着や超音波溶着により固定することとしてもよい。
また,図1に示されるように,前身頃外装体10と後身頃外装体20の幅方向両側縁が互いに接合されより,前身頃外装体10と後身頃外装体20が,環状に繋がっている。このため,図1に示されるように,装着時に着用者の腰周りに位置する腰周り開口部4と,装着時に着用者の脚部周りに位置する脚部周り開口部5が形成される。このようにして,架橋型の使い捨ておむつ100が形成される。着用者は,その腹部が前身頃外装体10に接触し,背部が後身頃外装体20に接触するようにして,腰周り開口部4からに両脚部を入れ,それぞれの脚部を脚部周り開口部5から出すことで,架橋型の使い捨ておむつ100を装着することができる。
また,使い捨ておむつ100は,図2に示されるように,腰周り開口部4を形成する端縁近傍の腰周り部1と,着用者の股下に位置する股下部3と,腰周り部1と股下部3の間に位置する腹周り部2に区分されている。腰周り部1は,複数の腰周り伸縮材51が配置される領域である。また,腹周り部2は,複数の腹周り伸縮材52が配置される領域である。また,股下部3を中心として,吸収性本体3が,使い捨ておむつの長手方向に延在して配置される。
「腰周り開口部4を形成する端縁近傍」(腰周り部1)とは,例えば,腰周り開口部4を形成する端縁から,吸収性本体30の吸収体31が存在する位置までの領域を,意味する。また,「腰周り開口部4を形成する端縁近傍」(腰周り部1)とは,例えば,腰周り開口部4を形成する端縁から,吸収性本体30が存在する位置までの領域を,意味するものであってもよい。少なくとも,腰周り部1に配置される腰周り伸縮材51は,吸収性本体30の吸収体31と重畳しないものであることが好ましい。
(1−2.使い捨ておむつの各部構成)
次に,図面を用いて,第1の実施形態に係る使い捨ておむつ100の各部構成について,具体的に説明する。
(1−2−1.前身頃外装体と後身頃外装体)
前身頃外装体10及び後身頃外装体20は,着用者の腹部及び背部に接触するとともに,使い捨ておむつ100の着用時において,前身頃外装体10及び後身頃外装体20の間に位置する吸収性本体30を,吊持するための部材である。
図2に示された展開図において,前身頃外装体10は,腰周り端となる辺である長辺と,後身頃外装体20との接合部である両側辺と,吸収性本体30との接合する辺である短辺と,両側辺と短辺を結ぶ斜辺を有する形状となっている。また,後身頃外装体20についても同様に,腰周り端となる辺である長辺と,前身頃外装体10との接合部である両側辺と,吸収性本体30との接合する辺である短辺と,両側辺と短辺を結ぶ斜辺を有する形状となっている。ただし,前身頃外装体10については,両側辺と短辺とを結ぶ斜辺の傾斜が。後身頃外装体20における両側片と短辺とを結ぶ斜辺の傾斜よりも緩やかになっている。このため,前身頃外装体10と後身頃外装体20を接合した場合であっても,脚部周り開口部5は,前身頃外装体10側が比較的広く開けており,着用者の脚部が動き易くなっている。
前身頃外装体10と後身頃外装体20の両側縁部は,互いに重ね合わされ,例えば,熱エンボス加工や,ソニック溶着のような公知の接合手段により接合される。
前身頃外装体10は,基本的に,インナーシート11と,アウターシート12を重ね合わせることにより構成されている。そして,インナーシート11とアウターシート12の間には,複数の腰周り伸縮材51と複数の腹周り伸縮材52が,使い捨ておむつの幅方向に沿って配置されている。また,同様に,前身頃外装体10も,基本的に,インナーシート21と,アウターシート22を重ね合わせることにより構成されている。そして,インナーシート21とアウターシート22の間には,複数の腰周り伸縮材51と複数の腹周り伸縮材52が,使い捨ておむつの幅方向に沿って配置されている。
なお,前身頃外装体10と後身頃外装体20は,基本的に同様の構成を有している。このため,以下,前身頃外装体1について説明する構成は,後身頃外装体20においても同様の構成を採用することができる。
(1−2−1−1.インナーシートとアウターシート)
図3は,図2におけるX−Xの線分において,使い捨ておむつ100を,その長手方向に切断した状態を示す断面図である。図3において,右側が,着用時に着用者の肌に当接する面(肌当接面)側であり,左側が,着用時に着用者の肌に当接しない面(肌非当接面)側である。図3の断面図に示されるように,前身頃外装体10と後身頃外装体20は,インナーシート11,21とアウターシート12,22を重ね合わせることにより構成されている。インナーシート11,21は,肌当接面側に配置され,アウターシート12,22は,肌非当接面側に配置される。図3に示されるように,インナーシート11,21には,吸収性本体30が接着される。そして,アウターシート12,22は,腰周り開口部4を形成する端縁において肌当接面側に折り返され,吸収性本体30の端部を,肌当接面側から被覆するようになっている。このため,部分的には,インナーシート11,21とアウターシート12,22の間に,吸収性本体30が位置している。そして,吸収性本体30は,インナーシート11,21とアウターシート12,22の間に挟持されるように,前身頃外装体10及び後身頃外装体20に固定される。
インナーシート11,21とアウターシート12,22は,例えば,柔軟な繊維不織布やプラスチックシートや,それらのラミネートシートによって形成されている。インナーシート11,21とアウターシート12,22の間は,例えばホットメルト接着剤によって接着される。さらに,インナーシート11,21とアウターシート12,22の間には,使い捨ておむつの幅方向に沿って複数の腰周り伸縮材51や,複数の腹周り伸縮材52が,伸長状態で固定されている。
(1−2−1−2.腰周り伸縮材)
腰周り伸縮材51は,前身頃外装体10及び後身頃外装体20によって形成される腰周り開口部4の端縁近傍に沿って伸長状態で配置され,収縮することにより,使い捨ておむつの腰周り開口部4近傍に,腰周りギャザーを形成するための部材である。
腰周り伸縮材51は,図3に示されるように,インナーシート11,21とアウターシート12,22の間に伸長状態で固定されている。腰周り伸縮材51の数は,2本以上設けられていることが好ましく,例えば,2本〜15本,4本〜12本,又は6本〜9本であることとしても良い。複数の腰周り伸縮材51は,例えば図2に示されるように,使い捨ておむつの長手方向に,所定間隔で配置されている。また,複数の腰周り伸縮材51は,略平行に並置されることが好ましい。
また,図2に示されるように,腰周り伸縮材51は,使い捨ておむつの腰周り部1に配置されている。図2に示された例では,腰周り部1は,腰周り開口部4の端縁から吸収性本体30の吸収体31が形成された位置までの領域となっている。このため,腰周り伸縮材51は,吸収性本体30の吸収体31に重畳せずに配置されている。
また,図2に示されるように,複数の腰周り伸縮材51は,使い捨ておむつの幅方向中央部分において不連続となっており,腰周り伸縮材51が不連続となった腰周り伸縮材不連続領域61が形成されている。腰周り伸縮材不連続領域61は,前身頃外装体10又は後身頃外装体20のいずれか一方に形成されていればよいが,前身頃外装体10及び後身頃外装体20の両方に形成されていることが好ましい。また,図2に示された例において,腰周り部1に形成された複数の腰周り伸縮材51は,全て不連続となっているが,本発明では,複数の腰周り伸縮材51のうち,少なくとも一部が不連続となっていればよい。
このように,使い捨ておむつの腰周り部1において,複数の腰周り伸縮材51を不連続とすることにより,腰周り伸縮材51の収縮作用によって,腰周り部1の中央部に歪みが発生することを防止できる。このため,例えば,図1に示されるように,使い捨ておむつ100の腰周り部1が極端に歪む現象を解消することができるため,腰周り部1の幅方向中央部及び幅方向両側部の高さを揃えることができる。
さらに,腰周り伸縮材51を不連続とすれば,例えば図1に示されるように,腰周り伸縮材51が不連続となった腰周り伸縮材不連続領域61に,廃棄用テープ40を取り付けることも可能となる。廃棄用テープ40としては,公知の構成を採用することができる。例えば,廃棄用テープ40は,おむつに接着する基底片と,基底片に連続する中間片と,中間片に連続する最上片とを有し,各片の連結点において折り返されてZ状に折り畳まれた状態で,おむつの外面に接着されたものを採用できる。廃棄用テープ40を,なるべく腰周り開口部の端縁に近い位置に配置することにより,廃棄用テープ40全体の長さが比較的短いものであっても,十分に,使用後の使い捨ておむつを丸めた状態に保持する機能を発揮する。このため,廃棄用テープ40の材料コストを節減することができる。
また,腰周り伸縮材不連続領域61の幅方向における長さWDは,前身頃外装体10(又は後身頃外装体20)全体の幅方向の長さWに対して,例えば,3%〜25%,5%〜20%,7%〜15%,又は10%〜13%で形成されていることが好ましい。腰周り伸縮材不連続領域61の幅方向における長さWDが,身頃外装体1全体の幅方向の長さWに対して,5%未満であると,腰周り部1に生じる歪みを解消することができない。一方,WDの値が,Wの値に対して25%を超えるものであると,腰周り伸縮材51による締め付け力が低下し,使い捨ておむつ100が着用者の身体からズレ落ちる恐れがある。このため,WDの値は,Wの値に対して,3%〜25%とすることが好適である。
また,後述するが,図1及び図2に示された例では,使い捨ておむつの腹周り部2に設けられた腹周り伸縮材52も,使い捨ておむつの幅方向中央部において不連続に,設けられている。このため,腹周り伸縮材52が不連続とされた領域(腹周り伸縮材不連続領域62)が形成される。このとき,腰周り伸縮材不連続領域61の幅方向における長さWDは,腹周り伸縮材不連続領域62の幅方向における長さTDよりも,短いものであることが好ましい。具体的には,WDの値は,TDの値に対して,例えば,20%〜95%,30%〜80%,又は40%〜70%であることが好ましい。
また,図2中,符号C1及びC2は,前身頃外装体10及び後身頃外装体20における腰周り伸縮材51の切断跡を示している。すなわち,例えば前身頃外装体10の腰周り伸縮材51を不連続に形成する場合,前身頃外装体10のアウターシート12の腰周り部1に,幅方向中央部が非接着部となり,幅方向左右両側部が接着部となるように,複数の伸長状態の腰周り伸縮材51を固定する。このとき,アウターシート12と腰周り伸縮材51を固定する際には,例えば,アウターシート上に接着剤を塗布して,接着剤上に腰周り伸縮材51を配置することとしても良いし,例えば,公知のスリットコート塗工法やシュアラップ塗工法により,腰周り伸縮材51に直接接着剤を塗布した後,接着剤が塗布された腰周り伸縮材51をアウターシート12に配置することとしてもよい。その後,伸長状態の腰周り伸縮材51をインナーシート11によって被覆し,アウターシート12とインナーシート11の間に挟持する。そして,非接着部において腰周り伸縮材51を,符号C1によって示された箇所で,切断する。これにより,伸張状態となっていた腰周り伸縮材は,非接着部において,その伸張状態が解放されて,切断位置からそれぞれ左右方向に収縮する。このようにして,腰周り伸縮材51が不連続となった使い捨ておむつを製造可能である。
腰周り伸縮材51には,公知の弾性伸縮部材を用いることができる。例えば,腰周り伸縮材51には,糸状弾性ゴムや平状弾性ゴムを用いることができる。このようなゴム材としては,スチレン系ゴム,オレフィン系ゴム,ウレタン系ゴム,エステル系ゴム,ポリウレタン,ポリエチレン,ポリスチレン,スチレンブタジエン,シリコーン,又はポリエステル等の素材を用いることができる。なお,腰周り伸縮材51の形成材料は必ずしもこれらの材料に限定されるものではなく,例えば熱可塑性エラストマー,プラスチックシート,又はゴムシート等の伸縮性を有する公知の種々のものを用いることができる。特に熱可塑性エラストマーを用いることが好ましく,この熱可塑性エラストマーとしては,例えばスチレン系エラストマー,オレフィン系エラストマー,ポリブタジエン系エラストマー,ポリエステル系エラストマー,ポリアミド系エラストマー,ウレタン系エラストマー,塩化ビニル系エラストマー,フッ素系エラストマー,アイオノマー樹脂,又はシリコーン系樹脂等の公知の種々のものを用いることができる。なお,これらの熱可塑性エラストマーは単独で用いてもよいし,2種以上を混合して用いてもよい。
また,腰周り伸縮材51には,腹周り伸縮材52よりも,芯径が太く,引張強度が強いものを用いることが好ましい。腰周り伸縮材51を腹周り伸縮材52よりも引張強度が強い別素材で形成することにより,使い捨ておむつの腰周り部1と着用者の身体の密着度を高めることができるため,使い捨ておむつが不用意にズレ落ちる事態を防止できる。
(1−2−1−3.腹周り伸縮材)
腹周り伸縮材52は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2の腹周り部2において,幅方向にわたって伸長状態で配置されており,収縮することにより,使い捨ておむつの腹周り部2に,腹周りギャザーを形成するための部材である。
図2に示されるように,複数の腹周り伸縮材52は,前身頃外装体1と後身頃外装体2のうち,吸収性本体3の吸収体31が位置する腹周り部2に,配置されている。また,複数の腹周り伸縮材52は,前身頃外装体1や後身頃外装体2を構成するインナーシート11,21とアウターシート12,22の間に,伸長状態で固定されている。このため,複数の腹周り伸縮材52が収縮すると,前身頃外装体1と後身頃外装体2の腹周り部2に,腹周りギャザーが形成される。
複数の腹周り伸縮材52の数は,例えば,10本〜30本,12本〜28本,15本〜25本であることが好ましい。複数の腹周り伸縮材52の数は,前述した複数の腰周り伸縮材51の数よりも多いものであることが好ましい。また,腹周り伸縮材52は,前身頃外装体1や後身頃外装体2の幅方向に直線状に形成されていることが好ましい。また,複数の腹周り伸縮材52のそれぞれは,実質的に平行に配置されることが好ましい。
図2に示されるように,使い捨ておむつを着用者の肌に接触する面(肌当接面)側から見ると,複数の腹周り伸縮材52の一部は,吸収性本体30と重畳して配置されている。また,複数の腹周り伸縮材52のうち,吸収性本体30の吸収体31と重畳するものは,前身頃外装体1と後身頃外装体2の幅方向中央部において,一部不連続に形成されている。ここで,腹周り伸縮材52は,吸収性本体30の吸収体31と重畳する部分が完全に不連続領域となるものではなく,腹周り伸縮材52は,部分的に,吸収性本体30の吸収体31と重畳するものであってもよい。
腹周り伸縮材52には,公知の弾性伸縮部材を用いることができる。例えば,腹周り伸縮材52には,糸状弾性ゴムを用いることが好ましい。例えば,腹周り伸縮材52は,腰周り伸縮材51をよりも芯径が細く,引張強度が弱い糸ゴムを採用することが好ましい。腹周り部2においては,引張強度の弱い腹周り伸縮材52を配置することにより,使い捨ておむつを100着用者の腹部にフィットさせつつも,不要な圧迫感を与えることを回避できる。
また,図2中,符号C3及びC4は,前身頃外装体10及び後身頃外装体20における腹周り伸縮材52の切断跡を示している。すなわち,例えば前身頃外装体10の腹周り伸縮材52を不連続に形成する場合,前身頃外装体10のアウターシート12の腹周り部2に,幅方向中央部が非接着部となり,幅方向左右両側部が接着部となるように,アウターシート12上に,複数の伸長状態の腹周り伸縮材52を固定する。このとき,アウターシート12と腹周り伸縮材52を固定する際には,例えば,アウターシート上に接着剤を塗布して,接着剤上に腹周り伸縮材52を配置することとしても良いし,例えば,公知のスリットコート塗工法やシュアラップ塗工法により,腹周り伸縮材52に直接接着剤を塗布した後,接着剤が塗布された腹周り伸縮材52をアウターシートに配置することとしてもよい。その後,伸長状態の腹周り伸縮材52をインナーシート11によって被覆し,アウターシート12とインナーシート11の間に挟持する。そして,非接着部において腹周り伸縮材52を,符号C1によって示された箇所で,切断する。これにより,伸張状態となっていた腹周り伸縮材52は,非接着部において,その伸張状態が解放されて,切断位置からそれぞれ左右方向に収縮する。このようにして,腹周り伸縮材52が不連続となった使い捨ておむつを製造可能である。
(1−2−3.吸収性本体)
吸収性本体30は,前身頃外装体10と後身頃外装体20の間に架橋された状態で保持され,使い捨ておむつ100の着用時おいて,着用者の腹周り部2及び股下部3に位置し,着用者が***した尿などの液体を吸収保持するための部材である。
図3は,図2に示されたX−Xの線分における使い捨ておむつ100の断面図を示している。吸収性本体30は,吸収体31と,トップシート32と,バックシート33と,立体ギャザー34と,カバーシート35を基本構成としている。
(1−2−3−1.吸収体)
吸収体31は,尿などの液体を吸収し,吸収した液体を保持するための部材である。吸収体31は,液透過性のトップシート32と,液不透過性のバックシート33の間に配置される。吸収体31は,トップシート32を透過した液体を吸収する機能を有し,吸収性材料により構成される。
吸収体31を構成する吸収性材料には,公知の材料を採用することができる。吸収性材料としては,例えば,フラップパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートを用いることとしても良い。また,吸収性材料には,フラップパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートのうち1種類を単独で用いてもよいし,2種類以上を併用することとしてもよい。吸収性材料は,通常,単層又は複数層のマット状に形成され,用いられる。また,吸収性材料は,ティシュなどの不織布によって周囲を被包され,パルプやポリマーが外部に投出しないよう保護されていてもよい。
また,吸収体31は,トップシート32とバックシート33の間の領域に封入されることが好ましい。すなわち,トップシート32とバックシート33は,吸収体31の周囲を囲うようして,互いに接合されることが好ましい。
(1−2−3−2.トップシート)
トップシート32は,着用者の股下部の肌に直接接し,尿などの液体を吸収体31に透過させるための部材である。このため,トップシート32は,柔軟性が高い液透過性材料で構成される。また,トップシート32は,吸収体31の表面を被覆するように配置される。
トップシート32を構成する不透過性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,例えばポリプロピレンやポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
(1−2−3−3.バックシート)
バックシート33は,トップシート32を透過し吸収体31に吸収された液体が,漏出することを防止するための部材である。このため,バックシート33は,液不透過性材料によって構成される。そして,バックシート33は,吸収体31の底面からの液漏れを防止するため,吸収体31の底面を被覆するように配置される。
バックシート33を構成する不透過材料の例は,ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に,0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。
(1−2−3−4.立体ギャザー)
立体ギャザー34は,吸収体31の両側縁部沿って起立し,着用者が***した尿の横漏れを防止するための部材である。立体ギャザー34は,吸収体31の両側縁部に沿って一対形成されるものであってもよいし,2対以上形成されてもよい。立体ギャザー34は,起立した状態(弾性伸縮部材が収縮した状態)において尿の防漏壁となるため,トップシート32を透過しなかった尿や,吸収体31により吸収しきれなった尿が,使い捨ておむつの脚部周り開口部などから漏出する事態を防止する。
立体ギャザー34は,一又は複数の立体ギャザー伸縮材53が,使い捨ておむつの長手方向に沿って配設されており,立体ギャザー伸縮材53の収縮力を利用して起立するものである。つまり,立体ギャザー伸縮材53は,伸張された状態で,シート材に固定されており,立体ギャザー伸縮材53が収縮すると,立体ギャザー34を構成するシート材も収縮し,立体ギャザー34が立ち上がる。立体ギャザー伸縮材53を配設する位置は,立体ギャザーの形態や,使い捨ておむつの形状や大きさに合せて適宜変更可能であるが,一般的に,立体ギャザー34の上端縁近傍に配設される。
立体ギャザー34を構成するシート材としては,撥水性を有する材料を用いることが好ましい。撥水性の材料の例としては,撥水性が高くかつ通気性が良いという観点から,スパンボンドやカードエンボスのような不織布を用いることが好ましい。特に,耐水圧が高いという理由か,SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)や,SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)のような目の詰まった不織布を用いることが好ましい。
(1−2−3−5.カバーシート)
カバーシート35は,バックシート33を補強し,かつ,その手触りを良くするための部材である。図3に示されるように,カバーシート35は,バックシート33の肌当接面側に貼り合わせられる。カバーシート35を構成する材料としては,織布や不織布が用いられる。特に,カバーシート35を構成する材料として,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いることが好ましい。
(1−3.使い捨ておむつの第2の実施形態)
図4は,本発明の第2の実施形態に係る使い捨ておむつを示す断面図である。第2の実施形態においては,アウターシート12,22が腰周り開口部4の端縁において折り返され,腰周り伸縮材51が,アウターシート12,22が折り返された位置に配設されている。すなわち,第2の実施形態は,腰周り伸縮材51が,インナーシート11,21とアウターシート12,22の間に挟持されておらず,アウターシート12,22の折返部12a,22aによって挟持されている点において,第1の実施形態と異なっている。このように,腰周り伸縮材51は,アウターシート12,22を折り返して,その折返部12a,22aに挟持されるものであってもよい。
なお,第2の実施形態では,複数の腰周り伸縮材51が,吸収性本体30と重畳しない位置に配置されている。すなわち,複数の腰周り伸縮材51が配置される腰周り部1は,腰周り伸縮材51を形成する端縁から吸収性本体30が存在する位置までの領域となっている。
例えば,第2の実施形態に係る使い捨ておむつを製造する場合,まず,アウターシート12,22の内面に複数の腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を伸長状態で取り付ける。このとき,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52は,それぞれ,使い捨ておむつの幅方向中央部分においてアウターシート12,22と非接着状態となり,幅方向左右両側部分においてアウターシート12,22と接着状態となっている。次に,腹周り伸縮材52のみをインナーシート11,21で被覆する。そして,腹周り伸縮材52をインナーシート11,21とアウターシート12,22との間に挟持した状態で,腹周り伸縮材52を,非接着部分において切断する。これにより,腹周り伸縮材52を,幅方向中央部分において不連続とする。その後,インナーシート11,21の肌当接面側に,吸収性本体30を固定する。次に,アウターシート12,22を腰周り開口部4の端縁において折り返して,折返部12a,22aを形成する。この折返部12a,22aは,腰周り伸縮材51を肌当接面側から被覆しつつ,吸収性本体30の端部を肌当接面側から被覆する。そして,腰周り伸縮材51をアウターシート12,22の折返部12a,22aにおいて挟持した状態で,腰周り伸縮材51を,非接着部分において切断する。これにより,腰周り伸縮材51を不連続にする。このようにして,第2の実施形態において,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52が不連続となった使い捨ておむつを製造可能である。
(1−4.使い捨ておむつの第3の実施形態)
図5は,本発明の第3の実施形態に係る使い捨ておむつを示す断面図である。第3の実施形態では,腰周りギャザーに,クッション構造が採用された例である。クッション構造とは,前身頃外装体10及び後身頃外装体20を構成するシート層の間に,複数の腰周り伸縮材51を配置してフィット性を向上させつつも,シート層間にクッション機能を果たす空間を形成することにより,腰周りギャザーが着用者の肌に対して与える刺激を低減させることができる構造である。具体的に説明すると,腰周り伸縮材を挟持するシート層の間に,さらにクッション形成シートを配置し,着用者の肌に接するシートとクッション形成シートを,使い捨ておむつの幅方向に間欠的に接合することで,クッション機能を果たす空間を形成することができる。
図5に示されるように,アウターシート12,22を折り返すことで形成された折返部12a,22aと,複数の腹周り伸縮材51の間には,クッション形成シート13,23が配置されている。
クッション形成シート13は,腹周りギャザーのクッション性と柔軟性を高めることを目的として配置されるシート材である。このクッション形成シート13は,その肌当接面側が,折返部11aの内向面(肌非当接面側)に対して,折返線12に沿う方向に間欠的に接合されている。ここで,「間欠的に接合」とは,図6に示されるように,接合部71と非接合部72が一定間隔で連続することを意味する。
図6は,前身頃外装体10において,アウターシート12の折返部12aが形成された箇所を拡大して模式的に示したものである。図6(a)は,腰周り伸縮材51が伸長している状態を示しており,図6(b)は,腰周り伸縮材51が収縮した状態を示している。図6に示されるように,クッション形成シート13と折返部12aが,腰周り伸縮材51の伸長方向に沿って間欠的に接合されている。すなわち,クッション形成シート13と折返部12aは,腰周り伸縮材51の伸長方向に沿って,接合部71と非接合部72が交互に連続するようにして,接合されている。これにより,腹周り伸縮材51が収縮した際に,図6(b)に示されるように,クッション形成シート13と折返部12aの間に空間Sが生じる。そして,この空間Sにより,腰周りギャザーのクッション性と柔軟性が高まる。
また,図5の断面図に示されるように,複数の腰周り伸縮材51のうち,吸収性本体30寄りに配置された幾つか(図5の例では3本)の腰周り伸縮材51´と,アウターシート12,22の折返部12a,22aの間には,クッション形成シート13,23の他,さらに一又は複数のシート材を介在させることとしてもよい。図5に示された例では,前見頃外装体10側において,吸収性本体30寄りに配置された腰周り伸縮材51´とクッション形成シート13の間には,インナーシート11,カバーシート35,バックシート33,及びトップシート34が介在している。このように,複数の腰周り伸縮材51のうち,吸収性本体30寄りに配置された幾つかの腰周り伸縮材51´と,クッション形成シート13の間に,一又は複数のシート材を介在させることにより,クッション構造により形成される空間を小さくすることができる。このため,腰周りギャザーの下部側は,上部側と比較して,クッション形成シート13により形成される空間が小さくなり凹凸が抑えられた構造となっている。従って,腰周りギャザーの下部側は,クッション性を有しつつも,着用者の肌に対する刺激が弱くなっており,高い柔軟性を発揮することができるようになっている。すなわち,腰周りギャザーの下部側は,着用者の肌との密着性が高いため,上部側と比較してクッション構造による凹凸を抑えることにより,使い捨ておむつの着用感が向上する。
(2.使い捨ておむつの製造方法及び製造装置)
(2−1.製造方法及び製造装置の第1の実施形態)
次に,本発明に係る使い捨ておむつの製造方法及び製造装置の好ましい実施形態について,図面を参照して説明する。図7は,本発明に用いられる製造装置200を模式的に示す斜視図である。図7に示されるように,製造装置200は,接着剤塗布部210,伸縮材取付部220,被覆材取付部230,伸縮材切断部240,外装シート切断部(図示省略)を備えている。このような製造装置200によって,使い捨ておむつの製造方法が実行される。
まず,所定幅を有する長尺のアウターシート(12,22)が,ロール(図示省略)から繰り出され,装置の下流に向かって搬送される。この段階において,使い捨ておむつの前身頃外装体10を形成するアウターシート12と,後身頃外装体20を形成するアウターシート22は,図7に示されるように,一体となっているものであってもよい。アウターシート(12,22)は,図7の矢印の方向に沿って,接着剤塗布部210に搬送される。接着剤塗布部210では,アウターシート(12,22)の一面側(後にインナーシートが貼着される側)に接着剤が塗付されて,腰周り伸縮材接着部51bと,腹周り伸縮材接着部52bが設けられる。符号51bは,後に腰周り伸縮材51が接着される接着部を示し,符号52bは,後に腹周り伸縮材52が接着される接着部を示している。腰周り伸縮材接着部51bと,腹周り伸縮材接着部52bは,それぞれ,前身頃側と後身頃側に設けられる。各接着部は,略矩形状をしており,アウターシート(12,22)の長手方向(流れ方向)に所定の規則的な長さで,間欠的に設けられる。このため,隣り合う2つの接着部の間が,非接着部となる。すなわち,隣り合う腰周り伸縮材接着部51bの間に,腰周り伸縮材非接着部51aが形成され,同様に,隣り合う腹周り伸縮材接着部52bの間に,腹周り伸縮材非接着部51bが形成される。接着部の幅と長さや,非接着部5の長さについては,アウターシート(12,22)に貼着される伸縮材の用途に応じて適宜選択される。本発明において,腰周り伸縮材接着部51bは,一つ一つの長さが,各腹周り伸縮材接着部52bよりも,長いものであることが好ましい。言い換えると,腰周り伸縮材非着部51aは,一つ一つの長さが,各腹周り伸縮材非接着部52aよりも,短いものであることが好ましい。
なお,図7においては,アウターシート12に,腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52を固定するに際し,アウターシート12上に接着剤を塗布して,接着剤上に各種伸縮材を配置する例が示されている。ただし,本発明においては,例えば,公知のスリットコート塗工法やシュアラップ塗工法により,予め,腰周り伸縮材5及び腹周り伸縮材52に,直接,接着剤を間欠的に塗工し,その後,接着剤が間欠的に塗布された腰周り伸縮材51を及び腹周り伸縮材52をアウターシート12に固定することとしてもよい。
図7に示されるように,接着剤塗布部210の下流側には,伸縮材取付部220が配置されている。この伸縮材取付部220においては,回転可能な円筒状の伸縮材案内ローラ221が,その回転軸がアウターシート(12,22)の搬送方向と直交するように配置されている。伸縮材案内ローラ221は,その周面がアウターシート(12,22)と当接するように配置されており,図示しない伸縮材ロールから繰り出された腰周り伸縮材51を,腰周り伸縮材接着部51bに圧着させるとともに,腹周り伸縮材52を,腹周り伸縮材接着部52bへ圧着させる。なお,図7では,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を伸縮材案内ローラ221によって同時にアウターシート(12,22)に取り付ける例を示しているが,腰周り伸縮材51と,腹周り伸縮材52は,各伸縮材案内ローラによって,別の段階で,アウターシート(12,22)に取付けられるものであってもよい。
図7に示されるように,伸縮材取付部220の下流側には,被覆材取付部230が配置されている。被覆材取付部230においては,回転可能なターニングローラ231が配置されており,図示しないロールから繰り出されたインナーシート(11,21)が,ターニングローラ231に案内されてアウターシート(12,22)上に貼着された各種伸縮材51,52を被覆する。また、アウターシート(12,22)の伸縮材非貼着面側には,ターニングローラ231と対向するように回転可能な平滑ローラ232が配置されている。このため,ターニングローラ231と平滑ローラ232による押圧によって,アウターシート(12,22)とインナーシート(11,21)の間に,各種伸縮材51,52が貼着される。
図7に示されるように,被覆材取付部230の下流側には,伸縮材切断部240が配されている。この伸縮材切断部240は,互いに対向して配置された回転可能なアンビルローラ241とカッターローラ242から構成されている。アンビルローラ241は平滑面を有し,カッターローラ242は一又は複数の切断刃部243を有している。アウターシート(12,22)とインナーシート(11,21)を貼り合わせた外装シートの搬送と,両ローラ241,242の回転は,カッターローラ242における切断刃部243がアンビルローラ241と対向すると同時に,外装シートの非接着部が切断刃部243とアンビルローラ241の間に位置するように同期されている。その結果,切断刃部243とアンビルローラ241の押圧によって,非接着部の伸縮材が切断される。
より具体的に説明すると,カッターローラ242の切断刃部243が,外装シートの腰周り伸縮材非接着部51aにおいて腰周り部伸縮材51を切断するとともに,腹周り伸縮材非接着部52aにおいて腹周り部伸縮材52を切断できるように,アンビルローラ241とカッターローラ242の回転が,外装シートの搬送速度と同期されている。
アンビルローラ241とカッターローラ242は,それぞれ所定温度に加熱されていてもよい。例えば,アンビルローラ241及び/又はカッターローラ2423の加熱温度は,伸縮材の材質や本数,外装シートの材質,外装シートの搬送速度等によって適宜設計可能であるが,例えば,80〜250℃,特に100〜150℃とすることが好ましい。このような加熱を行うことで、非接着部における伸縮材のみをより高速に切断することができる。
ここで,図8を参照して,カッターローラ242の切断刃部243の好ましい形状と配置について説明する。図8は,好ましい形態のカッターローラ242を概念的に示した側面図であり,切断刃部243の形状及び配置を示している。
図8(a)に示された形態では,複数の細刃が一列に並列することにより切断刃部243が形成され,一直線上に配置された細刃群が,カッターローラ242の回転軸に対して,所定角度θだけ,傾斜して配置されている。各切断刃部を形成する細刃の数は適宜変更可能であり,各切断刃部に求められる必要な長さに応じて適宜増減することができる。また,図8(a)中,符号R及び一点鎖線は,カッターローラ242の回転軸を示している。そして,図8(a)に示されるように,各切断刃部(細刃群)は,カッターローラ242の回転軸Rに対して,所定角度θだけ傾斜するように,カッターローラ242の平滑面上に設けられている。角度θは,例えば,5度〜40度,10度〜30度,又は15度〜20度とすることが好ましい。このように,裁断刃部24を複数の細刃によって形成することにより,各種伸縮材の不切れを防止することができる。さらに,一列に並置された細刃群からなる切断刃部24を,カッターローラ242の回転軸に対して,所定角度傾斜させることにより,各切断刃部の線圧を下げずに,各伸縮材を切断することが可能となる。
図8(b)は,切断刃部243の形状と配置の他の例を示している。図8(b)に示されるように,切断刃部243は,第1の切断刃部243a,第2の切断刃部243b,第3の切断刃部243c,及び第4の切断刃部243dを有している。第1の切断刃部243aは,前身頃側の腰周り伸縮材51を切断する。第2の切断刃部243bは,後身頃側の腰周り伸縮材51を切断する。第3の切断刃部243c,前身頃側の腹周り伸縮材52を切断する。第4の切断刃部243dは,後身頃側の腹周り伸縮材52を切断する。このように各切断刃部は,それぞれ,切断する伸縮材に応じて,配置が異なっている。また,図8に示されるように,各切断刃部は,複数の細刃が一列に並置されることにより形成されている。各切断刃部を形成する細刃の数は適宜変更可能であり,各切断刃部に求められる必要な長さに応じて適宜増減することができる。また,図8(b)中,符号R及び一点鎖線は,カッターローラ242の回転軸を示している。そして,図8(b)に示されるように,各切断刃部(細刃群)は,カッターローラ242の回転軸Rに対して,所定角度θだけ傾斜するように,カッターローラ242の平滑面上に設けられている。角度θは,例えば,5度〜40度,10度〜30度,又は15度〜20度とすることが好ましい。さらに,各切断刃部は,カッターローラ242の回転軸方向(図中左右方向)において,他のいずれの切断刃部とも重ならない配置で,設けられている。すなわち,図8(b)中の点線は説明のための補助線であるが,補助線が示すように,ある切断刃部の左右方向(回転軸方向)には,他のいずれの切断刃部が位置していない。
このように,カッターローラ242の各切断刃部を,カッターローラの回転軸に対し所定角度傾斜して配置することにより,各切断刃部の線圧を下げずに,各伸縮材を切断することが可能となる。また,さらに,第1の切断刃部243a,第2の切断刃部243b,第3の切断刃部243c,及び第4の切断刃部243dをそれぞれ形成し,各切断刃部の位置が,カッターローラの回転軸方向において,他の切断刃部のいずれにも重ならないようにすることで,同時に二点以上で,伸縮材を切断することがなくなる。すなわち,同時に二点以上で伸縮材を切断すると,切断刃部の線圧が低下し,伸縮材の不切れを招く恐れがあるが,常に,1点で伸縮材を切断できるように切断刃部の配置を設計することにより,線圧が低下を防止し,伸縮材を不切れなく効率的に切断できる。
また,図2には,図8(b)に示された形態のカッターローラ242により,各伸縮材が切断された使い捨ておむつの展開図が示されている。図2に示されるように,符号C1は,第1の切断刃部243aによる切断跡を示し,符号C2は,第2の切断刃部243bによる切断跡を示し,符号C3は,第3の切断刃部243cによる切断跡を示し,符号C4は,第4の切断刃部243dによる切断跡を示している。このように,各切断刃部によって,それぞれ対応する伸縮材を同時に切断する場合,図8(b)に示される形態のカッターローラ242を採用することで,高速かつ美麗に各伸縮材を不切れなく切断できる。
上述のようにして伸縮材が切断された外装シートは,伸縮材の切断に引き続く工程である外装シート切断部(図示省略)において,公知の切断手段によって切断成型されて毎葉の前身頃外装体10と後身頃外装体20となる。例えば,外装シートは,非接着部を1つおきにして外装シート切断部により切断される。そして,その後,公知の手段によって別工程で製造された吸収性本体30が,毎葉の前身頃外装体10及び後身頃外装体20の肌当接面側に固定される。これにより,いわゆる架橋型の使い捨ておむつが製造される。
ただし,本発明の使い捨ておむつの製造装置及び製造方法は,架橋型の使い捨ておむつを製造するものに限定されず,その他,通常の用法を採用して,パンツ型の使い捨ておむつやテープ型の使い捨ておむつを製造することも可能である。
(2−2.製造方法及び製造装置の第2の実施形態)
次に,本発明に係る使い捨ておむつの製造方法及び製造装置の第2の実施形態について説明する。
図9は,第2の実施形態に係る製造装置を示す概略斜視図である。図9は,要するに,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を,それぞれ,異なる切断装置によって,異なる工程で切断する例を示している。例えば,図4及び図5に示された形態の使い捨ておむつを製造するためには,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を,異なる段階で切断する必要がある。例えば,図4に示された使い捨ておむつを例に説明すると,腹周り伸縮材52は,腹周り伸縮材52上にインナーシート11を配置した段階で,切断する必要がある。一方,腰周り伸縮材51は,腹周り伸縮材52上にインナーシート11を配置し,インナーシート11上に吸収性本体30を配置し,アウターシート12を腰周り開口部端縁において折り返した後に,切断する必要がある。このように,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を,それぞれ,異なる切断装置によって,異なる段階で切断するものであってもよい。以下,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を別々に切断する製造方法及び製造装置の例について説明する。
図9に示されるように,製造装置200の上流側において,アウターシート(12,22)上に,複数の腰周り伸縮材51と複数の腹周り伸縮材52が,それぞれ適所に配置される。この,複数の腰周り伸縮材51と複数の腹周り伸縮材52は,接着部と非接着部が交互に連続するように,アウターシート(12,22)上に固定される。次に,インナーシート(11,21)が,腹周り伸縮材52上にのみ配置される。これにより,腹周り伸縮材52は,アウターシート(12,22)とインナーシート(11,21)の間に挟持して固定される。
続いて,インナーシート(11,21)の配置後,アウターシート(12,22),インナーシート(11,21),腰周り伸縮材51,及び腹周り伸縮材52を備えるシートは,第1の伸縮材切断部240aに導入される。第1の伸縮材切断部240aは,第1のアンビルローラ241aと第1のカッターローラ242aを備えている。そして,第1のカッターローラ242aは,腹周り伸縮材52を,非接着部において切断する腹周り伸縮材切断刃部243eを有している。このように,腰周り伸縮材52は,非接着部において,腹周り伸縮材切断刃部243eにより切断される。これにより,図9に示されるように,腹周り伸縮材不連続領域62が形成される。
次に,公知の装置(図示省略)によって,腹周り伸縮材不連続領域62に,吸収性本体30が配置される。また,その後,公知の折返装置245によって,アウターシート(12,22)を,腰周り開口部端縁に相当する位置において,肌当接面側に折り返す。これにより,腰周り伸縮材51は,アウターシート(12,22)の折返部によって挟持される。
折返装置245の下流側には,第2の伸縮材切断部240bが位置している。第2の伸縮材切断部240bは,第2のアンビルローラ241bと第2のカッターローラ242bを備えている。そして,第2のカッターローラ242bは,腰周り伸縮材51を,非接着部において切断する腹周り伸縮材切断刃部243fを有している。このため,アウターシート(12,22),インナーシート(11,21),腰周り伸縮材51,及び腹周り伸縮材52を備えるシートが,第2のアンビルローラ241bと第2のカッターローラ242bの間に導入されると,アウターシート(12,22)の折返部に挟持された腰周り伸縮材51のみが,非接着部において,切断される。これにより,図9に示されるように,腰周り伸縮材不連続領域61が形成される。
以上の通り,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を同一工程・同一装置において切断することが困難な場合には,腰周り伸縮材51と腹周り伸縮材52を異なる切断装置によって,異なる段階で切断することも可能である。
また,図9においては,アウターシート(12,22)が一体となった例が示されているが,アウターシート(12,22)を前身頃外装体と後身頃外装体の2つに分割し,架橋型の使い捨ておむつを製造することも可能である。例えば,架橋型の使い捨ておむつを製造する場合には,インナーシート(11,21)上に,吸収性本体30を載置固定する前に,アウターシート(12,22)を前身頃外装体と後身頃外装体とを形成するものに分断し,分断した後に,前身頃外装体と後身頃外装体に架かるように吸収性本体30を載置固定することとすればよい。
(2−3.製造方法及び製造装置の第3の実施形態)
次に,本発明に係る使い捨ておむつの製造方法及び製造装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は,要するに,伸縮材切断部として,カッターローラ242と,超音波振動装置244を採用したものである。上記した実施形態においては,伸縮材切断部として,カッターローラ242とアンビルローラ241を採用したものについて説明したが,第3の実施懈怠は,アンビルローラ241に代えて,超音波振動装置244を採用した点において上記実施形態と異なるものである。
以下,カッターローラ242と,超音波振動装置244を備える伸縮材切断部を中心に説明する。
図10は,使い捨ておむつの製造装置の構成のうち,超音波振動装置244とカッターローラ242の構造を抽出して図示したものであり,アウターシート(12,22)とインナーシート(11,21)の間に腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52を挟持するシートSが,超音波振動装置244とカッターローラ242の間を通過する状態が斜視的に示されている。
図2に示されるように,超音波振動装置244とカッターローラ242の間にシートSが送り込まれる。カッターローラ242は,周側面の表面に突起した切断刃部243を有し,超音波振動装置244とカッターローラ242の切断刃部243の間においてシートSを圧接しながら,回転する。このようにして,超音波振動装置244とカッターローラ242が,シートSを各面から挟み込むことにより,超音波振動装置244から発生される超音波振動エネルギーが,シートSとカッターローラ242との接点に伝達される。超音波振動エネルギーが伝達されると,カッターローラ242とシートSが接する点に,超音波振動による摩擦熱が大きく発生する。そして,この摩擦熱により,シートSに含まれる腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52が溶融し始め,最終的には,超音波振動装置244とカッターローラ242に挟み込まれた腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52が溶断される。
超音波振動装置244は,微細な振動幅で振動することにより,超音波振動装置244とカッターローラ242に挟み込まれたシートに対して摩擦熱を発生させることができる。超音波振動装置244は,導入されるシートの面に対して垂直に微振動し,シートを連続的に叩打することにより摩擦熱を発生させるものであってもよい。また,超音波振動装置244は,導入されるシートの面に対して平行に微振動し,シートの面を摺動することにより摩擦熱を発生させるものであってもよい。超音波振動装置244は,例えば,15kHz〜40kHz,又は20kHz〜30kHzの超音波を発生させる。このため,超音波振動装置244は,シート面に対して垂直方向又は平行方向に,例えば,10μm〜100μmの微細幅で振動する。
超音波振動装置244は,図2に示されるように,摩擦対象のシートに接するホーン2441と,ホーン2441に接続されたブースタ2442と,ブースタ2442に接続されたコンバータ2443を備える。コンバータ2443は,高周波電気信号を機械振動に変換し,ブースタ2442に伝導する。ブースタ2442は,コンバータ2443が発生せた振動を増減し,ホーン2441を振動させる。ホーン2441は,コンバータ2443及びブースタ2442の超音波振動に共鳴して振動し,振動エネルギーを摩擦対象のシートに対して加える。また,ホーン2441は,摩擦エネルギーを集約して摩擦対象に付与するために,摩擦対象に接触する接触点又は接触線を頂点した円形,楕円形,又は球形であることが好ましい。また,ホーン2441は,超音波振動に共鳴するように,直方体や立法体などの単純な形状で形成されていることしてもよく,また摩擦対象を圧着する圧着面は平坦な面で形成されていることとしてもよい。
カッターローラ242は,シートを下流側に向かって搬送可能な方向に回転するドラム状の装置であって,超音波振動装置244と協働してシートを挟み込み,超音波振動装置244とのこすり合わせによる摩擦熱を利用してシートを溶断する。カッターローラ242の周側面の表面には,突出した切断刃部243が形成されている。すなわち,正確に説明すると,超音波振動装置244のホーン11とカッターローラ242の切断刃部243の間をシートが圧接状態で通過する。カッターローラ242は,超音波振動装置244が発生させた摩擦熱によってもその形状が変形しない硬質な素材により形成されていることが好ましい。カッターローラ242の材質としては,熱膨張が小さく,硬くて粘りのある材質が好ましい。例えば,カッターローラ242は,ステンレス,銅,又はダイス鋼といった金属製とすることができる。また,カッターローラ242に形成された切断刃部243は,カッターローラ242の周側面の表面に金属製の板材を巻きつけて凸形状が形成されることとしてもよい。また,切断刃部243は,カッターローラ242の表面に彫刻を施して凸形状が形成されることとしてもよい。
また,超音波振動装置244のホーン11とカッターローラ242の切断刃部243の間の微細な間隙を維持するためのスペーサー(図示省略)を設けることとしてもよい。このスペーサーは,例えば,ホーン11とカッターローラ242本体の間,又は超音波振動装置244本体とカッターローラ242本体の間に設けられる。スペーサーを設けることにより,超音波振動装置244が振動した状態であっても,常に,超音波振動装置244と切断刃部243の微細間隙幅を一定に維持することが可能である。
以上のように,発明に係る使い捨ておむつの製造方法及び製造装置の第3の実施形態においては,切断刃部が設けられたカッターローラ242と微細振動する超音波振動装置244の間にシートSを導入し圧接通過させて,超音波振動装置とシートSのこすり合わせによる摩擦熱を利用して,シート内の腰周り伸縮材51及び腹周り伸縮材52を溶断することができるため,各伸縮材の不切れを防止し,かつ切断刃部の劣化をも抑制することが可能である。
以上,いわゆる架橋型の使い捨ておむつの製造方法及び製造装置について説明したが,本発明の製造方法及び製造装置は,その他パンツ型の使い捨ておむつやテープ型の使い捨ておむつの製造方法及び製造装置としても採用することができる。
また,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,乳幼児や高齢者用のおむつや,その製造方法,製造装置に適用することができる。従って,本発明は,育児及び介護に関する産業において好適に利用し得る。
1 腰周り部
2 腹周り部
3 股下部
4 腰周り開口部
5 脚部周り開口部
10 前身頃外装体
11 インナーシート
12 アウターシート
12a 折返部
13 クッション形成シート
20 後身頃外装体
21 インナーシート
22 アウターシート
23 クッション形成シート
22a 折返部
30 吸収性本体
31 吸収体
32 トップシート
33 バックシート
34 立体ギャザー
35 カバーシート
40 廃棄用テープ
51 腰周り伸縮材
51a 腰周り伸縮材非接着部
51b 腰周り伸縮材接着部
52 腹周り伸縮材
52a 腹周り伸縮材非接着部
52b 腹周り伸縮材接着部
53 立体ギャザー伸縮材
61 腰周り伸縮材不連続領域
62 腹周り伸縮材不連続領域
71 接合部
72 非接合部
100 使い捨ておむつ
200 製造装置
210 接着材塗布部
220 伸縮材取付部
221 伸縮材案内ローラ
230 被覆材取付部
231 ターニングローラ
232 平滑ローラ
240 伸縮材切断部
241 アンビルローラ
242 カッターローラ
243 切断刃部
243a 第1の切断刃部
243b 第2の切断刃部
243c 第3の切断刃部
243d 第4の切断刃部
244 超音波振動装置
2441 ホーン
2442 ブースタ
2443 コンバータ
245 折返装置

Claims (8)

  1. 腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部(1)と,着用者の股下に位置する股下部(3)と,前記腰周り部と前記股下部の間に位置する腹周り部(2)を有する使い捨ておむつであって,
    前記腰周り部(1)には,前記腰周り開口部の端縁に沿う方向に,複数の腰周り伸縮材(51)が設けられ,
    前記腹周り部(2)には,前記使い捨ておむつの幅方向に沿って,複数の腹周り伸縮材(52)が設けられ,
    前記腹周り部(2)及び前記股下部(3)を中心として,前記使い捨ておむつの長手方向に延在する吸収性本体(30)を有し,
    前記複数の腰周り伸縮材(51)の少なくとも一部は,前記使い捨ておむつの前身頃側及び後身頃側の両方又はいずれか一方の,幅方向中央部において,不連続に設けられており,
    前記複数の腹周り伸縮材(52)は,前記吸収性本体(30)の中央部分において不連続に設けられている
    使い捨ておむつ。
  2. 前記腰周り伸縮材(51)が不連続となっている腰周り伸縮材不連続領域(61)は,前記腹周り伸縮材(52)が不連続となっている腹周り伸縮材不連続領域(62)よりも,前記使い捨ておむつの幅方向における長さが,短く形成されている
    請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記使い捨ておむつは,使い捨ておむつの廃棄時に,使い捨ておむつを丸めた状態で保持するための廃棄用テープ(40)をさらに有し,
    前記廃棄用テープ(40)は,前記前身頃又は前記後身頃のいずれか一方に設けられた前記腰周り伸縮材不連続領域(61)に,前記廃棄用テープの全部又は一部が位置するように,取り付けられている
    請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部(1)と,着用者の股下に位置する股下部(3)と,前記腰周り部と前記股下部の間に位置する腹周り部(2)を有し,
    前記腰周り部(1)には,前記腰周り開口部の端縁に沿って,アウターシート上に複数の腰周り伸縮材(51)が設けられ,
    前記腹周り部(2)には,使い捨ておむつの幅方向に沿って,前記アウターシート上に複数の腹周り伸縮材(52)が設けられ,
    前記腹周り部(2)及び前記股下部(3)を中心として,前記使い捨ておむつの長手方向に延在する吸収性本体(30)を備えた使い捨ておむつ
    を製造するための製造装置であって,
    前記使い捨ておむつの前記腰周り部(1)に,前記使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部(51a)が位置し,当該非接着部(51a)の幅方向左右両側部に接着部(51b)が位置するように,前記複数の腰周り伸縮材(51)を,伸長状態で取り付ける腰周り伸縮材取付部と,
    前記使い捨ておむつの前記腹周り部(2)に,前記使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部(52a)が位置し,当該非接着部(52a)の幅方向左右両側部に接着部(52b)が位置するように,前記複数の腹周り伸縮材(52)を,伸長状態で取付ける腹周り伸縮材取付部と,
    前記腰周り伸縮材(51)の非接着部(51a)において前記腰周り伸縮材(51)を切断しつつ,前記腹周り伸縮材(52)の非接着部(52a)において前記腹周り伸縮材(52)を切断し,前記腰周り伸縮材(51)及び前記腹周り伸縮材(52)を不連続にする伸縮材切断部を具備する
    使い捨ておむつの製造装置。
  5. 前記伸縮材切断部は,
    平滑面を有するアンビルローラ(241)と,切断刃部(243)を有するカッターローラ(242)を,互いに対向する位置に備え,
    前記アンビルローラ(241)と前記カッターローラ(242)の間には,前記腰周り伸縮材(51)と前記腹周り伸縮材(52)の延在方向が,前記アンビルローラ(241)と前記カッターローラ(242)の回転軸に直交するように,前記アウターシートが導入され,
    前記アウターシート上の前記腰周り伸縮材(51)と前記腹周り伸縮材(52)を,前記カッターローラ(242)の前記切断刃部(243)により加圧切断する
    請求項4に記載の使い捨ておむつの製造装置。
  6. 超音波振動装置(244)とカッターローラ(242)を備え,
    前記超音波振動装置(244)は,前記アウターシートの一面側に配置され,微細振動することにより,前記アウターシートの一面に対して摩擦熱を発生させ,
    前記カッターローラ(242)は,前記超音波振動装置(244)に対面して前記アウターシートの他面側に回転自在に配置され,前記超音波振動装置(244)と対面する表面に,切断刃部(243)を有し,
    前記アウターシート上の前記腰周り伸縮材(51)と前記腹周り伸縮材(52)を,前記超音波振動装置(244)と前記切断刃部(243)の間を圧接状態で通過させることにより,前記摩擦熱によって溶断する
    請求項4に記載の使い捨ておむつの製造装置。
  7. 前記カッターローラ(241)は,前記カッターローラ(242)の回転軸に対し所定角度傾斜して設けられた,複数の切断刃部(243)を有し,
    前記複数の切断刃部(243)は,
    前記使い捨ておむつの前身頃側の腰周り伸縮材(51)を切断する第1の切断刃部(243a)と,
    前記使い捨ておむつの後身頃側の腰周り伸縮材(51)を切断する第2の切断刃部(243b)と,
    前記使い捨ておむつの前身頃側の腹周り伸縮材(52)を切断する第3の切断刃部(243c)と,
    前記使い捨ておむつの後身頃側の腹周り伸縮材(52)を切断する第4の切断刃部(243d)を有し,
    前記第1の切断刃部(243a),前記第2の切断刃部(243b),前記第3の切断刃部(243c),及び前記第4の切断刃部(243d)は,前記カッターローラ(242)の回転軸方向において,他の切断刃部のいずれにも重ならない位置に設けられている
    請求項5又は請求項6に記載の使い捨ておむつの製造装置
  8. 腰周り開口部を形成する端縁近傍の腰周り部(1)と,着用者の股下に位置する股下部(3)と,前記腰周り部と前記股下部の間に位置する腹周り部(2)を有し,
    前記腰周り部(1)には,前記腰周り開口部の端縁に沿って,アウターシート上に複数の腰周り伸縮材(51)が設けられ,
    前記腹周り部(2)には,前記使い捨ておむつの幅方向に沿って,前記アウターシート上に複数の腹周り伸縮材(52)が設けられ,
    前記腹周り部(2)及び前記股下部(3)を中心として,前記使い捨ておむつの長手方向に延在する吸収性本体(30)を備えた使い捨ておむつ
    を製造するための製造方法であって,
    前記使い捨ておむつの前記腰周り部(1)に,前記使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部(51a)が位置し,当該非接着部(51a)の幅方向左右両側部に接着部(51b)が位置するように,前記複数の腰周り伸縮材(51)を,伸長状態で取付ける腰周り伸縮材取付工程と,
    前記使い捨ておむつの前記腹周り部(2)に,前記使い捨ておむつの前身頃側又は後身頃側の幅方向中央部に非接着部(52a)が位置し,当該非接着部(52a)の幅方向左右両側部に接着部(52b)が位置するように,前記複数の腹周り伸縮材(52)を,伸長状態で取付ける腹周り伸縮材取付工程と,
    前記腰周り伸縮材(51)の非接着部(51a)において前記腰周り伸縮材(51)を切断しつつ,前記腹周り伸縮材(52)の非接着部(52a)において前記腹周り伸縮材(52)を切断し,前記腰周り伸縮材(51)及び前記腹周り伸縮材(52)を不連続にする伸縮材切断工程を含む
    使い捨ておむつの製造方法。
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