JP6504308B2 - シート空調装置 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2016年2月23日に出願された日本出願番号2016−32211号に基づくものであって、ここにその記載内容を援用する。
本開示は、シート空調装置に関する。
従来、シートの空調機能には、すぐに冷える、または、すぐに温まるという即効性と、温度の偏りが生じない均一な温熱感とが要求されていた。このような要求に対応して、シートの着座面から空気を吹き出す吹出モードと、シートの着座面から空気を吸い込む吸込モードとを切り替え可能な空調シートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−125536号公報
本発明者らは、ユーザがシート空調装置に求めている機能について調査した。この調査の結果、近年、シート空調装置には、眠気覚まし、部分的な温度調整等の従来と異なる機能を求められる傾向があることが判った。
このような傾向に着眼し、本発明者らは、ユーザの上半身側および下半身側の少なくとも一方に対して異なる温熱感を付与することで、上述のユーザの要求に対応することを検討した。
ところが、従来のシート空調装置の構造は、ユーザに対して均一な温熱感を付与することを前提として設計されているので、ユーザに異なる温熱感を付与することが難しい。
本開示は、ユーザに対して異なる温熱感を付与することが可能なシート空調装置を提供することを目的とする。
本開示の第1の観点によれば、シート空調装置は、車室内空間に配置され、ユーザの上半身側を支持するシートバック部およびユーザの下半身側を支持するシートクッション部を有するシートに適用される。
シート空調装置は、シートバック部およびシートクッション部のうち、少なくとも一方に設けられ、シートから吹き出す空気、または、シートの内部に吸い込まれる空気の通風路を形成する複数の通風ダクトを備える。
そして、複数の通風ダクトのうち、一部の通風ダクトは、一部の通風ダクトと異なる他の通風ダクトを流れる空気と異なる温度の空気を流通させることが可能なように、他の通風ダクトから独立した構成となっている。
このように、シートバック部およびシートクッション部の少なくとも一方に、複数の通風ダクトを設ける構成とすれば、例えば、風量、温度等の異なる空気を同時に吹き出したり、空気の吹き出しと空気の吸い込みとを同時に行ったりすることができる。そして、複数の通風ダクトのうち、一部の通風ダクトを他の通風ダクトから独立した構成とすれば、複数の通風ダクトに温度、風量等の異なる空気を流通させることで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。
また、本開示の別の観点によれば、シート空調装置は、複数の通風ダクトそれぞれは、内部を流通する空気が混ざらないように互いに独立した構成となっている。
これによれば、複数の通風ダクトの内部を流通する空気が混ざらない構成となっているので、複数の通風ダクトに温度、風量等の異なる空気を流通させることで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。
第1実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。 図1に示す室内空調ユニットの概略構成図である。 第1実施形態のシートの模式的な斜視図である。 第1実施形態のシートバック部の表側を示すシートの正面図である。 第1実施形態のシートクッション部の表側を示すシートの上面図である。 第1実施形態の制御装置のブロック図である。 第1実施形態の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。 図8に示す室内空調ユニットの概略構成図である。 第2実施形態のシート空調装置の変形例を示す概略構成図である。 第3実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。 第3実施形態のシートバック部の表側を示すシートの正面図である。 第4実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。 第4実施形態のシートバック部の表側を示すシートの正面図である。 第4実施形態のシートクッション部の表側を示すシートの上面図である。 第5実施形態のシートバック部の表側を示すシートの正面図である。 第5実施形態のシートクッション部の表側を示すシートの上面図である。 第6実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。 第6実施形態の制御装置のブロック図である。 第6実施形態の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第7実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。 第7実施形態の制御装置のブロック図である。 第7実施形態の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第8実施形態のシート空調装置を含む車両用空調装置の概略構成図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。図1に示す車両用空調装置1は、車室内空間10を空調する空調ユニットを構成する室内空調ユニット2、および車室内空間10に配置されたシート11に適用されるシート空調装置5を備える。なお、各図面中に示す上下、左右、前後を示す矢印は、車両搭載時における上下方向、左右方向、前後方向を示している。
まず、室内空調ユニット2について、図1、図2を参照して説明する。図1に示すように、室内空調ユニット2は、車室内空間10の最前部のインストルメントパネルIPの内側に配置されている。
室内空調ユニット2は、図2に示すように、その外殻を構成する空調ケース21の内部に空調用送風機23、蒸発器24、ヒータコア28等が収容されている。空調ケース21の空気流れ最上流側には、車室内空気(以下、内気と呼ぶ。)および車室外空気(以下、外気と呼ぶ。)を切り替え導入する内外気切替箱22が配置されている。
内外気切替箱22は、空調ケース21内に内気を導入する内気導入口22a、空調ケース21内に外気を導入する外気導入口22bが形成されている。また、内外気切替箱22には、内気導入口22aおよび外気導入口22bの開口面積を調整する内外気切替ドア22cが配置されている。内外気切替ドア22cは、後述する制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
内外気切替箱22の空気流れ下流側には、空調用送風機23が配置されている。空調用送風機23は、内外気切替箱22を介して吸入した空気を車室内空間10へ向けて送風する送風機である。空調用送風機23は、後述する制御装置100からの制御信号に応じて回転数を変更可能な電動送風機で構成されている。なお、空調用送風機23のファンとしては、遠心ファン、軸流ファン、クロスフローファン等を採用することができる。
空調用送風機23の空気流れ下流側には、蒸発器24が配置されている。蒸発器24は、内部を流通する冷媒と空調用送風機23から送風された送風空気とを熱交換させて、当該送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。本実施形態の蒸発器24は、図示しない圧縮機、凝縮器、および膨張弁等とともに、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成している。
空調ケース21内の蒸発器24の空気流れ下流側には、蒸発器24を通過した後の空気が流れる温風通路25、冷風バイパス通路26、並びに、温風通路25および冷風バイパス通路26から流出した空気を混合させる混合空間27が形成されている。
温風通路25には、蒸発器24を通過した後の空気を加熱するためのヒータコア28が配置されている。ヒータコア28は、図示しないエンジンを冷却する冷却水と蒸発器24を通過した後の送風空気とを熱交換させて、送風空気を加熱する加熱用熱交換器である。本実施形態では、蒸発器24およびヒータコア28が、室内空調ユニット2に内蔵された温度調整機器を構成している。
冷風バイパス通路26は、蒸発器24を通過した後の空気を、ヒータコア28を通過させることなく、混合空間27に導くための空気通路である。従って、混合空間27にて混合された送風空気の温度は、温風通路25を通過する空気および冷風バイパス通路26を通過する空気の風量割合によって変化する。
そこで、本実施形態では、蒸発器24の空気流れ下流側であって、温風通路25および冷風バイパス通路26の入口側に、温風通路25および冷風バイパス通路26へ流入させる冷風の風量割合を変化させるエアミックスドア29を配置している。エアミックスドア29は、混合空間27内の空気温度を調整する温度調整部材として機能する。エアミックスドア29は、後述する制御装置100から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
さらに、空調ケース21の空気流れ最下流部には、混合空間27で温度調整された送風空気を吹き出す第1〜第4空調開口部30〜33が設けられている。第1空調開口部30は、車室内空間10の乗員の上半身に向けて空気を吹き出す開口部である。第2空調開口部31は、乗員の足元に向けて空気を吹き出す開口部である。第3空調開口部32は、車両前面の窓ガラスWの内側に向けて空気を吹き出す開口部である。第4空調開口部33は、シート空調装置5に空気を供給する開口部である。なお、第4空調開口部33には、後述するシート空調装置5の主ダクト部材52が接続されている。
そして、第1〜第4空調開口部30〜33の空気流れ上流側には、開口面積を調整する第1〜第4モードドア30a〜33aが配置されている。第1〜第4モードドア30a〜33aは、吹出口モードを切り替える吹出口モード切替部を構成している。第1〜第4モードドア30a〜33aは、後述する制御装置100から出力される制御信号によってその作動が制御される。
次に、シート空調装置5について説明する。本実施形態のシート空調装置5は、シート11の表側から空気を吸い込む吸込モード、および室内空調ユニット2で温度調整された空気をシート11の表側から吹き出す吹出モードを設定可能に構成されている。本実施形態では、室内空調ユニット2が、シート11から吹き出す空気の温度を内気と異なる温度に調整する温度調整部を構成している。
シート空調装置5は、図1に示すように、車室内空間10の前方に配置されたシート11に設けられている。シート空調装置5が設けられたシート11は、乗員の下半身を支えるシートクッション部12、乗員の上半身を支えるシートバック部13、および乗員の頭部を支えるヘッドレスト部14を有している。
シートクッション部12は、ユーザ(すなわち、乗員)の臀部および大腿部を支える部材である。シートクッション部12は、シート11におけるユーザの当たり面をなす表側を覆う表皮部材121、および表皮部材121によって覆われたパッド部材122を有する。
シートバック部13は、主にユーザの腰部および背中部を支える部材である。シートバック部13は、シートクッション部12と同様に、シート11におけるユーザの当たり面をなす表側を覆う表皮部材131、および表皮部材131によって覆われたパッド部材132を有する。
シートクッション部12およびシートバック部13それぞれの表皮部材121、131は、図示しないが、ユーザに接する表皮、表皮の裏側に配置されたクッション部で構成されている。表皮は、織布、メッシュシート等の通気性を有する部材で構成される。また、クッション部は、綿、合成樹脂製のスポンジ等の通気性を有する部材で構成される。
そして、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれのパッド部材122、132は、表皮部材121、131の裏側に配置されている。パッド部材122、132は、クッション作用を発揮する部材であり、表皮部材121、131に比べて充分に大きな厚みをする。パッド部材122、132は、表皮部材121、131と異なり、通気性がない材料(例えば、ウレタンフォーム等の発泡材)で構成される。なお、図示しないが、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれの内部には、骨格をなす金属製のフレームが設置されている。
シートクッション部12およびシートバック部13それぞれには、シート空調装置5の構成要素として、シート11の表側から吹き出す空気の通風路を形成する主吹出ダクト51が配置されている。この主吹出ダクト51は、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に跨って配置されている。
主吹出ダクト51は、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれの表皮部材121、131側に開口する開口部として第1吹出開口部511および第2吹出開口部512が設けられている。
本実施形態の主吹出ダクト51は、シートクッション部12に設けられた第1吹出開口部511、およびシートバック部13に設けられた第2吹出開口部512の双方から空気が吹き出されるように、シート11の内部で枝分かれしている。本実施形態では、第1吹出開口部511および第2吹出開口部512が、シート11の表側において主吹出ダクト51に連通する吹出部を構成している。
また、主吹出ダクト51は、室内空調ユニット2で温度調整された空気が流通するように、主ダクト部材52を介して室内空調ユニット2に接続されている。具体的には、主吹出ダクト51は、その他端側が主ダクト部材52を介して室内空調ユニット2の第4空調開口部33に接続されている。
ここで、主ダクト部材52は、シート接続部521、および空調接続部522で構成されている。シート接続部521は、一端側がシート11の裏側で主吹出ダクト51の端部に接続され、他端側が車両の床面部15に形成された貫通穴151に接続されている。シート接続部521は、シート11の上下方向や前後方向への移動に対応可能なように、蛇腹状のダクトで構成されている。なお、シート接続部521は、可撓性を有するダクトであれば、蛇腹状のダクト以外のダクトが採用されていてもよい。
空調接続部522は、一端側が床面部15の貫通穴151に接続され、他端側が室内空調ユニット2の第4空調開口部33に接続されている。空調接続部522は、車室内空間10の意匠性に影響しないように床面部15の下方、およびインストルメントパネルIPの内側に配設されている。
空調接続部522には、室内空調ユニット2側から主吹出ダクト51側への空気の送風を補助する第1補助送風機53が設けられている。第1補助送風機53は、後述する制御装置100からの制御信号に応じて回転数を変更可能な電動送風機で構成されている。第1補助送風機53のファンとしては、遠心ファン、軸流ファン、クロスフローファン等を採用することができる。
ここで、室内空調ユニット2で温度調整された空気を主吹出ダクト51を介してシート11の表側から吹き出す構成では、シート11の全面において均一な温度の空気が吹き出されることになる。このような構成では、シート11における各部位から異なる温度の空気を同時に吹き出して、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができない。
ユーザに対して異なる温熱感を付与する観点では、単一の通風ダクトを用いて、シート11の表側から吹き出すと共に、シート11の表側から空気を吸い込む構成が考えられる。
しかしながら、単一の通風ダクトを用いて、空気の吹き出しおよび空気の吸い込みを行う構成では、空気の吹き出しおよび空気の吸い込みを同時に行うことができず、ユーザに対して異なる温熱感を同時に付与することができない。
そこで、本実施形態のシート空調装置5は、ユーザの下半身側に異なる温熱感を付与するために、シートクッション部12に対して、主吹出ダクト51とは別に、シート11の表側から吸い込んだ空気の通風路を形成する第1吸込ダクト54が配置されている。
また、本実施形態のシート空調装置5は、ユーザの上半身側に異なる温熱感を付与するために、シートバック部13に対して、主吹出ダクト51とは別に、シート11の表側から吸い込んだ空気の通風路を形成する第2吸込ダクト55が配置されている。
第1吸込ダクト54には、シートクッション部12の表皮部材121側に開口する開口部として第1吸込開口部541が設けられている。本実施形態では、第1吸込開口部541が、シートクッション部12の表側において第1吸込ダクト54に連通する吸込部を構成している。
また、第1吸込ダクト54には、第1吸込開口部541を介してシートクッション部12の表側から空気を吸い込む第1吸込送風機542が配置されている。第1吸込送風機542は、後述する制御装置100からの制御信号に応じて回転数を変更可能な電動送風機で構成されている。第1吸込送風機542のファンとしては、遠心ファン、軸流ファン、クロスフローファン等を採用することができる。
本実施形態の第1吸込ダクト54は、シートクッション部12の裏側、すなわち底面側に開口している。これにより、第1吸込送風機542によってシートクッション部12の表側から空気を吸い込まれた空気は、シートクッション部12の裏側に排出される。
第2吸込ダクト55には、シートバック部13の表皮部材131側に開口する開口部として第2吸込開口部551が設けられている。本実施形態では、第2吸込開口部551が、シートバック部13の表側において第2吸込ダクト55に連通する吸込部を構成している。
また、第2吸込ダクト55には、第2吸込開口部551を介してシートバック部13の表側から空気を吸い込む第2吸込送風機552が配置されている。第2吸込送風機552は、後述する制御装置100からの制御信号に応じて回転数を変更可能な電動送風機で構成されている。第2吸込送風機552のファンとしては、遠心ファン、軸流ファン、クロスフローファン等を採用することができる。
本実施形態の第2吸込ダクト55は、シートバック部13の裏側、すなわち背面側に開口している。これにより、第2吸込送風機552によってシートバック部13の表側から空気を吸い込まれた空気は、シートバック部13の裏側に排出される。
本実施形態の主吹出ダクト51は、第1吸込ダクト54および第2吸込ダクト55を流れる空気と異なる温度の空気を流通させることが可能なように、第1吸込ダクト54および第2吸込ダクト55から独立した構成となっている。なお、本実施形態では、主吹出ダクト51が、主吹出ダクト51以外の他の通風ダクトから独立した一部の通風ダクトを構成している。
具体的には、本実施形態の主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、および第2吸込ダクト55は、それぞれの内部を流通する空気が混ざらないように、互いに独立した構成となっている。すなわち、主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、および第2吸込ダクト55は、シート11の内部において、それぞれが連通しないように構成されている。
本実施形態では、主吹出ダクト51および第1吸込ダクト54によってシートクッション部12に互いに独立した2つの通風路が構成されている。また、本実施形態では、主吹出ダクト51および第2吸込ダクト55によってシートバック部13にも互いに独立した2つの通風路が形成されている。なお、本実施形態では、主吹出ダクト51および第1吸込ダクト54がシートクッション部12の内部に設けられた複数の通風ダクトを構成している。また、本実施形態では、主吹出ダクト51および第2吸込ダクト55がシートバック部13の内部に設けられた複数の通風ダクトを構成している。
ここで、シートバック部13は、シート11にユーザが着座した状態において、下方側の部位でユーザの腰部を支え、上方側の部位でユーザの背中部分を支える。本実施形態のシートバック部13は、図3に示すように、上下方向の中央部よりも下方側に腰部を支持する腰支持部位130aが設けられ、上下方向の中央部よりも上方側に背中部分を支える背中支持部位130bが設けられている。具体的には、腰支持部位130aは、シート11の内部に板状のランバープレート13aが配置された箇所である。また、背中支持部位130bは、ランバープレート13aとヘッドレスト部14との間の部位である。なお、シート11によっては、ランバープレート13aによって腰部および背中部分を支持するものがあり、腰支持部位130aと背中支持部位130bとの境界が判然としなくなることがある。このため、腰支持部位130aは、シートバック部13における上下方向の中央部よりも下方側の部位と定義することもできる。また、背中支持部位130bは、シートバック部13における上下方向の中央部よりも上方側の部位と定義することもできる。
そして、シートバック部13では、腰部を支える下方側の部位が、背中部分を支える上方側の部位に比べて、ユーザの身体による圧力が集中し易い傾向がある。すなわち、シートバック部13は、腰支持部位130aに作用する圧力が、背中支持部位130bに作用する圧力が高くなり易い傾向がある。本実施形態では、腰支持部位130aが、シートバック部13における高座圧部位を構成している。
シートバック部13の下方側の部位は、上方側の部位に比べてユーザとの密着度が高いため、シート11の表側から空気を吹き出す場合、空気の圧力損失が大きく、充分な吹出風量を確保することが難しい。このため、シートバック部13の下方側の部位では、その周囲の部位に比べて、ユーザに提供する温熱感を確保するために、内気に対して温度差を有する空気を供給する必要がある。
そこで、本実施形態では、シートバック部13に設けられた第2吹出開口部512、および第2吸込開口部551を上下に分けて設定している。すなわち、本実施形態では、図4に示すように、シートバック部13において、第2吸込開口部551を第2吹出開口部512よりも上方側に設定している。これにより、本実施形態のシートバック部13には、空気を吸い込む吸込領域SBinと空気を吹き出す吹出領域SBoutとが、異なる位置に形成されている。
具体的には、本実施形態のシートバック部13には、高座圧部位である腰支持部位130aに第2吹出開口部512が設定され、高座圧部位以外の部位である背中支持部位130bに第2吸込開口部551が設定されている。
一方、シートクッション部12は、シート11にユーザが着座した状態において、後方側の部位でユーザの臀部を支持し、前方側の部位でユーザの大腿部を支持する。本実施形態のシートクッション部12は、図3に示すように、前後方向の中央部よりも後方側に臀部を支持する臀部支持部位120aが設けられ、前後方向の中央部よりも前方側に大腿部を支える大腿部支持部位120bが設けられている。本実施形態のシートクッション部12は、前後方向の中央部よりも後方側の部位が臀部支持部位120aを構成し、前後方向の中央部よりも前方側の部位が大腿部支持部位120bを構成している。
そして、シートクッション部12では、臀部を支持する後方側の部位が、大腿部を支持する前方側の部位に比べて、ユーザの身体による圧力が集中し易い傾向がある。すなわち、シートクッション部12は、臀部支持部位120aに作用する圧力が、大腿部支持部位120bに作用する圧力が高くなり易い傾向がある。本実施形態では、臀部支持部位120aが、シートクッション部12における高座圧部位を構成している。
シートクッション部12の後方側の部位は、前方側の部位に比べてユーザとの密着度が高いため、シート11の表側から空気を吹き出す場合、空気の圧力損失が大きく、充分な吹出風量を確保することが難しい。このため、シートクッション部12の後方側の部位では、その周囲の部位に比べて、ユーザに提供する温熱感を確保するために、内気に対して温度差を有する空気を供給する必要がある。
そこで、本実施形態では、シートクッション部12に設けられた第1吹出開口部511、および第1吸込開口部541を前後に分けて設定している。すなわち、本実施形態では、図5に示すように、シートクッション部12において、第1吸込開口部541を第1吹出開口部511よりも前方側に設定している。これにより、本実施形態のシートクッション部12には、空気を吸い込む吸込領域SCinと空気を吹き出す吹出領域SCoutとが、異なる位置に形成されている。
具体的には、本実施形態のシートクッション部12には、高座圧部位である臀部支持部位120aに第1吹出開口部511が設定され、高座圧部位以外の部位である大腿部支持部位120bに第1吸込開口部541が設定されている。
次に、図6を参照して、本実施形態の電気制御部である制御装置100について説明する。制御装置100は、CPU、ROMおよびRAM等の記憶部を含むマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。そして、制御装置100は、記憶部内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された各種機器の作動を制御する。なお、制御装置100の記憶部は、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。
制御装置100は、室内空調ユニット2およびシート空調装置5の作動を制御する装置である。本実施形態では、制御装置100が、温度調整部である室内空調ユニット2を制御する温調制御部を構成している。
制御装置100の出力側には、室内空調ユニット2の構成機器である内外気切替ドア22c、空調用送風機23、エアミックスドア29、第1〜第4モードドア30a〜33a等が接続されている。また、制御装置100の出力側には、シート空調装置5の構成機器である第1補助送風機53、第1吸込送風機542、第2吸込送風機552等が接続されている。
制御装置100の入力側には、内気温Trを検出する内気センサ101、外気温Tamを検出する外気センサ102、車室内空間10への日射量Tsを検出する日射センサ103等の各種センサ群が接続されている。
また、制御装置100の入力側には、眠気等によってユーザの覚醒度合が低下した覚醒低下状態を検出する覚醒低下検知部104が接続されている。本実施形態では、覚醒低下検知部104として、ユーザの心拍数に基づいてユーザの覚醒度合の低下を検出する装置を採用している。
ここで、ユーザの心拍数は、ユーザの覚醒度合が低下するに伴って減少する傾向がある。このため、覚醒低下検知部104は、ユーザの心拍数が所定値よりも減少した場合に、覚醒低下状態を示す信号を制御装置100に出力する構成となっている。
なお、覚醒低下検知部104としては、ユーザの心拍数に基づくものに限らず、ユーザの瞬きの回数に基づいて、ユーザの覚醒度合の低下を検出する視覚運動検出装置が採用されていてもよい。
ここで、ユーザの瞬きの回数は、ユーザの覚醒度合が低下するに伴って減少する傾向がある。このため、視覚運動検出装置は、ユーザの瞬きの回数が所定回数よりも減少した場合に、覚醒低下状態を示す信号を制御装置100に出力する構成とすればよい。なお、ユーザの覚醒度合が低下すると、ユーザの瞬きのスピードが低下したり、ユーザの視点が通常よりも下方に低下したりする傾向もある。このため、視覚運動検出装置は、瞬きのスピードが所定値よりも低下したり、視点が基準位置よりも下方に低下したりした際に、覚醒低下状態を示す信号を制御装置100に出力する構成となっていてもよい。
さらに、制御装置100の入力側には、インストルメントパネルIP付近に配置された操作パネル105が接続されている。操作パネル105には、各種操作スイッチとして、空調作動スイッチ105a、車室内温度の設定スイッチ105b、シート空調装置5のシート作動スイッチ105c等が設けられている。
空調作動スイッチ105aは、空調用送風機23を作動させて室内空調ユニット2で車室内空間10へ吹き出す空気の温度調整を実施するための要求信号を制御装置100に出力するスイッチである。
シート作動スイッチ105cは、シート11の表側からの空気の吹き出し、または、シート11の表側からの空気の吸い込みを実施するための要求信号を制御装置100に出力するスイッチである。
ここで、本実施形態の制御装置100は、その出力側に接続された制御対象となる各種機器を制御する制御部が一体に構成されたものである。そして、制御装置100は、制御対象となる各構成機器の作動を制御するハードウェアやソフトウェアが各構成機器の作動を制御する制御部として機能する。
例えば、本実施形態の制御装置100は、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出された際に、通常のシート空調モードから覚醒用のシート空調モードに切り替えるモード切替処理を実行する。本実施形態では、制御装置100におけるモード切替処理を実行するハードウェアやソフトウェアがモード制御部100aを構成している。
次に、本実施形態の室内空調ユニット2およびシート空調装置5の作動について説明する。まず、室内空調ユニット2の作動について説明する。室内空調ユニット2は、空調作動スイッチ105aがオンされると、制御装置100が室内空調ユニット2の各種構成機器を制御して、車室内空間10を空調する。
制御装置100は、まず、各種センサ群の検出信号および操作パネル105の操作信号に基づいて、目標吹出温度TAOを算出する。TAOは操作パネル105の設定スイッチ105bで設定された設定温度Tsetに車室内空間10の温度を近づけるために必要な吹出空気温度である。具体的には、制御装置100は、設定スイッチ105bで設定された設定温度Tset、内気温Tr、外気温Tam、日射量Tsに基づいて、以下の数式F1を用いてTAOを算出する。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
なお、数式F1に示すKset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
そして、制御装置100は、TAOに基づいて、空調用送風機23の回転数、内外気切替ドア22c、第1〜第3モードドア30a〜32a、エアミックスドア29の開度等を決定し、決定した制御状態が得られるように各種機器に制御信号を出力する。制御装置100は、操作信号および検出信号の読込み、TAOの算出、新たな制御状態の決定、制御信号の出力といった一連の処理を繰り返す。
これにより、室内空調ユニット2にて所望の温度に調整された空気が車室内空間10に吹き出されることで、車室内空間10の温度が設定スイッチ105bで設定された設定温度Tsetに近づく。
続いて、シート空調装置5の作動について説明する。シート空調装置5は、シート作動スイッチ105cがオンされると、制御装置100がシート空調装置5の各種構成要素を制御して、シート11の表側からの空気の吹き出し、または、シート11の表側からの空気の吸い込みを実施する。
以下、本実施形態の制御装置100が実行するシート空調装置5の制御処理について、図7を参照して説明する。なお、図7は、空調作動スイッチ105aおよびシート作動スイッチ105cの双方がオンされた際に、制御装置100が実行する処理の流れを示している。
図7に示すように、制御装置100は、ステップS100にてフラグ、タイマ等の初期化する初期化処理を実行する。そして、制御装置100は、ステップS110にて各種センサ群の検出信号および操作パネル105の操作信号等の各種信号を読み込む。
続いて、制御装置100は、ステップS120にてユーザが覚醒低下状態であるか否かを判定する。具体的には、ステップS120の判定処理では、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出されているか否かを判定する。
ステップS120の判定処理の結果、覚醒低下状態でないと判定された場合、すなわち、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出されていない場合、制御装置100は、ステップS130にて通常のシート空調モードの制御処理を実行する。
ここで、例えば、夏場の炎天下となる環境では、熱容量の大きいシート11に温熱が蓄積される。この状態で、シート11の表側から空気を吹き出すと、ユーザである乗員に熱風が吹き出されてしまうことが懸念される。
また、例えば、冬場の極寒となる環境では、熱容量の大きいシート11に冷熱が蓄積される。この状態で、シート11の表側から空気を吹き出すと、ユーザである乗員に冷風が吹き出されてしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態の制御装置100は、通常のシート空調モード時において、まず、シート空調装置5を吸込モードで起動し、起動してから所定時間(例えば、1分〜5分)が経過した後に吸込モードから吹出モードに切り替える制御処理を実行する。
具体的には、制御装置100は、第1補助送風機53を停止した状態で第1吸込送風機542および第2吸込送風機552を作動させた後、第1吸込送風機542および第2吸込送風機552を停止して第1補助送風機53を作動させる。なお、制御装置100は、第1補助送風機53の作動を開始させた際に、第4空調開口部33が開放状態となるように第4モードドア33aを制御する。
このように、通常のシート空調モードにおいて、まず、シート空調装置5を吸込モードで起動する構成とすれば、シート11に蓄積された温熱および冷熱を除去することができる。このため、シート11の表側から空気を吹き出す際に、ユーザにとって不快となる温風および冷風が吹き出されることを抑制することができる。
一方、ステップS120の判定処理の結果、覚醒低下状態であると判定された場合、すなわち、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出された場合、制御装置100は、ステップS140にて覚醒用のシート空調モードの制御処理を実行する。
具体的には、制御装置100は、第1補助送風機53、第1吸込送風機542、および第2吸込送風機552を作動させると共に、第4空調開口部33が開放状態となるように第4モードドア33aを制御する。これにより、シート11の表側から室内空調ユニット2で温度調整された空気が吹き出されると共に、シート11の表側からシート11周囲の空気が吸い込まれる。
具体的には、シートクッション部12およびシートバック部13では、主吹出ダクト51を介して室内空調ユニット2で温度調整された空気が吹き出される。これと同時に、シートクッション部12では、第1吸込ダクト54を介してシートクッション部12周囲の空気が吸い込まれる。また、シートバック部13では、第2吸込ダクト55を介してシートクッション部12周囲の空気が吸い込まれる。
ステップS130の処理またはステップS140の処理の後、制御装置100は、ステップS150でシート空調装置5を停止するか否かを判定する。具体的には、ステップS150の判定処理では、シート作動スイッチ105cがオフに設定された場合にシート空調装置5を停止すると判定し、シート作動スイッチ105cがオンに維持されている場合にシート空調装置5を停止しないと判定する。
制御装置100は、ステップS150の判定処理にてシート空調装置5を停止すると判定された場合に、第1補助送風機53、第1吸込送風機542、および第2吸込送風機552のうち、作動している送風機を停止する。
一方、制御装置100は、ステップS150の判定処理にてシート空調装置5を停止しないと判定された場合に、第1補助送風機53、第1吸込送風機542、および第2吸込送風機552のうち、作動している送風機の作動状態を維持する。
以上説明した本実施形態のシート空調装置5には、主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、および第2吸込ダクト55という複数の通風ダクトを、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に設ける構成としている。そして、本実施形態のシート空調装置5は、主吹出ダクト51が、内気とは異なる温度の空気を流通させることが可能なように、第1吸込ダクト54、および第2吸込ダクト55から独立した構成となっている。具体的には、本実施形態のシート空調装置5は、主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、および第2吸込ダクト55それぞれが、互いに独立した構成となっている。
これによれば、本実施形態のシート空調装置5は、シートバック部13およびシートクッション部12の双方に設けられた複数の通風ダクトに対して、風量、温度等の異なる空気を流通させることができる。この結果、本実施形態のシート空調装置5は、シートバック部13およびシートクッション部12の双方において、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。
このように、ユーザに対して異なる温熱感を付与する場合、シート11全体で冷え過ぎや、熱過ぎといった偏った温熱感がユーザに付与され難いので、ユーザの快適性を確保することができる。
また、本実施形態では、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に設けられた複数の通風ダクトの一部を室内空調ユニット2で温度調整された空気の吹出用とし、残りを空気の吸込用としている。すなわち、本実施形態では、複数の通風ダクトのうち、主吹出ダクト51を室内空調ユニット2で温度調整された空気の吹出用とし、残りの第1吸込ダクト54および第2吸込ダクト55を空気の吸込用としている。
これによれば、室内空調ユニット2にて温度調整された快適な空気をユーザに吹き出すことができるので、シート11から吹き出す空気の温度を専用の装置で調整する構成に比べて、簡素な構成でユーザの快適性を確保することができる。
特に、本実施形態の如く、シートバック部13およびシートクッション部12の双方において、空気の吹き出しと空気の吸い込みとを同時に行う構成では、シート11付近の風向きを大きく変化させることでユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。このことは、ユーザの眠気防止を図る上でも有効である。
また、本実施形態のシート空調装置5は、シートバック部13に複数の通風ダクト、すなわち、主吹出ダクト51および第2吸込ダクト55が設けられている。このため、温度変化に対して敏感なユーザの上半身に異なる温熱感を付与することができる。これにより、ユーザに対して皮膚表面の温度変化を知覚させる機会を提供することで、眠気防止を図ることができる。
特に、本実施形態のシート空調装置5では、シートバック部13における高座圧部位である腰支持部位130aに第2吹出開口部512が設定され、背中支持部位130bに第2吸込開口部511が設定されている。これによれば、シートバック部13におけるユーザの腰部を支持する高座圧部位から内気に対して温度差を有する空気を供給することが可能となるので、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。また、シートバック部13における高座圧部位以外の部位から空気を吸い込む構造では、空気の吸込量を充分に確保することができるので、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易くなる。従って、本実施形態のシート空調装置5では、ユーザの上半身における蒸れ等を抑えて、ユーザの快適性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態のシート空調装置5は、シートクッション部12に複数の通風ダクト、すなわち、主吹出ダクト51および第1吸込ダクト54が設けられている。これによれば、シート11に接触した際に蒸れ易いユーザの下半身に対して異なる温熱感を付与することができるので、ユーザの快適性の向上を図ることができる。
特に、本実施形態のシート空調装置5では、シートクッション部12における高座圧部位である臀部支持部位120aに第1吹出開口部511が設定され、大腿部支持部位120bに第1吸込開口部541が設定されている。これによれば、シートクッション部12におけるユーザの臀部を支持する高座圧部位から内気に対して温度差を有する空気を供給することが可能となるので、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。また、シートクッション部12における高座圧部位以外の部位から空気を吸い込む構造では、空気の吸込量を充分に確保することができるので、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易くなる。従って、この結果、本実施形態のシート空調装置5では、ユーザの下半身における蒸れ等を抑えて、ユーザの快適性の向上を図ることが可能となる。
さらに、本実施形態の制御装置100は、ユーザの覚醒度合が低下した際に、主吹出ダクト51を介して、室内空調ユニット2で温度調整された空気をシート11の表側から吹き出す制御処理を実行する。具体的には、本実施形態の制御装置100は、ユーザの覚醒度合が低下した際に、主吹出ダクト51からの室内空調ユニット2で温度調整された空気の吹き出しと、各吸込ダクト54、55からの空気の吸い込みとを同時に実施する制御処理を実行する。
これによれば、乗員の覚醒度合が低下した際に、主通風ダクト51を介して各吸込ダクト54、55を流通する空気と異なる温度の空気をシート11の表側から吹き出すことで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。ユーザに対して異なる温熱感を付与することは、ユーザに対して皮膚表面の温度変化を知覚させる機会を提供することになり、乗員の覚醒度合を回復させることが可能となる。
ここで、本実施形態では、主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、および第2吸込ダクト55それぞれが、互いに独立して構成されるシート空調装置5を例示したが、これに限定されない。例えば、第1吸込ダクト54および第2吸込ダクト55は、互いを流通する空気が混ざり合ったとしても、シート11に着座したユーザの温熱感に殆ど影響がない。このため、第1吸込ダクト54および第2吸込ダクト55は、互いを流通する空気が混ざり合うように、ダクトの一部分が共通化された構成となっていてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図8および図9を参照して説明する。本実施形態のシート空調装置5は、シートクッション部12およびシートバック部13の双方において異なる温度の空気を同時に吹き出すことが可能となっている点が第1実施形態と相違している。
本実施形態のシート空調装置5は、第1実施形態で説明した第1吸込ダクト54、第2吸込ダクト55の代わりに、補助吹出ダクト56を備える。すなわち、図8に示すように、本実施形態のシートクッション部12およびシートバック部13それぞれには、主吹出ダクト51とは別に、シート11の表側から吹き出す空気の通風路を形成する補助吹出ダクト56が配置されている。この補助吹出ダクト56は、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に跨って配置されている。
補助吹出ダクト56には、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれの表皮部材121、131側に開口する第3吹出開口部561および第4吹出開口部562が設けられている。なお、本実施形態では、第1吹出開口部511および第2吹出開口部512が、主吹出ダクト51に連通する第1吹出部を構成し、第3吹出開口部561および第4吹出開口部562が、補助吹出ダクト56に連通する第2吹出部を構成している。
本実施形態のシートバック部13には、補助吹出ダクト56の第4吹出開口部562が主吹出ダクト51の第2吹出開口部512よりも上方側に設定されている。具体的には、シートバンク部13には、高座圧部位である腰支持部位130aに第2吹出開口部512が設定され、高座圧部位以外の部位である背中支持部位130bに第4吹出開口部562が設定されている。
また、本実施形態のシートクッション部12には、補助吹出ダクト56の第3吹出開口部561が主吹出ダクト51の第1吹出開口部511よりも前方側に設定されている。具体的には、本実施形態のシートクッション部12には、高座圧部位である臀部支持部位120aに第1吹出開口部511が設定され、高座圧部位以外の部位である大腿部支持部位120bに第3吹出開口部561が設定されている。
本実施形態の補助吹出ダクト56は、シートクッション部12の第3吹出開口部561、およびシートバック部13の第4吹出開口部562の双方から空気を吹き出すことができるように、シート11の内部で枝分かれしている。また、補助吹出ダクト56は、室内空調ユニット2で温度調整された空気が流通するように、補助ダクト部材57を介して室内空調ユニット2に接続されている。
ここで、本実施形態の室内空調ユニット2の空調ケース21には、図9に示すように、蒸発器24とヒータコア28との間に、蒸発器24を通過した空気を外部に流出させる中間開口部34が形成されている。
補助吹出ダクト56は、主吹出ダクト51を流通する空気と異なる温度の空気が流通するように、補助ダクト部材57を介して室内空調ユニット2の中間開口部34に接続されている。
ここで、補助ダクト部材57は、シート接続部571、および空調接続部572で構成されている。シート接続部571は、一端側がシート11の裏側で補助吹出ダクト56の端部に接続され、他端側が車両の床面部15に形成された貫通穴152に接続されている。シート接続部571は、シート11の上下方向や前後方向への移動に対応可能なように、蛇腹状のダクトで構成されている。なお、シート接続部571は、可撓性を有するダクトであれば、蛇腹状のダクト以外のダクトが採用されていてもよい。
空調接続部572は、一端側が床面部15の貫通穴152に接続され、他端側が室内空調ユニット2の中間開口部34に接続されている。空調接続部572は、車室内空間10の意匠性に影響しないように床面部15の下方、およびインストルメントパネルIPの内側に配設されている。
空調接続部572には、室内空調ユニット2側から補助吹出ダクト56側への空気の送風を補助する第2補助送風機58が設けられている。第2補助送風機58は、後述する制御装置100からの制御信号に応じて回転数を変更可能な電動送風機で構成されている。補助送風機58のファンとしては、遠心ファン、軸流ファン、クロスフローファン等を採用することができる。
本実施形態の主吹出ダクト51および補助吹出ダクト56は、それぞれの内部を流通する空気が混ざらないように、互いに独立した構成となっている。すなわち、主吹出ダクト51および補助吹出ダクト56は、シート11の内部において、それぞれが連通しないように構成されている。
本実施形態では、主吹出ダクト51および補助吹出ダクト56によって、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に、互いに独立した2つの通風路部が構成されている。なお、本実施形態では、主吹出ダクト51および補助吹出ダクト56がシートクッション部12およびシートバック部13の双方に設けられた複数の通風ダクトを構成している。
次に、本実施形態のシート空調装置5の作動について説明する。本実施形態の制御装置100が実行する制御処理は、図7のステップS130に示す通常のシート空調モード、および図7のステップS140に示す覚醒用のシート空調モードの内容が異なるだけで、他の処理については第1実施形態と同様となっている。
本実施形態の制御装置100は、図7のステップS130に示す通常のシート空調モード時において、補助ダクト部材57に設けられた第2補助送風機58を停止した状態で主ダクト部材52に設けられた第1補助送風機53を作動させる。なお、制御装置100は、第1補助送風機53の作動を開始させた際に、第4空調開口部33が開放状態となるように第4モードドア33aを制御する。
これにより、室内空調ユニット2にて温度調整された空気、すなわち、蒸発器24およびヒータコア28にて温度調整された空気がシート11の表側から吹き出される。
一方、本実施形態の制御装置100は、図7のステップS140に示す覚醒用のシート空調モード時において、主ダクト部材52に設けられた第1補助送風機53および補助ダクト部材57に設けられた第2補助送風機58の双方を作動させる。なお、制御装置100は、第1補助送風機53の作動を開始させた際に、第4空調開口部33が開放状態となるように第4モードドア33aを制御する。
これにより、シート11の表側から室内空調ユニット2の蒸発器24およびヒータコア28にて温度調整された空気が吹き出されると共に、シート11の表側から室内空調ユニット2の蒸発器24を通過した冷風が吹き出される。
具体的には、シートクッション部12およびシートバック部13では、主吹出ダクト51を介して室内空調ユニット2の蒸発器24およびヒータコア28にて温度調整された空気が吹き出される。これと同時に、シートクッション部12およびシートバック部13では、補助吹出ダクト56を介して室内空調ユニット2の蒸発器24を通過した冷風が吹き出される。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のシート空調装置5は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態のシート空調装置5は、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に設けられた複数の通風ダクトが、内部を流通する空気が異なる温度となるように、個別に室内空調ユニット2に接続されている。すなわち、本実施形態のシート空調装置5は、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に設けられた主吹出ダクト51および補助吹出ダクト56が、内部を流通する空気が異なる温度となるように、個別に室内空調ユニット2に接続されている。
これによれば、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に設けられた複数の通風ダクトから異なる温度の空気を同時に吹き出すことが可能となる。特に、異なる温度の空気を同時に吹き出すことが可能な構成では、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易いので、ユーザの眠気防止、およびシート11における部分的な温度調整を実現する上で好適である。
ここで、本実施形態では、補助ダクト部材57に対して第2補助送風機58を配置する例について説明したが、これに限定されない。空調用送風機23から送風された空気は、補助ダクト部材57にも流入する。このため、第2補助送風機58は省略されていてもよい。この場合、意図せずに、補助ダクト部材57を介してシート11の表側から空気が吹き出される可能性がある。このため、室内空調ユニット2には、中間開口部34を開閉する開閉ドアを設けることが望ましい。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態では、補助ダクト部材57を介して補助吹出ダクト56を室内空調ユニット2に接続する例について説明したが、これに限定されない。補助吹出ダクト56は、例えば、図10に示すように、内気が流通するように、補助ダクト部材57を介して車室内空間10に連通した構成となっていてもよい。
このように、一部の通風ダクトにて室内空調ユニット2で温度調整された空気を吹き出し、他の通風ダクトにて内気を吹き出す構成とすれば、シートバック部13およびシートクッション部12の双方にて異なる温度の空気を同時に吹き出すことができる。特に、異なる温度の空気を同時に吹き出すことが可能な構成では、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易いので、ユーザの眠気防止、およびシート11における部分的な温度調整を実現する上で好適である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図11および図12を参照して説明する。本実施形態のシート空調装置5は、補助吹出ダクト56を介して、ユーザの首元に冷風を吹き出すことが可能となっている点が第2実施形態と相違している。
図11および図12に示すように、本実施形態の補助吹出ダクト56は、シートバック部13の内部で2つに分岐している。補助吹出ダクト56は、シートバック部13の内部で分岐した一方の分岐部56aの一端側に第4吹出開口部562が設けられると共に、他方の分岐部56bの一端側に首吹出開口部563が設けられている。
本実施形態の一方の分岐部56aに設けられた第4吹出開口部562は、ユーザの背中部分に対向する部位、すなわち、シートバック部13における上方側の部位に開口している。
また、本実施形態の他方の分岐部56bに設けられた首吹出開口部563は、ユーザの首元に対向する部位、すなわち、シートバック部13における第4吹出開口部562よりも上方側の部位に開口している。
その他の構成は、第2実施形態と同様である。本実施形態のシート空調装置5は、第2実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第2実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態のシート空調装置5は、シートバック部13におけるユーザの背中部分に対応する部位、およびユーザの首元に対応する部位に、補助吹出ダクト56の第4吹出開口部562および首吹出開口部563が設けられている。これによれば、ユーザの身体による圧力がかかり難いユーザの背中部分に加えて、着衣などから露出し易いユーザの首元に対して冷風を吹き出すことができる。このため、ユーザに対して皮膚表面の温度変化を知覚させて、眠気防止を図ることができる。
ここで、本実施形態では、補助吹出ダクト56の2つの分岐部56a、56bの双方をシートバック部13の内部に設ける例について説明したが、これに限定されない。例えば、補助吹出ダクト56の2つの分岐部56a、56bのうち、ユーザの首元に開口する分岐部56bをシートバック部13の外部に配設する構成としてもよい。このような構成では、ユーザの首元に開口する分岐部56bを介して吹き出す空気の温度が、シートバック部13の内部に蓄積された冷熱および温熱により変化してしまうことを抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図13〜図15を参照して説明する。本実施形態では、シートクッション部12およびシートバック部13の双方において異なる温度の空気を同時に吹き出すことが可能となっている点が第1実施形態と相違している。
本実施形態のシート空調装置5は、第1実施形態で説明した主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、第2吸込ダクト55に加えて、補助吹出ダクト56Cを備える。すなわち、図13に示すように、本実施形態のシートクッション部12およびシートバック部13それぞれには、主吹出ダクト51とは別に、シート11の表側から吹き出す空気の通風路を形成する補助吹出ダクト56Cが配置されている。
本実施形態の補助吹出ダクト56Cは、シートクッション部12およびシートバック部13のパッド部材122、132の内部ではなく、シートクッション部12およびシートバック部13の双方の外表面に沿って設けられている。
補助吹出ダクト56Cには、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれの表側において、車両幅方向(すなわち、左右方向)の両側に開口する第3吹出開口部561Aおよび第4吹出開口部562Aが設けられている。
本実施形態のシートバック部13には、図14に示すように、補助吹出ダクト56Cの第4吹出開口部562Aが主吹出ダクト51の第2吹出開口部512よりも車両幅方向(すなわち、左右方向)の外側に設定されている。
また、本実施形態のシートクッション部12には、図15に示すように、補助吹出ダクト56Cの第3吹出開口部561Aが主吹出ダクト51の第1吹出開口部511よりも車両幅方向(すなわち、左右方向)の外側に設定されている。
本実施形態の補助吹出ダクト56Cは、シートクッション部12の第3吹出開口部561A、およびシートバック部13の第4吹出開口部562Aの双方から空気を吹き出すことができるように、シート11の外部で枝分かれしている。
ここで、本実施形態の補助吹出ダクト56Cは、第2実施形態で説明した補助吹出ダクト56と同様に、室内空調ユニット2の内部を流れる空気が流通するように、補助ダクト部材57を介して室内空調ユニット2に接続されている。そして、本実施形態の補助ダクト部材57は、第2実施形態と同様に、室内空調ユニット2の中間開口部34に接続されている。
本実施形態の補助吹出ダクト56Cは、主吹出ダクト51と異なり、シート11の外部に設けられているので、その内部を流通する空気が、主吹出ダクト51の内部を流通する空気が混ざらない構成となっている。
ここで、本実施形態では、主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、第2吸込ダクト55、および補助吹出ダクト56Cによって、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に、互いに独立した3つの通風路部が構成されている。
なお、本実施形態では、主吹出ダクト51、第1吸込ダクト54、および補助吹出ダクト56Cがシートクッション部12に設けられた複数の通風ダクトを構成している。また、本実施形態では、主吹出ダクト51、第2吸込ダクト55、および補助吹出ダクト56CAがシートバック部13に設けられた複数の通風ダクトを構成している。
次に、本実施形態のシート空調装置5の作動について説明する。本実施形態の制御装置100が実行する制御処理は、図7のステップS130に示す通常のシート空調モード、および図7のステップS140に示す覚醒用のシート空調モードの内容が異なるだけで、他の処理については第1実施形態と同様となっている。
本実施形態の制御装置100は、図7のステップS130に示す通常のシート空調モード時において、まず、第1補助送風機53および第2補助送風機58を停止した状態で第1吸込送風機542および第2吸込送風機552を作動させる。そして、制御装置100は、第1吸込送風機542および第2吸込送風機552を作動させてから所定時間(例えば、1分〜5分)が経過した後に、第1吸込送風機542および第2吸込送風機552を停止して、第1補助送風機53を作動させる。なお、制御装置100は、第1補助送風機53の作動を開始させた際に、第4空調開口部33が開放状態となるように第4モードドア33aを制御する。
このように、通常のシート空調モードにおいて、まず、シート空調装置5を吸込モードで起動する構成とすれば、シート11に蓄積された温熱および冷熱を除去することができる。このため、シート11の表側から空気を吹き出す際に、ユーザにとって不快となる温風および冷風が吹き出されることを抑制することができる。
一方、本実施形態の制御装置100は、図7のステップS140に示す覚醒用のシート空調モード時において、第1補助送風機53、第2補助送風機58、第1吸込送風機542、および第2吸込送風機552それぞれを作動させる。なお、制御装置100は、第1補助送風機53の作動を開始させた際に、第4空調開口部33が開放状態となるように第4モードドア33aを制御する。
これにより、シート11の表側から室内空調ユニット2の蒸発器24およびヒータコア28にて温度調整された空気が吹き出されると共に、シート11の表側からシート11周囲の空気が吸い込まれる。さらに、シート11の表側から室内空調ユニット2の蒸発器24を通過した冷風が吹き出される。
その他の構成は、第1、第2実施形態と同様である。本実施形態のシート空調装置5は、第1、第2実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第1、第2実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態では、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に形成された複数の通風路部の一部を室内空調ユニット2にて温度調整された空気および室内空調ユニット2の内部を流通する冷風の吹き出し用とし、残りを空気の吸い込み用としている。これによれば、シート11の表側から異なる温度の空気を吹き出すと共に、シート11付近の風向きを大きく変化させることができるので、ユーザに対して異なる温熱感を確実に付与することができる。従って、本実施形態のシート空調装置5によれば、眠気防止およびシート11における部分的な温度調整が可能となる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図16および図17を参照して説明する。本実施形態では、シート11における第1吹出開口部511、第2吹出開口部512、第1吸込開口部541、および第2吸込開口部551の配置を変更している点が第1実施形態と相違している。
ここで、シートバック部13では、下方側の部位における車両幅方向(すなわち、左右方向)の中央部分が、その周囲の部分に比べて、ユーザの身体による圧力がかかり易い傾向がある。これにより、シートバック部13の下方側の部位における車両幅方向の中央部分は、シート11の表側から空気を吹き出す場合、空気の圧力損失が大きく、充分な吹出風量を確保することが難しい。
そこで、本実施形態では、図16に示すように、第2吸込ダクト55の第2吸込開口部551をシートバック部13における車両幅方向の両側に開口させ、主吹出ダクト51の第2吹出開口部512をシートバック部13における中央部分に開口させている。具体的には、本実施形態では、シートバック部13に設けられた第2吸込ダクト55の第2吸込開口部551をU字形状とし、その内側に主吹出ダクト51の第2吹出開口部512を設定している。
一方、シートクッション部12では、後方側の部位における車両幅方向(すなわち、左右方向)の中央部分が、その周囲の部分に比べて、ユーザの身体による圧力がかかり易い傾向がある。これにより、シートクッション部12の後方側の部位における車両幅方向の中央部分は、シート11の表側から空気を吹き出す場合、空気の圧力損失が大きく、充分な吹出風量を確保することが難しい。
そこで、本実施形態では、図17に示すように、第1吸込ダクト54の第1吸込開口部541をシートクッション部12における車両幅方向の両側に開口させ、主吹出ダクト51の第1吹出開口部511をシートクッション部12における中央部分に開口させている。具体的には、本実施形態では、シートクッション部12に設けられた第1吸込ダクト54の第1吸込開口部541をU字形状とし、その内側に主吹出ダクト51の第1吹出開口部511を設定している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のシート空調装置5は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第1実施形態と同様に得ることができる。
本実施形態では、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれにおけるユーザの身体による圧力がかかり易い部位に、室内空調ユニット2で温度調整された空気を吹き出す構成としている。これによれば、シート11におけるユーザの臀部を支持する高座圧部位から内気に対して温度差を有する空気を供給することが可能となるので、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。
また、本実施形態では、シートクッション部12およびシートバック部13それぞれにおけるユーザの身体による圧力がかかり難い部位から空気を吸い込む構成としている。このような構造では、空気の吸込量を充分に確保することができるので、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易くなる。
ここで、本実施形態では、第1実施形態のシート空調装置5において第1吹出開口部511、第2吹出開口部512、第1吸込開口部541、第2吸込開口部551の配置を変更する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第2実施形態のシート空調装置5において、補助吹出ダクト56の第3、第4吹出開口部561、562をシート11の車両幅方向の両側に開口させ、主吹出ダクト51の第1、第2吹出開口部511、512をシート11の中央部分に開口させてもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図18〜図20を参照して説明する。本実施形態では、第1実施形態で説明したシートクッション部12およびシートバック部13の双方に第1シートヒータ部61および第2シートヒータ部62が設けられている例について説明する。
図18に示すように、本実施形態のシートクッション部12には、表皮部材121とパッド部材122との間に第1シートヒータ部61が設けられている。第1シートヒータ部61は、ユーザの下半身を暖めるものであり、通電により発電する電気ヒータで構成されている。なお、主吹出ダクト51および第1吸込ダクト54は、第1シートヒータ部61によって内部が閉塞されないように、第1シートヒータ部61を貫通するように配置されている。
同様に、本実施形態のシートバック部13には、表皮部材131とパッド部材132との間に第2シートヒータ部62が設けられている。第2シートヒータ部62は、ユーザの上半身を暖めるものであり、通電により発電する電気ヒータで構成されている。なお、主吹出ダクト51および第2吸込ダクト55は、第2シートヒータ部62によって内部が閉塞されないように、第2シートヒータ部62を貫通するように配置されている。
第1シートヒータ部61および第2シートヒータ部62それぞれは、制御装置100からの出力される制御信号に応じてその作動が制御される構成となっている。具体的には、図19に示すように、制御装置100の出力側には、第1シートヒータ部61および第2シートヒータ部62が接続されている。
本実施形態のシート空調装置5は、冬期等のように、外気の温度が内気の温度を下回る環境下において、制御装置100が第1シートヒータ部61および第2シートヒータ部62を作動させることで、ユーザに対して即効性のある暖房を提供する構成となっている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。以下、本実施形態の制御装置100が実行する暖房時のシート空調装置5の制御処理について、図20を参照して説明する。なお、図20は、外気の温度が内気の温度を下回る環境下において、空調作動スイッチ105aおよびシート作動スイッチ105cの双方がオンされた際に、制御装置100が実行する処理の流れを示している。
図20に示すように、制御装置100は、ステップS100にてフラグ、タイマ等の初期化する初期化処理を実行し、ステップS110にて各種センサ群の検出信号および操作パネル105の操作信号等の各種信号を読み込む。
続いて、制御装置100は、ステップS120にてユーザが覚醒低下状態であるか否かを判定する。具体的には、ステップS120の判定処理では、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出されているか否かを判定する。
ステップS120の判定処理の結果、覚醒低下状態でないと判定された場合、すなわち、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出されていない場合、制御装置100は、ステップS130Aにて通常のシートヒータモードの制御処理を実行する。
ここで、例えば、冬場の極寒となる環境では、熱容量の大きいシート11に冷熱が蓄積される。この状態で、シート11の表側から空気を吹き出すと、ユーザである乗員に冷風が吹き出されてしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態の制御装置100は、通常のシートヒータモード時において、まず、各シートヒータ部61、62に通電し、通電を開始してから所定時間(例えば、1分〜5分)が経過した後にシート空調装置5を起動する制御処理を実行する。
このように、通常のシートヒータモードにおいて、まず、各シートヒータ部61、62に通電する構成とすれば、シート11に蓄積された冷熱を除去することができる。このため、シート11の表側から空気を吹き出す際に、ユーザにとって不快となる冷風が吹き出されることを抑制することができる。
一方、ステップS120の判定処理の結果、覚醒低下状態であると判定された場合、すなわち、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出された場合、制御装置100は、ステップS140Aにて覚醒用のシート空調モードの制御処理を実行する。
具体的には、制御装置100は、各シートヒータ部61、62に通電すると共に、第1補助送風機53を作動させる。これにより、シート11が暖まると同時に、シート11の表側から室内空調ユニット2で温度調整された空気が吹き出される。
ステップS130Aの処理またはステップS140Aの処理の後、制御装置100は、ステップS150でシート空調装置5および各シートヒータ部61、62を停止するか否かを判定する。
制御装置100は、ステップS150の判定処理にてシート空調装置5および各シートヒータ部61、62を停止すると判定された場合に、第1補助送風機53および各シートヒータ部61、62のうち、作動している機器を停止する。
一方、制御装置100は、ステップS150の判定処理にてシート空調装置5および各シートヒータ部61、62を停止しないと判定された場合に、第1補助送風機53および各シートヒータ部61、62のうち、作動している機器の作動状態を維持する。
なお、外気の温度が内気の温度を上回る環境下における制御装置100が実行する処理は、第1実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上説明した本実施形態のシート空調装置5には、各シートヒータ部61、62が追加されたものの、基本的には第1実施形態と共通の構成を備えている。このため、本実施形態のシート空調装置5は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の制御装置100は、ユーザの覚醒度合が低下した際に、各シートヒータ部61、62に通電した状態で、主吹出ダクト51を介して、室内空調ユニット2で温度調整された空気をシート11の表側から吹き出す制御処理を実行する。具体的には、本実施形態の制御装置100は、ユーザの覚醒度合が低下した際に、各シートヒータ部61、62による暖房と、主吹出ダクト51からの室内空調ユニット2で温度調整された空気の吹き出しとを同時に実施する制御処理を実行する。
これによれば、乗員の覚醒度合が低下した際に、各シートヒータ部61、62による暖房に加えて、主通風ダクト51を介し空気をシート11の表側から吹き出すことで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。ユーザに対して異なる温熱感を付与することは、ユーザに対して皮膚表面の温度変化を知覚させる機会を提供することになり、乗員の覚醒度合を回復させることが可能となる。
ここで、本実施形態では、通常のシートヒータモードにおいて、まず、各シートヒータ部61、62に通電した後に、シート空調装置5を起動する制御処理を実行する例について説明したが、これに限定されない。
制御装置100は、通常のシートヒータモード時に、例えば、シート空調装置5を起動することなく、各シートヒータ部61、62に通電する制御処理を実行するように構成されていてもよい。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図21〜図23を参照して説明する。本実施形態では、第2実施形態で説明したシートクッション部12およびシートバック部13の双方に第1シートヒータ部61および第2シートヒータ部62を設けた例について説明する。
図21に示すように、本実施形態のシートクッション部12には、表皮部材121とパッド部材122との間に第1シートヒータ部61が設けられている。同様に、本実施形態のシートバック部13には、表皮部材131とパッド部材132との間に第2シートヒータ部62が設けられている。なお、主吹出ダクト51および補助吹出ダクト56は、各シートヒータ部61、62によって内部が閉塞されないように、各シートヒータ部61、62を貫通するように配置されている。
図22に示すように、各シートヒータ部61、62は、制御装置100の出力側に接続されており、制御装置100からの出力される制御信号に応じてその作動が制御される構成となっている。
また、本実施形態の制御装置100には、室内空調ユニット2における暖房能力を把握するために、ヒータコア28の温度を検出するヒータコア温度センサ106が接続されている。ヒータコア温度センサ106は、例えば、ヒータコア28に流入する冷却水の温度を検出する温度センサや、ヒータコア28の温度を直接検出する温度センサで構成される。
その他の構成は、第1、第2実施形態と同様である。以下、本実施形態の制御装置100が実行する暖房時のシート空調装置5の制御処理について、図23を参照して説明する。なお、図23は、外気の温度が内気の温度を下回る環境下において、空調作動スイッチ105aおよびシート作動スイッチ105cの双方がオンされた際に、制御装置100が実行する処理の流れを示している。
図23に示すように、制御装置100は、ステップS100にてフラグ、タイマ等の初期化する初期化処理を実行し、ステップS110にて各種センサ群の検出信号および操作パネル105の操作信号等の各種信号を読み込む。
続いて、制御装置100は、ステップS120にてユーザが覚醒低下状態であるか否かを判定する。具体的には、ステップS120の判定処理では、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出されているか否かを判定する。
ステップS120の判定処理の結果、覚醒低下状態でないと判定された場合、すなわち、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出されていない場合、制御装置100は、ステップS130Bにて通常のシートヒータモードの制御処理を実行する。
ここで、例えば、冬場の極寒となる環境では、ヒータコア28に流入する冷却水の温度が極低温となっていることがある。この状態で、シート11の表側から空気を吹き出すと、ユーザである乗員に冷風が吹き出されてしまうことが懸念される。
そこで、本実施形態の制御装置100は、通常のシートヒータモード時において、シート空調装置5を停止した状態で各シートヒータ部61、62に通電する。このように、通常のシートヒータモードにおいて、各シートヒータ部61、62に通電する構成とすれば、シート11の表側からユーザにとって不快となる冷風が吹き出されることを抑制することができる。
続いて、制御装置100は、ステップS132にて、ヒータコア温度センサ106で検出されたヒータコア温度が所定値以上であるか否かを判定する。なお、所定値としては、少なくとも内気の温度以上の値であって、例えば、所定値は、設定スイッチ105bで設定された設定温度Tsetに設定される。
ステップS132の判定処理の結果、ヒータコア温度が所定値以上であると判定された場合、制御装置100は、ステップS134にて通常のシート空調モードの制御処理を実行する。
本実施形態の制御装置100は、通常のシート空調モード時において、各シートヒータ部61、62に通電した状態で、シート空調装置5を起動する。具体的には、制御装置100は、補助ダクト部材57に設けられた第2補助送風機58を停止した状態で主ダクト部材52に設けられた第1補助送風機53を作動させる。
一方、ステップS120の判定処理の結果、覚醒低下状態であると判定された場合、すなわち、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出された場合、制御装置100は、ステップS140Bにて覚醒用のシート空調モードの制御処理を実行する。
具体的には、制御装置100は、各シートヒータ部61、62に通電すると共に、主ダクト部材52に設けられた第1補助送風機53および補助ダクト部材57に設けられた第2補助送風機58の双方を作動させる。これにより、シート11が暖まると同時に、シート11の表側から室内空調ユニット2で温度調整された空気および室内空調ユニット2の蒸発器24を通過した冷風が吹き出される。
ステップS134の処理またはステップS140Bの処理の後、制御装置100は、ステップS150でシート空調装置5および各シートヒータ部61、62を停止するか否かを判定する。
制御装置100は、ステップS150の判定処理にてシート空調装置5および各シートヒータ部61、62を停止すると判定された場合に、各補助送風機53、58および各シートヒータ部61、62のうち、作動している機器を停止する。
一方、制御装置100は、ステップS150の判定処理にてシート空調装置5および各シートヒータ部61、62を停止しないと判定された場合に、各補助送風機53、58および各シートヒータ部61、62のうち、作動している機器の作動状態を維持する。
なお、外気の温度が内気の温度を上回る環境下における制御装置100が実行する処理は、第2実施形態と同様であることから、その説明を省略する。
以上説明した本実施形態のシート空調装置5には、各シートヒータ部61、62が追加されたものの、基本的には第2実施形態と共通の構成を備えている。このため、本実施形態のシート空調装置5は、第2実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第2実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態の制御装置100は、ユーザの覚醒度合が低下した際に、各シートヒータ部61、62に通電した状態で、室内空調ユニット2で温度調整された空気および蒸発器24を通過した冷風をシート11の表側から吹き出す制御処理を実行する。
これによれば、乗員の覚醒度合が低下した際に、各シートヒータ部61、62および室内空調ユニット2からの空気の吹き出しによる暖房に加えて、蒸発器24を通過した冷風の吹き出しを行うことで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。ユーザに対して異なる温熱感を付与することは、ユーザに対して皮膚表面の温度変化を知覚させる機会を提供することになり、乗員の覚醒度合を回復させることが可能となる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について、図24を参照して説明する。本実施形態では、室内空調ユニット2から独立した温度調整部7によって温度調整された空気をシート空調装置5に供給する例について説明する。
図24に示すように、車両用空調装置1は、室内空調ユニット2から独立した温度調整部7を備えている。温度調整部7は、例えば、温熱および冷熱を生成することが可能なヒートポンプ、ペルチェ素子等を用いた温調機で構成されている。
本実施形態の温度調整部7は、車室内空間10の意匠性に影響しないように、床面部15の下方、およびインストルメントパネルIPの内側に配設されている。なお、温度調整部7は、シート11の内部や、シートバック部13の背面側に配置されていてもよい。
また、本実施形態の主吹出ダクト51は、温度調整部7で温度調整された空気が流通するように、主ダクト部材52を介して温度調整部7に接続されている。なお、本実施形態の主ダクト部材52は、一端側が主吹出ダクト51に接続され、他端側が車室内空間10に連通するように開放されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態のシート空調装置5は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果について、第1実施形態と同様に得ることができる。
特に、本実施形態では、室内空調ユニット2から独立した温度調整部7にて温度調整された空気をユーザに吹き出すことができるので、シート空調装置5の起動時においても、室内空調ユニット2による車室内空間10の温調機能を維持することができる。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態の如く、シートクッション部12およびシートバック部13の双方に対して、互いに独立した複数の通風ダクトを設けることが望ましいが、これに限定されない。
例えば、シートクッション部12およびシートバック部13のうち、シートクッション部12に対して互いに独立した複数の通風ダクトを設ける構成としてもよい。この場合、シート11に接触した際に蒸れ易いユーザの下半身に対して異なる温熱感を付与することが可能となる。
また、シートクッション部12およびシートバック部13のうち、シートバック部13に対して互いに独立した複数の通風ダクトを設ける構成としてもよい。この場合、温度変化に対して敏感なユーザの上半身に異なる温熱感を付与することが可能となる。
また、上述の各実施形態では、ユーザの身体による圧力のかかり具合を考慮して、複数の通風ダクトの一端側に開口する開口部を異なる位置に配置する例について説明したが、これに限定されない。
複数の通風ダクトの一端側に開口する開口部は、例えば、交互に並ぶように配置されていてもよい。これによれば、シート11に温度ムラが生じ易くなることで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。
また、上述の各実施形態では、主ダクト部材52または補助ダクト部材57といったダクト部材に対して補助送風機を配置する例について説明したが、これに限定されない。例えば、補助送風機は、通風ダクトに対して配置されていてもよい。
また、上述の各実施形態では、覚醒低下検知部104にて覚醒低下状態が検出された場合に、通常のシート空調モードから覚醒用のシート空調モードに切り替える例について説明したが、これに限定されない。
シート空調装置5は、例えば、シート空調装置5の起動から所定時間(例えば、20分〜60分)が経過した場合に、通常のシート空調モードから覚醒用のシート空調モードに切り替わるように構成されていてもよい。また、シート空調装置5は、連続した車両運転状態が所定時間(例えば、20分〜60分)継続した場合に、ユーザの気分転換を兼ねて、覚醒用のシート空調モードを実行するように構成されていてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、シート空調装置は、シートバック部およびシートクッション部の少なくとも一方に、シートから吹き出す空気またはシートに吸い込まれる空気の通風路を形成する複数の通風ダクトが設けられている。そして、複数の通風ダクトのうち、一部の通風ダクトは、一部の通風ダクトと異なる他の通風ダクトを流れる空気と異なる温度の空気を流通させることが可能なように、他の通風ダクトから独立した構成となっている。
第2の観点によれば、シート空調装置の一部の通風ダクトは、シートから吹き出す空気が流通するように構成されると共に、シートから吹き出す空気の温度を車室内空気の温度と異なる温度に調整する温度調整部に接続されている。
このように、一部の通風ダクトを介して、温度調整部にて車室内空気の温度と異なる温度に調整された空気をシートから吹き出す構成とすれば、ユーザに対して車室内空間と異なる温熱感を付与することができる。
第3の観点によれば、シート空調装置は、温度調整部が、車室内空間を空調する空調ユニットで構成されている。これによれば、ユーザに対して快適な温度に調整された空気を吹き出すことができるので、ユーザの快適性を確保することができる。また、車室内空間を空調する空調ユニットによって温度調整部を構成すれば、一部の通風ダクトを流通する空気の温度を調整する専用の装置を付加した構成に比べて、シート空調装置の簡素化を図ることができる。
第4の観点によれば、シート空調装置の他の通風ダクトには、シートにおけるユーザの当たり面をなす表側からシートの内部に吸い込まれた空気が流通する吸込ダクトが含まれている。
これによると、シート空調装置は、一部の通風ダクトを介して温度調整部で温度調整された空気をシートの表面側から吹き出しつつ、他の通風ダクトに含まれる吸込ダクトを介してシートの表面側から吸い込むことが可能となる。そして、シートバック部およびシートクッション部の少なくなくとも一方の部材において、空気の吹き出しと空気の吸い込みとを同時に行う構成とすれば、シート付近の風向きを大きく変化させることによって、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。このことは、ユーザの眠気防止を図る上でも有効である。
第5の観点によれば、シート空調装置は、シートにおけるユーザの当たり面をなす表側に、シートにユーザが着座した着座状態において、ユーザの臀部および腰部を支持する高座圧部位に一方の通風ダクトに連通する吹出部が設定されている。また、高座圧部位以外の部位に吸込ダクトに連通する吸込部が設定されている。
これによると、シートにおけるユーザの臀部および腰部を支持する高座圧部位から車室内空気に対して温度差を有する空気を供給することが可能となるので、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。また、シートにおける高座圧部位以外の部位から空気を吸い込む構造では、空気の吸込量を充分に確保することができるので、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易くなる。
第6の観点によれば、シート空調装置は、吹出部および吸込部が、少なくともシートバック部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されている。そして、吹出部は、吸込部よりもシートバック部の下方側に設定されている。
ユーザの腰部は、シートバック部における下方側の部位で支持される。このため、シートバック部において吹出部を吸込部よりも下方側に設定することで、ユーザの上半身の蒸れを抑えつつ、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。
第7の観点によれば、シート空調装置は、吹出部および吸込部が、少なくともシートクッション部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されている。そして、吹出部は、吸込部よりもシートバック部の前方側に設定されている。
ユーザの臀部は、シートクッション部における後方側の部位で支持される。このため、シートバック部において吹出部を吸込部よりも後方側に設定することで、ユーザの下半身の蒸れを抑えつつ、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。
第8の観点によれば、シート空調装置の他の通風ダクトには、シートから吹き出す空気が流通する吹出ダクトが含まれている。そして、吹出ダクトは、車室内空気が流通するように車室内空間に連通している。
これによると、シート空調装置は、一部の通風ダクトを介して温度調整部で温度調整された空気を吹き出しつつ、他の通風ダクトに含まれる吹出ダクトを介して車室内空気を吹き出すことが可能となる。そして、シートバック部およびシートクッション部の少なくなくとも一方において異なる温度の空気を同時に吹き出す構成は、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易いので、ユーザの眠気防止およびシートにおける部分的な温度調整を実現する上で好適である。
第9の観点によれば、シート空調装置の他の通風ダクトには、シートから吹き出す空気が流通する吹出ダクトが含まれている。吹出ダクトは、温度調整部で温度調整された空気が流通するように温度調整部に接続されている。そして、一部の通風ダクトおよび吹出ダクトは、異なる温度の空気を流通させることが可能なように、個別に温度調整部に接続されている。
これによれば、一部の通風ダクトおよび他の通風ダクトに含まれる吹出ダクトを介して異なる温度の空気をシートの表側から同時に吹き出すことが可能となる。このような構成は、ユーザに対して異なる温熱感を付与し易いので、ユーザの眠気防止、およびシートにおける部分的な温度調整を実現する上で好適である。
第10の観点によれば、シート空調装置は、シートにおけるユーザの当たり面をなす表側に、シートにユーザが着座した着座状態において、ユーザの臀部および腰部を支持する高座圧部位に一方の通風ダクトに連通する第1吹出部が設定されている。そして、高座圧部位以外の部位に吹出ダクトに連通する第2吹出部が設定されている。
これによると、シートにおけるユーザの臀部および腰部を支持する高座圧部位から車室内空気に対して温度差を有する空気を供給することが可能となるので、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。また、シートにおける高座圧部位以外の部位から温度の異なる空気を吹き出すことで、シート全体における空気の吹出量を充分に確保しつつ、ユーザに対して異なる温熱感を付与することが可能となる。
第11の観点によれば、シート空調装置は、第1吹出部および第2吹出部が、少なくともシートバック部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されている。そして、第1吹出部は、第2吹出部よりもシートバック部の下方側に設定されている。
このように、シートバック部において第1吹出部を第2吸込部よりも下方側に設定することで、ユーザの上半身の蒸れを抑えつつ、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。
第12の観点によれば、シート空調装置は、第1吹出部および第2吹出部が、少なくともシートクッション部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されている。そして、第1吹出部は、第2吹出部よりもシートバック部の前方側に設定されている。
このように、シートクッション部において第1吹出部を第2吸込部よりも後方側に設定することで、ユーザの下半身の蒸れを抑えつつ、ユーザに対して充分な温熱感を提供することができる。
第13の観点によれば、シート空調装置は、温度調整部を制御する温調制御部を備える。そして、温調制御部は、ユーザの覚醒度合が低下した覚醒低下状態となった場合に一部の通風ダクトを流通する空気が他の通風ダクトを流通する空気と異なる温度となるように温度調整部を制御する構成となっている。
このように、ユーザの覚醒度合が低下した際に、複数の通風ダクトのうち、一部の通風ダクトを介して他の通風ダクトを流通する空気と異なる温度の空気をシートの表側から吹き出すことで、ユーザに対して異なる温熱感を付与することができる。ユーザに対して異なる温熱感を付与することは、ユーザに対して皮膚表面の温度変化を知覚させる機会を提供することになり、ユーザの覚醒度合を回復させることが可能となる。
第14の観点によれば、シート空調装置は、複数の通風ダクトそれぞれが、内部を流通する空気が混ざらないように互いに独立した構成となっている。これによると、複数の通風ダクトの内部を流通する空気が混ざらない構成となっているので、複数の通風ダクトに温度、風量等の異なる空気を流通させることで、ユーザに対して異なる温熱感を充分に付与することが可能となる。

Claims (13)

  1. 車室内空間(10)に配置され、ユーザの上半身側を支持するシートバック部(13)およびユーザの下半身側を支持するシートクッション部(12)を有するシート(11)に適用されるシート空調装置であって、
    前記シートバック部および前記シートクッション部のうち、少なくとも一方に設けられ、前記シートから吹き出す空気、または、前記シートの内部に吸い込まれる空気の通風路を形成する複数の通風ダクト(51、54、55、56、56C)を備え、
    前記複数の通風ダクトのうち、一部の通風ダクトは、前記一部の通風ダクトと異なる他の通風ダクトを流れる空気と異なる温度の空気を流通させることが可能なように、前記シート内部において前記他の通風ダクトと連通せず、前記他の通風ダクトから独立した構成となっており、
    さらに、前記一部の通風ダクトは、前記シートから吹き出す空気が流通するように構成されると共に、前記シートから吹き出す空気の温度を車室内空気の温度と異なる温度に調整する温度調整部(2、7)に接続されているシート空調装置。
  2. 前記温度調整部は、前記車室内空間を空調する空調ユニット(2)で構成されている請求項に記載のシート空調装置。
  3. 前記他の通風ダクトには、前記シートにおけるユーザの当たり面をなす表側から前記シートの内部に吸い込まれた空気が流通する吸込ダクト(54、55)が含まれている請求項またはに記載のシート空調装置。
  4. 前記シートにおけるユーザの当たり面をなす表側には、前記シートにユーザが着座した着座状態において、ユーザの臀部および腰部を支持する高座圧部位(120a、130a)に前記一方の通風ダクトに連通する吹出部(511、512)が設定され、前記高座圧部位以外の部位(120b、130b)に前記吸込ダクトに連通する吸込部(541、551)が設定されている請求項に記載のシート空調装置。
  5. 前記吹出部(512)および前記吸込部(551)は、少なくとも前記シートバック部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されており、
    前記吹出部は、前記吸込部よりも前記シートバック部の下方側に設定されている請求項に記載のシート空調装置。
  6. 前記吹出部(511)および前記吸込部(541)は、少なくとも前記シートクッション部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されており、
    前記吹出部は、前記吸込部よりも前記シートバック部の前方側に設定されている請求項またはに記載のシート空調装置。
  7. 前記他の通風ダクトには、前記シートから吹き出す空気が流通する吹出ダクト(56)が含まれており、
    前記吹出ダクトは、車室内空気が流通するように前記車室内空間に連通している請求項ないしのいずれか1つに記載のシート空調装置。
  8. 前記他の通風ダクトには、前記シートから吹き出す空気が流通する吹出ダクト(56)が含まれており、
    前記吹出ダクトは、前記温度調整部で温度調整された空気が流通するように前記温度調整部に接続されており、
    前記一部の通風ダクトおよび前記吹出ダクトは、異なる温度の空気を流通させることが可能なように、個別に前記温度調整部に接続されている請求項ないしのいずれか1つに記載のシート空調装置。
  9. 前記シートにおけるユーザの当たり面をなす表側には、前記シートにユーザが着座した着座状態において、ユーザの臀部および腰部を支持する高座圧部位に前記一方の通風ダクトに連通する第1吹出部(511、512)が設定され、前記高座圧部位以外の部位に前記吹出ダクトに連通する第2吹出部(561、562)が設定されている請求項またはに記載のシート空調装置。
  10. 前記第1吹出部(512)および前記第2吹出部(562)は、少なくとも前記シートバック部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されており、
    前記第1吹出部は、前記第2吹出部よりも前記シートバック部の下方側に設定されている請求項に記載のシート空調装置。
  11. 前記第1吹出部(511)および前記第2吹出部(561)は、少なくとも前記シートクッション部におけるユーザの当たり面をなす表側に設定されており、
    前記第1吹出部は、前記第2吹出部よりも前記シートバック部の前方側に設定されている請求項または10に記載のシート空調装置。
  12. 前記温度調整部を制御する温調制御部(100)を備え、
    前記温調制御部は、ユーザの覚醒度合が低下した覚醒低下状態となった場合に前記一部の通風ダクトを流通する空気が前記他の通風ダクトを流通する空気と異なる温度となるように前記温度調整部を制御する請求項ないし11のいずれか1つに記載のシート空調装置。
  13. 前記複数の通風ダクトそれぞれは、内部を流通する空気が混ざらないように互いに独立した構成となっている請求項1ないし12のいずれか1つに記載のシート空調装置。
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