JP6163367B2 - 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 - Google Patents

合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6163367B2
JP6163367B2 JP2013135467A JP2013135467A JP6163367B2 JP 6163367 B2 JP6163367 B2 JP 6163367B2 JP 2013135467 A JP2013135467 A JP 2013135467A JP 2013135467 A JP2013135467 A JP 2013135467A JP 6163367 B2 JP6163367 B2 JP 6163367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
protrusion
resin cap
contact
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013135467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015009824A (ja
Inventor
良嗣 坂井
良嗣 坂井
久野 正敬
正敬 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Closure Systems International Japan Ltd
Original Assignee
Closure Systems International Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Closure Systems International Japan Ltd filed Critical Closure Systems International Japan Ltd
Priority to JP2013135467A priority Critical patent/JP6163367B2/ja
Publication of JP2015009824A publication Critical patent/JP2015009824A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6163367B2 publication Critical patent/JP6163367B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、容器口元部を閉止する合成樹脂製キャップ、これを用いた閉止装置、および飲料入り閉止装置に関する。
合成樹脂製キャップ(以下、単にキャップという)としては、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、天板部の内面に、容器口元部に嵌入される円筒状の内側シール突起が突出形成されたものが広く用いられている(例えば特許文献1を参照)。
特開2002−211605号公報
キャップをいったん開栓した後に再度閉栓(以下、再栓という)した際には、内容液の発酵などにより容器内圧が高くなることがある。この場合には、キャップが容器から外れやすくなることがあった。
このため、再栓後に容器内圧が高くなった際に、容器内のガスを外部に排出し、容器内圧を低くすることができる技術が要望されていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置を提供することを目的とする。
本発明は、容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、前記天板部の内面に、前記口元部内に嵌入される内側シール突起と、前記内側シール突起の外側の外側突起とが形成され、前記内側シール突起は、前記口元部の内面に押圧状態で当接可能であり、前記外側突起の内面に、前記口元部の外面に押圧状態で当接する1または複数の当接凸部が形成され、この合成樹脂製キャップを前記口元部に装着した状態において、前記外側突起の内面のうち前記当接凸部が形成されていない部分の少なくとも一部は、前記口元部の外面から離間する合成樹脂製キャップを提供する。
前記複数の当接凸部は、前記外側突起の周方向に間隔をおいて形成されていることがこのましい。
前記当接凸部は、凸状円柱面をなすストレート部と、前記ストレート部の、前記外側突起の突出方向側に形成された、略球面をなす湾曲部と、を有することが好ましい。
前記ストレート部の中心軸方向は、前記外側突起の突出方向に行くに従って前記筒部の中心軸に近づく方向に傾斜していることが好ましい。
前記天板部と外側突起との連接部分の内面側に、前記口元部の開口端面の外周縁部に当接可能な厚肉壁部が形成されている構造を採用できる。
本発明は、容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置であって、前記合成樹脂製キャップは、前述のものである閉止装置を提供する。
本発明は、飲料が充填された容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、前記合成樹脂製キャップは、前述のものである飲料入り閉止装置を提供する。
本発明によれば、外側突起の内面に、口元部の外面に当接する1または複数の当接凸部が形成され、外側突起の内面のうち当接凸部が形成されていない部分の少なくとも一部は、口元部の外面から離間する。
このため、容器の内圧上昇による天板部の膨出変形の影響によって、口元部内面に対する内側シール突起の接触圧が低下すると、容器内のガスは、当接凸部が形成されていない部分の外側突起内面と口元部外面との隙間を通って外部に排出される。
よって、容器の内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。従って、キャップの開栓時に容器の内圧によりキャップが外れる、いわゆるキャップ飛びを防ぐことができる。
本発明の合成樹脂製キャップの第1の実施形態を示す断面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップを示す拡大断面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップの外側突起を示す図である。 (A)は図1に示す合成樹脂製キャップの断面図であって、(B)におけるA1−A1断面図である。(B)は外側突起と当接凸部を示す一部断面状態の下面図である。(C)は外側突起と当接凸部を示す拡大下面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップを示す一部断面状態の斜視図である。 図1に示す合成樹脂製キャップおよび容器を示す断面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップおよび容器を示す断面図である。 図1に示す合成樹脂製キャップおよび容器を示す断面図である。 本発明の合成樹脂製キャップの第2の実施形態および容器を示す断面図である。 図9に示す合成樹脂製キャップおよび容器を示す拡大断面図である。 図9に示す合成樹脂製キャップおよび容器を示す断面図である。
図1〜図6は、本発明の合成樹脂製キャップの第1実施形態およびこれを用いた閉止装置を示すものである。
図6に示すように、この閉止装置は、容器20と、その口元部21に装着される合成樹脂製キャップ1(以下、単にキャップ1という)とを備えている。
以下の説明において、上下方向とは図6における上下方向であり、キャップ1および容器20の中心軸に沿う方向(軸方向)である。上方向は高さ方向ともいう。上下方向に垂直な面を水平面という。径方向とは、キャップ1および容器20の径方向である。
図6に示すように、容器20は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂からなり、飲料が充てんされる容器本体(図示略)と、その上部に形成された円筒状の口元部21とを有する。
口元部21の外面21cには雄ネジ22と、係止段部23とが形成されている。係止段部23は径方向外方に突出する環状突起であり、雄ネジ22の下方に形成されている。
内面21aおよび外面21cは、容器20の軸方向に沿う面である。開口端面21bは容器20の軸方向に垂直な面である。
キャップ1は、円形の天板部2と、その周縁から垂下した筒部3とを備えている。
筒部3は、スコア6(弱化部)によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部(TEリング部)9とに区画されている。
主部8の内周面には、容器20の雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されている。ネジ部10は、1条または複数条の螺旋状に形成された突条である。
図1および図6に示すように、天板部2には、容器20の口元部21に嵌入して口元部21の内面21aに当接する円筒状の内側シール突起12と、口元部21の開口端面21bに当接する環状の開口端シール突起13と、円筒状の外側突起14とが形成されている。
内側シール突起12は、天板部2の内面2a(下面)から下方に延出して形成されている。
内側シール突起12の外面には、基端部12cから略下方に離れた位置に、容器内面21aに当接する環状の当接凸部12aが形成されている。
当接凸部12aの断面形状は、略円弧形、略楕円弧形などとすることができる。図示例では、当接凸部12aが形成された部分は、内側シール突起12の基端近傍の部分より厚く形成されている。
図7に示すように、内側シール突起12が口元部21内に嵌入すると、当接凸部12aの最大外径部12bは、開口端面21bより低い位置(開口端面21bから容器本体側に離れた位置)で全周にわたって内面21aに隙間なく当接し、容器20を密封(シール)できる。
図2に示すように、最大外径部12bの外径(キャップ1を口元部21に装着していない状態での外径)は、口元部21内径より若干大きいことが好ましい。これによって、内側シール突起12は、わずかに内方に弾性的に曲げ変形した状態で内面21aに当接するため、十分な押圧力で内面21aに当接する。
最大外径部12bの外径D1と口元部21の内径D2との差D3は、小さすぎれば前記押圧力が小さくなって密封性に影響が及ぶため0.1mm以上(好ましくは0.2mm以上)が好適である。
差D3は、大きくなりすぎると前記押圧力が大きくなって高温時に口元部21が変形しやすくなるため、0.5mm以下(好ましくは0.35mm以下)が好適である。差D3がこの範囲であれば、キャップ1を口元部21に装着する際に、内側シール突起12を口元部21に嵌入する際の抵抗を小さくでき、キャップ1の斜め被り(キャップ1が傾いた状態で巻締められる)や巻締め不足を防止できる。
内側シール突起12の最大外径部12b(外径が最大となる部位)の高さ位置は、最大外径部12bと開口端シール突起13下端(突出端)との高低差H1が1〜4mm(好ましくは1.5〜3mm)となるように設定するのが好適である。
高低差H1を前記範囲とすることで、十分なタンパーエビデンス性を確保し、かつ密封性能を高めることができる。
開口端シール突起13は、天板部2の内面2a(下面)から下方に突出して形成されている。開口端シール突起13の断面形状は、例えば半円形、円弧形、楕円弧形などとすることができる。
開口端シール突起13は、内側シール突起12の外周側に、内側シール突起12から離間して形成することができる。
図1〜図3に示すように、外側突起14は、天板部2の内面2a(下面)から下方に延出して形成されている。
外側突起14は、開口端シール突起13の外周側に、開口端シール突起13から離間して形成することができる。
図示例では、外側突起14の内面14aは、大部分がキャップ1の軸方向に沿って形成されており、前記軸方向にほぼ一定の内径を有する。
内面14aの内径(キャップ1を口元部21に装着していない状態での内径)は、口元部21の外径より大きくてもよいし、これより小さくてもよい。また、内面14aの内径は口元部21の外径にほぼ等しくてもよい。
外側突起14の先端面14bは、内面14aの下端から外面14cの下端までの領域であり、下方に行くに従って徐々に拡径する傾斜面とされている。先端面14bは、ほぼ一定の角度で傾斜していることが望ましい。
外側突起14の外面14cは、先端に向けて徐々に外径が小さくなるように傾斜する傾斜面となっている。外面14cは、ほぼ一定の角度で傾斜していることが望ましい。
外側突起14は、先端に向けて徐々に厚さを減じるように形成することができる。
外側突起14は、先端が径方向内方および外方に移動するような若干の曲げ変形が可能であることが好ましい。これによって、口元部21に拡径方向の変形が起きた場合でも、それに応じた外側突起14の変形が可能となるため、キャップ1の巻締め性の悪化が起きにくくなる。
外側突起14の内面14aには、口元部21の外面21cに当接する1または複数の当接凸部15が形成されている。
図3に示すように、当接凸部15は、外側突起14の基端部14d内面から直線状に形成されたストレート部15aと、ストレート部15aの下縁部15cから外方に向けて略円弧状に湾曲して形成された湾曲部15bとを有する。
図4(B)および図4(C)に示すように、当接凸部15の外面は略円弧状の横断面形状を有することが好ましい。当接凸部15の横断面とは、例えば水平面における断面である。
図3に示すように、ストレート部15a外面は、例えば凸状円柱面であり、その中心軸方向は、外側突起14の先端方向(突出方向)に行くに従って徐々にキャップ1の中心軸(筒部3の中心軸)に近づく方向に傾斜していることが好ましい。
湾曲部15b外面は、略球面をなすことが好ましい。
ストレート部15aの軸方向(キャップ1の軸方向)に対する角度α1は、外面14cの軸方向に対する角度α2以下であることが好ましい。これによって、金型からの取出しが容易になるため、製造しやすさの点で好ましい。
図4(A)〜図4(C)および図5に示すように、図示例では、当接凸部15は複数(図示例では12)形成されており、これらは周方向に間隔をおいて形成されている。図5に示す例では、複数の当接凸部15は周方向にほぼ等間隔ごとに形成されている。
当接凸部15の数は、4〜24が好ましく、5〜15がさらに好適である。これら複数の当接凸部15は、キャップ1の中心軸を中心とする軸回りの回転対称形になるように配置することが好ましい。図5の例では、当接凸部15は、周方向に約30度ごとに形成されている。
図3に示すように、湾曲部15bは、内径寸法が最も小さくなる部位である最小内径部15dを有する。
キャップ1を口元部21に巻締めていない状態において、最小内径部15dの内径は、口元部21の外径より小さいことが好ましい。これによって、当接凸部15は、外側突起14がわずかに外方に弾性的に曲げ変形した状態で、十分な押圧力で外面21cに当接する。
当接凸部15は、湾曲部15bで外面21cに当接するため、外面21cに対する接触面積が小さくなることから、接触部分およびその周囲に多量の水が溜まることがなく、衛生性の点で好ましい。
また、湾曲部15bは十分な強度を有するため、当接凸部15が押圧力により変形するのを防ぐことができる。このため、当接凸部15の変形によって外側突起14と外面21cとの隙間が小さくなるのを回避できる。
最小内径部15dの内径D4と口元部21の外径D5との差D6は、0.01mm以上が好ましい。これによって、口元部21の外方変形を防止できる。差D6は、例えば0.1mm以下とすることができる。
最小内径部15dは、キャップ1を口元部21に巻締めたときに、開口端面21bより低い位置(開口端面21bから容器本体側に離れた位置)で外面21cに当接することが好ましい。
当接凸部15の内面14aからの突出寸法D7は、例えば0.1mm以上(好ましくは0.2mm以上)とすることができる。これによって、当接凸部15がない位置における外側突起14の内面14aと口元部21の外面21cとの隙間を大きくし、この隙間を通したガス排出を容易にすることができる。
突出寸法D7は、例えば1mm以下としてよい。突出寸法D7をこの範囲とすることによって、巻締めトルクの上昇を抑制できる。
図2に示すように、当接凸部15の最小内径部15dの高さ位置は、内側シール突起12の最大外径部12bより高い位置にあることが望ましい。
最小内径部15dの高さ位置は、最小内径部15dと開口端シール突起13下端(突出端)との高低差H2が2mm以下(好ましくは1.5mm以下)となるように設定するのが好適である。
高低差H2が大きすぎれば、当接凸部15の内方押圧力が不十分となることがあるが、高低差H2をこの範囲とすることで、当接凸部15の内方押圧力を高め、口元部21の変形を阻止することができる。
高低差H2は、例えば0.5mm以上(好ましくは1.5mm以上)とすることができる。
TEリング部9の内周面には、開栓時に容器20の係止段部23に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止突起である係止突起11が形成されている。係止突起11は、TEリング部9の内周面から内方に突出して形成されている。
キャップ1は、ポリプロピレン、高密度ポリエチレンなどの合成樹脂材料で構成することができる。特に、耐熱性に優れたポリプロピレンが好ましい。
次に、キャップ1の使用方法を説明する。
図7に示すように、内溶液を充填した容器20の口元部21に、キャップ1を装着する際には、内側シール突起12を容器口元部21内に挿入する。
内側シール突起12は、最大外径部12bにおいて口元部21の内面21aを外方に押圧しつつ、内面21aに当接する。これによって容器20が密封される。
外側突起14の内面に形成された当接凸部15は、最小内径部15dにおいて外面21cを内方に押圧しつつ、外面21cに当接する。
このため、内側シール突起12の押圧力によって口元部21が外方変形するのを防ぐことができる。
図4(C)に示すように、外側突起14の内面14aのうち、当接凸部15が形成されていない部分の少なくとも一部は、外面21cには当接せず、内面14aと外面21cとの間には隙間16が形成される。
外側突起14の内面14aは、当接凸部15が形成されていない部分の少なくとも一部において外面21cから離間していればよい。例えば、内面14aのうち当接凸部15の近傍範囲のみが外面21cから離間し、他の部分は外面21cに接していてもよい。なお、当接凸部15が形成されていない部分の全域が外面21cから離れていてもよい。
図示例では、当接凸部15が形成されていない部分の内面14aのうち、当接凸部15の近傍範囲の領域14eは外面21cから離間し、他の領域の一部は外面21cに当接している。
図6に示すように、TEリング部9に設けられたタブ11は、雄ネジ22の直下に設けられた環状の膨出段部23を乗り越え、膨出段部23の下方に達する。
口元部21に装着されたキャップ1を開栓方向に回すと、回転に従ってキャップ1は上昇する。
係止突起11が係止段部23の下端に達した状態でキャップ1をさらに開栓方向に回すと、主部8は回転に従って上昇する一方、係止突起11が係止段部23に係止するためTEリング部9の上方移動は阻止される。
その結果、主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ7に引張力が作用し、ブリッジ7が破断し、TEリング部9が主部8から切り離される。
これによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
図8に示すように、キャップ1をいったん開栓した後に再度閉栓した際には、内容液の発酵などにより容器20の内圧が高くなる(例えば0.4MPa以上となる)ことがある。
容器20の内圧により天板部2に上方への力が加えられ、膨出変形(いわゆるドーミング)によって天板部2の一部が傾斜すると、内側シール突起12の内方変位、および開口端シール突起13の上方変位が起こりやすくなる。
上述のように、当接凸部15が形成されていない部分では、外側突起14の内面14aと外面21cとの間には隙間16がある(図4(C)参照)。
このため、容器20の内圧上昇による天板部2の膨出変形の影響によって、内面21aに対する内側シール突起12の接触圧が低下し、開口端面21bに対する開口端シール突起13の接触圧が低下すると、容器20内のガスは、内側シール突起12と内面21aとの隙間、開口端シール突起13と開口端面21bとの隙間を経て、隙間16を通って外部に排出される。
この際、天板部2の膨出変形の影響によって、外側突起14による内方押圧力が大きくなることがあるが、内面14aと外面21cとの間には隙間16があるため、外側突起14がガス排出の妨げとなることはない。
このため、容器20の内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。従って、キャップ1の開栓時に容器20の内圧によりキャップ1が外れる、いわゆるキャップ飛びを防ぐことができる。
また、キャップ1では、当接凸部15によって、外側突起14の内面14aと口元部21の外面21cとの間に隙間16が確保されるため、水が排出されやすいことから、キャップ装着装置(キャッパー)による巻き締めの際に、内面14aと外面21cとの間の水の層を原因として摩擦が低減し、巻き締めが過剰となるのを防止できる。
次に、本発明の合成樹脂製キャップの第2実施形態を説明する。
図9および図10は、本発明の合成樹脂製キャップの第2実施形態を示すもので、ここに示すキャップ31は、図1等に示すキャップ1と同様に、外側突起24の内面24aに、口元部21の外面21cに当接する1または複数の当接凸部25が形成されている。
当接凸部25が複数ある場合には、これらは周方向に間隔をおいて形成することができる。
当接凸部25は、例えば凸状円柱面をなすストレート部25aと、略球面をなす湾曲部25bとを有する形状としてよい。
外側突起24の内面24aのうち、当接凸部25が形成されていない部分の少なくとも一部は、外面21cには当接せず、内面24aと外面21cとの間には隙間が形成される(図4(C)参照)。
天板部2と外側突起24との連接部分の内面側には、下方に向けてテーパー状に拡がる内面26aを有する厚肉壁部26が形成されている。
厚肉壁部26は、天板部2の内面2aから外側突起24の内面24aにかけて形成された厚肉部分である。
厚肉壁部26の内面26aは、下方に行くほど拡径するように一定角度で傾斜する傾斜面であり、開口端面21bの外周縁部21dに当接可能に形成される。
キャップ31は、キャップ装着装置(キャッパー)により口元部21に巻き締められる(これを第1の閉栓という)。
この第1の閉栓では、巻締め力が大きいため、キャップ31は、内側シール突起12、開口端シール突起13だけでなく、厚肉壁部26においても口元部21に当接するため、密封性能を高めることができる。
キャップ31をいったん開栓した後に、使用者が再度閉栓する際には(これを第2の閉栓という)、第1の閉栓に比べて巻締め力が小さくなることが多いため、厚肉壁部26は、外周縁部21dに弱い押圧状態で当接するか、または外周縁部21dに当接しない状態となりやすい。
図11に示すように、内容液の発酵などにより容器20の内圧が高くなると、容器20内のガスは、内側シール突起12と内面21aとの隙間、開口端シール突起13と開口端面21bとの隙間、厚肉壁部26と外周縁部21dとの隙間、外側突起24と外面21cとの隙間を通って、容易に外部に排出される。
よって、容器20の内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。従って、キャップ1の開栓時に容器20の内圧によりキャップ1が外れる、いわゆるキャップ飛びを防ぐことができる。
このように、キャップ31は、厚肉壁部26を有するため、第1の閉栓の際には高い密封性能が得られ、かつ第2の閉栓の際には良好なガス排出性能を示す。
図6等に示す閉止装置は、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料等の飲料を容器20に充填し、口元部21にキャップ1を装着することによって、飲料が充填された飲料入り閉止装置とすることができる。
本発明は、図示した例のみに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で、数量、構成、位置、材料などを変更することができる。
例えば、外側突起は、当接凸部が十分な押圧力で口元部外面に当接することができれば、その形状は円筒形に限らない。例えば、外側突起は、円状に配列された複数の平面視円弧状の突起で構成してもよい。
当接凸部の形状は、十分な押圧力で口元部外面に当接することができれば、図示例に限定されない。例えば、半球形、直方体形、円錐台形などとしてよい。
1 キャップ(合成樹脂製キャップ)
2 天板部
2a 天板部の内面
3 筒部
12 内側シール突起
14 外側突起
14a 内面
15 当接凸部
16 隙間
20 容器
21 口元部
21a 内面
21c 外面
21d 外周縁部21d
26 厚肉壁部

Claims (6)

  1. 容器の口元部に装着される合成樹脂製キャップであって、
    天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、
    前記天板部の内面に、前記口元部内に嵌入される内側シール突起と、前記内側シール突起の外側の外側突起とが形成され、
    前記内側シール突起は、前記口元部の内面に押圧状態で当接可能であり、
    前記外側突起の内面に、前記口元部の外面に押圧状態で当接する1または複数の当接凸部が形成され、
    この合成樹脂製キャップを前記口元部に装着した状態において、前記外側突起の内面のうち前記当接凸部が形成されていない部分の少なくとも一部は、前記口元部の外面から離間し、
    前記当接凸部は、凸状円柱面をなすストレート部と、
    前記ストレート部の、前記外側突起の突出方向側に形成された、略球面をなす湾曲部と、を有することを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. 前記複数の当接凸部は、前記外側突起の周方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 前記ストレート部の中心軸方向は、前記外側突起の突出方向に行くに従って前記筒部の中心軸に近づく方向に傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 前記天板部と外側突起との連接部分の内面側に、前記口元部の開口端面の外周縁部に当接可能な厚肉壁部が形成されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項に記載の合成樹脂製キャップ。
  5. 飲料が充てんされる容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置であって、
    前記合成樹脂製キャップは、請求項1〜のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする閉止装置。
  6. 飲料が充填された容器と、その口元部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた飲料入り閉止装置であって、
    前記合成樹脂製キャップは、請求項1〜のうちいずれか1項に記載のものであることを特徴とする飲料入り閉止装置。
JP2013135467A 2013-06-27 2013-06-27 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置 Expired - Fee Related JP6163367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013135467A JP6163367B2 (ja) 2013-06-27 2013-06-27 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013135467A JP6163367B2 (ja) 2013-06-27 2013-06-27 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015009824A JP2015009824A (ja) 2015-01-19
JP6163367B2 true JP6163367B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=52303334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013135467A Expired - Fee Related JP6163367B2 (ja) 2013-06-27 2013-06-27 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6163367B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017171365A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 阪神化成工業株式会社 キャップ
US10258710B1 (en) * 2017-09-22 2019-04-16 S. C. Johnson & Son, Inc. Container for holding volatile materials
JP7471390B2 (ja) * 2019-07-16 2024-04-19 アーン・ジンヘ 容器キャップ及びそれと結合された容器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2862290B1 (fr) * 2003-11-17 2006-09-08 Tetra Laval Holdings & Finance Dispositif de bouchage d'un col de recipient et recipient muni d'un tel dispositif
JP4769433B2 (ja) * 2004-06-09 2011-09-07 東洋製罐株式会社 プラスチックキャップ
JP4810202B2 (ja) * 2004-12-16 2011-11-09 日本クラウンコルク株式会社 シール性とガス抜き性に優れたプラスチックキャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015009824A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2388672C2 (ru) Контейнер для напитков
WO2017006730A1 (ja) キャップおよびキャップ付き容器
US20150129534A1 (en) Closure capsule for containers
WO2004110888A1 (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料
KR20160138051A (ko) 스크류 캡 타입 밀봉 요소를 수용할 수 있는 목 형상부를 포함하는 금속 용기
JP6163367B2 (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
WO2015061892A1 (en) Screw cap for containers
US7207453B2 (en) Closure and a container for packing products
JP2021113092A (ja) 合成樹脂キャップ及びキャップユニット
JP6587341B2 (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
JP2011136728A (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
JP6036264B2 (ja) ローレット付きキャップ
JP7347938B2 (ja) 樹脂製容器口部とプラスチックキャップとの組み合わせ
WO2018047711A1 (ja) 樹脂製キャップ
JP7233489B2 (ja) キャップおよびキャップ付きボトル
WO2014077311A1 (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
JP2015081103A (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
JP2022176541A (ja) 螺子キャップ
JP2015054699A (ja) キャップ、閉止装置、および飲料入り閉止装置
JP2005170473A (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料
JP2004224371A (ja) 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料
JP5022179B2 (ja) 容器蓋
JP5254701B2 (ja) 金属製缶容器
JP7353732B2 (ja) 樹脂製キャップ及びこの樹脂製キャップと容器口部の組み合わせ
JP2013082488A (ja) 金属製キャップ付き容器およびその成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6163367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees