JP6143333B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたバッテリ等の電源からの供給を制御する車両用制御装置に関する。
車両に搭載された所定のECU(Electronic Control Unit)には、電源(バッテリ)からモータ駆動回路等の負荷への電力を断接するリレーと、このリレーのオン、オフを制御するリレー制御手段と、電源スイッチであるイグニッション(IG)スイッチのオン、オフを検出するIG検出回路とを備えるものがあり、IG検出回路によりIGスイッチのオン状態が検出されると、リレー制御手段によりリレーがオンされ、バッテリから負荷への給電を開始し、IG検出回路によりIGスイッチのオフ状態が検出されると、リレー制御手段によりリレーがオフされ、バッテリから負荷への給電を停止するようになっている。
上記のIG検出回路は、IGスイッチのオン、オフに応じてオン、オフするトランジスタ等のスイッチング素子を通常有しており、このスイッチング素子のオン、オフの状態に基づいて、上記した従来のECUは、IGスイッチがオン状態にあるのか、或いは、オフ状態にあるのかを判断してリレーをオン、オフし、バッテリから負荷への給電制御を行っている。
ところが、上記のIG検出回路のスイッチング素子等の電子部品は、過電流等によりオン状態のまま固着するというオン固着を生じることがあり、このオン固着が生じると、IGスイッチがオフされているにも拘らず、IG検出回路としては内蔵のスイッチング素子等がオンのままとなるため、オン固着しているスイッチング素子等の状態に基づき、ECUはIGスイッチがオン状態にあると誤認識し、リレーをオフして負荷への給電を停止すべきであるのに負荷への給電を継続することになる。そうすると、IGオフによる車両不使用時においてもバッテリの電力が負荷で消費され、バッテリの消費電流(暗電流)がIG検出回路の内蔵スイッチング素子等の正常時に比べて異常に大きくなり、バッテリが完全放電状態になっていわゆるバッテリ上がりが生じる可能性が高くなるという問題がある。また、舵角センサECUの場合、IGスイッチ2がオフ状態でも前照灯の点灯やハイビーム、ロービームの切り替え等ができるようにスリープモードに維持しておく必要があるが、IGオフであるのも拘わらずIGオンと誤判定したときにも、バッテリ上がりが生じるおそれがある。
そこで、例えば特許文献1に記載のリレー溶着を判定する構成(抵抗204、コンデンサ205)と同様に、IG検出回路の内蔵スイッチング素子のオン固着を検出する構成を付加することが考えられる(特許文献1参照)。
特開2005−239119号公報(段落0003〜0005および図4、図8参照))
しかし、IG検出回路に、特許文献1における抵抗204、コンデンサ205による溶着判定のための構成を付加すると、新たな電子部品の増加によりIG検出回路の構成の複雑化およびコストアップを招くという不都合が生じ、IG検出回路の内蔵スイッチング素子のオン固着判定に適用するには好ましくない。
本発明は、新たな電子部品を追加せずに構成の複雑化やコストアップを招くことなく、暗電流の異常増大を未然に防止できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の車両用制御装置は、車両に搭載された電源からの電力の供給を制御する車両用制御装置において、電源スイッチのオンおよびオフに応じて動作状態が変化する電子部品を有し、前記電子部品の動作状態に基づいて前記電源スイッチの状態を検出する検出手段と、車両の動作状態を示す情報を収集して収集情報に基づいて前記電源スイッチがオフ状態かオン状態かを判定する電源スイッチ判定手段と、前記電源スイッチがオフであるにも拘らず前記検出手段により前記電源スイッチがオンされていると誤って検出されても、前記電源スイッチ判定手段により前記電源スイッチがオフ状態であると判定されたときには、前記検出手段の検出結果にかかわらず、前記電源からの電力供給を抑制するスリープモードに遷移するモード遷移手段とを備えることを特徴としている。
このような構成によれば、電源スイッチ判定手段により、車両の動作状態を示す情報が収集され、収集情報に基づいて電源スイッチがオフ状態かオン状態かが判定され、電源スイッチ判定手段により前記電源スイッチがオフ状態であると判定されると、検出手段の検出結果にかかわらず、モード遷移手段により電源からの電力供給を抑制するスリープモードに遷移される。このとき、車両の既に設けられている手段を利用して車両の動作状態を示す情報を収集することができ、例えば舵角センサによる操舵角、コンビネーションスイッチの操作信号、座席に設けられた着座センサからの着座信号など情報を利用し、これらの情報から電源スイッチの状態を推測することができる。
そのため、電源スイッチ判定手段により収集した車両の動作状態を示す情報から電源スイッチがオフ状態かオン状態かを判定することにより、検出手段のスイッチング素子等の電子部品の異常が原因で電源スイッチがオフ状態であるにもかかわらずオン状態と誤って認識することがなく、しかも誤認防止用に新たな電子部品を検出手段に付加して設ける必要もなく、構成の複雑化やコストアップを招くことなく、車両不使用(電源スイッチオフ)時におけるバッテリの消費電流(暗電流)が、検出手段の内蔵電子部品の異常に起因して増大することを未然に防止でき、いわゆるバッテリ上がりを防止してバッテリの長寿命化を図ることができる。
また、本発明の車両用制御装置は、車両に搭載された電源からの電力の供給を制御する車両用制御装置において、前記電源から負荷に供給される電力を断接するリレーと、電源スイッチのオンおよびオフに応じて動作状態が変化する電子部品を有し、前記電子部品の動作状態に基づいて前記電源スイッチの状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記リレーをオンおよびオフするリレー制御手段と、車両の動作状態を示す情報を収集して収集情報に基づいて前記リレーをオフにするか否かを判定するリレー判定手段とを備え、前記リレー制御手段は、前記電源スイッチがオフであるにも拘らず前記検出手段により前記電源スイッチがオンされていると誤って検出されて前記リレーをオンした後、前記リレー判定手段により前記リレーをオフにすると判定されたときには、前記検出手段の検出結果にかかわらず、前記リレーをオフにすることを特徴としている。
このような構成によれば、リレー判定手段により、車両の動作状態を示す情報が収集され、収集情報に基づいてリレーをオフにするか否かが判定される一方、検出手段により電源スイッチがオンされていることが検出されてリレー制御手段によりリレーオンされ、その後にリレー判定手段によりリレーをオフにすると判定されたときには、検出手段の検出結果にかかわらず、リレー制御手段によりリレーがオフにされる。このとき、車両の既に設けられている手段を利用して車両の動作状態を示す情報を収集することができ、例えば車両の走行制御に使用するエンジン回転数、バッテリ電圧の脈動やステアリングトルクなどを検出する既設の検出部を利用し、これら検出部の出力から車両の動作状態を収集することができる。
そのため、リレー判定手段により収集した車両の動作状態を示す情報からリレーをオフにすべきかどうか判定することにより、検出手段のスイッチング素子等の電子部品の異常が原因で電源スイッチがオフ状態であるにもかかわらずオン状態と誤って認識することがなく、しかも誤認防止用に新たな電子部品を検出手段に付加して設ける必要もなく、構成の複雑化やコストアップを招くことなく、車両不使用(電源スイッチオフ)時におけるバッテリの消費電流(暗電流)が、検出手段の内蔵電子部品の異常に起因して増大することを未然に防止でき、いわゆるバッテリ上がりを防止できる。
本発明によれば、検出手段のスイッチング素子等の電子部品の異常が原因で電源スイッチがオフ状態であるにもかかわらずオン状態と誤って認識することがなく、しかも誤認防止用に新たな電子部品を検出手段に付加して設ける必要もなく、構成の複雑化やコストアップを招くことなく、車両不使用(電源スイッチオフ)時におけるバッテリの消費電流(暗電流)が、検出手段の内蔵電子部品の異常に起因して増大することを未然に防止でき、いわゆるバッテリ上がりを防止することが可能になり、バッテリの長寿命化を図ることができる。
本発明に係る車両用制御装置の第1実施形態のブロック図である。 図1の動作説明用タイミングチャートである。 図1の動作説明用タイミングチャートである。 図1の動作説明用フローチャートである。 本発明に係る車両用制御装置の第2実施形態のブロック図である。 図5の動作説明用フローチャートである。
<第1実施形態>
次に、本発明をより詳細に説明するため、パワーステアリングECUに本発明を適用した場合の第1実施形態について、図1のブロック図、図2ないし図4の動作説明図を参照して詳述する。
本実施形態における車両用制御装置であるパワーステアリングECU(以下、パワステECUという)1は、図1に示すように構成されている。すなわち、図1に示すように、本発明における検出手段であるIG検出部11が、電源スイッチであるイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)2に接続され、電源である車載バッテリ3に接続されたIGスイッチ2のオン、オフを検出する。このとき、IGスイッチ2のオン状態、オフ状態に応じてIG検出部11に内蔵のスイッチング素子のオン、オフや電圧検出用抵抗の両端電圧など電子部品の動作状態が変化し、この電子部品の動作状態の変化が、後段のマイクロコンピュータ構成の演算処理部12に認識されることにより、IGスイッチ2のオン状態またはオフ状態が判定される。なお、以下の説明では、このような演算処理部12によるIGスイッチ2の状態判定を「IG状態判定」と称することとする。
そして、IG検出部11の電子部品の動作状態に基づくIG状態判定の結果、演算処理部12によりIGスイッチ2がオン状態にあると判定されると、演算処理部12から出力されるオン制御信号により、バッテリ3の接続されたパワステECU1の内部リレー14がオンされて、パワステECU1に内蔵のパワーステアリングモータ駆動用の駆動回路やステアリングトルクセンサからのトルク信号入力回路等の本発明における負荷である内部回路15への電力の供給や、演算処理部12自体への電力の供給が行われる。一方、演算処理部12によりIGスイッチ2がオフ状態にあると判定されると、演算処理部12から出力されるオフ制御信号により、内部リレー14がオフされて内部回路15等への電力の供給が停止される。この演算処理部12による内部リレー14の制御機能が本発明におけるリレー制御手段に相当する。
また、演算処理部12は、CAN(Controller Area Network)通信により図外のエンジンECUからのエンジン回転数情報を取得し、ステアリングトルクを検出する図外のトルクセンサからステアリングトルク情報を取得するとともに、バッテリ3の電圧をモニタする電圧検出回路によるバッテリ電圧の脈動の有無情報を取得し、これら車両の動作状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてIGスイッチ2がオフされているかどうかをIG検出部11の検出結果とは無関係に判断し、内部リレー14をオフにするか否かを判定するようになっている。なお、以下の説明では、このような演算処理部12による車両の動作状態を示す情報に基づくIGスイッチ2の状態判定を「車両IGオフ判定」と称することとする。
このとき、エンジン回転数がアイドリングよりも低い回転数で予め定められた所定の時間変化しないときには、エンジン停止で車両は停止している可能性が高く、IGスイッチ2はオフされていると判断することができる。また、ステアリングトルクが予め定められた所定の時間操作されない場合には、トルクセンサからのステアリングトルク情報に変化がないため、ステアリングトルク情報が所定の時間変化ないときには、エンジン停止で車両が停止している可能性が高く、IGスイッチ2はオフされていると判断することができる。さらに、バッテリ3がオルタネータの発電により充電されている場合にはバッテリ電圧に脈動が生じ、脈動があればエンジンが動作していてオルタネータが発電中であり、脈動がなければエンジン停止でオルタネータが停止中であると判断できるため、バッテリ電圧が予め定められた所定の時間脈動しないときには、IGスイッチ2がオフされていると判定することができる。
そして、演算処理部12は、IG検出部11によりIGスイッチ2がオンされていることが検出された結果に基づき、オン制御信号を内部リレー14に出力して内部リレー14をオンした後に、上記した車両の動作状態を示す情報に基づく車両IGオフ判定の結果、IGスイッチ2がオフされていると判断したときには内部リレー14をオフにすると判定し、IG検出部11の検出結果にかかわらず、内部リレー14にオフ制御信号を出力して内部リレー14をオフに切り換え制御する。
そのため、演算処理部12が車両の動作状態を示す情報に基づいてIGスイッチ2の状態を判断する機能を有しない場合には、IG検出部11に内蔵の電子部品に異常が生じて、IGスイッチ2がオフしているにも拘らず、当該電子部品の状態がIGスイッチ2のオン状態を示したままであると、演算処理部12がこの電子部品の状態からIGスイッチ2の状態をオンと誤認識するおそれがあるのに対し、上記したように、演算処理部12が車両の動作状態を示す情報に基づいてIGスイッチ2の状態を判断する機能を有していると、IG検出部11がIGスイッチ2をオン状態と誤って検出しても、車両の動作状態を示す情報からIGスイッチ2がオフ状態にあると判断することができる。
このように、エンジン回転数情報、ステアリングトルク情報、バッテリ電圧の脈動の有無情報などの車両の動作状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいて内部リレー14をオフにするか否かを判定する演算処理部12の判定機能が、本発明におけるリレー判定手段に相当する。
ところで、当該車両にいわゆるアイドルストップ機能が搭載されている場合には、アイドルストップ状態では、IGスイッチ2がオンで、かつ、エンジンが停止しているため、車両の動作状態を示す情報によれば、IGスイッチ2がオフ状態にあると判断されるが、アイドルストップ状態は信号待ち等、比較的短時間で解除されてエンジンが再始動することから、上記したように、車両の動作状態を示す情報から、エンジン停止でIGスイッチ2がオフしているという状態が予め定められた所定の時間(通常のアイドルストップの継続時間よりも長い時間)継続するかどうかを見極めることにより、アイドルストップによるエンジン停止かどうかを正確に区別して判断することができる。
上記したような構成のパワステECU1の動作について、図2および図3のタイミングチャートを参照して説明する。まず、IG検出部11に内蔵された電子部品に異常がない場合の動作について説明する。
図2(a)に示すように、ドライバの操作により、IGスイッチ2が時刻t1にオンからオフに切り換えられたときには、IG検出部11は正常であるため、ドライバによるIGスイッチ2のオフ操作が正常に検出される。そして、IG検出部11の検出結果に基づく演算処理部12によるIG状態判定により、同図(b)に示すように、ドライバによりIGスイッチ2がオフ操作された時刻t1から、演算処理部12による次のパワステ制御処理の起動に必要な演算時間に相当するt時間(例えば、t=10分)後の時刻t2に、演算処理部12からオン制御信号が出力されていた内部リレー14にオフ制御信号が出力され、内部リレー14が時刻t2にオンからオフに切り換えられ、同図(c)に示すように、バッテリ2の消費電流は「あり」の状態から「なし」の状態に切り換えられる。なお、この消費電流「なし」とは、いわゆる暗電流は流れている状態をいう。
次に、IG検出部11に内蔵された電子部品に例えば接点のオン固着などの異常が生じた場合の動作について説明する。図3(a)に示すように、ドライバの操作により、IGスイッチ2が時刻t3にオンからオフに切り換えられたときには、IG検出部11は異常であるため、ドライバによるIGスイッチ2のオフ操作が正常に検出されず、IG検出部11によりIGスイッチ2のオフ状態が検出されるため、時刻t3から上記したt時間後の時刻t4における演算処理部12によるIG状態判定の結果によれば、IGスイッチ2はオン状態となる。
ところが、IG状態判定の結果、IGスイッチ2がオン状態であっても、演算処理部12により、エンジン回転数情報やバッテリ電圧の脈動の有無情報などの車両の動作状態を示す上記した種々の情報が収集され、これら収集情報に基づき演算処理部12により車両IGオフ判定が行われる。そして、時刻t4から、通常のアイドルストップの継続時間よりも長い予め定められたT時間(例えば、T=30分)後の時刻t5においてもエンジン停止の状態が継続していると判断されるときには、IG検出部11の検出結果に関係なくIGスイッチ2がオフ状態にあると判定され、同図(b)に示すように、ドライバによりIGスイッチ2がオフ操作された時刻t3から(t+T)時間後の時刻t5に、演算処理部12からオン制御信号が出力されていた内部リレー14にオフ制御信号が出力され、内部リレー14が時刻t5にオンからオフに切り換えられ、同図(c)に示すように、バッテリ2の消費電流は「あり」の状態から「なし」の状態に切り換えられる。
続いて、パワステECU1の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
いま、図4に示すように、演算処理部12により、IG検出部11の検出結果に基づくIG状態判定がなされ(ステップS1)、この判定結果がIGスイッチオフであれば、ステップS1の結果がIGスイッチオンになるまでこの判定が繰り返される。そして、ステップS1の判定結果がIGスイッチオンになれば、演算処理部12から内部リレー14にオン制御信号が出力されて内部リレー14がオンされ(ステップS2)、内部回路15等にバッテリ3からの電力が供給される。
そして、演算処理部12により、ステップS1のIG状態判定によりIGスイッチオンと判定されて内部リレー14がオンされた後、再び演算処理部12によりIG検出部11の検出結果に基づくIG状態判定が繰り返され(ステップS3)、この判定結果がIGスイッチオフであれば後述するステップS5に移行し、IGスイッチオンであれば、演算処理部12により収集された車両の動作状態を示す情報に基づく車両IGオフ判定がなされ(ステップS4)、この判定によりIGスイッチ2のオン状態と判定されると、上記したステップS3の判定処理に戻る。
一方、ステップS4の判定によりIGスイッチ2のオフ状態と判定されると、IG検出部11の検出結果にかかわらず、演算処理部12により、内部リレー14にオフ制御信号が出力され(ステップS5)内部リレー14がオフされ(ステップS6)、その後動作は終了する。
このように、IGスイッチ2の状態が判定されて内部リレー14をオフにするか否かが判定され、IG検出部11によりIGスイッチ2のオン状態が検出されて、演算処理部12により、内部リレー14がオンされた後に、IG検出部11の検出結果に基づくIG状態判定とは別に、演算処理部12により、エンジン回転数、バッテリ電圧の脈動の有無などの車両の動作状態を示す情報が収集され、収集情報に基づく車両IGオフ判定が行われ、演算処理部12による車両IGオフ判定の結果、IGスイッチ2はオフ状態であると判断されて内部リレー14をオフにすると判定されたときには、IG検出部1の検出結果にかかわらず、演算処理部12により内部リレー14がオフにされる。このとき、車両の既設手段であるエンジンECUやステアリングトルクセンサなどを利用して車両の動作状態を示す情報を収集することができるので、車両の動作状態を示す情報を収集する手段を別途設ける必要がない。
このとき、車両がアイドルストップ機能搭載車であっても、アイドルストップ状態では、IGスイッチ2がオンで、かつ、エンジンが停止しているため、車両の動作状態を示す情報によれば、IGスイッチ2がオフ状態にあると判断されるが、アイドルストップ状態は信号待ち等の比較的短時間で解除されてエンジンが再始動する。そのため、車両の動作状態を示す情報から、エンジン停止でIGスイッチ2がオフしているという状態が通常のアイドルストップの継続時間よりも長い予め定められた所定のT時間(30分)継続するかどうかを見極めることによって、アイドルストップによるエンジン停止かIGスイッチ2のオフ操作によるエンジン停止かを正確に区別して判断することができる。
したがって、上記した第1実施形態によれば、演算処理部12により収集した車両の動作状態を示す情報から内部リレー14をオフにすべきかどうか判定することにより、IG検出部11のスイッチング素子等の電子部品の異常が原因でIGスイッチ2がオフ状態であるにもかかわらずオン状態と誤って認識することがなく、しかも誤認防止用に新たな電子部品を検出手段に付加して設ける必要もなく、構成の複雑化やコストアップを招くことなく、車両不使用(IGスイッチオフ)時におけるバッテリ3の消費電流(暗電流)が、IG検出部11の内蔵電子部品の異常に起因して増大することを未然に防止でき、いわゆるバッテリ上がりを防止してバッテリ3の長寿命化を図ることができる。
また、演算処理部12により、車両の動作状態を示す情報に基づき、エンジン停止でIGスイッチ2がオフしているという状態が通常のアイドルストップの継続時間よりも長い予め定められた所定のT時間継続するかどうかを見極めるため、アイドルストップによるエンジン停止かIGスイッチ2のオフ操作によるエンジン停止かを正確に区別して判断でき、アイドルストップ中に内部リレー14がオフされて内部回路15への電力供給が停止されるのを未然に防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を舵角センサECUに本発明を適用した場合の第2実施形態について、図5のブロック図、図6の動作説明用フローチャートを参照して詳述する。
本実施形態における車両用制御装置である舵角センサECU21は、具体的には図5に示すように構成されている。すなわち、図5に示すように、本発明における検出手段であるIG検出部22が、電源スイッチであるIGスイッチ(イグニッションスイッチ)2に接続され、車載バッテリ3に接続されたIGスイッチ2のオン、オフを検出する。このとき、IGスイッチ2のオン状態、オフ状態に応じてIG検出部22に内蔵のスイッチング素子のオン、オフや電圧検出用抵抗の両端電圧など電子部品の動作状態が変化し、この電子部品の動作状態の変化が、後段のマイクロコンピュータ構成の演算処理部23に認識されることにより、IGスイッチ2のオン状態またはオフ状態が判定(IG状態判定)される。また、バッテリ3から演算処理部23への給電が行われる。
そして、IG検出部22の電子部品の動作状態に基づくIG状態判定の結果、演算処理部23によりIGスイッチ2がオン状態にあると判定されると、演算処理部23からの起動制御信号により、例えばスリープモードにあった舵角センサECU21が起動する。一方、演算処理部23によりIGスイッチ2がオフ状態にあると判定されると、演算処理部23からのスリープモード制御信号により、舵角センサECU21はスリープモードに遷移して再起動に必要な電力しか使用しない状態になる。この演算処理部23によるスリープモードへの遷移機能が、本発明におけるモード遷移手段に相当する。
また、演算処理部23は、CAN(Controller Area Network)通信により図5には示されていない舵角センサからの操舵角情報を取得し、コンビネーションスイッチの操作に基づくコンビスイッチ操作情報を取得するとともに、座席に設けられて乗員の着座を検出する着座センサからの着座情報を取得し、これら車両の動作状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてIGスイッチ2がオフされているかどうかをIG検出部11の検出結果とは無関係に判定(以下、第1実施形態と同様、「車両IGオフ判定」という)する。
このとき、舵角センサからの操舵角が変化しないときには、ステアリングが操作されておらず車両は停止している可能性が高く、コンビスイッチ操作情報に基づきコンビネーションスイッチが操作されていないときには車両が停止していて何も操作されていないと判断することができ、着座センサからの着座情報に基づき、乗員の着座がないと判定されるきには、車両が停止していると判断することができる。これらに加えて、図5には図示省略の車速センサによる車速がゼロであって、このような状態が所定時間以上継続すれば、車両が停止している上、IGスイッチ2もオフされている可能性が高いと判断できる。
そして、演算処理部23は、IG検出部22によりIGスイッチ2がオンされていることが検出された結果に基づき、舵角センサECU21をスリープモードから起動するための起動制御信号を出力するが、上記した車両の動作状態を示す情報に基づく車両IGオフ判定の結果、IGスイッチ2がオフされていると判断したときには、IG検出部22の検出結果にかかわらず、起動制御信号を出力せず舵角センサECU21をスリープモードに維持する。
そのため、演算処理部23が車両の動作状態を示す情報に基づいてIGスイッチ2の状態を判断する機能を有しない場合には、IG検出部22に内蔵の電子部品に異常が生じて、IGスイッチ2がオフしているにも拘らず、当該電子部品の状態がIGスイッチ2のオン状態を示したままであると、演算処理部23がこの電子部品の状態からIGスイッチ2の状態をオンと誤認識するおそれがあるのに対し、上記したように、演算処理部23が車両の動作状態を示す情報に基づいてIGスイッチ2の状態を判断する機能を有していると、IG検出部22がIGスイッチ2をオン状態と誤って検出しても、車両の動作状態を示す情報からIGスイッチ2がオフ状態にあると判断することができる。
このように、操舵角情報、コンビスイッチ操作情報、着座情報などの車両の動作状態を示す情報を収集し、収集した情報に基づいてIGスイッチ2がオン状態かオフ状態かを判定する演算処理部12の判定機能が、本発明における電源スイッチ判定手段に相当する。
続いて、舵角センサECU21の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
いま、図6に示すように、演算処理部23により、IG検出部22の検出結果に基づくIG状態判定がなされ(ステップS11)、この判定結果がIGスイッチオフであれば、ステップS11の結果がIGスイッチオンになるまでこの判定が繰り返される。そして、ステップS11の判定結果がIGスイッチオンになれば、演算処理部23から起動制御信号が出力され(ステップS12)、舵角センサECU14が起動(ウェイクアップ)される。
その後、演算処理部23により、IG検出部22の検出結果に基づくIG状態判定が再び繰り返され(ステップS13)、この判定結果がIGスイッチオフであれば後述するステップS15に移行し、IGスイッチオンであれば、演算処理部23により収集された車両の動作状態を示す情報に基づく車両IGオフ判定がなされ(ステップS14)、この判定によりIGスイッチ2のオン状態と判定されると、上記したステップS13の判定処理に戻る。
一方、ステップS14の判定によりIGスイッチ2のオフ状態と判定されると、IG検出部22の検出結果にかかわらず、演算処理部23によりスリープモード制御信号により、舵角センサECU21がスリープモードに遷移され(ステップS15)、スリープモードにより、舵角センサECU21は再起動に必要な電力しか使用しない状態となり、その後動作は終了する。
したがって、上記した第2の実施形態によれば、演算処理部23により収集した車両の動作状態を示す情報からIGスイッチ2オフ状態かオン状態かを判定することにより、IG検出部22のスイッチング素子等の電子部品の異常が原因でIGスイッチ2がオフ状態であるにもかかわらずオン状態と誤って認識することがなく、しかも誤認防止用に新たな電子部品を検出手段に付加して設ける必要もなく、構成の複雑化やコストアップを招くことなく、車両不使用(IGスイッチオフ)時におけるバッテリ3の消費電流(暗電流)が、IG検出部22の内蔵電子部品の異常に起因して増大することを未然に防止でき、バッテリ上がりを防止してバッテリ3の長寿命化を図ることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。
上記した第1実施形態では、車両の動作状態を示す情報として、エンジン回転数情報、ステアリングトルク情報、バッテリ電圧の脈動の有無情報の3つを挙げたが、これらに限られるものではなく、例えばエンジン冷却水の温度上昇の有無情報であってもよい。この場合、エンジン冷却水の温度上昇がなければ、エンジン停止で車両が停止していると判断でき、IGスイッチ2がオフ状態であると判定することができる。
また、エンジン回転数情報、ステアリングトルク情報、バッテリ電圧の脈動の有無情報の3つの情報すべてに基づいて内部リレー14をオフするかどうか判定する必要もなく、いずれか1つの情報に基づいて判定すればよい。とりわけバッテリ電圧の脈動の有無情報に基づいて判定するのが最も好ましい。
また、上記した両実施形態では、パワステECU1および舵角センサECU21に本発明を適用した場合について説明したが、適用対象はこれらパワステECU1、舵角センサECU21に限定されないのはいうまでもない。
1 …パワステECU(車両用制御装置)
2 …IGスイッチ(電源スイッチ)
3 …バッテリ(電源)
11 …IG検出部(検出手段)
12 …演算処理部(リレー制御手段、リレー判定手段)
14 …内部リレー
15 …内部回路(負荷)
21 …舵角センサECU(車両用制御装置)
22 …IG検出部(検出手段)
23 …演算処理部(電源スイッチ判定手段)

Claims (2)

  1. 車両に搭載された電源からの電力の供給を制御する車両用制御装置において、
    電源スイッチのオンおよびオフに応じて動作状態が変化する電子部品を有し、前記電子部品の動作状態に基づいて前記電源スイッチの状態を検出する検出手段と、
    車両の動作状態を示す情報を収集して収集情報に基づいて前記電源スイッチがオフ状態かオン状態かを判定する電源スイッチ判定手段と、
    前記電源スイッチがオフであるにも拘らず前記検出手段により前記電源スイッチがオンされていると誤って検出されても、前記電源スイッチ判定手段により前記電源スイッチがオフ状態であると判定されたときには、前記検出手段の検出結果にかかわらず、前記電源からの電力供給を抑制するスリープモードに遷移するモード遷移手段と
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 車両に搭載された電源からの電力の供給を制御する車両用制御装置において、
    前記電源から負荷に供給される電力を断接するリレーと、
    電源スイッチのオンおよびオフに応じて動作状態が変化する電子部品を有し、前記電子部品の動作状態に基づいて前記電源スイッチの状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて前記リレーをオンおよびオフするリレー制御手段と、
    車両の動作状態を示す情報を収集して収集情報に基づいて前記リレーをオフにするか否かを判定するリレー判定手段とを備え、
    前記リレー制御手段は、前記電源スイッチがオフであるにも拘らず前記検出手段により前記電源スイッチがオンされていると誤って検出されて前記リレーをオンした後、前記リレー判定手段により前記リレーをオフにすると判定されたときには、前記検出手段の検出結果にかかわらず、前記リレーをオフにすることを特徴とする車両用制御装置。
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