JP6260462B2 - 運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、障害物の存在に応じて車両を制御する運転支援装置に関するものである。
従来、車両に設けられたカメラやソナー等の障害物センサで障害物を検出し、障害物の存在に応じて車両を制御する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、自車両の前部と後部とに設けられたクリアランスソナーの出力信号に基づいて、検知距離内に存在する障害物を検知し、ブザー警報機から検知距離に応じたブザー吹鳴を行わせる運転支援装置が開示されている。
また、特許文献2には、自車両が停止状態から発車する状況において、レーダ装置によって測定される障害物までの距離が所定値を超える状態から所定値以下の状態へ変化した場合に、自車両のブレーキアクチュエータを駆動させて強制制動を行う障害物判定装置が開示されている。
特開2011−126337号公報 特開2004−106701号公報
特許文献1に開示の運転支援装置では、頻繁に駐車や発車を行う自宅などの駐車領域周辺に、常に近接せざるを得ない壁等の定常的な障害物(以下、定常物)が存在した場合、駐車や発車のたびにその定常物が検知距離内に位置することになり、ブザー吹鳴が行われることになる。よって、その駐車領域における駐車や発車に慣れたドライバがその定常物に車両を接触せずに毎回駐車や発車させることができる場合であっても、駐車や発車のたびにその定常物についてのブザー吹鳴が行われ、ドライバに煩わしさを感じさせてしまう。
また、特許文献2に開示の技術では、頻繁に発車を行う自宅などの駐車領域前方に、常に近接せざるを得ない壁等の定常物が存在した場合、発車のたびに車両の強制制動が行われることになる。よって、その駐車領域からの発車に慣れたドライバがその定常物に車両を接触せずに毎回発車させることができる場合であっても、発車のたびに車両の強制制動を行い、ドライバに煩わしさを感じさせてしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、駐車領域周辺において、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が存在した場合であっても、障害物の存在に応じて報知や車両の挙動の自動制御を行う運転支援装置によってドライバに煩わしさを感じさせにくくすることにある。
本発明の運転支援装置は、車両で用いられ、車両の周辺に存在する障害物を検出する障害物センサ(1、11)を用いて、車両からの距離が設定距離内の障害物を、対象障害物として検知する制御対象検知部(71)と、制御対象検知部で対象障害物を検知したことに応じて報知及び車両の挙動の自動制御の少なくともいずれかを行わせる障害物対応部(72、73)とを備える運転支援装置であって、対象とする駐車領域周辺の過去の障害物の配置を記憶している配置記憶部(66)と、車両を駐車領域に進入させる運転時、及び駐車領域から発車させる運転時の少なくともいずれかである駐車領域周辺運転時に、駐車領域周辺の現在の障害物の配置を取得する配置取得部(61)と、配置記憶部に記憶されている過去の障害物の配置と、配置取得部で取得した現在の障害物の配置との差異をもとに、駐車領域周辺における定常的でない障害物を特定する障害物特定部(70)とを備え、制御対象検知部は、定常的でない障害物については設定距離を第1の設定距離とする一方、定常的な障害物については設定距離を第1の設定距離よりも短い第2の設定距離とし、定常的な障害物については車両からの距離が第2の設定距離内である場合に対象障害物として検知し、定常的でない障害物については車両からの距離が第1の設定距離内である場合に対象障害物として検知することを特徴としている。
対象とする駐車領域周辺に定常的な障害物しかない場合には、その駐車領域周辺の過去の障害物の配置と現在の障害物の配置との間に差異は生じないが、定常的でない障害物が存在した場合には、その駐車領域周辺の過去の障害物の配置と現在の障害物の配置との間に差異が生じる。よって、配置記憶部に記憶されている過去の障害物の配置と、配置取得部で取得した現在の障害物の配置との差異をもとに、駐車領域周辺における定常的でない障害物を障害物特定部で特定することができる。
また、制御対象検知部は、定常的でない障害物を特定していない場合、定常的でない障害物を特定した場合に比べて設定距離を短く設定するので、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が駐車領域周辺に存在しても、この定常的な障害物を対象障害物として検知する距離を短くできる。障害物を対象障害物として検知する距離を短くできると、その障害物に、より近接しないと対象障害物として検知されないようにすることができる。よって、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物に近接しても、報知や車両の挙動の自動制御が行われないようにすることが可能になる。
その結果、駐車領域周辺において、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が存在した場合であっても、障害物の存在に応じて報知や車両の挙動の自動制御を行う運転支援装置によってドライバに煩わしさを感じさせにくくなる。
運転支援システム100の概略的な構成の一例を示す図である。 運転支援ECU6の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 運転支援ECU6での障害物学習処理の流れの一例を示すフローチャートである。 対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンと撮像画像との対応関係の一例を示す図である。 運転支援ECU6での駐発車支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態1における障害物対応処理の流れの一例を示すフローチャートである。 定常物用設定距離で定常物が対象障害物として検知される検知範囲と、非定常物用設定距離で非定常物が対象障害物として検知される検知範囲との一例を模式的に示す図である。 対象駐車領域の周辺に非定常物が存在しない場合の例を示す模式図である。 図7と同じ対象駐車領域の周辺に非定常物が存在する場合の例を示す模式図である。 変形例1における障害物対応処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例2における運転支援ECU6の概略的な構成について説明するためのブロック図である。 ドライバ及び対象駐車領域別の、自車の駐発車方向のパターンと撮像画像との対応関係の一例を示す図である。 運転支援システム100aの概略的な構成の一例を示す図である。
(実施形態1)
<運転支援システム100の概略構成>
図1は、本発明が適用された運転支援システム100の概略的な構成の一例を示す図である。運転支援システム100は、車両に搭載されるものであり、図1に示すようにカメラ1、車両状態センサ群2、ナビゲーション装置3、表示装置4、音声出力装置5、運転支援ECU6、ブレーキECU7、ブレーキアクチュエータ8、EPS_ECU9、及びEPSアクチュエータ10を含んでいる。運転支援システム100を搭載している車両を以降では自車と呼ぶ。
カメラ1は、自車に設置されて自車周辺を撮像する。このカメラ1が請求項の障害物センサ及び撮像装置に相当する。本実施形態では、カメラ1としては、自車前部のコーナー部分が含まれる自車前方所定角範囲を撮像する前方カメラと、自車後部のコーナー部分が含まれる自車後方所定角範囲を撮像する後方カメラとを用いる場合を例に挙げて説明を行う。本実施形態の例では、カメラ1としてステレオカメラを用いる場合を例に挙げて以降の説明を行う。
車両状態センサ群2は、自車の車両状態を検出する各種センサ群である。車両状態センサ群2には、例えば自車の車速を検出する車速センサ、自車のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ、自車の舵角を検出する舵角センサが含まれるものとする。
ナビゲーション装置3は、位置検出器31及び地図DB32を備えている。位置検出器31は、例えば、測位衛星からの電波に基づいて自車の現在位置を検出する測位システム等を利用して、自車の現在位置の検出を逐次行う。自車の現在位置は、例えば自車の後輪車軸中心の位置であって、緯度/経度の座標で表すものとする。地図DB32は、ノードデータ及びリンクデータからなる道路データなどを含む地図データを記憶している。リンクとは、電子地図上の各道路を、交差や分岐や合流する点等の複数のノードにて分割したときのノード間を結ぶものである。
表示装置4は、運転支援ECU6の指示に従ってテキストや画像を表示する。例えば表示装置4は、フルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ等を用いて構成することができる。表示装置4としては、インストゥルメントパネル等に設けたディスプレイを用いる構成としてもよいし、HUD(Head-Up Display)を用いる構成としてもよい。音声出力装置5は、スピーカ等から構成され、運転支援ECU6の指示に従って音声を出力する。
ブレーキECU7は、自車に制動力を印加するブレーキアクチュエータ8を制御することで自車を減速させる。EPS_ECU9は、EPSアクチュエータ10を動作させることで操舵角の制御を行う。
運転支援ECU6は、主にマイクロコンピュータとして構成され、いずれも周知のCPU、ROMやRAM等のメモリ、I/O、及びこれらを接続するバスによって構成される。運転支援ECU6は、カメラ1、車両状態センサ群2、ナビゲーション装置3から入力された各種情報に基づき、各種処理を実行する。この運転支援ECU6が、請求項の運転支援装置に相当する。
なお、運転支援ECU6が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<運転支援ECU6の詳細構成>
図2に示すように、運転支援ECU6は、撮像画像取得部61、対象駐車領域特定部62、駐車領域記憶部63、学習判定部64、パターン特定部65、配置記憶部66、配置記憶処理部67、支援判定部68、新旧比較部69、障害物特定部70、近接検知部71、報知処理部72、及び挙動制御部73を備えている。
撮像画像取得部61は、カメラ1で撮像された撮像画像を逐次取得する。対象駐車領域特定部62は、駐車時や発車時に支援を行う対象とする駐車領域(以下、対象駐車領域)を特定し、特定した対象駐車領域の位置を駐車領域記憶部63に記憶する。対象駐車領域の位置は、例えば緯度/経度の座標で表すものとする。
対象駐車領域の特定の一例としては、ナビゲーション装置3においてユーザの自宅として登録されている位置を対象駐車領域と特定する構成とすればよい。また、ユーザが対象駐車領域を設定するための図示しないボタン等を操作したときの自車位置を対象駐車領域と特定する構成としてもよい。他にも、自車が例えば3回等の所定回数以上駐車した位置を対象駐車領域と特定する構成としてもよい。自車が駐車したことは、例えばシフトポジションが駐車位置になったことを車両状態センサ群2で検出したことをもとに運転支援ECU6が判定する構成とすればよい。
なお、対象駐車領域特定部62で自宅の駐車領域と勤務先の駐車領域とを対象駐車領域と特定する場合のように、対象駐車領域を複数特定した場合には、駐車領域記憶部63にはそれら複数の対象駐車領域の位置が記憶されることになる。
学習判定部64、パターン特定部65、配置記憶部66、配置記憶処理部67、支援判定部68、新旧比較部69、障害物特定部70、近接検知部71、報知処理部72、及び挙動制御部73については、後に詳述する。
<実施形態1における障害物学習処理>
ここで、運転支援ECU6での障害物学習処理について図3のフローチャートを用いて説明を行う。障害物学習処理は、対象駐車領域周辺の障害物の配置を記憶する処理である。図3のフローチャートは、一例として、自車のイグニッション電源がオンになったときに開始される。
まず、ステップS1では、学習判定部64が、自車が対象駐車領域への駐車及び対象駐車領域からの発車のいずれか(以下、駐発車)を開始したか否かを判定する。一例としては、自車の現在位置と駐車領域記憶部63に記憶されている対象駐車領域の位置との距離が、例えば15m等の所定距離未満であり、車両状態センサ群2で検出している自車のシフトポジションが駐車位置でなく、且つ、車両状態センサ群2で検出している自車の車速が例えば徐行程度の車速以下である場合に、対象駐車領域に自車が駐車を開始したと判定する構成とすればよい。また、自車の現在位置と対象駐車領域の位置とが前述の所定距離未満であり、且つ、車両状態センサ群2で検出している自車のシフトポジションが駐車位置から前進位置や後退位置に移った場合に、対象駐車領域から自車が発車を開始したと判定する構成とすればよい。
他にも、車両状態センサ群2で検出している自車の操舵角が所定値以上変化したことなども条件に加える構成としてもよい。
そして、駐発車を開始したと判定した場合(S1でYES)には、ステップS2に移る。一方、駐発車を開始していないと判定した場合(S1でNO)には、ステップS6に移る。
ステップS2では、パターン特定部65が、自車の状況に応じたパターンを特定する。本実施形態の一例としては、対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンを特定する場合を例に挙げて以降の説明を行う。対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンは、自車の現在位置と、逐次得られる自車の現在位置から求められる自車の進行方向と、リンクデータと、対象駐車領域とから特定する構成とすればよい。
対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンは、図4に示すように、「右方向から後退で進入」、「左方向から後退で進入」、「直進方向から後退で進入」、「右方向から前進で進入」、「左方向から前進で進入」、「直進方向から後退で進入」、「右方向へ後退で退出」、「左方向へ後退で退出」、「直進方向へ後退で退出」、「右方向へ前進で退出」、「左方向へ前進で退出」、「直進方向へ前進で退出」の12パターン存在する。図4は、対象駐車領域別に配置記憶部66に記憶される、対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンと撮像画像との対応関係の一例を示す図である。図4では、対象駐車領域Cについての自車の駐発車方向のパターンと撮像画像との対応関係の一例を示している。
ステップS3では、配置記憶処理部67が、S2で特定したパターンについて、撮像画像が配置記憶部66に記憶済みか否かを判定する。過去の障害物学習処理において、該当するパターンについての撮像画像が記憶されていた場合には、S2で特定したパターンについて、撮像画像が配置記憶部66に記憶済みとなる。一方、障害物学習処理を初めて実行する場合など、該当するパターンについての撮像画像が記憶済みでない場合には、S2で特定したパターンについて、撮像画像が配置記憶部66に記憶済みでないことになる。
S3で記憶済みでないと判定した場合(S3でNO)には、ステップS4に移る。ステップS4では、撮像画像取得部61が撮像画像を取得する。そして、取得した撮像画像を、S2で特定したパターンに対応付けて配置記憶処理部67が配置記憶部66に記憶し(図4参照)、障害物学習処理を終了する。撮像画像取得部61は、自車の進行方向をカメラ1で撮像した撮像画像を取得するものとする。つまり、前進時には前方カメラの撮像画像を取得し、後退時には後方カメラの撮像画像を取得する。
なお、「右方向から後退で進入」と「右方向から前進で進入」との両パターン、「左方向から後退で進入」と「左方向から前進で進入」との両パターン、「直進方向から後退で進入」と「直進方向から後退で進入」との両パターン、「右方向へ後退で退出」と「右方向へ前進で退出」との両パターン、「左方向へ後退で退出」と「左方向へ前進で退出」との両パターン、及び「直進方向へ後退で退出」と「直進方向へ前進で退出」との両パターンについては、同様の撮像画像が得られると考えられるので、どちらか一方のパターンについての撮像画像が得られた場合には、もう一方のパターンについても共通の撮像画像を記憶する構成としてもよい。
また、S3で記憶済みと判定した場合(S3でYES)には、ステップS5に移る。ステップS5では、配置記憶処理部67が、S2で特定したパターンに対応付けて配置記憶処理部67に記憶されている撮像画像を、更新すべきか否か判定する。一例として、障害物学習処理と並行して実行される後述の駐発車支援処理のステップS27において、撮像画像取得部61が取得した撮像画像から非定常物が特定されなかった場合に、更新すべきと判定する構成とすればよい。
そして、更新すべきと判定した場合(S5でYES)には、S4に移って、撮像画像取得部61が取得した撮像画像を、S2で特定したパターンに対応付けて配置記憶処理部67が配置記憶部66に上書きで記憶することで、撮像画像を更新する。一方、更新すべきでないと判定した場合(S5でNO)には、ステップS6に移る。
なお、ここでは、撮像画像を更新すべきか否かを判定する構成を示したが、撮像画像を更新すべきか否かを判定せずに常に更新する構成としてもよい。
ステップS6では、障害物学習処理の終了タイミングである場合(ステップS6でYES)には、障害物学習処理を終了する。また、障害物学習処理の終了タイミングでない場合(ステップS6でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。障害物学習処理の終了タイミングの一例としては、自車の現在位置と駐車領域記憶部63に記憶されている対象駐車領域の位置とが、例えば前述の所定距離以上となったときや、自車のイグニッション電源がオフになったときなどがある。
<実施形態1における駐発車支援処理>
続いて、運転支援ECU6での駐発車支援処理について図5のフローチャートを用いて説明を行う。駐発車支援処理は、対象駐車領域に対しての駐発車時において、自車に近接する障害物に応じた報知や自車の挙動制御を行う処理である。図5のフローチャートは、一例として、自車のイグニッション電源がオンになったときに開始され、前述の障害物学習処理と並行して実行されるものとする。
まず、ステップS21では、前述のS1の処理と同様にして、支援判定部68が、自車が対象駐車領域への駐車及び対象駐車領域からの発車のいずれか(つまり、駐発車)を開始したか否かを判定する。そして、駐発車を開始したと判定した場合(S21でYES)には、ステップS22に移る。一方、駐発車を開始していないと判定した場合(S21でNO)には、ステップS29に移る。
ステップS22では、前述のS2の処理と同様にして、パターン特定部65が、自車の状況に応じたパターンを特定する。本実施形態の例では、対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンを特定する。
なお、S21〜S22の処理については、駐発車支援処理と並行して実行する障害物学習処理におけるS1〜S2の処理を利用する構成としてもよい。この場合、学習判定部64及び支援判定部68のいずれかがもう一方の機能も兼ねる構成とすればよい。
ステップS23では、配置記憶処理部67が、S21で駐発車を開始したと判定された対象駐車領域とS22で特定したパターンとの組み合わせについて、撮像画像が配置記憶部66に記憶ありか否かを判定する。具体的には、過去の障害物学習処理において、該当するパターンについての撮像画像が記憶されていた場合には、配置記憶部66に記憶ありと判定し、該当するパターンについての撮像画像が記憶されていない場合には、配置記憶部66に記憶なしと判定する。そして、記憶ありと判定した場合(S23でYES)には、ステップS24に移り、記憶なしと判定した場合(S23でNO)には、ステップS29に移る。
ステップS24では、撮像画像取得部61が現在の撮像画像を取得する。よって、撮像画像取得部61が請求項の配置取得部に相当する。ステップS25では、S22で特定したパターンに対応付けて記憶された過去の撮像画像を配置記憶部66から読み出す。S24で取得する現在の撮像画像と、S25で配置記憶部66から読み出す過去の撮像画像とは、撮像した際の対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンが同じ撮像画像である。
また、駐発車支援処理と並行して実行している障害物学習処理のS4で配置記憶部66へ撮像画像が記憶される場合であっても、この撮像画像の記憶は、S25以降に行われる後述のステップS27の処理結果をもとに行われるので、S25では、駐発車支援処理と並行して実行している障害物学習処理よりも過去の障害物学習処理で配置記憶部66に記憶された撮像画像を読み出すことになる。
ステップS26では、新旧比較部69が、S24で取得した現在の撮像画像と、S25で配置記憶部66から読み出した過去の撮像画像とを比較して、撮像画像の差異を検出する。一例としては、公知の経時的差分画像法と同様にして、現在の撮像画像から過去の撮像画像を差し引くことで、撮像画像の差異を検出する構成とすればよい。なお、差異については、誤差程度の範囲以上のものを差異として検出する構成とすればよい。
また、ここで言うところの誤差には、自車の駐発車方向のパターンが同じであっても走行軌跡のずれによって生じる可能性のある撮像画像の差異程度の誤差まで含む構成とすることが好ましい。これによれば、過去の撮像画像が得られた場合の走行軌跡と現在の撮像画像が得られた場合の走行軌跡との間にずれがあったとしても、このずれによる差異を撮像画像の差異と検出せずに済むようになり、後述する非定常物の特定の精度が向上する。
S24で取得した現在の撮像画像と、S25で配置記憶部66から読み出した過去の撮像画像とは、撮像した際の対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンが同じ撮像画像であって撮像方向や撮像位置が略同一であるので、定常的な障害物については両撮像画像で配置が一致する筈である。よって、現在の撮像画像から過去の撮像画像を差し引くことで、撮像画像の差異を容易に検出することができる。
なお、現在の撮像画像と過去の撮像画像との間で撮像方向や撮像位置にずれがあることも考慮して、このずれによる影響を取り除いた上で現在の撮像画像から過去の撮像画像を差し引く構成としてもよい。一例としては、現在の撮像画像と過去の撮像画像とで共通な特徴点を複数検出し、その複数の特徴点の位置が重なるように撮像画像に対して拡大縮小や回転等の変形を行うことで、撮像方向や撮像位置のずれによる影響を取り除く構成とすればよい。
ステップS27では、障害物特定部70が、S26で検出した差異をもとに、対象駐車領域周辺における定常的でない障害物(以下、非定常物)や定常的な障害物(以下、定常物)を特定する。
一例としては、公知のステレオ画像処理によってステレオカメラの現在の撮像画像の視差から得られた距離分布(以下、距離画像)と、元画像とから、公知の認識処理によって撮像画像内の複数の立体物や自転車や歩行者や壁等の障害物を検出するとともに、自車と障害物との距離も検出する。そして、検出した障害物のうち、S26で検出した差異の位置に存在するものを非定常物、S26で検出した差異の位置以外に存在するものを定常物と特定する。
また、障害物特定部70は、撮像画像取得部61で逐次取得する撮像画像から得られる距離画像をもとに、自車と定常物や非定常物との距離を逐次検出する。障害物特定部70は、一旦定常物や非定常物を特定した場合には、公知の領域追跡処理によって撮像画像中の定常物や非定常物の位置を追跡することで、再度の定常物や非定常物の特定を行わずに、自車と定常物や非定常物との距離を逐次検出できるようにすればよい。
ステップS28では、障害物対応処理を行う。ここで、図6のフローチャートを用いて、障害物対応処理の概略について説明を行う。
まず、ステップS281では、障害物特定部70で特定された障害物が定常物と非定常物とのうちの定常物のみであった場合(S281でYES)には、ステップS282に移る。一方、障害物特定部70で特定された障害物に非定常物も含まれていた場合(S281でNO)には、ステップS286に移る。
ステップS282では、近接検知部71が、定常物を報知や自車の挙動制御を行う対象(以下、対象障害物)として検知する設定距離(以下、定常物用設定距離)を、デフォルトの設定距離よりも短く設定変更する。この定常物用設定距離が請求項の第2の設定距離に相当する。
デフォルトの設定距離とは、例えば、対象駐車領域以外の駐車領域でも対象障害物への近接をドライバに知らせる報知や対象障害物への自車の接触を回避するための自車の挙動制御を行う場合に用いる設定距離とすればよい。また、デフォルトの設定距離は、例えば自車の車速等に応じて任意に設定可能な距離であって、障害物との接触を回避するのに必要な距離に対して大幅なマージンをとった距離とする。
デフォルトの設定距離よりも短く設定変更する場合には、障害物との接触を回避するのに必要な距離よりも長い距離の範囲内で、例えば前述したマージンを大幅に減らした距離に設定変更する構成とすればよい。
ステップS283では、近接検知部71が、障害物特定部70で逐次検出される自車と定常物との距離が、S282で設定変更した定常物用設定距離以下であった場合には、定常物を対象障害物として検知する。よって、近接検知部71が請求項の制御対象検知部に相当する。そして、近接検知部71が、障害物特定部70で特定した定常物を対象障害物として検知した場合(S283でYES)には、ステップS284に移る。一方、対象障害物として検知していない場合(S283でNO)には、ステップS285に移る。
ステップS284では、対象障害物への近接をドライバに知らせる報知や対象障害物への自車の接触を回避するための自車の挙動制御などを行う。一例としては、報知処理部72が、表示装置4や音声出力装置5に指示を行って、障害物の存在を示す旨の報知を行う。また、挙動制御部73がブレーキECU7に指示を行ってブレーキアクチュエータ8を制御させることで、自車を自動で減速させたり停止させたりする強制制動を行ってもよい。他にも、挙動制御部73がEPS_ECU9に指示を行ってEPSアクチュエータ10を動作させることで、対象障害物を回避するように自動で操舵角の制御を行ってもよい。よって、報知処理部72及び挙動制御部73が請求項の障害物対応部に相当する。
ステップS285では、支援判定部68が、自車が駐発車を完了したか否かを判定する。一例として、自車の現在位置と対象駐車領域の位置とが前述の所定距離以上となった場合に自車が発車を完了したと判定し、自車のシフトポジションが駐車位置となった場合に自車が駐車を完了したと判定する構成とすればよい。そして、駐発車を完了したと判定した場合(S285でYES)には、ステップS29に移る。一方、駐発車を完了していないと判定した場合(S285でNO)には、S282に戻って処理を繰り返す。
また、障害物特定部70で特定された障害物に非定常物も含まれていた場合のステップS286では、近接検知部71が、非定常物を対象障害物として検知する設定距離(以下、非定常物用設定距離)を、デフォルトの設定距離のままとする。この非定常物用設定距離が請求項の第1の設定距離に相当する。
ステップS287では、近接検知部71が、障害物特定部70で逐次検出される自車と非定常物との距離が、非定常物用設定距離以下であった場合には、非定常物を対象障害物として検知する。そして、近接検知部71が、障害物特定部70で特定した非定常物を対象障害物として検知した場合(S287でYES)には、ステップS288に移る。一方、対象障害物として検知していない場合(S287でNO)には、ステップS289に移る。
ステップS288では、S284と同様にして、対象障害物への近接をドライバに知らせる報知や対象障害物への自車の接触を回避するための自車の挙動制御などを行う。なお、対象障害物が定常物である場合についての報知や自車の挙動制御と、対象障害物が非定常物である場合についての報知や自車の挙動制御とが異なっている構成としてもよい。
ステップS289では、ステップS282と同様にして、近接検知部71が、定常物を対象障害物として検知する定常物用設定距離を、デフォルトの設定距離よりも短く設定変更する。
ここで、図7を用いて、定常物用設定距離で定常物が対象障害物として検知される検知範囲と、非定常物用設定距離で非定常物が対象障害物として検知される検知範囲との一例を模式的に示す。図7の破線が、対象障害物として検知する検知範囲を示している。
非定常物については、デフォルトの設定距離を非定常物用設定距離として用いるので、非定常物を対象障害物として検知する検知範囲は、障害物との接触を回避するのに必要な距離に対して大幅なマージンをとった検知範囲となる。一方、定常物については、デフォルトの設定距離よりも上述のマージンを大幅に減らした定常物用設定距離を用いるので、定常物を対象障害物として検知する検知範囲は、図7に示すように、非定常物を対象障害物として検知する場合よりも大幅に狭くなる。これにより、定常物については、よほど近接しない限り、報知や挙動制御が行われないようになっている。
ステップS290では、S283と同様にして、近接検知部71が、障害物特定部70で特定した定常物を対象障害物として検知した場合(S290でYES)には、ステップS291に移る。一方、対象障害物として検知していない場合(S290でNO)には、ステップS292に移る。
ステップS291では、S284と同様にして、対象障害物への近接をドライバに知らせる報知や対象障害物への自車の接触を回避するための自車の挙動制御などを行う。ステップS292では、S285と同様にして、支援判定部68が、自車が駐発車を完了したか否かを判定する。そして、駐発車を完了したと判定した場合(S292でYES)には、ステップS29に移る。一方、駐発車を完了していないと判定した場合(S292でNO)には、S286に戻って処理を繰り返す。
図5に戻って、ステップS29では、駐発車支援処理の終了タイミングである場合(ステップS29でYES)には、駐発車支援処理を終了する。また、駐発車支援処理の終了タイミングでない場合(ステップS29でNO)には、S21に戻って処理を繰り返す。駐発車支援処理の終了タイミングの一例としては、自車のイグニッション電源がオフになったときなどがある。
<実施形態1のまとめ>
ここで、実施形態1の構成における作用効果について、具体的に図8、図9を用いて説明を行う。図8は、対象駐車領域の周辺に非定常物が存在しない場合の例を示す模式図であり、図9は、図8と同じ対象駐車領域の周辺に非定常物が存在する場合の例を示す模式図である。図8及び図9のAが自車、B1〜B6が定常物、Cが対象駐車領域を示しており、図9のDが非定常物を示している。
対象駐車領域C周辺に駐発車のたびに自車Aが常に近接せざるを得ない定常物B1が存在する場合、その定常物B1を対象障害物として検知する距離を、障害物との接触を回避するのに必要な距離に対して大幅なマージンをとった距離とすると、駐発車のたびにその定常物B1についての報知が行われたり、自車Aの強制制動等の挙動制御が行われたりする。よって、その対象駐車領域Cにおける駐発車に慣れたドライバがその定常物B1に自車Aを接触せずに毎回駐発車させることができる場合であっても、駐車や発車のたびにその定常物B1について報知が行われたり、自車Aの挙動制御が行われたりし、ドライバに煩わしさを感じさせてしまう。
これに対して、実施形態1の構成によれば、定常物B1を対象障害物として検知する定常物用設定距離として、上述のマージンを大幅に減らした距離を用いるので、定常物B1については、よほど近接しない限り、報知や自車Aの挙動制御が行われないようにすることが可能になる。
その結果、駐車領域周辺において、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が存在した場合であっても、障害物の存在に応じて報知や車両の挙動の自動制御が行われることによる煩わしさを低減することが可能になる。
また、実施形態1の構成によれば、図9に示すように非定常物Dが存在する場合には、その非定常物については、障害物との接触を回避するのに必要な距離に対して大幅なマージンをとった距離を設定距離として用いることになる。よって、対象駐車領域Cにおける駐発車に慣れたドライバであっても存在に気付いていない非定常物Dについては、早めに報知や自車Aの強制制動等の挙動制御が行われるようにして、自車Aの駐発車を支援することができる。
(変形例1)
前述の実施形態では、非定常物についての設定距離と定常物についての設定距離とをそれぞれ別個に設定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、非定常物についての設定距離と定常物についての設定距離とを一律に設定する構成(以下、変形例1)としてもよい。以下では、この変形例1について説明を行う。なお、説明の便宜上、この変形例1以降の説明において、それまでの実施形態の説明に用いた図に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
変形例1の運転支援システム100は、駐発車支援処理における障害物対応処理が一部異なる点を除けば、実施形態1の運転支援システム100と同様である。
<変形例1の障害物対応処理>
ここで、図10のフローチャートを用いて、変形例1における障害物対応処理についての説明を行う。
まず、ステップS281aでは、前述のS281と同様にして、障害物特定部70で特定された障害物が定常物のみであった場合(S281aでYES)には、ステップS282aに移る。一方、障害物特定部70で特定された障害物に非定常物も含まれていた場合(S281aでNO)には、ステップS283aに移る。
ステップS282aでは、近接検知部71が、障害物を報知や自車の挙動制御を行う対象(以下、対象障害物)として検知する設定距離を、デフォルトの設定距離よりも短く設定変更する。ここで言うところのデフォルトの設定距離は、実施形態1で述べたものと同様とすればよい。
ステップS283aでは、近接検知部71が、対象障害物として検知する設定距離を、デフォルトの設定距離のままとする。
ステップS284aでは、近接検知部71が、障害物特定部70で逐次検出される自車と定常物や非定常物との距離が、設定距離以下であった場合には、対象障害物として検知する。前述したように、障害物特定部70で特定された障害物が定常物のみであった場合には、デフォルトの設定距離よりも短く設定変更された設定距離が用いられ、障害物に非定常物も含まれていた場合には、デフォルトの設定距離が用いられる。
そして、近接検知部71が、障害物特定部70で特定した定常物や非定常物を対象障害物として検知した場合(S284aでYES)には、ステップS285aに移る。一方、対象障害物として検知していない場合(S284aでNO)には、ステップS286aに移る。
ステップS285aでは、S284と同様にして、対象障害物への近接をドライバに知らせる報知や対象障害物への自車の接触を回避するための自車の挙動制御などを行う。なお、対象障害物が定常物である場合についての報知や自車の挙動制御と、対象障害物が非定常物である場合についての報知や自車の挙動制御とが異なっている構成としてもよい。
ステップS286aでは、S285と同様にして、支援判定部68が、自車が駐発車を完了したか否かを判定する。そして、駐発車を完了したと判定した場合(S286aでYES)には、ステップS29に移る。一方、駐発車を完了していないと判定した場合(S286aでNO)には、S284aに戻って処理を繰り返す。
<変形例1のまとめ>
変形例1の構成によっても、対象駐車領域周辺に定常物と非定常物とのうちの定常物のみが存在する場合には、障害物を報知や自車の挙動制御の対象として検知する設定距離として、デフォルトの設定距離よりも短く設定変更された距離を用いるので、定常物については、よほど近接しない限り、報知や自車の挙動制御が行われないようにすることが可能になる。
その結果、駐車領域周辺において、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が存在した場合であっても、障害物の存在に応じて報知や車両の挙動の自動制御が行われることによる煩わしさを低減することが可能になる。
(変形例2)
前述の実施形態では、対象駐車領域別に自車の状況に応じたパターンに対応した撮像画像を配置記憶部66に記憶し、対象駐車領域及び自車の状況に応じたパターンに対応した過去の撮像画像を配置記憶部66から読み出す構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ドライバ及び対象駐車領域別に自車の状況に応じたパターンに対応した撮像画像を配置記憶部66に記憶し、ドライバ、対象駐車領域、及び自車の状況に応じたパターンに対応した過去の撮像画像を配置記憶部66から読み出す構成(以下、変形例2)としてもよい。以下では、この変形例2について説明を行う。
変形例2の運転支援システム100は、運転支援ECU6にドライバを特定するドライバ特定部74をさらに備える点、及び障害物学習処理と駐発車支援処理とが一部異なる点を除けば、実施形態1の運転支援システム100と同様である。
<変形例2の運転支援ECU6の詳細構成>
ここで、図11を用いて、変形例2の運転支援ECU6について説明を行う。図11では、便宜上、運転支援ECU6に備えられる機能ブロックのうち、変形例2についての説明に必要な機能ブロックのみを記載している。
変形例2の運転支援ECU6は、撮像画像取得部61、対象駐車領域特定部62、駐車領域記憶部63、学習判定部64、パターン特定部65、配置記憶部66、配置記憶処理部67、支援判定部68、新旧比較部69、障害物特定部70、近接検知部71、報知処理部72、挙動制御部73、及びドライバ特定部74を備えている。
ドライバ特定部74は、自車を運転中のドライバを特定する。一例としては、車両状態センサ群2として運転席シートの着座部分に設けられた体重計や圧力センサを用い、この体重計で計測される体重やこの圧力センサでの検出値から、個別のドライバを特定する構成とすればよい。他にも、電子キーから受信したIDから個別のドライバを特定する構成などとしてもよい。
<変形例2における障害物学習処理>
変形例2における障害物学習処理では、駐発車を開始したと学習判定部64が判定した場合に、パターン特定部65が自車の状況に応じたパターンを特定するのに加え、ドライバ特定部74が自車を運転中のドライバを特定する。
そして、撮像画像取得部61が取得した撮像画像を、パターン特定部65で特定したパターンとドライバ特定部74で特定したドライバとに対応付けて配置記憶処理部67が配置記憶部66に記憶する。なお、撮像画像の配置記憶部66への記憶は、実施形態1における障害物学習処理と同様にして、パターン特定部65で特定したパターンとドライバ特定部74で特定したドライバとの組み合わせについて、撮像画像が配置記憶部66に記憶済みでないか、撮像画像の更新が必要と配置記憶処理部67が判定した場合に行う。
配置記憶部66への撮像画像の記憶は、図12に示すように、ドライバ(図12のX、Y参照)及び駐車領域(図12のC1、C2参照)別に、自車の状況に応じたパターンに対応付けて行われる。図12では、自車の状況に応じたパターンとして、対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンを用いた場合を例に示す。
自車を利用するドライバによって対象駐車領域が異なる場合の一例としては、妻(図12のY)は妻の実家の駐車領域(図12のC2)が対象駐車領域に該当するが、夫(図12のX)にとっては妻の実家の駐車領域(図12のC2)は対象駐車領域に該当しない場合などがある。
<変形例2における駐発車支援処理>
変形例2における駐発車支援処理では、駐発車を開始したと支援判定部68が判定した場合に、パターン特定部65でパターン特定部65が自車の状況に応じたパターンを特定するのに加え、ドライバ特定部74が自車を運転中のドライバを特定する。
続いて、駐発車を開始したと判定された対象駐車領域とパターン特定部65で特定したパターンとドライバ特定部74で特定したドライバとの組み合わせについて、撮像画像が配置記憶部66に記憶ありと配置記憶処理部67で判定された場合に、その撮像画像を過去の撮像画像として読み出す。そして、その過去の撮像画像と、撮像画像取得部61が取得する現在の撮像画像とを新旧比較部69が比較して撮像画像の差異を検出する。
<変形例2のまとめ>
同一の車両を複数のドライバが利用する場合、あるドライバにとっては対象駐車領域となるが、他のドライバにとっては対象駐車領域とならない駐車領域が存在することがある。このような状況であっても、変形例2によれば、ドライバ別に対象駐車領域の過去の撮像画像を記憶するので、ドライバごとの対象駐車領域において、定常物について報知や強制制動などの対象として検知する設定距離を短く設定することが可能になる。
変形例2の構成による効果について、妻(図12のY)は妻の実家の駐車領域(図12のC2)が対象駐車領域に該当するが、夫(図12のX)にとっては妻の実家の駐車領域(図12のC2)は対象駐車領域に該当しない場合を例に挙げて説明を行う。また、妻Yの実家の駐車領域C2は、図8の駐車領域Cと同様に、自車の発進方向に壁が迫っており、発車のたびに壁に常に近接せざるを得ないものの、駐車領域C2からの発車に慣れた妻Yは切り返しなしで発車できるものとする。一方、駐車領域C2からの発車に慣れていない夫Xは切り返しをしなければ発車できないものとする。
このような状況において、妻Yが自車のドライバの場合には、駐車領域C2は対象駐車領域に該当するので、定常物については、強制制動の対象として検知する設定距離が短く変更される。その結果、妻Yが駐車領域C2から切り返しなしで発車できるのにも関わらず壁の存在によって自車に強制制動がかかってしまう事態を回避することが可能になり、妻Yが強制制動による煩わしさを感じずに済む。
一方、夫Xが自車のドライバの場合には、駐車領域C2が対象駐車領域に該当しないので、定常物についても非定常物と同様に、強制制動の対象として検知する設定距離が短く変更されない。その結果、夫Xは壁に近接した場合に自車に強制制動がかかる支援を受けながら、不慣れな駐車領域C2からでも壁に自車を接触させずに発車することが可能になる。このように、変形例2の構成によれば、ドライバごとに必要なレベルの支援を受けることが可能になる。
(変形例3)
前述の実施形態では、自車の状況に応じたパターンとして、対象駐車領域に対する自車の駐発車方向のパターンを一例として示したが、必ずしもこれに限らない。自車の状況に応じたパターンとしては、時間帯や天候のパターンを用いる構成(以下、変形例3)としてもよい。
時間帯や天候のパターンとしては、昼か夜かといったパターン分けや晴天か曇天か雨天か雪かといったパターン分けなど、同一の障害物が画像認識上で同一と認識できなくなる程度の変化がある区分でパターン分けを行う構成とすればよい。
変形例3の構成によれば、時間帯や天候といった条件が同じ現在と過去との撮像画像から非定常物の特定を行うことが可能になるので、時間帯や天候といった条件が異なる場合に生じる誤判定の影響を排除して、非定常物の特定をより精度良く行うことが可能になる。
(変形例4)
また、自車の状況に応じたパターンとして、対象駐車領域までの自車の距離も用いる構成としてもよい。対象駐車領域までの自車の距離のパターンとしては、例えば数段階程度にパターン分けする構成(以下、変形例4)とすればよい。
対象駐車領域までの自車の距離が大幅に異なると、現在と過去とで実際に存在する障害物の数は同じであっても、現在の撮像画像と過去の撮像画像とで映りこむ障害物の数が異なってしまい、非定常物の特定の精度が低下する場合がある。
これに対して変形例4の構成によれば、対象駐車領域までの自車の距離という条件が同じ現在と過去との撮像画像から非定常物の特定を行うことが可能になるので、対象駐車領域までの自車の距離が大幅に異なる場合に生じる誤判定の影響を排除して、非定常物の特定をより精度良く行うことが可能になる。
(変形例5)
前述の実施形態では、非定常物についての設定距離や非定常物が存在した場合の設定距離はデフォルトのままとし、定常物についての設定距離や非定常物が存在しなかった(つまり、定常物のみ)場合の設定距離をデフォルトよりも短い距離に設定変更する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。
非定常物についての設定距離や非定常物が存在した場合の設定距離が、定常物についての設定距離や非定常物が存在しなかった場合の設定距離よりも短く設定される関係を満たしていれば、他の構成であってもよい。例えば、定常物についての設定距離や非定常物が存在しなかった場合の設定距離をデフォルトのままとし、非定常物についての設定距離や非定常物が存在した場合の設定距離をデフォルトよりも長い距離に設定変更する構成としてもよい。
(変形例6)
前述の実施形態では、カメラ1として前方カメラと後方カメラとの両方を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、カメラ1として、前方カメラ及び後方カメラのうち前方カメラのみを用いる構成としてもよいし、後方カメラのみを用いる構成としてもよい。
例えば、前方カメラのみを用いる構成とした場合には、対象駐車領域から前進で発進する場合や対象駐車領域に前進で進入する場合にのみ本発明を適用すればよいし、後方カメラのみを用いる構成とした場合には、対象駐車領域から後退で発進する場合や対象駐車領域に後退で進入する場合にのみ本発明を適用すればよい。
(変形例7)
前述の実施形態では、障害物の配置を記憶して比較するためのセンサとしての機能と、障害物までの距離を検出するためのセンサとしての機能との両方をカメラ1が担う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、障害物の配置を記憶して比較するためのセンサと、障害物までの距離を検出するためのセンサとで異なる種類のセンサを用いる構成(以下、変形例7)としてもよい。以下では、障害物の配置を記憶して比較するためのセンサとしてはカメラ1を用い、障害物までの距離を検出するためのセンサとしては超音波センサ11を用いる場合を例に挙げて、変形例6についての説明を行う。
変形例7の運転支援システム100aは、超音波センサ11を含む点、及び運転支援ECU6での駐発車支援処理が一部異なる点を除けば、実施形態1の運転支援システム100と同様である。
<運転支援システム100aの概略構成>
運転支援システム100aは、車両に搭載されるものであり、図13に示すようにカメラ1、車両状態センサ群2、ナビゲーション装置3、表示装置4、音声出力装置5、運転支援ECU6、ブレーキECU7、ブレーキアクチュエータ8、EPS_ECU9、EPSアクチュエータ10、及び超音波センサ11を含んでいる。
超音波センサ11は、自車に設置されて自車周辺の障害物までの距離を検出する。この超音波センサ11も請求項の障害物センサに相当する。ここでは、超音波センサ11としては、自車前部のコーナー部分が含まれる自車前方所定角範囲が走査範囲となるように自車の前部に複数設けられた超音波センサ11と、自車後部のコーナー部分が含まれる自車後方所定角範囲が走査範囲となるように自車の後部に複数設けられた超音波センサ11とを用いる場合を例に挙げて説明を行う。
なお、ここでは、超音波センサ11を用いる構成を例に挙げて説明を行うが、探査波の送受波の遅延時間によって自車から障害物までの距離を検出するセンサであれば、レーダなどの超音波センサ以外のセンサを用いる構成としてもよい。
また、変形例7の運転支援ECU6は、複数の超音波センサ11で検出した障害物までの距離から三角測量によって自車に対する障害物の位置を検出する構成とすればよい。なお、超音波センサ11の代わりにレーダを用いる場合には、位相モノパルス方式のレーダを用いることで、探査波の送受波の位相差から求まる自車に対する障害物の方位と、探査波の送受波の遅延時間から求まる距離とから、自車に対する障害物の位置を検出する構成とすればよい。
<変形例7における駐発車支援処理>
変形例7における駐発車支援処理は、対象駐車領域周辺における非定常物や定常物を特定する処理が異なる点を除けば、実施形態1における駐発車支援処理と同様である。
変形例7における駐発車支援処理では、超音波センサ11で検出した障害物のうち、実施形態1のS26と同様の処理で検出した差異の位置に存在するものを非定常物、その差異の位置以外に存在するものを定常物と特定する。なお、超音波センサ11で検出した障害物の位置と、実施形態1のS26と同様の処理で検出した差異の位置(つまり、距離画像中の位置)との対応付けは、両者とも自車に対する相対位置であることを利用して行う構成とすればよい。
そして、変形例7の障害物特定部70は、超音波センサ11で自車と定常物や非定常物との距離を逐次検出し、前述の報知関連処理を実行する。
<変形例7のまとめ>
変形例7の構成によっても、実施形態1と同様に、駐車領域周辺において、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が存在した場合であっても、定常的でない障害物の存在をドライバに気付かせやすくすることが可能になる。
(変形例8)
また、カメラ1の代わりに、探査波の送受波によって自車に対する障害物の位置を検出する超音波センサやレーダなどのセンサを用いる構成(以下、変形例8)としてもよい。超音波センサやレーダなどのセンサを用いる場合は、障害物の配置として撮像画像を用いる代わりに、超音波センサやレーダなどで検出した障害物の位置の分布を用いる構成とすればよい。
変形例8の構成によっても、実施形態1と同様に、駐車領域周辺において、駐車や発車のたびに常に近接せざるを得ない定常的な障害物が存在した場合であっても、定常的でない障害物の存在をドライバに気付かせやすくすることが可能になる。
(変形例9)
他にも、自車の前部では超音波センサ11を用い、自車の後部ではカメラ1を用いるなどといったように、自車の前部と後部とで用いるセンサの種類を異ならせる構成としてもよい。
(変形例10)
前述の実施形態では、ナビゲーション装置3に備えられる位置検出器31及び地図DB32を用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ナビゲーション装置3に備えられる位置検出器31及び地図DB32を用いずに、公知のロケータに備えられる位置検出器を用いたり、サーバに備えられた地図DBを用いたりする構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 カメラ(障害物センサ、撮像装置)、6 運転支援ECU(運転支援装置)、11 超音波センサ(障害物センサ)、61 撮像画像取得部(配置取得部)、65 パターン特定部、66 配置記憶部、70 障害物特定部、71 近接検知部(制御対象検知部)、72 報知処理部(障害物対応部)、73 挙動制御部(障害物対応部)、74 ドライバ特定部

Claims (7)

  1. 車両で用いられ、
    前記車両の周辺に存在する障害物を検出する障害物センサ(1、11)を用いて、前記車両からの距離が設定距離内の前記障害物を、対象障害物として検知する制御対象検知部(71)と、
    前記制御対象検知部で対象障害物を検知したことに応じて報知及び前記車両の挙動の自動制御の少なくともいずれかを行わせる障害物対応部(72、73)とを備える運転支援装置であって、
    対象とする駐車領域周辺の過去の障害物の配置を記憶している配置記憶部(66)と、
    前記車両を前記駐車領域に進入させる運転時、及び前記駐車領域から発車させる運転時の少なくともいずれかである駐車領域周辺運転時に、前記駐車領域周辺の現在の障害物の配置を取得する配置取得部(61)と、
    前記配置記憶部に記憶されている過去の障害物の配置と、前記配置取得部で取得した現在の障害物の配置との差異をもとに、前記駐車領域周辺における定常的でない障害物を特定する障害物特定部(70)とを備え、
    前記制御対象検知部は、定常的でない障害物については前記設定距離を第1の設定距離とする一方、定常的な障害物については前記設定距離を第1の設定距離よりも短い第2の設定距離とし、定常的な障害物については前記車両からの距離が前記第2の設定距離内である場合に前記対象障害物として検知し、定常的でない障害物については前記車両からの距離が前記第1の設定距離内である場合に前記対象障害物として検知することを特徴とする運転支援装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御対象検知部で用いる前記障害物センサによって、前記配置記憶部に記憶している過去の障害物の配置、及び前記配置取得部で取得する現在の障害物の配置を得ることを特徴とする運転支援装置。
  3. 請求項1において、
    前記制御対象検知部で用いる前記障害物センサとは異なる、前記車両の周辺に存在する障害物を検出する障害物センサによって、前記配置記憶部に記憶している過去の障害物の配置、及び前記配置取得部で取得する現在の障害物の配置を得ることを特徴とする運転支援装置。
  4. 請求項又はにおいて、
    前記配置記憶部に記憶している過去の障害物の配置、及び前記配置取得部で取得する現在の障害物の配置を得る前記障害物センサは、撮像装置であって、
    前記配置記憶部は、前記駐車領域周辺を前記撮像装置で撮像した画像を、前記駐車領域周辺の過去の障害物の配置として記憶しておき、
    前記配置取得部は、前記駐車領域周辺運転時に前記撮像装置で撮像した画像を、前記駐車領域周辺の現在の障害物の配置として取得することを特徴とする運転支援装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記配置記憶部は、前記駐車領域周辺運転時の状況に応じて類別されたパターン別に過去の障害物の配置を記憶しており、
    前記駐車領域周辺運転時に、その駐車領域周辺運転時の状況に応じた前記パターンを特定するパターン特定部(65)を備え、
    前記障害物特定部は、前記配置記憶部に記憶されている過去の障害物の配置のうち、前記パターン特定部で特定した前記パターンに応じた過去の障害物の配置と、前記配置取得部で取得した現在の障害物の配置との差異をもとに、前記駐車領域周辺における定常的でない障害物を特定することを特徴とする運転支援装置。
  6. 請求項において、
    前記パターンは、前記駐車領域に対する前記車両の方向、前記駐車領域までの前記車両の距離、時間帯、及び天候の少なくともいずれかであることを特徴とする運転支援装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記配置記憶部は、前記車両を利用するドライバが複数存在する場合に、そのドライバ別に、対象とする前記駐車領域周辺の過去の障害物の配置を記憶しており、
    前記車両を運転中のドライバを特定するドライバ特定部(74)を備え、
    前記障害物特定部は、前記配置記憶部に記憶されている過去の障害物の配置のうち、前記ドライバ特定部で特定したドライバに応じた過去の障害物の配置と、前記配置取得部で取得した現在の障害物の配置との差異をもとに、前記駐車領域周辺における定常的でない障害物を特定することを特徴とする運転支援装置。
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