JP6231270B2 - 鞍乗型車両の燃料タンク取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車や不整地走行車のような鞍乗型車両における車体フレームに取り付けられる燃料タンクの取付構造に関するものである。
従来、例えば自動二輪車における燃料タンクの車体フレームへの取付構造は、燃料タンクの前端部および後端部にそれぞれ前方および後端部へ突出する前部取付金具および後部取付金具が設けられ、これら前部取付金具および後部取付金具を車体フレームのメインフレームにボルト止め、差込み等により連結するようになっている。メインフレームは、多くの場合、前端部がヘッドパイプに連結されて車体の前後方向に延びる左右一対のフレーム片を有し、前部取付金具および後部取付金具は、左右一対のフレーム片に架け渡されたクロスメンバに設けた取付部に差込片またはボルトで連結されている。この燃料タンク取付構造は、燃料タンクを車体に強固に支持できる利点がある。しかしながら、前部取付金具および後部取付金具を連結するためのクロスメンバを設ける必要があるので、このクロスメンバの存在によって、燃料タンクの周辺箇所への機器配置やシートの取付高さなどの設計の自由度が制限される。
そこで、クロスメンバを用いることなく燃料タンクの後部を車体フレームに支持することのできる燃料タンク取付構造が提案されている(特許文献1参照)。この取付構造は、燃料タンクの後部の両側部をゴムバンドによって、メインフレームの左右のフレ−ム片にそれぞれ取り付けている。なお、燃料タンクの前端部は、左右のフロントパイプを連結するクロスメンバにボルト止めにより固定されている。
特開平5−319342号公報
しかしながら、特許文献1の燃料タンク取付構造は、ゴムバンドを使用しているので、ゴムバンドを係止するためのフックが必要となるなど、構造が複雑になり、組立性も低下する。
そこで、本発明は、簡単な構成としながらも、燃料タンクの後部をクロスメンバを介在することなく車体フレームに容易に取り付けることができる鞍乗型車両の燃料タンク取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る鞍乗型車両の燃料タンク取付構造は、車体フレームの上部に燃料タンクを取り付ける取付構造であって、前記車体フレームに左右一対設けられたマウント部と、前記燃料タンクにおける後端から該タンクの前後長さの1/4〜1/2の位置に設けられた左右一対の取付フランジとを備え、前記取付フランジが、該取付フランジおよび前記マウント部に外側方から挿通される締結部材によって締結されている
この燃料タンクの取付構造によれば、燃料タンクの後部が、後端から前後長さの1/4〜1/2の位置に設けられた左右一対の取付フランジを、車体フレームに左右一対設けられたマウント部に固定することにより、車体フレームに取り付けられているので、燃料タンクの後部を支持するためのクロスメンバが不要となる。その結果、燃料タンクの周辺箇所への機器配置やシートの取付高さなどの設計の自由度が向上する。また、燃料タンクは、その取付フランジおよび車体フレームのマウント部に締結部材を挿通することにより車体フレームに取り付けられているから、取付構造が簡単になる。さらに、締結部材は、取付フランジおよびマウント部に、周辺に障害物がない外側方から挿通されるので、組立性が向上する。また、取付フランジが、燃料タンクにおける後端から該タンクの前後長さの1/4〜1/2だけ前方の位置に設けられているから、燃料タンクの荷重負荷の半分以上が取付フランジにかかるので、燃料タンクの前部の取付構造を簡略なもの、例えばピンを差し込むだけの構造とすることができる。
本発明において、前記取付フランジと前記マウント部との間に弾性体からなる後部グロメットが介在しており、前記グロメットの中心孔に前記締結部材が挿通されていることが好ましい。これにより、車体フレームから締結部材に伝わる振動がグロメットにより減衰されるから、燃料タンクの防振性が向上する。
本発明において、前記取付フランジはつば部が設けられた取付筒を有し、前記取付筒が、前記取付フランジに設けた取付孔に挿通され、前記つば部が前記取付フランジのフランジ面に当接した状態で、前記取付フランジに接合されていることが好ましい。上記当接により、取付筒が取付フランジに対して容易、かつ正確に位置決めされる。
本発明において、前記燃料タンクは上板と底板との間に燃料収納空間を形成しており、前記取付フランジは前記上板と底板との重合により形成されているのが好ましい。これにより、燃料タンクの構成部材である上板と底板とにより取付フランジを形成することができ、別途設けた取付フランジを燃料タンクに取り付けるのに比べて、取付フランジを容易に設けることができる。
前記上板と底板との重合により取付フランジを形成する場合、前記取付フランジを、車体の外側方に位置する上板の周縁部を内側方へ折り曲げて前記底板の周縁部に重合することが好ましい。これにより、燃料タンクを作業場の床面上に載置したとき、取付フランジにおける上板の折り曲げられた周縁部が床面上に当たるので、取付フランジの剛性を確保し、変形および擦過傷を防止できる。
本発明において、前記燃料タンクの前部と前記車体フレームの一方にピンが設けられ、このピンが、他方に設けられたピン係止孔に係止されることにより、前記燃料タンクの前部が前記車体フレームに連結されている構成が好ましい。これにより、燃料タンクの前部はピンを差し込むだけの作業により、容易に車体フレームに取り付けることができる。また、従来のボルト止めする場合に必要となる、燃料タンクとヘッドパイプとの間の工具を挿入する隙間が、不要になるので、その分だけ燃料タンクをヘッドパイプの近傍まで前方へ延長して、タンク容量を増大させることができるとともに、隙間からボルトが露出して外観を損なうこともない。また、前述のとおり、燃料タンクの後部は、タンク後端から該タンクの前後長さの1/4〜1/2の前方位置に設けられた取付フランジを介して車体フレームに支持されるから、その分だけピンへの荷重負担が軽減されて、ピンを小さくできる。
ピンをピン係止孔に係止して燃料タンクの前部を前記車体フレームに連結する場合、前記ピン係止孔は、前記車体フレームまたは前記燃料タンクに支持された弾性体からなる前部グロメットの中心孔により形成することができる。これにより、ピン係止孔にピンを差し込むだけで、車体フレームから燃料タンクの前部に伝達される振動を抑制できる。
ピンをピン係止孔に係止して燃料タンクの前部を前記車体フレームに連結する場合、前記ピンの軸心が、前記取付フランジの取付孔を中心とした円弧の接線に対して傾斜していることが好ましい。これにより、燃料タンクの前部を持ち上げる外力が作用して、燃料タンクが取付孔を中心として回動しようとしても、その回動がピンにより阻止されて、ピンがピン係止孔から抜け出るのを防止できる。
本発明によれば、燃料タンクの後部が、これの後端よりも前方位置に設けられた左右一対の取付フランジを車体フレームの左右一対のマウント部に固定することにより、車体フレームに取り付けられるので、燃料タンクの後部を支持するためのクロスメンバが不要となって、燃料タンクの周辺箇所への機器配置やシートの取付高さなどの設計の自由度が向上する。また、燃料タンクは、その取付フランジおよび車体フレームのマウント部に締結部材を挿通するだけの簡単な構造により車体フレームに取り付けることができる。さらに、締結部材は、取付フランジの取付孔およびマウント部に外側方から挿通するようになっているので、組立性が向上する。また、取付フランジが、燃料タンクにおける後端から該タンクの前後長さの1/4〜1/2の位置に設けられているから、燃料タンクの荷重負荷の半分以上が取付フランジにかかるので、燃料タンクの前部の取付構造を簡略なもの、例えばピンを差し込むだけの構造とすることができる。
本発明の一実施形態に係る燃料タンク取付構造が適用される自動二輪車を示す左側面図である。 同上の燃料タンクの前方斜め下方から見た斜視図である。 同上の燃料タンクの取付状態を示す左側面図である。 同上の燃料タンクの後部の取付部分を示す縦断面図である。 車体フレームの前部を示す斜視図である。 同上の燃料タンクの前部の取付部分を示す縦断面図である。 同上の燃料タンクの取付フランジを示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る燃料タンク取付構造が適用される鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す左側面図である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、メインフレーム1の後部に連結されて車体フレームFRの後半部を構成するリヤフレーム2とでなる。このメインフレーム1の前端にヘッドパイプ3が取り付けられ、このヘッドパイプ3に回動自在に挿通されたステアリングシャフト(図示せず)にアッパブラケット4およびアンダーブラケット5が取り付けられ、これらアッパブラケット4およびアンダーブラケット5にフロントフォーク8が支持され、フロントフォーク8の下端部に前輪9が支持されている。フロントフォーク8の上端部のアッパブラケット4にハンドル10が取り付けられている。
前記メインフレーム1の後端部には、スイングアームブラケット11が設けられ、このスイングアームブラケット11に、スイングアーム12が、前端部に挿通されたピボット軸13を介して上下揺動自在に支持されている。このスイングアーム12の後端部には後輪14が支持されている。メインフレーム1の中央下部にはエンジンEが支持され、このエンジンEが、チェーンのような動力伝達機構16を介して後輪14を駆動する。
前記リヤフレーム2にライダー用シート22が支持されており、メインフレーム1の上部、つまり、車体上部で、前記ハンドル10とライダー用シート22との間には、金属製の燃料タンク18が取り付けられている。燃料タンク18の後部の下方およびライダー用シート22の下方は、サイドカバー17により側方から覆われている。また、車体前部に、前記ハンドル10の前方から車体前部の側方にかけての部分を覆う樹脂製の、フルカウルと呼ばれる大形のカウリング30が装着され、このカウリング30にヘッドランプユニット32および方向指示器34が装着されている。
図2は燃料タンク18を示し、同図において、この燃料タンク18の後部には、左右両側面の下端部からそれぞれ突出する左右一対の取付フランジ19A,19Bが設けられている。この取付フランジ19A,19Bには、つば部21が設けられた取付筒25が溶接により取り付けられており、これの詳細については後述する。一方、燃料タンク18の前部には、前方斜め下方に向かって突出する一対のピン23,23が設けられた取付ブラケット51が、前端近傍の底面に固定されている。
図3は燃料タンク18の取付状態を示し、同図において、燃料タンク18の左右一対の取付フランジ19A,19Bは、燃料タンク18における後端18aから燃料タンク18の前後長さLに対し1/4L〜1/2Lだけ前方の位置に設けられている。一方、リヤフレーム2の一部であるシートレール20には、燃料タンク18の取付フランジ19A,19Bが取り付けられる左右一対のマウント部27,27が設けられている、このマウント部27の詳細については後述する。
また、燃料タンク18の前側底部には、一対のピン23を突出させて取り付けるための取付ブラケット24が設けられているとともに、メインフレーム1には、前記一対のピン23が挿入される防振用の前部グロメット28が支持されている。この前部グロメット28の支持構造の詳細については後述する。ピン23は、軸心Cが、取付フランジ19A,19Bの後述の取付孔39を中心とした円弧Rの接線Tに対して、前方に突出するように傾斜している。
図4は燃料タンク18の後部の取付部分を示す。燃料タンク18の左右2つの取付構造は同一であるから、図4では左側の取付部分を代表として示している。同図において、マウント部27は、各々の一端部が車体フレームFRにおけるリヤフレーム2に溶接により固定された一対のマウント片29A,29Bからなる。マウント片29A,29Bは単一物としてもよい。この一対のマウント片29A,29Bからなるマウント部27は、左右のリヤフレーム2にそれぞれ設けられている。外側のマウント片29Aには、所定箇所を折り曲げることにより係止段部38が形成されている。両マウント片29A,29Bには、相対向する箇所にそれぞれ挿通孔29a,29bが形成され、内側のマウント片29Bの内側面に、挿通孔29bと同心のねじ孔を有する溶接ナット40が設けられている。
一方、燃料タンク18は、車体の外側方に位置する上板31と車体の内側方に位置する底板33との各々の周縁部が互いに接合されて、その上板31と底板33との間に容器状の燃料収納空間37が形成されている。取付フランジ19Aは、上板31と底板33のそれぞれから下方に延出させたフランジ片31a,33aを互いに重合して溶接することにより、燃料タンク18の下部に一体形成されている。同様に、図2に示す燃料タンク18の下部における取付フランジ19A,19Bの後方に、サイドカバー17(図1)の前部を支持するサイドカバー用フランジ26A,26Bが一体形成されている。
図4の取付フランジ19Aに形成された取付孔39に、前述したつば部21を有するパイプからなる取付筒25が挿通されて、つば部21を取付フランジ19Aの外側フランジ面に当接させた状態で、取付フランジ19Aに溶接により接合されている。つば部21は、リング状の部材を取付筒25の外周に嵌め込んで溶接により固定したものである。
燃料タンク18の取付フランジ19Aは、ゴムのような弾性体からなる防振用の後部グロメット41を介在してマウント27に支持されている。後部グロメット41は、円筒状の両端部にそれぞれつば部41a,41bを有しており、取付筒25の内側に後部グロメット41を嵌め込んで、両つば部41a,41bの間に取付フランジ19A,19Bの取付筒25を位置させる。後部グロメット41の中心孔41cにはカラー42が挿入されている。このカラー42は、マウント部27の両マウント片29a,29Bの挿通孔29a,29bの孔径よりも大きな外径と、一対のマウント片29A,29B間の間隔とほぼ等しい長さとを有する。
カラー42をマウント部27の挿通孔29a,29bと同心上に位置させた状態で、ボルトからなる締結部材43を外側方からマウント片29Aの挿通孔29a、カラー42の中空部およびマウント片29Bの挿通孔29bに挿通させて、溶接ナット40にねじ込むことにより、燃料タンク18の一対の取付フランジ19Aがリヤフレーム2のマウント部27に締結される。締結部材43を溶接ナット40にねじ込み締結する際には、カラー42が一対のマウント片29A,29Bの間隔を一定に保つように作用して、一対のマウント片29A,29Bの間隔が狭まることによる後部グロメット41の過度の弾性変形を防止する。
図5は燃料タンク18の前部の取付部分を示す。同図において、メインフレーム1を構成する左右一対のフレーム片1a,1bの前端部にヘッドパイプ3が溶接されており、ヘッドパイプ3とフレーム片1a,1bとの間には、従来と同様に、補強用のヘッドパイプガセット44が接合されている。このヘッドパイプガセット44に、防振用の前部グロメット28(図3)の取付ボス48が一体形成されており、各取付ボス48に取付孔48aが設けられている。
図6に示すように、取付孔48aに、ゴムのような弾性体からなる防振用の前部グロメット28が嵌め込まれている。前部グロメット28は、外側の厚肉の第1つば部28aと内側の薄肉の第2つば部28bとの間に小径の筒部28cが形成されている。薄肉の第2つば部28bを弾性変形させながら取付孔48aを通過させ、筒部28cを取付孔48aに嵌合して、前部グロメット28を取付ボス48に取り付ける。この状態で第1つば部28aが取付ボス48の外面上に位置する。
一方、燃料タンク18の底板33における前部グロメット28に対向する箇所の外面には、補強当て板50が溶接により固定されており、この補強当て板50に取付ブラケット51が溶接により固定されている。ピン23が、この取付ブラケット51の取付孔51aに挿通された状態で、ピン頭部23aが取付ブラケット51に溶接により固定されている。このピン23が、前部グロメット28の中心孔からなるピン係止孔28dに嵌合して係止されることにより、燃料タンク18の前部がヘッドパイプガセット44を介して車体フレームFRのメインフレーム1に連結される。なお、この実施形態とは逆に、車体フレームFR側にピン23を設け、燃料タンク18側にピン係止孔28dを有する前部グロメット28を設けることもできる。
図7は燃料タンク18の取付フランジ19Aを示す。同図において、重合されて取付フランジ19Aを構成する上板31と底板33のうちの外側方に位置する上板31が、その下半部の周縁部を内側方へ折り曲げられて、底板33の周縁部に重合されている。
上記構成において、図3に示す燃料タンク18の後部が、左右一対の取付フランジ19A,19Bを、車体フレームFRにおけるリヤフレーム2に左右一対設けられたマウント部27に固定することにより、車体フレームFRに取り付けられるので、燃料タンク18の後部を支持するためのクロスメンバが不要となる。その結果、燃料タンク18の周辺箇所への機器配置やシート22の取付高さなどの設計の自由度が向上する。また、燃料タンク18は、その取付フランジ19A,19Bおよび車体フレームFRのマウント部27に締結部材43を挿通することにより、車体フレームFRに取り付けられているから、取付構造が簡単になる。
さらに,締結部材43は、取付フランジ19A,19Bおよびマウント部27に周辺に障害物がない外側方から挿通されるので、組立性が向上する。また、取付フランジ19A,19Bが、燃料タンク18の後端18aから該タンク18の前後長さLの1/4〜1/2だけ前方の位置に設けられているから、燃料タンク18の荷重負荷の半分以上が取付フランジ19A,19Bにかかるので、燃料タンク18の前部の取付構造を強度の低い簡略なもの、例えばピン23を差し込むだけの構造とすることができる。
また、図4に示す取付フランジ19A,19Bとマウント部27との間に弾性体からなる後部グロメット41を介在させて、後部グロメット41の中心孔41cに締結部材43を挿通するようになっているので、車体フレームFRから締結部材43に伝わる振動が後部グロメット41により減衰されるから、燃料タンク18の防振性が向上する。
さらに、取付フランジ19A,19Bはつば部21が設けられた取付筒25を有し、この取付筒25が、取付フランジ19A,19Bに設けた取付孔39に挿通され、つば部21が取付フランジ19A,19Bのフランジ面に重合された状態で、取付フランジ19A,19Bに接合されているから、取付フランジ19A,19Bに取付筒25を取り付ける際に、取付筒25を取付フランジ19A,19Bの取付孔39に挿入したのちにつば部21が取付フランジ19A,19Bのフランジ面に当接する位置まで取付孔39内に押し込むだけで、取付筒25を取付フランジ19A,19Bに対して、容易、かつ正確に位置決めすることができる。
また、取付フランジ19A,19Bを燃料タンク18の上板31と底板33との重合により形成しているから、燃料タンク18の既存の構成部材である上板31と底板33との形状を一部変形するだけで、取付フランジ19A,19Bを燃料タンク18に一体形成することができる。したがって、燃料タンクに別体の取付フランジを取り付けるのに比べて、取付フランジ19A,19Bを容易に設けることができる。
また、図7に示すように、取付フランジ19A,19Bを、車体の外側方に位置する上板31の周縁部を内側方へ折り曲げて底板33の周縁部に重合して形成しているので、燃料タンク18を作業場の床面上に載置したとき、取付フランジ19A,19Bにおける上板31の折り曲げられた周縁部が床面上に当たるので、取付フランジ19A,19Bに擦過傷が付くのを防止できる。
さらに、図6に示す燃料タンク18の前部にピン23が設けられ、このピン23が車体フレームFRに設けられたピン係止孔28dに係止されることにより、燃料タンク18の前部が車体フレームFRに連結されているので、燃料タンク18の前部はピン23を差し込むだけの作業により、容易に車体フレームFRに取り付けることができる。また、燃料タンク18の前部をボルト止めする場合、燃料タンクとヘッドパイプとの間にボルトを締める工具を挿入する隙間が必要になる。これに対し、ピン23を用いた本実施形態では、前記隙間が不要になるので、その分だけ燃料タンク18をヘッドパイプ3の近傍まで前方へ延長して、タンク容量を増大させることができるとともに、前記隙間からボルトが露出して外観を損なうこともない。
また、前述のとおり、燃料タンク18の後部は、タンク後端18aからタンク長さLの1/4〜1/2だけ前方の位置に設けられた取付フランジ19A,19Bを介して車体フレームFRに支持されているから、その分だけピン23への荷重負担が軽減されて、ピン23を小さくできる。
また、ピン係止孔28dが、車体フレームFRまたは燃料タンク18に支持された弾性体からなる前部グロメット28の中心孔により形成されているので、ピン係止孔28dにピン23を差し込むだけで、車体フレームFRから燃料タンク18の前部に伝達される振動を抑制できる。
さらに、図3に示すように、ピン23の軸心Cが、取付フランジ19A,19Bの取付孔39を中心とした円弧Rの接線Tに対して傾斜しているので、燃料タンク18に対して、その前部を持ち上げる外力が作用して、燃料タンク18が取付フランジ19A,19Bの取付孔39を中心とした円弧Rの軌道に沿って回動しようとしても、円弧Rの接線Tに対して傾斜したピン23が燃料タンクの回動を阻止する。これにより、ピン23がピン係止孔28cから抜け出るのが防止される。
また、図3に示すように、燃料タンク18の取付フランジ19A,19Bを、燃料タンク18の満タン時の燃料タンク18の重心Oよりも後方で、かつ重心Oの近傍箇所、具体的には重心Oに対し燃料タンク18の前後長さLの1/8〜1/4の距離だけ後方に離間した箇所に設ければ、ピン23の負担荷重が一層小さくなって、ピン23を小さくすることができる。
なお、前記実施形態では、鞍乗型車両の一種である自動二輪車に適用した場合について説明したが、本発明は、他の鞍乗型車両、例えば不整地走行四輪車にも適用することができる。また、本発明は上述した実施形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 メインフレーム(車体フレーム)
2 リヤフレーム(車体フレーム)
18 燃料タンク
18a 後端
19A,19B 取付フランジ
21 つば部
23 ピン
27 マウント部
25 取付筒
28 前部グロメット
28d ピン係止孔
31 上板
33 底板
37 燃料収納空間
39 取付孔
41 後部グロメット
43 締結部材
FR 車体フレーム
L 燃料タンクの前後長さ
R 円弧
T 接線
C ピンの軸心

Claims (2)

  1. 車体フレームの上部に燃料タンクを取り付ける取付構造であって、
    前記車体フレームに左右一対設けられたマウント部と、
    前記燃料タンクにおける後端から該タンクの前後長さの1/4〜1/2の位置に設けられた左右一対の取付フランジとを備え、
    前記取付フランジが、該取付フランジおよび前記マウント部に外側方から挿通される締結部材によって締結され、
    前記燃料タンクは上板と底板との間に燃料収納空間を形成しており、前記取付フランジは前記上板と底板との重合により形成され、
    前記取付フランジは、車体の外側方に位置する上板の周縁部が内側方へ折り曲げられて前記底板の周縁部に重合され、
    前記取付フランジはつば部が設けられた取付筒を有し、前記取付筒が、前記取付フランジに設けた取付孔に挿通され、前記つば部が前記取付フランジのフランジ面に当接した状態で、前記取付フランジに溶接により接合され、
    前記燃料タンクの前部と前記車体フレームの一方にピンが設けられ、このピンが、他方に設けられたピン係止孔に係止されることにより、前記燃料タンクの前部が前記車体フレームに連結され、
    前記ピン係止孔は、前記車体フレームまたは前記燃料タンクに支持された弾性体からなる前部グロメットの中心孔により形成され、
    前記ピンが、前方に向かって下方に傾斜している燃料タンク取付構造。
  2. 請求項1に記載の燃料タンク取付構造において、前記取付フランジと前記マウント部との間に弾性体からなる後部グロメットが介在しており、前記グロメットの中心孔に前記締結部材が挿通されている燃料タンク取付構造。
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