JP6113379B1 - 縮合ピリミジン化合物又はその塩 - Google Patents

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Abstract

これまでRET阻害作用について知られていなかった化合物又はその塩を有効成分とする、新規のRET阻害剤、及びRET阻害作用により予防又は治療され得る疾患(悪性腫瘍等)の予防又は治療剤を提供すること。 式(I)[式中、A、R1〜R3、X及びnは明細書中で定義したとおりの意味を有する]で表される化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤。【選択図】なし

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2015年9月8日に出願された、日本国特許出願第2015−177073号明細書(その開示全体が参照により本明細書中に援用される)に基づく優先権を主張する。本発明は、RET阻害作用を有する新規な縮合ピリミジン化合物又はその塩、及びこれを含有する医薬組成物に関するものである。
プロテインキナーゼは生体内に種々存在し、広範囲な機能調節に関わっていることが知られている。RETは、proto−oncogeneの1つとして同定された受容体型チロシンキナーゼであり、glial cell line−derived neurotrophic factor (GDNF)及びGDNF受容体と結合し、複合体を形成することにより、細胞内リン酸化シグナルを介して生理機能を発揮する(非特許文献1)。正常組織においては、胎生期の腎臓や神経形成に寄与していることが報告されている(非特許文献2)。また、肺癌、甲状腺癌、乳癌、膵臓癌、前立腺癌等においては、RET遺伝子が転座、変異及び過剰発現していることで、活性化状態が亢進し、細胞増殖、腫瘍形成或いは組織浸潤に寄与していることが報告されている(非特許文献3、4、5、6、7、8)。加えて、こうした癌でのRETの転座や活性化レベルの亢進は予後とも逆相関することが報告されており(非特許文献9、10、11、12)、RETは癌の予後不良因子としても知られている。
したがって、RETの活性を制御できる阻害剤は、RETシグナル経路の異常亢進と関連した疾患の治療薬として有用であると考えられる。
例えば、RET遺伝子が転座、変異及び過剰発現して活性化している癌において、RETを特異的に阻害する薬剤を投与することにより、より選択的かつ集中的に癌細胞の増殖を抑制することが可能であることが期待され、癌患者の治療、延命やQOLの向上に貢献することが予想される。
RET阻害活性を有する化合物としては、例えばPP1(非特許文献13)が知られている。PP1は、RETに加えてSRC(非特許文献14)、c−Kit、Bcr−Abl(非特許文献15、16)等に対しても高い阻害活性を示すことが知られている。例えばSRCの阻害により副作用として骨形成亢進異常をきたし、LCKの阻害により副作用としてT細胞抑制を引き起こすことが懸念される(非特許文献17,18)。このように、マルチキナーゼ阻害剤はRET以外にも種々のシグナル経路を阻害することで細胞増殖等を抑制するため、さまざまな副作用が懸念され、副作用のため投与量の減量や休薬期間が必要となれば、RET阻害活性を十分に発揮できない可能性がある。副作用低減の観点から、RETに対して高い阻害活性を持ちつつ他のキナーゼに対する阻害活性が低いRET阻害剤が望まれる。
米国特許第5665721号公報 国際公開96/40686A1公報
Lois M. Mulligan, Nature Rev., 14(3):pp173-186, (2014) Carlos F. Ibanez, Cold Spring Harb Perspect Biol., 5(2):pp1-10, (2013) Takashi Kohno, Nature Med., 18(3) :pp375-377, (2012) Massimo Santoro, Eur J Endocrinol., 155:pp645-653, (2006) Marjan Zarif Yeganeh, Asian Pac J Cancer Prev., 16(6):pp2107-2117, (2015) Albana Gattelli, EMBO Mol Med., 5:pp1335-1350, (2013) Yoshinori Ito, Surgery, 138:pp788-794, (2005) Dawn M. Dawson, J Natl Cancer Inst., 90(7):pp519-523, (1998) Weijing Cai, Cancer, 119:pp1486-1494, (2013) Rossella Elisei, J Clin Endocrinol Metab., 93(3):pp682-687, (2008) Albana Gattelli, EMBO Mol Med., 5:pp1335-1350, (2013) Q ZENG, J. Int. Med. Res., 36:pp656-664, (2008) Francesca Carlomagno,Cancer Res., 62(4):pp1077-1082, (2002) Johannes Waltenberger,Circ Res., 85(1):pp12-22, (1999) Louise Tatton, J Biol Chem., 278(7):pp4847-4853, (2003) Markus Warmuth, Blood. 101(2):pp664-672, (2003) Carolyn Lowe, Proc Natl Acad Sci U S A, 90(10):pp4485-4489, (1993) Thierry Molina, Nature, 357(6374):pp161-164, (1992)
本発明の課題は、これまでRET阻害作用について知られていなかった化合物又はその塩を有効成分とする、新規のRET阻害剤、及びRET阻害作用により予防又は治療され得る疾患(悪性腫瘍等)の予防又は治療剤を提供することにある。また本発明は、RETを選択的に強く阻害する新規化合物又はその塩を提供することも課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記式(I)及び式(I’)で表される化合物群が、RETに対し優れた阻害活性及びキナーゼ選択性を示し、悪性腫瘍等のRETが関与する疾患を治療するための医薬として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記一般式(I)
[式中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いアミノ基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
又は、
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を示す。)
であり;
nは0〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
また、本発明は下記一般式(I’)
[式中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いアミノ基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
又は、
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を示す。)
であり;
nは0〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤を提供する。
また、本発明は、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、RET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するためのものである、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤製造のための上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤である、抗腫瘍剤製造のための上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、RET阻害剤製造のための上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、哺乳動物に上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に上記一般式(I)若しくは一般式(I’)で表される化合物又はその塩を投与することを特徴とするRET阻害方法を提供する。
特許文献1及び2には、RET阻害作用についても、抗腫瘍効果についても示唆すらされていない。
RET阻害活性を有する化合物として、前述のPP1が知られている。PP1は縮環ピリミジン骨格にp−トルイル基が結合しているが、本発明化合物の特徴であるアミド結合に続くピラゾリル基を有していない点で構造が大きく異なる。また、後述の試験例に示す通り、本発明化合物又はその塩は、PP1とは異なり、高いRET選択性を有するという特長がある。
本発明によれば、本発明によれば、これまでRET阻害作用について知られていなかった上記一般式(I)及び上記一般式(I’)で表される化合物又はその塩を有効成分として用いることによって、新規のRET阻害剤及びRET阻害作用により予防又は治療され得る疾患(悪性腫瘍等)の予防又は治療剤を提供することができる。特に上記一般式(I’)で表される新規化合物又はその塩等が好ましい。
本発明化合物又はその塩は、優れたRET選択的阻害活性を有し、癌細胞に対する増殖抑制効果を示すことが明らかとなった。
RETは癌遺伝子として知られ、多くの癌種でRET遺伝子が転座、変異及び過剰発現して活性化していることが知られているため(非特許文献3、4、5、6、7、8)、高いRET阻害活性を有する本発明化合物又はその塩は、癌の予防及び/又は治療剤として有用である。
さらに本発明化合物又はその塩は、SRC、LCK等の他のキナーゼに比してRETを選択的に強く阻害することから、副作用を軽減でき安全性の向上が期待できる。
また、本発明化合物又はその塩は、肝ミクロソーム中において良好な安定性を示し、良好な血中曝露が期待でき、またCyp阻害の懸念がないという有利な点を有する。
試験例5における試験期間中の相対腫瘍体積の推移を示す。 試験例5における試験期間中の相対腫瘍体積の推移を示す。 試験例5における試験期間中の体重変化の推移を示す。 試験例5における試験期間中の体重変化の推移を示す。
本発明の上記式(I)及び上記一般式(I’)で表される化合物は、縮環ピリミジン骨格にアミド結合を介してピラゾリル基を有する化合物であり、これまでRET阻害作用について知られていなかった化合物である。特に、上記式(I’)で表される化合物又はその塩等は前記のいずれの先行技術文献にも記載されていない新規な化合物である。
本発明において、一般式(I)及び上記一般式(I’)で表される化合物を、それぞれ単に化合物(I)及び化合物(I’)と示すことがある。
本願明細書において、別途規定されない場合には、「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル基、橋かけシクロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、シクロアルコキシ基、シクロアルキル−アルコキシ基、アラルキルオキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキル−アルキルチオ基、アミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、シクロアルキル−アルキルアミノ基、アシル基、アシルオキシ基、オキソ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、カルバモイル基、飽和若しくは不飽和複素環基、芳香族炭化水素基、飽和複素環オキシ基等が挙げられ(上記に列挙した置換基を「置換基B」と示すこともある)、前記置換基が存在する場合、その個数は典型的には1個、2個又は3個である。
本願明細書において「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
本願明細書において「アルキル基」は、直鎖状及び分枝鎖状のいずれでも良く、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、1−メチルプロピル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,1,2,2−テトラメチルエチル基、n−ヘプチル基、1,1,2,2−テトラメチルプロピル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基等が挙げられ、C1−C10アルキル基や、C1−C6アルキル基等が含まれる。
本願明細書において「ハロゲノアルキル基」としては、前記のハロゲン原子を1個又は複数個(例えば、1〜10個、1〜7個、1〜5個等)有する炭素数1乃至10の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基(ハロゲノC1−C10アルキル基)が挙げられ、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロエチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、モノフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロイソプロピル基、モノフルオロ−n−ブチル基、モノフルオロ−n−ペンチル基、モノフルオロ−n−ヘキシル基等が挙げられ、ハロゲノC1−C6アルキル基や、ハロゲノC1−C4アルキル基等が含まれる。
本願明細書において「ヒドロキシアルキル基」としては、ヒドロキシ基を1個又は複数個(例えば、1〜5個、1〜3個、1個等)有する炭素数1乃至10の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基(ヒドロキシC1−C10アルキル基)が挙げられ、例えば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基(1−ヒドロキシエチル又は2−ヒドロキシエチル)、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペンチル基、ヒドロキシヘキシル基等が挙げられ、ヒドロキシC1−C6アルキル基や、ヒドロキシC1−C4アルキル基等が含まれる。
本願明細書において「アルコキシアルキル基」としては、アルコキシ部分が炭素数1乃至6の直鎖状又は分枝鎖状アルコキシ基であり、アルキル部分が炭素数1乃至10の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基であるアルコキシアルキル基(C1−C6アルコキシC1−C10アルキル基)等が挙げられる。ここで、炭素数1乃至6の直鎖状又は分枝鎖状アルコキシ基としては、例えば、アルキル部分が、前述したアルキル基の例示のうち炭素数1乃至6のものであるアルコキシ基等が挙げられる。かかるアルコキシアルキル基としては、例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、n−プロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、2−メトキシエチル基、1−メトキシ−n−プロピル基、3−メトキシ−n−プロピル基、2−エトキシ−n−ブチル基、4−メトキシ−n−ブチル基、5−メトキシ−n−ペンチル基、6−メトキシ−n−ヘキシル基等が挙げられ、C1−C4アルコキシC1−C6アルキル基や、C1−C4アルコキシC1−C4アルキル基等が含まれる。
本願明細書において「シクロアルキル基」の具体例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチル等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル基、C3−C5シクロアルキル基、C3−C4シクロアルキル基等が含まれる。尚、本発明においては、「シクロアルキル基」は、後述する「橋かけシクロアルキル基」とは別に規定されるべきものである。従って、本発明においては、「橋かけシクロアルキル基」は、「シクロアルキル基」からは除かれる。
本願明細書において「シクロアルキル−アルキル基」としては、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基及びシクロヘプチルメチル基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換C1−C10アルキル基やC3−C5シクロアルキル置換C1−C6アルキル基等が含まれる。
本願明細書において「橋かけシクロアルキル基」とは、橋かけ環式炭化水素基であって、当該橋かけ環式炭化水素基を構成する炭素環が飽和構造を有するものをいう。本願明細書において「橋かけシクロアルキル基」としては、例えば、ビシクロ[1.1.0]ブチル基(ビシクロ[1.1.0]ブタン−1−イル基又はビシクロ[1.1.0]ブタン−2−イル基)、ビシクロ[1.1.1]ペンチル基(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基又はビシクロ[1.1.1]ペンタン−2−イル基)、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル基(ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1−イル基、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル基、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−イル基又はビシクロ[3.1.0]ヘキサン−6−イル基)、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル基(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基又はビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル基)、ビシクロ[3.1.1]ヘプチル基(ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−1−イル基、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル基、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル基、又はビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル基)、アダマンチル基(アダマンタン−1−イル基又はアダマンタン−2−イル基)等が挙げられ、C4−C12橋かけシクロアルキル基等が含まれる。
本願明細書において「アラルキル基」としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、フルオレニルメチル基等が挙げられ、C7−C14アラルキル基等が含まれる。
本願明細書において「アルケニル基」は、直鎖状及び分枝鎖状のいずれでも良く、二重結合を少なくとも1個(例えば、1又は2個、1個等)有する不飽和脂肪族炭化水素基を意味し、例えばビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、イソプロペニル基、1−、2−若しくは3−ブテニル基、2−、3−若しくは4−ペンテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、5−ヘキセニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、3−メチル−3−ブテニル基等が挙げられ、C2−C6アルケニル基やC2−C4アルケニル基等が含まれる。
本願明細書において「シクロアルケニル基」は、2重結合を少なくとも1個(例えば、1又は2個、1個等)有する不飽和脂環式炭化水素基を意味し、例えば、シクロプロペニル基(例えば、2−シクロプロペン−1−イル基等)、シクロブテニル基(例えば、2−シクロブテン−1−イル基等)、シクロペンテニル基(例えば、2−シクロペンテン−1−イル基、3−シクロペンテン−1−イル基等)、シクロペンタジエニル基(例えば、2,4−シクロペンタジエン−1−イル基等)、シクロヘキセニル基(例えば、3−シクロヘキセン−1−イル基等)、シクロヘプテニル基(例えば、3−シクロヘプテン−1−イル基等)等が挙げられ、C3−C7シクロアルケニル基、C3−C5シクロアルケニル基、C3−C4シクロアルケニル基等が含まれる。
本願明細書において「アルキニル基」としては、直鎖状、分枝鎖状及び環状のいずれでも良く、三重結合を少なくとも1個有する不飽和炭化水素基を意味し、例えばエチニル基、1−若しくは2−プロピニル基、1−、2−若しくは3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基等が挙げられ、C2−C6アルキニル基やC2−C4アルキニル基等が含まれる。
本願明細書において「アルコキシ基」としては、直鎖状及び分枝鎖状のいずれでも良く、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基及びヘキシルオキシ基等が挙げられ、C1−C6アルコキシ基や、C1−C4アルコキシ基等が含まれる。
本願明細書において「ハロゲノアルコキシ基」としては、ハロゲン原子を1個又は複数個(例えば、1〜10個、1〜7個、1〜5個等)有する炭素数1乃至6の直鎖状又は分枝鎖状アルコキシ基であり(ハロゲノC1−C6アルコキシ基)、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、フルオロエトキシ基、1,1,1−トリフルオロエトキシ基、モノフルオロ−n−プロポキシ基、パーフルオロ−n−プロポキシ基、パーフルオロ−イソプロポキシ基等が挙げられ、ハロゲノC1−C6アルコキシ基や、ハロゲノC1−C4アルコキシ基等が含まれる。
本願明細書において「シクロアルコキシ基」の具体例としては、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基及びシクロヘプチルオキシ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルコキシ基等が含まれる。
本願明細書において「シクロアルキル−アルコキシ基」としては、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基及びシクロヘプチルメトキシ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルコキシ基等が含まれる。
本願明細書において「アラルキルオキシ基」としては、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、ナフチルメチルオキシ基、フルオレニルメチルオキシ基等が挙げられ、C7−C14アラルキルオキシ基等が含まれる。
本願明細書において「アルキルチオ基」としては、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでも良く、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ヘキシルチオ基等が挙げられ、C1−C6アルキルチオ基やC1−C4アルキルチオ基等が含まれる。
本願明細書において「シクロアルキル−アルキルチオ基」としては、シクロプロピルメチルチオ基、シクロブチルメチルチオ基、シクロペンチルメチルチオ基、シクロヘキシルメチルチオ基及びシクロヘプチルメチルチオ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルキルチオ基等が含まれる。
本願明細書において「モノアルキルアミノ基」としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基等が挙げられ、直鎖状又は分枝鎖状のC1−C6アルキル基でモノ置換されたアミノ基等が含まれる。
本願明細書において「ジアルキルアミノ基」としては、ジメチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基等が挙げられ、直鎖状又は分枝鎖状のC1−C6アルキル基でジ置換されたアミノ基等が含まれる。
本願明細書において「シクロアルキル−アルキルアミノ基」としては、シクロプロピルメチルアミノ基、シクロブチルメチルアミノ基、シクロペンチルメチルアミノ基、シクロヘキシルメチルアミノ基及びシクロヘプチルメチルアミノ基等が挙げられ、C3−C7シクロアルキル基置換C1−C4アルキルアミノ基等が含まれる。
本願明細書において「アシル基」は、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を意味する。
本願明細書において「アルキルカルボニル基」としては、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル基、tert−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、イソペンチルカルボニル基、ヘキシルカルボニル基等が挙げられ、直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6アルキル)カルボニル基等が含まれる。
本願明細書において「アリールカルボニル基」としては、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基、フルオレニルカルボニル基、アントリルカルボニル基、ビフェニリルカルボニル基、テトラヒドロナフチルカルボニル基、クロマニルカルボニル基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニル基、インダニルカルボニル基及びフェナントリルカルボニル基等が挙げられ、(C6−C14アリール)カルボニル基等が含まれる。
本願明細書において「アシルオキシ基」は、アルキルカルボニルオキシ基又はアリールカルボニルオキシ基を意味する。
本願明細書において「アルキルカルボニルオキシ基」としては、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、イソブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ基、イソペンチルカルボニルオキシ基、ヘキシルカルボニルオキシ基等が挙げられ、直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基等が含まれる。
本願明細書において「アリールカルボニルオキシ基」としては、フェニルカルボニルオキシ基、ナフチルカルボニルオキシ基、フルオレニルカルボニルオキシ基、アントリルカルボニルオキシ基、ビフェニリルカルボニルオキシ基、テトラヒドロナフチルカルボニルオキシ基、クロマニルカルボニルオキシ基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニルオキシ基、インダニルカルボニルオキシ基及びフェナントリルカルボニルオキシ基等が挙げられ、(C6−C14アリール)カルボニルオキシ基等が含まれる。
本願明細書において「アルコキシカルボニル基」としては、直鎖状及び分枝鎖状のいずれでも良く、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基及びヘキシルオキシカルボニル基等が挙げられ、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基等が含まれる。
本願明細書において「アラルキルオキシカルボニル基」としては、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基、ナフチルメチルオキシカルボニル基、フルオレニルメチルオキシカルボニル基等が挙げられ、(C7−C14アラルキル)オキシカルボニル基等が含まれる。
本願明細書において「飽和複素環基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を有する、単環式若しくは多環式の、飽和の複素環基であり、具体的には、モルホリノ基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、4−メチル−1−ピペラジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオフェニル基、チアゾリジニル基、オキサゾリジニル基、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル基、2,6−ジオキサビシクロ[3.2.1]オクト−7−イル基等が挙げられる。本発明において飽和複素環基としては、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和複素環基」、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基」、「窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数4〜5の単環式の飽和複素環基」が含まれる。
本願明細書において「不飽和複素環基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を有する、単環式若しくは多環式の、完全不飽和又は部分不飽和の複素環基であり、具体的にイミダゾリル基、チエニル基、フラニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、トリアゾロピリジル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフラニル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ジヒドロベンゾフラニル基等が挙げられる。本発明において不飽和複素環基としては、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基」、「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜2個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基」、「窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基」、「酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基」、「窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基」が含まれる。
本願明細書において「芳香族炭化水素基」(アリール基)としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、フルオレニル基、テトラヒドロナフチル基等が挙げられ、C6−C14の芳香族炭化水素基等が含まれる。
本願明細書において「飽和複素環オキシ基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を有する飽和複素環が結合したオキシ基であり、具体的には、モルホリニルオキシ基、1−ピロリジニルオキシ基、ピペリジノオキシ基、ピペラジニルオキシ基、4−メチル−1−ピペラジニルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、テトラヒドロチオフェニルオキシ基、チアゾリジニルオキシ基、オキサゾリジニルオキシ基が挙げられる。
本願明細書における置換基の記載において「Ca−Cb」とは、炭素数がa〜bの置換基であることを示す。例えば、「C1−C6アルキル基」は炭素数1〜6のアルキル基を示し、「C6−C14芳香族炭化水素オキシ基」は、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基を示す。また「a〜b員」とは、環を構成する原子数(環員数)がa〜bであることを示す。例えば「4〜10員飽和複素環基」とは、環員数が4〜10である飽和複素環基を意味する。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Aは、置換基としてRをn個有するピラゾリル基を示す。Aで示されるピラゾリル基としては、ピラゾール−1−イル基、ピラゾール−3−イル基、ピラゾール−4−イル基、ピラゾール−5−イル基が挙げられる。本発明においては、ピラゾール−3−イル基が好ましい。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「ハロゲン原子」は前記のものが挙げられるが、好ましくは塩素原子、又は臭素原子であり、
さらに好ましくは臭素原子である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「C1−C6アルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはC1−C4アルキル基であり、
具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基等が含まれる。
さらに好ましくはメチル基、又はエチル基であり、
さらに好ましくはメチル基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくはハロゲン原子、又はC1−C4アルコキシ基であり、
具体的にはフッ素原子、又はメトキシ基等が含まれ、
さらに好ましくはハロゲン原子であり、
さらに好ましくはフッ素原子である。
置換基を有する場合、置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1〜3個である。置換基がハロゲン原子の場合は好ましくは2〜3個、置換基がC1−C4アルコキシ基の場合は好ましくは1個である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」は、
好ましくは、置換基としてハロゲン原子又はC1−C4アルコキシ基を有しても良いC1−C6アルキル基であり、
具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、又はメトキシメチル基等が含まれ、
さらに好ましくは、置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてフッ素原子を有しても良いC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはC1−C4アルキル基であり
さらに好ましくはメチル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「C3−C7シクロアルキル基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、又はシクロペンチル基であり、
さらに好ましくはシクロプロピル基である。
で示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」としては、
好ましくはC3−C7シクロアルキル基であり、
具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、又はシクロペンチル基等が含まれ、
さらに好ましくは、C3−C5シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、シクロプロピル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「C6−C14芳香族炭化水素基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはフェニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」は、好ましくはフェニル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」は、
好ましくは酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくは酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくはチエニル基、フラニル基であり、
さらに好ましくは
(*は結合位置を示す。以下同じ。)であり、
さらに好ましくは
である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」は、
好ましくは酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくは酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基であり、
さらに好ましくはチエニル基、フラニル基であり、
フラニル基さらに好ましくは
であり、
さらに好ましくは
である。
一般式(I)及び一般式(I’)におけるRは、
好ましくは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子、
シアノ基、
又は
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
であり、
さらに好ましくは、
ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基
であり、
さらに好ましくは、
メチル基
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC1−C10アルキル基」における「C1−C10アルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基であり、さらに好ましくは直鎖状のC1−C4アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基であり、さらに好ましくは直鎖状のC1−C4アルキル基又は分枝鎖状のC3−C6アルキル基であり、さらに好ましくは分枝鎖状のC3−C6アルキル基である。
直鎖状のC1−C4アルキル基として好ましくはメチル基、エチル基、又はn−プロピル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
分枝鎖状のC3−C8アルキル基として好ましくはイソブチル基、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、tert−ペンチル基、1,1,2,2,−テトラメチルプロピル基、1,1,2,2,−テトラメチルエチル基、又は1,1−ジエチルメチル基であり、さらに好ましくはイソプロピル基、tert−ブチル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC1−C10アルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくはハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C6アルコキシ基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくはハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくはフッ素原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、メトキシ基、又は酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
であり、
具体的には、フッ素原子、シクロプロピル基、メチル基で置換されているシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、フェニル基、メトキシ基、チエニル基
等が含まれ、
さらに好ましくは、フッ素原子、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、若しくはメトキシ基であるか、又は
であり、
さらに好ましくは、フッ素原子、又はシクロプロピル基である。
上記C1−C10アルキル基が置換基を有する場合、置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1〜3個である。
当該C1−C10アルキル基の置換基が「ハロゲン原子」の場合は好ましくは1〜3個、当該C1−C10アルキル基の置換基が「C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基」の場合は好ましくは1個、
当該C1−C10アルキル基の置換基が「フェニル基」の場合は好ましくは1個、
当該C1−C10アルキル基の置換基が「C1−C6アルコキシ基」の場合は好ましくは1個、
当該C1−C10アルキル基の置換基が「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基」の場合は好ましくは1個
である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C10アルキル基」は、
好ましくは、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C6アルコキシ基、又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、
C1−C10アルキル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、
直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、フッ素原子、若しくはC1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基
を有する、直鎖状のC1−C4アルキル基;
あるいは
置換基として、フッ素原子、C3−C7シクロアルキル基、酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、フェニル基、又はC1−C4アルコキシ基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C8アルキル基であり、
具体的には、
等が含まれる。
さらに好ましくは、置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
あるいは
置換基として、ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基
であり、
さらに好ましくは、置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
あるいは
置換基として、フッ素原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基
であり、
具体的には
等が含まれる。
さらに好ましくは、置換基としてハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてフッ素原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基であり、
さらに好ましくは、置換基としてフッ素原子若しくはシクロプロピル基を有しても良い、イソプロピル基若しくはtert−ブチル基であり、
具体的には
等が含まれる。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「C3−C7シクロアルキル基」は前記のものが挙げられ、
具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、又はシクロヘキシル基等が含まれるが、
さらに好ましくはC3−C5シクロアルキル基であり、
さらに好ましくはC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくはシクロプロピル基である。
一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基」における「C3−C4シクロアルキル基」は前記のものが挙げられ、
具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基等が含まれるが、
好ましくはシクロプロピル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基であり、
具体的には、フッ素原子、メチル基、エチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、又はシクロプロピル基等が含まれる。
さらに好ましくは、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基であり、
具体的には、フッ素原子、メチル基、シクロプロピル基が含まれ、
さらに好ましくは、メチル基である。
上記C3−C7シクロアルキル基又はC3−C4シクロアルキル基が置換基を有する場合、置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1又は2個である。
当該C3−C7シクロアルキル基の置換基が「ハロゲン原子」の場合は好ましくは1又は2個、
当該C3−C7シクロアルキル基の置換基が「C1−C4アルキル基」の場合は好ましくは1又は2個、
当該C3−C7シクロアルキル基の置換基が「ハロゲノC1−C4アルキル基」の場合は好ましくは1個、
当該C3−C7シクロアルキル基の置換基が「C3−C5シクロアルキル基」の場合は好ましくは1個
である。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基」は、
好ましくは、置換基として、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基であり、
具体的には
等が含まれる。
さらに好ましくは、
置換基として、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として、フッ素原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基であり、
具体的には
等が含まれる。
さらに好ましくは置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは置換基としてメチル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは置換基としてメチル基を有しても良いシクロプロピル基であり、
さらに好ましくは
である。
一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基」は、
好ましくは、置換基として、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基であり、
具体的には
等が含まれる。
さらに好ましくは
置換基として、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは
置換基として、フッ素原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基であり、
具体的には
等が含まれる。
さらに好ましくは置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは置換基としてメチル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基であり、
さらに好ましくは置換基としてメチル基を有しても良いシクロプロピル基であり、
さらに好ましくは
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「C2−C6アルケニル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはC2−C4アルケニル基であり、
さらに好ましくはイソプロペニル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくはハロゲン原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
置換基を有する場合、置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1〜3個であり、置換基がハロゲン原子の場合は好ましくは1個である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」は、
好ましくは
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基であり、
さらに好ましくは
置換基としてフッ素原子を有しても良いC2−C6アルケニル基であり、
さらに好ましくは
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基」及び「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基」における「C3−C7シクロアルケニル基」及び「C3−C4シクロアルケニル基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC3−C4シクロアルケニル基であり、さらに好ましくはシクロブテニル基が挙げられる。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基」及び「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはハロゲン原子であり、さらに好ましくはフッ素原子である。
置換基を有する場合、置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1〜3個であり、置換基がハロゲン原子の場合は好ましくは1個である。
一般式(I)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基」は、
好ましくは置換基としてハロゲン原子を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基であり、
さらに好ましくは置換基としてハロゲン原子を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基である。
一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基」は、
好ましくは置換基としてハロゲン原子を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基」における「C4−C12橋かけシクロアルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは、
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基、
アダマンタン−2−イル基、
ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル基
であり、
さらに好ましくは、
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
アダマンタン−2−イル基であり、
さらに好ましくは
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
であり、
さらに好ましくは
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基」における「置換基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはC1−C4アルキル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
置換基を有する場合、置換基の数は特に制限されないが、好ましくは1〜3個であり、置換基がC1−C4アルキル基の場合は好ましくは1〜3個であり、さらに好ましくは3個である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基」は、
好ましくは、置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、
置換基としてメチル基を有しても良い、
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基、
アダマンタン−2−イル基、
及び
ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル基
から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
具体的には、
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基、
アダマンタン−2−イル基、
2,6, 6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル基
等が含まれる。
さらに好ましくはC4−C12橋かけシクロアルキル基であり、
さらに好ましくは、
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基、
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
であり、
さらに好ましくは
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「C6−C14芳香族炭化水素基」は前記のものが挙げられるが、好ましくはフェニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」は、好ましくはフェニル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」は、好ましくは窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくは窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくはチエニル基、又はフラニル基である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」は、好ましくは窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくは窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1個含む炭素数4〜5の単環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくはチエニル基又はフラニル基である。
一般式(I)におけるRは、
好ましくは、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;又は、
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
C4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、ハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基;又は
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、フッ素原子若しくはシクロプロピル基を有しても良い、イソプロピル基若しくはtert−ブチル基、又は
置換基としてメチル基を有しても良いシクロプロピル基
である。
また、一般式(I’)におけるRは、
好ましくは、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;又は、
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
C4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、ハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基;又は
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
であり、
さらに好ましくは、
置換基として、フッ素原子若しくはシクロプロピル基を有しても良い、イソプロピル基若しくはtert−ブチル基、又は
置換基としてメチル基を有しても良いシクロプロピル基
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、
Xは、N、又はCRであり、CRが好ましい。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「ハロゲン原子」は前記のものが挙げられるが、
好ましくは臭素原子、塩素原子である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「C1−C6アルキル基」は前記のものが挙げられるが、
好ましくはC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはメチル基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルキル基」は、
好ましくはC1−C6アルキル基であり、
さらに好ましくはC1−C4アルキル基であり、
さらに好ましくはメチル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「C2−C6アルケニル基」としては前記のものが挙げられ、
好ましくはビニル基、イソプロペニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基」としては、好ましくはビニル基、イソプロペニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「C2−C6アルキニル基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは、C2−C4アルキニル基であり、
さらに好ましくはエチニル基又はプロピニル基である。
当該「C2−C6アルキニル基」における三重結合の数は1つが好ましく、その位置は7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン骨格に結合する炭素原子と当該炭素原子に隣接する炭素原子との間にあることが好ましい。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式の飽和複素環基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
具体的には
ヒドロキシイソプロピル基、
ヒドロキシシクロペンチル基、
ヒドロキシシクロブチル基、
モルホリノ基、
テトラヒドロピラニル基、
メチル基で置換されていても良いピラゾリル基、
イミダゾ[1,2−b]ピリダジニル基、
メチル基で置換されていても良いイミダゾリル基、
ピリジニル基
が含まれる。
さらに好ましくは、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、又は
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
であり、
さらに好ましくは
ヒドロキシ基で置換されていても良いイソプロピル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数4〜5の単環式の飽和複素環基、又は
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
である。
で示される「置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基」は、
好ましくは、
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式の飽和複素環基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基であり、
具体的には
が含まれる。
さらに好ましくは、
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、又は
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、又は
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、又は
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、エチニル基又はプロピニル基であり、
さらに好ましくは、
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いイソプロピル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数4〜5の単環式の飽和複素環基、又は
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、エチニル基又はプロピニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」における「C1−C6アルコキシ基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくはC1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくはメトキシ基である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」における「置換基」としては前記のものが挙げられるが、
好ましくは窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式の飽和複素環基であり、
さらに好ましくは「酸素原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基」である。
で示される「置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基」は、
置換基として、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式の飽和複素環基
を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
であり、
置換基として酸素原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基を有しても良い
C1−C4アルコキシ基
であり、
さらに好ましくはC1−C4アルコキシ基であり、
さらに好ましくはメトキシ基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いアミノ基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「C6−C14芳香族炭化水素基」としては前記のものが挙げられ、好ましくはフェニル基である。
で示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基」としては、好ましくはフェニル基である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、Rで示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」における「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」は、好ましくは酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくはチエニル基又はフラニル基である。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」における「置換基」としては前記のものが挙げられる。
で示される「置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基」は、好ましくは酸素原子又は硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基であり、さらに好ましくはチエニル基又はフラニル基である。
は、
好ましくは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、又は
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基
であり、
さらに好ましくは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C6アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;又は
置換基として、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
であり、
さらに好ましくは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C4アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;又は
C1−C4アルコキシ基
であり、
さらに好ましくは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
であり、
さらに好ましくは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、エチニル基又はプロピニル基
であり、
さらに好ましくは、
水素原子
である。
一般式(I)及び一般式(I’)中、nは0〜3の整数を示し、好ましくは0〜2であり、さらに好ましくは1又は2であり、さらに好ましくは1である。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良く、好ましくは同一である。
一般式(I)及び一般式(I’)において、アミド構造とピラゾリル基との結合位置が以下に示すような位置である、下記一般式(II)及び一般式(II’)が好ましい。
また、nが1の場合、置換基Rとピラゾリル基との結合位置が以下に示すような位置である、下記一般式(VIII)及び一般式(VIII’)が好ましい。
nが1の場合、さらに好ましくは下記一般式(IX)及び一般式(IX’)
である。
[1] 本発明は下記一般式(I)
[式中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いアミノ基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
又は、
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を示す。)
であり;
nは0〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
[2] 一般式(I)中、
Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
又は、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、が好ましい。
[3] 一般式(I)中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
又は、
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C6アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
置換基として、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1又は2を示す。
nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、がより好ましい。
なお、本発明の別の態様では、前記一般式(I)において、ピラゾリル基が、その3位でアミド構造に結合している化合物が好ましい。また、前記一般式(I)において、ピラゾリル基が、その3位でアミド構造に結合している化合物のうち好ましい実施形態として、本発明は、
[4] 下記一般式(II)
[式中、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
又は、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]
で表される化合物又はその塩が好ましい。
本発明において、上記一般式(II)で表される化合物を単に化合物(II)と示すこともある。
[5] 一般式(II)中、
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
又は、
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C6アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
置換基として、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1又は2を示す。
nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、
がより好ましい。
[6] 一般式(II)中、
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
C4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C4アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
C1−C4アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1又は2を示す。
nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、
がより好ましい。
[7] 一般式(II)中、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
又は
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
を示す。)
であり;
nは1の整数を示す、
がより好ましい。
なお、本発明の別の態様では、
[8] 下記一般式(IX)
[式中、
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
C4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C4アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
C1−C4アルコキシ基
を示す。)
である。]
で表される化合物又はその塩が好ましい。
本発明において、上記一般式(IX)で表される化合物を単に化合物(IX)と示すこともある。
[9] 一般式(IX)中、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
又は
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
を示す。)
がより好ましい。
[10] 一般式(IX)中、
は、
臭素原子、
シアノ基、
又は
置換基としてフッ素原子を有しても良いC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
フッ素原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
フッ素原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
置換基としてフッ素原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
を示す。)
がより好ましい。
また、本発明の別の態様では、
[11] 一般式(IX)中、
は、
ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基として、ハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基;
又は
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、エチニル基又はプロピニル基
を示す。)
がより好ましい。
[12] 一般式(IX)中、
は、
臭素原子又はメチル基
を示し;
は、
置換基として、フッ素原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基、
又は
置換基としてメチル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子
を示す。)
がより好ましい。
[13] 一般式(IX)中、
は、
メチル基
を示し;
は、
置換基として、フッ素原子若しくはシクロプロピル基を有しても良い、イソプロピル基若しくはtert−ブチル基、
又は
置換基としてメチル基を有しても良いシクロプロピル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子
を示す。)
がより好ましい。
また、
[14] 本発明の一般式(I)、(II)、(IX)において、XがNである場合、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
であり、
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
であることが好ましい。
また、
[15] 本発明の一般式(I)、(II)、(IX)において、XがCR(Rは前述の通り)である場合、
は、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
であり
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
であること
が好ましい。
具体的な本発明化合物としては、後述の実施例にて製造される化合物が例示できるが、これらには限定されない。
好適な化合物(I)としては、具体的には以下のものが例示できる:
[16]
(1)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物1)
(2)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物2)
(3)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−(フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物3)
(4)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−(チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物4)
(5)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物5)
(6)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物6)
(7)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物7)
(8)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(3−プロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物8)
(9)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(1,3―ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物9)
(10)4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物10)
(11)4−アミノ−1−シクロブチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物11)
(12)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−((1−メチルシクロプロピル)メチル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物12)
(13)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物13)
(14)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物14)
(15)4−アミノ−1−(sec−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物15)
(16)4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物16)
(17)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物17)
(18)4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物18)
(19)4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物19)
(20)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物20)
(21)4−アミノ−1−イソプロピル−N−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物21)
(22)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物22)
(23)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−((1R,2R)−2−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物23)
(24)4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物24)
(25)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物25)
(26)4−アミノ−1−(3,3−ジメチルシクロブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物26)
(27)4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物27)
(28)4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物28)
(29)1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物29)
(30)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―1−((2S,3R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物30)
(31)4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物31)
(32)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物32)
(33)4−アミノ−1−シクロヘキシル−N−(5−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物33)
(34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物34)
(35)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物35)
(36)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物36)
(37)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物37)
(38)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シアノ−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物38)
(39)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物39)
(40)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物40)
(41)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物41)
(42)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シクロブチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物42)
(43)4−アミノ−1―(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物43)
(44)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1―(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物44)
(45)4−アミノ−7−イソプロピル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物45)
(46)4−アミノ−7−(1−フルオロプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物46)
(47)4−アミノ−7−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物47)
(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物48)
(49)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物49)
(50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物50)
(51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物51)
(52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物52)
(53)4−アミノ−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物53)
(54)4−アミノ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物54)
(55)4−アミノ−7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物55)
(56)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物56)
(57)4−アミノ−7−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物57)
(58)4−アミノ−7−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物58)
(59)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物59)
(60)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−フェニルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物60)
(61)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2,3,3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物61)
(62)4−アミノ−7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物62)
(63)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物63)
(64)4−アミノ−7−(tert−ブチル)―N−(5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物64)
(65)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物65)
(66)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物66)
(67)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物67)
(68)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物68)
(69)4−アミノ−7−シクロブチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物69)
(70)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(tert−ペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物70)
(71)4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物71)
(72)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物72)
(73)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−メチル−N−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物73)
(74)7−([1,1’−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物74)
(75)4−アミノ−6−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物75)
(76)4−アミノ−6−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物76)
(77)4−アミノ−6−メトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物77)
(78)4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物78)
(79)4−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物79)
(80)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物80)
(81)4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物81)
(82)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物82)
(83)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−イミダゾロ−5−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物83)
(84)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノ−1−プロピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物84)
(85)4−アミノ−6−(3−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−プロピン)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物85)
(86)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物86)
(87)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物87)
(88)4−アミノ−6−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物88)
(89)4−アミノ−6−エトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物89)
(90)(R)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物90)。
さらに好ましくは、
[17]
(27)4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物27)
(34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物34)
(45)4−アミノ−7−イソプロピル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物45)
(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物48)
(50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物50)
(51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物51)
(52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物52)
(65)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物65)
(68)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物68)
(71)4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物71)
(72)4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物72)
(79)4−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物79)
(80)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物80)
(81)4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物81)
(82)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物82)
(83)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−イミダゾロ−5−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物83)
(84)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノ−1−プロピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物84)
(85)4−アミノ−6−(3−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−プロピン)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物85)
であり、
さらに好ましくは、
[18]
(34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物34)
(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物48)
(50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物50)
(51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物51)
(52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物52)
である。
また、本発明は、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤を提供する。
また、本発明は、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、RET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するためのものである、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤製造のための[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤である、抗腫瘍剤製造のための[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、RET阻害剤製造のための[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、哺乳動物に[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とするRET阻害方法を提供する。
また、本発明は、
[19] 下記一般式(I’)
[式中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基、
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
置換基を有しても良いアミノ基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
又は、
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を示す。)
であり;
nは0〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]
で表される化合物又はその塩を提供するものである。
[20] 一般式(I’)中、
Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
又は、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、が好ましい。
[21] 一般式(I’)中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
又は、
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C6アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
置換基として、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1又は2を示す。
nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、がより好ましい。
なお、本発明の別の態様では、前記一般式(I’)において、ピラゾリル基が、その3位でアミド構造に結合している化合物が好ましい。また、前記一般式(I’)において、ピラゾリル基が、その3位でアミド構造に結合している化合物のうち好ましい実施形態として、本発明は、
[22] 下記一般式(II’)
[式中、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
又は、
置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1〜3の整数を示す。
nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]
で表される化合物又はその塩が好ましい。
本発明において、上記一般式(II’)で表される化合物を単に化合物(II’)と示すこともある。
[23] 一般式(II’)中、
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
又は、
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C6アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
置換基として、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1又は2を示す。
nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、
がより好ましい。
[24] 一般式(II’)中、
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
C4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C4アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
C1−C4アルコキシ基
を示す。)
であり;
nは1又は2を示す。
nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、
がより好ましい。
[25] 一般式(II’)中、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
又は
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
を示す。)
であり;
nは1の整数を示す、
がより好ましい。
なお、本発明の別の態様では、
[26] 下記一般式(IX’)
[式中、
は、
ハロゲン原子;
シアノ基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
C3−C7シクロアルキル基;
フェニル基、又は
酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を示し;
は、
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
C4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
ハロゲン原子;
C1−C4アルキル基;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
又は、
C1−C4アルコキシ基
を示す。)
である。]
で表される化合物又はその塩が好ましい。
本発明において、上記一般式(IX’)で表される化合物を単に化合物(IX’)と示すこともある。
[27] 一般式(IX’)中、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
又は
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
を示す。)
がより好ましい。
[28] 一般式(IX’)中、
は、
臭素原子、
シアノ基、
又は
置換基としてフッ素原子を有しても良いC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
置換基として、
フッ素原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基として、
フッ素原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
置換基としてフッ素原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
又は
ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、C2−C4アルキニル基
を示す。)
がより好ましい。
また、本発明の別の態様では、
[29] 一般式(IX’)中、
は、
ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基
を示し;
は、
置換基として、ハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基;
又は
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子;
置換基として、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
若しくは、
メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
を有する、エチニル基又はプロピニル基
を示す。)
がより好ましい。
[30] 一般式(IX’)中、
は、
臭素原子又はメチル基
を示し;
は、
置換基として、フッ素原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基、
又は
置換基としてメチル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子
を示す。)
がより好ましい。
[31] 一般式(IX’)中、
は、
メチル基
を示し;
は、
置換基として、フッ素原子若しくはシクロプロピル基を有しても良い、イソプロピル基若しくはtert−ブチル基、
又は
置換基としてメチル基を有しても良いシクロプロピル基
を示し;
Xは、
N、又は
CR
(Rは、
水素原子
を示す。)
がより好ましい。
また、
[32] 本発明の一般式(I’)、(II’)、(IX’)において、XがNである場合、
は、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
であり、
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
であることが好ましい。
また、
[33] 本発明の一般式(I’)、(II’)、(IX’)において、において、XがCR(Rは前述の通り)である場合、
は、
ハロゲン原子、
置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、又は
置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
であり
は、
置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、又は
置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
であること
が好ましい。
具体的な本発明化合物としては、後述の実施例にて製造される化合物が例示できるが、これらには限定されない。
好適な化合物(I’)としては、具体的には以下のものが例示できる:
[34]
(11)4−アミノ−1−シクロブチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物11)
(12)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−((1−メチルシクロプロピル)メチル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物12)
(13)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物13)
(14)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物14)
(15)4−アミノ−1−(sec−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物15)
(16)4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物16)
(17)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物17)
(18)4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物18)
(19)4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物19)
(20)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物20)
(21)4−アミノ−1−イソプロピル−N−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物21)
(22)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物22)
(26)4−アミノ−1−(3,3−ジメチルシクロブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物26)
(27)4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物27)
(28)4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物28)
(29)1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物29)
(30)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―1−((2S,3R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物30)
(31)4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物31)
(34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物34)
(35)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物35)
(36)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物36)
(37)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物37)
(38)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シアノ−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物38)
(39)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物39)
(40)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物40)
(41)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物41)
(42)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シクロブチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物42)
(45)4−アミノ−7−イソプロピル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物45)
(46)4−アミノ−7−(1−フルオロプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物46)
(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物48)
(49)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物49)
(50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物50)
(51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物51)
(52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物52)
(53)4−アミノ−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物53)
(54)4−アミノ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物54)
(55)4−アミノ−7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物55)
(56)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物56)
(58)4−アミノ−7−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物58)
(60)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−フェニルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物60)
(61)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2,3,3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物61)
(62)4−アミノ−7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物62)
(63)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物63)
(64)4−アミノ−7−(tert−ブチル)―N−(5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物64)
(65)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物65)
(66)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物66)
(67)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物67)
(68)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物68)
(69)4−アミノ−7−シクロブチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物69)
(70)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(tert−ペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物70)
(71)4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物71)
(73)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−メチル−N−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物73)
(74)7−([1,1’−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物74)
(75)4−アミノ−6−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物75)
(76)4−アミノ−6−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物76)
(77)4−アミノ−6−メトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物77)
(78)4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物78)
(79)4−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物79)
(80)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物80)
(81)4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物81)
(82)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物82)
(83)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−イミダゾロ−5−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物83)
(84)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノ−1−プロピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物84)
(85)4−アミノ−6−(3−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−プロピン)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物85)
(86)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物86)
(87)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物87)
(88)4−アミノ−6−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物88)
(89)4−アミノ−6−エトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物89)
(90)(R)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物90)。
さらに好ましくは、
[35]
(27)4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物27)
(34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物34)
(45)4−アミノ−7−イソプロピル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物45)
(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物48)
(50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物50)
(51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物51)
(52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物52)
(65)4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)―7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物65)
(68)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物68)
(71)4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物71)
(79)4−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物79)
(80)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物80)
(81)4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物81)
(82)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物82)
(83)4−アミノ−6−((1−メチル−1H−イミダゾロ−5−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物83)
(84)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノ−1−プロピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物84)
(85)4−アミノ−6−(3−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−プロピン)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物85)
であり、
さらに好ましくは、
[36]
(34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(実施例化合物34)
(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物48)
(50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物50)
(51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物51)
(52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例化合物52)
である。
また、本発明は、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤を提供する。
また、本発明は、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、RET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するためのものである、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物を提供する。
また、本発明は、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤製造のための[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、抗腫瘍剤がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤である、抗腫瘍剤製造のための[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、RET阻害剤製造のための[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、哺乳動物に[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とする悪性腫瘍の予防又は治療方法を提供する。
また、本発明は、哺乳動物に[19]〜[36]のいずれかに記載の化合物又はその塩を投与することを特徴とするRET阻害方法を提供する。
次に、本発明に係る化合物の製造法について説明する。
本発明における化合物(I)は、例えば、下記の製造法又は実施例に示す方法等により製造することができる。本発明における化合物(I’)も化合物(I)と同様にして製造することができる。ただし、化合物(I)及び化合物(I’)の製造法はこれら反応例に限定されるものではない。
[式中、Lは脱離基を示し、R,Rは前記と同義である。]。
(工程1)
本工程は一般式(AA)で表される化合物から一般式(BB)で表される化合物を合成する工程である。
工程1は、一般式(RE1)で表されるアミノ化合物又はその塩体を一般式(AA)で表される化合物1モルに対して、0.5〜5モル、好ましくは0.9〜1.5モル用いて行われる。
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基やトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(Ν,N−ジメチルアミノ)ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類が挙げられ、塩基の使用量としては、一般式(AA)で表される化合物1モルに対して、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜10モルである。なお、当該アミノ化合物は、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。また、本反応に必要に応じて酸を加え反応を進行させることができる。酸としては例えばギ酸,酢酸,塩酸,リン酸などがあげられる。酸の使用量としては一般式(AA)で表される化合物1モルに対して,1〜100モル用いることができ,好ましくは1〜5モルである。
反応に用いる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば良く、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール等)、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等)、非プロトン性極性溶媒(例えば、Ν,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水あるいはそれらの混合物が用いられる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜48時間である。反応温度としては0〜120℃であり、好ましくは50〜120℃である。
このようにして得られる一般式(BB)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
(工程2)
本工程は一般式(BB)で表される化合物から一般式(CC)で表される化合物を合成する工程である。
工程2は、通常、一般式(BB)で表される化合物1モルに対して、ハロゲン化試薬を1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ハロゲン化試薬は、例えばN−ヨードスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、ヨウ素、臭素等が例示できる。反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えばトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
で示される脱離基としては、例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜6日間、好ましくは10分〜3日間である。
このようにして得られる一般式(CC)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
(工程3)
本工程は、一般式(CC)で表される化合物と、アンモニア又はその塩と反応させて、一般式(DD)で表される化合物を製造する方法である。 本工程において用いられるアンモニア又はその塩の量は、一般式(CC)で表される化合物1モルに対して、通常、等モル〜過剰モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、0〜200℃、好ましくは室温〜150℃である。反応時間は、通常、5分間〜7日間、好ましくは30分間〜48時間である。
このようにして得られる一般式(DD)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、L、Lは脱離基を示し、Rは前記と同義である。]。
(工程4)
本工程は、一般式(EE)と一般式(III)又は一般式(IV)で表される化合物を用いて、一般式(FF)で表される化合物を製造する工程である。
一般式(III)で表される化合物をアルキル化試薬として用いる場合、塩基存在下で製造することができる。一般式(III)において、Lは、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホン酸エステル、p-トルエンスルホン酸エステル等の脱離基が挙げられ、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。一般式(III)で表される化合物は、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モルである。
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基やトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、4−(Ν,N−ジメチルアミノ)ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類が挙げられ、塩基の使用量としては、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、1〜100モル用いることができ、好ましくは2〜10モルである。
溶媒としてはΝ,N−ジメチルホルムアミド、Ν,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリジン−2−オン、アセトニトリル、等を単一又は混合して用いることができる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜100℃である。
一般式(IV)をアルキル化試薬として用いる場合、光延反応を用いて製造することができる。本工程は、通常公知の方法(例えば、Chemical Reviews,Vol.109,p.2551,2009)に準じて行うことができ、例えば、光延試薬(Mitsunobu Reagents)、ホスフィン試薬存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施できる。本工程は、通常、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、一般式(IV)で表される化合物を1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
光延試薬は、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイプロピルアゾジカルボキシレート等が例示できる。光延試薬の使用量は、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ホスフィン試薬は、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンが例示できる。ホスフィン試薬は、一般式(EE)で表される化合物1モルに対して、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えばトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは10分〜10時間である。
このようにして得られる一般式(FF)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
(工程5)
本工程は、一般式(FF)で表される化合物と、アンモニア又はその塩とを反応させて、一般式(GG)で表される化合物を製造する方法である。 本工程において用いられるアンモニア又はその塩の量は、一般式(FF)で表される化合物1モルに対して、通常、等モル〜過剰モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、0〜200℃、好ましくは室温〜150℃である。反応時間は、通常、5分間〜7日間、好ましくは30分間〜24時間である。
このようにして得られる一般式(GG)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、L、Lは脱離基を示し、Rは前記と同義である。]。
(工程6)
本工程は、一般式(QQ)と一般式(III)又は一般式(IV)で表される化合物を用いて、一般式(WW)で表される化合物を製造する工程である。
一般式(III)で表される化合物をアルキル化試薬として用いる場合、塩基存在下で製造することができる。一般式(III)において、Lは、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホン酸エステル、p−トルエンスルホン酸エステル等の脱離基が挙げられ、市販品、又は公知の方法に準じて製造することができる。一般式(III)で表される化合物は、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モルである。
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化セシウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の無機塩基やトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(Ν,N−ジメチルアミノ)ピリジン、ルチジン、コリジン等の有機アミン類が挙げられ、塩基の使用量としては、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、1〜100モル用いることができ、好ましくは2〜10モルである。溶媒としてはΝ,N−ジメチルホルムアミド、Ν,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリジン−2−オン、アセトニトリル等を単一又は混合して用いることができる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜100℃である。
一般式(IV)をアルキル化試薬として用いる場合、光延反応を用いて製造することができる。本工程は、通常公知の方法(例えば、Chemical Reviews,Vol.109,p.2551,2009)に準じて行うことができ、例えば、光延試薬(Mitsunobu Reagents)、ホスフィン試薬存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施できる。本工程は、通常、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、一般式(IV)で表される化合物を1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
光延試薬は、例えばジエチルアゾジカルボキシレート、ジイプロピルアゾジカルボキシレート等が例示できる。光延試薬の使用量は、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。ホスフィン試薬は、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンが例示できる。ホスフィン試薬は、一般式(QQ)で表される化合物1モルに対して、1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えばトルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは10分〜10時間である。
このようにして得られる一般式(WW)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
[式中、Lは脱離基を示し、R及びXは前記と同義である。]。
(工程7)
本工程は、一般式(HH)で表される化合物を、一酸化炭素雰囲気下で、アルコール存在下、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で反応させることにより、一般式(JJ)で表される化合物を製造する工程である。
一般式(HH)で表される化合物は、本願製造法記載の工程1〜3、工程4〜5又は工程6に準じて製造することができる。
本工程において、一酸化炭素の圧力は、通常1気圧〜10気圧であり、好ましくは1気圧〜7気圧である。
アルコール化合物の使用量は、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、1〜過剰モル用いることができ、好ましくは1〜200モルである。アルコール化合物の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ジエチルアミノエタノール、イソブタノール、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、3−モルホリノプロパノール、ジエチルアミノプロパノール等が挙げられる。
本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体、炭素坦持パラジウム等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノビリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、プチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(HH)で表される化合物1モル化合物対して、通常0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。 反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜200℃であり、好ましくは0〜150℃である。
この反応後に使用したアルコールに対応したエステル体とカルボン酸化合物(JJ)との混合物になった場合には、、加水分解反応を行い一般式(JJ)で表される化合物に変換処理を行うこともできる。加水分解は塩基を用いて行い、例えばジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、プチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム等の無機塩基が挙げられる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜150℃である。
このようにして得られる一般式(JJ)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、Lは脱離基、Eはエステル基、シアノ基、カルボキサミド基等のカルボン酸等価体を、Zはハロゲン原子を示し、R2、 は前記と同義である。]
(工程8)
本工程は、一般式(GG)で表される化合物を、一酸化炭素雰囲気下で、アルコール存在下、またはシアン化銅、シアン化亜鉛等のシアノ化合物を用いて、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で反応させることにより、一般式(KK)で表されるエステル誘導体、シアノ誘導体を製造する工程である。
一般式(GG)で表される化合物は、本願製造法記載の工程1〜3、工程4〜5に準じて製造することができる。
エステル誘導体の製造について、一酸化炭素の圧力は、通常1気圧〜10気圧であり、好ましくは1気圧〜7気圧である。反応試剤となるアルコール化合物の使用量は、一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、1〜過剰モル用いることができ、好ましくは1〜200モルである。アルコール化合物の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ジエチルアミノエタノール、イソブタノール、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、3−モルホリノプロパノール、ジエチルアミノプロパノール等があけられる。
シアノ誘導体の製造について、反応試剤となるシアノ化合物としては、例えばシアン化銅、シアン化亜鉛、トリ−n−ブチルシアノスズ等があげられる。試剤となるシアノ化合物の使用量は一般式(GG)で表される化合物1モルに対して通常1〜100モル、好ましくは1〜10モルである。
エステル誘導体、シアノ誘導体製造に共通して、本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体、炭素坦持パラジウム等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、一般式(GG)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノビリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、プチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(GG)で表される化合物1モル化合物に対して、通常0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。 反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜200℃であり、好ましくは0〜150℃である。このようにして得られる一般式(KK)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
(工程9)
本工程は一般式(KK)で表される化合物にハロゲン化剤を処理してハロゲン化合物(LL)を製造する工程である。
本工程は、通常、一般式(KK)で表される化合物1モルに対して、ハロゲン化試薬を1〜10モル、好ましくは1〜5モル用いて行われる。
ハロゲン化試薬は、例えば1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン ビス(テトラフルオロボラート)、N−ヨードスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド、ヨウ素、臭素等が例示できる。反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
Zで示されるハロゲンとしては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜6日間、好ましくは10分〜3日間である。
このようにして得られる一般式(LL)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次の工程に付すことができる。
また、Eは必要に応じて通常公知の方法により加水分解、加溶媒分解などの方法により他のEに変換することができる.例えばシアノ基の加水分解によるカルボキサミド基への変換、シアノ基、カルボキサミド基の加溶媒分解によってエステル基への変換が例示される。
(工程10)
本工程は一般式(LL)で表される化合物にRのホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体、アルコキシド誘導体を、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中でカップリング反応させることにより、一般式(MM)で表される化合物を製造する工程である。
のホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体、アルコキシド誘導体の使用量としては、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜20モルである。本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。銅触媒としてはヨウ化銅、臭化銅、塩化銅があげられる。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(LL)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。遷移金属触媒は必要に応じて組み合わせて使用することができる。リガンドの使用量としては、一般式(LL)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノビリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、プチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(LL)で表される化合物1モル化合物対して、通常0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、エチレングリコール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜160℃である。
また一般式(LL)で表される化合物に、適時Boc(tert−ブトキシカルボニル基)で例示される保護基で保護をかけて反応を行うことが出来、その後脱保護することもできる。
このようにして得られる一般式(MM)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、E、R、Rびは前記と同義である。]
(工程11)
本工程は一般式(MM)で表される化合物を加水分解処理することにより一般式(NN)で表されるカルボン酸化合物を製造する工程である。
加水分解は塩基または酸を用いて行い、塩基としては例えばジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、プチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム等の無機塩基が挙げられる。酸としては例えば、塩酸、硫酸、リン酸等があげられる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例ば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、エチレングリコール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜160℃である。
このようにして得られる一般式(NN)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
[式中、A、R及びXは前記と同義である。]
(工程12)
本工程は、一般式(JJ)と一般式(VII)で表される化合物を用いてアミド化反応を行い、一般式(I)で表される化合物を製造する工程である。アミド化試薬として、適当な縮合剤、又は活性化剤の存在下、一般式(JJ)で表される化合物1モルに対して、一般式(VII)を0.5〜10モル、好ましくは1〜3モル用いて行われる。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、アセト二トリル等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜100℃である。反応時間は、通常、5分〜7日間、好ましくは、5分〜3日間、より好ましくは5分〜一日間である。
縮合剤、活性化剤としては、例えばジフェニルリン酸アジド、Ν,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリスジメチルアミノホスホニウム塩、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1−エチル−3− (3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ルの組み合わせ、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド、(ジメチルアミノ)−NN−ジメチル(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メタンイミニウム ヘキサフルオロホスフェート、1,1−カルボニルジイミダゾール、N−ヒドロキシコハク酸イミド等が挙げられる。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノビリジン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムへキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ジアザビシクロウンデセン、ジアザビシクロノネン、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。添加量としては、一般式(JJ)で表される化合物1モルに対して、1〜100モルであり、好ましくは1〜10モルである。
反応終了後に、塩基例えば、水酸化ナトリウム溶液等を添加し後処理することができる。
このようにして得られる一般式(I)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[式中、Lは脱離基を示し、A、R及びXは前記と同義である。]
(工程13)
本工程は、一般式(HH)で表される化合物を、一酸化炭素雰囲気下で、化合物(VII)存在下、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施することにより、一般式(I)で表される化合物を製造する工程である。
本工程において、一酸化炭素の圧力は、1気圧〜10気圧であり、好ましくは1気圧〜7気圧である。
本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体、炭素坦持パラジウム等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノビリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(HH)で表される化合物1モルに対して、通常0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜250℃であり、好ましくは0〜200℃である。
このようにして得られる一般式(I)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
[式中、A、R及びRは前記と同義である。]
本工程は一般式(RR)で表される化合物にRのホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体を、例えば遷移金属及び必要に応じて塩基と、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中でカップリング反応させることにより、一般式(SS)で表される化合物を製造する工程である。
のホウ酸エステル誘導体、ホウ酸誘導体、スズ誘導体、アセチレン誘導体の使用量としては、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜20モルである。本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス (トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、キサントホス、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加する。銅触媒としてはヨウ化銅、臭化銅、塩化銅があげられる。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(RR)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.001〜0.5モルである。遷移金属触媒は必要に応じて組み合わせて使用することができる。リガンドの使用量としては、一般式(RR)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノビリジン、N−メチルモルホリン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、プチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(RR)で表される化合物1モル化合物対して、通常0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば特に限定されないが、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、エチレングリコール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水又はそれらの混合物等が挙げられる。
反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜160℃である。
このようにして得られる一般式(SS)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
本発明化合物が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体等の異性体を有する場合には、いずれの異性体の混合物も本発明化合物に包含される。例えば、本発明化合物に光学異性体が存在する場合には、ラセミ体から分割された光学異性体も本発明化合物に包含される。これらの異性体は、自体公知の合成手法、分離手法(濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶等)によりそれぞれを単一化合物として得ることができる。
本発明化合物又はその塩は、結晶であっても良く、結晶形が単一であっても多形混合物であっても本発明化合物又はその塩に包含される。結晶は、自体公知の結晶化法を適用して、結晶化することによって製造することができる。本発明化合物又はその塩は、溶媒和物(例えば、水和物等)であっても、無溶媒和物であっても良く、いずれも本発明化合物又はその塩に包含される。同位元素(例えば、H、H、13C、14C、35S、125I等)等で標識された化合物も、本発明化合物又はその塩に包含される。
本発明化合物又はその塩のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により本発明化合物又はその塩に変換する化合物、即ち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして本発明化合物又はその塩に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして本発明化合物又はその塩に変化する化合物をいう。また、本発明化合物又はその塩のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような生理的条件で本発明化合物又はその塩に変化するものであっても良い。
本発明化合物の塩とは、有機化学の分野で用いられる慣用的なものを意味し、例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素環基を有する場合の当該アミノ基若しくは塩基性複素環基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
該塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、ギ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
本発明化合物又はその塩は、優れたRET阻害活性を有し、抗腫瘍剤として有用である。抗腫瘍剤としては、好ましくは、RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤である。本発明化合物又はその塩は、RETに対する優れた選択性を有しており、他のキナーゼも阻害してしまうことによる副作用が少ないという利点を有する。
本明細書において「RET」はRET(Rearranged during transfection)チロシンキナーゼを意味し、ヒト又は非ヒト哺乳動物のRETを含み、好ましくはヒトRETである。また、「RET」の語にはアイソフォームが含まれる。
また、本発明化合物又はその塩は、その優れたRET阻害活性により、RETが関与する疾患の予防や治療のための医薬として有用である。「RETが関与する疾患」とは、RETの機能を欠失、抑制及び/又は阻害することによって、発症率の低下、症状の寛解、緩和、及び/又は完治する疾患が挙げられる。「RETが関与する疾患」とは、好ましくはRET阻害により治療され得る疾患である。このような疾患として、例えば、悪性腫瘍等が挙げられるがこれに限定はされない。悪性腫瘍としては、好ましくはRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である。RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍とは、RET遺伝子が転座、変異(点変異や遺伝子融合型変異を含む)及び過剰発現(RET遺伝子のコピー数が増えたり、RETのメッセンジャーRNAが過剰に発現したり、RETタンパク質が増えたり、RETタンパク質が恒常的に活性化している状態を含む)する等によって活性化状態が亢進している悪性腫瘍である。
対象となる悪性腫瘍は特に制限はされないが、例えば、上皮性癌(呼吸器系癌、消化器系癌、生殖器系癌、分泌系癌等)、肉腫、造血細胞系腫瘍、中枢神経系腫瘍、末梢神経腫瘍等が挙げられる。
具体的な癌種としては、頭頚部癌、甲状腺癌、食道癌、胃癌、十二指腸癌、肝臓癌、胆道癌(胆嚢・胆管癌等)、膵臓癌、結腸直腸癌(結腸癌、直腸癌等)、肺癌(非小細胞肺癌、小細胞肺癌、中皮腫等)、乳癌、卵巣癌、子宮癌(子宮頚癌、子宮体癌等)、腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨・軟部腫瘍、皮膚癌、脳腫瘍、副腎腫瘍、神経芽腫等が挙げられる。
好ましくは肺癌(非小細胞肺癌、小細胞肺癌、中皮腫等)、結腸直腸癌(結腸癌、直腸癌等),甲状腺癌,乳癌、脳腫瘍、白血病であり、さらに好ましくは非小細胞肺癌、甲状腺癌であり、さらに好ましくはRETの活性化状態が亢進している非小細胞肺癌、甲状腺癌である。RETの活性化状態が亢進しているとは、上記と同様の意味である。
本発明化合物又はその塩を含有する医薬組成物は、好ましくはRET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するための医薬組成物である。医薬組成物としては、好ましくは抗腫瘍剤である。本発明化合物又はその塩を医薬として用いるにあたっては、必要に応じて薬学的担体を配合し、予防又は治療目的に応じて各種の投与形態を採用可能であり、該形態としては、例えば、経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等のいずれでも良い。これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤方法により製造できる。
薬学的担体としては、製剤素材として慣用の各種有機或いは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤等、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、pH調節剤・緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また、必要に応じて防腐剤、抗酸化剤、着色剤、矯味・矯臭剤、安定化剤等の製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤としては、乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アメ粉、ヒプロメロース等が挙げられる。
崩壊剤としては、デンプングリコール酸ナトリウム、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、部分アルファー化デンプン等が挙げられる。
滑沢剤としては、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられる。
コーティング剤としては、エチルセルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、ヒプロメロース、白糖等が挙げられる。
溶剤としては、水、プロピレングリコール、生理食塩液が挙げられる。
溶解補助剤としては、ポリエチレングリコール、エタノール、α−シクロデキストリン、マクロゴール400、ポリソルベート80等が挙げられる。
懸濁化剤としては、カラギーナン、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
等張化剤としては、塩化ナトリウム、グリセリン、塩化カリウム等が挙げられる。
pH調節剤・緩衝剤としては、クエン酸ナトリウム、塩酸、乳酸、リン酸、リン酸二水素ナトリウム等が挙げられる。
無痛化剤としては、プロカイン塩酸塩、リドカイン等が挙げられる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エチル、クレゾール、ベンザルコニウム塩化物等が挙げられる。
抗酸化剤としては、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、天然ビタミンE等が挙げられる。
着色剤としては、酸化チタン、三二酸化鉄、食用青色1号、銅クロロフィル等が挙げられる。
矯味・矯臭剤としてはアスパルテーム、サッカリン、スクラロース、l−メントール、ミントフレーバー等が挙げられる。
安定化剤としては、ピロ亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、酸化マグネシウム、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
経口用固形製剤を調製する場合は、本発明化合物に賦形剤、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。
注射剤を調製する場合は、本発明化合物にpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内及び静脈内用注射剤を製造することができる。
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用すべき患者の症状により、或いはその剤形等により一定ではないが、一般に投与単位形態あたり、経口剤では0.05〜1000mg、注射剤では0.01〜500mg、坐剤では1〜1000mgとするのが望ましい。
また、上記投与形態を有する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、本発明化合物として通常成人(体重50kg)1日あたり0.05〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgとすれば良く、これを1日1回又は2〜3回程度に分けて投与するのが好ましい。
本発明において化合物(I)又はその塩が投与される哺乳動物としては、ヒト、サル、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例で用いた各種試薬は、特に記載の無い限り市販品を使用した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、モリテックス社製プリフパック(登録商標)SI、バイオタージ社製KP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラム、バイオタージ社製HP−Sphere(登録商標)Silicaプレパックドカラム、又はバイオタージ社製HP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラムを用いた。塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにはモリテックス社製プリフパック(登録商標)NH又はバイオタージ社製KP−NH(登録商標)プレパックドカラムを用いた。分取用薄層クロマトグラフィーにはメルク社製KieselgelTM60F254,Art.5744又は和光社NH2シリカゲル60F254プレートを用いた。NMRスペクトルは、AL400(400MHz;日本電子(JEOL))、Mercury400(400MHz;アジレント・テクノロジー)型スペクトロメータ、又はOMNMRプローブ(Protasis)を装備したInova400(400MHz;アジレント・テクノロジー)型スペクトロメータを使用し、重溶媒中にテトラメチルシランを含む場合は内部基準としてテトラメチルシランを用い、それ以外の場合には内部基準としてNMR溶媒を用いて測定し、全δ値をppmで示した。マイクロウェーブ反応は、バイオタージ社製Initiatorを用いて行った。
また、LCMSスペクトルはWaters製ACQUITY SQD(四重極型)を用いて下記条件にて測定した。カラム:Waters製ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18,2.1X50mm,1.7μmMS検出:ESI positiveUV検出:254及び210nmカラム流速:0.5mL/min移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)インジェクション量:1μLグラジエント
Time(min)Water Acetonitrile
0 95 5
0.1 95 5
2.1 5 95
3.0 STOP
また、逆相分取HPLC精製はGILSON製分取システムを用いて下記条件にて実施した。カラム:YMC製CombiPrep Pro C18,50X30mmI.D.,S−5μmを使用した。UV検出:254nmカラム流速:40mL/min移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)インジェクション量:0.1−1mL
略号の意味を以下に示す。
s:シングレット
d:ダブレット
t:トリプレット
q:カルテット
dd:ダブル ダブレット
dt:ダブル トリプレット
td:トリプル ダブレット
tt:トリプル トリプレット
ddd:ダブル ダブル ダブレット
ddt:ダブル ダブル トリプレット
dtd:ダブル トリプル ダブレット
tdd:トリプル ダブル ダブレット
m:マルチプレット
br:ブロード
brs:ブロードシングレット
CDI:カルボニルジイミダゾール
DMSO−d:重ジメチルスルホキシド
CDCl:重クロロホルム
CDOD:重メタノール
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMA:N,N−ジメチルアセトアミド
NMP:1−メチル−2−ピロリジノン
DMSO:ジメチルスルホキシド
HATU:(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチル(3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)メタンイミニウム ヘキサフルオロホスフェート
DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン
DME:1,2−ジメトキシエタン。
参考例1 4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1)1−シクロペンチル−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
国際公開WO2007/126841号パンフレットに記載されている方法にて合成した3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン3.0g、ヨードシクロペンタン3.4g、炭酸カリウム4.8gをDMF30mLの懸濁溶液を80℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却後、水200mLを加え生じた固体を濾取し、水で洗浄後、乾燥し、表題化合物を黄色固体として3.7g得た。
物性値:m/z[M+H] 330.1。
(工程2) 4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
上記工程1で得られた1−シクロペンチル−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン21g、2−ジエチルアミノエタノ一ル42ml、Pd(PPhCl 2.24gを,ΝΜΡ120mlに溶解し、系内を一酸化炭素で置換した後、120℃に加熱した。2時間撹拌後、室温まで冷却してメタノールを50ml加えた後、5規定の水酸化ナトリウム水溶液を19ml加え30分撹拌した。水を加えた後、酢酸エチルで水層を洗浄し、水層を塩酸でpH3に調整して析出した固体を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し、表題化合物を淡黄色固体として9.8g得た。
物性値:m/z[M+H] 248.3。
参考例2 4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1) 1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ [3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン4g、4,4−ジメチルシクロヘキサノール5.89g及びトリフェニルホスフィン8.0gのTHF 30mL溶液に、室温下にてジイソプロピルアゾジカルボキシレート6.08mLを添加し、終夜攪拌した。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン→ヘキサン/酢酸エチル=1/1)白色固体として表題化合物を3.9g得た。
物性値:m/z[M+H] 373.1。
(工程2) 4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
上記工程1で得られた1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン3.14g、2−ジエチルアミノエタノ一ル5.61mL、Pd(PPhCl297mg をΝΜΡ15mLに溶解し、系内を一酸化炭素で置換した後、120℃に加熱した。2時間撹拌後、室温まで冷却してメタノールを15mL加えた後、5規定の水酸化ナトリウム水溶液を6.9mL加え30分撹拌した。水を加えた後、酢酸エチルで水層を洗浄し、水層を塩酸でpH3に調整して析出した固体を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し表題化合物を淡黄色固体として2.2g得た。
物性値:m/z[M+H] 290.3。
参考例3 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1) メチル 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレートの合成
3−ブロモ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン4.45gのメタノール45mL懸濁溶液にトリエチルアミン3.33g及び1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体1.35gを加えた後、耐圧容器中にて一酸化炭素雰囲気下、0.5MPa、100℃にて3時間攪拌した。放冷後、クロロホルムに溶解し、水洗、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(ヘキサン−酢酸エチル)し、得られた固体をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ過後、減圧下、70℃にて乾燥することにより、表題化合物2.37gを薄橙色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 250.1。
(工程2) 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
参考例3工程1で得られたメチル 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレート2.23gをメタノール33mLに懸濁し、5M水酸化ナトリウム水溶液3.58mL加えた後、30分間加熱環流下、撹拌した。放冷し、反応溶液を5M塩酸水溶液にて中和後、水で希釈することにより析出した固体をろ取した。得られた固体を減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物2.05gを無色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 236.3。
参考例4 4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
(工程1) 1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン1.6g、4,4−ジフルオロシクロヘキサノール1.0g及びトリフェニルホスフィン2.1gのTHF50mL溶液に、室温下にてジイソプロピルアゾジカルボキシレート1.6mLを添加し、終夜攪拌した。濃縮後、メタノールにて、懸濁洗浄し、ろ取した。得られた固体を減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物1.5gを無色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 380.2。
(工程2) メチル 4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレートの合成
参考例4工程1で得られた1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−3−ヨード−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン1.5g、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体330mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン3mLのメタノール30mLの混合溶液を耐圧容器中にて一酸化炭素雰囲気下、0.45MPa、100℃にて2時間攪拌した。放冷後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製することにより(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、濃縮後得られた粗生成物を塩基性シリカゲルクロマトグラフィーにより再度精製し(ヘキサン−酢酸エチル)、得られた固体をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ取、減圧下にて乾燥することにより表題化合物650mgを無色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 312.1。
(工程3) 4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の合成
参考例3の工程2で使用したメチル 4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレートの代わりに上記工程2で得られたメチル−4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキシレート 653mgを用い、参考例3の工程2の手法に準じて合成し、表題化合物605mgを無色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 298.1。
参考例5 tert−ブチル 5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾ−ル−1−カルボキシレートの合成
5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン75gをジクロロメタン800mLに溶解し、5Ν ΝaOH水溶液750mLを加えた。その溶液に二炭酸ジ−tert−ブチル184.5gを加え室温で3日間撹拌した。溶液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。得られた固体をヘキサンで洗い、表題化合物68gを白色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 198.1
NMR(DMSO−d6) δppm 1.51(s,9H),1.98(s,3H),5.13(s,1H),6.23(s,2H)。
参考例6 4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
(工程1) 4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン4.0g、プロパン−2−オール2.58g、卜リフェニルホスフィン7.51gのテ卜ラヒドロフラン溶液30mL溶液に、DIAD5.79mLを加え、反応液を18時間撹拌した。反応液を濃縮した残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(ヘキサン→ヘキサン/酢酸エチル=1/1)淡黄色固体として表題化合物を4.0g得た。
物性値:m/z[M+H] 322.0。
(工程2) 5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
上記工程1で得られていた、4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン3gに1,2−ジメトキシエタン30mLおよび28%アンモニア水30mLを加え、ステンレス製耐圧管内にて115℃で18時間撹拌した。反応液に水300mLを加え、得られた固体を水で洗い、白色固体の表題化合物2.0gを得た。
物性値:m/z[M+H] 303.1。
(工程3) 4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
上記工程2で得られた5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン3.8g、2−ジエチルアミノエタノ一ル8.3mL、Pd(PPhCl0.44gを,ΝΜΡ10mLに溶解し、系内を一酸化炭素で置換した後、120℃に加熱した。2時間撹拌後、室温まで冷却してメタノールを7mL加えた後、5規定の水酸化ナトリウム水溶液を3.5mL加え30分撹拌した。水を加えた後、酢酸エチルで水層を洗浄し、水層を塩酸でpH3に調整して析出した固体を濾取し、水で洗浄した後、乾燥し、表題化合物を淡黄色固体として0.670g得た。
物性値:m/z[M+H]221.2。
参考例7 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
(工程1) 7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド29.3g、tert−ブチルアミン13.4g及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン29.7gを混合したエタノール溶液200mLを加熱環流下にて、2時間攪拌した。放冷後、濃縮し、酢酸エチルで希釈して、水、引き続き飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製することにより表題化合物21.5gを無色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 210.0。
(工程2) 7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程1で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン36gのDMF360mL溶液にN−ヨードスクシンイミド46.7gを加え、室温にて3日間攪拌した。酢酸エチルで希釈後、水洗を三回繰り返した後、飽和食塩水にて洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過、濃縮した。得られた固体を、ヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄し、ろ取後、減圧下にて乾燥することにより表題化合物45.5gを薄橙色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 335.9。
(工程3) 7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
工程2で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン52gのTHF180mL及び28%アンモニア水180mL懸濁溶液を、耐圧容器を用いて120℃、14時間攪拌した。放冷後、水で希釈することにより析出した固体をろ取し、減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物52gを無色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 317.3。
(工程4) メチル 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
工程3で得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン15g、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体1.94g及びトリエチルアミン13.2mLのメタノール150mL懸濁溶液を耐圧容器を用いて一酸化炭素雰囲気下、100℃、0.45MPaにて1.5時間攪拌した。放冷後、反応溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)にて精製した、得られた固体をヘキサン−酢酸エチルにて懸濁洗浄した後、ろ取、減圧下にて乾燥し、表題化合物9.70gを暗赤色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 249.3。
(工程5) 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸
工程4で得られたメチル 4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート9.70gのメタノール97mL懸濁溶液に5M水酸化ナトリウム水溶液23.4mLを加えた後、加熱環流下にて2時間攪拌した。放冷後、5M塩酸水溶液を用いて、中和することにより、茶色固体が析出した。水で希釈後、ろ取し、減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物8.0gを茶色固体として得た。
物性値:m/z[M+H] 235.2。
参考例8 7−(tert−ブチル)−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
(工程1) 1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オールの合成
2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド1gをTHF20mLに溶解し、反応容器を−78℃に冷却した。そこにメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液(3mol/L)4.36mLをゆっくり滴下した。同温度で1時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液をゆっくり加えて反応を停止した。反応混合物を室温で10分間撹拌後、分液漏斗に移して酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、除媒した。残渣を塩基性シリカゲルクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→3/1)、表題化合物を無色油状物として446mg得た。
物性値:m/z[M+H] 207.0。
(工程2) 1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オンの合成
工程1で得られた1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール246mgをジクロロメタン2.5mLに溶解し、デス・マーチン試薬1.0gを加え室温で1時間撹拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重曹水を加え、さらに30分撹拌した。反応混合物をクロロホルムで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムを加え乾燥した。除媒後の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→3/1)で精製して、表題化合物を黄色固体として198mg得た。
物性値:m/z[M+H] 205.0。
(工程3) 1−(4−(tert−ブチルアミノ)−6−クロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オンの合成
工程2で得られた1−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オン198mg、tert−ブチルアミン122μL、ジイソプロピルエチルアミン252μLをエタノール2mLに溶解し、90℃で終夜撹拌した。
反応混合物を濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→3/1)で精製して、表題化合物を無色油状物として64mg得た。
物性値:m/z[M+H] 242.1。
(工程4) 7−(tert−ブチル)−4−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程3で得られた1−(4−(tert−ブチルアミノ)−6−クロロピリミジン−5−イル)プロパン−2−オン64mgと酢酸42μLをエタノール5.5mLに溶解し、マイクロウェーブ反応装置を用いて120℃で1時間反応させた。除媒後の残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→4/1)で精製して、表題化合物を無色油状物として54mg得た。
物性値:m/z[M+H] 224.1。
(工程5) 7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
工程4で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンをDMF1.5mLに溶解し、N−ヨードスクシンイミド64mgを加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、除媒した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/0→4/1)で精製して,表題化合物を白色固体として69mg得た。
物性値:m/z[M+H] 349.9。
(工程6) 7−(tert−ブチル)−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
工程5で得られた7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン60mgを耐圧管中でDME600μL及びアンモニア水600μLと115℃で12時間反応させた。空冷後、反応混合物に水を加えた。得られた白色固体を濾取、乾燥して表題化合物を45mg得た。
物性値:m/z[M+H] 331.0。
実施例1:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程2で得られた4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸30mg、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミン16mg、HATU55mgをDMF1mLに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン62μLを加えた。室温で18時間攪拌後、反応溶液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(クロロホルム→クロロホルム/メタノール=10/1)、白色固体として表題化合物を29mg得た。
実施例2:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(55%)を褐色固体として得た。
実施例3:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−(フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−(フラン−3−イル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(76%)を褐色固体として得た。
実施例4:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−(チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−(チオフェン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(60%)を褐色固体として得た。
実施例5: 4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−フェニル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(77%)を褐色固体として得た。
実施例6: 4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−シクロペンチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(63%)を褐色固体として得た。
実施例7:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(68%)を褐色固体として得た。
実施例8:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(3−プロピル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−プロピル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(70%)を褐色固体として得た。
実施例9:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(1,3―ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに1,3―ジメチル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(28%)を白色固体として得た。
実施例10:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(89%)を褐色固体として得た。
実施例11:4−アミノ−1−シクロブチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりにブロモシクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H―ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(50%)を褐色固体として得た。
実施例12:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−((1−メチルシクロプロピル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに(1−メチルシクロプロピル)メチルメタンスルホネートを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−((1−メチルシクロプロピル)メチル)−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−5−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−((1−メチルシクロプロピル)メチル)−7H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(38%)を褐色固体として得た。
実施例13:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに2,2,2−トリフルオロエチルメタンスルホネートを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(51%)を白色固体として得た。
実施例14:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(84%)を白色固体として得た。
実施例15:4−アミノ−1−(sec−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに2−ブロモブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(sec−ブチル)−7H−ピラゾロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(sec−ブチル)−7H−ピラゾロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(62%)を褐色固体として得た。
実施例16:4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに(ブロモメチル)シクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物を褐色固体(63%)として得た。
実施例17:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに(ブロモメチル)シクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−ブロモ−1H−ピラゾロ−3−アミンを、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シクロブチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることにより、表題化合物を褐色固体(42%)として得た。
実施例18:4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに(ブロモメチル)シクロプロパンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物を褐色固体(71%)として得た。
実施例19:4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに(ブロモメチル)シクロペンタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ [3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(53%)を白色固体として得た。
実施例20:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに(ブロモメチル)シクロペンタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(シクロペンチルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることにより、表題化合物(61%)を褐色固体として得た。
実施例21:4−アミノ−1−イソプロピル−N−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに2−ブロモプロパンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることにより、表題化合物(22%)を褐色固体として得た。
実施例22:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに2−ブロモプロパンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−ブロモ−1H−ピラゾロ−3−アミンを用いて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることにより、表題化合物(50%)を褐色固体として得た。
実施例23:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−((1R,2R)−2−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりに[(1S、2R)−2−メチルシクロヘキシル]メタンスルホネートを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−((1R、2R)−2−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−((1R、2R)−2−メチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(35%)を白色固体として得た。
実施例24:4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程2で得られた4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸35mg、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン14mg、HATU55mgをDMF1mLに溶解し、ジイソプロピルエチルアミン63μLを加えた。室温で18時間攪拌後、反応溶液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、有機溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し(クロロホルム→クロロホルム/メタノール=10/1)白色固体として表題化合物を27mg得た。
実施例25: 4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例24の手法に準じて、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることにより、表題化合物(53%)を褐色固体として得た。
実施例26:4−アミノ−1−(3,3−ジメチルシクロブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりに3,3−ジメチルシクロブタノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(3,3−ジメチルシクロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を白色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、4−アミノ−1−(3,3−ジメチルシクロブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで表題化合物(47%)を褐色固体として得た。
実施例27:4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりにビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで表題化合物(57%)を褐色固体として得た。
実施例28:4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりにビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンを用いることで表題化合物(61%)を褐色固体として得た。
実施例29:1−(アダマンタン−2−イル)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりにアダマンタン−2−オールを用いて合成を行うことにより、1−(アダマンタン−2−イル)―4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、1−(アダマンタン−2−イル)―4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで表題化合物(69%)を褐色固体として得た。
実施例30:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―1−((2S,3R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりに(2S、3S)−2、6、6−トリメチルノルピナン−3−オールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−((2S、3R)-2、6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、4−アミノ−1−((2S、3R)-2、6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)―1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで表題化合物(61%)を褐色固体として得た。
実施例31:4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりに1,3−ジフルオロプロパン−2−オールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに、4−アミノ−1−(3−フルオロプロプ−1−エン−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用いることで表題化合物(65%)を褐色固体として得た。
実施例32:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりにシクロヘキサノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンを用いることで表題化合物(23%)を褐色固体として得た。
実施例33:4−アミノ−1−シクロヘキシル−N−(5−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例2の工程1、工程2の手法に準じて、4,4−ジメチルシクロヘキサノールの代わりにシクロヘキサノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例24に準じて、4−アミノ−1−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−シクロヘキシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(41%)を褐色固体として得た。
実施例34:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例3の工程2で得られた4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸177mg、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン109mg及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.393mLのDMF4mLの懸濁溶液に、HATU429mgを加えて、室温下にて終夜攪拌した。反応溶液に、5M水酸化ナトリウム水溶液を100μL加えて、1時間攪拌した。その後、5M塩酸水溶液にて中和した。クロロホルムにて抽出後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥、ろ過、濃縮した。得られた残渣をメタノールで懸濁洗浄し、ろ取した後、減圧下、60℃にて乾燥することにより、表題化合物97mgを無色固体として得た。
実施例35:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じて、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンを用いることで表題化合物を淡褐色固体(25%)として得た。
実施例36:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じて、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(72%)を淡褐色固体として得た。
実施例37:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じて、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミンを用い、表題化合物(32%)を淡褐色固体として得た。
実施例38:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シアノ−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じ、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに5−アミノ−1H−ピラゾール−3−カルボニトリルを用いて、表題化合物(22%)を褐色固体として得た。
実施例39:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−エチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じ、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−エチル−1H−ピラゾール−5−アミンを用いて同様な方法で合成し、逆相分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(55%)を褐色固体として得た。
実施例40:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じ、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンを用い、同様な方法で合成し、逆相分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(81%)を褐色固体として得た。
実施例41:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じ、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−シクロプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンを用い、同様な方法で合成し、逆相分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(69%)を褐色固体として得た。
実施例42:4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−シクロブチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34に準じ、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−シクロブチル−1H−ピラゾール−5−アミンを用い、逆相分取HPLCにて精製することにより、表題化合物(33%)を褐色固体として得た。
実施例43:4−アミノ−1―(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34の4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに参考例4の工程3で得られた4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を用い、実施例34の手法に準じて合成することにより、表題化合物(21%)を無色固体として得た。
実施例44:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例34の4−アミノ−1−(tert−ブチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに参考例4の工程3で得られた4−アミノ−1−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンを用い、実施例34の手法に準じて合成することにより、表題化合物(33%)を無色固体として得た。
実施例45: 4−アミノ−7−イソプロピル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程2で得られた5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン121mg、参考例5で得られたtert−ブチル 5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾ−ル−1−カルボキシレート197mg、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン120μLをDMA2mLに溶解させ、さらに1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン33mgを加え、一酸化炭素雰囲気下110℃で4時間撹拌した。反応液を濃縮した残渣をシリカゲルクロマ卜グラフィーで精製し(ヘキサン/酢酸エチル=1/1→酢酸エチル/メタノール=10/1)淡茶色固体として表題化合物を 52mg得た。
実施例46: 4−アミノ−7−(1−フルオロプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1、工程2の手法に準じて、プロパン−2−オールの代わりに1−フルオロプロパン−2−オールを用いて合成を行うことにより、7−(1−フルオロプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例45に準じて、5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1−フルオロプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物を褐色固体(90%)として得た。
実施例47:4−アミノ−7−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1、工程2の手法に準じて、プロパン−2−オールの代わりに4,4−ジメチルシクロヘキサノールを用いて合成を行うことにより、7−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを黄色固体として得た。実施例45に準じて、5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(31%)を褐色固体として得た。
実施例48:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程3で得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン6.0g、参考例5で得られたtert−ブチル 5−アミノ−3−メチル−ピラゾール−1−カルボキシレート7.48g,1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン5.67mL及び1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体1.55gのDMA 200mL溶液を100℃、一酸化炭素雰囲気下にて3時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、シリカゲルクロマトグラフィーにて精製(ヘキサン−酢酸エチル−メタノール)、引き続き、塩基性シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製することにより表題化合物3.24gを褐色固体として得た。
実施例49:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例48で用いたtert−ブチル 5−アミノ−3−メチル−ピラゾール−1−カルボキシレートの代わりに5−(フラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用い、実施例48と同様な方法で表題化合物(42%)を淡褐色固体として得た。
実施例50:4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(70%)を褐色固体として得た。
実施例51:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(37%)を褐色固体として得た。
実施例52:4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−シクロプロピルプロパン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(60%)を褐色固体として得た。
実施例53:4−アミノ−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−メトキシ−2−メチルプロパン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(1−メトキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(50%)を褐色固体として得た。
実施例54:4−アミノ−7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−(フルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1−(フルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(60%)を褐色固体として得た。
実施例55:4−アミノ−7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−(ジフルオロメチル)シクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを黄色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(40%)を褐色固体として得た。
実施例56:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを黄色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(2−(チオフェン−2−イル)プロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(70%)を褐色固体として得た。
実施例57:4−アミノ−7−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに3,3−ジフルオロシクロペンタンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを黄色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(50%)を褐色固体として得た。
実施例58:4−アミノ−7−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりにビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを用いることで表題化合物(36%)を無色固体として得た。
実施例59:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロペンタンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(1−メチルシクロペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(1−メチルシクロペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(20%)を褐色固体として得た。
実施例60:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2−フェニルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−フェニルプロパン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(2−フェニルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを黄色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(2−フェニルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(41%)を褐色固体として得た。
実施例61:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(2,3,3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2,3,3−トリメチルブタン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、5−ヨード−7−(2,3,3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに5−ヨード−7−(2,3,3−トリメチルブタン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(60%)を褐色固体として得た。
実施例62:4−アミノ−7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2,3−ジメチルブタン−2−アミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを白色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−(2,3−ジメチルブタン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(50%)を褐色固体として得た。
実施例63:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程5で得た4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸40mgをDMF2mLに懸濁させ、そこに3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミン33mg、ジイソプロピルエチルアミン89μLとHATU78mgを加え室温で終夜撹拌した。反応混合物に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液2mL加え室温で1時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルと水で分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=1/0→10/1)で精製して表題化合物を白色固体として6.5mg得た。
実施例64:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例63に準じて、3−ブロモ−1H−ピラゾロ−5−アミンの代わりに5−(メトキシメチル)−1H−ピラゾール−3−アミンを用いて表題化合物(24%)を白色固体として得た。
実施例65:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに参考例6の工程3で得られた4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5カルボン酸を用いることで表題化合物 (20%)を褐色固体として得た。
実施例66:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに、実施例50で使用した7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いて、参考例6の工程3に準じ、4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5カルボン酸を得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5カルボン酸を用いることで表題化合物(29%)を白色固体として得た。
実施例67:4−アミノ−N−(5−ブロモ−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに、実施例51で使用した5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いて、参考例6の工程3に準じ、4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を用いることで表題化合物(19%)を白色固体として得た。
実施例68:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1〜工程5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−メチルシクロブタンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を白色固体として得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(メチルシクロブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(15%)を褐色固体として得た。
実施例69:4−アミノ−7−シクロブチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1〜工程5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりにシクロブタンアミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−シクロブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−シクロブチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(8%)を褐色固体として得た。
実施例70:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(tert−ペンチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1〜工程5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに2−メチルブタンー2−アミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(tert−ペンチル)―7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を白色固体として得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(tert−ペンチル)―7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(16%)を褐色固体として得た。
実施例71:4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1〜工程5の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりにビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−アミンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)―7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を白色固体として得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに4−アミノ−7−(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)―7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、3−ブロモ−1H―ピラゾール−5−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(8%)を褐色固体として得た。
実施例72:4−アミノ−7−シクロペンチル−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例6の工程1〜工程3の手法に準じて、プロパン−2−オールの代わりにシクロペンタノールを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を白色固体として得た。実施例63に準じて、4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の代わりに、4−アミノ−7−シクロペンチル―7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸を、3−ブロモ−1H−ピラゾール−5−アミンの代わりに5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを用いることで表題化合物(15%)を白色固体として得た。
実施例73:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−6−メチル−N−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成の合成
実施例48に準じ,7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに参考例8の工程6で得られた7−(tert−ブチル)−5−ヨード−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いて反応を行い、表題化合物(6.7%)を白色固体として得た。
実施例74:7−([1,1’−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
参考例7の工程1、工程2、工程3の手法に準じて、tert−ブチルアミンの代わりに1−シクロプロピルシクロプロパンアミンの塩酸塩を用いて合成を行うことにより、7−([1,1’−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−5−ヨード−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを褐色固体として得た。実施例48に準じて、7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに7−([1,1’−ビ(シクロプロパン)]−1−イル)−5−ヨード−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンを用いることで表題化合物(59%)を褐色固体として得た。
実施例75:4−アミノ−6−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1) メチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
実施例51の中間体として得られた5−ヨード−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン 18.85gのメタノール 180mL懸濁液にトリエチルアミン12.1g及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体2.25gを加えた後、耐圧容器中にて一酸化炭素雰囲気下、0.5MPa、100℃にて1.5時間攪拌した。放冷後、除媒し残渣をクロロホルム300mLに溶解しセライト20gを加え、室温で1時間撹拌した。不溶物をろ過で除き、ろ液を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥、ろ過後、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製(クロロホルム/メタノール=100/1→20/1)し、除媒後、得られた固体を酢酸エチルにて懸濁洗浄し、表題化合物11.6gを得た。
(工程2)メチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
工程1で得られたメチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート1.71gをDMF17mLに溶解し、N−クロロスクシンイミド1.39gを加え、50℃で2時間撹拌した。反応溶液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液80mL、さらに水120mLを加えて氷冷下3時間撹拌し、その後室温で終夜撹拌した。析出物を濾取し水で洗浄して表題化合物を1.13g得た。
(工程3)4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
工程2で得られたメチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 272mgをTHF 2.7mL、メタノール2.7mLに溶解し、4mol/L 水酸化リチウム水溶液1.45mLを加え、室温で終夜撹拌した。反応溶液に水20mL、2N塩酸水溶液を加え酸性にし、析出物を得た。有機溶媒を除媒後、氷冷下1時間撹拌して濾取し、表題化合物を248mg得た。
(工程4)4−アミノ−6−クロロ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
工程3で得られた4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸48mgにDMF2.5mLを加え、さらに1−ヒドロキシベンズトリアゾール33mgと1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩38mgを加え、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液に参考例5で合成したtert−ブチル 5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾ−ル−1−カルボキシレート 106mgを加え、0℃に冷却した後、リチウムヘキサメチルジシラジド溶液(1M THF) 0.45mLを加えた。0℃で30分撹拌後、反応溶液に1N 水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え、室温で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で3回、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→8/1)で精製して、表題化合物を15mg得た。
実施例76:4−アミノ−6−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1) メチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
実施例75の工程1で得られたメチル 4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 2.3gをクロロホルム47mLに溶解し、N−ブロモスクシンイミド 3.3gを加え、室温で3日間撹拌した。反応溶液をクロロホルムと10% チオ硫酸ナトリウム水溶液と分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、濃縮した。残渣にメタノールと水を加え、懸濁後、メタノールを除媒した。残留物を0℃で1時間撹拌し、固体を濾取し、表題化合物を2.50g得た。
(工程2) 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例75工程3の方法に準じ、工程1で得られた メチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート1.10gを用いて表題化合物(97%)を得た。
(工程3) 4−アミノ−6−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例75工程4の方法に準じ、工程2で得られた4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸 238mgを用いて表題化合物(26%)を得た。
実施例77:4−アミノ−6−メトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)4−アミノ−6−メトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例75工程2で得られたメチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 560mgをTHF10mLに懸濁させ、撹拌しながら4−ジメチルアミノピリジン121mg、二炭酸ジ−tert−ブチル1.52gを加え、溶液を50℃で1時間撹拌した。冷却後、反応溶液を濃縮し、酢酸エチルと水に分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残渣にメタノール10mLを加え、撹拌しながらナトリウムメトキシド(約5mol/Lメタノール溶液)1mLを加えて50℃で1時間撹拌した。冷却後濃縮し、残渣をクロロホルムと飽和塩化アンモニウムに分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残渣にジクロロメタン1mLとトリフルオロ酢酸2mLを加え室温で1時間撹拌した。濃縮後、残渣をクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残渣をメタノール20mLに溶解し、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液2.3mLを加え、50℃で1時間、さらに80℃で1時間撹拌した。冷却後、反応溶液に水20mL、2N塩酸水溶液を加え酸性にし、析出物を得た。有機溶媒を除媒後、氷冷下1時間撹拌して濾取し、表題化合物を417mg得た。
(工程2) 4−アミノ−6−メトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例75工程4の方法に準じ、工程1で得られた4−アミノ−6−メトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸 30mgを用いて表題化合物(36%)を得た。
実施例78:4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例50の中間体として得られた、7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンから、実施例75の工程1〜3の方法に準じて合成した4−アミノ−6−クロロ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸30mgを用いて、実施例75工程4の方法に準じて表題化合物(16%)を合成した。
実施例79:4−アミノ−6−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブチン−1−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例76で得られた4−アミノ−6−ブロモ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド35mgをDMF1mLに溶解し、ヨウ化銅1.7mg、2−メチル−3−ブチン−1−オール 87μL、トリエチルアミン31μL、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム10mgを加え、脱気後100℃で2時間撹拌した。反応溶液をクロロホルムと水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→4/1)で精製して、表題化合物を14mg得た。
実施例80:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(ピリジン−3−イルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに3−エチニルピリジンを用い、表題化合物(72%)を得た。
実施例81:4−アミノ−6−((1−ヒドロキシシクロペンチル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに1−エチニルシクロペンタン−1−オールを用い、表題化合物(18%)を得た。
実施例82:4−アミノ−6−((1−メチル−1H−ピラゾ−ル−4−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに4−エチニル−1−メチル−1H−ピラゾ−ルを用い、表題化合物(43%)を得た。
実施例83:4−アミノ−6−((1−メチル−1H−イミダゾロ−5−イル)エチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに5−エチニル−1−メチル−1H−イミダゾールを用い、表題化合物(57%)を得た。
実施例84:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−(3−モルホリノ−1−プロピン−1−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに4−(2−プロピン−1−イル)モルホリンを用い、表題化合物(39%)を得た。
実施例85:4−アミノ−6−(3−(1−ヒドロキシシクロブチル)−1−プロピン)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに1−(2−プロピン−1−イル)シクロブタン−1−オールを用い、表題化合物(58%)を得た。
実施例86:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに4−エチニルテトラヒドロ−2H−ピランを用い、表題化合物(56%)を得た。
実施例87:4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)エチニル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに3−エチニル−1−メチル−ピラゾールを用い、表題化合物(28%)を得た。
実施例88:4−アミノ−6−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H―ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例79の方法に準じ、2−メチル−3−ブチン−1−オールの代わりに1−エチニルイミダゾ[1,2−b]ピリダジンを用い、表題化合物(19%)を得た。
実施例89:4−アミノ−6−エトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)4−アミノ−6−エトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
実施例76工程1で得られたメチル 4−アミノ−6−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 630mgをTHF10mLに懸濁させ、撹拌しながら4−ジメチルアミノピリジン119mg、二炭酸ジ−tert−ブチル 1.27gを加え、溶液を50℃で1時間撹拌した。冷却後、反応溶液を濃縮し、酢酸エチルと水に分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残渣にエタノール15mLを加え、撹拌しながらナトリウムエトキシド(28%エタノール溶液)2.28mLを加えて室温で終夜撹拌した。反応溶液に2N塩酸水溶液を加えて中和してから濃縮し、残渣をクロロホルムと水に分配した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残渣にジクロロメタン3mLとトリフルオロ酢酸6mLを加え室温で1.5時間撹拌した。濃縮後、残渣をクロロホルムと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に分配した。有機層を水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残渣をメタノール20mLに溶解し、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液3.88mLを加え、60℃で3時間撹拌した。冷却後、反応溶液に水50mL、2N塩酸水溶液を加え酸性にし、析出物を得た。有機溶媒を除媒後、氷冷下1時間撹拌して濾取し、表題化合物を432mg得た。
(工程2)4−アミノ−6−エトキシ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
工程1で得られた4−アミノ−6−エトキシ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸 67mgにDMF1.2mLを加え、さらに1−ヒドロキシベンズトリアゾール 41mgと1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩 51mgを加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液に参考例5で合成したtert−ブチル 5−アミノ−3−メチル−1H−ピラゾ−ル−1−カルボキシレート143mgを加え、室温でナトリウムtert−ブトキシド溶液(2M THF)0.60mLを加えた。30分撹拌後、反応溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液5mLを加え、室温で1時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルと水で分配し、有機層を水で3回、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(酢酸エチル/メタノール=1/0→5/1)で精製して、表題化合物を33mg得た。
実施例90:(R)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
(工程1)メチル 4−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
実施例75工程2で得られたメチル 4−アミノ−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 351mgをTHF6.3mLに懸濁させ、撹拌しながら4−ジメチルアミノピリジン76mg、二炭酸ジ−tert−ブチル 818mgを加え、溶液を60℃で1時間撹拌した。冷却後、反応溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=4/1→2/3)で精製して、表題化合物を523mg得た。
(工程2)(R)−メチル 4−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレートの合成
水素化ナトリウム(60%) 35mgをDMF 1mLに懸濁させた撹拌溶液に(R)−(−)−テトラヒドロフルフリル アルコール86μLを氷冷下加え、その後室温で30分撹拌した。この溶液に工程1で得られたメチル 4−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−クロロ−7−(1−メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート212mgをDMF1mLに溶解した溶液を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液をクロロホルムと水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加え、ろ過後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン/酢酸エチル=4/1→2/3)で精製して、表題化合物を141mg得た。
(工程3)(R)−4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸の合成
工程2で得られた(R)−メチル 4−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキシレート 141mgをクロロホルム1.5mLとトリフルオロ酢酸2mLを加え室温で1.5時間撹拌した。濃縮後、残渣にメタノール2mL、テトラヒドロフラン2mLを加え、さらに4mol/L水酸化ナトリウム水溶液1.29mLを加え、60℃で3時間撹拌した。冷却後、反応溶液に水10mL、2N 塩酸水溶液を加え酸性にし、析出物を得た。有機溶媒を除媒後、氷冷下1時間撹拌して濾取し、表題化合物を52mg得た。
(工程4)(R)−4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミドの合成
実施例89工程2の方法に準じ、工程1で得られた(R)−4−アミノ−7−(1−メチルシクロプロピル)−6−((テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸52mgを用いて表題化合物(39%)を得た。
比較例1:4−アミノ−1−シクロペンチル−N−(4−フルオロ−1H−インダゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
実施例1の手法に準じて、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに4−フルオロ−1H−インダゾール−3−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(48%)を褐色固体として得た。
比較例2:4−アミノ−1−シクロブチル−N−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりにブロモシクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに4−メチルチアゾール−2−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(83%)を褐色固体として得た。
比較例3:4−アミノ−1−シクロブチル−N−(4−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミドの合成
参考例1の工程1、工程2の手法に準じて、ヨードシクロペンタンの代わりにブロモシクロブタンを用いて合成を行うことにより、4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[2,3−d]ピリミジン−3−カルボン酸を褐色固体として得た。実施例1に準じて、4−アミノ−1−シクロペンチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸の代わりに4−アミノ−1−シクロブチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸を、5−エチル−1H−ピラゾール−3−アミンの代わりに4−メチル−1H−イミダゾール−2−アミンを用いて合成を行うことにより、表題化合物(58%)を褐色固体として得た。
比較例4: 1−(tert−ブチル)−3−(p−トリル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンの合成
Tetrahedron Letters, 52(44), 5761−5763; 2011の方法に準じて合成し、表題化合物(30%)を白色固体として得た。
表1〜14に、実施例化合物及び比較例化合物の構造式と物性値を示す。
試験例1 RET阻害活性(in vitro)の測定
RETキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、AnaSpec社のウェブサイトにSrctide(GEEPLYWSFPAKKK)がRETキナーゼ活性測定反応の基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、そのアミノ酸配列を一部改変し、さらにビオチン修飾を付加したビオチン化ペプチド(biotin−EEPLYWSFPAKKK)を作製した。試験に用いた精製リコンビナントヒトRET蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、本発明化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(13.5mM Tris(pH7.5),2mM dithiothreitol,0.009% Tween−20)中にRET蛋白質、基質ペプチド(終濃度は250nM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は10μM)と本発明化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は2.5%)を加えて25℃で100分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへ終濃度24mMになるようEDTAを加えることで反応を停止させた後、Euラベル化抗リン酸化チロシン抗体PT66(パーキンエルマー社)とSureLight APC−SA(パーキンエルマー社)を含む検出液を添加し室温で2時間以上静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)で波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比からリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
表15に、実施例化合物、比較例化合物1〜3の、RET(WT)に対する阻害活性のIC50値(nM)を示す。
VandetanibはRETに対して高い阻害活性があり、高い抗腫瘍効果があることが知られている(Carlomagno F. Cancer Res. 2002 Dec 15;62(24):7284−90.、他)。本発明化合物はin vitroでVandetanibと同等又はそれ以上のRET阻害活性を有することが明らかになった。
アミド基に続くピラゾリル基を有していない比較例化合物1〜3のIC50値(nM)はそれぞれ451、752、486であり、阻害活性が弱かった。一方、本発明化合物のIC50値(nM)はこれら化合物と比較して約40倍以上であり、高いRET阻害活性を有することが明らかとなった。
試験例2 他のキナーゼ阻害活性と比較したRET阻害選択性(in vitro)
1)RET阻害活性測定
試験例1と同様にして、RET阻害活性測定を測定した。
2)SRC阻害活性測定
SRCキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、パーキンエルマー社のLabChipシリーズ試薬消耗品価格表にFL−Peptide 4がSRCキナーゼ活性測定において基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、FL−Peptide 4を基質に用いた。試験に用いた精製リコンビナントヒトSRC蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、本発明化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、脱リン酸化酵素阻害剤カクテル(PhosSTOP,Roche)及びタンパク分解酵素阻害剤カクテル(Complete Mini,EDTA−free,Roche)を推奨濃度で添加した反応用緩衝液(100mM HEPES(pH7.0),1mM dithiothreitol, 0.003% Brij35,0.04% Tween−20)中にSRC蛋白質、FL−Peptide 4(終濃度は1.5μM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は15μM)と本発明化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)を加えて30℃で90分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへパーキンエルマー社のSeparation Bufferにて希釈したEDTA(終濃度は30mM)を加えてキナーゼ反応を停止させた。最後に、LabChip EZ Reader II(パーキンエルマー社)で、リン酸化されなかった基質ペプチド(S)とリン酸化されたペプチド(P)をマイクロ流路キャピラリー電気泳動によって分離・検出した。SとPそれぞれのピークの高さからリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
3)LCK阻害活性測定
LCKキナーゼ活性に対する化合物のインビトロでの阻害活性測定法の条件設定において、AnaSpec社のウェブサイトにSrctide(GEEPLYWSFPAKKK)がLCKキナーゼ活性測定反応の基質ペプチドとして対応していることが記載されていたので、そのアミノ酸配列を一部改変し、さらにビオチン修飾を付加したビオチン化ペプチド(biotin−EEPLYWSFPAKKK)を作製した。試験に用いた精製リコンビナントヒトLCK蛋白質はカルナバイオサイエンス社から購入した。
化合物の阻害活性測定においては、まず、本発明化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、キナーゼ反応用緩衝液(13.5mM Tris(pH7.5),2mM dithiothreitol,0.009% Tween−20)中にLCK蛋白質、基質ペプチド(終濃度は250nM)、塩化マグネシウム(終濃度は10mM)、ATP(終濃度は50μM)と本発明化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)を加えて25℃で60分間インキュベーションしキナーゼ反応を行った。そこへ終濃度40mMになるようEDTAを加えることで反応を停止させた後、Euラベル化抗リン酸化チロシン抗体PT66(パーキンエルマー社)とSureLight APC−SA(パーキンエルマー社)を含む検出液を添加し室温で2時間以上静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)で波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比からリン酸化反応量を求め、リン酸化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義した。
4)RET阻害選択性
上記1)及び3)で得られた値をもとに、「SRC阻害活性 IC50値(nM)/RET阻害活性 IC50値(nM)」、「LCK阻害活性 IC50値(nM)/RET阻害活性 IC50値(nM)」を算出することにより、被検化合物のRET阻害選択性を確認した。
表16に示すように、SRC、LCKに対するRET阻害選択性は、比較例化合物4では15倍程度であった。
これに対して、本発明化合物のRET阻害選択性は、SRC、LCKのいずれに対しても数百倍〜数千倍であり、優れたRET阻害選択性を有することが明らかとなった。また、この結果から、本発明化合物はRET以外のキナーゼも阻害してしまうことによって生じうる副作用の懸念が低いことが示唆された。
試験例3 RET遺伝子異常を有する腫瘍細胞に対する細胞増殖抑制効果の評価(1)
TT細胞(RET活性化型変異(C634W)を有するヒト甲状腺癌株)に対するin vitro殺細胞試験を行った。
10%のFBSを含むHam‘s F12K(kaighn’s)培地(ライフテクノロジーズジャパン株式会社製)中に浮遊させたTT細胞浮遊液を、96ウェル平底マイクロプレートの各ウェルに5×10個(0.15mL)ずつ播種し、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で一晩培養した(day 0)。本発明の化合物をジメチルスルホキシドにて10mMの濃度に溶解し、さらに、10%のFBSを含むRPMI1640培地(和光純薬工業社製)を用いて、本発明化合物の最終濃度がそれぞれ40、12、4、1.2、0.4、0.12、0.04、0.012μMになるように希釈を行った。これを先に述べたTT細胞の培養プレートの各ウェルに0.05mLずつ加え(day1)、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で7日間培養した。培養後(day8)、全てのウェルから0.1mLの培地を抜き取り、細胞内ATP発光検出試薬であるCellTiter Glo 2.0Reagent(プロメガ株式会社)を0.1mL添加し、1分間振盪させた。振盪後、室温で15分静置して化学発光をルミノメーターで測定することにより、生細胞数の指標とした。Tday 8とCday 1の値の大きさに応じて、以下の式より化合物の各濃度におけるday1からの増殖率を算出し、細胞の増殖を50%抑制する被験化合物の濃度(GI50(μM))を求めた。
1)Tday 8≧Cday 1の場合
増殖率(%)=(Tday 8−Cday 1)/(Cday 8-Cday 1)×100
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
day 1:被験化合物を添加する日
day 8:評価日
2)Tday 8<Cday 1の場合
増殖率(%)=(Tday 8−Cday 1)/(Cday 1)×100
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
day 1:被験化合物を添加する日
day 8:評価日
結果を表17に示す。本発明化合物は、比較化合物4やVandetanibと比較して、TT細胞に対し高い増殖抑制効果を示した。
試験例4 RET遺伝子異常を有する腫瘍細胞に対する細胞増殖抑制効果の評価(2)
LC−2/ad細胞(CCDC6−RET融合遺伝子を有すヒト肺線癌株)に対するin vitro殺細胞試験を行った。
10%のFBSを含むRPMI1640培地中に浮遊させたLC−2/ad細胞浮遊液を、96ウェル平底マイクロプレートの各ウェルに5×10個(0.15mL)ずつ播種し、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で一晩培養した(day 0)。本発明の化合物をジメチルスルホキシドにて10mMの濃度に溶解し、さらに、10%のFBSを含むRPMI1640培地を用いて、本発明化合物の最終濃度がそれぞれ40、12、4、1.2、0.4、0.12、0.04、0.012μMになるように希釈を行った。これを先に述べたLC−2/ad細胞の培養プレートの各ウェルに0.05mLずつ加え(day 1)、5%炭酸ガス含有の培養器中37℃で7日間培養した。培養後(day 8)、全てのウェルから0.1mLの培地を抜き取り、細胞内ATP発光検出試薬であるCellTiter Glo 2.0Reagent(プロメガ株式会社)を0.1mL添加し、5分間振盪させた。振盪後、室温で15分静置して化学発光をルミノメーターで測定することにより、生細胞数の指標とした。Tday 8とCday 1の値の大きさに応じて、以下の式より化合物の各濃度におけるday 1からの増殖率を算出し、細胞の増殖を50%抑制する被験化合物の濃度(GI50(μM))を求めた。
1)Tday 8≧Cday 1の場合
増殖率(%)=(Tday 8−Cday 1)/(Cday 8-Cday 1)×100
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
day 1:被験化合物を添加する日
day 8:評価日
2)Tday 8<Cday 1の場合
増殖率(%)=(Tday 8−Cday 1)/(Cday 1)×100
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
day 1:被験化合物を添加する日
day 8:評価日
結果を表18に示す。本発明化合物は、比較化合物4やVandetanibと比較して、LC−2/ad細胞に対して高い増殖抑制効果を示した。
試験例5 TT(RET活性化型変異を有するヒト甲状腺癌株)細胞皮下移植in vivoモデルに対する抗腫瘍効果の評価
ヒト甲状腺癌株(TT)を生後6〜7週齢の雄性BALB/cA Jcl−nu/nuマウスの右側胸部皮下に移植した。細胞移植日から約3週間後に腫瘍形成が認められた個体の腫瘍の長径(mm)及び短径(mm)を測定し、腫瘍体積(tumor volume:TV)を算出後、各群の平均TVが均等になるように各群(n=5〜6)でマウスを割り付けた。このマウス割り付け日を「群分け日」(day 0若しくは1)とした。
本発明化合物の被検液は、100mg/kg/dayとなるよう調製し、投与開始日をday 1として、14日間連日経口投与した。対照群には溶媒(0.5% HPMC/0.1N HCl)を投与した。
抗腫瘍効果の指標として、各薬剤投与群でday 15におけるTVを測定し、下記式により、群分け日(day 0若しくは1)に対する相対腫瘍体積(relative tumor volume:RTV)、及びT/C(%)を算出して抗腫瘍効果を評価した。本発明化合物投与群(被検液投与群)の平均RTV値が対照群の平均RTV値より統計学的に有意(Dunnett‘s testまたはStudent’s t−test、p<0.05)に小さい場合に抗腫瘍効果ありとして判定した。結果を図1と2及び表1と2に示す。図中、*印は統計学的有意差が認められたことを示す。
TV(mm)=(長径×短径)/2
RTV=(day 15におけるTV)/(day 0若しくはday 1におけるTV)
T/C(%)=(被検液投与群の平均RTV値)/(対照群の平均RTV値)×100
また毒性の指標として経時的に体重[body weight:BW]を測定し、群分け日(day 0若しくはday 1)に対するday 15までの平均体重変化率[body weight change:BWC(%)]を下記式により算出した(n:2回/週で実施する体重測定日であり,最終測定日は最終評価日であるday15に該当する)。結果を図3と4に示す。
BWC(%)=[(day nにおけるBW)−(day 0若しくはday 1におけるBW)]/(day 0若しくはday 1におけるBW)×100
図1、2及び表19と20から明らかなように、本発明化合物はヌードマウスの皮下に移植したRET活性化変異を有するヒト甲状腺癌株TTに対して顕著な抗腫瘍効果を示した。また図3、4に示すように、体重減少等の毒性は認められなかった。
試験例6 肝ミクロソーム中での安定性評価
肝ミクロソーム混合液(マウス肝ミクロソーム(終濃度は0.25mg/mL)、potassium phosphate buffer(終濃度は100mM)、塩化マグネシウム(終濃度は3mM))中に被験化合物DMSO/アセトニトリル溶液(被験化合物の終濃度は1μM、DMSOの終濃度は0.01%、アセトニトリルの終濃度は1%)を加えて37℃で5分間プレインキュベーションした。この混合液の一部にNADPH−generating system(グルコース−6−リン酸(終濃度は10mM)、酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(終濃度は1mM)、グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ(終濃度は1Unit/mL))を加えて代謝反応を開始し、37℃で30分間インキュベーション後2倍量のエタノールを加えることで反応を停止させ,反応後サンプルとした。残りの混合液は2倍量のエタノールを加えた後にNADPH−generating systemを加えて反応前サンプルとした。反応前及び反応後サンプルを2000×gで遠心後、上清をガラスフィルターにて濾過したものをLC−MS/MSに導入し、被験化合物由来のMS/MSピークを検出した。反応前と反応後の被験化合物由来のMS/MSピークの比から、被験化合物の残存率(remaining%)を算出した。
その結果、比較例化合物4は、残存率がいずれも0%であったが、実施例化合物に代表される本発明化合物又はその塩は高い残存率を示した。したがって、本発明化合物又はその塩は比較化合物に対してマウス肝ミクロソーム中で極めて安定であることがわかった。
試験例7 経口吸収性の評価
本発明化合物を0.5%HPMC、0.1N塩酸に懸濁又は溶解し、BALB/cAマウスに経口投与した。経口投与後、0.5、1、2、4及び6時間後に眼底若しくは顔面静脈より採血し、血液を遠心分離することにより血漿を得た。得られた血漿中の化合物濃度をLC-MS/MSにより測定し、経口吸収性の評価を行った。
その結果、本発明化合物は十分な血漿中濃度が観測され、良好な経口吸収性を示した。

Claims (30)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤。
    [式中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
    は、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
    を示し;
    は、
    置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルケニル基、
    置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    置換基を有しても良いアミノ基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
    又は、
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を示す。)
    であり;
    nは0〜3の整数を示す。
    nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]。
  2. 一般式(I)中、Aは置換基としてR をn個有するピラゾリル基であり;
    は、
    ハロゲン原子;
    シアノ基;
    置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
    C3−C7シクロアルキル基;
    フェニル基、又は
    酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を示し;
    は、
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
    を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;又は、
    置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (R は、
    水素原子;
    ハロゲン原子;
    C1−C6アルキル基;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、若しくは、
    C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、C2−C4アルキニル基;又は、
    置換基として、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
    を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
    を示す。)
    であり;
    nは1又は2を示し、
    nが2の場合、R は同一でも相異なっていても良い、請求項1に記載のRET阻害剤。
  3. 一般式(I)で表される化合物又はその塩が、下記一般式(II)で表される化合物又はその塩である、請求項1又は2に記載のRET阻害剤
    [式中、
    は、
    ハロゲン原子;
    シアノ基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
    C3−C7シクロアルキル基;
    フェニル基、又は
    酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を示し;
    は、
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
    を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
    C4−C12橋かけシクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (R は、
    水素原子;
    ハロゲン原子;
    C1−C4アルキル基;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、C2−C4アルキニル基;又は、
    C1−C4アルコキシ基
    を示す。)
    であり;
    nは1又は2を示す。
    nが2の場合、R は同一でも相異なっていても良い]
  4. 一般式(II)中、
    は、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、又は
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
    を示し;
    は、
    置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
    を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
    を有しても良い、C3−C7シクロアルキル基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、又は
    ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (R は、
    水素原子;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有する、C2−C4アルキニル基
    を示す。)
    であり;
    nは1の整数を示す、
    請求項3に記載のRET阻害剤。
  5. 一般式(I)で表される化合物又はその塩が下記一般式(IX)で表される化合物又はその塩である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のRET阻害剤
    [式中、R は、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基を示し;
    は、
    置換基として、ハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
    置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基;又は
    ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (R は、
    水素原子;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
    窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有する、エチニル基又はプロピニル基
    を示す。)
    である。]
  6. 一般式(IX)中、
    は、
    臭素原子又はメチル基
    を示し;
    は、
    置換基として、フッ素原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基、又は
    置換基としてメチル基を有しても良いC3−C5シクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (R は、
    水素原子
    を示す。)
    である、請求項5に記載のRET阻害剤。
  7. 一般式(I)で表される化合物又はその塩が、下記より選択される少なくとも1種又はその塩である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のRET阻害剤:
    (34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド(48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩を含有する、RET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するための医薬組成物。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤。
  10. RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、請求項9に記載の抗腫瘍剤。
  11. 請求項1〜7のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩の、抗腫瘍剤製造のための使用。
  12. 抗腫瘍剤がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤である、請求項11に記載の使用。
  13. 請求項1〜7のいずれかに記載のRET阻害剤の有効成分である一般式(I)で表される化合物又はその塩の、RET阻害剤製造のための使用。
  14. 下記一般式(I’)で表される化合物又はその塩。
    [式中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
    は、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC3−C7シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
    を示し;
    は、
    置換基を有しても良いC1−C10アルキル基、
    置換基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC3−C4シクロアルケニル基、
    置換基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、又は
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の飽和若しくは不飽和複素環基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルキル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    置換基を有しても良いC2−C6アルキニル基、
    置換基を有しても良いC1−C6アルコキシ基、
    置換基を有しても良いアミノ基、
    置換基を有しても良いC6−C14芳香族炭化水素基、
    又は、
    置換基を有しても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基を示す。)
    であり;
    nは0〜3の整数を示す。
    nが2又は3の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]。
  15. 一般式(I’)中、Aは置換基としてRをn個有するピラゾリル基であり;
    は、
    ハロゲン原子;
    シアノ基;
    置換基として、ハロゲン原子若しくはC1−C4アルコキシ基を有しても良い、C1−C6アルキル基;
    C3−C7シクロアルキル基;
    フェニル基、又は
    酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を示し;
    は、
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
    を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;
    又は、
    置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC4−C12橋かけシクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子;
    ハロゲン原子;
    C1−C6アルキル基;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
    又は、
    置換基として、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基
    を有しても良い、C1−C4アルコキシ基
    を示す。)
    であり;
    nは1又は2を示し;
    nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い、
    請求項14記載の化合物又はその塩。
  16. 下記一般式(II’)で表される、請求項14又は15に記載の化合物又はその塩。
    [式中、
    は、
    ハロゲン原子;
    シアノ基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C6アルキル基;
    C3−C7シクロアルキル基;
    フェニル基、又は
    酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を示し;
    は、
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、フェニル基、C1−C4アルコキシ基、又は酸素原子若しくは硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、直鎖状のC1−C6アルキル基又は分枝鎖状のC3−C8アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
    を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基;あるいは
    C4−C12橋かけシクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子;
    ハロゲン原子;
    C1−C4アルキル基;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    C1−C6アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜10の単環式若しくは多環式の不飽和複素環基
    を有しても良い、C2−C4アルキニル基;
    又は、
    C1−C4アルコキシ基
    を示す。)
    であり;
    nは1又は2を示す。
    nが2の場合、Rは同一でも相異なっていても良い。]。
  17. 一般式(II’)中、
    は、
    ハロゲン原子、
    シアノ基、
    又は
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC1−C4アルキル基
    を示し;
    は、
    置換基としてC3−C7シクロアルキル基を有する直鎖状のC1−C4アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C3−C7シクロアルキル基、硫黄原子を1個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基、若しくはC1−C4アルコキシ基
    を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
    置換基として、
    ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、又はC3−C5シクロアルキル基
    を有しても良い、C3−C4シクロアルキル基;
    置換基としてハロゲン原子を有しても良いC2−C6アルケニル基、
    又は
    ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル基若しくはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基から選択されるC4−C12橋かけシクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C6アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C7シクロアルキル基、
    窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    C1−C4アルキル基で置換されていても良く、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有する、C2−C4アルキニル基
    を示す。)
    であり;
    nは1の整数を示す、
    請求項16に記載の化合物又はその塩。
  18. 下記一般式(IX’)で表される、請求項14〜17のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
    [式中、
    は、
    ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基
    を示し;
    は、
    置換基として、ハロゲン原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基;
    置換基としてC1−C4アルキル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基;
    又は
    ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子;
    置換基として、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC1−C4アルキル基、
    ヒドロキシ基で置換されていても良いC3−C5シクロアルキル基、
    窒素原子及び酸素原子から選択される同種若しくは異種のヘテロ原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の飽和複素環基、
    若しくは、
    メチル基で置換されていても良く、窒素原子を1〜3個含む炭素数3〜6の単環式の不飽和複素環基
    を有する、エチニル基又はプロピニル基
    を示す。)
    である。]。
  19. 一般式(IX’)中、
    は、
    臭素原子又はメチル基
    を示し;
    は、
    置換基として、フッ素原子若しくはC3−C5シクロアルキル基を有しても良い、分枝鎖状のC3−C6アルキル基、
    又は
    置換基としてメチル基を有しても良いC3−C4シクロアルキル基
    を示し;
    Xは、
    N、又は
    CR
    (Rは、
    水素原子
    を示す。)
    である、
    請求項18に記載の化合物又はその塩。
  20. (34)4−アミノ−1−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボキサミド
    (48)4−アミノ−7−(tert−ブチル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (50)4−アミノ−7−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)―N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    (51)4−アミノ−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)―7−(1―メチルシクロプロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    及び
    (52)4−アミノ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−N−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボキサミド
    並びにこれらの化合物の塩からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項14〜19のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  21. 請求項14〜20のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を有効成分とするRET阻害剤。
  22. 請求項14〜20のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
  23. RET阻害により治療され得る疾患を予防又は治療するためのものである、請求項22に記載の医薬組成物。
  24. 請求項14〜20のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤。
  25. RETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための、請求項24に記載の抗腫瘍剤。
  26. 悪性腫瘍の予防又は治療に使用するための、請求項14〜20のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  27. 悪性腫瘍がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍である、請求項26に記載の化合物又はその塩。
  28. 抗腫瘍剤製造のための、請求項14〜20のいずれか1項に記載の化合物又はその塩の使用。
  29. 抗腫瘍剤がRETの活性化状態が亢進している悪性腫瘍を治療するための抗腫瘍剤である、請求項28に記載の使用。
  30. RET阻害剤製造のための請求項14〜20のいずれか1項に記載の化合物又はその塩の使用。
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