JP2010215003A - 作業機械の電源系制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリの過度の放電を抑制できる作業機械の電源系制御装置を提供する。
【解決手段】電源系制御装置10は、バッテリ12と電装品30との間の電装品ライン20に設けられたバッテリリレー22と、オフモード、オンモード及びエンジン16のスタートモードのいずれかのモードを選択可能であるイグニッションスイッチ24と、オンモードが選択されたことを検知することによりバッテリリレー22により電装品ライン20を閉じるように制御するコントローラ26と、を備え、コントローラ26は、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間にエンジン16の始動を検知しない場合、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開くように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】電源系制御装置10は、バッテリ12と電装品30との間の電装品ライン20に設けられたバッテリリレー22と、オフモード、オンモード及びエンジン16のスタートモードのいずれかのモードを選択可能であるイグニッションスイッチ24と、オンモードが選択されたことを検知することによりバッテリリレー22により電装品ライン20を閉じるように制御するコントローラ26と、を備え、コントローラ26は、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間にエンジン16の始動を検知しない場合、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開くように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、建設機械等の作業機械の電源系制御装置に関する。
従来、油圧ショベル、クレーン(レッカー)、ホイールローダー等の作業機械は、バッテリと電装品との間の電装品ラインに設けられたバッテリリレーと、オフモード、オンモード及びエンジンのスタートモードのいずれかのモードを選択可能であるイグニッションスイッチと、バッテリリレー等を制御するためのコントローラと、を有する電源系制御装置を備えている(例えば、特許文献1、2参照)。コントローラは、イグニッションスイッチにおいてオンモード又はスタートモードが選択されたことを検知することによりバッテリリレーにより電装品ラインを閉じるように制御する。
電装品ラインには、エンジンを始動するためのスタータモーターや、ライト等の様々な電装品が接続されている。コントローラは、スタートモードが選択されたことを検知することにより該電装品ラインを閉じてバッテリに充電された電力をスタータモーターに供給可能とし、スタータモーターが回転することによりエンジンが始動するようになっている。尚、オペレーターがイグニッションスイッチから手を離すと、イグニッションスイッチは自動的にスタートモードからオンモードに切換わる。
又、電装品ラインにはエンジンに駆動されて発電可能である発電機が接続されており、エンジンが始動した後は、発電機が発電した電気がライト等の電装品に供給されるようになっている。又、発電機が発電した電気は、バッテリの充電にも用いられる。これにより、バッテリが過度な放電をしないようになっている。
しかしながら、例えば、オペレーターがイグニッションスイッチをオフモードからオンモードに切換えた後、何らかの事情でオンモードからスタートモードに切換えることなく作業機械から離れる等することにより、エンジンが停止した状態でオンモードが継続することがある。このような場合、発電機は作動していないため、バッテリに充電された電力がライト等の電装品に継続的に供給されることになる。これによりバッテリが過度に放電し、いわゆるバッテリが上がった状態になってしまうことがある。
本発明は、この問題に鑑みてなされたものであって、バッテリの過度の放電を抑制できる作業機械の電源系制御装置を提供することを課題とする。
本発明は、バッテリと電装品との間の電装品ラインに設けられたバッテリリレーと、オフモード、オンモード及びエンジンのスタートモードのいずれかのモードを選択可能であるイグニッションスイッチと、オンモードが選択されたことを検知することによりバッテリリレーにより電装品ラインを閉じるように制御するコントローラと、を含み、コントローラは、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間にエンジンの始動を検知しない場合、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレーにより電装品ラインを開くように構成された作業機械の電源系制御装置により上記課題を解決するものである。
この作業機械の電源系制御装置では、コントローラが、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間にエンジンの始動を検知しない場合、オンモードが選択されたことを検知していてもバッテリリレーにより電装品ラインを開く(切断する)ように構成されているので仮にエンジンが停止した状態でオンモードが継続して選択されていても、バッテリに充電された電力がライト等の電装品に継続的に供給されることがない。従って、バッテリの過度の放電を抑制できる。
尚、エンジンに駆動されることにより発電可能である発電機を更に含み、コントローラは、発電機の始動を検知することによりエンジンの始動を検知する構成とするとよい。
このように、電装品への電力の供給やバッテリの充電の役割を担う発電機の始動の検知に基づいてバッテリリレーを制御することにより、バッテリの過度の放電を確実に抑制できる。
又、コントローラは、オンモードが選択されていることを検知している状態で一旦発電機の始動を検知した後に発電機の停止を検知し、更に発電機の停止を検知した時点から所定の時間に発電機の再度の始動を検知しない場合、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレーにより電装品ラインを開くように構成してもよい。
このようにすることで、本来作動しているはずのエンジンや発電機が何らかの原因で停止した場合でも、バッテリの過度の放電を抑制できる。
又、コントローラは、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレーにより電装品ラインを開いた後、電装品ラインを閉じないようにロック状態となり、イグニッションスイッチにおいてオフモードが選択されたことを検知することによりロック状態がリセットされるようにしてもよい。
このようにコントローラが、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレーにより電装品ラインを開いた後、電装品ラインを閉じないようにロック状態となるのでバッテリの過度の放電を一層確実に抑制できる。又、ロック状態は、イグニッションスイッチにおいてオフモードが選択されたことを検知することによりリセットされるのでロック状態のリセットが容易である。
又、コントローラは、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレーにより電装品ラインを開いた後、電装品ラインを閉じないようにロック状態となり、イグニッションスイッチにおいてスタートモードが選択されたことを検知することによりロック状態がリセットされるようにしてもよい。
この場合も、バッテリの過度の放電を一層確実に抑制でき、又、ロック状態のリセットが容易である。
本発明によればバッテリの過度の放電を抑制できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る作業機械の電源系制御装置の構成の概要を模式的に示すブロック図である。
作業機械の電源系制御装置10は、バッテリ12と電装品30との間の電装品ライン20に設けられたバッテリリレー22と、オフモード、オンモード及びエンジン16のスタートモードのいずれかのモードを選択可能であるイグニッションスイッチ24と、オンモードが選択されたことを検知することによりバッテリリレー22により電装品ライン20を閉じる(接続する)ように制御するコントローラ26と、を備えている。
電源系制御装置10は、コントローラ26が、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間にエンジン16の始動を検知しない場合、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開く(切断)するように構成されたことを特徴としている。他の構成については、本実施形態の理解のために特に重要と思われないため説明を適宜省略する。
バッテリ12は、例えば鉛蓄電池である。本実施形態では出力電圧が12Vのバッテリ12が直列に接続されて24Vの電圧を出力するように構成されている。電気回路としてバッテリリレー22に近い側に設置されたバッテリ12は正極においてバッテリリレー22に接続され、もう一方のバッテリ12の負極は作業機械のボディ(図示省略)等に接続され、作業機械のボディ等がグランドを構成するようになっている。
電装品ライン20には、バッテリ12、電装品30の他に、イグニッションスイッチ24、コントローラ26、エンジン16を始動するためのスタータモーター28、エンジン16に駆動されることにより発電可能である発電機18等が接続されている。尚、本実施形態では便宜上、図1において1つの電装品30を図示しているが、実際には、電装品ライン20には例えば、ヘッドライト、室内灯等の複数の電装品が接続され、電装品30はこれらを代表している。
エンジン16は、例えばディーゼルエンジンである。尚、エンジン16は、ガソリンエンジン等の他のレシプロエンジンやガスタービンエンジン等でもよい。発電機18は、例えば交流発電機又は直流発電機であり、エンジン16に機械的に駆動されて発電し、発電した電力を電装品ライン20に供給するように構成されている。尚、発電機18から電装品ライン20に供給される電流は直流であり、発電機18の正極側が電装品ライン20に接続され、負極側はグランド(図示省略)に接続されている。発電機18が交流発電機の場合、発電された交流電流は整流器により直流電流に変換されて電装品ライン20に供給される。スタータモーター28は、直流モーターであり、バッテリ12から供給される直流電流により回転するように構成されている。尚、スタータモーター28には、スタータリレー(図示省略)を介してバッテリ12から直流電流が供給される構成としてもよい。
バッテリリレー22は、バッテリ12側に接続された入力側接点22A、電装品30側に接続された出力側接点22B、及びこれら入力側接点22Aと出力側接点22Bとを開閉するための電磁コイル22Cを備えており、コントローラ26から電磁コイルへの電流の供給の有無により、入力側接点22Aと出力側接点22Bとを選択的に開閉するように構成されている。
イグニッションスイッチ24は、例えばキースイッチであり、オフモード、オンモード及びエンジン16のスタートモードのいずれかのモードに選択的に切換え可能である。具体的には、イグニッションスイッチ24は、電装品ライン20に接続された入力端子24Aと、2つの出力端子24B、24Cを備えており、オンモードにおいて一方の出力端子24Bだけが入力端子24Aと導通し、スタートモードにおいて出力端子24B、24C双方が入力端子24Aと導通するように構成されている。
コントローラ26は、例えばマイコン等の一種のコンピュータである。コントローラ26は、3つの入力端子IN1、IN2、IN3と、2つの出力端子OUT1、OUT2を有している。更に、コントローラ26は、電装品ライン20に接続された入力端子POWERを有している。
入力端子IN1は、イグニッションスイッチ24の出力端子24Bに接続されている。入力端子IN2は、イグニッションスイッチ24の出力端子24Cに接続されている。又、入力端子IN3は、発電機18に接続されている。
出力端子OUT1は、スタータモーター28に接続されている。尚、スタータモーター28にスタータリレーを介してバッテリ12から直流電流が供給される場合、出力端子OUT1は、スタータリレーの電磁コイル(図示省略)に接続される。又、出力端子OUT2は、バッテリリレー22の電磁コイル22Cに接続されている。尚、電磁コイルはグランドにも接続されている。
コントローラ26は、入力端子IN1、IN2を介してイグニッションスイッチ24においてオンモード又はスタートモードが選択されたことを検知することにより、出力端子OUT2を介してバッテリリレー22により電装品ライン20を閉じるように構成されている。
又、コントローラ26は、入力端子IN2を介してイグニッションスイッチ24においてスタートモードが選択されたことを検知することにより、出力端子OUT1を介して、スタータモーター28に回転を指示する信号を発するように構成されている。
又、コントローラ26は、入力端子IN3を介して発電機18の始動を検知することによりエンジン16の始動を検知するように構成されている。
次に、作業機械の電源系制御装置10の作用について、図2のフローチャートを参照して説明する。尚、初期状態においてイグニッションスイッチ24はオフモードであり、コントローラ26はスリープ状態である。
オペレーターがイグニッションスイッチ24を操作してオフモードからオンモードに切換えると、コントローラ26は、入力端子IN1を介してイグニッションスイッチ24においてオフモードからオンモードに切換えられたことを検知し(S102)、バッテリリレー22により電装品ライン20を閉じる(S104)。これにより、バッテリに充電された電力をスタータモーター28や電装品30に供給することが可能になる。
ここで、例えばオペレーターが、何らかの事情でイグニッションスイッチ24をオンモードからスタートモードに切換えることなく作業機械から離れる等することにより、エンジン16が停止した状態でオンモードが継続することがある。このような場合、発電機18は作動していないため、バッテリ12に充電された電力が電装品30に供給されることになる。
一方、コントローラ26は、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知(S102)すると、オフモードからオンモードに切換えられた時点からの時間のカウントを開始する(S106)。更に、コントローラ26は、エンジン16の始動を検知したか否かを判定する(S108)と共にオフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過したか否かを判定する(S110)。尚、これらエンジン16の始動を検知したか否かを判定するステップ(S108)とオフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過したか否かを判定するステップ(S110)は、逆の順序で実行してもよいし、同時に実行してもよい。
エンジン16の始動を検知していないと判定し(S108)、且つ、オフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過していないと判定した(S110)場合は、エンジン16の始動を検知したか否かを判定するステップ(S108)とオンモードが選択された時点から所定の時間が経過したか否かを判定するステップ(S110)を繰り返す。
一方、エンジン16の始動を検知していないと判定し(S108)、且つ、オフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過したと判定した(S110)場合は、コントローラ26は、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開く(S112)。従って、イグニッションスイッチ24においてオンモードが選択されていても、バッテリ12に充電された電力が電装品30に継続的に供給されることがなく、バッテリ12の過度の放電が抑制される。
尚、コントローラ26は、バッテリリレー22により電装品ライン20を開いた(S112)後は、スリープ状態となり、この状態からオペレーターがイグニッションスイッチを操作してオンモードからスタートモードに切換えても、コントローラ26はバッテリリレー22により電装品ライン20を閉じないようにロック状態となる(S114)。このコントローラ26のロック状態は、オペレーターがイグニッションスイッチを操作してオフモードが選択されたことをコントローラ26が検知する(S116)ことによりリセットされる(S118)。リセットの後は、上記と同様にオペレーターがイグニッションスイッチ24を操作してオフモードからオンモードに切換えることにより、バッテリリレー22により電装品ライン20を閉じることが可能となる。
一方、オフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過する前にオペレーターがイグニッションスイッチ24を操作してオンモードからスタートモードに切換えると、コントローラ26は、入力端子IN2を介してイグニッションスイッチ24においてスタートモードが選択されたことを検知し、出力端子OUT1を介してスタータモーター28を回転させる。これにより、エンジン16が始動し、発電機18はエンジン16により機械的に駆動されて発電を開始する。尚、エンジン16が始動し、オペレーターがイグニッションスイッチ24から手を離すと、イグニッションスイッチ24は自動的にスタートモードからオンモードに切換わる。コントローラ26は、入力端子IN3を介して発電機18の始動を検知することによりエンジン16の始動を検知する(S108)。このようにエンジン16が始動した後は、発電機18が発電した電力が電装品30に供給される。又、発電機18が発電した電気は、バッテリ12の充電にも用いられる。従って、この場合もバッテリ12の過度の放電が抑制される。
又、エンジン16が始動した後、目的の作業の終了等によりオペレーターがイグニッションスイッチ24を操作してオンモードからオフモードに切換えると、コントローラ26は、入力端子IN1を介してイグニッションスイッチ24においてオンモードからオフモードに切換えられたことを検知し(S120)、バッテリリレー22により電装品ライン20を開く(S122)。これにより、エンジン16が停止すると共にバッテリ12からスタータモーター28や電装品30への電力の供給が遮断され、バッテリ12の過度の放電が抑制される。
尚、イグニッションスイッチ24においてオフモードが選択されておらずエンジン16や発電機18が本来は作動しているはずであるにも拘わらず、例えば燃料の不足、エンジン16や発電機18の不調等の何らかの原因でエンジン16や発電機18が停止してしまうことがある。コントローラ26は、このようにイグニッションスイッチ24においてオフモードが選択されていないにも拘わらず発電機18が停止していないかどうか判断する(S124)。コントローラ26は、発電機18が停止したと検知した場合、発電機18の停止を検知した時点からの時間のカウントを開始する(S126)。更に、コントローラ26は、発電機18が再度始動していないか否かを判定する(S128)と共に発電機18の停止を検知した時点から所定の時間が経過したか否かを判定する(S130)。尚、これら発電機18が再度始動していないか否かを判定するステップ(S128)と発電機18の停止を検知した時点から所定の時間が経過したか否かを判定するステップ(S130)は、逆の順序で実行してもよいし、同時に実行してもよい。
発電機18が再度始動していないと判定し(S128)、且つ、発電機18の停止を検知した時点から所定の時間が経過していないと判定した(S130)場合は、発電機18が再度始動していないか否かを判定するステップ(S128)と発電機18の停止を検知した時点から所定の時間が経過したか否かを判定するステップ(S130)を繰り返す。
一方、発電機18が再度始動していないと判定し(S128)、且つ、発電機18の停止を検知した時点から所定の時間が経過したと判定した(S130)場合は、コントローラ26は、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開く(S112)。従って、本来は作動しているはずのエンジン16や発電機18が何らかの原因で停止した場合でも、バッテリ12の過度の放電を抑制できる。
図3は、コントローラ26の入力端子IN1、IN2、IN3に入力される信号と出力端子OUT1、OUT2から出力される信号との関係の一例を示す時系列図である。図3において符号t1が、オンモードが選択されたことを検知していてもコントローラ26がバッテリリレー22により電装品ライン20を開くための条件である、オフモードからオンモードに切換えられた時点からの所定の時間を示す。又、符号t2は、イグニッションスイッチ24がオンモードからオフモードに切換えられてから、バッテリリレー22が実際に電装品ライン20を開くまでのタイムラグを示す。又、符号t3は、オンモードが選択されたことを検知していてもコントローラ26がバッテリリレー22により電装品ライン20を開くための他の条件である、発電機18の停止を検知した時点からの所定の時間を示す。尚、t1とt3は同じ時間に設定してもよいし相互に異なる時間に設定してもよい。
以上説明したように、オフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過する前にエンジン16が始動した場合は、発電機18が発電した電力が電装品30に供給され、又、発電機18が発電した電力は、バッテリの充電にも用いられるので、バッテリ12の過度の放電が抑制される。又、オフモードからオンモードに切換えられた時点から所定の時間が経過するまでにエンジン16が始動しない場合は、コントローラ26がバッテリリレー22により電装品ライン20を開く(S112)ので、バッテリ12に充電された電力が電装品30に継続的に供給されることがなく、バッテリ12の過度の放電が抑制される。即ち、いずれの場合もバッテリ12の過度の放電が抑制される。
又、エンジン16が始動した後に、何らかの原因でエンジン16や発電機18が停止してしまっても、発電機18の停止を検知した時点から所定の時間に発電機18の再度の始動を検知しない場合は、コントローラ26は、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開く(S112)ので、この場合もバッテリ12に充電された電力が電装品30に継続的に供給されることがなく、バッテリ12の過度の放電が抑制される。
又、コントローラ26は、電装品30への電力の供給やバッテリ12の充電の役割を担う発電機18の始動の検知に基づいてバッテリリレー22を制御するので、バッテリ12の過度の放電を確実に抑制できる。
又、コントローラ26は、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開いた(S112)後、電装品ライン20を閉じないようにロック状態となる(S114)のでバッテリ12の過度の放電を一層確実に抑制できる。又、ロック状態は、イグニッションスイッチ24においてオフモードが選択されたことをコントローラ26が検知する(S116)ことによりリセットされる(S118)のでロック状態のリセットが容易である。
尚、ロック状態は、イグニッションスイッチ24においてスタートモードが選択されたことをコントローラ26が検知することによりリセットされるようにしてもよい。この場合も、バッテリ12の過度の放電を一層確実に抑制でき、コントローラ26のリセットが容易である。
又、コントローラ26は、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開いた(S112)後も、電装品ライン20を閉じないようにロック状態とはならず、この状態からオペレーターがイグニッションスイッチを操作してオンモードからスタートモードに切換えることで、コントローラ26がバッテリリレー22により電装品ライン20を閉じる構成としてもよい。
又、上記実施形態において、コントローラ26は、発電機18の始動の検知に基づいてエンジンの始動を検知するが、コントローラ26は、イグニッションスイッチ24においてスタートモードが選択されたことを検知することにより、エンジンの始動を検知する構成としてもよい。このようにスタートモードの検知がエンジンの始動の検知を兼ねるようにすることで装置の簡略化を図ることができる。
又、上記実施形態において、コントローラ26は、3つの入力端子IN1、IN2、IN3と、2つの出力端子OUT1、OUT2を有しているが、コントローラは他の用途のための入力端子及び/又は出力端子も備える構成としてもよい。又、入力端子IN1、IN2、IN3、出力端子OUT1、OUT2の一部を有しない構成としてもよい。
例えば、上記実施形態において、コントローラ26の機能として、オフモードからオンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間にエンジン16の始動を検知しない場合、オンモードが選択されていることを検知していてもバッテリリレー22により電装品ライン20を開く機能が示されているが、コントローラは更に他の機能も有し、そのような機能に対応する入力端子及び/又は出力端子も備える構成でもよい。
又、例えば、上記実施形態において、コントローラ26は、入力端子IN2を介してイグニッションスイッチ24においてスタートモードが選択されたことを検知することにより、出力端子OUT1を介して、スタータモーター28に回転を指示する信号を発するように構成されているが、イグニッションスイッチ24においてスタートモードが選択された場合、イグニッションスイッチ24のスタートモードから出力される信号をスタータモーター28又はスタータリレーに直接入力し、スタータモーター28を回転させる構成としてもよい。又、イグニッションスイッチ24のスタートモードから出力される信号をコントローラ26以外のタイマー等を介して間接的にスタータモーター28又はスタータリレーに入力し、スタータモーター28を回転させる構成としてもよい。
又、上記実施形態において、バッテリリレー22は、入力側接点22A、出力側接点22B、及び電磁コイル22Cを備える構成であるが、バッテリリレーは、例えば半導体リレー等の接点を有しない構成としてもよい。
又、上記実施形態において、コントローラ26は、一種のコンピュータであるが、コントローラに代えて例えばタイマーやリレーを組み合わせてなる構成の制御器を用いてもよい。
又、上記実施形態において、出力電圧が12Vの2個のバッテリ12が直列に接続されて24Vの電圧を出力するように構成されているが、バッテリの電圧、個数は特に限定されない。例えば、出力電圧が12Vの1個のバッテリ12のみを備え12Vの電圧を出力する構成としてもよい。
本発明は、油圧ショベル、クレーン(レッカー)、ホイールローダー等の作業機械に用いることができる。
10…電源系制御装置
12…バッテリ
16…エンジン
18…発電機
20…電装品ライン
22…バッテリリレー
24…イグニッションスイッチ
26…コントローラ
28…スタータモーター
30…電装品
12…バッテリ
16…エンジン
18…発電機
20…電装品ライン
22…バッテリリレー
24…イグニッションスイッチ
26…コントローラ
28…スタータモーター
30…電装品
Claims (5)
- バッテリと電装品との間の電装品ラインに設けられたバッテリリレーと、オフモード、オンモード及びエンジンのスタートモードのいずれかのモードを選択可能であるイグニッションスイッチと、前記オンモードが選択されたことを検知することにより前記バッテリリレーにより前記電装品ラインを閉じるように制御するコントローラと、を含み、
前記コントローラは、前記オフモードから前記オンモードに切換えられたことを検知した時点から所定の時間に前記エンジンの始動を検知しない場合、前記オンモードが選択されていることを検知していても前記バッテリリレーにより前記電装品ラインを開くように構成されたことを特徴とする作業機械の電源系制御装置。 - 請求項1において、
前記エンジンに駆動されることにより発電可能である発電機を更に含み、前記コントローラは、前記発電機の始動を検知することにより前記エンジンの始動を検知することを特徴とする作業機械の電源系制御装置。 - 請求項2において、
前記コントローラは、前記オンモードが選択されていることを検知している状態で一旦前記発電機の始動を検知した後に前記発電機の停止を検知し、更に前記発電機の停止を検知した時点から所定の時間に前記発電機の再度の始動を検知しない場合、前記オンモードが選択されていることを検知していても前記バッテリリレーにより前記電装品ラインを開くように構成されたことを特徴とする作業機械の電源系制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記コントローラは、前記オンモードが選択されていることを検知していても前記バッテリリレーにより前記電装品ラインを開いた後、前記電装品ラインを閉じないようにロック状態となり、前記イグニッションスイッチにおいて前記オフモードが選択されたことを検知することにより前記ロック状態がリセットされることを特徴とする作業機械の電源系制御装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記コントローラは、前記オンモードが選択されていることを検知していても前記バッテリリレーにより前記電装品ラインを開いた後、前記電装品ラインを閉じないようにロック状態となり、前記イグニッションスイッチにおいて前記スタートモードが選択されたことを検知することにより前記ロック状態がリセットされることを特徴とする作業機械の電源系制御装置。
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JP2009061005A Pending JP2010215003A (ja) | 2009-03-13 | 2009-03-13 | 作業機械の電源系制御装置 |
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JP (1) | JP2010215003A (ja) |
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2009
- 2009-03-13 JP JP2009061005A patent/JP2010215003A/ja active Pending
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