JP6131212B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンター、ファックス、複合機などの電子写真方式の画像形成装置は、用紙などの記録媒体にトナー像を定着させる定着装置を備えている。この定着装置には、熱ローラー方式が広く使われている。熱ローラー方式とは、一対のローラーを用いて定着ニップを形成する方式である。
一方で、定着装置の低熱容量化及びウォームアップ時間の短縮のため、上記の熱ローラー方式からベルト方式へと定着方式の移行が進んでいる。ベルト方式とは、定着ベルトを用いて定着ニップを形成する方式である。
例えば、特許文献1には、定着ベルトと、定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材(特許文献1の「加圧ローラ22」参照)と、定着ベルトの径方向内側に配置される熱源(特許文献1の「ハロゲンヒータ23」参照)と、熱源からの輻射熱を反射する反射部材と、定着ベルトを加圧部材側に向かって押圧する押圧部材(特許文献1の「ニップ形成部材24」参照)と、押圧部材を支持する支持部材(特許文献1の「ステー25」参照)と、を備えた定着装置が開示されている。
特開2013−145288号公報
特許文献1では、反射部材が支持部材に固定されている。そのため、熱源からの輻射熱によって反射部材が高温化した場合に、反射部材の熱が支持部材に逃げてしまい、熱損失が大きくなる。これに伴って、定着ベルトの昇温性能が低下する恐れが有った。
本発明は上記事情を考慮し、反射部材の熱が支持部材に逃げるのを抑制し、定着ベルトの昇温性能を向上させることを目的とする。
本発明の定着装置は、回転軸を中心に回転可能に設けられる定着ベルトと、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧部材と、前記定着ベルトの径方向内側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、前記熱源から放射される輻射熱を前記定着ベルトの内周面に向かって反射する反射部材と、前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、前記押圧部材を支持する支持部材と、前記反射部材及び前記支持部材を保持する保持部材と、を備え、前記支持部材は、前記回転軸方向の全域に亘って前記反射部材に対して非接触であり、前記保持部材は、前記反射部材を挿入可能な挿入穴を備え、前記反射部材の下面と前記挿入穴の底部の間には、少なくとも部分的に隙間が形成されていることを特徴とする。
このような構成を採用することで、熱源からの輻射熱によって反射部材が高温化した場合に、反射部材の熱が支持部材に逃げるのを抑制することが可能となる。これに伴って、熱損失を小さくすることができ、定着ベルトの昇温性能を向上させることが可能となる。
前記挿入穴の前記底部には、前記反射部材を載置可能な突起部が設けられていても良い。
このような構成を採用することで、簡易な構成を用いて反射部材の下面と挿入穴の底部の間に隙間を形成することができる。
前記突起部は、下端側から上端側に向かって縮幅していても良い。
このような構成を採用することで、反射部材と突起部の接触面積を小さくすることが可能となる。これに伴って、反射部材の熱が支持部材に逃げるのを一層効果的に抑制することが可能となる。
前記反射部材は、記録媒体の搬送方向上流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第1反射部と、前記第1反射部よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、記録媒体の搬送方向下流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第2反射部と、記録媒体の搬送方向に沿って設けられ、前記第1反射部と前記第2反射部を連結する第3反射部と、前記第3反射部から前記回転軸方向外側に向かって延出する延出部と、を備え、前記延出部は、前記挿入穴に挿入されると共に前記突起部に載置されていても良い。
上記のように反射部材に第3反射部を設けることで、熱源と反射部材の距離を離しやすくなるため、反射部材の昇温を抑制することが可能となる。これに伴って、反射部材の長寿命化を図ることができる。また、延出部が突起部に載置されることで、反射部材の姿勢の安定性を高めることが可能となる。
前記反射部材は、記録媒体の搬送方向上流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第1反射部と、前記第1反射部よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、記録媒体の搬送方向下流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第2反射部と、を備え、前記第1反射部及び前記第2反射部の下縁部は、前記挿入穴の前記底部に当接していても良い。
このような構成を採用することで、簡易な構成を用いて反射部材の下面と挿入穴の底部の間に隙間を形成することができる。
前記保持部材は、前記支持部材を挿入可能な他の挿入穴を更に備えていても良い。
このような構成を採用することで、支持部材を保持部材に容易に組み付けることが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、反射部材の熱が支持部材に逃げるのを抑制し、定着ベルトの昇温性能を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、定着ベルト及びその周辺部を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、反射部材、支持部材及び保持部材を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、反射部材、支持部材及び保持部材を示す正面図である。 本発明の他の異なる実施形態に係る定着装置において、反射部材、支持部材及び保持部材を示す正面図である。 本発明の他の異なる実施形態に係る定着装置において、反射部材、支持部材及び保持部材を示す正面図である。 本発明の他の異なる実施形態に係る定着装置において、反射部材、支持部材及び保持部材を示す正面図である。
まず、図1を用いて、プリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(記録媒体)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、定着装置18について詳細に説明する。以下、説明の便宜上、図2における紙面手前側を定着装置18の前側(正面側)とする。図2の矢印Yは、用紙の搬送方向(本実施形態では、左右方向)を示している。図4に付される矢印Frは、定着装置18の前側(正面側)を示している。図4に付される矢印Iは、前後方向内側を示し、図4に付される矢印Oは、前後方向外側を示している。
図2等に示されるように、定着装置18は、箱型形状の定着フレーム21と、定着フレーム21の上部に収容される定着ベルト22と、定着フレーム21の下部に収容される加圧ローラー23(加圧部材)と、定着ベルト22の径方向内側に配置されるヒーター24(熱源)と、定着ベルト22の径方向内側においてヒーター24の下側に配置される反射部材25と、定着ベルト22の径方向内側において反射部材25の下側に配置される支持部材26と、定着ベルト22の径方向内側において支持部材26の下側に配置される押圧部材27と、反射部材25及び支持部材26の前端側と後端側にそれぞれ配置される保持部材28(図2では、後端側の保持部材28のみを表示)と、を備えている。
定着フレーム21は、板金によって形成されている。定着フレーム21は、互いに連結される上フレーム部31及び下フレーム部32によって構成されている。
上フレーム部31には、ベルト取付台36が設けられている。ベルト取付台36には、円弧状のベルト支持部37が設けられている。ベルト支持部37の外周には、円環状の蛇行規制リング38が設けられている。上フレーム部31には、第1サーミスター40が固定されている。第1サーミスター40は、定着ベルト22の外周面に接触している。
下フレーム部32には、揺動フレーム43が設けられている。揺動フレーム43の右端側には支軸44が設けられており、支軸44を支点に揺動フレーム43が揺動するように構成されている。下フレーム部32には、第2サーミスター47が固定されている。第2サーミスター47は、加圧ローラー23の外周面に接触している。下フレーム部32には、進入ガイド48及び排出ガイド49が設けられている。
定着ベルト22は、前後方向に長い略円筒状を成している。定着ベルト22は、可撓性を有しており、周方向には無端状である。定着ベルト22は、例えば、直径30mmである。
定着ベルト22は、例えば、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。定着ベルト22の基材層は、例えば、厚さ30μmのSUSなどの金属によって形成されている。なお、定着ベルト22の基材層は、PI(ポリイミド)などの樹脂によって形成されていても良い。定着ベルト22の弾性層は、例えば、厚さ270μmのシリコンゴムによって形成されている。定着ベルト22の離型層は、例えば、厚さ30μmのPFAチューブによって形成されている。なお、各図において、定着ベルト22の各層(基材層、弾性層、離型層)は、特に区別されずに表示されている。定着ベルト22の内周面には、熱吸収率を高めるための黒色コーティングが施されている。
定着ベルト22の前後両端部には、上フレーム部31のベルト取付台36に設けられたベルト支持部37が挿入されている。これにより、定着ベルト22が上フレーム部31に回転可能に支持されている。定着ベルト22は、前後方向に延びる回転軸Aを中心に回転可能となっている。つまり、本実施形態では、前後方向が定着ベルト22の回転軸方向である。定着ベルト22の前後両端面は、上フレーム部31のベルト取付台36に設けられた蛇行規制リング38の前後方向内側に配置されている。これにより、定着ベルト22の蛇行(前後方向外側への移動)が規制されている。
加圧ローラー23は、前後方向に長い略円柱状を成している。加圧ローラー23は、例えば、直径25mmである。
加圧ローラー23は、例えば、円柱状の芯材50と、この芯材50に周設される弾性層51と、この弾性層51を被覆する離型層(図示せず)と、によって構成されている。加圧ローラー23の芯材50は、例えば、直径18mmの鉄等の金属によって形成されている。加圧ローラー23の弾性層51は、例えば、厚さ3.5mmのシリコンゴムによって形成されている。加圧ローラー23の離型層は、例えば、PFAチューブによって形成されている。
加圧ローラー23は、定着ベルト22の下側(外側)に配置されている。加圧ローラー23は、定着ベルト22に圧接しており、定着ベルト22と加圧ローラー23の間には定着ニップ52が形成されている。なお、用紙の搬送方向とは、例えば、用紙が定着ニップ52を通過するときの搬送方向である。加圧ローラー23は、定着フレーム21の揺動フレーム43の長手方向中央部(本実施形態では左右方向中央部)に回転可能に支持されており、揺動フレーム43が支軸44を中心に揺動することで、加圧ローラー23が昇降し、定着ニップ52の圧力が切り替わるようになっている。加圧ローラー23は、モーター等によって構成される駆動源53に接続されている。
ヒーター24(図3等参照)は、例えば、ハロゲンヒーターによって構成されている。ヒーター24は、定着ベルト22の径方向内側の空間Sにおける上側の領域R1(定着ニップ52から離間する側の領域)に配置されている。ヒーター24は、通電によって発熱し、輻射熱を放射するように構成されている。
反射部材25(図3等参照)は、前後方向に長い形状を成している。反射部材25は、例えば、光輝アルミニウム等の金属によって形成されている。反射部材25は、ヒーター24と支持部材26の間を仕切るように設けられている。反射部材25の上面(ヒーター24側の面)は、ヒーター24から放射される輻射熱を定着ベルト22の内周面に向かって反射する反射面(鏡面)である。反射部材25は、支持部材26の上側(ヒーター24側)を覆うように配置されている。
反射部材25は、第1反射部61と、第1反射部61よりも左側(用紙の搬送方向下流側)に設けられる第2反射部62と、第1反射部61と第2反射部62を連結する第3反射部63と、を備えている。
第1反射部61は、右側(用紙の搬送方向上流側)に向かって下側(定着ニップ52側)に傾斜している。第2反射部62は、左側(用紙の搬送方向下流側)に向かって下側(定着ニップ52側)に傾斜している。第3反射部63は、左右方向(用紙の搬送方向)に沿って設けられている。
反射部材25は、上側(ヒーター24側)に向かって凸となるように屈曲している。換言すると、反射部材25は、下側(支持部材26側)に向かって凹となるように屈曲している。そのため、反射部材25の下側(支持部材26側)には、第1反射部61、第2反射部62及び第3反射部63によって囲まれるようにして凹部66が形成されている。
図4に示されるように、反射部材25は、第3反射部63から前後方向外側に向かって延出する前後一対の延出部64を備えている。各延出部64は、反射部材25の前後両端部に設けられており、第1反射部61及び第2反射部62よりも前後方向外側に延出している。
支持部材26(図3等参照)は、前後方向に長い形状を成している。支持部材26は、反射部材25と間隔を介して設けられている。つまり、支持部材26は、前後方向の全域に亘って反射部材25に対して非接触である。
支持部材26は、上流側ステイ71及び下流側ステイ72を備えている。上流側ステイ71及び下流側ステイ72は、例えば、厚さ2.0mmのSECC(亜鉛メッキ鋼板)等の板金によって形成されている。
上流側ステイ71は、上下方向に延びる上流側ベース板73と、上流側ベース板73の下端部から右側(用紙の搬送方向上流側)に向かって屈曲される上流側支持板74と、上流側支持板74の右端部から上側に向かって屈曲される上流側ガイド板75と、を備えている。
下流側ステイ72は、上下方向に延びる下流側ベース板80と、下流側ベース板80の下端部から左側(用紙の搬送方向下流側)に向かって屈曲される下流側支持板81と、下流側支持板81の左端部から上側に向かって屈曲される下流側ガイド板82と、を備えている。下流側ベース板80は、ビス84によって上流側ベース板73に固定されている。
図4に示されるように、上流側ガイド板75及び下流側ガイド板82(図4では図示せず)は、前後一対の延出板83を備えている。各延出板83は、各ベース板73、80及び各支持板74、81よりも前後方向外側に延出している。 押圧部材27(図3等参照)は、前後方向に長い板状を成している。押圧部材27は、例えば、アルミニウム等の金属又はLCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂によって形成されている。
押圧部材27の上面は、支持部材26の下面(詳しくは、上流側ステイ71の上流側支持板74の下面及び下流側ステイ72の下流側支持板81の下面)に当接している。これにより、押圧部材27が支持部材26に支持されると共に、押圧部材27の反り(定着荷重による変形)が抑制されている。
押圧部材27の下面は、右側(用紙の搬送方向上流側)から左側(用紙の搬送方向下流側)に向かって下側(加圧ローラー23側)に傾斜している。押圧部材27の下面は、定着ベルト22を下側(加圧ローラー23側)に向かって押圧している。
押圧部材27の下面と定着ベルト22の内周面の間には、シート部材90が介装されている。シート部材90は、例えば、PTFE等のフッ素系樹脂によって形成されており、押圧部材27よりも摩擦係数が低い。なお、押圧部材27の下面と定着ベルト22の内周面の間には、潤滑剤(グリス)が塗布されていても良い。
各保持部材28(図4、図5等参照)は、正面視横長矩形状を成している。各保持部材28の上部の左右方向中央には、上側挿入穴91(挿入穴)が設けられている。上側挿入穴91は、横長矩形状を成している。上側挿入穴91には、反射部材25の延出部64が挿入されている。
上側挿入穴91の底部91aには、左右一対の突起部92が設けられている。各突起部92は、下端側から上端側まで同一幅で形成されている。各突起部92には、反射部材25の延出部64が載置されている。このような構成により、反射部材25が各保持部材28に保持されると共に、反射部材25の延出部64の下面64aと上側挿入穴91の底部91aの間に隙間Gが形成されている。
各保持部材28の下部の左右両側には、下側挿入穴93(他の挿入穴)が設けられている。各下側挿入穴93は、縦長矩形状を成している。各下側挿入穴93には、支持部材26の各延出板83が挿入されている。このような構成により、支持部材26が各保持部材28に保持されている。なお、図4及び図5において支持部材26の各延出板83が各下側挿入穴93の下面ではなく上面に当接しているのは、定着ニップ52の形成に伴って支持部材26が加圧ローラー23によって上側に押圧されているからである。
上記のように構成された定着装置18において、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動源53を駆動させる。このように駆動源53が駆動すると、駆動源53の回転が加圧ローラー23に伝達され、図2に矢印Bで示されるように、加圧ローラー23が回転する。このように加圧ローラー23が回転すると、図2に矢印Cで示されるように、加圧ローラー23に圧接する定着ベルト22が加圧ローラー23とは逆方向に従動回転する。このように定着ベルト22が回転すると、定着ベルト22が押圧部材27及びシート部材90に対して摺動する。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、ヒーター24を稼働(点灯)させる。このようにヒーター24が稼働すると、ヒーター24から輻射熱が放射される。ヒーター24から放射された輻射熱の一部は、図2に矢印Dで示されるように、定着ベルト22の内周面に直接照射され、吸収される。また、ヒーター24から放射された輻射熱の別の一部は、図2に矢印Eで示されるように、反射部材25によって定着ベルト22の内周面に向かって反射され、定着ベルト22の内周面に吸収される。以上のような作用により、ヒーター24によって定着ベルト22が加熱される。この状態で、用紙が定着ニップ52を通過すると、トナー像が加熱されて溶融し、用紙にトナー像が定着される。
本実施形態では上記のように、支持部材26が前後方向の全域に亘って反射部材25に対して非接触であり、且つ、反射部材25の延出部64の下面64aと上側挿入穴91の底部91aの間に隙間Gが形成されている。このような構成を採用することで、ヒーター24からの輻射熱によって反射部材25が高温化した場合に、反射部材25の熱が支持部材26に逃げるのを抑制することが可能となる。これに伴って、熱損失を小さくすることができ、定着ベルト22の昇温性能を向上させることが可能となる。
また、上記のように反射部材25の熱が支持部材26に逃げるのを抑制することができるため、支持部材26の温度上昇を抑制することが可能となる。これに伴って、支持部材26に支持される押圧部材27の温度上昇も抑制することが可能となり、押圧部材27の耐久性を向上させることが可能となる。
また、上側挿入穴91の底部91aには、反射部材25の延出部64を載置可能な左右一対の突起部92が設けられている。このような構成を採用することで、簡易な構成を用いて反射部材25の延出部64の下面64aと上側挿入穴91の底部91aの間に隙間Gを形成することができる。
また、各突起部92は、下端側から上端側まで同一幅で形成されている。このような構成を採用することで、保持部材28によって反射部材25を安定的に保持することが可能となる。
また、反射部材25に第3反射部63が設けられているため、ヒーター24と反射部材25の距離を離しやすくなる。そのため、反射部材25の昇温を抑制することが可能となり、反射部材25の長寿命化を図ることができる。また、反射部材25の延出部64が各突起部92に載置されているため、反射部材25の姿勢の安定性を高めることが可能となる。
また、各保持部材28は、支持部材26の各延出板83を挿入可能な下側挿入穴93を備えている。このような構成を採用することで、支持部材26を各保持部材28に容易に組み付けることが可能となる。
また、図3等に示されるように、定着ベルト22の径方向内側の空間Sにおける上側の領域R1(定着ニップ52から離間する側の領域)にヒーター24が配置されている。このような構成を採用することで、上記空間Sにおける右側の領域R2(用紙の搬送方向上流側の領域)や左側の領域R3(用紙の搬送方向下流側の領域)にヒーター24が配置される場合と比較して、定着ニップ52の周辺に配置される支持部材26や押圧部材27とヒーター24との距離を離すことが可能となる。これに伴って、支持部材26や押圧部材27の昇温を抑制することが可能となる。
本実施形態では、各突起部92が下端側から上端側まで同一幅で形成される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図6に示されるように、各突起部92が下端側から上端側に向かって縮幅していても良い。このような構成を採用することで、反射部材25と各突起部92の接触面積を小さくすることが可能となる。これに伴って、反射部材25の熱が支持部材26に逃げるのを一層効果的に抑制することが可能となる。
特に、図6に示されるように、各突起部92の上端部が先鋭形状(V字形状)を成すことで、反射部材25と各突起部92が正面視(前後方向視)で点状に接触することになる。これに伴って、反射部材25と各突起部92の接触面積をより一層小さくすることが可能となり、反射部材25の熱が支持部材26に逃げるのをより一層効果的に抑制することが可能となる。
本実施形態では、各突起部92に反射部材25の延出部64が載置されることで隙間Gが形成される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図7に示されるように、反射部材25の第1反射部61の下縁部61a及び第2反射部62の下縁部62aが上側挿入穴91の底部91aに当接することで隙間Gが形成されても良い。このような構成を採用することで、本実施形態と同様に、簡易な構成を用いて隙間Gを形成することができる。
本実施形態では、上側挿入穴91が横長矩形状を成している場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図7に示されるように、上側挿入穴91が反射部材25に対応して上側に向かって凸となるように屈曲していても良い。
本実施形態では、反射部材25が第1反射部61、第2反射部62及び第3反射部63を備えている場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、図8に示されるように、反射部材25が、上下方向(用紙の搬送方向と交差(直交)する方向)に沿って設けられると共に支持部材26よりも右側(用紙の搬送方向上流側)に配置される第1板部101と、上下方向(用紙の搬送方向と交差(直交)する方向)に沿って設けられると共に支持部材26よりも左側(用紙の搬送方向下流側)に配置される第2板部102と、第1板部101と第2板部102の上端部(定着ニップ52から離間する側の端部)を連結する第3板部103と、を備えていても良い。このような構成を採用することで、反射部材25がコ字状を成すことになり、反射部材25の下側(支持部材26側)に形成される空間を大きくすることが可能となる。これに伴って、支持部材26のレイアウトの自由度を高めることが可能となる。
なお、上記のように反射部材25がコ字状を成す場合には、図8に示されるように、反射部材25の第1板部101の下縁部101a及び第2板部102の下縁部102aが上側挿入穴91の底部91aに当接することで隙間Gが形成されても良いし、上側挿入穴91に設けられた突起部に反射部材25が載置されることで隙間Gが形成されても良い。
本実施形態では、反射部材25の第1反射部61と第2反射部62が第3反射部63を介して連結される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、反射部材25の第1反射部61と第2反射部62が直接連結されていても良い。このような構成を採用することで、反射部材25の形状を簡易化することが可能となる。
本実施形態では、反射部材25の第2反射部62が左側(用紙の搬送方向下流側)に向かって下側(定着ニップ52側)に傾斜する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、反射部材25の第2反射部62が右側(用紙の搬送方向上流側)に向かって下側(定着ニップ52側)に傾斜していても良い。
本実施形態では、定着ベルト22の径方向内側に1個のヒーター24を配置する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、定着ベルト22の径方向内側にヒーター24を複数配置しても良い。
本実施形態では、ハロゲンヒーターをヒーター24として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、セラミックヒーターなどをヒーター24として用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
22 定着ベルト
23 加圧ローラー(加圧部材)
24 ヒーター(熱源)
25 反射部材
26 支持部材
27 押圧部材
28 保持部材
52 定着ニップ
61 第1反射部
61a (第1反射部の)下縁部
62 第2反射部
62a (第2反射部の)下縁部
63 第3反射部
64 延出部
64a (延出部の)下面
91 上側挿入穴(挿入穴)
91a (上側挿入穴の)底部
92 突起部
93 下側挿入穴(他の挿入穴)
A (定着ベルトの)回転軸
G 隙間

Claims (7)

  1. 回転軸を中心に回転可能に設けられる定着ベルトと、
    前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成し、回転可能に設けられる加圧部材と、
    前記定着ベルトの径方向内側に配置され、輻射熱を放射する熱源と、
    前記熱源から放射される輻射熱を前記定着ベルトの内周面に向かって反射する反射部材と、
    前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を支持する支持部材と、
    前記反射部材及び前記支持部材を保持する保持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記回転軸方向の全域に亘って前記反射部材に対して非接触であり、
    前記保持部材は、前記反射部材を挿入可能な挿入穴を備え、前記反射部材の下面と前記挿入穴の底部の間には、少なくとも部分的に隙間が形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記挿入穴の前記底部には、前記反射部材を載置可能な突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記突起部は、下端側から上端側に向かって縮幅していることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記反射部材は、
    記録媒体の搬送方向上流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第1反射部と、
    前記第1反射部よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、記録媒体の搬送方向下流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第2反射部と、
    記録媒体の搬送方向に沿って設けられ、前記第1反射部と前記第2反射部を連結する第3反射部と、
    前記第3反射部から前記回転軸方向外側に向かって延出する延出部と、を備え、
    前記延出部は、前記挿入穴に挿入されると共に前記突起部に載置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記反射部材は、
    記録媒体の搬送方向上流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第1反射部と、
    前記第1反射部よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、記録媒体の搬送方向下流側に向かって前記定着ニップ側に傾斜する第2反射部と、を備え、
    前記第1反射部及び前記第2反射部の下縁部は、前記挿入穴の前記底部に当接していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記保持部材は、前記支持部材を挿入可能な他の挿入穴を更に備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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