JP2005170473A - 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容器内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる合成樹脂製キャップを提供する。
【解決手段】 天板部2とその周縁部2bから垂下した筒部3とを有するキャップ本体4を備え、天板部2に、容器口部21内に嵌入されてその内面21aに当接する環状の内側シール突起12が形成され、天板部2には、内側シール突起12より内方側に、下方に膨出する膨出部15が形成され、膨出部15が、容器20の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、内側シール突起12が、膨出部15が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面21aから離れるように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 天板部2とその周縁部2bから垂下した筒部3とを有するキャップ本体4を備え、天板部2に、容器口部21内に嵌入されてその内面21aに当接する環状の内側シール突起12が形成され、天板部2には、内側シール突起12より内方側に、下方に膨出する膨出部15が形成され、膨出部15が、容器20の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、内側シール突起12が、膨出部15が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面21aから離れるように構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、容器口部を閉止する合成樹脂製キャップ、これを用いた閉止装置、および容器詰め飲料に関する。
従来、合成樹脂製キャップとしては、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備え、天板部の内面に、容器口部に嵌入される環状の内側シール突起が突出形成されたものが多く用いられている(例えば特許文献1)。
図3は、内側シール突起を有する合成樹脂製キャップの一例を示すもので、キャップ31は、天板部2とその周縁部2bから垂下した筒部3とを有するキャップ本体4を備えている。
筒部3は、水平スコア6によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部)とに区画されている。
主部8の内面には、容器口部21の外面21cに形成された雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されている。
TEリング部9の内面には、キャップ31を開栓する際に容器口部21に係止してTEリング部9の移動を阻止するタブ11が設けられている。
天板部2の内面には、容器口部21内に嵌入される環状の内側シール突起12が形成されている。内側シール突起12の先端部外面には、容器内面21aに当接する環状の当接凸部18が形成されている。
特開2002−211605号公報
図3は、内側シール突起を有する合成樹脂製キャップの一例を示すもので、キャップ31は、天板部2とその周縁部2bから垂下した筒部3とを有するキャップ本体4を備えている。
筒部3は、水平スコア6によって、主部8と、ブリッジ7によって主部8に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部)とに区画されている。
主部8の内面には、容器口部21の外面21cに形成された雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されている。
TEリング部9の内面には、キャップ31を開栓する際に容器口部21に係止してTEリング部9の移動を阻止するタブ11が設けられている。
天板部2の内面には、容器口部21内に嵌入される環状の内側シール突起12が形成されている。内側シール突起12の先端部外面には、容器内面21aに当接する環状の当接凸部18が形成されている。
キャップをいったん開栓した後に再度閉栓(以下、再栓という)した際には、内容液の発酵などにより容器内圧が高くなることがある。この場合には、キャップが容器から外れやすくなる問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、開栓後に再度閉栓した際に容器内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料を提供することを目的とする。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、開栓後に再度閉栓した際に容器内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料を提供することを目的とする。
本発明の合成樹脂製キャップは、天板部とその周縁部から垂下した筒部とを有するキャップ本体を備え、前記天板部に、容器口部内に嵌入されてその内面に当接する環状の内側シール突起が形成され、前記天板部には、下方に膨出する膨出部が形成され、この膨出部が、容器の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、前記内側シール突起が、前記膨出部が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面から離れるように構成されていることを特徴とする。
前記膨出部は、内側シール突起より内方側に、その周縁部がほぼ内側シール突起に達するように形成されていることが好ましい。
前記膨出部は、上方に膨出変形した状態でその姿勢を維持するように形成されていることが好ましい。
前記天板部には、その周縁部と内側シール突起との間のいずれかの位置に、この周縁部よりも薄く形成された薄肉部が形成されていることが好ましい。
前記膨出部は、内側シール突起より内方側に、その周縁部がほぼ内側シール突起に達するように形成されていることが好ましい。
前記膨出部は、上方に膨出変形した状態でその姿勢を維持するように形成されていることが好ましい。
前記天板部には、その周縁部と内側シール突起との間のいずれかの位置に、この周縁部よりも薄く形成された薄肉部が形成されていることが好ましい。
本発明の閉止装置は、容器と、その口部に装着される合成樹脂製キャップとを備え、合成樹脂製キャップが、天板部とその周縁部から垂下した筒部とを有するキャップ本体を備え、前記天板部に、容器口部内に嵌入されてその内面に当接する環状の内側シール突起が形成され、前記天板部には、下方に膨出する膨出部が形成され、この膨出部が、容器の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、前記内側シール突起が、前記膨出部が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面から離れるように構成されていることを特徴とする。
本発明の容器詰め飲料は、容器と、その口部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置内に飲料が充填された容器詰め飲料であって、合成樹脂製キャップが、天板部とその周縁部から垂下した筒部とを有するキャップ本体を備え、前記天板部に、容器口部内に嵌入されてその内面に当接する環状の内側シール突起が形成され、前記天板部には、下方に膨出する膨出部が形成され、この膨出部が、容器の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、前記内側シール突起が、前記膨出部が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面から離れるように構成されていることを特徴とする。
本発明の合成樹脂製キャップは、以下に示す効果を奏する。
(1)膨出部が容器内圧上昇時に上方に膨出変形するようにされ、この膨出変形の際に、内側シール突起の少なくとも一部が容器内面から離れるようにされているので、容器内のガスが外部に排出されやすくなる。
従って、容器内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。
(2)容器内圧上昇時に膨出変形する膨出部を備えているので、容器内圧の過剰上昇を外部から目視により確認できる。
(3)膨出部を、周縁部がほぼ内側シール突起に達するように形成することによって、膨出部の変形に伴って、周縁部に近い部分の天板部も大きく傾くため、内側シール突起が内方に変位しやすくなる。
従って、容器内のガスが外部に排出されやすくなる。
(4)膨出部を、上方に膨出変形した状態(反転状態)で姿勢を維持するように形成することによって、内側シール突起の内方変位が起こりやすい状態が維持される。
このため、容器内のガスが外部に排出されやすくなる。
(1)膨出部が容器内圧上昇時に上方に膨出変形するようにされ、この膨出変形の際に、内側シール突起の少なくとも一部が容器内面から離れるようにされているので、容器内のガスが外部に排出されやすくなる。
従って、容器内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。
(2)容器内圧上昇時に膨出変形する膨出部を備えているので、容器内圧の過剰上昇を外部から目視により確認できる。
(3)膨出部を、周縁部がほぼ内側シール突起に達するように形成することによって、膨出部の変形に伴って、周縁部に近い部分の天板部も大きく傾くため、内側シール突起が内方に変位しやすくなる。
従って、容器内のガスが外部に排出されやすくなる。
(4)膨出部を、上方に膨出変形した状態(反転状態)で姿勢を維持するように形成することによって、内側シール突起の内方変位が起こりやすい状態が維持される。
このため、容器内のガスが外部に排出されやすくなる。
図1は、本発明の閉止装置の一例を示すもので、この閉止装置は、容器20と、その口部21に装着される合成樹脂製キャップ1とから構成されている。
なお、以下の説明において、内方とはキャップ1の径方向内方をいい、外方とは径方向外方をいう。
容器20は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂、ガラス、金属などからなるものを使用することができる。
なお、以下の説明において、内方とはキャップ1の径方向内方をいい、外方とは径方向外方をいう。
容器20は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂、ガラス、金属などからなるものを使用することができる。
キャップ1は、天板部2とその周縁部2bから垂下した筒部3とを有するキャップ本体4を備えている。
筒部3は、水平スコア6(弱化線)によって、主部8と、複数のブリッジ7によって主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部)とに区画されている。
主部8の内面には、容器口部21の外面21cに形成された雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されている。
TEリング部9の内壁面には、キャップ1を開栓する際に容器口部21の環状凸部23に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止手段であるタブ11が設けられている。タブ11は、起伏可能な板状に形成されている。
筒部3は、水平スコア6(弱化線)によって、主部8と、複数のブリッジ7によって主部8の下端に連結されたタンパーエビデンスリング部9(TEリング部)とに区画されている。
主部8の内面には、容器口部21の外面21cに形成された雄ネジ22に螺合するネジ部10が形成されている。
TEリング部9の内壁面には、キャップ1を開栓する際に容器口部21の環状凸部23に係止してTEリング部9の移動を阻止する係止手段であるタブ11が設けられている。タブ11は、起伏可能な板状に形成されている。
天板部2の内面2aには、容器口部21内に嵌入される環状の内側シール突起12が、下方に向けて突出形成されている。
内側シール突起12の先端部外面には、容器内面21aに当接する環状の当接凸部18が形成されている。
内側シール突起12は、容器口部21内に嵌入した際に、当接凸部18が容器内面21aに隙間なく当接し、この容器口部21を密封できるように形成されている。
当接凸部18の外径は、容器口部21の内径より若干大きくなるように設定するのが好ましい。
内側シール突起12の先端部外面には、容器内面21aに当接する環状の当接凸部18が形成されている。
内側シール突起12は、容器口部21内に嵌入した際に、当接凸部18が容器内面21aに隙間なく当接し、この容器口部21を密封できるように形成されている。
当接凸部18の外径は、容器口部21の内径より若干大きくなるように設定するのが好ましい。
天板部2には、内側シール突起12より外方に、容器口部21の開口端面21bに当接する開口端シール突起13と、容器口部21の外面21cに当接する外側シール突起14とが下方に向けて突出形成されている。
天板部2は、ほぼ中央部に形成された膨出部15と、その外方側に形成された外周部16とを有する。
膨出部15は、下方に向けて膨出して形成されている。膨出部15は、内側シール突起12より内方側に形成するのが好ましい。
膨出部15の平面視形状は特に限定されないが、ほぼ円形とするのが好ましい。
膨出部15は、その周縁部15aがほぼ内側シール突起12に達するように形成するのが好ましい。すなわち、膨出部15は、周縁部15aが内側シール突起12の近傍に位置するように形成するのが好ましい。
膨出部15の断面形状は、略円弧状、略半円状、略V字状、略台形状、略コ字状などとすることができる。図示例では、膨出部15は略円弧状とされている。
なお、膨出部15は、周縁部15aが内側シール突起12の外方に位置していてもよい。
膨出部15は、下方に向けて膨出して形成されている。膨出部15は、内側シール突起12より内方側に形成するのが好ましい。
膨出部15の平面視形状は特に限定されないが、ほぼ円形とするのが好ましい。
膨出部15は、その周縁部15aがほぼ内側シール突起12に達するように形成するのが好ましい。すなわち、膨出部15は、周縁部15aが内側シール突起12の近傍に位置するように形成するのが好ましい。
膨出部15の断面形状は、略円弧状、略半円状、略V字状、略台形状、略コ字状などとすることができる。図示例では、膨出部15は略円弧状とされている。
なお、膨出部15は、周縁部15aが内側シール突起12の外方に位置していてもよい。
図2に示すように、膨出部15は、容器内圧の上昇により上方への力が加えられると、反転し、上方に膨出変形した状態(反転状態)となるように構成されている。
膨出部15は、この反転状態でその姿勢を維持するように形成するのが好適である。すなわち、膨出部15は、反転状態(図2)から非変形状態(図1)に自発的には戻ることがないように形成するのが好ましい。
膨出部15は、反転状態となった後、容器20内圧が低下した場合(例えばキャップ内外の圧力が等しくなった場合)でも反転状態を維持できるよう構成するのが好ましい。
膨出部15を、反転状態でその姿勢が維持されるようにするには、膨出部15の膨出量(周縁部15aと最下部との高低差)を所定値以上とすればよい。
膨出部15の膨出量が十分に大きいと、非変形状態と反転状態との間の状態において、外周部16によって膨出部15に内方への大きな力が加えられ、膨出部15が不安定な状態となる。このため、膨出部15は反転状態で安定となる。
膨出部15は、この反転状態でその姿勢を維持するように形成するのが好適である。すなわち、膨出部15は、反転状態(図2)から非変形状態(図1)に自発的には戻ることがないように形成するのが好ましい。
膨出部15は、反転状態となった後、容器20内圧が低下した場合(例えばキャップ内外の圧力が等しくなった場合)でも反転状態を維持できるよう構成するのが好ましい。
膨出部15を、反転状態でその姿勢が維持されるようにするには、膨出部15の膨出量(周縁部15aと最下部との高低差)を所定値以上とすればよい。
膨出部15の膨出量が十分に大きいと、非変形状態と反転状態との間の状態において、外周部16によって膨出部15に内方への大きな力が加えられ、膨出部15が不安定な状態となる。このため、膨出部15は反転状態で安定となる。
天板部2下面には、内側シール突起12と開口端シール突起13との間に、環状の薄肉化凹部17aが形成されている。この薄肉化凹部17aが形成された部分の天板部2は、周縁部2bより薄く形成された薄肉部17となっている。
なお、薄肉部17は、周縁部2bと内側シール突起12との間のいずれかの位置に形成されていればよく、その形成位置は図示例に限定されない。
なお、薄肉部17は、周縁部2bと内側シール突起12との間のいずれかの位置に形成されていればよく、その形成位置は図示例に限定されない。
キャップ1を構成する合成樹脂材料としては、ポリプロピレンまたはポリエチレンを含む材料を挙げることができる。
以下、図1および図2を参照して、キャップ1の使用方法を説明する。
図1に示すように、内溶液を充填した容器20の口部21に、キャップ1を装着することによって、内側シール突起12は容器口部21内に挿入される。
内側シール突起12は、当接凸部18において容器内面21aに当接し、この部分をシールする。これによって容器20が密封される。
この密封状態(未開栓時)においては、開口端シール突起13が開口端面21bに当接するとともに、外側シール突起14が容器外面21cに当接する。
また、TEリング部9に設けられたタブ11は、雄ネジ22の直下に設けられた環状の環状凸部23を乗り越え、環状凸部23の下方に達する。
図1に示すように、内溶液を充填した容器20の口部21に、キャップ1を装着することによって、内側シール突起12は容器口部21内に挿入される。
内側シール突起12は、当接凸部18において容器内面21aに当接し、この部分をシールする。これによって容器20が密封される。
この密封状態(未開栓時)においては、開口端シール突起13が開口端面21bに当接するとともに、外側シール突起14が容器外面21cに当接する。
また、TEリング部9に設けられたタブ11は、雄ネジ22の直下に設けられた環状の環状凸部23を乗り越え、環状凸部23の下方に達する。
容器口部21に装着されたキャップ1を開栓方向に回すと、キャップ1が上昇し、内側シール突起12が容器口部21から引き抜かれ、容器20の密封が解除される。
この際、TEリング部9内面に設けられたタブ11が環状凸部23下部に係止することから、主部8は回転に従って上昇する一方、TEリング部9は上方への移動が阻止される。その結果、キャップ1の主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ7に引張力が作用し、ブリッジ7が破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。このTEリング部9の切り離しによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
この際、TEリング部9内面に設けられたタブ11が環状凸部23下部に係止することから、主部8は回転に従って上昇する一方、TEリング部9は上方への移動が阻止される。その結果、キャップ1の主部8とTEリング部9とを連結しているブリッジ7に引張力が作用し、ブリッジ7が破断され、TEリング部9が主部8から切り離される。このTEリング部9の切り離しによって、キャップ1が開栓されたことが明示される。
キャップ1をいったん開栓した後に再栓した際には、内容液の発酵などにより容器20の内圧が非常に高くなる(例えば0.4MPa以上となる(ゲージ圧))ことがある。
容器20内の圧力が上昇すると、この容器内圧によって、天板部2に対し上方への力が加えられる。
容器20内の圧力が上昇すると、この容器内圧によって、天板部2に対し上方への力が加えられる。
図2に示すように、容器内圧により天板部2に上方への力が加えられると、膨出部15は反転し、上方に膨出変形した状態となって安定し、その姿勢が維持される。
膨出部15が反転状態となるのに伴って、周縁部15aに近い部分の外周部16も傾くため、内側シール突起12は内方に変位しやすくなる。
このため、内側シール突起12の少なくとも一部が容器内面21aから離れ、生じた隙間を通して容器20内のガスが外部に排出される。
また、天板部2の外周部16には薄肉部17が形成されているため、膨出部15の反転に伴って外周部16も薄肉部17で曲げ変形し、薄肉部17より内方に位置する部分が上方に膨出変形する。
このため、薄肉部17より内方側の外周部16の傾きが大きくなり、内側シール突起12が内方に変位しやすくなる。
膨出部15が反転状態となるのに伴って、周縁部15aに近い部分の外周部16も傾くため、内側シール突起12は内方に変位しやすくなる。
このため、内側シール突起12の少なくとも一部が容器内面21aから離れ、生じた隙間を通して容器20内のガスが外部に排出される。
また、天板部2の外周部16には薄肉部17が形成されているため、膨出部15の反転に伴って外周部16も薄肉部17で曲げ変形し、薄肉部17より内方に位置する部分が上方に膨出変形する。
このため、薄肉部17より内方側の外周部16の傾きが大きくなり、内側シール突起12が内方に変位しやすくなる。
上記キャップ1は、次の効果を奏する。
(1)膨出部15が容器内圧上昇時に上方に膨出変形するようにされ、この膨出変形の際に、内側シール突起12の少なくとも一部が容器内面21aから離れるようにされているので、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
従って、容器20の内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。
(2)容器内圧上昇時に膨出変形する膨出部15を備えているので、容器内圧の過剰上昇を外部から目視により確認できる。
(3)膨出部15が、周縁部15aがほぼ内側シール突起12に達するように形成されている構成によれば、膨出部15の変形に伴って、周縁部15aに近い部分の外周部16も大きく傾くため、内側シール突起12が内方に変位しやすくなる。
従って、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
(4)膨出部15が、反転状態でその姿勢を維持するように形成されているので、内側シール突起12の内方変位が起こりやすい状態が維持される。
このため、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
(5)膨出部15が、反転状態でその姿勢を維持するように形成されているので、内圧の過剰上昇という履歴をもつキャップ1を容易に確認できる。
(6)天板部2の外周部16に薄肉部17が形成されているので、膨出部15の反転に伴って外周部16も薄肉部17で曲げ変形する。
このため、外周部16の傾きが大きくなり、内側シール突起12が内方に変位しやすくなる。
従って、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
(1)膨出部15が容器内圧上昇時に上方に膨出変形するようにされ、この膨出変形の際に、内側シール突起12の少なくとも一部が容器内面21aから離れるようにされているので、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
従って、容器20の内圧が過度に上昇するのを防ぐことができる。
(2)容器内圧上昇時に膨出変形する膨出部15を備えているので、容器内圧の過剰上昇を外部から目視により確認できる。
(3)膨出部15が、周縁部15aがほぼ内側シール突起12に達するように形成されている構成によれば、膨出部15の変形に伴って、周縁部15aに近い部分の外周部16も大きく傾くため、内側シール突起12が内方に変位しやすくなる。
従って、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
(4)膨出部15が、反転状態でその姿勢を維持するように形成されているので、内側シール突起12の内方変位が起こりやすい状態が維持される。
このため、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
(5)膨出部15が、反転状態でその姿勢を維持するように形成されているので、内圧の過剰上昇という履歴をもつキャップ1を容易に確認できる。
(6)天板部2の外周部16に薄肉部17が形成されているので、膨出部15の反転に伴って外周部16も薄肉部17で曲げ変形する。
このため、外周部16の傾きが大きくなり、内側シール突起12が内方に変位しやすくなる。
従って、容器20内のガスが外部に排出されやすくなる。
上記閉止装置は、果汁飲料、茶飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料等の飲料を容器20に充填し、口部21にキャップ1を装着することによって、飲料が充填された容器詰め飲料とすることができる。
1・・・キャップ、
2・・・天板部、
2b・・・天板部の周縁部、
3・・・筒部、
4・・・キャップ本体、
12・・・内側シール突起、
15・・・膨出部、
15a・・・膨出部の周縁部、
17・・・薄肉部、
21・・・容器口部、
21a・・・容器内面
2・・・天板部、
2b・・・天板部の周縁部、
3・・・筒部、
4・・・キャップ本体、
12・・・内側シール突起、
15・・・膨出部、
15a・・・膨出部の周縁部、
17・・・薄肉部、
21・・・容器口部、
21a・・・容器内面
Claims (6)
- 天板部(2)とその周縁部(2b)から垂下した筒部(3)とを有するキャップ本体(4)を備え、前記天板部に、容器口部(21)内に嵌入されてその内面(21a)に当接する環状の内側シール突起(12)が形成された合成樹脂製キャップであって、
前記天板部には、下方に膨出する膨出部(15)が形成され、
この膨出部が、容器の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、
前記内側シール突起が、前記膨出部が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面から離れるように構成されていることを特徴とする合成樹脂製キャップ(1)。 - 前記膨出部は、内側シール突起より内方側に、その周縁部(15a)がほぼ内側シール突起に達するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製キャップ。
- 前記膨出部は、上方に膨出変形した状態でその姿勢を維持するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の合成樹脂製キャップ。
- 前記天板部には、その周縁部と内側シール突起との間のいずれかの位置に、この周縁部よりも薄く形成された薄肉部(17)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の合成樹脂製キャップ。
- 容器と、その口部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置であって、
合成樹脂製キャップが、天板部とその周縁部から垂下した筒部とを有するキャップ本体を備え、前記天板部に、容器口部内に嵌入されてその内面に当接する環状の内側シール突起が形成され、
前記天板部には、下方に膨出する膨出部が形成され、
この膨出部が、容器の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、
前記内側シール突起が、前記膨出部が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面から離れるように構成されていることを特徴とする閉止装置。 - 容器と、その口部に装着される合成樹脂製キャップとを備えた閉止装置内に飲料が充填された容器詰め飲料であって、
合成樹脂製キャップが、天板部とその周縁部から垂下した筒部とを有するキャップ本体を備え、前記天板部に、容器口部内に嵌入されてその内面に当接する環状の内側シール突起が形成され、
前記天板部には、下方に膨出する膨出部が形成され、
この膨出部が、容器の内圧上昇時に、容器内圧により上方に膨出変形するようにされ、
前記内側シール突起が、前記膨出部が膨出変形したときに、少なくとも一部が容器内面から離れるように構成されていることを特徴とする容器詰め飲料。
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JP2003414911A JP2005170473A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | 合成樹脂製キャップ、閉止装置、および容器詰め飲料 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2003
- 2003-12-12 JP JP2003414911A patent/JP2005170473A/ja active Pending
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JP7357628B2 (ja) | 2017-11-07 | 2023-10-06 | クロージャー・システムズ・インターナショナル・インコーポレーテッド | 高圧下においてベントするクロージャおよび包装容器 |
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