JP6160227B2 - 定着装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体の未定着像を定着させる定着装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリなど、定着装置を備えた画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化や画像形成の高速化についての市場要求が強くなってきている。この画像形成装置では、電子写真記録、静電記録、磁気記録などの画像形成プロセスにより、画像転写方式もしくは直接方式により未定着トナー画像が記録材シート、印刷紙、感光紙、静電記録紙などの記録媒体に形成される。この画像形成装置においては、記録媒体に形成された未定着トナー画像は、定着装置により加熱、加圧されて記録媒体に定着するようになっている。定着装置としては、市場要求を満たすよう、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式などの接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。
このような定着装置の一例として、定着ベルトと加圧ローラとの間に形成されるニップ部を、未定着像が形成された記録媒体が通過することにより記録媒体の未定着像を定着させるベルト方式の定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、セラミックヒータなどの熱源からの熱をフィルムを介して記録媒体に与えるフィルム定着やサーフ定着による定着装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
ベルト方式の定着装置では、近年、さらなるウォームアップ時間(電源投入時など、常温状態から印刷可能な所定の温度(リロード温度)になるまでに要する時間)の短縮化が望まれている。また、ファーストプリント時間(印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い記録媒体を排出するいわゆる排紙が完了するまでの時間)の短縮化も望まれている。また、画像形成装置においては、その高速化に伴い、単位時間当たりの通紙枚数が増え、必要熱量が増大しているため、特に連続印刷の始めに熱量が不足するいわゆる、温度落ち込みが問題となっている。
このウォームアップ時間やファーストプリント時間の短縮化を図る方法として、セラミックヒータの熱をフィルムを介して記録媒体に与えるサーフ定着が挙げられる。このサーフ定着を採用した定着装置においては、ベルト方式の定着装置に比べ、低熱容量化、小型化を可能とし短縮化が図られる。
しかしながら、サーフ定着を採用した定着装置は、ニップ部のみを局所加熱しているため、その他の部分が加熱されておらず、ニップ部の記録媒体が進入する入口部分において、定着ベルトは最も冷えた状態にあるため、定着不良が発生し易くなるという問題がある。特に、高速の画像形成装置においては、定着ベルトの回転が速く、ニップ部以外での定着ベルトの放熱が多くなるため、より定着不良が発生し易くなるという問題がある。
以上のような温度落ち込みや定着不良の問題を解決するために、無端状のベルトで定着ベルトを構成する定着装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この無端状のベルトで定着ベルトを構成する定着装置は、定着ベルトと、パイプ状の金属熱伝導体と、ヒータからなる熱源と、定着ベルトを介して金属熱伝導体に接してニップ部を形成する加圧ローラとを有している。この定着装置においては、金属熱伝導体が定着ベルトの内部に、定着ベルトの移動をガイドすることが可能に設けられるとともに、金属熱伝導体の内部に熱源が設けられており、定着ベルトは熱源により加熱されるようになっている。この定着ベルトは、加圧ローラの回転により連れ回るようにして周方向に移動するようになっている。
この構成により、定着ベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリント時間を短縮することができ、かつ高速回転時の熱量不足を解消することを可能とし、良好な定着性を得ることができるようにしている。
しかしながら、更なる省エネルギー化およびファーストプリント時間の短縮のためには熱効率を更に向上させる必要がある。このような要請に応えるべく、無端状の定着ベルトを金属熱伝導体を介して間接的に加熱する構成から、定着ベルトを、金属熱伝導体を介さずに、直接加熱する構成の定着装置が提案されている。この定着ベルトの直接加熱による定着装置では、伝熱効率が向上し消費電力が低減されるとともに、加熱待機時からのファーストプリント時間が更に短縮されることになる。また、金属熱伝導体レスによりコストダウンも可能となる。
直接加熱され高速回転する無端状の定着ベルトで構成される定着装置において、少なくとも一方が回転する一対の定着部材と、光照射部材と、遮光部材と、移動部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献4参照)。
この定着装置においては、光照射部材が、記録媒体の通過方向と直交する方向における第1の幅にわたって、記録媒体の通過方向における第2の幅の範囲内に限り光を照射するようになっている。遮光部材は、光照射部材からの光を通過させる開口部が形成され、開口部以外の部分では光を通過させないようになっており、移動部材は、遮光部材を記録媒体の通過方向に移動させるようになっている。
この定着装置においては、開口部は、記録媒体の通過方向と直交する方向における開口幅が、第1の幅の範囲内であるとともに、記録媒体の通過方向の位置により異なっている。そして、移動部材は、開口部の1箇所が、光照射部材から定着部材の一方に光が照射される位置に一致するように、遮光部材を移動させるようになっている。
この構成により、定着部材の一方は、光照射部材によって、記録媒体の第1の幅と記録媒体の第2の幅との範囲内において、光の照射を受ける。さらに、光照射部材からの光は、遮光部材の開口部以外の部分により遮られるので、定着部材の一方は開口部に対応する範囲内において加熱される。そして、遮光部材の開口部の開口幅が、第1の幅の範囲内で記録媒体の通過方向の位置により異なるとともに、遮光部材が移動部材によって移動される。その結果、開口部の1箇所が、光照射部材から定着部材の一方に光が照射される位置に一致するので、その箇所の開口幅の光が照射されることになる。この移動方向は記録媒体の通過方向であるので、装置の大型化を招くことなく非通紙領域の過昇温を防止でき、省エネルギー化を図ることができる。
しかしながら、従来の直接加熱される定着ベルトの定着装置においては、定着部材の定着動作中は、光照射部材からの光を遮光部材および移動部材により記録媒体に応じた非通紙領域を遮光するので、非通紙領域の過昇温を防止できるものの、次の問題がある。
電源投入時など、常温状態から通紙可能な所定のリロード温度になるまでのウォームアップ時に、非通紙領域が遮光部材で遮光されているので、定着部材の温度が不均一となってしまうおそれがある。この場合、記録媒体のサイズによっては、次回の定着動作開始時に温度ムラを起因とする光沢ムラが発生するおそれがあるという問題がある。
また、非通紙領域が遮光部材で遮光されているので、省エネルギー化が十分に図られているとはいえず、通紙可能な所定のリロード温度になるまでに時間が余計に掛ってしまうおそれがある。その結果、印刷要求を受けた後、印刷準備を経て印字動作を行い記録媒体の排紙が完了するまでの、いわゆるファーストプリント時間が長くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、定着ベルトの均一加熱を図り、省エネルギー化を促進できるとともに、ファーストプリント時間を短縮できる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明に係る定着装置は、上記課題を解決するため、回転可能に構成され記録媒体の未定着像を定着させる定着部材と、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材を外周側で加圧する加圧部材と、前記定着部材の内周側で前記加圧部材と対向してニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材と前記熱源との間に配置され前記熱源が前記定着部材を加熱する加熱領域の大小を変更するよう移動可能に設けられた加熱領域変更部材と、を備え、前記熱源は輻射熱源であり、前記熱源による前記定着部材の加熱の開始から前記記録媒体の前記ニップへの通過開始までは、前記加熱領域変更部材が、前記加熱領域を最大にする加熱領域最大位置に移動し、前記加熱領域最大位置が、前記熱源により前記加熱領域変更部材が直接加熱される領域外の位置であり、前記加熱領域変更部材は周方向に有端の形状であり、一端がニップ形成部材に近接することを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトの均一加熱を図り、省エネルギー化を促進できるとともに、ファーストプリント時間を短縮できる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたカラー画像形成装置の断面を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の定着ベルトおよび加圧ローラを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置における記録紙のサイズと、ヒータの点灯状態と、記録紙に対する加熱領域変更部材により遮蔽される遮蔽領域の状態を示す表である。 本発明の実施形態に係る定着装置のニップ部を通過する記録紙の種類を示す。 本発明の実施形態に係る定着装置のヒータを正面から見た模式図であり、(a)、(b)は、定着ベルトの幅方向における定着ベルト温度のグラフと、ニップ部を通過する記録紙のサイズとを示す。 本発明の実施形態に係る定着装置の保持部材、ニップ形成部材、加圧ローラおよび加熱領域変更部材の斜視図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の部分断面図であり、縦欄に記録紙サイズを示し、横欄に加熱領域変更部材の各部の断面で示される位置を示し、記録紙サイズと加熱領域変更部材の各部における位置との関係を示す表である。 従来の定着装置の定着ベルト、ヒータ、反射部材、加圧ローラを正面から見た模式図と、定着ベルトの幅方向における定着ベルト温度のグラフと、ニップ部を通過する記録紙の小サイズとを示す。
本発明に係る定着装置を備えた画像形成装置をカラー画像形成装置1に適用した実施形態について説明する。
図1に示すように、実施形態に係るカラー画像形成装置1は、装置本体2と、光書込装置3と、プロセスユニット4と、転写装置5とを含んで構成されている。カラー画像形成装置1は、さらに、ベルトクリーニング装置6と、記録媒体給送装置7と、排紙トレイ8と、レジストローラ9と、定着装置10とを含んで構成されている。
このカラー画像形成装置1は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびブラック(Bk)の各色に色分解された色にそれぞれ対応する画像を形成する像担持体からなる感光体ドラムが並設されたタンデム構造で構成されている。なお、本発明に係る画像形成装置は、タンデム構造に限定されることはなく、他の構造であってもよい。また、本発明に係る画像形成装置は、カラー画像形成装置1に限定されることはなく、他の画像形成装置であってもよい。例えば、複写機やファクシミリ装置であってもよい。
装置本体2は、各構成要素を収容する筐体で構成されており、記録媒体給送装置7に収容された記録媒体としての記録紙Sを搬送する搬送経路Rが筐体内部に形成されている。
装置本体2の排紙トレイ8の下部には、イエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの各色のトナーが充填されたトナーボトル2aY、2aC、2aM、2aBkが着脱可能に装着されている。また、装置本体2の内部には、図示しない廃トナー収容器が設けられており、その入り口部には、トナー移送ホースが接続され、トナー移送ホースから入った廃トナーが収容されるようになっている。
光書込装置3は、光源としての図示しない半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラーおよび回転多面鏡を含んで構成されている。
この光書込装置3は、プロセスユニット4に対して色毎に対応した書き込み光Lbを照射してプロセスユニット4に静電潜像を形成するよう構成されている。照射されるレーザー光に含まれる画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの各色情報に分解した単色の画像情報で構成されている。
プロセスユニット4は、プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkの4つのプロセスユニットで構成されている。プロセスユニット4Yは、感光体ドラム4dと、帯電ローラ4rと、現像装置4gと、クリーニングブレード4bとを有している。このプロセスユニット4Yは、帯電、光書込、現像、転写、クリーニングおよび除電が順に行われるよう構成されている。
このプロセスユニット4Yにおいては、まず、帯電ローラ4rにより感光体ドラム4dに静電気を蓄える帯電がなされ、帯電した感光体ドラム4dの表面へ光書込装置3による光書込がなされ、感光体ドラム4dに静電気のパターンからなる静電潜像が形成される。そして、現像装置4gにより感光体ドラム4d上の静電潜像にイエロートナーの付着、すなわち現像がなされトナー像が形成され、転写装置5へトナー像が形成される転写が行われる。そして、次の転写に備えて、クリーニングブレード4bにより感光体ドラム4d上に残ったトナーが取り除かれ、さらに、感光体ドラム4d上に残った静電気が取り除かれる除電が行われる。
感光体ドラム4dは、円筒形の表面に、無機や有機の感光体からなる感光層を有しており、帯電ローラ4rは、感光体ドラム4dに近接して配置され感光体ドラム4dとの間の放電により感光体ドラム4dを帯電させるようになっている。
現像装置4gは、イエロートナーを供給する供給部分と、感光体ドラム4dにイエロートナーを付着させる現像部分により構成されている。クリーニングブレード4bは、ゴムなどの弾力性のある帯状部材とブラシなどのトナー除去部材とを有している。現像装置4gは、装置本体2に着脱可能に収容されている。
プロセスユニット4C、4M、4Bkも、それぞれプロセスユニット4Yと同様に構成されている。プロセスユニット4Cは、シアンのトナー像を、プロセスユニット4Mは、マゼンタのトナー像を、プロセスユニット4Bkは、ブラックのトナー像をそれぞれ転写装置5に転写するようになっている。
転写装置5は、転写ベルト5aと、駆動ローラ5bと、従動ローラ5cと、一次転写ローラ5dと、二次転写ローラ5eとを有している。転写ベルト5aは、端末の無いいわゆる無端状のベルトから構成されており、駆動ローラ5bと従動ローラ5cと間に張力がかかった状態で掛け渡されている。また、転写ベルト5aは、駆動ローラ5bおよび従動ローラ5cにより、図の矢印A1の方向に回転可能、すなわち周回走行可能に構成されている。
一次転写ローラ5dは、プロセスユニット4Yの感光体ドラム4dを転写ベルト5aを介して押し付ける一次転写ローラ5dYと、プロセスユニット4C、4M、4Bkの感光体ドラム4dを同様に押し付ける一次転写ローラ5dC、5dM、5dBkを有している。プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkと押し付けられた転写ベルト5aとの接触部分に、それぞれ一次転写ニップが形成されている。二次転写ローラ5eは、転写ベルト5aの外周面を介して押し付けることにより駆動ローラ5bを押し付けており、二次転写ローラ5eと転写ベルト5aとの接触部分に、二次転写ニップが形成されている。
ベルトクリーニング装置6は、二次転写ニップとプロセスユニット4Yとの間に配置されている。このベルトクリーニング装置6は、二次転写ニップにおける転写の際に、転写ベルト5aの外周表面に残ったトナーを取り除く図示しないトナー除去部材と、除去された廃トナーを廃トナー収容器に移送するトナー移送ホースとを有している。
記録媒体給送装置7は、装置本体2の下部に配置されており、記録紙Sを収容する給紙カセット7aと、給紙ローラ7bとを有している。記録媒体給送装置7においては、給紙ローラ7bにより給紙カセット7aから記録紙Sが1枚ずつ取り出され搬送経路Rに送り出すようになっている。
排紙トレイ8は、光書込装置3の上方で装置本体2の上部に配置されており、記録された記録紙Sを収容するトレイ8aと、一対の排紙ローラ8bとを有している。排紙トレイ8においては、一対の排紙ローラ8bにより搬送経路Rから排出された記録紙Sをトレイ8aに1枚ずつ順次載せて重ね合わせるようになっている。
レジストローラ9は、一対のローラを有しており、記録媒体給送装置7の給紙ローラ7bにより送り出され搬送経路Rにある記録紙Sの搬送を調節するよう構成されている。
搬送経路R上のレジストローラ9と給紙ローラ7bとの間で、図示しないレジストセンサが装置本体2に配置されており、記録紙Sの先端部分の通過が検出されるようになっている。このレジストセンサが記録紙Sの先端部分の通過を検出した後、所定時間が経過すると、記録紙Sはレジストローラ9に突き当てられて一旦停止する。このレジストローラ9は、突き当てられた記録紙Sを所定のタイミングで挟み込んで回転し、二次転写ニップまで搬送するようになっている。所定のタイミングとしては、例えば、転写ベルト5aの回転によりフルカラーで重ね合わさったトナー画像が二次転写ニップの位置まで搬送されるのに合わせた時機が挙げられる。
定着装置10は、図2に示すように、定着ベルト21と、加圧ローラ22と、ヒータ23と、ニップ形成部材24と、摺動部材25と、支持部材26と、保持部材27と、反射部材28と、加熱領域変更部材29とを含んで構成されている。定着装置10は、さらに、温度センサ31と、コントローラ32とを含んで構成されている。
なお、実施形態における定着ベルト21、加圧ローラ22およびヒータ23は、それぞれ本発明に係る定着装置の定着部材、加圧部材および熱源を構成している。
この定着装置10においては、トナー画像が転写された記録紙Sが、定着ベルト21と加圧ローラ22との間に形成されるニップ部Nを通過中に加熱および加圧されてトナー画像が記録紙Sに定着されるようになっている。そして、記録紙Sが、ニップ部Nから排出される際に定着ベルト21から分離し、搬送経路Rを通って排紙ローラ8bに向かって搬送されるようになっている。
定着ベルト21は、ベルト基材21aと、ベルト基材の外周面に形成された弾性層21bと、弾性層の外周面に形成された離型層21cとを有している。この定着ベルト21は、厚みが1mm程度で形成され可撓性を有している。定着ベルト21は、外周面を通過する記録紙Sの幅方向に細長く形成され、幅方向に直交する断面が直径25mm程度になるよう環状に形成されている。
ベルト基材21aは、所要の機械的強度を有する材料、例えば、ニッケル(Ni)、ステンレス鋼(SUS)などの金属材料や、ポリイミド(Polyimide)などの樹脂材料で形成されており、20〜100μm程度の厚みを有している。すなわち、厚みの小さな金属フィルムや樹脂フィルムで形成されている。
弾性層21bは、シリコーンゴム(Q)やフッ素ゴム(FKM)などのゴム材料で形成されており、20〜900μm程度の厚みを有している。この弾性層21bが設けられていると、ニップ部Nを通過中の記録紙Sに熱および圧力を加える際に、記録紙Sおよび定着ベルト21の表面に凹凸があることによる加圧力および熱伝導の不均一化が改善される。すなわち、記録紙S上の未定着像を押し潰して記録紙Sに定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るという不具合が生じることがある。弾性層21bが、例えば、100μm以上設けられていると、弾性層21bの変形により、微小な凹凸が吸収されこのようなユズ肌画像の課題を解消させることができる。
離型層21cは、記録紙Sおよびトナー画像に対する剥離性が高い材料、すなわち、トナーや金型などの製品の表面で、相手材料の粘着や焼付きを起こさないようにする性質、いわゆる離型性を良好とする材料で形成されている。離型性を良好とする材料として、具体的には、PFA(Tetra Fluoro ethylene-perfluoro Alkylvinyl ether copolymer)、PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)、PEI(Poly Ether Imide)、PES(Poly Ether Sulphone)などの樹脂材料が挙げられる。この離型層21cは、1μm〜200μmの厚みで形成されている。
なお、定着ベルト21においては、弾性層のない構造であってもよい。弾性層がない場合は定着ベルト21の熱容量が小さくなり、熱応答および省エネ性を向上させることができる。定着ベルト21における前述の直径は、定着装置10の設定諸元に応じて適宜15mm〜120mm程度の範囲内の寸法で選択される。
定着ベルト21は、加圧ローラ22の矢印B1方向の回転に連れ回り、矢印B2方向に回転するようになっている。したがって、この定着ベルト21は、加圧ローラ22を駆動源としている。定着ベルト21および加圧ローラ22の回転により、記録紙Sは、ニップ部Nに対して矢印B3方向に進入しニップ部Nから排出されるようになっている。
加圧ローラ22は、芯金からなるローラ22aと、ローラ22aの外周面に形成された弾性層22bと、弾性層22bの外周面に形成された離型層22cを有している。この加圧ローラ22は、装置本体2内に設けられた図示しない駆動機構から出力された駆動力により回転するよう構成されている。この駆動機構は、例えば、モータなどの駆動部と減速ギヤなどの減速部とにより構成されている。また、この加圧ローラ22は、図示しない加圧部材により定着ベルト21側に加圧され、弾性層22bが押し潰されて弾性変形することによりニップ部Nの一部を構成している。
ローラ22aは、所要の機械的強度を有し、熱伝導性の良好な炭素鋼材(例えば、SC、STKM)やアルミニウム材(Al)などの金属材料からなり、中実の円柱形に形成されている。なお、ローラ22aは、中空の円筒形で形成し、内部にハロゲンヒータなどの熱源を設け、この熱源によりローラ22a、弾性層22b、離型層22cを介してニップ部Nを通過中の記録紙Sを加熱するよう構成してもよい。
弾性層22bは、定着ベルト21の弾性層21bと同様、シリコーンゴム(Q)やフッ素ゴム(FKM)などの合成ゴムで形成されている。この合成ゴムは、比較的硬質で発泡がされていない、いわゆるソリッドゴムで構成されている。ローラ22aの内部に、熱源が設けられていない構造で構成された場合には、この合成ゴムを発泡がなされ、発泡弾性層からなる、いわゆるスポンジゴムで構成するようにしてもよい。このスポンジゴムは、内部に気泡を有しているので、断熱性が高められ、加熱された定着ベルト21の熱が加圧ローラ22に伝熱され難くなり、すなわち熱が奪われ難くなるので省エネルギー化がより図られる。
離型層22cは、定着ベルト21の弾性層21bと同様、いわゆる離型性を良好とするとともに、弾性層22bの耐久性を高める機能を有し、熱伝導率が高く耐久性に富む材料で形成される。例えば、PFAや、PFAまたはPTFEからなるフッ素樹脂塗料を塗布したもの、あるいはシリコーンゴム層やフッ素ゴム層を形成したものが用いられる。
ヒータ23は、定着ベルト21の内周側で、周方向に並列に配置された中央ヒータ23aと、端部ヒータ23bとを有しており、定着ベルト21から離隔した位置で装置本体2に固定されている。中央ヒータ23aは、定着ベルト21を輻射熱で直接加熱するよう発光領域を有する公知の熱源で構成されており、記録紙Sの幅方向の中央部分を加熱するようになっている。端部ヒータ23bは、中央ヒータ23aと同様、定着ベルト21を輻射熱で直接加熱するよう発光領域を有する公知の熱源で構成されており、記録紙Sの幅方向の一方端部と他方端部を加熱するようになっている。
この公知の熱源は、いわゆる輻射熱ヒータで構成されている。輻射熱ヒータとして、例えば、ハロゲンランプの放射熱を直接利用したハロゲンヒータ、不活性ガス中に炭素繊維を封入した石英管で構成されるカーボンヒータ、セラミック内部に埋め込まれた抵抗配線で構成されるセラミックヒータが挙げられる。ヒータ23への通電および非通電の制御は、コントローラ32によって行われる。
なお、ヒータ23は、単一の発光領域を有する公知の熱源以外の熱源で構成するようにしてもよい。例えば、ヒータ23を、電磁誘導の原理を利用して発熱させる公知の電磁誘導加熱(IH:Induction Heating)ヒータで構成するようにしてもよい。
ヒータ23を構成する中央ヒータ23aおよび端部ヒータ23bは、図3および図4に示すように、記録紙Sのサイズ、例えば、記録紙A、B、C、Dの大きさに応じてコントローラ32により点灯および消灯が制御されるようになっている。
記録紙Aは、例えば、A3ノビサイズからなる。A3の大きさは、ISO規格やJIS規格で縦420mm、横297mmとなっているが、A3ノビサイズは、A3よりも大きいサイズで、例えば、縦483mm、横329mmとなっている。この記録紙Aは、通紙方向に直交する幅方向を横329mmとしてニップ部Nに進入するようになっている。A3ノビサイズは、A3よりも大きいサイズにすることでプリンタや写真印刷の際の使い勝手を向上させている。
記録紙Bは、例えば、A3縦、すなわち幅方向を横297mmとしてニップ部Nに進入するサイズになっている。また、A4横、すなわちA4サイズの縦297mm、横210mmの幅方向を縦297mmとしてニップ部Nに進入するサイズになっている。
記録紙Cは、例えば、A4縦、すなわち幅方向を横210mmとしてニップ部Nに進入するサイズになっている。
記録紙Dは、例えば、ハガキ、すなわち官製葉書、縦148mm、横100mmのサイズを、幅方向を横100mmとしてニップ部Nに進入するサイズになっている。
図3に示すように、記録紙Aの場合は、中央ヒータ23aおよび端部ヒータ23bが点灯され、加熱領域変更部材29によりヒータ23が遮蔽される遮蔽領域がなしとされ、ヒータ23により定着ベルト21の全幅、約329mmが加熱される加熱領域となる。
記録紙Bの場合は、図5(a)に示すように、中央ヒータ23aおよび端部ヒータ23bが点灯され、加熱領域変更部材29によりヒータ23が遮蔽される遮蔽領域がありとされ、ヒータ23により定着ベルト21のA3縦またはA4横の297mmの幅が加熱される加熱領域となる。加熱領域となるA3縦またはA4横の297mmの幅以外の幅方向の領域となる両端部分は、加熱領域変更部材29により遮蔽されるので定着ベルト21の温度は加熱領域と比べて著しく低くなる。
記録紙Cの場合は、図5(b)に示すように、中央ヒータ23aが点灯され、端部ヒータ23bが消灯される。その結果、加熱領域変更部材29によりヒータ23が遮蔽される遮蔽領域がなしとされ、ヒータ23により定着ベルト21のA4縦の210mmの幅が加熱される加熱領域となる。加熱領域となるA4縦の横210mmの幅以外の幅方向の領域となる両端部分は、加熱領域変更部材29により遮蔽されるので定着ベルト21の温度は加熱領域と比べて著しく低くなる。
記録紙Dの場合は、中央ヒータ23aが点灯され、端部ヒータ23bが消灯される。そして、加熱領域変更部材29によりヒータ23が遮蔽される遮蔽領域がありとされ、ヒータ23により定着ベルト21のハガキの縦で100mmの幅が加熱される加熱領域となる。
なお、記録紙A、B、Cは、ISO規格やJIS規格のA列のサイズ、記録紙Dは、官製葉書のサイズで説明したが、このサイズ以外のサイズであってもよい。例えば、JIS規格におけるB列のサイズであってもよく、ISO規格のC列、G列のサイズであってもよく、他の規格などによる所定のサイズであってもよい。
ニップ形成部材24は、図2に示すように、高い剛性を有する材料からなり、ニップ部Nを通過する記録紙Sの幅方向に細長く形成され、幅方向に直交する断面が略長方形に形成されている。この定着ベルト21の内周側で加圧ローラ22と対向してニップ部Nを形成するようになっている。このニップ部Nは、平坦な形状で形成されているが、加圧ローラ22と反対方向に凹んだ凹形状や、その他の湾曲した形状で形成されていてもよい。ニップ部Nの形状は、凹形状の方が、記録紙Sの先端の排出方向が加圧ローラ22の側に寄る方向になるので、記録紙Sのニップ部Nからの分離性が向上し、いわゆるジャムの発生が抑制される。このニップ形成部材24の外周面には、摺動部材25が接合されるようになっており、支持部材26と連結される連結部24aを介して装置本体2に固定されている。
摺動部材25は、耐摩耗性、耐熱性、摩擦係数などの機械的強度の高い材料、例えば、
PFA、PTFEなどの樹脂材料で構成されている。また、摺動部材25は、厚みが50μmないし2500μm程度のシートで構成されており、ニップ形成部材24の外周面に密着して接合されている。なお、この摺動部材25は、PFA、PTFEなどの樹脂材料をニップ形成部材24の外周面に塗布して所定の厚みを有する膜を形成するようにしてもよい。
支持部材26は、ニップ形成部材24と同様に、記録紙Sの幅方向に細長く形成され、幅方向に直交する断面がヒータ23側に対向する対向部分とこの対向部分の反対側の平坦部分とを有している。また、この支持部材26は、ステンレス鋼(SUS)、炭素鋼材(例えば、SC、STKM)やアルミニウム材(Al)などの金属材料からなり、ニップ形成部材24を支持する支持部26aと、反射部材28を保持する保持部26bとを有している。支持部26aは、ニップ形成部材24の連結部24aに連結され、ニップ形成部材24が加圧ローラ22の加圧力によって紙幅方向に撓まないよう支持している。すなわち、記録紙Sの幅方向で均一なニップ幅を得られるようにしている。支持部材26は、ニップ形成部材24と同様に、定着ベルト21の内周側に配置され、装置本体2に固定されている。
保持部材27は、定着ベルト21の外周側に配置され、装置本体2に固定されている。
この保持部材27は、支持部材26の紙幅方向の両端部を保持する保持機能と、支持部材26の装置本体2に対する位置を決める位置決め機能とを有している。また、保持部材27は、回転走行する定着ベルト21の紙幅方向のズレが発生しないよう、定着ベルト21の紙幅方向の両端側を案内する走行ガイドとしての機能も有している。
反射部材28は、アルミニウム材(Al)を基材として、ヒータ23と対向する表面に銀(Ag)を蒸着したもので構成されている。装置本体2に固定される固定部28aとヒータ23から出射される光を定着ベルト21の内周側に向けて反射する反射面部28bとを有している。固定部28aは、紙幅方向の両端部に形成されており、両端部で装置本体2に固定されている。反射面部28bは、支持部材26とヒータ23との間に位置し、ヒータ23に対向する側でヒータ23を囲むよう湾曲した湾曲面部28cを有している。
この反射部材28により、定着ベルト21に効率よく輻射熱が伝熱され、定着ベルト21の熱吸収効率が向上するとともに、ヒータ23からの輻射熱などにより支持部材26が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギーの消費が抑制される。なお、反射部材28を備える代わりに、支持部材26のヒータ23側に対向する対向部分に鏡面処理を行っても同様の反射効果を得ることが可能となる。また、支持部材26のヒータ23側に対向する対向部分の内周面側を、ヒータ23から伝わる熱を断熱する断熱材で形成してもヒータ23の断熱効果を得ることが可能となる。
加熱領域変更部材29は、定着ベルト21とヒータ23との間に配置されヒータ23から発する光による輻射熱を、記録紙Sの大さきに応じて、遮蔽するよう、すなわち輻射熱による加熱領域を制限するよう構成されている。加熱領域変更部材29は、ステンレス鋼(SUS)、炭素鋼材(例えば、SC、STKM)やアルミニウム材(Al)などの耐熱性に優れた金属材料で構成されることが好ましい。加熱領域変更部材29は、記録紙Sの幅方向に直交する断面がヒータ23に対向する面で凹んだ湾曲形状で形成されている。
この加熱領域変更部材29は、図6に示すように、駆動機構と連結される連結部29aと、ハガキなどの小さいサイズの記録紙Sの幅で定着ベルト21を加熱するよう形成された小サイズ部29bとを有している。また、加熱領域変更部材29は、A3ノビなどの大きいサイズの記録紙Sの幅で定着ベルト21を加熱するよう形成された大サイズ部29cを有している。
加熱領域変更部材29は、記録紙Sの大さきに応じて、図示しない駆動機構により定着ベルト21を遮蔽する遮蔽領域の大小を変更するよう、言い換えるとヒータ23で加熱する加熱領域の大小を変更するよう、円周方向に移動可能に装置本体2に設けられている。
具体的には、図7に示すように、加熱領域変更部材29は、記録紙Sのサイズに応じてコントローラ32により図6に示す移動方向Cや移動方向Dの方向に移動して、加熱領域が変更される。
例えば、記録紙Dなどの小さな記録紙Sが通紙される小サイズ時には、連結部29aは、ヒータ23に最も接近した位置にあり、小サイズ部29bの先端部分が中央ヒータ23aと端部ヒータ23bとの中間の位置にあり、大サイズ部29cの先端部分がニップ形成部材24に最も接近した位置にある。この位置関係により記録紙Dの幅で定着ベルト21が加熱されるよう加熱領域が最も小さくなり、記録紙Dの幅方向の加熱領域以外の領域は加熱領域変更部材29の大サイズ部29cで遮蔽され温度上昇が抑制されるようになっている。
記録紙Cなどの通常サイズの記録紙Sが通紙される通常時には、連結部29aは、反射部材28の紙面上側に接近した位置にあり、小サイズ部29bの先端部分が中央ヒータ23aの紙面左側の位置にあり、大サイズ部29cの先端部分が端部ヒータ23bの紙面下部の位置にある。この位置関係により記録紙Cの幅で定着ベルト21が加熱されるよう加熱領域が設定され、記録紙Cの幅方向の加熱領域以外の領域は加熱領域変更部材29の大サイズ部29cで遮蔽され温度上昇が抑制されるようになっている。
記録紙Aなどの大きな記録紙Sが通紙されるA3ノビ時には、連結部29aは、ニップ形成部材24に最も接近した位置にあり、小サイズ部29bの先端部分が、反射部材28の紙面上側に接近した位置にあり、大サイズ部29cの先端部分が反射部材28の紙面左側の位置にある。この位置関係により記録紙Aの幅で定着ベルト21が加熱されるよう加熱領域が定着ベルト21の全幅になるよう設定される。
この加熱領域変更部材29は、記録紙Sの大さきに応じて移動し、不必要な領域を遮蔽するようになっているので、紙幅の狭い記録紙Sを連続通紙した場合でも、非通紙領域が不必要に高温となってしまう、いわゆる過昇温状態になることが抑制される。したがって、過昇温状態になるのを避けるために生産性を落とすなどの制御を行うことが不必要となる。また、これにより、ハロゲンヒータで構成されるヒータ23のハロゲンヒータの本数を、例えば、3本から2本に低減することが可能となり、生産コストが低減され、省エネルギー化に寄与することができる。
温度センサ31は、図2に示すように、加圧ローラ22の紙面下部に位置するよう装置本体2に固定されるとともに、コントローラ32に電気的に接続されている。この温度センサ31は、定着ベルト21や加圧ローラ22の少なくともいずれかの温度を検出し、コントローラ32に検出温度の信号を出力するようになっている。
この温度センサ31は、公知の温度検出デバイスにより構成され、例えば、熱エネルギを電気エネルギに直接変換するサーモパイルなどの非接触型の温度検出デバイスからなる。なお、温度センサ31は、温度変化に応じで電気抵抗が変化する抵抗体からなるサーミスタなどの接触型の温度検出デバイスで構成するようにしてもよい。
コントローラ32は、図示しないCPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インターフェイス回路などのデバイスからなるマイクロコンピュータを備えている。また、コントローラ32は、温度制御セクション、判定セクション、駆動機構を制御する駆動モータドライバを備えており、温度センサ31や原稿サイズの大きさを検出する原稿サイズセンサに接続されている。
このコントローラ32は、このカラー画像形成装置1の全体を制御する制御部を兼ねるよう、他の構成要素を含むようにしてもよいが、ここでは発明に直接関係する定着装置10の制御部分を主に示す。
温度制御セクションは、中央ヒータ23aおよび端部ヒータ23bへの電流値や通電時間などの通電を制御することにより定着装置10における最適な定着温度(℃)、すなわち通紙可能温度(℃)になるようヒータ23を制御するようになっている。
この通紙可能温度は、前述の原稿サイズセンサによって検出された原稿サイズに適合する記録紙Sのサイズに基づいて設定されるようになっており、記録紙Sのサイズに対する通紙可能温度の関係が予めマップなどのデータとしてROMに記憶されている。
判定セクションは、記録紙Sのニップ部Nへの通紙の可否を判定するよう構成されており、温度センサ31によって検出された定着ベルト21や加圧ローラ22の少なくともいずれかの検出温度と、予め設定されROMに記憶された通紙可能温度とに基づいて判定するようになっている。判定セクションは、例えば、温度センサ31で検出された検出温度と比較し、検出温度が設定された通紙可能温度未満であるときは、記録紙Sの通紙を否とし、通紙可能温度以上であるときは、記録紙Sの通紙を可と判断するようになっている。
駆動モータドライバは、図6に示す加熱領域変更部材29の移動方向C、Dへの移動を制御するよう構成され、指令により駆動機構の駆動モータを駆動し、所定の位置に加熱領域変更部材29を段階的動作または一回的動作で移動するようになっている。
コントローラ32は、判定セクションで通紙を可と判定した後、定着ベルト21による定着動作の実行中に、検出された原稿サイズに適合する記録紙Sのサイズおよび検出された検出温度に応じて、加熱領域変更部材29を段階的に移動させるようになっている。
定着動作の実行中に、加熱領域変更部材29を段階的に移動させることにより、記録紙Sのサイズや検出温度の状況に応じて、ヒータ23により定着ベルト21を直接加熱する加熱領域の面積をきめ細かく変更することができる。このようなきめ細かな加熱領域の面積の変更により、余分な領域への余分な加熱を抑制し、定着ベルト21に掛る負荷を減少させるようになっている。
以下、図1を参照して上記カラー画像形成装置1の動作について簡単に説明する。
カラー画像形成装置1は、その作像動作が開始されると、各プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkの感光体ドラム4dが図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体ドラム4dの表面が帯電ローラ4rによって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体ドラム4dの表面には光書込装置3からレーザー光がそれぞれ照射されて、それぞれの感光体ドラム4dの表面には静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム4dに光書込する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体ドラム4d上に形成された静電潜像に、各現像装置4gによってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
駆動ローラ5bが図の反時計回りに回転駆動されることにより、転写ベルト5aが図の矢印で示す方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ5dに、トナーの帯電極性と逆特性の定電圧または定電流制御された電圧が印加される。これにより、各一次転写ローラ5dと各感光体ドラム4dとの間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして各プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkの感光体ドラム4dに形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、転写ベルト5a上に順次重ね合わせて転写される。このようにして転写ベルト5aはその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。
また、上記トナー画像が転写された後の各感光体ドラム4dの表面に付着する残留トナーは、クリーニングブレード4bによって除去される。次いで、各感光体ドラム4dの表面上の電荷が図示していない徐電装置によって除かれるいわゆる徐電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
また、形成された各感光体ドラム4d上の静電潜像に対して現像手段によりトナーを付着させてトナー画像を形成する作像動作が開始されると、カラー画像形成装置の下部では、給紙ローラ7bが回転駆動する。この回転駆動によって、記録紙Sの記録媒体給送装置7に収容された記録紙Sが搬送経路Rに送り出される。搬送経路Rに送り出された記録紙Sは、レジストローラ9によってタイミングを計られて、二次転写ローラ5eとそれに対向する駆動ローラ5bとの間の二次転写ニップに送られる。このとき二次転写ローラ5eに、転写ベルト5a上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。
そして、二次転写ニップに形成された転写電界によって転写ベルト5a上のトナー画像が記録紙S上に一括して転写される。トナー画像が転写された記録紙Sは定着装置10へと搬送され、定着ベルト21と加圧ローラ22とによって形成されるニップ部Nに通紙される。記録紙Sは、このニップ部Nに通紙される際に、定着ベルト21により加熱されるとともに、加圧ローラ22によって加圧されてトナー画像が溶融して記録紙Sに定着される。
この定着装置10においては、コントローラ32によって、記録紙Sのニップ部Nへの通紙の可否が判定され、通紙が可と判定された後に通紙が開始する。この通紙の可否は、温度センサ31の検出温度および記録紙Sのサイズにより予め設定された通紙可能温度に基づいてコントローラ32の判定セクションで判定される。
また、この定着装置10においては、定着ベルト21への加熱の開始から記録紙Sのニップ部Nへの通紙開始までの間は、加熱領域変更部材29が定着ベルト21の加熱領域を最大にする加熱領域最大位置に移動される。この加熱領域最大位置は、図2に示すように、ヒータ23が定着ベルト21の全域を直接加熱する位置であって、加熱領域変更部材29がヒータ23により直接加熱される領域外の位置となっている。したがって、この間は、定着ベルト21の全域が効率よく均一に加熱される。さらに、加熱領域変更部材29の連結部29aの余熱により、連結部29aからニップ形成部材24に向かう図2の矢印で示す輻射熱がニップ形成部材24に伝熱され、ニップ形成部材24が加熱される。
次いで、記録紙Sが定着装置10へ搬送され、コントローラ32が、通紙を可と判定した後、記録紙Sのサイズに応じて加熱領域変更部材29が移動する。この移動により、記録紙Sのサイズに応じて不必要な部分へのヒータ23からの光照射が遮蔽され、定着ベルト21における直接加熱する必要のある加熱領域に輻射熱が直接伝熱される。
また、コントローラ32は、定着ベルト21による定着動作の実行中に、記録紙Sのサイズおよび温度センサ31により検出された検出温度に応じて、加熱領域変更部材29の位置を段階的に移動させる。
そして、ニップ部Nでトナー画像が定着された記録紙Sは、図示しない分離機構により定着ベルト21から分離され、排紙ローラ8bによって排紙トレイ8のトレイ8aへと排出される。また、転写後の転写ベルト5a上に残留するトナーは、ベルトクリーニング装置6によって除去され、除去されたトナーは廃トナー収容器へ搬送され回収される。
以上の説明は、記録紙S上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作である。しかしながら、4つの各プロセスユニット4Y、4C、4M、4Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つまたは3つのプロセスユニットを使用して、2色または3色の画像を形成したりすることも可能である。
実施形態に係る定着装置10は、上述のように構成されているので、次のような効果が得られる。
この実施形態に係る定着装置10は、定着ベルト21と、加圧ローラ22と、ヒータ23と、ニップ形成部材24と、ヒータ23が定着ベルト21を加熱する加熱領域の大小を変更するよう移動可能に設けられた加熱領域変更部材29とを備えている。そして、ヒータ23による定着ベルト21の加熱の開始から記録紙Sのニップ部Nへの通過開始までは、加熱領域変更部材29が、加熱領域最大位置に移動するよう構成されている。さらに、この加熱領域最大位置は、ヒータ23により加熱領域変更部材29が直接加熱される領域外の位置であるよう構成されている。
この構成により、実施形態に係る定着装置10は、定着ベルト21の均一加熱を図ることができ、省エネルギー化を促進できるとともに、ファーストプリント時間を短縮することができるという効果が得られる。
すなわち、定着ベルト21の加熱開始から記録紙Sの通紙開始までの間、加熱領域変更部材29が加熱領域最大位置に移動されるのて、ヒータ23を遮蔽するものがなくなり、定着ベルト21の全域が効率よく均一に直接加熱される。その結果、ヒータ23による加熱の際の消費電力が低減され、省エネルギー化を促進できるという効果が得られる。さらに、加熱領域変更部材29の連結部29aがニップ形成部材24に最も接近するので、連結部29aの余熱が、ニップ形成部材24に伝熱され、ニップ形成部材24が加熱される。加熱領域変更部材29の余熱を利用することができ、これによっても省エネルギー化が促進される。その結果、ニップ部Nの全域にわたる温度上昇をアシストできるため、次回の定着動作時における定着ベルト21やニップ形成部材24の昇温時間を短縮することができ、いわゆるファーストプリント時間を短縮することができる。
また、実施形態に係る定着装置10は、加熱領域変更部材29を備えているので次の効果が得られる。すなわち、従来の加熱領域変更部材を備えていない定着装置においては、定着ベルトが部分的に過剰に加熱されてしまい、定着ベルトが損傷してしまうおそれがあるという問題があった。図8に示すように、ニップ部Nに記録紙Dなどの小サイズの記録紙Sが通紙されると、記録紙Sの幅方向の両端w1、w2の部分における定着ベルト21の温度は、記録紙Sの通過する紙幅の部分の温度よりも著しく高まってしまう。記録紙Sの通過する紙幅の部分は、記録紙Sが通過するので定着ベルト21の熱は記録紙Sによって吸熱され温度上昇が抑制される。これに対して、両端w1、w2の部分における定着ベルト21の熱は記録紙Sによって吸熱されないので、過剰に加熱されてしまう、いわゆる端部温度上昇のおそれがあった。
実施形態に係る定着装置10の場合は、加熱領域変更部材29を備えており、記録紙Sの大きさに応じて移動し、記録紙Sの通過する紙幅の部分、すなわち加熱領域のみヒータ23により加熱される。その結果、両端w1、w2の部分における定着ベルト21の温度は記録紙Sの通過する紙幅の部分と同様の温度に抑えることができ、従来の端部温度上昇の問題が解消されるという効果が得られる。
実施形態に係る定着装置10においては、ヒータ23を、中央ヒータ23aと、端部ヒータ23bとの2個を有する構造で構成している。その結果、図3に示すようにA3縦などの比較的幅の広い記録紙Sを通紙するときは、中央ヒータ23aおよび端部ヒータ23bを点灯させることができる。A4縦などの比較的幅の狭い記録紙Sを通紙するときは、中央ヒータ23aのみを点灯させることができる。したがって、実施形態に係る定着装置10においては、ヒータ23の消費電力を抑えることができ、省エネルギー化を促進することができる。
実施形態に係る定着装置10においては、通紙される記録紙Sのサイズが決定されると、コントローラ32により、図3の表に示す中央ヒータ23a、端部ヒータ23bの点灯状態、加熱領域変更部材29の遮蔽領域の状態で制御されることになる。一方、カラー画像形成装置1の起動直後は、通紙サイズが決定される前にニップ部Nの周辺の構成要素を余熱しておき、予めニップ部Nの周辺の構成要素を蓄熱し通紙に備える必要がある。
すなわち、定着ベルト21は比較的に薄く形成され低熱容量化されているため、ヒータ23の近傍の位置では加熱され易いが、ニップ部Nの周辺の構成要素の温度が低い場合は、ニップ部Nでの定着ベルト21の温度落ち込みも速くなってしまう。そのため、記録紙S上に転写された未定着のトナーが十分に溶融されない、いわゆるオフセット画像が発生するおそれがある。したがって、ニップ部Nの周辺の構成要素であるニップ形成部材24および加圧ローラをある一定温度以上に高くすることが必要となる。
以上の観点から、この定着装置10においては、このニップ形成部材24、加圧ローラ22の温度を一定温度以上になるまで、通紙が否とされている。そして、通紙可能の状態になってはじめて、通紙が許可されるようになっているので、起動後に、この通紙可能状態に早く到達すれば、ファーストプリント時間を短くすることができることになる。
通紙サイズが決定しない状態では、どのサイズの記録紙がきてもオフセット画像が発生しないようにニップ部Nの周辺の構成要素は軸方向、すなわち記録紙の幅方向の全域にわたり、ある一定温度以上にしなければならない。特に加圧ローラ22は、その両端部を軸受などの部品を介して装置本体2の筐体に支持され、回転可能に構成されている。その結果、ニップ部Nの端部の温度は中央部と比較して、筐体へ伝熱されるため、熱が逃げ易く温まり難い傾向にあるため、端部の温度を早く上昇させることが、ファーストプリント時間を短くするには重要となる。
そこで、本実施形態に係る定着装置10においては、起動後、通紙可の状態になるまでの間は、中央ヒータ23a、端部ヒータ23bの双方とも点灯し、かつ、加熱領域変更部材29は加熱領域最大位置に設定している。さらに、図2に示すように加熱領域変更部材29が加熱領域最大位置にあるときは、反射部材28よりもヒータ23側に飛び出さない位置に退避させている。この退避位置は、加熱領域変更部材29の端部がヒータ23から熱を直接受けない位置である直接加熱領域の外側の位置になっている。
このように加熱領域変更部材29の位置を設定することにより、加熱領域最大位置にある時は、その全域においてヒータ23により定着ベルト21を直接加熱することが可能になる。そして、定着ベルト21の熱をニップ部Nに伝熱することで、ニップ部Nの全域の温度上昇をアシストでき、ファーストプリントの記録紙が最大通紙幅の記録紙であってもオフセット画像の発生を防止でき、ファーストプリント時間を短縮できる。
実施形態に係る定着装置10においては、温度センサ31により検出された検出温度と、予め記録紙Sのサイズに基づいて設定された通紙可能温度とに基づいて記録紙Sの通紙の可否が判定されるので、次の効果が得られる。
通紙可否の判定が、実際の検出温度と設定された通紙可能温度との双方に基づいて行われるので、よりきめ細かな判定をより確実に行うことができ、より省エネルギー化が図られファーストプリント時間を短縮することができる。
また、実施形態に係る定着装置10においては、コントローラ32が、記録紙Sのニップ部Nへの通紙を可と判定した後、記録紙Sのサイズに基づいて加熱領域変更部材29をサイズに応じた所定の位置に移動させるので、次の効果が得られる。
記録紙Sのサイズに応じた定着ベルト21の適切な加熱領域のみが直接加熱されるので、前述の端部温度上昇の問題が回避されるとともに、省エネルギー化が図られ、ファーストプリント時間を短縮することができる。
また、実施形態に係る定着装置10においては、コントローラ32が、定着ベルト21による定着動作の実行中に、記録紙Sのサイズおよび温度センサ31の検出温度に応じて、加熱領域変更部材29の位置を段階的に移動させるので、次の効果が得られる。
このような段階的な移動により、記録紙Sのサイズや検出温度の状況に応じて、ヒータ23により定着ベルト21を直接加熱する加熱領域の面積をきめ細かく変更することができる。このようなきめ細かな加熱領域の面積の変更により、余分な領域への余分な加熱を抑制し、定着ベルト21に掛る負荷を減少させることができ、省エネルギー化が確実に図られ、ファーストプリント時間をきめ細かく短縮することができる。
実施形態に係るカラー画像形成装置1は、定着装置10を備えているので、定着ベルト21の均一加熱を図ることができ、省エネルギー化を促進できるとともに、ファーストプリント時間を短縮することができるという効果が得られる。また、定着装置10の定着性を向上させ、次回の定着動作時における昇温速度を向上させ、オフセットなどの異常画像の発生を防止することができる。その結果、カラー画像形成装置1は、記録紙Sの未定着画像を適切に定着でき、記録紙Sに適切なカラー画像を形成することができるという効果が得られる。
実施形態に係る定着装置10においては、熱源としてのヒータ23を、中央ヒータ23aと、端部ヒータ23bとの2個を有する構造で説明した。しかしながら、本発明においては、例えば、熱源を1個とする単一構造で構成してもよく、3個以上の複数個の熱源を有する構造で構成するようにしてもよい。
1 カラー画像形成装置(画像形成装置)
10 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(加圧部材)
23 ヒータ(熱源)
23a 中央ヒータ(熱源)
23b 端部ヒータ(熱源)
24 ニップ形成部材
29 加熱領域変更部材
31 温度センサ
32 コントローラ
N ニップ部(ニップ)
S 記録紙(記録媒体)
特開2004−286922号公報 特許第2861280号公報 特許第4818826号公報 特開2009−258203号公報

Claims (6)

  1. 回転可能に構成され記録媒体の未定着像を定着させる定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材を外周側で加圧する加圧部材と、
    前記定着部材の内周側で前記加圧部材と対向してニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材と前記熱源との間に配置され前記熱源が前記定着部材を加熱する加熱領域の大小を変更するよう移動可能に設けられた加熱領域変更部材と、を備え、
    前記熱源は輻射熱源であり、
    前記熱源による前記定着部材の加熱の開始から前記記録媒体の前記ニップへの通過開始までは、前記加熱領域変更部材が、前記加熱領域を最大にする加熱領域最大位置に移動し、前記加熱領域最大位置が、前記熱源により前記加熱領域変更部材が直接加熱される領域外の位置であり、
    前記加熱領域変更部材は周方向に有端の形状であり、一端がニップ形成部材に近接することを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着部材と前記加圧部材の少なくともいずれか1の温度を検出する温度センサと、前記記録媒体の前記ニップへの通紙を制御するコントローラとを有し、前記コントローラが前記温度センサにより検出された検出温度と予め設定された通紙可能温度とに基づいて前記記録媒体の前記ニップへの通紙の可否を判定し、前記判定に基づいて、前記記録媒体の前記ニップへの通紙を制御することを特徴とする請求項1に記載された定着装置。
  3. 前記通紙可能温度が、前記記録媒体のサイズに基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載された定着装置。
  4. 前記コントローラが、前記記録媒体の前記ニップへの通紙を可と判定した後、前記記録媒体のサイズに基づいて前記加熱領域変更部材を所定の位置に移動させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された定着装置。
  5. 前記コントローラが、前記定着部材による定着動作の実行中に、前記記録媒体のサイズおよび前記温度センサにより検出された検出温度に応じて、前記加熱領域変更部材の位置を段階的に移動させることを特徴とする請求項ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載された定着装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1の請求項に記載された定着装置を備えた画像形成装置。
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