JP6247113B2 - 振動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、振動モータに関し、さらに詳しくは、携帯端末機の着信報知等に使用される振動モータに関する。
携帯電話等の携帯端末機は、呼び出し音を発生して使用者に着信を報知する機能の他に、振動を発生して使用者に着信を報知する機能を有するものがある。着信を報知するための振動は、携帯端末機に設けられた振動モータによって発生される。中心軸の周りを中心軸から偏心したウエイトが回転することによって振動を発生する構造は、振動モータに設けられた振動を発生するための構造の1つである。
特許文献1に提案されている振動モータは、携帯端末機に設けられた振動モータの1つの例である。この振動モータは、軸の周りを回転する偏心ウエイトを備えており、偏心ウエイトが軸の周りを回転することによって振動を発生させている。この振動モータは、外殻をなす外部ケースと振動モータの底面をなすブラケットとを有し、上記した軸及び偏心ウエイトを含む振動モータの構成部品を外部ケースとブラケットとにより形成される空間に備えている。
ブラケットは、略円盤状をなしており、周縁の一部分から半径方向の外側に張り出す給電端子部配置部を有する部材である。外部ケースは、円環状の周面と周面の上端を閉じている天面とにより構成された部材である。この外部ケースは、周面の下端部がブラケットの外周に組み込まれ、その一部がレーザ溶接されることによってブラケットに固定されている。また、軸は一方の端部がブラケットにレーザ溶接され、他方の端部が外部ケースにレーザ溶接されている。
特開2008−289268号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている振動モータのように、外部ケースとブラケットとをレーザ溶接することによって外部ケースをブラケットに固定した場合、レーザ溶接は、レーザ溶接用の設備費用及びそのランニングコストが高いため、製造コストが高くなる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ベースとケースとを高い強度で固定することができる製造コストが低廉な振動モータを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る振動モータは、ベースと、筒型の周面部と該周面部の上端を閉じる天面部とからなり、前記周面部の下端部が前記ベースに固定されたケースと、前記ベースに取り付けられた磁性材料からなるヨークプレートと、該ベース上に配置された回路基板と、該回路基板上に配置されたコイルと、上端部が前記ケースの前記天面部に固定されたシャフトと、を有するステータ部と、軸受を介して前記シャフトを中心にして回転可能に支持されるロータヨークと、該ロータヨークに保持されるマグネットと、前記シャフトを中心にして回転し、重心位置が前記シャフトの中心軸とは異なる分銅とを有するロータ部と、を備え、前記ケースは、前記周面部の下端から延びる突起部を有し、前記シャフトの下端部は前記ステータ部に固定され、前記ベースは、その周縁の少なくとも前記突起部と周方向の重なる位置に前記ベースの径方向の外側から内側にくぼむ凹部を有し、前記突起部は、前記凹部に収容されると共に、該突起部の全体又は先端側の一部が前記ベースの径方向の内側に折り曲げられ、該突起部の上側を向く面が前記ベースに接触していることを特徴とする。
この発明によれば、ケースがその周面部の下端から延びる突起部を有すると共に、ベースがその径方向の外側から内側にくぼむ凹部を有し、突起部が、凹部に収容され且つ、突起部の全体又は先端側の一部がベースの径方向の内側に折り曲げられ、突起部の上側を向く面がベースに接触しているので、ケースをベースに確実に固定させることができる。そのため、レーザ溶接等のコストがかかる方法を利用しないで振動モータを製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記突起部は、突起本体部とその下端からさらに延びる延長部とで形成され、前記凹部は、浅く窪んだ第1凹部と、深く窪んだ第2凹部とからなり、前記突起本体部は前記第1凹部に収容され、前記延長部は、その全体又は先端側の一部が前記第2凹部の内側で前記ベースの径方向の外側から内側に延び、該延長部の上側を向く面が前記ベースに接触し、前記周面部の下端部の一部は、前記突起部と周方向に異なる位置で前記ベースに接触することを特徴とする。
この発明によれば、延長部は、その全体又は先端側の一部が、第2凹部の内側でベースの径方向の外側から内側に延び、延長部の上側を向く面が前記ベースに接触し、周面部の下端部の一部は、突起部と周方向に異なる位置でベースと接触するので、延長部と周面部の下端部とでベースを挟み込み、ケースをベースに対して強く固定させることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ベースは、その周縁に側壁部を有し、前記側壁部の上面は前記回路基板の下面より上側に位置し、前記側壁部の前記凹部の位置での径方向の寸法が、前記ベースの径方向の外側から内側にくぼんだ寸法よりも大きく形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、側壁部が上記のように構成されているので、振動モータの高さ方向において、ケースをベースの相対的に上側で固定させることができる。そのため、ケースの突起部又は延長部を折り曲げるための支点をケースの相対的に上側に位置させることができ、突起部又は延長部を折り曲げやすくすることができる。また、ベースとケースの内周面との接触面積が増加して面圧が低下するので、突起部又は延長部を折り曲げる際にベースが変形するのを防ぐことができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記側壁部の前記ベースの周方向の幅が、前記突起部の前記ケースの周方向の幅よりも大きいことを特徴とする。
この発明によれば、側壁部のベースの周方向の幅が、突起部のケースの周方向の幅よりも大きく形成されているので、突起部はケースの円周方向の全体を側壁部に密接させることができる。そのため、ケースの突起部に対応する位置にだけ側壁部を設けた場合であっても、ケースとベースとを高い強度で固定させることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ベースが樹脂の成型体であり、前記ベースは、その上面側に、前記コイルを前記回路基板上の所定の位置に維持する凸部である位置決め部を、少なくとも2つ備えることを特徴とする。
この発明によれば、ベースが、コイルを回路基板上の所定の位置に維持する位置決め部を備えているので、特殊なジグを用いないで回路基板上の所定の位置にコイルを取り付けることができる。また、この位置決め部は、回路基板をベースのあらかじめ定められた所定位置に配置させることもできる。
本発明に係る振動モータにおいて、2つの前記コイル位置決め部と前記シャフトとは、2つの前記コイル位置決め部の各中心と前記シャフトの中心とを結ぶ各線分が、前記ベースの前記回路基板の配置された面にて三角形をなす位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、シャフトの中心とコイル位置決め部の中心とが上記の位置に配置されるので、回路基板に電子部品等を実装するための広いスペースを設けることができる。また、コイル位置決め部とヨークプレートとが重なることを防止することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記凹部と前記コイルの中心とは前記ベースの周方向の位置が異なることを特徴とする。
この発明によれば、凹部とコイルの中心とはベースの周方向の位置が異なるので、ケースをベースに固定する際に発生する応力をコイルに伝達することを防止することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記コイルと前記ケースの周面部とは前記側壁部の一部で仕切られていることを特徴とする。
この発明によれば、コイルとケースの周面とが側壁部の一部で仕切られているので、コイルとケースとが電気的に短絡することを防止することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記側壁部は、その内周壁側に前記コイルを収容可能な窪みを有し、前記側壁部の前記窪みを有する部分の外周壁側の曲率が、内周壁側の曲率よりも小さいことを特徴とする。
この発明によれば、側壁部は、その内周壁側にコイルを収容可能な窪みを有し、側壁部の窪みを有する部分の外周壁側の曲率が、内周壁側の曲率よりも小さいので、コイルが配置される位置やコイルのサイズ等に影響を受けずにベースの半径方向の寸法を小さくできる。そのため、振動モータをコンパクトにすることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記窪みを有する部分の前記側壁部の前記ベースの厚さ方向の高さは、前記コイルの高さよりも低いことを特徴とする。
この発明によれば、窪みを有する部分の側壁部のベースの厚さ方向の高さがコイルの高さよりも低く形成されているので、コイルをベース上の回路基板に装着するときに側壁部が邪魔にならず、円滑にコイルを組み立てることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記側壁部は、前記ベースの径方向を横切る少なくとも1つの溝を有し、前記コイルの引き出し線は、前記溝よりも前記ベースの径方向内側で、回路基板上のランドにはんだ付けされ、前記引き出し線の先端は、前記溝よりも内側か又は前記溝の外端よりも内側に位置することを特徴とする。
この発明によれば、側壁部は、ベースの径方向を横切る少なくとも1つの溝を有しているので、コイルの引き出し線を回路基板にはんだ付けする際に、引き出し線を回路基板のランド部を通る状態に維持させておくことができる。そのため、コイルの引き出し線をベース上に配置された回路基板に容易にはんだ付けすることができる。また、はんだ付けをした後は、引き出し線の先端が溝よりも内側か又は溝の外端よりも内側に位置されるので、引き出し線がベースの外側にはみ出すことを防止することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ヨークプレートは前記回路基板側の面の少なくとも一部が露出していることを特徴とする。
この発明によれば、ヨークプレートは回路基板側の面の少なくとも一部が露出しているので、ディテントトルクを発生させやすくすることができる。また、基板回路側の面の少なくとも一部を露出することによって、ベースの厚さを薄くすることができるため、ベースとケースとで囲まれた振動モータの高さ方向の空間を広くすることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ヨークプレートは、前記ベースの径方向の中心側の領域よりも外側の領域が前記ベースの厚さ方向の上側に位置し、前記ベースの径方向の中心側に前記シャフトを支持するシャフト支持部を有し、前記シャフト支持部は、前記ヨークプレートの中央に形成された貫通孔の周りが折り曲げられた折り曲げ部により構成され、前記折り曲げ部が前記シャフトの外周面を支持していることを特徴とする。
この発明によれば、ヨークプレートが上記の構成を有するシャフト支持部を備えているので、シャフトを支持する領域をシャフトが延びる方向に長くすることができる。そのため、シャフトは、ヨークプレートによって強く支持される。また、シャフトはヨークプレートの中央で支持されるので、シャフトとケースの周面部との間の領域において、ロータ部を構成する各部材をヨークプレートの相対的に近い領域に配置することができる。ヨークプレートの相対的に近い領域のなかでも、特にヨークプレートの外側の領域に近い部分にロータ部を構成する各部材を近く配置することができる。そのため、コイルを励磁していないときに作用するディテントトルクを発生させやすくすることができる。また、ベースの径方向の中心側の領域よりも外側の領域がベースの厚さ方向の上側に位置しているので、ディテントトルクを発生させる領域である外側の領域を、回路基板が配置されているベースの面から露出させやすくすることができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ヨークプレートと前記ベースとがインサート成形によって一体化され、前記ベースは、該ベースの厚さ方向を貫通し、前記ヨークプレートの該ベースに対する位置を定めるための位置決め穴を該ベースの少なくとも2箇所に有していることを特徴とする
この発明によれば、ベースの厚さ方向を貫通し、ヨークプレートのベースに対する位置を定めるための位置決め穴をベースの少なくとも2箇所に有しているので、例えば、ベースとヨークプレートとが一体化されたものをインサート成形によって1つずつ製造するときに、ヨークプレートのベースに対する位置をずらさないでヨークプレートとベースとを一体的に成型することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ヨークプレートと前記ベースとがインサート成形によって一体化され、前記ヨークプレートの一部が、前記ベースから露出していることを特徴とする。
この発明によれば、ヨークプレートの一部がベースから露出されているので、ヨークプレートとベースとが一体化されたものを1工程で複数成型する場合に、ヨークプレート同士を接続しているつなぎ部がベースの外側に位置するように成型した後に、ヨークプレート同士を接続しているつなぎ部を除去するだけでヨークプレートとベースとが一体化されたものを複数製作することができる。そのため、ヨークプレートを1つずつ金型にセットする必要がなくなり、製造時間を短縮することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ベースは、前記ヨークプレートの下面を露出させる露出部を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、ベースはヨークプレートの下面が露出させる露出部を備えているので、ベースを軽量にすることができる。なお、この露出部は、ベースとヨークプレートとが一体化されたものを1工程で複数製造するときに、ヨークプレートが位置ずれしないようにヨークプレートを挟み込むピンにより形成される。この露出部は、ヨークプレートがベースに対して位置ずれを起こしていないかどうかを確認するための穴としても利用することができる。
本発明に係る振動モータにおいて、前記ベースは、回路基板の本体が配置されるベース本体部と、回路基板の端子部が配置される端子部配置部とから構成され、前記端子部配置部は前記ベース本体部の外側に張り出し、前記端子部配置部は、その周縁に沿って延びるリブを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、端子部配置部は、その周縁に沿って延びるリブを備えているので、ベース本体部の外側に張り出した端子部配置部の強度及び剛性を高くすることができる。そのため、回路基板が、例えば、フレキシブルプリント基板である場合でも、回路基板の端子部を保護することができる。
本発明によれば、ベースとケースとを高い強度で固定することができ、低廉なコストで振動モータを製造することがきる。
本発明の一実施形態の振動モータをベースの裏側から見た斜視図である。 図1に示した振動モータの構成部品を分解して示した斜視図である。 図1に示した振動モータの断面図である。 図1に示した振動モータを構成しているベースの斜視図である。 シャフトとコイル位置決め部との位置関係を説明するための説明図である。 側壁部の窪みが形成された部分の外周面側の半径と内周面側の半径との関係を説明するための説明図である。 ヨークプレートを説明するための説明図であり、(A)はヨークプレートの平面図であり、(B)は(A)のI−I断面を示す断面図である。 図7に示したヨークプレートとは別形態のヨークプレートの斜視図である。 図1に示した振動モータとは別形態の振動モータの概要を示す平面図である。 図9に示した振動モータの概要を示す側面図である。 図9及び図10に示す振動モータのケースの突起部をベースの凹部内で折り曲げてケースをベースに固定することを説明するための説明図である。 側壁部を有するベースの凹部内で突起部を折り曲げてケースをベースに固定することを説明するための説明図である。 凹部の下端がベースの下端よりも上側に位置する凹部内で突起部を折り曲げてケースをベースに固定することを説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の技術的範囲は、以下の記載や図面にのみ限定されるものではない。
(全体構成)
まず、図1から図3を参照して本発明に係る振動モータ1の全体構成を説明する。なお、図1は振動モータ1をベースの裏面から見た状態を示した図であり、図1の上側が振動モータ1の下側であり、図1の下側が振動モータ1の上側である。
この振動モータ1は、図1から図3に示すように、ベース10と、このベース10に被せられてベース10に固定されるケース40とを含む、静止した部材からなるステータ部と、ベース10及びケース40により形成された内部空間で回転するロータ部とを備えている。
ベース10は、振動モータ1の底部を構成しており、金属又は樹脂により構成されている。ベース10は、円形状又は略円形状のベース本体部11とベース本体部11の半径方向外側に張り出す端子部配置部30とから構成されている。このベース10は、ベース本体部11の外周面に当該ベース10の径方向の外側から内側にくぼむ凹部14を有している。
ケース40は、筒型の周面部41と、この周面部41の上端を閉じる天面部45とから構成されている。周面部41は、その下端部に周面部41から下側に延びる突起部42を有している。上記したベース10の凹部14とケース40の突起部42とは、ベース10の周方向の同じ位置にて径方向に重なるようにして設けられている。
そして、ケース40の突起部42は、当該突起部42の全体又は当該突起部42の先端側の一部がベース10の径方向の外側から内側に折り曲げられることによって凹部14に収容されている。突起部42の凹部14に収容された部分の上側を向く面は、ベース10に接触している。また、周面部41の下端部41aは、突起部42の位置とは周方向の異なる位置でベース10と接触している。ケース40とベース10とは、ケース40及びベース10に設けられた上記した構成によって固定されている。
これらのベース10とケース40とは振動モータ1の外殻をなしており、ベース10及びケース40以外のステータ部とロータ部とは、ベース10及びケース40の内部に収容されている。
ベース10及びケース40以外のステータ部を構成する部材は、ベース10に取り付けられた磁性材料からなるヨークプレート50と、ベース10上に配置された回路基板60と、回路基板60上に配置されたコイル70と、上端部がケース40の天面部45に固定されると共に下端部が当該ステータ部に固定されたシャフト75と、を有している。
ヨークプレート50は、ベース10に一体的に設けられるか又はベース10の上面に密接されることによってベース10に取り付けられている。回路基板60は、必要な電子部品65が実装された基板本体部61と、この基板本体部61から外側に張り出す端子部64とから構成されており、ベース10の上面に配置されている。コイル70は2個設けられており、各コイル70は、回路基板60上に配置されている。シャフト75は振動モータ1の中央で、当該振動モータ1の上下方向に延びるようにして設けられている。シャフト75の上端部は、ケース40を構成している天面部45の中央にて天面部45に固定されており、シャフト75の下端部は、ベース10を構成しているベース本体部11の中央にてベース本体部11に固定されている。
ロータ部は、軸受85を介してシャフト75を中心にして回転可能に支持されたロータヨーク80と、このロータヨーク80に保持されるマグネット90と、シャフト75を中心にして回転し、重心位置がシャフト75の中心軸とは異なる分銅100と、を有している。
このロータ部は、分銅100がシャフト75を中心にして回転することによって、振動を発生させている。ロータヨーク80は、円盤状又は略円盤状に形成されており、その中心に穴84を有している。シャフト75は、軸受85を介して穴84の内部に挿入されている。このロータヨーク80はシャフト75を中心にして回転する。マグネット90はドーナツ状に形成されている。このマグネット90はロータヨーク80に保持されていて、ロータヨーク80と共にシャフト75の周りを回転する。分銅100は平面視の形状が半円状又は略半円状に形成されており、シャフト75の中心よりも径方向の外側に重心の位置が存在している。この分銅100はロータヨーク80に一体化されており、シャフト75を中心にして回転する。
振動モータ1は、上記の構成を備えることによって、ベース10とケース40とを高い強度で固定することができ、低廉なコストで製造できるという特有の効果を奏することができる。
以下、本発明の一実施形態の振動モータ1の各構成について図面を適宜に参照しつつ詳細に説明する。
(ベース)
ベース10は、振動モータの底面をなす部材であり、ケース40がこのベース10に固定される。ベースは、金属を鋳造したものや樹脂を成形したものを用いることができるが、以下では磁性材料からなるヨークプレート50をインサート成形したベース10を例にして説明する。
ベース10は、図4に示すように、円形又は略円形のベース本体部11と、このベース本体部11から径方向の外側に張り出す端子部配置部30とから構成されている。ベース本体部11は、その上面側にステータ部とロータ部とを収容する。また、端子部配置部30は、回路基板60の端子部64が配置される。なお、図4に示したベース10は、ベース10の一例を示したものであり、ベース10の形状は、図4に示した形状に限定されない。
ベース本体部11は、平坦な本体底面部12と、本体底面部12の周縁に設けられた側壁部13とによって構成されている。
本体底面部12は、その中央に本体底面部12から上側に突出する円筒状の突部25を有している。この突部25は、中心に穴26を有しており、この穴26の内部にシャフト75が収容される。
また、本体底面部12は、その2箇所にコイル位置決め部19を有している。コイル位置決め部19は、本体底面部12の所定の位置で本体底面部12の上面から上側に突起する凸部によって構成され、コイル70を回路基板60の所定の位置でコイル70が取り付けられる。なお、このコイル位置決め部19は、2箇所だけに設けることには限定されず、取り付けられるコイル70の数に応じて3箇所以上に設けることができる。また、コイル位置決め部19はベース10と一体成形することには限定されず、ベース10とコイル位置決め部19とを別々に設け、コイル位置決め部19をベース10に取り付けるように構成することもできる。なお、コイル位置決め部19は、ベース10上に配置される回路基板60をその厚さ方向に貫いて設けられるため、回路基板60を適切な位置に配置させる回路基板60の位置決めの機能も備えている。
図5は、シャフト75とコイル位置決め部19との位置関係を示している。この図5に示すように、シャフト75の中心とコイル位置決め部19の中心とをそれぞれ結ぶ3本の線分L1,L2,L3は、三角形を形成している。換言すれば、シャフト75の中心とコイル位置決め部19の中心とは、1本の直線上に配置されておらず、相互にずれた位置に配置されている。シャフト75の中心とコイル位置決め部19の中心とをそれぞれ結ぶ3本の線分L1,L2,L3が三角形を形成するようにシャフト75の中心とコイル位置決め部19の中心とを配置した場合、シャフト75の中心とコイル位置決め部19の中心とを1本の直線上に配置した場合よりも、回路基板60に必要な電子部品65等を実装するためのスペースを広く設けることができる。また、コイル位置決め部19とヨークプレートとが重なることを防止することもできる。
側壁部13は、その上面がベース10に配設される回路基板60の下面よりも上側に位置する壁面である。図4に示した例では、側壁部13は、ベース本体部11のほぼ全周にわたって設けられている。
側壁部13は、ベース本体部11の周方向の3箇所に側壁部13の外周面をベース本体部11の中心側にくぼませた凹部14を備えている。この凹部14は、径方向に浅く窪ませた第1凹部15と、第1凹部15の幅方向の中央で、径方向に深く窪ませた第2凹部16とから構成されている。凹部14は、その内側にケース40を構成する周面部41の下端に設けられた突起部42が収容される部位である。具体的には、第1凹部15は、突起部の突起本体部43が収容される部位であり、第2凹部16は、突起部42を構成する延長部44がベース10の径方向の外側から内側に向けて折り曲げられて収容される部位である。この凹部14と、上記したコイル位置決め部19に取り付けられるコイル70の中心位置とは、ベース本体部11の周方向にずれている。
なお、側壁部13は、当該凹部14が形成されている位置において、ベース本体部11の径方向の寸法(側壁部13の厚さ)が、ベース本体部11の径方向の第2凹部16がベース本体部11の径方向に窪んでいる寸法よりも大きく形成されている。そのため、凹部14の位置で径方向の外側と内側とが側壁部13を構成している部材によって閉じられている。
側壁部13は、ベース本体部11の径方向に横切る1又は2以上の溝20を備えている。この実施形態のベース10の側壁部13は、3つの溝20を備えている。ベース本体部11の径方向の溝20よりも内側には、回路基板60のランド66が設けられており、コイル70の引き出し線(図示しない)がランド66で回路基板60にはんだ付けされている。コイル70の引き出し線の先端は、溝20の位置よりも径方向の内側に位置するか、又はベース本体部11の径方向に延びる溝20の外側の端部よりも内側に位置している。
この溝20は、コイル70から延びる引き出し線のガイドとして機能する。すなわち、引き出し線をランド66にはんだ付けするときに、引き出し線を溝20に通すことによって、溝20は、コイル70から延びる引き出し線がランド66を通るように引き出し線の状態を維持させる。引き出し線は、溝20によってランド66を通る状態に維持されて、ランド66の位置で回路基板60にはんだ付けされる。引き出し線は、はんだ付けされた後、先端側が溝20の位置よりも径方向の内側の位置か、又はベース本体部11の径方向に延びる溝20の外側の端部よりも内側の位置で切断される。
また、側壁部13は、ベース本体部11の周方向における、コイル70が設けられる位置に内壁側を外側にくぼませた窪み17を有している。窪み17が形成された部分は、その内側にコイル70の一部を収容するための部位である。なお、窪み17に収容されるコイル70の部分は、ベース本体部11の半径方向の外側に位置される一定の領域である。この窪み17が形成された部分の厚さは、その他の側壁部13の部分の厚さよりも相対的に薄く形成されている。
この窪み17が形成された部分は、図6に示すように、外周壁17b側の曲率1/R2が内周壁17a側の曲率1/R1よりも小さく形成されている。換言すれば、外周壁17b側の曲率半径R2が内周壁17a側の曲率半径R1よりも大きく形成されている。この窪み17が形成された部分は、コイル70とケース40と仕切ることによって両者を絶縁し、コイル70とケース40とが電気的に短絡することを防止している。なお、コイル70は、後述するように、その高さ方向の上側の断面積が下側の断面積よりも若干小さくなるように形成されている。そのため、窪み17が形成された部分の高さは、コイル70の高さ、すなわち、コイル70の上端面の位置よりも低くなるように形成することができる。窪み17が形成された部分の高さをコイル70の上面よりも低く形成した場合、コイル70を取り付けるときに側壁部13が邪魔にならず、コイル70を円滑に取り付けることができる。ただし、窪み17が形成された部分の高さは、コイル70の上端面の位置よりも高くなるように形成してもよいし、コイル70の上端面の位置と同じ高さになるように形成してもよい。
側壁部13に上記の窪み17を設けることによって、コイル70が取り付けられる位置や取り付けられるコイル70のサイズに影響されることなくベース10の径方向の寸法を、窪み17を設けないベース10よりも小さくすることができる。そのため、振動モータ1をコンパクトにすることができる。
なお、図4に示した例では、側壁部13はベース本体部11のほぼ全周にわたって形成されている。ただし、側壁部13の周方向の幅が突起部42のケース40の周方向の幅よりも大きく形成されていれば、側壁部13は、ベース本体部11の周方向において、ケース40の突起部42に重なる領域を含めた部分的な形成でもよい。
また、ベース本体部11の周縁に側壁部13を形成しないでベース10を形成することもできる。例えば、ベース10の上面を平坦に形成し、ベース10の外周面自体に凹部14を形成してもよい。
端子部配置部30は、その上面に回路基板60の端子部64が配置される部位であり、矩形状又は略矩形状に形成されている。端子部配置部30は、その周縁にリブ31を備えている。リブ31は、端子部配置部30の周囲を囲む壁面であり、その上端部が端子部配置部30に配置された端子部64の下面よりも上側に位置している。なお、リブ31はベース本体部11の側壁部13と連続して形成されている。このリブ31は、図4に示すように端子部配置部30の内側と外側とをつなぐ2つの溝32を有している。2つの溝32は、その内部に振動モータ1のリード線(図示しない)を通すことによって、リード線が延びる方向を定めている。
次に、図7を参照してベース10と一体成型されたヨークプレート50について説明する。当該ヨークプレート50は、上記したようにステータ部を構成する部品であるが、ベース10と一体化された構成を説明するために、ここで説明する。なお、以下では、インサート成形によってベース10とヨークプレート50とが一体化される場合について説明するが、ヨークプレート50をベース10に取り付ける方法は、インサート成形によってベース10とヨークプレート50とを一体化することには限定されない。ヨークプレート50をベース10に取り付ける方法は、ヨークプレート50とベース10とを別々に製作し、ヨークプレート50をベース10の上面に被せて取り付けてもよい。
ヨークプレート50は、磁性材料からなる部材であり、コイル70によって形成される磁束をマグネット90に導いている。このヨークプレート50は、図7(A)に示すように、ヨークプレート50の中央に位置する円形部51と、円形部51の外側に配された、ディテントトルクを生じさせる3つのディテントトルク発生部53とから構成されている。このヨークプレート50は、図7(B)に示すように、円形部51及びディテントトルク発生部53はそれぞれ平坦に形成されており、円形部51とディテントトルク発生部53との接続部54が折り曲げられることによって、円形部51とディテントトルク発生部53とはヨークプレート50の厚さ方向に相互にずれるように形成されている。具体的には、ディテントトルク発生部53は、円形部51よりも振動モータ1の高さ方向の上側にずれている。
このヨークプレート50は、回路基板60側の面の少なくとも一部が露出している。この実施形態では、円形部51よりも振動モータ1の高さ方向の上側にずれているディテントトルク発生部53が露出している。そのため、コイル70を励磁していない時に作用する静止トルクであるディテントトルクを発生させやすくしている。また、回路基板60側の面の少なくとも一部を露出することによって、ベース10の厚さを薄くすることができる。そのため、ベース10とケース40とで囲まれた振動モータ1の高さ方向の空間を広くすることができる。なお、ディテントトルク発生部53をベース10から露出させる場合、ディテントトルク発生部53とベース10との間に隙間ができるようにしてディテントトルク発生部53をベース10から露出させることもできる。
円形部51はその中心に円形部51の厚さ方向を貫通する貫通穴56を備えている。この貫通穴56は、その内部にシャフト75を収容させるための穴である。また、円形部51は、その中央にシャフト75を支持するためのシャフト支持部52を備えている。このシャフト支持部52は、貫通穴56の周り(円形部51の内周縁)を上側に折り曲げた折り曲げ部により形成されている。このシャフト支持部52は、内面をシャフト75の外周面に密接させることによってシャフト75を支持している。
このシャフト支持部52は、上記のように、上側に折り曲げられた折り曲げ部により形成されているので、ヨークプレート50がシャフト75を支持する領域をシャフト75が延びる方向に長くしている。そのため、シャフト75をヨークプレート50のシャフト支持部52で強く支持することができる。また、シャフト支持部52は、シャフト75をヨークプレート50の中央で支持しているので、シャフト75とケース40の周面部41との間の領域において、ロータ部を構成する各部材をヨークプレート50の相対的に近い領域に配置することができる。ヨークプレート50の相対的に近い領域のなかでも、特にヨークプレート50の外側の領域にロータ部を構成する各部材を近く配置することができる。そのため、コイル70を励磁していないときに作用するディテントトルクを発生させやすくしている。
図7に示したヨークプレート50は、ディテントトルク発生部53の外周縁にヨークプレート50の外側に突出する、当該ヨークプレートの一部を構成している突出部55を有している。この突出部55は、ヨークプレート50同士を接続しているつなぎ部の一部分である。この突出部55は、図4に示すように、ベース10の側壁部13に収容された状態でベース10から露出されている。この突出部55がベース10から露出されている理由を説明する。
ヨークプレート50とベース10とをインサート成形によって一体的に成形する際、つなぎ部でつながれた状態で複数のヨークプレート50を、ベース10を成形するための金型の各部屋の内部に配置して成形装置にセットする。複数のヨークプレート50がつなぎ部でつながれた状態で成型装置にセットすることによって、ヨークプレート50とベース10とが一体化されたものを同時に複数製造する。当該工程によってヨークプレート50とベース10とが一体化されたものを複数製造した場合、複数のヨークプレート50はベース10の側壁部13の外側に位置するつなぎ部によって相互につながれている。ベース10とヨークプレート50とが一体化されたものを1つ1つに分解する場合、この実施形態の振動モータ1では、つなぎ部を切断して行っている。このとき、ベース10の外側に位置するつなぎ部だけを除去し、ヨークプレート50のディテントトルク発生部53の外周縁に存在する突出部55は、ヨークプレート50から切断しないでそのまま残している。そのため、突出部55を切断する工程を製造工程から排除することができるため、製造時間が短縮されると共に製造コストが低減される。
なお、突出部55が露出される位置は、ベース10の側壁部13には限定されない。突出部55が露出される位置は、つなぎ部が設けられる位置、ヨークプレート50とベース10とを一体に成形するときに金型内にヨークプレート50を配置する状態等によって定まるので、例えば、ベース10の本体底面部12で突出部55をベース10から露出させてもよい。
ベース10は、さらに、ベース本体部11の下面に複数の露出部22を有している。この露出部22は、複数のヨークプレート50を複数の金型の内部に収容し、ヨークプレート50とベース10とが一体化されたものを1工程で複数製造する際に利用される。ヨークプレート50とベース10とが一体化されたものを1工程で複数製造する場合、金型の内部でヨークプレート50の両側からピン等で押さえることによって、ヨークプレート50が金型の内部でずれることを防止している。露出部22は、ピン等を受ける受け部に対応する部分である。なお、図1に示した露出部22は、ベース本体部11の3箇所に設けられているが、3箇所に設けることには限定されず、少なくとも1箇所に設けておけばよい。
ヨークプレート50とベース10とを一体化する工程は、複数同時に一体化することには限定されず、1つずつ一体化してもよい。その場合、金型の内部でヨークプレート50の位置がずれることを防止するために、位置決め用の複数のピンでヨークプレート50を保持して成形の工程が行われる。その結果、ヨークプレート50の厚さ方向を貫通する複数の穴21が、位置決め用のピンを設けた位置に形成される。換言すれば、ヨークプレート50の厚さ方向を貫通する複数の穴21は、当該穴21に位置決め用のピンを配置してヨークプレート50のベース10に対する位置がずれることを防止する機能を有している。なお、位置決め用のピンは、金型の内部に樹脂が注入されたときにヨークプレート50の位置がずれないように2箇所以上の位置でヨークプレート50を保持することができるように、2本以上設けるとよい。
なお、図1及び図4は、説明の便宜のため、穴21及び露出部22の両方を備えたベース10を示している。しかし、ヨークプレート50とベース10とを一体化する工程に応じて、穴21又は露出部22のいずれかだけをベース10に設けることもできる。
ヨークプレートとしては、円盤状に形成されたものを使用することもできる。図8は、円盤状に形成されたヨークプレート150の一例を示している。このヨークプレート150は、その中心にシャフト75を支持する支持穴151を備えている。また、ヨークプレート150は、支持穴151の周縁をシャフト75が延びる方向に折り曲げて形成したシャフト支持部152を有している。さらに、ヨークプレート150は、その半径方向における、支持穴151とヨークプレート150の周縁との間に、3つのディテントトルク発生用扇状穴153を有している。3つのディテントトルク発生用扇状穴153は、ヨークプレート150の周方向において、均等に配置されるようにして形成されている。このヨークプレート150は、ヨークプレート50と同様に、インサート成形によってベース10に一体化させることができる。
また、ベース10は、ベース本体部11の中央に、ベース本体部11の下面からヨークプレート50の下面を露出するアース用露出部23を有している。この実施形態のベース10では、アース用露出部23からヨークプレート50の円形部51を露出させている(図1参照)。このアース用露出部23は、ヨークプレート50の一部を露出させることによって、ヨークプレート50を振動モータ1が搭載される携帯端末装置等に接地させ、ヨークプレート50をアースとして機能させている。
(ケース)
ケース40は、金属又は樹脂等によって円筒状に形成されており、筒型の周面部41と、この周面部41の上端を閉じる天面部45とから構成されている。換言すると、ケース40は円盤状の天面部45と天面部45の周縁に設けられた周面部41とによって構成されている。天面部45はその中心に穴46を有している。この穴46は、その内部にシャフト75の上端をはめ込ませてシャフト75を固定する部位である。ケース40がベース10に固定されたとき、ケース40の中心に形成された穴46と、ベース10の中央に形成された穴26とは、水平方向の位置が一致される。
周面部41は、その下端に周面部41から下側に向けて延びる突起部42を有している。この突起部42は、周面部41の下端から下側に延びる突起本体部43と、突起本体部43の幅方向の中央で突起本体部43からさらに下方に延びる延長部44とにより構成されている。突起本体部43は、ベース10に形成された第1凹部15の内部に収容される部位であり、延長部44は、ベース10本体部の径方向の外側から内側に折り曲げられることによって、ベース10の第2凹部16の内部に収容される部位である。
(ケースのベースに対する固定方法)
以上に説明したベース10とケース40とは、以下に説明するようにして固定される。
ケース40は、その周面部41をベース10に形成された側壁部13に一致させるようにしてベース10に被せられる。図1に示すように、ケース40の周面部41に形成されたケース40の突起本体部43は、ベース10の第1凹部15に収容される。また、ケース40の周面部41の、突起本体部43と突起本体部43との間の領域は、周面部41の下端部41aがベース10の側壁部13の上面に押しつけられるようにしてベース10の側壁部13の上面に密接される。
突起部42を構成する延長部44は、図1に示すように、ベース10の径方向の外側から内側に折り曲げられ、第2凹部16の内側に収容される。折り曲げられた延長部44は、第2凹部16の内側でベース10の径方向に延びる状態になる。また、延長部44の内面は、上側に向けられ、第2凹部16の内側でベース10に接触される。その結果、ケース40の突起部42同士の間の領域に位置する周面部41の下端部41aと延長部44とが、ベース10の側壁部13を挟み込むことによって、ベース10とケース40とが固定される。ただし、図1は振動モータをベース10の下面側からみた図であるから、図1の下側が、振動モータ1の上側であり、図1の上側が振動モータ1の下側である。なお、上記したように、ベース10の凹部14と、コイル位置決め部19に取り付けられるコイル70の中心位置とは、ベース本体部11の周方向にずれているので、ケース40をベース10に固定するときに、ベース10に生じる応力がコイルに伝達することを防止される。
本実施形態のベース10は、その周縁に側壁部13を有している。この側壁部13は、ベース本体部11の本体底面部12から上側に延びており、その上面がベース10に配置される回路基板60の下面よりも上側に位置している。そのため、ケース40の周面部41とベース10を振動モータの相対的に上側の位置で接触させることができ、ケース40をベース10に固定する際、ケース40の突起部42を構成する延長部44をベース10の凹部の内側で折り曲げやすくしている。また、上記の構成を備えることによって、ベース10とケース40の内周面との接触する面積は、側壁部13を設けない場合に比べて大きくなるので、延長部44を折り曲げるときにベース10が変形することを防止することができる。
以上に説明したベース10は、ベース本体部11のほぼ全周に側壁部13が設けられている。ただし、ベース本体部11の全周又はほぼ全周に側壁部13を設けずに、凹部14が設けられている位置に、側壁部13を部分的に設けてもよい。その場合、側壁部13の周方向の幅をケースの突起部42の周方向の幅よりも大きくする。側壁部13の周方向の幅をケースの突起部42の周方向の幅よりも大きくすることによって、突起部42は幅方向の全体が側壁部13に接触し、高い強度でケース40をベース10に固定することができる。また、凹部14の幅をケースの周方向の突起部42の幅よりも大きくする。凹部14の幅が突起部42の幅よりも大きい場合、突起部42は、ケース40の周方向の幅全体が凹部14の内側で側壁部13に密接されるため、ケース40をベース10に高い強度で固定することができる。
以上、ベース10の凹部14を第1凹部15と第2凹部16とで構成すると共に、ケース40の突起部42を突起本体部43と延長部44とで構成した場合を例にして説明した。しかし、図9から図11に示すように、ベース10Aに1段の凹部14Aを形成すると共に、ケース40Aに1段の突起部42Aを形成してケース40Aをベース10Aに固定することもできる。図9から図11を参照し、ベース10Aに1段の凹部14Aを形成すると共に、ケース40Aに1段の突起部42Aを形成した場合について説明する。なお、説明を容易にするために、図9及び図10にはケース40A、ベース10A及びシャフト75のみを図示した。また、ベース10Aとして、その周縁に側壁部を備えていない形態を例にして説明する。
振動モータ1Aのベース10Aは、図9及び図10に示すように、ベース本体部11Aと端子部配置部30Aとにより構成されている。ベース本体部11Aの外周面は、周方向の3箇所に凹部14Aを有している。各凹部14Aは、ベース10Aの外周面を径方向の外側から内側に窪ませることによって形成されている。また、各凹部14Aは、ベース10Aの下端部からの高さがHbであり、周方向の幅がWbになるように、外周面を1段だけ窪ませることによって形成されている。
ケース40Aは、円筒状をなしており、筒型の周面部41Aと、この周面部41Aの上端を閉じる天面部45Aとから構成されている。周面部41Aは、周方向の3箇所に周面部41Aの下端から下側に延びる突起部42Aを有している。この突起部42Aは、周面部41Aの下端を部分的に1段だけ下側に突出させることにより形成されている。突起部42Aの周方向の幅Wcは、ベース10Aに形成された凹部14Aの周方向の幅Wbよりも小さく形成されている。換言すると、凹部14Aの周方向の幅Wbは、突起部42Aの周方向の幅Wcよりも大きく形成されている。
このケース40Aは、以下に説明するようにして、ベース10Aに固定される。
ケース40Aは、図9及び図10に示すように、その周面部41Aの内面がベース本体部11Aの外周面に沿わされてベース10Aに被せられる。ケース40Aをベース10Aに被せるとき、突起部42Aの周方向の位置と凹部14Aの円周方向の位置とは一致されて、ケース40Aがベース10Aに被せられる。ケース40Aがベース10Aに被せられた後、ケース40Aの周面部41Aに形成された突起部42Aは、図11に示すように、ベース10Aの凹部14Aの内側でベース本体部11Aの径方向の外側から内側に向けて折り曲げられ、突起部42Aの内面が上側に向けられる。突起部42Aは、凹部14Aの内側でベース10Aの径方向に延びる状態になる。上側に向いた突起部42Aの内面は、凹部14Aの内側でベース10Aに接触される。
ケース40Aは、天面部45Aがシャフト75の上端によって支持されると共に、突起部42Aが凹部14Aの内側でベース10Aに接触してベース10Aに支持された状態になる。そのため、ケース40Aは、天面部45Aと突起部42Aとによってシャフト75及びベース10Aを挟み込んだ状態になり、ケース40Aがベース10Aに固定される。
なお、突起部42Aを凹部14Aの内部で折り曲げる際、突起部42Aの全体が凹部14Aの内部に収容されるように折り曲げたり、突起部42Aの先端側の一部分だけが凹部14Aの内部に収容されるように折り曲げたりすることができる。
なお、図12に示すように、1段の突起部42Bを周面部41Bに有するケース40Bを、1段の凹部14Bを有し、周縁に周壁部13Bを有するベース10Bに固定する構成にも適用することができる。この場合も、ケース40Bの突起部42Bはベース10Bの凹部14Bの内側で折り曲げられ、突起部42Bがベース10Bの径方向の外側から内側に延びている。なお、側壁部13Bのベースの径方向の寸法Tbは、凹部14Bのベース10Bの径方向の寸法Dよりも大きくなるように側壁部13B及び凹部14Bが形成されている。
以上、図1から図8を参照して第2凹部16の下端とベース10の下端とを一致させた場合について説明すると共に、図9から図12を参照して凹部14A,14Bの下端とベース10A,10Bの下端とを一致させた場合について説明した。しかし、凹部は、図13に示すように、凹部14Cの下端をベース10Cの下端から寸法Mだけ離して形成することもできる。その場合、ケース40Cをベース10Cに被せた状態で、周面部41Cに形成された突起部42Cの先端と、ベース10Cの下端から寸法Mだけ離れた位置との間に隙間が形成されるように突起部42Cは形成される。突起部42Cの先端と、ベース10Cの下端から寸法Mだけ離れた位置との間に隙間が形成されるように突起部42Cを形成することによって、突起部42Cは、凹部14Cよりも下側の部分110Cに接触しないで凹部14Cの内側に折り込まれる。
なお、図には示していないが、ケースに突起本体部と延長部とからなる突起部を形成すると共に、ベースに第1凹部と第2凹部とからなる凹部を形成した場合も、第2凹部の下端をベースの下端から寸法Mだけ離して第2凹部を形成することができる。
以上の構成を備えたケース及びベースによれば、ケースの突起部を構成する延長部をベースの第2凹部の内側で径方向の外側から内側に延びるように折り曲げたり、ケースの突起部をベースの凹部の内側で径方向の外側から内側に延びるように折り曲げたりすることによって、ケースをベースに固定することができる。そのため、高いコストのレーザ溶接によってケースをベースに接合しないで振動モータを製造することができる。
次に、ベースとケースとによって形成される空間内に収容されるステータ部及びロータ部の各構成部品について説明する。
(ベース及びケース以外のステータ部)
ステータ部は、上記のように、ベース10及びケース40の他に、ヨークプレート50と、ベース10上に配置された回路基板60と、回路基板60上に配置されたコイル70と、上端部がケース40の天面部に固定されると共に下端部がベース10に固定されたシャフト75と、を有している。ヨークプレート50については、既に説明したので、ヨークプレート50以外の構成部品について説明する。
回路基板60は、その表面に配線パターン(図示しない)が形成されており、振動モータ1の駆動制御を行っている。この回路基板60は、ベース本体部11に配置される基板本体部61と基板本体部61の外側に向けての張り出す端子部64とから構成されている。基板本体部61は、その中心にシャフト75が通される穴62を有している。この穴62は、シャフト75との間に空間が形成される大きさに形成されており、穴62がベース10に形成された円筒状の突部25を挿入させている。また、基板本体部61は、穴62と周縁との間の領域に2つの穴63を有している。2つの穴63は、ベース10に形成されたコイル位置決め部19に対応する位置に形成されていて、コイル位置決め部19が通される。なお、基板本体部61は、必要に応じて種々の電子部品65が実装される。
コイル70は、導電線が巻かれて形成されている。コイル70の外周面は、高さ方向の上側の断面積よりも下側の断面積が大きくなるように形成されている。また、コイル70は、その中央にコイル70の高さ方向を貫く穴71を有している、この穴71はベース10に形成されたコイル位置決め部19をその内部に通すための穴である。このコイル70は、その中央に形成されている穴71にコイル位置決め部19を通すことによって、回路基板60上の所定の位置に取り付けられる。そのため、特殊なジグを用いないで、回路基板60上の所定の位置にコイル70を取り付けることができる。コイル70が取り付けられたとき、コイル70は、ベース本体部11の半径方向の外側に位置する一定の領域が、ベース10本体部の側壁部13に形成された窪み17の内側に収容される。
シャフト75は、振動モータ1の中央で上下方向に延びるようにして設けられている。シャフト75の下側は、ベース本体部11の中心に形成された突部25の穴26に収容されている。また、シャフト75の下側は、ヨークプレート50の中心に形成された穴56に収容され、シャフト支持部52によって支持されている。すなわち、シャフト75の下側は、ステータ部によって支持されている。一方、シャフト75の上側は、ケース40の天面部45の中心に形成された穴46にはめ込まれることによって天面部45に固定されている。シャフト75は、その下側がベース10の突部25及びヨークプレート50のシャフト支持部52に支持されると共に、上側がケース40の天面部45に支持されることによって、ベース10に対して垂直をなす状態に維持されている。
シャフト75は、さらに、長手方向の中間部分で外周部にはめ込まれたスペーサ73によって支持されている。スペーサ73は、ベース10の中央に形成された突部25の上に配置されている。なお、スペーサ73とベース10の突部とは、一体に形成してもよい。
(ロータ部)
ロータ部は、軸受85を介してシャフト75を中心にして回転可能に支持されるロータヨーク80と、このロータヨーク80に保持されるマグネット90と、シャフト75を中心にして回転し、重心位置がシャフト75の中心軸とは異なる分銅100と、を有している。
ロータヨーク80は、円盤状をなしており、その中心に軸受保持部82を備えている。この軸受保持部82は、筒状に形成されており、その内部に軸受85を収容して軸受85を保持している。また、軸受保持部82は、その中心にシャフト75を通すための穴84を有している。
マグネット90は、ドーナツ状の永久磁石である。マグネット90は、その内周面とロータヨーク80の軸受保持部82との間に一定の空間が形成されると共に、その外周面がロータヨーク80の側面部83の内面に密接される位置で、ロータヨーク80に保持されている。このマグネット90は、ロータヨーク80と共にシャフト75を中心にして回転する。
分銅100は、半円状又は略半円状の上面部101と、上面部101の周縁部に設けられた側面部102とから構成されている。上面部101は平坦に形成されており、直線部101aの中心に円弧状に窪んだ部分103を有している(図2参照)。窪んだ部分103は、その内側にロータヨーク80の軸受保持部82を収容する部位である。一方、側面部102は、図3に示すように断面の形状が四角形に形成されている。この分銅100は、ロータヨーク80の側面部83が設けられた領域とはシャフト75を挟んで反対側の領域に配置され、その上面部101がロータヨーク80の上面部81の上に被せられた状態でロータヨーク80に取り付けられている。
以上の構成を備えた振動モータ1は、振動モータ1に電圧を印加したとき、ロータヨーク80、このロータヨーク80に保持されたマグネット90及び分銅100がシャフト75を中心にして回転する。分銅100の重心は、シャフト75の中心から振動モータ1の径方向の外側にずれているので、分銅100が回転することによって振動が発生する。
1,1A 振動モータ
10,10A,10B,10C ベース
11,11A ベース本体部
12 本体底面部
13,13B 側壁部
14,14A,14B,14C 凹部
15 第1凹部
16 第2凹部
17 窪み
19 コイル位置決め部
20 溝
21 穴
22 露出部
23 アース用露出部
30,30A 端子部配置部
31 リブ
32 溝
40,40A,40B,40C ケース
41,41A,41B,41C 周面部
41a 周面部の下端部
42,42A,42B,42C 突起部
43 突起本体部
44 延長部
45,45A 天面部
46 穴
50 ヨークプレート
51 円形部
52 シャフト支持部
53 ディテントトルク発生部
54 接続部
55 突出部
56 貫通穴
60 回路基板
61 基板本体部
62 穴
63 穴
64 端子部
65 電子部品
66 ランド
70 コイル
71 穴
73 スペーサ
75 シャフト
80 ロータヨーク
81 上面部
82 軸受保持部
84 穴
85 軸受
90 マグネット
100 分銅
101 上面部
102 側面部
150 ヨークプレート
151 支持穴
152 シャフト支持部
153 ディテントトルク発生用扇状穴

Claims (16)

  1. ベースと、筒型の周面部と該周面部の上端を閉塞する天面部とからなり該周面部の下端部で前記ベースに固定されたケースと、前記ベースに取り付けられた磁性材料からなるヨークプレートと、該ベース上に配置された回路基板と、該回路基板上に配置されたコイルと、上端部を前記ケースの前記天面部に固定されたシャフトと、を有するステータ部と、
    軸受を介して前記シャフトを中心にして回転可能に支持されるロータヨークと、該ロータヨークに保持されるマグネットと、前記シャフトを中心にして回転し、重心位置が前記シャフトの中心軸とは異なる分銅と、を有するロータ部と、を備え、
    前記ケースは、前記周面部の下端から延びる突起部を有し、
    前記シャフトの下端部は前記ステータ部に固定され、
    前記ベースは、その周縁の少なくとも前記突起部と周方向に重なる位置に、前記ベースの径方向の外側から内側にくぼむ凹部を有し、
    前記シャフトにおける軸方向のうちの前記ベースから前記天面部へ向かう方向を下、前記下方向の反対方向を上とすると、前記突起部は、前記凹部に収容されると共に、該突起部の全体又は該突起部が延びる方向の先端側の一部が前記ベースの径方向の内側に折り曲げられ、該突起部の折り曲げられた部分のうちの上側を向く面が前記ベースに接触しており、
    前記ヨークプレートは前記回路基板側の面の少なくとも一部が露出している振動モータ。
  2. 前記突起部は、その下端からさらに延びる延長部を有し、
    前記凹部は、浅く窪んだ第1凹部と、深く窪んだ第2凹部とからなり、
    前記突起部は前記第1凹部に収容され、
    前記延長部は、該延長部の全体又は該延長部が延びる方向の先端側の一部が、前記第2凹部の内側で前記ベースの径方向の外側から内側に延び、該延長部の上側を向く面が前記ベースに接触し、
    前記周面部の下端部の少なくとも一部は、前記突起部と周方向に異なる位置で前記ベースと接触する、請求項1に記載の振動モータ。
  3. 前記ベースは、その周縁に側壁部を有し、
    前記側壁部の上面は前記回路基板の下面より上側に位置し、
    前記ベースの径方向において、前記側壁部の厚さは、前記凹部のくぼんだ寸法よりも大きくされている、請求項1又は2に記載の振動モータ。
  4. 前記ベースは、その周縁に側壁部を有し、
    前記側壁部の前記ベースの周方向の幅が、前記突起部の前記ケースの周方向の幅よりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の振動モータ。
  5. 前記ベースが樹脂の成型体であり、
    前記ベースは、その上面側に、前記コイルを前記回路基板上の所定の位置に維持する凸部である位置決め部を少なくとも2つ備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動モータ。
  6. 2つの前記コイル位置決め部と前記シャフトとは、2つの前記コイル位置決め部の各中心と前記シャフトの中心とを結ぶ各線分が、前記ベースの前記回路基板の配置された面にて三角形をなす位置にそれぞれ配置されている、請求項5に記載の振動モータ。
  7. 前記凹部と前記コイルの中心とは前記ベースの周方向の位置が異なる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の振動モータ。
  8. 前記ベースは、その周縁に側壁部を有し、
    前記コイルと前記ケースの周面部とは前記側壁部の一部で仕切られている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動モータ。
  9. 前記ベースは、その周縁に側壁部を有し、
    前記側壁部は、その内周壁側に前記コイルを収容可能な窪みを有し、
    前記側壁部の前記窪みを有する部分の外周壁側の曲率半径が、内周壁側の曲率半径よりも小さい、請求項8に記載の振動モータ。
  10. 前記側壁部は、その内周壁側に前記コイルを収容可能な窪みを有し、
    前記窪みを有する部分の前記側壁部の前記ベースの厚さ方向の高さは、前記コイルの高さよりも低い、請求項8又は9に記載の振動モータ。
  11. 前記ベースは、その周縁に側壁部を有し、
    前記側壁部は、前記ベースの径方向を横切る少なくとも1つの溝を有し、
    前記コイルの引き出し線は、前記溝よりもの前記ベースの径方向内側で、回路基板上のランドにはんだ付けされ、
    前記引き出し線の先端は、前記溝よりも内側か又は前記溝の外端よりも内側に位置する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の振動モータ。
  12. 前記ヨークプレートは、
    前記ベースの径方向の中心側の領域よりも外側の領域が前記ベースの厚さ方向の上側に位置し、
    前記ベースの径方向の中心側に前記シャフトを支持するシャフト支持部を有し、
    前記シャフト支持部は、前記ヨークプレートの中央に形成された貫通孔の周りが折り曲げられた折り曲げ部により構成され、
    前記折り曲げ部が前記シャフトの外周面を支持している、請求項1〜11に記載の振動モータ。
  13. 前記ヨークプレートと前記ベースとがインサート成形によって一体化され、
    前記ベースは、該ベースの厚さ方向を貫通し、前記ヨークプレートの該ベースに対する位置を定めるための位置決め穴を該ベースの少なくとも2箇所に有する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の振動モータ。
  14. 前記ヨークプレートと前記ベースとがインサート成形によって一体化され、
    前記ヨークプレートの一部が、前記ベースから露出している、請求項1〜12のいずれか1項に記載の振動モータ。
  15. 前記ベースは、前記ヨークプレートの下面を露出させる露出部を備えている、請求項14に記載の振動モータ。
  16. 前記ベースは、回路基板の本体が配置されるベース本体部と、回路基板の端子部が配置される端子部配置部とから構成され、
    前記端子部配置部は前記ベース本体部の外側に張り出し、前記端子部配置部は、その周縁に沿って延びるリブを備えている、請求項1〜15のいずれか1項に記載の振動モータ。
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