JP6546357B2 - センシングシステム及び時刻同期方法 - Google Patents
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Description
本発明は、多種多量のセンサを収容するセンシングシステムにおいて、各センサから送信されるセンサデータの時刻同期をとる技術に関するものである。
全ての物がインターネットに接続されるIoT(Internet of Things)社会では、各種のセンサがネットワークに接続され、多種多量のデータを収集し、そのデータを解析することで人間の役に立つ情報を引き出すことが期待されている。例えば図23の例では、人が着用する衣服にセンサを装着したウェアラブルセンサ100を用い、ウェアラブルセンサ100が取得したセンサデータをスマートフォン等の端末101を介してサーバ102に転送するセンサネットワークが提案されている(非特許文献1参照)。このようなセンサネットワークでは、センサ100を収容する端末101が様々なユースケース・ニーズに対応することが求められており、現在主流のスマートフォンのみでは運用に問題が生じる場合もある。
特にスマートフォンでは、多数のセンサの同時接続に難がある。その対応策として、図24に示すように、センサ収容端末のネットワークの構成をツリー型にすることにより、接続台数の向上が見込まれる。図24の例では、各センサ収容端末101aは、センサ100からデータを取得しながら端末親機101bにデータを送信する。
しかし、図24に示した構成では、各センサ収容端末101aがセンサ100から取得したセンサデータに時刻情報を付与して端末親機101bに送信するようになっており、各センサ収容端末101aが取得したセンサデータに統一した時間基準がないために、センサデータを時系列に並べることが出来なくなるという問題が発生する。そこで、センサネットワーク応用に向けた時刻同期手法として、表1に示すような様々なものが提案されている(非特許文献2参照)。
NTP(Network Time Protocol)、RBS(Reference Broadcast Synchronization)、FTSP(Flooding Time Synchronization Protocol)、TPSN(Timing-sync Protocol for Sensor Network)は、いずれもネットワーク上でセンサやコンピュータの時刻同期をとるためのプロトコルである。また、表1のGPS(Global Positioning System)は、複数個のGPS衛星から得られる時刻情報を基に受信機側で正確な基準時刻を導出する時刻同期手法を意味している。
しかし、表1に示したような従来の時刻同期手法は、親機と子機のそれぞれが十分な精度を持った時計を持っていることを前提としており、端末の構成が限定されるという問題があった。具体的には、単調に増加するインクリメンタルカウンタのみで時刻を扱っている端末に、従来の時刻同期手法を適用することはできない。また、時刻補正時には時刻ドリフトと時刻情報の伝搬遅延の計算とその計算に要した時間を補正しつつ、端末の時計のずれを補正する方法が必要となるため、マイクロコンピュータやCPU(Central Processing Unit)の要求性能が上がってしまい、端末の構成が限定されるという問題があった。
また、センサ自身がセンサデータにタイムスタンプを付与する構成のシステムにおいて、センサの時計のずれを補正しようとすると、センサのマイクロコンピュータやCPUの要求性能が上がってしまい、センサの構成が限定されるという問題があった。
松永 賢一他,"IoTに適したマルチセンサ収容データ収集技術の提案",一般社団法人電子情報通信学会,2016年ソサイエティ大会講演論文集,B−18−56,p.420
鈴木 誠,猿渡 俊介,南 正輝,森川 博之,"無線センサネットワークにおける時刻同期技術の研究動向",東京大学 先端科学技術研究センター,森川研究室 技術研究報告書,No.2008001,Jun,2008
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、センサの演算性能とクロックの精度が悪い場合でも、各センサから送信されるセンサデータの正確な時刻同期をとることができるセンシングシステム及び時刻同期方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、子機の演算性能とクロックの精度が悪い場合でも、各センサから送信されるセンサデータの正確な時刻同期をとることができるセンシングシステム及び時刻同期方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、子機の演算性能とクロックの精度が悪い場合でも、各センサから送信されるセンサデータの正確な時刻同期をとることができるセンシングシステム及び時刻同期方法を提供することを目的とする。
本発明のセンシングシステムは、センサデータを送信するように構成された1つ以上のセンサと、前記センサデータを上位装置へ送信するように構成されたデータ収集端末親機と、前記センサと前記データ収集端末親機との間で前記センサデータの中継を行うように構成されたデータ収集端末子機とを備え、前記センサは、時間を計測するように構成された第1の時計部と、前記センサデータを送信するときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与するように構成されたタイムスタンプ付与部と、前記データ収集端末親機から前記データ収集端末子機を介してダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与するように構成された返送パケット生成部と、前記タイムスタンプ付与部によってタイムスタンプが付与されたセンサデータおよび前記返送パケット生成部によってタイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末子機に送信するように構成された第1の通信処理部とを備え、前記データ収集端末親機は、時間を計測するように構成された第2の時計部と、時刻同期処理を行う際に、前記ダミーパケットを前記センサに送信するように構成されたダミーパケット送信部と、前記返送パケットを受信したときに、前記第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記センサの同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記センサ間の伝搬遅延時間を算出するように構成された時間算出部と、前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出するように構成された補正時刻算出部と、この補正時刻算出部の算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正するように構成されたタイムスタンプ補正部と、このタイムスタンプ補正部によってタイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送するように構成された第2の通信処理部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のセンシングシステムは、センサデータを送信するように構成された1つ以上のセンサと、前記センサデータを上位装置へ送信するように構成されたデータ収集端末親機と、前記センサと前記データ収集端末親機との間で前記センサデータの中継を行うように構成されたデータ収集端末子機とを備え、前記データ収集端末子機は、時間を計測するように構成された第1の時計部と、前記センサから前記センサデータを受信したときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与するように構成されたタイムスタンプ付与部と、前記データ収集端末親機からダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与するように構成された返送パケット生成部と、前記タイムスタンプ付与部によってタイムスタンプが付与されたセンサデータおよび前記返送パケット生成部によってタイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末親機に送信するように構成された第1の通信処理部とを備え、前記データ収集端末親機は、時間を計測するように構成された第2の時計部と、時刻同期処理を行う際に、前記ダミーパケットを前記データ収集端末子機に送信するように構成されたダミーパケット送信部と、前記返送パケットを受信したときに、前記第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機の同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機間の伝搬遅延時間を算出するように構成された時間算出部と、前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出するように構成された補正時刻算出部と、この補正時刻算出部の算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正するように構成されたタイムスタンプ補正部と、このタイムスタンプ補正部によってタイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送するように構成された第2の通信処理部とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の時刻同期方法は、データ収集端末親機が、時刻同期処理を行う際に、ダミーパケットをセンサに送信する第1のステップと、前記センサが、前記データ収集端末親機からデータ収集端末子機を介して前記ダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記センサ内の第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与する第2のステップと、前記センサが、前記タイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末子機に送信する第3のステップと、前記データ収集端末親機が、前記センサから前記データ収集端末子機を介して前記返送パケットを受信したときに、前記データ収集端末親機内の第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記センサの同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記センサ間の伝搬遅延時間を算出する第4のステップと、前記センサが、センサデータを送信するときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与する第5のステップと、前記センサが、前記タイムスタンプが付与されたセンサデータを前記データ収集端末子機に送信する第6のステップと、前記データ収集端末親機が、前記センサから前記データ収集端末子機を介して前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出する第7のステップと、前記データ収集端末親機が、前記第7のステップの算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正する第8のステップと、前記データ収集端末親機が、前記タイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送する第9のステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の時刻同期方法は、データ収集端末親機が、時刻同期処理を行う際に、ダミーパケットをデータ収集端末子機に送信する第1のステップと、前記データ収集端末子機が、前記ダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記データ収集端末子機内の第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与する第2のステップと、前記データ収集端末子機が、前記タイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末親機に送信する第3のステップと、前記データ収集端末親機が、前記返送パケットを受信したときに、前記データ収集端末親機内の第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機の同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機間の伝搬遅延時間を算出する第4のステップと、前記データ収集端末子機が、センサからセンサデータを受信したときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与する第5のステップと、前記データ収集端末子機が、前記タイムスタンプが付与されたセンサデータを前記データ収集端末親機に送信する第6のステップと、前記データ収集端末親機が、前記データ収集端末子機から前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出する第7のステップと、前記データ収集端末親機が、前記第7のステップの算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正する第8のステップと、前記データ収集端末親機が、前記タイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送する第9のステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、センサに第1の時計部とタイムスタンプ付与部と返送パケット生成部と第1の通信処理部とを設け、データ収集端末親機に第2の時計部とダミーパケット送信部と時間算出部と補正時刻算出部とタイムスタンプ補正部と第2の通信処理部とを設けることにより、センサの演算性能と第1の時計部のクロックの精度が悪い場合でも、各センサから送信されるセンサデータの正確な時刻同期をとることができる。その結果、本発明では、センサ自身がセンサデータにタイムスタンプを付与する構成のセンシングシステムにおいて、センサに要求される性能基準を緩和することができる。
また、本発明では、データ収集端末子機に第1の時計部とタイムスタンプ付与部と返送パケット生成部と第1の通信処理部とを設け、データ収集端末親機に第2の時計部とダミーパケット送信部と時間算出部と補正時刻算出部とタイムスタンプ補正部と第2の通信処理部とを設けることにより、データ収集端末子機の演算性能と第1の時計部のクロックの精度が悪い場合でも、各センサから送信されるセンサデータの正確な時刻同期をとることができる。その結果、本発明では、データ収集端末子機に要求される性能基準を緩和することができる。
[第1の実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るセンシングシステムの構成を示すブロック図である。センシングシステムは、センサデータを送信する1つ以上のセンサ1と、センサ1とデータ収集端末親機3との間を中継する複数のデータ収集端末子機2と、センサデータを上位ネットワーク4へ送信するデータ収集端末親機3とから構成される。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るセンシングシステムの構成を示すブロック図である。センシングシステムは、センサデータを送信する1つ以上のセンサ1と、センサ1とデータ収集端末親機3との間を中継する複数のデータ収集端末子機2と、センサデータを上位ネットワーク4へ送信するデータ収集端末親機3とから構成される。
本発明では、上記の課題を解決する上で、まずは計算負荷をなるべく上位ネットワーク側に任せることを考える。図1は本発明の利用が好適なツリー型のネットワーク構成と、各構成要素の演算能力を示している。一般的に物や人に近いセンサ1やデータ収集端末子機2等のデバイスには、低電力動作が要求されるため、上位ネットワークの構成要素が使用するものに比べて性能の低いマイクロコンピュータやCPUが使用されている。逆に、ネットワークの上位の構成要素になるほど性能の高いCPUを使用することが可能である。つまり、計算負荷を上位の構成要素に任せることによってネットワーク全体から見て最適な時刻同期システムの構成が可能になる。
図2は本実施例のセンサ1の構成を示すブロック図、図3はデータ収集端末子機2の構成を示すブロック図、図4はデータ収集端末親機3の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、センサ1は、データ収集端末子機2と通信を行うための通信回路10と、物理量を検出し、必要に応じて物理量から特徴量を抽出するセンサ回路部11と、センサ全体を制御する制御部12と、制御部12のプログラムを記憶する記憶装置13とから構成される。制御部12は通信処理部14を備えている。
図2に示すように、センサ1は、データ収集端末子機2と通信を行うための通信回路10と、物理量を検出し、必要に応じて物理量から特徴量を抽出するセンサ回路部11と、センサ全体を制御する制御部12と、制御部12のプログラムを記憶する記憶装置13とから構成される。制御部12は通信処理部14を備えている。
センサ1は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。センサ1のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って、本実施例または以下の実施例で説明する処理を実行する。物理量を計測するセンサ1の例としては、例えば人のバイタルサインを計測するバイタルセンサや、加速度センサなどがある。ただし、本発明は、これらのセンサに限定されるものではないことは言うまでもない。
図3に示すように、データ収集端末子機2は、センサ1と通信を行うための通信回路20と、データ収集端末親機3と通信を行うための通信回路21と、データ収集端末子機全体を制御する制御部22と、制御部22のプログラムを記憶する記憶装置23と、時間を計測する時計部24とから構成される。制御部22は、通信回路20,21を介してセンサ1やデータ収集端末親機3と通信を行う通信処理部25と、センサ1からセンサデータを受信したときにデータ送信時刻を示すタイムスタンプをセンサデータに付与するタイムスタンプ付与部26と、データ収集端末親機3からダミーパケットを受信したときに返送パケットを生成する返送パケット生成部27とを備えている。
データ収集端末子機2は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。データ収集端末子機2のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って、本実施例または以下の実施例で説明する処理を実行する。
センサ1とデータ収集端末子機2との間は有線で接続してもよいし、無線で接続してもよい。センサ1とデータ収集端末子機2との間を無線で接続する場合、通信回路10,20の無線通信規格としては、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などがある。
図4に示すように、データ収集端末親機3は、データ収集端末子機2と通信を行うための通信回路30と、上位ネットワーク4を介して例えばサーバ(上位装置)と通信を行うための通信回路31と、データ収集端末親機全体を制御する制御部32と、制御部32のプログラムを記憶する記憶装置33と、時計部34とから構成される。制御部32は、通信回路30,31を介してデータ収集端末子機2や上位ネットワーク4のサーバと通信を行う通信処理部35と、センサデータを受信したときに、補正されたデータ送信時刻を算出する補正時刻算出部36と、補正時刻算出部36の算出結果を基にセンサデータのタイムスタンプを補正するタイムスタンプ補正部37と、時刻同期処理を行う際にダミーパケットをデータ収集端末子機2に送信するダミーパケット送信部38と、データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2の同期ずれ時間およびデータ収集端末親機3とデータ収集端末子機2間の伝搬遅延時間を算出する時間算出部39とを備えている。
データ収集端末親機3は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。データ収集端末親機3のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って、本実施例または以下の実施例で説明する処理を実行する。
データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2との間は有線で接続してもよいし、無線で接続してもよい。データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2との間を無線で接続する場合、通信回路21,30の無線通信規格としては、例えばWiFiやZigBeeなどがある。また、データ収集端末親機3と上位ネットワーク4のサーバとの間を無線で接続する場合、通信回路31の無線通信規格としては、例えばWiFiやLTE/3Gなどがある。
なお、データ収集端末親機3は、高性能のCPUと、それによって制御されるリアルタイムクロック(Real-Time Clock:RTC)と呼ばれる高精度の時計部34を備えているのに対し、データ収集端末子機2は、低性能のCPUと、それによって制御される低精度の時計部24とを備えている。時計部34が年、月、日、時、分、秒の時刻情報を出力できるのに対し、時計部24が出力する時刻情報はクロックの計数結果、すなわち整数値である。
以下、本実施例のセンシングシステムの各要素の動作について説明する。まず、センサ1の計測結果を含むセンサデータを上位ネットワーク4のサーバに転送する処理を図5を用いて説明する。
各センサ1の通信処理部14は、センサ回路部11が計測した物理量の情報と記憶装置13に予め記憶されている固有のセンサIDとを含むセンサデータ(パケット)を通信回路10から送信させる(図5ステップS100)。
各センサ1の通信処理部14は、センサ回路部11が計測した物理量の情報と記憶装置13に予め記憶されている固有のセンサIDとを含むセンサデータ(パケット)を通信回路10から送信させる(図5ステップS100)。
データ収集端末子機2のタイムスタンプ付与部26は、センサ1から送信されたセンサデータを通信回路20が受信すると(図5ステップS101)、時計部24から時刻情報(整数値)を取得し(図5ステップS102)、この時刻情報を示すタイムスタンプTSAを、受信したセンサデータに付与する(図5ステップS103)。
データ収集端末子機2の通信処理部25は、タイムスタンプTSAが付与されたセンサデータ(センサデータとタイムスタンプTSAとを含むセンサデータパケット)を通信回路21からデータ収集端末親機3宛に転送させる(図5ステップS104)。こうして、データ収集端末子機2からデータ収集端末親機3へのデータ送信時刻を示すタイムスタンプTSAが付与されたセンサデータを、データ収集端末親機3に転送することができる。データ収集端末子機2は、センサ1からセンサデータを受信する度に、ステップS101〜S104の処理を行う。
次に、データ収集端末親機3の補正時刻算出部36は、データ収集端末子機2から送信されたセンサデータを通信回路30が受信すると(図5ステップS105)、このセンサデータに含まれるタイムスタンプTSAを取得し(図5ステップS106)、取得したタイムスタンプTSAが示す時刻を基に、補正されたデータ送信時刻Tを算出する(図5ステップS107)。このステップS107の処理については後述する。
データ収集端末親機3のタイムスタンプ補正部37は、補正時刻算出部36が算出したデータ送信時刻Tを示すタイムスタンプTSBを、通信回路30が受信したセンサデータに付与する(図5ステップS108)。なお、データ収集端末子機2のタイムスタンプ付与部26が付与するタイムスタンプTSAが整数値を表しているのに対し、データ収集端末親機3のタイムスタンプ補正部37が付与するタイムスタンプTSBは、年、月、日、時、分、秒を表している。タイムスタンプ付与部26が付与したタイムスタンプTSAについてはステップS108の処理で削除してしまっても構わないし、残しておいてもよい。
データ収集端末親機3の通信処理部35は、タイムスタンプTSBが付与されたセンサデータ(センサデータとタイムスタンプTSBとを含むセンサデータパケット)を通信回路31から上位ネットワーク4のサーバ宛に転送させる(図5ステップS109)。こうして、データ収集端末子機2からデータ収集端末親機3へのデータ送信時刻を補正して、センサデータをサーバに転送することができる。
サーバの処理の例としては、例えばセンサ1で取得したユーザのバイタルサインを解析してユーザの診断を行う等の例がある。サーバの処理は本発明の必須の構成要件ではないので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施例の時刻同期処理を図6、図7を用いて説明する。図6は時刻同期処理を説明するフローチャート、図7は時刻同期処理を説明するシーケンス図である。
まず、データ収集端末親機3のダミーパケット送信部38は、時刻同期用のダミーパケットP1を通信回路30からデータ収集端末子機2宛に送信させる(図6ステップS200)。このとき、ダミーパケット送信部38は、時計部34から時刻情報を取得して、データ収集端末子機2にダミーパケットP1を送信した時刻を示すタイムスタンプTS1を記憶装置33に格納しておく(図6ステップS201)。
まず、データ収集端末親機3のダミーパケット送信部38は、時刻同期用のダミーパケットP1を通信回路30からデータ収集端末子機2宛に送信させる(図6ステップS200)。このとき、ダミーパケット送信部38は、時計部34から時刻情報を取得して、データ収集端末子機2にダミーパケットP1を送信した時刻を示すタイムスタンプTS1を記憶装置33に格納しておく(図6ステップS201)。
データ収集端末子機2の返送パケット生成部27は、データ収集端末親機3から送信されたダミーパケットP1を通信回路21が受信すると(図6ステップS202)、時計部24から時刻情報(ダミーパケットP1の受信時刻)を取得した後に、ダミーパケットP1に対する返送パケットP2を生成して、さらに時計部24から時刻情報(返送パケットP2の送信時刻)を取得し(図6ステップS203)、ダミーパケットP1を受信した時刻を示すタイムスタンプTS2と返送パケットP2を送信する時刻を示すタイムスタンプTS3とを返送パケットP2に付与する(図6ステップS204)。
データ収集端末子機2の通信処理部25は、返送パケット生成部27によってタイムスタンプが付与された返送パケットP2を通信回路21からデータ収集端末親機3宛に送信させる(図6ステップS205)。
データ収集端末親機3の時間算出部39は、データ収集端末子機2から送信された返送パケットP2を通信回路30が受信すると(図6ステップS206)、この返送パケットP2に含まれる2つのタイムスタンプTS2,TS3を取得して記憶装置33にいったん格納する(図6ステップS207)。このとき、時間算出部39は、時計部34から時刻情報を取得して、返送パケットP2を受信した時刻を示すタイムスタンプTS4を記憶装置33に格納しておく(図6ステップS208)。
続いて、時間算出部39は、ステップS201で記憶装置33に格納されたタイムスタンプTS1が示すダミーパケットP1の送信時刻と、ステップS208で記憶装置33に格納されたタイムスタンプTS4が示す返送パケットP2の受信時刻と、ステップS207で記憶装置33に格納されたタイムスタンプTS2,TS3が示すダミーパケットP1の受信時刻と返送パケットP2の送信時刻とから、データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2の同期ずれ時間driftおよびデータ収集端末親機3とデータ収集端末子機2間の伝搬遅延時間delayを算出して、算出結果を記憶装置33に格納する(図6ステップS209)。
図7の例では、データ収集端末親機3からデータ収集端末子機2にダミーパケットP1を送信した時刻をT1、データ収集端末子機2がダミーパケットP1を受信した時刻をT2、データ収集端末子機2が返送パケットP2を送信した時刻をT3、データ収集端末親機3が返送パケットP2を受信した時刻をT4としている。
上記のとおり、T1,T4は高精度なリアルタイムクロックによって得られる時刻であるが、T2,T3は一般的なunix時刻やNTP時刻ではなく、単調性が保証されたインクリメンタルクロックから得られる時刻である。すなわち、データ収集端末子機2のインクリメンタルクロックの既知の単位時間をTcycleとすると、T2,T3は次式のように表すことができる。
T2=Tcycle×N(T2) ・・・(1)
T3=Tcycle×N(T3) ・・・(2)
T2=Tcycle×N(T2) ・・・(1)
T3=Tcycle×N(T3) ・・・(2)
式(1)、式(2)におけるN(T2)はタイムスタンプTS2が示す整数値、N(T3)はタイムスタンプTS3が示す整数値である。
データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2の同期ずれ時間drift、データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2間の伝搬遅延時間delayは、非特許文献2に開示された式から、次式のように表すことができる。
drift=(T1+T4)/2−(T2+T3)/2 ・・・(3)
delay=(T4−T1)/2−(T3−T2)/2 ・・・(4)
データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2の同期ずれ時間drift、データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2間の伝搬遅延時間delayは、非特許文献2に開示された式から、次式のように表すことができる。
drift=(T1+T4)/2−(T2+T3)/2 ・・・(3)
delay=(T4−T1)/2−(T3−T2)/2 ・・・(4)
こうして、データ収集端末親機3の時間算出部39は、式(1)〜式(4)により、同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayを推定することが可能となる。
データ収集端末親機3は、図6、図7で説明した処理をデータ収集端末子機2毎に定期的に行う。したがって、同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値は、データ収集端末子機2毎に記憶装置33に格納される。
データ収集端末親機3は、図6、図7で説明した処理をデータ収集端末子機2毎に定期的に行う。したがって、同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値は、データ収集端末子機2毎に記憶装置33に格納される。
なお、本実施例では、図6、図7の処理を行ったときに、過去に算出した同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値を削除しても構わないが、後述する実施例では、過去に算出した同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値も保持しておく必要がある。
次に、データ収集端末親機3の補正時刻算出部36の動作の詳細について説明する。上記のとおり、データ収集端末親機3の記憶装置33には、同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値が格納されている。
補正時刻算出部36は、受信したセンサデータから取得したタイムスタンプTSAが示すデータ送信時刻と、このセンサデータを中継したデータ収集端末子機2について算出された同期ずれ時間driftの最新値と、同データ収集端末子機2について算出された伝搬遅延時間delayの最新値とから、補正されたデータ送信時刻Tを次式のように算出する(ステップS107)。
T=Tcycle×N(t)+drift−delay ・・・(5)
T=Tcycle×N(t)+drift−delay ・・・(5)
式(5)におけるN(t)はタイムスタンプTSAが示す整数値である。データ収集端末親機3は、図5の処理をセンサ1毎およびデータ収集端末子機2毎に行う。なお、ステップS107,S108の処理を行うためには、データ収集端末親機3がセンサデータを受信する前に、図6、図7の処理を少なくとも1回実施している必要があることは言うまでもない。
こうして、本実施例では、複数のセンサ1からのセンサデータの送信時刻を正確に同期させることが可能である。つまり、データ収集端末子機2の演算性能とクロックの精度が悪い場合でも、正確な同期サンプリングが可能となる。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例は、第1の実施例において、データ収集端末親機3からデータ収集端末子機2へ送信するダミーパケットP1のサイズと、データ収集端末子機2からデータ収集端末親機3へ送信する返送パケットP2のサイズと、データ収集端末子機2からデータ収集端末親機3へ転送するセンサデータパケットのサイズとが等しいことを特徴とするセンシングシステムである。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例は、第1の実施例において、データ収集端末親機3からデータ収集端末子機2へ送信するダミーパケットP1のサイズと、データ収集端末子機2からデータ収集端末親機3へ送信する返送パケットP2のサイズと、データ収集端末子機2からデータ収集端末親機3へ転送するセンサデータパケットのサイズとが等しいことを特徴とするセンシングシステムである。
本発明では、データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2間で通信するパケットのサイズが異なると、第1の実施例で計算を行った伝搬遅延時間delayにおいて差分が生じてしまうことが問題となる。この伝搬遅延時間delayの差分の1/2は、システマティックな時刻同期誤差として計算が行われてしまうため、データ収集端末親機3とデータ収集端末子機2間の通信のパケットサイズを揃える必要がある。パケットサイズを揃えることにより、第1の実施例よりも正確な時刻同期が可能となる。その他の構成は第1の実施例で説明したとおりである。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例は、第1、第2の実施例において、データ収集端末親機3が同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの算出処理を複数回行い、誤差の修正を行うことを特徴とするセンシングシステムである。本実施例においても、センシングシステム全体の構成、およびセンサ1とデータ収集端末子機2の構成は第1、第2の実施例と同様であるので、図1〜図3の符号を用いて説明する。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本実施例は、第1、第2の実施例において、データ収集端末親機3が同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの算出処理を複数回行い、誤差の修正を行うことを特徴とするセンシングシステムである。本実施例においても、センシングシステム全体の構成、およびセンサ1とデータ収集端末子機2の構成は第1、第2の実施例と同様であるので、図1〜図3の符号を用いて説明する。
図8は本実施例のデータ収集端末親機3の構成を示すブロック図である。本実施例のデータ収集端末親機3の制御部32は、通信処理部35と、補正時刻算出部36aと、タイムスタンプ補正部37と、ダミーパケット送信部38aと、時間算出部39aと、同期ずれ時間driftの誤差を算出する誤差算出部40とを備えている。
本実施例では、複数回のサンプリングを行うことで同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayのタイミング誤差を低減することを目標としている。この誤差は再送等によるパケットの長い遅延を除くと、おおよそ正規分布に従う。つまり、N回のサンプル動作を行うことで、この正規分布の分散を√Nに低減することが可能である。加えて、低性能のクロック発生器ではそもそもの周期に誤差が存在することが多い。その場合、1回の同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの算出処理では徐々に時刻がずれていってしまう。そこで、本実施例では、同期ずれ時間driftの算出処理を複数回行うことで、同期ずれ時間driftの誤差を求める。
図9は本実施例の時刻同期処理を説明するフローチャートである。本実施例のデータ収集端末親機3のダミーパケット送信部38aおよび時間算出部39aは、第1の実施例のダミーパケット送信部38および時間算出部39と同一の処理を行うが、第1の実施例と異なる点はステップS200〜S209の処理をN回(Nは2以上の整数)行う点である。このとき、同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayがN回分算出されることになるが、これらの値は全て記憶装置33に格納される。
データ収集端末親機3の誤差算出部40は、ステップS200〜S209の処理がN回行われた後に(図9ステップS210においてYES)、データ収集端末子機2のクロックの周期誤差を算出する(図9ステップS211)。
同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの算出処理を1回行ったときに、算出した同期ずれ時間driftと、この同期ずれ時間driftを算出したときのデータ収集端末親機3の時刻TCとの関係は次式のように表すことができる。
drift=a(TC−T0)+b ・・・(6)
drift=a(TC−T0)+b ・・・(6)
式(6)におけるT0は初回の算出処理のときのデータ収集端末親機3の時刻、aはデータ収集端末子機2のクロックの周期誤差、bは初回の算出処理のときの同期ずれ時間driftの誤差である。時刻TC,T0は時計部34から取得することができる。したがって、ステップS200〜S209の処理をN回実施すれば、初回の算出処理のT0と、N回分の同期ずれ時間driftの値と、これら同期ずれ時間driftをそれぞれ算出したときのN回分のTCとを得ることができる。誤差算出部40は、これらT0,drift,TCを用いて、最小二乗法によりa,bの値を推定することができる。誤差算出部40は、算出したa,bの値を記憶装置33に格納する。データ収集端末親機3は、図9で説明した以上の処理をデータ収集端末子機2毎に定期的に行う。
図10は、本実施例において、1秒に1回、ステップS200〜S209の処理を実施し、同期ずれ時間driftを計算した結果を示す図である。同期ずれ時間driftは、データ収集端末親機3の時計とデータ収集端末子機2の時計の速度が完全に一致している場合は、誤差を除いて初期に生じたdriftの傾きが0となり変化しない。
しかし、図10に示した例の場合、計算した同期ずれ時間driftをy(マイクロ秒単位)、測定時間をx(秒単位)とすると、y=−0.54411x+1.497×1012となり、1秒につき0.5マイクロ秒だけデータ収集端末子機2の時間が速くなることが分かる。つまり、データ収集端末親機3の時計とデータ収集端末子機2の時計の進む速さに違いが生じていることが分かるため、その速さの違いの分だけデータ収集端末親機3でセンサデータのタイムスタンプに対して補正をかけることが可能となる。
その具体的な補正方法について説明する。図11は本実施例のセンサデータ転送処理を説明するフローチャートである。図11のステップS100〜S106の処理は第1の実施例で説明したとおりである。
本実施例のデータ収集端末親機3の補正時刻算出部36aは、補正されたデータ送信時刻Tを算出する前に、同期ずれ時間driftの誤差edriftを算出する(図11ステップS110)。具体的には、補正時刻算出部36aは、ステップS105のセンサデータの受信に応じて、補正されたデータ送信時刻Tを算出しようとする際に、時計部34の時刻情報から得られるデータ収集端末親機3の時刻Tdと、センサデータを中継したデータ収集端末子機2について算出されたクロックの周期誤差aとから、同期ずれ時間driftの誤差edriftを次式のように算出する。
edrift=a×Td ・・・(7)
edrift=a×Td ・・・(7)
そして、補正時刻算出部36aは、受信したセンサデータから取得したタイムスタンプTSAが示すデータ送信時刻と、このセンサデータを中継したデータ収集端末子機2について算出された同期ずれ時間driftの最新値と、同データ収集端末子機2について算出された伝搬遅延時間delayの最新値と、ステップS110で算出した同期ずれ時間driftの誤差edriftとから、補正されたデータ送信時刻Tを次式のように算出する(図11ステップS111)。
T=Tcycle×N(t)+drift−delay−edrift ・・・(8)
T=Tcycle×N(t)+drift−delay−edrift ・・・(8)
図11のステップS108,S109の処理は第1の実施例で説明したとおりである。こうして、本実施例では、同期ずれ時間driftの誤差edriftの分だけデータ収集端末親機3がセンサデータのタイムスタンプに対して補正をかけることにより、時刻同期の精度をさらに高めることが可能となる。
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例は、第1〜第3の実施例において、時刻同期対象を末端のセンサに拡張することを特徴とするセンシングシステムである。本実施例においても、センシングシステム全体の構成、およびデータ収集端末子機2とデータ収集端末親機3の構成は第1、第2の実施例と同様であるので、図1、図3、図4の符号を用いて説明する。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例は、第1〜第3の実施例において、時刻同期対象を末端のセンサに拡張することを特徴とするセンシングシステムである。本実施例においても、センシングシステム全体の構成、およびデータ収集端末子機2とデータ収集端末親機3の構成は第1、第2の実施例と同様であるので、図1、図3、図4の符号を用いて説明する。
図12は本実施例のセンサ1の構成を示すブロック図である。本実施例のセンサ1は、通信回路10と、センサ回路部11と、制御部12と、記憶装置13と、時計部15とから構成される。制御部12は、通信処理部14と、タイムスタンプ付与部16と、返送パケット生成部17とを備えている。
第1の実施例で説明したとおり、センサ1は、CPU、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。データ収集端末子機2の時計部24と同様に、時計部15が出力する時刻情報はクロックの計数結果、すなわち整数値である。
本実施例の時刻同期処理を図13、図14を用いて説明する。図13は時刻同期処理を説明するフローチャート、図14は時刻同期処理を説明するシーケンス図である。
まず、データ収集端末親機3のダミーパケット送信部38は、時刻同期用のダミーパケットP5を通信回路30からセンサ1宛に送信させる(図13ステップS300)。このとき、ダミーパケット送信部38は、時計部34から時刻情報を取得して、センサ1にダミーパケットP5を送信した時刻を示すタイムスタンプTS5を記憶装置33に格納しておく(図13ステップS301)。
まず、データ収集端末親機3のダミーパケット送信部38は、時刻同期用のダミーパケットP5を通信回路30からセンサ1宛に送信させる(図13ステップS300)。このとき、ダミーパケット送信部38は、時計部34から時刻情報を取得して、センサ1にダミーパケットP5を送信した時刻を示すタイムスタンプTS5を記憶装置33に格納しておく(図13ステップS301)。
データ収集端末子機2の通信処理部25は、データ収集端末親機3から送信されたダミーパケットP5を通信回路21が受信すると(図13ステップS302)、このダミーパケットP5を通信回路20からセンサ1宛に転送させる(図13ステップS303)。
センサ1の返送パケット生成部17は、データ収集端末親機3からデータ収集端末子機2を介して送信されたダミーパケットP5を通信回路10が受信すると(図13ステップS304)、ダミーパケットP5に対する返送パケットP6を生成し(図13ステップS305)、ダミーパケットP5を受信した時刻を示すタイムスタンプTS6と返送パケットP6を送信する時刻を示すタイムスタンプTS7とを返送パケットP6に付与する(図13ステップS306)。
センサ1の通信処理部14は、返送パケット生成部17によってタイムスタンプが付与された返送パケットP6を通信回路10からデータ収集端末親機3宛に送信させる(図13ステップS307)。
データ収集端末子機2の通信処理部25は、センサ1から送信された返送パケットP6を通信回路20が受信すると(図13ステップS308)、この返送パケットP6を通信回路21からデータ収集端末親機3宛に転送させる(図13ステップS309)。
データ収集端末親機3の時間算出部39は、センサ1からデータ収集端末子機2を介して送信された返送パケットP6を通信回路30が受信すると(図13ステップS310)、この返送パケットP6に含まれる2つのタイムスタンプTS6,TS7を取得して記憶装置33にいったん格納する(図13ステップS311)。このとき、時間算出部39は、時計部34から時刻情報を取得して、返送パケットP6を受信した時刻を示すタイムスタンプTS8を記憶装置33に格納しておく(図13ステップS312)。
続いて、時間算出部39は、ステップS301で記憶装置33に格納されたタイムスタンプTS5が示すダミーパケットP5の送信時刻と、ステップS312で記憶装置33に格納されたタイムスタンプTS8が示す返送パケットP6の受信時刻と、ステップS311で記憶装置33に格納されたタイムスタンプTS6,TS7が示すダミーパケットP5の受信時刻と返送パケットP6の送信時刻とから、データ収集端末親機3とセンサ1の同期ずれ時間drift’およびデータ収集端末親機3とセンサ1間の伝搬遅延時間delay’を算出して、算出結果を記憶装置33に格納する(図13ステップS313)。
図14の例では、データ収集端末親機3からセンサ1にダミーパケットP5を送信した時刻をT5、センサ1がダミーパケットP5を受信した時刻をT6、センサ1が返送パケットP6を送信した時刻をT7、データ収集端末親機3が返送パケットP6を受信した時刻をT8としている。
第1の実施例と同様に、T5,T8は高精度なリアルタイムクロックによって得られる時刻であるが、T6,T7は単調性が保証されたインクリメンタルクロックから得られる時刻である。センサ1のインクリメンタルクロックの既知の単位時間をT’cycleとすると、T6,T7は次式のように表すことができる。
T6=T’cycle×N(T6) ・・・(9)
T7=T’cycle×N(T7) ・・・(10)
T6=T’cycle×N(T6) ・・・(9)
T7=T’cycle×N(T7) ・・・(10)
式(9)、式(10)におけるN(T6)はタイムスタンプTS6が示す整数値、N(T7)はタイムスタンプTS7が示す整数値である。
データ収集端末親機3とセンサ1の同期ずれ時間drift’、データ収集端末親機3とセンサ1間の伝搬遅延時間delay’は、次式のように表すことができる。
drift’=(T5+T8)/2−(T6+T7)/2 ・・・(11)
delay’=(T8−T5)/2−(T7−T6)/2 ・・・(12)
データ収集端末親機3とセンサ1の同期ずれ時間drift’、データ収集端末親機3とセンサ1間の伝搬遅延時間delay’は、次式のように表すことができる。
drift’=(T5+T8)/2−(T6+T7)/2 ・・・(11)
delay’=(T8−T5)/2−(T7−T6)/2 ・・・(12)
こうして、データ収集端末親機3の時間算出部39は、式(9)〜式(12)により、同期ずれ時間drift’および伝搬遅延時間delay’を推定することが可能となる。データ収集端末親機3は、図13、図14で説明した処理をセンサ1毎に定期的に行う。したがって、同期ずれ時間drift’および伝搬遅延時間delay’の値は、センサ1毎に記憶装置33に格納される。
次に、本実施例のセンサデータ転送処理を図15を用いて説明する。各センサ1のタイムスタンプ付与部16は、センサ回路部11が計測した物理量の情報と記憶装置13に予め記憶されている固有のセンサIDとを含むセンサデータ(パケット)を送信する際に、時計部15から時刻情報(整数値)を取得し(図15ステップS400)、この時刻情報を示すタイムスタンプTSCをセンサデータに付与する(図15ステップS401)。
そして、センサ1の通信処理部14は、タイムスタンプTSCが付与されたセンサデータ(センサデータとタイムスタンプTSCとを含むセンサデータパケット)を通信回路10から送信させる(図15ステップS402)。
データ収集端末子機2の通信処理部25は、センサ1から送信されたセンサデータパケットを通信回路20が受信すると(図15ステップS403)、このセンサデータパケットを通信回路21からデータ収集端末親機3宛に転送させる(図15ステップS404)。
次に、データ収集端末親機3の補正時刻算出部36は、データ収集端末子機2から送信されたセンサデータパケットを通信回路30が受信すると(図15ステップS405)、このセンサデータパケットに含まれるタイムスタンプTSCを取得し(図15ステップS406)、取得したタイムスタンプTSCが示すデータ送信時刻と、このセンサデータを送信したセンサ1について算出された同期ずれ時間drift’の最新値と、同センサ1について算出された伝搬遅延時間delay’の最新値とから、補正されたデータ送信時刻Tを次式のように算出する(図15ステップS407)。
T=T’cycle×N’(t)+drift’−delay’・・・(13)
T=T’cycle×N’(t)+drift’−delay’・・・(13)
式(5)におけるN’(t)はタイムスタンプTSCが示す整数値である。データ収集端末親機3のタイムスタンプ補正部37は、補正時刻算出部36が算出したデータ送信時刻Tを示すタイムスタンプTSDを、通信回路30が受信したセンサデータに付与する(図15ステップS408)。
そして、データ収集端末親機3の通信処理部35は、タイムスタンプTSDが付与されたセンサデータ(センサデータとタイムスタンプTSDとを含むセンサデータパケット)を通信回路31から上位ネットワーク4のサーバ宛に転送させる(図15ステップS409)。こうして、センサ1からデータ収集端末親機3へのデータ送信時刻を補正して、センサデータをサーバに転送することができる。
本実施例によれば、センサ1までタイミングを同期することが可能となるため、センサ1がセンサデータに付与した簡易タイムスタンプで時刻を計算することが可能になる。すなわち、本実施例では、センサ1においてセンサ回路部11の出力をセンサ1に搭載されたCPUが読み取った瞬間のタイムスタンプを記録できることになる。
第1の実施例では、データ収集端末子機2がセンサデータにタイムスタンプを付与するため、センサ1とデータ収集端末子機2間の通信遅延時間を補償することはできない。これに対して、本実施例では、センサ1自身がセンサデータにタイムスタンプを付与するため、高精度の時刻同期を要する場合に非常に有効である。
[第5の実施例]
第4の実施例では、第1の実施例と同様の処理をセンサ1に対して実施しているが、これに限るものではなく、第3の実施例と同様の処理をセンサ1に対して実施してもよい。本実施例において、センサ1の構成は第4の実施例と同様であり、データ収集端末子機2の構成は第1〜第4の実施例と同様であり、データ収集端末親機3の構成は第3の実施例と同様であるので、図1、図3、図8、図12の符号を用いて説明する。
第4の実施例では、第1の実施例と同様の処理をセンサ1に対して実施しているが、これに限るものではなく、第3の実施例と同様の処理をセンサ1に対して実施してもよい。本実施例において、センサ1の構成は第4の実施例と同様であり、データ収集端末子機2の構成は第1〜第4の実施例と同様であり、データ収集端末親機3の構成は第3の実施例と同様であるので、図1、図3、図8、図12の符号を用いて説明する。
図16は本実施例の時刻同期処理を説明するフローチャートである。本実施例のデータ収集端末親機3のダミーパケット送信部38aおよび時間算出部39aは、第4の実施例のダミーパケット送信部38および時間算出部39と同一の処理を行うが、第4の実施例と異なる点はステップS300〜S313の処理をN回行う点である。このとき、同期ずれ時間drift’および伝搬遅延時間delay’がN回分算出されることになるが、これらの値は全て記憶装置33に格納される。
データ収集端末親機3の誤差算出部40は、ステップS300〜S313の処理がN回行われた後に(図16ステップS314においてYES)、センサ1のクロックの周期誤差を算出する(図16ステップS315)。
同期ずれ時間drift’および伝搬遅延時間delay’の算出処理を1回行ったときに、算出した同期ずれ時間drift’と、この同期ずれ時間drift’を算出したときのデータ収集端末親機3の時刻TCとの関係は式(6)と同様に次式のように表すことができる。
drift’=g(TC−T0)+h ・・・(14)
drift’=g(TC−T0)+h ・・・(14)
式(14)におけるT0は初回の算出処理のときのデータ収集端末親機3の時刻、gはセンサ1のクロックの周期誤差、hは初回の算出処理のときの同期ずれ時間drift’の誤差である。したがって、ステップS300〜S313の処理をN回実施すれば、初回の算出処理のT0と、N回分の同期ずれ時間drift’の値と、これら同期ずれ時間drift’をそれぞれ算出したときのN回分のTCとを得ることができる。誤差算出部40は、これらT0,drift,TCを用いて、最小二乗法によりg,hの値を推定することができる。誤差算出部40は、算出したg,hの値を記憶装置33に格納する。データ収集端末親機3は、図16で説明した処理をセンサ1毎に定期的に行う。
図17は本実施例のセンサデータ転送処理を説明するフローチャートである。図17のステップS400〜S406の処理は第4の実施例で説明したとおりである。
本実施例のデータ収集端末親機3の補正時刻算出部36aは、補正されたデータ送信時刻Tを算出する前に、同期ずれ時間drift’の誤差e’driftを算出する(図17ステップS410)。具体的には、補正時刻算出部36aは、ステップS405のセンサデータの受信に応じて、補正されたデータ送信時刻Tを算出しようとする際に、時計部34の時刻情報から得られるデータ収集端末親機3の時刻Tdと、センサデータを送信したセンサ1について算出されたクロックの周期誤差gとから、同期ずれ時間drift’の誤差e’driftを次式のように算出する。
e’drift=g×Td ・・・(15)
e’drift=g×Td ・・・(15)
そして、補正時刻算出部36aは、受信したセンサデータから取得したタイムスタンプTSCが示すデータ送信時刻と、このセンサデータを送信したセンサ1について算出された同期ずれ時間drift’の最新値と、同センサ1について算出された伝搬遅延時間delay’の最新値と、ステップS410で算出した同期ずれ時間drift’の誤差e’driftとから、補正されたデータ送信時刻Tを次式のように算出する(図17ステップS411)。
T=T’cycle×N’(t)+drift’−delay’−e’drift
・・・(16)
T=T’cycle×N’(t)+drift’−delay’−e’drift
・・・(16)
図17のステップS408,S409の処理は第4の実施例で説明したとおりである。こうして、本実施例では、同期ずれ時間drift’の誤差e’driftの分だけデータ収集端末親機3がセンサデータのタイムスタンプに対して補正をかけることにより、時刻同期の精度をさらに高めることが可能となる。
なお、第4、第5の実施例に第2の実施例を適用すれば、より正確な時刻同期が可能となる。すなわち、データ収集端末親機3からセンサ1へ送信するダミーパケットP5のサイズと、センサ1からデータ収集端末親機3へ送信する返送パケットP6のサイズと、センサ1からデータ収集端末親機3へ送信するセンサデータパケットのサイズとを揃えるようにすればよい。
[第6の実施例]
次に、本発明の第6の実施例について説明する。本実施例は、第1〜第3の実施例において、データ収集端末親機3が時刻同期計算結果をデータ収集端末子機2に送信し、データ収集端末子機2は時刻同期計算結果を受信した上で時刻を補正する機能をもっていることを特徴とするセンシングシステムである。本実施例においても、センシングシステム全体の構成、およびセンサ1の構成は第1〜第3の実施例と同様であるので、図1、図2の符号を用いて説明する。
次に、本発明の第6の実施例について説明する。本実施例は、第1〜第3の実施例において、データ収集端末親機3が時刻同期計算結果をデータ収集端末子機2に送信し、データ収集端末子機2は時刻同期計算結果を受信した上で時刻を補正する機能をもっていることを特徴とするセンシングシステムである。本実施例においても、センシングシステム全体の構成、およびセンサ1の構成は第1〜第3の実施例と同様であるので、図1、図2の符号を用いて説明する。
図18は本実施例のデータ収集端末子機2の構成を示すブロック図、図19は本実施例のデータ収集端末親機3の構成を示すブロック図である。
本実施例のデータ収集端末子機2の制御部22は、通信処理部25と、タイムスタンプ付与部26と、返送パケット生成部27と、データ収集端末親機3から送信された同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値に基づいて、時計部24で計測している時刻を補正する時刻補正部28とを備えている。
本実施例のデータ収集端末子機2の制御部22は、通信処理部25と、タイムスタンプ付与部26と、返送パケット生成部27と、データ収集端末親機3から送信された同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値に基づいて、時計部24で計測している時刻を補正する時刻補正部28とを備えている。
また、本実施例のデータ収集端末親機3の制御部32は、通信処理部35と、補正時刻算出部36と、タイムスタンプ補正部37と、ダミーパケット送信部38と、時間算出部39と、時間算出部39が算出した同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値をデータ収集端末子機2に送信する時刻同期計算結果送信部41とを備えている。
本実施例の時刻同期処理を図20、図21を用いて説明する。図20は時刻同期処理を説明するフローチャート、図21は時刻同期処理を説明するシーケンス図である。
図20のステップS200〜S209の処理は第1の実施例で説明したとおりである。
図20のステップS200〜S209の処理は第1の実施例で説明したとおりである。
データ収集端末親機3の時刻同期計算結果送信部41は、ステップS209で時間算出部39が算出した同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値を含む計算結果パケットP7を通信回路30からデータ収集端末子機2宛に送信させる(図20ステップS212)。
なお、データ収集端末子機2で時刻補正ができるようにするため、時刻同期計算結果送信部41は、データ収集端末子機2に送る同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値を、データ収集端末子機2のクロックの単位時間Tcycleの精度に丸める必要がある。
データ収集端末子機2の時刻補正部28は、データ収集端末親機3から送信された計算結果パケットP7を通信回路21が受信すると(図20ステップS213)、この計算結果パケットP7から同期ずれ時間driftおよび伝搬遅延時間delayの値を取得し(図20ステップS214)、時計部24で計測している時刻を補正する(図20ステップS215)。具体的には、時刻補正部28は、時計部24でカウントしているクロックの計数値に、同期ずれ時間driftと伝搬遅延時間delayの値を加算すればよい。
こうして、本実施例のデータ収集端末子機2は、自身で計測している時刻を補正することができる。本実施例では、データ収集端末子機2において時計部24への補正書き込み動作が必要となるが、負荷の高い計算は全てデータ収集端末親機3で行っているため、データ収集端末子機2の低性能なCPUでも、時計部24への書き込みさえできれば適用が可能となる。
本実施例によれば、センサ1のタイムスタンプに限らず、子機自身のクロックを通信制御などにも利用可能になるため、一例としては時分割で通信が可能となり空間当たりのセンサ収容台数を増やすことなども可能になる。
なお、本実施例では、時刻同期の計算を第1の実施例の方法で行っているが、第3の実施例を適用してもよいことは言うまでもない。
第1〜第6の実施例では、データ収集端末親機3を、データ収集端末子機2と上位ネットワーク4のサーバ(上位装置)との間に設けているが、これに限るものではなく、データ収集端末親機3を上位ネットワーク4に設けるようにしてもよい。
上記のとおり、第1〜第6の実施例のセンサ1とデータ収集端末子機2とデータ収集端末親機3の各々は、コンピュータとプログラムによって実現することができる。このコンピュータの構成例を図22に示す。コンピュータは、CPU600と、記憶装置601と、インターフェース装置(以下、I/Fと略する)602とを備えている。センサ1を構成するコンピュータの場合、I/F602には、例えば通信回路10やセンサ回路部11が接続される。データ収集端末子機2を構成するコンピュータの場合、I/F602には、例えば通信回路20,21が接続される。データ収集端末親機3を構成するコンピュータの場合、I/F602には、例えば通信回路30,31が接続される。
本発明は、多種多量のセンサを収容するセンシングシステムに適用することができる。
1…センサ、2…データ収集端末子機、3…データ収集端末親機、4…上位ネットワーク、10,20,21,30,31…通信回路、11…センサ回路部、12,22,32…制御部、13,23,33…記憶装置、14,25,35…通信処理部、15,24,34…時計部、16,26…タイムスタンプ付与部、17,27…返送パケット生成部、28…時刻補正部、36,36a…補正時刻算出部、37…タイムスタンプ補正部、38,38a…ダミーパケット送信部、39,39a…時間算出部、40…誤差算出部、41…時刻同期計算結果送信部。
Claims (12)
- センサデータを送信するように構成された1つ以上のセンサと、
前記センサデータを上位装置へ送信するように構成されたデータ収集端末親機と、
前記センサと前記データ収集端末親機との間で前記センサデータの中継を行うように構成されたデータ収集端末子機とを備え、
前記センサは、
時間を計測するように構成された第1の時計部と、
前記センサデータを送信するときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与するように構成されたタイムスタンプ付与部と、
前記データ収集端末親機から前記データ収集端末子機を介してダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与するように構成された返送パケット生成部と、
前記タイムスタンプ付与部によってタイムスタンプが付与されたセンサデータおよび前記返送パケット生成部によってタイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末子機に送信するように構成された第1の通信処理部とを備え、
前記データ収集端末親機は、
時間を計測するように構成された第2の時計部と、
時刻同期処理を行う際に、前記ダミーパケットを前記センサに送信するように構成されたダミーパケット送信部と、
前記返送パケットを受信したときに、前記第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記センサの同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記センサ間の伝搬遅延時間を算出するように構成された時間算出部と、
前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出するように構成された補正時刻算出部と、
この補正時刻算出部の算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正するように構成されたタイムスタンプ補正部と、
このタイムスタンプ補正部によってタイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送するように構成された第2の通信処理部とを備えることを特徴とするセンシングシステム。 - 請求項1記載のセンシングシステムにおいて、
前記データ収集端末親機は、前記ダミーパケットの送信処理と前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の算出処理とを複数回実施した結果から得られた、複数回分の前記同期ずれ時間の値と、これら同期ずれ時間をそれぞれ算出したときの前記データ収集端末親機の時刻とから、前記センサのクロックの周期誤差を算出するように構成された誤差算出部をさらに備え、
前記データ収集端末親機の補正時刻算出部は、前記補正されたデータ送信時刻を算出する際に、前記第2の時計部の時刻情報から得られる前記データ収集端末親機の時刻と前記センサのクロックの周期誤差とから、前記同期ずれ時間の誤差を算出し、前記センサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間と、前記同期ずれ時間の誤差とから、前記補正されたデータ送信時刻を算出することを特徴とするセンシングシステム。 - 請求項1または2記載のセンシングシステムにおいて、
前記データ収集端末親機から前記センサへ送信される前記ダミーパケットのサイズと、前記センサから前記データ収集端末親機へ送信される前記返送パケットのサイズと、前記センサから前記データ収集端末子機を介して前記データ収集端末親機へ送信される前記センサデータのパケットのサイズとが同一であることを特徴とするセンシングシステム。 - センサデータを送信するように構成された1つ以上のセンサと、
前記センサデータを上位装置へ送信するように構成されたデータ収集端末親機と、
前記センサと前記データ収集端末親機との間で前記センサデータの中継を行うように構成されたデータ収集端末子機とを備え、
前記データ収集端末子機は、
時間を計測するように構成された第1の時計部と、
前記センサから前記センサデータを受信したときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与するように構成されたタイムスタンプ付与部と、
前記データ収集端末親機からダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与するように構成された返送パケット生成部と、
前記タイムスタンプ付与部によってタイムスタンプが付与されたセンサデータおよび前記返送パケット生成部によってタイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末親機に送信するように構成された第1の通信処理部とを備え、
前記データ収集端末親機は、
時間を計測するように構成された第2の時計部と、
時刻同期処理を行う際に、前記ダミーパケットを前記データ収集端末子機に送信するように構成されたダミーパケット送信部と、
前記返送パケットを受信したときに、前記第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機の同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機間の伝搬遅延時間を算出するように構成された時間算出部と、
前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出するように構成された補正時刻算出部と、
この補正時刻算出部の算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正するように構成されたタイムスタンプ補正部と、
このタイムスタンプ補正部によってタイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送するように構成された第2の通信処理部とを備えることを特徴とするセンシングシステム。 - 請求項4記載のセンシングシステムにおいて、
前記データ収集端末親機は、前記ダミーパケットの送信処理と前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の算出処理とを複数回実施した結果から得られた、複数回分の前記同期ずれ時間の値と、これら同期ずれ時間をそれぞれ算出したときの前記データ収集端末親機の時刻とから、前記データ収集端末子機のクロックの周期誤差を算出するように構成された誤差算出部をさらに備え、
前記データ収集端末親機の補正時刻算出部は、前記補正されたデータ送信時刻を算出する際に、前記第2の時計部の時刻情報から得られる前記データ収集端末親機の時刻と前記データ収集端末子機のクロックの周期誤差とから、前記同期ずれ時間の誤差を算出し、前記センサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間と、前記同期ずれ時間の誤差とから、前記補正されたデータ送信時刻を算出することを特徴とするセンシングシステム。 - 請求項4または5記載のセンシングシステムにおいて、
前記データ収集端末親機は、前記時間算出部が算出した前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の値を前記データ収集端末子機に送信するように構成された時刻同期計算結果送信部をさらに備え、
前記データ収集端末子機は、前記データ収集端末親機から送信された前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の値に基づいて、前記第1の時計部で計測している時刻を補正するように構成された時刻補正部をさらに備えることを特徴とするセンシングシステム。 - 請求項4乃至6のいずれか1項に記載のセンシングシステムにおいて、
前記データ収集端末親機から前記データ収集端末子機へ送信される前記ダミーパケットのサイズと、前記データ収集端末子機から前記データ収集端末親機へ送信される前記返送パケットのサイズと、前記データ収集端末子機から前記データ収集端末親機へ転送される前記センサデータのパケットのサイズとが同一であることを特徴とするセンシングシステム。 - データ収集端末親機が、時刻同期処理を行う際に、ダミーパケットをセンサに送信する第1のステップと、
前記センサが、前記データ収集端末親機からデータ収集端末子機を介して前記ダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記センサ内の第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与する第2のステップと、
前記センサが、前記タイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末子機に送信する第3のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記センサから前記データ収集端末子機を介して前記返送パケットを受信したときに、前記データ収集端末親機内の第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記センサの同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記センサ間の伝搬遅延時間を算出する第4のステップと、
前記センサが、センサデータを送信するときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与する第5のステップと、
前記センサが、前記タイムスタンプが付与されたセンサデータを前記データ収集端末子機に送信する第6のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記センサから前記データ収集端末子機を介して前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出する第7のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記第7のステップの算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正する第8のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記タイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送する第9のステップとを含むことを特徴とする時刻同期方法。 - 請求項8記載の時刻同期方法において、
前記データ収集端末親機が、前記ダミーパケットの送信処理と前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の算出処理とを複数回実施した結果から得られた、複数回分の前記同期ずれ時間の値と、これら同期ずれ時間をそれぞれ算出したときの前記データ収集端末親機の時刻とから、前記センサのクロックの周期誤差を算出する第10のステップをさらに含み、
前記第7のステップは、前記補正されたデータ送信時刻を算出する際に、前記第2の時計部の時刻情報から得られる前記データ収集端末親機の時刻と前記センサのクロックの周期誤差とから、前記同期ずれ時間の誤差を算出し、前記センサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間と、前記同期ずれ時間の誤差とから、前記補正されたデータ送信時刻を算出するステップを含むことを特徴とする時刻同期方法。 - データ収集端末親機が、時刻同期処理を行う際に、ダミーパケットをデータ収集端末子機に送信する第1のステップと、
前記データ収集端末子機が、前記ダミーパケットを受信したときに、返送パケットを生成し、前記データ収集端末子機内の第1の時計部の時刻情報を基に前記ダミーパケットの受信時刻を示すタイムスタンプと前記返送パケットの送信時刻を示すタイムスタンプとを前記返送パケットに付与する第2のステップと、
前記データ収集端末子機が、前記タイムスタンプが付与された返送パケットを前記データ収集端末親機に送信する第3のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記返送パケットを受信したときに、前記データ収集端末親機内の第2の時計部の時刻情報から取得した前記ダミーパケットの送信時刻および前記返送パケットの受信時刻と、前記返送パケットのタイムスタンプから取得した前記ダミーパケットの受信時刻および前記返送パケットの送信時刻とから、前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機の同期ずれ時間および前記データ収集端末親機と前記データ収集端末子機間の伝搬遅延時間を算出する第4のステップと、
前記データ収集端末子機が、センサからセンサデータを受信したときに、前記第1の時計部の時刻情報を基にデータ送信時刻を示すタイムスタンプを前記センサデータに付与する第5のステップと、
前記データ収集端末子機が、前記タイムスタンプが付与されたセンサデータを前記データ収集端末親機に送信する第6のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記データ収集端末子機から前記センサデータを受信したときに、このセンサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間とから、補正されたデータ送信時刻を算出する第7のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記第7のステップの算出結果を基に前記センサデータのタイムスタンプを補正する第8のステップと、
前記データ収集端末親機が、前記タイムスタンプが補正されたセンサデータを上位装置に転送する第9のステップとを含むことを特徴とする時刻同期方法。 - 請求項10記載の時刻同期方法において、
前記データ収集端末親機が、前記ダミーパケットの送信処理と前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の算出処理とを複数回実施した結果から得られた、複数回分の前記同期ずれ時間の値と、これら同期ずれ時間をそれぞれ算出したときの前記データ収集端末親機の時刻とから、前記データ収集端末子機のクロックの周期誤差を算出する第10のステップをさらに含み、
前記第7のステップは、前記補正されたデータ送信時刻を算出する際に、前記第2の時計部の時刻情報から得られる前記データ収集端末親機の時刻と前記データ収集端末子機のクロックの周期誤差とから、前記同期ずれ時間の誤差を算出し、前記センサデータのタイムスタンプから取得したデータ送信時刻と、前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間と、前記同期ずれ時間の誤差とから、前記補正されたデータ送信時刻を算出するステップを含むことを特徴とする時刻同期方法。 - 請求項10または11記載の時刻同期方法において、
前記データ収集端末親機が、前記第4のステップで算出した前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の値を前記データ収集端末子機に送信する第11のステップと、
前記データ収集端末子機が、前記データ収集端末親機から送信された前記同期ずれ時間および前記伝搬遅延時間の値に基づいて、前記第1の時計部で計測している時刻を補正する第12のステップとをさらに含むことを特徴とする時刻同期方法。
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