JP3934341B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
この発明は、準ミリ波帯およびミリ波帯用無線通信装置に関し、アンテナと高周波装置を一体化した小型無線通信装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来、マイクロ波帯以下の周波数領域での無線通信装置は、周波数変換回路,局部発振回路,増幅回路等で形成される高周波装置とアンテナをそれぞれ独立して設計および作製し、それらをコネクタで接続、あるいは同一基板上に実装することによりそれぞれを接続して用いられていた。しかしながら、さらに周波数の高い準ミリ波帯,ミリ波帯等の領域になると、高周波装置およびアンテナ間の給電線や接続部における損失が急速に増加し、実用的な効率の良い装置を実現する上での大きな問題となっていた。
【0003】
この問題を解決するため、準ミリ波およびミリ波帯以上の周波数では、アンテナと高周波装置を一体化した構成技術が必要となっている。ここでアンテナ素子とアンテナは同義語である。
【0004】
これらの問題に具体的に対処する試みとして、アンテナと高周波装置を同一パッケージ内に納めた無線通信装置の一例が、特開平10−79623号公報に開示されている。
【0005】
特開平10−79623号公報では、アンテナ素子および高周波装置を同一面側に形成した基板と、上記基板上に形成された上記アンテナ素子、上記高周波装置を共通の空間内に気密封止するパッケージ導体を有し、上記パッケージ導体のアンテナ素子に対向する一部領域が非導電性となっている。
【0006】
また、特開平10−79623号公報の図7に示されている別の例においては高周波装置とアンテナ素子との間に、それらの電磁的相互干渉を阻止する導電性遮蔽板を備えている。
【0007】
また、NRDガイド((nonradiative dielectric waveguide)非放射性誘電体線路)、誘電体共振器および誘電体レンズを組み合わせた例が、1996年電子情報通信学会総合大会C−172に開示されている。NRDガイドの伝搬モードであるLSM01モードを誘電体共振器のHE11モードに変換し、更に共振器上のスロットを励振させることでNRD回路面から垂直方向へ放射させ、誘電体レンズによりビーム成形を行なっている。誘電体共振器にQ値の高いものを使用している点と、伝送損が非常に少ないことを特長とするNRDガイドを用いることにより、高周波装置とアンテナ間の損失を抑えることができる。NRDガイドを用いたシステムは、ミリ波帯の通信システムでしばしば使われる。
【0008】
また、マルチスロットアンテナと周波数変換装置を一体型した一例が、1998年電子情報通信学会総合大会C−2−52に開示されている。これは誘電体基板上に、マルチスロットアンテナとマルチスロットアンテナ接続したコプレーナ伝送線路がパターン形成され、コプレーナ伝送線路の他方の端子に周波数変換回路が形成したものである。マルチスロットアンテナで受信されたRF信号は、コプレーナ伝送線路を通り、周波数変換回路に入力され、一方LO端子から局部発振信号が入力される。RF信号は周波数変換回路で局部発振信号と混合されて周波数変換され、IF信号としてIF端子から出力される。
【0009】
マルチスロットアンテナはスロット数を調整することにより整合が容易であることと、パッチアンテナ等と比較して帯域が広くとれることから、広帯域性を特長とするミリ波帯通信に向いている。
【0010】
ところで、従来、マイクロ波帯以下の周波数領域での無線通信装置は、周波数変換回路,局部発振回路,増幅回路等で形成される高周波装置とアンテナをそれぞれ独立して設計および製作し、それらをコネクタで接続、あるいは同一基板上に実装することによって、それぞれを接続して用いられていた。
【0011】
しかしながら、さらに周波数の高い準ミリ波帯やミリ波帯等の領域になると、高周波装置およびアンテナ間の給電線路おける損失が急速に増加するため、実用的な効率の良い無線通信装置を実現する上で高周波回路部とアンテナを一体化することが重要な課題となっていた。
【0012】
高周波半導体デバイス技術の進歩により、最近ではマイクロ波からミリ波帯の装置が集積回路(MMIC(モノリシック・マイクロ波集積回路))の形で実現できる様になっている。マイクロ波帯では、各種の平面アンテナの技術が開発されており、実用上必要なアンテナの高利得化に対応したアレーアンテナの技術が実現されているのに対し、更に高い周波数の準ミリ波帯,ミリ波帯では、マイクロ波帯と同様なアレーアンテナを用いる方法によっては、周波数と共に急速に増加する給電線路や接続部における損失のため、効率の良い高利得アンテナの実現が困難である。
【0013】
ミリ波帯技術の一般への普及を実現する為に、小形軽量で量産による低コスト化が可能な新しいアンテナ技術の開発が必要になっていた。
【0014】
一方、ミリ波よりさらに波長の短い遠赤外光やサブミリ波帯では、電波天文学等の科学研究用の受信機技術として、光学的手法として誘電体レンズアンテナを用いた準光学技術が実用されてきた。
【0015】
「“A Monolithic 250 GHz Schottky-Diode Receiver” IEEE TRANSACTIONS ON THEORY AND TECHNIQUES、VOL.42、NO.12、DECEMBER 1994」に、幾何光学的設計手法に基づいて構成された薄膜検出素子とレンズの組み合わせを用いる例が示されている。このアンテナと高周波検出素子とを一体化した受信装置は、図19に示すように、高抵抗シリコンレンズ90,ポリエチレンマッチングキャップ91,シリコン基板92,砒化ガリウム基板93上に形成された受信機94で構成されている。通常、光学技術に基づく設計では、レンズの直径および、レンズおよび集光面との距離はいずれも10波長程度以上が必要であり、そのため、上記技術報告の例においては、延長半球レンズの直径は、空気中の波長に対して約11波長を用いている。さらに、半球の中心から基板までの距離がレンズ材料で延長されており、基本的に立体構造のアンテナとなっている。上記の準光学レンズ技術を用いた場合、近い将来の実用化が期待される100GHz以下の周波数のミリ波では、レンズのサイズの実寸は大きく、かつ重い上に立体的構造であり量産化に不向であり、高コストの大きな構造となる。また、電波天文学や衛星通信用地上局等で一般化している反射鏡を用いるパラボラアンテナは、同様に立体的機械構造の装置となり、将来的に広く普及する技術とは考えられず、全く新しい概念のアンテナ装置技術が、ミリ波無線通信装置の高性能化と低コスト化を実現するために強く求められていた。
【0016】
【発明の開示】
上記従来の特開平10−79623号公報に開示されている技術では、以下の(1)〜(4)の問題がある。
【0017】
(1) 気密封止のためのパッケージに非導電性の電磁波窓を設ける必要があるので、気密封止に特別な工夫が必要となり、コストが高くなる。
【0018】
(2) アンテナ基板と半導体基板を導電性基板上に並べるので、アンテナと半導体基板を金属ワイヤあるいは金属リボンで接続する必要があり、接続点での損失が大きい。
【0019】
(3) 高いアンテナ利得を実現する方法として、複数のアンテナ素子をアレー状にならべ、実効開口を大きくする必要がある。この場合、パッケージサイズが大きくなるので、パッケージ内部が導波管として作用する効果によって、不要な電磁波モードが発生し、アンテナおよび高周波装置の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0020】
(4) アンテナと高周波装置の間に導電性遮蔽板を設けた場合、アンテナの放射波の一部が遮蔽板に反射しアンテナパタンが非対称性になり、不要なサイドローブが発生し、アンテナ効率が低下する等の課題がある。
【0021】
また、1996年電子情報通信学会総合大会C−172に開示のNRDガイドを用いた技術では、NRDガイド自身に優れた低損失伝送路特性を持つ反面、立体回路としての構成上の問題があり、装置の小形化には限度があり、量産性にも乏しい。
【0022】
1998年電子情報通信学会総合大会C−2−52に開示の技術では、マルチスロットアンテナと周波数変換回路が電磁気的に分離されてないので、お互いに干渉する問題があり、安定な動作を確保するための具体的な対策がなされていない。
【0023】
そこで、この発明の目的は、上記従来例の問題に鑑み、量産性に優れたミリ波および準ミリ波に適したアンテナ素子を内蔵する半導体モジュールで構成された無線通信装置を提供することにある。
【0024】
また、この発明のさらなる目的は、準ミリ波からミリ波帯の効果的な利用を実現するために、平面集積回路技術に基づく高周波装置とアンテナとを一体化し、高性能で小型軽量、さらに量産化による低コスト化可能な新しい無線通信装置技術を提洪することにある。
【0025】
中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置の一参考例の構成は、上面に導体からなるマルチスロットアンテナとコプレーナ伝送線路と電源供給線等が形成された誘電体基板に、高周波装置を配置し上記コプレーナ伝送線路によりマルチスロットアンテナに結合されており、且つ、導体パッケージと上記誘電体基板とで気密封止し、上記誘電体基板下面は電磁波の通過用の開口を持つ導体板が取付けられている。これにより、気密封止方法の改善により量産性を確保することができる。
【0026】
また、一参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、導体パッケージと誘電体基板の間隔が上記電磁波の4分の1であり、導体パッケージからの反射波を1波長の位相差で合成し、単一指向性化による高利得化を実現している。
【0027】
また、他の参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、上記誘電体基板上のマルチスロットアンテナの両側にそれぞれ電磁波遮蔽板を有し、コプレーナ伝送線路上に配置される部分において電磁波遮蔽板に切り込みが入れられており、アンテナからの放射電波の高周波装置側への漏洩を低減している。
【0028】
また、一参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、上記電磁波通過用の開口の外側に集束効果を持つ誘電体レンズを有しており、その集束効果により、電波を特定の限られた角度方向へ放射あるいは特定の限られた角度方向からの電波を受信することができ、通信距離を拡大できる。
【0029】
また、他の参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、上記集束効果を持つ誘電体レンズがゾーニングされて同じ集束効果を持つ薄型レンズであり、通信距離が拡大すると同時に、アンテナ一体型無線通信装置の薄型化および軽量化が可能となる。
【0030】
また、一参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、上記誘電体基板と上記誘電体レンズの間に誘電体導波部が配置されており、これにより上記集束効果をさらに増大することができる。
【0031】
また、他の参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、上記誘電体基板の上面側で、上記誘電体基板と上記導体パッケージの間に誘電体導波部が配置されている。これにより、上記漏洩防止効果および上記集束効果をさらに増大できる。
【0032】
また、一参考例の中間周波数(IF)信号処理装置を接続したアンテナ一体型無線通信装置は、上記誘電体基板の上面側で、上記誘電体基板と上記導体パッケージの間に集束効果を持つ反射鏡が配置されている。これにより、上記漏洩防止効果および上記集束効果をさらに増大できる。
【0033】
また、この発明の目的を実現する発明の無線通信装置は、準ミリ波帯あるいはミリ波帯の無線通信装置において、上記無線通信装置のアンテナ部が、送受信機回路部または送信機回路部もしくは受信機回路部と接続する電磁波放射構造と、誘電体とからなり、上記誘電体は、上記電磁波放射構造と近接して配置され、かつ、中央領域で厚く辺縁部で薄い構造を有し、
上記誘電体の中央領域の厚さが、所望電磁波の誘電体内での実効波長の略(1/2)×m倍(mは整数)であり、上記略 ( 1/2 ) ×m倍におけるmは、4以下であり、上記誘電体の直径が、所望電磁波の空気中での波長の1倍から6倍の範囲である。これにより、誘電体の二表面で繰り返される多重反射波の干渉の結果、誘電体へ入射する電磁波の反射波が弱められると同時に、透過波が強められ、誘電体を近接させた効果と誘電体内に結合した電磁波の繰り返し反射による誘電体内電磁界の広がりによって、実効開口が拡大した電磁波源として再放射(または、電磁波放射構造に結合し受信)され、アンテナ利得が向上する。
【0034】
また、一実施形態の無線通信装置は、準ミリ波帯あるいはミリ波帯無線通信装置において、上記無線通信装置のアンテナ部が、送受信機回路部または送信機回路部もしくは受信機回路部と接続する電磁波放射構造と、誘電体とからなり、上記誘電体は、上記電磁波放射構造と近接して配置され、かつ、中央領域で誘電率が高く辺縁部で誘電率が低い平行平板状の集束媒質であり、上記誘電体の中央領域の厚さが、所望電磁波の誘電体内での実効波長の略(1/2)×m倍(mは整数)であり、
上記略 ( 1/2 ) ×m倍におけるmは、4以下であり、
上記誘電体の直径が、所望電磁波の空気中での波長の1倍から6倍の範囲である。これにより、誘電体の二表面で繰り返される多重反射波の干渉の結果、誘電体へ入射する電磁波の反射波が弱められると同時に、透過波が強められ、誘電体を近接させた効果と誘電体内に結合した電磁波の繰り返し反射による誘電体内電磁界の広がりによって、実効開口が拡大した電磁波源として再放射(または、電磁波放射構造に結合し受信)され、アンテナ利得が向上する。
【0035】
また、この発明および上記実施形態の無線通信装置は、上記整数mが4以下となっている。これにより、より効率的に電磁波を誘電体内に蓄えることができ、アンテナ利得を向上できる。
【0036】
また、この発明および上記実施形態のアンテナ一体型無線通信装置は、上記誘電体の直径が、所望電磁波の空気中での波長の1倍から6倍の範囲となっている。これにより、さらにより効果的に電磁波を誘電体内に蓄えることができ、アンテナ利得をさらに向上できる。
【0037】
また、他の実施形態の無線通信装置は、上記送受信機回路部または送信機回路部もしくは受信機回路部に接続する電磁波導波路に接合する電磁波放射構造が同一平面上に複数配置されている。これにより、さらに高いアンテナ利得が得られる。
【0038】
また、一実施形態の無線通信装置は、上記誘電体と上記電磁波放射構造との距離が、所望電滋波の空気中での波長の略(1/2)×n倍となっている。これにより、さらにより効果的に電磁波が誘電体内に蓄えられるので、アンテナ利得が向上する。
【0039】
また、他の実施形態の無線通信装置は、上記整数nが4以下となっている。これにより、さらにより効果的に電磁波が誘電体内に蓄えられるので、アンテナ利得が向上する。
【0040】
また、一実施形態の無線通信装置は、上記電磁波放射構造が、スロットアンテナ構造,マルチスロットアンテナ構造,導体パッチ構造,平面スパイラルアンテナ構造,ボータイアンテナ構造の何れかとなっている。
【0041】
また、他の実施形態の無線通信装置は、上記電磁波導波路が、マイクロストリップ伝送路,コプレーナ型伝送路(CPW),導体板で裏打ちされたコプレーナ型伝送路(GCPW),スロット型導波路,イメージ導波路,NRD誘電体導波路,同軸線路,金属導波管のいずれかとなっている。
【0042】
【発明を実施するための最良の形態】
(第1参考例)
図1Aは、この発明の無線通信装置の第1参考例の断面図である。
【0043】
マルチスロットアンテナ101およびコプレーナ伝送線路102がパターン形成された誘電体基板103上に、高周波装置を構成するMMIC104がフリップチップ接続されている。MMIC104およびマルチスロットアンテナ101およびコプレーナ伝送線路102がパターン形成された基板103上面は電磁波の反射板を兼ねた導体パッケージ105により気密封止されている。誘電体基板103と導体パッケージ105の間隔D1は、所望電磁波の波長の4分の1となっている。
【0044】
また、基板103下部は、電磁波通過用開口106が形成された導体板107で覆われている。この導体板107は、電磁波に対するシールドの役割を果たすが、気密封止する必要はない。符号108は、中間周波数(IF)処理装置である。
【0045】
次に、この構造で、送信機を構成した場合の動作原理を示す。まず、高周波装置として動作するMMIC104の構成の一例のブロックダイヤグラムを図1Bに示す。このMMIC104は、中間周波数(IF)信号増幅器109,周波数変換器110,高周波信号(RF)信号増幅器111および局部信号発生装置112からなる。図1Bでは、これらの機能を一つのチップにまとめた例を示しているが、いくつかのチップに分割することも可能である。
【0046】
IF信号処理装置108で発生したIF信号113が、MMIC104に入力され、MMIC104において、IF信号増幅器109で増幅され、周波数変換器110で局部信号発信器112からの局部信号と混合され、RF信号に変換され、RF信号増幅器111で増幅される。MMIC104から出力されたRF信号114は、マルチスロットアンテナ101に入力し、上下に放射される。上面に放射された上方放射電磁波118は、導体パッケージ105で反射されて、基板103の下部から放射された出力放射電磁波119と重畳されて放射される。ここで、反射板を兼ねている誘電体基板103上部の導体パッケージ105には特別な工夫が必要なく、従来からのマイクロ波素子の気密封止技術およびパッケージ材料をそのまま用いることができる。また、誘電体基板103下部の導体板107は、電磁波に対するシールドの役割を果たすが、気密封止する必要はない。
【0047】
また、ここでは、IF信号113をRF信号114に変換して放射する送信機の例を示しているが、MMICの構成を変えることにより他の部分については全く同じ構成のままで、RF信号を受信してIF信号に変換する受信機を構成することが可能である。
【0048】
また、図1Cに、図1Aに示したマルチスロットアンテナ101およびコプレーナ伝送線路がパターン形成された誘電体基板の平面図を示す。115および116は、MMIC104に、直流(DC)バイアスを印加するための配線であり、117はIF入力端子である。
【0049】
この第1参考例では、誘電体基板103に配置された高周波装置104,アンテナ101およびコプレーナ伝送線路102とを電磁波通過用開口のないパッケージ105と誘電体基板103とで気密封止し、電磁波は誘電体基板103を通して、基板103反対に取付けた導体板107に設けた電磁波通過用開口106から取り出す。これより、準ミリ波およびミリ波伝送における小型で量産性に優れた、アンテナ一体型無線通信装置の実現が可能になった。
【0050】
(第2参考例)
図2は、無線通信装置に係る第2参考例の断面図である。上記第1参考例と異なる点は、電磁波通過用の開口106の外側に、凸レンズ201を設けた点だけで、その他の構成は第1参考例と同一である。第1参考例と同じ原理で放出された出力放射電磁波119は、凸レンズ201で屈折して集束されるので、アンテナ利得が上がる。この凸レンズ201の直径は、所望波の実効波長の5倍程度にする。また、凸レンズ201の曲率半径を最適化することによって、所望のアンテナ利得を得ることができる。この凸レンズ201は、石英,ガラスの他,ポリメチルメタクリレート,スチレンアクリロニトリル,ポリカーボネイト,ポリスチレン,エポキシ,ポリメチルペンテン、ポリテトラフロロエチレン,ポリエチレン,テフロン等の材料を機械的な削り出し、あるいは金型で成形して作製する。集束効果のあるレンズとしては、図2では、平凸レンズの場合を示しているが、もちろん、両凸レンズでも置き換えは可能である。また、この凸レンズ201の中心付近の厚みは、レンズ内実効波長の約1/2波長の整数倍とすることによって、レンズと空気との境界面での電磁波の反射を低減することができる。
【0051】
なお、ここでは、凸レンズ201を、凸レンズ状の誘電体と同じ意味として用いている。また、凸レンズ201の直径を、所望波の実効波長の5倍程度にしたが、この実効波長の5倍程度は、空気中の波長では約1波長〜4波長程度となり、凸レンズの誘電率による。
【0052】
また、この参考例では、電磁波放射構造としてマルチスロットアンテナ101を用い、電磁波導波路としてコプレーナ線路102を用いているが、これらに特定されるものではなく、それぞれ他の構造のものを用いても、誘電体と電磁波放射構造を近接させた効果は変わらない。
【0053】
(第3参考例)
図3は、無線通信装置に係る第3参考例を示す断面図である。この第3参考例が、第2参考例と異なる点は、凸レンズ201を電磁波通過用開口106から離した点だけである。すなわち、スペーサ207を凸レンズ201と導体板107との間に介在させることで、マルチスロットアンテナ101とレンズ中心との距離は、レンズ焦点距離内であるが、その距離を調整し最適化することによって所望のアンテナ利得を得ることができる。
【0054】
(第4参考例)
図4は、無線通信装置に係る第4参考例を示す断面図である。この第4参考例が、第2参考例と異なる点は、平凸レンズ201をゾーニングしたレンズ203を用いた点である。このゾーニングしたレンズ203を用いたことで、電磁波の屈折効果を損なうことなく、レンズの体積を減少させることができ、無線通信装置のより小型化,軽量化が可能となる。
【0055】
(第5参考例)
図5Aは、無線通信装置に係る第5参考例を示す断面図である。この第5参考例は、上記第2参考例とは、誘電体基板103とパッケージ105との間でマルチスロットアンテナ101の両側に、遮蔽板501a,501bを入れた点が異なるだけである。
【0056】
図5Bにその平面図を示す。また、図5Bの(A−A’)断面を図5Cに示す。MMIC104とマルチスロットアンテナ101を接続するコプレーナ線路102上に、準TEMモードでRF信号を伝送し、導波管モードのRF信号を遮断させるために、コプレーナ伝送線路102の上部において、遮蔽板501aに切り込み502が入れてある。図5Cに示す切り込み502の長さaおよびbを、所望電磁波の波長の1/2以下とすることによって、不要な導波管モードを遮断でき、マルチスロットアンテナ101と高周波装置104との間でお互いに影響をなくすことが可能となる。また、図5Bに示すように、遮蔽板501aおよび遮蔽板501bとマルチスロットアンテナ101の中心の距離cを、所望電磁波の波長の1/4とした場合に、不要な反射がキャンセルされ、アンテナ効率が最大となる。
【0057】
この第5参考例によれば、マルチスロットアンテナ101に遮蔽板501a,501bを取付けることにより、通信距離の拡大や信号伝送誤りの低減が図れ、準ミリ波,ミリ波伝送の実用化が可能となった。
【0058】
なお、上記遮蔽板501aの切り込み502は長方形であったが、図5DおよびEに示すように、三角形状の切り込み505や半円形状の切り込み506を採用してもよい。 図5Fは、図5Bの(B−B')断面図である。
【0059】
(第6参考例)
図6は、無線通信装置に係る第6参考例を示す断面図である。この第6参考例は、凸型レンズ201と誘電体基板103間を誘電体導波部601で接続している点だけが、第2参考例と異なる。
【0060】
この第6参考例では、マルチスロットアンテナ101から放射された電磁波は、誘電体導波部601によって凸型レンズ201に導かれる。また、誘電体導波部601によって、凸型レンズ201とマルチスロットアンテナ101間に空気の層が介在しないから、凸型レンズ201とマルチスロットアンテナ101間の不要な反射を抑制することができる。
【0061】
上記誘電体導波部601は、凸型レンズ201と同じく、石英,ガラスの他、ポリメチルメタクリレート,スチレンアクリロニトリル,ポリカーボネイト,ポリスチレン,エポキシ,ポリメチルペンテン,ポリテトラフロロエチレン,ポリエチレン,テフロン等の材料を機械的な削り出し、あるいは金型で成形して作製する。凸型レンズ201と誘電体導波部601の材質は必ずしも同じである必要はないが、それぞれの誘電率が近いほうが望ましい。また、凸型レンズ201と誘電体導波部601とを同じ材料で金型で同時に成形して作製することも可能である。
【0062】
(第7参考例)
図7は、無線通信装置に係る第7参考例を示す断面図である。この第7参考例が前述の第6参考例と異なる点は、誘電体基板103の上面とパッケージ105との間に誘電体導波部701が入っている点、および誘電体基板103上部とパッケージ105上部の距離が誘電体導波部701中における電波の実効波長の1/4としている点である。
【0063】
マルチスロットアンテナ101の上部に放射された電磁波のビーム幅は誘電体導波部701によって狭められて反射し、更に、誘電体導波部701および凸型レンズ201を経て放射電波702が空間に放射される。誘電体導波部701は、マルチスロットアンテナ101からの放射波のガイドとして働き、電磁波がパッケージ内で不要な伝送をするのを防ぐ効果もある。
【0064】
この誘電体導波部701は、凸型レンズ201および誘電体導波部601と同じく、石英,ガラスの他、ポリメチルメタクリレート,スチレンアクリロニトリル,ポリカーボネイト,ポリスチレン,エポキシ,ポリメチルペンテン,ポリテトラフロロエチレン,ポリエチレン,テフロン等の材料を機械的な削り出し、あるいは金型で成形して作製する。
【0065】
(第8参考例)
図8Aは、この発明に従う無線通信装置に係る第8参考例を示す断面図である。この第8参考例は、誘電体基板103上面の導体パッケージ105の内側に、集束効果を持つ反射鏡801を設けた点だけが、第2参考例と異なる。この集束効果を持つ反射鏡801を備えたことで、集束効果を持つ反射鏡801がない場合に比べて、マルチスロットアンテナ101から上部に放射した電磁波802を、マルチスロットアンテナ側に放射波の幅を狭めて反射波803として反射するとともに、導体パッケージ105内で不要な方向に電磁波が伝搬するのを防ぐ役目をする。
【0066】
集束効果を持つ反射鏡801は、アルミ,金,銅等の材料で形成する。また、あらかじめ集束効果を持つ反射鏡801と導体パッケージ105を同時に作製してもよい。
【0067】
なお、図8Bには、一部を窪ませた凹面804aを有するパッケージ804によって、集束効果を持つ反射鏡を実現した別の一例を示す。この一例では、図8Aを用いて説明した参考例と同様の効果がある。また、図8Cには、凸型誘電体805により、等価的に集束効果を持つ反射鏡を実現した別の一例を示す。この一例によっても、図8Aを用いて説明した参考例と同様の効果がある。また、図8Dには、径の異なる複数の円形誘電体板806で、図8Cにおける凸型誘電体805と同等な機能を等価的に実現した例であり、図8Aを用いて説明した例と同様の効果がある。
【0068】
(第9参考例)
図9は、無線通信装置に係る第9参考例を示す断面図である。この第9参考例は、第8参考例とは、平凸レンズ201と誘電体基板103との間を誘電体導波部601で接続している点で異なっているだけである。誘電体導波部601の役割については、第6参考例で説明したものと同じなのでここでは繰返さない。
【0069】
(第1実施例)
図10は、この発明に従う無線通信装置に係る第1実施例の断面図である。この第1実施例は、誘電体1と、電磁波放射構造2と、電磁波導波路3と、高周波装置4と誘電体基板7とで構成されている。ここでは、高周波装置4は、増幅器,周波数変換装置,フィルター等で構成される一般的な高周波装置である。
【0070】
誘電体1は、中央で厚く周辺部で薄くなる形状を持ち、電磁波放射構造2に近接して、距離Lを隔てて配置されている。また、誘電体1の中央部1aの厚さtを、誘電体1内での所定電磁波の波長に対して、約0.5波長に設定した。なお、この中央部1aの厚さtは、誘電体1内での上記所定電磁波の波長に対して、約1.0波長,約1.5波長,約2波長のいずれかに設定してもよい。
【0071】
高周波装置4には、電磁波導波路3が接続されており、この電磁波導波路3は電磁波放射構造2に接続されている。この電磁波放射構造2に対向して、誘電体1が配置されている。この誘電体1は、平坦な底面6が電磁波放射構造2に対向しており、凸面5が空間方向を向いている。この誘電体1は、上述したように、その底面6が電磁波放射構造2に対して距離Lを隔てている。
【0072】
この第1実施例では、電磁波放射構造2から放射された電磁波の一部が、誘電体1の凸面5と底面6で反射し、電磁波放射構造2に向って進む。しかしながら、凸面5と底面6で反射した2波の経路差は、1波長であり、さらに、底面6で反射した電磁波は、反射時に位相が反転しているので、この2波の位相差は180゜となり、お互いに弱め合う。
【0073】
したがって、電磁波放射構造2から放射された電磁波の内、近接配置された誘電体1に入射した成分は、誘電体1の底面6と凸面5で繰り返し反射し、誘電体1の厚さが略0.5波長の整数倍であるため共振し、誘電体1への入射電磁波の透過波が強められ、これに対し反射波が弱められる。誘電体1内の繰り返し反射により電磁界の分布が誘電体1の内部に広がり、実開口の広がったアンテナとして作用し、アンテナ利得が向上する。
【0074】
さらに、誘電体1の空間への開口部となる凸面5の直径Dが、空気中波長での所望電磁波の波長の1倍〜6倍程度の範囲に設定した場合に、電磁波放射構造2から放射された電磁波エネルギーの多くの部分が効率良く誘電体1内に引き込まれる。この誘電体1内に蓄積された電磁波エネルギーは、誘電体1からの再放射波として空間に放射されるので、アンテナ利得が向上する。
【0075】
さらに、誘電体1と電磁波放射源2の距離を、空気中の波長換算において略0.5波長,略1波長,略1.5波長,略2波長のいずれかに設定した場合、底面6と電磁波放射構造2の間で、電磁波が共振して、さらに効率良く誘電体1内に引き込まれるので、アンテナ利得を向上できる。
【0076】
ここで、この発明の第1実施例によって、アンテナ利得が向上する効果を具体的に確認するために、比誘電率3.8の平凸状の誘電体1を、電磁波放射構造の1種であるマルチスロット2に近接させて、アンテナ利得を測定した。このアンテナ利得の測定結果を、図11に示す。図11では、縦軸が、アンテナゲイン(dBi)を表し、横軸が、誘電体1の空間への開口部となる凸面5の直径Dが、25GHzの電磁波の空気中での波長λ0に対する倍数を表す。
【0077】
この測定では、誘電体1の中央部1aの厚さtを誘電体1内での実効波長で約2波長となるように選んで、誘電体1での反射を抑えて、透過率が最大になるようにしている。また、図11では、比較のために、誘電体1を仮想的な幾何光学レンズと見立て、便宜的に幾何光学レンズの式によって、求めたアンテナ利得を実線で記載している。図11に示すように、この測定における誘電体1の直径Dは、空気中の波長に対して2.5波長〜4波長であり、幾何光学設計の前提条件となる10波長以上の寸法条件よりもはるかに小さい。また、電磁波放射構造(マルチスロット)2と誘電体1との間隔Lは、上記空気中の波長程度と極めて近接した配置であり、幾何光学条件とは大きく隔たっている。
【0078】
この第1実施例の構成によれば、電磁波放射構造2からの電磁波エネルギーは、誘電体1内で広がり、実質的に幾何光学設計で得られるアンテナ利得よりも大きな利得が得られ、アンテナ利得を向上させる上で大きな効果があることが実験的に確認された。この実験では、誘電体1の直径Dは、空気中での所定電磁波の波長に対して2.5波長〜4波長に選んでいるが、上記誘電体1の直径Dを、上記波長の1〜6波長程度に選定した場合にも同様のアンテナゲイン向上効果がある。
【0079】
次に、図12に、誘電体1の空間への開口部をなす凸面5の直径Dを所望電磁波の空気中波長の2.5倍とした場合において、誘電体1と電磁波放射構造2との間の距離Lとアンテナ利得との関係を示す。図12に示すように、この距離Lが、空気中の波長λ0に対して0.5波長、および1波長のときに、アンテナ利得がピークを示している。この測定結果においても、幾何光学設計から推測される結果とは大きく異なっている。すなわち、上記距離Lを、上記波長λ0/2あるいは波長λ0に設定した場合に、誘電体1と電磁波放射構造2との間の共振によって、上記所望電磁波が誘電体1内に更に効率良く引き込まれて、アンテナ利得が向上することが、これらの測定結果によって確認できた。なお、誘電体1と電磁波放射構造2との間の距離Lを、1.5波長(1.5λ0)、または2波長(2λ0)程度に設定した場合にも、アンテナ利得が向上する実質的に同様な効果がある。
【0080】
以上の実験結果は、この発明が、従来の幾何光学レンズの働きとは明らかに異なっていることを示している。誘電体を組合せたことによる利得の増加は、レンズ状誘電体1の直径Dに対応している。これは、電磁波放射構造2から放射された電磁波エネルギーの多くの部分が、電磁波放射構造2に距離Lを隔てて近接して配置された誘電体1の近接効果によって、誘電体1内に引き込まれ、さらに、当該微小サイズの平凸状の誘電体1を波源とする再放射が行われることによって実効的な高利得化が達成されているものと理解できる。誘電体1表面6と電磁波放射構造2との間の反射波は、その間隔Lが、1/2波長の整数倍に近いときに効果的に再合成され、効率良く空間へ放射されることを実験結果は示している。
【0081】
なお、ここでは、実施例として送信機の例を示したが、誘電体1と電磁波放射構造2の作用は、可逆作用により受信装置としても同じアンテナ利得となり、高周波装置4の構成を変更することにより、受信機も構成できる。
【0082】
また、誘電体1は、平凸状の形状に限定されるものではなく、図13Aに示すように、放射空間側の面が平坦面とその周囲の湾曲面とで構成された誘電体41としてもよい。さらには、図13Bに示すように、台形状の誘電体42としてもよく、図13Cに示すように、直径が順次小さく設定された複数の円板を積層した構造の誘電体43としてもよい。
【0083】
また、電磁波放射構造2は、特定の構造に限定されるものではなく、図14Aに示すように、スロット51aを有するスロットアンテナ構造51としてもよく、図14Bに示すように、開口部52a内に複数のストリップ片52bが設けられたマルチスロットアンテナ構造52としてもよい。さらには、図14Cに示すように、導体パッチ構造53としてもよく、図14Dに示すように、ボータイアンテナ構造54としてもよい。さらには、平面スパイラル、さらにはフランジ構造を有す導波管スロット等も用いることができる。
【0084】
なお、図14Cに示す電磁波放射構造2の一例である導体パッチ構造の同一面の周辺が、導体の無いギャップ領域をへだてた導体面であってもよい。同様に、図14Dに示す電磁波構造2の一例であるボータイアンテナ構造の同一面の周辺が、導体の無いギャップ領域を隔てた導体面であってもよい。
【0085】
さらには、電磁波導波路3も、特定の構造に限定されるものではなく、図15Aに示すように、誘電体61aを導体61bと61cとで挟んだマイクロストリップ伝送路61であってもよく、図15Bに示すように、誘電体62a上に導体62bが形成され、この導体62bの開口部にストライプ状導体62cが形成されたコプレーナ型伝送路(CPW)62であってもよい。さらには、図15Cに示すように、導体板63Aで裏打ちされたコプレーナ型伝送路(GCPW)63であってもよい。さらにまた、図15Dに示すように、誘電体64a上の導体にスロット64bが形成されたスロット型導波路64であってもよく、図15Eに示すように、誘電体65aを導体65bと65cとで挟んだ構造のNRD誘電体導波路65であってもよく、図15Fに示すような同軸線路66であってもよく、図15Gに示すような金属導波管67等も用いることができる。要は、図14A〜Dに一例が示されている電磁波放射構造に適切に接合するものであれば何でもよい。
【0086】
(第2実施例)
図16は、この発明に従う無線通信装置に係る第2実施例の断面図である。
【0087】
この第2実施例は、第1実施例の誘電体1に替えて、図16に示す平行平板状の集束媒質からなる誘電体8を備えた点だけが、前述の第1実施例と異なる。
【0088】
この誘電体8は、中央領域8Aで誘電率が高く、辺縁部8B,8Cで誘電率が低い平行平板状の集束媒質となっており、上記誘電体8の中央領域8Aの厚さが所望電磁波の誘電体8内での実効波長の約0.5波長,約1波長,約1.5波長,約2波長のいずれかとなっている。この誘電体8は、実質的に第1実施例における誘電体1と等価であり、第1実施例と同様の効果が得られる。この第2実施例においては、第1実施例と異なるのは誘電体8の構造のみであり、その他の誘電体8の直径D,誘電体8と電磁波放射構造2との距離L,電磁波放射構造2の種類,電磁波導波路3の種類等は、第1実施例で説明した通りであるので、ここでは繰り返さない。上記誘電体8における比誘電率は、中心部8Aで高く、周辺部8B,8Cで低い分布なっていればよい。たとえば、この誘電体8の比誘電率の分布は、図17Aに示すように、階段状の分布になっていてもよく、図17Bに示すように、角が面取りされた長方形状の分布になっていてもよい。さらには、図17Cに示すように、角が湾曲した長方形状の分布になっていてもよく、図17Dに示すように、すそが広がった釣鐘形状になっていてもよい。
【0089】
(第3実施例)
図18は、この発明に従う無線通信装置に係る第3実施例の断面図である。この第3実施例が、第1実施例あるいは第2実施例と異なるのは、電磁波放射構造を2素子以上のアレイ状に配置している点と、誘電体71の直径Dを、空気中での所望電磁波の波長の4倍〜20倍としている点である。
【0090】
誘電体基板77上に形成されている各電磁波放射構造72と73には、それぞれ誘電体導波路75が接続されており、従来のアレイアンテナの給電導波路と全く同様に他端で合成されて、高周波装置76に接続されている。電磁波放射構造72,73を2素子以上のアレイ状に配置して、直径Dが空気中での所望電磁波の波長の4倍〜20倍の誘電体71を近接して配置した場合、30dBi等の非常に高いアンテナ利得が得られる。なお、図18においては、2素子のアレイの例を示しているが、さらに多数の素子のアレイからなる電磁放射構造に対してもアンテナ利得を向上させる効果がある。
【0091】
また、図21の平面図に示すように、上記誘電体71を長楕円形状としてもよい。この場合には、図21における誘電体71の楕円形状と90゜だけずれた方向に指向性を有する扁平な電磁波ビームを放射できる。また、上記誘電体71が円形の場合には、軸対称に近い放射パターンになる。
【0092】
(第4実施例)
次に、図20に、この発明の第4実施例の断面を示す。この第4実施例は、図10の第1実施例の変形例に相当する。この第4実施例は、IF信号処理装置108に電磁波導波路3が接続され、この電磁波導波路3は、高周波装置4および電磁波放射構造2に接続されている。また、この電磁波導波路3は、誘電体基板7の表面に密接しており、この誘電体基板7の裏面には、バックプレート3’が密接されている。このバックプレート3’と電磁波導波路3とで電磁波導波構造をなしている。
【0093】
また、この第4実施例では、上記電磁波導波構造,誘電体基板7,高周波装置4は、導体パッケージ105内に収容されていて、この導体パッケージ105に形成された開口部に、誘電体81が嵌め込まれている。この誘電体81は、凸面85が外側空間に面し、底面86が電磁波放射構造2に対向している。この底面86と電磁波放射構造2との距離Lは、上記第1実施例と同様に設定される。また、上記誘電体81の最大厚さtも、第1実施例と同様に設定される。また、この第4実施例においても、誘電体81の直径Dは、第1実施例と同様に設定される。これにより、この第4実施例においても、第1実施例と同様のアンテナゲインが向上する効果が得られるが、この第4実施例では、導体パッケージ105の開口部と誘電体81が実質的に同径になっているので、さらなるアンテナ利得の向上を図れる。
【0094】
なお、この第4実施例の電磁波導波構造としては、図15Aや図15Cや図15Eに示した導波構造を適用できる。
【0095】
【産業上の利用の可能性】
この発明は、準ミリ波からミリ波帯の無線通信装置に適用でき、低コストでアンテナゲインが高く、高性能で小型,軽量なアンテナ一体型無線通信装置を実現するのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1Aはこの発明のアンテナ一体型無線通信装置の第1参考例の断面図であり、図1Bは上記第1参考例の高周波装置であるMMIC104の構成を示すブロックダイヤグラムであり、図1Cは上記第1参考例の誘電体基板の平面図である。
【図2】 図2はこの発明の第2参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図である。
【図3】 図3はこの発明の第3参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図である。
【図4】 図4はこの発明の第4参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図である。
【図5】 図5Aはこの発明の第5参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図であり、図5Bは上記第5参考例の誘電体基板の平面図であり、図5Cは上記第5参考例の誘電体基板のA−A'断面図であり、図5Dは上記第5参考例の変形例であり、図5Eは上記第5参考例のもう1つの変形例であり、図5Fは図5BのB-B'断面図である。
【図6】 図6はこの発明の第6参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図である。
【図7】 図7はこの発明の第7参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図である。
【図8】 図8Aはこの発明の第8参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図であり、図8Bは上記第8参考例の変形例の断面図であり、図8Cは上記第8参考例のもう1つの変形例の断面図であり、図8Dは上記第8参考例のさらにもう1つの変形例の断面図である。
【図9】 図9はこの発明の第9参考例のアンテナ一体型無線装置の断面図である。
【図10】 図10はこの発明の第1実施例の断面図である。
【図11】 図11はアンテナゲインと(誘電体1の直径D/空気中での電磁波の波長λ0)との関係を示す特性図である。
【図12】 図12は上記誘電体と電磁波放射構造との間の距離とアンテナゲインとの関係を示す特性図である。
【図13】 図13Aは上記第1実施例における誘電体1の変形例を示す図であり、図13Bは上記誘電体1のもう1つの変形例を示す図であり、図13Cは上記誘電体1のさらにもう1つの変形例を示す図である。
【図14】 図14Aは上記第1実施例における電磁波放射構造2の一例を示すスロットアンテナ構造を示す図であり、図14Bは上記電磁波放射構造2の一例としてのマルチスロットアンテナ構造を示す図であり、図14Cは上記電磁波放射構造2の一例としての導体パッチ構造を示す図であり、図14Dは上記電磁波放射構造2の一例としてのボータイアンテナ構造を示す図である。
【図15】 図15Aは上記第1実施例における電磁波導波路3の一例としてのマイクロストリップ伝送路を示す図であり、図15Bは上記電磁波導波路3の一例としてのコプレーナ型伝送路(CPW)を示す図であり、図15Cは上記電磁波導波路3の一例としての導体板で裏打ちされたコプレーナ型伝送路(GCPW)を示す図であり、図15Dは上記電磁波導波路3の一例としてのスロット型導波路を示す図であり、図15Eは上記電磁波導波路3の一例としてのNRD誘電体導波路を示す図であり、図15Fは上記電磁波導波路3の一例としての同軸線路を示す図であり、図15Gは上記電磁波導波路3の一例としての金属導波管を示す図である。
【図16】 図16はこの発明の第2実施例の無線通信装置の断面図である。
【図17】 図17Aは上記第2実施例における誘電体8の比誘電率の分布の一例を示す特性図であり、図17Bは上記誘電体8の比誘電率の分布の他の一例を示す特性図であり、図17Cは上記誘電体8の比誘電率の分布のさらに他の一例を示す特性図であり、図17Dは上記誘電体8の比誘電率の分布のさらにまた他の一例を示す特性図である。
【図18】 図18は、この発明の第3実施例の無線通信装置の断面図である。
【図19】 図19は、従来の無線通信装置の断面図である。
【図20】 図20は、この発明の第4実施例の無線通信装置の断面図である。
【図21】 図21は、上記第3実施例の無線通信装置の平面図である。

Claims (7)

  1. 準ミリ波帯あるいはミリ波帯の無線通信装置において、
    上記無線通信装置のアンテナ部が、送受信機回路部または送信機回路部もしくは受信機回路部と接続する電磁波放射構造と、誘電体とからなり、
    上記誘電体は、上記電磁波放射構造と近接して配置され、かつ、中央領域で厚く辺縁部で薄い構造を有し、
    上記誘電体の中央領域の厚さが、所望電磁波の誘電体内での実効波長の略(1/2)×m倍(mは整数)であり、
    上記略 ( 1/2 ) ×m倍におけるmは、4以下であり、
    上記誘電体の直径が、所望電磁波の空気中での波長の1倍から6倍の範囲であることを特徴とする無線通信装置。
  2. 準ミリ波帯あるいはミリ波帯無線通信装置において、
    上記無線通信装置のアンテナ部が、送受信機回路部または送信機回路部もしくは受信機回路部と接続する電磁波放射構造と、誘電体とからなり、
    上記誘電体は、上記電磁波放射構造と近接して配置され、かつ、中央領域で誘電率が高く辺縁部で誘電率が低い平行平板状の集束媒質であり、上記誘電体の中央領域の厚さが、所望電磁波の誘電体内での実効波長の略(1/2)×m倍(mは整数)であり、
    上記略 ( 1/2 ) ×m倍におけるmは、4以下であり、
    上記誘電体の直径が、所望電磁波の空気中での波長の1倍から6倍の範囲であることを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の無線通信装置において、
    上記送受信機回路部または送信機回路部もしくは受信機回路部に接続する電磁波導波路に接合する電磁波放射構造が同一平面上に複数配置されていることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の無線通信装置において、
    上記誘電体と上記電磁波放射構造との距離が、所望電磁波の空気中での波長の略(1/2)×n倍(nは整数)となっていることを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の無線通信装置において、
    上記波長の略(1/2)×n倍におけるnは、4以下であることを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の無線通信装置において、
    上記電磁波放射構造が、スロットアンテナ構造,マルチスロットアンテナ構造,導体パッチ構造,平面スパイラルアンテナ構造,ボータイアンテナ構造のうちのいずれかであることを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の無線通信装置において、
    上記電磁波導波路が、マイクロストリップ伝送路,コプレーナ型伝送路(CPW),導体板で裏打ちされたコプレーナ型伝送路(GCPW),スロット型導波路,イメージ導波路,非放射性誘電体線路,同軸線路,金属導波管のうちのいずれかであることを特徴とする無線通信装置。
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