JP6094364B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前面衝突時に前輪が受ける衝突荷重を車体後方に伝達する車体前部構造に関する。
車両の衝突時に、前輪タイヤをサイドフレームの外側に設けたタイヤストッパに当接させて、前輪タイヤの乗員空間への侵入を低減する車体前部構造が知られている(下記特許文献1参照)。
特許第3700360号公報
しかしながら、上記した従来の車体前部構造では、前輪タイヤがタイヤストッパに当接することで、該タイヤストッパが取り付けられているサイドフレームが破損してしまい、車体後方への荷重伝達が充分ではなく、改善が望まれている。
そこで、本発明は、車両の前面衝突時での車体後方への荷重伝達を充分なものとすることを目的としている。
本発明は、荷重受部材が、サイドメンバの車幅方向外側に連結されるとともに、第1のピラーと第1のピラーより車体後方に位置する第2のピラーとの少なくともいずれか一方の下端に連結され、この荷重受部材に、車両の前面衝突時に前輪が後退して干渉することを特徴とする。その際、前輪を支持するサスペンションアームの後端を車体に取り付けるアーム取付部材が、荷重受部材に設けられている。
本発明によれば、サイドメンバに連結され、車両の前面衝突時に前輪が後退して干渉する荷重受部材が、第1のピラーと第2のピラーとの少なくともいずれか一方に連結されているので、衝突時の荷重は、サイドメンバから第1のピラーと第2のピラーとの少なくともいずれか一方を経て車体後方へ効率よく伝達され、車両の前面衝突時での車体後方への荷重伝達が充分なものとなる。その際、アーム取付部材を荷重受部材に一体化することで、荷重受部材の剛性が高まり、荷重伝達を効率よく行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車体前部構造を示す平面図である。 図2は、図1に対応するタイヤストッパの内部構造を示す平面図である。 図3は、図1のIII−III線で切断した状態のタイヤストッパ周辺の斜視図である。 図4は、図2のタイヤストッパ周辺の斜視図である。 図5は、図1のタイヤストッパ周辺の斜視図である。 図6は、図5に対し車体後方側から見たタイヤストッパ周辺の斜視図である。 図7は、図4に対しリーディングアームを取り付けた状態を示す斜視図である。 図8は、図1の車体前部構造を備えるフレーム付き車両の簡略化した側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる車体前部構造の平面図であり、図1中の矢印FRで示す方向が車両前方である。図1中で上下方向に対応する車幅方向両側(外側)には、左右一対のサイドメンバ1が車体前後方向に延設されている。サイドメンバ1は、車体前方側が左右一対のもの同士の間隔が狭く、車体後方にいくにつれて間隔が徐々に広くなるよう湾曲している。
すなわち、左右一対のサイドメンバ1は、互いの間隔が狭い前部1aと、互いの間隔が広い後部1bと、これら前部1aと後部1bとの間にあって車体前後方向に対して傾斜している傾斜部1cとを備えている。上記左右一対のサイドメンバ1の後部1bと傾斜部1cとの境界部付近相互は、中央クロスメンバ3により互いに連結し、中央クロスメンバ3の後方の後部1b相互は後部クロスメンバ5により互いに連結している。
また、上記左右一対のサイドメンバ1の前部1aと傾斜部1cとの境界部位付近相互間には、前部クロスメンバ7を連結し、前部クロスメンバ7は、サイドメンバ1近傍から後方に延びる連結部材9の後端を中央クロスメンバ3に連結している。連結部材9は、車体後方側端部が車体前方側端部よりも車幅方向内側となるよう車体前後方向に対して傾斜している。
上記したサイドメンバ1及び3つのクロスメンバ3,5,7などは車体底部に位置して車体の骨格部材となるフレームを構成しており、このフレーム上に車室の外郭を構成する車室構成部材となるキャビン(ボディ)10が取り付けられる。すなわち、本実施形態の車両はフレーム付き車両である。なお、図1中で二点鎖線の楕円で示す領域Aが車室を含む乗員空間に大略対応しており、その前方の領域Bはエンジンルームとなる。
車体後方側の後部クロスメンバ5に対応する位置のサイドメンバ1の外側には、上記したキャビン10を取り付けるための後部取付部材となるキャビン取付ブラケット11が、車幅方向外側に突出するようにして設けている。キャビン10をサイドメンバ1などのフレームに取り付ける際には、上記キャビン取付ブラケット11のほかに別のキャビン取付ブラケットを車体前後方向に沿って複数(ここではキャビン取付ブラケット11を含み前後方向に3個所、左右を合わせると全部で6個所)設けてある。
そして、本実施形態では、サイドメンバ1の前部1aから傾斜部1cを経て後部1bにわたり、その車幅方向外側に荷重受部材としてのタイヤストッパ13を取り付けている。タイヤストッパ13の車体前方には前輪タイヤ15が位置している。タイヤストッパ13の車体前方側の車幅方向外側に、上記した複数のキャビン取付ブラケットのうちの一つの取付部材となるキャビン取付ブラケット17を一体的に接合固定している。このキャビン取付ブラケット17のさらに車体前方のサイドメンバ1に残りの一つのキャビン取付ブラケット69(図8)を設けている。
タイヤストッパ13は、図3に示すように、サイドメンバ1側に後述するリーディングアーム取付ブラケット19を内包している。リーディングアーム取付ブラケット19は、車幅方向外側の外側面部19aと、外側面部19aの上端から車幅方向内側に向けて屈曲して延びる上面部19bと、外側面部19aの下端から車幅方向内側に向けて屈曲して延びる下面部19cと、を有して全体として車幅方向内側が開口する断面U字形状となっている。
リーディングアーム取付ブラケット19の上面部19bは、途中で上方に向けて屈曲しており、車幅方向内側の先端をサイドメンバ1の上面に接合固定している。リーディングアーム取付ブラケット19の下面部19cの車幅方向内側の先端は、サイドメンバ1の下面に接合固定している。すなわち、リーディングアーム取付ブラケット19はサイドメンバ1に対し車幅方向外側から上下に挟み込むようにして取り付けている。
タイヤストッパ13は、車幅方向外側の外側面部13aと、外側面部13aの上端から車幅方向内側に向けて屈曲して延びる上面部13bと、外側面部13aの下端から車幅方向内側に向けて屈曲して延びる下面部13cと、を有して全体として車幅方向内側が開口する断面U字形状となっている。
タイヤストッパ13の上面部13bは、リーディングアーム取付ブラケット19に対応する部位付近が上方に向けて屈曲しており、車幅方向内側の先端を、サイドメンバ1の上面に、リーディングアーム取付ブラケット19の上面部19bを介して接合固定している。タイヤストッパ13の下面部13cの車幅方向内側の先端も、サイドメンバ1の下面にリーディングアーム取付ブラケット19の下面部19cを介して接合固定している。
したがって、リーディングアーム取付ブラケット19は、U字形状の開口側でサイドメンバ1を上下から挟み込むようにしてサイドメンバ1に接合固定し、さらにこのリーディングアーム取付ブラケット19を覆うようにしてタイヤストッパ13を、そのU字形状の開口側でサイドメンバ1を上下から挟み込むようにしてサイドメンバ1に接合固定している。その際、リーディングアーム取付ブラケット19とサイドメンバ1との間には内側断面閉空間23が形成され、リーディングアーム取付ブラケット19とタイヤストッパ13との間には外側断面閉空間25が形成される。
リーディングアーム取付ブラケット19及びタイヤストッパ13の車体前方側の上部は、車幅方向外側が車幅方向内側よりも車体前方位置となるよう傾斜する傾斜面27が形成されている。この傾斜面27に整合するようにしてリーディングアーム取付ブラケット19及びタイヤストッパ13の前端部には補強部材29を接合固定している。補強部材29は、タイヤストッパ13よりも車体上方に突出している。また、補強部材29の車体前方側の端部は、タイヤストッパ13の下部側の車体前方側の端部とほぼ同一面を形成しており、この同一面となっている端部に、平板状の端板31を接合固定している。端板31は、車体前後方向に対してほぼ直角な面で構成してあり、該端板31の車体前方に前輪タイヤ15が位置している。
タイヤストッパ13の車体前方側は、図2,図4に示すように、リーディングアーム取付ブラケット19よりも車体前方に突出しており、該突出部位の車幅方向内側に内側板32を車体前後方向に延設している。リーディングアーム取付ブラケット19における外側面部19aの下部側の車体前方側の突出部19fは、内側板32の車幅方向内側の面に重なるように前方に突出している。上記した外側断面閉空間25の車体前方側で内側板32の車幅方向外側には、車幅方向に延びる仕切板33,35をリブとして設けて前方閉空間37及び後方閉空間39を形成し、剛性を高めている。
また、前方閉空間37の車幅方向外側には、前方外側閉空間41が形成されている。前方外側閉空間41は、車体前方側の前記した端板31と、後方側の後板43と、車幅方向外側及び下部を覆う外板45と、図3に示すキャビン取付ブラケット17とによって囲まれている。平面視でほぼ正方形状の上記前方外側閉空間41内には、その車幅方向外側前方の角部付近と、車幅方向内側後方の角部付近とを連結するように補強板47を斜めに収容固定して剛性を高めている。
キャビン取付ブラケット17は、キャビン10の車体前後方向の中間部分を固定支持するもので、図5、図6に示すように、車幅方向内側にて車体前後方向に延びる内側縁部17aを、サイドメンバ1の車幅方向外側の上端角部に接合固定している。キャビン取付ブラケット17の内側縁部17aは、互いにほぼ直角をなす上面17a1と側面17a2とを有し、上面17a1をサイドメンバ1の上面に、側面17a2をサイドメンバ1の外側面にそれぞれ接合固定している。
キャビン取付ブラケット17の内側縁部17aより外側の主体部17bは、水平面とほぼ平行な平板形状となっている。主体部17bの車体後方側の後方縁部17cは、車幅方向外側が車幅方向内側よりも車体前方となるよう傾斜し、かつ内側にやや凹となる曲面形状となっている。後方縁部17cより車体前方側の外側縁部17dは、内側縁部17aとほぼ平行に車体前後方向に延設され、その前端は主体部17bの車幅方向外側の一部とともに端板31に接合固定している。主体部17bの車体前後方向ほぼ中央には、キャビン10を取り付けるための取付孔17eを設けている。
リーディングアーム取付ブラケット19は、サスペンションアームとしての車体前後方向に延びるリーディングアーム49(図7)の車体後方側の端部を取り付けるアーム取付部材を構成している。このリーディングアーム取付ブラケット19は、車体前方側の端部に、上方に向けて屈曲する矩形板状の取付部19dを備えるとともに、取付部19dの中心部に位置して円形の取付孔を有するボス部19eを備えている。取付部19dは、リーディングアーム取付ブラケット19内の内側断面閉空間23の車体前方側を閉塞するようにして取り付けている。
図7に示すように、リーディングアーム49の後端を、サイドメンバ1と内側板32との間の空間を通して、リーディングアーム取付ブラケット19のボス部19eの取付孔に挿入し、該挿入部の前後にブッシュ53などを介装してナット55を締結する。ナット55を締結する際には、タイヤストッパ13の車幅方向外側から図示しない工具を利用して行う。
その際、図3に示すように、タイヤストッパ13の外側面部13a及び、リーディングアーム取付ブラケット19の外側面部19aに、作業穴となる矩形状の開口部13a1及び開口部19a1をそれぞれ形成している。これら開口部13a1,19a1は、車幅方向に沿って互いに整合する位置にあり、かつリーディングアーム49の後端のナット締結部位が車幅方向外側から臨む(見える)位置となっている。このため、開口部13a1,19a1から工具を挿入して図7に示すナット55を締結することができる。
また、タイヤストッパ13の外側部に接合固定しているキャビン取付ブラケット17は、上記した開口部13a1,19a1の車体後方側の端部に対応する位置まで、車体後方側を延長形成している。すなわち、キャビン取付ブラケット17の後方縁部17cを備える車体後方側は、開口部13a1,19a1の車体前後方向の全長にわたり、開口部13a1の上部を覆うようにタイヤストッパ13に接合固定している。
図8は、上記した車体前部構造を備えるフレーム付き車両の簡略化した側面図であり、キャビン10の車体前方に、エンジンルームとなる領域Bを覆うボンネット57が設けられ、キャビン10の車体後方に、荷台59が設けられている。荷台59の下方には後輪タイヤ61が位置している。キャビン10の底部にはフロアパネル63が設けられ、フロアパネル63上に座席65を配置している。
キャビン10と、ボンネット57を支持するフェンダ部67とは一体化しており、このフェンダ部67を含むキャビン10は、前述したキャビン取付ブラケット11,17及び、車体前方側のキャビン取付ブラケット69を介してサイドメンバ1に連結される。このうち車体前後方向中央に位置するキャビン取付ブラケット17は、図1に示すようにタイヤストッパ13に接合固定している。キャビン10は、これら三つのキャビン取付ブラケット11,17,69上にブッシュ71,73,75を介して固定される。
上記したキャビン10は、車体前方側にフロントピラー77を備え、車体後方側にリアピラー79備えている。フロントピラー77は、その下端部77aがキャビン取付ブラケット17及びタイヤストッパ13を介してサイドメンバ1に連結されている。リアピラー79は、その下端部79aがキャビン取付ブラケット11を介してサイドメンバ1に連結されている。したがって、フロントピラー77は、サイドメンバ1に下端部が連結されて上下方向に延設される第1のピラーを構成し、リアピラー79は、フロントピラー77よりも車体後方に位置し、サイドメンバ1に下端部が連結されて上下方向に延設される第2のピラーを構成している。
次に、上記したような車体前部構造を備える車両が、他の自動車などの障害物に前方から衝突したときの衝撃荷重の伝達経路について説明する。衝突によって例えば車幅方向左側(図1中で下部側)の前輪タイヤ15が車体後方の矢印Cで示す方向に移動すると、該前輪タイヤ15はタイヤストッパ13に干渉する。以後の説明では、車体左側が衝突する場合について説明するが、車体右側が衝突する場合についても、以下に説明する同様の作用効果が得られる。
このときタイヤストッパ13は、端板31が前輪タイヤ15の当接を受けて後方に衝突荷重を伝達する。タイヤストッパ13が受けた衝突荷重F1は、サイドメンバ1に伝達され、障害物からサイドメンバ1が受ける衝突荷重F2とともに、中央クロスメンバ3に伝達される。また、このとき、サイドメンバ1が受ける荷重は前部クロスメンバ7及びその連結部材9を介して中央クロスメンバ3に衝突荷重F3として伝達される。中央クロスメンバ3に伝達された衝突荷重F3は、衝突した側と反対の非衝突側である車幅方向右側に伝達される。
この際、本実施形態では、図8に示すフロントピラー77の下端部77aを、タイヤストッパ13に設けているキャビン取付ブラケット17に固定している。このため、タイヤストッパ13が受けた衝突荷重は、キャビン取付ブラケット17からフロントピラー77にも伝達されて衝撃吸収する。
したがって本実施形態では、車両が車幅方向一方側のサイドメンバ1付近にて衝突荷重を受けたときには、衝突側と反対の非衝突側に荷重伝達するとともに、フロントピラー77にも荷重伝達し、車体全体で衝突荷重を分散して受けることになる。その結果、車体後方への荷重伝達が充分なものとなる。車体全体で衝突荷重を受けることで、サイドメンバ1の破損を抑制しつつキャビン10の変形を小さく抑えることができる。
また、本実施形態では、前輪タイヤ15から受ける荷重を車体における車幅方向の非衝突側に伝達する荷重伝達部材が、タイヤストッパ13に設けられている。この荷重伝達部材は、図4に示す前方閉空間37及び後方閉空間39を形成する仕切板33,35や、前方外側閉空間41を形成する補強板47などに相当する。荷重伝達部材としては、このほかに、タイヤストッパ13に設けられたものではないが、リーディングアーム取付ブラケット19も含む。
この場合、前輪タイヤ15が図1の破線のように傾いた状態でタイヤストッパ13に矢印D方向に向けて衝突すると、その衝突荷重F11は、上記した荷重伝達部材を介してサイドメンバ1及び前部クロスメンバ7の連結部材9を経て中央クロスメンバ3に伝達される。これにより、車幅方向一方側のサイドメンバ1付近で受けた衝突荷重を車幅方向の反対側の非衝突側に効率よく伝達することができる。
また、本実施形態は、前輪を支持するリーディングアーム49の後端を車体に取り付けるリーディングアーム取付ブラケット19が、タイヤストッパ13に設けられている。この場合、リーディングアーム取付ブラケット19をタイヤストッパ13に内包するように一体化することで、タイヤストッパ13の剛性が高まり、荷重伝達を効率よく行うことができる。
また、本実施形態は、サイドメンバ1に車室の外殻を構成するキャビン10を取り付けるためのキャビン取付ブラケット17が、タイヤストッパ13に設けられている。この場合、キャビン取付ブラケット17をタイヤストッパ13に接合固定して一体化することで、タイヤストッパ13の剛性が高まり、荷重伝達を効率よく行うことができる。
また、本実施形態は、前輪を支持するリーディングアーム49の後端をリーディングアーム取付ブラケット19に取り付けるための作業穴となる開口部13a1がタイヤストッパ13に設けられ、該開口部13a1が設けられた位置のタイヤストッパ13にキャビン取付ブラケット17が設けられている。
この場合、開口部13a1を設けることによってタイヤストッパ13の剛性が低下するが、剛性低下する部位にキャビン取付ブラケット17を接合固定することで、剛性低下を抑えることができる。
上記した本実施形態の変形例として、タイヤストッパ13が後部取付部材となるキャビン取付ブラケット11に連結されるように構成することもできる。この場合、図1に二点鎖線で示すように、タイヤストッパ13の車体後方側部分に車幅方向外側に膨出する膨出部13dを一体的に延長形成する。膨出部13dは、キャビン取付ブラケット11の下部を覆うようにして形成してキャビン取付ブラケット11の下部及びサイドメンバ1に連結する。これにより、タイヤストッパ13が受ける衝突荷重を、サイドメンバ1により効率よく伝達することができる。また、この場合には、タイヤストッパ13が受ける衝突荷重が、キャビン取付ブラケット11を介してリアピラー79にも伝達されるので、車体全体への荷重分散効果がより一層高まる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。例えば、上記した実施形態では、車両の前面衝突について説明したが、側面衝突の場合であっても、本発明を適用することができる。
すなわち、側面衝突の場合には、タイヤストッパ13が側方から受ける衝突荷重を、サイドメンバ1の破損を抑制しつつサイドメンバ1から中央クロスメンバ3を経て非衝突側のサイドメンバ1に伝達することができる。その際、衝突荷重はキャビン取付ブラケット17を介してフロントピラー77にも伝達される。
1 サイドメンバ
10 キャビン (車室構成部材)
11 キャビン取付ブラケット(車室構成部材を取り付けるための後部取付部材)
13 タイヤストッパ(荷重受部材)
15 前輪タイヤ(前輪)
17 キャビン取付ブラケット(車室構成部材を取り付けるための取付部材)
13a1 タイヤストッパの開口部(作業穴)
19 リーディングアーム取付ブラケット(アーム取付部材)
33,35 仕切板(荷重伝達部材)
47 補強板(荷重伝達部材)
49 リーディングアーム(サスペンションアーム)
77 フロントピラー(第1のピラー)
79 リアピラー(第2のピラー)

Claims (5)

  1. 車幅方向外側にて車体前後方向に延設されるサイドメンバと、
    前記サイドメンバに下端部が連結されて上下方向に延設される第1のピラーと、
    前記第1のピラーよりも車体後方に位置し、前記サイドメンバに下端部が連結されて上下方向に延設される第2のピラーと、
    前記サイドメンバの車幅方向外側に連結されるとともに、前記第1のピラーと前記第2のピラーとの少なくともいずれか一方の下端部に連結されて、車両の前面衝突時に前輪が後退して干渉する荷重受部材と、を有し、
    前記前輪を支持するサスペンションアームの後端を車体に取り付けるアーム取付部材が、前記荷重受部材に設けられていることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記前輪から受ける荷重を車体における車幅方向の非衝突側に伝達する荷重伝達部材が、前記荷重受部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記サイドメンバに車室の外殻を構成する車室構成部材を取り付けるための取付部材が、前記荷重受部材に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 前記サスペンションアームの後端を前記アーム取付部材に取り付けるための作業穴が前記荷重受部材に設けられ、前記作業穴が設けられた位置の前記荷重受部材に前記取付部材が設けられていることを特徴とする請求項に記載の車体前部構造。
  5. 前記第2のピラーの下端部が、前記サイドメンバに車室の外殻を構成する車室構成部材を取り付けるための後部取付部材近傍に連結され、この後部取付部材に前記荷重受部材が連結されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の車体前部構造。
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