JP6528748B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
金属筐体に囲まれた場合でも、指向性を変化させることができる指向性可変アンテナ装置が特許文献1に開示されている。無線通信機器の金属筐体の一部を切り欠いて、切り欠かれた箇所に可変指向性アンテナと複数の導波管とを備えたアンテナ装置が実装されている。このアンテナ装置は、互いに異なる開口幅を持つ導波管と、導波管をそれらの一端で接続する導波管接続部と、導波管接続部内に設けられた可変指向性アンテナとを有する。可変指向性アンテナの指向性を切り換えることにより、2本の導波管のうちいずれか1つに伝搬させる。
特開2010−161612号公報
特許文献1においては、導波管を含むアンテナ装置が、据え置き型の装置の金属筐体の内部に実装された例が示されている。ところが、スマートフォン等の携帯端末の金属筐体の内部には回路部品が高密度に実装されているため、金属筐体の内部に導波管を含むアンテナ装置を実装することは困難である。特に、薄型の金属筐体の厚さ方向に電波を導波するように導波管を実装することは困難である。
また、金属筐体に電波を放射するための大きな開口部を設けることは、デザインの観点から、または強度の観点から困難な場合がある。
本発明の目的は、開口部が小さくても電波を放射させることが可能なアンテナ装置を提供することである。
本発明の第1の観点によるアンテナ装置は、
グランドプレーン、及び前記グランドプレーンから間隔を隔てて配置された複数の放射素子を含むパッチアレイアンテナと、
複数の前記放射素子が配置された面の上方に配置され、前記パッチアレイアンテナのアレイ方向に対して直交する方向に関して、複数の前記放射素子の各々の一部の領域と重なり、他の領域とは重ならず、前記アレイ方向に関しては、一方の端の前記放射素子から他方の端の前記放射素子まで連続している導電性の金属部材と
を有する。
放射素子の一部の領域を金属部材が覆っているため、放射素子の一部の領域のみに開口部を確保すればよいことになる。その結果、開口部を小さくすることができる。放射素子からのフリンジング電界によって金属部材に電流が励起される。この電流の分布に応じて金属部材の縁が波源として機能する。金属部材に励起される電流の分布を調整することにより、アンテナ装置の指向特性を調整することができる。
本発明の第2の観点によるアンテナ装置は、第1の観点によるアンテナ装置の構成に加えて、前記アレイ方向に対して直交する方向に関して、複数の前記放射素子の各々の前記金属部材と重なっている領域の寸法が、前記放射素子の寸法の半分以下である。
アンテナ装置の利得の低下を抑制することができる。
本発明の第3の観点によるアンテナ装置は、第1または第2の観点によるアンテナ装置の構成に加えて、前記放射素子と前記金属部材との間隔が、前記パッチアレイアンテナの共振周波数に対応する自由空間波長の1/50以上1/10以下である。
アンテナ装置の特性の低下を抑制するとともに、金属部材を配置することの十分な効果を得ることができる。
本発明の第4の観点によるアンテナ装置は、第1乃至第3の観点によるアンテナ装置の構成に加えて、さらに、複数の前記放射素子に給電するマイクロストリップライン構造を持つ給電線を有し、前記給電線は前記金属部材と重なり、前記グランドプレーンと前記金属部材との間に配置されている。
給電線、グランドプレーン、及び金属部材によってトリプレート構造の伝送線路が形成される。その結果、給電線からの放射を低減することができる。
本発明の第5の観点によるアンテナ装置は、第1乃至第4の観点によるアンテナ装置の構成に加えて、さらに、前記パッチアレイアンテナを収容し、一部が金属で形成されている筐体を有し、前記金属部材が前記筐体の一部を構成する。
筐体の金属部分の開口部を小さくすることができる。
本発明の第6の観点によるアンテナ装置は、第5の観点によるアンテナ装置の構成に加えて、複数の前記放射素子が、前記筐体の端に沿って前記筐体の内側に配置されている。
アンテナ装置を筐体の縁に近づけて配置することにより、筐体内の空間の利用効率を高めることができる。
放射素子の一部の領域を金属部材が覆っているため、放射素子の一部の領域のみに開口部を確保すればよいことになる。その結果、開口部を小さくすることができる。放射素子からのフリンジング電界によって金属部材に電流が励起される。この電流の分布に応じて金属部材の縁が波源として機能する。金属部材に励起される電流の分布を調整することにより、アンテナ装置の指向特性を調整することができる。
図1Aは、第1実施例によるアンテナ装置の平面図であり、図1Bは図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図である。 図2は、第1実施例の一つの効果を説明するためのアンテナ装置の概略平面図である。 図3Aは、比較例によるアンテナ装置のシミュレーションモデルの平面図であり、図3Bは、第1実施例によるアンテナ装置のシミュレーションモデルの平面図である。 図4A及び図4Bは、それぞれ図3Aに示した比較例によるアンテナ装置のx方向及びy方向に関する指向特性のシミュレーション結果を示すグラフである。 図5A及び図5Bは、それぞれ図3Bに示した第1実施例によるアンテナ装置のx方向及びy方向に関する指向特性を示すグラフである。 図6Aは、第2実施例によるアンテナ装置の断面図であり、図6Bは、第2実施例の変形例によるアンテナ装置の断面図である。
図1A及び図1Bを参照して、第1実施例によるアンテナ装置について説明する。
図1Aは、第1実施例によるアンテナ装置の平面図であり、図1Bは図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図である。このアンテナ装置は、パッチアレイアンテナ10と導電性の金属部材20とを含む。パッチアレイアンテナ10は、誘電体基板15の上面に配置された複数の放射素子11と、下面に配置されたグランドプレーン12とを含む。複数(例えば4個)の放射素子11は、一方向(アレイ方向)に配列している。
給電線13を通して放射素子11に電力が供給される。給電線13とグランドプレーン12とによりマイクロストリップライン構造の伝送線路が構成される。図1Aに示した例では、1本の給電線13から分岐した複数の給電線13がそれぞれ放射素子11に接続されている。放射素子11はアレイ方向に対して直交する方向に励振される。
複数の放射素子11が配置された面(誘電体基板15の上面)の上方に、放射素子11から間隙を隔てて導電性の金属部材20が配置されている。金属部材20は、パッチアレイアンテナ10のアレイ方向に対して直交する方向(図1Aにおいて上下方向)に関して、複数の放射素子11の各々の一部の領域と重なり、他の領域とは重ならない。すなわち、金属部材20は放射素子11の各々の一部の領域を覆い、放射素子11から放射方向(誘電体基板15の法線方向)に放射された電波の伝搬経路の断面の一部を遮蔽する。図1Aでは、放射素子11及び給電線13のうち金属部材20で覆われた領域を破線で示している。
アレイ方向に関しては、金属部材20は一方の端の放射素子11から他方の端の放射素子11まで連続している。図1Aでは、放射素子11の各々の下側の一部の領域が金属部材20と重なっている。
金属部材20は、給電線13の全域と重なり、給電線13を覆っている。グランドプレーン12、金属部材20、及び給電線13により、トリプレート構造の伝送線路が構成される。
パッチアレイアンテナ10は、一部が金属で形成された筐体21内に収容されている。金属部材20は、筐体21の一部分を構成している。例えば、筐体21の金属部分は、下方を向く底板22、上方を向く金属部材20、及び両者を接続する端板23を含む。さらに筐体21は、金属部分の開口部を塞ぐ誘電体板24を含む。複数の放射素子11は、筐体21の端(端板23)に沿って筐体21の内側に配置されている。
次に、第1実施例によるアンテナ装置の動作について説明する。給電線13を通して複数の放射素子11に電力が供給されると、放射素子11の各々がアレイ方向と直交する方向に励振される。放射素子11のアレイ方向と直交する方向の寸法が、共振波長の1/2に相当する。
放射素子11の各々の、アレイ方向に直交する方向の両端に位置する縁11a、11bを始点または終点とするフリンジング電界が発生する。金属部材20で覆われている方の縁11bを始点または終点とするフリンジング電界によって、金属部材20に電流が励振されるとともに、金属部材20の先端の縁20aにフリンジング電界が集中する。図1A及び図1Bに示した第1実施例においては、放射素子11の、金属部材20で覆われていない方の縁11a、及び金属部材20の先端の縁20aが波源となり、電波が放射される。
次に、上記第1実施例によるアンテナ装置の構成を採用することの優れた効果について説明する。
通常、パッチアレイアンテナ10から放射方向に放射された電波の伝搬経路には、金属等の遮蔽物は配置されない。ところが、第1実施例においては、パッチアレイアンテナ10の放射方向に放射された電波の伝搬経路の一部に、筐体21の金属部分の一部である金属部材20が配置されている。このため、筐体21の金属部分の開口部が小さい場合であっても、パッチアレイアンテナ10を筐体21に内蔵することが可能である。特に、スマートフォン等のように大画面化が望まれる小型端末においては、アンテナ専用の大きな開口部を確保することが困難である。第1実施例においては、アンテナ専用に確保すべき開口部を小さくすることが可能であるため、第1実施例によるアンテナ装置は、スマートフォン等の小型端末への実装に適している。
パッチアレイアンテナ10と金属部材20とが重ならないようにパッチアレイアンテナ10を配置しようとすると、パッチアレイアンテナ10を筐体21の端板23からさらに離さなければならない。上記第1実施例では、パッチアレイアンテナ10を筐体21の端板23に近づけることができるため、筐体21内の空間の利用効率を高めることができる。
さらに上記第1実施例では、放射素子11の各々の縁11aと、金属部材20の先端の縁20aとが波源として機能する。金属部材20に励起される電流の分布は、複数の放射素子11と金属部材20との幾何学的な形状、相対位置関係、及び放射素子11と金属部材20との間の空間の誘電率等によって変化する。従って、放射素子11と金属部材20との位置関係や、両者の間の空間の誘電率を調整することにより、パッチアレイアンテナ10の指向特性を調整することができる。パッチアレイアンテナ10の指向特性については、後に図3Aから図5Bまでの図面を参照して説明する。
図2に示すように、スマートフォン等においては、筐体21の金属部分が、パッチアレイアンテナ10の動作周波数帯より低い周波数帯用(低周波数帯用)のアンテナの放射素子30として利用される場合がある。例えば、パッチアレイアンテナ10がWiGig規格の動作周波数帯(60GHz帯)用として用いられ、放射素子30がWiFi規格の動作周波数帯(5GHz帯等)や第4世代移動体無線通信規格(4G規格)の動作周波数帯(2GHz帯、800MHz帯等)等として用いられる場合がある。
このとき、筐体21の金属部分と給電線13との結合によって給電線13が低周波数帯用のアンテナの放射素子として動作してしまう場合がある。給電線13からの放射が発生すると、アンテナ利得や指向特性が目標とする特性からずれてしまう。
上記第1実施例では、給電線13が金属部材20で覆われているため、低周波数帯での給電線13からの不要な放射を抑制することができる。
次に、複数の放射素子11と金属部材20との好ましい相対位置関係について説明する。
複数の放射素子11の各々の金属部材20と重なっている領域が大きくなり過ぎると電波が放射されにくくなる。十分なアンテナ利得を確保するために、アレイ方向に対して直交する方向に関して、複数の放射素子11の各々の金属部材20と重なっている領域の寸法を、放射素子11の寸法の半分以下とすることが好ましい。
複数の放射素子11の各々の、金属部材20と重なっている領域が小さくなり過ぎると金属部材20を配置する実質的な効果が得られない。放射素子11の一部の領域を金属部材20で覆う構成を採用する実質的な効果を得るために、アレイ方向に直交する方向に関して、重なり部分の寸法を放射素子11の寸法の1/20以上にすることが好ましい。
複数の放射素子11と金属部材20との間隔が広すぎると、放射素子11と金属部材20との結合が弱まり、金属部材20に電流が励起されにくくなる。金属部材20に電流を励起させてパッチアレイアンテナ10の指向特性を調整する効果を得るために、放射素子11と金属部材20との間隔を、パッチアレイアンテナ10の共振周波数における自由空間波長の1/10以下にすることが好ましい。
また、放射素子11と金属部材20とを近づけ過ぎると、アンテナの特性が低下してしまう。良好な特性を確保するために、放射素子11と金属部材20との間隔を、パッチアレイアンテナ10の共振周波数における自由空間波長の1/50以上にすることが好ましい。例えば、パッチアレイアンテナ10がWiGig規格の周波数帯(60GHz帯)で動作する場合、放射素子11と金属部材20との間隔を0.1mm以上0.5mm以下にすることが好ましい。
次に、上記第1実施例によるアンテナ装置の種々の変形例について説明する。上記第1実施例では、金属部材20として筐体21の金属部分を用いたが、金属部材20は必ずしも筐体の金属部分の一部である必要はない。例えば、樹脂製の筐体の内面に貼り付けた金属箔を金属部材20として用いてもよい。
上記第1実施例では、4個の放射素子11を含むパッチアレイアンテナ10を示したが、放射素子11の個数は4個に限定されない。放射素子11の個数は2個以上であればよい。また、上記第1実施例では、複数の放射素子11に、それぞれ1本の給電線13から分岐した給電線13を接続したが、放射素子11に接続された給電線13ごとに移相器を挿入してフェーズドアレイアンテナとして動作させることも可能である。
上記第1実施例では、放射素子11の端部に給電線13を接続したが、給電点の位置を調整してもよい。例えば、放射素子11の端部から内部に向けて切込部を設け、切込部の先端に給電線13を接続してもよい。給電点の位置を調整することにより、インピーダンス整合を得ることができる。また、上記第1実施例では、放射素子11に給電線13を直結する直結給電方式を採用したが、電磁結合給電方式を採用してもよい。
次に、図3Aから図5Bまでの図面を参照して、上記第1実施例によるアンテナ装置の指向特性のシミュレーション結果について、比較例によるアンテナ装置の指向特性と比較して説明する。
図3Aは、比較例によるアンテナ装置のシミュレーションモデルの平面図であり、図3Bは、第1実施例によるアンテナ装置のシミュレーションモデルの平面図である。比較例によるアンテナ装置は、第1実施例によるアンテナ装置の金属部材20(図1A、図1B)を取り除いた構造と同一である。
図3A及び図3Bに示すように、誘電体基板15の上面に、一列に配列した4個の放射素子11と放射素子11に給電を行う給電線13とが設けられている。放射素子11の端部に切込部が設けられており、給電線13は切込部の先端に接続されている。誘電体基板15の下面にグランドプレーン12(図1B)が設けられている。複数の放射素子11の給電点において、高周波信号が同相になるように設計されている。放射素子11の寸法は、共振周波数が60GHzになるように設計されている。
アレイ方向をx方向とし、アレイ方向と直交し、誘電体基板15の上面に平行な方向をy方向とするxy直交座標系を定義する。図3Bに示した第1実施例によるアンテナ装置において、放射素子11の、金属部材20で覆われていない領域から金属部材20で覆われている領域を向く方向をy軸の正の向きと定義する。誘電体基板15の上面の法線方向からx方向に傾いた方向の傾き角をθxで表し、y方向に傾いた方向の傾き角をθyで表す。
図4A及び図4Bは、それぞれ図3Aに示した比較例によるアンテナ装置のx方向及びy方向に関する指向特性のシミュレーション結果を示すグラフである。図5A及び図5Bは、それぞれ図3Bに示した第1実施例によるアンテナ装置のx方向及びy方向に関する指向特性を示すグラフである。図4A及び図5Aの横軸は、法線方向からx方向への傾き角θxを単位「度」で表し、図4B及び図5Bの横軸は、法線方向からy方向への傾き角θyを単位「度」で表す。x方向及びy方向の正の向きへの傾き角を正と定義し、負の方向への傾き角を負と定義する。いずれのグラフにおいても、縦軸はゲインを単位「dBi」で表す。
グラフ中の丸記号、五角形記号、四角形記号、三角形記号、及び星形記号は、それぞれ周波数58GHz、59GHz、60GHz、61GHz、及び62GHzにおけるシミュレーション結果を示す。
比較例によるアンテナ装置では、図4Aに示すように、x方向に関して法線方向へのゲインが最大となり、傾き角θxの絶対値が大きくなるに従ってゲインが小さくなる傾向を示す。第1実施例によるアンテナ装置では、図5Aに示すように、x方向への傾き角θxが大きくなってもゲインが低下傾向を示さず、ほぼ一定のゲインを維持する傾向を示す。このように、x方向に関する指向特性を無指向性に近づけることができる。
また、比較例によるアンテナ装置では、図4Bに示すように、y方向に関して法線方向への放射が最も強く、傾き角θyの絶対値が大きくなるに従ってゲインが小さくなる傾向を示す。第1実施例によるアンテナ装置では、図5Bに示すように、傾き角θyが約−40°の方向及び約+30°の方向への2方向においてゲインが極大値を示していることがわかる。
上述のシミュレーションにより、金属部材20(図3B)を配置することによって、アンテナ装置の指向特性を変化させることができることが確認された。この指向特性の変化は、金属部材20に励起される電流の分布によって、金属部材20の先端の縁20aが波源として作用することに起因する。金属部材20に励起される電流の分布は、放射素子11と金属部材20との幾何学的な形状、及び相対位置関係に依存する。従って、両者の位置関係を調整することによってアンテナ装置の指向特性を所望の特性に合わせ込むことが可能になる。
次に、図6Aを参照して、第2実施例によるアンテナ装置について説明する。以下、図1A図1B、及び図2に示した第1実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図6Aは、第2実施例によるアンテナ装置の断面図である。第1実施例では、放射素子11と給電線13(図1B)とが同一面上に配置された共平面給電方式が採用されている。これに対し、第2実施例では、給電線13が放射素子11の下方を向く面に接続される背面給電方式が採用される。
図6Aに示すように、誘電体基板15の上面に複数の放射素子11が設けられており、内部に給電線13が設けられている。給電線13と放射素子11とが導体ビア14により接続されている。上面の放射素子11と、基板内の給電線13との間にグランドプレーン16が配置されている。導体ビア14はグランドプレーン16に設けられた開口部を通って給電線13から上方の放射素子11まで延びる。給電線13、グランドプレーン16、及び誘電体基板15の下面に設けられた他のグランドプレーン12によってトリプレート構造の伝送線路が形成される。
図6Bは、第2実施例の変形例によるアンテナ装置の断面図である。第2実施例では、給電線13が放射素子11から誘電体基板15の縁の方向に延びているが、図6Bに示した変形例では、給電線13が放射素子11から誘電体基板15の内奥部に向かって延びている。
第2実施例及びその変形例においても、金属部材20が複数の放射素子11の各々の一部の領域を覆っている。このため、第1実施例と同様の効果が得られる。また、給電線13がトリプレート構造の伝送線を形成しているため、図2に示した低周波数帯用のアンテナの放射素子30と給電線13との結合を低減することができる。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 パッチアレイアンテナ
11 放射素子
11a、11b 放射素子の縁
12 グランドプレーン
13 給電線
14 導体ビア
15 誘電体基板
16 グランドプレーン
20 金属部材
20a 金属部材の先端の縁
21 筐体
22 底板
23 端板
24 誘電体板
30 放射素子

Claims (6)

  1. グランドプレーン、及び前記グランドプレーンから間隔を隔てて配置された複数の放射素子を含むパッチアレイアンテナと、
    複数の前記放射素子が配置された面の上方に配置され、前記パッチアレイアンテナのアレイ方向に対して直交する方向に関して、複数の前記放射素子の各々の一部の領域と重なり、他の領域とは重ならず、前記アレイ方向に関しては、一方の端の前記放射素子から他方の端の前記放射素子まで連続している導電性の金属部材と
    を有するアンテナ装置。
  2. 前記アレイ方向に対して直交する方向に関して、複数の前記放射素子の各々の前記金属部材と重なっている領域の寸法は、前記放射素子の寸法の半分以下である請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記放射素子と前記金属部材との間隔は、前記パッチアレイアンテナの共振周波数に対応する自由空間波長の1/50以上1/10以下である請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. さらに、複数の前記放射素子に給電するマイクロストリップライン構造を持つ給電線を有し、前記給電線は前記金属部材と重なり、前記グランドプレーンと前記金属部材との間に配置されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  5. さらに、前記パッチアレイアンテナを収容し、一部が金属で形成されている筐体を有し、前記金属部材が前記筐体の一部を構成する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 複数の前記放射素子は、前記筐体の端に沿って前記筐体の内側に配置されている請求項5に記載のアンテナ装置。
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