JP6175251B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ピボットプレートカバーが備えられている鞍乗型車両の改良に関する。
後輪を支持するスイングアームを揺動自在に軸支するピボットプレートに、車幅方向外方から取付けられピボットプレートを覆うピボットプレートカバーが備えられている鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1の図1に示すように、鞍乗型車両(10)において、メインフレーム(42)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)の前後方向中央部に、スイングアーム(81)を揺動自在に支持するピボットプレート(44)を設け、メインフレーム(42)の側方をメインフレームカバー(22L)で覆い、ピボットプレート(44)の側方をピボットプレートカバー(27L)で覆った。
特許文献1の技術では、メインフレームカバー(22L)とピボットプレートカバー(27L)とは、独立して設けられ、各々、メインフレーム(42)とピボットプレート(44)とを覆うのみの機能を有していた。
メインフレーム(42)をメインフレームカバー(22L)だけで覆うと、メインフレームカバー(22L)は、大きな面積をもつことになる。大きな面積をもつメインフレームカバー(22L)には、内燃機関(13)の振動による音の発生を抑制するための配慮が必要となる。音の発生を抑制しようとすると、メインフレームカバーの重量が増加する可能性がある。
そこで、車体カバーにおいて、音の発生を抑制し、車体カバーの軽量化を図る技術が求められる。
特開2011−255867公報
本発明は、車体カバーを備えた鞍乗型車両において、車体カバーからの音の発生を抑制し、車体カバーの軽量化を図る技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、前部にヘッドパイプを備えると共にこのヘッドパイプから車両後方で且つ下方に延出するメインパイプ及びこのメインパイプの後部から上方に延出する左右一対のシートレールを有するメインフレームと、このメインフレームの車両長手方向中央部で、且つ、メインパイプの後部に下方へ垂下するように設けられ、後輪を揺動自在に軸支するスイングアームを懸架するピボットプレートと、メインフレームの少なくとも側方を覆うように形成されるメインフレームカバーと、このメインフレームカバーの下方に設けられ、ピボットプレートの側方を覆うように形成されるピボットプレートカバーと、前記メインフレームカバー(62)の下方に配置されるピリオンステップブラケット(143)とを有する鞍乗型車両において、メインフレームカバーの下縁に、上方に凸となるように湾曲部が形成されると共に、この湾曲部に接続して、メインフレームの少なくとも一部を覆うようにピボットプレートカバーが設けられていて、前記ピボットプレートカバー(64)が前記ピリオンステップブラケット(143)の後端上方まで延び、メインフレームカバーは、フロントカバーと、このフロントカバーより車両後方に配置されるリヤカバーとに分割可能とされ、フロントカバーとリヤカバーとの間の分割面が湾曲部に形成されると共に、ピボットプレートカバーがフロントカバー及びリヤカバーの各々に固定されることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ピボットプレートカバーの下端は、ピボットプレート側に固定されることを特徴とする。
請求項に係る発明は、フロントカバーとピボットプレートカバーとは第1固定部で固定され、リヤカバーとピボットプレートカバーとは第2固定部で固定され、第1固定部と第2固定部のうちの一方はねじ結合され、他方は弾性部材に突起が挿入され係合されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、ピボットプレートカバーは、メインフレームカバーの外側から車幅方向に着脱自在に設けられることを特徴とする。
請求項に係る発明は、フロントカバーとリヤカバーの合わせ部にて、フロントカバーとリヤカバーとが締結され、合わせ締結部がピボットプレートカバーで外側から覆われていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、メインフレームカバーは、塗装部品であり、ピボットフレームカバーは、非塗装部品であり、車両側面視で、ピボットフレームカバーに重なる位置に、内燃機関のキックペダルが配置されることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、湾曲部は、車両正面視で、車幅方向外方に膨らむ凸状に形成されることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、前記リヤカバー(82)に開口(142)が設けられ、前記ピボットプレートカバー(64)の後端部には後方へ突出した突起(141)が設けられ、前記開口(142)に前記突起(141)が差し込まれて、前記リヤカバー(82)に対し前記ピボットプレートカバー(64)の後端が保持されることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、前記ピリオンステップブラケット(143)には固定部(124)が設けられ、前記リヤカバー(82)と前記ピボットプレートカバー(64)とが前記固定部(124)で固定されることを特徴とする。
本願発明では、ピボットプレートカバーをメインフレームカバーの下縁に形成した湾曲部に接続するように設けると共に、メインフレームの少なくとも一部を覆うように設けた。これにより、メインフレームカバーの面積を可及的に減少させ、振動による音の発生を抑制することができる。加えて、上に凸となるメインフレームカバーの湾曲部に、フロントカバーとリヤカバーとの間の分割面(合わせ部)を配置したので、この合わせ部の長さを短くすることができ、外観的に目立たなくすることができる。この場合に、合わせ部の長さは短いものとなるが、ピボットプレートカバーでメインフレームカバーの前後を掛け渡すようにしてフロントカバーとリヤカバーとの間を固定したので、全体として、カバーの連結強度を向上させることができる。
請求項に係る発明では、ピボットプレートカバーの上縁は、メインフレームカバーに固定され、ピボットプレートカバーの下端は、ピボットプレート側に固定される。すなわち、車体フレームを構成する基本骨格であるメインフレームやピボットプレート自体又はその近傍位置にピボットプレートカバーが固定できるため、ピボットプレートカバーの支持強度が高まり、ピボットプレートカバー自体の振動発生を抑制することができる。
請求項に係る発明では、第1固定部と第2固定部のうちの一方は締結され、他方は係合される。ピボットプレートカバーをフロントカバーとリヤカバーとに組付けるときに、他方は係合での固定とされるので、固定部のばらつきが許容される。結果、組付けが容易に行え、生産性が高まる。
請求項に係る発明では、ピボットプレートカバーは、外側から着脱自在に設けられる。ピボットプレートカバー単独で外側から着脱自在としたので、ピボットプレートカバーの内側に配置される補機類のメンテナンス性を向上させることができる。
請求項に係る発明では、フロントカバーとリヤカバーの合わせ部に、合わせ締結部が設けられ、この合わせ締結部がピボットプレートカバーで覆われている。この合わせ締結部は、ピボットプレートカバーで覆われるため、車両の外観性が損なわれる心配はない。また、ピボットプレートカバーを外したときに、合わせ締結部が露出するため、メインフレームカバーの分解作業性が高まる。
請求項に係る発明では、キックペダルの位置と重なる位置に、非塗装部品であるピボットプレートカバーが配置されている。非塗装部品であれば、傷等がついた場合でも塗装部品に比べ、外観性が損なわれ難い。
請求項に係る発明では、ピボットプレートカバーは、車幅方向外方に膨らむ凸状に形成されるので、湾曲部の剛性が高められる。また、メインフレームカバーの湾曲部の縁に、ピボットプレートカバーを合わせることで、メインフレームカバーとピボットプレートカバーとの2重構造となるので、湾曲部の剛性が高められる。
本発明に係る自動二輪車の車体構造を説明する右側面図である。 本発明に係る自動二輪車の右側面図である。 本発明に係る自動二輪車の正面図である。 図1の要部拡大図(ピボットプレートカバーを取外した状態)である。 図1の要部拡大図(ピボットプレートカバーを取付けた状態)である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図5の8−8線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図中、車両の右側面図のときは、車幅方向右側にある要素符号のみが示される。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11を備え、この車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から車両後方で且つ下方に延びるメインパイプ13と、メインパイプ13の車両長手方向中央部で、且つ、メインパイプ13の後部に下方へ垂下するように設けられるピボットプレート14と、メインパイプ13の長手方向中間部から後斜め上方へ延びる左右のシートレール15L、15Rと、メインパイプ13の後端部から車両斜め後上方に延びて左右のシートレール15L、15Rへ接続される左右のサポートフレーム16L、16Rとからなる。メインパイプ13とこのメインパイプ13から延びる左右のシートレール15L、15Rとでメインフレーム21を構成する。
ヘッドパイプ12は、前輪23を含む前輪操舵部25を操舵自在に軸支する部材であり、この前輪操舵部25は、ヘッドパイプ12に挿嵌されるステアリング軸27と、このステアリング軸27の上端に取付けられる操舵ハンドル28と、ステアリング軸27から略下方へ延びて下端に前輪23を回転自在に支えるフロントフォーク29とからなる。
メインフレーム21は、その下方に略水平のシリンダ軸線Cを有する内燃機関31が懸架され、この内燃機関31の上方で、メインフレーム21の下方で且つ前輪23の車両後方にエアクリーナ32が配置されている。このエアクリーナ32の上部に空気を吸入する吸気ダクト33が設けられている。
ピボットプレート14は、後輪24を含む後輪操舵部26を揺動自在に軸支する部材であり、この後輪操舵部26は、ピボットプレート14に車幅方向に渡されるピボット軸35と、このピボット軸35から車両後方へ延び後端に後輪24を支える平面視で後方に開放されるコ字状のスイングアーム36と、このスイングアーム36とシートレール15L、15Rの間に渡されるリヤクッション37L、37Rとからなる。
シートレール15L、15Rには、物入れとしての収納ボックス41と、この収納ボックス41の車両後方に燃料タンク42とが車両前後にこの順に取付けられ、収納ボックス41と燃料タンク42に上方から乗員が座るシート43が取付けられている。この自動二輪車10は、シート43の前方に前輪23が配置され、シート43の後方に後輪24が配置され、シート43に乗員が跨って乗車する形態の鞍乗型車両である。
内燃機関31は、クランクケース46と、このクランクケース46からシリンダ軸線Cが略水平に延びるように配置されるシリンダブロック45及びシリンダヘッド47とを有する。このシリンダヘッド47の上面47aにインテークパイプ48が接続され、このインテークパイプ48の上流側にスロットルボデイ51が接続され、このスロットルボデイ51の上流側にコネクティングチューブ49を介してエアクリーナ32が接続される。エアクリーナ32は、メインパイプ13に取付けられる。シリンダヘッド47の下面47bから排気管53が延ばされ、この排気管53は車両後方へ延ばされ、排気管53の先に消音器54(図2参照)が接続される。クランクケース46の下方に車幅方向に脚を置くステップ57L、57Rが延び、サポートフレーム16L、16Rに同乗者が足を置くピリオンステップ58L、58Rが取付けられている。
次に車体フレーム11を覆う車体カバー60の構成等について説明する。
図2に示すように、車体カバー60は、フロントカウル61及びこのフロントカウル61の後方から裏打ちされるようにしてフロントカウル61へ取付けられメインフレーム21の少なくとも上方及び側方を覆うように形成されるメインフレームカバー62と、メインフレームカバー62の一部に重なるように外側から取付けられメインフレーム21(図1参照)の少なくとも側方を覆うメインフレームサイドカバー63と、メインフレームカバー62の下方に設けられ、ピボットプレート14の側方を覆うように形成されるピボットプレートカバー64とを主要素とする。フロントカウル61とメインフレームカバー62とで、乗員の脚の前方を覆うレッグシールド65を構成する。
車両側面視で、メインフレームサイドカバー63は、車両前方に向けV字状に開放されるV字部84を前部に有するY字状部材とされ、V字部84に沿って、メインフレームカバー62に、内燃機関31のメンテナンスを行う側面開口部85が設けられる。
メインフレームカバー62は、塗装部品であり、ピボットプレートカバー64は、非塗装部品で構成した。本実施例では、塗装部品のメインフレームカバー62は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン重合体)樹脂を利用し、非塗装部品のピボットプレートカバー64は、PP(ポリプロピレン)樹脂を利用した。
車両側面視で、ピボットプレートカバー64に重なる位置に、内燃機関31のキックペダル91(図1)が配置される。ピボットプレートカバー64をABS樹脂で形成した場合に比べて、ピボットプレートカバー64をPP樹脂で形成する方が、キックペダル使用時に、乗員の足がピボットプレートカバー64に接触しても、弾性変形し易くなるため、力は逃げ易くなり、ピボットプレートカバー64に傷が付き難くなると共に、キックペダル91の操作性を高めることができる。なお、ピボットプレート14には、メインスタンド55が取付けられている。前輪23の上方から後方を覆うように、フロントフェンダ75が配置され、後輪の上方から後方を覆うように、リヤフェンダ76が配置されている。シート43の後部にグラブレール77が設けられている。
図3に示すように、レッグシールド65の車両前方側を構成するフロントカウル61は、下方に前輪操舵部25が配置されるU字部86が形成され、このU字部86に走行風の一部が入る。U字部86の上方でフロントカウル61の車幅方向には、左右のウインカー87L、87Rが取付けられている。
操舵ハンドル28は、その周囲を囲うようにハンドルカバー67が取付けられ、このハンドルカバー67にヘッドライト68が取付けられている。操舵ハンドル28の車幅方向に左右の後方確認用のミラー69L、69Rが取付けられている。
次の図4〜7では、ピボットプレートカバー64の取付構造等について説明する。
図4に示すように、車体フレーム11に、メインフレームカバー62が取付けられている。メインフレームカバー62は、フロントカバー81と、このフロントカバー81より車両後方に配置されるリヤカバー82との分割構造となっている。
図中、ピボットプレートカバー64は、取付前の状態にあり、ピボットプレート14は露出している。ピボットプレート14の内方には、電装系部品を構成するリヤブレーキスイッチ93、電装ケーブル94及びコネクタ95等が配置されている。
フロントカバー81の下端に沿って、車幅方向内側に凹みピボットプレートカバー64の前部上端を合わせる第1合わせ凹部101がフロントカバー81に形成され、リヤカバー82の下端に沿って、車幅方向内側に凹みピボットプレートカバー64の後部上端を合わせる第2合わせ凹部102がリヤカバー82に形成される。
フロントカバー81とリヤカバー82の合わせ部100となる第1合わせ凹部101に第2合わせ凹部102が重なる部分で、フロントカバー81とリヤカバー82とが締結される合わせ締結部110とされる。そして、この合わせ締結部110がピボットプレートカバー64で外側から覆われるようにした。
第1合わせ凹部101には、ピボットプレートカバー64が締結される第1孔111が開けられ、第2合わせ凹部102には、ピボットプレートカバー64が締結される第2孔112が開けられる。また、ピボットプレート14に下方へ延びるように消音器54を支持するピボットステー103が設けられ、このピボットステー103に、ピボットプレートカバー64が締結される第3孔113が開けられている。すなわち、ピボットプレートカバー64は、フロントカバー81及びリヤカバー82の各々に固定されると共に、メインフレームカバー62の外側から車幅方向に着脱自在に設けられる。
メインフレームカバー62の下縁62fを構成する第1合わせ凹部101と第2合わせ凹部102に、ピボットプレートカバー64が外側から突き当てられ、取付けられている。さらに、リヤカバー82に開口142が設けられ、この開口142にピボットプレートカバー64の後端部から後方へ突設した突起141(図5参照)が差込まれる。これにより、リヤカバー82に対しピボットプレートカバー64の後端が位置決め保持される。
図5に示すように、メインフレームカバー62の下縁62fは、上方に凸となるように湾曲部73が形成され、湾曲部73に接続して、メインフレーム21の少なくとも一部(第1合わせ凹部101と第2合わせ凹部102)を覆うようにピボットプレートカバー64が設けられている。湾曲部73に、フロントカバー81とリヤカバー82との間の分割面83が形成される。
ピボットプレートカバー64の高さ方向中間部には、車幅方向内方に凹ませた谷部150が形成される。この谷部150の詳細については後述する。なお、リヤカバー82との接合縁となるピボットプレートカバー64の車両後端64bは、車両後方に突出する形状となっている。
第1合わせ凹部101と第2合わせ凹部102を、メインフレームカバー62の下縁62fの近傍に設けることで、メインフレームカバー62の外面とピボットプレートカバー64の外面とをなめらかにつなぐことができ、車両の外観性を高めることができる。
次に、ピボットプレートカバー64は、第1〜第4固定部121〜124で車体フレーム側へ固定されている点について説明する。
図6に示すように、フロントカバー81とピボットプレートカバー64とは第1固定部121で固定されている。詳細には、フロントカバー81の第1合わせ凹部101に開けた第1孔111に、車体フレーム11からステー部材104が延び、このステー部材104にナット107が固着される。ナット107は、鍔部105と筒部106とを有する。組立に際しては、ナット107の筒部106の外周に、フロントカバー81の第1孔111と、ピボットプレートカバー64の固定孔108とを合わせ、外方からねじ109をナット107に締結させる。
図7に示すように、リヤカバー82とピボットプレートカバー64とは第2固定部122で固定される。詳細には、リヤカバー82の第2合わせ凹部102に開けた第2孔112に、弾性部材で形成したグロメット115を嵌め、このグロメット115のグロメット孔116に、ピボットプレートカバー64の突起117が挿入されている。
図5にて、ピボットプレートカバー64の下端64bは、ピボットプレート側に設けたピボットステー103の第3孔113にねじ119を介して固定される。この部分を第3固定部123とするとき、ピボットプレートカバー64は、第3固定部123で固定されている。
図4を併せて参照し、リヤカバー82とピボットプレートカバー64とは、第2固定部122の車両後方位置に設けられる第4固定部124でも固定される。第4固定部124は、ピリオンステップブラケット143に設けた長孔状の第4孔114にグロメットを介して差込み係合されており、前述の第2固定部122と固定構造に大きく変わるところはなく詳細な説明を省略する。
図4〜図7にて、第2孔112及び第4固定部124は、車両前後方向に長軸が延びている長孔である。ピボットプレートカバー64の組付け時において、先ず、第2固定部122の第2孔112及び第4固定部124の第4孔114に、ピボットプレートカバー64の突起117、117を挿入しながらピボットプレートカバー64をセットし、第1固定部121の第1孔111に配置したナット107にねじ109をねじ込み、第3固定部123の第3孔113に、ねじ119をねじ込むようにした。第2固定部122及び第4固定部124を長孔とすることで、ピボットプレートカバー64の取付位置の調整が容易となるため、ピボットプレートカバー64の組立性が向上する。
なお、本実施例では、第1固定部はねじ結合とし、第2固定部は弾性部材に突起が挿入され係合されているが、第1固定部を弾性部材に突起が挿入・係合し、第2固定部をねじ結合とすることは差し支えない。第4固定部をねじ結合とすることは差し支えない。
図8に示すように、メインフレームカバー62に形成した湾曲部73は、車両正面視で、車幅方向外方に膨らむ凸状に形成されている。また、ピボットプレートカバー64も、車両正面視で、車幅方向外方に膨らみ凸状に形成される凸部149が形成されている。この凸部149の下端に、車幅方向内方に尖る谷底151を有する谷部150が形成される。左右のピボットプレートカバー64、64は、後輪24(図1参照)の駆動系(スプロケット)130が設けられる関係で、左のピボットプレート14の大きさは、右のピボットプレート14の大きさに比べ小さい。具体的には、左のピボットプレートカバー64の下部は削除されている。
その他、左のピボットプレートカバー64の取付構造やメインフレームカバーとの位置関係等については、車幅方向中心線に対して、右のピボットプレートカバー64に対称に配置されており、前述した右側のピボットプレートカバー64の構造と変わるところはなく説明を省略する。
ピボットプレート14に、車幅方向にメインスタンド55(図2参照)の支持軸134が貫通するように延びている。131はチェーンカバーである。
以上に述べた鞍乗型車両の作用を次に述べる。
図5、図8にて、ピボットプレートカバー64をメインフレームカバー62の下縁62fに形成した湾曲部73に接続するように設けると共に、メインフレーム21の少なくとも一部を覆うように設けた。これにより、メインフレームカバー62の面積を可及的に減少させ、振動による音の発生を抑制することができる。
また、ピボットプレートカバー64は、車幅方向外方に膨らむ凸状に形成されるので、湾曲部73の剛性が高められる。また、メインフレームカバー62の湾曲部73の下縁に、ピボットプレートカバー64を合わせることで、2重構造となるので、湾曲部73の剛性が高められる。
上に凸となるメインフレームカバー62の湾曲部73に、フロントカバー81とリヤカバー82との間の分割面(合わせ部100)を配置したので、この合わせ部100の長さを短くすることができ、外観的に目立たなくすることができる。この場合に、合わせ部100の長さは短いものとなるが、ピボットプレートカバー64でメインフレームカバー62の前後を掛け渡すようにしてフロントカバー81とリヤカバー82との間を固定したので、全体として、メインフレームカバー62の連結強度を向上させることができる。
図4にて、フロントカバー81とリヤカバー82の合わせ部100に、合わせ締結部110が設けられ、この合わせ締結部110がピボットプレートカバー64で覆われている。この合わせ締結部110は、ピボットプレートカバー64で覆われるため、車両の外観性が損なわれる心配はない。また、ピボットプレートカバー64を外したときに、合わせ締結部110が露出するため、メインフレームカバー62の分解作業性が高まる。
ピボットプレートカバー64は、メインフレームカバー62の外側から車幅方向に着脱自在に設けられる。ピボットプレートカバー64単独で着脱自在としたので、ピボットプレートカバー64の内側に配置される、例えば、電装ケーブル94、コネクタ95等の補機類のメンテナンス性を向上させることができる。
図5を併せて参照し、ピボットプレートカバー64の上縁64fは、メインフレームカバー62に固定され、ピボットプレートカバー64の下端64bは、ピボットプレート14に固定される。すなわち、メインフレーム21及びその近傍位置にピボットプレートカバー64が固定できるため、ピボットプレートカバー64の支持強度が高まり、ピボットプレートカバー64自体の振動発生を抑制することができる。
キックペダル91の位置と重なる位置に、非塗装部品であるピボットプレートカバー64が配置されている。非塗装部品であれば、傷等がついた場合でも塗装部品に比べ、外観性が損なわれ難い。
図6及び図7にて、第1固定部121と第2固定部122のうちの第1固定部121は締結され、第2固定部122は係合されている。ピボットプレートカバー64をフロントカバー81とリヤカバー82とに組付けるときに、他方は係合での固定とされるので、固定部のばらつきが許容される。結果、組付けが容易に行え、生産性が高まる。なお、第1固定部を係合とし、第2固定部を締結とすることは差し支えない。
尚、本発明は、実施の形態では鞍乗型自動二輪車に適用したが、鞍乗型三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、自動二輪車に好適である。
10…鞍乗型車両(自動二輪車)、12…ヘッドパイプ、13…メインパイプ、14…ピボットプレート、15L、15R…左右一対のシートレール、21…メインフレーム、24…後輪、31…内燃機関、36…スイングアーム、62…メインフレームカバー、62f…メインフレームカバーの下縁、64…ピボットプレートカバー、64b…ピボットプレートカバーの下端、73…湾曲部、81…フロントカバー、82…リヤカバー、83…分割面、91…キックペダル、100…合わせ部、110…合わせ締結部、115…弾性部材(グロメット)、117…突起、121…第1固定部、122…第2固定部。

Claims (9)

  1. 前部にヘッドパイプ(12)を備えると共にこのヘッドパイプ(12)から車両後方で且つ下方に延出するメインパイプ(13)及びこのメインパイプ(13)の後部から上方に延出する左右一対のシートレール(15L、15R)を有するメインフレーム(21)と、このメインフレーム(21)の車両長手方向中央部で、且つ、前記メインパイプ(13)の後部に下方へ垂下するように設けられ、後輪(24)を揺動自在に軸支するスイングアーム(36)を懸架するピボットプレート(14)と、前記メインフレーム(21)の少なくとも側方を覆うように形成されるメインフレームカバー(62)と、このメインフレームカバー(62)の下方に設けられ、前記ピボットプレート(14)の側方を覆うように形成されるピボットプレートカバー(64)と、前記メインフレームカバー(62)の下方に配置されるピリオンステップブラケット(143)とを有する鞍乗型車両において、
    前記メインフレームカバー(62)の下縁(62f)に、上方に凸となるように湾曲部(73)が形成されると共に、この湾曲部(73)に接続して、前記メインフレーム(21)の少なくとも一部を覆うように前記ピボットプレートカバー(64)が設けられていて、前記ピボットプレートカバー(64)が前記ピリオンステップブラケット(143)の後端上方まで延び、
    前記メインフレームカバー(62)は、フロントカバー(81)と、このフロントカバー(81)より車両後方に配置されるリヤカバー(82)とに分割可能とされ、
    前記フロントカバー(81)と前記リヤカバー(82)との間の分割面(83)が前記湾曲部(73)に形成されると共に、前記ピボットプレートカバー(64)が前記フロントカバー(81)及び前記リヤカバー(82)の各々に固定されることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ピボットプレートカバー(64)の下端(64b)は、前記ピボットプレート(14)側に固定されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
  3. 前記フロントカバー(81)と前記ピボットプレートカバー(64)とは第1固定部(121)で固定され、
    前記リヤカバー(82)と前記ピボットプレートカバー(64)とは第2固定部(122)で固定され、
    前記第1固定部(121)と前記第2固定部(122)のうちの一方はねじ結合され、他方は弾性部材(115)に突起(117)が挿入され係合されていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
  4. 前記ピボットプレートカバー(64)は、前記メインフレームカバー(62)の外側から車幅方向に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の鞍乗型車両。
  5. 前記フロントカバー(81)と前記リヤカバー(82)の合わせ部(100)にて、前記フロントカバー(81)と前記リヤカバー(82)とが締結され、合わせ締結部(110)が前記ピボットプレートカバー(64)で外側から覆われていることを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4記載の鞍乗型車両。
  6. 前記メインフレームカバー(62)は、塗装部品であり、前記ピボットプレートカバー(64)は、非塗装部品であり、
    車両側面視で、前記ピボットプレートカバー(64)に重なる位置に、内燃機関(31)のキックペダル(91)が配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
  7. 前記湾曲部(73)は、車両正面視で、車幅方向外方に膨らむ凸状に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
  8. 前記リヤカバー(82)に開口(142)が設けられ、前記ピボットプレートカバー(64)の後端部には後方へ突出した突起(141)が設けられ、前記開口(142)に前記突起(141)が差し込まれて、前記リヤカバー(82)に対し前記ピボットプレートカバー(64)の後端が保持されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記ピリオンステップブラケット(143)には固定部(124)が設けられ、前記リヤカバー(82)と前記ピボットプレートカバー(64)とが前記固定部(124)で固定されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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