JP6160907B2 - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体とニップ形成部材との当接による転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して像担持体の表面上のトナー像を転写する転写装置、及び、その転写装置を備えた画像形成装置に関するものである。
特許文献1に記載の画像形成装置は、周知の電子写真プロセスにより、ドラム状の感光体の表面にトナー像を形成する。感光体には、転写装置に設けられた像担持体としての無端状の中間転写ベルトを当接させて一次転写ニップを形成している。そして、一次転写ニップにおいて、感光体上のトナー像を中間転写ベルトに一次転写する。
中間転写ベルトに対しては、転写装置に設けられた転写部材としての二次転写ローラを当接させて二次転写ニップを形成している。また、中間転写ベルトのループ内には、二次転写対向ローラを配設しており、この二次転写対向ローラと、前述した二次転写ローラとの間に中間転写ベルトを挟み込んでいる。
ループ外側の二次転写ローラに対してはアースを接続しているのに対し、ループ内側の二次転写ローラに対しては電源によって二次転写バイアスを印加している。これにより、二次転写対向ローラと二次転写ローラとの間に、トナー像を二次転写対向ローラ側から二次転写ローラ側に静電移動させる二次転写電界を形成している。
そして、中間転写ベルト上のトナー像に同期させるタイミングで二次転写ニップ内に送り込んだ記録紙に対して、二次転写電界の作用により、中間転写ベルト上のトナー像を二次転写する。
かかる構成において、記録紙として、和紙のような表面凹凸に富んだものを用いると、表面凹凸にならった濃淡パターンを画像中に発生させ易くなる。この濃淡パターンは、紙表面における凹部に対して十分量のトナーが転写されずに、凹部の画像濃度が凸部よりも薄くなることによって生じるものである。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置においては、直流電源と交流電源とを連結させて、直流電圧と交流電圧とを含む二次転写バイアスを印加するようになっている。この画像形成装置によれば、具体的な理由は開示されていないものの、このような二次転写バイアスを用いることで、記録材の表面凹部と像担持体との間でトナーが往復運動し、記録材の表面凹部にトナーが接触することができるようになり、記録材の表面凹部へのトナーの転写不良を抑制できるとしている。
また、特許文献1には、このような二次転写バイアスを印加することで、直流電圧だけからなる二次転写バイアスを印加する場合に比べて、濃淡パターンの発生を抑え得ることを示す実験結果が記載されている。
本願発明者らの研究の結果、二次転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを含むものを用いた場合、交流電圧を含まない直流電圧のみの二次転写バイアスでは発生しない転写部材等の劣化が発生し、部材寿命が短くなるという問題が判明した。
そのため、複数枚の記録紙を連続通紙して画像を形成する連続画像形成期間中に像担持体上に存在する紙間領域が転写ニップを通過するときには、二次転写ローラに二次転写バイアスを印加しないことが考えられる。これにより、連続画像形成期間中に紙間領域が転写ニップを通過するときにも二次転写バイアスを印加し続けた場合に比べて、転写部材等の劣化を抑えることが可能となる。
ところが、直流電源と交流電源とを連結させて、交流電圧に直流電圧を重畳させた二次転写バイアスを印加する場合には、直流電圧は交流電源の基盤を経由して出力される。そのため、交流電源の基盤内のコンデンサ回路の影響によって、直流電源だけを用いて直流電圧を出力した場合よりも、直流電圧の出力応答性が遅くなる。
よって、二次転写バイアスを印加していない状態から、記録紙先端が転写ニップに進入するタイミングで二次転写バイアスを印加しても、二次転写バイアスが所定電位に到達するのが間に合わず、記録紙先端で二次転写バイアス不足による転写不良が生じてしまう。
これまで、二次転写ローラに二次転写バイアスを印加し、二次転写対向ローラをアースに接続する構成について説明してきたが、二次転写対向ローラに二次転写バイアスを印加し、二次転写ローラをアースに接続した構成でも、上述したのと同様の問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、直流電圧と交流電圧とを含む転写バイアスを用いる場合でも、部材劣化や転写不良を抑制することができる転写装置、及び、その転写装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体のトナー像を担持している表面に当接して転写ニップを形成する転写部材と、前記転写ニップで記録紙に対して像担持体上のトナー像を転写するために、転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを印加するバイアス印加手段とを備えた転写装置において、複数枚の記録紙を連続通紙して画像を形成する連続画像形成期間中に前記像担持体上に存在する紙間領域が前記転写ニップを通過するときに、前記バイアス印加手段が、前記転写バイアスの直流電圧と同極性であり絶対値で小さい値の直流電圧と、該転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧とを印加するか、交流電圧を印加せず前記同極性であり絶対値で小さい値の直流電圧を印加することを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、直流電圧と交流電圧とを含む転写バイアスを用いる場合でも、部材劣化や転写不良を抑制することができるという優れた効果がある。
紙間で、二次転写バイアスの直流電圧と同極性であり絶対値で小さい値の直流電圧と、二次転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧とを含むバイアスを印加する場合を示した図。 実施形態1に係るプリンタの概略構成図。 二次転写バイアス電源から出力される重畳バイアスからなる二次転写バイアスの波形を示す波形図。 二次転写バイアス電源で重畳バイアスを二次転写対向ローラに印加した場合の記録紙へのトナー付着原理の一例の説明図。 (a)直流電源のみを用いた場合での連続画像形成期間中の直流電圧の出力波形を示した図、(b)交流電源と直流電源とを連結した場合での連続画像形成期間中の直流電圧の出力波形を示した図、(c)交流電源と直流電源とを連結し図5(b)よりも二次転写バイアスの出力タイミングを早くした場合での連続画像形成期間中の直流電圧の出力波形を示した図。 紙間で、二次転写バイアスの直流電圧と同極性であり絶対値で小さい値の直流電圧のバイアスを印加し、交流電圧を印加しないとした場合を示した図。 二次転写ローラと中間転写ベルトとを接離させる接離機構の概略構成図。 厚紙が転写ニップに進入するときに、接離機構によって二次転写ローラと中間転写ベルトとを離間させた状態を示した図。 厚紙が転写ニップを通過しているときに、接離機構によって二次転写ローラと中間転写ベルトとを厚紙を介して当接させた状態を示した図。 厚紙が転写ニップを抜けるときに、接離機構によって二次転写ローラと中間転写ベルトとを離間させた状態を示した図。 実施形態2に係る複写機の概略構成図。 127[g/m]以上の記録紙である厚紙が転写ニップに進入するときに、接離機構によって二次転写ローラと中間転写ベルトとを離間させた状態を示した図。 127[g/m]以上の記録紙である厚紙が転写ニップを通過しているときに、接離機構によって二次転写ローラと中間転写ベルトとを厚紙を介して当接させた状態を示した図。 127[g/m]以上の記録紙である厚紙が転写ニップを抜けるときに、接離機構によって二次転写ローラと中間転写ベルトとを離間させた状態を示した図。
[実施形態1]
以下、電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置としてのプリンタに本発明を適用した第一の実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図2は、実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
このプリンタは、2つの光書込ユニット1YM,1CK、Y,M,C,Kのトナー像を形成するための4つの作像ユニット18Y,18M,18C,18K、給紙路48、転写前搬送路54、手差し給紙路53、及び、手差しトレイ51などを備えている。また、レジストローラ対49、搬送ベルトユニット35、定着装置25、搬送切替装置90、排紙路91、排紙ローラ対56、排紙トレイ57、第一給紙カセット101a、第二給紙カセット101b、及び、再送装置等も備えている。
第一給紙カセット101a及び第二給紙カセット101bは、それぞれ内部に記録材としての記録紙Pの束を収容している。そして、給紙ローラ142a,142bの回転駆動により、紙束における一番上の記録紙Pを繰り出し、分離ローラ145a,145bで1枚ずつに分離して給紙路146に送り出す。そして、給紙路146に送り出された記録紙Pを各搬送ローラ147で搬送してプリンタ本体100内の給紙路48に導く。
この給紙路48には、後述する二次転写ニップの直前で記録紙を搬送するための転写前搬送路54が続いている。第一給紙カセット101a及び第二給紙カセット101bから送り出された記録紙Pは、給紙路48を経て転写前搬送路54に進入する。
プリンタ筺体における側面には、手差しトレイ51が筺体に対して開閉可能に配設されており、筺体に対して開いた状態でトレイ上面に紙束が手差しされる。手差しされた紙束における一番上の記録紙Pは、手差しトレイ51の送出ローラによって転写前搬送路54に向けて送り出される。
2つの光書込ユニット1YM,1CKは、それぞれ、レーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズなどを有している。そして、プリンタ外部のスキャナによって読み取られた画像情報や、パーソナルコンピュータから送信された画像情報に基づいて、レーザーダイオードを駆動し、作像ユニット18Y,18M,18C,18Kの感光体40Y,40M,40C,40Kを光走査する。
具体的には、作像ユニット18Y,18M,18C,18Kの感光体40Y,40M,40C,40Kは、図示しない駆動手段によってそれぞれ図中反時計回り方向に回転駆動される。光書込ユニット1YMは、駆動中の感光体40Y,40Mに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向させながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、感光体40Y,40Mには、それぞれ、Y画像情報及びM画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
また、光書込ユニット1CKは、駆動中の感光体40C,40Kに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向させながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、感光体40C,40Kには、それぞれ、C画像情報及びK画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
作像ユニット18Y,18M,18C,18Kは、それぞれ、潜像担持体としてのドラム状の感光体40Y,40M,40C,40Kを有している。また、作像ユニット18Y,18M,18C,18Kは、それぞれ、感光体40Y,40M,40C,40Kの周囲に配設される各種機器を1つのユニットとして共通の支持体に支持しており、それらがプリンタ部本体に対して着脱可能になっている。
各作像ユニット18Y,18M,18C,18Kは、互いに使用するトナーの色が異なる点を除いて同様の構成になっている。Y用の作像ユニット18Yを例にすると、これは、感光体40Yのほか、これの表面に形成された静電潜像をYトナー像に現像するための現像装置4Yを有している。また、回転駆動される感光体40Yの表面に対して一様帯電処理を施す帯電装置5Yや、後述するY用の一次転写ニップを通過した後の感光体40Yの表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置6Yなども有している。
本実施形態に係るプリンタは、4つの作像ユニット18Y,18M,18C,18Kを、後述する無端ベルトである中間転写ベルト10に対してその無端移動方向に沿って並べたいわゆるタンデム型の構成になっている。
感光体40Yとしては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いてもよい。
現像装置4Yは、図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を用いて潜像を現像するものである。現像装置4Yに対しては、図示しないYトナー補給装置により、Yトナーボトル103Y内のYトナーが適宜補給される。
なお、現像装置4Yとして、二成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用してもよい。
ドラムクリーニング装置6Yとしては、クリーニング部材であるポリウレタンゴム製のクリーニングブレードを感光体40Yに押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本プリンタでは、回転自在なファーブラシを感光体40Yに当接させる方式のものを採用している。このファーブラシは、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体40Y表面に塗布する役割も兼ねている。
感光体40Yの上方には、図示しない除電ランプが配設されており、この除電ランプも作像ユニット18Yの一部になっている。除電ランプは、ドラムクリーニング装置6Yを通過した後の感光体40Y表面を光照射によって除電する。除電された感光体40Yの表面は、帯電装置5Yによって一様に帯電された後、上述した光書込ユニット1YMによる光走査が施される。
なお、帯電装置5Yは、図示しない電源から帯電バイアスの供給を受けながら回転駆動するものである。かかる方式に代えて、感光体40Yに対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ方式を採用してもよい。
以上、Y用の作像ユニット18Yについて説明したが、M、C、K用の作像ユニット18M,18C,18Kも、Y用のものと同様の構成になっている。
4つの作像ユニット18Y,18M,18C,18Kの下方には、転写ユニット60が配設されている。
この転写ユニット60には、従動ローラ13、駆動ローラ14、従動ローラ15、二次転写対向ローラ16、及び、テンションローラ71などの複数の支持ローラによって張架している無端ベルトである中間転写ベルト10が設けられている。そして、この中間転写ベルト10を、感光体40Y,40M,40C,40Kに当接させながら、駆動ローラ14の回転駆動によって図中時計まわり方向に走行(無端移動)させる。これにより、感光体40Y,40M,40C,40Kと中間転写ベルト10とが当接するY、M、C、K用の一次転写ニップが形成されている。
Y,M,C,K用の一次転写ニップの近傍では、中間転写ベルト10の内周面に囲まれた空間であるベルトループ内に、一次転写部材としての一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kが配設されている。そして、一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kによって、中間転写ベルト10を感光体40Y,40M,40C,40Kに向けて押圧している。
これら一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kには、それぞれ図示しない電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、Y、M、C、K用の一次転写ニップには、感光体40Y,40M,40C,40K上のトナー像を中間転写ベルト10に向けて静電移動させる一次転写電界が形成される。
図中時計回り方向の無端移動に伴ってY、M、C、K用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト10の外周面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト10の外周面には4色重ね合わせトナー像(以下「4色トナー像」という。)が形成される。
中間転写ベルト10の図中下方には、二次転写ローラ24が配設されている。この二次転写ローラ24は、中間転写ベルト10における二次転写対向ローラ16に対する掛け回し箇所にベルト外周面から当接して二次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト10の外周面と二次転写ローラ24とが当接する二次転写ニップが形成されている。
二次転写対向ローラ16には、直流電源と交流電源とが連結された二次転写バイアス電源309(図7参照)によって、直流電圧と交流電圧とを含む二次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ外の二次転写ローラ24は接地されている。これにより、二次転写ニップ内に二次転写電界が形成されている。
二次転写ニップの図中右側方には、上述のレジストローラ対49が配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録紙Pを中間転写ベルト10上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。
二次転写ニップ内では、中間転写ベルト10上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって記録紙Pに一括二次転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト10の外周面には、二次転写ニップで記録紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト10に当接するベルトクリーニング装置75によってクリーニングされる。
二次転写ニップを通過した記録紙Pは、中間転写ベルト10から離間して、搬送ベルトユニット35に受け渡される。この搬送ベルトユニット35は、無端ベルト状の搬送ベルト36を駆動ローラ37と従動ローラ38とによって張架しながら、駆動ローラ37の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動させる。
そして、二次転写ニップから受け渡された記録紙Pを搬送ベルト外周面の張架面に保持しながら、搬送ベルト36の無端移動に伴って搬送して、不図示の熱源により加熱される定着ベルト26と加圧ローラ27とを有する定着手段としての定着装置25に受け渡す。そして、定着装置25で熱と圧力とによって画像を記録紙Pに定着させる。
本プリンタにおいては、搬送切替装置90、再送路94、スイッチバック路95、スイッチバック後搬送路96等により、再送手段が構成されている。具体的には、搬送切替装置90は、定着装置25から受け取った記録紙Pのその後の搬送先を、排紙路91と再送路94とで切り替える。
記録紙Pの第一面だけに画像を形成する片面モードのプリントジョブの実行時には、記録紙Pの搬送先を排紙路91に設定する。これにより、第一面だけに画像が形成された記録紙Pを、排紙路91経由で排紙ローラ対56に送って、機外の排紙トレイ57上に排紙する。
また、記録紙Pの両面に対してそれぞれ画像を形成する両面モードのプリントジョブの実行時において、両面にそれぞれ画像が定着された記録紙Pを定着装置25から受け取ったときにも、記録紙Pの搬送先を排紙路91に設定する。これにより、両面に画像が形成された記録紙Pを、機外の排紙トレイ57上に排紙する。
一方、両面モードのプリントジョブの実行時において、第一面だけに画像が定着された記録紙Pを定着装置25から受け取ったときには、記録紙Pの搬送先をシート反転装置28の再送路94に設定する。
再送路94には、スイッチバック路95が繋がっており、再送路94に送られた記録紙Pはこのスイッチバック路95に進入する。そして、記録紙Pの搬送方向の全領域がスイッチバック路95に進入すると、記録紙Pの搬送方向が逆転されて、記録紙Pがスイッチバックする。
シート反転装置28には、再送路94やスイッチバック路95の他に、スイッチバック後搬送路96があり、スイッチバックした記録紙Pは、このスイッチバック後搬送路96に進入する。このとき、記録紙Pの上下が反転する。そして、上下反転した記録紙Pは、スイッチバック後搬送路96と給紙路48とを経由して二次転写ニップに再送される。
二次転写ニップで第二面にもトナー像が転写された記録紙Pは、定着装置25を経由して第二面にトナー像が定着された後、搬送切替装置90と排紙路91と排紙ローラ対56とを経由して、排紙トレイ57上に排紙される。
図3は、二次転写バイアス電源309から出力される、直流電圧と交流電圧とを含む二次転写バイアスの波形を示す波形図である。
二次転写バイアスは二次転写対向ローラ16の芯金に印加され、二次転写バイアス電源309は、二次転写バイアスを印加するバイアス印加手段として機能している。
また、二次転写対向ローラ16の芯金に二次転写バイアスが印加されると、二次転写対向ローラ16の芯金と、二次転写ローラ24の芯金との間に、電位差が発生する。よって、二次転写バイアス電源309は、電位差発生手段としても機能している。
なお、電位差は、絶対値として取り扱われることが一般的であるが、本実施形態では、極性付きの値として取り扱うものとする。より詳しくは、二次転写対向ローラ16の芯金の電位から、二次転写ローラの芯金の電位を差し引いた値を、電位差として取り扱うことにする。
かかる電位差の時間平均値は、トナーとしてマイナス極性のものを用いる構成では、その極性がマイナスになった場合に、二次転写ローラ24の電位を二次転写対向ローラ16の電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本例ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを二次転写対向ローラ側から二次転写ローラ側に静電移動させることになる。
図3において、オフセット電圧Voffは、二次転写バイアスの直流電圧の値である。また、ピークツウピーク電圧Vppは、二次転写バイアスの交流電圧のピークツウピーク電圧である。
本実施形態に係るプリンタにおいては、二次転写バイアスが、オフセット電圧Voffとピークツウピーク電圧Vppとを重畳したものであり、その時間平均値はオフセット電圧Voffと同じ値になる。
また、本実施形態に係るプリンタにおいては、二次転写バイアスを二次転写対向ローラ16の芯金に印加し、且つ、二次転写ローラ24の芯金を接地している(0[V])。よって、二次転写対向ローラ16の芯金の電位は、そのまま両芯金の電位差となる。
そして、両芯金の電位差は、オフセット電圧Voffと同じ値の直流電圧(Eoff)と、ピークツウピーク電圧Vppと同じ値の交流電圧(Epp)とから構成される。
図3に示すように、本実施形態に係るプリンタでは、オフセット電圧Voffとして、マイナス極性のものを採用している。二次転写対向ローラ16に印加される二次転写バイアスのオフセット電圧Voffの極性をマイナスにすることで、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写対向ローラ側から二次転写ローラ側に相対的に押し出すことが可能になる。
二次転写バイアスの極性がトナーと同じマイナス極性になっているときには、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写対向ローラ側から二次転写ローラ側に静電的に押し出す。これにより、中間転写ベルト上のトナーを記録紙P上に転移させる。
一方、二次転写バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写ローラ側から二次転写対向ローラ側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、記録紙Pに転移させたトナーを中間転写ベルト側に再び引き寄せる。
ただし、二次転写バイアスの時間平均値(本例ではオフセット電圧Voffと同じ値)がマイナス極性であるので、相対的には、トナーは二次転写対向ローラ側から二次転写ローラ側に静電的に押し出されるのである。
なお、図3中符号「Vt」は、二次転写ニップ内でトナーを中間転写ベルト10側から記録紙P側に転写させる転写方向の極性(マイナス極性)をもった電圧(送り電圧)のピーク値である。また、図3中符号「Vr」は、二次転写ニップ内でトナーを記録紙P側から中間転写ベルト10側へ戻す方向の極性(プラス極性)をもった電圧(戻し電圧)のピーク値である。
図4は、二次転写バイアス電源309で二次転写バイアスを二次転写対向ローラ16に印加した場合の記録紙Pへのトナー付着原理の一例の説明図である。
二次転写バイアスを二次転写対向ローラ16に印加した場合、交流波形となるため、二次転写対向ローラ16から二次転写ローラ24へ向かう電圧、及び、二次転写ローラ24から二次転写対向ローラ16へ向かう電圧が所定周期で切り替わる。この結果、中間転写ベルト10に形成されたトナー像のトナーTが、記録紙Pへ向かう方向及びその反対方向に動きだし、ある程度の電圧レベルになると、記録紙Pの凹部にトナーが付着する。
図5(a)は、一般的な直流電源(直流電圧のみの電源)のみを用いた場合での、連続画像形成期間中の直流電圧の出力波形を示したものである。
この場合、連続画像形成期間中に、記録紙Pが二次転写ニップを通過し、中間転写ベルト10上のトナー像を記録紙P上に転写するときには、二次転写バイアスとしてマイナス極性の直流電圧を出力する。一方、二次転写ニップを記録紙Pが通過していない紙間では、プラス極性の直流電圧を出力する。
図5(b)は、交流電圧に直流電圧を重畳するため、交流電源と直流電源とを連結した場合での、連続画像形成期間中の直流電圧の出力波形を示したものである。
この場合、直流電圧の出力応答性が遅くなるため、図5(a)と同じタイミングで直流電圧をプラス極性からマイナス極性に切り替えても、図5(b)に示すように、すぐには二次転写バイアスが所定電位まで到達しない。その結果、記録紙先端で二次転写バイアスが不足して、転写不良などの異常画像が発生する。
なお、このように、交流電源と直流電源とを連結した場合は、交流電圧を出力せず直流電圧のみを出力した場合でも図5(b)に示すように直流電圧の出力応答が遅くなる。
図5(c)では、交流電源と直流電源とを連結し、図5(b)よりも二次転写バイアスの出力タイミングを早くした場合での、連続画像形成期間中の直流電圧の出力波形を示したものである。
図5(c)に示すように、二次転写バイアスの出力タイミングを図5(b)よりも早くすることで、二次転写ニップに記録紙Pの先端が進入したときには、二次転写バイアスの電位を所定電位に到達させることができる。よって、記録紙先端で二次転写バイアスが不足するのを抑えられ、転写不良などの異常画像が発生するのを抑制することができる。
しかしながら、図5(c)からわかるように、紙間で直流電圧がプラス極性にならないため、中間転写ベルト10上の紙間領域に付着した、マイナス極性に帯電した地汚れトナーが、静電的な力によって二次転写ローラ24に転移してしまう。その結果、記録紙Pが二次転写ニップを通過したときに、二次転写ローラ24に付着したトナーによって、記録紙Pにコバ面汚れや裏面汚れが発生してしまう。
そこで、本実施形態のプリンタにおいては、直流電圧に交流電圧を重畳した二次転写バイアスを用いて画像形成を行うが、紙間では、二次転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧を印加する、または、交流電圧を印加しないようにしている。
図1は、紙間で、二次転写バイアスの直流電圧と同極性(実施例ではマイナス極性)であり絶対値で小さい値の直流電圧と、二次転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧とを含むバイアスを印加する場合を示したものである。
図6は、紙間で、二次転写バイアスの直流電圧と同極性(実施例ではマイナス極性)であり絶対値で小さい値の直流電圧のバイアスを印加し、交流電圧のバイアスを印加しない(値が0)とした場合を示したものである。
図1及び図6では、二次転写バイアス電源309が、紙間領域が二次転写ニップを通過するときに印加する直流電圧を、二次転写バイアスの直流電圧と同極性(ここではマイナス極性)で絶対値が二次転写バイアスの直流電圧よりも小さい値としている。
この場合、二次転写ニップを記録紙Pが通過した後、紙間領域が通過するときに、二次転写バイアス電源309が直流電圧をマイナス極性からプラス極性への極性変更よりも、直流電圧の出力応答性の遅れが小さくなる。そのため、紙間領域が二次転写ニップを通過するときに印加する直流電圧の電位が、前述したようなマイナス極性からプラス極性へ極性変更する場合よりも早く、マイナス極性側であり絶対値で二次転写バイアスの直流電圧よりも小さい値となる。
よって、その分、図5(c)よりも中間転写ベルト10上の紙間領域に付着した地汚れトナーが、二次転写ローラ24に転移され難くなり、記録紙Pのコバ面汚れや裏面汚れを生じさせ難くすることができる。
また、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときに、二次転写バイアスとは逆極性の直流電圧を印加したり、直流電圧を印加しなかったりした場合よりも、二次転写バイアスを印加した際の直流電圧の出力応答性の遅れを小さくすることができる。よって、その分、二次転写バイアスを印加してから、二次転写バイアスを所定電位まで早く到達させることが可能となり、記録紙先端で二次転写バイアス不足による転写不良が生じるのを抑制することができる。
さらに、前述したような、二次転写バイアスとは逆極性の直流電圧を印加したり、直流電圧を印加しなかったりした場合よりも、連続画像形成期間中の紙間距離を狭めることができ、生産性の低下を抑えることができる。
ここで、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときに、二次転写対向ローラ16へ印加する直流電圧に、二次転写バイアスと同等の交流電圧を重畳した場合には、二次転写バイアスと同極性側のピーク電圧値(絶対値)が大きくなる。そのため、この交流電圧の影響によって、中間転写ベルト10上の紙間領域に付着したマイナス極性に帯電した地汚れトナーが、二次転写ローラ24へ転移し、二次転写ローラ24がトナーで汚れるおそれがある。
これに対し、図1では、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときに、前述したような直流電圧と、二次転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧とを、二次転写対向ローラ16に印加している。また、図6では、交流電圧を印加せず、前述したような直流電圧だけを二次転写対向ローラ16に印加している。
このことで、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときに、直流電圧に加え二次転写バイアスと同等の交流電圧を二次転写対向ローラ16に印加した場合よりも、紙間で中間転写ベルト10から二次転写ローラ24にトナーが転移し難くなる。よって、二次転写ローラ24が汚れてしまうのを抑制でき、二次転写ローラ24に付着したトナーにより、記録紙Pのコバ面や裏面が汚れてしまうのを防止することができる。
また、連続画像形成期間中に、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときにも、二次転写バイアスの交流電圧と同程度の交流電圧を印加し続けた場合よりも、二次転写対向ローラ16や中間転写ベルト10や二次転写ローラ24などの劣化を抑えることができる。よって、これら部材の短寿命化を抑制することができる。
すなわち、本実施形態のプリンタにおいては、連続画像形成期間中に、直流電圧と交流電圧とを含む二次転写バイアスを用いて画像形成を行う。一方、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときに、交流電圧を印加しない、または、二次転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧を印加する交流電圧変更期間が存在する。これにより、このような交流電圧変更期間を、前記紙間領域が二次転写ニップを通過するときに設けていない構成と比較して、交流電圧による転写部材等の劣化の促進を抑え短寿命化を抑制することができる。
図7は、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを接離させる接離手段である接離機構130の概略構成図である。
二次転写ローラ24は、軸線方向の両端面からそれぞれ突出して回転軸線方向に延在する第一軸部材24c及び第二軸部材24dと、後述する第一空転コロ312及び第二空転コロ313とを有している。また、二次転写ローラ24は、円筒状の中空芯金24bと、これの周面に固定された弾性材料からなる弾性層24aとを具備している。
中空芯金24bを構成する金属としては、ステンレス鋼やアルミニウムなどを例示することができるが、これらの材料に限定されるものではない。
弾性層24aについては、JIS−A硬度で70[°]以下にすることが望ましい。二次転写ローラ24に図示しないクリーニングブレードを当接させる場合は、弾性層24aが柔らかすぎると様々な不具合を引き起こしてしまう。よって、弾性層24aについては、JIS−A硬度で40[°]以上にすることが望ましい。
二次転写ローラ24にクリーニングを持たせない場合は、弾性層24aを柔らかくすることができ、柔らかくすることで二次転写ニップに記録紙Pが突入脱出する際の衝撃による異常画像を低減できる。よって、弾性層24aについては、Asker−C硬度で40〜50[°]程度にすることが望ましい。
二次転写ローラ24の弾性層24aは導電性を発揮するゴム材料として、導電性のエピクロルヒドリンゴムや、カーボンを分散せしめたEPDMやSiゴム、イオン導電機能を有するNBR、ウレタンゴムなどが使用されてもよい。
中空芯金24bの周面上に固定された弾性層24aは、7.5[LogΩ]程度の抵抗を発揮するように、抵抗値が調整された導電性ゴム材料から構成されている。
弾性層24aの電気抵抗を所定の範囲に調整しているのは、次のような理由などによるものである。A5サイズなどといった、ローラ軸線方向のサイズが比較的小さな記録紙Pを使用する際に、二次転写ニップ内において、記録紙Pの介在なしにベルトとローラとが直接接触している箇所に、転写電流を集中させてしまうのを防止する狙いからである。弾性層24aの電気抵抗を、記録紙Pの抵抗よりも大きな値にすることで、そのような転写電流の集中を抑えることが可能になる。
また、弾性層24aを構成する導電性ゴム材料としては、Asker−C硬度で40〜50[°]程度の弾性を発揮するように、発泡ゴムを用いている。このような発泡ゴムで弾性層24aを構成することで、二次転写ニップ内で弾性層24aを厚み方向に柔軟に変形させて、シート搬送方向にある程度の広さを有する二次転写ニップを形成することができる。
弾性層24aは、端部の外径よりも中央部の外径が大きいタイコ形状にしている。このようなタイコ形状にすることにより、付勢コイルバネ351(図8参照)によって、二次転写ローラ24が中間転写ベルト10に向けて付勢されてニップを形成する際に、撓みが発生して中央部の圧が抜けるのを防止することが可能となる。
このような構成の二次転写ローラ24は、二次転写対向ローラ16に掛け回されている中間転写ベルト10に向けて付勢されている。
中間転写ベルト10を掛け回している二次転写対向ローラ16は、円柱状の本体部であるローラ部16bと、ローラ部16bの回転中心箇所に対して回転軸線方向に貫通しつつ、ローラ部16bを自らの表面上で空転させる貫通軸部材16aとを有している。
貫通軸部材16aは、金属からなり、その周面上でローラ部16bを自在に空転させる。本体部としてのローラ部16bは、ドラム状の中空芯金16cと、これの周面上に固定された弾性材料からなる弾性層16dと、中空芯金16cの軸線方向両端にそれぞれ圧入された玉軸受16eとを具備している。
そして、玉軸受16eが中空芯金16cを支えながら、中空芯金16cとともに貫通軸部材16a上で回転する。弾性層16dは、中空芯金16cの外周面に形成されている。
貫通軸部材16aは、中間転写ベルト10を張架する転写ユニット60の第一側板306bに固定された第一軸受308と、第二側板306aに固定された第二玉軸受307より、回転自在に支持されている。
ただし、プリントジョブ時における殆どの時間は、回転駆動されずに停止している。そして、中間転写ベルト10の無端移動に伴って連れ回ろうとするローラ部16bを、自らの周面上で自在に空転させる。
中空芯金16cの周面上に固定された弾性層16dは、6.0[LogΩ]以下の抵抗となるようなEPゴム材料から構成されている。また、弾性層16dを構成するゴム材料としては、JIS−A硬度で70[°]程度の弾性を発揮するようにEPゴムを用いている。
二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aにおいて、長手方向の全領域のうち、ローラ部16bの中に位置していない両端部領域には、それぞれ二次転写ローラ24に突き当てるための突き当て部材としてのカムが設けられている。そして、このカムを、貫通軸部材16aと一体的に回転させるように固定している。
具体的には、貫通軸部材16aの長手方向の一端部領域には、第一カム310を固定している。第一カム310には、カム部310aと、真円形のコロ部310bとが軸線方向に並んで一体形成されている。コロ部310bに配置させたピン80を貫通軸部材16aに貫通させることで、第一カム310を貫通軸部材16aに固定している。また、貫通軸部材16aの長手方向の他端部領域には、第一カム310と同様の構成の第二カム311を固定している。
貫通軸部材16aの軸線方向における第二カム311よりも外側の領域には、駆動受入プーリ305を固定している。また、貫通軸部材16aの軸線方向における第一カム310よりも外側の領域には、被検知円盤303を固定している。
一方、転写ユニット60の第二側板306aには、カム駆動モータ320を固定し、カム駆動モータ320の軸上のモータプーリ301を回転させ、タイミングベルト302を介して、貫通軸部材16aに固定された駆動受入プーリ305に駆動力を伝達する。
上記構成にすることで、カム駆動モータ320を駆動することにより、貫通軸部材16aを回転させることが可能である。この際、貫通軸部材16aを回転させても、ローラ部16bについては貫通軸部材16a上で自在に空転させることが可能であるので、ベルトによるローラ部16bの連れ回りを阻害することはない。
また、カム駆動モータ320としては、ステッピングモータを用いることで、エンコーダ等の回転角検知手段を設けることなく、モータ回転角を自由に設定可能にしている。
貫通軸部材16aが所定の回転角度で回転を停止させると、第一カム310、第二カム311それぞれのカム部310a,311aの凸部が、二次転写ローラ24の軸上に配置された第一空転コロ312及び第二空転コロ313に突き当たる。これにより、二次転写ローラ24を揺動部材350の付勢コイルバネ351の付勢力に抗して押し返す。
これにより、二次転写ローラ24を二次転写対向ローラ16(ひいては中間転写ベルト10)から遠ざける方向に移動させることで、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ24との軸間距離を調整する。
かかる構成では、第一カム310、第二カム311、カム駆動モータ320、揺動部材350などにより、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ24との距離を調整する距離調整手段が構成されている。
そして、回転可能な支持回転体としての二次転写対向ローラ16は、その円柱状のローラ部16bに対して貫通せしめた貫通軸部材16a上で、ローラ部16bを自在に空転させる。
貫通軸部材16aが回転すれば、貫通軸部材16aの軸線方向の両端部にそれぞれ固定されたカム310,311が一体となって回転する。このため、貫通軸部材16aに駆動を伝達するための駆動伝達機構を軸線方向の一端側に設けるだけで、両端側のカムをそれぞれ回転させることが可能である。
本プリンタでは、二次転写ローラ24の中空芯金24bを接地している一方で、二次転写対向ローラ16の中空芯金16cに対してトナーと同極性の二次転写バイアスを印加する。これにより、二次転写ニップ内に、トナーを二次転写対向ローラ16側から二次転写ローラ24側に向けて静電移動させる二次転写電界を、両ローラ間に形成する。
二次転写対向ローラ16の金属製の貫通軸部材16aを回転自在に受けている第一軸受308は、導電性のすべり軸受からなる。この導電性の第一軸受308には、二次転写バイアスを出力する二次転写バイアス電源309が接続されている。
二次転写バイアス電源309から出力される二次転写バイアスは、導電性の第一軸受308を介して二次転写対向ローラ16に導かれる。そして、二次転写対向ローラ16内では、金属製の貫通軸部材16aと、金属製の玉軸受16eと、金属製の中空芯金16cと、導電性の弾性層16dとを順に伝わっていく。
貫通軸部材16aの一端に固定された被検知円盤303は、貫通軸部材16aの回転方向における所定の位置において軸線方向に立ち上がる被検部303aを有している。
一方、転写ユニット60の第一側板306bに固定されたセンサブラケットには、光学センサ304が固定されている。
貫通軸部材16aが回転する過程において、貫通軸部材16aが所定の回転角度範囲に位置すると、被検知円盤303の被検部303aが、光学センサ304の発光素子と受光素子との間に入り込んで両者間の光路を遮断する。
光学センサ304の受光素子は、発光素子からの光を受光すると受光信号を図示しない制御部に送信する。制御部は、受光素子からの受光信号が途絶えたタイミングや、そのタイミングからのカム駆動モータ320の駆動量に基づいて、貫通軸部材16aに固定されたカム310,311のカム部の回転角度位置を把握する。
上述したように、カム310,311は、所定の回転角度で二次転写ローラ24の軸上に配置された第一空転コロ312及び第二空転コロ313に突き当たる。そして、二次転写ローラ24を付勢コイルバネ351の付勢力に抗して二次転写対向ローラ16から遠ざける方向に押し返す(以下、この押し返しを「押し下げ」という)。
このときの押し返し量(以下、押し下げ量という)は、カム310,311の回転角度位置によって決まる。なお、二次転写ローラ24の押し下げ量が大きくなるほど、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ24との距離が大きくなる。
二次転写ローラ24の第一軸部材24cには、第一空転コロ312が空転可能に設けられている。この第一空転コロ312は、外径が二次転写ローラ24よりも少し小さな玉軸受であり、第一軸部材24cの周面上で空転することができる。二次転写ローラ24の第二軸部材24dには、第一空転コロ312と同様の構成の第二空転コロ313が空転可能に設けられている。
上述したように、二次転写対向ローラ16において、貫通軸部材16aに固定されたカム310,311は、所定の回転角度位置で、空転コロ312,313に突き当たるようになっている。
具体的には、貫通軸部材16aの一端側に固定された第一カム310は、二次転写ローラ24の第一空転コロ312に突き当たる。このとき同時に、貫通軸部材16aの他端側に固定された第二カム311が、二次転写ローラ24の第二空転コロ313に突き当たる。
二次転写対向ローラ16のカム310,311に突き当てられた空転コロ312,313は、その突き当てに伴って回転を阻止されるが、それによって二次転写ローラ24の回転が妨げられることはない。
これは、空転コロ312,313が回転を停止しても、空転コロが玉軸受になっているので、二次転写ローラ24の軸部材24c,24dは、空転コロから独立して自在に回転することができるからである。
カム310,311の突き当てに伴って空転コロ312,313の回転を停止させることで、両者の摺擦の発生を回避するとともに、摺擦によるベルト駆動モータや二次転写ローラ24の駆動モータのトルク上昇の発生を回避することもできる。
本実施形態のプリンタでは、例えば127[g/m]以上の厚い記録紙P(以下、厚紙という)の通紙時に、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との接離動作を行う。
また、この他に、印刷動作中の中間転写ベルト10上の紙間に、トナー濃度を調整するトナーパッチや、トナーの吐き出しパターンが描かれた場合などにも、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との接離動作を紙間で行う。
図8は、厚紙が二次転写ニップに進入するときに、接離機構130によって二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間させた状態を示したものである。図9、厚紙が二次転写ニップを通過しているときに、接離機構130によって二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを厚紙を介して当接させた状態を示したものである。図10は、厚紙が二次転写ニップを抜けるときに、接離機構130によって二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間させた状態を示したものである。
本実施形態のプリンタにおいては、二次転写ローラ24の軸部材24c,24dが、揺動軸359を中心に装置本体に対して揺動可能な揺動部材350に回転可能に支持されている。また、この揺動部材350の下面には、二次転写ローラ24を二次転写対向ローラ16に向かって押し付けるように、揺動部材350を図中上方へ付勢する付勢コイルバネ351が設けられている。
そして、厚紙を二次転写ニップに進入させる際には、図8に示すように、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、空転コロ312,313に突き当てる位置で、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aの回転を停止させる。
つまり、記録紙Pを二次転写ニップへ進入させるときには、カム310,311よる二次転写ローラ24の押し下げを実施し、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に間隔Xの隙間が形成されるようにする。
このように、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間隔Xの隙間を形成した状態にすることで、厚紙が進入しても、二次転写ニップ進入時の中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じるのを抑制することができる。
一方で、二次転写ローラ24を押し下げた状態で厚紙を通紙すると、二次転写ニップで中間転写ベルト10から厚紙にトナー画像を転写するのに十分なニップ圧が得られず、トナー画像の転写性が低下してしまう。特に、表面の平滑性が悪い記録紙Pでは、顕著に転写率の低下がみられる。
そのため、厚紙が二次転写ニップに進入直後は、図9に示すように、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、空転コロ312,313に突き当てない位置になるように、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aを回転させる。すなわち、図中時計まわり又は図中反時計まわりにカム310,311を回転させ、カム310,311と空転コロ312,313とが接触しない位置でカム310,311を停止させる。
そして、中間転写ベルト10から記録紙Pへの画像転写中は、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、二次転写ローラ24の空転コロ312,313に突き当てない位置に保ち続ける。これにより、二次転写ニップでのニップ圧の低下が抑えられ、中間転写ベルト10から厚紙へのトナー画像の転写性が低下するのを抑制することができる。
厚紙が二次転写ニップを抜ける際には、図10に示すように、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、空転コロ312,313に突き当てる位置になるように、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aを回転させ停止させる。
つまり、厚紙が二次転写ニップを抜けるときには、カム310,311よる二次転写ローラ24の押し下げを実施し、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に間隔Xの隙間が形成されるようにする。
このように、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間隔Xの隙間を形成した状態にすることで、厚紙が二次転写ニップから抜けた際に、中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じるのを抑制することができる。
また、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との接離動作を紙間で行うことで、中間転写ベルト10上の紙間における地汚れトナーが二次転写ローラ24と接触し付着するのを抑えられる。よって、二次転写ローラ24にトナーが付着することで生じ得る、記録紙Pのコバ面汚れや裏面汚れなどを抑制することができる。
二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との接離動作は、印刷動作中の中間転写ベルト10上の紙間に、トナー濃度を調整するトナーパッチやトナーの吐き出しパターンが描かれた際などでも同様に行われる。
この際、二次転写ローラ24と二次転写対向ローラ16との間に形成する隙間の間隔Xは、中間転写ベルト10上のトナーパッチや吐き出しパターンと二次転写ローラ24とが接触しない距離とすれば良い。
これにより、中間転写ベルト10の紙間に形成されたトナーパッチや吐き出しパターンのトナーと、二次転写ローラ24とが接触するのを抑えて、二次転写ローラ表面にトナー汚れが生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態のプリンタにおいては、転写バイアスの出力制御を定電流出力制御と定電圧出力制御とで切り替え可能としている。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録紙Pへ転写するときの二次転写バイアスは定電流制御で出力を行い、紙間で印加するバイアスは定電圧制御で出力を行う。
二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを当接させ、中間転写ベルト10上から記録紙Pにトナー像を転写するときには、一定量の転写電流が必要となる。そのため、本実施形態のプリンタでは、記録紙Pや二次転写ローラ24などの抵抗が変化しても転写電界を一定に保つために、二次転写バイアスを定電流制御で出力している。
一方で、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とが離間しているときには、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とが離間していることで電流が流れ難くなったり、流れなくなったりする。そのため、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間している間に印加する二次転写バイアスが定電流制御されていると、所定の電流が流れるようにするため電圧が非常に大きくなる。これにより、別の場所に電流がリークして画像を乱したり装置を損傷したりする虞がある。
そのため、本実施形態のプリンタでは、紙間で二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間している間に印加するバイアスを定電圧制御している。これにより、上述したような電圧の異常上昇に伴う不具合を抑制することができる。
[実施形態2]
以下、電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置としてのタンデム型のカラー複写機(以下、単に複写機という)に本発明を適用した第二の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係る複写機の概略構成図である。
プリンタ部110は、中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト10を備えている。中間転写ベルト10は、側方からの眺めが逆三角形状の形状になる姿勢で、駆動ローラ14、従動ローラ15及び二次転写対向ローラ16に掛け回されており、駆動ローラ14の回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。
中間転写ベルト10の上方には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)のトナー像を形成するための4つの作像ユニット18Y,18M,18C,18Kが、ベルト移動方向に沿って並ぶように配設されている。
作像ユニット18Y,18M,18C,18Kは、感光体20Y,20M,20C,20Kと、現像装置61Y,61M,61C,61Kと、感光体クリーニング装置63Y,63M,63C,63Kとを有している。
感光体20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ中間転写ベルト10に当接してY,M,C,K用の一次転写ニップを形成しながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。
なお、現像装置61Y,61M,61C,61Kは、感光体20Y,20M,20C,20Kに形成された静電潜像をY,M,C,Kトナーによって現像するものである。
また、感光体クリーニング装置63Y,63M,63C,63Kは、一次転写ニップを通過した後の感光体20Y,20M,20C,20Kに付着している転写残トナーをクリーニングするものである。
本複写機では、ベルト移動方向に沿って並べられた4つの作像ユニット18Y,18M,18C,18Kにより、タンデム画像形成部が構成されている。
プリンタ部110内において、タンデム画像形成部の上方には、光書込ユニット21が配設されている。この光書込ユニット21は、図中反時計回り方向に回転駆動される感光体20Y,20M,20C,20Kの表面に対し、光走査による光書込処理を施して静電潜像を形成するものである。
感光体20Y,20M,20C,20Kの表面は、それぞれその光書込処理に先立って、作像ユニット18Y,18M,18C,18Kの一様帯電手段によって一様帯電せしめられる。
中間転写ベルト10等を具備する転写ユニットは、中間転写ベルト10のループ内側に、一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kを有している。これら一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kは、Y,M,C,K用の一次転写ニップの裏側で中間転写ベルト10を感光体20Y,20M,20C,20Kに向けて押圧している。
中間転写ベルト10の下方には、二次転写ローラ24が配設されている。この二次転写ローラ24は、中間転写ベルト10における二次転写対向ローラ16に対する掛け回し箇所にベルトおもて面側から当接して二次転写ニップを形成している。この二次転写ニップには、シート状の記録媒体(以下、記録紙Pという)が所定のタイミングで送り込まれる。そして、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像がこの二次転写ニップで記録紙Pに一括二次転写される。
スキャナ部300は、コンタクトガラス332上に載置された原稿の画像情報を読取センサ336で読み取り、読み取った画像情報をプリンタ部110の制御部に送る。不図示の制御部は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、プリンタ部110の光書込ユニット21におけるレーザーダイオードやLED等の光源を制御する。そして、Y,M,C,K用のレーザー書込光を出射して、感光体20Y,20M,20C,20Kを光走査する。この光走査により、感光体20Y,20M,20C,20Kの表面に静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経てY,M,C,Kトナー像に現像される。
給紙部200は、ペーパーバンク43内に多段で配設した給紙カセット44から記録紙Pを送り出す給紙ローラ42、記録紙Pを分離して給紙路46に導く分離ローラ45、プリンタ部110の給紙路48に記録紙Pを搬送する搬送ローラ47等を備えている。
給紙については、給紙部200以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ51、手差しトレイ51上の記録紙Pを手差し給紙路53に向けて一枚ずつ分離する分離ローラ52も設けられている。プリンタ部110内において、手差し給紙路53は給紙路48に合流している。
給紙路48の末端付近には、レジストローラ対49が配設されている。レジストローラ対49は、給紙路48内を搬送されてくる記録紙Pをローラ間に挟み込んだ後、所定のタイミングで二次転写ニップに向けて送り込む。
実施形態に係る複写機において、カラー画像のコピーをとるときには、ADF400の原稿台330上に原稿をセットするか、又はADF400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス332上に原稿をセットしてADF400を閉じることで原稿を押さえる。そして、不図示のスタートスイッチを押す。すると、原稿がADF400にセットされている場合には、原稿がコンタクトガラス332上に搬送される。
その後、スキャナ部300が駆動を開始し、第一走行体333及び第二走行体334が原稿面に沿った走行を開始する。そして、第一走行体333にて光源から発した光を原稿面で発射させるとともに、得られた反射光を折り返して第二走行体334に向ける。折り返し光は、第二走行体334のミラーで更に折り返された後、結像レンズ335を通して読取センサ336に入射される。これにより、原稿内容が読み取られる。
プリンタ部110は、スキャナ部300から画像情報を受け取ると、画像情報に応じたサイズの記録紙Pを給紙路48に給紙する。また、これに伴って、不図示の駆動モータで駆動ローラ14を回転駆動して中間転写ベルト10を図中時計回り方向に無端移動させる。
同時に、作像ユニット18Y,18M,18C,18Kの感光体20Y,20M,20C,20Kの回転駆動を開始した後、感光体20Y,20M,20C,20Kに対する一様帯電処理、光書込処理、現像処理などを行う。
これらの処理によって感光体20Y,20M,20C,20Kの表面上に形成されたY,M,C,Kトナー像は、Y,M,C,K用の一次転写ニップで順次重ね合わせて中間転写ベルト10上に一次転写されて、4色重ね合わせトナー像になる。
給紙部200では、給紙ローラ42の1つが記録紙Pサイズに応じて選択的に回転され、3つの給紙カセット44のうちの1つから記録紙Pが送り出される。送り出された記録紙Pは、分離ローラ45で1枚ずつ分離されてから給紙路46に導入された後、搬送ローラ47を経由してプリンタ部110内の給紙路48に送られる。
また、手差しトレイ51を用いる場合には、手差しトレイ51の給紙ローラが回転駆動して、手差しトレイ51上の記録紙Pを分離ローラ52で分離しながら手差し給紙路53に送り込まれて給紙路48の末端付近に至る。
給紙路48の末端付近では、記録紙Pが先端をレジストローラ対49に突き当てて止まる。その後、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像に同期し得るタイミングでレジストローラ対49が回転駆動すると、二次転写ニップ内に送り込まれてベルト上の4色重ね合わせトナー像に密着する。そして、ニップ圧や転写用電界などの影響によって記録紙P上に一括二次転写される。
二次転写ニップで4色重ね合わせトナー像が二次転写された記録紙Pは、記録紙搬送ベルト22によって定着装置25内に送り込まれる。そして、定着装置25で加圧ローラ27と定着ベルト26との間の定着ニップに挟み込まれると、加圧や加熱処理によって4色重ね合わせトナー像が表面に定着せしめられる。このようにして、カラー画像が形成された記録紙Pは、排紙ローラ対56を経由して機外の排紙トレイ57上にスタックされる。
なお、記録紙Pのもう一方の面にも画像が形成される場合には、記録紙Pは定着装置25から排出された後、切替爪55による進路切り替えによってシート反転装置28に送られる。そして、上下反転された後、再びレジストローラ対49に戻されてから、二次転写ニップ及び定着装置25を再経由する。
二次転写ニップを通過した後、4色のうちで一次転写工程が最も上流となるY用の一次転写ニップに進入する前の中間転写ベルト10表面には、ベルトクリーニング装置17が当接している。
本実施形態の複写機において、実施形態1のプリンタで用いたのと同じ、直流電源と交流電源とを連結した二次転写バイアス電源309(図7参照)から、二次転写対向ローラ16の芯金に、直流電圧と交流電圧とを含む二次転写バイアスが印加されている。また、二次転写ローラ24の芯金は、接地されている。なお、二次転写バイアス電源から二次転写対向ローラ16に印加される二次転写バイアスは、実施形態1で図3を用いて説明したものと同様であるため、その説明は省略する。
また、本実施形態の複写機における二次転写バイアス電源309で二次転写バイアスを二次転写対向ローラ16に印加した場合の記録紙Pへのトナー付着原理は、実施形態1で図4を用いて説明したものと同様のため、その説明は省略する。
ここで、本実施形態の複写機においては、実施形態1で図1や図6を用いて説明したのと同様に、連続画像形成期間中に、直流電圧と交流電圧とを含む二次転写バイアスを用いて画像形成を行う。一方、紙間領域が転写ニップを通過するときに、交流電圧を印加しない、または、二次転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧を印加する交流電圧変更期間が存在する。これにより、このような交流電圧変更期間を、紙間領域が転写ニップを通過するときに設けていない構成と比較して、交流電圧による二次転写対向ローラ16や中間転写ベルト10や二次転写ローラ24などの劣化の促進を抑え短寿命化を抑制することができる。
また、二次転写バイアス電源309が、紙間領域が二次転写ニップを通過するときに印加する直流電圧を、二次転写バイアスの直流電圧と同極性(ここではマイナス極性)で絶対値が二次転写バイアスの直流電圧よりも小さい値としている。これにより、上述したように、紙間領域が二次転写ニップを通過するときに印加する直流電圧の電位が、マイナス極性からプラス極性へ極性変更する場合よりも早く、マイナス極性側であり絶対値で二次転写バイアスの直流電圧よりも小さい値となる。よって、その分、中間転写ベルト10上の紙間領域に付着した地汚れトナーが、二次転写ローラ24に転移され難くなり、記録紙Pのコバ面汚れや裏面汚れを生じさせ難くすることができる。
また、紙間領域が二次転写ニップを通過するときに、二次転写バイアスとは逆極性の直流電圧を印加したり、直流電圧を印加しなかったりした場合よりも、二次転写バイアスを印加した際の直流電圧の出力応答性の遅れを小さくすることができる。よって、その分、二次転写バイアスを印加してから、二次転写バイアスを所定電位まで早く到達させることが可能となり、記録紙先端で二次転写バイアス不足による転写不良が生じるのを抑制することができる。
さらに、前述したような、二次転写バイアスとは逆極性の直流電圧を印加したり、直流電圧を印加しなかったりした場合よりも、連続画像形成期間中の紙間距離を狭めることができ、生産性の低下を抑えることができる。
本実施形態の複写機における、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との接離動作に関する構成や動作などは、実施形態1で図7を用いて説明したものと同様のため、その説明は省略する。
本実施形態の複写機では、接離機構130(図7参照)による中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との接離動作を行うか行わないかを、記録紙Pの厚さによって制御部により判断している。そして、127[g/m]以上の厚い記録紙P(以下、厚紙という)の通紙時に、接離機構130によって中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との接離動作を行う。
また、この他に、印刷動作中の中間転写ベルト10上の紙間に、トナー濃度を調整するトナーパッチや、トナーの吐き出しパターンが描かれた場合などにも、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との接離動作を紙間で行う。
図12は、127[g/m]以上の記録紙Pである厚紙が二次転写ニップに進入するときに、接離機構130によって二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間させた状態を示したものである。
図13は、127[g/m]以上の記録紙Pである厚紙が二次転写ニップを通過しているときに、接離機構130によって二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを厚紙を介して当接させた状態を示したものである。
図14は、127[g/m]以上の記録紙Pである厚紙が二次転写ニップを抜けるときに、接離機構130によって二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間させた状態を示したものである。
本実施形態の複写機においては、二次転写ローラ24の軸部材24c,24dが、揺動軸359を中心に装置本体に対して揺動可能な揺動部材350に回転可能に支持されている。また、この揺動部材350の下面には、二次転写ローラ24を二次転写対向ローラ16に向かって押し付けるように、揺動部材350を図中上方へ付勢する付勢コイルバネ351が設けられている。
そして、厚紙を二次転写ニップに進入させる際には、図12に示すように、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、空転コロ312,313に突き当てる位置で、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aの回転を停止させる。
つまり、厚紙を二次転写ニップへ進入させるときには、カム310,311よる二次転写ローラ24の押し下げを実施し、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に間隔Xの隙間が形成されるようにする。
このように、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間隔Xの隙間を形成した状態にすることで、厚紙が進入しても、二次転写ニップ進入時の中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じるのを抑制することができる。
一方で、二次転写ローラ24を押し下げた状態で厚紙を通紙すると、二次転写ニップで中間転写ベルト10から厚紙にトナー画像を転写するのに十分なニップ圧が得られず、トナー画像の転写性が低下してしまう。特に、表面の平滑性が悪い記録紙Pでは、顕著に転写率の低下がみられる。
そのため、厚紙が二次転写ニップに進入直後は、図13に示すように、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、空転コロ312,313に突き当てない位置になるように、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aを回転させる。すなわち、図中時計まわり又は図中反時計まわりにカム310,311を回転させ、カム310,311と空転コロ312,313とが接触しない位置でカム310,311を停止させる。
そして、中間転写ベルト10から記録紙Pへの画像転写中は、二次転写対向ローラ16のカム310,311を、二次転写ローラ24の空転コロ312,313に突き当てない位置に保ち続ける。これにより、二次転写ニップでのニップ圧の低下が抑えられ、中間転写ベルト10から厚紙へのトナー画像の転写性が低下するのを抑制することができる。
厚紙が二次転写ニップを抜ける際には、図14に示すように、カム310,311のカム部310a,311aの凸部Aを、空転コロ312,313に突き当てる位置になるように、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aを回転させ停止させる。
つまり、厚紙が二次転写ニップを抜けるときには、カム310,311よる二次転写ローラ24の押し下げを実施し、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に間隔Xの隙間が形成されるようにする。
このように、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間隔Xの隙間を形成した状態にすることで、厚紙が二次転写ニップから抜けた際に、中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じるのを抑制することができる。
このような二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との接離動作は、印刷動作中の中間転写ベルト10上の紙間に、トナー濃度を調整するトナーパッチやトナーの吐き出しパターンが描かれた際などでも同様に行われる。
この際、二次転写ローラ24と二次転写対向ローラ16との間に形成する隙間の間隔Xは、中間転写ベルト10上のトナーパッチや吐き出しパターンと、二次転写ローラ24とが接触しない距離とすれば良い。
間隔Xとしては、0.6[mm]≦X≦1.7[mm]とするのが好適であり、1[mm]程度とすることが望ましい。
これにより、中間転写ベルト10の紙間に形成されたトナーパッチや吐き出しパターンのトナーと、二次転写ローラ24とが接触するのを抑えて、二次転写ローラ表面にトナー汚れが生じるのを抑制することができる。また、その他にも、カム310,311を回転させる際のカム駆動トルクを低くすることが可能となる。
ここで、印刷動作中で、中間転写ベルト10上の紙間領域に、トナーパッチやトナーの吐き出しパターンが描かれる際に、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との接離動作を行うとき、厚紙以外の記録紙Pが二次転写ニップに進入してくる場合がある。
この場合、カム310,311を図中時計まわり又はは図中反時計まわりに回転させ、二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aの回転開始タイミングを、記録紙Pの厚さごとに切り替えるように制御する。
すなわち、紙間での二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との離間動作の開始タイミングを、記録紙Pの厚さによって変更する。これにより、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間隔X(二次転写ニップ離間量)から記録紙Pの厚さを除算した隙間を、紙厚ごとに略一定にすることができる。よって、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間状態から当接状態に戻した際に生じ得る衝撃である戻しショックによる異常画像の発生を抑制することが可能となる。
また、紙間での二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との離間動作の開始タイミングを、記録紙Pの種類によって変更する制御を行っても良い。これにより、記録紙Pの種類ごとで前記間隔Xを一定にして、戻しショックによる異常画像の発生を防止することが可能となる。
また、本実施形態の複写機においては、転写バイアスの出力制御を定電流出力制御と定電圧出力制御とで切り替え可能としている。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を記録紙Pへ転写するときの二次転写バイアスは定電流制御で出力を行い、紙間で印加するバイアスは定電圧制御で出力を行う。
二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを当接させ、中間転写ベルト10上から記録紙Pにトナー像を転写するときには、一定量の転写電流が必要となる。そのため、本実施形態の複写機では、記録紙Pや二次転写ローラ24などの抵抗が変化しても転写電界を一定に保つために、二次転写バイアスを定電流制御で出力している。
一方で、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とが離間しているときには、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とが離間していることで電流が流れ難くなったり、流れなくなったりする。そのため、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間している間に印加する二次転写バイアスが定電流制御されていると、所定の電流が流れるようにするため電圧が非常に大きくなる。これにより、別の場所に電流がリークして画像を乱したり装置を損傷したりする虞がある。
そのため、本実施形態の複写機では、紙間で二次転写ローラ24と中間転写ベルト10とを離間している間に印加するバイアスを定電圧制御している。これにより、上述したような電圧の異常上昇に伴う不具合を抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
中間転写ベルト10などの像担持体のトナー像を担持している表面に当接して二次転写ニップなどの転写ニップを形成する二次転写ローラ24などの転写部材と、転写ニップで記録紙Pなどの記録紙に対して像担持体上のトナー像を転写するために、転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを印加する二次転写バイアス電源309などのバイアス印加手段とを備えた転写ユニット60などの転写装置において、複数枚の記録紙を連続通紙して画像を形成する連続画像形成期間中に像担持体上に存在する紙間領域が転写ニップを通過するときに、バイアス印加手段が、転写バイアスの直流電圧と同極性の直流電圧と、転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧とを印加するか、交流電圧を印加せず前記同極性の直流電圧を印加する。(態様A)においては、連続画像形成期間中に、紙間領域が転写ニップを通過するときに、交流電圧を印加しない、または、転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧を印加する交流電圧変更期間が存在する。これにより、このような交流電圧変更期間を、紙間領域が転写ニップを通過するときに設けていない構成と比較して、交流電圧による転写部材等の劣化の促進を抑え短寿命化を抑制することができる。また、紙間領域が転写ニップを通過するときに、転写バイアスの直流電圧と同極性の直流電圧をバイアス印加手段が印加することで、直流電圧を印加しない場合よりも、転写バイアスを印加した際の直流電圧の出力応答性の遅れを小さくすることができる。よって、その分、転写バイアスを印加してから、転写バイアスを所定電位まで早く到達させることが可能となり、記録紙先端で二次転写バイアス不足による転写不良が生じるのを抑制することができる。したがって、直流電圧と交流電圧とを含む転写バイアスを用いる場合でも、部材劣化や転写不良を抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、上記像担持体と上記転写部材とを接離させる接離機構130などの接離手段を有しており、像担持体上に存在する紙間領域が上記転写ニップを通過するときに、前記接離手段によって前記像担持体と前記転写部材とを離間させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、記録紙のコバ面汚れや裏面汚れが発生するのを抑制することができる。
(態様C)
(態様B)において、上記接離手段は、上記紙間領域のうち所定のトナーパターンが形成された像担持体表面部分が上記転写ニップを通過する期間中に、上記像担持体と上記転写部材とを離間させる。これによれば、上記実施形態について説明したように、記録紙のコバ面汚れや裏面汚れが発生するのを抑制することができる。
(態様D)
(態様C)において、上記接離手段によって上記像担持体と上記転写部材とを離間させたときに、像担持体と転写部材との間に形成される隙間の間隔が、0.6[mm]以上1.7[mm]以下である。これによれば、上記実施形態について説明したように、転写部材にトナー汚れが生じるのを抑制することができる。
(態様E)
(態様B)において、上記接離手段による上記像担持体と上記転写部材との接離動作を行うか行わないかを、記録紙の厚さによって判断する制御部などの判断手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、厚紙が転写ニップに進入したり抜けたりした際に、像担持体や転写部材に対する大きな負荷変動が生じるのを抑制することができる。
(態様F)
(態様E)において、上記像担持体と上記転写部材との離間動作を行う記録紙の厚さが127[g/m]以上であるときに、上記接離手段が上記像担持体と上記転写部材との接離動作を行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、厚紙が転写ニップに進入したり抜けたりした際に、像担持体や転写部材に対する大きな負荷変動が生じるのを抑制することができる。
(態様G)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、上記紙間領域が上記転写ニップを通過するときに、上記接離手段による上記像担持体と上記転写部材との離間動作の開始タイミングを、記録紙の厚さによって変更する。これによれば、上記実施形態について説明したように、紙厚に応じて、像担持体と転写部材とを離間状態から当接状態に戻した際に生じ得る衝撃である戻しショックによる異常画像の発生を抑制することが可能となる。
(態様H)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、上記紙間領域が上記転写ニップを通過するときに、上記接離手段による上記像担持体と上記転写部材との離間動作の開始タイミングを、記録紙の種類によって変更する。これによれば、上記実施形態について説明したように、記録紙の種類に応じて、像担持体と転写部材とを離間状態から当接状態に戻した際に生じ得る衝撃である戻しショックによる異常画像の発生を抑制することが可能となる。
(態様I)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)または(態様H)において、上記バイアス印加手段は、上記像担持体上のトナー像を記録紙へと転写するときに印加する転写バイアスを定電流制御で出力し、上記紙間領域が上記転写ニップを通過するときに印加するバイアスを定電圧制御で出力する。これによれば、上記実施形態について説明したように、像担持体上のトナー像を記録紙に転写したときに良好な転写性を得られ、紙間領域が転写ニップを通過するときにリークの発生を抑制することができる。
(態様J)
像担持体と転写部材との当接による転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して、該像担持体の表面に担持されるトナー像を転写する転写手段を備えた画像形成装置において、前記転写手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)、(態様F)、(態様G)、(態様H)または(態様I)の転写装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、直流電圧と交流電圧とを含む転写バイアスを用いる場合でも、部材劣化や転写不良を抑制することができ、経時にわたって良好な画像形成を行うことができる。
なお、各実施形態では、二次転写ニップでトナー像を記録紙Pに転写する構成の画像形成装置について説明してきたが、これに限るものではない。例えば、感光体と転写ローラ等との当接による転写ニップでトナー像を感光体から記録紙に転写する構成においても、各実施形態で説明した上記(態様A)〜上記(態様J)に対応する構成を適用することで、上述したような種々の効果を得ることができる。
1 光書込ユニット
4 現像装置
5 帯電装置
6 ドラムクリーニング装置
10 中間転写ベルト
13 従動ローラ
14 駆動ローラ
15 従動ローラ
16 二次転写対向ローラ
16a 貫通軸部材
16b ローラ部
16c 中空芯金
16d 弾性層
16e 玉軸受
17 ベルトクリーニング装置
18 作像ユニット
19 揺動部材
20 感光体
21 光書込ユニット
22 記録紙搬送ベルト
24 二次転写ローラ
24a 弾性層
24b 中空芯金
24c 第一軸部材
24d 第二軸部材
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
35 搬送ベルトユニット
36 搬送ベルト
37 駆動ローラ
38 従動ローラ
40 感光体
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
48 給紙路
49 レジストローラ対
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 給紙路
54 転写前搬送路
55 切替爪
56 排紙ローラ対
57 排紙トレイ
60 転写ユニット
61 現像装置
62 一次転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
71 テンションローラ
75 ベルトクリーニング装置
80 ピン
90 搬送切替装置
91 排紙路
94 再送路
95 スイッチバック路
96 スイッチバック後搬送路
100 プリンタ本体
101a 第一給紙カセット
101b 第二給紙カセット
103 トナーボトル
110 プリンタ部
130 接離機構
142a 給紙ローラ
142b 給紙ローラ
145a 分離ローラ
145b 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
200 給紙部
300 スキャナ部
301 モータプーリ
302 タイミングベルト
303 被検知円盤
303a 被検部
304 光学センサ
305 駆動受入プーリ
306a 第二側板
306b 第一側板
307 第二玉軸受
308 第一軸受
309 二次転写バイアス電源
310 第一カム
310a カム部
310b コロ部
311 第二カム
312 第一空転コロ
313 第二空転コロ
320 カム駆動モータ
330 原稿台
332 コンタクトガラス
333 第一走行体
334 第二走行体
335 結像レンズ
336 読取センサ
350 揺動部材
351 付勢コイルバネ
359 揺動軸
特開2006−267486号公報

Claims (10)

  1. 像担持体のトナー像を担持している表面に当接して転写ニップを形成する転写部材と、
    前記転写ニップで記録紙に対して像担持体上のトナー像を転写するために、転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを印加するバイアス印加手段とを備えた転写装置において、
    複数枚の記録紙を連続通紙して画像を形成する連続画像形成期間中に前記像担持体上に存在する紙間領域が前記転写ニップを通過するときに、前記バイアス印加手段が、前記転写バイアスの直流電圧と同極性であり絶対値で小さい値の直流電圧と、該転写バイアスの交流電圧よりも振幅が小さい交流電圧とを印加するか、交流電圧を印加せず前記同極性であり絶対値で小さい値の直流電圧を印加することを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1の転写装置において、
    上記像担持体と上記転写部材とを接離させる接離手段を有しており、
    上記像担持体上に存在する紙間領域が上記転写ニップを通過するときに、前記接離手段によって前記像担持体と前記転写部材とを離間させることを特徴とする転写装置。
  3. 請求項2の転写装置において、
    上記接離手段は、上記紙間領域のうち所定のトナーパターンが形成された像担持体表面部分が上記転写ニップを通過する期間中に、上記像担持体と上記転写部材とを離間させることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項3の転写装置において、
    上記接離手段によって上記像担持体と上記転写部材とを離間させたときに、該像担持体と該転写部材との間に形成される隙間の間隔が、0.6[mm]以上1.7[mm]以下であることを特徴とする転写装置。
  5. 請求項2の転写装置において、
    上記接離手段による上記像担持体と上記転写部材との接離動作を行うか行わないかを、記録紙の厚さによって判断する判断手段を有することを特徴とする転写装置。
  6. 請求項5の転写装置において、
    上記像担持体と上記転写部材との離間動作を行う記録紙の厚さが127[g/m]以上であるときに、上記接離手段が上記像担持体と上記転写部材との接離動作を行うことを特徴とする転写装置。
  7. 請求項2、3、4、5または6の転写装置において、
    上記紙間領域が上記転写ニップを通過するときに、上記接離手段による上記像担持体と上記転写部材との離間動作の開始タイミングを、記録紙の厚さによって変更することを特徴とする転写装置。
  8. 請求項2、3、4、5または6の転写装置において、
    上記紙間領域が上記転写ニップを通過するときに、上記接離手段による上記像担持体と上記転写部材との離間動作の開始タイミングを、記録紙の種類によって変更することを特徴とする転写装置。
  9. 請求項2、3、4、5、6、7または8の転写装置において、
    上記バイアス印加手段は、上記像担持体上のトナー像を記録紙へと転写するときに印加する転写バイアスを定電流制御で出力し、上記紙間領域が上記転写ニップを通過するときに印加するバイアスを定電圧制御で出力することを特徴とする転写装置。
  10. 像担持体と転写部材との当接による転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して、該像担持体の表面に担持されるトナー像を転写する転写手段を備えた画像形成装置において、
    前記転写手段として、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の転写装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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