JP6128149B2 - 画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムへ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
このような画像形成装置では、感光体ドラム、現像剤等の経時的な劣化や、装置周辺の環境(温湿度の変動)等によって、出力画像(用紙に形成された画像)の画質が低下するという問題がある。具体的には、入力画像の色が出力画像に忠実に再現されなかったり、画像間で色合いが異なったりするという現象が生じる。そこで、従来の画像形成装置では、色再現性や色安定性が確保されるように、画像安定化制御が行われる。
また、画像形成装置においては、現像ローラーの回転振れに起因する感光体ドラムと現像ローラー間の距離の変動が原因で、感光体ドラムに形成されるトナー像に周方向(副走査方向)の濃度ムラが発生する場合がある。この場合、用紙に形成される画像においても、現像ローラーの回転周期に同調して濃度ムラが生じる。この周期的な濃度ムラを防止するための画像安定化制御では、例えば、感光体ドラムに形成されたパッチ画像(トナーパターン)の濃度を光センサーで検出し、この検出結果に基づいて入力画像データに画像処理を行ったり、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件を変更したりすることにより、画像の濃度補正が行われる。一般に、画像安定化制御は、連続して多数枚の用紙に画像が形成される場合に、非画像形成領域を利用して定期的に行われる。
特許文献1には、印刷時におけるバンディング(濃淡による横縞)の振幅を予測し、予測した振幅に基づいてバンディング補正処理を行うことで、より好適な補正を実現する技術が開示されている。特許文献1に記載の画像形成装置は、画像形成のために周期的な運動をする現像ローラーと、現像ローラーの基準状態において作成された、現像ローラーの電気抵抗に起因する濃度変動を補正するためのテーブルを保持する保持手段と、基準状態とは異なる状態における変動の振幅を予測する予測手段と、予測手段によって予測された振幅に基づいて、テーブルを調整する調整手段とを有する。
特開2013−88717号公報
しかしながら、上記画像形成装置が長時間休止した後に電源オンにされて起動した直後の状態(以下、「休止後状態」という)では、現像剤の帯電量の低下により現像ローラー上において現像剤が搬送される量(以下、「現像剤搬送量」という)が多く安定していない。現像剤搬送量は、休止後状態からの時間の経過に伴って低下し、連続印刷後等の定常状態では、ある一定量で安定する。その結果、現像剤搬送量が多い休止後状態では、定常状態と比べて、副走査方向の濃度ムラひいては当該濃度ムラに対して必要な濃度補正量が大きくなる。図1は、休止後状態および定常状態において、現像ローラーの回転位置に応じて検出されたパッチ画像の濃度を示す図である。図1に示すように、休止後状態におけるパッチ画像の濃度変化を示す波形(図中点線)の振幅Bは、定常状態におけるパッチ画像の濃度変化を示す波形(図中実線)の振幅Aより大きい。そのため、休止後状態においてトナー像の濃度を目標濃度に補正するために必要な濃度補正量は、定常状態においてトナー像の濃度を目標濃度に補正するために必要な濃度補正量より大きい。したがって、休止後状態で算出された濃度補正量をそのまま用いて濃度補正を行い続けると、補正量過多が発生し、副走査方向の濃度ムラを補正することができないという問題があった。
なお、特許文献1に記載の技術は、画像形成条件に関係なく、画像形成処理中に、画像形成環境の変化に応じて転写部材に印加すべき転写電圧を制御することを目的とした技術ではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明は、現像剤搬送量が変動しても、副走査方向の濃度ムラを補正することが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
回転可能な像担持体と、
回転しながら現像剤を担持し、前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給することによって前記像担持体の表面にトナー像を形成する現像剤担持体と、
前記像担持体の表面に形成された前記トナー像の濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部の検出結果に基づいて、前記現像剤担持体の回転方向である副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
前記補正量算出部により算出された補正量に基づいて、前記濃度ムラを補正する補正部と、
前記現像剤担持体上において前記現像剤が搬送される量を現像剤搬送量として算出する搬送量算出部と、
第1状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少ない第2状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少なく、かつ、前記第2状態より多い第3状態において前記搬送量算出部により検出された第3現像剤搬送量とを用いて、前記第3状態において前記トナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された前記第3補正量に基づいて前記トナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
回転可能な像担持体と、
回転しながら現像剤を担持し、前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給することによって前記像担持体の表面にトナー像を形成する現像剤担持体と、
前記像担持体の表面に形成された前記トナー像の濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部の検出結果に基づいて、前記現像剤担持体の回転方向である副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
前記補正量算出部により算出された補正量に基づいて、前記濃度ムラを補正する補正部と、
前記現像剤担持体上において前記現像剤が搬送される量を現像剤搬送量として算出する搬送量算出部と、
第1状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少ない第2状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少なく、かつ、前記第2状態より多い第3状態において前記搬送量算出部により検出された第3現像剤搬送量とを用いて、前記第3状態において前記トナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された前記第3補正量に基づいて前記トナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う制御部と、
を備える。
本発明に係る濃度ムラ補正方法は、
回転可能な像担持体と、
回転しながら現像剤を担持し、前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給することによって前記像担持体の表面にトナー像を形成する現像剤担持体と、
前記像担持体の表面に形成された前記トナー像の濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部の検出結果に基づいて、前記現像剤担持体の回転方向である副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
前記補正量算出部により算出された補正量に基づいて、前記濃度ムラを補正する補正部と、
前記現像剤担持体上において前記現像剤が搬送される量を現像剤搬送量として算出する搬送量算出部と、
を備える画像形成装置における濃度ムラ補正方法であって、
第1状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少ない第2状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ検出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少なく、かつ、前記第2状態より多い第3状態において前記搬送量算出部により検出された第3現像剤搬送量とを用いて、前記第3状態において前記トナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された前記第3補正量に基づいて前記トナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う。
本発明によれば、現像剤搬送量が変動しても、副走査方向の濃度ムラを補正することができる。
休止後状態および定常状態において、現像ローラーの回転位置に応じて必要な濃度補正量を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 現像剤帯電量と濃度補正量との関係を示す図である。 定常状態における画像形成装置の濃度補正動作を示すフローチャートである。 休止後状態における画像形成装置の濃度補正動作を示すフローチャートである。 移行状態における画像形成装置の濃度補正動作を示すフローチャートである。 検出波形および逆検出波形を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図2、3に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。画像形成装置1による画像形成処理のプロセス速度は、例えば315[mm/秒]である。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図3に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部100を備える。制御部100は、本発明の「補正量算出部」、「補正部」、「搬送量算出部」および「制御部」として機能する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413(本発明の「像担持体」に対応)、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が60[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナー(粒径:6[μm])を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412が有する現像ローラー412A(本発明の「現像剤担持体」に対応)は、回転しながら現像剤を担持し、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給することによって感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。現像ローラー412Aの外径は25[mm]である。現像ローラー412Aの近傍には、現像動作中に、現像電圧の印加によって現像ローラー412Aに流れる電流値を測定する現像電流検出部416が設けられている。現像電流検出部416は、測定した電流値を制御部100に出力する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、基体としてPI(ポリイミド)が用いられた無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
本実施の形態では、中間転写ベルト421の外周面に対向する位置に濃度検出部80が設けられている。濃度検出部80は、感光体ドラム413の表面に形成され、中間転写ベルト421に転写されたトナー像の濃度を検出する。濃度検出部80は、入力画像のトナー付着量(濃度)を出力画像に忠実に再現させるための画像安定化制御を行う際に用いられる。濃度検出部80は、中間転写ベルト421の外周面に形成されたパッチ画像(トナーパターン)からの反射光量を検出し、検出した反射光量を制御部100に出力する。パッチ画像は、画像形成部40によって、中間転写ベルト421の回転によって濃度検出部80と対向するように形成される。
濃度検出部80には、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの発光素子と、フォトダイオード(PD:Photo Diode)などの受光素子とを備えた光センサーを適用することができる。濃度検出部80は、中間転写ベルト421の表面に光を照射し、反射して返ってきた光の量(反射光量)を検出する。中間転写ベルト421上に形成されたパッチ画像のトナー付着量が多いほど、照射された光がパッチ画像に遮られるため、受光素子における受光量が減少して反射光量は小さくなり、濃度検出部80から出力されるセンサー出力値は小さくなる。逆に、中間転写ベルト421上に形成されたパッチ画像のトナー付着量が少ないほど、中間転写ベルト421で反射した光が多く返ってくるため、受光素子における受光量が増加して反射光量は大きくなり、濃度検出部80から出力されるセンサー出力値は大きくなる。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
画像形成装置1では、感光体ドラム413、現像剤等の経時的な劣化や、装置周辺の環境(温湿度の変動)等によって、出力画像(用紙Sに形成された画像)の画質が低下するという問題がある。具体的には、入力画像の色が出力画像に忠実に再現されなかったり、画像間で色合いが異なったりするという現象が生じる。そこで、画像形成装置1では、色再現性や色安定性が確保されるように、画像安定化制御が行われる。画像安定化制御は、例えば画像形成装置1が電源オンにされて起動したとき、所定枚数のプリントが実行される毎、装置周辺環境(温湿度など)の変動量が所定範囲を超えたとき、故障などのトラブルからの復帰時などに実行される。
画像安定化制御では、中間転写ベルト421に形成されたパッチ画像の濃度を濃度検出部80で検出し、この検出結果に基づいて入力画像データに画像処理を行ったり、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件を変更したりすることにより、画像の濃度補正が行われる。
また、画像形成装置1においては、現像ローラー412Aの回転振れに起因する感光体ドラム413と現像ローラー412A間の距離の変動等が原因で、感光体ドラム413に形成されるトナー像に周方向(副走査方向)の濃度ムラが発生する場合がある。この場合、中間転写ベルト421ひいては用紙Sに形成される画像においても、現像ローラー412Aの回転周期に同調して濃度ムラが生じる。
このような副走査方向の濃度ムラに対し、制御部100は、感光体ドラム413ひいては中間転写ベルト421に形成されたパッチ画像の濃度検出部80による検出結果(すなわちパッチ画像の濃度変化を示す波形)に基づいて濃度ムラを補正する。制御部100は、目標濃度と比べて濃度が薄い部分については濃度が濃くなるような調整を行い、目標濃度と比べて濃度が濃い部分については濃度が薄くなるような調整を行う。濃度の調整は、画像形成条件としての現像バイアスや入力画像データにおけるトナー濃度の設定値を変更することによって行われる。
ところで、画像形成装置1が長時間休止した後に電源オンにされて起動した直後の状態(休止後状態、本発明の「第1状態」に対応)では、現像剤の帯電量の低下により現像ローラー412A上において現像剤が搬送される量(現像剤搬送量)が多く安定していない。現像剤搬送量は、休止後状態からの時間の経過に伴って低下し、連続印刷後等の定常状態(本発明の「第2状態」に対応)では、ある一定量で安定する。その結果、現像剤搬送量が多い休止後状態では、定常状態と比べて、副走査方向の濃度ムラひいては当該濃度ムラに対して必要な濃度補正量が大きくなる。そのため、休止後状態で算出された濃度補正量をそのまま用いて濃度補正を行い続けると、補正量過多が発生し、副走査方向の濃度ムラを補正することができないという問題が生じる。
そこで、本実施の形態では、休止後状態から定常状態までの間において、現像剤搬送量と、副走査方向の濃度ムラに対して必要な濃度補正量との間に比例関係(線形関係)が存在することに着目し、現像剤搬送量を常に算出し続け、次のような制御を行う。すなわち、制御部100は、定常状態における現像剤搬送量と濃度補正量と、現像剤搬送量が過多である休止後状態における現像剤搬送量と濃度補正量とを予め記憶部72に記憶させておき、定常状態までの各時点(移行状態、本発明の「第3状態」に対応)において現像剤搬送量を算出し、算出された現像剤搬送量と、記憶部72に記憶されている現像剤搬送量および濃度補正量とによって副走査方向の濃度ムラを補正するための濃度補正量を算出する。これにより、休止後状態以降、定常状態に移行するまでの各時点において、補正量過多の発生を防止し、ひいては副走査方向の濃度ムラを補正することができる。
図4は、休止後状態、移行状態および定常状態における現像剤の帯電量と濃度補正量との関係を示す図である。図4に示すように、休止後状態では、現像剤の帯電量が低く、現像剤搬送量が多いため、濃度補正量は大きい。一方、定常状態では、現像剤の帯電量が高く、現像剤搬送量が少ないため、濃度補正量は小さい。移行状態では、現像剤の帯電量、現像剤搬送量および濃度補正量は、休止後状態と定常状態との中間である。そして、現像剤の帯電量と、現像剤搬送量との間には、当該帯電量が大きくなるにつれて現像剤搬送量が少なくなる比例関係が存在する。それゆえ、休止後状態から定常状態までの間において、現像剤搬送量と、副走査方向の濃度ムラに対して必要な濃度補正量との間に比例関係が存在する。
次に、本実施の形態における画像形成装置1の濃度補正動作について説明する。まず、図5に示すフローチャートを参照し、操作部22を介して検出モードの実行指示を受け付けた場合等、定常状態における現像剤搬送量および濃度補正量を算出する動作について説明する。定常状態は、現像装置412内の現像剤の帯電量が高く、現像剤搬送量が一定量で安定している状態を指す。定常状態になる状況としては、連続印刷後、現像剤の初期インストール時(現像剤の初期状態)等が挙げられる。
まず、制御部100は、画像形成部40を制御して、中間階調以上(本実施の形態では、200階調)のパッチ画像を感光体ドラム413ひいては中間転写ベルト421の外周面に形成させる(ステップS100)。具体的には、画像形成部40は、感光体ドラムの外周面に対して、主走査方向10[mm]×副走査方向44[mm](現像ローラー412Aの外周に相当)×10[周期]のトナー帯からなるパッチ画像を形成する。
次に、制御部100は、中間転写ベルト421の外周面に形成されたパッチ画像の濃度検出部80による検出結果を取得する(ステップS120)。検出結果は、現像ローラー412Aの回転位置に応じたパッチ画像の濃度変化を示す波形である。画像形成装置1は、感光体ドラムの外周面にパッチ画像が形成される際における、現像ローラー412Aの回転位置を検知する回転位置検知部(図示せず)を備えている。制御部100は、回転位置検知部の検知結果と濃度検出部80による検出結果とを突き合わせることによって、現像ローラー412Aの回転位置に応じた副走査方向の濃度ムラを検出することができる。
次に、制御部100は、取得した検出結果(検出波形)に基づいて副走査方向の濃度ムラに対して必要な濃度補正量(以下、「第2補正量」)を算出する(ステップS140)。具体的には、制御部100は、検出波形に対して高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)処理を施し、ノイズ除去のために補正対象の周波数帯を切り出した後、逆高速フーリエ変換を実施して逆検出波形を求める。図8は、検出波形(実線)および逆検出波形(点線)を示す図である。逆検出波形は、現像ローラー412Aの回転位置に応じた濃度補正量の変化を示す波形である。図8に示すように、周期的な濃度ムラとは逆位相の濃度波形を、現像ローラー412Aの各回転位置に対応する入力画像データにフィードバックすることによって画像濃度を一定にすることができる。
次に、制御部100は、算出された第2補正量を記憶部72に記憶させる(ステップS160)。次に、制御部100は、算出された第2補正量に基づいて入力画像データに画像処理を行ったり、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件を変更したりすることにより、副走査方向の濃度ムラを補正する(ステップS180)。
次に、制御部100は、画像形成部40を制御し、現像剤の帯電量を検出するための帯電量検出パッチ画像を感光体ドラム413の外周面に形成させる(ステップS200)。次に、制御部100は、帯電量検出パッチ画像が形成された際の現像電流検出部416による電流値測定結果と、中間転写ベルト421に形成された帯電量検出パッチ画像の濃度検出部80による検出結果とに基づいて、現像剤の帯電量を検出する(ステップS220)。
次に、制御部100は、検出された帯電量に基づいて、現像剤搬送量(以下、「第2現像剤搬送量」)を算出する(ステップS240)。本実施の形態では、制御部100は、現像剤の帯電量と現像剤搬送量との対応関係(比例関係)が表された所定テーブルを参照し、検出された帯電量に対応する現像剤搬送量を第2現像剤搬送量として算出する。
最後に、制御部100は検出された第2現像剤搬送量を記憶部72に記憶させる(ステップS260)。ステップS260の処理が完了することによって、画像形成装置1は、図5における処理を終了する。
次に、図6を参照し、定常状態における算出動作と同様に、休止後状態における現像剤搬送量および濃度補正量を算出する動作について説明する。休止後状態は、現像装置412内の現像剤の帯電量が低いため、現像剤搬送量が多く、安定していない状態を指す。
まず、制御部100は、画像形成部40を制御して、パッチ画像を感光体ドラム413ひいては中間転写ベルト421の外周面に形成させる(ステップS300)。具体的には、画像形成部40は、感光体ドラムの外周面に対して、主走査方向10[mm]×副走査方向44[mm](現像ローラー412Aの外周に相当)×10[周期]のトナー帯からなるパッチ画像を形成する。
次に、制御部100は、中間転写ベルト421の外周面に形成されたパッチ画像の濃度検出部80による検出結果を取得する(ステップS320)。次に、制御部100は、取得した検出結果(検出波形)に基づいて副走査方向の濃度ムラに対して必要な濃度補正量(以下、「第1補正量」)を算出する(ステップS340)。
次に、制御部100は、算出された第1補正量を記憶部72に記憶させる(ステップS360)。次に、制御部100は、算出された第1補正量に基づいて入力画像データに画像処理を行ったり、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件を変更したりすることにより、副走査方向の濃度ムラを補正する(ステップS380)。
次に、制御部100は、画像形成部40を制御し、現像剤の帯電量を検出するための帯電量検出パッチ画像を感光体ドラム413の外周面に形成させる(ステップS400)。次に、制御部100は、帯電量検出パッチ画像が形成された際の現像電流検出部416による電流値測定結果と、中間転写ベルト421に形成された帯電量検出パッチ画像の濃度検出部80による検出結果とに基づいて、現像剤の帯電量を検出する(ステップS420)。
次に、制御部100は、検出された帯電量に基づいて、現像剤搬送量(以下、「第1現像剤搬送量」)を算出する(ステップS440)。最後に、制御部100は算出された第1現像剤搬送量を記憶部72に記憶させる(ステップS460)。ステップS460の処理が完了することによって、画像形成装置1は、図6における処理を終了する。
最後に、図7を参照し、移行状態(定常状態までの各時点)における現像剤搬送量および濃度補正量を算出する動作について説明する。休止後状態は、現像装置412内の現像剤の帯電量が定常状態よりも低いため、現像剤搬送量が定常状態より多く安定していない状態を指す。
まず、制御部100は、画像形成部40を制御し、現像剤の帯電量を検出するための帯電量検出パッチ画像を感光体ドラム413の外周面に形成させる(ステップS500)。次に、制御部100は、帯電量検出パッチ画像が形成された際の現像電流検出部416による電流値測定結果と、中間転写ベルト421に形成された帯電量検出パッチ画像の濃度検出部80による検出結果とに基づいて、現像剤の帯電量を検出する(ステップS520)。
次に、制御部100は、検出された帯電量に基づいて、現像剤搬送量(以下、「第3現像剤搬送量」)を算出する(ステップS540)。次に、制御部100は、算出された第3現像剤搬送量が記憶部72に記憶されている第2現像剤搬送量より多いか否かについて判定する(ステップS560)。この判定の結果、第3現像剤搬送量が第2現像剤搬送量より多くない、すなわち定常状態に移行していると考えられる場合(ステップS560、NO)、制御部100は、記憶部72に記憶されている第2補正量に基づいて入力画像データに画像処理を行ったり、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件を変更したりすることにより、副走査方向の濃度ムラを補正する(ステップS620)。ステップS460の処理が完了することによって、画像形成装置1は、図7における処理を終了する。
一方、第3現像剤搬送量が第2現像剤搬送量より多い、すなわち定常状態に移行していないと考えられる場合(ステップS560、YES)、制御部100は、以下の式(1)に従って、副走査方向の濃度ムラに対して必要な濃度補正量(以下、「第3補正量」)を算出する(ステップS580)。
Y=(E−C)/(E−D)×(P−X)・・・(1)
ただし、Eは第1現像剤搬送量、Pは第1補正量、Dは第2現像剤搬送量、Xは第2補正量、Cは第3現像剤搬送量、Yは第3補正量である。
最後に、制御部100は、算出された第3補正量に基づいて入力画像データに画像処理を行ったり、帯電電位、現像電位、露光量等の画像形成条件を変更したりすることにより、副走査方向の濃度ムラを補正する(ステップS600)。ステップS600の処理が完了することによって、画像形成装置1は、図7における処理を終了する。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置1は、休止後状態において搬送量算出部および補正量算出部により算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が休止後状態より少ない定常状態において搬送量算出部および補正量算出部により算出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が休止後状態より少なく、かつ、定常状態より多い移行状態において搬送量算出部により算出された第3現像剤搬送量とを用いて、移行状態においてトナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された第3補正量に基づいてトナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う。
このように構成した本実施の形態によれば、休止後状態以降、定常状態に移行するまでの各時点において、補正量過多の発生を防止し、ひいては副走査方向の濃度ムラを補正することができる。また、本実施の形態では、第3現像剤搬送量を算出した後、その第3現像剤搬送量を用いた演算式によって第3補正量が算出されるため、パッチ画像の形成→パッチ画像の濃度検出→濃度検出結果に対する高速フーリエ変換処理といった複数の処理を行うことなく簡単に第3補正量を算出することができる。
なお、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
[実施例]
最後に、本発明者らが行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。
[実施例に係る画像形成装置の構成]
実施例に係る画像形成装置としては、図2,3の構成を有する画像形成装置1を用いた。
[比較例に係る画像形成装置の構成]
比較例に係る画像形成装置としては、図2,3の構成を有する画像形成装置1を用いた。ただし、上記実施の形態と異なり、休止後状態で算出された濃度補正量をそのまま用いて副走査方向の濃度ムラの補正動作を行った。
[実験方法]
実験では、画像形成装置が16時間休止した後に電源オンにされて起動した直後の状態(休止後状態)から、画像濃度が128階調値であり、K(ブラック)のハーフトーン画像の画像形成処理を1000枚連続で行った。そして、副走査方向の濃度ムラの発生状況を確認した。本実験では、実施例および比較例における「副走査方向の濃度ムラの発生状況」について、下記評価基準に基づいて評価した。
(副走査方向の濃度ムラの発生状況)
○:濃度ムラは発生しなかった。
△:運用上問題がない軽微な濃度ムラが発生した。
×:運用上問題がある重度の濃度ムラが発生した。
表1に、実施例および比較例のそれぞれについて副走査方向の濃度ムラの発生状況を示す。
Figure 0006128149
[実験結果]
表1に表したように、実施例では、休止後状態以降、画像形成処理が1000[枚]まで進行しても、補正量過多の発生を防止し、副走査方向の濃度ムラを補正することができた。一方、比較例では、休止後状態以降、画像形成処理が100[枚]まで進んだ段階で補正量過多が発生しはじめ、それ以降、画像形成処理が500[枚]まで進んだ段階で副走査方向の濃度ムラの発生状況は悪化した。以上の実験結果から、上記実施の形態における有効性を確認することができた。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
80 濃度検出部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
412A 現像ローラー
413 感光体ドラム
416 現像電流検出部
421 中間転写ベルト

Claims (8)

  1. 回転可能な像担持体と、
    回転しながら現像剤を担持し、前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給することによって前記像担持体の表面にトナー像を形成する現像剤担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された前記トナー像の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部の検出結果に基づいて、前記現像剤担持体の回転方向である副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
    前記補正量算出部により算出された補正量に基づいて、前記濃度ムラを補正する補正部と、
    前記現像剤担持体上において前記現像剤が搬送される量を現像剤搬送量として算出する搬送量算出部と、
    第1状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少ない第2状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少なく、かつ、前記第2状態より多い第3状態において前記搬送量算出部により検出された第3現像剤搬送量とを用いて、前記第3状態において前記トナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された前記第3補正量に基づいて前記トナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う制御部と、
    を備える、
    画像形成装置。
  2. 前記制御部は、以下の式(1)に従って、前記第3補正量を算出する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
    Y=(E−C)/(E−D)×(P−X)・・・(1)
    ただし、Eは第1現像剤搬送量、Pは第1補正量、Dは第2現像剤搬送量、Xは第2補正量、Cは第3現像剤搬送量、Yは第3補正量である。
  3. 前記搬送量算出部は、前記現像剤の帯電量に基づいて前記現像剤搬送量を算出する、
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2状態は、前記現像剤の初期状態である、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正部は、入力画像データに対して画像処理を行うことによって前記トナー像の濃度ムラを補正する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記補正部は、画像形成条件を変更することによって前記トナー像の濃度ムラを補正する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    回転可能な像担持体と、
    回転しながら現像剤を担持し、前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給することによって前記像担持体の表面にトナー像を形成する現像剤担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された前記トナー像の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部の検出結果に基づいて、前記現像剤担持体の回転方向である副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
    前記補正量算出部により算出された補正量に基づいて、前記濃度ムラを補正する補正部と、
    前記現像剤担持体上において前記現像剤が搬送される量を現像剤搬送量として算出する搬送量算出部と、
    第1状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少ない第2状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少なく、かつ、前記第2状態より多い第3状態において前記搬送量算出部により検出された第3現像剤搬送量とを用いて、前記第3状態において前記トナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された前記第3補正量に基づいて前記トナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う制御部と、
    を備える、
    画像形成システム。
  8. 回転可能な像担持体と、
    回転しながら現像剤を担持し、前記現像剤に含まれるトナーを前記像担持体に供給することによって前記像担持体の表面にトナー像を形成する現像剤担持体と、
    前記像担持体の表面に形成された前記トナー像の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部の検出結果に基づいて、前記現像剤担持体の回転方向である副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量を算出する補正量算出部と、
    前記補正量算出部により算出された補正量に基づいて、前記濃度ムラを補正する補正部と、
    前記現像剤担持体上において前記現像剤が搬送される量を現像剤搬送量として算出する搬送量算出部と、
    を備える画像形成装置における濃度ムラ補正方法であって、
    第1状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ算出された第1現像剤搬送量および第1補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少ない第2状態において前記搬送量算出部および前記補正量算出部によりそれぞれ検出された第2現像剤搬送量および第2補正量と、現像剤搬送量が前記第1状態より少なく、かつ、前記第2状態より多い第3状態において前記搬送量算出部により検出された第3現像剤搬送量とを用いて、前記第3状態において前記トナー像の濃度ムラを補正するための第3補正量を算出し、算出された前記第3補正量に基づいて前記トナー像の濃度ムラを補正するように制御を行う、
    濃度ムラ補正方法。
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