JP6544635B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンション部品が取付けられる車両側部構造に関する。
従来の車両側部構造においては、リヤホイールハウスがホイールハウスインナパネルとホイールハウスアウタパネルとで構成されており、ホイールハウスインナパネルには、走行する車両の振動などを減衰させるためのサスペンション部品(リヤショックアブソーバ)が取付けられている。また、ホイールハウスインナパネルの下端部は、リヤサイドメンバに接続されており、リヤコイルなどから荷重を受けたリヤサイドメンバの変形を抑える役割を担っている。このような車両側部構造では、一体のホイールハウスインナパネルに別体のリンフォースメントが部分的に被せられた状態で取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−113979号公報
上述した従来の車両側部構造においては、サスペンション部品(リヤショックアブソーバ)が受けた振動、荷重を車体で抑える必要があり、耐久性能を確保するために、リンフォースメントは厚板で作られている。一方、ホイールハウスインナパネルは薄板で作られており、振動や荷重を受ける部分が一枚の薄板で支えられているので、剛性の低い構造となっている。
そのため、従来の車両側部構造では、サスペンション部品取付部から車室内側へ向かう荷重等の入力を受けると、ホイールハウスインナパネルの縦壁部分が変形するおそれがあった。また、リヤコイル支持部から車両上方へ向かう荷重等の入力を受けると、ホイールハウスインナパネルの縦壁部分が潰れてしまうおそれがあった。さらに、ホイールハウスインナパネルとは別に厚板のリンフォースメントを用いる場合には、重量増大を招いてしまうという問題だけではなく、リンフォースメントの下端部がリヤサイドメンバと接合できないので、下端部の剛性が小さくなり、必要な剛性を確保できないという問題を有していた。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、重量増大を抑えながら、サスペンション部品やホイールハウスからの入力荷重を効率的に分散するとともに、車体のねじり剛性及びサスペンション部品取付面の振動性能の向上を図ることが可能な車両側部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、フロアパネルの車両幅方向側部に配置されるホイールハウスインナパネルと、該ホイールハウスインナパネルに取付けられるサスペンション部品と、前記フロアパネルの下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバとが設けられている車両側部構造において、前記ホイールハウスインナパネルは、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル、中間に位置する中部インナパネル及び後方側に位置する後部インナパネルの別体パネルによって構成され、前記中部インナパネルは、前記サスペンション部品の取付面を有し、前記中部インナパネルの下端部は、前記フロアパネル及び前記サイドメンバに接合され、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルは、前記中部インナパネル側へ向かって延出する延出部をそれぞれ有し、これら延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部及び後側閉断面部が形成されていて、前記中部インナパネルの上部は、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルよりも車室内側に上方へ向かって徐々に突出する突出部を有し、該突出部の前側部分及び後側部分には、縦壁面がそれぞれ形成されており、前記縦壁面の下部は、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部の上部と重なる高さ位置に設けられている。
また、本発明は、フロアパネルの車両幅方向側部に配置されるホイールハウスインナパネルと、該ホイールハウスインナパネルに取付けられるサスペンション部品と、前記フロアパネルの下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバとが設けられている車両側部構造において、前記ホイールハウスインナパネルは、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル、中間に位置する中部インナパネル及び後方側に位置する後部インナパネルの別体パネルによって構成され、前記中部インナパネルは、前記サスペンション部品の取付面を有し、前記中部インナパネルの下端部は、前記フロアパネル及び前記サイドメンバに接合され、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルは、前記中部インナパネル側へ向かって延出する延出部をそれぞれ有し、これら延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部及び後側閉断面部が形成されていて、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部は、前記中部インナパネルに凹部を設けることにより形成され、前記凹部は、車両上方へ向かって徐々に浅くなるような深さに設定されているとともに、前記凹部の上端は、前記延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部に設けられている。
また、本発明において、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部は、前記サスペンション部品の取付面が設けられた箇所の高さ位置を通過して車両上下方向に延びている。
また、本発明において、前記サスペンション部品の取付面には、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルに延びて接合される補強部材が設けられている。
さらに、本発明において、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部のいずれか一方の下方に位置する前記サイドメンバには、タイヤを介して伝達される荷重を吸収するスプリングが配置されている。
上述の如く、本発明に係る車両側部構造は、フロアパネルの車両幅方向側部に配置されるホイールハウスインナパネルと、該ホイールハウスインナパネルに取付けられるサスペンション部品と、前記フロアパネルの下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバとが設けられているものであり、前記ホイールハウスインナパネルは、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル、中間に位置する中部インナパネル及び後方側に位置する後部インナパネルの別体パネルによって構成され、前記中部インナパネルは、前記サスペンション部品の取付面を有し、前記中部インナパネルの下端部は、前記フロアパネル及び前記サイドメンバに接合され、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルは、前記中部インナパネル側へ向かって延出する延出部をそれぞれ有し、これら延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部及び後側閉断面部が形成されていて、前記中部インナパネルの上部は、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルよりも車室内側に上方へ向かって徐々に突出する突出部を有し、該突出部の前側部分及び後側部分には、縦壁面がそれぞれ形成されており、前記縦壁面の下部は、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部の上部と重なる高さ位置に設けられているので、厚板のリンフォースメントを用いることなく中部インナパネルの剛性を高め、中部インナパネルとフロアパネル及びサイドメンバとの一体化を図ることが可能になる。
したがって、本発明の車両側部構造においては、車両側部の重量増大を抑制することができるとともに、サスペンション部品からの入力荷重を効率良くフロアパネル、サイドメンバ等の周辺部品に分散させて吸収することができ、車両側部の車体のねじり剛性及び振動性能を向上させることができる。しかも、ホイールハウスからの入力荷重は、剛性の高い前側閉断面部及び後側閉断面部を通じて車両上下方向に伝えられるので、より一層効率的に入力荷重を分散させることができる。さらに、本発明の車両側部合わせ部構造によれば、前側閉断面部及び後側閉断面部が存在しない部分の剛性を縦壁面により確保することができ、ホイールハウスインナパネルの変形を効果的に抑えることができる。
また、本発明に係る車両側部構造は、フロアパネルの車両幅方向側部に配置されるホイールハウスインナパネルと、該ホイールハウスインナパネルに取付けられるサスペンション部品と、前記フロアパネルの下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバとが設けられているものであり、前記ホイールハウスインナパネルは、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル、中間に位置する中部インナパネル及び後方側に位置する後部インナパネルの別体パネルによって構成され、前記中部インナパネルは、前記サスペンション部品の取付面を有し、前記中部インナパネルの下端部は、前記フロアパネル及び前記サイドメンバに接合され、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルは、前記中部インナパネル側へ向かって延出する延出部をそれぞれ有し、これら延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部及び後側閉断面部が形成されていて、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部は、前記中部インナパネルに凹部を設けることにより形成され、前記凹部は、車両上方へ向かって徐々に浅くなるような深さに設定されているとともに、前記凹部の上端は、前記延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部に設けられているので、重ね合わせ部以外の箇所に凹部が設けられていないことになり、中部インナパネルに凹部が設けられていても、荷重入力時において、当該凹部が中部インナパネルの変形代となることを防ぐことができる。
また、本発明において、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部は、前記サスペンション部品の取付面が設けられた箇所の高さ位置を通過して車両上下方向に延びているので、ホイールハウスインナパネルの変形が大きくなり易いサスペンション部品の取付面から下方の縦壁にかけて荷重が入力した場合も、前側閉断面部及び後側閉断面部が存在することで入力した荷重を効率的に分散させ、ホイールハウスインナパネルの変形を抑制することができる。
さらに、本発明において、前記サスペンション部品の取付面には、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルに延びて接合される補強部材が設けられているので、サスペンション部品の取付面の剛性を高めることができるとともに、サスペンション部品の取付面から前側閉断面部及び後側閉断面部への荷重の伝達を促し、周辺の前部インナパネル及び後部インナパネルに確実に分散させることができる。
また、本発明において、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部のいずれか一方の下方に位置する前記サイドメンバには、タイヤを介して伝達される荷重を吸収するスプリングが配置されているので、スプリングからの荷重を周辺のサイドメンバ及びホイールハウスインナパネルに分散させる効果を併せて得ることができる。
本発明の実施形態に係る側部構造が適用された車両のホイールハウスを車室内側前方から見た斜視図である。 本発明の実施形態の側部構造が適用された車両のホイールハウスを車室内側後方から見た斜視図である。 図1におけるX部を拡大して示す斜視図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 図2におけるC−C線断面図である。 本発明の実施形態に係る側部構造が適用された車両の車室外側側部を車両側方から見た斜視図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は本発明の実施形態に係る車両側部構造を示すものである。なお、本実施形態では、車両右側について説明するが、車両左側についても同様の説明が適用される。また、図1〜図5及び図7において、矢印Fr方向は車両前方を示し、図4〜図6において、矢印O方向は車両外側を示し、矢印R方向は車両内側を示している。
本発明の実施形態に係る車両側部構造が適用される車両側部1には、図1〜図7に示すように、クォーターパネル2の下側に配置され、床面を形成するフロアパネル3の車両幅方向側部3aに配置されるホイールハウス4のホイールハウスインナパネル5と、該ホイールハウスインナパネル5に取付けられるサスペンション部品(ショックアブソーバ)7と、フロアパネル3の下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバ8とが設けられている。
また、ホイールハウス4は、全体が車両上方へ向かって湾曲し、図示しないタイヤの上方側を包囲するアーチ形状に形成されており、車室内側に配置されるホイールハウスインナパネル5と、車室外側に配置されるホイールハウスアウタパネル6とを備えている。ホイールハウスインナパネル5は車室内側へ向かって延出され、ホイールハウスアウタパネル6は車室外側へ向かって延出されており、上側外周部の重ね合わせ部を接合することによって、タイヤの上方側を囲うような中空状のホイールハウス4が構成されている。
本実施形態のホイールハウスインナパネル5は、図1〜図6に示すように、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル51、中間に位置する中部インナパネル52及び後方側に位置する後部インナパネル53によって構成されており、これら前部インナパネル51、中部インナパネル52及び後部インナパネル53は、3枚の別体のパネルである。
このうち、中部インナパネル52は、後述のサスペンション部品7を保持するためのインナパネルであり、ホイールハウスインナパネル5の上部から車室内側へ向かって下り傾斜で所定の長さにわたり延び、かつ中間部分に開口部54を有している第1保持インナパネル(ショックアブソーバリンフォースパネル)52Aと、外周部52Baが該第1保持インナパネル52Aの開口部54の周縁部に重ねて合わせて接合され、かつ中間部分が凹んだ断面略クランク形状に形成された第2保持インナパネル(ショックアブソーバパネル)52Bを備えている。
本実施形態の中部インナパネル52は、走行する車両の振動などを減衰させるサスペンション部品7の取付面55を有しており、中部インナパネル52の下端部は、フロアパネル3及びサイドメンバ8に接合されている。このため、中部インナパネル52を構成する第1保持インナパネル52Aの上端部52Aaは、図6に示すように、ホイールハウスアウタパネル6の上端部6aを間に挟んでクォーターパネル2の下端部2aに3枚合わせで接合されている。また、中部インナパネル52を構成する第1保持インナパネル52Aの下端部52Abは、サイドメンバ8の外側上端部8aを間に挟んでフロアパネル3の車両幅方向側部3aに3枚合わせで接合されている。
そして、中部インナパネル52を構成する第2保持インナパネル52Bの中間部分は、車両前後方向及び車両幅方向へ延びる略水平な平坦面形状に形成され、サスペンション部品7の上端部7aを取付ける取付面55となっており、該取付面55には、サスペンション部品7の上端部7aを挿入する挿入孔55aが穿設されている。
一方、前部インナパネル51及び後部インナパネル53は、図1〜図5に示すように、中部インナパネル52側へ向かって延出する延出部51a,53aをそれぞれ有しており、これら延出部51a,53aと中部インナパネル52の第1保持インナパネル52A及び第2保持インナパネル52Bとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に所定の長さにわたって延在する前側閉断面部11及び後側閉断面部12が形成されている。
前側閉断面部11及び後側閉断面部12は、図の破線で示すように、水平なサスペンション部品7の取付面55が設けられた箇所の高さ位置を通過して車両上下方向に延びており、サスペンション部品7の取付面55を間に置いて対向している。これら前側閉断面部11及び後側閉断面部12を設けることによって、ホイールハウスインナパネル5の変形が大きくなり易いサスペンション部品7の取付面55から下方の縦壁にかけて荷重が入力した場合も、前側閉断面部11及び後側閉断面部12の存在で入力した荷重が効率的に分散されるようになっている。
また、本実施形態の前側閉断面部11及び後側閉断面部12は、図4及び図5に示すように、中部インナパネル52を構成する第1保持インナパネル52Aの車両前後方向両側に凹部52Acをそれぞれ設けることにより形成されている。これら凹部52Acは、図4〜図6に示すように、車両上下方向に延在しており、車両上方へ向かって徐々に浅くなるような深さ(D1>D2)に設定され、凹部52Acの上端は、前部インナパネル51及び後部インナパネル53の延出部51a,53aと中部インナパネル52の第1保持インナパネル52Aとの重ね合わせ部に設けられており、当該重ね合わせ部よりも車両上側には、凹部52Acが設けられていないように構成されている。これによって、延出部51a,53aと第1保持インナパネル52Aとの重ね合わせ部以外の箇所には凹部52Acが設けられていないことになり、第1保持インナパネル52Aに凹部52Acが設けられていても、当該凹部52Acが荷重入力時に中部インナパネル52の変形代とならないようになっている。
さらに、本実施形態の車両側部構造において、中部インナパネル52を構成する第1保持インナパネル52Aの上部は、図1〜図3に示すように、前部インナパネル51及び後部インナパネル53よりも車室内側に上方へ向かって徐々に突出する突出部52Adを有している。そして、この突出部52Adの前側部分及び後側部分には、垂直平面の縦壁面13,14がそれぞれ形成されており、これら縦壁面13,14の下部13a,14aは、前側閉断面部11及び後側閉断面部12の上部と重なる高さ位置で車両上下方向に連続して設けられている。このような縦壁面13,14を第1保持インナパネル52Aの所定位置に設けることによって、前側閉断面部11及び後側閉断面部12が存在しない部分の剛性が確保され、ホイールハウスインナパネル5の変形が抑えられるようになっている。
また、中部インナパネル52を構成する第2保持インナパネル52Bにおいて、サスペンション部品7の取付面55及びその周辺には、図1〜図3、図5及び図6に示すように、前部インナパネル51及び後部インナパネル53などに延びて接合される補強部材9が設けられている。すなわち、補強部材9は、サスペンション部品7の取付面55を覆い、かつサスペンション部品7の上端部7aを挿通する挿通孔10が取付面55の挿入孔55aと対応して穿設されている平面部9aと、該平面部9aから前後方向及び上下方向に延びる接合部9bとを有しており、該接合部9bは、前部インナパネル51及び後部インナパネル53の延出部51a,53a及び第2保持インナパネル52Bに接合されるように構成されている。このような補強部材9を設けることによって、サスペンション部品7の取付面55の剛性が高められ、サスペンション部品7の取付面55から前側閉断面部11及び後側閉断面部12への荷重の伝達が促進されるようになっている。
そして、本実施形態の前側閉断面部11(もしくは後側閉断面部12)の下方に位置するサイドメンバ8には、図7に示すように、タイヤ(図示せず)を介して伝達される荷重を吸収するコイル状のスプリング71が配置されている。これによって、スプリング71からの荷重が周辺のサイドメンバ8及びホイールハウスインナパネル5に分散されるように構成されている。
このように、本発明の実施形態に係る車両側部構造では、車両側部1のホイールハウス4を構成するホイールハウスインナパネル5が、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル51、中間に位置する中部インナパネル52及び後方側に位置する後部インナパネル53の3枚の別体パネルによって構成され、中部インナパネル52の第2保持インナパネル52Bがサスペンション部品7の取付面55を有し、中部インナパネル52の第1保持インナパネル52Aの下端部52Abがフロアパネル3の車両幅方向側部3a及びサイドメンバ8の外側上端部8aに接合され、前部インナパネル51及び後部インナパネル53が、中部インナパネル52側へ向かって延出する延出部51a,53aをそれぞれ有し、これら延出部51a,53aと中部インナパネル52の第1保持インナパネル52A及び第2保持インナパネル52Bとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部11及び後側閉断面部12が形成されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造においては、従来の構造のように重量増を招く厚板のリンフォースメントを使用しなくとも、ホイールハウスインナパネル5を構成する中部インナパネル52の剛性を高め、中部インナパネル52とフロアパネル3及びサイドメンバ8とを連結することが可能になるので、車両側部1の軽量化を図ることができる。また、サスペンション部品7からの入力荷重は、中部インナパネル52から高剛性の前側閉断面部11及び後側閉断面部12や延出部51a,53aなどを介して前部インナパネル51、後部インナパネル53、フロアパネル3、サイドメンバ8等の周辺部品に効率的に分散されることになるので、車両側部1の車体ねじり剛性を向上させることができるとともに、サスペンション部品7の取付面55などの振動性能を確実に改善することができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施形態の車両側部構造が適用されるホイールハウス4は、リヤホイールハウスのみならず、フロントホイールハウスであっても良い。また、中部インナパネル52は、2枚のパネルである第1保持インナパネル52A及び第2保持インナパネル52Bによって構成されているが、適用車種などに応じて、1枚のパネルによって構成されていても良い。
1 車両側部
2 クォーターパネル
3 フロアパネル
3a 車両幅方向側部
4 ホイールハウス
5 ホイールハウスインナパネル
6 ホイールハウスアウタパネル
6a 上端部
7 サスペンション部品
7a 上端部
8 サイドメンバ
8a 外側上端部
9 補強部材
10 挿通孔
11 前側閉断面部
12 後側閉断面部
13,14 縦壁面
13a,14a 縦壁面の下部
51 前部インナパネル
51a 延出部
52 中部インナパネル
52A 第1保持インナパネル
52Aa 上端部
52Ab 下端部
52Ac 凹部
52Ad 突出部
52B 第2保持インナパネル
52Ba 外周部
53 後部インナパネル
53a 延出部
54 開口部
55 サスペンション部品の取付面
55a 挿入孔
71 スプリング
D1,D2 凹部の深さ

Claims (5)

  1. フロアパネルの車両幅方向側部に配置されるホイールハウスインナパネルと、該ホイールハウスインナパネルに取付けられるサスペンション部品と、前記フロアパネルの下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバとが設けられている車両側部構造において、
    前記ホイールハウスインナパネルは、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル、中間に位置する中部インナパネル及び後方側に位置する後部インナパネルの別体パネルによって構成され、
    前記中部インナパネルは、前記サスペンション部品の取付面を有し、前記中部インナパネルの下端部は、前記フロアパネル及び前記サイドメンバに接合され、
    前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルは、前記中部インナパネル側へ向かって延出する延出部をそれぞれ有し、
    これら延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部及び後側閉断面部が形成されていて、
    前記中部インナパネルの上部は、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルよりも車室内側に上方へ向かって徐々に突出する突出部を有し、該突出部の前側部分及び後側部分には、縦壁面がそれぞれ形成されており、前記縦壁面の下部は、前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部の上部と重なる高さ位置に設けられていることを特徴とする車両側部構造。
  2. フロアパネルの車両幅方向側部に配置されるホイールハウスインナパネルと、該ホイールハウスインナパネルに取付けられるサスペンション部品と、前記フロアパネルの下面に接合され、車両前後方向へ延びるサイドメンバとが設けられている車両側部構造において、
    前記ホイールハウスインナパネルは、車両前後方向において、前方側に位置する前部インナパネル、中間に位置する中部インナパネル及び後方側に位置する後部インナパネルの別体パネルによって構成され、
    前記中部インナパネルは、前記サスペンション部品の取付面を有し、前記中部インナパネルの下端部は、前記フロアパネル及び前記サイドメンバに接合され、
    前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルは、前記中部インナパネル側へ向かって延出する延出部をそれぞれ有し、
    これら延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部をそれぞれ接合することによって、車両上下方向に延在する前側閉断面部及び後側閉断面部が形成されていて、
    前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部は、前記中部インナパネルに凹部を設けることにより形成され、前記凹部は、車両上方へ向かって徐々に浅くなるような深さに設定されているとともに、前記凹部の上端は、前記延出部と前記中部インナパネルとの重ね合わせ部に設けられていることを特徴とする両側部構造。
  3. 前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部は、前記サスペンション部品の取付面が設けられた箇所の高さ位置を通過して車両上下方向に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両側部構造。
  4. 前記サスペンション部品の取付面には、前記前部インナパネル及び前記後部インナパネルに延びて接合される補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両側部構造。
  5. 前記前側閉断面部及び前記後側閉断面部のいずれか一方の下方に位置する前記サイドメンバには、タイヤを介して伝達される荷重を吸収するスプリングが配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両側部構造。
JP2015161013A 2015-08-18 2015-08-18 車両側部構造 Active JP6544635B2 (ja)

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