JP6351913B1 - 磁極位置検出装置及びモータ制御装置 - Google Patents

磁極位置検出装置及びモータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6351913B1
JP6351913B1 JP2018511783A JP2018511783A JP6351913B1 JP 6351913 B1 JP6351913 B1 JP 6351913B1 JP 2018511783 A JP2018511783 A JP 2018511783A JP 2018511783 A JP2018511783 A JP 2018511783A JP 6351913 B1 JP6351913 B1 JP 6351913B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pole
pole position
motor
estimated value
estimated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018511783A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018173102A1 (ja
Inventor
宗洋 村田
宗洋 村田
章 田辺
章 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6351913B1 publication Critical patent/JP6351913B1/ja
Publication of JPWO2018173102A1 publication Critical patent/JPWO2018173102A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/14Estimation or adaptation of machine parameters, e.g. flux, current or voltage
    • H02P21/18Estimation of position or speed
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/24Vector control not involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • H02P21/32Determining the initial rotor position
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/185Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using inductance sensing, e.g. pulse excitation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

モータ制御装置の磁極位置検出装置は、磁極位置を推定する演算器を備える。演算器は、インバータを構成する3つのレグの全てを動作させる三相接続電圧パルス指令と、3つのレグのうち2つのみを動作させる一相欠相電圧パルス指令とを生成し、三相接続電圧パルス指令の印加時に流れるモータ電流に基づいて推定した第1の磁極位置推定値と、一相欠相電圧パルス指令の印加時に流れるモータ電流に基づいて推定した第2の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込む。

Description

本発明は、工作機械といった産業用機械装置を駆動するモータの磁極位置を検出することができる磁極位置検出装置及び当該磁極位置検出装置を備えたモータ制御装置に関する。
産業用機械装置を駆動するモータの1つに同期型磁石モータがある。同期型磁石モータは、一般にロータの磁極位置に応じた電流制御が求められる。モータの磁極位置が不定のままモータを回転させようとした場合には、モータの単位電流あたりの出力トルクが小さくなり、所望の出力特性を発揮できない場合がある。モータの磁極位置は、検出器とモータ磁極との取り付け関係が既知であれば、検出器の位置データから算出できる。ところが、検出器とモータ磁極の取り付け位置がモータ毎に異なる場合がある。この場合には、位置データから正確な磁極位置を検出することはできないため、磁極位置を推定することが求められる。
加えて、産業用機械装置を駆動するモータは水平軸もしくは重力軸に用いられる場合がある。水平軸に用いられる場合では、実際にモータを駆動するのに充分な電流を供給し、モータの回転動作を見て磁極位置を推定する手法が提案されている。一方、重力軸に用いられる場合、重力軸では落下防止のため、モータを機械的に拘束しながら、つまりモータを停止状態のままモータ磁極位置を推定する必要がある。このため、モータが重力軸に用いられる場合、モータの動作から磁極位置を推定する手法を用いることができないという課題がある。
上記課題に対し、モータが機械的に拘束された状態であっても停止したまま磁極位置推定を行う種々のモータ制御装置が提案されている。
モータを停止したまま磁極位置推定を行うモータ制御装置の一例として、下記特許文献1に示されたものがある。特許文献1には、モータにインバータが出力する電圧パルスを印加した際のモータ電流を計測し、巻線の磁気飽和特性による電流振幅和の差異に基づいて磁極位置を推定する技術が開示されている。特許文献1の手法は、モータ巻線に電流を流すものの、電流値は小さくモータを回転させるトルクを発生させるものではない。このため、対象モータが機械的に拘束された固定軸だとしても、磁極位置の推定が可能となる。
特開2000−92891号公報
しかしながら、特許文献1の手法で推定した磁極位置は、インバータの出力できる電圧ベクトルに6パターンという限りがあった。このため、推定した磁極位置には、±30°の誤差を含み、モータの出力特性を十分に発揮できないという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、従来手法よりも高精度に磁極位置を推定することが可能なモータ制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る磁極位置検出装置は、同期型磁石モータの磁極位置を検出する磁極位置検出装置であって、同期型磁石モータの各相に流れるモータ電流を検出する電流検出手段と、磁極位置を推定するための電圧パルス指令を生成し、同期型磁石モータを駆動するインバータに出力すると共に、電圧パルス指令によってインバータが動作する際に流れるモータ電流に基づいて磁極位置を推定する演算器と、を備える。演算器は、インバータを構成する3つのレグの全てを動作させる第1の電圧パルス指令と、3つのレグのうち2つのみを動作させる第2の電圧パルス指令とを生成し、第1の電圧パルス指令の印加時に流れるモータ電流に基づいて推定した第1の磁極位置推定値と、第2の電圧パルス指令の印加時に流れるモータ電流に基づいて推定した第2の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込む。
本発明によれば、従来手法よりも高精度に磁極位置を推定することが可能になる、という効果を奏する。
実施の形態1に係るモータ制御システムの構成を示すブロック図 インバータの構成例を示すブロック図 実施の形態1における演算器の細部構成を示すブロック図 実施の形態1における演算器を実現するためのハードウェア構成の一例を示すブロック図 実施の形態1で使用するインバータのスイッチング状態を示す図 実施の形態1のインバータが出力可能な第1の電圧パルス指令の組を示すベクトル図 実施の形態1のインバータが出力可能な第2の電圧パルス指令の組を示すベクトル図 電圧ベクトルV1〜V6印加時のモータ電流の変化の一例を示す図 図8に示されるモータ電流の変化の関係を用いて得られる磁極位置の第1の推定テーブルを示す図 電圧ベクトルV7〜V12印加時のモータ電流の変化の一例を示す図 図10に示されるモータ電流の変化の関係を用いて得られる磁極位置の第2の推定テーブルを示す図 図8及び図10の双方に示されるモータ電流の変化の関係を用いて得られる磁極位置の第3の推定テーブルを示す図 実施の形態1における磁極位置推定処理のメインフローを示すフローチャート 図13に示したメインフローにおける「三相接続電圧パルス印加時の推定処理」を示すフローチャート 図13に示したメインフローにおける「一相欠相電圧パルス印加時の推定処理」を示すフローチャート 実施の形態2における演算器の細部構成を示すブロック図 推定精度切り替え機能が付加された実施の形態2におけるメインフローを示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態に係る磁極位置検出装置及びモータ制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るモータ制御システムの構成を示すブロック図である。実施の形態1に係るモータ制御システムは、図1に示すように、モータ50と、モータ50を制御対象とするモータ制御装置30とを備える。モータ50は、図示を省略した回転子に永久磁石を備え、図示を省略した固定子はU相巻線、V相巻線及びW相巻線を備えた三相のモータ巻線を有する同期型磁石モータである。
また、モータ制御装置30は、インバータ2と、モータ50の磁極位置を検出する磁極位置検出装置20とを備え、磁極位置検出装置20は、電流検出手段3と、演算器4とを備える。
磁極位置検出装置20において、電流検出手段3は、モータ50の各相に流れる電流iu,iv,iwを検出する。以下、モータ50の各相に流れる電流を「モータ電流」と呼ぶ。演算器4は、電流検出手段3が検出したモータ電流iu,iv,iwに基づいて、モータ50の磁極位置推定を行う。また、演算器4は、モータ50の磁極位置推定を行う際に、磁極位置推定のための電圧パルスを生成してインバータ2に出力する。インバータ2は、電圧パルスに従って動作する。インバータ2は、図1では図示しない電圧源の直流電圧を三相の交流電圧に変換し、変換した交流電圧をモータ50の各相に印加する。
図2は、インバータ2の構成例を示すブロック図であり、インバータ2を三相電圧型のフルブリッジインバータで構成した場合の一例を示している。インバータ2は直流電圧の供給源である電圧源11と、電力変換主回路を成すU相レグ8、V相レグ9及びW相レグ10とを備えている。各相のレグは、U相レグ8に示すように、上アームスイッチ6と下アームスイッチ7とが直列に接続された一対のアームが1相分のアームを構成する。V相レグ9及びW相レグ10では図示を簡略化しているが、U相レグ8と同様に1相分のアームが構成される。
インバータ2では、上アームスイッチ6又は下アームスイッチ7が後述する電圧パルス指令に従ってON又はOFFに制御される。これにより、電圧源11の電圧が上アームスイッチ6又は下アームスイッチ7を介してモータ50に印加され、モータ50にモータ電流iu,iv,iwが供給される。なお、モータ50は、図示のように、モータ巻線が有するモータインピーダンス12を各相に挿入した等価回路で模擬できる。このとき、モータ50に流れるモータ電流iu,iv,iwは、電圧源11、上アームスイッチ6のON時間、下アームスイッチ7のON時間、及びモータインピーダンス12によって決定される。
図3は、実施の形態1における演算器4の細部構成を示すブロック図である。演算器4は、図3に示すように、モータ50の磁極位置を推定するための演算を行う磁極位置演算部4aと、磁極位置推定のための電圧パルスを生成する電圧パルス指令生成部4bとを備える。電圧パルス指令生成部4bは、詳細は後述する2種類の電圧パルス指令を生成してインバータ2に印加する。なお、2種類の電圧パルス指令の1つである第1の電圧パルス指令は、3つのレグの全てを動作させる電圧パルス指令であり、2種類の電圧パルス指令のもう1つである第2の電圧パルス指令は、3つのレグのうち2つのみを動作させる電圧パルス指令である。以下、第1の電圧パルス指令を「三相接続電圧パルス指令」と呼ぶ。また、第2の電圧パルス指令は、動作させないレグがあること、すなわち一相を欠相とすることから、「一相欠相電圧パルス指令」と呼ぶ。
図4は、実施の形態1における演算器4を実現するためのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。演算器4の機能を実現する場合には、図4に示すように、演算を行うCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)16、CPU16によって読みとられるプログラムが保存されるメモリ17、並びに、信号の入出力を行う入力回路15及び出力回路18を含む構成とすることができる。なお、CPU16は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)といった演算手段であってもよい。また、メモリ17とは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)といった不揮発性又は揮発性の半導体メモリが該当する。
メモリ17には、後述する演算器4の機能を実行するプログラムが格納されている。CPU16は、入力回路15を介してモータ電流の検出値を受領し、モータ電流の検出値に基づいて、磁極位置推定のための演算処理を実行する。推定された磁極位置の情報は、メモリ17に保持される。また、CPU16は、上述した2種類の電圧パルス指令、すなわち「三相接続電圧パルス指令」及び「一相欠相電圧パルス指令」のうちの何れかを選択し、出力回路18を介してインバータ2に出力する。
次に、実施の形態1におけるインバータ2の動作について、図5〜図7の図面を参照して説明する。図5は、実施の形態1で使用するインバータ2のスイッチング状態を示す図である。図6は、インバータ2が出力可能な第1の電圧パルス指令の組を示すベクトル図である。図7は、インバータ2が出力可能な第2の電圧パルス指令の組を示すベクトル図である。
図5は、上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7をON又はOFFに制御することでとり得るインバータ2の一相あたりのスイッチングパターンを示すものである。図5では、上アームスイッチ6をONに制御し、下アームスイッチ7をOFFに制御するスイッチングパターンを“1”、上アームスイッチ6をOFFに制御し、下アームスイッチ7をONに制御するスイッチングパターンを“0”と定義する。なお、これらのスイッチングパターンは、上記した特許文献1においても使用されていたスイッチングパターンである。
ここで、実施の形態1では、新たに上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7を共にOFFに制御するスイッチングパターンを“X”と定義する。一般に、電圧型インバータでは、モータのような誘導性負荷を駆動する場合には、負荷開放防止のために、上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7を共にOFFに制御するスイッチングパターンは使用されない。一方、実施の形態1における磁極位置検出手法は、誘導性負荷を駆動するものの、モータ電流を断続的にスイッチングするスイッチングパターンを使用するため、上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7を共にOFFさせることができる。なお、上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7を共にONに制御するスイッチングパターンは、入力短絡を回避できないので、実施の形態1でも使用しない。
図6及び図7には、インバータ2が出力可能な電圧パルス指令のうちで、大きさが0以外のものが示されている。以下、図6及び図7では、それぞれのベクトル図上で表された電圧パルス指令を「電圧ベクトル」と呼ぶ。
図6において、電圧ベクトルV1からV6は、以下の(1)〜(4)式を用いて導出することができる。
Figure 0006351913
Figure 0006351913
Figure 0006351913
Figure 0006351913
上記(1)式において、V,V,Vは、図2にも示すように、各相レグにおける上アームスイッチ6と下アームスイッチ7との接続点の電位である。以下、各相レグにおける上アームスイッチ6と下アームスイッチ7との接続点を「仮想中性点」と呼び、仮想中性点の電位を「仮想中性点電位」と呼ぶ。また、上記(1)式において、Vα,Vβは、仮想中性点電位V,V,Vを、αβ座標系におけるα軸の成分と、α軸に直交するβ軸の成分とに分解したときの値である。上記(1)式によって、Vα及びVβが求まると、上記(2)式によって電圧ベクトルの大きさが求まり、上記(3)式によって電圧ベクトルの位相角θが求まる。また、上記(2)、(3)式により、上記(4)式で表される電圧ベクトルが図6のように表される。
図6において、括弧内の数字は図5に示したスイッチングパターンの数値であり、左から順にU相レグ8、V相レグ9及びW相レグ10のスイッチングパターンを示している。具体的に例を挙げると、V1(1,0,0)は、U相レグ8の上アームスイッチ6がON、V相レグ9の下アームスイッチ7がON、W相レグ10の下アームスイッチ7がONの状態であり、それ以外の上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7はOFFの状態であることを示している。また、V6(1,0,1)は、U相レグ8の上アームスイッチ6がON、V相レグ9の下アームスイッチ7がON、W相レグ10の上アームスイッチ6がONの状態であり、それ以外の上アームスイッチ6及び下アームスイッチ7はOFFの状態であることを示している。
また、図7には、電圧ベクトルV7〜V12が示されている。電圧ベクトルV7〜V12は、図5のテーブルに示されるスイッチングパターンXを用いることでインバータ2が出力可能となった一相欠相時の電圧ベクトルである。一相欠相時の電圧ベクトルV7〜V12は、電圧ベクトルV1〜V6と同様に、上記(1)〜(4)式を用いて導出することができる。なお、図6と図7の比較により明らかなように、電圧ベクトルV1〜V6と、電圧ベクトルV7〜V12との間には、30°の位相差がある。
また、電圧ベクトルV7〜V12において、欠相させた相には電流が流れないので、欠相させた相の電位は、モータ50の中性点電位と等しくなり、モータインピーダンス12によって電圧源11の電圧を等しく分圧させた値となる。なお、モータ50の中性点電位は、磁気飽和の影響で変動するが、ここではその影響は小さいとして無視する。また、一相欠相時において、インバータ2が出力可能な電圧ベクトルは、V7〜V12までの6パターンであり、3相接続時におけるパターン数と同数であるが、一相を常に欠相させて用いるため、スイッチのON及びOFFの回数が削減され、スイッチング損失が小さくなるという利点がある。
次に、実施の形態1における磁極位置推定のアルゴリズムについて、図8〜図12の図面を参照して説明する。図8は、電圧ベクトルV1〜V6印加時のモータ電流の変化の一例を示す図であり、図9は、図8に示されるモータ電流の変化の関係を用いて得られる磁極位置の第1の推定テーブルを示す図である。また、図10は、電圧ベクトルV7〜V12印加時のモータ電流の変化の一例を示す図であり、図11は、図10に示されるモータ電流の変化の関係を用いて得られる磁極位置の第2の推定テーブルを示す図である。また、図12は、図8及び図10の双方に示されるモータ電流の変化の関係を用いて得られる磁極位置の第3の推定テーブルを示す図である。
図8の上段部及び下段部には、電圧ベクトルV1〜V6を印加した際のモータ電流iu1,iw2,iv3,iu4,iw5,iv6が示されている。モータ電流iu1は、電圧ベクトルV1を印加した際のモータ電流iuである。以下同様に、モータ電流iw2は電圧ベクトルV2を印加した際のモータ電流iw、モータ電流iv3は電圧ベクトルV3を印加した際のモータ電流iv、モータ電流i4は電圧ベクトルV4を印加した際のモータ電流iu、モータ電流iw5は電圧ベクトルV5を印加した際のモータ電流iw、モータ電流iv6は電圧ベクトルV6を印加した際のモータ電流ivである。なお、インバータ2からモータ50に流れる電流の向きを正と定義しているので、モータ電流iu1,iv3,iw5は正の値となり、モータ電流iw2,iu4,iv6は負の値となる。
モータ電流は、誘導性負荷であるモータインピーダンス12が、モータ50の回転子磁石の位置によって増磁又は減磁されるため、たとえ同じ大きさの電圧ベクトルを同じ時間印加したとしても、当該回転子磁石位置に応じて変化する。つまり、電圧ベクトルを印加した際の電流振幅の大小関係によって磁極位置を推定することが可能となる。なお、このときのモータ50への電圧印加時間は、モータ巻線の磁気飽和を起こすのに充分な時間である一方で、モータ50を回転させない程度の電流を流す時間とする。
図8の中段部には、Δiu1,Δiv1,Δiw1の波形が示され、図9に示す第1の推定テーブルの左列には、Δiu1,Δiv1,Δiw1及びΔiu1,Δiv1,Δiw1の符号を反転させた、−Δiu1,−Δiv1,−Δiw1が記載されているが、これらは、以下の(5)〜(7)式を用いて求められる。
Figure 0006351913
Figure 0006351913
Figure 0006351913
上記(5)〜(7)式で求められるΔiu1,Δiv1,Δiw1のそれぞれを「相電流振幅和」と呼ぶ。演算器4は、モータ電流iu1,iw2,iv3,iu4,iw5,iv6を用いて相電流振幅和Δiu1,Δiv1,Δiw1を演算すると共に、図9に示す第1の推定テーブルを使用してモータ磁極位置を推定する。具体例で説明すると、演算器4は、Δiu1,Δiv1,Δiw1及びΔiu1,Δiv1,Δiw1の符号を反転させた、−Δiu1,−Δiv1,−Δiw1からなる6つの相電流振幅和{Δiu1,Δiv1,Δiw1,−Δiu1,−Δiv1,−Δiw1}の中から最大値を選択し、最大値がΔiu1ならば、モータ磁極位置を0°と推定し、最大値が−Δiu1ならば、モータ磁極位置を180°と推定する。最大値が±Δiu1以外の場合も、図9に示す第1の推定テーブルを使用してモータ磁極位置を推定することができる。
なお、上述のようにインバータ2が出力する6つの電圧ベクトルで磁極位置の推定を行う場合、360°を6分割すると60°になるので、磁極位置の推定値から±30°の範囲の推定誤差を含むことになる。具体例で説明すると、6つの相電流振幅和{Δiu1,Δiv1,Δiw1,−Δiu1,−Δiv1,−Δiw1}のうちでΔiu1が最大値の場合、磁極位置は0°となるが、真の磁極位置は−30°〜30°の間にあるということを意味している。
図10の上段部及び下段部には、電圧ベクトルV7〜V12を印加した際のモータ電流iu7,iw8,iv9,iu10,iw11,iv12が示されている。モータ電流iu7は、電圧ベクトルV7を印加した際のモータ電流iuである。以下同様に、モータ電流iw8は電圧ベクトルV8を印加した際のモータ電流iw、モータ電流iv9は電圧ベクトルV9を印加した際のモータ電流iv、モータ電流iu10は電圧ベクトルV10を印加した際のモータ電流iu、モータ電流iw11は電圧ベクトルV11を印加した際のモータ電流iw、モータ電流iv12は電圧ベクトルV12を印加した際のモータ電流ivである。なお、インバータ2からモータ50に流れる電流の向きを正と定義しているので、モータ電流iu7,iv9,iw11は正の値となり、モータ電流iw8,iu10,iv12は負の値となる。
また、図10の中段部には、Δiu2,Δiv2,Δiw2の波形が示され、図11に示す第2の推定テーブルの左列には、Δiu2,Δiv2,Δiw2及びΔiu2,Δiv2,Δiw2の符号を反転させた、−Δiu2,−Δiv2,−Δiw2が記載されているが、これらは、以下の(8)〜(10)式を用いて求められる。
Figure 0006351913
Figure 0006351913
Figure 0006351913
演算器4は、上記(8)〜(10)式に従い、モータ電流iu7,iw8,iv9,iu10,iw11,iv12を用いて相電流振幅和Δiu2,Δiv2,Δiw2を演算すると共に、図11に示す第2の推定テーブルを使用してモータ磁極位置を推定する。具体例で説明すると、演算器4は、Δiu2,Δiv2,Δiw2及びΔiu2,Δiv2,Δiw2の符号を反転させた、−Δiu2,−Δiv2,−Δiw2からなる6つの相電流振幅和{Δiu2,Δiv2,Δiw2,−Δiu2,−Δiv2,−Δiw2}の中から最大値を選択し、最大値が−Δiw2ならば、モータ磁極位置を30°と推定し、最大値がΔiw2ならば、モータ磁極位置を210°と推定する。最大値が±Δiw2以外の場合も、図11に示す第2の推定テーブルを使用してモータ磁極位置を推定することができる。
なお、第2の推定テーブルを使用した場合も6つの電圧ベクトルで磁極位置を推定するため、磁極位置の推定誤差は±30°の範囲となる。これに対し、図9に示す第1の推定テーブルと図11に示す第2の推定テーブルとを併用すれば、±15°の精度で磁極位置の推定を行うことができる。図12には、±15°の精度で磁極位置の推定を行うことが示されている。具体例で説明すると、図12の左列において、“Δiu1 and −Δiw2”の表記は、図9に示す第1の推定テーブルで“Δiu1”が最大値であり、且つ、図11に示す第2の推定テーブルで“−Δiw2”が最大値であると判定された場合に該当する。よって、“Δiu1 and −Δiw2”は、磁極位置が0°から30°の間に存在するとの判定となり、真の磁極位置は15°を中心に±15°の範囲にあると推定される。すなわち、図12に示す第3の推定テーブルを用いれば、磁極位置は±15°の精度で推定することが可能となる。
ここでさらに、図6に示す第1の電圧パルス指令の組と、図7に示す第2の電圧パルス指令の組とを印加した際の電流振幅和の大小比較を行って、磁極位置がどちらの推定値に近いかを判断してもよい。具体例で説明すると、第3の推定テーブルで“Δiu1 and −Δiw2”と判定された場合、さらに“Δiu1”と“−Δiw2”とを比較し、“Δiu1”の方が大きければ、0°に近いと判断し、“−Δiw2”の方が大きければ、30°に近いと判断することができる。すなわち、“Δiu1”の方が大きければ、0°から15°の範囲にあると推定でき、また、“−Δiw2”の方が大きければ、15°から30°の範囲にあると推定でき、何れの場合も±7.5°の精度で磁極位置を推定することができる。なお、図6に示す第1の電圧パルス指令と、図7に示す第2の電圧パルス指令とでは、電圧ベクトルの振幅は等しくないため、等価的に同じ大きさの電圧ベクトルを印加したと見なせるように、得られた電流値に調整用の係数を乗算した上で大小比較すればよい。
次に、上述した実施の形態1に係る磁極位置推定のアルゴリズムを用いた場合における磁極位置推定の全体の流れについて、図13から図15の図面を参照して説明する。図13は、実施の形態1における磁極位置推定処理のメインフローを示すフローチャートである。図14は、図13に示したメインフローにおける「三相接続電圧パルス印加時の推定処理」を示すフローチャートである。図15は、図13に示したメインフローにおける「一相欠相電圧パルス印加時の推定処理」を示すフローチャートである。
図13において、ステップST101では、三相接続電圧パルス印加時の推定処理が実行される。この場合、図14に示すフローチャートに飛ぶ。図14において、ステップST101aでは、演算器4によって上述した三相接続電圧パルスV1〜V6が印加され、ステップST101bでは、電流検出手段3によってモータ電流iu1〜iw6の振幅値が検出され、ステップST101cでは、演算器4によって上述した相電流振幅和Δiu1,Δiv1,Δiw1が演算され、ステップST101dでは、演算器4によって磁極位置が推定される。なお、ここで得られた磁極位置の推定値は、±30°の精度を持つ推定値である。ステップST101dの処理が終わると、図13のステップST102に進む。
ステップST102では、一相欠相電圧パルス印加時の推定処理が実行される。この場合、図15に示すフローチャートに飛ぶ。図15において、ステップST102aでは、演算器4によって上述した一相欠相電圧パルスV7〜V12が印加され、ステップST102bでは、電流検出手段3によってモータ電流iu7〜iw12の振幅値が検出され、ステップST102cでは、演算器4によって上述した相電流振幅和Δiu2,Δiv2,Δiw2が演算され、ステップST102cでは、演算器4によって磁極位置が推定される。ここで得られた磁極位置の推定値は、±30°の精度を持つ推定値である。ステップST102dの処理が終わると、図13のステップST103に進む。
図13では、ステップST103の処理を「詳細推定1」と表記している。ここで、ステップST101で得られた磁極位置の推定値を「第1の磁極位置推定値」と呼び、ステップST102で得られた磁極位置の推定値を「第2の磁極位置推定値」と呼ぶ。詳細推定1では、第1の磁極位置推定値と第2の磁極位置推定値との平均値を新たな推定値とする。この処理により得られた磁極位置の推定値は、±15°の精度を持つ推定値である。ステップST103の処理の後、ステップST104に移行する。
図13では、ステップST104の処理を「詳細推定2」と表記している。ここで、第1の磁極位置推定値を得るのに使用した電圧ベクトル印加時に検出される電流振幅を「第1の電流振幅」と呼び、第2の磁極位置推定値を得るのに使用した電圧ベクトル印加時に検出される電流振幅を「第2の電流振幅」と呼ぶ。また、詳細推定1の処理で得られた推定値を「第3の磁極位置推定値」と呼ぶ。詳細推定2では、第1の電流振幅と、第2の電流振幅とを比較する。第1の電流振幅の方が大きい場合には、第1の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値との平均値を新たな推定値とする。また、第2の電流振幅の方が大きい場合には、第2の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値との平均値を新たな推定値とする。この処理により得られた磁極位置の推定値は、±7.5°の精度を持つ推定値である。
なお、上記ステップST104の処理、すなわち詳細推定2の処理では、第1の電流振幅と第2の電流振幅とを比較し、第1の電流振幅の方が大きい場合に第1の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値との平均値を新たな推定値としているが、当該平均値に限定されるものではない。第1の電流振幅と第2の電流振幅との差が相対的に小さい場合には、第1の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値との平均値よりも第3の磁極位置推定値に近い側の値を磁極位置の推定値としてもよい。同様に、上述した詳細推定2の処理では、第1の電流振幅と第2の電流振幅とを比較し、第2の電流振幅の方が大きい場合に第2の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値との平均値を新たな推定値としているが、当該平均値に限定されるものではない。第2の電流振幅と第1の電流振幅との差が相対的に小さい場合には、第2の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値との平均値よりも第3の磁極位置推定値に近い側の値を磁極位置の推定値としてもよい。
以上説明したように、実施の形態1に係る磁極位置検出装置及びモータ制御装置によれば、三相接続電圧パルス指令の印加時に流れるモータ電流に基づいて推定した第1の磁極位置推定値と、一相欠相電圧パルス指令の印加時に流れるモータ電流に基づいて推定した第2の磁極位置推定値との共通位置から推定範囲を絞り込むこととしたので、従来手法よりも高精度に磁極位置を推定することが可能となる。
また、実施の形態1に係る磁極位置検出装置及びモータ制御装置によれば、第1の磁極位置推定値と第2の磁極位置推定値との共通位置から絞り込んだ第3の磁極位置推定値を生成すると共に、第1の磁極位置推定値を得るのに使用した電圧ベクトル印加時に検出される第1の電流振幅と、第2の磁極位置推定値を得るのに使用した電圧ベクトル印加時に検出される第2の電流振幅との大小関係を比較し、第2の電流振幅よりも第1の電流振幅の方が大きい場合には、第1の磁極位置推定値と、第3の磁極位置推定値とから推定範囲をさらに絞り込み、また、第1の電流振幅よりも第2の電流振幅の方が大きい場合には、第2の磁極位置推定値と第3の磁極位置推定値とから推定範囲をさらに絞り込むこととしたので、磁極位置の推定精度の更なる向上が可能となる。
実施の形態2.
図16は、実施の形態2における演算器4Aの細部構成を示すブロック図である。実施の形態2における演算器4Aは、図3に示した実施の形態1における演算器4において、磁極位置の推定精度を切り替えるための推定精度切り替え部4cを付加したものである。なお、その他の構成については、図3に示す実施の形態1の構成と同一又は同等であり、同一又は同等の構成部には同一の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
図17は、推定精度切り替え機能が付加された実施の形態2におけるメインフローを示すフローチャートである。まず、ステップST100では、推定精度切り替え部4cによって推定精度が決定され、決定された推定精度の情報が磁極位置演算部4a及び推定精度が電圧パルス指令生成部4bに伝達される。推定精度の決定は、推定精度切り替え部4cを介して自由に行うことができる。
推定精度が第1の推定精度である±30°に決定された場合、図14に示すステップST101の処理のみを実行して処理を終える。
推定精度が第2の推定精度である±15°に決定された場合、図14に示すステップST101の処理、及び図15に示すステップST102の処理を実行する。そして、次のステップST103において、実施の形態1で説明した詳細推定1の処理を実行して処理を終える。
推定精度が第3の推定精度である±7.5°に決定された場合、図14に示すステップST101の処理、及び図15に示すステップST102の処理を実行する。そして、次のステップST103において、実施の形態1で説明した詳細推定1の処理を実行し、さらにステップST104において、実施の形態1で説明した詳細推定2の処理を実行して処理を終える。
推定精度が±7.5°の場合、推定精度は高くなるが、処理時間は長くなる。一方、推定精度が±30°の場合、ステップST101の処理のみで磁極位置を推定できるので、処理時間を短くすることができる。これにより、推定時間を優先するか、推定精度を優先するかの切り替えが可能となる。
以上説明したように、実施の形態2に係る磁極位置検出装置及びモータ制御装置によれば、要求される推定時間と要求される推定精度との間でトレードオフが可能となるので、ユーザの要求に的確且つ適切に対応できるという効果が得られる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
2 インバータ、3 電流検出手段、4,4A 演算器、4a 磁極位置演算部、4b 電圧パルス指令生成部、4c 推定精度切り替え部、6 上アームスイッチ、7 下アームスイッチ、8 U相レグ、9 V相レグ、10 W相レグ、11 電圧源、12 モータインピーダンス、15 入力回路、16 CPU、17 メモリ、18 出力回路、20 磁極位置検出装置、30 モータ制御装置、50 モータ。

Claims (5)

  1. 同期型磁石モータの磁極位置を検出する磁極位置検出装置であって、
    前記同期型磁石モータの各相に流れるモータ電流を検出する電流検出手段と、
    前記磁極位置を推定するための電圧パルス指令を生成し、前記同期型磁石モータを駆動するインバータに出力すると共に、前記電圧パルス指令によって前記インバータが動作する際に流れる前記モータ電流に基づいて前記磁極位置を推定する演算器と、
    を備え、
    前記演算器は、前記インバータを構成する3つのレグの全てを動作させる第1の電圧パルス指令と、3つのレグのうち2つのみを動作させる第2の電圧パルス指令とを生成し、
    前記第1の電圧パルス指令の印加時に流れる前記モータ電流に基づいて推定した第1の磁極位置推定値と、前記第2の電圧パルス指令の印加時に流れる前記モータ電流に基づいて推定した第2の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込むことを特徴とする磁極位置検出装置。
  2. 前記演算器は、前記第1の磁極位置推定値と前記第2の磁極位置推定値との共通位置から絞り込んだ磁極位置を第3の磁極位置推定値として生成すると共に、
    前記第1の磁極位置推定値を得るのに使用した電圧パルス指令の印加時に検出される第1の電流振幅と、第2の磁極位置推定値を得るのに使用した電圧パルス指令の印加時に検出される第2の電流振幅との大小関係を比較し、前記第2の電流振幅よりも前記第1の電流振幅の方が大きい場合には、前記第1の磁極位置推定値と前記第3の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込み、
    前記第1の電流振幅よりも前記第2の電流振幅の方が大きい場合には、前記第2の磁極位置推定値と前記第3の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁極位置検出装置。
  3. 前記演算器は、推定時間を優先するか、推定精度を優先するかの切り替えを行う推定精度切り替え部を有することを特徴とする請求項2に記載の磁極位置検出装置。
  4. 前記演算器は、
    前記推定精度を第1の推定精度に切り替えた場合には、前記第1の磁極位置推定値を生成し
    前記第1の推定精度よりも精度が高い第2の推定精度に切り替えた場合には、前記第1の磁極位置推定値及び前記第2の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込み、
    前記第2の推定精度よりも精度が高い第3の推定精度に切り替えた場合には、前記第1の磁極位置推定値及び前記第2の磁極位置推定値のうちの何れかと、前記第3の磁極位置推定値とから推定範囲を絞り込む
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁極位置検出装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の磁極位置検出装置を備えたことを特徴とするモータ制御装置。
JP2018511783A 2017-03-21 2017-03-21 磁極位置検出装置及びモータ制御装置 Active JP6351913B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/011120 WO2018173102A1 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 磁極位置検出装置及びモータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6351913B1 true JP6351913B1 (ja) 2018-07-04
JPWO2018173102A1 JPWO2018173102A1 (ja) 2019-03-28

Family

ID=62779816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018511783A Active JP6351913B1 (ja) 2017-03-21 2017-03-21 磁極位置検出装置及びモータ制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10491144B2 (ja)
JP (1) JP6351913B1 (ja)
CN (1) CN109511282B (ja)
WO (1) WO2018173102A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111010059B (zh) * 2019-12-16 2023-05-30 小华半导体有限公司 用于永磁同步电机初始位置的检测***、设备和方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003180094A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Meidensha Corp Pmモータの磁極位置推定方式
WO2010137133A1 (ja) * 2009-05-27 2010-12-02 三菱電機株式会社 同期電動機の磁極位置推定装置
WO2015041321A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 3相ブラシレスモータの駆動装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5051680A (en) * 1989-12-08 1991-09-24 Sundstrand Corporation Simple starting sequence for variable reluctance motors without rotor position sensor
JP3381509B2 (ja) * 1996-02-29 2003-03-04 トヨタ自動車株式会社 電気角検出装置および同期モータの駆動装置
US5691625A (en) * 1996-09-23 1997-11-25 General Electric Company Using sensed stator terminal voltages for determining alternator rotor position for cranking an engine
US5859518A (en) * 1997-12-22 1999-01-12 Micro Linear Corporation Switched reluctance motor controller with sensorless rotor position detection
JP3663937B2 (ja) 1998-09-17 2005-06-22 三菱電機株式会社 同期電動機の磁極位置検出装置
EP1198059A3 (en) * 2000-10-11 2004-03-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for position-sensorless motor control
JP3692046B2 (ja) * 2001-03-16 2005-09-07 株式会社東芝 モータ制御装置
JP3695342B2 (ja) * 2001-04-11 2005-09-14 株式会社日立製作所 電動機の制御装置
US7965053B2 (en) * 2007-03-02 2011-06-21 International Rectifier Corporation Measurement of speed and direction of coasting permanent magnet synchronous motor
US7577545B2 (en) * 2007-05-29 2009-08-18 Hamilton Sundstrand Corporation Method and system for estimating rotor angular position and rotor angular velocity at low speeds or standstill
KR101389629B1 (ko) * 2010-06-21 2014-04-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 동기 기기의 자극 위치 검출 장치
WO2014157628A1 (ja) * 2013-03-28 2014-10-02 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御装置
JP6003924B2 (ja) * 2014-02-25 2016-10-05 株式会社安川電機 回転電機制御装置、回転電機の制御方法
CN104868814A (zh) * 2015-05-06 2015-08-26 北京动力机械研究所 凸极式永磁同步电机无位置传感器的控制方法及装置
CN105375847A (zh) * 2015-12-14 2016-03-02 上海中科深江电动车辆有限公司 一种提高永磁同步电机转子位置检测精度的方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003180094A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Meidensha Corp Pmモータの磁極位置推定方式
WO2010137133A1 (ja) * 2009-05-27 2010-12-02 三菱電機株式会社 同期電動機の磁極位置推定装置
WO2015041321A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 3相ブラシレスモータの駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018173102A1 (ja) 2018-09-27
US20190181782A1 (en) 2019-06-13
US10491144B2 (en) 2019-11-26
JPWO2018173102A1 (ja) 2019-03-28
CN109511282B (zh) 2019-10-08
CN109511282A (zh) 2019-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lin et al. Improved model-free predictive current control for synchronous reluctance motor drives
JP6867267B2 (ja) モータ制御装置およびモータシステム
JP5223109B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JPH10174499A (ja) 永久磁石型同期電動機のセンサレス制御方法及び装置
JP6433387B2 (ja) 交流回転機の制御装置及び交流回転機の慣性モーメント演算方法
JP6351913B1 (ja) 磁極位置検出装置及びモータ制御装置
JP2008286779A (ja) Ipmモータのためのトルク推定器
JP2019033582A (ja) 制御装置及び制御方法
JP5768255B2 (ja) 永久磁石同期モータの制御装置
JP5409422B2 (ja) 同期電動機の磁極位置検出装置
JP7163640B2 (ja) 同期電動機の制御装置
JP6108114B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2018125955A (ja) モータ制御装置
JP6508021B2 (ja) モータ温度推定装置
CN113517838A (zh) 一种基于永磁同步电机的转子位置角确定方法及装置
JP4061446B2 (ja) 同期電動機の抵抗値同定方法とその制御装置
JP4281054B2 (ja) 誘導電動機の速度センサレスベクトル制御方法及び装置
JP2007082380A (ja) 同期モータ制御装置
JP4604760B2 (ja) 交流電動機駆動システム
JP4479371B2 (ja) 回転位置角推定方法及び回転位置角推定装置並びにインバータ制御方法及びインバータ制御装置
JP2014204489A (ja) 回転機制御装置
JP6766550B2 (ja) 電力変換装置
JP6958230B2 (ja) 回転電機の制御装置
WO2019159629A1 (ja) モータ制御回路、モータシステムおよび脱調検出方法
JP2018198479A (ja) 同期電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180302

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6351913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250