JP2017223898A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨だれの発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、像担持体と、潤滑剤が外添されたトナーを像担持体の表面上における第1および第2の領域にそれぞれ供給して、第1領域に第1トナー像を形成し、第2領域に第2トナー像を形成する画像形成部と、像担持体の回転軸方向に第1領域を複数の部分に区分し、形成される第1トナー像の当該部分毎のカバレッジを部分カバレッジとして算出する部分カバレッジ算出部と、部分カバレッジおよび第1トナー像の全体カバレッジに基づいて、第2トナー像を形成するように画像形成部を制御する制御部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する(現像)。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
トナー像を転写した後の感光体表面には未転写のトナー等が残留するため、これらが次の画像形成に悪影響を与えないように、感光体表面はクリーニング装置によりクリーニングされて次の画像形成プロセスに備えられる。
例えば、引用文献1には、クリーニングブレードを感光体表面に摺擦させて、未転写トナー等の付着物を除去するクリーニング装置が開示されている。
クリーニングブレード等により感光体をクリーニングする際には、トナーの感光体への付着力を低減させ、クリーニング性能を上げるために、潤滑剤が添加されたトナーを塗布して潤滑剤を感光体表面に付着させる技術が用いられている。
ここで、潤滑剤の付着量が少なくなる場合について具体的に説明する。トナー中に添加されている潤滑剤は、トナーに付着しやすいようにトナーとは逆極性(例えば、正極性)を有しており、現像時に感光体表面における露光されていない部分(負帯電している白地部分)に多く移動する。そのため、低カバレッジ(低印字率)の画像形成処理を連続的に行う場合、現像装置に対するトナーの補給量が少ない状態で、トナーに比べて多くの潤滑剤が現像装置から感光体へ移動し、現像装置中の潤滑剤が枯渇するおそれがある。現像装置中の潤滑剤が枯渇すると、感光体に付着させる潤滑剤がなくなるため、感光体表面上の潤滑剤量が次第に低下して、感光体の表面エネルギーが高くなり、トナーの感光体への付着力が低減されず、クリーニング性能が低下し、トナーが感光体表面上に核として強固に付着する。
特開平07−295447号公報
ところで、図1に示すように、用紙310の搬送方向に対して平行に高画像濃度の帯チャート画像320,330を連続して出力すると、感光体表面上において当該帯チャート画像320,330に対応する位置だけカバレッジ(印字率)が高くなる。
高画像濃度の帯チャート画像320,330を連続して出力する場合のように、クリーニング装置による感光体のクリーニングにおいて、帯チャート画像320,330を通紙すると、クリーニングブレードのエッジに滞留した残留トナーにより感光体表面上の潤滑剤量が削られて、感光体表面に付着させる潤滑剤がなくなるため、クリーニング性能が低下し、トナーは感光体表面上に雨だれ状の核として強固に付着する。その後のクリーニングにおいて、感光体表面上に付着した核を起点として更にトナーが付着し、当該核が大きな雨粒のような塊に成長する。核が存在する場所では、潜像を形成する露光が遮断されるため、当該場所にはトナーが付着せず、用紙310に形成された画像中に白く抜けた部分として現れる。このような現象は画像不良の1つとして知られており、「雨だれ(ダッシュマーク)」と称されることもある。
本発明は、雨だれの発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明における画像形成装置は、
像担持体と、
潤滑剤が外添されたトナーを前記像担持体の表面上における第1および第2の領域にそれぞれ供給して、前記第1領域に第1トナー像を形成し、前記第2領域に第2トナー像を形成する画像形成部と、
前記像担持体の回転軸方向に前記第1領域を複数の部分に区分し、形成される前記第1トナー像の当該部分毎のカバレッジを部分カバレッジとして算出する部分カバレッジ算出部と、
前記部分カバレッジおよび前記第1トナー像の全体カバレッジに基づいて、前記第2トナー像を形成するように前記画像形成部を制御する制御部と、
を備える。
本発明によれば、雨だれの発生を抑制することができる。
帯チャート画像が出力された用紙を示す図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 縦帯チャート画像が出力された用紙を示す図である。 横帯チャート画像が出力された用紙を示す図である。 接触角と全体カバレッジとの関係を示す図である。 感光体ドラムにおける部分毎の接触角を示す図である。 画像形成装置の動作例を示すフロー図である。 全体カバレッジとRFPのカバレッジとの和のカバレッジを表す図である。 転写率を測定する装置を概略的に示す図である。 感光体ドラムの表面粗さと感光体ドラムの走行時間との対応関係を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図3は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図2、3に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。画像形成装置1による画像形成処理のプロセス速度は、460[mm/秒](A4用紙100[枚/分]に相当)である。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図3に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部100を備える。制御部100は、部分カバレッジ算出部、および表面粗さ算出部としても機能する。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。表示部2が本発明の「報知部」に対応する。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。感光体ドラム413が本発明の「像担持体」に対応する。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面における画像形成領域(本発明の「第1領域」に対応)に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像(本発明の「第1トナー像」に対応)を形成する。また、現像装置412は、感光体ドラム413の表面における非画像形成領域(本発明の「第2領域」に対応)にRFP(本発明の「第2トナー像に対応)を形成する。なお、RFPを、リフレッシュパッチまたは紙間パッチと称する場合がある。ここで「画像形成領域」とは、感光体ドラム413から転写材(例えば、中間転写ベルト421)に転写される画像の形成に用いられる領域である。また、「非画像形成領域」とは、転写される画像の形成に用いられない領域である。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード415A(図10参照)等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部100からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
出願人は、帯チャート画像と雨だれの発生との関係について実験を行い、実験結果を得た。
次に、この実験結果の一例に基づいて、帯チャート画像と雨だれの発生との関係について図4および図5を参照して説明する。図4は、縦帯チャート画像が出力された用紙を示す図である。図5は、横帯チャート画像が出力された用紙を示す図である。図4および図5に用紙搬送方向を矢印で示す。ここでは、画像を用紙搬送方向に対して平行に出力する帯チャート画像を縦帯チャート画像と呼び、用紙搬送方向に対して直交に出力する帯チャート画像を横帯チャート画像と呼ぶこととする。
図4に示すように、縦帯チャート画像の用紙搬送方向の長さが、A4の用紙搬送方向の長さ210mmの50%である105mmの場合、雨だれが発生しない。これに対し、縦帯チャート画像の用紙搬送方向の長さが、A4の用紙搬送方向の長さ210mmの75%以上である158mm以上の場合、雨だれが発生しやすくなる。
また、図5に示すように、横帯チャート画像の用紙搬送方向の長さが74mmである場合、雨だれが発生しない。
以上から、用紙搬送方向における用紙の長さに対して縦帯チャートの画像の長さが75%以上の場合、雨だれが発生することがわかる。ここで、感光体ドラム413の画像領域(第1領域)に形成される第1トナー像を主走査方向(感光体ドラム413の回転軸方向)に複数の部分に区分し、形成されるトナー像形の部分毎のカバレッジを「部分カバレッジ」という。部分カバレッジの数値は、用紙の用紙搬送方向の長さに対する縦帯チャート画像の用紙搬送方向の長さの割合で表される。
前述したように、感光体ドラム413の表面エネルギーが高くなると、クリーニング性能が低下し、雨だれが発生しやすくなる。感光体ドラム413の表面エネルギーは、感光体ドラム413の表面における純水の接触角で代用することができる。なお、純水の接触角は、例えば、表面上に純水を滴下し、カメラで液滴の画像を捉え、画像解析で接触角を計算する方法により測定することができる。
図6は、感光体ドラム413の表面における純水の接触角と、第1トナー像の全体カバレッジとの関係を示す図である。ここで、全体カバレッジとは、感光体ドラム413の表面上における第1領域(画像形成領域)に形成される第1トナー像のカバレッジをいう。
図6に示すように、全体カバレッジが0%から5%に上昇するに応じて接触角が上昇し、全体カバレッジが5%以上では、接触角がほぼ一定となる。
なお、接触角が95°以下では雨だれが発生しやすくなることが知られている。
次に、感光体ドラム413上に形成された画像と、当該画像が形成された位置における純水の接触角との関係について図7を参照して説明する。
図7は、感光体ドラム413の回転軸方向において感光体ドラム413の表面を6つに区分し、各部分に形成された画像と、当該部分における純水の接触角との関係を示す図である。図7に、全体カバレッジが2.5%であり、感光体ドラム413の非画像領域(第2領域)に形成されるRFP(リフレッシュパッチ)のカバレッジが2.5%である場合における第1、第2、第3、第5および第6のそれぞれの部分、さらに、縦帯チャート画像が形成された場合における第4の部分を“△”で示す。図7に示すように、接触角は、第1、第2、第3、第5および第6のそれぞれの部分で105°であり、第4の部分で98°である。
また、図7に、全体カバレッジが2.5%であり、RFPのカバレッジが1%である場合における第1、第2、第3、第5および第6のそれぞれの部分、さらに、縦帯チャート画像が形成された場合における第4の部分を“□”で示す。図7に示すように、接触角は、第1、第2、第3、第5および第6の部分で102°であり、第4の部分で93°である。
さらに、図7に、全体カバレッジが5%であり、かつ、横帯チャート画像が形成された場合における第1から第6の部分を“○”で示す。図7に示すように、接触角は、第1から第6の部分で98°一定である。
以上から、図7に“△”で示す第4の部分のように、、縦帯チャート画像が形成された場合であっても、全体カバレッジとREPのカバレッジとの和(以下、合算カバレッジと称する)が5%以上である場合は、当該第4の部分における接触角が98°となり、雨だれが発生しないことがわかる。
制御部100(部分カバレッジ算出部)は、感光体ドラム413の回転軸方向(主走査方向)に第1領域を複数の部分に区分し、形成される第1トナー像の部分毎のカバレッジを部分カバレッジとして算出する。
制御部100は、制御部100は、全体カバレッジおよび部分カバレッジに基づいて、画像形成部40を制御する。
制御部100は、具体的には、全体カバレッジが3.5%(本発明の「第2閾値」に対応)未満であって、かつ、部分カバレッジが75%(本発明の「第1閾値」に対応)以上である場合、全体カバレッジが3.5%以上であるか、または、部分カバレッジが75%未満である場合に比べて、全体カバレッジとRFPのカバレッジとの和(合算カバレッジ)が大きくなるように、画像形成部40を制御する。なお、ここで用いられる全体カバレッジは、部分毎のカバレッジが算出された時点の直前の予め設定された時間(例えば、30秒間)における第1トナー像の平均カバレッジである。また、ここで用いられる部分カバレッジは、部分毎のカバレッジが算出された時点のカバレッジである。
次に、図8のフロー図を参照し、本実施の形態における画像形成装置1の制御動作について説明する。図8における各処理は、例えば印刷ジョブの実行が開示されることにより開始する。
先ず、制御部100は、第1トナー像の部分毎の部分カバレッジを算出する(ステップS100)。
前後して、制御部100は、部分毎のカバレッジを算出した時の直前の時間(ここでは、30秒間)における第1トナー像の平均カバレッジ(全体カバレッジ)を算出する(ステップS110)。
次に、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であるか否かを判断する(ステップS120)。全体カバレッジが3.5%未満の場合(ステップS120:YES)、制御部100は、部分カバレッジが75%未満であるか否かを判断する(ステップS130)。
部分カバレッジが75%以上である場合(ステップS130:YES)、制御部100は、合算カバレッジが5%となるように、画像形成部40を制御する(ステップS140)。
上記の制御について図9を参照して説明する。図9は、全体カバレッジ、RFPのカバレッジ、および、合算カバレッジの関係を示す図である。制御部100は、合算カバレッジが図9に一点鎖線で示す5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
一方、部分カバレッジが75%未満である場合(ステップS130:NO)、制御部100は、合算カバレッジが3.5%となるように、画像形成部40を制御する(ステップS150)。
上記の制御について図9を参照して説明すると、制御部100は、例えば、全体カバレッジが2%である場合、合算カバレッジが図9に実線で示す3.5%となるように、画像形成部40を制御して、カバレッジ1.5%のRFPを第2領域に形成させる。
ステップS120において、全体カバレッジが3.5%以上である場合(ステップS120:NO)、制御部100は、RFPを第2領域に形成さない(ステップS160)。したがって、合算カバレッジは増加せず、3.5%以上のままである。
表1に、画像形成部40を制御する場合の条件および制御により達成される合算カバレッジの値を示す。
Figure 2017223898
なお、表1において「3.5%(RFPなし)」とは、RFPを第2領域に形成させることなく、合算カバレッジを増やさないことをいう。
上記実施の形態に係る画像形成装置1によれば、部分カバレッジが高く、全体カバレッジが低い場合に、RFPを第2領域に形成させることで、潤滑剤の供給量を増やし、感光体ドラム413の表面エネルギーを低下させて、雨だれの発生を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、前述する75%のように、部分カバレッジの閾値を1つ設けたが、本発明はこれに限らず、部分カバレッジの閾値を複数設け、閾値のレベルに応じて合算カバレッジの値を変えるようにしてもよい。これにより、さらに安定したクリーニング性能を確保して、雨だれの発生を防止することができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1に係る画像形成装置1について説明する。
感光体ドラム413に形成したトナー像が転写材(中間転写ベルトや用紙など)に転写された程度を示す転写率が低いと、転写残トナーがドラムクリーニングブレード415Aにより多く残留し、転写残トナーで感光体ドラム413の表面上の潤滑剤が削られ、感光体ドラム413の表面エネルギーが高くなり、トナーの感光体への付着力が低減されず、クリーニング性能が低下し、トナーが感光体表面上に核として強固に付着するため、雨だれが発生しやすい状態となる。
上記実施の形態では、画像形成部40を制御する場合の条件として、全体カバレッジの閾値および部分カバレッジの閾値がそれぞれ設けられる。
これに対し、変形例1では、画像形成部40を制御する場合の条件として、全体カバレッジの閾値および部分カバレッジの閾値の他に、転写率の閾値(本発明の「第3閾値」に対応)が設けられる。制御部100は、全体カバレッジおよび部分カバレッジが同じ条件下で、転写率が閾値未満である場合に、転写率が閾値以上である場合に比べ、合算カバレッジが大きくなるように画像形成部40を制御する。
図10は、カラー画像形成装置1における転写率を測定する装置を概略的に示す図である。感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための転写ニップの感光体ドラム413の回転方向における上流側に転写前検知装置(IDCセンサ)が配置され、下流側に転写後検知装置が配置される。測定用のパッチを感光体ドラム413から中間転写ベルト421に転写させることで、その前後のパッチ濃度から転写率を測定することができる。なお、モノクロ画像形成装置における転写率の測定装置では、転写ニップに用紙を1枚通紙することで、実際の通紙時の転写率に近い状態で測定するように構成してもよい。
表2に、画像形成部40を制御する場合の条件および制御により達成される値を示す。
Figure 2017223898
なお、表2において「3.5%(RFPなし)」とは、RFPを第2領域に形成させることなく、合算カバレッジを増やさないことをいう。
次に、表2を参照し、変形例1における画像形成装置1の制御動作について説明する。
なお、制御部100は、上記の測定装置から転写率を取得する。
制御部100は、表2に示すように、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%未満であり、かつ、転写率が85%以上である場合、合算カバレッジが3.5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%未満であり、かつ、転写率が85%(本発明の「第4閾値」に対応)未満である場合、異常である旨の表示制御信号を操作表示部20に送信する。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上であり、かつ、転写率が95%以上である場合、合算カバレッジが3.5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上であり、かつ、転写率が90%以上、95%未満である場合、合算カバレッジが4%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上であり、かつ、転写率が85%以上、90%未満である場合、合算カバレッジが5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上であり、かつ、転写率が85%未満である場合、異常である旨の表示制御信号を操作表示部20に送信する。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%以上である場合、部分カバレッジが75%未満であるかどうかに関係なく、また、転写率の数値に関係なく、RFPを第2領域に形成させない。したがって、合算カバレッジは3.5%以上のままとなる。
上記変形例1に係る画像形成装置1によれば、画像形成部40を制御する条件として、全体カバレッジ、部分カバレッジ、および、転写率を設け、転写率が95%未満の場合に、転写率が95%以上の場合に比べて、合算カバレッジを大きくする。また、転写率が90%未満の場合に、転写率が90%以上の場合に比べて、合算カバレッジを大きくする。これにより、転写率の低下を潤滑剤の供給量の増加で補い、雨だれの発生を抑制することができる。また、第2の閾値として、95%、90%の2つを設け、転写率の低下の程度に応じて、潤滑剤の供給量を加減することで、トナーの消費量を低減することができる。さらに、転写率が85%未満である場合、異常である旨を表示する。これにより、画像濃度不足などの異常画像の発生を防止することができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2に係る画像形成装置1について説明する。
感光体ドラム413の表面粗さRz.j(μm)が大きいとクリーニング性能が低下し、雨だれが発生しやすくなる。したがって、感光体ドラム413の表面が荒れた状態では、潤滑剤の供給量を多めにし、クリーニング性能の低下を防止して、雨だれの発生を抑制する必要がある。
上記変形例1では、画像形成部40を制御する場合の条件として、全体カバレッジの閾値、部分カバレッジの閾値、および、転写率の閾値がそれぞれ設けられる。
これに対し、変形例2では、画像形成部40を制御する場合の条件として、全体カバレッジの閾値、部分カバレッジの閾値、および、転写率の閾値の他に、感光体ドラム413の表面粗さが設けられる。制御部100は、全体カバレッジ、部分カバレッジ、および、転写率が同じ条件下で、感光体ドラム413の表面粗さが閾値(本発明の「第5閾値」に対応)以上である場合に、表面粗さが閾値未満である場合に比べ、合算カバレッジが大きくなるように画像形成部40を制御する。
図11は、感光体ドラム413の表面粗さRz.j(μm)と感光体ドラム413の走行時間との対応関係を示す図である。感光体ドラム413の走行時間が本発明の像担持体の「使用時間」に対応する。また、感光体ドラム413の使用時間、画像形成回数、帯電特性の劣化等が本発明の像担持体の「使用履歴」に対応する。
図11から、感光体ドラム413の表面粗さは、感光体ドラム413の走行時間の長さに応じて大きくなることがわかる。また、感光体ドラム413の表面粗さは、用紙の坪量の大きさに応じて大きくなることがわかる。
制御部100(表面粗さ算出部)は、感光体ドラム413の走行時間に基づいて、基準となる用紙における感光体ドラム413の表面粗さを算出し、当該算出した表面粗さに、第1トナ像が形成された用紙の種類に応じた係数を乗算することにより、紙種における感光体ドラム413の表面粗さを算出する。なお、感光体ドラム413の走行時間は、例えば画像形成処理における印字枚数から求められる。ここで、用紙の種類は、例えば坪量で表される。坪量100g/mまでの用紙(普通紙)に応じた係数は1であり、坪量101から150g/mまでの用紙に応じた係数は1.25であり、坪量150g/m以上の用紙に応じた係数は1.5である。
表3に、画像形成部40を制御する場合の条件および制御により達成される値を示す。
Figure 2017223898
なお、表3において「3.5%(RFPなし)」とは、RFPを第2領域に形成させることなく、合算カバレッジを増やさないことをいう。
次に、表3を参照し、変形例2における画像形成装置1の制御動作について説明する。
なお、制御部100は、感光体ドラム413の走行時間および用紙の種類に基づいて、感光体ドラム413の表面粗さを算出しておく。
制御部100は、表3に示すように、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが50%以上、75%未満であり、かつ、転写率が85%以上、90%未満であり、かつ、感光体ドラム413の表面粗さRz.jが1.5μm以上である場合、合算カバレッジが4%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上であり、かつ、表面粗さが1.5μm以上である場合において、転写率が95%以上である場合、90%以上、95%未満である場合、85%以上、90%未満である場合、合算カバレッジがそれぞれ4%、4.5%、5.5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上である場合において、表面粗さが1.5μm以上であるか否かに関係なく、転写率が85%未満である場合、異常である旨の表示制御信号を操作表示部20に送信する。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%以上であり、かつ、転写率が85%以上、90%未満であり、かつ、表面粗さが1.5μm以上である場合において、部分カバレッジが75%未満である場合、合算カバレッジが3.5%(RFPなし)となるように、また、75%以上である場合、合算カバレッジが4%となるように、画像形成部40を制御する。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%未満であり、かつ、転写率が85%以上、90%未満であり、かつ、感光体ドラム413の表面粗さが1.5μm未満である場合、合算カバレッジが3.5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%未満であり、かつ、部分カバレッジが75%以上であり、かつ、表面粗さが1.5μm未満である場合において、転写率が95%以上である場合、合算カバレッジが3.5%となるように、また、転写率が90%以上、95%未満である場合、合算カバレッジが4%となるように、また、転写率が85%以上、90%未満である場合、合算カバレッジが5%となるように、画像形成部40を制御して、RFPを第2領域に形成させる。
また、制御部100は、全体カバレッジが3.5%以上であり、かつ、転写率が85%以上、90%未満であり、かつ、表面粗さが1.5μm未満である場合、部分カバレッジが75%未満であるか否かに関係なく、合算カバレッジがそれぞれ3.5%(RFPなし)となるように、画像形成部40を制御する。
上記変形例2に係る画像形成装置1によれば、画像形成部40を制御する条件として、全体カバレッジ、部分カバレッジ、転写率、および、感光体ドラム413の表面粗さを設け、表面粗さが1.5μm以上の場合に、表面粗さが1.5μm未満の場合に比べて、合算カバレッジをさらに0.5%増やすことで、表面粗さの悪化を潤滑剤の供給量の増加で補い、雨だれの発生を抑制することができる。また、表面粗さが例えば1.5μm未満などのように小さい場合は、表面粗さが大きい場合に比して合算カバレッジを例えば0.5%減らすことで、画質を維持しつつ、トナーの消費量を抑えることができる。
なお、上記実施の形態及び変形例において、全体カバレッジとして、30秒間における第1トナー像の平均カバレッジを用いたが、本発明は30秒に限らず、例えば、30秒より長くても、短くてもよい。また、予め設定された印字枚数の第1トナー像の平均カバレッジを用いてもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、雨だれの発生を抑制することが要求される画像形成装置に好適に利用される。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
413 感光体ドラム

Claims (11)

  1. 像担持体と、
    潤滑剤が外添されたトナーを前記像担持体の表面上における第1および第2の領域にそれぞれ供給して、前記第1領域に第1トナー像を形成し、前記第2領域に第2トナー像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の回転軸方向に前記第1領域を複数の部分に区分し、形成される前記第1トナー像の当該部分毎のカバレッジを部分カバレッジとして算出する部分カバレッジ算出部と、
    前記部分カバレッジおよび前記第1トナー像の全体カバレッジに基づいて、前記第2トナー像を形成するように前記画像形成部を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記第1トナー像は、前記像担持体から転写材に転写される画像であり、前記第2トナー像は、前記像担持体から転写材に転写されないパッチ画像である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1領域は、前記像担持体から転写材に転写される画像の形成に用いられる画像形成領域であり、前記第2領域は、前記転写される画像の形成に用いられない非画像形成領域である請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記部分カバレッジの少なくとも1つが第1閾値以上であり、かつ、前記全体カバレッジが第2閾値未満である場合に、前記部分カバレッジの何れもが前記第1閾値未満であり、かつ、前記全体カバレッジが前記第2閾値以上である場合に比べ、前記全体カバレッジと前記第2トナー像のカバレッジとの和が大きくなるように、前記画像形成部を制御する請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記全体カバレッジは、前記部分毎のカバレッジが算出された時点の直前の予め設定された時間における第1トナー像の平均カバレッジである請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記部分カバレッジは、前記部分毎のカバレッジが算出された時点のカバレッジである請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記像担持体から転写材に転写された前記第1トナー像の転写率が第3閾値未満である場合に、前記転写率が前記第3閾値以上である場合に比べ、前記全体カバレッジと前記第2トナー像のカバレッジとの和が大きくなるように、前記画像形成部を制御する請求項4から6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記転写率が前記第3閾値より小さな前記第4閾値未満である場合に、その旨を報知する報知部をさらに備える請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記像担持体の表面粗さが第5閾値以上である場合に、前記表面粗さが前記第5閾値未満である場合に比べ、前記全体カバレッジと前記第2トナー像のカバレッジとの和が大きくなるように、前記画像形成部を制御する請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 前記像担持体の使用時間に基づいて前記表面粗さを算出する表面粗さ算出部をさらに備える請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記像担持体の使用履歴および前記第1トナー像が形成された用紙の種類に基づいて前記表面粗さを算出する表面粗さ算出部をさらに備える請求項9に記載の画像形成装置。
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