JPH02189287A

JPH02189287A - 自動車のサスペンションタワー部構造

Info

Publication number: JPH02189287A
Application number: JP749089A
Authority: JP
Inventors: Mitsutoshi Kijima; 来島　光利
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1989-01-13
Filing date: 1989-01-13
Publication date: 1990-07-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は自動車のサスペンションタワー部構造に関する
。

（従来の技術）従来より、自動車のサスペンションタワー部構造として
、例えば実開昭６２−３０９７８号公報に開示されるよ
うに、車輪を覆うタイヤハウスを、前側に位置する前側
タイヤハウス部と、後側に位置する後、側タイヤハウス
部と、上記前側および後側タイヤハウス部の間に接合さ
れ、上記車輪のサスペンションを支持するサスペンショ
ンタワーを有するサスペンションタワー部とに三分割し
、該サスペンションタワー部の前方に、前側タイヤノー
ウスに沿って上下方向へ延びるリブ状のレインフォース
メントを設けたものは知られている。そして、この場合
、レインフォースメントの下端部にはエンジンを支持す
るためのブラケットが取付けられて、エンジンの支持が
なされるようになっており、上記レインフォースメント
によって、前側タイヤハウスを介したサスペンションタ
ワー部の前方からの補強が結果的になされるようになっ
ている。

また、車体側壁には、その上下にて各々前後方向へ延び
る剛性強度の高いフレーム部材が設けられている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、サスペンションタワーには、車輪からの荷重
がサスペンションを介して作用しており、元来、上端部
が車体内方側に傾斜配置されるサスペンションタワーは
、上記のサスペンションを介した車輪からの荷重によっ
て内倒れする傾向がある。この場合、上記従来のものの
ように、サスペンションタワー部（サスペンションタワ
ー）の前方のみが別途に設けたレインフォースメントに
よって結果的に補強された程度のものでは、サスペンシ
ョンタワー部の剛性強度が十分に得られず、サスペンシ
ョンタワーの内倒れに対する対策が不十分なものになる
。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、レインフォースメントなど別途の部材を
設けることなく既存の部材を効果的に用いてサスペンシ
ョンタワー部を積極的に補強することにより、サスペン
ションタワー部の剛性強度を十分なものにして、サスペ
ンションタワーの内倒れを確実に防止しようとするもの
である。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、自動車
のサスペンションタワー部構造として、車輪を覆う汐イ
ヤハウスを、前側に位置する前側タイヤハウス部と、後
側に位置する後側タイヤハウス部と、上記前側および後
側タイヤハウス部のｆｔｌに接合され、上記車輪のサス
ペンションを支持するサスペンションタワーを有するサ
スペンションタワー部とに三分割する。そして、上記サ
スペンションタワー部の前後側部に、該サスペンション
タワー部および前側タイヤハウス部並びにサスペンショ
ンタワー部および後側タイヤハウス部によって上下方向
へ延びる閉断面をそれぞれ形成するとともに、上記各閉
断面の上端部および下端部を、車体側壁の上下にて各々
前後方向へ延びるフレーム部材にそれぞれ連結する構成
としたものである。

（作用）上記の構成により、本発明では、サスペンションタワー
部の前後側部には、サスペンションタワー部および前側
タイヤハウス部、並びにサスペンションタワー部および
後側タイヤハウス部によってそれぞれ上下方向へ延びる
各閉断面が既存する部材（前側タイヤハウス部、後側タ
イヤハウス部。

サスペンションタワー部）によって形成されている。

その場合、各閉断面の上端部および下端部が車体側壁の
上下にて各々前後方向へ延びる剛性強度の高いフレーム
部材にそれぞれ連結されているので、既存する部材より
なる各閉断面によってサスペンションタワー部（サスペ
ンションタワー）の前後側部が効果的かつ積極的（直接
的）に補強されてサスペンションタワー部の剛性強度が
著しく高められ、サスペンションタワーに作用するサス
ペンションを介した車輪からの荷重に対して十分に抗す
ることができ、サスペンションタワーが内倒れすること
はない。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は本発明の実施例に係るサスペンシ
ョンタワー部構造を備えた自動車の右側前部を示し、１
は車体、２はダツシュロアパネルであって、該ダツシュ
ロアパネル２によって、図示しない車室とエンジンルー
ム３とが前後に仕切られている。また、上記ダツシュロ
アパネル２の側端部には、図示しない前輪を車体内方側
から覆うタイヤハウス４の後端部が接合されている。さ
らに、上記ダツシュロアパネル２に対向するエンジンル
ーム３の前端部には、車幅方向へ延びる閉断面形状のラ
ジェータシュラウドアッパメンバ５が設けられている。

上記ラジェータシュラウドアッパメンバ５の側端部には
、断面略し字状のラジェータシュラウドパネル６の内端
部が接合されており、該ラジェータシュラウドパネル６
の外端部には、上記タイヤハウス４の前端部が接合され
ている。

また、第３図ないし第７図にも示すように、上記タイヤ
ハウス４は、前側に位置する前側タイヤハウス部１１と
、後側に位置する後側タイヤハウス部１２と、上記前側
および後側タイヤハウス部１１．１２の間に接合され、
上記の前輪のサスペンションの構成部材としてのコイル
ばね１３を支持するサスペンションタワー１４を有して
なるサスペンションタワー部１５とに三分割されている
。

上記サスペンションタワー１４は、上部側（底部側）に
位置する断面略ハツト状のサスペンションタワーアッパ
部１６と、下部側に位置し且つ上記サスペンションタワ
ー部１５に一体形成された筒状のサスペンションタワー
ロア部１７とからなる。

さらに、上記サスペンションタワー部１５の前部には、
該サスペンションタワー部１５の前部と、前側タイヤハ
ウス部１１の後部とによって上下方向へ延びる前側閉断
面１８が形成されているとともに、サスペンションタワ
ー部１５の後部には、該サスペンションタワー部１５の
後部と、後側タイヤハウス部１２の前部とによって上下
方向へ延びる後側閉断面１９が形成されている。そして
、上記サスペンションタワーロア部１７の外周面前後位
置における前側タイヤハウス部１１の後端部および後側
タイヤハウス部１２の前端部は、それぞれサスペンショ
ンタワーロア部１７の外周面前後位買置近傍まで延設さ
れており、該前側タイヤハウス部１１の後端部および後
側タイヤハウス部１２の前端部によって、上記各閉断面
１８．１９がサスペンションタワーロア部１７の外周面
に一体的に設けられるようになっている。また、上記サ
スペンションタワー１４のサスペンションタワーアッパ
部１６の前端部はサスペンションタワー部１５および前
側タイヤハウス部１１（前側閉断面１８）の後縁部に、
サスペンションタワーアッパ部１６の後端部はサスペン
ションタワー部１５および後側タイヤハウス部１２（後
側閉断面１つ）の前縁部にそれぞれ挾持された状態で接
合されている。

さらに、上記車体側壁の上部側となるエンジンルーム３
の上端部には、車体前後方向へ延びるアッパフレーム２
１（フレーム部材）が設けられていて、該アッパフレー
ム２１は、前端部が上記ラジェータシュラウドパネル６
の側端部に、後端部が上記ダツシュロアパネル２の側端
部にそれぞれ接合されている。また、上記車体側壁の下
部側となるエンジンルーム３の下端部には、車体前後方
向へ延びるフロントサイドフレーム２２（フレーム部材
）が設けられていて、該フロントサイドフレーム２２は
、前端部が上記ラジェータシュラウドパネル６の内端部
に、後端部が上記ダツシュロアパネル２の内部側下端位
置にそれぞれ接合されている。さらに、上記アッパフレ
ーム２１の下面および側面には、上記タイヤハウス４（
前側タイヤハウス部１１．後側タイヤハウス部１２．サ
スペンションタワー部１５）の上端部が接合されている
とともに、上記フロントサイドフレーム２２の上面には
、上記タイヤハウス４（前側タイヤハウス耶１１．後側
タイヤハウス部１２．サスペンションタワー部１５）の
下端部が接合されている。

そして、上記前側および後側閉断面１８．１９の上端部
がアッパフレーム２１に、前側および後側閉断面１８．
１９の上端部がフロントサイドフレーム２２にそれぞれ
連結されている。

次に、上記実施例の作用・効果について説明するが、サ
スペンションタワー部１５の前部には、該サスペンショ
ンタワー部１５の前部と前側タイヤハウス部１１の後部
とによって上下方向へ延びる前側閉断面１８と、サスペ
ンションタワー部１５の後部には該サスペンションタワ
ー部１５の後部と後側タイヤハウス部１２の前部とによ
って上下方向へ延びる後側閉断面１９とが既存する部材
（前側タイヤハウス部１１．後側タイヤハウス部１２、
サスペンションタワー部１５）によってそれぞれ形成さ
れている。

その場合、サスペンションタワーロア部１７の外周面前
後位置における前側タイヤハウス部１１の後端部および
後側タイヤハウス部１２の前端部は、それぞれサスペン
ションタワーロア部１７の外周面前後位買置近傍まで延
設されて、各閉断面１８．１９がサスペンションタワー
ロア部１７の外周面に一体的に設けられるようになって
いる上、各閉断面１８．１９の上端部および下端部が車
体側壁の上下にて各々前後方向へ延びる剛性強度の高い
アッパフレーム２１およびフロントサイドフレーム２２
にそれぞれ接合されている。これにより、既存する部材
よりなる各閉断面１８．１９によってサスペンションタ
ワー部１５（サスペンションタワー１４）の前後側部が
効果的かつ積極的（直接的）に補強されてサスペンショ
ンタワー部の剛性強度が著しく高められ、サスペンショ
ンタワーロア部１７に作用するコイルばね１３（サスペ
ンション）を介した前輪からの荷重に対して十分に抗す
ることができ、よってサスペンションタワーロア部１７
の内倒れを確実に防止することができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、そ
の他種々の変形例を包含するものである。

例えば、上記実施例では、前側タイヤハウス部１１の後
端部および後側タイヤハウス部１２の前端部をそれぞれ
サスペンションタワーロア部１７の外周面直近傍まで延
設したが、前側タイヤハウス部の後端部および後側タイ
ヤハウス部の前端部を直接サスペンションタワーロア部
の前後端部（外周面）に接合しても良く、この場合、前
後の各閉断面の断面形状が大きなものになって、サスペ
ンションタワーロア部の内倒れに対する剛性強度の向上
がより図られることになる。

また、上記実施例では、サスペンションタワ部１５の構
造を前輪側に適用したものについて述べたが、後輪側に
適用しても良い。

（発明の効果）以上の如く、本発明における自動車のサスペンションタ
ワー部構造によれば、サスペンションタワー部および前
側タイヤハウス部、並びにサスペンションタワー部およ
び後側タイキノ１ウス部にそれぞれ形成した上下方向へ
延びる各閉断面よって、サスペンションタワー部の前後
側部が効果的かつ積極的に補強される上、その上端部お
よび下端部が剛性強度の高いフレーム部材にそれぞれ連
結されているので、サスペンションタワー部の剛性強度
が著しく高められ、サスペンションタワーに作用する車
輪からの荷重に対して十分に抗することができ、よって
サスペンションタワーの内倒れを確実に防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は車体内方
側より視たエンジンルーム内の斜視図、第２図は第１図
に関わるタイヤハウスの拡大図、第３図は第１図に関わ
るサスペンションタワーアッパ部の拡大図、第４図は第
２図のＴＶ−ＩＶ線における断面図、第５図は第２図の
ｖ−Ｖ線における断面図、第６図は第２図のＶｌ−Ｖｌ
線における断面図、第７図は第２図の■−■線における
断面図である。４・・・タイヤハウス１１・・・前側タイヤハウス部１２・・・後側タイヤハウス部１３・・・コイルばね１４・・・サスペンションタワ５・・・サスペンションタワー部６・・・サスペンションタワーアッパ部７・・・サスペ
ンションタワーロア部８・・・前側閉断面９・・・後側閉断面１・・・アッパフレーム２・・・フロントサイドフレームほか２名

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車輪を覆うタイヤハウスは、前側に位置する前側
タイヤハウス部と、後側に位置する後側タイヤハウス部
と、上記前側および後側タイヤハウス部の間に接合され
、上記車輪のサスペンションを支持するサスペンション
タワーを有するサスペンションタワー部とに三分割され
ており、上記サスペンションタワー部の前後側部には、
該サスペンションタワー部および前側タイヤハウス部並
びにサスペンションタワー部および後側タイヤハウス部
によって上下方向へ延びる閉断面がそれぞれ形成されて
いるとともに、上記各閉断面の上端部および下端部は、
車体側壁の上下にて各々前後方向へ延びるフレーム部材
にそれぞれ連結されていることを特徴とする自動車のサ
スペンションタワー部構造。