JP6096356B1 - 昇降装置及びこれを用いた運搬方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】物を収容した状態の収容ケースを使用者が直接持ち上げる必要の無い昇降装置及びこれを用いた運搬方法を提供する。【解決手段】本体部2と、本体部2から露出した状態で本体部2に対して上下方向にスライド移動自在に設けられるスライダー部3と、スライダー部3を上下方向に移動させる昇降機構部4と、スライダー部3に取付けられ、物を収容可能な収容ケースを載置する載置部5と、を備え、載置部5は、スライダー部3に対して所定範囲内で上下方向に移動自在に取付けられ、スライダー部3は、収容ケースが載置部5に載置された状態で上方へ移動すると、収容ケースに設けられる被係合部に下方から入り込んで係合する一方、下方へ移動すると、係合を解除する係合部11を有する昇降装置1、及びこれを用いた運搬方法。【選択図】図1
Description
この発明は、昇降装置及びこれを用いた運搬方法に係り、特に、物を収容ケースに収容し易く、物を収容した状態の収容ケースを使用者が直接持ち上げる必要の無い昇降装置及びこれを用いた運搬方法に関する。
従来から、物を運搬する技術として、例えば、特許文献1には、角度を変更可能な荷受板を備えるてこ形手押車が提案されている(特許文献1参照)。この手押車では、荷受板の角度を荷物に応じて変更することで、横積み可能又は不能な品物の両方を運搬することができる。
しかしながら、特許文献1の手押車は、品物を手押車に積載する際に使用者が品物を一旦持ち上げるだけでなく、手押車からおろす際にも品物を持ち上げなければならないといった問題があった。
また、物が農作物等の場合、収穫した物をコンテナ等の収容ケースに収容する収容作業と、重量物となった収容ケースを上記手押車等に積載する積載作業とが必要なため、収容作業及び積載作業の特に高齢者の使用者への負担が極めて大きいという問題もあった。
また、物が農作物等の場合、収穫した物をコンテナ等の収容ケースに収容する収容作業と、重量物となった収容ケースを上記手押車等に積載する積載作業とが必要なため、収容作業及び積載作業の特に高齢者の使用者への負担が極めて大きいという問題もあった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、物を収容ケースに収容し易く、物を収容した状態の収容ケースを使用者が直接持ち上げる必要の無い昇降装置及びこれを用いた運搬方法を提供することを目的とする。
この発明に係る昇降装置は、本体部と、本体部から露出した状態で本体部に対して上下方向にスライド移動自在に設けられるスライダー部と、スライダー部を上下方向に移動させる昇降機構部と、スライダー部に取付けられ、物を収容可能な収容ケースを載置する載置部と、を備え、載置部は、スライダー部に対して所定範囲内で上下方向に移動自在に取付けられ、スライダー部は、収容ケースが載置部に載置された状態で、上方へ移動すると収容ケースに設けられる被係合部に下方から入り込んで係合する一方、下方へ移動すると係合を解除する係合部を有する。
ここで、載置部には、上下方向に延在する少なくとも2つの長穴が上下に配列して設けられ、スライダー部は、長穴に挿通される係止部材を介して載置部に取付けられることが好ましい。
また、収容ケースには、その側部から上下方向に沿って起立する一対の補強壁部が設けられ、係合部には、被係合部と係合した状態で、一対の補強壁部の相互に対向する各対向面にそれぞれ摺接する摺接部が設けられることが好ましい。
更に、この発明に係る運搬方法は、上記昇降装置を用いた運搬方法であって、載置部に収容ケースを載置する載置工程と、スライダー部を昇降機構部により上昇させて被係合部と係合部とを係合させる第1移動工程と、第1移動工程を行った後に、載置部を下方から支持する支持工程と、支持工程を行った後に、スライダー部を昇降機構部により下降させて被係合部と係合部との係合状態を解除する第2移動工程と、を備える。
この発明によれば、スライダー部に対して上下動可能な載置部と収容ケースの移動により被係合部に係合可能な係合部を備えるので、昇降動作中は重量物である収容ケースを係合させて安定的に昇降可能であると共に、適宜に係合状態を解除して荷おろしも可能であるので、物を収容した状態の収容ケースを使用者が直接持ち上げる必要の無い昇降装置を提供することができる。
(基本実施形態)
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、この発明の一実施形態に係る昇降装置1を示す。図1は、昇降装置1を示す斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に、この発明の一実施形態に係る昇降装置1を示す。図1は、昇降装置1を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る昇降装置1は、本体部2と、スライダー部3と、昇降機構部4と、載置部5とを備える。
図1に示すように、本体部2を使用者が押して移動する方向を前方向、反対方向を後方向とする。
図1に示すように、本体部2を使用者が押して移動する方向を前方向、反対方向を後方向とする。
本体部2は、断面形状が略矩形状を成す筒状部材である。本体部2は、図1に示すように、本体部2の延在方向に沿って形成されたスリット6を一方面に有する。スリット6は、本体部2の上端部近傍から下端部に亘って直線状に形成される隙間であり、後述のスライダー部3の一部が露出することとなる。
また、本体部2は、スタビライザ7、グリップ部8、及び車輪Tを有する。
スタビライザ7は、昇降装置1の転倒防止部材であり、本体部2の下端部に取付けられている。スタビライザ7は、本体部2より前方に延在するパイプ状の部材であり、昇降装置1の接地面(昇降装置1が地面に接する面)に接触して本体部2を直立させた状態に維持することができる。これにより、後述の載置部5に物を収容した収容ケース9を裁置しても本体部2が前方に傾斜せず、昇降装置1が前方に転倒することを防止することができる。
グリップ部8及び車輪Tは、昇降装置1を様々な領域に移動させるための部材であり、グリップ部8を使用者が把持すると共に前方に押す又は後方に牽引することで、車輪Tにより昇降装置1を前後に移動させることができる。
スライダー部3は、本体部2のスリット6から一部が露出した状態で本体部2に対して上下方向にスライド移動自在に設けられる。スライダー部3は、本体部2の外部において、図1に示すように、基部10、係合部11及びレバー部12を有する。
基部10は、昇降機構部4からの駆動力を受けて上下動する部材である。基部10は、一部が本体部2の内部に位置すると共に、一部が本体部2のスリット6から外部に露出するように配置されている。基部10の露出している部位の上部には、係合部11、摺接部19及びレバー部12が設けられている。
係合部11、摺接部19及びレバー部12は、1枚の板状部材として一体的に形成されている。具体的には、係合部11及び摺接部19は上方に突出する板状部材であり、レバー部12は係合部11及び摺接部19から本体部2の左右側方に周り込むように突出形成された板状部材である。
なお、本体部2の内部におけるスライダー部3については、図3を参照しつつ後述する。
基部10は、昇降機構部4からの駆動力を受けて上下動する部材である。基部10は、一部が本体部2の内部に位置すると共に、一部が本体部2のスリット6から外部に露出するように配置されている。基部10の露出している部位の上部には、係合部11、摺接部19及びレバー部12が設けられている。
係合部11、摺接部19及びレバー部12は、1枚の板状部材として一体的に形成されている。具体的には、係合部11及び摺接部19は上方に突出する板状部材であり、レバー部12は係合部11及び摺接部19から本体部2の左右側方に周り込むように突出形成された板状部材である。
なお、本体部2の内部におけるスライダー部3については、図3を参照しつつ後述する。
昇降機構部4は、図1に破線で模式的に示すように、本体部2の内部に配置される。昇降機構部4は、スライダー部3を上下方向に移動させる部材であり、本実施形態においてはワイヤとワイヤの巻取り及び繰出しが可能なウィンチ機構との組合せを採用している。図1には図示しないが、昇降機構部4が巻取り及び繰出すワイヤをスライダー部3に取付けられる滑車P(後述)を介して他端を本体部2に固定することで、スライダー部3の上下動が可能となっている。
なお、昇降機構部4については、図4を参照しつつ後述する。
なお、昇降機構部4については、図4を参照しつつ後述する。
本実施形態における昇降機構部4は、本体部2に対して着脱自在のハンドル等を用いてウィンチ機構でワイヤを巻取り及び繰出しを行うだけでなく、ラチェット機構を併せて採用することでワイヤの任意の巻取り状態及び繰出し状態で停止させて維持する機能を有している。これにより昇降機構部4は、スライダー部3の高さを任意の位置で停止及び維持することができる。
載置部5は、スライダー部3に取付けられ、物を収容可能な収容ケース9(後述)を載置する部材である。載置部5は、載置台13及び長穴14を有する。
載置台13は、収容ケース9が載置されて下方から支持する板状部材である。
長穴14は、載置台13の後部が本体部2に沿うように折曲げられた部位に形成され、載置部5をスライダー部3に取付けるための貫通孔である。長穴14は、図1に示すように、上下方向に延在する長穴として2箇所に形成され、上下に配列されている。
載置台13は、収容ケース9が載置されて下方から支持する板状部材である。
長穴14は、載置台13の後部が本体部2に沿うように折曲げられた部位に形成され、載置部5をスライダー部3に取付けるための貫通孔である。長穴14は、図1に示すように、上下方向に延在する長穴として2箇所に形成され、上下に配列されている。
なお、スライダー部3の基部10から係止部材15としてボルトねじが前方に突設されている。係止部材15は上下に配列され、当該係止部材15が長穴14に挿通されることで、スライダー部3と載置部5とが取付状態となっている。すなわち、載置部5は、長穴14に係止部材15を引っ掛けることにより、スライダー部3にぶら下がった状態となっている。スライダー部3と載置部5との取付けに上下方向の長穴14を用いることによって、載置部5はスライダー部3に対して所定範囲内、つまり長穴の範囲内で上下方向に移動自在となっている。
続いて、図1に示した昇降装置1に積載する収容ケース9について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本実施形態に係る昇降装置1に積載可能な収容ケース9の斜視図である。
収容ケース9は、箱体として形成され、上記昇降装置1を用いて昇降及び運搬する物を収容可能な部材である。図2に示すように、収容ケース9の側面部には、上下方向に沿って起立する一対の補強壁部16が設けられている。例えば収容ケース9に収容される物が農作物等である場合、農作物を収容した収容ケース9自体が重量物となることが多いので、当該補強壁部16は収容ケース9の補強のために設けられている。
また、収容ケース9の側面部には、折曲げられた板状部材である被係合部17が一対の補強壁部16を跨いで取付けられている。図2に示すように、収容ケース9の側面部と、一対の補強壁部16と、被係合部17とで囲まれた断面略矩形状の間隙を形成する。当該間隙に上記係合部11が挿入されることで、被係合部17と係合部11とが係合状態となる。これにより、スライダー部3と収容ケース9とが係合状態となる。
本実施形態においては、被係合部17の上記間隙を形成し得る左右幅と係合部11の左右幅とが略同一に形成されている。すなわち、本実施形態では、一対の補強壁部16の相互に対向する対向面18に対して、係合部11の側方部位である摺接部19が摺接可能に形成されている。このような寸法関係、及び、対向面18と摺接部19との摺接により、被係合部17と係合部11とが係合状態であるときに収容ケース9の左右方向へのガタつきを防止することができる。
次に、図3を参照しつつ、本体部2の内部におけるスライダー部3について説明する。また、図4を参照しつつ、昇降機構部4について説明する。図3は、スライダー部3及び本体部2の一部を俯瞰して示した断面概略図である。図4は、昇降機構部4の機構説明のための模式図である。図4では、昇降機構に関する部位、具体的には昇降機構部4及び滑車Pのみを模式的に示している。
図3に示すように、スライダー部3の基部10は、本体部2内部の前後に亘って配置され、基部10から前後の左右側方に突出する4本の軸体の各先端部に取付けられるベアリングBを介して本体部2の内面部と接している。
また、基部10には滑車Pが設けられている。図4に示すように、ウィンチ機構を有する昇降機構部4のウィンチドラムDに一端が固定されたワイヤWが滑車Pに掛けられて、ワイヤWの他端が本体部2の内面部に固定されている。これにより、ワイヤWが滑車Pを吊下げた状態となるので、昇降機構部4によりワイヤを介してスライダー部3が吊下げ状態となる。ウィンチドラムDに着脱自在のハンドル部Hを使用者が回転させることで、回転方向に応じてワイヤWのウィンチドラムDへの巻取りとウィンチドラムDからの繰出しとを適宜に行うことができる。なお、前後左右に配置されたベアリングBによって、昇降機構部4を駆動源としたスライダー部3の昇降動作のガタつきを防止することができる。
また、基部10には滑車Pが設けられている。図4に示すように、ウィンチ機構を有する昇降機構部4のウィンチドラムDに一端が固定されたワイヤWが滑車Pに掛けられて、ワイヤWの他端が本体部2の内面部に固定されている。これにより、ワイヤWが滑車Pを吊下げた状態となるので、昇降機構部4によりワイヤを介してスライダー部3が吊下げ状態となる。ウィンチドラムDに着脱自在のハンドル部Hを使用者が回転させることで、回転方向に応じてワイヤWのウィンチドラムDへの巻取りとウィンチドラムDからの繰出しとを適宜に行うことができる。なお、前後左右に配置されたベアリングBによって、昇降機構部4を駆動源としたスライダー部3の昇降動作のガタつきを防止することができる。
以下に、上記昇降装置1を用いた本発明に係る運搬方法の一実施形態について、図5〜図8を参照しつつ説明する。図5は本発明の一実施形態に係る運搬方法を示すフローチャートである。図6は、載置工程及び第1移動工程を経た昇降装置1の一部断面概略図である。図7は、支持工程を経た昇降装置1の一部断面概略図である。また、図8は、第2移動工程を経た昇降装置1の一部断面概略図である。
まず、図5に示すように本発明に係る運搬方法は、載置工程S1と、第1移動工程S2と、支持工程S3と、第2移動工程S4とを備える。
載置工程S1と第1移動工程S2とを経た昇降装置1は、図6に示すように、載置部5に収容ケース9が載置され、係合部11が被係合部17に係合した状態となる。
載置工程S1は、載置部5に収容ケース9を載置する工程である。載置工程S1を行う際には、例えば載置部5をトラックの荷台又はスタビライザ7等に底付きさせた状態で、載置部5とスライダー部3との取付部位である係止部材15が長穴14の下端位置(以下において「第1の位置」と称する)に位置するまでスライダー部3を上記昇降機構部4により下降させる。係止部材15を、載置部5に対して相対的に下降させて第1の位置に位置した状態で、載置部5に収容ケース9を載置しても、係合部11は被係合部17に係合しない。
続いて行う第1移動工程S2は、スライダー部3を昇降機構部4により上昇させて係合部11と被係合部17とを係合させる工程である。第1移動工程S2において、上記載置工程S1により第1の位置に配置した係止部材15が長穴14の上端位置(以下において「第2の位置」と称する)に位置するまで、スライダー部3を昇降機構部4により上昇させる。係止部材15を載置部5に対して相対的に上昇させて第2の位置に位置させることで、係合部11と被係合部17とが係合状態となって、収容ケース9が載置部5に載置された状態でスライダー部3に対して略固定状態となる。
以上により、図6に示すように、係止部材15は長穴14の上端位置である第2の位置に位置して、係合部11が被係合部17に挿入された状態となる。
以上により、図6に示すように、係止部材15は長穴14の上端位置である第2の位置に位置して、係合部11が被係合部17に挿入された状態となる。
第1移動工程S2までを経た昇降装置1には収容ケース9が略固定された状態となっているので、昇降機構部4を用いた更なる昇降動作、グリップ部8及び車輪Tを用いた昇降装置1の傾斜動作及び移動等を、収容ケース9を使用者が直接持ち運ぶ場合に比べて、容易に行うことができる。なお、載置工程S1及び第1移動工程S2は、収容ケース9を昇降装置1に積み込む工程である。
支持工程S3を経た昇降装置1は、図7に示すように、載置部5がトラック等の荷台Lに当接した状態となる。
支持工程S3は、第1移動工程S2を行った後に、載置部5を下方から支持する工程である。具体的には、載置部5の下面部に対してトラックの荷台L等を当接させることで、下方から上方に向かう荷重を載置部5に作用させて載置部5を下方からの支持状態とする。このとき、載置部5、収容ケース9、及び、収容ケース9に収容される物の各重量が下方から支持された状態となる。
次いで行われる第2移動工程S4を経た昇降装置1は、図8に示すように、係合部11と被係合部17との係合が解除された状態となる。
第2移動工程S4は、スライダー部3を昇降機構部4により下降させて係合部11と被係合部17との係合状態を解除する工程である。第2移動工程S4において、上記第1移動工程S2により第2の位置に配置した係止部材15が第1の位置に位置するまで、スライダー部3を昇降機構部4により下降させる。係止部材15を載置部5に対して相対的に下降させて第1の位置に位置させることで、係合部11と被係合部17との係合を解除した状態となって、収容ケース9が載置部5に載置された状態でスライダー部3への略固定状態が解除される。
なお、昇降装置1は、上記支持工程S3によって載置部5が下方から支持された状態となっているので、図7に示す状態から更にスライダー部3を下降させると、載置部5及び収容ケース9は荷台Lに支持されて不動であり、スライダー部3のみが載置部5に対して相対的に下降することとなる。これにより、上記係合状態の解除が可能となる。
以上により、図8に示すように、係止部材15は長穴14の下端位置である第1の位置に位置して、係合部11が被係合部17から抜去された状態となる。
第2移動工程S4を行うことで収容ケース9が昇降装置1に対して固定されていない状態となるので、例えば収容ケース9をトラックの荷台L上で略水平方向にスライド移動させることで、トラックの荷台Lへの物の積み込み作業が完了する。なお、支持工程S3及び第2移動工程S4は、収容ケース9を昇降装置1からおろす工程である。
第2移動工程S4を行うことで収容ケース9が昇降装置1に対して固定されていない状態となるので、例えば収容ケース9をトラックの荷台L上で略水平方向にスライド移動させることで、トラックの荷台Lへの物の積み込み作業が完了する。なお、支持工程S3及び第2移動工程S4は、収容ケース9を昇降装置1からおろす工程である。
上述したように、本発明に係る運搬方法では、物を収容して重量物となった収容ケース9を昇降動作及び運搬する際に、使用者が持ち上げる必要が無い。
昇降装置1を用いた運搬方法は、例えば農作物の収穫及び運搬に利用することができる。この場合、収穫物を収容することとなる収容ケース9は、まず空の状態で載置工程S1及び第1移動工程S2に供される。なおここでは、脚立に使用者が上って、手元に予め準備した収穫用カゴに収穫物を収容し、収穫用カゴに任意の量の収穫物を収容したときに使用者が脚立から下りて収容ケース9に収穫物を移し替えるという動作を含めた収穫作業を想定している。
空の収容ケース9を昇降装置1に略固定状態とした後に、農作物の収穫領域、例えば収穫動作を行うための脚立近傍まで昇降装置1を移動させる。更に、使用者毎に設定される収穫物の移し替え動作を行い易い高さに合わせてスライダー部3、載置部5及び収容ケース9の高さを調節して、任意の高さで収容ケース9を保持した状態とする。これにより、使用者が収穫動作後に脚立から降りて、収穫物が満載となった収穫カゴから収容ケース9に収穫物を移し替える動作の時に無用の腰曲げ姿勢を取ることが少なくなり、使用者の腰痛低減及び防止に寄与することができるので好ましい。
収容ケース9として農作物を収容するコンテナ等を利用することで、収容ケース9はいわゆる重箱積み可能な構造となる。つまり、載置部5に載置されて昇降装置1に直接略固定状態となる収容ケース9が農作物等で満たされた場合は、昇降機構部4によりスライダー部3、載置部5及び収容ケース9を下降させ、空の収容ケース9を一段目の収容ケース9の上に積重ねて、収穫物の移し替え作業を続行することができる。一段目の収容ケース9を下降させ、二段目の収容ケース9を収穫物の移し替え動作の高さに合わせて保持した状態とすることで、一段目の収容ケース9への収穫物の移し替え作業と同様に、使用者の収穫物の移し替え時の無用の腰曲げ姿勢を低減する。
更に、三段目の収容ケース9を二段目の収容ケース9の上に積重ねて収穫物の移し替え作業を続行することもできる。
なお、被係合部17を設けるのは、収容ケース9同士が重箱積み可能な限り、少なくとも一段目の収容ケース9のみで良い。
更に、三段目の収容ケース9を二段目の収容ケース9の上に積重ねて収穫物の移し替え作業を続行することもできる。
なお、被係合部17を設けるのは、収容ケース9同士が重箱積み可能な限り、少なくとも一段目の収容ケース9のみで良い。
物が収容されて重量物である収容ケース9をトラックの荷台Lから荷おろしを行う際にも、昇降装置1を用いた運搬方法を適用することができる。つまり、収容ケース9が未だ載置されていない載置部5の下面部を荷台Lに当接させてスライダー部3を載置部5に対して下降させ、支持工程S3及び第2移動工程S4と同様の動作を行うことで載置工程S1を行う準備が整う。その後、荷台L上で収容ケース9を載置部5上まで水平にスライド移動させることで載置工程S1が完了する。
この荷おろし作業においても、物を収容して重量物となった収容ケース9を昇降動作及び運搬する際に、使用者が持ち上げる必要は無い。
この荷おろし作業においても、物を収容して重量物となった収容ケース9を昇降動作及び運搬する際に、使用者が持ち上げる必要は無い。
なお、上述した載置工程S1では係止部材15を第1の位置に配置した実施形態を示したが、本発明における載置工程では係止部材を第1の位置以外の位置、例えば第2の位置に配置した上で使用者が収容ケースを載置部に載置する際に係合も行うこととしても良い。これにより載置工程だけでなく、第1移動工程も完了することとなる。
また、第2移動工程S4を行う際に、長穴14と係止部材15との間にフリクション(抵抗)がある場合、係止部材15が第1の位置までスライダー部3の自重で下降しないことがある。この場合、図1に示したレバー部12を使用者が手動で押下げることで第2移動工程S4を完了させることも可能である。
係合部11の摺接部19と被係合部17の左右幅とが略同一に形成されて補強壁部16の対向面18に摺接するので、収容ケース9はスライダー部3に対して左右方向へのガタつきを防止することができる。
更に、上下方向の長穴である長穴14は上下に2つ配列されてそれぞれに係止部材15が挿通しているので、載置部5はスライダー部3に対して左右方向へのガタつきを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る昇降装置1は、収容ケース9を安定的に保持することができる。
更に、上下方向の長穴である長穴14は上下に2つ配列されてそれぞれに係止部材15が挿通しているので、載置部5はスライダー部3に対して左右方向へのガタつきを防止することができる。
したがって、本実施形態に係る昇降装置1は、収容ケース9を安定的に保持することができる。
(変形例)
本発明は、上述した実施形態以外にも発明の目的を達成する限りにおいて、様々な形態を採ることができる。
本発明は、上述した実施形態以外にも発明の目的を達成する限りにおいて、様々な形態を採ることができる。
例えば長穴である長穴14と係止部材15とを2つずつ設けていた上記実施形態に代えて、1つの長穴と縦長の係止部材とを用いるようにしても良い。この形態であっても載置部のスライダー部に対する左右方向へのガタつきを防止することができる。
更に、ワイヤとウィンチ機構とを組合せた昇降機構部4に代えて、ボールねじを用いた昇降機構部であっても良い。
昇降機構部は上述したハンドル部Hの手動回転によるワイヤWの巻取り及び繰出し形態に代えて、電動ドリル等の回転駆動装置をハンドル部Hの取付部位に取付けて電動でのワイヤWの巻取り及び繰出しを行っても良い。
更に、ワイヤとウィンチ機構とを組合せた昇降機構部4に代えて、ボールねじを用いた昇降機構部であっても良い。
昇降機構部は上述したハンドル部Hの手動回転によるワイヤWの巻取り及び繰出し形態に代えて、電動ドリル等の回転駆動装置をハンドル部Hの取付部位に取付けて電動でのワイヤWの巻取り及び繰出しを行っても良い。
1:昇降装置、2:本体部、3:スライダー部、4:昇降機構部、5:載置部、6:スリット、7:スタビライザ、8:グリップ部、9:収容ケース、10:基部、11:係合部、12:レバー部、13:載置台、14:長穴、15:係止部材、16:補強壁部、17:被係合部、18:対向面、19:摺接部、B:ベアリング、L:荷台、P:滑車、T:車輪、D:ウィンチドラム、H:ハンドル部、W:ワイヤ
Claims (4)
- 本体部と、
前記本体部から露出した状態で前記本体部に対して上下方向にスライド移動自在に設けられるスライダー部と、
前記スライダー部を上下方向に移動させる昇降機構部と、
前記スライダー部に取付けられ、物を収容可能な収容ケースを載置する載置部と、を備え、
前記載置部は、前記スライダー部に対して所定範囲内で上下方向に移動自在に取付けられ、
前記スライダー部は、前記収容ケースが前記載置部に載置された状態で、上方へ移動すると当該収容ケースに設けられる被係合部に下方から入り込んで係合する一方、下方へ移動すると当該係合を解除する係合部を有する、
ことを特徴とする昇降装置。 - 前記載置部には、上下方向に延在する少なくとも2つの長穴が上下に配列して設けられ、
前記スライダー部は、前記長穴に挿通される係止部材を介して前記載置部に取付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。 - 前記収容ケースには、その側部から上下方向に沿って起立する一対の補強壁部が設けられ、
前記係合部には、前記被係合部と係合した状態で、前記一対の補強壁部の相互に対向する各対向面にそれぞれ摺接する摺接部が設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の昇降装置を用いた運搬方法であって、
前記載置部に前記収容ケースを載置する載置工程と、
前記スライダー部を前記昇降機構部により上昇させて前記被係合部と前記係合部とを係合させる第1移動工程と、
前記第1移動工程を行った後に、前記載置部を下方から支持する支持工程と、
前記支持工程を行った後に、前記スライダー部を前記昇降機構部により下降させて前記被係合部と前記係合部との係合状態を解除する第2移動工程と、を備える、
ことを特徴とする運搬方法。
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JPH0721473U (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-18 | 重松工業株式会社 | 電動式コンテナキャリヤ |
JP2008156039A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Honda Motor Co Ltd | ハンドリフター |
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