JP6256446B2 - 画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接または間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
ところで、画像形成装置は、感光体ドラムや現像ローラー(現像剤担持体)の回転振れに起因して、画像の副走査方向に周期的な濃度ムラが発生することが知られている。図1は、出力画像S1の濃度ムラが発生した場合の用紙Sを示す図である。
このような濃度ムラが発生した場合、図1に示すように、例えば単色からなる画像を用紙Sに出力すると、色の濃い第1部分S11と色の薄い第2部分S12とが交互に位置するような出力画像S1となってしまう。特に、現像ローラーの径は、感光体ドラムの径よりも小さいことから、現像ローラーの回転振れに起因する濃度ムラの場合、第1部分S11と第2部分S12とが短い間隔で発生しやすい。そのため、現像ローラーの回転振れに起因する濃度ムラが発生すると、用紙に出力した画像にその濃度ムラの影響が出やすくなるので、精度良く濃度ムラを補正する必要がある。
例えば特許文献1には、像担持体の回転周期および濃度検出部の検出信号に基づいて、副走査方向及び主走査方向の濃度ムラを補正する技術が開示されている。この技術では、副走査方向における濃度ムラを検出して補正パターンを決定し、当該補正パターンを主走査方向における全ての位置に適用することで濃度ムラを補正している。
特開2012−88522号公報
しかしながら、現像装置における現像ローラーの回転軸方向における両端部の保持部分が位置ずれしていると、現像ローラーが感光体ドラムに対して傾斜した状態となる。図2は、主走査方向に対して傾斜した濃度ムラが発生した場合の用紙Sを示す図である。図2に示すように、このような状態だと、現像ローラーの回転振れに起因して濃度ムラが発生した場合、出力画像S1における、第1部分S11および第2部分S12が主走査方向に対して傾斜した状態(以下、傾斜濃度ムラ)となってしまう。
上記特許文献1に記載の構成では、主走査方向における全ての位置において同じ補正パターンが適用されるので、主走査方向におけるA位置、B位置およびC位置等(図2を参照)の全ての位置での濃度ムラを打ち消すことができず、傾斜濃度ムラに対して濃度ムラの補正を精度良く行うことができなかった。
本発明の目的は、現像剤担持体の回転振れに起因した濃度ムラの補正を精度良く行うことが可能な画像形成装置、画像形成システムおよび濃度ムラ補正方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
像担持体と、トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に前記トナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部と、
前記像担持体の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、前記像担持体に形成された前記トナー像の前記副走査方向の濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された前記第1補正量と前記複数の位置における前記濃度検出部の検出結果の違いとに基づいて前記主走査方向における複数の主走査位置について前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量であって、前記第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行う濃度ムラ補正部と、
を備え
前記濃度ムラ補正部は、
既に算出された前記第1補正量と、前記第1補正処理を行う際に用いる第1トナー像とは異なる第2トナー像における前記濃度検出部の検出結果とに基づいて前記第2補正量を算出する第2補正処理を行い、
前記第2トナー像の前記副走査方向の長さが、前記第1トナー像の前記副走査方向の長さよりも短くなるように前記画像形成部を制御する
本発明に係る画像形成システムは、
画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
像担持体と、トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に前記トナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部と、
前記像担持体の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、前記像担持体に形成された前記トナー像の前記副走査方向の濃度を検出する濃度検出部と、
前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された前記第1補正量と前記複数の位置における前記濃度検出部の検出結果の違いとに基づいて前記主走査方向における複数の主走査位置について前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量であって、前記第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行う濃度ムラ補正部と、
を備え
前記濃度ムラ補正部は、
既に算出された前記第1補正量と、前記第1補正処理を行う際に用いる第1トナー像とは異なる第2トナー像における前記濃度検出部の検出結果とに基づいて前記第2補正量を算出する第2補正処理を行い、
前記第2トナー像の前記副走査方向の長さが、前記第1トナー像の前記副走査方向の長さよりも短くなるように前記画像形成部を制御する
本発明に係る濃度ムラ補正方法は、
像担持体と、トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に前記トナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部とを備える画像形成装置の濃度ムラ補正方法であって、
前記像担持体の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、前記像担持体に形成された前記トナー像の前記副走査方向の濃度を検出し、
前記濃度の検出結果に基づいて前記副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された前記第1補正量と前記複数の位置における前記濃度の検出結果の違いとに基づいて前記主走査方向における複数の主走査位置について前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量であって、前記第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行い、
既に算出された前記第1補正量と、前記第1補正処理を行う際に用いる第1トナー像とは異なる第2トナー像における前記濃度の検出結果とに基づいて前記第2補正量を算出する第2補正処理を行い、
前記第2トナー像の前記副走査方向の長さが、前記第1トナー像の前記副走査方向の長さよりも短くなるように前記画像形成部を制御する
本発明によれば、現像剤担持体の回転振れに起因した濃度ムラの補正を精度良く行うことができる。
出力画像の濃度ムラが発生した場合の用紙を示す図である。 主走査方向に対して傾斜した濃度ムラが発生した場合の用紙を示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 感光体ドラムの軸線に対して傾斜して配置された現像スリーブを示す図である。 中間転写ベルトの主走査方向における4つの位置に形成したパッチ画像を示す図である。 濃度検出部により検出した濃度の変動波形を示す図である。 2つの変動波形から決定した濃度ムラ波形と、濃度ムラ波形から決定した補正波形を示す図である。 感光体ユニットの交換後における主走査方向に対して傾斜した濃度ムラが発生した場合の用紙を示す図である。 画像形成装置における濃度ムラ補正の第1補正処理を実行したときの動作例の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置における濃度ムラ補正の第2補正処理を実行したときの動作例の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図4は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。
図3、4に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、濃度検出部80および制御部100を備える。制御部100は、本発明の「濃度ムラ補正部」に対応する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿またはコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21および操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、またはKを添えて示すこととする。図3では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413(本発明の「像担持体」に対応)、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。現像装置412が有する現像スリーブ412A(本発明の「現像剤担持体」に対応)は、回転しながら現像剤を担持し、現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム413に供給することによって感光体ドラム413の表面にトナー像を形成する。
また、現像スリーブ412Aの周辺には、現像スリーブ412Aの回転周期を検出する周期検出部416が設けられている。周期検出部416は、例えば、現像スリーブ412A上のホームポジションを検出するように構成されている。具体的に、周期検出部416は、当該ホームポジションを検出した後、現像スリーブ412Aの一回転後、再び当該ホームポジションを検出する。これにより、周期検出部416は、現像スリーブ412Aの一周期分の回転周期を検出する。周期検出部416は、当該回転周期を制御部100に出力する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印方向に一定速度で走行する。
濃度検出部80は、中間転写ベルト421の外周面、より具体的には、図2の用紙Sの主走査方向におけるA位置およびB位置に対応する位置に2つ設けられている。濃度検出部80は、感光体ドラム413の表面に形成され、中間転写ベルト421に転写されたパッチ画像の濃度、つまり、感光体ドラム413の回転方向である副走査方向の濃度を検出する。パッチ画像は、本発明の「トナー像」に対応する。なお、図1および図2では、出力画像S1における濃度ムラの様子を理解しやすいように、便宜的に用紙Sの縦方向を副走査方向として図示している。
濃度検出部80は、中間転写ベルト421の外周面に形成されたパッチ画像からの反射光量を検出し、検出した反射光量を制御部100に出力する。パッチ画像は、画像形成部40によって、中間転写ベルト421の回転によって濃度検出部80と対向するように形成される。
濃度検出部80には、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの発光素子と、フォトダイオード(PD:Photo Diode)などの受光素子とを備えた光センサーを適用することができる。濃度検出部80は、中間転写ベルト421の表面に光を照射し、反射して返ってきた光の量(反射光量)を検出する。中間転写ベルト421上に形成されたパッチ画像のトナー付着量が多いほど、照射された光がパッチ画像に遮られるため、受光素子における受光量が減少して反射光量は小さくなり、濃度検出部80から出力されるセンサー出力値は小さくなる。逆に、中間転写ベルト421上に形成されたパッチ画像のトナー付着量が少ないほど、中間転写ベルト421で反射した光が多く返ってくるため、受光素子における受光量が増加して反射光量は大きくなり、濃度検出部80から出力されるセンサー出力値は大きくなる。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆるベルト式の二次転写ユニットを採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材または裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、および搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
ところで、画像形成装置1においては、感光体ドラム413や現像スリーブ412Aの回転振れに起因して、画像の副走査方向に周期的な濃度ムラが発生することが知られている。このような濃度ムラが発生した場合、図1に示すように、例えば単色からなる画像を用紙Sに出力すると、色の濃い第1部分S11と色の薄い第2部分S12とが交互に位置するような出力画像S1となってしまう。特に、現像スリーブ412Aの径は、感光体ドラム413の径よりも小さいことから、現像スリーブ412Aの回転振れに起因する濃度ムラの場合、第1部分S11と第2部分S12とが短い間隔で発生しやすい。そのため、現像スリーブ412Aの回転振れに起因する濃度ムラが発生すると、用紙に出力した画像にその濃度ムラの影響が出やすくなるので、精度良く濃度ムラを補正する必要がある。
しかし、図5に示すように、現像装置414内において、例えば製造ばらつき等により現像スリーブ412Aの軸方向における両端部が保持部分において位置ずれして保持されていると、感光体ドラム413の軸線413Aに対して傾斜して配置される場合がある。このような場合に、図2に示すように、単色からなる画像を用紙Sに出力した際に、現像スリーブ412Aの回転起因による濃度ムラが発生すると、第1部分S11および第2部分S12が主走査方向に対して傾斜して位置する傾斜濃度ムラとなってしまう。このような傾斜濃度ムラを補正する際に、例えば主走査方向における全ての位置で同じ補正値により補正したとしても、全ての位置で濃度ムラを打ち消すことができず、精度良く傾斜濃度ムラを補正することができない。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、濃度検出部80の検出結果に基づいて副走査方向におけるパッチ画像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、第1補正量と2つの濃度検出部80の検出結果の違いとに基づいて主走査方向における複数の主走査位置についてパッチ画像の濃度ムラを補正するための補正量であって、第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行う。
制御部100は、図6に示すように、現像スリーブ412Aの第1所定回転周期(例えば、10周期)分に相当する第1パッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する。第1パッチ画像は、本発明の「第1トナー像」に対応し、予め設定された階調、色およびスクリーン数に基づいて形成される。図6では、パッチ画像として、検出階調が75[%]の第1画像E1および50[%]の第2画像E2を、YMCKの4色分示している。
図7に示すように、制御部100は、2つの濃度検出部80より第1パッチ画像における濃度を検出し、用紙SのA位置(図2参照)に対応する位置における濃度の第1変動波形P1と、用紙SのB位置(図2参照)に対応する位置における濃度の第2変動波形P2とを抽出する。
第1変動波形P1および第2変動波形P2は、略同じ形状の変動波形であり、傾斜濃度ムラの影響により互いに時間差Tだけ位相がずれている。
制御部100は、第1変動波形P1および第2変動波形P2の時間差Tを算出して第1変動波形P1および第2変動波形P2の位相のずれを検出する。制御部100は、当該位相のずれを補正し、各変動波形の位相を合わせた部分における各濃度値を足し合わせて平均化することで、図8に示すように、現像スリーブ412Aの一周期分の濃度ムラ波形P3を決定する。
制御部100は、この濃度ムラ波形P3から、濃度ムラ波形P3における濃度ムラを打ち消すような補正波形P4を決定する。この補正波形P4における濃度ムラを有するように、画像形成部40、例えば露光装置411における露光量を制御することで、出力画像における副走査方向における濃度を一定値P5にすることが可能となる。制御部100は、補正波形P4を決定したら、当該補正波形P4を記憶部72に記憶する。なお、補正波形P4は、本発明の「第1補正量」に対応する。
制御部100は、現像スリーブ412Aの回転周期および検出した各変動波形の検出結果の違い、つまり、位相のずれに基づいて、画像形成における開始時間に対応する濃度の補正波形上の補正量、つまり、位相位置を検出する。
具体的に、主走査方向におけるA位置(図2参照)での、画像形成における開始時間に対応する補正波形P4上の位相位置がAA位置であり、主走査方向におけるB位置(図2参照)での、当該開始時間に対応する補正波形P4上の位相位置がBB位置である場合について説明する。
制御部100は、主走査方向のA位置とB位置の間の距離と、補正波形P4上のAA位置およびBB位置とに基づいて、主走査方向における主走査位置毎に補正波形P4上の位相位置を予測する。
制御部100は、例えば、主走査方向の主走査位置がC位置(図2参照)のときの場合の位相位置が、AA位置およびBB位置との位置関係から、A位置とB位置の主走査方向における距離関係を考慮して、補正波形P4上におけるAA位置とBB位置の間に位置するCC位置であると予測する。
そして、制御部100は、画像形成における開始時間において、C位置に適用する補正波形P4上の位相位置がCC位置に一致するように補正波形P4の位相の変動量を決定する。このようにして、制御部100は、各主走査位置における補正波形P4の位相の、例えば濃度検出部80が配置されたA位置に対応するAA位置に対する変動量を決定する。制御部100は、主走査位置毎の補正波形P4の位相の変動量を決定後、各主走査位置において位相のずれた補正波形P4を記憶部72に記憶する。なお、各主走査位置において位相のずれた補正波形は、本発明の「第2補正量」に対応する。
このように、各主走査位置において位相のずれた補正波形P4が適用されることで、傾斜濃度ムラに対しても精度良く濃度ムラの補正をすることができる。
ところで、感光体ドラム413を保持する感光体ユニットを交換すると、現像スリーブ412Aと感光体ドラム413との位置関係が当該交換前と比較して変動する場合がある。この場合、現像スリーブ412Aの回転起因による濃度ムラが発生すると、例えば、図9に示すように、用紙Sに第1部分S11および第2部分S12の傾斜角度が図2の例と異なるような出力画像S1が出力される。このように感光体ユニットの交換前と交換後において、異なる傾斜濃度ムラが発生すると、交換後において再度傾斜濃度ムラの補正をする必要が生じてしまう。
しかし、現像スリーブ412Aの回転起因による濃度ムラの副走査方向における濃度ムラ波形は、現像スリーブ412Aの傾斜に依存するため、現像スリーブ412Aを有する現像装置412を交換しない以上、変動しない。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、第1補正処理を行った後、再度濃度ムラを補正する場合、既に算出された第1補正量、つまり、記憶部72に記憶された補正波形P4を用いて第2補正量、つまり各主走査位置において位相のずれた補正波形P4を算出する第2補正処理を実行する。
制御部100は、第2補正処理を実行する際、現像スリーブ412Aの第2所定回転周期(例えば、2周期)に相当し、第1パッチ画像よりも副走査方向の長さが短い第2パッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する。第2パッチ画像は、本発明の「第2トナー像」に対応する。
図7に示すように、制御部100は、当該第2パッチ画像により第1変動波形P1および第2変動波形P2を抽出し、これらの時間差Tを算出する。制御部100は、当該時間差Tに基づいて第1変動波形P1および第2変動波形P2の位相のずれを検出する。制御部100は、現像スリーブ412Aの回転周期および当該位相のずれに基づいて、第1補正処理と同様に各主走査位置における補正波形P4の位相を変動させる。
第1補正処理を実行する際には、濃度ムラの変動波形の周期が不明であるので、ある程度長い期間である第1所定回転周期分の第1パッチ画像を形成する必要がある。
それに対し、第2補正処理を実行する際には、濃度ムラの変動波形の周期が判明している。つまり、現像スリーブ412Aの傾斜に基づいた補正波形P4が既に決定されているので、第1変動波形P1と第2変動波形P2の位相のずれを検出するだけで良い。当該位相のずれは、現像スリーブ412Aの傾斜が変わらない以上、濃度ムラの変動波形の周期も変わらないので、比較的短い期間である第2所定回転周期分の第2パッチ画像を形成するだけで十分に検出することができる。そのため、感光体ユニットを交換した際に、再度傾斜濃度ムラを補正するために用いるトナー量を、感光体ユニットの交換前と比較して少なくすることができる。
次に、以上のような制御部100を備えた画像形成装置1における濃度ムラ補正の第1補正処理を実行するときの動作例について説明する。図10は、画像形成装置1における濃度ムラ補正の第1補正処理を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図10における処理は、補正波形P4が記憶部72に記憶されていない場合において、制御部100が印刷ジョブの実行指示を受け付けたときに実行される。
まず、制御部100は、第1パッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する(ステップS101)。制御部100は、当該第1パッチ画像から濃度検出部80により検出された第1変動波形P1および第2変動波形P2を検出する(ステップS102)。
次に、制御部100は、第1変動波形P1と第2変動波形P2の位相のずれを検出する(ステップS103)。次に、制御部100は、第1変動波形P1と第2変動波形P2の位相を補正する(ステップS104)。制御部100は、平均化して濃度ムラ波形P3を決定する(ステップS105)。
次に、制御部100は、濃度ムラ波形P3から補正波形P4を決定する(ステップS106)。制御部100は、当該補正波形P4を記憶部72に記憶する(ステップS107)。
次に、制御部100は、主走査位置毎の補正波形P4の位相変動量を決定する(ステップS108)。次に、制御部100は、主走査位置毎に当該位相変動量を記憶部72に記憶する(ステップS109)。そして、制御部100は、補正波形P4を適用、つまり、補正波形P4に基づいた補正値となるように画像形成条件を制御し(ステップS110)、本制御を終了する。
次に、画像形成装置1における濃度ムラ補正の第2補正処理を実行したときの動作例について説明する。図11は、画像形成装置1における濃度ムラ補正の第2補正処理を実行したときの動作例の一例を示すフローチャートである。図11における処理は、補正波形P4が記憶部72に記憶されている場合、つまり、感光体ユニットが交換された後において、制御部100が印刷ジョブの実行指示を受け付けたときに実行される。
まず、制御部100は、第2パッチ画像を形成するように画像形成部40を制御する(ステップS201)。制御部100は、当該第2パッチ画像から第1変動波形P1および第2変動波形P2を検出する(ステップS202)。
次に、制御部100は、第1変動波形P1と第2変動波形P2の位相のずれを算出する(ステップS203)。次に、制御部100は、主走査位置毎の補正波形P4の位相変動量を決定する(ステップS204)。制御部100は、主走査位置毎に当該位相変動量を記憶部72に記憶する(ステップS205)。
そして、制御部100は、補正波形P4を適用するように画像形成条件を制御し(ステップS206)、本制御を終了する。
以上、詳しく説明したように、本実施の形態における画像形成装置1は、感光体ドラム413と、トナーを感光体ドラム413に供給する現像スリーブ412Aとを有し、感光体ドラム413にトナーを付着させてパッチ画像を形成する画像形成部40と、感光体ドラム413の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、感光体ドラム413に形成されたパッチ画像の副走査方向の濃度を検出する濃度検出部80と、濃度検出部80の検出結果に基づいて副走査方向に発生したパッチ画像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された第1補正量と複数の位置における濃度検出部80の検出結果の違いとに基づいて主走査方向における複数の主走査位置についてパッチ画像の濃度ムラを補正するための補正量であって、第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行う制御部100と、を備える。
このように構成した本実施の形態によれば、主走査位置毎に、位相のずれた補正波形P4を適用することができるので、傾斜濃度ムラが発生しても、精度良く濃度ムラの補正をすることができる。
また、現像スリーブ412Aの回転周期に基づいて補正波形P4を決定するので、現像スリーブ412Aの回転振れに起因した濃度ムラが発生した場合に、当該濃度ムラに対して補正波形P4を合わせやすい。そのため、比較的出力画像に影響しやすい現像スリーブ412Aの回転振れに起因した濃度ムラに対しても、精度良く補正することができる。
また、感光体ドラム413が交換されて、現像スリーブ412Aと感光体ドラム413の位置関係が変わって、再度濃度ムラ補正をする必要がある場合、本実施の形態では、既に実行された第1補正処理で決定された補正波形P4を用いて第2補正処理を実行する。これにより、第1パッチ画像よりも副走査方向の長さが第2パッチ画像を形成するだけで濃度ムラの補正をすることが可能となるので、感光体ユニットを交換した際に、再度傾斜濃度ムラを補正するために用いるトナー量を少なくすることができる。
なお、上記実施の形態では、補正波形P4が2つの濃度検出部80により検出した変動波形から算出されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば2つの濃度検出部80のうち、1つの濃度検出部80が検出した変動波形から算出されても良いし、3つ以上の濃度検出部80が検出した変動波形から算出されても良い。
最後に、本実施の形態に係る画像形成装置1における評価実験について説明する。
本評価実験では、図3に示す画像形成装置1を用いて、傾斜濃度ムラが発生する条件において、傾斜濃度ムラを補正できるかについて確認した。
実験条件としては、現像スリーブ412Aの外径を25[mm]、プロセス線速を325[mm/sec]、感光体ユニットの寿命における印刷枚数を200000枚、感光体ドラム413の外径を60[mm]、現像装置412の寿命における印刷枚数を2400000枚とした。
図6に示すように、パッチ画像としては、検出階調が75[%]の第1画像E1および50[%]の第2画像E2を、YMCKの4色分、スクリーン数を3パターン形成したものであって、現像スリーブ412Aの10周期分に相当するものを用いた。なお、図6では、スクリーン数を1パターン形成したものを示している。
また、各パッチ画像は、100[%]階調のときのトナー付着量が6[g/m]、長さが480[mm]、幅が20[mm]である。なお、図6では、図面の見易さを考慮して、第1画像E1および第2画像E2の長さを幅に対して小さくして示している。
以上のような条件において、図6における主走査方向におけるD1位置、D2位置、D3位置、D4位置の4つの位置における副走査方向における濃度ムラの変動パターンを検出して第1補正処理を実行した場合を実施例1とし、D2位置のみで副走査方向における濃度ムラの変動パターンを検出して第1補正処理を実行した場合を比較例1とし、濃度ムラの補正を行わなかった場合を比較例2として、濃度ムラ補正判定を行った。
表1に、濃度ムラ補正判定の実験結果を示す。
Figure 0006256446
表1では、濃度ムラを完全に補正できた場合を「○」とし、濃度ムラを補正できなかった場合を「×」とした。
表1の結果から、比較例1では、D2位置については、濃度ムラを補正できたが、他の3つの位置では、濃度ムラを補正できなかった。それに対し、実施例1の場合、全ての位置で濃度ムラを補正できたことを確認した。すなわち、濃度ムラの変動波形を検出する位置が多くなるほど、濃度ムラを補正しやすくなることが確認できた。
次に、現像装置412の寿命(2400000枚)までの補正で消費したトナー量について確認した。本実験では、感光体ユニットが200000枚の印刷枚数で寿命となるので、感光体ユニットを11回交換して印刷処理を行う。
そして、実施例1および比較例1に加えて、D1位置、D2位置、D3位置、D4位置の4つの位置における副走査方向における濃度ムラの変動波形を検出して第1補正処理を実行した後、感光体ユニットの交換後は最初の第1補正処理において決定された補正波形を用いて第2補正処理を実行した場合を実施例2として濃度ムラの判定結果およびトナーの消費量について確認した。
比較例1では、パッチ画像を、D2位置以外の位置で形成しないように設定し、実施例1では、感光体ユニット交換前後に関わらず常時第1補正処理を実行するように設定する。
実施例2では、印刷枚数が200000枚までの場合、実施例2と同様の条件で第1補正処理を実行し、200000枚に達し、感光体ユニットを交換後、再度濃度ムラの補正を行う場合、第2補正処理を実行するように設定される。
実施例2の第2補正処理を実行する際のパッチ画像としては、各色における75[%]階調の第1画像E1のみを、スクリーン数を1つ形成したものを測定パターンとした。このときの第1画像E1は、長さを40[mm]、幅を20[mm]に設定した。
また、第2補正処理を実行する際の主走査方向における検知位置は、D1位置、D2位置、D3位置、D4位置の何れか1つの位置で実行する。この場合、パッチ画像は、検知位置のみで形成するように設定する。
表2に、印刷枚数毎の濃度ムラの判定結果および現像装置412の寿命までの補正で消費したトナー量を示す。
Figure 0006256446
表2では、濃度ムラを完全に補正できた場合を「○」とし、濃度ムラを補正できなかった場合を「×」とした。
表2の結果から、実施例1および実施例2において、印刷枚数が2400000枚に達するまで濃度ムラを補正できていることが確認できた。また、トナーの消費量が、比較例1の10.368[g]や実施例1の41.472[g]に対して、実施例2では、3.962[g]まで削減できたことを確認した。すなわち、実施例2において、その他の実施例よりも大幅にトナー消費量を削減できることを確認できた。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムに適用できる。複数のユニットには、例えば後処理装置、ネットワーク接続された制御装置等の外部装置が含まれる。
1 画像形成装置
40 画像形成部
80 濃度検出部
100 制御部
412A 現像スリーブ
413 感光体ドラム
416 周期検出部

Claims (6)

  1. 像担持体と、トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に前記トナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、前記像担持体に形成された前記トナー像の前記副走査方向の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された前記第1補正量と前記複数の位置における前記濃度検出部の検出結果の違いとに基づいて前記主走査方向における複数の主走査位置について前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量であって、前記第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行う濃度ムラ補正部と、
    を備え
    前記濃度ムラ補正部は、
    既に算出された前記第1補正量と、前記第1補正処理を行う際に用いる第1トナー像とは異なる第2トナー像における前記濃度検出部の検出結果とに基づいて前記第2補正量を算出する第2補正処理を行い、
    前記第2トナー像の前記副走査方向の長さが、前記第1トナー像の前記副走査方向の長さよりも短くなるように前記画像形成部を制御する、
    画像形成装置。
  2. 前記現像剤担持体の回転周期を検出する周期検出部を備え、
    前記濃度検出部は、前記主走査方向に並んで複数配置され、
    前記濃度ムラ補正部は、前記周期検出部により検出された回転周期および前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記主走査方向における複数の前記濃度検出部が配置された各位置の補正量を検出し、各補正量に基づいて前記濃度検出部が配置されていない位置における補正量を算出する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度ムラ補正部は、前記周期検出部により検出された回転周期および複数の前記濃度検出部のうち少なくとも1つの検出結果に基づいて前記第1補正量を算出する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記濃度ムラ補正部は、前記濃度検出部による検出結果における前記濃度ムラを打ち消すように前記第1補正量を算出する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  5. 画像形成装置を含む複数のユニットで構成される画像形成システムであって、
    像担持体と、トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に前記トナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、前記像担持体に形成された前記トナー像の前記副走査方向の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された前記第1補正量と前記複数の位置における前記濃度検出部の検出結果の違いとに基づいて前記主走査方向における複数の主走査位置について前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量であって、前記第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行う濃度ムラ補正部と、
    を備え
    前記濃度ムラ補正部は、
    既に算出された前記第1補正量と、前記第1補正処理を行う際に用いる第1トナー像とは異なる第2トナー像における前記濃度検出部の検出結果とに基づいて前記第2補正量を算出する第2補正処理を行い、
    前記第2トナー像の前記副走査方向の長さが、前記第1トナー像の前記副走査方向の長さよりも短くなるように前記画像形成部を制御する、
    画像形成システム。
  6. 像担持体と、トナーを前記像担持体に供給する現像剤担持体とを有し、前記像担持体に前記トナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部とを備える画像形成装置の濃度ムラ補正方法であって、
    前記像担持体の回転方向である副走査方向と直交する主走査方向の複数の位置において、前記像担持体に形成された前記トナー像の前記副走査方向の濃度を検出し、
    前記濃度の検出結果に基づいて前記副走査方向に発生した前記トナー像の濃度ムラを補正するための第1補正量を算出し、当該算出された前記第1補正量と前記複数の位置における前記濃度の検出結果の違いとに基づいて前記主走査方向における複数の主走査位置について前記トナー像の濃度ムラを補正するための補正量であって、前記第1補正量とは位相が異なる第2補正量を算出する第1補正処理を行い、
    既に算出された前記第1補正量と、前記第1補正処理を行う際に用いる第1トナー像とは異なる第2トナー像における前記濃度の検出結果とに基づいて前記第2補正量を算出する第2補正処理を行い、
    前記第2トナー像の前記副走査方向の長さが、前記第1トナー像の前記副走査方向の長さよりも短くなるように前記画像形成部を制御する、
    濃度ムラ補正方法。
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