JP6012255B2 - トナー - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真、静電印刷等の画像形成方法において静電荷像を現像するためのトナー、またはトナージェット方式の画像形成方法においてトナー像を形成するためのトナーに関する。
近年、プリンターや複写機の高速化、高安定化と、さらなる小型化の要求から、各部品の高機能化にともなう部品点数の削減が望まれている。電子写真方式において安定した画像濃度を得るためには、現像プロセスにおいて常に一定の現像条件を構築する必要がある。しかし、トナーの帯電量が不安定である場合には、その都度現像バイアス条件などを適正化するなど、現像性を制御するためのシステムに大きな負荷がかかり、装置の大型化や製造コストの上昇につながっていることが多い。このような負荷を軽減するために、トナーの帯電量の安定性、特に、温湿度変化に対する帯電の安定性の改善が要求されている。
トナー帯電量の環境安定性を向上させるための提案は多数なされている。中でも荷電制御剤によるコントロールが主流となっており、カリックスアレーン化合物を含有したトナーや、含鉄アゾ染料を用いたもの、有機ホウ素化合物を用いたものなどが提案されている(たとえば特許文献1乃至4)。
特開平7−152207号公報 特開平8−6297号公報 特開2002−287429号公報 特開2004−219507号公報
しかし、上記の様なトナーは、トナーを取り巻く温湿度環境の変化にともなうトナー帯電量や、その立ち上がり性能は未だ不十分である。プリント時の画像濃度に変化が生じたり、特に高温高湿下では、帯電量分布の不均一性にともなう画像かぶりなどの不具合が生じる場合があった。
したがって、本発明の目的は、帯電量および帯電の立ち上がりが温度及び湿度の変化に影響されにくいトナーを提供することにある。
本発明は、カルボキシル基を有する芳香族系化合物と着色剤とを含有するトナー粒子を有するトナーであって、該カルボキシル基を有する芳香族系化合物が、下記式(1)
Figure 0006012255
(式中、R1乃至R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、炭素数1乃至18のアルキル基、又は、炭素数1乃至18のアルコキシ基を示し、R4乃至R8は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1乃至18のアルキル基、又は、炭素数1乃至18のアルコキシ基を示し、mは、1以上3以下の整数を示す。)
で示される芳香族系化合物であることを特徴とするトナーに関する。
本発明によれば、帯電量や帯電量の立ち上がり性能が温湿度環境の変化に影響されにくいトナーを得ることが可能となる。
本発明のトナーを用いた現像剤の摩擦帯電量の測定に用いる装置の構成を示す図である。
本発明者らは、トナー粒子中に、下記式(1)のカルボキシル基を有する芳香族系化合物を含有させることにより、その飽和帯電量や摩擦頻度に対する帯電量の立ち上がり性能が温湿度環境に依存しにくいことを見出し、本発明に至った。
Figure 0006012255
(式中、R1乃至R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、炭素数1乃至18のアルキル基、又は、炭素数1乃至18のアルコキシ基を示し、R4乃至R8は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1乃至18のアルキル基、又は、炭素数1乃至18のアルコキシ基を示し、mは、1以上3以下の整数を示す。)
尚、式(1)において、アルキル基、アルコキシ基は、トナーの結着樹脂との親和性を阻害するものでなければ、置換基を有していてもよい。
一般にトナー表面に発生する摩擦帯電電荷は、トナー表面の絶対水分量に影響されやすい。それは、水分子が電荷の授受に大きく関与しており、高湿下でトナー表面での水分子の脱着頻度が高まると電荷の漏洩速度が高まり、飽和帯電量の低下や、帯電量立ち上がり速度の低下が起こるためと考えられる。
しかし、式(1)の構造を有する成分がトナー粒子中に存在することにより、高温高湿下でも摩擦帯電により生じた電荷を安定して保持することができるようになり、外部の温度や湿度の影響を受けにくくなる。
式(1)で表わされる化合物は、電子伝導に有利なアルキルエーテルを介して、芳香環とサリチル酸構造とが結合する構造を有している。このサリチル酸誘導体からのびる大きな共役系構造が、外部の温湿度に影響を最小限に抑えつつ、摩擦帯電により生じた電荷を分子内部に保持する役割を果たし、トナーに安定した帯電性を付与すると考えられる。
本発明のトナーは、式(1)で表わされる化合物の他に、トナー中に帯電成分を含有することが好ましい。帯電成分は、トナーとしての摩擦帯電量を高める成分であればよく、例えば、極性を有する結着樹脂や、正帯電性または負帯電性を有する荷電制御剤として知られている化合物を用いることができる。
本発明のトナーは、さまざまな製造方法により製造可能である。
例えば、結着樹脂と顔料、離型剤を混合し、混練、粉砕、分級工程を経てトナー粒子を得る混練粉砕法;重合性単量体と顔料、離型剤を混合、分散または溶解し、水系媒体中で造粒し重合反応によりトナー粒子を得る懸濁重合法;有機溶剤中に結着樹脂、顔料、離型剤を溶解または分散混合し、水系媒体中で造粒したのち、脱溶剤してトナー粒子を得る溶解懸濁法;結着樹脂、顔料、離型剤の各微粒子を水系媒体中に微分散し、それらをトナー粒径に凝集させてトナー粒子を得る乳化凝集法等が挙げられ、これらの方法でトナーを製造する際に、該芳香族系化合物を含有させればよい。
本発明において、式(1)で示される芳香族系化合物の含有量はトナー中に0.10μmol/g以上200μmol/g以下が好ましい。含有量が上記の範囲内であれば、トナー内部での電荷の保持性能がより良好となる。なお、後述のトナー中の芳香族化合物の含有量は、トナー作製時の芳香族化合物の仕込み量により算出し求める。
帯電成分として用いられる極性を有する結着樹脂について記載する。
極性を有する結着樹脂とは、広くは摩擦帯電を起こしやすい、すなわち電荷の授受が比較的容易な樹脂である。樹脂中にエーテル結合や、エステル結合、アミド結合などを有するものや、カルボキシル基や、スルホン酸基、水酸基などの極性基を有するものを挙げることができる。具体的には、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂や、スチレン−アクリル樹脂であって、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基を有する樹脂、さらには、それらを結合させたハイブリッド樹脂を挙げることができる。また、ビニル系樹脂やハイブリッド樹脂中のビニル系重合体ユニットは、ビニル基を二個以上有する架橋剤で架橋された架橋構造を有していてもよい。
中でも特に酸価を有する樹脂は帯電もしやすく、帯電量も高くなりやすく、トナー材料としては有効である。酸価を有する樹脂としてはポリエステル樹脂や、カルボキシル基、スルホン酸基を有するユニットを含有するスチレンアクリル系樹脂が挙げられる。酸価を有するポリエステル樹脂としては、末端にカルボキシル基を有する樹脂が挙げられる。また、3官能以上の多価カルボン酸を単量体として用いて合成したポリエステルであって、カルボキシル基の一部がエステル化されずに残存した樹脂でも良い。
スチレンアクリル系樹脂を構成する単量体の中で極性が高いものとしては公知のものが使用可能であるが、具体的には以下のものを挙げることができる。アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイヒ酸の如きα,β−不飽和酸;クロトン酸無水物、ケイヒ酸無水物の如きα,β−不飽和酸無水物、α,β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物;アルケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、これらの酸無水物及びこれらのモノエステルの如きカルボキシル基を有する単量体。2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのアクリル酸エステル類又はメタクリル酸エステル類;4−(1−ヒドロキシ−1−メチルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルヘキシル)スチレンの如きヒドロキシル基を有する単量体。マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸の如き不飽和二塩基酸;マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物の如き不飽和二塩基酸無水物;マレイン酸メチルハーフエステル、マレイン酸エチルハーフエステル、マレイン酸ブチルハーフエステル、シトラコン酸メチルハーフエステル、シトラコン酸エチルハーフエステル、シトラコン酸ブチルハーフエステル、イタコン酸メチルハーフエステル、アルケニルコハク酸メチルハーフエステル、フマル酸メチルハーフエステル、メサコン酸メチルハーフエステルの如き不飽和二塩基酸のハーフエステル。パラスチレンスルホン酸などの不飽和スルホン酸を有する単量体。
また、それらの極性を有する単量体と共重合可能な単量体としては、具体的には以下のようなものが挙げられる。スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレンの如きスチレン及びその誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンの如きエチレン不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビニルの如きハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの如きビニルエステル酸;アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルの如きアクリル酸エステル類;前記アクリル酸エステル類のアクリルをメタクリルに変えたメタクリル酸エステル類;メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルの如きメタクリル酸アミノエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテルの如きビニルエーテル類;ビニルメチルケトンの如きビニルケトン類;N−ビニルピロールの如きN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如きアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体。なお、ビニル系単量体は、必要に応じて2種以上を組み合わせて用いても良い。
スチレンアクリル系樹脂の作製において使用可能な重合開始剤は、特に限定されるものではなく、公知の過酸化物系重合開始剤やアゾ系重合開始剤を用いることができる。有機系の過酸化物系重合開始剤としては、パーオキシエステル、パーオキシジカーボネート、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケタール、ケトンパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイドが挙げられる。無機系の過酸化物系重合開始剤としては、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ヘキシルパーオキシアセテート、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ヘキシルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート、などのパーオキシエステル;ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド;ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート;1,1−ジ−t−ヘキシルパーオキシシクロヘキサンなどのパーオキシケタール;ジ−t−ブチルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド;t−ブチルパーオキシアリルモノカーボネートが挙げられる。アゾ系重合開始剤としては、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)が挙げられる。
一方、ポリエステル樹脂は、多価アルコール成分と多価カルボン酸成分とを重縮合させて生成される。
前記ポリエステル樹脂を構成する多価アルコール成分としては下記の物が挙げられる。具体的には、例えば二価アルコール成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA。
三価以上のアルコール成分としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン。
また多価カルボン酸成分としては、例えばフタル酸、イソフタル酸及びテレフタル酸の如き芳香族ジカルボン酸類又はその無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼライン酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水物;炭素数6乃至12のアルキル基で置換されたこはく酸若しくはその無水物;フマル酸、マレイン酸及びシトラコン酸の如き不飽和ジカルボン酸類又はその無水物。
それらの中でも特に、ビスフェノール誘導体をジオール成分とし、二価以上のカルボン酸又はその酸無水物、又はその低級アルキルエステルを酸成分(例えば、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等)として、これらを縮重合して得られるポリエステル樹脂を好ましく用いることができる。
また、ハイブリッド樹脂としては、ポリエステル構造を主骨格とし、ビニルモノマーで変性したハイブリッド樹脂が好ましい。
ポリエステル樹脂をビニル単量体によってハイブリッド化する方法としては公知の方法が利用可能である。具体的には過酸化物系の開始剤によりポリエステルのビニル変性を行ったり、不飽和基を有するポリエステル樹脂をグラフト変性してハイブリッド樹脂を作製する方法等が挙げられる。
本発明において極性の高さを示す指標として樹脂の酸価を挙げることができる。本発明において、極性を有する結着樹脂の酸価は2.0mgKOH/g以上60.0mgKOH/g以下であることが好ましい。上記の範囲であれば、適度な電荷を保持でき、また吸水性を低く抑制することができるため、特に好ましい。
樹脂酸価の調製方法について説明する。スチレンアクリル樹脂の場合は、単量体としての酸成分の仕込み量により調製可能である。また、ポリエステル樹脂の場合では多価アルコール成分と多価カルボン酸成分との量比により酸基、水酸基の量を調整可能である。
また、トナー粒子の表面酸価を制御することが好ましい。トナーの表面酸価はトナーを水系媒体中に分散させたときに測定される酸価であり、測定方法については後述する。トナー粒子の表面酸価が0.050mgKOH/g以上1.000mgKOH/g以下であることが好ましく、これはトナーの帯電性がトナー表面の酸価に大きく依存しているからと考えられる。なお、トナーの表面酸価を制御するためには主にトナー粒子中に導入する樹脂の酸価を制御することが必要である。水系媒体中の造粒にて作製されるトナーの場合には、トナー表面に移行しやすい比較的親水性の樹脂の酸価を調整することにより達成可能である。
帯電成分として、正帯電性または負帯電性の荷電制御剤として知られている化合物を用いることができる。具体的には、有機金属錯体またはキレート化合物、四級アンモニウム塩、ニグロシン染料、アジン染料、トリフェニルメタン系染顔料などであることが好ましい。本発明で使用可能な有機金属化合物またはキレート化合物としては、モノアゾ染料の金属化合物、アセチルアセトンの金属化合物、芳香族ジカルボン酸の金属化合物、芳香族ヒドロキシカルボン酸の金属化合物、ベンジル酸の金属化合物が挙げられる。
本発明のトナーに用いることができる着色剤としては、従来から知られている種々の染料や顔料等、公知の着色剤を挙げることができる。
マゼンタ用着色顔料としては、C.I.ピグメントレッド3、5、17、22、23、38、41、112、122、123、146、149、178、179、190、202、C.I.ピグメントバイオレット19、23が挙げられる。これらの顔料は、単独で使用しても良く、染料と顔料を併用しても良い。
シアン用着色顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3又はフタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1から5個置換した銅フタロシアニン顔料が挙げられる。
イエロー用着色顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、55、74、83、93、94、95、97、98、109、110、154、155、166、180,185が挙げられる。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、チタンブラック及び上記に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用い黒色に調色されたものが利用できる。
また、本発明のトナーは、磁性トナーとして用いることも可能であり、その場合には、以下に挙げられる磁性体が用いられる。マグネタイト、マグヘマイト、フェライトの如き酸化鉄、または他の金属酸化物を含む酸化鉄;Fe、Co、Niの如き金属、あるいは、これらの金属とAl、Co、Cu、Pb、Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Ca、Mn、Se、Tiのような金属との合金、およびこれらの混合物。より具体的には、四三酸化鉄(Fe34)、三二酸化鉄(γ−Fe23)、酸化鉄亜鉛(ZnFe24)、酸化鉄銅(CuFe24)、酸化鉄ネオジウム(NdFe23)、酸化鉄バリウム(BaFe1219)、酸化鉄マグネシウム(MgFe24)、酸化鉄マンガン(MnFe24)が挙げられる。上述した磁性材料を単独で或いは2種類以上を組合せて使用する。特に好適な磁性材料は、四三酸化鉄又はγ−三二酸化鉄の微粉末である。
これらの磁性体は、平均粒径が0.1μm以上2μm以下であることが好ましく、0.1μm以上0.3μm以下であることがさらに好ましい。795.8kA/m(10kエルステッド)印加での磁気特性は、抗磁力(Hc)が1.6kA/m以上12kA/m以下(20エルステッド以上150エルステッド以下)、飽和磁化(σs)が5Am2/kg以上200Am2/kg以下であり、好ましくは50Am2/kg以上100Am2/kg以下である。残留磁化(σr)は、2Am2/kg以上20Am2/kg以下のものが好ましい。
磁性体は、結着樹脂100質量部に対して、10質量部以上200質量部以下の範囲で用いることが好ましく、より好ましくは20質量部以上150質量部以下である。
本発明のトナーは、離型剤を含有しても良い。離型剤としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスの如き脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックスの如き脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物;脂肪族炭化水素系ワックスのブロック共重合物;カルナバワックス、サゾールワックス、モンタン酸エステルワックスの如き脂肪酸エステルを主成分とするワックス;及び脱酸カルナバワックスの如き脂肪酸エステルを一部又は全部を脱酸化したもの、ベヘニン酸モノグリセリドの如き脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物;植物性油脂を水素添加することによって得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化合物が挙げられる。
離型剤の分子量分布としては、メインピークが分子量400以上2400以下の領域にあることが好ましく、430以上2000以下の領域にあることがより好ましい。これによって、トナーに好ましい熱特性を付与することができる。離型剤の添加量は、結着樹脂100質量部に対して総量で2.5質量部以上40.0質量部以下であることが好ましく、3.0質量部以上15.0質量部以下であることがより好ましい。
トナー粒子には、流動性向上剤が外添されていることが好ましい。流動性向上剤と共にヘンシェルミキサーの如き混合機械を用いて、トナー粒子と流動性向上剤とを充分混合することで、トナー粒子表面に流動性向上剤を有するトナーを得ることができる。流動性向上剤としては、フッ化ビニリデン微粉末、ポリテトラフルオロエチレン微粉末の如きフッ素系樹脂粉末;湿式製法によるシリカ微粉末、乾式製法によるシリカ微粉末の如きシリカ微粉末、それらシリカ微粉末をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイルの如き処理剤により表面処理を施した処理シリカ微粉末;酸化チタン微粉末;アルミナ微粉末、処理酸化チタン微粉末、処理酸化アルミナ微粉末が挙げられる。流動性向上剤は、窒素吸着によるBET法で測定した比表面積が30m2/g以上、好ましくは50m2/g以上のものが良好な結果を与える。トナー粒子100質量部に対して流動性向上剤を0.01質量部以上8.0質量部以下添加することが好ましく、より好ましくは0.1質量部以上4.0質量部以下である。
トナーの重量平均粒径(D4)は、3.0μm以上15.0μm以下であることが好ましく、より好ましくは4.0μm以上12.0μm以下である。
本発明のトナーは、磁性キャリアと混合して、二成分系現像剤として用いることも可能である。磁性キャリアとしては、表面酸化又は未酸化の鉄、リチウム、カルシウム、マグネシウム、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロム、希土類の如き金属粒子、それらの合金粒子、酸化物粒子及びフェライトを微粒子化したものが使用できる。
現像スリーブに交流バイアスを印加する現像法を用いて画像形成を行う場合には、磁性キャリアコアの表面を樹脂で被覆した被覆キャリアを用いることが好ましい。被覆方法としては、樹脂の如き被覆材を溶剤中に溶解若しくは懸濁させて調製した塗布液を磁性キャリアコア表面に付着させる方法、磁性キャリアコアと被覆材とを粉体状態で混合する方法が用いられる。
磁性キャリアコアの被覆材としては、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド、ポリビニルブチラール、アミノアクリレート樹脂が挙げられる。これらは単独或いは複数で用いる。上記被覆材料の処理量は、キャリアコア粒子に対し0.1質量%以上30質量%以下であることが好ましい(より好ましくは0.5質量%以上20質量%以下)。磁性キャリアは、体積基準の50%粒径(D50)で、10μm以上100μm以下であることが好ましく、20μm以上70μm以下であることがさらに好ましい。二成分系現像剤を調製する場合、その混合比率は、現像剤中のトナー濃度として2質量%以上以下15質量%であることが好ましく、より好ましくは4質量%以上13質量%以下である。
以下に本発明で用いられる測定方法について示す。
<樹脂の分子量測定>
本発明で用いられる樹脂の分子量及び分子量分布はゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(GPC)によって、ポリスチレン換算で算出される。酸基を有する樹脂は、カラム溶出速度が酸基の量にも依存してしまうため、正確な分子量及び分子量分布を測定したことにはならない。そのため、予め酸基をキャッピングした試料を用意する必要がある。キャッピングにはメチルエステル化が好ましく、市販のメチルエステル化剤が使用できる。具体的には、トリメチルシリルジアゾメタンで処理する方法が挙げられる。
GPCによる分子量の測定は、以下の様にして行う。上記樹脂をTHF(テトラヒドロフラン)に加え、室温で24時間静置した溶液を、ポア径が0.2μmの耐溶剤性メンブランフィルター「マイショリディスク」(東ソー社製)で濾過してサンプル溶液とし、以下の条件で測定する。尚、サンプル調製は、樹脂の濃度が0.8質量%になるようにTHFの量を調整する。なお、樹脂がTHFに溶解しにくい場合には、DMFなどの塩基性溶媒を用いることも可能である。
装置:HLC8120 GPC(検出器:RI)(東ソー社製)
カラム:Shodex KF−801、802、803、804、805、806、807の7連(昭和電工社製)
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/min
オーブン温度:40.0℃
試料注入量:0.10mL
試料の分子量の算出にあたっては、以下に列挙する標準ポリスチレン樹脂カラムを用いて作成した分子量校正曲線を使用する。具体的には、東ソ−社製の商品名「TSKスタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500」である。
<極性樹脂の酸価の測定方法>
酸価は試料1gに含まれる酸を中和するために必要な水酸化カリウムのmg数である。本発明における酸価は、JIS K 0070−1992に準じて測定されるが、具体的には、以下の手順に従って測定する。
0.100mol/L水酸化カリウムエチルアルコール溶液(キシダ化学社製)を用いて滴定を行う。前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液のファクターは、電位差滴定装置(京都電子工業株式会社製 電位差滴定測定装置AT−510)を用いて求めることができる。0.100mol/L塩酸100mLを250mLトールビーカーに取り、前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液で滴定し、中和に要した前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液の量から求める。前記0.100mol/L塩酸は、JIS K 8001−1998に準じて作成されたものを用いる。
下記に酸価測定の際の測定条件を示す。
滴定装置:電位差滴定装置AT−510(京都電子工業株式会社製)
電極:複合ガラス電極ダブルジャンクション型(京都電子工業株式会社製)
滴定装置用制御ソフトウエア:AT−WIN
滴定解析ソフト:Tview
滴定時における滴定パラメーター並びに制御パラメーターは下記のように行う。
滴定パラメーター
滴定モード:ブランク滴定
滴定様式:全量滴定
最大滴定量:20mL
滴定前の待ち時間:30秒
滴定方向:自動
制御パラメーター
終点判断電位:30dE
終点判断電位値:50dE/dmL
終点検出判断:設定しない
制御速度モード:標準
ゲイン:1
データ採取電位:4mV
データ採取滴定量:0.1mL
本試験;
測定サンプル0.100gを250mLのトールビーカーに精秤し、トルエン/エタノール(3:1)の混合溶液150mLを加え、1時間かけて溶解する。前記電位差滴定装置を用い、前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液を用いて滴定する。
空試験;
試料を用いない(すなわちトルエン/エタノール(3:1)の混合溶液のみとする)以外は、上記操作と同様の滴定を行う。
得られた結果を下記式に代入して、酸価を算出する。
A=[(C−B)×f×5.611]/S
(式中、A:酸価(mgKOH/g)、B:空試験の水酸化カリウムエチルアルコール溶液の添加量(mL)、C:本試験の水酸化カリウムエチルアルコール溶液の添加量(mL)、f:水酸化カリウム溶液のファクター、S:試料(g)である。)
<極性樹脂の水酸基価の測定方法>
水酸基価とは、試料1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数である。結着樹脂の水酸基価はJIS K 0070−1992に準じて測定されるが、具体的には、以下の手順に従って測定する。
(1)試薬の準備
特級無水酢酸25.0gをメスフラスコ100mLに入れ、ピリジンを加えて全量を100mLにし、十分に振りまぜてアセチル化試薬を得る。得られたアセチル化試薬は、湿気、炭酸ガス等に触れないように、褐色びんにて保存する。
1.0mol/L水酸化カリウムエチルアルコール溶液(キシダ化学社製)を用いて滴定を行う。前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液のファクターは、電位差滴定装置(京都電子株式会社製 電位差滴定測定装置AT−510)を用いて求めることができる。1.00mol/L塩酸100mLを250mLトールビーカーに取り、前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液で滴定し、中和に要した前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液の量から求める。前記1.00mol/L塩酸は、JIS K 8001−1998に準じて作成されたものを用いる。
下記に水酸基価測定の際の測定条件を示す。
滴定装置:電位差滴定装置AT−510(京都電子工業株式会社製)
電極:複合ガラス電極ダブルジャンクション型(京都電子工業株式会社製)
滴定装置用制御ソフトウエア:AT−WIN
滴定解析ソフト:Tview
滴定時における滴定パラメーター並びに制御パラメーターは下記のように行う。
滴定パラメーター
滴定モード:ブランク滴定
滴定様式:全量滴定
最大滴定量:80mL
滴定前の待ち時間:30秒
滴定方向:自動
制御パラメーター
終点判断電位:30dE
終点判断電位値:50dE/dmL
終点検出判断:設定しない
制御速度モード:標準
ゲイン:1
データ採取電位:4mV
データ採取滴定量:0.5mL
粉砕した測定サンプル2.00gを200mL丸底フラスコに精秤し、これに前記のアセチル化試薬5.00mLを、ホールピペットを用いて正確に加える。この際、試料がアセチル化試薬に溶解しにくいときは、特級トルエンを少量加えて溶解する。
フラスコの口に小さな漏斗をのせ、97℃のグリセリン浴中にフラスコ底部1cmを浸して加熱する。このときフラスコの首の温度が浴の熱を受けて上昇するのを防ぐため、丸い穴をあけた厚紙をフラスコの首の付根にかぶせることが好ましい。
1時間後、グリセリン浴からフラスコを取り出して放冷する。放冷後、漏斗から水1.00mLを加えて振り動かして無水酢酸を加水分解する。さらに完全に加水分解するため、再びフラスコをグリセリン浴中で10分間加熱する。放冷後、エチルアルコール5.00mLで漏斗およびフラスコの壁を洗う。
得られたサンプルを250mLのトールビーカーに移し、トルエン/エタノール(3:1)の混合溶液100mLを加え、1時間かけて溶解する。前記電位差滴定装置を用い、前記水酸化カリウムエチルアルコール溶液を用いて滴定する。
(B)空試験
試料を用いない以外は、上記操作と同様の滴定を行う。
(3)得られた結果を下記式に代入して、水酸基価を算出する。
A=[{(B−C)×28.05×f}/S]+D
ここで、A:水酸基価(mgKOH/g)、B:空試験の水酸化カリウムエチルアルコール溶液の添加量(mL)、C:本試験の水酸化カリウムエチルアルコール溶液の添加量(mL)、f:水酸化カリウムエチルアルコール溶液のファクター、S:試料(g)、D:樹脂の酸価(mgKOH/g)である。
<トナー表面酸価の測定方法>
ガラス製の300mL平底ビーカーにイオン交換水120mLとメタノール30mLを入れ混合する。この中に分散剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1%水溶液を7.5mL加え分散剤溶液を作製する。
前記ビーカー内の分散剤溶液をスターラーにて撹拌させながらトナー粒子10.00gを少量ずつ前記分散剤溶液に添加し分散させる。さらに超音波分散器「Ultrasonic Dispersion System Tetora150」(日科機バイオス社製)にて60秒間超音波分散処理を行う。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。なお、トナー粒子の表面酸価が低く、前記分散液に分散しにくい場合は、適宜分散液中のメタノール濃度を上げることが有効である。
上記トナー分散液を0.1mol/L水酸化カリウムエチルアルコール溶液(キシダ化学社製)を用いて中和滴定を行う。
前述の極性樹脂酸価の測定方法における本試験で用いたサンプル溶液を、前記トナー粒子分散液に変更する以外は同様の方法で滴定を行い、トナー粒子の表面酸価を算出する。
<トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)の測定方法>
トナーの重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
測定に使用する電解水溶液は、特級塩化ナトリウムをイオン交換水に溶解して濃度が1質量%となるようにしたもの、例えば、「ISOTON II」(ベックマン・コールター社製)が使用できる。
尚、測定、解析を行う前に、以下のように前記専用ソフトの設定を行う。前記専用ソフトの「標準測定方法(SOM)を変更」画面において、コントロールモードの総カウント数を50000粒子に設定し、測定回数を1回、Kd値は「標準粒子10.0μm」(ベックマン・コールター社製)を用いて得られた値を設定する。「閾値/ノイズレベルの測定ボタン」を押すことで、閾値とノイズレベルを自動設定する。また、カレントを1600μAに、ゲインを2に、電解液をISOTON IIに設定し、「測定後のアパーチャーチューブのフラッシュ」にチェックを入れる。前記専用ソフトの「パルスから粒径への変換設定」画面において、ビン間隔を対数粒径に、粒径ビンを256粒径ビンに、粒径範囲を2μmから60μmまでに設定する。
具体的な測定法は以下の通りである。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250mL丸底ビーカーに前記電解水溶液200mLを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100mL平底ビーカーに前記電解水溶液30mLを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.3mL加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を、位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に3.3Lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを2mL添加する。(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内の電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行ない、重量平均粒径(D4)および個数平均粒径(D1)を算出する。尚、前記専用ソフトでグラフ/体積%と設定したときの、「分析/体積統計値(算術平均)」画面の「平均径」が重量平均粒径(D4)であり、前記専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。本実施例において、「部」はすべて質量基準である。
本発明に用いることができる芳香族系化合物の構造式を表1に例示する。表1の中で後述の実施例で用いるものについては、合成例の詳細を引き続き示す。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Aの合成例>
メタノール2Lに2,5−ジヒドロキシ安息香酸100.0gを溶解させ、炭酸カリウム88.3gを加えて67℃に加熱する。反応液にクロロメチルベンゼン84.6gを22分間かけて滴下し、67℃にて12時間反応させる。反応液を冷却したのち、メタノールを減圧留去し、ヘキサンにて洗浄する。残渣をメタノールに溶解させたものを水に再沈澱させ、析出物をろ過する。この再沈澱操作を2回繰り返し、残渣を80℃にて48時間乾燥させ、下記式(2)に示す化合物A41.5gを得る。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Cの合成例>
(工程1)
2,5−ジヒドロキシ安息香酸100gと80%硫酸1441gとを50℃に加熱混合し、この分散液にtert−ブチルアルコール144gを加えて50℃で30分間撹拌する。その後、分散液にtert−ブチルアルコール144gを加え30分間撹拌する操作を3回行う。反応液を室温まで冷却し、氷水1kgに滴下し、析出物を濾過、水洗し、更にヘキサン洗浄する。析出物をメタノール200mLに溶解させたものを水3.6Lに再沈殿させる。濾過後、80℃にて乾燥させることにより、下記式(3)に示すサリチル酸中間体が得られる(74.9g)。
Figure 0006012255
(工程2)
工程1で得たサリチル酸中間体25.0gをメタノール150mLに溶解させ、炭酸カリウム36.9gを加えて65℃に加熱する。メタノール100mLにクロロメチルベンゼン15.5gを混合溶解させ、反応液に滴下し、65℃にて3時間反応させる。反応液を冷却後、濾過し、濾液中のメタノールを減圧濃縮して粗生成物を得る。粗生成物をpH=2の水1.5Lに分散させ、酢酸エチルを加えて抽出する。水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下、酢酸エチルを濃縮して析出物を得る。析出物をヘキサン洗浄後、トルエンと酢酸エチルにて再結晶することにより、下記式(4)に示す化合物Cが得られる(18.4g)。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Dの合成例>
芳香族系化合物Aの合成例において、2,5−ジヒドロキシ安息香酸を3,6−ジヒドロキシ−5−イソオクチル安息香酸173.2gに変更する以外は芳香族系化合物Aの合成例と同様の方法により、下記式(5)の化合物Dを得る。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Eの合成例>
芳香族系化合物Aの合成例において、2,5−ジヒドロキシ安息香酸を3,6−ジヒドロキシ−2−メトキシ安息香酸119.5gに変更する以外は芳香族系化合物Aの合成例と同様の方法により、下記式(6)の化合物Eを得る。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Hの合成例>
芳香族系化合物Aの合成例において、2,5−ジヒドロキシ安息香酸を2,4−ジヒドロキシ安息香酸に変更する以外は芳香族系化合物Aの合成例と同様の方法により、下記式(7)の化合物Hを得る。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Iの合成例>
芳香族系化合物Aの合成例において、2,5−ジヒドロキシ安息香酸を2,3−ジヒドロキシ安息香酸に変更する以外は芳香族系化合物Aの合成例と同様の方法により、下記式(8)の化合物Iを得る。
Figure 0006012255
<芳香族系化合物Lの合成例>
芳香族系化合物Aの合成例において、クロロメチルベンゼンを3,5−ジメチル−クロロメチルベンゼンに変更する以外は芳香族系化合物Aの合成例と同様の方法により、下記式(9)の化合物Lを得る。
Figure 0006012255
次に、実施例で用いる樹脂の合成例を示す。得られる樹脂の構成・物性について表2に示す。
<ポリエステルPES−1の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 67.8部
・テレフタル酸 22.2部
・無水トリメリット酸 10.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
を4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけ窒素雰囲気下、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−1を得る。
<ポリエステルPES−2の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 68.0部
・テレフタル酸 28.0部
・無水トリメリット酸 4.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
を4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけ窒素雰囲気下、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−2を得る。
<ポリエステルPES−3の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 67.0部
・テレフタル酸 18.0部
・無水トリメリット酸 15.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
を4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけ窒素雰囲気下、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−3を得る。
<ポリエステルPES−4の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 66.0部
・テレフタル酸 9.0部
・テレフタル酸ジメチル 25.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
をガラス製の4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内に置く。窒素雰囲気下で、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−4を得る。
<ポリエステルPES−5の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 65.0部
・テレフタル酸 3.0部
・テレフタル酸ジメチル 32.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
をガラス製4Lの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内に置く。窒素雰囲気下で、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−5を得る。
<ポリエステルPES−6の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 64.5部
・テレフタル酸 1.5部
・テレフタル酸ジメチル 34.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
をガラス製4Lの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内に置く。窒素雰囲気下で、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−6を得る。
<ポリエステルPES−7の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 66.0部
・テレフタル酸 21.0部
・無水トリメリット酸 13.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
を4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけ窒素雰囲気下、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−7を得る。
<ポリエステルPES−8の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 65.0部
・テレフタル酸 19.0部
・無水トリメリット酸 16.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
を4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけ窒素雰囲気下、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂PES−8を得る。
<スチレンアクリル樹脂SA−1の合成例>
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を付した反応容器にキシレン200部を仕込み、窒素気流下で還流する。
次に、
・スチレン 78.6部
・n−ブチルアクリレート 20.0部
・アクリル酸 1.4部
・ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート) 5.0部
を混合し、前記反応容器に撹拌しながら滴下し10時間保持する。その後、蒸留を行って溶剤を留去し、減圧下40℃で乾燥しスチレンアクリル樹脂SA−1を得る。
<スチレンアクリル樹脂SA−2の合成例>
下記材料を用いる以外は樹脂SA−1の合成方法と同様の操作を行いスチレンアクリル樹脂SA−2を得る。
・スチレン 78.0部
・n−ブチルアクリレート 20.0部
・メタクリル酸 2.0部
・ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート) 5.0部
<スチレンアクリル樹脂SA−3の合成例>
下記材料を用いる以外は樹脂SA−1の合成方法と同様の操作を行いスチレンアクリル樹脂SA−3を得る。
・スチレン 75.0部
・n−ブチルアクリレート 19.0部
・メタクリル酸 1.4部
・2−ヒドロキシエチルメタクリレート 4.6部
・ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート) 5.0部
<ハイブリッド樹脂HB−1の合成例>
・ビスフェノールA・プロピレンオキサイド2.2モル付加物 69.0部
・テレフタル酸 28.0部
・フマル酸 3.0部
・酸化ジブチル錫 0.005部
を4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管を取りつけ窒素雰囲気下、220℃で5時間反応させ、ポリエステル樹脂を得る。
撹拌機、コンデンサー、温度計、窒素導入管を付した反応容器にキシレン200部を仕込み、窒素気流下で還流する。そこへ先に作製したポリエステル樹脂を70部投入し、溶解させる。
次に、
・スチレン 79.0部
・n−ブチルアクリレート 20.3部
・アクリル酸 0.7部
・ジメチル−2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート) 1.5部
を混合し、前記反応容器に撹拌しながら滴下し10時間保持する。その後、蒸留を行って溶剤を留去し、減圧下40℃で乾燥しハイブリッド樹脂HB−1を得る。
Figure 0006012255
以下に示す方法により本発明のトナー1乃至48を製造する。
<実施例1>
・ポリエステルPES−1 100.0部
・芳香族系化合物A 2.7部
・銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3:大日精化社製)
5.0部
・パラフィンワックス(HNP−7:日本精鑞社製) 3.0部
上記トナー材料をヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株)社製)により十分予備混合を行い、二軸式押出機で溶融混練し、冷却後、ハンマーミルを用いて粒径1から2mm程度に粗粉砕する。次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕する。さらに、得られる微粉砕物を多分割分級装置で分級してトナー粒子を得る。
上記トナー粒子100部に対して、BET200m2の疎水性シリカ微粉体1.0部をヘンシェルミキサーにより外添してトナー1を得る。実施例のトナーの物性を表3に示す。また、以下のようにトナーの評価を行うと、表3に示すような評価結果となる。
<トナー帯電量の評価>
下記のように二成分系現像剤を作製する。
帯電量の評価を行うために以下のようにサンプル調整を行う。フェライトキャリアF813−300(パウダーテック社製)276gと評価トナー24gを蓋付きのプラスチックボトルに投入し、振とう器(YS−LD:(株)ヤヨイ製)で、1秒間に4往復のスピードで1分間振とうを行う。
<高温高湿下でのトナー帯電量の評価>
帯電量の測定はそれぞれの現像剤30gを分取し、高温高湿環境(30℃/80%RH、“HH”)の各環境で3昼夜放置し、その後50ccのポリ容器に入れ、200回/分の速度で500回振とうさせ、図1の装置を用いて測定する。評価は帯電量を測定し、下記基準によって判断する。
Aランク:−30.0mC/kg以下
Bランク:−20.0以下−30.0mC/kg超
Cランク:−10.0以下−20.0mC/kg超
Dランク:−10mC/kg超
(帯電量の測定方法)
図1に示す底に500メッシュ(目開き25μm)のスクリーン3のある金属製の測定容器2に摩擦帯電量を測定しようとする現像剤0.500gを入れ金属製のフタ4をする。このときの測定容器2全体の質量を秤りWl(g)とする。次に、吸引機1(測定容器2と接する部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口7から吸引し風量調節弁6を調整して真空計5の圧力を250mmAqとする。この状態で充分、好ましくは2分間吸引を行いトナーを吸引除去する。
このときの電位計9の電位をV(ボルト)とする。ここで8はコンデンサーであり容量をC(μF)とする。吸引後の測定容器全体の質量を秤りW2(g)とする。このトナーの摩擦帯電量(mC/kg)は下記式の如く計算される。
摩擦帯電量(mC/kg)=(C×V)/(W1−W2)
<トナー帯電量の環境依存性評価>
現像剤の放置環境が、低温低湿環境(15℃/15%RH、“LL”)である以外は前述の高温高湿下でのトナー帯電量の評価に記載の方法と同様にトナー帯電量の測定を行う。評価は低温低湿時と高温高湿時の帯電量の比(低温低湿下の帯電量/高温高湿下の帯電量、“LL/HH”)を計算し、下記基準によって判断する。
Aランク:1.30未満
Bランク:1.30以上1.50未満
Cランク:1.50以上2.00未満
Dランク:2.00以上
<トナー帯電量立ち上がり性の評価>
二成分現像剤270gを分取し、高温高湿環境(30℃/80%RH)で3昼夜放置する。これをカラーレーザー複写機CLC5500(キヤノン社製)の現像器に仕込み、外部モーターを具備した空回転機を用い240rpmにて空回転を行う。2分間の回転を行った時(Q2min)とさらに3分間回転を行った時(Q5min)の現像スリーブ上の二成分現像剤をそれぞれ採取し、図1の装置で帯電量を測定する。評価は(Q5min/Q2min)を計算し、以下の基準基準にて判定を行う。
Aランク:1.20未満
Bランク:1.20以上1.40未満
Cランク:1.40以上1.60未満
Dランク:1.60以上
<実施例2乃至22>
表3に記載の処方に変更する以外は実施例1と同様の操作を行い、トナー2乃至22を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表3に示すような評価結果となる。
<実施例23>
顔料分散ペーストの作製:
・スチレンモノマー 80.0部
・Cuフタロシアニン(Pigment Blue 15:3) 13.0部
上記材料を容器中でよくプレミックスした後に、それを20℃以下に保ったままビーズミルで4時間分散し、顔料分散ペーストを作製する。
トナー粒子の作製:
イオン交換水1150部に0.1mol/L−Na3PO4水溶液390部を投入し、60℃に加温した後、クレアミクス(エム・テクニック社製)を用いて13,000rpmにて撹拌する。これに1.0mol/L−CaCl2水溶液58部を添加し、Ca3(PO42を含む分散媒体を得る。
・上記顔料分散ペースト 46.5部
・スチレンモノマー 42.0部
・n−ブチルアクリレート 18.0部
・エステルワックス 13.0部
(主成分C1939COOC2041、融点68.6℃)
・ポリエステル樹脂PES−1 5.0部
・芳香族系化合物A 3.1部
これらを60℃に加温し、溶解・分散して単量体混合物とする。さらに60℃に保持しながら、重合開始剤として2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3.0部を加えて溶解し、単量体組成物を調製する。上記分散媒体に、上記単量体組成物を投入する。60℃で、窒素雰囲気とし、クレアミックスを用いて13000rpmで15分間撹拌し、単量体組成物を造粒する。その後パドル撹拌翼で撹拌しつつ60℃で5時間反応させた後、80℃で5時間撹拌し、重合を終了させる。室温まで冷却させた後、塩酸を加えてCa3(PO42を溶解し、濾過・水洗・乾燥することによりトナー粒子を得る。さらに得られたトナー粒子を分級し、実施例1と同様にして、トナー粒子に疎水性シリカ微粉体を外添し、トナー23を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表3に示すような評価結果となる。
<実施例24>
トナー組成物混合液の作製:
・スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 100.0部
(Tg58℃、Mw22000)
・芳香族系化合物A 3.0部
・銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3:大日精化社製)
5.0部
・パラフィンワックス(HNP−7:日本精鑞製) 8.0部
・ポリエステル樹脂PES−1 7.5部
・酢酸エチル 100.0部
上記材料を容器中でよくプレミックスした後に、それを20℃以下に保ったままビーズミルで4時間分散し、トナー組成物混合液を作製する。
トナー粒子の作製:
イオン交換水240部に0.1mol/L−Na3PO4水溶液78部を投入し、60℃に加温し、クレアミクス(エム・テクニック社製)を用いて14,000rpmにて撹拌する。これに1.0mol/L−CaCl2水溶液12部を添加し、Ca3(PO42を含む分散媒体を得る。さらに、カルボキシメチルセルロース(商品名:セロゲンBS−H、第一工業製薬(株)製)1.0部を添加し10分間撹拌する。
前記ホモミキサーの容器中で調製した上記分散媒体を30℃に調整し、撹拌している中に、30℃に調整したトナー組成物混合液180部を投入し、1分間撹拌した後、停止してトナー組成物分散懸濁液を得る。得られたトナー組成物分散懸濁液を撹拌しながら40℃一定で、排気装置により懸濁液面上の気相を強制更新して、17時間そのままに保ち溶媒を除去する。室温まで冷却させた後、塩酸を加えてCa3(PO42を溶解し、濾過・水洗・乾燥および分級することによりトナー粒子を得る。
得られたトナー粒子を実施例1と同様にして疎水性シリカ微粉体を外添し、トナー24を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表3に示すような評価結果となる。
<実施例28>
・スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 100.0部
(Tg57℃、Mw=21000)
・芳香族系化合物A 2.8部
・銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:3:大日精化社製)
5.0部
・パラフィンワックス(HNP−7:日本精鑞社製) 3.0部
・ベンジル酸ホウ素化合物LR−147(日本カーリット社製) 1.6部
上記トナー材料をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)により十分予備混合を行った後、二軸式押出機で溶融混練し、冷却後、ハンマーミルを用いて粒径1乃至2mm程度に粗粉砕する。次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕する。さらに、得られた微粉砕物を多分割分級装置で分級してトナー粒子を得る。
上記トナー粒子100部に対して、BET200m2/gの疎水性シリカ微粉体1.0部をヘンシェルミキサーにより外添してトナー28を得る。得られるトナーの物性と評価結果を表4に示す。
<実施例29乃至34、37乃至42>
表4に記載の処方に変更する以外は実施例28と同様の操作を行い、トナー29乃至34、37乃至42を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<実施例35>
トナー材料を下記に変更する以外は実施例28と同様の操作を行い、トナー35を得る。
・ポリエステル樹脂PES−1 100部
・芳香族系化合物A 2.8部
・カーボンブラック(商品名:Nipex30、デグサ社製) 5.0部
・モノアゾ鉄錯体(T77:保土谷化学工業(株)) 1.5部
・パラフィンワックス(HNP−7:日本精鑞製) 3.0部
得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<実施例36>
ベンジル酸ホウ素化合物LR−147を四級アンモニウム塩化合物(ボントロンP−51:オリエント化学工業社製)に変更する以外は実施例28と同様の操作を行い、トナー36を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<実施例43>
トナー材料を下記に変更する以外は実施例23と同様の操作を行い、トナー43を得る。
・顔料分散ペースト 46.5部
・スチレンモノマー 42.0部
・n−ブチルアクリレート 18.0部
・エステルワックス 13.0部
(主成分C1939COOC2041、融点68.6℃)
・芳香族系化合物A 3.0部
・ベンジル酸ホウ素化合物LR−147(日本カーリット社製) 1.6部
得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<実施例44>
トナー材料を下記に変更する以外は実施例24と同様の操作を行い、トナー44を得る。
・スチレン−n−ブチルアクリレート共重合体 100.0部
(Tg58℃、Mw22000)
・芳香族系化合物A 2.9部
・銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue15:3) 5.0部
・パラフィンワックス(HNP−7:日本精鑞製) 8.0部
・ベンジル酸ホウ素化合物LR−147(日本カーリット社製) 1.6部
・酢酸エチル 100.0部
得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<実施例45>
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue15:3)をカーボンブラック(商品名:Nipex30、デグサ社製)に変更する以外は実施例28と同様の操作を行い、トナー45を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<実施例46>
銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue15:3)をC.I.Pigment Violet19に変更する以外は実施例28と同様の操作を行い、トナー46を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<比較例1>
芳香族系化合物Aを投入しないこと以外は実施例1と同様の操作を行い、トナー47を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<比較例2>
芳香族系化合物Aを投入しないこと以外は実施例28と同様の操作を行い、トナー48を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
<比較例3>
芳香族系化合物Aを投入しないこと以外は実施例35と同様の操作を行い、トナー49を得る。得られるトナーを用いて実施例1と同様の評価を行うと、表4に示すような評価結果となる。
Figure 0006012255
Figure 0006012255
1 吸引機、2 測定容器、3 スクリーン、4 フタ、5 真空計、6 風量調節弁、7 吸引口、8 コンデンサー、9 電位計

Claims (6)

  1. カルボキシル基を有する芳香族系化合物と着色剤とを含有するトナー粒子を有するトナーであって、該カルボキシル基を有する芳香族系化合物が、下記式(1)
    Figure 0006012255
    (式中、R1乃至R3は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基、炭素数1乃至18のアルキル基、又は、炭素数1乃至18のアルコキシ基を示し、R4乃至R8は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル基、炭素数1乃至18のアルキル基、又は、炭素数1乃至18のアルコキシ基を示し、mは1以上3以下の整数を示す。)
    で示される芳香族系化合物であることを特徴とするトナー。
  2. 該トナー粒子は、帯電成分を含有することを特徴とする請求項1に記載のトナー。
  3. 該帯電成分が極性を有する結着樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のトナー。
  4. 該極性を有する結着樹脂の酸価が2.0mgKOH/g以上60.0mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項3に記載のトナー。
  5. 該帯電成分が、正帯電性または負帯電性を有する、有機金属錯体またはキレート化合物であることを特徴とする請求項2に記載のトナー。
  6. 該トナーは、式(1)で示される芳香族系化合物をトナー1g当たり、0.10μmol以上200μmol以下有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のトナー。
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