JP6508021B2 - モータ温度推定装置 - Google Patents

モータ温度推定装置

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本発明はモータ温度推定装置に関し、例えば、モータの巻線温度を推定するモータ温度推定装置に関する。
モータは、回転運動を続けると発熱する。しかし、この発熱量が過剰になるとモータが破損するおそれが生じる。そのため、動作状態に応じたモータの温度を推定し、適切なモータ制御を行うことが望まれる。
例えば、モータ温度推定装置の一例として、モータ回転時及びモータ停止時において温度推定を行うものが提案されている(特許文献1)。この手法では、モータ回転時とモータ停止時とで、温度推定に用いるパラメータを切り替えることで、モータの動作状態に応じた温度推定を行うことができる。
また、他にも、回転ロック時の電動モータの巻線への電流集中による発熱を抑える手法が提案されている(特許文献2)。この手法では、回転ロック時のロータ回転位置が属する角度領域において、損失が最も少なくなるように、d軸電流及びq軸電流の目標値が決定される。これにより、損失を抑制し、その結果、発熱を抑えることができる。
特開2003−284375号公報 特開2015−73415号公報
近年、モータは、人が存在する環境で用いられるロボットにも組み込まれている。この場合、ロボットには、高い安全性と瞬時の大出力が求められる。そのため、モータの熱の制御が重要であり、例えば、上記のような手法や、モータへ供給する電流の積算値によって温度推定が行われる。また、このようなロボットでは、モータの回転、停止の切り替えが頻繁に発生するため、モータの回転時と停止時との間でシームレスな温度推定を行うことが求められる。
これに対し、特許文献1では、固定時にパラメータを切り替えるものの、そのパラメータの決定方法が不明である。また、パラメータを替えても、ロータの固定位置による発熱の相違や特定の相への電流集中を考慮できないため、モータ停止時の温度推定を精度よく行うことはできない。
特許文献2では、モータの回転時とモータ停止時(回転ロック時)とでは、温度推定の方法を切り替える必要が有る。そのため、モータ停止の前後でのシームレスな(同一アルゴリズムでの)温度推定ができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モータの巻線温度を高い精度で推定することを目的とするものである。
本発明の第1の態様であるモータ温度推定装置は、モータのトルク、回転速度及び回転角度の少なくとも1つを制御するシステムにおいて前記モータの巻線温度を推定するモータ温度推定装置であって、前記モータの損失を算出する損失計算部と、前記モータのロータ角度を検出するロータ角度検出部と、前記ロータ角度の時間変化に基づいてロータ速度を算出する実速度演算部と、前記ロータ速度に基づいて、前記モータが停止しているか否かを判定する停止判定部と、前記モータが停止している場合の前記モータのロータ角度に基づいて、各相の中から最も電流が多く流れる相を選択して、当該選択された相を流れる電流量に応じた値を有するように変換係数を設定する係数設定部と、前記損失に前記変換係数が乗じられた値に基づいて推定温度を算出する推定温度算出部と、を有するものである。
本発明の第2の態様であるモータ温度推定装置は、上記のモータ温度推定装置であって、前記係数設定部は、前記モータが回転している場合、前記変換係数として1を算出する、ことが望ましい。
本発明の第3の態様であるモータ温度推定装置は、前記ロータ角度検出部は、前記ロータ角度を複数回サンプリングし、 前記係数設定部は、nを2以上の整数とした場合に、(n−1)回目のサンプリングにおいて、電流量に応じた値に係数A(Aは、0<A<1を満たす値)を乗じた第1の値を、各相について算出し、n回目のサンプリングにおいて、電流量に応じた値に、1から前記係数Aを減じた値を乗じた第2の値を、各相について算出し、各相について前記第1の値と前記第2の値とを加算し、前記加算した値が最も大きくなる相を選択して、当該選択された相にかかる前記加算した値に応じた値を、n回目のサンプリングにおける変換係数として設定する、ことが望ましい。
本発明によれば、モータの巻線温度を高い精度で推定することができる。
実施の形態1にかかるモータ温度推定装置のブロック図である。 ロータ角度θとU相、V相及びW相に流れる電流との関係を示すグラフである。 式(4)〜(6)にq軸電流を三相電流に変換するために乗じる係数√(3/2)を乗じた値を示すグラフである。 モータの熱抵抗、熱容量及び損失k・Plossを並列に接続した一次のローパスフィルタモデルを示す図である。 実施の形態1にかかるモータ温度推定装置における推定温度の計算手順を説明するフローチャートを示す。 実施の形態2にかかる温度推定装置における温度推定を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、以下の説明では、本発明をブラシレスDCモータに適用した例について説明するが、本発明は、ブラシレスDCモータに限らず、交流モータ、直流モータ等にも適用できるものである。
実施の形態1
まず、図1に実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1のブロック図を示す。図1では、モータ温度推定装置1以外に、温度の推定対象であるモータ23、モータ23を制御する速度制御器20、電流制御器21及びインバータ22を示した。実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、図1に示したモータを駆動するシステムから取得した情報に基づきモータ23の巻線温度を推定する。
速度制御器20に入力される速度指令値Nrefは、図1に示したシステムの上位のシステムであって、図示を省略したシステムに設けられる制御部等から出力される。速度制御器20は、速度指令値Nrefと、モータの実際の回転速度を測定した実速度値との差に基づき電流指令値Iq_refを生成する。この電流指令値Iq_refは、モータ23を駆動する駆動電流の大きさを指示するものである。
電流制御器21は、電流指令値Iq_refと、モータを実際に駆動している電流を測定した実電流値との差に基づき電圧指令値Va〜Vcを生成する。電圧指令値Va〜Vcは、モータ23を駆動するモータ端子電圧の大きさを指示するものである。インバータ22は、電圧指令値Va〜Vcに基づきモータ23に与えるモータ端子電圧va〜vcを生成する。
実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、速度指令値Nref、電流指令値Iq_ref、モータ23のロータ角度に基づき推定温度Tsを算出する。図1に示すように、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、損失計算部10、ロータ角度検出部11、実速度演算部12、停止判定部13、係数設定部14、乗算器15及び推定温度算出部16を有する。
損失計算部10は、電流指令値Iq_refを用いてモータ23の損失Plossを算出する。ここで、損失Plossの計算に用いる電流値は、電流指令値でもよいし、実電流値でもよい。また、損失Plossは、銅損のみを考慮した値でもよく、銅損と鉄損とを考慮した値でもよい。銅損のみを考慮した損失Plossは式(1)によって表される。
Figure 0006508021
式(1)において、Raはモータの巻線抵抗であり、Iは電流指令値である。
また、銅損と鉄損とを考慮した損失Plossは式(2)によって表される。
Figure 0006508021
式(2)において、kはヒステリシス損の係数であり、kは渦電流損の係数であり、fはモータ端子電圧の周波数である。
損失計算部10は、算出した損失Plossを乗算器15へ出力する。
ロータ角度検出部11は、モータ23のロータの角度(電気角)を検出するものであり、例えばレゾルバなどにより構成することができる。この例では、ロータ角度検出部11は、モータ23のロータ角度を示すロータ角度信号Sθから、ロータ角度θを取得し、実速度演算部12及び係数設定部14へ出力する。
実速度演算部12は、ロータ角度θの時間変化を観測することで、モータ23のロータの回転速度Vθを算出し、停止判定部13へ出力する。
停止判定部13は、モータ23のロータの回転速度Vθに基づいて、モータ23のロータが停止しているか否かを判定する。なお、以下でモータが停止している状態とは、いわゆる回転が外部要因によりロックされており、モータが停止しているものの各相への電流供給が継続している状態を意味する。具体的には、停止判定部13は、例えば判定閾値Vthを設定し、モータ23のロータ回転速度Vθが判定閾値Vthよりも小さい(Vθ<Vth)場合に、モータ23のロータが停止しているものと判定する。この判定閾値Vthは、モータ23のゴギングトルクなどから決まる不感帯などを考慮して設定できる。この例では、停止判定部13は、モータ23が回転していると判定した場合には判定結果を示す判定信号DETとして「1」を係数設定部14へ出力し、停止していると判定した場合には判定信号DETとして「0」を係数設定部14へ出力する。
係数設定部14は、損失Plossに乗じる変換係数kを算出し、乗算器15へ出力する。ここでは、係数設定部14は、停止判定部13がモータ23は停止していると判定した場合、すなわち判定信号DETが「0」である場合に、ロータ角度に基づいた係数設定を実行する。以下、係数設定部14での係数設定とロータ角度(電気角)θとの関係について説明する。
モータ23が停止しているときには、各相(U相、V相、W相)に流れる電流が異なる。図2は、ロータ角度θとU相、V相及びW相に流れる電流との関係を示すグラフである。図2では、縦軸は各相に流れる規格化電流(すなわち、最大値は1)を示し、横軸はロータ角度θ(rad)を示している。図2においては、例えばロータ角度θが1.9(rad)付近の場合には、U相の電流量が最大となる。そのため、U相における発熱量が最大となることが理解できる。
このとき、各相の規格化電流の最大値は1であるので、ロータ角度θ(rad)においてU相、V相及びW相に流れる規格化電流のうちで最大のものは、規格化電流の最大値(1)に、以下の式(3)で示す変換係数kを乗じることで表すことができる。
Figure 0006508021
3相の各成分であるU(θ)、V(θ)、W(θ)は、それぞれ以下の式(4)〜(6)で表される。

Figure 0006508021
Figure 0006508021
Figure 0006508021
よって、式(3)は、式(4)〜(6)を用いて、以下の式(7)に書き換えることができる。

Figure 0006508021
なお、式(7)において、右辺先頭の√(3/2)は、q軸電流(電流指令値Iq_ref)を三相電流に変換するために乗じる係数である。図3は、上式(4)〜(6)にq軸電流を三相電流に変換するために乗じる係数√(3/2)を乗じた値を示すグラフである。式(7)は、図3のグラフにおいて、U相、V相及びW相のうちで電流が最大のものを選択していることを意味している。
乗算器15は、損失Plossに変換係数kを乗じてk・Plossを算出し、算出した損失k・Plossを推定温度算出部16へ出力する。
推定温度算出部16は、乗算器15から出力される損失k・Plossに基づき推定温度Tsを算出する。推定温度算出部16は、図4に示すように、モータ23の熱抵抗Rth、熱容量Cth及び損失k・Plossを並列に接続した一次のローパスフィルタモデル(以下、一次の熱モデルと称す)を用いる。具体的には、一次の熱モデルは式(8)で表すことができる。
Figure 0006508021
式(8)において、Taは環境温度を示す。モータ23の熱抵抗Rth及び熱容量Cthは、モータ23の形式等に併せて、事前に与えることができる。また、式(8)を推定温度Tsについて解くと、以下の式(9)が得られる。
Figure 0006508021
推定温度算出部16は、式(9)に、モータ23の熱抵抗Rth及び熱容量Cthと、損失k・Plossを代入することで、推定温度Tsを算出することができる。
続いて、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1における推定温度Tsの計算手順について説明する。そこで、図5に実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1における推定温度の計算手順を説明するフローチャートを示す。
まず、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、図5に示すフローチャートで示される計算サイクルを所定の間隔で実施する。図5に示すように、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、計算サイクルが開始されると、速度制御器20が出力する電流指令値Iq_refを取得する(ステップS1)。
次いで、停止判定部13は、モータ23のロータの回転速度Vθに基づいて、モータ23のロータが停止しているか否かを判定する(ステップS2)。
係数設定部14は、ステップS2においてモータ23のロータが停止していると判断された場合には、上式(7)を用いて変換係数kを設定する(ステップS3)。
係数設定部14は、ステップS2においてモータ23のロータが停止していないと判断された場合には、変換係数kとして、「1」を設定する(ステップS4)。
次いで、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1の損失計算部10は、ステップS1で取得した電流指令値Iq_refに基づき、モータ23の損失Plossを算出する(ステップS5)。
乗算器15は、損失Plossに変換係数kを乗じる(ステップS6)。
続いて、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、推定温度算出部16により、推定モデル(例えば、一次の熱モデル)に基づき推定温度Tsを算出する(ステップS7)。ステップS7の計算では、式(9)にモータ23の熱抵抗Rth及び熱容量Cthと、損失k・Plossとを代入することで、推定温度Tsを算出する。実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、このように推定温度Tsが算出されたことに応じて、現計算サイクルを終了させる。
上記説明より、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、電流指令値とロータが停止している場合のロータ角度とを考慮して、損失を見積もることができる。具体的には実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1では、モータでの銅損や鉄損だけでなく、モータ停止時のロータ角度に依存した特定の相への電流集中までも考慮して、高精度に損失を算出することができる。これにより、モータの動作時及び停止時においてモータの巻線温度を高精度に推定することが可能となり、モータの推定温度の推定精度を高めることができる。
なお、上記説明では、モータ温度推定装置1をハードウェアにより構成する例について説明したが、モータ温度推定装置1内の処理をソフトウェアにより実行することもできる。ソフトウェアによりモータ温度推定装置1の機能を実現する場合、演算部(例えば、CPU)上で必要な処理を実行するプログラムを動作させる。
上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
実施の形態2
実施の形態1では、単純にモータが停止した場合の温度推定について説明した。しかし、モータが回転と停止とを繰り返す場合、モータが停止したときのロータ角度がそれぞれ異なることが予想される。この場合、停止中のロータ角度を逐次サンプリングし、より精密に変換係数を求める必要が有る。
以下、実施の形態2にかかる温度推定方法について説明する。nを2以上の整数とすると、n回目のサンプリングにかかる変換係数kは、以下の式(10)で表すことができる。
Figure 0006508021
3相の各成分であるu(θ)、v(θ)、w(θ)は、それぞれ以下の式(11)〜(13)で表される。
Figure 0006508021
Figure 0006508021
Figure 0006508021
なお、式(11)〜(13)において、AはLPFによって決まる係数であり、0≦A≦1を満たす値である。また、式(11)〜(13)において、右辺第1項を第1の値とも称し、右辺第2項を第2の値とも称する。
式(11)〜(13)に示す通り、本実施の形態では、最新のサンプリング(n)に基づく式(4)〜(6)の計算結果(第2の値)だけでなく、1つ前のサンプリング(n−1)のに基づく式(4)〜(6)の計算結果(第1の値)を考慮して、変換係数kを算出している。その結果、各相への電流集中の時間変化を考慮した温度推定が可能となる。
図6は、実施の形態2にかかる温度推定装置における温度推定を示す図である。図6は、初期状態においてモータ23は停止しており、その後回転と停止とを2回ずつ繰り返す例について示している。具体的には、モータ23は、初期状態における停止状態(図6の「停止1」)から、回転状態(図6の「回転1」)、停止状態(図6の「停止2」)、回転状態(図6の「回転2」)、停止状態(図6の「停止3」)の順で状態が遷移する。
初期状態における停止状態(「停止1」)では、U相及びV相は実施の形態1と同様に計算される。その後、回転状態(「回転1」)を経て再び停止状態(「停止2」)となると、本実施の形態における温度推定が適用される。この場合、初期状態における停止状態の終期における式(4)〜(6)の計算結果を1つ前のサンプリングにおける式(4)〜(6)の計算結果とすることで、式(11)〜(13)を計算することができる。図6に示すように、最新のサンプリング(n)に基づく式(4)〜(6)の計算結果だけでなく、1つ前のサンプリングに基づく式(4)〜(6)の計算結果を考慮して変換係数kを計算するので、実施の形態1ように単純な係数設定を行う場合と比較して、変換係数kは緩やかに変化する。
その後、回転状態(「回転2」)を経て再び停止状態(「停止3」)となる場合には、前回の停止状態(「停止2」)の終期における式(4)〜(6)の計算結果を1つ前のサンプリングおける式(4)〜(6)の計算結果とすることで、式(11)〜(13)を計算することができる。図6に示すように、後の停止状態においても、実施の形態1ように単純な係数設定を行う場合と比較して、変換は緩やかに変化する。この例では、この停止状態(「停止3」)の途中で、発熱量が最大の相がU相からV相に入れ替わることが理解できる。
その他の実施の形態
上記説明は、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。例えば、上述では、図4に示す熱モデルを用いて損失を計算したが、これは一例にすぎず、他のモデルを用いて損失を算出してもよい。
1 モータ温度推定装置
10 損失計算部
11 ロータ角度検出部
12 実速度演算部
13 停止判定部
14 係数設定部
15 乗算器
16 推定温度算出部
20 速度制御器
21 電流制御器
22 インバータ
23 モータ
DET 判定信号
Iq_ref 電流指令値
Nref 速度指令値
θ ロータ角度信号
Ts 推定温度
va〜vc モータ端子電圧
Va〜Vc 電圧指令値
θ ロータ回転速度
θ ロータ角度

Claims (3)

  1. モータのトルク、回転速度及び回転角度の少なくとも1つを制御するシステムにおいて前記モータの巻線温度を推定するモータ温度推定装置であって、
    前記モータの損失を算出する損失計算部と、
    前記モータのロータ角度を検出するロータ角度検出部と、
    前記ロータ角度の時間変化に基づいてロータ速度を算出する実速度演算部と、
    前記ロータ速度に基づいて、前記モータが停止しているか否かを判定する停止判定部と、
    前記モータが停止している場合の前記モータのロータ角度に基づいて、各相の中から最も電流が多く流れる相を選択して、当該選択された相を流れる電流量に応じた値を有するように変換係数を設定する係数設定部と、
    前記損失に前記変換係数が乗じられた値に基づいて推定温度を算出する推定温度算出部と、を備える、
    モータ温度推定装置。
  2. 前記係数設定部は、前記モータが回転している場合、前記変換係数として1を算出する、
    請求項1に記載のモータ温度推定装置。
  3. 前記ロータ角度検出部は、前記ロータ角度を複数回サンプリングし、
    前記係数設定部は、nを2以上の整数とした場合に、
    (n−1)回目のサンプリングにおいて、電流量に応じた値に係数A(Aは、0<A<1を満たす値)を乗じた第1の値を、各相について算出し、
    n回目のサンプリングにおいて、電流量に応じた値に、1から前記係数Aを減じた値を乗じた第2の値を、各相について算出し、
    各相について前記第1の値と前記第2の値とを加算し、
    前記加算した値が最も大きくなる相を選択して、当該選択された相にかかる前記加算した値に応じた値を、n回目のサンプリングにおける変換係数として設定する、
    請求項1又は2に記載のモータ温度推定装置。
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