JP6453135B2 - 偏心揺動型の歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏心揺動型の歯車装置に関する。
特許文献1に、偏心揺動型の歯車装置が開示されている。この歯車装置は、外歯歯車と内歯歯車を備える。歯車装置は、外歯歯車を偏心揺動させることによって得られる該外歯歯車と内歯歯車との相対回転を出力として取り出している。
そのため、歯車装置は、外歯歯車を揺動回転させるためのクランク軸を備える。また、該クランク軸を支持するキャリヤと、クランク軸とキャリヤとの間に配置されるクランク軸軸受を備える。キャリヤは、クランク軸軸受が配置される軸受穴を有している。
この軸受穴は、底部を有する有底穴で構成されている。軸受穴の底部の径方向中央には、潤滑剤を流通させるための貫通孔が形成されている。
特開2014−206249号公報(図1)
上記特許文献1において開示されている歯車装置では、メンテナンスや部品交換のためにクランク軸軸受を歯車装置のキャリヤから分解(分離)することが要請されることがある。しかし、クランク軸軸受の軸受穴が有底であったため、外輪をキャリヤの軸受穴から外すのが困難であるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題を解消するためになされたものであって、偏心揺動型の歯車装置のクランク軸軸受の外輪を、キャリヤの軸受穴から容易に分解できるようにすることをその課題としている。
本発明は、クランク軸と、該クランク軸を支持するキャリヤと、前記クランク軸と前記キャリヤとの間に配置されるクランク軸軸受と、を備えた偏心揺動型の歯車装置において、前記キャリヤは、前記クランク軸軸受が配置される軸受穴を有し、当該軸受穴は、底部を有する有底穴とされ、前記軸受穴の底部には、軸方向に貫通し、潤滑剤が流通する貫通孔が形成され、当該貫通孔の軸心は、前記軸受穴の軸心からオフセットしており、当該貫通孔は、クランク軸軸受の外輪の当該貫通孔に近い側の軸方向端面および転動体の当該貫通孔に近い側の軸方向端面と、軸方向から見て重なる構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、クランク軸軸受の軸受穴の貫通孔の軸心が、当該軸受穴の軸心からオフセットされ、貫通孔とクランク軸軸受の外輪は、軸方向から見て重なっている。したがって、クランク軸軸受をキャリヤから分解するときに、例えば、このクランク軸軸受の外輪と軸方向から見て重なっている貫通孔に反外輪側からピン部材などを差し込み、当該ピン部材を介して貫通孔越しにハンマー等で外輪を叩くことができる。
これにより、当該外輪をキャリヤの軸受穴から容易に分解することができる。
本発明によれば、偏心揺動型の歯車装置のクランク軸軸受の外輪を、キャリヤの軸受穴から容易に分解することができる。
本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の歯車装置の全体構成を示す断面図 該歯車装置の主要部品を分解して示した分解図 上記実施形態におけるキャリヤの軸受穴にクランク軸軸受の外輪が嵌め込まれている状態を示す正面図 図3の矢視IV−IV線に沿う断面図 本発明の他の実施形態の例に係る偏心揺動型の歯車装置の図3相当の正面図、 図5の矢視VI−VI線に沿う断面図 本発明のさらに他の実施形態の例に係る偏心揺動型の歯車装置の図3相当の正面図 図7の矢視VIII−VIII線に沿う断面図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例に係る偏心揺動型の歯車装置12の全体構成を示す断面図、図2は、該歯車装置12の主要部品を分解して示した分解図である。
本歯車装置12は、外歯歯車14、15と内歯歯車16を備える。歯車装置12は、外歯歯車14、15を偏心揺動させることによって得られる該外歯歯車14、15と内歯歯車16との相対回転を出力として取り出している。
そのため、歯車装置12は、外歯歯車14、15を揺動回転させるためのクランク軸18を備える。また、歯車装置12は、該クランク軸18を支持するキャリヤ20と、クランク軸18とキャリヤ20との間に配置されるクランク軸軸受24、31を備える。
以下、より具体的に説明する。
本歯車装置12は、モータ29から入力された回転を減速し、減速された回転により出力ピニオン28を駆動している。本実施形態では、モータ29のモータ軸30は、歯車装置12の入力軸を兼用している。
モータ軸30の先端には歯車装置12の入力歯車32が形成されている。入力歯車32は、複数(この例では3個)の振り分け歯車34と同時に噛合している。なお、歯車装置12が、モータ29と切り離して別個に取り扱われる場合には、振り分け歯車34が当該歯車装置12の入力軸を構成していると捉えることもできる。各振り分け歯車34は、前記クランク軸18の端部に組み込まれ、クランク軸18を駆動可能である。
クランク軸18は、複数(この例では3個)配置されている。クランク軸18の軸心C18は、内歯歯車16の軸心C16から距離R(C16−C18)だけオフセットしている(離れている)。クランク軸18には、偏心体36、37が一体的に設けられている。
偏心体36、37は、クランク軸18の軸心C18に対して外周が偏心している。偏心体36、37は、この例では、各クランク軸18に2個設けられている。偏心体36と偏心体37の偏心位相差は、180度である。各クランク軸18の軸方向同一位置にある偏心体36同士、および偏心体37同士の偏心位相は同一である。
各クランク軸18は、前記2枚の外歯歯車14、15を貫通している。外歯歯車14、15は、各偏心体36、37の外周に偏心体軸受40、42を介して偏心揺動可能に組み込まれている。外歯歯車14、15は、内歯歯車16に内接噛合している。
内歯歯車16は、この例では、ケーシング44のケーシング本体44Aと一体化された内歯歯車本体16Aと、該内歯歯車本体16Aに形成された溝部16Bに回転自在に組み込まれた円筒状の内歯ピン16Cと、を備える。内歯ピン16Cは、内歯歯車16の内歯を構成している。内歯歯車16の内歯の歯数(内歯ピン16Cの数)は、外歯歯車14、15の外歯の歯数よりも僅かだけ(この例では1だけ)多い。
なお、本歯車装置12のケーシング44は、前記ケーシング本体44Aと、反負荷側カバー44Bと、負荷側カバー44Cを有している。モータ29のケーシング43は、モータボルト71を介して歯車装置12の反負荷側カバー44Bと連結されている。反負荷側カバー44Bとケーシング本体44Aは、反負荷側ボルト72を介して連結されている。また、ケーシング本体44Aと負荷側カバー44Cは、負荷側ボルト73を介して連結されている。
前記クランク軸18は、一対のクランク軸軸受24、31を介してキャリヤ20に支持されている。キャリヤ20は、外歯歯車14、15の軸方向負荷側に配置された第1キャリヤ21と、該第1キャリヤ21とキャリヤピン23およびキャリヤボルト74を介して連結された第2キャリヤ22と、を備える。この実施形態では、キャリヤピン23は、第1キャリヤ21から一体的に突出形成され、外歯歯車14、15を貫通している。第2キャリヤ22は、外歯歯車14、15の軸方向反負荷側に配置されている。
クランク軸軸受24、31は、この実施形態では、正面合わせでキャリヤ20に組み込まれている。負荷側のクランク軸軸受24は、第1キャリヤ21に支持されている。反負荷側のクランク軸軸受31は、第2キャリヤ22に支持されている。本歯車装置12では、第1キャリヤ21が負荷側のクランク軸軸受24を支持する構成において、本発明が適用されている。第1キャリヤ21が負荷側のクランク軸軸受24を支持する構成については、後に詳述する。
第1キャリヤ21の負荷側には、出力軸部46が一体化されている。出力軸部46には、第1キャリヤ21側から順に、接続部47、軸受配置部48、および外スプライン部49が形成されている。軸受配置部48には、出力軸軸受50が配置されている。出力軸軸受50は、この例では、自動調心ころ軸受で構成され、出力軸部46をケーシング44に支持している。
出力軸軸受50には、止め輪51が嵌め込まれている。止め輪51は、ケーシング44のケーシング本体44Aと負荷側カバー44Cとの間に挟持される。これにより、止め輪51は、出力軸軸受50をケーシング本体44Aに対して軸方向に位置決めしている。
出力軸部46の軸受配置部48の負荷側には、外スプライン部49が形成されている。前記出力ピニオン28には、外スプライン部49と係合する内スプライン部33が形成されている。出力ピニオン28は、外スプライン部49および内スプライン部33の係合によって、出力軸部46と周方向に固定されている。出力ピニオン28は、固定プレート52およびピニオンボルト75によって出力軸部46と軸方向に固定されている。
なお、図1、図2における符号56、57はオイルシール、符号58はカラー、符号59は、第2キャリヤ22をケーシング44に支持するローラ軸受である。また、符号81、82は、潤滑剤を、出力軸部46の外スプライン部49と出力ピニオン28の内スプライン部33との係合部に供給するための潤滑剤通路である。
以下、図1、図2に、図3、図4を合わせて参照して、本歯車装置12の第1キャリヤ21からクランク軸軸受24の外輪25を分解可能とする構成について、詳細に説明する。図3は、第1キャリヤ21の正面図、図4は、図3の矢視IV−IV線に沿う断面図である。図4は、クランク軸軸受24の外輪25が軸受穴54に残された状態を示している。
なお、図4は、本実施形態の特徴の理解を容易にするために、後述する貫通孔61を実線で示すなど、必ずしも正確に図3の矢視IV−IV線に沿う断面とはなっていない。また、図4以外においても、説明の便宜のために、必ずしも正確な製図上の断面等とは一致していない部分がある場合がある。
本歯車装置12では、クランク軸18と第1キャリヤ(キャリヤ)21との間にクランク軸軸受24が配置されている。クランク軸軸受24は、この例では、外輪25、転動体(この例では円錐ころ)26および内輪27を有するテーパローラ軸受で構成されている。
第1キャリヤ21は、クランク軸軸受24が配置される軸受穴54を有している。第1キャリヤ21は、3本のクランク軸18を支持しているため、第1キャリヤ21には、同一構造の軸受穴54が、周方向に120度の間隔で3個形成されている。
軸受穴軸心(軸受穴54の軸心)C54は、クランク軸軸心(クランク軸18の軸心)C18と一致している。すなわち、キャリヤ軸心(第1キャリヤ21の軸心)C21から軸受穴軸心C54までの距離R(C21−C54)は、内歯歯車16の軸心C16からクランク軸軸心C18までの距離R(C16−C18)と一致している。
クランク軸軸受24は、外輪25が軸受穴54に締まり嵌めにて組み込まれている。軸受穴54の軸と直角の断面形状は円形であり、軸受穴54の内径はD54である。
軸受穴54は、クランク軸18の支持強度を高く維持するために底部54Aを有する有底穴で構成されている。底部54Aは、外周近傍に、クランク軸軸受24の外輪25の軸方向底部側の端面25Aと対向する外輪位置決め面54A1を有している。
底部54Aには、軸方向に貫通する貫通孔61が形成されている。なお、本歯車装置12では、第1キャリヤ21には、出力軸部46が一体的に形成されている。貫通孔61は、軸受穴54の底部54Aのうち、該底部54Aが出力軸部46と軸方向から見て重なっていない部分に形成されている。
本歯車装置12では、貫通孔61は、各軸受穴54の底部54Aに複数(この例では2個)形成されている。貫通孔軸心(貫通孔61の軸心)C61は、キャリヤ軸心C21と平行である(平行でなくてもよい)。各貫通孔61の断面形状は円形であり、内径は、共にD61である。
この歯車装置12では、軸受穴軸心C54から2つの貫通孔軸心C61までの距離は、共にR(C54−C61)である。つまり、各貫通孔軸心C61は、軸受穴軸心C54から0でない距離R(C54−C61)だけオフセットされている(離れている)。
本歯車装置12において、貫通孔61の軸受穴軸心C54に対する最外部(最遠部)61Moまでの距離は、R(C54−61Mo)である。クランク軸軸受24の外輪25の軸受穴軸心C54に対する最内部(最近部)25Miは、この実施形態では、外輪25の軸方向底部54A側の端面25Aの最内側部に相当する。軸受穴軸心C54から当該最内部25Miまでの距離はR(C54−25Mi)である。
図3において、破線54(軸受穴54を示す破線)が外輪25の外周と一致しており、破線54と最内部25Miとの間の領域が、外輪25の存在する領域に相当している。貫通孔61の最外部61Moまでの距離R(C54−61Mo)は、クランク軸軸受24の外輪25の最内部25Miまでの距離R(C54−25Mi)よりも大きい。つまり、距離R(C54−61Mo)>距離R(C54−25Mi)である。すなわち、この歯車装置12では、貫通孔61とクランク軸軸受24の外輪25は、軸方向から見て重なっている。
本実施形態においては、貫通孔61の軸受穴軸心C54に対する最外部61Moが、軸受穴54の内周(外輪25の外周)と一致している。また、本実施形態においては、貫通孔61の軸受穴軸心C54に対する最内部61Miが、クランク軸軸受24の外輪25の軸受穴軸心C54に対する最内部25Miよりも径方向内側にある。そのため、外輪25の端面25Aの径方向全長が、軸方向から見て貫通孔61と重なっている。なお、外輪25の取り外しのためには、外輪25の端面25Aの径方向全長の1/3以上、好ましくは1/2以上が軸方向から見て貫通孔61と重なっていればよい。
なお、ここで言う「貫通孔とクランク軸軸受の外輪は、軸方向から見て重なっている」という概念は、「貫通孔が、クランク軸軸受の外輪の軸方向底部側の端面(上記例では25A)において、当該外輪と軸方向から見て重なっている」ことを意味している。換言するならば、上記「外輪の軸受穴軸心に対する最内部」とは、「外輪の軸方向底部側の端面における軸受穴軸心に対する最内部」を意味している。より具体的には、例えば、本実施形態のように、外輪の内径が軸方向において異なる場合には、外輪の軸受穴軸心に対する最内部は、外輪の軸方向底部側の端面の最内部を意味している。
本歯車装置12では、軸受穴軸心C54から、貫通孔61の軸受穴軸心C54に対する最内部61Miまでには0でない距離R(C54−61Mi)が存在している。別言するならば、軸受穴軸心C54から貫通孔軸心C61までの距離R(C54−C61)は、貫通孔61の半径(D61/2)より大きい。すなわち、この歯車装置12では、貫通孔61と軸受穴軸心C54は、軸方向から見て重なっていない。
本歯車装置12では、キャリヤ軸心C21からの複数の(2個の)貫通孔軸心C61までの距離が、いずれもR(C21−C61)であって同一である。すなわち、この歯車装置12では、複数の貫通孔軸心C61は、キャリヤ軸心C21を中心とする同一円周r61上に位置している。
本歯車装置12では、特に、複数の貫通孔軸心C61は、キャリヤ軸心C21と直角の断面(この例では図3の断面)において、キャリヤ軸心C21と軸受穴軸心C54を結ぶ直線L(C21−C54)に直交し、軸受穴軸心C54を通る直線L(C61−C61)上にある。換言するならば、複数の貫通孔61は、軸受穴軸心C54に対して対向する位置(同一の直径上の端部)に形成されている。つまり、複数の貫通孔軸心C61は、当該貫通孔軸心C61同士が、軸受穴軸心C54を挟んで最も離れる位置に形成されている。
なお、本歯車装置12では、複数(2個)の貫通孔軸心C61同士を含む平面P1と、キャリヤ軸心C21および軸受穴軸心C54を含む平面P2とは、直交している。また、本歯車装置12では、複数の貫通孔61は、キャリヤ軸心C21および軸受穴軸心C54を含む平面P2に対して対称に形成されている。
本歯車装置12では、キャリヤ軸心C21から貫通孔軸心C61までの距離R(C21−C61)は、キャリヤ軸心C21から軸受穴軸心C54までの距離R(C21−C54)よりも大きい。つまり、距離R(C21−C61)>距離R(C21−C54)である。換言するならば、本歯車装置12では、貫通孔軸心C61は、軸受穴軸心C54よりも径方向外側にある。
本歯車装置12では、軸受穴軸心C54から、貫通孔61の軸受穴軸心C54に対する最内部61Miまでの距離R(C54−61Mi)は、軸受穴軸心C54から、クランク軸軸受24の内輪27の底部54A側の端面の軸受穴軸心C54に対する最外部27Moまでの距離R(C54−27Mo)よりも小さい。
すなわち、この歯車装置12では、貫通孔61は、軸方向から見て、クランク軸軸受24の外輪25と重なっているだけでなく、クランク軸軸受24の転動体26および内輪27とも重なっている。つまり、貫通孔61と外輪25、貫通孔61と転動体26、および貫通孔61と内輪27は、それぞれ軸方向から見て重なっている。
次に、当該偏心揺動型の歯車装置12の作用を説明する。
先ず、歯車装置12の動力伝達系の作用から説明する。モータ29のモータ軸30が回転すると、歯車装置12の入力歯車32が回転し、該入力歯車32と同時に噛合している3個の振り分け歯車34が同一の方向に同一の回転速度で回転する。
その結果、3本のクランク軸18が同一の方向に同一の速度で回転し、各クランク軸18に設けられた偏心体36、37を介して外歯歯車14、15が偏心揺動する。外歯歯車14、15の歯数は、内歯歯車16の歯数よりも1だけ少ないため、外歯歯車14、15は、1回揺動する毎に、内歯歯車16に対して一歯分だけ相対回転する(自転する)。
外歯歯車14、15の自転は、該外歯歯車14、15を貫通しているクランク軸18に伝達され、該クランク軸18をクランク軸軸受24、31を介して支持しているキャリヤ20(第1キャリヤ21およびキャリヤピン23を介して連結されている第2キャリヤ22)が回転する。キャリヤ20の回転により、第1キャリヤ21と一体化されている出力軸部46が回転し、該出力軸部46に連結されている出力ピニオン28が回転する。
歯車装置12は、メンテナンスあるいは部品交換のために分解を行うことがある。以下、主に図2を参照して、本歯車装置12の分解(組み付け)について説明する。
本歯車装置12では、モータボルト71を外すことによって、モータ29を軸方向に引き出すことができる。これにより、歯車装置12からモータ29を(入力歯車32ごと)取り外すことが可能である。
反負荷側ボルト72を外すことによって、オイルシール56、カラー58と共に、反負荷側カバー44Bの取り外しが可能である。反負荷側カバー44Bの取り外しにより、振り分け歯車34、第2キャリヤ22のローラ軸受59、内歯歯車16の内歯ピン16Cなどの取り外しが可能である。
さらに、キャリヤボルト74を外すことによって、第2キャリヤ22の取り外しが可能である。第2キャリヤ22の取り外しによって、反負荷側のクランク軸軸受31、外歯歯車14、15、クランク軸18、および負荷側のクランク軸軸受24の転動体26および内輪27の取り外しが可能である。
以上の作業により、第1キャリヤ21より反負荷側に組み込まれている部材は、負荷側のクランク軸軸受24の外輪25を除いて全て分解することができる。
一方、ピニオンボルト75を外すことによって固定プレート52を外し、出力ピニオン28を軸方向負荷側に引き出すことができる。これにより、負荷側ボルト73を外すことが可能となり、ケーシング44の負荷側カバー44Cを分解することができる。
そして、止め輪51を外すことによって、ケーシング本体44A、出力軸軸受50、および(クランク軸軸受24の外輪25が付いた状態の)第1キャリヤ21の3者を分解することが可能となる。
ここで、クランク軸軸受24の外輪25は、第1キャリヤ21の軸受穴54に締まり嵌めで組み込まれている。そのため、従来は、ここまで分解作業を行っても、当該クランク軸軸受24の外輪25だけは、第1キャリヤ21の軸受穴54から取り出すことが困難であった。
しかし、本歯車装置12においては、クランク軸18の軸受穴54の底部54Aには、貫通孔61が形成されており、かつ、貫通孔61の軸受穴軸心C54に対する最外部61Moまでの距離R(C54−61Mo)は、クランク軸軸受24の外輪25の(軸方向底部側の端面25Aにおける)軸受穴軸心C54に対する最内部25Miまでの距離R(C54−25Mi)よりも大きい。つまり、この歯車装置12では、貫通孔61とクランク軸軸受24の外輪25の軸方向底部側の端面25Aは、軸方向から見て重なっている。
そのため、図4に示されるように、この貫通孔61に反外輪側から適宜の(例えば円筒状の)ピン部材68を差し込み、このピン部材68を介して底部54Aの貫通孔61越しにハンマー69等で外輪25の軸方向底部側の端面25Aを叩くことができる。
なお、図4の想像線は、ピン部材68(貫通孔61の一方)の外輪25に対する位置を、別の角度(平面P1と直交する方向)から見たものである。この作業により、該外輪25を第1キャリヤ21の軸受穴54の底部54Aから分解(分離)することができる。
また、貫通孔61は、クランク軸軸受24の外輪25と重なる位置に形成されている。そのため、潤滑剤は、当該クランク軸軸受24(の隙間)を通ってそのまま出力軸部46側に通り抜けることができる。
例えば、特許文献1のように貫通孔が軸受穴の径方向中央に形成されている場合、クランク軸軸受(の隙間)を通ってきた潤滑剤を出力軸部側に導くには、当該径方向中央に形成されている貫通孔にまで潤滑剤を径方向に移動させなければならない。したがって、クランク軸軸受の軸方向端面と底部との間に、潤滑剤通路となる軸方向隙間を相応に大きく取る必要がある。換言するならば、潤滑剤の流通性を向上させようとして、クランク軸軸受の軸方向端面と底部との間の軸方向隙間を大きく形成すると、その分、歯車装置全体の軸方向長が増大する傾向となる。
しかし、本歯車装置12の貫通孔61は、クランク軸軸受24の外輪25と重なる位置に形成されているため、潤滑剤は径方向に殆ど移動することなく貫通孔61を介して底部54Aを通過できる。したがって、潤滑剤の流通性を高く維持しつつ、歯車装置12の軸方向長をより短縮することができる(もっとも、クランク軸18の軸方向端面18Eと底部54Aとの間の軸方向隙間を大きく取る構成を禁止するものではない)。
本歯車装置12では、このような基本的な作用効果に加え、さらに、以下のような作用効果が得られる。
本歯車装置12では、軸受穴軸心C54から貫通孔軸心C61までの距離R(C54−C61)は、貫通孔61の半径(D61/2)より大きい。すなわち、この歯車装置12では、貫通孔61と軸受穴軸心C54は、軸方向から見て重なっていない。このため、第1キャリヤ21の軸受穴54の近傍の強度を高く維持することができる。
また、本歯車装置12では、貫通孔61は、複数(この例では2個)形成されている。このため、外輪25を叩いて軸受穴54から分離するときに、外輪25を円周方向の複数の箇所で叩くことができる。このため、外輪25を叩いたときに該外輪25が傾いて軸受穴54から抜けにくくなるのをより防止できる。さらには、外輪25の傾きを低減できることから、外輪25の外周あるいは軸受穴54の内周が傷ついてしまうのをより防止できる。
また、本歯車装置12では、キャリヤ軸心C21からの複数の(2個の)貫通孔軸心C61までの距離が、いずれもR(C21−C61)であって同一である。すなわち、この歯車装置12では、複数の貫通孔軸心C61は、キャリヤ軸心C21を中心とする同一円周r61上に位置している。これにより、歯車装置12が正回転するときと、逆回転するときとで、貫通孔61の形成位置によって潤滑剤の流れが異なってくるのを防止することができる。
また、本歯車装置12では、複数の貫通孔軸心C61は、キャリヤ軸心C21と直角の断面において、キャリヤ軸心C21と軸受穴軸心C54を結ぶ直線L(C21−C54)に直交し、軸受穴軸心C54を通る直線L(C61−C61)上に位置している。換言するならば、本歯車装置12では、複数の貫通孔61は、軸受穴軸心C54に対して対向する位置(同一の直径上の端部)に形成されている。
これにより、第1キャリヤ21の軸受穴54の近傍の強度を高く維持しつつ、内径D61の大きな貫通孔61を形成することができる。また、ピン部材68によって外輪25を叩く際に、外輪25の傾きを最も効率よく修正しながら外輪25を叩き出すことができる。つまり、複数の貫通孔軸心C61は、当該貫通孔軸心C61同士が軸受穴軸心C54を挟んで最も離れる位置に形成されているため、叩き力も、傾きの修正の手間も最小で済むというメリットが得られる。
なお、貫通孔61が複数存在するときは、当該複数の貫通孔を、キャリヤ軸心C21および軸受穴軸心C54を含む平面P2に対して対称に形成するとよい。この構成により、貫通孔が(2個を含め)複数存在するような場合でも、当該「正逆回転で潤滑剤の流れに差が生じない」という作用効果を実現することができる。
また、本歯車装置12では、キャリヤ軸心C21から貫通孔軸心C61までの距離R(C21−C61)は、キャリヤ軸心C21から軸受穴軸心C54までの距離R(C21−C54)よりも大きい。換言するならば、本歯車装置12では、貫通孔軸心C61は、軸受穴軸心C54よりも径方向外側にある。
これにより、第1キャリヤ21の軸受穴54の近傍の強度を高く維持しつつ、内径D61の大きな貫通孔61を形成することができる。具体的には、本歯車装置12では、距離R(C21−C61)を距離R(C21−C54)より、若干大きく設定することにより、前述した構成、つまり、「複数の貫通孔軸心C61は、キャリヤ軸心C21と直角の断面において、キャリヤ軸心C21と軸受穴軸心C54を結ぶ直線L(C21−C54)に直交し、軸受穴軸心C54を通る直線L(C61−C61)上に位置している」という構成を実現している。これにより、2つの貫通孔61を軸受穴54に対して対向する位置(つまり同一の直径上の端部)に形成することが可能となり、第1キャリヤ21の軸受穴54の近傍の強度を高く維持しつつ、内径D61の大きな貫通孔61を形成するという効果を最大限に享受している。
また、本歯車装置12では、貫通孔61と、クランク軸軸受24の外輪25、転動体(円錐ころ)26および内輪27とは、軸方向から見て重なっている。そのため、貫通孔61の存在により、特にクランク軸18の転動体26の転走面の潤滑剤の流通性を大きく向上させることができる。
図5、図6に、本発明の他の実施形態の例を示す。
図5に示す歯車装置は、貫通孔161の構成以外は、図1〜図4の歯車装置12と同様の構成を有している。
図5、図6に示す歯車装置では、各軸受穴54において、貫通孔161が1個ずつ形成されている。貫通孔161の内径は、D161である。この内径D161は、軸受穴54の半径(D54/2)とほぼ等しい。
貫通孔軸心C161(貫通孔161の軸心C161)は、軸受穴軸心C54から、貫通孔161の内径D161のほぼ1/2だけ離れている。貫通孔161は、軸受穴54と共通の接線を有しており、かつキャリヤ軸心C21に対する最内部161Miが、軸受穴54のほぼ中央に至っている。つまり、図5、図6の歯車装置12は、貫通孔161が軸受穴軸心C54の径方向外側全体に跨がる大きな大きさに設定されている。
図5、図6の歯車装置は、貫通孔161が各軸受穴54内で1個のみであるため、加工が容易(低コスト)である。
その他の構成は、先の実施形態と同様であり、同様な作用効果が得られる。
図7、図8に、本発明のさらに他の実施形態の例を示す。
図7、図8に示す歯車装置では、貫通孔261の存在によって、クランク軸軸受24だけでなく、出力軸軸受50の潤滑を良好に行うことが意図されている。なお、前述したように、説明の便宜のために、図8も、正確な図7の矢視VIII−VIII線に沿う断面とはなっていない。
図7、図8の歯車装置も、貫通孔261の形成構成以外は、図1〜図4の歯車装置12(あるいは図5、図6の歯車装置)と同様の構成を有している。つまり、図7、図8の歯車装置においても、第1キャリヤ21の負荷側には該第1キャリヤ21よりも小径の出力軸部46が一体化されている。具体的には、出力軸部46の接続部47の外径d47、軸受配置部48の外径d48、および外スプライン部49の外径d49は、いずれも第1キャリヤ21の外径d21よりも小径である。
そして、当該出力軸部46に出力軸軸受50が配置されている。出力軸部46の出力軸軸受50の軸受配置部48の半径d48/2は、キャリヤ軸心C21から軸受穴軸心C54までの距離R(C21−C54)よりも小さい。つまり、出力軸軸受50の軸受配置部48は、軸受穴軸心C54よりも径方向内側にある。
この図7、図8に示す歯車装置においては、この構成を前提とし、キャリヤ軸心C21から貫通孔軸心C261までの距離R(C21−C261)が、該キャリヤ軸心C21から軸受穴軸心C54までの距離R(C21−C54)以下、つまり、同一または僅かに小さく設定されている(距離R(C21−C261)≦距離R(C21−C54))。
これにより、貫通孔261の形成位置を、出力軸部46の出力軸軸受50の軸受配置部48により近づけることができ、クランク軸軸受24だけでなく、出力軸軸受50の潤滑性をも、より向上させることができる。
キャリヤ軸心C21から貫通孔軸心C261までの距離R(C21−C261)以外の構成は、先の図1〜図4の実施形態と同様であり、同様な作用効果が得られる。
なお、上記実施形態においては、出力軸部が、キャリヤ(第1キャリヤ)に一体的に形成されていたため、貫通孔を、軸受穴の底部のうち、該底部が出力軸部と軸方向から見て重なっていない部分に形成するようにしていた。
しかし、出力軸部は、キャリヤに必ずしも一体的に形成されている必要はない。例えば、それぞれが別部材で構成されたものをボルト等で一体化した構成であってもよい。この場合は、貫通孔は、必ずしも出力軸部と軸方向から見て重なっていない部分に形成しなくてもよい。それは、出力軸部を、キャリヤから分解することができるため、仮に貫通孔が出力軸部と軸方向から見て重なっている位置に形成されていても、問題なく当該貫通孔にピン部材等を挿入することができるからである。
また、上記実施形態においては、軸受穴の底部の貫通孔が1個または2個形成される例が示されていた。しかし、軸受穴の底部の貫通孔の形成数は、これに限定されず、3個以上であってもよい。また、貫通孔の断面形状も、特に円形には限定されない。貫通孔軸心も、必ずしも軸と平行でなくてもよい。
また、上記実施形態においては、偏心揺動型の歯車装置として、クランク軸によって外歯歯車が内歯歯車に対して揺動する歯車装置が示されていた。しかし、偏心揺動型の歯車装置の中には、クランク軸によって内歯歯車が外歯歯車に対して揺動する偏心揺動型の歯車装置もある。本発明は、このような内歯歯車が揺動する偏心揺動型の歯車装置においても同様に適用でき、クランク軸軸受の外輪をキャリヤから容易に分解することができる。
また、上記実施形態においては、偏心揺動型の歯車装置として、クランク軸が、キャリヤの軸心からオフセットした位置に複数備えられた偏心揺動型の歯車装置が示されていた。しかし、偏心揺動型の歯車装置の中には、クランク軸をキャリヤの軸心位置に1個のみ有し、外歯歯車の径方向中央に配置された偏心体によって該外歯歯車を偏心揺動させる歯車装置もある。
本発明は、このような偏心揺動型の歯車装置のクランク軸の軸受穴が有底穴で構成されているような場合においても同様に適用可能である。すなわち、このような歯車装置においても、本発明を適用することにより、軸受穴に嵌め込まれているクランク軸軸受の外輪を容易に分解することができるようになる。
また、上記実施形態においては、偏心揺動型の歯車装置として、全てのクランク軸がクランク軸歯車によって駆動される構造の歯車装置が示されていた。すなわち、軸受穴に配置されるクランク軸が、全て入力軸側の駆動力を受けるクランク軸である歯車装置が示されていた。
しかし、偏心揺動型の歯車装置の中には、例えば複数のクランク軸を有し、該複数のクランク軸のうちの一部(例えば1個)のみが入力側からの駆動力によって駆動され、他のクランク軸は、偏心体軸受を介して揺動歯車の揺動運動によって従動する構成の歯車装置もある。
本発明は、このような、揺動歯車を揺動させるクランク軸と揺動歯車の揺動運動を受けて従動するクランク軸とが混在している偏心揺動型の歯車装置においても同様に適用することができる。すなわち、クランク軸は、駆動、従動の区別は問われない。
12…歯車装置
14、15…外歯歯車
16…内歯歯車
18…クランク軸
21…第1キャリヤ(キャリヤ)
24…クランク軸軸受
25…外輪
44…ケーシング
54…軸受穴
54A…底部
61…貫通孔
C21…キャリヤ軸心
C54…軸受穴軸心
C61…貫通孔軸心

Claims (9)

  1. クランク軸と、該クランク軸を支持するキャリヤと、前記クランク軸と前記キャリヤとの間に配置されるクランク軸軸受と、を備えた偏心揺動型の歯車装置において、
    前記キャリヤは、前記クランク軸軸受が配置される軸受穴を有し、
    当該軸受穴は、底部を有する有底穴とされ、
    前記軸受穴の底部には、軸方向に貫通し、潤滑剤が流通する貫通孔が形成され、
    当該貫通孔の軸心は、前記軸受穴の軸心からオフセットしており、
    当該貫通孔は、前記クランク軸軸受の外輪の当該貫通孔に近い側の軸方向端面および転
    動体の当該貫通孔に近い側の軸方向端面と、軸方向から見て重なる
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  2. 請求項1において、
    前記貫通孔と前記軸受穴の軸心とが、軸方向から見て重ならない
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記貫通孔が、前記軸受穴の底部に複数形成されている
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  4. 請求項3において、
    前記複数の貫通孔の軸心が、前記キャリヤの軸心を中心とする同一円周上に位置してい

    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記複数の貫通孔の軸心が、前記キャリヤの軸心と直角の断面において、前記キャリヤの軸心と前記軸受穴の軸心を結ぶ直線に直交し、前記軸受穴の軸心を通る直線上に位置している
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  6. 請求項3〜5のいずれかにおいて、
    前記複数の貫通孔が、前記キャリヤの軸心および前記軸受穴の軸心を含む平面に対して対称に形成されている
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記キャリヤの軸心から前記貫通孔の軸心までの距離が、前記キャリヤの軸心から前記軸受穴の軸心までの距離よりも大きい
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  8. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記キャリヤの負荷側に当該キャリヤよりも小径の出力軸部が一体化され、
    当該出力軸部に出力軸軸受が配置され、
    当該出力軸部の出力軸軸受の配置部の半径は、前記キャリヤの軸心から前記軸受穴の軸心までの距離よりも小さく、かつ
    前記キャリヤの軸心から前記貫通孔の軸心までの距離が、前記キャリヤの軸心から前記軸受穴の軸心までの距離以下である
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記貫通孔と前記クランク軸軸受の外輪、転動体および内輪とが、軸方向から見て重なる
    ことを特徴とする偏心揺動型の歯車装置。
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