JP6187158B2 - フロントフェンダーの補強構造 - Google Patents

フロントフェンダーの補強構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6187158B2
JP6187158B2 JP2013224144A JP2013224144A JP6187158B2 JP 6187158 B2 JP6187158 B2 JP 6187158B2 JP 2013224144 A JP2013224144 A JP 2013224144A JP 2013224144 A JP2013224144 A JP 2013224144A JP 6187158 B2 JP6187158 B2 JP 6187158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front fender
overlapping portion
fixing
arm
overlapping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013224144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015085743A (ja
Inventor
稔明 吉浦
稔明 吉浦
充紘 西浦
充紘 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013224144A priority Critical patent/JP6187158B2/ja
Publication of JP2015085743A publication Critical patent/JP2015085743A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6187158B2 publication Critical patent/JP6187158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両に設けられるフロントフェンダーの補強構造に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗型車両には、フロントフェンダーが設けられている。フロントフェンダーは、前輪からの泥はね等を抑えるとともに、前輪周りの走行風の乱れを抑制する部品である。フロントフェンダーは、前輪を支持するフロントフォークに固定され、前輪とともに動く。フロントフェンダーは、例えば、前輪の一部を覆うフロントフェンダー本体と、フロントフェンダー本体の左右端縁から前輪の車軸に接近する方向に延びてフロントフォークに固定される支持部と、を備えている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ところで、上記のフロントフォークには、インナーチューブを車体側に取り付けると共にアウターチューブを前輪側に取り付ける「正立フォーク」と、アウターチューブを車体側に取り付けると共にインナーチューブを前輪側に取り付ける「倒立フォーク」と、が存在する。ここで、倒立フォークを採用する場合には、前輪の車軸付近においてインナーチューブに固定されるアクスルブラケットにフロントフェンダーの支持部が固定されることになり、フロントフェンダーの支持部が必然的に長くなる。
特開平2−254082号公報 特開2004−338428号公報
フロントフェンダーは、一般的に樹脂製であり、金属製の部品と比較して強度が弱い。加えて、フロントフェンダーは、前輪の外周に沿って長く延び、鞍乗型車両の走行時には前輪からの振動や走行風を受ける。そのため、上記のようにフロントフェンダーの支持部が長くなると、フロントフェンダーの強度が問題になる。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、フロントフェンダーの支持部を効果的に補強することで、フロントフェンダーの強度を向上させることを目的とする。
本発明は、鞍乗型車両に設けられるフロントフェンダーの補強構造であって、前記フロントフェンダーは、前記鞍乗型車両の前輪の一部を覆うフロントフェンダー本体と、前記フロントフェンダー本体の左右端縁から前記前輪の車軸に接近する方向に延びて前記鞍乗型車両のフロントフォークに固定される支持部と、を有し、前記支持部には、金属製のブレースが取り付けられていることを特徴とする。
このように金属製のブレースを支持部に取り付けることで、支持部を効果的に補強することが可能となり、フロントフェンダーの強度を向上させることが可能となる。
前記支持部は、前記フロントフォークに固定される固定部と、前記固定部側から前記フロントフェンダー本体の左右端縁に向かって前記フロントフォークに沿って延びる第1アーム部と、前記固定部側から前記フロントフェンダー本体の左右端縁に向かって前記鞍乗型車両の前後方向に沿って延びる第2アーム部と、を有し、前記ブレースは、前記固定部に重ねられる固定用重合部と、前記第1アーム部に重ねられ、前記固定用重合部側から前記フロントフォークに沿って延びる第1重合部と、前記第2アーム部に重ねられ、前記固定用重合部側から前記鞍乗型車両の前後方向に沿って延びる第2重合部と、を有し、前記固定用重合部と前記第1重合部と前記第2重合部は、一体に形成され、前記固定用重合部は、前記固定部と共締めされて前記フロントフォークに固定されていても良い。
上記のような構成を採用することで、支持部の第1アーム部と第2アーム部をブレースの第1重合部と第2重合部によってそれぞれ補強することが可能となる。そのため、支持部に設けられた単一のアーム部をブレースに設けられた単一の重合部によって補強する場合と比較して、より効果的に支持部を補強することが可能となる。
前記固定部は、前記第1アーム部及び前記第2アーム部に対して前記鞍乗型車両の左右方向で外方にオフセットされ、前記ブレースは、前記固定用重合部と前記第1重合部及び前記第2重合部との間に接続部を有し、前記接続部は、少なくとも前記固定用重合部側の端部と前記第1重合部及び前記第2重合部側の端部が湾曲していても良い。
上記のような構成を採用することで、ブレースを容易に成形することが可能になると共に、歩留まりを向上させ、コストを削減することが可能となる。
前記ブレースは、左右の前記支持部の裏面側にそれぞれ別体で取り付けられ、前記フロントフェンダー本体の裏面側には配置されていなくても良い。
上記のようにブレースを左右の支持部の裏面側にそれぞれ別体で取り付けることで、左右一体型のブレースを用いる場合と比較して、ブレースを軽量化することが可能となる。また、フロントフェンダー本体の裏面側にブレースが配置されないことで、前輪とフロントフェンダー本体を極力接近させることが可能となる。そのため、鞍乗型車両の走行時にフロントフェンダーが風の影響で振られるのを防止することができる。
前記第1重合部と前記第2重合部は、前記鞍乗型車両の左右方向で外方に向かって次第に間隔が狭くなるように互いに傾斜していても良い。
このような構成を採用することで、第1重合部と第2重合部が互いに平行に配置される場合と比較して、ブレースの剛性を高めることが可能となる。
本発明によれば、フロントフェンダーの支持部を効果的に補強することで、フロントフェンダーの強度を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車において、前輪及びその周辺部を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車において、ブレース以外のフロントフェンダーを除いた状態の前輪及びその周辺部を示す左側面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のフロントフェンダーを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のフロントフェンダーにおいて、右側の支持部及びその周辺部を示す斜視図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車において、ブレースを示す斜視図である。(b)は、(a)のB−B断面図である。(c)は、(a)のC−C断面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車において、前輪、フロントフェンダーの支持部及びブレースを示す模式図である。
以下、図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明する。以下、上下、左右、前後等の方向を示す語は、自動二輪車の乗員から見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rrは、それぞれ自動二輪車の前方、後方を示している。各図に適宜付される矢印I、Oは、それぞれ左右方向の内方、外方を示している。
まず、自動二輪車1(鞍乗型車両)の構成の概要について説明する。
図1に示されるように、自動二輪車1には、骨組を構成する車体フレーム2が設けられている。車体フレーム2は、その前部上端に配置されるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後下方に向かって延びる左右一対のメインフレーム4と、左右一対のメインフレーム4の後部から後上方に向かって延びる左右一対のシートレール6と、を備えている。
ヘッドパイプ3には、左右一対のフロントフォーク7が支持されている。左右一対のフロントフォーク7の下端には前輪8が回転可能に支持され、前輪8の上方及び後方にはフロントフェンダー10が設けられている。左右一対のフロントフォーク7の上端側にはハンドルバー11が設けられ、ハンドルバー11の左右両端部にはハンドルグリップ12が設けられている。
左右一対のメインフレーム4の間には燃料タンク13が設けられ、燃料タンク13の後方には運転者シート14が設けられ、燃料タンク13の下方にはエンジン15が搭載されている。左右一対のメインフレーム4の後下部には、スイングアーム17の前端部が上下方向揺動可能に支持されている。スイングアーム17の後端部には後輪18が回転可能に支持されている。後輪18の上方には、リアフェンダー20が設けられている。
次に、左右一対のフロントフォーク7及びその周辺について詳細に説明する。
左右一対のフロントフォーク7は、所謂「倒立フォーク」である。図2、図3等に示されるように、各フロントフォーク7は、アウターチューブ21と、アウターチューブ21の内側に嵌挿されるインナーチューブ22と、インナーチューブ22の下側に設けられるアクスルブラケット23と、アウターチューブ21及びインナーチューブ22に内装される緩衝機構(図示せず)と、を備えている。
アウターチューブ21は、上後方に傾斜する姿勢で設けられている。アウターチューブ21の上端部は、ステアリングシャフト(図示せず)を介してヘッドパイプ3(図1参照)に支持されている。
図3等に示されるように、インナーチューブ22は、上後方に傾斜する姿勢で設けられている。インナーチューブ22の下端部は、アウターチューブ21の下端部よりも下方に突出している。
アクスルブラケット23は、前輪8(車軸28)をフロントフォーク7のインナーチューブ22の下端部に保持するブラケットであって、その他、ブレーキキャリパー30やフロントフェンダー10が取付けられるブラケットである。アクスルブラケット23は、ブラケット本体24と、インナーチューブ22よりも前方となるブラケット本体24の上部から前上方に向かって突出する上下一対の第1突部25と、インナーチューブ22よりも後方となるブラケット本体24から後方に向かって突出するキャリパー取付部26と、キャリパー取付部26の上端から後上方に向かって突出する第2突部27と、を備えている。
ブラケット本体24の上部には、インナーチューブ22の下端部が固定されている。ブラケット本体24の下端部には、車軸28を介して前輪8が回転可能に支持されている。
キャリパー取付部26の後端部には、ブレーキキャリパー30が取り付けられている。ブレーキキャリパー30には、ブレーキパッド(図示せず)が設けられており、前輪8に取り付けられたブレーキディスク31に上記のブレーキパッドを圧接させることで、前輪8が制動されるようになっている。
次に、フロントフェンダー10及びその周辺部について詳細に説明する。
フロントフェンダー10は、樹脂製である。図2に示されるように、フロントフェンダー10は、前輪8の外周(外径形状の外周)に沿って円弧状に湾曲して前輪8の外周の上部から後部に亘る部分(前輪8の一部)の外方を覆うフロントフェンダー本体32と、フロントフェンダー本体32の左右端縁35の前部(フロントフォーク7に対して前側となる部分)から前輪8の側方を通過して前輪8の車軸28に接近する方向に延びる延出部33と、フロントフェンダー本体32の左右端縁35の後部(フロントフォーク7に対して後ろ側となる部分)から前輪8の側方を通過して前輪8の車軸28に接近する方向に延びる支持部34と、を備えている。
フロントフェンダー本体32は、図4に示すように、前輪8の外周面(前輪8の車軸28を含む断面の接地面)に沿って円弧状に湾曲している。フロントフェンダー本体32の後端部は、前輪8の後方まで回り込んでおり、前輪8からの泥はねを効果的に防止している。図4に示されるように、フロントフェンダー本体32の裏面は、前輪8の外周面と間隔を介して対向している。そして、フロントフェンダー本体32の左右は、前輪8の幅(側面)位置と略一致した位置で屈曲して左右端部29となり、左右端部29は前輪8の車軸28に接近するほど左右方向の外方となるように広がる形状となっている。左右端部29の端縁である左右端縁35から延びる支持部34は、前輪8と平行な方向に沿って延びている。
図5に示されるように、フロントフェンダー本体32の裏面(詳細には、フロントフェンダー本体32の左右端部29の裏面)には、支持部34の基端側(上側)に、複数個の裏側補強リブ36が突設されている。裏側補強リブ36は、前輪8の径方向に沿って延びるようにフロントフェンダー本体32に一体に形成され、フロントフェンダー本体32と支持部34の境界に沿って列設されている。フロントフェンダー本体32の裏面には、延出部33の基端側(上側)に、複数個のリブ37が突設されている。リブ37は、フロントフェンダー本体32と延出部33の境界に沿って列設されている。
延出部33の前下部には、上下一対の第1ボルト穴39が設けられている。上下一対の第1ボルト穴39には、第1ボルト40(図2参照)がそれぞれ貫通しており、各第1ボルト40によって延出部33がアクスルブラケット23の各第1突部25に締め付け固定されている。本実施形態では、図2に示されるように、前輪8の車軸28に近い位置で各第1ボルト40が延出部33とアクスルブラケット23の各第1突部25を固定している。そのため、フロントフェンダー本体32の上面から上側の第1ボルト40までの距離dが長くなっている。延出部33の前部は、前輪8の径方向(フロントフォーク7の長手方向)に沿って延びるように形成され、延出部33の後部は、左右方向の外方に膨出してインナーチューブ22の前側を通過し、その端縁がインナーチューブ22の側方に回り込むことでインナーチューブ22の前側を覆っている。
図3、図6に示されるように、フロントフォーク7の後ろ側に配置される支持部34は、上方が分岐したY字状を成している。支持部34は、固定部42と、固定部42側からフロントフェンダー本体32の左右端縁35に向かってフロントフォーク7に沿って延びる第1アーム部43と、固定部42側から前輪8の後部を覆うフロントフェンダー本体32の左右端縁35に向かって前後方向に沿って延びる第2アーム部44と、固定部42と第1アーム部43及び第2アーム部44とを連結する連結部45と、を備えている。
アクスルブラケット23の第2突部27に固定される固定部42は、インナーチューブ22側と下側が直線状に切欠かれた略扇形を成している。固定部42には第2ボルト穴46が設けられている。図4に示されるように、固定部42は、前輪8と平行な方向に沿って延びるように形成されている第1アーム部43及び第2アーム部44(図4では図示せず)に対して左右方向でX寸法だけ外方にオフセットされ、左右方向で第1アーム部43及び第2アーム部44とほぼ同じ位置に配置されるブレーキディスク31との干渉が回避されている。
第1アーム部43は、平板状を成している。図6に示されるように、第1アーム部43の一端部は連結部45に接続され、第1アーム部43の他端部はフロントフェンダー本体32の左右端縁35に接続されている。第1アーム部43の中央部と他端部には、それぞれ第1リベット穴47が設けられている。
第2アーム部44は、平板状を成している。第2アーム部44の一端部は連結部45に接続され、第2アーム部44の他端部はフロントフェンダー本体32の左右端縁35に接続されている。第2アーム部44の中央部と他端部には、それぞれ第2リベット穴48が設けられている。
支持部34の表面には、第1アーム部43の一端部と連結部45に跨って第1表側補強リブ50が一体に突設されている。第1表側補強リブ50は、第1アーム部43の長手方向に沿って延びている。支持部34の表面には、第2アーム部44の一端部と連結部45に跨って第2表側補強リブ51が一体に突設されている。第2表側補強リブ51は、第2アーム部44の長手方向に沿って延びている。
上記のように構成されたフロントフェンダー10の支持部34には、ブレース52(図3、図7参照)が取り付けられている。以下、ブレース52について詳細に説明する。
ブレース52は、鉄製(金属製)であり、Y字状を成している。図4に示されるように、ブレース52は、左右の支持部34の裏面側にそれぞれ別体で取り付けられ、フロントフェンダー本体32の裏面側には配置されていない。
図3、図7(a)に示されるように、各ブレース52は、固定用重合部53と、固定用重合部53側からフロントフォーク7に沿って延びる第1重合部54と、固定用重合部53側から前後方向に沿って延びる第2重合部55と、固定用重合部53と第1重合部54及び第2重合部55との間に設けられる接続部56と、を備えている。固定用重合部53、第1重合部54、第2重合部55及び接続部56は、一体に形成されている。
アクスルブラケット23の第2突部27に固定される固定用重合部53は、側面視円形の平面を成している。固定用重合部53には第2ボルト孔57が設けられている。図4に示されるように、固定用重合部53は、支持部34の固定部42に重ねられており、固定用重合部53の第2ボルト孔57と固定部42の第2ボルト穴46には、第2ボルト58が貫通している。この第2ボルト58によって固定用重合部53が固定部42と共締めされて、各フロントフォーク7のアクスルブラケット23の第2突部27に固定されている。このような構成により、支持部34の固定部42とブレース52の固定用重合部53が各フロントフォーク7のアクスルブラケット23に固定されている。固定用重合部53は、第1重合部54及び第2重合部55(図4では図示せず)に対して左右方向で外方にオフセットされている。
図7(a)に示されるように、第1重合部54は、平板状を成している。第1重合部54の基端部は、接続部56に接続されている。第1重合部54の中央部と先端部には、それぞれ第1リベット孔60が設けられている。図4に示されるように、第1重合部54は、支持部34の第1アーム部43に重ねられており、第1重合部54の第1リベット孔60と第1アーム部43の第1リベット穴47には、第1リベット61が貫通している。この第1リベット61により、第1アーム部43に第1重合部54が固定されている。
図7(a)に示されるように、第2重合部55は、平板状を成している。第2重合部55の基端部は、接続部56に接続されている。第2重合部55の中央部と先端部には、それぞれ第2リベット孔62が設けられている。第2重合部55は、支持部34の第2アーム部44に重ねられており、第2重合部55の第2リベット孔62と第2アーム部44の第2リベット穴48には、第2リベット63(図3参照)が貫通している。この第2リベット63により、第2アーム部44に第2重合部55が固定されている。
図8に示されるように、第1重合部54と第2重合部55は、ハの字状に配置されており、左右方向で外方に向かって次第に間隔が狭くなるように互いに傾斜している。つまり第1重合部54は、その第2重合部55側の端縁が反対側の端縁よりも左右方向で外方に位置し、第2重合部55は、その第1重合部54側の端縁が反対側の端縁よりも左右方向で外方に位置している。そのため、第1重合部54と第2重合部55の面は、自動二輪車1の前後方向に対して異なる角度で設けられている。また、図8に示されるように、第1アーム部43の第2アーム部44側の端縁が反対側の端縁よりも左右方向で外方に位置し、第2アーム部44の第1アーム部43側の端縁が反対側の端縁よりも左右方向で外方に位置している。そして、各第1アーム部43および第2アーム部44の互いに対向する端縁は、第1重合部54または第2重合部55の端縁を覆い隠すように左右方向で内方に屈曲してブレース52を隠し、意匠の向上を図っている。
図7(b)に示されるように、ブレース52の幅方向の断面で視ると、接続部56は、円弧状に湾曲している。図7(c)に示されるように、ブレース52の長手方向の断面で視ると、接続部56の一端部64(固定用重合部53側の端部)は一方向(図7(c)の矢印Y参照)に向かって凸となるように湾曲し、接続部56の他端部65(第1重合部54及び第2重合部55側の端部)は上記一方向とは逆方向(図7(c)の矢印Z参照)に向かって凸となるように湾曲している。つまり、接続部56の一端部64と他端部65は、それぞれ異なる方向に湾曲している。
本実施形態では上記のように、鉄製のブレース52がフロントフェンダー10の支持部34に取り付けられている。そのため、フロントフェンダー10の支持部34を効果的に補強することが可能となり、フロントフェンダー10の強度を向上させることが可能となる。これに伴って、自動二輪車1の走行時におけるフロントフェンダー10の振れを防止することができる。
また、支持部34の第1アーム部43と第2アーム部44をブレース52の第1重合部54と第2重合部55によってそれぞれ補強している。そのため、支持部34に設けられた単一のアーム部をブレース52に設けられた単一の重合部によって補強する場合と比較して、より効果的に支持部34を補強することが可能となる。
また、ブレース52の接続部56は、一端部64(固定用重合部53側の端部)と他端部65(第1重合部54及び第2重合部55側の端部)が湾曲している。このような構成を採用することで、ブレース52を容易に成形することが可能になり、歩留まりを向上させ、コストを削減することが可能となる。
また、ブレース52を左右の支持部34の裏面側にそれぞれ別体で取り付けているため、左右一体型のブレース52を用いる場合と比較して、ブレース52を軽量化することが可能となる。また、フロントフェンダー本体32の裏面側にブレース52が配置されていないため、前輪8とフロントフェンダー本体32を極力接近させることが可能となる。そのため、自動二輪車1の走行時にフロントフェンダー10が風の影響で振られるのを防止することができる。
また、ブレース52の第1重合部54と第2重合部55は、左右方向で外方に向かって次第に間隔が狭くなるように互いに傾斜している。そのため、第1重合部54と第2重合部55が互いに平行に配置される場合と比較して、ブレース52の剛性を高めることが可能となる。
また、支持部34の第1アーム部43とブレース52の第1重合部54を各第1リベット61によって固定すると共に、支持部34の第2アーム部44とブレース52の第2重合部55を各第2リベット63によって固定している。そのため、ブレース52によって支持部34をより一層効果的に補強することが可能となり、フロントフェンダー10の強度を一層高めることができる。
また、支持部34の第1アーム部43と第2アーム部44によってフロントフェンダー本体32の上部と後部をそれぞれ支持することができるため、フロントフェンダー10の強度をより一層高めることができる。
また、支持部34の第1アーム部43及び第2アーム部44が平板状を成しているため、第1アーム部43と第1重合部54、第2アーム部44と第2重合部55をそれぞれ容易にリベット留めすることができる。
また、フロントフェンダー本体32の裏面には、支持部34の基端側(上側)に、複数個の裏側補強リブ36が突設されている。そのため、支持部34を裏側から効果的に補強し、支持部34の強度を高めることができる。
また、支持部34の表面には、第1アーム部43と連結部45に跨って第1表側補強リブ50が突設され、第2アーム部44と連結部45に跨って第2表側補強リブ51が突設されている。そのため、支持部34を表側から効果的に補強し、支持部34の強度を更に高めることができる。
本実施形態では、支持部34に2個のアーム部(第1アーム部43と第2アーム部44)を設ける場合について説明したが、他の異なる実施形態では、支持部34に1個又は3個以上のアーム部を設けても良い。
本実施形態では、第1アーム部43及び第2アーム部44に対して固定部42が左右方向で外方にオフセットされる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、第1アーム部43及び第2アーム部44と固定部42が同一平面上に配置されていても良い。
本実施形態では、支持部34の第1アーム部43及び第2アーム部44とブレース52の第1重合部54及び第2重合部55をリベット留めする場合について説明したが、他の異なる実施形態では、支持部34の第1アーム部43及び第2アーム部44とブレース52の第1重合部54及び第2重合部55をボルト留めしても良い。
本実施形態では、スポーツタイプの自動二輪車1に本発明の構成を適用する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、スクータタイプやオフロードタイプなどのスポーツタイプ以外の自動二輪車に本発明の構成を適用しても良い。また、電動車椅子や不整地走行車両などの自動二輪車以外の鞍乗型車両に本発明の構成を適用しても良い。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
7 フロントフォーク
8 前輪
10 フロントフェンダー
28 (前輪の)車軸
29 (フロントフェンダー本体の)左右端部
32 フロントフェンダー本体
34 支持部
35 (フロントフェンダー本体の)左右端縁
42 固定部
43 第1アーム部
44 第2アーム部
52 ブレース
53 固定用重合部
54 第1重合部
55 第2重合部
56 接続部
64 (接続部の)一端部(固定用重合部側の端部)
65 (接続部の)他端部(第1重合部及び第2重合部側の端部)

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両に設けられるフロントフェンダーの補強構造であって、
    前記フロントフェンダーは、
    前記鞍乗型車両の前輪の一部を覆うフロントフェンダー本体と、
    前記フロントフェンダー本体の左右端縁から前記前輪の車軸に接近する方向に延びて前記鞍乗型車両のフロントフォークに固定される支持部と、を有し、
    前記支持部には、金属製のブレースが取り付けられており、
    前記支持部は、
    前記フロントフォークに固定される固定部と、
    前記固定部側から前記フロントフェンダー本体の左右端縁に向かって前記フロントフォークに沿って延びる第1アーム部と、
    前記固定部側から前記フロントフェンダー本体の左右端縁に向かって前記鞍乗型車両の前後方向に沿って延びる第2アーム部と、を有し、
    前記ブレースは、
    前記固定部に重ねられる固定用重合部と、
    前記第1アーム部に重ねられ、前記固定用重合部側から前記フロントフォークに沿って延びる第1重合部と、
    前記第2アーム部に重ねられ、前記固定用重合部側から前記鞍乗型車両の前後方向に沿って延びる第2重合部と、を有し、
    前記固定用重合部と前記第1重合部と前記第2重合部は、一体に形成され、
    前記固定用重合部は、前記固定部と共締めされて前記フロントフォークに固定されていることを特徴とするフロントフェンダーの補強構造。
  2. 前記固定部は、前記第1アーム部及び前記第2アーム部に対して前記鞍乗型車両の左右方向で外方にオフセットされ、
    前記ブレースは、前記固定用重合部と前記第1重合部及び前記第2重合部との間に接続部を有し、前記接続部は、少なくとも前記固定用重合部側の端部と前記第1重合部及び前記第2重合部側の端部が湾曲していることを特徴とする請求項に記載のフロントフェンダーの補強構造。
  3. 前記ブレースは、左右の前記支持部の裏面側にそれぞれ別体で取り付けられ、前記フロントフェンダー本体の裏面側には配置されていないことを特徴とする請求項又はに記載のフロントフェンダーの補強構造。
  4. 前記第1重合部と前記第2重合部は、前記鞍乗型車両の左右方向で外方に向かって次第に間隔が狭くなるように互いに傾斜していることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のフロントフェンダーの補強構造。
JP2013224144A 2013-10-29 2013-10-29 フロントフェンダーの補強構造 Active JP6187158B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013224144A JP6187158B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 フロントフェンダーの補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013224144A JP6187158B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 フロントフェンダーの補強構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015085743A JP2015085743A (ja) 2015-05-07
JP6187158B2 true JP6187158B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=53049014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013224144A Active JP6187158B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 フロントフェンダーの補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6187158B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6122921B2 (ja) * 2015-08-31 2017-04-26 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
WO2017169093A1 (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のリフレクター取付部構造
CN108016538B (zh) * 2017-12-26 2024-04-05 江门市大长江集团有限公司 挡泥板结构、车架结构及机动两轮车
JP7340577B2 (ja) * 2021-09-30 2023-09-07 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5644987U (ja) * 1979-09-17 1981-04-22
JPS5870975U (ja) * 1981-11-09 1983-05-13 本田技研工業株式会社 自動二輪車等のフエンダ装置
JP5021971B2 (ja) * 2006-07-24 2012-09-12 川崎重工業株式会社 自動二輪車のフロントフェンダー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015085743A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3398844B1 (en) Mudguard member for saddled vehicle
JP5980250B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2005112263A (ja) 鞍乗り型車両用フューエルタンク配設構造
WO2017169093A1 (ja) 鞍乗り型車両のリフレクター取付部構造
JP6187158B2 (ja) フロントフェンダーの補強構造
EP2562068B1 (en) Straddle-ride type vehicle with mudguard structure
JP2013136305A (ja) 鞍乗型車両
JP5021971B2 (ja) 自動二輪車のフロントフェンダー
JP6132628B2 (ja) 鞍乗型車両の後部フェンダ支持構造
JP6883063B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5858369B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP2009154843A (ja) フロントフェンダおよび自動二輪車
JP6351172B2 (ja) 車体後部構造
JP5046559B2 (ja) 自動二輪車
TWI720619B (zh) 跨坐型車輛
JP5738475B2 (ja) 鞍乗型車両の前部構造
JP2013136306A (ja) 鞍乗型車両
JP2019182306A (ja) 鞍乗り型車両
EP3636534B1 (en) Straddled vehicle
JP6723280B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2012197057A (ja) 自動二輪車
JP6757770B2 (ja) 鞍乗り型車両の前部構造
JP6816086B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6625411B2 (ja) 鞍乗型車両のリアフレーム構造
JP2022055028A (ja) 鞍乗型車両及びその車体フレーム構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6187158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151