JP6052718B2 - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6052718B2
JP6052718B2 JP2012025446A JP2012025446A JP6052718B2 JP 6052718 B2 JP6052718 B2 JP 6052718B2 JP 2012025446 A JP2012025446 A JP 2012025446A JP 2012025446 A JP2012025446 A JP 2012025446A JP 6052718 B2 JP6052718 B2 JP 6052718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
sound
speaker unit
actuator
speaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012025446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013162490A (ja
Inventor
佐藤 寧
寧 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Institute of Technology NUC
Original Assignee
Kyushu Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Institute of Technology NUC filed Critical Kyushu Institute of Technology NUC
Priority to JP2012025446A priority Critical patent/JP6052718B2/ja
Priority to PCT/JP2012/082004 priority patent/WO2013118384A1/ja
Priority to US14/377,046 priority patent/US9369789B2/en
Publication of JP2013162490A publication Critical patent/JP2013162490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6052718B2 publication Critical patent/JP6052718B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/02Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein
    • H04R1/025Arrangements for fixing loudspeaker transducers, e.g. in a box, furniture
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/24Structural combinations of separate transducers or of two parts of the same transducer and responsive respectively to two or more frequency ranges
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/28Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
    • H04R1/2807Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
    • H04R1/2838Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bandpass type
    • H04R1/2842Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bandpass type for loudspeaker transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2207/00Details of diaphragms or cones for electromechanical transducers or their suspension covered by H04R7/00 but not provided for in H04R7/00 or in H04R2307/00
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2499/00Aspects covered by H04R or H04S not otherwise provided for in their subgroups
    • H04R2499/10General applications
    • H04R2499/11Transducers incorporated or for use in hand-held devices, e.g. mobile phones, PDA's, camera's
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers
    • H04R9/066Loudspeakers using the principle of inertia
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/18Resonant transducers, i.e. adapted to produce maximum output at a predetermined frequency

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

本発明は、スピーカ装置に関し、特に重低音の再生を効率よく行うバックロードフォーン型のスピーカ装置に関する。
従来、スピーカユニットを筐体に収めたスピーカ装置として、バックロードフォーン型スピーカ装置が知られている。バックロードフォーン型スピーカ装置は、スピーカユニット後方から出力される音波を筐体内の空間(バックロードフォーン)で増幅して出力するものであり、低域音を増強することができる。
特許文献1には、バックロードフォーン型スピーカ装置の一例が開示されている。この特許文献1に記載されたスピーカ装置は、スピーカユニットの後方に密閉空間(空気室)を設け、さらに、その密閉空間と接続された導音管(バックロードフォーン)を設ける構成である。特許文献1に記載されるスピーカ装置は、導音管で低音を増強して出力することができる。
特開2008−131541号公報
しかしながら、従来のバックロードフォーン型スピーカ装置は、スピーカユニットの後方から出力される音を、空気室とバックロードフォーンによる作用で増強するものであるため、空気室とバックロードフォーンとして比較的大きな容積を必要とし、スピーカ装置が大型化するという問題があった。
一方、ホームシアターなどに使用されるスピーカ装置は、ディスプレイの薄型化に伴って、薄型で小型のものが普及している。このような用途に使用される薄型のスピーカ装置は、低域音が不足する傾向にあるが、従来から提案されているバックロードフォーン型スピーカ装置をそのまま薄型のスピーカ装置に適用するのは困難である。
本発明は、低域音の再生が効率良く行える、小型化や薄型化に適したスピーカ装置を提供することを目的とする。
本発明は、スピーカユニットが取り付けられるキャビネットとして、スピーカユニットの背面から出力される音波が伝わる密閉空間と、この密閉空間と仕切られた導音空間と、導音空間を伝わる音波の出口を有する構成とする。
そして、キャビネットの密閉空間と導音空間との間に、300Hzよりも高い周波数の音波では振動しないように厚さのある板で形成される振動板を配置し、その振動板にアクチュエータを取り付ける。そして、振動板そのものにより密閉空間と導音空間とが区切られた状態を確保した上で、アクチュエータにはスピーカユニットと共通のオーディオ信号を供給し、振動板の振動状態をアクチュエータで増強する。
本発明によると、キャビネット内部の振動板による振動で、スピーカユニットから出力される低域音を増強するように作用し、低域音を増強した良好な周波数特性のスピーカ装置が得られる。
本発明の一実施の形態の例によるスピーカ装置を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態の例によるスピーカ装置の内部を示す、図1のA−A線に沿う断面図である。 本発明の一実施の形態の例によるスピーカ装置のアクチュエータの配置状態を示す部分斜視図である。 本発明の一実施の形態の例による接続状態を示す構成図である。 本発明の一実施の形態の例による各部の波形例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態の例による周波数特性図である。
以下、本発明の一実施の形態の例(以下、「本例」と称する)を、添付図面を参照して説明する。
本例のスピーカ装置は、バックロードフォーン型のスピーカ装置として構成する。すなわち、スピーカ装置は、キャビネットの前面に取り付けたスピーカユニットから音波を前面に出力すると共に、スピーカユニットの後方から出力される低域の音波をキャビネット内部の空間を介してキャビネット前面の出口から出力する。このスピーカユニットの後方から出力される音波は、キャビネット内部に配置した振動板により増強した上で、キャビネット前面の出口から出力する。
図1は、本例のスピーカ装置の外形形状を示す図である。スピーカ装置100は、箱形のキャビネット110を筐体として使用する。キャビネット110は、木材で構成される。ここでの木材には、木から切り出した板材や、合板などの木材の他に、木材チップなどの木質繊維を樹脂で成形した木質ボードも含まれる。また、スピーカ用キャビネットに適用可能な強度を有する素材であれば、木質材料以外の素材を用いてもよい。キャビネット110は、前面板111と上面板114と底面板115と背面板116と左右の側面板117,118とを組み立てることで箱形に構成される。
キャビネット110の前面板111は、中央付近に円形のユニット取付孔112を有し、このユニット取付孔112にスピーカユニット120が取り付けられる。また、キャビネット110の前面板111の下部には、後述する導音空間出口113が設けられている。
スピーカユニット120としては、例えばダイナミック型スピーカユニットが使用される。ダイナミック型スピーカユニットは、円錐形状などの振動板をボイスコイルによる駆動で振動させて、音波を出力するものである。このダイナミック型スピーカユニットが備える振動板としては、紙,樹脂,金属などが使用される。
スピーカユニット120は、1個のユニットで可聴帯域全域の再生が可能なフルレンジ型スピーカユニットである。例えばスピーカユニット120は、20Hzから20kHzの周波数範囲で再生可能な特性を持つ。但し、20Hzから20kHzの周波数範囲でフラットな周波数特性を持つとは限らず、特に20Hz近傍の低域の出力レベルは高域よりも低下している。
図2は、スピーカ装置100の内部構成を示す断面図であり、図3は、キャビネット内部を破断して、振動板131とその周辺を示す図である。
キャビネット110の前面板111は、図1に示したユニット取付孔112と導音空間出口113を有する。図2に示すように、ユニット取付孔112には、スピーカユニット120が取り付けられる。
スピーカユニット120の背面側のキャビネット110内部には、密閉空間C1が形成される。この密閉空間C1は、振動板131と底部の隔壁135とで、キャビネット内部を区切ることで形成される。振動板131と隔壁135は、左右の側面板117,118(図1参照)と接している。このように構成することで、スピーカユニット120の背面側、すなわちキャビネット内部に音波が出力される箇所が、外部から区切られた密閉空間C1になる。キャビネット110の密閉空間C1には、仕切板134が配置される。仕切板134は、スピーカユニット120の背面から密閉空間C1に出力される音波が、振動板131に到達する距離を確保するために配置される。
振動板131は、厚さ10mm程度の比較的厚さのある木材などの板で形成される。振動板131を厚さがある振動板とすることで、振動板131は、例えば300Hz以下の比較的低い周波数で振動する。そして、300Hzよりも高い周波数の振動は抑止される。この振動板131は、上下に配置した支持部材132,133でキャビネット110に支持される。振動板131を構成する木材は、キャビネット110を構成する木材と同様に、木材チップなどの木質繊維を樹脂で成形した木質ボードや、木材以外の素材で形成してもよい。
振動板131は、ほぼ中央部にアクチュエータ140を備える。アクチュエータ140については後述する。上側の支持部材132は、キャビネット110の上面板114に接続される。下側の支持部材133は、キャビネット内部の隔壁135に接続される。
キャビネット110の内部の密閉空間C1以外の空間が、導音空間C2である。この導音空間C2は、振動板131と背面板116との間の空間、および隔壁135と底面板115との間の空間で形成され、前面板111に設けた導音空間出口113で外部と導通している。この導音空間C2は、スピーカ装置100がバックロードフォーン型として機能するための導音空間(バックロードフォーン)であり、導音空間C2内を伝わる低音を増強するために、振動板131から導音空間出口113までの距離は比較的長く設定される。導音空間C2の容積と密閉空間C1の容積は、等しくなるように形成される。また、スピーカユニット120から外部に出力される音波の位相と、振動板131から導音空間C2を経由して導音空間出口113から出力される音波の位相とが同相になるように、密閉空間C1と導音空間C2とを形成する。
図2に示すように、振動板131は、密閉空間C1と導音空間C2との間に配置され、スピーカユニット120の背面側から出力される音波により振動する。そして、振動板131の振動による音波が、導音空間C2を伝わって導音空間出口113から外部に出力される。図2および図3に示した振動板131が振動する方向V1は、キャビネット110の内部で前後に動く方向である。
ここで、振動板131は、比較的厚さのある板で形成されるため、スピーカユニット120の背面から密閉空間C1を介して伝わる音波の内、低域の音波に対してのみ振動する。このとき、振動板131に取り付けたアクチュエータ140は、振動板131の振動を増強するように作用する。
図4は、オーディオ信号源90と、スピーカ装置100内のスピーカユニット120およびアクチュエータ140との接続構成を示した図である。
オーディオ信号源90からオーディオ信号が供給される信号線は、スピーカユニット120のボイスコイル121に接続される。そして、オーディオ信号源90からオーディオ信号がボイスコイル121に供給されることで、スピーカユニット120が備える振動板が振動する。
そして、オーディオ信号源90からオーディオ信号が供給される信号線は、アクチュエータ140に接続される。
アクチュエータ140は、入力信号によって直線的な往復運動を行う駆動機構である。図4に示すように、アクチュエータ140は、2組のコイル142,143を備え、その2組のコイル142,143は直列に接続される。そして、コイル142,143に供給される信号波形の極性変化が発生すると、磁石141が直線方向Vaに往復動する。磁石141は、バネ144,145により揺動可能につり下げてある。磁石141が往復動する方向Vaは、アクチュエータ140が取り付けられる振動板131が振動する方向V1(図2,図3)と等しい方向に設定する。
本例では、図4に示すように、オーディオ信号源90からオーディオ信号が供給される信号線が、アクチュエータ140のコイル142,143に接続される。そして、オーディオ信号源90からオーディオ信号がコイル142,143に供給されることで、アクチュエータ140が往復運動を行う。
なお、アクチュエータ140は、共振周波数を比較的低い周波数に設定する。例えば、アクチュエータ140は、共振周波数を約40Hzとし、約20Hzから約300Hzの信号が入力したとき振動するように設定される。なお、アクチュエータ140の共振周波数は、磁石141をつり下げたバネ144,145の剛性と磁石141の質量などで決まる。
次に、本例のスピーカ装置100が音波を出力する動作について説明する。
スピーカユニット120は、ボイスコイル121に供給されるオーディオ信号波形に応じた音波を、キャビネット110の前面から出力する。また、スピーカユニット120の後方から、キャビネット110の密閉空間C1に、前面側に出力される音波とは逆位相の音波を出力する。
そして、スピーカユニット120から密閉空間C1に伝わる音波が、密閉空間C1内で遅延されて、キャビネット110の内部の振動板131を振動させる。振動板131は、剛性がある素材で形成したため、約300Hz以下の低域の音波に対してのみ振動する。
ここで、密閉空間C1内の音波の遅延時間は、音波が振動板131に到達する際に、音波の位相が反転するように設定することが重要である。
このように遅延時間を設定すると、振動板131に到達したときの音波の位相が振動板131に取り付けたアクチュエータ140の振動と同位相となるので、振動板131の振動が増強される。すなわち、図4に示したように、スピーカユニット120とアクチュエータ140には、共通のオーディオ信号が入力し、スピーカユニット120により発生した低域音による振動板131の振動を、アクチュエータ140が増強するように作用する。
図5は、スピーカ装置100の各部から出力される音波の例を示した原理図であり、40Hz程度の比較的低域音を出力したときの波形を示す。図5(a)は、スピーカユニット120の前面から出力される音波の波形を示し、図5(b)は、キャビネット110の内部の振動板131の振動により発生する音波の波形を示す。図5(c)は、導音空間出口113から出力される音波の波形を示す。
図5(a)に示すように、スピーカユニット120の前面から音波を出力したとき、スピーカユニット120の背面から、図5(a)に示す波形と逆位相の波形が密閉空間C1に出力される。
この密閉空間C1に出力される音波が振動板131に伝わることで、振動板131が振動する。ここで、密閉空間C1は、上述したように、振動板131の振動により得られる音波の位相と、スピーカユニット120の前面から出力される音波の位相とが等しくなるように設計されなければならない。なお、このような条件を満たすことは、密閉空間C1の容積などから計算で確かめることができるが、スピーカ装置100から実際に音波を出力させた際の周波数特性の実測値から、密閉空間C1と導音空間C2の形成状態が正しいことを確かめることもできる。密閉空間C1と導音空間C2とを正しく形成した場合の周波数特性の例(図6)については後述する。
図5(b)に示した破線の波形は、アクチュエータ140がない状態で振動板131を振動させたときの音波の波形である。振動板131にアクチュエータ140がないときは、振動板131は受動動作を行うだけであるので、図5(b)に破線で示すように振動板131が出力する音波は、図5(a)に示すスピーカユニット120が出力する音波よりレベルが高くなることはない。
ここで本例のスピーカ装置100は、スピーカユニット120に供給するオーディオ信号と同じ信号を振動板131に取り付けたアクチュエータ140にも供給することで、アクチュエータ140が振動板131の振動を増強するように作用する。すなわち、図5(b)に破線で示す振動に同期してアクチュエータ140が振動することで、振動板131が導音空間C2に出力する音波は、図5(b)に実線で示すように、増強された音波となる。このように振動板131で増強された低音が、導音空間C2に出力される。
そして、振動板131が出力する低音は、導音空間C2内でさらに増強されて、導音空間出口113に到達する。図5(c)は、導音空間出口113からスピーカ装置100の外側に出力される音波の波形を示す。導音空間C2内で低音が増強される原理は、バックロードフォーン型のスピーカ装置として既に知られたものである。但し、振動板131の振動はアクチュエータ140で増強されているため、導音空間C2での低音の増強作用がなくても、導音空間出口113からは増強された低音が出力される。振動板131の振動により出力される音波の波形(図5(b))と、導音空間出口113から出力される波形(図5(c))についても、同相となるように導音空間C2を形成する。
以上説明したように、スピーカユニット120から直接外部に出力される音波(図5(a)の波形)と、導音空間出口113から外部に出力される音波(図5(c)の波形)は、位相が等しくなる。このため、導音空間出口113から外部に出力される音波が、スピーカユニット120から直接外部に出力される音波の低音を増強するように作用する。仮に、導音空間出口113からの音波の位相が、スピーカユニット120から出力される音波の位相と逆位相になる場合には、導音空間出口113からの音波が、スピーカユニット120から出力される音波を打ち消すようになり、音波の増強作用は得られない。本例のスピーカ装置100では、このようなことがないように設計されている。
図6は、本例のスピーカ装置100のアクチュエータ140をオーディオ信号で駆動した場合の周波数特性(f1)と、スピーカ装置100のアクチュエータ140を駆動しない場合の周波数特性(f2)を比較した図である。図6は、200Hzよりも下の低域の特性を示す。
図6に示した特性f1,f2を比較すると判るように、約60Hzよりも下の周波数帯域で、アクチュエータ140をオーディオ信号で駆動した特性f1の方が高いゲインとなる。したがって、アクチュエータ140をオーディオ信号で駆動することで、低域の再生特性が良好なスピーカ装置が得られることが判る。また、60Hzよりも上の周波数帯域での特性については、比較的平坦な周波数特性であるが、スピーカ装置として優れた低域の周波数特性を持つことが判る。
また、図6に示した、スピーカ装置100のアクチュエータ140を駆動した場合の特性f1と、アクチュエータ140を駆動しない場合の特性f2の比較により、特性f1が特性f2より高いゲインを取るように、密閉空間C1と導音空間C2を設計することができる。すなわち、図6に示すように、アクチュエータ140の共振周波数である40Hzの近傍で特性f1と特性f2とを比較すると、アクチュエータ140を駆動した特性f1の方がアクチュエータを用いない特性f2よりレベルが高くなっている。このため、スピーカユニット120の背面から出た音波で、密閉空間C1と導音空間C2との間に配置した振動板131が、正しい位相で振動していることが判る。
また、導音空間出口113から出力される音波の位相とスピーカユニット120の前面から出力される音波の位相とが合っていることが、低域の周波数特性から判る。
もし、導音空間出口113から出力される音波の位相とスピーカユニット120の前面から出力される音波の位相が逆相である場合には、双方の音波が打ち消しあうように作用する。このような場合には、アクチュエータ140の共振周波数である40Hzの近傍で、スピーカ装置100の出力レベルが低下する。スピーカ装置100は、このようなレベルの低下がなく、かつアクチュエータ140を駆動しない場合よりも高いレベルの周波数特性f1が得られることで、各空間C1,C2の形成状態と振動板131の配置状態が正しいことが判る。
なお、図6に示した特性は、周波数特性の一例を示したものであり、アクチュエータ140の共振周波数などにより、低域が増強される状態などは変化する。
また、図1〜図4に示したスピーカ装置の構成や、図5および図6に示したスピーカ装置の特性は、一例を示したものであり、本発明は、これらの構成や特性に限定されるものではない。例えばスピーカ装置が、図2に示した形状とは異なる形状の密閉空間C1や導音空間C2を持つ形状としてもよい。また、導音空間出口113は、図1の例では前面板111に配置したが、その他の箇所に導音空間出口を設けてもよい。さらに、キャビネット110の内部で振動板131を支持する構成を、別の構成としてもよい。
また、振動板131に取り付けたアクチュエータ140は、図4に示した磁石を振動させるアクチュエータとは異なる構成としてもよい。すなわちアクチュエータは、入力したオーディオ信号により往復動の振動が発生する部材であれば、その他の構成のアクチュエータを使用してもよい。
また、上述した実施の形態の例では、スピーカ装置100が備えるスピーカユニット120は、フルレンジ型のスピーカユニットを使用した。これに対して、例えば数百Hzよりも低い低域音だけを出力するスピーカユニットを使用して、スピーカ装置が、低域音専用のウーファーとして機能するようにしてもよい。
90…オーディオ信号源、100…スピーカ装置、110…キャビネット、111…前面板、112…ユニット取付孔、113…導音空間出口、114…上面板、115…底面板、116…背面板、117,118…側面板、120…スピーカユニット、121…ボイスコイル、131…振動板、132,133…支持部材、134…仕切板、135…隔壁、140…アクチュエータ、141…磁石、142,143…コイル、144,145…バネ、C1…密閉空間、C2…導音空間

Claims (3)

  1. 入力したオーディオ信号による音波を出力するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットが取り付けられ、前記スピーカユニットの背面から出力される音波が伝わる密閉空間と、前記密閉空間と仕切られた導音空間と、前記導音空間を伝わる音波の出口を有するキャビネットと、
    前記キャビネットの前記密閉空間と前記導音空間との間に配置され、300Hzよりも高い周波数の音波では振動しないように厚さのある板で形成される振動板と、
    前記オーディオ信号が供給され、供給されるオーディオ信号に基づいて前記振動板の振動状態を増強するアクチュエータと、
    を備え、
    前記振動板そのものにより前記密閉空間と前記導音空間とが区切られた状態を確保した上で、前記アクチュエータを前記振動板に取り付けて、前記振動板の振動を増強するようにした
    スピーカ装置。
  2. 前記密閉空間内を前記スピーカユニットの背面から前記振動板に伝わる音波の位相と、前記導音空間内を前記振動板から前記出口に伝わる音波の位相とを同じ位相とし、
    前記スピーカユニットの前面から出力される音波の位相と前記出口から出力される音波の位相を等しくした
    請求項1記載のスピーカ装置。
  3. 前記アクチュエータの共振周波数を数十Hzとし、この共振周波数の近傍の周波数の音波を増強する
    請求項2記載のスピーカ装置。
JP2012025446A 2012-02-08 2012-02-08 スピーカ装置 Expired - Fee Related JP6052718B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025446A JP6052718B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 スピーカ装置
PCT/JP2012/082004 WO2013118384A1 (ja) 2012-02-08 2012-12-11 スピーカ装置
US14/377,046 US9369789B2 (en) 2012-02-08 2012-12-11 Speaker device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025446A JP6052718B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 スピーカ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013162490A JP2013162490A (ja) 2013-08-19
JP6052718B2 true JP6052718B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=48947171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012025446A Expired - Fee Related JP6052718B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 スピーカ装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9369789B2 (ja)
JP (1) JP6052718B2 (ja)
WO (1) WO2013118384A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9743164B2 (en) * 2015-03-30 2017-08-22 Bose Corporation Displaceable speaker array and related assemblies
GB201518004D0 (en) * 2015-10-12 2015-11-25 Microsoft Technology Licensing Llc Audio signal processing
KR102099084B1 (ko) * 2019-04-23 2020-04-09 (주)케이아이오티 수면 유도기능을 갖는 초저주파 스피커 모듈

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3688864A (en) * 1970-04-16 1972-09-05 Talbot American Corp Infinite dynamic damping loudspeaker systems
US4064966A (en) * 1976-03-11 1977-12-27 Burton William D Loudspeaker apparatus
US4325454A (en) * 1980-09-29 1982-04-20 Humphrey Theodore J Speaker system which inverts and redirects the speaker backwave
JPS63190497A (ja) * 1987-02-02 1988-08-08 Chubu Koon Seisakusho:Kk スピ−カ用平面振動板
JPS63260394A (ja) * 1987-04-17 1988-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピ−カシステム
JP2514732B2 (ja) * 1990-02-07 1996-07-10 シャープ株式会社 スピ―カシステムの低音増強装置
CH684043A5 (de) * 1991-10-05 1994-06-30 Maximilian Hobelsberger Vorrichtung zur Verbesserung der Basswiedergabe bei Lautsprechersystemen mit geschlossenen Gehäusen.
JPH06178386A (ja) * 1992-12-04 1994-06-24 Onkyo Corp コーンスピーカ用振動板及びその製造方法
US5815589A (en) * 1997-02-18 1998-09-29 Wainwright; Charles E. Push-pull transmission line loudspeaker
US6363157B1 (en) * 1997-08-28 2002-03-26 Bose Corporation Multiple element electroacoustic transducing
US6816598B1 (en) * 1999-09-23 2004-11-09 Tierry R. Budge Multiple driver, resonantly-coupled loudspeaker
JP2002330486A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Sanyo Electric Co Ltd スピーカ装置
JP2008131541A (ja) 2006-11-24 2008-06-05 Yamaha Corp スピーカ装置
US7513332B2 (en) * 2007-09-12 2009-04-07 Moore Dana A Convertible folded horn enclosure with improved compactness

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013162490A (ja) 2013-08-19
US20150003658A1 (en) 2015-01-01
US9369789B2 (en) 2016-06-14
WO2013118384A1 (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5759641B1 (ja) 電気音響変換装置及び電子機器
JP3163869U (ja) 拡声装置
CN104219607A (zh) 扬声器模组
JP4007453B2 (ja) ラウドスピーカー
WO2021174574A1 (zh) 发声器件
TWM492586U (zh) 壓電型揚聲器
JP2017531393A (ja) 機械的作動パネル音響システム
JP2006500803A5 (ja)
JP6052718B2 (ja) スピーカ装置
JP5588752B2 (ja) 透明音響壁体
TW201640911A (zh) 揚聲器結構
KR101534629B1 (ko) 패널 가진형 스피커
JPWO2012060042A1 (ja) 電子機器
JP2012156619A (ja) スピーカ用エンクロージャおよびスピーカシステム
JP2014225734A (ja) スピーカ装置
JP2016015702A (ja) スピーカシステム、振動板および振動体
JP7415129B2 (ja) スピーカー取付部材、および、これを備えるスピーカー、電子楽器
JPH11308691A (ja) スピーカ装置
WO2021192705A1 (ja) ヘッドホン
JP3201677U (ja) スピーカ装置
JP2015103825A (ja) スピーカーシステム
JP2022087771A (ja) スピーカ装置
JP2000041291A (ja) スピーカ装置
JP2013153406A (ja) スピーカ装置
TWM524599U (zh) 被動輻射喇叭

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6052718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees