JP6330755B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、用紙などの記録媒体にトナー像を定着させる定着装置を備えている。
例えば、定着ベルトと、定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトを加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、押圧部材を支持する支持部材と、を備えた定着装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2014−048487号公報
上記のように構成された定着装置では、定着ベルトの回転に伴って、記録媒体の搬送方向における下流側へと押圧部材が押圧される。この押圧によって押圧部材が変形すると、押圧部材が本来の位置からずれてしまい、定着ニップの圧力分布が不均一になる。
このような事態を回避するために、支持部材に固定される補強部材によって押圧部材を係止して、押圧部材の変形を抑制する方法が考えられる。しかしながら、このような方法を採用すると、補強部材の追加に伴って、定着装置が大型化したり、定着装置の製造コストが上昇したりする恐れがある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、定着装置の大型化や定着装置の製造コストの上昇を防止しつつ、押圧部材の変形を抑制し、定着ニップの圧力分布を均一化することを目的とする。
本発明の定着装置は、定着ベルトと、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、前記押圧部材を支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、記録媒体の搬送方向に沿って延びる第1搬送方向壁部と、記録媒体の搬送方向における前記第1搬送方向壁部の上流側の端部から屈曲され、記録媒体の搬送方向とは交差する方向に沿って前記定着ニップとは反対側に向かって延びる第1交差方向壁部と、を有する第1支持板と、記録媒体の搬送方向に沿って延びて、前記第1交差方向壁部に固定される第2搬送方向壁部と、記録媒体の搬送方向における前記第2搬送方向壁部の下流側の端部から屈曲され、記録媒体の搬送方向とは交差する方向に沿って前記定着ニップ側に向かって延びて、前記第1搬送方向壁部に固定される第2交差方向壁部と、を有し、前記第1支持板とは別体に設けられる第2支持板と、を備え、前記第2交差方向壁部には、前記第1搬送方向壁部よりも前記定着ニップ側に向かって延出し、前記押圧部材を係止することで記録媒体の搬送方向における下流側への前記押圧部材の移動を規制する係止部が設けられていることを特徴とする。
このような構成を採用することで、定着ベルトの回転に伴って、記録媒体の搬送方向における下流側へと押圧部材が押圧されたとしても、押圧部材が変形するのを抑制することができる。これに伴って、押圧部材が本来の位置からずれてしまうのを回避し、定着ニップの圧力分布を均一化することができる。
また、上記のような構成を採用することで、押圧部材と支持部材のみを用いて押圧部材の変形を抑制することができるため、押圧部材の変形を抑制するために新たな部材を追加する必要が無い。そのため、定着装置の大型化や定着装置の製造コストの上昇を防止することができる。
前記係止部は、記録媒体の搬送方向における前記押圧部材の下流側の面を係止しても良い。
このような構成を採用することで、押圧部材の強度を低下させることなく、簡易な構成を用いて押圧部材の変形を抑制することができる。
前記押圧部材の前記定着ニップとは反対側の面には、記録媒体の搬送方向における下流側の端部に凹部が設けられ、前記係止部は、前記凹部に係合した状態で、記録媒体の搬送方向における前記凹部の上流側の面を係止しても良い。
このような構成を採用することで、支持部材に対する押圧部材の位置ずれを確実に抑制することが可能となる。
前記係止部は、前記押圧部材を長手方向の全域に亘って係止していても良い。
このような構成を採用することで、押圧部材の長手方向の全域に亘って押圧部材の変形を確実に抑制することができ、定着ニップの圧力を均一化する効果を高めることが可能となる。
前記押圧部材の前記定着ニップとは反対側の面には、突起部が設けられ、前記第1搬送方向壁部には、前記突起部が貫通する貫通穴が設けられていても良い。
このような構成を採用することで、押圧部材の変形を一層確実に抑制することができる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着装置の大型化や定着装置の製造コストの上昇を防止しつつ、押圧部材の変形を抑制し、定着ニップの圧力分布を均一化することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の前部を示す、真横よりも僅かに下方からの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、支持部材及びその周辺部を示す断面図である。 押圧パッドとシート部材と支持部材の関係を示す模式図である。 本発明の他の異なる実施形態に係る定着装置において、支持部材及びその周辺部を示す断面図である。
まず、図1を用いて、プリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。以下、図1における紙面手前側を、プリンター1の前側とする。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれプリンター1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(記録媒体)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、図2〜図5を用いて、定着装置18について詳細に説明する。各図に適宜付される矢印Yは、用紙の搬送方向を示している。各図に適宜付される矢印Iは前後方向内側を示し、各図に適宜付される矢印Oは前後方向外側を示している。
図2、図3に示されるように、定着装置18は、箱型形状の定着フレーム21(図3では図示略)と、定着フレーム21の上部に収容される定着ベルト22と、定着フレーム21の下部に収容され、定着ベルト22の下側(外径側)に配置される加圧ローラー23(加圧部材)と、定着ベルト22の内径側の空間の上部に配置されるヒーター24(熱源)と、定着ベルト22の内径側の空間においてヒーター24の下側に配置される反射部材25と、定着ベルト22の内径側の空間の下端部に配置される押圧パッド26(押圧部材)と、押圧パッド26に巻き付けられるシート部材27と、定着ベルト22の内径側の空間において押圧パッド26の上側に配置される支持部材28と、定着ベルト22とヒーター24の間に設けられるカバー部材29と、定着ベルト22の前後両端部に装着される規制部材30(図2では図示略)と、を備えている。
図2に示されるように、定着フレーム21は、上フレーム部33と下フレーム部34によって構成されている。上フレーム部33には、定着ベルト22の過昇温を防止するためのサーモカット35(過昇温防止装置)が設けられている。
定着ベルト22は、前後方向に長い略円筒状を成している。定着ベルト22は、前後方向に延びる回転軸Aの周りを回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、前後方向が定着ベルト22の回転軸方向である。
定着ベルト22は、可撓性を有しており、周方向には無端状である。定着ベルト22は、例えば、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、を備えている。定着ベルト22の基材層は、例えばSUSなどの金属によって形成されている。なお、定着ベルト22の基材層は、PI(ポリイミド)などの樹脂によって形成されていても良い。定着ベルト22の弾性層は、例えばシリコンゴムによって形成されている。定着ベルト22の離型層は、例えばPFAチューブによって形成されている。
図3に示されるように、定着ベルト22は、通過領域R1と、通過領域R1の前後両外側にそれぞれ設けられる非通過領域R2と、を備えている。通過領域R1は、最大サイズの用紙(例えば、A3サイズの用紙)が通過する領域であり、非通過領域R2は、最大サイズの用紙が通過しない領域である。
図2に示されるように、加圧ローラー23は、前後方向に長い略円柱状を成している。加圧ローラー23は、定着ベルト22に圧接しており、定着ベルト22と加圧ローラー23の間には定着ニップNが形成されている。加圧ローラー23は、モーターなどによって構成される駆動源50に接続されており、駆動源50によって加圧ローラー23を回転させるように構成されている。
加圧ローラー23は、例えば、円柱状の芯材51と、この芯材51に周設される弾性層52と、この弾性層52を被覆する離型層(図示せず)と、を備えている。加圧ローラー23の芯材51は、例えば、鉄等の金属によって形成されている。加圧ローラー23の弾性層52は、例えば、シリコンゴムによって形成されている。加圧ローラー23の離型層は、例えば、PFAチューブによって形成されている。
ヒーター24は、例えば、ハロゲンヒーターによって構成されている。ヒーター24は、前後方向に長い形状を成している。ヒーター24は、定着ベルト22の回転軸Aに対して上側(加圧ローラー23から離間する側)に偏った位置に設けられている。
図3に示されるように、ヒーター24は、フィラメント54(熱放射部)と、フィラメント54をハロゲンガスと共に収容する収容部56と、収容部56の前後両外側にそれぞれ設けられる封止部57と、封止部57の前後両外側にそれぞれ設けられる被保持部58と、を備えている。フィラメント54は、例えば、タングステンによって形成されており、コイル状を成している。フィラメント54は、ヒーター24の通電に伴って発熱し、輻射熱を放射するように構成されている。収容部56は、例えば、石英ガラスによって形成されている。各封止部57は、収容部56の前後両端部をそれぞれ封止している。各被保持部58は、定着フレーム21又は支持部材28に保持されている。
図2に示されるように、反射部材25は、上側(加圧ローラー23から離間する側)に向かって凸となる略コ字状の断面を有している。反射部材25は、前後方向に長い形状を成している。反射部材25は、例えば、光輝アルミニウム等の金属によって形成されている。反射部材25は、ヒーター24と支持部材28の間に配置されている。
反射部材25は、用紙の搬送方向に沿って設けられる反射板部59と、反射板部59の左右両端部(用紙の搬送方向における上流側と下流側の端部)から下方に向かって屈曲されるガイド板部60と、を備えている。反射板部59の上面は、ヒーター24に対向している。
図2、図3に示されるように、押圧パッド26は、前後方向に長い平板状を成している。つまり、本実施形態では、前後方向が押圧パッド26の長手方向である。押圧パッド26は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂によって形成されている。押圧パッド26の下面(定着ニップN側の面)は、加圧ローラー23の外周面に沿って円弧状に湾曲している。押圧パッド26の下面は、定着ベルト22を下側(加圧ローラー23側)に向かって押圧している。
押圧パッド26の上面(定着ニップNとは反対側の面)には、前後方向に間隔をおいて左右一対の支持突部66が複数セット(例えば、9セット)設けられている。押圧パッド26の上面の左右方向中央部には、突起部68が複数個(例えば、3個)設けられている。
シート部材27は、前後方向に長い形状を成している。シート部材27は、例えばPTFEなどのフッ素系樹脂によって形成されており、押圧パッド26よりも摩擦係数が小さく、摺動性が高い。シート部材27の下部は、定着ベルト22の内周面と押圧パッド26の下面の間に介装されている。シート部材27の上部は、CSリング又はビスなどの固定部材(図示せず)によって押圧パッド26の上面に固定されている。
図4に示されるように、支持部材28は、前後方向に長い略四角筒状(断面ロの字状)を成している。支持部材28の上部は、反射部材25の各ガイド板部60の間に挿入されている。支持部材28は、第1支持板91と第2支持板92を組み合わせて溶接することで形成されている。第1支持板91と第2支持板92は、SECC(亜鉛メッキ鋼板)等から成るL字状の板金によって形成されており、互いに別体に設けられている。
支持部材28の第1支持板91は、用紙の搬送方向に沿って延びる第1搬送方向壁部93と、第1搬送方向壁部93の右端部(用紙の搬送方向における上流側の端部)から略直角に屈曲され、用紙の搬送方向とは直交(交差)する方向に沿って上側(定着ニップNとは反対側)に向かって延びる第1交差方向壁部94と、を備えている。第1搬送方向壁部93の下面には、押圧パッド26の各支持突部66の上端部が当接している。これにより、支持部材28によって押圧パッド26が支持されており、押圧パッド26の変形が規制されている。第1搬送方向壁部93の左右方向中央部には、前後方向に間隔をおいて貫通穴97が複数個(例えば、3個)設けられており、各貫通穴97を押圧パッド26の各突起部68が貫通している。これにより、押圧パッド26が支持部材28に対して位置決めされている。
支持部材28の第2支持板92は、用紙の搬送方向に沿って延びる第2搬送方向壁部95と、第2搬送方向壁部95の左端部(用紙の搬送方向における下流側の端部)から略直角に屈曲され、用紙の搬送方向とは直交(交差)する方向に沿って下側(定着ニップN側)に向かって延びる第2交差方向壁部96と、を備えている。第2搬送方向壁部95の右端部は、第1支持板91の第1交差方向壁部94の上端部に固定されている。第2交差方向壁部96の下部は、第1支持板91の第1搬送方向壁部93の左端部に固定されている。
支持部材28の第2支持板92には、第2交差方向壁部96の下端部に、第1搬送方向壁部93よりも下側(定着ニップN側)に向かって延出する係止部98が設けられている。係止部98は、シート部材27を介して、押圧パッド26の左側面(用紙の搬送方向における下流側の面)の上部を係止している。係止部98が押圧パッド26の左側面の上部を係止する幅W1(以下、「係止幅W1」と称する)は、押圧パッド26の最大厚みTの1/3以下とするのが望ましい。これは、係止幅W1が広すぎると、係止部98の下端部が定着ベルト22の内周面に接触する恐れがあるからである。図5に示されるように、係止部98は、押圧パッド26の左側面の上部を前後方向の全域に亘って係止している。
各カバー部材29(図2、図3等参照)は、例えば、SUS等の金属によって形成されている。図3に示されるように、各カバー部材29は、定着ベルト22の非通過領域R2と前後方向の位置が重なるように設けられている。
図2、図3に示されるように、各カバー部材29は、湾曲部100と、湾曲部100の左右両端部(用紙の搬送方向における両端部)から屈曲され、用紙の搬送方向とは直交(交差)する方向に沿って下側(定着ニップN側)に向かって延びる一対の取付部101と、を備えている。
各カバー部材29の湾曲部100は、定着ベルト22の内周面に沿って円弧状に湾曲しており、定着ベルト22の内周面と間隔を介して対向している。湾曲部100の前後方向内側の部分には、周方向に間隔をおいてスリット102が複数個(例えば3個)設けられている。各スリット102は、前後方向に延びる長穴状を成している。
各カバー部材29の各取付部101は、平板状に設けられている。各取付部101の下部の前後方向外側の部分は、ビス103を介して支持部材28の左右両側面に取り付けられている。各取付部101の下部の前後方向内側の隅部には、凹溝104が設けられている。
各カバー部材29の前後方向外側の端部には、湾曲部100及び各取付部101に跨って、切欠部105が形成されている。切欠部105は、ヒーター24のガラス管55の封止部57と前後方向の位置が重なるように設けられている。切欠部105の前後方向内側の端部は、封止部57の前後方向内側の端部と前後方向の位置が一致している。切欠部105の前後方向外側の端部(各カバー部材29全体の前後方向外側の端部にも相当する)は、封止部57の前後方向外側の端部よりも前後方向内側に位置している。
図3に示されるように、各規制部材30は、各カバー部材29よりも前後方向外側に配置されている。各規制部材30は、規制片108と、規制片108に取り付けられるリング片109と、を備えている。
各規制部材30の規制片108は、基台部110と、基台部110の前後方向内側の面に突設される挿入部111と、を備えている。規制片108には、基台部110と挿入部111を貫通するガイド穴112が前後方向に沿って設けられており、このガイド穴112をヒーター24及び支持部材28が貫通している。挿入部111は、ガイド穴112の外周に沿って湾曲しており、円弧状(下向きC字状)を成している。挿入部111は、定着ベルト22の前後両端部に挿入されている。これにより、定着ベルト22の形状が規制されている(定着ベルト22の変形が抑制されている)。
各規制部材30のリング片109は、円環状を成している。リング片109は、規制片108の挿入部111の外周に装着されている。リング片109は、定着ベルト22の前後両端部の前後方向外側に配置されており、定着ベルト22の蛇行(前後方向外側への移動)を規制している。
上記のように構成された定着装置18において、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動源50によって加圧ローラー23を回転させる(図2の矢印B参照)。このように加圧ローラー23が回転すると、加圧ローラー23に圧接する定着ベルト22が加圧ローラー23とは逆方向に従動回転する(図2の矢印C参照)。このように定着ベルト22が回転すると、定着ベルト22がシート部材27に対して摺動する。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、ヒーター24を通電させる。このようにヒーター24が通電すると、ヒーター24のフィラメント54から輻射熱が放射される。ヒーター24のフィラメント54から放射された輻射熱の一部は、定着ベルト22の内周面に直接照射され、吸収される。また、ヒーター24のフィラメント54から放射された輻射熱の別の一部は、反射部材25の反射板部59の上面によって定着ベルト22の内周面に向かって反射され、定着ベルト22の内周面に吸収される。以上のような作用により、ヒーター24によって定着ベルト22が加熱される。この状態で、用紙が定着ニップNを通過すると、トナー像が加熱されて溶融し、用紙にトナー像が定着される。
上記のように構成された定着装置18では、定着ベルト22の回転に伴って、左側(用紙の搬送方向における下流側)へと押圧パッド26が押圧される。この押圧によって押圧パッド26が変形すると、押圧パッド26が本来の位置からずれてしまい、定着ニップNの圧力分布が不均一になる。特に、上記のように押圧パッド26が変形すると、押圧パッド26の前後方向中央部が大きく撓むため、定着ニップNの前後方向中央部の圧力が定着ニップNの前後両側部の圧力よりも低くなりやすい。
このような事態を回避するために、支持部材28に固定される補強部材によって押圧パッド26を係止して、押圧パッド26の変形を抑制する方法が考えられる。しかしながら、このような方法を採用すると、補強部材の追加に伴って、定着装置18が大型化したり、定着装置18の製造コストが上昇したりする恐れがある。
そこで、本実施形態では、支持部材28の係止部98によって押圧パッド26の左側面(用紙の搬送方向における下流側の面)の上部を係止することで、左側への押圧パッド26の移動を規制している。このような構成を採用することで、定着ベルト22の回転に伴って、左側へと押圧パッド26が押圧されたとしても、押圧パッド26が変形するのを抑制することができる。これに伴って、押圧パッド26が本来の位置からずれてしまうのを回避し、定着ニップNの圧力分布を均一化することができる。
また、上記のような構成を採用することで、押圧パッド26と支持部材28のみを用いて押圧パッド26の変形を抑制することができるため、押圧パッド26の変形を抑制するために新たな部材を追加する必要が無い。そのため、定着装置18の大型化や定着装置18の製造コストの上昇を防止することができる。
また、支持部材28の係止部98が押圧パッド26の左側面の上部を係止する構成を採用することで、押圧パッド26の強度を低下させることなく、簡易な構成を用いて押圧パッド26の変形を抑制することができる。
また、支持部材28の係止部98は、押圧パッド26を前後方向の全域に亘って係止している。このような構成を採用することで、前後方向の全域に亘って押圧パッド26の変形を確実に抑制することができ、定着ニップNの圧力を均一化する効果を高めることが可能となる。
また、押圧パッド26の上面には、突起部68が設けられ、支持部材28の第1支持板91の第1搬送方向壁部93には、突起部68が貫通する貫通穴97が設けられている。このような構成を採用することで、押圧パッド26の変形を一層確実に抑制することができる。なお、本実施形態では上記のように、支持部材28の係止部98によって押圧パッド26の左側面の上部を係止することで、押圧パッド26の変形を抑制している。そのため、第1支持板91の第1搬送方向壁部93の左右方向中央部(用紙の搬送方向における1箇所)のみに貫通穴97を設け、この貫通穴97に押圧パッド26の突起部68を貫通させれば、押圧パッド26の変形を確実に抑制することができる。そのため、例えば第1支持板91の第1搬送方向壁部93の左右両側部(用紙の搬送方向における複数箇所)にそれぞれ貫通穴97を設け、この貫通穴97に押圧パッド26の突起部68をそれぞれ貫通させるような場合と比較して、第1支持板91の強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、支持部材28の係止部98と押圧パッド26の間にシート部材27が挟み込まれている(図4等参照)。そのため、押圧パッド26に対するシート部材27の位置ずれを抑制することができる。これに伴って、定着ベルト22が押圧パッド26に対してシート部材27を介さずに直接摺動するような事態を回避することが可能となり、定着ベルト22の摺動負荷を軽減させることができる。
特に、定着ベルト22の回転時には、押圧パッド26が左側(係止部98側)に向かって押圧され、シート部材27に押し付けられる。そのため、係止部98と押圧パッド26によってシート部材27をしっかりと挟み込むことが可能となり、押圧パッド26に対するシート部材27の位置ずれを一層効果的に抑制することができる。
本実施形態では、支持部材28の係止部98がシート部材27を介して押圧パッド26を係止する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、支持部材28の係止部98がシート部材27等を介さずに直接押圧パッド26を係止しても良い。
本実施形態では、支持部材28の係止部98が押圧パッド26の左側面の上部を係止する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図6に示されるように、押圧パッド26の上面(定着ニップNとは反対側の面)の左端部(用紙の搬送方向における下流側の端部)に凹部115が設けられ、係止部98が凹部115に係合した状態で凹部115の右側面(用紙の搬送方向における上流側の面)を係止しても良い。このような構成を採用することで、支持部材28に対する押圧パッド26の位置ずれを確実に抑制することが可能となる。なお、このような構成を採用する場合、係止部98が凹部115の右側面を係止する幅W2(以下、「係止幅W2」と称する)は、押圧パッド26の最大厚みTの1/3以下とするのが望ましい。これは、係止幅W2が広すぎると、押圧パッド26の強度が低下する恐れがあるからである。
本実施形態では、ヒーター24がハロゲンヒーターによって構成される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、セラミックヒーターなどをヒーター24として用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
22 定着ベルト
23 加圧ローラー(加圧部材)
26 押圧パッド(押圧部材)
28 支持部材
68 突起部
91 第1支持板
92 第2支持板
93 第1搬送方向壁部
94 第1交差方向壁部
95 第2搬送方向壁部
96 第2交差方向壁部
97 貫通穴
98 係止部
N 定着ニップ

Claims (7)

  1. 定着ベルトと、
    前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を支持する支持部材と、
    前記押圧部材に巻き付けられるシート部材と、を備え、
    前記支持部材は、
    記録媒体の搬送方向に沿って延びる第1搬送方向壁部と、記録媒体の搬送方向における前記第1搬送方向壁部の上流側の端部から屈曲され、記録媒体の搬送方向とは交差する方向に沿って前記定着ニップとは反対側に向かって延びる第1交差方向壁部と、を有する第1支持板と、
    記録媒体の搬送方向に沿って延びて、前記第1交差方向壁部に固定される第2搬送方向壁部と、記録媒体の搬送方向における前記第2搬送方向壁部の下流側の端部から屈曲され、記録媒体の搬送方向とは交差する方向に沿って前記定着ニップ側に向かって延びて、前記第1搬送方向壁部に固定される第2交差方向壁部と、を有し、前記第1支持板とは別体に設けられる第2支持板と、を備え、
    前記第2交差方向壁部には、前記第1搬送方向壁部よりも前記定着ニップ側に向かって延出し、前記押圧部材を係止することで記録媒体の搬送方向における下流側への前記押圧部材の移動を規制する係止部が設けられており、
    前記係止部が前記押圧部材を係止する幅は、前記押圧部材の最大厚みの1/3以下であり、
    前記シート部材は、前記係止部と前記押圧部材の間に挟み込まれていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記係止部は、記録媒体の搬送方向における前記押圧部材の下流側の面を係止することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押圧部材の前記定着ニップとは反対側の面には、記録媒体の搬送方向における下流側の端部に凹部が設けられ、
    前記係止部は、前記凹部に係合した状態で、記録媒体の搬送方向における前記凹部の上流側の面を係止することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記係止部は、前記押圧部材を長手方向の全域に亘って係止していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記押圧部材の前記定着ニップとは反対側の面には、突起部が設けられ、
    前記第1搬送方向壁部には、前記突起部が貫通する貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記定着ベルトの内径側の空間に配置され、前記定着ベルトを加熱する熱源と、
    前記定着ベルトと前記熱源の間に設けられるカバー部材と、を更に備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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