JP6300088B2 - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられる転写装置、及び、その転写装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置の転写装置として、像担持体に当接するニップ形成部材により転写ニップを形成して記録媒体を挟み込み、転写バイアス電源より出力した転写バイアスを転写ニップに印加して、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するものが知られている。その一例として、複数の感光体上に形成したトナー像を中間転写ベルト上に一次転写ニップで順次一次転写した重合わせトナー像を、記録媒体に二次転写する二次転写装置が知られている。
二次転写装置では、ニップ形成部材として、像担持体としての中間転写ベルト表面に当接する二次転写ローラと、二次転写ローラと対向して中間転写ベルト裏面に当接する二次転写対向ローラとを設けている。そして、二次転写ローラと二次転写対向ローラとの間に中間転写ベルトを挟み込んで転写ニップを形成する。
この二次転写対向ローラまたは二次転写ローラの何れか一方を転写バイアス電源に接続して出力された直流電圧からなる転写バイアスを印加し、他方をアースに接続する。これにより、二次転写対向ローラと二次転写ローラとの間に、トナー像を二次転写対向ローラ側から二次転写ローラ側に静電移動させる転写電界が形成される。そして、中間転写ベルト上のトナー像に同期させるタイミングで転写ニップ内に送り込んだ記録媒体に対して、前記転写電界の作用により、中間転写ベルト上のトナー像を二次転写する。
このような画像形成装置において、転写バイアス電源によって二次転写ローラまたは二次転写対向ローラに印加する転写バイアスを、定電流制御することが知られている。このように転写バイアスを定電流制御した場合は、中間転写ベルトや二転写ローラなどの電気抵抗が温度湿度環境などで変動しても、それにしたがって印加電圧が変化するため、転写ニップでの転写電界としては安定し、安定した転写性を得ることができる。
かかる構成において、記録媒体として、和紙のような表面が凹凸に富んだものを用いると、表面の凹凸にならった濃淡パターン(濃度ムラ)を画像中に発生させ易くなる。この濃淡パターン(濃度ムラ)は、紙表面における凹部に対して十分量のトナーが転写されずに、凹部の画像濃度が凸部よりも薄くなることによって生じるものである。
そこで、特許文献1に記載の画像形成装置が備える転写装置においては、直流電源と交流電源とを接続させた転写バイアス電源を用いて、直流電圧に交流電圧を重畳させた重畳バイアスを転写バイアスとして印加するようになっている。このような重畳バイアスを用いることで、記録媒体表面の凹部と像担持体との間でトナーが往復運動し、記録媒体表面の凹部にトナーが接触することができるようになり、記録媒体表面の凹部へのトナーの転写不良を抑制できるとされている。
ここで、中間転写ベルトに突発的な速度変動が生じると、一次転写ニップで感光体から中間転写ベルト上に転写される画像が伸び縮みしてしまう。そのため、画像の一定の画像濃度であるべき部分に濃淡が生じ、ショックジターと呼ばれる異常画像が発生する。
上述の突発的な中間転写ベルトの速度変動は、中間転写ベルト上の画像を記録媒体に二次転写する二次転写ニップに記録媒体が進入するときなどに発生する。そのため、記録媒体を二次転写ニップに向けて搬送し、記録媒体が二次転写ニップへ進入するのに先立って、接離機構が有する偏心カムの駆動によって、二次転写ローラを中間転写ベルトから離間させるように強制移動させる。これにより、二次転写ローラと中間転写ベルトとの間に所定離間量の隙間を形成し、二次転写ニップへの記録媒体進入時のショックジターを低減させることができる。
また、記録媒体の先端を前記隙間に進入させた直後に、偏心カムの駆動により二次転写ローラの強制移動を解除して、二次転写ローラを中間転写ベルト側へ付勢するバネの付勢力により二次転写ローラを中間転写ベルトに向けて押圧する。これにより、二次転写ローラが中間転写ベルトに当接し、転写処理中には二次転写ニップで十分な転写圧を発揮させて、転写不足による転写不良の発生を抑えることができる。
しかしながら、二次転写ローラと中間転写ベルトとの隙間が小さすぎると、二次転写ローラと二次転写対向ローラとのどちらか一方に印加した転写バイアスが、他方側に放電してしまう。このような放電が発生すると転写に必要な目標電圧までの立ち上がり時間が長くなり、凹凸紙では普通紙よりも高い転写バイアスが必要なため、画像先端部において必要な転写バイアスが確保できず、画像先端部の画像濃度の希薄化が発生し転写不良となってしまう。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、重畳バイアス転写時に転写不良が生じるのを抑制できる転写装置、及び、その転写装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体に当接して転写ニップを形成するためのニップ形成部材と、直流電源と交流電源とが電気的に接続されており、転写バイアスを出力する転写バイアス電源と、前記像担持体と前記ニップ形成部材とを接離させる接離手段とを備え、前記転写バイアス電源が出力する前記転写バイアスにより、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップ内に挟み込んだ記録媒体へ転写する転写装置において、前記転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを重畳した重畳バイアスを出力して転写を行う重畳バイアス転写時には、前記転写バイアスとして直流バイアスを出力して転写を行う直流バイアス転写時よりも、前記像担持体と前記ニップ形成部材との離間量が大きくなるように、前記接離手段を制御する制御手段を有し、前記重畳バイアス転写時には前記直流バイアス転写時よりも、前記像担持体と前記ニップ形成部材との当接開始タイミングを遅くすることを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、重畳バイアス転写時に転写不良が生じるのを抑制できるという優れた効果がある。
重畳バイアス転写時において用紙を二次転写ニップに進入させる前の状態を示した図。 実施形態に係る画像形成装置である複写機の概略構成図。 二次転写バイアス電源から出力される重畳バイアスからなる二次転写バイアスの波形を示す波形図。 二次転写バイアス電源で重畳バイアスを二次転写対向ローラに印加した場合の用紙へのトナー付着原理の一例の説明図。 中間転写ベルトと二次転写ローラとを接離させる接離機構の概略構成図。 本実施形態に係る複写機が備える制御部400を説明する図 直流バイアス転写時において用紙を二次転写ニップに進入させる前の状態を示した図。 直流バイアス転写時において用紙が二次転写ニップに進入した状態を示す図。 直流バイアス転写時におけるカムの回転動作のタイミングチャート。 重畳バイアス転写時において用紙が二次転写ニップに進入した状態を示す図。 重畳バイアス転写時におけるカムの回転動作のタイミングチャート。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置である複写機の概略構成図である。プリンタ部100は、中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト10を備えている。中間転写ベルト10は、側方からの眺めが逆三角形状の形状になる姿勢で、駆動ローラ14従動ローラ15及び二次転写対向ローラ16に掛け回されており、駆動ローラ14の回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。
中間転写ベルト10の上方には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kが、ベルト移動方向に沿って並ぶように配設されている。
画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kは、感光体20Y,20M,20C,20Kと、現像ユニット61Y,61M,61C,61Kと、感光体クリーニング装置63Y,63M,63C,63Kとを有している。感光体20Y,20M,20C,20Kは、それぞれ中間転写ベルト10に当接してY,M,C,K用の一次転写ニップを形成しながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。
なお、現像ユニット61Y,61M,61C,61Kは、感光体20Y,20M,20C,20Kに形成された静電潜像をY,M,C,Kトナーによって現像するものである。また、感光体クリーニング装置63Y,63M,63C,63Kは、一次転写ニップを通過した後の感光体20Y,20M,20C,20Kに付着している転写残トナーをクリーニングするものである。
本複写機では、ベルト移動方向に沿って並べられた4つの画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kにより、タンデム画像形成部が構成されている。
プリンタ部100内において、タンデム画像形成部の上方には、光書込ユニット21が配設されている。この光書込ユニット21は、図中反時計回り方向に回転駆動される感光体20Y,20M,20C,20Kの表面に対し、光走査による光書込処理を施して静電潜像を形成するものである。感光体20Y,20M,20C,20Kの表面は、それぞれその光書込処理に先立って、画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kの一様帯電手段によって一様帯電せしめられる。
中間転写ベルト10等を具備する転写ユニットは、中間転写ベルト10のループ内側に、一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kを有している。これら一次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kは、Y,M,C,K用の一次転写ニップの裏側で中間転写ベルト10を感光体20Y,20M,20C,20Kに向けて押圧している。
中間転写ベルト10の下方には、二次転写ローラ24が配設されている。この二次転写ローラ24は、中間転写ベルト10における二次転写対向ローラ16に対する掛け回し箇所にベルトおもて面側から当接して二次転写ニップを形成している。この二次転写ニップには、シート状の記録媒体である用紙Pが所定のタイミングで送り込まれる。そして、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像がこの二次転写ニップで用紙Pに一括二次転写される。
スキャナ部300は、コンタクトガラス32上に載置された原稿の画像情報を読取センサ36で読み取り、読み取った画像情報をプリンタ部100の不図示の制御部に送る。この制御部は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、プリンタ部100の光書込ユニット21におけるレーザーダイオードやLED等の光源を制御する。そして、Y,M,C,K用のレーザー書込光を出射して、感光体20Y,20M,20C,20Kを光走査する。この光走査により、感光体20Y,20M,20C,20Kの表面に静電潜像が形成され、この潜像は所定の現像プロセスを経てY,M,C,Kトナー像に現像される。
給紙部200は、ペーパーバンク43内に多段に配設された給紙カセット44から用紙Pを送り出す給紙ローラ42、用紙Pを分離して給紙路46に導く分離ローラ45、プリンタ部100の給紙路48に用紙Pを搬送する搬送ローラ47等を備えている。
給紙については、給紙部200以外に、手差し給紙も可能となっており、手差しのための手差しトレイ51、手差しトレイ51上の用紙Pを手差し給紙路53に向けて一枚ずつ分離する分離ローラ52も設けられている。プリンタ部100内において、手差し給紙路53は給紙路48に合流している。
給紙路48の末端付近には、レジストローラ対49が配設されている。レジストローラ対49は、給紙路48内を搬送されてくる用紙Pをローラ間に挟み込んだ後、所定のタイミングで二次転写ニップに向けて送り込む。
実施形態に係る複写機において、カラー画像のコピーをとるときには、ADF350の原稿台30上に原稿をセットするか、又はADF350を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス32上に原稿をセットしてADF350を閉じることで原稿を押さえる。そして、不図示のスタートスイッチを押す。すると、原稿がADF350にセットされている場合には、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。
その後、スキャナ部300が駆動を開始し、第一走行体33及び第二走行体34が原稿面に沿った走行を開始する。そして、第一走行体33にて光源から発した光を原稿面で発射させるとともに、得られた反射光を折り返して第二走行体34に向ける。折り返し光は、第二走行体34のミラーで更に折り返された後、結像レンズ35を通して読取センサ36に入射される。これにより、原稿内容が読み取られる。
プリンタ部100は、スキャナ部300から画像情報を受け取ると、画像情報に応じたサイズの用紙Pを給紙路48に給紙する。また、これに伴って、不図示の駆動モータで駆動ローラ14を回転駆動して中間転写ベルト10を図中時計回り方向に無端移動させる。
同時に、画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kの感光体20Y,20M,20C,20Kの回転駆動を開始した後、感光体20Y,20M,20C,20Kに対する一様帯電処理、光書込処理、現像処理などを行う。これらの処理によって感光体20Y,20M,20C,20Kの表面上に形成されたY,M,C,Kトナー像は、Y,M,C,K用の一次転写ニップで順次重ね合わせて中間転写ベルト10上に一次転写されて、4色重ね合わせトナー像になる。
給紙部200では、給紙ローラ42の1つが用紙サイズに応じて選択的に回転され、3つの給紙カセット44のうちの1つから用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、分離ローラ45で1枚ずつ分離されてから給紙路46に導入された後、搬送ローラ47を経由してプリンタ部100内の給紙路48に送られる。
また、手差しトレイ51を用いる場合には、トレイの給紙ローラが回転駆動して、トレイ上の用紙Pを分離ローラ52で分離しながら手差し給紙路53に送り込まれて給紙路48の末端付近に至る。給紙路48の末端付近では、用紙Pが先端をレジストローラ対49に突き当てて止まる。
その後、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像に同期し得るタイミングでレジストローラ対49が回転駆動すると、二次転写ニップ内に送り込まれてベルト上の4色重ね合わせトナー像に密着する。そして、転写圧や転写用電界などの影響によって用紙P上に一括二次転写される。
二次転写ニップで4色重ね合わせトナー像が二次転写された用紙Pは、用紙搬送ベルト22によって定着装置25内に送り込まれる。そして、定着装置25で加圧ローラ27と定着ベルト26との間の定着ニップに挟み込まれると、加圧や加熱処理によって4色重ね合わせトナー像が表面に定着せしめられる。このようにしてカラー画像が形成された用紙Pは、排出ローラ対56を経由して機外の排紙トレイ57上にスタックされる。
なお、用紙Pのもう一方の面にも画像が形成される場合には、用紙Pは定着装置25から排出された後、切替爪55による進路切り換えによって用紙反転装置28に送られる。そして、上下反転された後、再びレジストローラ対49に戻されてから、二次転写ニップ及び定着装置25を再経由する。
二次転写ニップを通過した後、4色のうちで一次転写工程が最も上流となるY用の一次転写ニップに進入する前の中間転写ベルト10表面には、ベルトクリーニング装置17が当接している。
図3は、図示しない二次転写バイアス電源から出力される、直流電圧に交流電圧を重畳させた重畳バイアスからなる二次転写バイアスの波形を示す波形図である。同図において、二次転写バイアスは、二次転写対向ローラ16の芯金に印加される。電圧出力手段たる二次転写バイアス電源は、転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段として機能している。
また、二次転写対向ローラ16の芯金に二次転写バイアスが印加されると、第一部材たる二次転写対向ローラ16の芯金と、第二部材たる二次転写ローラ24の芯金との間に、電位差が発生する。よって、二次転写バイアス電源は、電位差発生手段としても機能している。なお、電位差は、絶対値として取り扱われることが一般的であるが、本実施形態では、極性付きの値として取り扱うものとする。
より詳しくは、二次転写対向ローラ16の芯金の電位から、二次転写ローラ24の芯金の電位を差し引いた値を、電位差として取り扱うことにする。かかる電位差の時間平均値は、トナーとしてマイナス極性のものを用いる場合、その極性がマイナスになった場合に、二次転写ローラ24の電位を二次転写対向ローラ16の電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本例ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを二次転写対向ローラ16側から二次転写ローラ24側に静電移動させることになる。
図3において、オフセット電圧Voffは、二次転写バイアスの直流成分の値である。また、ピークツウピーク電圧Vppは、二次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧である。
本実施形態に係る複写機においては、既に述べたように、二次転写バイアスは、オフセット電圧Voffとピークツウピーク電圧Vppとを重畳したものであり、その時間平均値はオフセット電圧Voffと同じ値になる。
また、本実施形態に係る複写機においては、既に述べたように、二次転写バイアスを二次転写対向ローラ16の芯金に印加し、且つ二次転写ローラ24の芯金を接地している(0[V])。よって、二次転写対向ローラ16の芯金の電位は、そのまま両芯金の電位差となる。そして、両芯金の電位差は、オフセット電圧Voffと同じ値の直流成分(Eoff)と、ピークツウピーク電圧Vppと同じ値の交流成分(Epp)とから構成される。
図3に示すように、本実施形態に係る複写機では、オフセット電圧Voffとして、マイナス極性のものを採用している。二次転写対向ローラ16に印加される二次転写バイアスのオフセット電圧Voffの極性をマイナスにすることで、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写対向ローラ16側から二次転写ローラ24側に相対的に押し出すことが可能になる。
二次転写バイアスの極性がトナーと同じマイナス極性になっているときには、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写対向ローラ16側から二次転写ローラ24側に静電的に押し出す。これにより、中間転写ベルト10上のトナーを用紙P上に転移させる。
一方、二次転写バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、二次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを二次転写ローラ24側から二次転写対向ローラ16側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、用紙Pに転移させたトナーを中間転写ベルト10側に再び引き寄せる。
ただし、二次転写バイアスの時間平均値(本例ではオフセット電圧Voffと同じ値)がマイナス極性であるので、相対的には、トナーは二次転写対向ローラ16側から二次転写ローラ24側に静電的に押し出されるのである。なお、図3において、戻り電位ピーク値Vrは、トナーとは逆極性であるプラス側のピーク値を示している。
図4は、本実施形態の二次転写バイアス電源で重畳バイアスを二次転写対向ローラ16に印加した場合の用紙Pへのトナー付着原理の一例の説明図である。
重畳バイアスを二次転写対向ローラ16に印加した場合、交流波形となるため、二次転写対向ローラ16から二次転写ローラ24へ向かう電圧及び二次転写ローラ24から二次転写対向ローラ16へ向かう電圧が所定周期で切り替わる。この結果、中間転写ベルト10に形成されたフルカラーのトナー像のトナーTが用紙Pへ向かう方向及びその反対方向に動きだし、ある程度の電圧レベルになると、用紙Pの凹部にトナーが付着する。
図5は、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とを接離させる接離機構600の概略構成図である。二次転写ローラ24は、軸線方向の両端面からそれぞれ突出して回転軸線方向に延在する第一軸部材24c及び第二軸部材24dと、後述する第一空転コロ312及び第二空転コロ313とを有している。また、二次転写ローラ24は、円筒状の中空芯金24bと、これの周面に固定された弾性材料からなる弾性層24aとを具備している。
中空芯金24bを構成する金属としては、ステンレス、アルミニウムなどを例示することができるが、これらの材料に限定されるものではない。弾性層24aについては、JIS−A硬度で70[°]以下にすることが望ましい。
二次転写ローラ24に図示しないクリーニングブレードを当接させる場合は、弾性層24aが柔らかすぎると様々な不具合を引き起こしてしまう。よって、弾性層24aについては、JIS−A硬度で40[°]以上にすることが望ましい。二次転写ローラ24にクリーニングを持たせない場合は、弾性層24aを柔らかくすることができ、柔らかくすることで二次転写部に用紙Pが突入脱出する際の衝撃による異常画像を低減できる。よって、弾性層24aについては、量産能力などを加味し、Asker−C硬度で40〜50[°]程度にすることが望ましい。
二次転写ローラ24の弾性層24aは導電性を発揮するゴム材料として、導電性のエピクロルヒドリンゴムや、カーボンを分散せしめたEPDMやSiゴム、イオン導電機能を有するNBR、ウレタンゴムなどが使用されてもよい。中空芯金24bの周面上に固定された弾性層24aは、6.5〜7.5[LogΩ]程度の抵抗を発揮するように、抵抗値が調整された導電性ゴム材料から構成されている。
弾性層24aの電気抵抗を所定の範囲に調整しているのは、次の理由による。すなわち、A5サイズなどといった、ローラ軸線方向のサイズが比較的小さな用紙Pを使用する際に、二次転写ニップ内において、用紙Pの介在なしにベルトとローラとが直接接触している箇所に転写電流を集中させてしまうのを防止する狙いからである。弾性層24aの電気抵抗を、用紙Pの抵抗よりも大きな値にすることで、そのような転写電流の集中を抑えることが可能になる。
また、弾性層24aを構成する導電性ゴム材料としては、Asker−C硬度で40〜50[°]程度の弾性を発揮するように、発泡ゴムを用いている。このような発泡ゴムで弾性層24aを構成することで、二次転写ニップ内で弾性層24aを厚み方向に柔軟に変形させて、用紙搬送方向にある程度の広さを有する二次転写ニップを形成することができる。
弾性層24aは、端部の外径よりも中央部の外径が大きいタイコ形状にしている。このようなタイコ形状にすることにより、付勢コイルバネ351によって、二次転写ローラ24が中間転写ベルト10に向けて付勢されてニップを形成する際に、撓みが発生して中央部の圧が抜けるのを防止することが可能となる。
このような構成の二次転写ローラ24は、二次転写対向ローラ16に掛け回されている中間転写ベルト10に向けて付勢されている。中間転写ベルト10を掛け回している二次転写対向ローラ16は、円柱状の本体部であるローラ部16bと、ローラ部16bの回転中心箇所に対して回転軸線方向に貫通しつつ、ローラ部16bを自らの表面上で空転させる貫通軸部材16aとを有している。
貫通軸部材16aは、金属からなり、その周面上でローラ部16bを自在に空転させる。本体部としてのローラ部16bは、ドラム状の中空芯金16cと、これの周面上に固定された弾性材料からなる弾性層16dと、中空芯金16cの軸線方向両端にそれぞれ圧入された玉軸受16eとを具備している。玉軸受16eが中空芯金16cを支えながら、中空芯金16cとともに貫通軸部材16a上で回転する。弾性層16dは、中空芯金16cの外周面に形成されている。
貫通軸部材16aは、中間転写ベルト10を張架する転写ユニットの第一側板306bに固定された第一軸受308と、第二側板306aに固定された第二玉軸受307より、回転自在に支持されている。但し、プリントジョブ時における殆どの時間は、回転駆動されずに停止している。そして、中間転写ベルト10の無端移動に伴って連れ回ろうとするローラ部16bを、自らの周面上で自在に空転させる。
中空芯金16cの周面上に固定された弾性層16dは、7.0〜8.0[LogΩ]程度の抵抗となるようなNBRゴム材料から構成されている。 また、弾性層16dを構成するゴム材料としては、JIS−A硬度で48〜58[°]程度の弾性を発揮するようにNBRゴムを用いている。
二次転写対向ローラ16の貫通軸部材16aにおいて、長手方向の全領域のうち、ローラ部16bの中に位置していない両端部領域には、それぞれ二次転写ローラ24に突き当てる突き当て部材としてのカムを、貫通軸部材16aと一体で回転可能に固定している。
具体的には、貫通軸部材16aの長手方向の一端部領域には、第一カム310を固定している。第一カム310には、カム部310aと、真円形のコロ部310bとが軸線方向に並んで一体形成されている。コロ部310bに配置させた並行ピン80を貫通軸部材16aに貫通させることで、第一カム310を貫通軸部材16aに固定している。また、貫通軸部材16aの長手方向の他端部領域には、第一カム310と同様の構成の第二カム311を固定している。
貫通軸部材16aの軸線方向における第二カム311よりも外側の領域には、駆動受入プーリ305を固定している。また、貫通軸部材16aの軸線方向における第一カム310よりも外側の領域には、被検知円盤303を固定している。一方、転写ユニットの第二側板306aには、カム駆動モータ315を固定し、カム駆動モータ315軸上のモータプーリ301を回転させ、タイミングベルト302を介して、上述した、貫通軸部材16aに固定された駆動受入プーリ305に駆動力を伝達する。
上記構成にすることで、カム駆動モータ315を駆動することにより、貫通軸部材16aを回転させることが可能である。この際、貫通軸部材16aを回転させても、ローラ部16bについては貫通軸部材16a上で自在に空転させることが可能であるので、ベルトによるローラ部16bの連れ回りを阻害することはない。
また、カム駆動モータ315としては、ステッピングモータを用いることで、エンコーダ等の回転角検知手段を設けることなく、モータ回転角を自由に設定可能にしている。
貫通軸部材16aが所定の回転角度で回転を停止させると、第一カム310及び第二カム311がそれぞれ、そのカム部を二次転写ローラ24の軸上に配置された第一空転コロ312及び第二空転コロ313に突き当たる。そして、二次転写ローラ24を、ローラユニット保持体の付勢コイルバネ351の付勢力に抗して押し返す。
これにより、二次転写ローラ24を二次転写対向ローラ16(ひいては中間転写ベルト10)から遠ざける方向に移動させることで、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ24との軸間距離を調整する。
かかる構成では、第一カム310、第二カム311、カム駆動モータ315、上述したローラユニット保持体などにより、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ24との距離を調整する距離調整手段が構成されている。そして、回転可能な支持回転体としての二次転写対向ローラ16は、その円柱状のローラ部16bに対して貫通せしめた貫通軸部材16a上で、ローラ部16bを自在に空転させる。
貫通軸部材16aが回転すれば、貫通軸部材16aの軸線方向の両端部にそれぞれ固定された第一カム310及び第二カム311が一体となって回転する。よって、貫通軸部材16aに駆動を伝達するための駆動伝達機構を軸線方向の一端側に設けるだけで、両端側のカムをそれぞれ回転させることが可能である。
本複写機では、二次転写ローラ24の中空芯金24bを接地している一方で、二次転写対向ローラ16の中空芯金16cに対してトナーと同極性の二次転写バイアスを印加する。これにより、二次転写ニップ内に、トナーを二次転写対向ローラ16側から二次転写ローラ24側に向けて静電移動させる二次転写電界を、両ローラ間に形成する。
二次転写対向ローラ16の金属製の貫通軸部材16aを回転自在に受けている第一軸受308は、導電性のすべり軸受からなる。この導電性の第一軸受308には、二次転写バイアスを出力する二次転写バイアス電源309が接続されている。
二次転写バイアス電源309から出力される二次転写バイアスは、導電性の第一軸受308を介して二次転写対向ローラ16に導かれる。そして、二次転写対向ローラ16内では、金属製の貫通軸部材16aと、金属製の玉軸受16eと、金属製の中空芯金16cと、導電性の弾性層16dとを順に伝わっていく。
貫通軸部材16aの一端に固定された被検知円盤303は、貫通軸部材16aの回転方向における所定の位置において軸線方向に立ち上がる被検部303aを有している。一方、転写ユニットの第一側板306bに固定されたセンサブラケットには、光学センサ304が固定されている。
貫通軸部材16aが回転する過程において、貫通軸部材16aが所定の回転角度範囲に位置すると、被検知円盤303の被検部303aが、光学センサ304の発光素子と受光素子との間に入り込んで両者間の光路を遮断する。光学センサ304の受光素子は、発光素子からの光を受光すると受光信号を図示しない制御部に送信する。
制御部は、受光素子からの受光信号が途絶えたタイミングや、そのタイミングからのカム駆動モータ315の駆動量に基づいて、貫通軸部材16aに固定された第一カム310及び第二カム311のカム部の回転角度位置を把握する。
上述したように、第一カム310及び第二カム311は、所定の回転角度で第一空転コロ312及び第二空転コロ313に突き当たって、二次転写ローラ24を付勢コイルバネ351の付勢力に抗して二次転写対向ローラ16から遠ざける方向に押し返す。以下、この押し返しを「押し下げ」という。
このときの押し返し量(以下、押し下げ量という)は、第一カム310及び第二カム311の回転角度位置によって決まる。なお、二次転写ローラ24の押し下げ量が大きくなるほど、二次転写対向ローラ16と二次転写ローラ24との距離が大きくなる。
二次転写ローラ24の第一軸部材24cには、第一空転コロ312が空転可能に設けられている。この第一空転コロ312は、外径が二次転写ローラ24よりも少し小さな玉軸受であり、第一軸部材24cの周面上で空転することができる。二次転写ローラ24の第二軸部材24dには、第一空転コロ312と同様の構成の第二空転コロ313が空転可能に設けられている。
上述したように、二次転写対向ローラ16において、貫通軸部材16aに固定された第一カム310及び第二カム311は、所定の回転角度位置で、第一空転コロ312及び第二空転コロ313に突き当たるようになっている。具体的には、貫通軸部材16aの一端側に固定された第一カム310は、二次転写ローラ24の第一空転コロ312に突き当たる。このとき同時に、貫通軸部材16aの他端側に固定された第二カム311が、二次転写ローラ24の第二空転コロ313に突き当たる。
二次転写対向ローラ16の第一カム310及び第二カム311に突き当てられた第一空転コロ312及び第二空転コロ313は、その突き当てに伴って回転を阻止されるが、それによって二次転写ローラ24の回転が妨げられることはない。第一空転コロ312及び第二空転コロ313が回転を停止しても、空転コロが玉軸受になっているので、二次転写ローラ24の軸部材(24c,24d)は、空転コロから独立して自在に回転することができるからである。
第一カム310及び第二カム311の突き当てに伴って、第一空転コロ312及び第二空転コロ313の回転を停止させる。このことで、両者の摺擦の発生を回避するとともに、摺擦によるベルト駆動モータや二次転写ローラ24の駆動モータのトルク上昇の発生を回避することもできる。
なお、接離機構600としては、第一カム310及び第二カム311と第一空転コロ312及び第二空転コロ313それぞれを設ける対象を、図5に示した接離機構600の構成に対して、二次転写ローラ24と二次転写対向ローラ16とで逆であってもよい。
図6は、本実施形態に係る複写機が備える制御部400を説明する図である。
本複写機は、画像読取動作や画像形成動作などの各種動作を制御する制御部400を備えている。制御部400は、制御プログラムを実行するCPU401と、制御プログラムなどを格納するROM402と、CPU401による実行のために制御プログラムが展開され、一時データが記憶される記憶領域としてのRAM403を備えている。
また、制御部400には、カム駆動モータ315を制御するためのモータ駆動回路500などが接続されている。制御部400は、ROM402に格納(記憶)された制御プログラムによりモータ駆動回路500を介してカム駆動モータ315を制御する。これにより、制御部400によって第一カム310及び第二カム311の回転を制御することができる。
本実施形態の複写機で、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との接離動作を行う目的としては、例えば次のものが挙げられる。すなわち、二次転写ニップへの用紙突入や用紙抜けによるショックジターの低減を図ったり、紙間に描かれる調整パターンによる用紙裏汚れ防止したりするためである。
図7は、直流バイアス転写時において用紙Pを二次転写ニップに進入させる前の状態を示した図である。図8は、直流バイアス転写時において用紙Pが二次転写ニップに進入した状態を示す図である。図9は、直流バイアス転写時における第一カム310及び第二カム311の回転動作のタイミングチャートである。
図7、図8及び図9を用いて、直流バイアス転写を行う際の中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との当接動作について説明する。
第一カム310及び第二カム311には、カム位置Aとカム位置Bとカム位置Cとの3箇所のカム位置(停止場所)が存在する。
図7に示すように、第一カム310及び第二カム311がカム位置Aに位置するときには、第一空転コロ312及び第二空転コロ313と突き当たり、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とが隙間Xが形成されるように離間する。
また、図8に示すように、第一カム310及び第二カム311がカム位置Cに位置するときには、第一空転コロ312及び第二空転コロ313と突き当たらず、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とが接触状態となる。
本複写機において直流バイアス転写を行う際には、まず、1枚目の用紙Pが二次転写ニップに進入する前に、カム位置Bに位置する第一カム310及び第二カム311を正転(図7中時計回り方向に回転)させる(図9の時点A)。そして、図7に示すように第一カム310及び第二カム311がカム位置Aに到達したら、第一カム310及び第二カムの回転を停止させる(図9の時点B)。
つまり、直流バイアス転写を行う際には、第一カム310及び第二カム311よる二次転写ローラ24の押し下げを実施し、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に隙間Xが形成されるように設定する。これにより、直流バイアス転写時に厚紙が二次転写ニップに進入しても、二次転写ニップ進入時の中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じなくなる。
なお、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との離間量である隙間Xは、0.1[mm]〜2[mm]程度であることが望ましいが、これに限定されるものではない。
一方で、二次転写ローラ24を押下げた状態で用紙Pを二次転写ニップに通紙すると、転写に十分な転写圧が得られず、トナー像の転写性が低下してしまう。特に、表面の平滑性が悪い用紙Pは顕著に転写率低下がみられる。
したがって、用紙Pが二次転写ニップに進入した後、図8に示すように第一カム310及び第二カム311を逆転(図8中反時計回り方向に回転)させる(図9の時点C)。そして、用紙Pの先端余白が二次転写ニップを通過している間に、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cまで到達させて回転を停止させる(図9の時点D)。なお、画像転写中は、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cに保ち続ける。
その後、中間転写ベルト10から用紙Pへのトナー像の転写が終わり、用紙Pの後端が二次転写ニップから抜ける前に、第一カム310及び第二カム311を正転させる(図9の時点E)。そして、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cからカム位置Aへと移動させ回転を停止させる(図9の時点F)。
これにより、第一カム310及び第二カム311をカム位置Aで停止させ、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とを隙間Xが形成されるように離間させて、用紙Pの後端が二次転写ニップから抜けるのに備える。これにより、用紙Pが二次転写ニップから抜ける時に、中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じなくなる。その後、第一カム310及び第二カム311をカム位置Aに保ち続けて、後続の2枚目の用紙Pへの直流バイアス転写を上述したのと同様に行う。
図1は、重畳バイアス転写時において用紙Pを二次転写ニップに進入させる前の状態を示した図である。図10は、重畳バイアス転写時において用紙Pが二次転写ニップに進入した状態を示す図である。図11は、重畳バイアス転写時における第一カム310及び第二カム311の回転動作のタイミングチャートである。
図1、図10及び図11を用いて、重畳バイアス転写を行う際の中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との当接動作について説明する。
図1に示すように、第一カム310及び第二カム311がカム位置Bに位置するときには、第一空転コロ312及び第二空転コロ313と突き当たり、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との間に隙間Xが形成されるように離間する。
なお、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との離間量である隙間Xは、2[mm]〜10[mm]程度であることが望ましいが、これに限定されるものではない。しかしながら、隙間Xが小さいと二次転写対向ローラ16から二次転写ローラ24側に放電が生じてしまい、狙い通りの電圧の立ち上がりが得られないおそれがある。
図10に示すように、第一カム310及び第二カム311がカム位置Cに位置するときには、第一空転コロ312及び第二空転コロ313と突き当たらず、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とが接触状態となる。
本複写機において重畳バイアス転写を行う際には、まず、1枚目の用紙Pが二次転写ニップに進入する前に、カム位置Bに位置する第一カム310及び第二カム311を正転(図1中時計回り方向に回転)させる(図11の時点A)。そして、図1に示すように第一カム310及び第二カム311がカム位置Bに到達したら、第一カム310及び第二カムの回転を停止させる(図11の時点B)。
つまり、重畳バイアス転写を行う際には、第一カム310及び第二カム311よる二次転写ローラ24の押し下げを実施し、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に隙間Xが形成されるように設定する。これにより、重畳バイアス転写時に厚紙が二次転写ニップに進入しても、二次転写ニップ進入時の中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じなくなる。
また、重畳バイアス転写を行う際に、直流バイアス転写を行うときよりも二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との離間量を大きくすることで、次のような効果が得られる。すなわち、二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に、隙間Xよりも大きい隙間Xを形成した状態にすることで、隙間Xを形成した状態よりも二次転写ローラ24と中間転写ベルト10との間に存在する空気層が大きくなる。
これにより、空気層の絶縁効果によって二次転写対向ローラ16から二次転写ローラ24側に放電が発生し難くなる。よって、その分、二次転写対向ローラ16の電圧の立ち上がりを速めることができ、重畳バイアス転写時に画像先端部において必要な転写バイアスが確保できずに、画像先端部の画像濃度の希薄化が発生し転写不良となってしまうのを抑制することができる。
一方で、用紙Pが二次転写ニップに進入した後、図10に示すように第一カム310及び第二カム311を逆転(図10中反時計回り方向に回転)させる(図11の時点C)。そして、用紙Pの先端余白が二次転写ニップを通過している間に、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cまで到達させて回転を停止させる(図11の時点D)。なお、画像転写中は、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cに保ち続ける。
その後、中間転写ベルト10から用紙Pへのトナー像の転写が終わり、用紙Pの後端が二次転写ニップから抜ける前に、第一カム310及び第二カム311を正転させる(図11の時点E)。そして、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cからカム位置Bへと移動させ回転を停止させる(図11の時点F)。
これにより、第一カム310及び第二カム311をカム位置Bで停止させ、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とを隙間Xが形成されるように離間させて、用紙Pの後端が二次転写ニップから抜けるのに備える。これにより、用紙Pが二次転写ニップから抜ける時に、中間転写ベルト10や二次転写ローラ24に対する大きな負荷変動が生じなくなる。その後、第一カム310及び第二カム311をカム位置Bに保ち続けて、後続の2枚目の用紙Pへの直流バイアス転写を上述したのと同様に行う。
ここで、凹凸紙に二次転写を行うときには、普通紙よりも二次転写電圧が多く必要なため、普通紙を用いる場合よりも中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とを長く離間させておくほうが良い。
そこで、重畳バイアス転写時には、離間させた中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との当接開始タイミングを、直流バイアス転写時よりも遅らせることで、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とが離間している時間を長くする。例えば、図9と図11とを比較してわかるように、用紙Pが二次転写ニップに進入した後からの重畳バイアス転写時の前記当接開始タイミング(図11の時点C)が、直流バイアス転写時の前記当接開始タイミング(図9の時点C)よりも遅くなっている。
これにより、重畳バイアス転写時に中間転写ベルト10と二次転写ローラ24とを長い時間、離間させておくことで、外乱があっても狙いの電圧まで余裕を持って立ち上げることができる。
表1に、普通紙と凹凸紙とにおける、転写方式と、中間転写ベルト10と二次転写ローラ24との当接開始タイミングとの組み合わせの一例を示す。なお、この組み合わせに限定されるものではない。
Figure 0006300088
表1に示す普通紙の一例としては、株式会社NBSリコー製の「My Paper(商品名):表面の最大凹凸が約163[μm]」が挙げられる。表1に示す凹凸紙の一例としては、特殊製紙株式会社製の「レザック66(商品名)、260[kg紙](四六版連量):表面の最大凹凸が約163[μm]」が挙げられる。また、凹凸紙の他例としては、株式会社NBSリコー製の「FC和紙タイプさざ波(商品名):表面の最大凹凸が約82[μm]」が挙げられる。
第一カム310及び第二カム311のカム位置Bは、カム位置Aと比べ回転角度が大きいため、目標角度に到達するまでの時間が多くかかってしまう。そのため、第一カム310及び第二カム311をカム位置Cとカム位置Bとの間で移動させるときに、カム位置Aとカム位置Cとの間で移動させるときよりも、カム駆動モータ315の回転速度を上げて、第一カム310及び第二カム311を速く回転させる。これにより、第一カム310及び第二カム311が、カム位置Cからカム位置Aに到達する時間と同じ時間で、カム位置Cからカム位置Bに到達することを可能としている。
なお、本実施形態において、第一カム310及び第二カム311がカム位置Cからカム位置Aに移動する際のカム駆動モータ315のモータ回転数は、例えば最大で1500[PPS]程度である。一方、第一カム310及び第二カム311がカム位置Cからカム位置Bに移動する際には、例えば最大で1500[PPS]〜2000[PPS]で回転駆動を行う。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
中間転写ベルト10などの像担持体に当接して転写ニップを形成するための二次転写ローラ24などのニップ形成部材と、直流電源と交流電源とが電気的に接続されており、二次転写バイアスなどの転写バイアスを出力する二次転写バイアス電源309などの転写バイアス電源と、像担持体と二ップ形成部材とを接離させる接離機構600などの接離手段とを備え、転写バイアス電源が出力する転写バイアスにより、像担持体上のトナー像を転写ニップ内に挟み込んだ用紙Pなどの記録媒体へ転写する転写装置において、前記転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを重畳した重畳バイアスを出力して転写を行う重畳バイアス転写時には、前記転写バイアスとして直流バイアスを出力して転写を行う直流バイアス転写時よりも、像担持体とニップ形成部材との離間量が大きくなるように、接離手段を制御する制御部400などの制御手段を有する。
(態様A)においては、重畳バイアス転写時に記録媒体が転写ニップに突入する前の像担持体とニップ形成部材との離間量を、直流バイアス転写時よりも大きくする。これにより、像担持体とニップ形成部材との間に存在する空気層が大きくなるため、空気層の絶縁効果が増すため転写ニップでの放電が発生し難くなる。よって、その分、電圧の立ち上がりを速めることができ、重畳バイアス転写時に画像先端部において必要な転写バイアスが確保できず、画像先端部の画像濃度の希薄化が発生し転写不良となってしまうのを抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、前記重畳バイアス転写時には前記直流バイアス転写時よりも、前記像担持体と前記二ップ形成部材との当接開始タイミングを遅くする。これによれば、上記実施形態について説明したように、像担持体と前記二ップ形成部材とを長い時間離間させておくことで、外乱があっても狙いの電圧まで余裕を持って立ち上げることができる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、前記二ップ形成部材は回転軸を中心に回転可能に設けられており、前記像担持体はベルト状部材であり、像担持体と二ップ形成部材とが前記転写ニップを形成するように像担持体を回転可能に支持する二次転写対向ローラ16などのローラ部材を備え、前記接離手段は、前記ローラ部材の回動中心軸と前記二ップ形成部材の前記回転軸とのいずれか一方の同軸上に設けた第一空転コロ312及び第二空転コロ313などの突き当て部材と、他方に設けた第一カム310及び第二カム311位置規制用偏心カムと、位置規制用偏心カムを回転させて、前記離間量が異なるようなカム位置Aやカム位置Bやカム位置Cなどの少なくとも3箇所以上の位置に制御するモータ駆動回路500などの偏心カム制御手段と、突き当て部材をローラ部材と二ップ形成部材とが当接する方向に向けて付勢する付勢コイルバネ351などの付勢手段とを有し、偏心カム制御手段により位置規制用偏心カムの位置を制御して位置規制用偏心カムを突き当て部材に突き当てることにより、付勢手段からの付勢力に抗して、突き当て部材を像担持体と二ップ形成部材とを離間する方向に移動させて像担持体と該ニップ形成部材との間に間隙を形成し、偏心カム制御手段により位置規制用偏心カムの位置を制御して位置規制用偏心カムを記突き当て部材に対向させた状態で離間させることにより、突き当て部材を像担持体と二ップ形成部材との離間を解除する方向に移動させ、付勢手段からの付勢力により像担持体を介してローラ部材とニップ形成部材とを当接させて転写ニップを形成する構成とした。これによれば、上記実施形態について説明したように、位置規制用偏心カムの位置を制御することで、容易に像担持体とニップ形成部材との離間量を変更することができる。また、前記離間量を直流バイアス転写時と重畳バイアス転写時とで使い分けることで、毎回大きな離間量(隙間X)を使わなくて良く、トルク増大によるモータへの負荷や、離間から当接への戻しショックの影響を抑えることが可能となる。
(態様D)
(態様C)において、前記重畳バイアス転写時には前記直流バイアス転写時よりも、前記位置規制用偏心カムの回転速度を速くする。これによれば、上記実施形態について説明したように、前記離間量が大きいときに前記離間量が小さいときと同じ時間で接離動作を完了することが可能となる。
(態様E)
像担持体の表面に形成した画像を、転写手段を用いて記録媒体へ転写することにより記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記転写手段として、(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)の転写装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、像担持体と転写部材との離間量を最適に設定し、良好な画像形成を行うことができる。
10 中間転写ベルト
14 駆動ローラ
15 従動ローラ
16 二次転写対向ローラ
16a 貫通軸部材
16b ローラ部
16c 中空芯金
16d 弾性層
16e 玉軸受
17 ベルトクリーニング装置
18 画像形成ユニット
20 感光体
21 光書込ユニット
22 用紙搬送ベルト
24 二次転写ローラ
24a 弾性層
24b 中空芯金
24c 第一軸部材
24d 第二軸部材
25 定着装置
26 定着ベルト
27 加圧ローラ
28 用紙反転装置
30 原稿台
32 コンタクトガラス
33 第一走行体
34 第二走行体
35 結像レンズ
36 読取センサ
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46 給紙路
47 搬送ローラ
48 給紙路
49 レジストローラ対
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 給紙路
55 切替爪
56 排出ローラ対
57 排紙トレイ
61 現像ユニット
62 一次転写ローラ
63 感光体クリーニング装置
66 レザック
80 並行ピン
100 プリンタ部
200 給紙部
300 スキャナ部
301 モータプーリ
302 タイミングベルト
303 被検知円盤
303a 被検部
304 光学センサ
305 駆動受入プーリ
306a 第二側板
306b 第一側板
307 第二玉軸受
308 第一軸受
309 二次転写バイアス電源
310a カム部
310b コロ部
310 第一カム
311 第二カム
312 第一空転コロ
313 第二空転コロ
315 カム駆動モータ
350 ADF
351 付勢コイルバネ
400 制御部
401 CPU
402 ROM
403 RAM
500 モータ駆動回路
600 接離機構
特開平9−146381号公報

Claims (5)

  1. 像担持体に当接して転写ニップを形成するためのニップ形成部材と、
    直流電源と交流電源とが電気的に接続されており、転写バイアスを出力する転写バイアス電源と、
    前記像担持体と前記ニップ形成部材とを接離させる接離手段とを備え、
    前記転写バイアス電源が出力する前記転写バイアスにより、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップ内に挟み込んだ記録媒体へ転写する転写装置において、
    前記転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを重畳した重畳バイアスを出力して転写を行う重畳バイアス転写時には、前記転写バイアスとして直流バイアスを出力して転写を行う直流バイアス転写時よりも、前記像担持体と前記ニップ形成部材との離間量が大きくなるように、前記接離手段を制御する制御手段を有し、
    前記重畳バイアス転写時には前記直流バイアス転写時よりも、前記像担持体と前記ニップ形成部材との当接開始タイミングを遅くすることを特徴とする転写装置
  2. 求項1に記載の転写装置において、
    前記ニップ形成部材は回転軸を中心に回転可能に設けられており、
    前記像担持体はベルト状部材であり、前記像担持体と前記ニップ形成部材とが前記転写ニップを形成するように該像担持体を回転可能に支持するローラ部材を備え、
    前記接離手段は、前記ローラ部材の回動中心軸と前記ニップ形成部材の前記回転軸とのいずれか一方の同軸上に設けた突き当て部材と、他方に設けた位置規制用偏心カムと、該位置規制用偏心カムを回転させて、前記離間量が異なるような少なくとも3箇所以上の位置に制御する偏心カム制御手段と、
    前記突き当て部材を前記ローラ部材と前記ニップ形成部材とが当接する方向に向けて付勢する付勢手段とを有し、
    前記偏心カム制御手段により前記位置規制用偏心カムの位置を制御して前記位置規制用偏心カムを前記突き当て部材に突き当てることにより、前記付勢手段からの付勢力に抗して、該突き当て部材を前記像担持体と前記ニップ形成部材とを離間する方向に移動させて該像担持体と該ニップ形成部材との間に間隙を形成し、
    前記偏心カム制御手段により前記位置規制用偏心カムの位置を制御して該位置規制用偏心カムを前記突き当て部材に対向させた状態で離間させることにより、該突き当て部材を前記像担持体と前記ニップ形成部材との離間を解除する方向に移動させ、前記付勢手段からの付勢力により該像担持体を介して前記ローラ部材と該ニップ形成部材とを当接させて前記転写ニップを形成する構成としたことを特徴とする転写装置。
  3. 請求項に記載の転写装置において、
    前記重畳バイアス転写時には前記直流バイアス転写時よりも、前記位置規制用偏心カムの回転速度を速くすることを特徴とする転写装置。
  4. 像担持体に当接して転写ニップを形成するためのニップ形成部材と、
    直流電源と交流電源とが電気的に接続されており、転写バイアスを出力する転写バイアス電源と、
    前記像担持体と前記ニップ形成部材とを接離させる接離手段とを備え、
    前記転写バイアス電源が出力する前記転写バイアスにより、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップ内に挟み込んだ記録媒体へ転写する転写装置において、
    前記転写バイアスとして直流電圧と交流電圧とを重畳した重畳バイアスを出力して転写を行う重畳バイアス転写時には、前記転写バイアスとして直流バイアスを出力して転写を行う直流バイアス転写時よりも、前記像担持体と前記ニップ形成部材との離間量が大きくなるように、前記接離手段を制御する制御手段を有し、
    前記ニップ形成部材は回転軸を中心に回転可能に設けられており、
    前記像担持体はベルト状部材であり、前記像担持体と前記ニップ形成部材とが前記転写ニップを形成するように該像担持体を回転可能に支持するローラ部材を備え、
    前記接離手段は、前記ローラ部材の回動中心軸と前記ニップ形成部材の前記回転軸とのいずれか一方の同軸上に設けた突き当て部材と、他方に設けた位置規制用偏心カムと、該位置規制用偏心カムを回転させて、前記離間量が異なるような少なくとも3箇所以上の位置に制御する偏心カム制御手段と、
    前記突き当て部材を前記ローラ部材と前記ニップ形成部材とが当接する方向に向けて付勢する付勢手段とを有し、
    前記偏心カム制御手段により前記位置規制用偏心カムの位置を制御して前記位置規制用偏心カムを前記突き当て部材に突き当てることにより、前記付勢手段からの付勢力に抗して、該突き当て部材を前記像担持体と前記ニップ形成部材とを離間する方向に移動させて該像担持体と該ニップ形成部材との間に間隙を形成し、
    前記偏心カム制御手段により前記位置規制用偏心カムの位置を制御して該位置規制用偏心カムを前記突き当て部材に対向させた状態で離間させることにより、該突き当て部材を前記像担持体と前記ニップ形成部材との離間を解除する方向に移動させ、前記付勢手段からの付勢力により該像担持体を介して前記ローラ部材と該ニップ形成部材とを当接させて前記転写ニップを形成する構成とし、
    前記重畳バイアス転写時には前記直流バイアス転写時よりも、前記位置規制用偏心カムの回転速度を速くすることを特徴とする転写装置。
  5. 像担持体の表面に形成した画像を、転写手段を用いて記録媒体へ転写することにより記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記転写手段として、請求項1、2、3または4に記載の転写装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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