JP2008063886A - 展示収納部付き建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】三次元的な立体形状の展示物を邪魔になることなく博物館のような趣で効果的に展示できると共に、利便性に富んだ収納スペースを確保できる展示収納部付き建物を提供する。
【解決手段】2階の床部13を貫通して設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部15を囲む4方の壁面のうちの一面18aに隣接して、2階の床部13から0.5層分の高さの上階収納庫19が、吹抜部15における高さ方向の中間部分に設けられ、且つ上階収納庫19の吹抜部15に面した壁面53は、吹抜部15から透視可能な透明部51を備えていることにより、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分は、吹抜部15を介して観賞可能な展示スペース52を形成している。
【選択図】図3

Description

本発明は、展示収納部付き建物に関し、特に吹抜部を介して観賞可能な展示スペースが設けられている展示収納部付き建物に関する。
建物の内部に吹抜部を設けることにより、採光や通風を効果的に行えるようにすると共に、ゆったりとした開放感が得られるようにした建物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、吹抜部の上方に蔵型収納空間を設けたり(例えば、特許文献2参照)、床高部屋を設けることによって(例えば、特許文献3参照)、吹抜け部の上部空間を有効利用するようにした建物も開示されている。
特開2001−193294号公報 特開平6−323010号公報 特開平10−266591号公報
このような吹抜部を有する建物では、吹抜部は、少なくとも1.5層分の高さを有しており、吹抜部の周囲の壁面は、相当の高さを有する大きな展示面を形成することができるため、絵画や掛け軸等の平面的は展示物を効果的に展示することが可能になり、適度な広がりと開放感が得られる吹抜部の雰囲気と相俟って、屋内に意匠性に優れた空間を形成することが可能になる。
一方、吹抜部に三次元的な立体形状の展示物を展示すると、大きさの限られた吹抜部の空間における相当の領域を占有することになって、却って邪魔になる場合がある。また観賞のし易さ等を考慮して、三次元的な立体形状の展示物を居住者が見易い高さ位置に設置しようとすると、専用の展示台等を必要として、さらに吹抜部の空間を狭めることになる。
また、近年、生活に使用する日用品や家具類等の物品の種類も多種多様となってきており、例えば季節に応じてこれらの物品を交換しながら使用する機会も多いことから、建物内部の空間を効率良く利用して、建物に大きなスペースの収納空間を確保することが要望されている。さらに、収納空間に収容される収容物のうち、美観に富んだものや愛着のあるものについては、完全に仕舞い込んでしまうのではなく、自由に観賞できる状態で収納空間に収容しておきたい場合もある。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、三次元的な立体形状の展示物を邪魔になることなく吹抜部に効果的に展示することができると共に、吹抜部の開放的な雰囲気と相俟って、博物館や展示館のような趣きで展示物を観賞させることができ、且つ利便性に富んだ収納スペースを確保することのできる展示収納部付き建物を提供することを目的とする。
本発明は、上階の床部を貫通して設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部を囲む4方の壁面のうちの一面に隣接して、前記上階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫が、前記吹抜部における高さ方向の中間部分に設けられ、且つ前記上階収納庫の前記吹抜部に面した壁面は、前記吹抜部から透視可能な開口部又は透明部を備えていることにより、前記上階収納庫の前記吹抜部に沿った部分は、前記吹抜部を介して観賞可能な展示スペースを形成している展示収納部付き建物を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、上記記載における1.5層分の高さは、一般に230〜400cm程度の高さを有する建物の1層分の高さに、これの略半分程度の高さを加えて、1層分の高さと2層分の高さの中間部分に位置する高さを略称するものであり、1層分の高さの1.5倍の高さの他、1層分の高さの1.40〜1.75倍程度の高さを含むものである。また、0.5層分の高さは、一般に230〜400cm程度の高さを有する1層分の高さの中間部分に位置する高さを略称するものであり、1層分の高さの1/2の高さの他、1層分の高さの40〜75%程度の高さを含むものである。
そして、本発明の展示収納部付き建物は、前記上階収納庫を、前記上階の床部から上方に0.5層分の高さで設けることができる。
また、本発明の展示収納部付き建物は、前記上階収納庫の上方に、前記上階から階段を介して出入り可能な上方収納庫又は上方居住部を設けても良い。
さらに、本発明の展示収納部付き建物は、前記上階収納庫を、前記上階の床部から下方に0.5層分の高さで設けることもできる。
さらにまた、本発明の展示収納部付き建物は、前記上階収納庫の前記吹抜部に沿った部分を仕切壁又は仕切建具で仕切ることにより、当該仕切壁又は仕切建具よりも前記吹抜部に面した壁面側の部分を前記展示スペースとすることが好ましい。
また、本発明の展示収納部付き建物は、前記上階収納庫の前記吹抜部に面した壁面が開口部を備えており、該開口部には、立上り壁又は安全柵が設けられていることが好ましい。
さらに、本発明の展示収納部付き建物は、前記吹抜部には、下階の床部から上方に0.5層分の高さに配置されて上階と下階との間の踊場部が設けられており、該踊場部の下方には、下階から出入り可能な踊場下収納庫又は踊場下居住部が設けられていることが好ましい。
そして、本発明の展示収納部付き建物では、吹抜部を囲む壁面に隣接して、上階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫が、吹抜部における高さ方向の中間部分に設けられ、且つ上階収納庫の吹抜部に面した壁面は、吹抜部から透視可能な開口部又は透明部を備えていることにより、上階収納庫の吹抜部に沿った部分は、吹抜部を介して観賞可能な展示スペースとなっているので、この展示スペースに展示物を収容することによって、展示物が三次元的な立体形状を有するものであっても、吹抜部の相当の領域を占有して邪魔になることなく、且つ専用の展示台等を要することなく、居住者が見易い高さである吹抜部の中間部分に展示物を露出させて、当該展示物を容易且つ効果的に展示することが可能になる。また、吹抜部を介して展示スペースの展示物を観賞することになるので、吹抜部の開放的な雰囲気と相俟って、博物館や展示館のような趣きで展示物を観賞することが可能になり、屋内に意匠性に優れた空間を形成することが可能になる。さらに、展示スペースを構成する上階収納庫は、上階の床部から出し入れが容易な利便性に富んだ収納スペースを形成することが可能になる。さらにまた、展示物や収納物の展示スペースへの出し入れは、上階収納庫における展示スペースの裏側部分や上階の床部から容易に行うことが可能になる。
また、本発明の展示収納部付き建物では、上階収納庫を、上階の床部から上方に0.5層分の高さで設ければ、上階収納庫の床部を上階の床部と同じ高さとして、上階の床部からの出し入れがさらに容易な収納庫を形成することができると共に、吹抜部を介して下階からも上階からも観賞し易い展示スペースを形成することが可能になる。
さらに、上階の床部から上方に0.5層分の高さで設けた上階収納庫の上方に、上階から階段を介して出入り可能な上方収納庫又は上方居住部が設ければ、上階収納庫の上方の余った空間を収納スペースや居住スペースとして有効利用することが可能になる。
さらにまた、本発明の展示収納部付き建物では、上階収納庫を、上階の床部から下方に0.5層分の高さで設ければ、上階収納庫の上方を上階部分のスペースとしてそのまま使用することができると共に、特に下階から吹抜部を介して観賞し易い展示スペースを形成することが可能になる。
また、本発明の展示収納部付き建物では、上階収納庫の吹抜部に沿った部分を仕切壁又は仕切建具で仕切ることによって、当該仕切壁又は仕切建具よりも吹抜部に面した壁面側の部分を展示スペースとすれば、展示スペースと収納スペースとを区画して、上階収納庫をより効率良く利用することが可能になると共に、当該仕切壁や仕切建具を用いて、展示スペースの背景を自由にデザインすることが可能になる。
さらに、本発明の展示収納部付き建物では、上階収納庫の吹抜部に面した壁面に開口部を設けるようにすれば、展示スペースに観葉植物等の植生を展示することが可能になると共に、開口部に立上り壁又は安全柵を設けることによって、展示スペースから観葉植物等の植生が落下しないようにすることができ、また例えばプランター等が見えないように目隠しして、植生をより自然なかたちで観賞させることが可能になる。
さらにまた、本発明の展示収納部付き建物では、吹抜部に、下階の床部から上方に0.5層分の高さに配置して上階と下階との間に踊場部を設け、この踊場部の下方には、下階から出入り可能な踊場下収納庫又は踊場下居住部を設けるようにすれば、吹抜部をさらに有効利用することが可能になると共に、下階の床部から出し入れや出入りが容易な使い勝手の良い収納スペースや居住スペースを形成することが可能になる。
本発明の展示収納部付き建物によれば、三次元的な立体形状の展示物を邪魔になることなく吹抜部に効果的に展示することができると共に、吹抜部の開放的な雰囲気と相俟って、博物館や展示館のような趣きで展示物を観賞させることができ、且つ利便性に富んだ収納スペースを確保することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物10は、例えば北側立面図として図1に、東側立面図として図2に示すように、寄棟屋根11を有する2階建の住宅建築物であって、その基本的な内部構造として、南側から見た断面図である図3に示すように、1階の床部12から1層分の高さ位置に、2階の床部13でもある1階の天井部が設けられると共に、2階の床部13から1層分の高さ位置に配置される軒桁14の高さ位置に、2階の天井部16が設けられた構造を備えている。本実施形態の展示収納部付き建物10は、このような軒桁14の高さ位置に2階の天井部16を配置した建物10の基本構造の一部に組み込むようにして、2階の床部13を上下に横切る吹抜部15を設けることにより、屋内に適度な広がりと開放感を与えると共に、吹抜部15を介して観賞可能な展示スペース52を、吹抜部14を囲む壁面18aよりも奥部に設けて、吹抜部15の領域を占有することなく、吹抜部15の開放的な雰囲気と相俟って、博物館や展示館のような趣きで展示スペース52の展示物を観賞することができるようにすることを目的として採用されたものである。
そして、本実施形態の展示収納部付き建物10は、図3〜図6に示すように、2階(上階)の床部13を貫通して設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部15を囲む4方の壁面のうちの一面(西側の側壁面)18aに隣接して、2階(上階)の床部13から0.5層分の高さの上階収納庫19が、吹抜部15における高さ方向の中間部分に設けられ、且つ上階収納庫19の吹抜部15に面した壁面53は、吹抜部15から透視可能な開口部又は透明部51を備えていることにより、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分は、吹抜部15を介して観賞可能な展示スペース52を形成している。
また、本実施形態の展示収納部付き建物10では、上階収納庫19は、2階の床部13から上方に0.5層分の高さで設けられており、上階収納庫19の上方には、2階から階段21を介して出入り可能な上方居住部20が設けられている。
さらに、本実施形態では、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分を仕切壁又は仕切建具54で仕切ることにより、仕切壁又は仕切建具54よりも吹抜部15に面した壁面53側の部分が展示スペース52となっている。
さらにまた、本実施形態では、吹抜部15には、1階(下階)の床部12から上方に0.5層分の高さに配置されて1階と2階との間の踊場部22が設けられており、この踊場部22の下方には、1階の床部12から出入り可能な踊場下居住部23が設けられている。
本実施形態によれば、建物10の1階部分の間取りとしては、図4に示すように、南側に面した中央よりもやや西側に片寄った位置に、玄関24が設けられ、玄関24の北側には、1階ホール25が設けられている。1階ホール25の西側には、和室26が設けられ、和室26の北側には、建物10の北西の角部に配置されて、洋室27が設けられている。
1階ホール25の東側に隣接する矩形平面形状の部分は、2階の床部13を貫通して天井部16が軒桁14(図3参照)の高さ位置に至る吹抜部15となっている。この吹抜部15は、南側略半分の領域を占める、1階の床部12から軒桁14(2階の天井部16)の高さ位置に至る2層分の高さの主吹抜部28と、北側略半分の領域を占める踊場部22とからなる(図5参照)。踊場部22は、上述のように、1階(下階)の床部12から0.5層分の高さに配置されることにより、その上方が1.5層分の高さで軒桁14(2階の天井部16)の高さ位置に至る吹抜空間となっている(図3参照)。また、本実施形態では、踊場部22の下方の空間は、その床部23aを1階の床部12から一段下げて形成することにより、居住者が立って歩ける程度の天井高さを確保し、踊場下居住部23として用いることができるようになっている。なお、踊場部22の下方の空間は、その床部が1階の床部12と同じ高さに配置されて居住者が立てる程度の天井高さを確保できない場合でも、踊場下収納庫等として有効に利用することが可能である。
また、本実施形態では、1階ホール25及び玄関24の東側に隣接する部分は、吹抜部15の主吹抜部28を含んで建物10の南東部分を占めるように設けられた、リビングダイニング29となっている。下方が踊場下居住部23となった吹抜部15の踊場部22の東側には、リビングダイニング29の北側に隣接して、当該リビングダイニング29から出入り可能なキッチン30が設けられている。キッチン30の北側には、建物10の北東角部に配置されて、勝手口部屋31が設けられている。
さらに、本実施形態では、吹抜部15の踊場部22の北側には、勝手口部屋31と洋室27との間で東西方向に延設する1階中廊下32が、1階ホール25からL字形状に折れ曲がって設けられている。この1階中廊下32の北側には、勝手口部屋31の西側に順次隣接して、洗面脱衣室33、浴室34、及び1階トイレ35が設けられている。
1階ホール25から下部階段36を介して踊場部22に至り、さらに踊場部22から上部階段37を介して昇降可能な建物10の2階部分の間取りとしては、図5に示すように、吹抜部15の北側の側壁面(手摺面)18bに沿って、上部階段37の昇降口が臨む北側2階ホール38が、東西方向に延設して設けられている。北側2階ホール38には、2階トイレ47や書斎コーナー48が設けられると共に、東側端部に隣接して、当該北側2階ホール38から出入り可能なファミリースペース39が、建物10の北東部分に設けられている。ファミリースペース39の南側には、建物10の南東部分に配置されて、洋室40が設けられており、これらのファミリースペース39及び洋室40は、吹抜部15の東側の側壁面18cに沿って配設される。また、吹抜部15の南側の側壁面(手摺り面)18dに沿って、南側2階ホール41が、東西方向に延設して設けられている。
そして、本実施形態によれば、吹抜部15の西側の側壁面18aに沿うように隣接して、2階(上階)の床部13から0.5層分の高さの上階収納庫19(図3参照)が、北側2階ホール38と南側2階ホール41との間に挟まれるように配置されて設けられている。上階収納庫19の西側には、仕切壁42を挟んで隣接する主寝室43が設けられており、この主寝室43には、北側2階ホール38及び南側2階ホール41の西側端部から、各々出入りできるようになっている。主寝室43の北側には、建物10の北西角部に配置されて、主寝室43から出入り可能なウォークインクロゼット44が設けられていると共に、主寝室43の南側には、建物10の南西角部に配置されて、主寝室43から出入り可能なバルコニー45が設けられている。
また、本実施形態では、主寝室43には、上階収納庫19との間の仕切壁42の北側部分を切り欠いて、室内階段21が設けられており、この室内階段21を介して、上階収納庫19の上方の上方居住部20に出入り可能となっている(図6参照)。
室内階段21を介して出入り可能な上方居住部20は、図6及び図3に示すように、例えばタタミコーナーを形成していると共に、その上半部分20aを軒桁14(2階の天井部16)の上方に延在していることにより、1層分の高さを備えている。上方居住部20の西側には、吹抜部15の上方に設けられた軒桁上収納庫17が隣接して配置される。これによって、軒桁上収納庫17の床部17aと上方居住部20の床部20bとの間の高低差は0.5層分の高低差になると共に、軒桁上収納庫17と上方居住部20との間の出入口46を、軒桁14よりも上方の屋根裏部分において、0.5層分の高さの大きな間口で形成することが可能になる。
なお、本実施形態では、寄棟屋根11の屋根裏部分において、棟木の延設方向である東西方向に隣接して、軒桁上収納庫17と上方居住部20とが並んで設けられており、これによって、これらの間の出入口46は、棟木の延設方向に向けて開口することになるので、寄棟屋根11の屋根裏部分の断面形状を効率良く利用して、相当の高さと幅の間口を有するように、出入口46の開口を容易に設計することが可能になる。また、軒桁上収納庫17と上方居住部20との間の出入口46には、開閉戸を適宜設けることができると共に、仕切り壁を適宜設けて仕切り部分の一部のみを開口させるようにしても良い。
さらに、本実施形態では、上方居住部20の上階収納庫19と軒桁上収納庫17との間の吹抜部15に面した壁面には、開閉可能な連通口49(図3参照)が設けられており(連通口49は常時開放のものや、面格子付きのもの等であっても良い。)、上段居住部20や軒桁上収納庫17の上方の屋根面には、開閉可能なトップライト50(図1,図2参照)が設けられている。
ここで、本実施形態では、上階収納庫19の吹抜部15に面した壁面53(吹抜部15の西側の側壁面18aの一部)に、図3及び図5に示すように、好ましくは略全体に亘って例えば透明ガラス等を嵌め込むことにより、吹抜部15から透視可能な透明部51を設けて、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分に、吹抜部15から観賞可能な展示スペース52が形成されている。
このような展示スペース52を設けることにより、吹抜部15の西側の側壁面18aの中間部分に配置されて、見易い高さに露出する当該展示スペース52内の展示物を、開放感のある吹抜部15から、博物館や展示館のような趣きで観賞することが可能になると共に、三次元的な立体感を備える展示物に適した展示スペース52を、容易に形成することが可能になる。また、展示物や収納物の展示スペース52への出し入れは、好ましくは上階収納庫19における展示スペース52の裏側部分や、北側2階ホール38や南側2階ホール41による2階の床部12から、容易に行うことが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の展示収納部付き建物10によれば、三次元的な立体形状の展示物を邪魔になることなく吹抜部15に効果的に展示することができると共に、吹抜部15の開放的な雰囲気と相俟って、博物館や展示館のような趣きで展示物を観賞させることができ、且つ利便性に富んだ収納スペースを確保することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、展示収納部付き建物10は、吹抜部15を囲む壁面18aに隣接して、2階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫19が、吹抜部15における高さ方向の中間部分に設けられ、且つ上階収納庫19の吹抜部15に面した壁面53は、吹抜部15から透視可能な透明部51を備えていることにより、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分は、吹抜部15を介して観賞可能な展示スペース52となっているので、この展示スペース52に展示物を収容することによって、展示物が三次元的な立体形状を有するものであっても、吹抜部15の相当の領域を占有して邪魔になることなく、且つ専用の展示台等を要することなく、居住者が見易い高さである吹抜部15の中間部分に展示物を露出させて、当該展示物を容易且つ効果的に展示することが可能になる。
また、吹抜部15を介して展示スペース52の展示物を観賞することになるので、吹抜部15の開放的な雰囲気と相俟って、博物館や展示館のような趣きで展示物を観賞することが可能になり、屋内に意匠性に優れた空間を形成することが可能になる。さらに、展示スペース52を構成する上階収納庫19は、2階の床部13から出し入れが容易な利便性に富んだ収納スペースを形成することが可能になる。さらにまた、展示物や収納物の展示スペース52への出し入れは、上階収納庫19における展示スペース52の裏側部分や2階の床部13から容易に行うことが可能になる。
また、本実施形態によれば、上階収納庫19を、2階の床部13から上方に0.5層分の高さで設けたので、上階収納庫19の床部を2階の床部13と同じ高さとして、2階の床部13からの出し入れがさらに容易な収納庫を形成することができると共に、吹抜部15を介して1階からも2階からも観賞し易い展示スペース52を形成することが可能になる。
さらに、本実施形態によれば、上階収納庫19の上方に、2階から階段21を介して出入り可能な上方居住部20を設けたので、上階収納庫19の上方の余った空間を居住スペースとして有効利用することが可能になる。
さらにまた、本実施形態によれば、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分を仕切壁又は仕切建具54で仕切ることによって、当該仕切壁又は仕切建具54よりも吹抜部15に面した壁面53側の部分を展示スペース52としたので、展示スペース52と収納スペースとを区画して、上階収納庫19をより効率良く利用することが可能になると共に、当該仕切壁や仕切建具54を用いて、展示スペース52の背景を自由にデザインすることが可能になる。
また、本実施形態では、吹抜部15に、1階の床部12から上方に0.5層分の高さに配置して2階と1階との間に踊場部22を設け、この踊場部22の下方には、1階から出入り可能な踊場下居住部23を設けたので、吹抜部15をさらに有効利用することが可能になると共に、1階の床部12から出入りが容易な使い勝手の良い居住スペースを形成することが可能になる。
図7は、吹抜部15を囲む壁面18aに隣接し設けた上階収納庫19’及び展示スペース52’の他の形態を例示するものである。図7によれば、展示スペース52’が形成される上階収納庫19’は、2階の床部13から下方に0.5層分の高さで設けられている。上階収納庫19’が2階の床部13から下方に0.5層分の高さで設けられていることにより、上階収納庫19’の上方を2階部分のスペースとしてそのまま使用することができると共に、特に1階から吹抜部15を介して観賞し易い展示スペース52’を形成することが可能になる。
図8は、吹抜部15に面して設けられたを展示スペース52”の他の形態を例示するものである。図8によれば、上階収納庫19”(展示スペース52”)の吹抜部15に面した壁面53”は開口部55を備えおり、この開口部55には、立上り壁56が設けられている。上階収納庫19”の吹抜部15に面した壁面53”に開口部55を設けることにより、展示スペース52”に観葉植物等の植生57を展示することが可能になると共に、開口部55に立上り壁56を設けることにより、展示スペース52”から観葉植物等の植生57が落下しないようにすることができ、また例えばプランター58等が見えないように目隠しして、植生57をより自然なかたちで観賞させることが可能になる。また、開口部55に例えば格子状の安全柵を設けることによっても、展示スペース52”から観葉植物等の植生57が落下しないようしつつ、植生57を観賞させることが可能になる。
さらに、例えば開口部55の上縁部分に下り壁59を設けると共に、下り壁57によって目隠しするようにして、展示スペース52”の天井部分に照明器具60を取り付けることにより、展示スペース52”における展示効果を向上させるが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の展示収納部付き建物は、2階建の住宅建築物である必要は必ずしもなく、2階等を下階、3階等を上階として、3階建て以上の建物に適用することもできる。また、下階部分及び上階部分の間取りは、上述のものに限定されること無く、その他の種々の間取りとすることもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物の北側立面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物の東側立面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物を南側から見た、図4及び図5のA−Aに沿った断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物の構成を説明する1階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物の構成を説明する2階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る展示収納部付き建物の構成を説明する屋根裏部分の間取り図である。 吹抜部を囲む壁面に隣接し設けた上階収納庫及び展示スペースの他の形態を例示する略示断面図である。 吹抜部に面して設けられたを展示スペースの他の形態を例示する略示断面図である。
符号の説明
10 展示収納部付き建物
12 1階(下階)の床部
13 2階(上階)の床部
14 軒桁
15 吹抜部
16 2階(上階)の天井部
18a 西側の側壁面(吹抜部を囲む4方の側壁面の一面)
19,19’,19” 上階収納庫
20 上方居住部
22 踊場部(吹抜部)
23 踊場下居住部
28 主吹抜部(吹抜部)
36 下部階段
37 上部階段
51 透明部
52,52’,52” 展示スペース
53,53” 上階収納庫の吹抜部に面した壁面
54 仕切壁又は仕切建具
55 開口部
56 立上り壁
57 植生
58 プランター
59 下り壁
60 照明器具

Claims (7)

  1. 上階の床部を貫通して設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部を囲む4方の壁面のうちの一面に隣接して、前記上階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫が、前記吹抜部における高さ方向の中間部分に設けられ、且つ前記上階収納庫の前記吹抜部に面した壁面は、前記吹抜部から透視可能な開口部又は透明部を備えていることにより、前記上階収納庫の前記吹抜部に沿った部分は、前記吹抜部を介して観賞可能な展示スペースを形成している展示収納部付き建物。
  2. 前記上階収納庫は、前記上階の床部から上方に0.5層分の高さで設けられている請求項1に記載の展示収納部付き建物。
  3. 前記上階収納庫の上方には、前記上階から階段を介して出入り可能な上方収納庫又は上方居住部が設けられている請求項2に記載の展示収納部付き建物。
  4. 前記上階収納庫は、前記上階の床部から下方に0.5層分の高さで設けられている請求項1に記載の展示収納部付き建物。
  5. 前記上階収納庫の前記吹抜部に沿った部分を仕切壁又は仕切建具で仕切ることにより、当該仕切壁又は仕切建具よりも前記吹抜部に面した壁面側の部分が前記展示スペースとなっている請求項1〜4にいずれかに記載の展示収納部付き建物。
  6. 前記上階収納庫の前記吹抜部に面した壁面は開口部を備えおり、該開口部には、立上り壁又は安全柵が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の展示収納部付き建物。
  7. 前記吹抜部には、下階の床部から上方に0.5層分の高さに配置されて上階と下階との間の踊場部が設けられており、該踊場部の下方には、下階から出入り可能な踊場下収納庫又は踊場下居住部が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の展示収納部付き建物。
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